« (報告)(12.4)福島原発被害東京訴訟・第2陣・第6回公判 & 西尾正道氏 原発汚染水の海洋放出は人類への“緩慢な殺人(日刊ゲンダイ) | トップページ | (報告)(12.9)オルタナティブな日本をめざして(第38回):「外環道訴訟と大深度地下開発問題」(新ちょぼゼミ:武内更一弁護士) »

2019年12月 7日 (土)

防災も災害復旧も被災者救済もまともにできない日本政府(その1)=国家を運営する資格も能力もない「アホウ」と「利権」の集団に政権をゆだねる「愚」が悲惨な災害被害を招いている

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
================================
1.キャンペーン · 北海道知事 鈴木直道 殿- 【緊急署名!)北の大地を核のゴミから守りたい!〜幌延の研究、約束通り20年で終わらせて!〜 · Change.org
 https://cutt.ly/Ce8HJ4v

(関連)キャンペーンについてのお知らせ · ご賛同・ご協力ありがとうございます。北海道環境・エネルギー室に意見を提出しました。署名は継続していきます。Change.org
 https://cutt.ly/we8HZJv


2.イベント情報
(1)(12.9)オルタナティブな日本をめざして(第38回):「外環道訴訟と大深度地下開発問題」(武内更一弁護士)
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-e0067b.html
(2)(12.11)南相馬・避難20ミリシーベルト基準撤回訴訟支援の会- 次回期日は原告本人尋問です。10時集合!傍聴席を埋め尽くそう!
 http://minamisouma.blogspot.com/2019/10/blog-post.html
(3)(12.20)福島原発かながわ訴訟 第1回控訴審(東京高裁)
 https://cutt.ly/le8HNrG
(4)(2020年1月22日)オルタナティブな日本をめざして(第39回):「企業ファースト化する日本とアベ政権」(新ちょぼゼミ:竹信三恵子さん)
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/11/post-c20cbc.html
(5)(2020年1月28日)『全世代型社会保障改革』を斬る:安心できる社会保障を!(伊藤周平鹿児島大学教授:99%経済政策フォーラム)
 https://99forum.jimdofree.com/


3.郵政「民営化」という「私物化」の経済的帰結
 「民営化」という「私物化」の下で何が行われているか、NHKクローズアップ現代の調査報道が赤裸々に伝えています。市場原理主義アホダラ教(別の名を新自由主義とかグローバリズムとかいう)が私たちの生活にもたらすものにロクなものはないのです。郵政・郵便局に限らず、既に介護や保育や市町村行政の世界でも民営化・民活がひどい状態を生み出していますが、更にこの次は空港、上下水道、公教育、国有林経営、農業、沿岸漁業が狙われているようです。国家を運営する資格も能力もない「アホウ」と「利権」の集団(=自民党・アベ政権)に政権をゆだねる「愚」が悲惨な結果を招くことは、何も災害に限ったことではありません。(元総務省事務次官で日本郵政の副社長・鈴木康雄を筆頭に、この事件に対して居直りを続ける日本郵政幹部どもをクビにせよ=経営者として失格だ! こんな調子じゃ、また同じことを近未来に繰り返すに違いない)

(1)郵便局が保険を“押し売り”! ~郵便局員たちの告白~ NHKクローズアップ現代+
 https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4121/

(関連)クローズアップ現代+「郵便局が押し売り!?高齢者に保険を▽局員たちの衝撃告白」 0310 201804242200 - 動画 Dailymotion
 https://www.dailymotion.com/video/x7lr3zp

(2)検証1年 郵便局・保険の不適切販売 - NHK クローズアップ現代+
 https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4316/index.html

(関連)クローズアップ現代+「検証1年 郵便局・保険の不適切販売」 0310 201907312200 - 動画 Dailymotion
 https://www.dailymotion.com/video/x7fdk2z

*NHKを「暴力団」呼ばわりした日本郵政副社長(元総務省事務次官)の“精神構造”
 https://biz-journal.jp/2019/10/post_122254.html


