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2020年1月 5日 (日)

出入国管理法改悪=現代版「徴用工」の大量動員計画:発展途上国のたくさんの外国人労働者をだまして日本へ連れてきて奴隷労働に従事させる新制度が日本の労働現場と地域経済を破壊する=断固廃止しかありえない!

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.北海道ファンにとっては不朽の名曲です。それにしても歌の上手な人もギターを弾ける人もうらやましい。

(掘り出し物)北の旅人 テレサ・テン - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=CkH_Y0kdMe4
(オリジナル)北の旅人 石原裕次郎 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=b1PfK2c2lsI


2.新春「新ちょぼゼミ」
(1)(1.22)オルタナティブな日本をめざして(第39回):「企業ファースト化する日本とアベ政権」(新ちょぼゼミ:竹信三恵子さん)
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/11/post-c20cbc.html
(2)(2.13)オルタナティブな日本をめざして(第40回):「日本の司法制度と裁判官:何故おかしな判決が相次ぐのか」(新ちょぼゼミ:澤藤統一郎弁護士 )-
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/11/post-0a90f5.html
(3)(2.26)オルタナティブな日本をめざして(特別編):「日本の河川行政では私たちの命と生活を守れない!水害防災を市民の側から考える!!」(新ちょぼゼミ:早川芳夫さん)
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/12/post-b94107.html


3.NHKスペシャル - 全貌 二・二六事件~最高機密文書で迫る~
 https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20190815

(従来の2.26事件像を覆す衝撃の内容でした。KEYは海軍とその陸戦隊。残念ですがネット上にVTRは見つかりませんでした。:田中一郎)


4.キャンペーン · 日本初認定!「辺野古・大浦湾 ホープスポット」〜 #希望の海 のサポーターになろう!〜 #ホープスポット #辺野古 #サンゴ礁 #HopeSpots #Henoko #Okinawa · Change.org
 https://00m.in/pcqk2

(関連)キャンペーンについてのお知らせ · 【坂本龍一さんが辺野古を視察】「美しい自然を壊してまで造る意義はない」(琉球新報、2020年1月4日) · Change.org
 https://00m.in/EuvlQ


5.日刊ゲンダイ 元旦特集
(1)【山本太郎】山本太郎氏 政権交代には消費税5%ぐらいのパワーワードを|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/267004
(2)【小沢一郎】小沢一郎 共産とれいわが一緒に「野党連合軍」で戦う意味|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/267005
(3)斎藤幸平氏が警鐘 カリスマ政治とヒーロー待望論の危険性|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/267003

(山本太郎氏に向かって「カリスマ政治とヒーロー待望論の危険性」を説くのは感心しません。一種の政治的小児病のようなものです。今日の日本の沈滞・鬱屈した政治情勢を突き破るパワーと知恵を持った勢力は山本太郎「れいわ新選組」以外には今のところ見当たりません。しかも、その勢力はまだまだ小さい。今年が勝負年となるでしょう。私は一気に野党第1党に躍り出て、この腐りきった日本の政治に激震を走らせてほしいと願っています。ガンバレ山本太郎! 今年も応援するぞ! :田中一郎)


6.高まる米・イラン緊張とトランプ政権の国際法違反。最悪の結果を回避するために。(伊藤和子) - 個人 - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/byline/itokazuko/20200105-00157576/

「悪の帝国」アメリカ軍産情報複合体が遂にイランに事実上の宣戦布告(明確な国際法違反・米国憲法違反・命令したトランプは重大犯罪人だ)。これは戦争に突入する可能性大である。アメリカ国民よ、この戦争への暴走を直ちに止めろ! やめさせろ! トランプを一刻も早く弾劾・解任せよ!

