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2019年9月12日 (木)

(報告)(9.9)「ICRP新勧告(案)の問題点:パブコメ応募のてびき」 原子力資料情報室:ICRP新勧告(案)全文和訳添付 + 新勧告をどう見るか(黒川眞一・矢ケ﨑克馬・松崎道幸他)

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.イベント情報
(1)(9.14)オープンフォーラム「福島原発事故後の科学:個人線量測定論文をめぐって」(科学の健全な発展を望む会)
 https://science-integrity-2019.jimdosite.com/
 https://00m.in/Rx2g6
(2)(別添PDFファイル)(チラシ)(9.15)講演会:東京オリンピックでの被曝の危険性を警告し開催に反対する(渡辺悦司さん
ダウンロード - efbc88efbc99efbc8eefbc91efbc95efbc89e69db1e4baace382aae383aae383b3e38394e38383e382afe381a7e381aee8a2abe69b9de381aee58db1e999bae680a7e38292e8ada6e5918ae38197e9968be582ace381abe58f8de5afbee38199e3828befbc88e6b8a1e8bebae682a6e58fb8efbc89.pdf
(3)(9.22)小出裕章さん講演「原発にしがみつく日本 なぜ?どうする?」たんぽぽ舎30周年記念の集い(東京都千代田区)
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1567669585592staff01
(4)(9.26)オルタナティブな日本をめざして(第33回):「これでいいのか働き方改革:労働現場から」(中野麻美弁護士)(2019年9月26日)
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/07/post-23397f.html

●(メール転送です)(9.18)石原慎太郎氏に578億円損害賠償請求裁判のご案内

 日  時:9月18日(水)13時半~@東京地裁103(大)法廷
 報 告 会:弁護士会館5階(地裁向い)裁判後~15時半まで
 記者会見:司法記者クラブ 15時半~


2.キャンペーン
(1)キャンペーン · 福島県知事- 原発避難者への懲罰的な「2倍家賃」請求を止めてください · Change.org
 https://00m.in/YQT6b

(関連)キャンペーンについてのお知らせ · 【復興庁へ署名1次分を提出、福島県へ12日2次提出します】 · Change.org
 https://00m.in/BO7OQ

(2)キャンペーン · 高知県知事- ニッポンの原風景・四万十川がピンチ!国内最大級の巨大風力発電計画を止めたい! · Change.org
 https://00m.in/Oy6fx

(関連)キャンペーンについてのお知らせ · 18日署名提出!あと少しご協力を! · Change.org
 https://00m.in/NQNHJ


3.「いちろうちゃんのブログ」より
(1)(他のMLでの議論です)(1)公費で賃金を上げる経済政策と規制見直し(2)「公共貨幣論」批判 +(3) 若干の直近情報- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/09/post-3b614a.html

(2)(報告)元号差し止め訴訟 いよいよスタート:これが「ホンモノ」の公判であり、口頭弁論だ! みなさま、この裁判にご注目とご支援を!- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/09/post-a4f0be.html

(3)オルタナティブな日本を目指して(バックナンバー)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/03/post-99f4.html
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国際放射線防護委員会(ICRP)の新勧告案(パブコメ募集中)に関する情報の追加版です。前回お送りしたものと併せて参考にしていただければ幸いです。

(前回)(メール転送です)国際放射線防護委員会(ICRP)による新たな「被曝基準緩和勧告案」への共同パブコメの賛同を御願いいたします(山田耕作京都大学名誉教授より)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/09/post-c20146.html


1.(報告)(報告)(9.9)「ICRP新勧告(案)の問題点~パブコメ応募のてびき~」 - 原子力資料情報室(CNIC)
 http://www.cnic.jp/8697

●(当日録画)20190909 UPLAN ICRP新勧告(案)の問題点~パブコメ応募の手引き~ - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=olAbKCftQ6I

