(報告)(7.29)新ちょぼゼミ:税制改革が目指すべき方向:不公正・不公平な税制のゆがみを正せ(その1)
前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)
昨日(7/29)、水道橋のたんぽぽ舎におきまして「(7.29)新ちょぼゼミ:税制改革が目指すべき方向:不公正・不公平な税制のゆがみを正せ(その1)」を開催いたしました。以下、当日の配布資料や録画を添付して簡単にご報告申し上げます。
経済政策との関連で結論を端的に申し上げますと、大企業や富裕層への減税のやりすぎによってもたらされた財政赤字の恒常化と歪み切った日本の税制を、まずもって抜本的に転換し、有権者・国民・納税者本位の、公正で公平な税制度を創設していくことが急務であること、とりわけ巨額の所得や利益や資産を持ちながら、タックスヘイブンをはじめ、国際的な税法の網の目をかいくぐって納税回避や脱税を行う巨大企業や富裕層・資産家の振る舞いを根絶させる「当たり前の税制改革」が必要不可欠であることが、ごくごく基本的な私の結論です。
そしてこれまで「市民と野党の共闘」が掲げるべき経済政策として申し上げてきた「財政政策の積極的な活用」「財政支出先の抜本的な見直し」と「異常な金融緩和政策のアンワインド」を組み合わせて経済政策を展開していく中で、この「公正・公平な税制」の実現こそが、日本の財政の恒常的な赤字垂れ流し構造を矯正し、財政政策に必要になる財源の確保にもつながっていくのだということを強調しておきたいと思います。
「公平・公正な税制の実現」は必ずしも「増税」ではありません。卑劣で無責任で不正な形でなされている「税逃れ」「納税回避行為」「脱税」をやめさせ、応分の資産や所得のある自然人・法人に、応分の納税義務を遂行していただくということですがら、これは「増税」というよりは、むしろ「納税の適正化」と言った方が、その事情を適切に表現できていると思われます。
以下、上記で申し上げた総論的な目標・結論を、具体的な税制度の中でどのように実現すればいいのかを、各論的に申し述べていきます。今回は所得税、法人税の改革と相続税・贈与税の問題点について申し上げました。時間がそこで切れましたので、この続きはまた次回(8/28の新ちょぼゼミ)でお話申し上げたいと考えております。8/28も、是非、新ちょぼゼミにおいでください(このメールの最後にご案内を付記しました)。
*(当日録画)20190729 UPLAN 田中一郎「日本の税制をどのように変えていくか」 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=m-V5NI9a9qA
<当日レジメ&資料:別添PDFファイル>
(1)(レジメ)日本の税制をどのように変えていくか(田中一郎:2019年7月29日)
ダウンロード - efbc88e383ace382b8e383a1efbc89e697a5e69cace381aee7a88ee588b6e38292e381a9e381aee38288e38186e381abe5a489e38188e381a6e38184e3818fe3818b.pdf
(2)(レジメ5)金融政策に関する関連事項(追加説明 その2)(田中一郎 2019年6月24日)
ダウンロード - efbc88e383ace382b8e383a1efbc95efbc89e98791e89e8de694bfe7ad96e381abe996a2e38199e3828be996a2e980a3e4ba8be9a085efbc88e8bfbde58aa0e8aaace6988e20e3819de381aeefbc92efbc89.pdf
(3)どうする財政再建(小野善康 毎日 2019.7.19)
https://mainichi.jp/articles/20190719/ddm/004/070/012000c
(4)MMTは現実的か(日経 2019.7.18)
https://webefficacy.biz/blog/2019/07/17/mmt-2/
<推薦図書>
(1)日本の税金-三木義一/著(岩波新書)
http://urx.blue/WgKP
(2)税金を払わない巨大企業-富岡幸雄/著(文春新書)
http://urx.blue/10NA
(3)タックス・ヘイブン 逃げていく税金-志賀櫻/著(岩波新書)
http://urx.blue/cw75
(4)タックスヘイブンに迫る 税逃れと闇のビジネス-合田寛/著(新日本出版社)
http://urx.blue/wgui
<市民団体>
(1)公正な税制を求める市民連絡会 - 広がる貧困と格差の是正に向けて
http://tax-justice.com/
(2)不公平な税制をただす会
http://japan-taxpayers.org/
(3)日本の税制にもの申す組織-民間税制調査会(民間税調)
https://minkan-zei-cho.jp/
<その他関連情報>
(1)(別添PDFファイル)寡婦控除の迷走(三木義一 東京 2019.1.3)
https://ameblo.jp/tousekitetsu/entry-12430614098.html
(2)(別添PDFファイル)出国税から見えるもの(三木義一 東京 2019.1.10)
http://isl-forum.jp/archives/2625
(3)ZOZO前澤社長は5579億円 株長者「大金持ちリスト」最新版|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/234103
(4)元国税調査官が暴露。「日本の法人税は世界的に高額」という大嘘 - まぐまぐニュース!
http://urx.blue/fWXO
(5)所得1億円超だと税負担率はこんなに低い、金持ち優遇の実態-ダイヤモンド・オンライン
https://diamond.jp/articles/-/109277
(6)消費税増税で「日本は衰退」 安倍政権ブレーンも「延期判断」後押し | 週刊金曜日オンライン
http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2019/06/11/antena-492/
<8月のちょぼゼミ・新ちょぼゼミ>
*(8.21)反緊縮経済政策Q&A:「市民と野党の共闘」が掲げる経済政策をめぐって(ちょぼゼミ:田中一郎)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/06/post-b29ade.html
(私から「薔薇マークキャンペーン」について簡単にご説明したあと、これまで私からお話をしてきました「市民と野党の共闘」が掲げるべき「経済政策」について、みなさまからの質問やご意見をお聞きしたいと思います。今回の参議院選挙の経過や結果を踏まえてのご意見や議論を期待しております。ふるってご参加ください)
*(8.28)オルタナティブな日本をめざして(第32回):公益通報司法取引・自己認証制度 通報者保護はどこへ! 公益通報者保護制度改正とその問題点(新ちょぼゼミ:光前幸一さん)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/06/post-0ed37b.html
(最初の1時間程度で、今回の「税制改革が目指すべき方向:不公正・不公平な税制のゆがみを正せ」の続きをお話いたします)
(参考)オルタナティブな日本を目指して(バックナンバー)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/03/post-99f4.html
(これまでの「経済政策」に関するセミナーの録画・資料は、このサイトの下の方にあります)
草々
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