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2019年6月

2019年6月29日 (土)

映画「新聞記者」が素晴らしい=警察官僚を使って進められる謀略政治に立ち向かう新聞記者と若手エリート官僚、その姿は今日のアベ政権を描くリアリズムと迫力で私たちに政治選択を迫る & 今夏参院選がおもしろくなってきた

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(7.8)オルタナティブな日本をめざして(第30回):「福島原発事故と初期被ばく」(榊原崇仁さん:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-e10eb7.html

(榊原さまのご講演が始まる前の約1時間弱で、主催者側(田中一郎)からは夏の国政選挙の大きな争点であります「経済政策」について、前回に引き続きご説明をさせていただきます。なお、これまでの分は下記サイトの「2.経済政策について」をご覧ください)

(関連)2019年の国政選挙をいかに闘うか(アベ政権退陣と自公政治の抜本転換を求めて)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-b038e9.html

 更に近未来の衆議院選挙をにらんで、下記の双方向集会も用意しました。ふるってご参加ください。
(8.21)反緊縮経済政策Q&A:「市民と野党の共闘」が掲げる経済政策をめぐって(ちょぼゼミ:田中一郎)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/06/post-b29ade.html


2.(メール転送です)7月1日証人尋問開始!豊洲汚染地購入裁判 石原慎太郎氏へ578億円賠償請求
 石原慎太郎氏に578億円の返還を求める汚染地購入裁判。豊洲市場移転問題は汚染地購入から始まった! 裁判もいよいよ終盤。証人尋問開始。

期日:7月1日(月)13時半~@東京地裁103(大)法廷
(※1日の法廷尋問後の報告集会及び,記者会見の予定はありません。)

7日1日(月)は不動産鑑定士(原告依頼)・剣持一郎氏、元中央卸売市場長・岡田至氏の証人尋問予定、次々回、7月18日(木)13時半~(同103号法廷)、元財務局長・安藤立美氏の尋問予定です。原告は一貫して、元都知事・石原慎太郎氏の出廷と証人尋問を要求していますが、裁判官は1日、18日の両日の尋問から判断として、留保しています。石原氏を出廷させる可能性はあります。都議会百条委員で追い詰められなかった続きは是非この裁判で。取材と傍聴をよろしくお願いいたします。

※弁護団からのお知らせと、1日の原告依頼の証人、不動産鑑定士剣持一郎氏の「陳述書」を添付します。万が一、剣持氏の主張が裁判で退けられれば、国土交通省「不動産鑑定評価基準」が意味を為さず、不動産鑑定業界を揺るがす一大事になります。社会的不正義を認めるのかどうか、重大な局面、重大な裁判となりました。

(関連)築地移転の謎なぜ汚染地なのか 石原慎太郎元都知事の責任を問う-梓澤和幸・大城聡・水谷和子/編著(花伝社)
 http://urx.space/eXxv


3.その他 イベントなど
(1)(7.11)【記者会見】国の財政や事業を簡単検索! 7月11日に「JUDGIT!」公開へ ワセダクロニクル
 http://www.wasedachronicle.org/event/c31/
(2)(8.31)シンポジウム 現代科学技術と人権 科学技術は私達の生活にどのように関わってくるのか(東京・墨田区)
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1560817580407staff01
(3)キャンペーン · 山下貴史 法務大臣- 外国人技能実習制度を今すぐに廃止してください · Change.org
 https://00m.in/sAc5B

(関連)キャンペーンについてのお知らせ · 技能実習制度についての動画を作りました · Change.org
 https://00m.in/0C0lt

*食政策センター・ビジョン21安田節子さんのニュースレターの凄く濃い内容 放射能を天恵の海に流す六ヶ所再処理工場閉鎖を!(katsukoのブログ)
 https://ameblo.jp/sannriku/entry-12336743566.html
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昨日(6/28金)、話題の新作映画「新聞記者」を見てきました(角川シネマ有楽町)。素晴らしい出来栄えの映画でした。邦画でこれほどよくできた映画は久しぶりに見る思いがしました。ストーリーは、警察官僚を使って進められる政権党の謀略政治に敢然と立ち向かう新聞記者と、自身の保身を考えて悩みながらも勇気ある内部告発に向かう若手エリート官僚の織り成す人間模様を描いています。この映画に描かれた2人の主人公の姿は、今日のアベ政権・自公政治の「(隠された)生の姿」を赤裸々に暴露して描いており、すさまじいまでのリアリズムと迫力で、私たち映画を視る者に対して「こんな政治、放っておくのか? いいのか、そんなことで? どうするのだ!?」と迫ってきます。

(関連)角川シネマ有楽町
 http://www.kadokawa-cinema.jp/yurakucho/
(JR有楽町駅を西側に降りてすぐのビッグカメラ・ビルの8階です)

この映画は、できるだけたくさんの人に見てもらうべく、全国の極力大きな映画館で封切・上映を行い、しかも夏の国政選挙の直前に公開されました。その内容は選挙直前の今にピッタリの、まさにタイムリーな作品となっています。「これって、安部政治そのものじゃん」、映画を視終わった人々のそんな声が聞こえてきます。みなさま、これから約1カ月弱の間で、この「新聞記者」という久々の傑作映画の「国民的な鑑賞運動」を起こしていきませんか? アベ政治に少し「?」だけど、政治のことはよくわからない、という人を誘って、みんなで出かけましょう。

(それから、例の「消えゆく年金問題」=「2000万円老後用に自己責任で蓄えとけよ」問題のクローズアップその他で アベ政権の支持率が急落し始めています。与党圧勝色の強かった今夏の参院選がおもしろくなってきました。以下、日刊ゲンダイの報道を中心に、昨今の選挙情勢・政治情勢をお伝えします。みなさま、アベ政権を退陣に追い込みましょう。チャンス到来です。今こそ「立ち上がれ」ということです。:田中一郎)

映画『新聞記者』公式サイト 6月28日(金)全国公開
 https://shimbunkisha.jp/

(関連)(別添PDFファイル)「新聞記者」藤井道人監督インタビュー:政権とメディアの、いま現在のせめぎ合いを描く(阪清和『週刊金曜日 2019.6.28』)
ダウンロード - e3808ce696b0e8819ee8a898e88085e3808de897a4e4ba95e98193e4babae79ba3e79da3e382a4e383b3e382bfe38393e383a5e383bcefbc88e998aae6b885e5928ce3808ee980b1e5888ae98791e69b9ce697a5202019.6.28e3808fefbc89.pdf

(関連)望月衣塑子原案、松坂桃李出演の映画『新聞記者』が描く「アベ政権」の不正がリアルすぎる! 内閣情報調査室の謀略も|LITERA/リテラ
 https://00m.in/BWylD

(関連)菅長官と対決・望月記者原案の映画「新聞記者」 参院戦直前なのに…「よくぞここまで」-ライフ-社会総合-デイリースポーツ online
 https://www.daily.co.jp/society/life/2019/06/26/0012461657.shtml