(1)米軍、イラン革命防衛隊幹部を空爆で殺害 高まる緊張感:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASN133RKTN13UHBI00H.html?ref=mor_mail_topix3_6
(2)トランプ大統領がイラン司令官の殺害を命令、ハメネイ師は「報復」誓う(AFP=時事) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200103-00000017-jij_afp-int
(3)米 イラン司令官殺害を正当化 「重大な報復」イランが警告(フジテレビ系(FNN)) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20200104-00429778-fnn-bus_all
(4)イラン 殺害は開戦に等しい - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6347212
(5)中東緊迫 米軍3500人を増派へ - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6347192
(6)米軍、イラクで新たな空爆 - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6347207

(トランプや軍産情報複合体らは、アメリカの有権者を戦争切迫の精神的緊張に追い込み、今年秋の大統領選で再選を狙っている可能性もある。アメリカ国民よ、騙されるなよ。戦争などやっても何もいいことはない。また、アメリカの若者を含む多くの人々が死傷するだけだ。悲劇と憎しみを積み上げるだけだ。また、日本は中東への自衛隊の「物見遊山」派遣を即刻中止せよ! :田中一郎)
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最初にこの本をご紹介しておきましょう。私は本を読むのが亀の歩みのごとく遅く、この本もだいぶ前から読んでいましたが、毎日チビリチビリと読み進めていてラチがあかないので、年末年始で世の中のニュースが比較的薄くなるこの時期に、一気に読んでしまうことにしました。おかげさまで数日前に読み終えましたが、やはりとてもいい本でした。みなさまにもご一読をお勧めいたします。また、著者の竹信三恵子さんには、来たる1/22(水)の「新ちょぼゼミ」に講師としてお招きをしていますので、そちらの方もどうぞよろしくお願い申し上げます。

*(推薦書)企業ファースト化する日本 虚妄の「働き方改革」を問う-竹信三恵子/著(岩波書店)
 https://00m.in/q8Ucg

(関連)(1.22)オルタナティブな日本をめざして(第39回):「企業ファースト化する日本とアベ政権」(新ちょぼゼミ:竹信三恵子さん) 
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/11/post-c20cbc.html

人間は一生のうちの起きている時間の大半を「働くこと」で過ごします。偉大な哲学者で経済学者で革命家のカール・マルクス氏に言われるまでもなく、人間にとって「働き方」=つまり、どのような職業で、どのような職場で、どのような労働条件や賃金で、どのような人間関係の中で働くのかは、その人が一生をどの様に生きていくのかとほぼ同一の内容と言ってもいいくらいのものです。しかし、バブル崩壊後の1995年・日経連提言「新時代の日本的経営」以降、日本における労働力市場の市場原理主義的再編が進み、今では雇用される労働力の約4割、若い人を中心に限界部分では50%以上、女性だけで見れば70%以上が、所謂非正規労働という「惨憺たる状態」を生み出してしまっています。(日経連はその後経団連と合併して今日に至る)

(参考)1995年、日経連「新時代の『日本的経営』」と3種類の労働者グループ - 知識の倉庫の整理
 https://www.chishikinosoukonoseiri.com/entry/2015/12/17/152808
(くだらないサイトですが、1995年・日経連提言「新時代の日本的経営」の参考として、ご紹介しておきます=読む必要もありません)

いわゆるロスジェネ世代と言われる就職に苦労し続ける世代を生み出し、社会保障やスキルの蓄積から切り離して社会をさまよい続けさせ、1千万人単位で労働苦、生活苦、人生苦の三重苦を世の中に蔓延させ、セクハラ・パワハラ・身分制的差別構造の中で、一握りの特権的大企業やアベ自民党のお友だち事業者たちだけが、こうした人たちを低賃金劣悪労働条件で酷使することで巨額の利益を上げながら「甘い汁」を吸い続けるという、歪み切った経済社会=新階級社会を、この愚かな国=ニッポンは創り出してしまっているのです(就職落ちた、日本死ね!)。