 <当日配布資料:別添PDFファイル>
(1)(レジメ)「ICRPlO9&111改訂版の位置づけと問題点」(前半)(濱岡豊・瀬川嘉之 2019.9.9)
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(2)(レジメ)「ICRPlO9&111改訂版の位置づけと問題点」(後半)(濱岡豊・瀬川嘉之 2019.9.9)
ダウンロード - efbc88e383ace382b8e383a1efbc89e3808cefbca9efbca3efbcb2efbcb0lo9efbc86111e694b9e8a882e78988e381aee4bd8de7bdaee381a5e38191e381a8e5958fe9a18ce782b9e3808defbc88e5be8ce58d8aefbc89efbc88e6bfb1e5b2a1e383bbe780ace5b79defbc89.pdf
(3)ICRP(国際放射線防護委員会)の勧告改訂草案の一部日本語訳(甲斐倫明・本間俊充 2019.9)
ダウンロード - efbca9efbca3efbcb2efbcb0e381aee58ba7e5918ae694b9e8a882e88d89e6a188e381aee4b880e983a8e697a5e69cace8aa9ee8a8b3efbc88e794b2e69690e580abe6988ee383bbe69cace99693e4bf8ae58585202019.9efbc89.pdf

 <関連:別添PDFファイル他>
(1)個人線量測定論文の諸問題:批判的レビュー(イントロ部分)(濱岡豊『科学 2019.4』)
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(2)福島県の甲状腺検査の諸問題(イントロ部分)(濱岡豊『科学 2016.11』)
ダウンロード - e7a68fe5b3b6e79c8ce381aee794b2e78ab6e885bae6a49ce69fbbe381aee8abb8e5958fe9a18cefbc88e382a4e383b3e38388e383ade983a8e58886efbc89efbc88e6bfb1e5b2a1e8b18ae3808ee7a791e5ada6202016.11e3808fefbc89.pdf
(3)福島県の甲状腺検査の諸問題 (イントロ部分)(濱岡豊『科学 2019.8』)
ダウンロード - e7a68fe5b3b6e79c8ce381aee794b2e78ab6e885bae6a49ce69fbbe381aee8abb8e5958fe9a18c20e285a1efbc88e382a4e383b3e38388e383ade983a8e58886efbc89efbc88e6bfb1e5b2a1e8b18ae3808ee7a791e5ada6202019.8e3808fefbc89.pdf
(4)濱岡豊 - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%BF%B1%E5%B2%A1%E8%B1%8A
(5)原発事故の対応を左右するICRPの草案 - 原子力資料情報室(CNIC)
 http://www.cnic.jp/8734

●濱岡豊さんのブログ
(1)nonukes2011- ICRP1xxへのコメント
 http://nonuke2011.blogspot.com/2019/08/icrp1xx.html
(2)nonukes2011- 7月 2019
 https://nonuke2011.blogspot.com/2019/07/
(3)nonukes2011:放射線疫学に関して、ここまでに書いたものを整理
 https://nonuke2011.blogspot.com/2018/01/2014-1024-2015-5921-csrp.html


2.ICRP(国際放射線防護委員会)の勧告改訂草案の日本語訳を掲載中 – 市民科学研究室
 https://www.shiminkagaku.org/icrp_japanesetranslation_20190906/

【日本語訳】
ICRP委員(甲斐倫明氏+本間俊充氏)による主要部分の仮訳(目次、要点、総括的要約、結論、表 6.1.)
 http://www.icrp.org/admin/tg93-japaneseversion.pdf

●本文(第1章から第4章、原文で8頁~53頁)の仮訳(市民団体による共同訳)
 https://www.shiminkagaku.org/wp/wp-content/uploads/ICRPdraft_Japanese_20190905-1.pdf

●草案の「付属書(ANNEX) A」(チェルノブイリ) 及び「付属書(ANNEX) B」(フクシマ) の仮訳(市民団体による共同訳)
(1)ANNEX A(チェルノブイリ) Japanese
 https://www.shiminkagaku.org/wp/wp-content/uploads/ANNEX-A-Japanese.pdf
(2)ANNEX B (フクシマ)Japanese
 https://www.shiminkagaku.org/wp/wp-content/uploads/ANNEX-B-Japanese.pdf


3.『ヒバクと健康 LETTER NO.20 2019.9』より
(1)(別添PDFファイル)ICRP新勧告案をどう見るか(黒川眞一・矢ケ﨑克馬他『ヒバクと健康 LETTER NO.20 2019.9』)
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(2)(別添PDFファイル)ICRPは被ばく者を救えるか(松崎道幸『ヒバクと健康 LETTER NO.20 2019.9』)
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注:上記の松崎道幸さんのレポートの一部訂正
(a)「1986年のチェルノブイリ原発事故では、数百万人が住む半径数百キロの地域が放射性物質で汚染されたため。高度汚染地区から40万人が避難しました。年間lmSvという「平穏時」の一般住民の線量限度を守るためには、数百万人が住む半径数百キロの汚染地域を長期間立ち入り禁止にしなければなりません。そこで、(訂正:原発事故直後 )ICRPは2007年の勧告で、年間20-100mSvの被ばく可能性のある地区では避難を勧告するが、年間1-20mSvの被ばく地域には我慢して住んでもらうことにしました。と言っても、年間20mSvの地域に住んでも健康被害が起きないと証明されたからでなく…」