(関連)東京新聞・望月記者に象徴される「新しい戦い方」とは、映画「新聞記者」28日公開(デイリースポーツ)Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190627-00000099-dal-life

(関連)韓国の演技派女優シム・ウンギョン、「新聞記者」で実感した“難しい”芝居とは?(映画.com)Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190627-00000010-eiga-movi


 (田中一郎コメント)
 この映画を視る人間の体を芯から激しく揺さぶるまでのリアリズムと迫力、「これがお前の眼前に展開されている日本の政治のありようの生々しい実態だ」とばかりに、私の胸ぐらを摑まえるように「さあ、どうするのだ」「きれいごとばかり言っていて、それですむのか、どうなんだ」と迫ってくる。映画が終わっても、体のかすかな震えがしばらくは止まらない、映画に登場した主人公のように、自分は勇気をもって動けるのか、動いてきたのか、このまま今の政権をのさばらせておいていいのか、自問自答が脳裏で繰り返される。

久々にホンモノの邦画が今夏に登場だ。少し政治のことがわかる人間なら、少し新聞を読んだことのある者なら、これが今現在のアベ政権を描いていることは一目瞭然である。警察官僚を手下たちの「頭」(カシラ)として使いながら霞が関に恐怖政治を強いて幹部官僚たちを首相官邸(時の支配政権)の「私兵」と化していく(前川喜平さん)、その「私兵」の兵舎である内閣府・内閣官房や、アベ政権の憲兵隊兼諜報機関である内閣情報調査室(ないちょう)に命じて、ネトウヨや御用情報紙誌などを巧みに使いながら「世論形成」「世論誘導」を行い、自らの悪事を隠蔽したり、政敵をフェイクニュースで陥れたりしているのだ。

映画の中では、首相の親友である人物による医学系大学設置の問題が焦点となり、それを文部科学省の反対を押し切りながら、特区制度を活用して文部科学省に代わり内閣府が着々と計画を進めていく、そして更に、政権側からの「恐るべき秘密計画」をそれに追加的にビルトインさせた「悪魔の大学設置計画」が進められようとしていた。それに気が付いたワケあり新聞記者の吉岡エリカ(シム・ウンギョン)と、若きエリート官僚の杉原拓海(松坂桃李)が、これを暴露すべく、身の危険を冒してまでの内部告発から告発報道へ向けて、人間ドラマを展開していく。

その映画ストーリーの中に現れるさまざまな事件やニュースが、ああ、あれはあのときのあの事件のことだな、これもまた、あの時のあの事件であり、あのニュースのことを模しているのだなと、誰にでもすぐに分かる政権がらみ・首相官邸関連のエピソードが次々とスクリーンに消えては現れる。それぞれは現実を模して製作されたフィクションなのだが、まるで少し前の過去を映画で改めて視ているような、そんな錯覚に陥るくらいにリアリティが完璧に近い。

そして極めつけは、この映画のストーリーが進むにつれて、元文部科学省事務次官の前川喜平氏と東京新聞社会部記者の望月衣塑子氏がTVで対談している声が「BGM」のようにして流され、その発言内容が、まさに映像として展開する映画の内容とピタッとマッチして、しかも少し小さな声で収録されていることも効果が大きく、この映画を視る者を魅了し感心させる。何故なら、この2人こそが、この映画の「実在する主人公」でもあるからである。素晴らしい作品だ。

みなさまには、この映画を是非ご覧いただきたいと思う。また、この映画を鑑賞することが、アベ政権が有権者を踏みつけにして進める暴走政治に対する怒りの表出としての文化運動として、また、ガラクタ映画を創り続けて低迷する邦画業界へのアンチカルチャーとして、大きな共感(映画への)と抗議の声・怒りの声(アベ政権に対して)を日本全国に満たしていくことになるであろうことを願って、是非、この映画の鑑賞運動を広めていただきたいと思う。そしてそれは、ほぼ確実に今年夏の選挙でアベ政権を退陣に導き、日本にホンモノの政治改革を実現させていく、力強い第一歩なるであろうことを強く確信して、での話としてである。


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<追1>アベ・インチキ政権の足元をすくい始めた「消えていく年金」問題

 「年金問題」はアベ政権の「鬼門」のようである。高止まりさせられてきた(マスごみによる一種の世論誘導)アベ政権支持率が急落を始めています。与党・「壊憲」グループの圧勝とみられていた夏の国政選挙が参議院選挙単独となり、更にその参院選でアベ政権が敗退する可能性が出てきたのです。みなさま、今こそ街頭に出てアベ政権打倒・自公政治転換を訴えましょう。映画「新聞記者」鑑賞もその一つですが、更にいろいろな方法で、みなさまの地元で、年金・消費税・TPP・労働法制・水道・種・介護保育など、身近な経済問題をテーマにしたミニ集会をいくつも開催し、アベ政権・自公政治を追い込んでいきましょう。以下、日刊ゲンダイを中心に、昨今の報道などをいくつかご紹介いたします。

(1)低すぎる年金底上げこそ マクロ経済スライド廃止迫る- YouTube(共産党・小池晃氏(参議院):視聴者約10万人以上)
 https://www.youtube.com/watch?v=pp3hsB1-Fo4
 https://www.youtube.com/watch?v=7XsGwObN6fI

(2)(別添PDFファイル)(チラシ)重大事実判明:マクロ経済スライドで年金7兆円減(共産党)
ダウンロード - efbc88e38381e383a9e382b7efbc89e3839ee382afe383ade7b58ce6b888e382b9e383a9e382a4e38389e381a7e5b9b4e98791efbc97e58586e58686e6b89befbc88e585b1e794a3e5859aefbc89.pdf
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik19/2019-06-26/2019062601_05_1.html

(3)20190626 UPLAN 年金払え!官邸前緊急アクション - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=KnDDgwO2lxQ
(4)日本国民はダマされた…年金だけでは全然生きられない「残酷な現実」(週刊現代) - 現代ビジネス - 講談社(1-5)
 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/65343
(5)「2千万円不足」の衝撃、老後不安を解消する生き方とは:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASM6N3JQWM6NUPQJ004.html?ref=hiru_mail_topix1
(6)「武器を爆買いするなら年金に回せ!」老後2000万円問題で抗議集会[写真特集1-6]毎日新聞
 https://mainichi.jp/graphs/20190626/hpj/00m/040/006000g/1?fm=mnm
(7)経産省も「老後に2900万円不足」 審議会で独自試算 - 文春オンライン
 https://bunshun.jp/articles/-/12512
(8)老後2千万円、麻生氏の発言「矛盾しない」 閣議決定:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASM6T4RNLM6TUTFK00V.html
(またアホ丸出しの「閣議決定」をやっている。アベ内閣は「喜劇役者」の寄せ集めか?:田中一郎)