4.「(安倍晋三と)桜を見る会」から「(安倍晋三と)桜とともに散る会」へ(その4)
 自腹を切ってメロンとカニと香典を配ったらクビになった経済産業大臣もいるのに(その後この元大臣は似たような理由で辞任した元法相及びその妻(参議院議員:広島)とともに説明責任を果たさずにトンズラ・雲隠れ中)、首相自ら税金や公的機関を使って後援会対策やお友だち接待(反社会的勢力や被害者多数の巨額詐欺師を含む)をするという公私混同を白昼堂々と行い、それがバレたら、またぞろ公文書を隠したり捨てたりして、自分たちの法令違反を否認・隠し通そうとするその態度、許されるものではない。明らかに公職選挙法と政治資金規正法に違反している。ここでも国家を運営する資格も能力もない「アホウ」と「利権」の集団に政権をゆだねる「愚」が悲惨な結果(=国家行政の私物化と底なしの劣化、特権的法令無視の横行など、法治国家の崩壊)を招いている。

安倍首相とジャパンライフの関係は中曽根政権 安倍晋太郎の代から!- ヒアリングでは菅官房長官の会見での発言に辻褄を合わせて官僚が答弁~12.5第12回 総理主催「桜を見る会」追及本部 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=EPGZkmXmqn4&feature=youtu.be

疑惑3氏、続く国会欠席 「説明責任果たす」実行せず:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14285755.html?iref=com_footer

(自民党・アベ政権という、人間のカス、政治家のゴミ、ゴロツキ・タカリ・アホウのたぐいの集まりがロクでもないことをやり、その後始末・火消しで政府や国会が大騒動になるという「愚昧政治」が、もう何年も続いている。そして、それを黙殺・無視して「政治のことなんて自分にはカンケーネー」と知らん顔を決め込む、これまた「衆愚有権者」たちが繁殖して、この日本は決定的におかしくなってしまった。21世紀の新時代を切り開くためには、まともな政治がリードして、まともな政策を展開することで、様々な複雑で困難な問題を解決し乗り越えていかなければならないのに、この国では国会も政府も行政機関も、さながら「ボンクラ小僧」どもを集めた「衆愚のケンカ道場」、あるいは姑息な連中がうまく逃げおおせる「コソ泥迷路」のようになってしまっているのである。嘆かわしいを超えて国としての危機を強く感じさせられる。こんな事態の解決方法など簡単なことで、当面するあらゆる選挙で自民党が推薦する候補者を落選させればいいだけの話である。何故だかそれが、いつまでたってもできそうにない。しかし、それができないというのなら、かつての大日本帝国のように、日本がこれから団子状態になって没落・滅亡するということを覚悟するしかないということだ。)


<桜を見る会 – IWJ Independent Web Journal>
 https://00m.in/vVQc3

(1)【一読で流れがわかる!「桜を見る会」疑惑・まとめ第一弾!~11月8日から11月25日まで】安倍応援団の「選挙買収」が真の目的!- 税金を乱費した公的行事「桜を見る会」の招待客には反社勢力までが! - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/462380

(2)「桜を見る会」うやむやにさせない!! 怒りに沸き立つ市民400人が官邸前に集結!!~11.28予算委員会いますぐ開け!安倍首相は国会に出てこい!権力私物化やめろ! 11・28官邸前緊急行動 - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/462185

(3)「桜を見る会」に参加した反社会的勢力とその推薦者について、内閣府は調査する気なし!- 警察への捜査依頼もしていない!- ~11.27総理主催「桜を見る会」追及本部 警察庁、内閣官房より非公開ヒアリング、およびブリーフィング - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/462123

(4)【国会ハイライト】「桜を見る会」招待者には総理推薦の仕組みが! 安倍総理の「私は関与していない」は重大な虚偽答弁か? 田村智子議員の追及・第2弾! - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/463015

(5)【特別寄稿】「元秘書枠」!-「事務所スタッフ枠」!-「安倍首相の地元市長枠」!-「桜を見る会」に何度も参加している前田晋太郎・下関市長にジャーナリスト横田一氏が突撃質問! - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/463030