(b)LSSの追跡開始年について(「がんの追跡は原爆被ばくの13年後に始まったので、被ばくに「強い」人々についての調査となった」)「1950年の国勢調査時点の生存者を追跡対象にした」と訂正します。


(一部抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(1)黒川眞一先生
(中略)ここがポイントです。これまでのICRPの公衆の被曝の参考レベルは、全員が参考レベル以下、そうでなくとも極少数の人々(多くても 5%以下)の被曝線量がしかその値を超えるように定めるとされていますが、図2.3から明らかなように中央値(すなわち50%の人々が参考レベル以上の被曝をする)を参考レベルとしています。一見20mSvが10mSvに下がっているように見えますが、実際は30-40mSvに参考レベルを上げたことになります。

(中略)少し補足します。公衆の被曝はほぼ対数正規分布になります。この分布はピークに対して対称ではなく、線量が高い方に長い尾を引きます。それゆえ、例えば中央値を参考レベルとすると、50%の人々が参考レベル以上の被曝をするばかりでなく、5%以の方は参考レベルの3倍程度以上、1%の方は4-5倍以上の被曝をします。このことはICRPはよく知っていることですが、それを明示することなく、図2.3のみにちらっと示しています。

(2)矢ケ﨑克馬先生
(中略)住民個人線量をコントロール(ALARA:最適化)
 個人線量計の表示を正式線量と決定し、数値は低減したように見せかけて実質被曝線量をつり上げる目的意志あり。個人線量は原理的に放射線環境を正当に表示できないことが科学的には明快であるにもかかわらず、これを「正当に表示できている」として扱い、実質の住民被ばく線量限度を数倍化する意図。

(3)松崎道幸先生
(中略)原発事故が起きても、あわてて逃げる必要はない論
 入院施設・介護施設の入院入所者をサポートするためには、電力、水道、食糧・医薬品供給をはじめとしたライフラインの確保のためのスタッフの現地滞在が必要となります。そうなると、医療介護従事者だけでなく、官公庁、民間事業者をはじめ地域機能のすべてを担う人々も避難せず、その場にとどまらなければなりません。つまり、一般住民も「安易に」避難するのはいかがなものかとなります。空襲が来ても、疎開しないで、火を消せ、バケツで水をかけろという大日本帝国の空襲対策をほうふつさせます。   

(中略)原発作業員のようにガラスバッジを持って生活しなさい論
 しかし、ガラスバッジによる「個人線量」測定には3つの大問題があります。

第一にガラスバッジでは線量が低く見積もられます。ガラスバッジは前方からの放射線を測るためのものなので、個人が受けるすべての放射線には対応していないからです。

第二に、個人線量調査で線量がとても低く出たということですが、調査に参加した方々のコンプライアンス(24時間肌身離さず携帯していたかなど)の度合いが確かめられていません。

第三に、ガラスバッジによって被ばくコントロールを行う場合、放射線作業従事者の過剰な医療被ばくは雇用者の責任ですが、一般住民の場合、過剰に被ばくした場合はすべて個人責任とされます。国と東電は免責されます。

 これは、勧告案の中に、「現実的放射線防護カルチャー」「住民のライフスタイルこそが、被ばくを低減するカギとなる」という表現で示されています。つまり、「国はちゃんと必要な除染はしていますから、あなたの被ばく量が高くなったのは、線量の高いところに行ったあなたの自己責任です」ということになるのです。

(中略)事故直後、100mSv、復興期、年10mSvまで被ばく可とする論
 今や、人類の生存にとって、原発は不要どころか大きな脅威となっており、このような施設が起こした事故で放射線量が高くなった地域に住み続けなさい、もどりなさいと政府が言うことは非常識です。国は受動喫煙が100mSv以下の低線量被ばくと同じリスクだと説明していますが、この論法でいけば、低線量被ばくによる死亡者が受動喫煙による死亡者数=毎年1万5千人までなら、社会に許容されるリスクであるということになります。受動喫煙死、労災死、交通事故死、他殺事件などはすべてあってはならない死亡であり、それらの犠牲者数以内なら原発事故による死亡は社会的に許されるなどという考えは間違っています。