本来は、小泉純一郎政権以降の極端な市場原理主義的政策への怒りが原動力となって成立した民主党政権が、こうしたことに終止符を打ち、多くの人たちを奴隷労働から解放しなければならなかったのですが、覚悟の決まらない日和見政治家どもが寄り集まっていただけの「間延び」政党だった民主党は、それを見事に裏切り、市場原理主義をその政権・政策から一掃することができませんでした(その結果、2012年12月の選挙で政権から追放となる)。この日本の労働力市場の改善は、その後に続いたアベ自公政権により「働き方改革」として展開されることになりますが、それが実はまさに羊頭狗肉の詐欺政策だったのです。

(関連)二極化・格差社会の真相|斎藤貴男 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/1113

私も実は、この「働き方改革」を追いかけてみようと思ったことはありました。しかし、政府の発表を把握することから始めて、各種審議会の審議状況や資料類、新聞や雑誌などの報道、更には労働問題に詳しい各分野の知識人の見解や実際の労働現場での実態、などなどを把握しながら、「働き方改革」の実際に即してこれを見極め批判していくことは容易ではなく、そもそも労働法についてもよく知らない私にとっては難儀な仕事でした。その時、救世主のように現れた書物が竹信三恵子さん著作のこの本です。竹信さんは、この本をどの様に書いていかれたのか、上記の本の「エピローグ:忘却を乗り越えるために」のところに少し詳しくお書きになっています。それはまさに私が想像していた通りのことだったようです。おそらくは錯綜する情報の整理に苦労をされたであろうと推測いたします。

(関連)(別添PDFファイル)エピローグ:忘却を乗り越えるために(抜粋)(竹信三恵子『企業ファースト化する日本』岩波書店)
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(一部抜粋)
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(中略)記憶が正当に認識されないとき、現在の事象の歪曲につながる。(中略)その記憶を働き手の側から整理し、保存しておかなければ、「働き方改革」は人々の働き方をよくするものといった「為政者により作られ」たバラ色の記憶が私たちの記憶を上書きし、「その後の世代は曲解したまま受け取り、未来の決定に用いられようとしていたり、記憶自体が欠損し史実の単純化に一役買って」しまうことにもつながりかねない。二〇一八年四月、できる範囲でいいから、「働き方改革」のメモリー・プロジェクトとでも言えるものを、私なりに始めてみようと考えたのが、この本の出発点だった。

(中略)「働き方改革」の多くの措置が、「働き手の働きやすさ」より、「グローバル企業」や「人材ビジネス」の成長やビジネスチャンスの拡大を促す方向を指し示している、ということだった。そうした到達点へ向けて、労働権の強化より「人材」という都合の良い資源づくりの強化が進められ、その軸から外れる人々は排除してもかまわないとする社会的な空気が一段と強まっていることも見えてきた。「企業ファースト社会」と「働き手の資源化」だ。

(中略)「働き方改革」の問題点を説明しようとすると、次のような反応が返ってくることも少なくない。「考えすぎではないのか」「政府ともあろうものが、まさかそんなひどいことをするはずはない」「暗い面ばかりでなく、いい面も見るべきだ」「民主党政権も同じことをしていたのに今の政権だけ責めても仕方ない」「人材ビジネスや企業を悪者にすれば済むわけではない」といった声だ。

新しい政策をめぐつては、「まず問題点がないかどうかを疑い、あるならば改善を求める」という姿勢は基本動作だ。だが、忘却を誘う「上書き」の連鎖によってこれまでの経緯や事実関係があいまいにさせられていくなか、「何かいいことをしている」という漠然とした印象だけがひとり歩きし、その基本動作が壊されてしまっている。これを支えるのが、罰則付きの残業上限規制は設けたが過労死基準ギリギリ、といった形で、局部的な「前進」によって大局の問題点を見えなくさせてしまう、一連の手法だ。