安倍総理による党首討論での「年金積立金は44兆円の運用益」発言の根拠を厚労省の担当課長が知らない! 追及され「確認します」を連発 ~2000万円貯金・年金カット追及 野党合同ヒアリング 2019.6.24 IWJ
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/451454

年金資産を株式に投入するリスクを問われ、厚労省「年金積立金は長期運用なので短期的変動は仕方ない」!- 安倍総理「GPIF運用益44兆円は民主党時代の10倍」発言受け~2000万円貯金・年金カット追及 野党合同ヒアリング - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/451551


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<追2>面白くなってきた参議院選挙
 アベ政権が揺らぎ始めています。今こそ「追撃」のチャンスです。

(必見)2019参院選 全選挙区「当落予想」|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/3716


(1)参院選“年金問題”で大逆風 自民が1人区「14敗」の衝撃予測|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/257162
(2)「やってるふり」の集大成 バカバカしいG20狂騒は墓穴(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
 http://www.asyura2.com/19/senkyo262/msg/504.html
(3)参院選の最大争点 権力を弄ぶ異常な首相の暴走を許すのか(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
 http://www.asyura2.com/19/senkyo262/msg/465.html
(4)面白くなってきた参院選 「消費増税を争点」とはいい度胸(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
 http://www.asyura2.com/19/senkyo262/msg/374.html
(5)【安倍晋三】安倍内閣「支持・不支持」拮抗 改憲や消費増税に有権者NO|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/257161

(6)【大阪】維新2議席 人気がない自民・太田房江が落選危機|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/257052
(7)東京新聞-<参院選くらしデモクラシー>自民、物議醸す演説参考資料-社会(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201906/CK2019062802000122.html
(8)反消費増税 熱帯びる野党 10年単位の凍結/状況次第で減税・廃止 参院選:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14073109.html
(9)(別添PDFファイル)くんずほぐれつ参院「東京選挙区」(『FACTA 2019.5』)
 https://facta.co.jp/article/201905036.html
(10)自民党と「ViVi」のコラボ広告が削除される 「批判を受けたものではない」
 https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/vivi-jimin-2
(11)比例投票は自民28%、立民9% 共同通信の参院選世論調査(東京 2019.6.28)
 https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019062701001755.html

*(別添PDFファイル)参院選争点は格差だ:緊急対談 雨宮処凛×中島岳志(イントロ部分)(『週刊金曜日 2019.6.28』)
ダウンロード - e58f82e999a2e981b8e4ba89e782b9e381afe6a0bce5b7aee381a0efbc9ae99ba8e5aeaee587a6e5879bc397e4b8ade5b3b6e5b2b3e5bf97efbc88e3808ee980b1e5888ae98791e69b9ce697a5202019.6.28e3808fefbc89.pdf
http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/002835.php
(今週号の『週刊金曜日』が参議院選挙の特集を組んでいます。必読必見です。書店でお買い求めください。:田中一郎)


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<追3>(他のMLでの議論です)日本会議国会議員懇談会(日本会議議連)の動き=この挑発に乗ってはいけない

(関連)安倍首相が参院選に向け消費税と年金問題ごまかしのために憲法争点を宣言! 予算委拒否を棚に上げ「憲法議論する政党を選べ」|LITERA/リテラ
 https://00m.in/me73l

*(いただいたメール)
以下の記事は、「赤旗紙」からのものですが、参議院選挙争点にもなっている「安倍9条改憲」策動の「いま」を知る上で重要と思われますので、みなさまに紹介します。

2019年6月29日(土)
日本会議 安倍首相 早期改憲へ「一体」
野党 発議阻止へ結束、参院選の大争点に

日本会議国会議員懇談会(日本会議議連)が20日の「令和元年度総会」で確認した運動方針の内容が、28日までにわかりました。同方針では、衆参の憲法審査会の審議を促進し、「早期の国会発議を目指す」としており、自民党の参院選公約と軌を一にしています。安倍首相も改憲を参院の主要争点にする姿勢を明確にしており、9条改憲を許すのか否かが大争点です。

日本会議議連は、改憲右翼団体・日本会議と一心同体の議員連盟です。議連の運動方針では「早期の国会発議」を目指すうえで「(憲法)改正原案作成に向けて超党派で合意できる環境づくりをすすめ(る)」としています。

参院選後、衆参の憲法審査会での改憲原案作成の議論を加速させ、自民、公明の与党と補完勢力の日本維新の会との連携をさらに強めるのに加え、党派を超えた改憲促進の動きを進める狙いを示したものとみられます。

また「全国の選挙区に、国民投票に向けた連絡会議の設立を促進する」とし、「研修会や講演会を積極的に開催し、国民投票における過半数の賛成投票を目指す」としています。

すでに自民党と日本会議は連携して、小選挙区単位の「憲法改正推進本部」の設置を進め、草の根の改憲論議を盛り上げる運動を展開していますが、「運動方針」ではこれをさらにレベルアップし、「(改憲)国民投票」での過半数獲得を目標にした運動を展開しようというものです。

安倍首相は、野党が「共通政策」で安倍9条改憲の発議を許さないとしていることに対して、「議論すら行わない姿勢でよいのか」などと述べています。これに対し日本共産党は、「憲法をないがしろにしてきた安倍首相に憲法を論ずる資格はない」「いまの中心課題は憲法を変えることではなく、憲法のすばらしい理念、条項を生かした政治に改革していくこと」(志位和夫委員長)と批判しています。

(私からの発信メール)
前略,田中一郎です。
来たる参議院選挙への、この「憲法問題」の持ちだしは、あたかもアベ自民が「日本の国のことをきちんと考えている政治集団」であるかのごとく装い、本当の選挙の最大争点である「消えゆく年金」問題、消費税増税、日米FTA&TPP協定(特に地方)、労働法制、統計改ざんと「アホノミクス」、年金・日銀の巨額株式投機、貧困格差問題、保育・教育、医療・介護、地域経済再生と農林水産業や再生可能エネルギー、生活インフラのメンテナンスや拡充、私物化行政と官僚の私兵化などなど(他にも山のようにあります)、日本政治の肝心な点を避けて通り、当面する重要問題を煙に巻きながら、比較的自民党の改憲論に愚かにも迎合しがちな少なくない有権者を引き付け、さらに無党派層にも浸透しようという魂胆です。それによって、上記で申し上げた諸問題=争点をぼかしてしまうつもりなのです。

こんなものに扇動されてはなりません。戦争法、脱原発、共謀罪法、特定秘密保護法などを争点にして闘っても選挙には一度も勝てていません。かような挑発(マスごみまでが一緒になって首相官邸の宣伝をしている)に乗り、「日本国憲法を守ろう」「戦争反対」などとやっていたら、アベ政権の思う壺にはまり、また再びの選挙敗北となるでしょう。

反撃の方法は、志位和夫さんのおっしゃることをもう少し拡張すればいいのです。
「「憲法をないがしろにしてきた安倍首相に憲法を論ずる資格はない」「いまの中心課題は憲法を変えることではなく、憲法のすばらしい理念、条項を生かした政治に改革していくこと」(志位和夫委員長)と批判しています」