 今回のICRPの「勧告」は、あれこれのもっともらしい表現を用いた科学的な装いで線量基準の提案を行っていますが、社会的に有害無益な原発が起こした事故による放射線被ばくで死亡するリスクはゼロでなければ容認できないという立場で考えることが必要だと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(田中一郎コメント)
 私からは次の3点を付け加えます。

(1)「計画被曝状況」「緊急被曝状況」「現存被曝状況」という区分けそのものが「原発・核施設過酷事故」との共存を私たち一般国民に強要するものでしかなく、つまりは過酷事故を「起きてしまって仕方がない既成事実」として受け入れよという一方的な押し付けなのだ。しかし、物事の本筋は、加害者・汚染者責任を徹底させること=すなわち、過酷事故の刑事上・民事上・行政法上(許認可など)の責任を徹底して追求し、被害者に対しては万全の賠償・補償をさせるとともに、環境汚染については原状回復まで責任をもって除染その他の後始末をやらせる、二度と原発・核施設には触れさせない、ということでなければならないはずである。少なくとも原発・核施設以外の事業部門ではそれが「社会の常識」となっている。その点から鑑みて、かような言語による「区分」は到底受け入れられない。そもそも、何故過酷事故が起きたら、それまでは「被ばく線量限度」が1ミリシーベルト/年だったものが、10mSv、20mSv、100mSv(各/年)などと一気に大幅上昇するのか。「参考レベル」などという「もっともらしい」が「わけのわからない」修飾語で飾ってみても、ことの本質が変わるわけではないのだ。

(2)従ってまた、地域住民など、過酷事故を引き起こした原発・核施設の当事者や利害関係者以外の一般の人々には、事故による追加の放射線被曝を拒否する権利があるのは「当たり前」の話であって、そうした原発・核施設とは無関係な一般の人々に対する過酷事故の追加被曝の「線量限度」は「ゼロ」(永遠のゼロ)以外にあり得ない(それが不可能だというのなら原発・核施設の運営などやめてしまえということだ)。

(3)上記「(1)(別添PDFファイル)ICRP新勧告案をどう見るか(黒川眞一・矢ケ﨑克馬他『ヒバクと健康 LETTER NO.20 2019.9』)」の文書の中にある「1mSv程度」と訳されたICRP勧告案の文言だが、この英語の原文は「1mSv ODER」であるという。しかし、この「ODER」という単語の翻訳を「程度」とするのは、物理学に詳しい人たちの間では「誤り」であるとされているようだ(翻訳をした甲斐倫明大分県立看護科学大学教授が国民をだますために誤訳したという見方がある)。正しくは、1桁mSv=つまり1mSv~10mSv未満=1桁ミリシーベルト、という意味だそうである。そうだとすると、この(意図的な)誤訳はトンデモナイ話だということになる。少なくない物理学者の方々からは「ICRP内部では、この1mSvODER、という言葉は、どういう意味で議論をし検討していたのかを知りたい」という声が高まっている。


4.原発事故の防護基準、日本語で意見募集へ〜ICRP - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人 アワープラネット・ティービー
 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2432

(今回の国際放射線防護委員会(ICRP)勧告案へのパブコメの出し方が丁寧に、かつ親切に解説されています:田中一郎)

(関連)「放射線だけが敵ではない」〜ICRP委員が勧告案を解説 - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2430


5.明白な甲状腺がん異常多発と 健康障害の進行(こどもたちを放射線障害から守る全国小児科医の集い・実行委員会 2016.5.13)
 http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/pamphlet-1605-shonikagakkai.pdf


6.(別添PDFファイル)先鋭化するトランプ核戦略(一部抜粋)(太田昌克『世界 2019.9』)
ダウンロード - e58588e98bade58c96e38199e3828be38388e383a9e383b3e38397e6a0b8e688a6e795a5efbc88e4b880e983a8e68a9ce7b28befbc89efbc88e5a4aae794b0e6988ce5858be3808ee4b896e7958c202019.9e3808fefbc89.pdf