(中略)この本で、「働き方改革」の始まりと経緯、その現場への効果などの事実関係について整理しようと考えたのは、そうした事実関係を確認し直し、共有化することに役立ててほしかったからだ。その上に立って、本当に「考えすぎ」なのか、「ひどいこと」はされていないのか、「いい面」を生かすことはもちろんだが「暗い面」に歯止めをかけていく必要はないのか、「民主党政権と同じ」部分はどこで、違うものはどこなのか、人材ビジネスや経済界は、「改革」のプレーヤーとしてどう位置づけられるのか、について、検討してみてほしかった。
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私が期待した通りの方法により、そして期待した通りの鋭くも精緻な分析により、竹信三恵子さんはアベ政権が進めてきた「働き方改革」を、事実に基づいて、事実として、こんなものは働く者のための改革ではない、と結論されています(と私は受け止めました)。私はこの本で確信に近いものを得たように思っています。ならば、一刻も早く、アベ自公インチキ政権を追い払い、私たちのための政治をしてくれる政治家たちを国会に送って新政権を打ち立て、その新政権で「ホンモノの働き方改革」政策を展開してもらうしかない、みなさまはそう思われませんか? 竹信三恵子さんには素晴らしい渾身の努力の著作に感謝申し上げます。
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さて、それで本日の本論=外国人労働者問題です。実は、この問題についても、竹信三恵子さんの上記著書の中の「鳥居一平さんに対する外国人労働者問題についてのインタビュー」を議論の契機にしたいのです。まずは別添PDFファイルをご覧ください。

(別添PDFファイル)現場との対話:外国人労働者に関するインタビュー:鳥居一平さん(前半)(竹信三恵子『企業ファースト化する日本』岩波書店)
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*(別添PDFファイル)現場との対話:外国人労働者に関するインタビュー:鳥居一平さん(後半)(竹信三恵子『企業ファースト化する日本』岩波書店)
ダウンロード - e78fbee5a0b4e381a8e381aee5afbee8a9b1efbc9ae9b3a5e5b185e4b880e5b9b3e38195e38293efbc88e5be8ce58d8aefbc89efbc88e7abb9e4bfa1e4b889e681b5e5ad90e3808ee4bc81e6a5ade38395e382a1e383bce382b9e38388e58c96e38199e3828be697a5e69cace3808fefbc89.pdf

(田中一郎コメント)
 読んでいて猛烈に腹が立ち怒りを抑えるのに苦労した。もちろん怒りを感じた相手は、著者の竹信三恵子さんでもなければ、インタビュー相手の鳥居一平さんでもなく、外国人労働者をまるで雑巾のように非人間的扱いでコキ使い、不要になったら簡単に捨て去るようなことをしている「デキソコナイの経営者」どもだ。私はすぐに「自分が同じ目にあったらどうするか」と考えてしまうので、こんなことは絶対に許されんぞと思う。外国人労働者をひどい境遇で奴隷労働させた関係者や経営者どもは一人残らず監獄にぶち込めと強烈に思った。

外国人研修制度は1990年代からおよそ30年近くも続けている(1993年スタート)のに根本的な反省も抜本的な制度改善もなく、世界に向かっての、アジアを中心とした発展途上国に対しての「日本の恥さらし」とでも言うべき醜態である。おまけに「デキソコナイの経営者」どもだけでなく、官僚や政治家たちがこの事業を利権の巣窟にし、外国人労働者達に寄生して甘い汁を吸っているのだ。許せるものではない。

途上国の人たちをだまして、前借金でがんじがらめにして日本へ連れてきて、劣悪労働条件と低賃金(最低賃金以下で超長時間労働で3K仕事)で日夜酷使し、事故やトラブルや反抗があれば、即帰国させて次の外国人に入れ替える、外国人労働者は抵抗できなくされ、逃げることも、他の場所や他の会社に移ることもできない中で、いじめ、パワハラ、セクハラ、差別、賃金不払い、約束不履行などなどで痛めつけられ、なぶりものにされる。そして労災事故があって重篤なケガをしたり重い病に冒されたりしたら、これもまた即帰国、事故や病気や疾患の責任など、雇う側の経営者が負うことはないし、そのつもりもない。外国人研修制度というけれど「研修」とは「名ばかり」でなのである。

これは現代の奴隷労働、人身売買である。基本的人権は100%無視されている。こんなことが21世紀の現代日本で続けられているのだ!!

