(他のMLでの議論です)消費税を減税から廃止へと向かわせるべきたくさんの理由:代替課税手段はいくらでもある & 2020京都市長選にみる立憲民主党の危機(第4番目の自民党補完政党へ転落するつもりか?)
前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)
(最初に若干のことです)
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1.イベント情報
(1)(2.13)オルタナティブな日本をめざして(第40回):「日本の司法制度と裁判官:何故おかしな判決が相次ぐのか」(新ちょぼゼミ:澤藤統一郎弁護士 )
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/11/post-0a90f5.html
(2)(2.14)(3.4)脱被ばく実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判の会)- 2.14鈴木真一福島県立医科大学教授、3.4山下俊一 証人尋問が行われる。
https://fukusima-sokai.blogspot.com/2020/02/21434.html
(3)(2.24)『東電刑事裁判 控訴審の勝利をめざす集会』のお知らせ -福島原発刑事訴訟支援団
https://shien-dan.org/tokyo-event-20200224/
(4)(2.26)オルタナティブな日本をめざして(特別編):「日本の河川行政では私たちの命と生活を守れない!水害防災を市民の側から考える!!」(新ちょぼゼミ:早川芳夫さん)
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/12/post-b94107.html
(5)(2.28)福島原発千葉訴訟第1陣 控訴審 第7回口頭弁論期日のお知らせ - 原発被害救済千葉県弁護団
https://00m.in/BCr93
(6)(3.13)福島原発かながわ訴訟 第2回控訴審
http://bit.ly/2vdC59C
(7)(3.31)オルタナティブな日本をめざして(第41回):「幻想の新型原子炉:超高温ガス炉(VHTR)と小型原子炉」(新ちょぼゼミ:後藤政志さん)
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/12/post-66e445.html
2.(別添PDFファイル)疑惑のデパート河井案氏 広島ルポ、不公平 憤る地元(東京 2020.1.30)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2020013002000144.html
(関連)(別添PDFファイル)「河井案里は私の夫に罪を着せようとした」:女性県議が覚悟の告発(『週刊文春 2020.2.6』)
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200130-10001076-bunshuns-pol
(一部抜粋)
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(中略)「弁護団は、元大阪地検検事正で関西電力の金品授受問題の調査委員会委員長を務める小林敬氏や元大阪地検特技部長の高田明夫氏らが並んでいたそうです。聴取が終わっているウグイス嬢にはその内容を確認。広島地検で事件を担当している、元大阪特捜の高宮英輔検事のことを『後輩だから安心して喋っていい』などと言っていたそうです」(選対関係者)
(中略)「こうも堂々と何度も「すり合わせを」と言ってくるのには驚きました。案里さんは、これまで報道陣に『秘書には連絡をとっていない』と言っていますが、実際はこうして事務所ぐるみで私や関係者に連絡をとり、策を講じているのです。公の場で平然と嘘をつく姿にショックを受けました」
(中略)河井夫妻に、関係者への連絡などについて質問したが回答はなかった。小林弁護士の事務所に事実関係を聞こうと連絡すると、取材拒否で質問状も受け取らないとの対応だった。捜査網は日に日に狭まっている。
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(田中一郎コメント)
アベ政権の腐った政治に対して「文春砲」が毎週のように炸裂している。こんなところにも、悪名高き「大阪地検特捜部」と、その悪質OBで関西電力「森山ブラックマネー」問題で著名となった小林敬の名前が出てきている。河井案里・克行夫婦の公職選挙法違反疑惑については、きちんと説明がなされないまま時間だけが過ぎていっている。広島県民・市民は、かような人物を自分たちの代表に選んだことをどこまで恥だと思い、どれだけ反省をしているのか。有権者・国民がきちんと政治家を選ばなければ、民主主義など、あっという間に崩れ去るということを、もっと真剣・真摯に考えるべきだ! そうしなければ、かようなことは、これからも繰り返されることになる。