(6)RFP(システム提案依頼書)を民間に出していて国会に出せない!- 招待者名簿のログ解析公表について内閣府「なかなかお答えにくい質問でございます」~12.4第11回 総理主催「桜を見る会」追及本部 - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/462889

(7)ジャパンライフ山口元会長「桜を見る会」招待状を顧客誘引に利用!- 詐欺被害者たちの衝撃告白!招待者名簿の電子データ復元可能!- ~11.29野党による、第8回 総理主催「桜を見る会」追及本部 - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/462343

(8)警察庁が「反社会的勢力」の定義を答えない!- 「暴力・威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団又は個人」ではないのか!- 菅官房長官への忖度か~第7回 総理主催「桜を見る会」追及本部 - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/462181
================================


昨年と今年にかけて全国各地を複数回の台風や集中豪雨が襲い、堤防の決壊や河川の氾濫などを伴って甚大な被害が出てしまいました。また、引き続き頻発する地震・津波や、たまに発生する火山噴火も多くの犠牲と被害をもたらしており、さながら昨今の日本は「災害多発列島」の様相です。しかし、こうした自然災害の発生は今に始まったことではなく、それはもう戦前のずっとずっと昔から、たびたびの形で続いてきた悲劇であったのです。

しかし、そうした「災害多発列島」の国である日本の政府の、この台風や集中豪雨や地震・津波、あるいは火山噴火などの自然災害に対する対策・対応の悪さは一体何なのでしょうか? 昨今ではこれに原発過酷事故災害(いわゆる原発震災)が加わっています。また、実際の現場で被災者を救済し救援する各自治体の動きも極めて劣悪で、特に都道府県の対応の悪さと、その変わらない木っ端役人的体質が、この2年間で赤裸々に浮かび上がりました。(例:千葉県と森田健作知事、神奈川県と黒岩知事=いずれもひどい)

(関連)森田千葉県知事に危機意識ゼロ 災害対策10年ホッタラカシ(日刊ゲンダイ)赤かぶ
 http://www.asyura2.com/19/senkyo266/msg/810.html

(関連)自衛隊、「給水車の水捨てた」報道を否定…給水妨害した神奈川県の“釈明”に不審点続出 (2019年10月17日) - エキサイトニュース
 https://www.excite.co.jp/news/article/Bizjournal_201910_post_123914/

思い起こせば今から25年ほど前、私が兵庫県西宮市に住んでいた時に阪神大震災が起き、多くの人々が犠牲になるとともに、数えきれないくらいの人々が被災をして住宅から追い出される形で被害をこうむりました。しかし、あの時の村山内閣(自社さきがけ政権)の対応の悪さ、住民無視・軽視の低レベルな行政の在り方(特に神戸市のひどさ)、そしてそうした出鱈目とも言っていいくらいのひどい防災・災害救助救援の在り方への批判に対する政府・自治体・政治家・役人たちの「言い訳」の腹立たしさは、今も私の脳裏にビシッとこびりついて離れません。私が住んでいた住宅は幸いにして震度6強の揺れであったにもかかわらず壊れなくて命拾いをしましたが、震度7のすさまじい強震に見舞われた地域をはじめ、居住住宅を破壊された多くの被災者の方々が、どれほどの苦難を、どれほどの長き期間にわたって、不自由極まりない生活を余儀なくされたか、考え想像するだけでも胸が痛みます。

そして、その余りに惨い阪神大震災の震災とその後の復旧・復興のありさまが、まるで瓜二つのように、その後我が国を襲った天災のたびに繰り返されているのです。私はその悲惨な有様をTVなどで見せつけられるごとに、かようなことは許されないな、日本の行政や政治はなってないぞ、有権者・国民の自然災害による被災への対応一つ、まともにできないアホウどもばかりなのかと、憤りの気持ちを隠せません。そしてとうとう今回の福島第1原発事故です。被害者は加害者(東京電力)・事故責任者(国)がいるにもかかわらず切り捨てられ、まともな賠償・補償さえ受けられないままにされています。もう、いい加減にしやがれ! というのが偽らざる私の気持ちでもあります。