(関連)中国やカンボジアからの技能実習生が語る日本での労働実態 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=xwz3ReiCWTk

(関連)「だまされるな、技能実習生」(日本語版) - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=_dLcjOnL7-A


地方は人手不足、外国人労働者を入れなければ、今のなりわい事業はやっていけないという。それなら、その外国人労働者は大切な人たちだから大事にされて働くのかというと、そうではなくて、まるで雑巾のように使い捨てでこき使われ、おもちゃにされるのだ。こんなことで、そのなりわい事業とやらを延命させていて、さて、その地方は将来どうなっていくのか。こうしたことを続けることで若者たちがUターンで帰ってきたり、Iターンでやって来たりするのか。その外国人労働者にしても、5年もたてば帰国させられる運命にある。スキルは外国人労働者に蓄積することはないし、その地域・地方にも蓄積しない。ただただ外国人労働者を非人間的な低賃金劣悪労働条件で使い、今だけ、カネだけ、自分だけ、をやっているに過ぎない。そんな地方に、そんなクソ企業に誰が来るものか。

言ってみれば、他人様を理不尽に搾取し抑圧しなければやっていけない「なりわい事業」、他人の不幸を前提にしないと行き詰るような会社や事業、そんなものなら、さっさとやめちまえ、ということである。最近の日本は、おかしなことが繰り返されていても、そのおかしなことをしている人間や組織にまで気を使い、よくないことをよくないと言わない傾向が見られるようになってきた。中小零細企業や事業者による出鱈目な人の使い方はまさにその典型だ。中小零細の経営を維持し続けるのは大変でございましょうから、働く人を外国人も含めて少々痛めつけても、それをやむを得ませんね、とでも言いたいのだろうか? こんなロクでもない経営者にまで昨今は遠慮して「物言わぬ」リベラルとやらが増えている。アホか、という話だ。

少なくない経営者や事業主たちは、まるで山椒大夫のように外国人をだまして日本へ連れてきて、その弱い立場につけ込んで理不尽に低コストで働かせることで何とか生き延びようとしている。そしてそのロクでもないカスの経営者とグルになって制度を創っているのが、一方の、ゴロツキ・チンピラ・人間のゴミ・クズ・カスを集めた自民党という政治集団であり、もう一方が、その下で下僕となって働く霞が関の幹部官僚どもであり、更には、その政治家・官僚に悪知恵を差し出して「悪の共存共栄」をよしとしているパソナ会長=竹中平蔵に代表される市場原理主義アホダラ教の御用人士たちである。

しかし、私は事はこれだけで成立しているとは思わない。実はこの「悪の三結合」の下にぶら下がって、無頓着にも、毎度毎度の選挙で、この自民党に投票をし、あるいは自分の郷土・居住地域の生活や仕事を支えている様々な社会制度のことをまじめに考えることもせず、選挙のたびごとに投票棄権をくり返している、特に若い世代に多いところの、グウタラ有権者・国民たちが果たしている役割が無視できないことである。今日の長期化するアベ政権・自公政治の害悪の大半は、それを産出する極悪人たちだけでなく、それをこうしたグウタラ選挙民がずっと支え続けているということに、もうそろそろ気が付かなければいけない。いつまでやってんだ、と言う話なのだ。外国人労働者をめぐる不当労働行為の常態化や、その結果としての地域経済の荒廃や衰退は、その一例と言えるのだ。

それにもう一つ、物事をきちんと考えられない御仁に、在日の人たちを含む外国人労働者に対して、むさくるしい旗や下劣なプラカードを持ち寄って、ヘイト活動を繰り返している、似非右翼団体ないしはヘイト似非右翼の連中だ。「外国人は日本人の職を奪っている」「外国人への特別待遇が日本人向けの社会保障福祉を貧困なものにしている」などと叫んでいるようだが、何を寝ぼけたことを言っているのかだ。「だから在日も外国人もみな日本から出て行け」と言っている。お前ら、アホかという話だ。