(関連)膨らむ「河井夫妻疑惑」、安倍政権の時限爆弾に - 国内政治 - 東洋経済オンライン
https://00m.in/geK5h
(関連)官邸が“禁じ手”人事介入 河井、菅原も無罪?「安倍ファースト」検事総長が誕生する-週刊文春デジタル
https://ch.nicovideo.jp/shukanbunshun/blomaga/ar1862702
3.(別添PDFファイル)安部補佐官 和泉洋人、美人官僚と税金でスイートルーム外遊(『週刊文春』 2020.2.13)
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/12896
(関連)和泉補佐官とコネクトルーム宿泊 厚労省女性幹部、海外出張で(時事通信) Yahoo!ニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200207-00000105-jij-pol
(関連)公金不倫疑惑再燃 新型肺炎で会見“美魔女”審議官の鉄面皮|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/268765
(関連)安倍側近の和泉補佐官と“公費不倫”の厚労省・大坪寛子審議官がコロナ会見に堂々と登場! 東出・唐田に大騒ぎのテレビはなぜ沈黙するのか|LITERA/リテラ
https://00m.in/EmrPZ
(関連)(別添PDFファイル)蓮肪氏の質疑中 世耕氏ツイート、「感染症聞かない感覚驚き」、立憲反発「訂正を」(朝日 2020.1.30)
https://www.asahi.com/articles/DA3S14346137.html
(この世耕弘成のツイートも出鱈目チャンチャコリンだ。それよりも「安倍側近の和泉補佐官と“公費不倫”の厚労省・大坪寛子審議官がコロナ会見に堂々と登場!」だそうで、こんな国会対応でいいのかよ!? アベ政権は有権者・国民と野党議員を完璧にバカにしている! 国会運営など、ドーデモエエ、ということのようだ。いったい誰がかような政権党のゴミクズどもを国会議員に選んだのだ!? 世界に向けて恥さらし丸出しだ。:田中一郎)
4.安倍政権 下劣やりたい放題
(1)安倍自民党が新型肺炎の不手際対応を「憲法に緊急事態条項があれば」と改憲にスリカエ!玉川徹は「問題は政府の能力」「どさくさ紛れ」と批判|LITERA/リテラ
https://00m.in/mqjyj
(2)安倍首相が「前夜祭」問題で「私と同じ方式なら問題ない」と脱法行為にお墨付き! 収支報告書不記載も公選法違反もやり放題に|LITERA/リテラ
https://00m.in/8yrNo
(3)結局、何ひとつ説明できやしないのだ 虚飾と矛盾の首相「桜」答弁 総ざらい(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/518.html
(4)国会中継で国民は驚き呆れている 首相と官房長官の鉄面皮 トップの毒が全閣僚、全官僚に回る非常事態(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/373.html
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1.(他のMLでの議論です)消費税を減税から廃止へと向かわせるべきたくさんの理由:代替課税手段はいくらでもある
下記は他のMLに発信した私のメールです(一部加筆修正)。これまで一貫して増税されてきた消費税収が、政府の言うように社会保障に支出されていないどころか、巨大企業群の法人税減税や富裕層・資産家たちの所得税減税のために使われてきたこと、更にその社会保障の中身がどんどん削られていて、私たち有権者・国民の生活や生存が切り詰められていく中で、アメリカからの武器の爆買いや時代遅れの2020年東京オリンピック、あるいは不要不急の災害復興を口実にした公共土建事業などに浪費されているのです。「新しい階級社会」とでも言うべき格差固定社会が、この21世紀日本に形成されようとしている中、消費税が如何に悪質な税なのかを、少し多面的な観点から論じたものです。これまで既に申し上げてきたことがほとんどですが、改めてご覧いただければ幸いと考えています。
<関連情報>
(1)(別添PDFファイル)社会保障と税の一体改革とは何だったのか(植草一秀 『月刊 保険診療』2019.1)
https://cutt.ly/wrDvrxn
(2)主要税目の税収(一般会計分)の推移 - 財務省
https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/011.htm
(3)「パナマ文書」公開で発覚!税金を払わない日本人「大金持ち」リスト(週刊現代)現代ビジネス