反論すべきは、それだけではないのです。アベ政権は政治や政策、行政を私物化し、特定の人間集団だけを利する利権化政治を拡大し(例:モリカケ)、更に、霞が関の官僚に対して人事権や警察を使った諜報活動まで行って霞が関に「恐怖政治」体制を強いて、日本の政治をめちゃくちゃにしています。アメリカに対しては地位協定問題に見るように彼らの言うがままで、日本の自主性も国民を守る姿勢も微塵もなく、役に立たない危険なアメリカの兵器を巨額の税金を使って爆買いをしています(維持費や人件費を含めて総額10兆円近い)。不都合は隠しまくり、嘘八百は平気でいいつのり、公文書や統計数値まで改ざんして自分たちの悪事を覆い隠さんとしています。こんな人たちに憲法の問題を託すわけにはいかないのです。そもそも憲法を論ずる資格はありません。憲法に基づく野党の国会召集要請に対して応えようとしないなどと言う明々白々な憲法違反(第53条違反:下記参照)まで堂々と行っている連中ですから、何をかいわんやでしょう。

(関連)日本国憲法第五十三条〔臨時会〕 
 内閣は、国会の臨時会の召集を決定することができる。いづれかの議院の総議員の四分の一以上の要求があれば、内閣は、その召集を決定しなければならない。
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/shiryo/dl-constitution.htm#4sho

それどころか、上記で申し上げた、私たちの生活改善に密接に関係した経済的な諸問題は、日本国憲法を文字通り政治に生かすことで実現可能になります。生存権をはじめ、基本的人権の尊重が、具体的に政治に生かされてはじめて、私たちのための社会保障や公共サービスが充実されていく、国民主権と民主主義を徹底させることで、政治家たちの暴走を防ぎ、私たちのための政治を実現できる、平和主義による平和外交で国際紛争や戦争を回避し、軍事費増大に歯止めをかけて、それを民生の財政支出に転換していく、そんな政治を実現するためには、日本国憲法を生かしていくということこそが、今後の政治の課題となるのです。憲法の問題は、志位和夫さんが言うように、改正云々が問題なのではなくて、現実の政治や政策や行政にどう生かしていくのかということが問題なのです。

原発問題も同じです、原発は危険極まりないだけでなく、古い陳腐な技術でできているため、経済的に見て極めて不効率であり、世界は原発を捨てて再生可能エネルギーを軸としたエネルギー革命へと歩を進めています。日本は安倍政権・自公政治のおかげで大きく後れを取り、必要もないのに原発や核燃料サイクルの巨大なリスクと巨額コスト負担を抱え込むという過ちを続けています。安全面からも、経済性の面からも、合理性の面からも、また、地域経済活性化の面からも、再生可能エネルギーによる日本のエネルギー政策の抜本転換に着手いたしましょう。原発は即時廃棄して全然大丈夫です。電気は足りています。

以上です。選挙まで頑張りましょう。
昔のままの「憲法守れ」「戦争反対」「原発廃止」「共謀罪反対」では選挙に勝てません。
勝ち方を考え抜いてください。


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<追4>山本太郎 続報

(1)「山本太郎現象」を読み解く - 木下ちがや|論座 - 朝日新聞社の言論サイト
 https://webronza.asahi.com/politics/articles/2019060400004.html
(2)田中龍作ジャーナル 【参院選】れいわ 障がい当事者候補「国会にバリアがなくなったらいい」
 http://tanakaryusaku.jp/2019/06/00020395
(3)消費税廃止を打ち出す れいわ新撰組・山本太郎は本物か? 年金「2000万円不足」時代の生き方(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
 http://www.asyura2.com/19/senkyo262/msg/519.html

*日刊IWJガイド「『尊敬する政治家は石井紘基! 議員になったら国政調査権を行使して日本社会の財政構造を解明したい!』れいわ新選組二人目の参院選公認予定候補者は安冨歩東大教授! 」2019.6.28日号- What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/38838


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<追5>その他

(1)諫早開門認めず 漁業者の敗訴確定 最高裁が上告棄却 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20190627/k00/00m/040/168000c?fm=mnm
(2)「有明海の漁民に死ねと」…諫早開門敗訴、最高裁決定に落胆 営農者は歓迎 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20190627/k00/00m/040/287000c?fm=mnm
(3)【安倍晋三】「首相動静」から消え…“官邸のアイヒマン”に飛び交う臆測|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/257039
(4)【安倍晋三】G20開幕 安倍首相は“首脳宣言できない”初の議長になるのか|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/257157
(5)【安倍晋三】たかられる日本 トランプ放言「普天間1兆円返還」のルーツ|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/257042
(6)田中龍作ジャーナル - 脱原発おしどりマコ 事務所開きに出馬口説いた菅元首相
 http://tanakaryusaku.jp/2019/06/00020384

*日刊IWJガイド「参院選の日程を『公示7月4日、投開票7月21日』で閣議決定! 国会は3ヶ月以上も予算委員会が開かれない異常事態のまま昨日閉幕! 安倍晋三総理は記者会見で『(参院選の)最大の争点は政治の安定』と語ったがその真意は!- 改憲による緊急事態条項創設によって『独裁』という安定を狙っている!-」 2019.6.27日号 What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/38836
草々

2019年6月27日 (木)

(報告)(6.24)オルタナティブな日本をめざして(第29回):今さら聞けない「遺伝子組換え」と「ゲノム編集」(基礎編)(新ちょぼゼミ:天笠啓祐さん)

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


さる6月24日(月)、科学ジャーナリストの天笠啓祐さんをお迎えして下記の勉強会を開催いたしました。以下、当日の録画やレジメ資料も添付の上、簡単にご報告申し上げます。なお、今回は「ゲノム編集」の基礎編として天笠さんにお話をいただきましたが、この続編は来たる10月21日(月)に同時刻・同会場にて、河田昌東さん(遺伝子組み換え情報室:分子生物学者)にお話しいただく予定です。今回の講演と併せて参考にしていただければと思います。


(イベント情報)(6.24)オルタナティブな日本をめざして(第29回):今さら聞けない「遺伝子組換え」と「ゲノム編集」(基礎編)(新ちょぼゼミ:天笠啓祐さん)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-932d.html

今年に入り、ゲノム編集という遺伝子操作技術が注目を集めています。1つには、ゲノム編集により遺伝子を操作された動植物及びその加工品が安全審査もなされずに食品として販売されようとしていること、もう一つには、難病治療を理由として受精卵がゲノム編集で操作され、その受精卵を子宮に戻すことで子どもが誕生したという衝撃的な事実です。ゲノム編集技術は、従来あった遺伝子組換え技術と、その本質において変わるところはないにもかかわらず、あたかも全く違う新たな技術であるかのような宣伝がマスコミなどを通じて大々的に行われ、その利用推進が強引に押し通されようとしています。今回は、この問題にお詳しい科学ジャーナリストの天笠啓祐さんに来ていただき、基本的な知識から昨今のホット情報に至るまで、詳しくご説明いただきます。この機会を是非お見逃しなく。