上記で紹介した竹信三恵子さんの著書に一度でも目を通してみたらどうか。「自分の賃金が低い」のも、「自分の労働条件が悪い」のも、「まともな正規職がなくて職を奪われたような感じになっている」のも、「社会保障や福祉が貧困」なのも、みな外国人労働者云々ではなく、お前たちがマヌケにも期待をしているアベ自公政権がなせる業ではないか。こうした諸悪をそもそも生み出しているのが上記で申し上げた「悪の三結合」だ。在日も外国人労働者も、いずれも加害者ではなくて被害者だ。たいていの場合、お前たちの境遇よりももっとひどい条件の下で仕事をしたり生活をしたりしていることが多い。お前たちもまた被害者だから、被害者が被害者を叩くというバカ丸出しのことをしているのがいつになったらわかるのか。(こういうこともわかっていて(弱者叩きの下劣な腹いせ行為を)やっている連中が少なくないことにも注意せよ)

叩きに行く相手は、在日や外国人労働者ではなくて、まさに諸悪の根源たる自民党政治家ども、パソナ竹中平蔵をはじめとする御用人間達、厚生労働省および法務省、そして経済産業省、財務省の幹部役人どもだ。立場の弱い自分と同じ被害者を叩く、などという愚かしくも下劣な振る舞いをホンモノの右翼は絶対にしない。やっとるのは、みな似非右翼のカスみたいな連中か、物事をよく考えることをしない物事の表面的なことしか目に入らない、単細胞単純バカかのいずれかである。

なすべきは明かで、一部の特権階級や政官財幹部たち以外の99%の日本の有権者・国民は、自民党を撲滅して政治の世界から追い払えばよろしいのだ。似非野党=公明党や自民党の悪いところを凝縮してできた日本維新・大阪維新なども一緒に葬り去ること、これで今の日本は大きく変わることが可能となり、お前たちもやっと自分を活かしていける道が開けてくるというものだ。しかし今お前たちがやっているヘイトは、それとは真逆のバカ丸出しのことであり、水面下では当のアベ政権・自民党の政治家どもが「もっとやれやれ」と、赤い舌を出して笑っている。

何も歪んだ行為はヘイトの似非右翼とは限らない。外国人労働者をだまして日本へ連れてきて、弱い立場につけ込んで出鱈目放題をし続けている「デキソコナイの経営者」たちもまた、似たようなものなのだ。泣き言を言いながら、今あるみじめな生活や仕事を、これからも「悪の三結合」にすがり付きながらやっていく。哀しいと思わないのか。その憂さ晴らしのために在日や外国人労働者や非正規、特に立場の弱い女性労働者をいじめながら、はけ口を見つけてその場しのぎをやる。次々と、もぐらたたきのように問題が出てきて、世の中はちっともよくならずに、暗くて悲しい社会がずっとずっと続いていく、そして口を開けば「言い訳だ」。このばかばかしい搾取社会・階級社会を拒否してみようとは思わないのか、もうやめたいとは思わんのか!?

それともう一つ。21世紀の日本は外国人労働者を広くたくさん招き入れた「開かれた移民社会・移民国家」に脱皮すべきだ、などと、私から言わせれば「お気楽リベラル」な連中がご立派な理屈を垂れている。結構なことだ。だったら、その政策の前に戦後70年以上にわたって続いてきた在日差別をはじめとした外国人差別を、この日本で根絶してみろ、ヘイトスピーチを路上から消し去ってみろ、ということだ。これまで日本が抱えてきた外国人問題をほとんどまともに解決できていない国であり社会である日本が、何をもって、かような非現実的なまでに楽観的な「開かれた移民社会・移民国家」などを実現できようか。そんなことは新たな不幸と悲劇を大量生産するだけの話になるのである。