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/48640?page=4
(4)「パラダイス文書」 明らかになった超富裕層の租税回避の秘密 - BBCニュース
https://www.bbc.com/japanese/41881881
(参考)増税賛成派の井手英策氏に反論する(前編) - 消費税増税に反対するブログ
http://anti-tax-increase.hatenablog.com/entry/2019/11/04/221949
(参考)増税賛成派の井手英策氏に反論する(後編) - 消費税増税に反対するブログ
http://anti-tax-increase.hatenablog.com/entry/2019/11/13/224859
(参考)(傑作マンガ動画)私立Z学園の憂鬱-消費増税を凍結せよ-(1)~(8)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/08/post-d85291.html
以下はメール転送です。
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消費税が駄目な理由をいくつか追加しておきましょう。
1)「付加価値税」の体裁をとっていること
消費税はよく「付加価値税」と言われますが、法制上も実態もそうではありません。納税義務者は消費者ではなくて事業者です。事業者に直接かけられる直接税なのです。日本の産業界は、ほとんどの中小零細企業が大企業の系列下に置かれる構造になっています。この支配被支配の関係の中では、消費税を価格転嫁していくことが容易ではなく、実質的な消費税負担は中小零細の事業者になっているのです。その分、つまり消費税は大企業にとっては実質的に巨額の益税となっています。関連して、消費税は並ある税の中では最も延滞が多い税制で、そのほとんどが赤字経営に苦しむ中小零細企業です。消費税で大企業群がウハウハと喜ぶ中で中小零細が泣かされる、典型的な「弱い者いじめ」税制なのです。(そして日本の圧倒的多数の勤労者は中小零細企業で働いています。消費税で中小零細企業が痛めつけられるということは、そこに働く数千万人の勤労者とその家族が痛めつけられるということになります)
2)輸出還付金が巨額であり、そもそも消費税導入はこれが狙いだった
既に皆様ご承知の通りです。今からだいぶ前、GATT体制の下で輸出補助金が批判されていたころ、この批判をかわすために創設されたのが、付加価値税型の消費税だったと言われています。消費税の輸出還付金はそのまま輸出補助金と同様の効果をもたらします。批判の急先鋒はアメリカでしたから、言ってみれば欧米間の貿易戦争の産物というわけです。
3)逆累進性の税を強化する前に「やるべき税制改革」があるでしょうに
ものごとには順序というものがあるのです。巨大企業が税を納付しない(法人税)、大富豪・資産家も納税を回避している(所得税+相続贈与税)、GAFAに代表される非居住者多国籍大企業が日本国内の源泉所得への課税を回避している(法人税)、という日本の3大悪税制・税制運営を放置したままでの消費税増税など、ふざけんな、という話です。しかし、今年の自民党・公明党税調は大企業への更なる減税や補助金政策を打ち出しています。
4)消費税導入前には物品税があり、約2兆円近い税収があった
間接税もある程度必要でしょうから、消費税をやめて奢侈品物品税に移行すればいいのです。まずは消費税導入以前に存在していた物品税を少し見直しして再導入すればいいでしょう。奢侈品の定義は政令で決めていけばいいので、混乱はありません。多くの庶民が買うようなものは奢侈品物品税の対象にしなければいいだけです。今でもゴルフ場利用税のようなものもあります。更に間接税で言えば、炭素税、環境税(化学物質の生産・排出を念頭)、更には有価証券取引税の復活やトービン税制などもあります。消費税などではなく、他に導入すべき税制はたくさんあります。
5)所得税・法人税は所得にかける税金、消費税は消費に対して課せられる税金、出てくる源泉は同じで、取り方が違うだけ
所得税・法人税も消費税も、その支払い原資は所得です。取り方が違うだけ。ならば素直に所得税・法人税で取ればいいでしょう。また、相続贈与税が、富裕層・資産家たちによって、タックスヘイブンなどが利用されながら巨額に納税回避ないしは脱税されている可能性が高いです。年間の相続贈与税収額が毎年コンスタントに2兆円程度などというのは、明らかに少なすぎます。
6)大企業・富裕層・非居住者(多国籍大企業)の納税をきちんとさせることが基本中の基本です。
巨大企業への優遇税制や補助金をやめること(内部留保460兆円をためこんでいる連中に何故かようなことをするのかです)、富裕層への金融所得分離課税をやめる(総合課税にする)ことと同時に資産と所得の適正申告を徹底させること、タックスヘイブンを退治すること、国際的な納税制度を適正化すること、が真っ先にしなければいけないことです。