(一部抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(中略)「トランプNPRLの大きな問題点として以下三つのポイントを概説しておきたい。
①轍による「核兵器以外の手段を使った重大な戦略的攻撃」も核報復の対象から排除せず、核使用の間口を明示的に広げた=核への依存増大と核の役割拡大

②広島型原爆(爆発威力がTNT火薬換算で二ハキロトン)の数分の一の「低出力核」、いわゆる「小型核」の戦略原潜などへの配備を新たに決定した=「小型核」の新規配備

③包括的核実験禁止条約(CTBT)の批准見送りなど核軍縮に非常に後ろ向きな態度=「核なき世界」との決別

②の点に付け加えるなら、トランプ政権はNPRをまとめた後、戦略原潜に搭載する長距離弾道ミサイルSLBM用の低出力核弾頭「W76-2」を製造し、実践配備の準備を進めている。

(中略)核の有事計画を作成することで、米国は自国と同盟国の防衛のために核兵器を使う能力と意思があるという重要なシグナルを敵対者や敵に送ることができる。戦略的安定を回復し、損害を限定し、米国や同盟国に最も有利な条件下で紛争を終結するため、米国は行動する用意がある。

(中略)、核兵器を使用することによって、決定的な結果を残し、戦略的安定を回復する状況をつくることができる。とりわけ核使用は、戦闘の領域を根底から変え、(戦闘部隊)司令官が紛争でいかに勝利するか、この点に影響を及ぼす状況を創出するだろう。

(中略)核戦争の範囲は、友軍や敵軍による戦術的な適用から限定的な地域使用、地球規模の運用に及ぶ。戦術的な作戦を支援す杏核兵器使用であっても、あらゆるレベルで詳細なプランニングを必要とする。核兵器使用のいかなるシナリオであっても、プランニングとオペレーションにおいて(核兵器を)孤立単独で使うと想定してはならない。火力全体のスキームに統合した打撃力として(使用が)計画されるべきだ。

(中略)核紛争時において統合部隊が直面する最大のチャレンジ(それはあまり理解されてはいないが)は恐らく、核爆発後の放射線環境下でいかに作戦を遂行するか、という点だ。核の戦場がもたらす特別の物理的、心理的な危険や精神的影響に関する知識は、そうした危険や影響に対処するための指導や訓練と相俟って、作戦を成功裏に遂行させる地上軍の能力を著しく向上させてくれる。(中略)核兵器使用を通常戦力部隊や特殊作戦部隊と一体化させることは、いかなる任務や作戦の成功にも絶対不可欠となる。(中略)陸上部隊や特殊作戦部隊は、核爆発後の放射線環境下においても(中略)全ての作戦を遂行する能力を持たなくてはならない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(今回の国際放射線防護委員会(ICRP)勧告案は、原発・核燃料サイクル施設や核兵器(製造・管理等)施設などの過酷事故に対する対応だけでなく、上記で解説されているような「核戦争」による放射能汚染や放射線被曝に対する対応も念頭に書かれている、と考えておいた方がいい。とりわけ「キノコ雲」の下で突撃をくり返す「アトミック・ソルジャー」と呼ばれる兵士たちや、戦場周辺の一般住民らが、その対象として念頭に置かれているに違いない。そして私は、この(小型核兵器による)核戦争が、米中間で、沖縄県南西諸島・先島諸島で「限定核戦争」の形で実践される可能性があるとみている。島嶼にお住いの住民の方々は、くれぐれも自衛隊の基地や米軍などを島に招き入れることのないようにされた方がいい。何故なら、島全体が、この「限定核戦争」の「標的(ターゲット)」となるだけの話だからだ。まったく冗談ではないワ、という話である。:田中一郎)


7.国際放射線防護委員会(ICRP)と放射線被曝防護に関する「いちろうちゃんのブログ」
 下記はだいぶ前に書いたものですが、私が国際放射線防護委員会(ICRP)などの国際原子力マフィア(他にも国際原子力機関(IAEA)、国連科学委員会(UNSCEAR)など)や、日本国内の原子力ムラ・放射線ムラの御用人間達、及び彼らの勧告などに対して言いたいことを述べています。ご参考までに添付します。

(1)(増補版) 放射線被ばく評価の単位 「シーベルト」 への疑問- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-9ead.html

(2)放射線被曝の単位「シーベルト」はどのようにインチキなのか?- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-1ba9.html

(3)ICRP国内メンバーによる内部被曝論はいかなるものか- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-2747.html