以下、昨今の報道などから若干のことをご紹介しておきます。ものごとは複雑であるように見えて、実は単純です。要するに、自民党・アベ政権も、かつての民主党政権も、災害に対して被災者救済や被災者の復興支援が最優先ではなく、それ以外の、いたって政治的な、我田引水的な、つまらない思惑や利害が優先され、災害復旧・復興が、政治家や行政官僚どもの「商売道具の一つ」「利権実現の契機」にされてしまっているということです。ふざけんじゃねえ、と思われませんか? 

(関連)(報告)(7.29)オルタナティブな日本をめざして(第31回):「東日本大震災からの復興と人間の幸福」(五十嵐敬喜法政大学名誉教授:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/07/post-8274a6.html

そしてこうした「災害復旧利権」「防災利権」が最優先とされるこの日本のデタラメな在り方が、他方では、日本の検察や司法・裁判所によって追認され、激励まで受けてもいるということも忘れてはならないでしょう。今も昔も変わらない、自然災害後の悲惨な被災者の方々の惨状を、これ以上目にしないために、私たちは、本来私たちのためにあるはずの政治や行政の、実際の今日的なありようを、抜本的に転換する必要に迫られています。それは現代の「災害多発列島=ニッポン」に生きる私たちの自己防衛でもあるのです。

さあ、みなさま、さしあたり「国土強靭化」ならぬ「ゼネコン強靭化」政策を掲げて有権者・国民を欺き続けているアベ政権=自公政治を政治の世界から葬り去りましょう。私たちのための防災や災害復旧は、私たちのために、私たちの生活や生存を最優先してくれる政治家や官僚たちを選ばなければ、いつまでたっても実現することはないのです。自明のことだと思われませんか?


 <別添PDFファイル>
(1)大規模氾濫は人災だ、今こそ堤防強化を急げ(イントロ部分)(岡田幹治『週刊金曜日 2019.11.22』)
(2)ささやかだけど たしかなこと:鬼怒川決壊の「真犯人」は誰か(田中康夫『サンデー毎日 2015.10.11』)
(3)水害は脱ダムのせいなのか(田中康夫『サンデー毎日 2019.11.17』)
(4)検証:台風19号で八ッ場ダム、スーパー堤防 本当に役立った?(東京 2019.10.20)
(5)強化予定堤防、10カ所決壊、危険は認識も整備遅れ(東京 2019.11.27)
(6)質問なるほドリ:氾濫発生情報、なぜ出せなかった? 国出先、人員少なく 同時多発に即応できず=回答・松本惇 - 毎日新聞
(7)台風19号1カ月、日本の避難所 劣悪100年前から(東京 2019.11.13)
(8)被災者の人権が守られる避難所を(宇都宮健児『週刊金曜日 2019.11.29』)
(9)台風19号 台東区、避難所で野宿者受け入れ拒否(東京 2019.11.16)
(10)高濃度汚染土 流出 福島山林 下流に拡散か(東京 2019.11.18)


1.ダムはムダ:ダム新規建設に現(うつつ)を抜かしていることが水害被害をひどくしている
 巨大なダムをつくることは、その地域の自然環境や集落を決定的に破壊し、他方で、人工的に「鉄砲水」をつくることになって、水害を防ぐどころか、より一段とひどいものにしているのが実際です。更に、国土交通省や多くの都道府県が治水政策をダム(やスーパー堤防)に傾斜させすぎるあまり、多くの税金が新規ダム建設に奪われ、肝心かなめの堤防補強や河川浚渫・整備(中洲の雑木林伐採など)、あるいはその他のそれぞれの地域の事情や環境に合致した様々な治水対策を資金面・財政面から困難にさせ、先送りさせているのです。今や河川行政は「脱ダム」を超えて「ダムネーション」の時代です。つまり、全国のダムを老朽化したものから少しずつ壊していく時代です。それにより、治水能力が大きく上昇するとともに、巨大ダムによって窒息させられていた河川もまた生き返ってくるでしょう。(ダムには国土交通省所管の比較的大型の多目的ダムと、農林水産省(林野庁)所管の小型の砂防ダムがあります=いずれもマイナス効果の方が大きく必要ありません)