私は、納税適正化のためには、特定の大企業や超富裕層向けに「専属マルサ体制」をつくることが必要不可欠だと考えています。税制が整っていたとしても、それが守られなければ意味がありません。そして巨大企業や富裕層が、税制をきちんと守るかどうか、なすべき納税をきちんとするかどうかは、わかりません(過去の歴史を見る限りでは、おそらく納税回避をする)。それをきちんとさせる「納税オンブズマン」と「マルサ体制」が必要不可欠なのです。貧乏人の庶民には無関係な話ですが。(税金・納税を巡るかけひきは「一種の戦争」だと思っていただいた方がいいでしょう。お人好しやマヌケ・無知は徹底してむしり取られると思っていてください)
(結論)消費税はそのもの自体が悪です。税収を確保するには、他にも方法はいくらでもあります。消費税は段階的に廃止し、奢侈品物品税へ移行すべきです。
<詳しくは下記をご覧ください>
(報告)(7.29)新ちょぼゼミ:税制改革が目指すべき方向:不公正・不公平な税制のゆがみを正せ(その1)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/07/post-37883f.html
(報告)(8.21)反緊縮経済政策Q&A:「市民と野党の共闘」が掲げる経済政策をめぐって(ちょぼゼミ:田中一郎)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/08/post-2ecda0.html
(報告)(8.28)新ちょぼゼミ:税制改革が目指すべき方向:不公正・不公平な税制のゆがみを正せ(その2)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/08/post-a8a688.html
(報告)(9.10)新ちょぼゼミ:税制改革が目指すべき方向:不公正・不公平な税制のゆがみを正せ(その3)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/09/post-83dd8f.html
(報告)(10.21)新ちょぼゼミ:「2019年度税制改正要望重点項目」(立憲民主党 税制調査会とりまとめ )について- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-61783c.html
●オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-cddae1.html
2.2020京都市長選にみる立憲民主党の危機(第4番目の自民党補完政党へ転落するつもりか?)
2020年2月2日投票が行われた京都市長選挙の結果は下記の通りとなった。2度目の挑戦となった福山和人氏は、前回に続いて共産党の支持を得たほか、「れいわ新選組」山本太郎氏の支援も得て奮闘したが、残念ながら現職市長には及ばなかった。しかしこの選挙は、アベ政権打倒・自公政治の転換を求める「市民と野党の共闘」には極めて悪い「後味」を残す選挙となり、近未来にやってくる衆議院選挙での「市民と野党の共闘」の敗北を予感させる残念なものとなった。
●京都市長選 現職の門川大作氏 4回目の当選
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200202/k10012269641000.html
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20200202/k00/00m/010/229000c?fm=mnm
(関連)(必読)(別添PDFファイル)京都市長選 共産・れいわ推薦候補が健闘、「市民がつくる政治」へ道筋(土岐直彦『週刊金曜日 2020.2.7』)
ダウンロード - e4baace983bde5b882e995b7e981b820e585b1e794a3e383bbe3828ce38184e3828fe68ea8e896a6e58099e8a39ce3818ce581a5e99798efbc88e59c9fe5b290e79bb4e5bda6e3808ee980b1e5888ae98791e69b9ce697a520e3808fefbc89.pdf
(関連)(必読)(別添PDFファイル)政党ぎらい(斎藤美奈子 東京 2020.2.5)
https://cutt.ly/qrDvFfB
(関連)(必読)【枝野幸男】慎重な枝野、動く前原…野党戦線の混迷で安泰の安倍政権|高野孟 日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/268645
<関連サイト>