(4)(セシウムの百倍の危険性)放射性ストロンチウムをなぜ調べないのか- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-cc7b.html

(5)放射性ストロンチウムをなぜ調べないのか(その2)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-8b3d.html

(6)内部被曝のメカニズム(1):生物学的半減期 (長山淳哉著 『胎児と乳児の内部被ばく: 国際放射線防護委員会のカラクリ』より)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-cc7b.html

(7)内部被曝のメカニズム(2):ICRPによる内部被曝線量の計算手順 (長山淳哉著 『胎児と乳児の内部被ばく: 国際放射線防護委員会のカラクリ』より)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-0b4f.html
草々


(追)(メール転送です)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ICRP勧告改定「開かれた公平な協議プロセスを求める」書簡提出、市民団体による改定ドラフト日本語仮訳など

お世話になります。原子力市民委員会事務局の村上です。
国際放射線防護委員会(ICRP)が「大規模原子力事故における人と環境の放射線防護」という「勧告」の改定作業を行っており、9月20日までパブリック・コメントを受け付けています(日本語では10月25日まで提出可能 後述)。

下記の3つの関連情報をお送りします。パブコメの提出を含め、ぜひ関心をお寄せいただけると幸いです。
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 1.CCNE、「開かれた、公平な協議プロセス」を求める書簡をICRPに提出(9/9)
 2.市民団体8団体による勧告案の仮訳を公開
 3.パブコメに関する情報、その他
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1.CCNE、「開かれた、公平な協議プロセス」を求める書簡をICRPに提出(9/9)
 ICRPの勧告は、各国の法令に反映されるものであり、今後世界中で起きる可能性のある原子力事故対応において、日本の被災経験と教訓がどう活かされるかが問われる問題となります。また、改定内容によっては、福島原発事故の被害者の生活と復興のあり方に直接影響していくことが考えられます。

そのため、この改定プロセスには、福島原発事故を経験した日本の当事者、とりわけ放射性降下物による影響を受けている地域に住む人々が参加することが不可欠です。しかし、ドラフトは英文のみであるなど、開かれたプロセスとは程遠い状況であったため、原子力市民委員会(CCNE)は8/9、ICRPに公開書簡を送りました。ICRPから8/20付で回答があり、一部仮訳の公開や日本語のコメントの受付が行われることがわかりました。

しかし十分なものとは言えず、この度、改めて9/9にICRP宛てに、(1)改定案の正式な日本語訳、(2)日本語で提出されたコメントの公平な扱い、(3)提出されたコメントに対するフィードバック、(4)コンサルテーション期間の正式な延長、(5)さらなるICRP主催の公聴会の開催を求める書簡を提出しました。

詳しくはこちら⇒ http://www.ccnejapan.com/?p=10283


2.市民団体8団体による勧告案の仮訳を公開
 ICRPの意見募集に応ずるには、ドラフトに目を通すことが必要ですが、現時点でICRPは、「目次・要約・結論」の仮訳を示したのみで、全文の日本語版は示していません。そこで、原子力市民委員会を含む8つの市民団体は、改定ドラフトの「本文」および「チェルノブイリ・福島第一原発事故について述べられている附属書」の仮訳を作成し、公開しました。

詳しくはこちら⇒ http://www.ccnejapan.com/?p=10228


3.パブコメに関する情報、その他
 前述のとおり、ICRPのウェブサイトを通じて、日本語で改定ドラフトへのコメントを提出することも可能となりました。提出の仕方について、OurPlanet-TVがわかりやすく解説しています(提出された意見は閲覧が可能となります)。

詳しくはこちら⇒ http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2432

ただし、現時点では、提出された日本語のコメントは、ICRPの日本人の委員が「要点を整理」した上で、英訳してICRPの会議資料にされることになっています。この件について、上記の書簡でICRPに対して「日本語で提出されたコメントの公平な扱い」を求めています。

コメント全文を会議資料とすることを希望される場合、現時点では9/20までに英文で提出するか、10/25までに日本語で提出した際にその旨を記載されるとよいかと思います。

本件については、各地で学習会などが開催されています(動画や資料あり)。その他のパブコメ情報については、以下をご覧ください。
http://www.ccnejapan.com/?p=10228

CCNEの座長代理満田夏花さん所属のFoE Japanパブコメ
http://www.foejapan.org/energy/fukushima/190902.html

以上です。

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