(関連)ドキュメンタリー映画『ダムネーション』公式 (DAMNATION) by パタゴニア
 http://damnationfilm.net/

(関連)豪雨が来たら気をつけたい。専門家が選ぶ「危険なダム ワースト10」 - ハーバー・ビジネス・オンライン
 https://hbol.jp/173708

治水、発電、用水ともに、ダムはいらない時代になってきています(あえて言えば用水だけが唯一のよりどころですが、これとても新設ダムなど全く不要です:長崎・石木ダムがその典型)。にもかかわらず、国土交通省とゼネコンと自民党が「ダム建設利権推進同盟」をつくり、全国規模で巨大多目的ダム新規建設に邁進中です。原発とまるで同じ=つまり安倍政権・自民党政治を葬り去らない限り、この動きは止まりません。

(関連)「八ッ場ダム無双」「スーパー堤防礼賛」デマを一蹴する!台風19号であらわになった治水事業の根本的な誤り!岩上安身による拓殖大・関良基教授、ジャーナリスト・まさのあつこ氏インタビュー 19.10.21 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=Qak6kDJ8qgw


 <多目的ダムの必要性はあるのか?>
*治水 ダムが貯めることのできる水量は限られており、集中豪雨などの場合には全く不十分な量しか貯められない場合がほとんど。それどころか、集中豪雨の最も激しい時にダム湖が満杯となって、下流に向かってダム貯留水を放出せざるを得なくなり、いわば人工的に「鉄砲水」をつくることになって、かえって水害の被害を大きくしているのが現状です。また、ダムを所管している国土交通省出先機関などのダム運営のやり方がいい加減で、ダム水放流による水害激甚化の要因の一つにまでなってしまっている始末です。更に、ダム湖は時がたつにつれて周辺から土砂が流れ込み、だんだんと貯水量が減少していくことにも留意が必要です。

*発電 発電や電気を巨大ダムに依存する必要性など皆無です。あえて申し上げれば、小型の水力発電はオンサイト電源として、エネルギーの地産地消を進めていく上で、貴重な財産となるでしょう。農林水産業の復興・再建や、地場産業あるいは地場集落の自家発電源として、小型水力発電は今後の展開に期待したいところです。水車小屋のある農山漁村風景もなかなかいいものです。そのためには、国土交通省の河川局などは一刻も早く解体をし、河川行政や治水政策、あるいは水を巡る政策を、権限と財源と共に地方に移譲していく必要があるのです。

*用水 ダムの必要性をあえて言えば、この「用水」ということになるでしょう。しかし、これもまた、日本が人口減社会・ポスト工業化社会に突入していく中で、水需要は大幅に減少し、今既に存在しているダムだけでも「余剰」の状態となりつつあります。日々の生活用水や農業を含む産業用水をどのようにスマートに確保していくかについては、水に恵まれた列島であるこの日本こそが、知恵を出し合って「お手本」とでもいうべき適切な政策を打ち出していくべきでしょう。その場合、必ずしも「用水」のために巨大なダムの建設は必要ではないと思われます。

*結論 巨大多目的ダムや巨大用水路・水門・河口堰、あるいはスーパー堤防などの新規建設を、何にもまして優先して進めていく現在の国土交通省の政策は、簡単に申し上げれば、地域住民や有権者・国民のためになされているものではなく、そうした工事に巨額の費用が掛かることをもってして、国のカネをゼネコンをはじめとする土建業者に行き渡らせるために、彼らの食い扶持を毎年毎年確保してやるために、断固として行われているのだと考えていいと思われます。そして、そのゼネコンや土建屋と政治家や幹部官僚たちが「タカリ」「利益供与」「選挙協力」「天下り」「渡り」などを繰り返し、いわば巨大な「ダム利権連合」=「河川族」を形成しているのです。