(1)室井佑月「なんだかな、京都市長選」〈週刊朝日〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200205-00000004-sasahi-pol
(2)田中龍作ジャーナル【京都市長選挙】「相乗り隠し」の立憲 中身は自公政治
https://tanakaryusaku.jp/2020/02/00022303
(3)田中龍作ジャーナル【京都市長選挙】庶民の税金で金持ちが潤う 地方と永田町の政治構図は同じ
https://tanakaryusaku.jp/2020/02/00022310
(4)田中龍作ジャーナル【京都市長選挙】福山幹事長、記者団の集中砲火はぐらかし
https://tanakaryusaku.jp/2020/01/00022283
●日刊IWJガイド「注目の京都市長選は現職の門川大作氏が4回目の当選も、18歳、19歳の新選挙権者層は福山和人氏を支持!! 」2020.2.3日号~No.2699号 - What's New お知らせ
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/39627
●日刊IWJガイド「本日京都市長選投票!! 現職門川氏先行、新人福山氏・村山氏追う!! 福山氏最終演説に立憲プラカ持つ支持者多数、門川氏推薦の立憲執行部へ『造反』」2020.2.2日号~No.2698号 - What's New お知らせ
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/39625
諸悪の根源は、長期政権化しているロクでもない現職市長=門川大作の自公との慣れ合い政治にへばりつき、まるで自民・公明の「金魚のフン」のごとくふるまった立憲民主党、社会民主党、国民民主党の3つの日和見政党にある。たとえば門川大作は、古都京都を関西電力の若狭湾原発の大事故から守るために、いままでいったい何をしてきたのか? あるいは京都の町づくりや京都市レベルの社会保障・福祉、教育や保育、労働や反貧困や老人対策といった、有権者・市民の生活に密着した行政をどこまで真剣に取り組んできたといえるのか?
今回、門川大作を支持・応援した野党各党が、こうした京都市政の問題について、どこまで京都市民と対話をかわし、その切なる希望や要請を受け止め、市長選挙に「市民公約」として掲げたのかは全く怪しい限りである。ただただ、共産党が推薦する候補者とは一緒にやらないという、御用組合「連合」の執行部がしきりに言っていることを、馬の小便のようにダラダラとやって選挙戦を闘ったに過ぎないのではないのか。評判の悪かった、あの時代錯誤の「共産党アカ呼ばわり新聞広告」などは、そうした姿勢を端的に表していたのではなかったか。
(関連)京都市長選 野党共闘に水を差す「共産党NO」広告の狙い|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/268356
(関連)(別添PDFファイル)京都市長選 現職支持団体が「共産党『NO』」広告 著名人の顔写真、許可なく掲載も - 毎日新聞
https://00m.in/1RHpM
ならば、現職市長=門川大作を支持・応援していた野党3党は、京都市政を市民の手に取り戻そうという動きの妨害活動を、この選挙を通じてやっていたわけで、それはとりもなおさず、この野党3党が自民党や公明党の「第4番目の補完政党」となったことを意味していると多くの有権者・国民に見られても致し方ないだろう(公明党、維新の会、保守反動系無所属についで)。ならば、そんな自民党の補完勢力ならば、選挙で投票しても意味がないから、自民党に投票しない時は棄権しておけばいいと判断する有権者がますます増えてきたとしても、少なくともこの野党3党にとっては「自業自得」というものである。御用組合「連合」が労組組合員の減少を毎年経験して「せっちんづめ」のような状況になり、支持政党を実質的に自民党に転換しているのと、ほぼ同じようなことが、これからこの3党に起きてくるのだろうか(国民民主党は既にそれが最も顕著に現れている御用政党だ=存在していて「百害あって一利なし」の政党であり、ここに所属するリベラル議員たちは早く立憲民主党に移りなさい)。
ともあれ、いったい、どのツラ下げてアベ政権打倒・自公政治転換などと言うておるのだろう。自民や公明や維新とは、あらゆる選挙で「相乗りをするな」と言うておるのがわからんのか!? お前たちのアベ政権・自公政治への危機意識は「そんな程度」なのか!? 自民党や公明党や維新などよりも、共産党の方がうっとうしいということか、「れいわ新選組」山本太郎氏の方が邪魔で仕方がない、ということか。野党第1党の立憲民主党は(正確には立憲民主党現執行部は)何をやっとるのか!? 社会民主党は絶滅危惧種から絶滅種になりたいのか!? お前たちのそんな態度で、ホンモノの政権交代=オルタナティブな日本を目指す長期政権など、実現するはずもないということが、まだわからんのか!? まったくのボケ野郎だ!