講 師:天笠 啓祐(あまがさ けいすけ)さん 
  環境問題を専門とするフリージャーナリスト
  市民バイオテクノロジー情報室代表


 <当日の録画>
20190624 UPLAN 天笠啓祐「今さら聞けない「遺伝子組換え」と「ゲノム編集」(基礎編)」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=sEYFrqiI54I

 <当日のレジメ:別添PDFファイル>
(1)(レジメ)(6.24)今さら聞けない「遺伝子組換え」と「ゲノム編集」(基礎編)(天笠啓祐さん)
ダウンロード - efbc88efbc96efbc8eefbc92efbc94efbc89e4bb8ae38195e38289e8819ee38191e381aae38184e3808ce981bae4bc9de5ad90e7b584e68f9be38188e3808de381a8e3808ce382b2e3838ee383a0e7b7a8e99b86e3808defbc88e5a4a9e7aca0e59593e7a590e38195e38293efbc89.pdf
(2)(参考資料)ゲノム図
ダウンロード - efbc88e58f82e88083e8b387e69699efbc89e382b2e3838ee383a0e59bb3.pdf


 <天笠啓祐さんの著書>
(1)(最新刊)ゲノム操作・遺伝子組み換え食品入門 食卓の安全は守られるのか?-天笠啓祐/著(緑風出版)
 http://u0u0.net/jLVG
(2)ゲノム操作食品の争点-天笠啓祐/著(緑風出版)
 http://urx.space/Wa5b
(3)遺伝子組み換え食品入門 必要か不要か?安全か危険か?-天笠啓祐/著(緑風出版)
 http://urx.space/XYEc
(4)TPPの何が問題か-天笠啓祐/著(緑風出版)
 http://urx.space/fW9C
(5)子どもに飲ませたくない清涼飲料-天笠啓祐/編著 食べもの文化編集部/編著(芽ばえ社)
 http://urx.space/Zv54
(6)子どもに食べさせたくない遺伝子組み換え食品-天笠啓祐/編著 食べもの文化編集部/編著(芽ばえ社)
 http://urx.space/DVAX
(7)子どもに食べさせたくない食品添加物-天笠啓祐/編著 食べもの文化編集部/編著(芽ばえ社)
 http://urx.space/Z09a


 <ゲノム編集関連:別添PDFファイル>
(1)日本でのゲノム編集の開発・応用は野放し状態だ(天笠啓祐『DNA通信 NO.143 2019.3.7』)
ダウンロード - e697a5e69cace381a7e381aee382b2e3838ee383a0e7b7a8e99b86e381aee9968be799bae383bbe5bf9ce794a8e381afe9878ee694bee38197e78ab6e6858be381a0efbc88e5a4a9e7aca0e59593e7a590e3808eefbca4efbcaeefbca1e9809ae4bfa1e3808fefbc89.pdf
(2)ゲノム編集食品がやってくる:安全審査は?(イントロ部分)(天笠啓祐『世界 2019.7』)
ダウンロード - e382b2e3838ee383a0e7b7a8e99b86e9a39fe59381e3818ce38284e381a3e381a6e3818fe3828befbc9ae5ae89e585a8e5afa9e69fbbe381afefbc9fefbc88e5a4a9e7aca0e59593e7a590e3808ee4b896e7958c202019.7e3808fefbc89.pdf
(3)「ゲノム編集」 表示義務なし?(東京 2019.6.22)
ダウンロード - e3808ce382b2e3838ee383a0e7b7a8e99b86e3808d20e8a1a8e7a4bae7bea9e58b99e381aae38197efbc9fefbc88e69db1e4baac202019.6.22efbc89.pdf
https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201906/CK2019062102000305.html
(4)クリホサー卜、安全神話の終焉、人体への健康被害が明らかになる(イントロ部分)(天笠啓祐『週刊金曜日 2019.6.14』)
ダウンロード - e382afe383aae3839be382b5e383bce58d9ce38081e5ae89e585a8e7a59ee8a9b1e381aee7b582e78489e38081e4babae4bd93e381b8e381aee581a5e5bab7e8a2abe5aeb3e3818ce6988ee38289e3818be381abe381aae3828befbc88e5a4a9e7aca0e59593e7a590e3808ee98791e3808fefbc89.pdf
(5)ゲノム編集食品 夏にも販売、大半 安全審査求めず(東京 2019.3.19)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201903/CK2019031902000130.html
(6)ゲノム編集食品の拙速な承認に異を唱える(イントロ部分)(垣田達哉『週刊金曜日 2019.5.10』)
 http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/002801.php
(7)安全不明ゲノム編集食品が知らないうちに口に入る(日刊ゲンダイ 2019.4.3)
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/251008
(8)社説:ゲノム編集食品、審査スルーで大丈夫?(東京 2019.3.22)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019032202000165.html


 <その他関連サイト>
(1)ゲノム編集食品、性急な結論に不安の声 厚労省調査会方針 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20181206/k00/00m/040/003000c?fm=mnm
(2)急成長の遺伝子組み換え作物 全米で“安全性”への疑問爆発|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/241040
(3)日本では「遺伝組み換えでない」表示が今後消える可能性が|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/241245
(4)社説:ゲノム編集食品のルール 疑問が多い拙速な結論だ - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20190328/ddm/005/070/078000c?fm=mnm
(5)そこが聞きたい:ゲノム編集ベビー誕生 北海道大教授 石井哲也氏 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20190312/ddm/005/070/018000c?fm=mnm
(6)ゲノム編集で食は安全か:年内にも登場、高GABAトマト - 週刊エコノミスト Online
 https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20190109/se1/00m/020/002000d

(7)米国モンサント裁判で除草剤ラウンドアップの発がん性が認められ世界中が規制!日本だけが主成分グリホサートの残留基準を緩和し、今や中国の150倍!- 岩上安身による元農林水産相・山田正彦氏インタビュー - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/444994

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(8)ゲノム問題検討会議(新)
 https://genome714com.wordpress.com/


 <「いちろうちゃんのブログ」より>
(1)遺伝子をいじくりまわした「フランケンシュタイン生物」を食わされる恐怖(ゲノム編集食品):安全審査なし・製造開発届け出なし・表示なしの「何にもなし・やりたい放題」が間もなくスタート 行き着く先は「毒物食品」と「遺伝子汚染列島」- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/06/post-f5b18d.html

(2)「遺伝子いじり」無政府状態を許していいのか!? 環境省が「ゲノム編集」生物の環境影響規制を「名ばかり規制」にするパブコメを開始=このままでは近未来に修復不可能な深刻極まるバイオハザードが起きてしまう危険性大 いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/post-50c7.html