そもそも今回の改正入管法は、外国人労働者を研修制度といった中途半端なものではなく、本格的に日本に招き入れ、低賃金・劣悪労働条件でこき使ったうえに、数年後、不必要になったら帰国させるという、まったく自己中心的でご都合主義の、外国人労働者をバカにした仕組みとして構築されたものだ。そんなものを「開かれた移民社会」への道しるべと読み取るなどということができるはずもない。寝言を言うな、寝ても言うな、ではないか。

竹信三恵子氏の著書にもあるように、外国人労働者問題は、日本の遅れた前近代的な労働制度・労働社会の実態を顕在化=見える化する最もいい素材である。外国人労働者に対して個々に現れたことは、まもなく日本人労働者にも適用されていくこととなる。今は苦しみは外国人労働者だが明日はお前だ、と政府から言われていると思った方がいい。その外国人に向かってヘイトなどをしている暇があったら、選挙に行って自民党とその補完政治家政党(維新、公明、国民民主党など)を落選させる投票をしてくることだ。ボケたことをやっていても、いつまでたっても事態はよくならないし、むしろ新たな悲劇や事件を引き起こして、事態を悪化させていくだけである。
・・・・・・・・・・・・・


 最後に昨今の報道から外国人労働者に関係するものを若干だけご紹介しておく。いずれも私から言わせると取材不十分で、中には何を書いとるのか、と思うものもあるが、しかし、この国の外国人労働者に対する政策や対応の仕方が全くのデタラメであることは、これらのわずかな報道記事からも見て取れる。そして、そのことは、翻って我が国自国の労働者=とりわけ非正規の労働者や女性労働者に対しても、同様の、似たような、理不尽極まる「優越的地位の濫用」が行われているであろうことを想像させるに十分である。解決策は明確、アベ自公政権を倒し、彼らが進めてきた「働き方改革」を中止してアンワインドし、私たち働く者の真の代表が政権を担い、働く者のための政治や政策を展開してくれるようにすることである。在日を含む外国人労働者をどうするのかはそれからの話である。

 それまでの間、アジアの途上国を中心とするみなさまは、日本に来ないでください。それは私たちがどうこうということではなく、みなさま外国人労働者の人権を守り、働き甲斐を守り、命や健康を守り、未来への希望や夢を持ち続けていただくためです。そして、私たち日本人が、政治や政権の場から、今の日本を支配しているゴロツキ・ガラクタ・ゴミ・クズ・カスの政治家どもや官僚たち退治し終えたら、またみなさまに声をおかけしたいと思います。留学生としてでもいいし、研修生としてでもいいし、また労働者としてでもいいですが、その時は、アジアの友人通しとしてお互いがお互いの権利や人格を尊重してお付き合いができるようにして、日本に来ていただくようにしたいと思っています。その時まで(いつまでかかるか定かではありませんが)、どうか日本に来るのは見合わせておいてください。お願いします。


 <別添PDFファイル>
(1)クローズアップ:外国人労働者、受け入れ拡大から半年 特定技能伸び悩み 試験整備進まず、取得まだ616人(毎日 2019.10.29)
 https://mainichi.jp/articles/20191029/ddm/003/040/047000c?fm=mnm
(2)外国人看護師 定着は? インドネシアから来日「1期生」大半帰国「サポート体制整えて」(毎日 2019.12.11)
 https://mainichi.jp/articles/20191211/ddm/016/040/012000c
(3)外国人労働者の支援事業者、献金 3年間68議員(朝日 2019.12.30)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14312149.html
(4)帰国も転職も拒む「不当契約」、外国人旅券 職場で管理、返還要求にも応じず(東京 2019.11.5)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201911/CK2019110502000104.html
(5)建設の就労環境、点検義務付け、特定技能外国人で大手に(日経 2019.12.23)
 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53673960S9A221C1NN1000/
(6)増える実習生 伸びぬ特定技能、外国人労働者想定ほど移行進まず(朝日 2019.12.17)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14297049.html
(7)在留外国人最多282万人、7年連続増、人口の2.24%(日経 2019.10.26)
 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51391210V21C19A0EA3000/