直近の国政選挙や地方選挙をいくつか見ても、埼玉県参議院補欠選、八王子市長選、府中市長選、そして京都のすぐ隣の大津市長選と、ことごとく惨敗状態(あるいは不戦敗)で、しかも社会民主党や国民民主党にいたっては、自民・公明推薦候補に相乗りして「与党利権」にあずかろうという薄汚い魂胆で選挙に臨んでいる。野党の総大将は立憲民主党であることは自他ともに認めるところだが、こうした直近の選挙では、自公と闘う立憲民主党の姿はほとんどない。たまに闘っていても、共産党や一般市民や「れいわ新選組」山本太郎氏など、非民主・民進の政治勢力を排除していて、負けるのが分かっていながらアリバイ的に選挙をくり返している始末。そこには「市民と野党の共闘」を強力に組織して、立憲民主党自身がホンモノの総大将として選挙戦を闘って政権交代を実現しようとする姿勢がほとんど感じられない。こんな野党第1党なら、いらんわ。、ということだ。そして、こんな調子なら、次の国政選挙もボロ負けだ。やっとることが「負け犬連合」の「オレがオレが」選挙のようなものだからだ。
(関連)大津市長選 自民県連支援の新人 佐藤健司氏が初当選 - NHKニュース
https://00m.in/88WMn
(関連)東京新聞-八王子市長選 石森さん3選 投票率31.46% 攻めのまちづくり奏功-東京(TOKYO Web)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/202001/CK2020012702000103.html
(関連)東京新聞-府中市長選 高野さん盤石3選 投票率31・92%「福祉の充実目指す」-東京(TOKYO Web)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/202001/CK2020012702000102.html
京都は言わずと知れた福山哲郎=立憲民主党幹事長の地元である。また先般、闘うことを放棄して、あの「壊憲」論者で実にいい加減な埼玉県政を牛耳っていた上田清司にやすやすと参議院議員への鞍替えを許した、あの埼玉県は、枝野幸男=立憲民主党代表のおひざ元ではないか。野党第1党の執行部つまりは「市民と野党の共闘」の総大将と言われている人物たちが、いったい何をやっとるのかという話である。そんな中途半端な姿勢と覚悟で、口先だけでアベ政権打倒や自公政治の転換などを叫んだところで、そんなものを信ずる有権者・国民は多くない(一部のアホがついていくだけよ)。やる気がないなら、立憲民主党の執行部を辞任すればいいのだ。
今週号の『週刊金曜日』に掲載された下記の中島岳志氏の立憲民主党への「警告」レポートは的を得ている。併せてご紹介しておきたい。京都市長選では、多くの立憲民主党支持者が、立憲民主党が推す門川大作ではなく、対立候補の福山和人氏に投票をしていたという。当然のことだ。それが良識のある有権者の振る舞いだ。そうした人々に背を向けて門川大作なんぞを支援・応援した現立憲民主党の行動は万死に値すると言ってもいい。
仮に立憲民主党が福山和人氏を推していれば、わたしはおそらく野党側候補の勝利となり、『週刊金曜日』にジャーナリストの土岐直彦氏が書いているように「市民がつくる政治」へ道筋ができたであろうことは間違いない。そしてそれ以上に、「市民と野党の共闘」が自公政治を圧倒した選挙として、来たる国政選挙への大きなステップになったに違いないのだ。
そうした情勢が熟してくれば、国民民主党との合流話も、一部のアホウ議員を除いて、おそらくはスムーズに進み、ますます国政選挙での勝利へと近づいていく。共産党や「れいわ新選組」山本太郎氏との選挙共闘から新政権作りもやりやすくなり、多くの心ある市民からも喜ばれて、晴れて政権党=総理大臣獲得への道が開けてくるところだったのだ。近未来への政治情勢転換を読み込めないマヌケの立憲民主党現執行部は、またしても「一強多弱」と言われる情勢転換の好機を自らの手で葬ってしまったことになる。私から言わせれば、もういい加減にせいよ、ということだ。
(関連)(別添PDFファイル)立憲民主党の危機(中島岳志『週刊金曜日 2020.2.7』)
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(関連)(別添PDFファイル)立憲・国民の合流構想、破談を仕組んだ「裏切り者」(鈴木哲夫『サンデー毎日 2020.2.16』)