この本末転倒の河川行政は、田中康夫氏が長野県知事になったころに(脱ダム宣言)、あるいは、2009年民主党政権時に(「コンクリートから人へ」)解消され、本末転倒をもう一度ひっくり返して、まともな政策・行政に戻す必要がありました。しかし、それは未だに実現せず、アベ自公政権になって以降は「国土強靭化」という「ゼネコン強靭化」政策により、一段とひどい「巨大多目的ダム建設」優先の先祖返りが起きているのです。長崎県の石木ダム建設などは、その典型事例の一つです。

(関連)(別添PDFファイル)大規模氾濫は人災だ、今こそ堤防強化を急げ(イントロ部分)(岡田幹治『週刊金曜日 2019.11.22』)
ダウンロード - e5a4a7e8a68fe6a8a1e6b0bee6bfabe381afe4babae781bde381a0e38081e4bb8ae38193e3819de5a0a4e998b2e5bcb7e58c96e38292e680a5e38192efbc88e382a4e383b3e38388e5b2a1e794b0e3808ee98791e69b9ce697a52011.22e3808fefbc89.pdf

(関連)(別添PDFファイル)ささやかだけど たしかなこと:鬼怒川決壊の「真犯人」は誰か(田中康夫『サンデー毎日 2015.10.11』)
 http://tanakayasuo.me/river
(関連)(別添PDFファイル)水害は脱ダムのせいなのか(田中康夫『サンデー毎日 2019.11.17』)
 http://mainichibooks.com/sundaymainichi/society/2019/11/17/1117-05.html
(関連)(別添PDFファイル)検証:台風19号で八ッ場ダム、スーパー堤防 本当に役立った?(東京 2019.10.20)
ダウンロード - e58fb0e9a2a819e58fb7e381a7e585abe38383e5a0b4e38380e383a0e38081e382b9e383bce38391e383bce5a0a4e998b220e69cace5bd93e381abe5bdb9e7ab8be381a3e3819fefbc9fefbc88e69db1e4baac202019.10.20efbc89.pdf

(関連)東京新聞-ダム建設より安価な堤防強化 旧建設省研究所元次長・石崎さん「決壊防ぐ工法、再開を」-茨城(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201911/CK2019110602000149.html
(関連)(別添PDFファイル)強化予定堤防、10カ所決壊、危険は認識も整備遅れ(東京 2019.11.27)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201911/CK2019112702000151.html
(関連)東京新聞-「越水に強い堤防を」 住宅側のり面保護で壊れにくく-社会(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201911/CK2019112702000131.html
(関連)(別添PDFファイル)質問なるほドリ:氾濫発生情報、なぜ出せなかった? 国出先人員少なく同時多発に即応できず=回答・松本惇-毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20191122/ddm/003/070/098000c

(関連)石木川まもり隊 : 長崎県川棚町川原(こうばる)の自然豊かな暮らしをダム建設から守るために
 http://ishikigawa.jp/

*(報告)(10.11)「日本のダムと河川行政:この旧態依然をどうする?」(嶋津暉之さん)(オルタナティブな日本を目指して:第17回新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/17-67a6.html


2.被災者への復旧支援金の不十分
 阪神大震災の後、作家の故小田実さんや辻元清美議員ら、多くの心ある人々がご尽力され、災害被災者のための住宅等支援金制度が出来ました。しかし、まだまだその支援金の金額が少なく、不十分なまま放置されています。少なくとも今の倍以上の金額が交付されてしかるべきと考えます。

被災者生活再建支援制度などの公的支援制度について - 防災情報のページ - 内閣府
 http://www.bousai.go.jp/kyoiku/hokenkyousai/sienseido.html