(3)ゲノム編集に関する質疑応答(1):安全面からも、生命倫理面からも、人間の尊厳の面からも、大問題だらけのゲノム編集 + 若干のこと- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/01/post-c426.html

(4)(報告)(10.17)食の安全とゲノム編集の規制を求める緊急院内集会(川田龍平参議院議員主催) いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/post-9cd0.html

(5)BS1 スペシャル =「ゲノム編集」食物:密着 食の未来の最前線(ご都合主義のマスコミによる遺伝子操作応用技術の軽率な賛美や過剰な期待は近未来の深刻なバイオハザードや巨大健康被害をもたらす危険性を高める) いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2017/12/post-3f4e.html


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(参考)オルタナティブな日本を目指して(バックナンバー)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/03/post-99f4.html
草々

 

(報告)(6.24)新ちょぼゼミ:財政・金融政策を見定める基本(御用経済学者・忖度経済学派を見分けるコツ)(その6):「市民と野党の共闘」が掲げるべき経済政策

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


さる6月24日(月)、水道橋のたんぽぽ舎において第29回「新ちょぼゼミ」を開催いたしました。当日の最初の1時間弱で、私(田中一郎)から「財政・金融政策を見定める基本(御用経済学者・忖度経済学派を見分けるコツ)(その6):「市民と野党の共闘」が掲げるべき経済政策」をお話させていただきました。以下、当日の録画や資料とともに簡単にご報告申し上げます。

今回は、時間の都合で前回十分にはご説明できなかった部分から再スタートし、新しい文献などもご紹介しながら「市民と野党の共闘」が掲げるべき経済政策についてご説明しています。当日ご参加いただけなかったみなさまにも、是非、下記の当日録画やレジメをご覧いただけますと幸いです。来たる今年夏の国政選挙では、消費税増税の行方を含む経済政策や「アホノミクス」の評価などが大きな争点になるものと思われます。アベ政権・自公政治による経済政策に厳しい批判を向けていくためにも、みなさまには経済政策について、なお一層のご注目をお願い申し上げます。


 <これまでの経済政策に関する「新ちょぼゼミ」報告>
 下記サイトの「2.経済政策について」と、最後尾の「(追加1)」「(追加2)」をご覧ください。

(関連)2019年の国政選挙をいかに闘うか(アベ政権退陣と自公政治の抜本転換を求めて)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-b038e9.html

(今回は、直接的には、前回6/3(下記)の続編としてお話いたしました。初めての方は下記と併せてご覧ください)
(関連)(報告)(6.3)新ちょぼゼミ:財政・金融政策を見定める基本(御用経済学者・忖度経済学派を見分けるコツ)(その5):異次元金融緩和は弊害ばかりで効果なし・日本経済再生への道はどこにあるか- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/06/post-03f4ac.html


(次回は7/8です。今回の続きで、経済政策として、他にどのような課題や問題があるのかを、次回「新ちょぼゼミ」の際に、最初の1時間弱の時間でお話いたします。また、みなさまとの質疑応答やご意見をうかがう時間が取れませんので、それらをまとめて8/21に「ちょぼゼミ」を開催して、やっていきたいと考えております。よろしくお願い申し上げます)

(次回)(7.8)オルタナティブな日本をめざして(第30回):「福島原発事故と初期被ばく」(榊原崇仁さん:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-e10eb7.html

(まとめて)(8.21)反緊縮経済政策Q&A:「市民と野党の共闘」が掲げる経済政策をめぐって(ちょぼゼミ:田中一郎)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/06/post-b29ade.html


・・・・・・・・・・・・・・・・・・
下記が今回の当日録画です。

(今回録画)20190624 UPLAN 田中一郎「現代の金融システム」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=AGeo72gfAzQ
 https://www.youtube.com/watch?v=AGeo72gfAzQ

 <当日の配布資料その他:別添PDFファイル>
(1)(レジメ3)現代の金融システム(田中一郎 2019年5月9日)
ダウンロード - efbc88e383ace382b8e383a1efbc93efbc89e78fbee4bba3e381aee98791e89e8de382b7e382b9e38386e383a0efbc88202019e5b9b45e69c889e697a5efbc89.pdf
(2)(レジメ4)金融政策に関する関連事項(追加説明)(田中一郎 2019年6月3日)
ダウンロード - efbc88e383ace382b8e383a1efbc94efbc89e98791e89e8de694bfe7ad96e381abe996a2e38199e3828be996a2e980a3e4ba8be9a085efbc88e8bfbde58aa0efbc89efbc882019e5b9b46e69c883e697a5efbc89.pdf
(3)各国の経済成長率ランキング(中野剛志『奇跡の経済教室』)
ダウンロード - e59084e59bbde381aee7b58ce6b888e68890e995b7e78e87e383a9e383b3e382ade383b3e382b0efbc88e4b8ade9878ee5899be5bf97e3808ee5a587e8b7a1e381aee7b58ce6b888e69599e5aea4e3808fefbc89.pdf
(4)EU主要国と日本の名目賃金(明石順平『データが語る日本財政の未来』)
ダウンロード - efbca5efbcb5e4b8bbe8a681e59bbde381a8e697a5e69cace381aee5908de79baee8b383e98791efbc88e6988ee79fb3e9a086e5b9b3efbc89.pdf
(5)名目賃金・実質賃金・消費者物価指数の推移(明石順平『データが語る日本財政の未来』)
ダウンロード - e5908de79baee8b383e98791e383bbe5ae9fe8b3aae8b383e98791e383bbe6b688e8b2bbe88085e789a9e4bea1e68c87e695b0e381aee68ea8e7a7bbefbc88e6988ee79fb3e9a086e5b9b3efbc89.pdf
(6)資金循環表(2018年12月:日本銀行)
ダウンロード - e8b387e98791e5beaae792b0e8a1a8efbc882018e5b9b412e69c88efbc9ae697a5e69cace98a80e8a18cefbc89.pdf
(7)マネタリーベースとマネーストックの推移(明石順平『データが語る日本財政の未来』)
ダウンロード - e3839ee3838de382bfe383aae383bce38399e383bce382b9e381a8e3839ee3838de383bce382b9e38388e38383e382afe381aee68ea8e7a7bbefbc88e6988ee79fb3e9a086e5b9b3efbc89.pdf
(8)あとがき(『データが語る日本財政の未来』明石順平著:集英社インターナショナル新書)
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(9)社会保障と税の一体改革とは何だったのか(植草一秀 『月刊 保険診療』2019.1)
ダウンロード - e7a4bee4bc9ae4bf9de99a9ce381a8e7a88ee381aee4b880e4bd93e694b9e99da9e381a8e381afe4bd95e381a0e381a3e3819fe381aee3818befbc88e6a48de88d89e4b880e7a78020e3808ee69c88e5888a20e4bf9de999bae8a8bae79982e3808f2019.1efbc89.pdf
(10)国債購入増30兆円割れ、日銀 異次元緩和開始以来で初、金利に軸足移す(日経 2019.6.15)
 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46099730U9A610C1EA4000/