https://mainichi.jp/sunday/articles/20200203/org/00m/070/004000d
社会民主党もまた同じである。立憲民主党が自公政治の「金魚のフン」をやろうとしている時に、その立憲民主党「金魚のフン」でいいというなら、社会民主党は「金魚のフン」に付きまとう「フンころがし」のようなものではないか。そんなことでいいのか!? 情けないとは思わんのか!?(国民民主党はもともと自民党の補完政党だから、背信行為は日常茶飯である、さして特別とは思わない、有権者・国民が、かような政党に投票することをやめればいいのだ=ちょうど御用組合「連合」には加入しない、「連合」は自らを解体せよ、というのと同じである。危機の時代に、中途半端なことしかできない事実上の自民党補完政党である国民民主党や御用組合「連合」など、全く不要=マイナスの存在にしかならないからだ)
それから、前回の市長選に続いて二連敗となった福山和人陣営についてだが、申し上げたいことは唯一点、「投票率は40.71%で、前回・4年前の市長選挙と比べ、5.03ポイント高くなった」という、この低投票率を今後どうしていくかを、今回の選挙戦総括の中で十分に考えていただきたい。特に共産党は京都が日本で最も共産党の強い土地であるにもかかわらず、昨今では選挙に勝てなくなってきていること、この点を日常的な活動の改善の中から、転換の突破口を見つけてほしいと切に願う。また、「れいわ新選組」山本太郎氏については、120%の活躍ぶりの中で更に負荷をかけるような話はしたくないけれど、一つには、選挙に勝つための活動の仕方をいろいろ考えてやってみてほしいということと、もう一つ、政権に就いた時に官僚たちを使いながら政策や行政を転換していけるだけの力量を持った人間を一刻も早く育ててほしい、ということを申し上げておきたい。共産党にも「れいわ新選組」山本太郎氏にも、政策方針や公約を、保守反動の方向で妥協してほしいなどと言うつもりは全くない。今両党が主張していることは、大体において妥当であり、それは立憲民主党や社会民主党もまた、同じなのだ。要は、言っていることとやってることを一致させる言動一致ができるかどうかが問われている。明日の日本を切り開くつもりで、両党には頑張っていただきたい。
(関連)立憲・枝野氏「4月総選挙だと思って準備している」:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASN255J5RN25UTFK00K.html
最後にもう一言申し上げておく。次の衆議院選挙まで、おそらくそう長い期間はないだろう。枝野幸男立憲民主党代表は2020年4月に衆議院総選挙を念頭に置いているという。ならば時間も限られている。今度の国政選挙で立憲民主党を総大将にした「市民と野党の共闘」が勝てないのなら、あるいはアベ政権を退陣に追い込むだけの与党議席減が実現できないのならば、立憲民主党の現執行部は「選挙に勝てない執行部」として総退陣していただくしかないのではないかと思う。これだけのアベ政権・自公政治の悪政が続き、日本が破壊され尽くされているような情勢の中で、何度選挙をやっても勝てないような野党・野党第1党など、存在価値はないに等しい。もっと聡明で政治のダイナミズムを理解し、何よりも有権者・国民の側に徹底して立って、それを裏切らない、そんな新しいリーダーを担いで進んでいくしかない。その意味で、枝野幸男・福山哲郎両氏は、来たる国政選挙がラストチャンスと思っていただかなくてはいけない。もちろん、ちゃんとアベ政権・自公政治と闘う覚悟を示せば、圧倒的多数の有権者・国民は、それを応援することは間違いがない。よくお考えをいただきたい。立憲民主党は危機の状態に陥っている。
*れいわ新選組山本代表が集会で支持訴え【愛媛・松山市】(テレビ愛媛) - Yahoo!ニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200201-00000001-ebc-l38
少し長くなりましたが、以上です。
草々
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