*住まいの復興給付金制度
 https://00m.in/Gebr3
 http://www.fukko-kyufu.jp/

(関連)1995年5月19日の参院予算委員会や10月4日の参院本会議における村山富市総理の答弁(検証 被災者生活再建支援法☆/はじめに)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ⅰ
いわく「一般的に自然災害等によって生じた被害に対して個人補償をしない、自助努力によって回復してもらうということが原則になっている」「従って、政府としては、被災者の実情に配慮した支援措置を幅広くかつきめ細かく実施して一日も早い生活再建ができるよう努力している。ただ、個人補償という形は、これまでの災害救援の基本からして難しい問題がある。あくまで自助努力を原則にしなければならない」「私有財産制のもとでは、個人の財産が自由かつ排他的に処分し得るかわりに、個人の財産は個人の責任のもとに維持することが原則」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ⅰ

(要するに、個人の財産形成につながるような災害復旧支援は政府としては行わない、という主旨。そんなことで、どうやって被災者個々人の復旧・復興を支援していくのか!? 村山は当時の社会(民主)党党首であり、自社さきがけ連立政権の総理大臣だった。万事が万事、この村山富市とその政権のやることなすこと、こんな調子で、その後、社会(民主)党が、多数の有権者・国民の信頼と期待を喪失したのも無理もないことである。かような考え方を政府が捨て去らない限り、災害のたびに我々一般国民は悲惨な状態に陥り、その生活破壊に苦しみ、復旧・復興がままならないものとなるだろう。当時の社会(民主)党はそんなことも理解できない政党だった(理解はしていたが覚悟がなくて実行に移せなかった???):田中一郎)


3.日本の避難所 劣悪100年前から 被災者の人権が守られる避難所を
 避難所の悲惨な情景は、毎度毎度の災害のたびにTVで見せつけられる。私は今日に至るまで幸いにして「避難所」に避難した経験はないが、自分が同じ境遇にあれば、とてもあんな場所に長居はできないだろうと思う。全く人権無視の難民扱いである。見ていて怒りがこみ上げる。私が為政者ならば、2・3日は避難所で辛抱していただくとしても、その後は、たとえば被災した地域周辺の旅館やホテルなどの空き室を政府や自治体が公費で全部借り上げて、被災者各自が「落ち着き場所」が確保できるまで、そこに居住できるようにして差し上げたり、仮設住宅ももっとグレードを上げて人間が住むにふさわしい住居とするなど(東日本大震災のときに岩手県山田町が地産木材を使って仮設住宅を建てていたが、あれがいい見本の一つ)、もっとやり様があろうというものだ。下記にご紹介する3つの記事は、この理不尽な「避難所のお粗末と悲惨」の具体的な例としてご覧いただければと思う。

(関連)木を活かした応急仮設住宅
 https://00m.in/msdN0

 ともかく、災害で住居を失ったために避難所に避難したが、その避難所では、トイレが足りなくて汚い、食べものが乏しい・お粗末、空調がなくて暑い・寒い、狭くて居心地が悪い、プライバシーが皆無、などなど、まるで「家畜小屋」「うさぎ小屋」のような状態は許されんぞ、ということだ。政治や行政の責任で、直ちにきちんとせよ!!

(関連)(別添PDFファイル)台風19号1カ月、日本の避難所 劣悪100年前から(東京 2019.11.13)
ダウンロード - e58fb0e9a2a819e58fb7efbc91e382abe69c88e38081e697a5e69cace381aee981bfe99ba3e6898020e58aa3e682aa100e5b9b4e5898de3818be38289efbc88e69db1e4baac202019.11.13efbc89.pdf

(関連)(別添PDFファイル)被災者の人権が守られる避難所を(宇都宮健児『週刊金曜日 2019.11.29』)
ダウンロード - e8a2abe781bde88085e381aee4babae6a8a9e3818ce5ae88e38289e3828ce3828be981bfe99ba3e68980e38292efbc88e5ae87e983bde5aeaee3808ee98791e69b9ce697a5202019.11.29e3808fefbc89.pdf

(関連)(別添PDFファイル)台風19号 台東区、避難所で野宿者受け入れ拒否(東京 2019.11.16)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2019101602000136.html
(関連)避難所 “ホームレス受け入れ拒否” 広がる波紋|けさのクローズアップ|NHKニュース おはよう日本
 https://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2019/10/1025.html