 <これまでの経済政策に関する「新ちょぼゼミ」報告>
 下記サイトの「2.経済政策について」と、最後尾の「(追加1)」「(追加2)」をご覧ください。財政政策に関するレジメや録画は下記のサイトにありますので、今回はこのメールへの添付を省略いたします((レジメ1)や(レジメ2)など)。

(関連)2019年の国政選挙をいかに闘うか(アベ政権退陣と自公政治の抜本転換を求めて)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-b038e9.html


 (今回のセミナーに関する私からのコメント)
 今回のメインテーマである「市民と野党の共闘」が掲げるべき経済政策のポイントを一言で申し上げれば「反緊縮政策」ということになります。具体的には、消費税増税などは中止して逆に消費税減税(当面5%へ)から廃止をにらみ、他方で、私たちの生活に密接に関連した政策(社会保障・福祉、教育・保育、医療・介護、労働、環境、住宅、地方経済再生、農林水産業復興、再生可能エネルギーなどなど)にしっかりと財政支出を行っていくということです。これにより、2000年前後から20年以上も続くデフレ不況の経済から脱出し、経済成長と税収増の好循環に日本経済を復帰させていくということです。この深刻化するデフレ不況の経済を何とか克服しないことには、日本経済はにっちもさっちもいかなくなってきていると言っても過言ではないでしょう。

しかし、それだけではありません。この「反緊縮」政策と並行して、経済政策はいくつかのことを実施していく必要があるのです。それを下記に箇条書きにしてみましょう。

(1)財政支出先を抜本的に見直しし(米国製兵器爆買、巨大公共事業・イベント、原発などの陳腐化産業への財政的テコ入れ、不要特別減税他)、浪費される税金を国民生活直結の支出へ転換すること、また、適正なメンバーによる「事業仕分け」なども復活させ、政府の財政支出の内容を常にガラス張りにしながら、しっかりと無駄の削減や利権化・私物化の防止に努めていく必要があります。現状は長期化したアベ政権による無駄と利権と私物化の塊のような財政支出構造になっているものと思われ、この解消がまず大きな課題となります(またそれが、新たな政策の財源ともなるのです)。

(2)公正な税制を実現(タックスヘイブン退治、大企業向特別措置や富裕層金融・資産所得分離課税の廃止、累進課税の復元、非居住者による国内源泉所得への課税他)し、景気回復や企業利益増収の割には法人税や所得税が増えない現状を解消(課税ベースの拡大)して財源確保に努める

(3)労働法制の抜本改革・改善と政府による雇用保障確立へ(最低賃金、労働条件、雇用状態、非正規廃止他)⇒ 生活苦からの解放や働き甲斐のある社会を目指し、個人消費・地方経済回復によるデフレ不況経済からの脱却をはかる ⇒ 税収増加へ + 国民生活改善。働く人たちへ相応のおカネが回るようにするため、財政支出を伴う経済政策だけでなく、法令を含む法制度改革も必要不可欠であるということです。中途半端な形で終わってしまっている地方分権制度改革や教育制度、社会保険制度などの改革にも着手していく必要があります。

(4)アベ政権・黒田日銀によってなされた愚かな「アホノミクス」の経済政策を「アンワインド」(出口政策)する必要があります。とりわけ公的年金基金と日銀が保有する巨額の国内外株式などのリスク金融資産が「時限爆弾」の様相となっており、これを元に戻していくことは容易ではありません。また、日銀に異常に積み上がった「ブタ積み」預金についても「正常化」していく必要があります。アベ政権を引き継ぐ「市民と野党の共闘」による「まともな政権」にとっては巨大な負の遺産を抱え込んでの再スタートとなるでしょう(覚悟しておかなければなりません)。

(5)上記の政策を遂行するにあたり、次の2点はしっかりと念頭に置いておく必要があります。一つは国債発行のことです。これまでも私のセミナーにおいて、日本の現状における国債の発行残高は、総合的に見て懸念すべき状態にはなく、まだ政府財政には余裕がありますから、必要であれば活用すればいいということ(MMT(現代貨幣理論)を歪めて伝える一部の人たちのように、政府は自国通貨建てであれば無尽蔵にいくらでも国債発行が可能だ、などとは考えておりません。MMTについては、次回7/8の「新ちょぼゼミ」で簡単にご説明します)、但し、上記でも無駄の削減を申し上げているように、放漫な財政運営にならないよう万全の注意と体制を整えて財政運営をする必要があります。そしてデフレ経済からの脱却による税収増をもって、日本財政の恒常的な赤字構造からの脱却を図っていくべきでしょう(*)。

もう一つは、巨額の財源が必要となる普遍主義的政策には要注意だということです(最近の悪い事例は保育無償化です=こんなことよりも前に、保育士の給与水準を引き上げ、労働条件を改善して保育士の人数を大きく増やし、保育の質を落とさぬようにして公設保育所の増設を急ピッチでやっていく必要があります)。具体的に取り組む政策は、一つ一つを現場からの声をよく聞いて丁寧に検討し、巨額財源のいらないものから少しずつ改善を積み重ねていくやり方を取るべきです。「一発狙い」のような巨額財源が必要な普遍主義的政策は後回しにすべきです(たとえば、大学授業料や奨学金については、授業料無償化よりも大幅引き下げ(半減以上)、給付型奨学金大幅拡大よりも利息ゼロ・返済条件緩和、の方を先行させるべきです)。こうした「実績」の積み上げこそが「市民と野党の共闘」のよる改革新政権を長期政権としていく基礎となります。

(市場原理主義アホダラ教政策により、保育事業に民間資本を呼び込むため、いわゆる規制緩和が乱暴に行われました。その結果、保育園を経営する企業や団体に対して、保育士の給与支援として補助金が行政から支給されても、それを受けた側はそれを何に使ってもいいような制度にしてしまっています。それ故、ひどい場合には、保育園経営者のポケットマネー(報酬)となったり、経営者を送迎する運転手付きの黒塗り高級車に補助金が化けている場合もあるのです。こうした愚かで行き過ぎた「規制緩和」は抜本的に見直しです。また、保育園は「公設」を基本としていきましょう)

(*)アベ政権は、黒田日銀を使い、「異次元金融緩和」などと偽りの説明を弄して、事実上の国債の日銀による引き受けを行わせ、自らの放漫な財政支出=無駄・利権化・私物化の巨額財政政策のファイナンスとしている様相が強くなってきました。かようなことは、もはややめなければなりません。日本の経済や経済政策の持続可能性をアベ政権が壊そうとしているということです。

(*)ベーシックインカムやヘリコプターマネーのような乱暴な巨額ばらまき政策は絶対にダメです。そもそも財源確保の面から実現性は皆無です。愚かな「夢物語」はもういい加減にしておきましょう。下記の簡単な数式がベーシックインカムやヘリコプターマネーの不可能性を示しています。