 <関連サイト>
(1)「特定技能外国人」が日本に来ないワケ〈週刊朝日〉|AERA dot.
 https://dot.asahi.com/wa/2019112200011.html
(2)なぜ外国人はすぐ辞めるのか? 彼らが日本企業をあきらめた、本当の理由。 - ハフポスト
 https://www.huffingtonpost.jp/entry/chiyo-watanabe-kamino_jp_5dccd694e4b0d43931cf2ca4
(3)カンボジア人技能実習生からの相談が増加(前編):言葉の壁・社会的孤立、多様化する実習生の国籍と課題(巣内尚子) - 個人 - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/byline/sunainaoko/20191031-00149113/
(4)カンボジア人技能実習生からの相談が増加(後編)高額の手数料と借金漬けでの来日、ベトナムと共通する課題(巣内尚子) - 個人 - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/byline/sunainaoko/20191101-00149248/
(5)【夜間中学はいま】(21)増える外国人生徒 日本社会の縮図- 産経ニュース
 https://www.sankei.com/life/news/191227/lif1912270027-n1.html
(6)クローズアップ:外国籍の子、中ぶらりん 国「自治体把握を」/地方「義務はない」 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20190928/ddm/003/100/094000c?fm=mnm
(7)にほんでいきる:外国籍の子「就学不明」2万1701人 文科省初調査 日本語教育「無支援」は1万1008人 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20190927/k00/00m/040/182000c?fm=mnm
(8)外国人が働きづらい日本。原因は「貧しいアジア諸国の憧れの国、ニッポン」という大勘違い - ハーバー・ビジネス・オンライン
 https://hbol.jp/206087
(9)外国人技能実習生 来日後に絶望する人が少なくないのが現実|NEWSポストセブン
 https://www.news-postseven.com/archives/20190922_1455801.html
(10)外国人労働者がいなくなれば国産野菜は消える 危機的状況にある「農家の人手不足」 - PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
 https://president.jp/articles/-/30768

*れいわ新選組 山本太郎代表が横浜駅西口で街宣!「派遣も外国人労働者も非正規も同じ、奴隷ですらない、すでに部品扱いだ!」「横浜のカジノは止めたほうがいいけど、市長も辞めたほうがいい!」~ 12.14 れいわ新選組 山本太郎代表 街頭記者会見 - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/463800


 <「出入国管理及び難民認定法及び法務省設置法の一部を改正する法律」関連サイト>
(1)法務省:出入国管理及び難民認定法及び法務省設置法の一部を改正する法律案 骨子
 https://00m.in/Uhi1B
(2)法務省:出入国管理及び難民認定法及び法務省設置法の一部を改正する法律案
 http://www.moj.go.jp/nyuukokukanri/kouhou/nyuukokukanri05_00017.html
(3)外国人受け入れ拡大へ 改正入管法4月1日施行 5年間で34.5万人  -日本経済新聞
 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43156940R30C19A3PE8000/
(4)出入国管理法と改正|入管法改正による新しい在留資格 特定技能の創設
 https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/fna/ssw/jp/index.html
(5)法務省:外国人の受入れ及び共生に関する最近の取組について(改正入管法成立以降)
 http://www.moj.go.jp/nyuukokukanri/kouhou/nyuukokukanri07_00213.html
(6)【2019年】改正入管法のポイント!外国人の雇用促進で企業はどう変わる? - 労務SEARCH
 https://romsearch.officestation.jp/jinjiroumu/syokuba/6646
(7)改正入管法の問題点と今後の展望 人権侵害が最大のリスクに -トピックス- 情報労連リポート
 http://ictj-report.joho.or.jp/1903/topics01.html
(8)【入管法が改正!】何が変わるの?外国人労働者受入れの今後は? - 人事部から企業成長を応援するメディアHR NOTE
 https://hrnote.jp/contents/b-contents-saiyo-houkaisei-181218/

*(新設)出入国在留管理庁ホームページ
 http://www.immi-moj.go.jp/
草々 

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