4.(別添PDFファイル)高濃度汚染土 流出 福島山林 下流に拡散か(東京 2019.11.18)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201911/CK2019111802000130.html

(関連)山林から流出した「高濃度汚染土」は除染されるのか - ごみから社会が見えてくる
 http://gomif.blog.fc2.com/blog-entry-659.html
(関連)グリーンピース「台風19号以降日本の一部地域の放射能数値が上昇」Joongang Ilbo-中央日報
 https://s.japanese.joins.com/JArticle/259474?sectcode=A00&servcode=A00

(原発事故被害者をそっちのけにして、「できもしない除染」を何兆円という巨額の税金を使って今も続けている、この愚かなる原発事故後対策=「偽りの復興=嘘八百の復興」は、いったいいつになったら終わるのか。「原発事故復興事業」が「喰いもの」にされ、土建屋や原子力ムラ企業が元請けになって進められる、この除染事業のデタラメが、台風や集中豪雨のたびにクローズアップされている。愚かしいにもほどがあるというものだ。:田中一郎)


5.その他関連サイト
(1)「老朽で危険」122橋、対策手つかず 本社調査 自治体負担重く -日本経済新聞
 https://newstopics.jp/url/8927677
 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO52102170S9A111C1MM8000/
(2)【千葉県公文書入手】森田健作知事「別荘じゃなくて自宅」釈明にウソの疑い(文春オンライン) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191113-00015431-bunshun-pol
(3)森田健作知事「私は至らない男」 台風後の対応巡る週刊誌報道受け反省 - 千葉日報オンライン
 https://www.chibanippo.co.jp/news/politics/643746
(4)あの日、何が起きたのか…台風19号1カ月・死者10人、不明1人の宮城・丸森町 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20191112/k00/00m/040/090000c?fm=mnm
(5)高齢者の命どう守る 西日本豪雨の教訓とは… 台風19号、あす1カ月 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20191111/k00/00m/040/040000c?fm=mnm

(6)質問なるほドリ:非常災害対策本部って何するの? 関係省庁が対応を調整、首相アピールの場にも=回答・堀和彦 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20191129/ddm/003/070/117000c?fm=mnm
(7)6割完全復旧見通し立たず 台風被害70市町村 河川改修で支援望む - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20191111/k00/00m/040/201000c?fm=mnm
(8)倒れた電柱2000本。疲弊した日本のインフラが「次の危機」を招く-まぐまぐニュース!
 https://00m.in/1ft4S
(9)東京新聞-相次ぐ風水害 反省を次に生かしたい-社説・コラム(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019112702000159.html
(10)避難所に清潔な仮設トイレ 北海道設置、被災者に好評-サッと見ニュース-産経フォト
 https://www.sankei.com/photo/daily/news/191024/dly1910240015-n1.html
草々 

« (報告)(12.4)福島原発被害東京訴訟・第2陣・第6回公判 & 西尾正道氏 原発汚染水の海洋放出は人類への“緩慢な殺人(日刊ゲンダイ) | トップページ | (報告)(12.9)オルタナティブな日本をめざして(第38回):「外環道訴訟と大深度地下開発問題」(新ちょぼゼミ:武内更一弁護士) »

コメント

<「災害復旧利権」「防災利権」が最優先とされるこの日本のデタラメな在り方が、他方では、日本の検察や司法・裁判所によって追認され、激励まで受けてもいる。>=====>国土弱靭化させる政治屋、忖度官僚、利権ゼネコンマフィア達を追い払うにはもはや・・・・・しか無いのでは?

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« (報告)(12.4)福島原発被害東京訴訟・第2陣・第6回公判 & 西尾正道氏 原発汚染水の海洋放出は人類への“緩慢な殺人(日刊ゲンダイ) | トップページ | (報告)(12.9)オルタナティブな日本をめざして(第38回):「外環道訴訟と大深度地下開発問題」(新ちょぼゼミ:武内更一弁護士) »

最近の記事

無料ブログはココログ