 年間200万円×1億2000万人=240兆円 

年間200万円は1年間の最低生活費、これを全国民に配れば240兆円の財源が毎年必要(ヘリコプターマネーは1回だけ)になります。そんな財源は何処にもありません。また、ベーシックインカムやヘリコプターマネーを社会保障や生活保護の充実政策のように勘違いをしている人が時折いらっしゃいますが、とんでもない勘違いです。この2つは、現金給付を全国民にする代わりに、警察や軍隊などを除く一切の政府の仕事をなくしてしまえという乱暴極まりない「究極の小さな政府」論であり、市場原理主義政策の最先端のものです。政府の仕事をなくして公務員のほとんどを解雇し、それで浮いたカネを国民に配ればいい、という考え方です。こんなものは検討にも値しないということです。相手にしてはいけません。


 <推薦図書>
 今回、経済政策に関して私から推薦申し上げました図書は下記の3冊です。上記VTRをご参照ください。

(1)データが語る日本財政の未来-明石順平/著(集英社インターナショナル新書)
 http://u0u0.net/fNwI
(2)平成経済衰退の本質-金子勝/著(岩波新書)
 http://u0u0.net/oxvi
(3)目からウロコが落ちる奇跡の経済教室 基礎知識編-中野剛志/著(ベストセラーズ)
 http://urx.space/XJLq


(参考)オルタナティブな日本を目指して(バックナンバー)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/03/post-99f4.html
(こちらにも、これまでの「新ちょぼゼミ」での「経済政策」に関する講演記録を掲載しています)


これからも、みなさまの「新ちょぼゼミ」「ちょぼゼミ」へのご参加をお待ちしております。
草々

 

 

2019年6月26日 (水)

山本太郎奮戦記(3):寄付金が2億円を突破=参議院選挙に複数候補を擁立へ、「消えていく年金」問題でアベ政権の支持率が急落、山本太郎議員に「ひっかけ取材」をして彼の真意を捻じ曲げ報道する週刊誌「アエラ」

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.「新ちょぼゼミ」の7月・8月の予定です
(1)(別添PDFファイル)(7.8)オルタナティブな日本をめざして(第30回):「福島原発事故と初期被ばく」(榊原崇仁さん:新ちょぼゼミ)
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-e10eb7.html

(榊原さまのご講演が始まる前の約1時間弱で、主催者側(田中一郎)からは夏の国政選挙の大きな争点であります「経済政策」について、前回に引き続きご説明をさせていただきます。なお、これまでの分は下記サイトの「2.経済政策について」をご覧ください)

(関連)2019年の国政選挙をいかに闘うか(アベ政権退陣と自公政治の抜本転換を求めて)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-b038e9.html

(2)(7.29)オルタナティブな日本をめざして(第31回):「東日本大震災からの復興と人間の幸福」(五十嵐敬喜法政大学名誉教授:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
  http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/05/post-c68295.html

(3)(8.21)反緊縮経済政策Q&A:「市民と野党の共闘」が掲げる経済政策をめぐって(ちょぼゼミ:田中一郎)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/06/post-b29ade.html

(時間の関係で、これまでお受けできなかったみなさまからのご質問やご意見を、この日にまとめてお聞きしたいと思います。「経済政策」や「反緊縮」をめぐる基本的な質問なども大歓迎です。みなさまの活発なご発言をお待ちしています:田中一郎)

(4)(8.28)オルタナティブな日本をめざして(第32回):公益通報司法取引・自己認証制度 通報者保護はどこへ! 公益通報者保護制度改正とその問題点(新ちょぼゼミ:光前幸一さん)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/06/post-0ed37b.html


2.その他イベント
(1)(7.10)井戸川裁判(福島被ばく訴訟)公判:東京地裁103号法廷
(2011福島原発事故後の政府・東京電力の対応のデタラメと背信を問う重要裁判です)
 http://idogawasupport.sub.jp/
(2)(7.11)【記者会見】国の財政や事業を簡単検索! 7月11日に「JUDGIT!」公開へーイベント:ワセダクロニクル
 http://www.wasedachronicle.org/event/c31/
(3)(7.12)学習会「六ヶ所再処理工場安全審査の現状」(澤井正子さん(元原子力資料情報室):連合会館)
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1561375123070matuzawa
(4)(8.31)シンポジウム 現代科学技術と人権 科学技術は私達の生活にどのように関わってくるのか(東京・墨田区)
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1560817580407staff01


3.最新鋭機F35Aはなぜ墜落したのか|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/3704

(1)「ムエタイ」と呼ばれていたベテラン操縦士の“死のダイブ”|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/256002
(2)「空間識失調」の自覚なければ“パニック・ボタン”は無意味|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/256129
(3)HMDなど不具合か…疑われる画像ブレによる錯誤と低酸素症|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/256245
(4)操縦士が低酸素症を頻発 OBOGS不具合原因は未解明のまま|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/256304
(5)147機体制で総額6.2兆円超 最大ネックは運用・維持コスト|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/256370
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 (みなさま、新聞を取るなら東京新聞と日刊ゲンダイです)


山本太郎奮戦記(その3)をお送りいたします。昨日(6/25)の毎日新聞夕刊の「特集ワイド」(必読必見)が、日本の政治の抜本的な改革改善と「令和の世直し」のために粉骨砕身で奮闘する参議院議員・山本太郎を取材して、瞬間風速の近況を伝えています。当面する今年夏の参議院選挙と近未来の衆議院選挙へ向けて、同議員への注目度が高まっています。

みなさまには、この若き政治家・山本太郎への、熱きご支援・応援とご寄付をはじめとしたご協力を切にお願い申し上げます。志を高く持つ、この若き政治家・山本太郎にチャンスをお与えください。独り立ちして、いよいよ改革政治家としての本領発揮の段階になりました。できる限り山本太郎のスタートを「大きく」「力強く」「爽快に」にしてやりたい、そうすることで「澱む日本の政治・政界」に活力と生気を入れていくことが可能になります。みなさまのご支持をどれだけいただけるかが「いのち」です。戦後民主主義が分水嶺にまで来てしまったこの日本を、「政治主導」で、「政治家主導」で、これ以上おかしくさせないためにも、みなさまの熱きご支援・応援とご寄付が必要です(山本太郎応援勝手連)。


1.(別添PDFファイル)特集ワイド:野党の風向き変わるか、「れいわ新選組」旗揚げ2カ月、寄付金2億円突破(毎日 2019.6.25夕刊)
 https://mainichi.jp/articles/20190625/dde/012/010/004000c?fm=mnm

(一部抜粋)
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「安倍1強」の裏返しで「多弱野党」と言われて久しい。安倍晋三政権の政治手法に異を唱えている野党だが、巨大勢力の与党に押し切られる展開が続いている。この状況で、山本太郎参院議員(44)が新団体「れいわ新選組」を結成した。代表の山本氏は街頭演説で「全ての人々の暮らしを底上げします」と訴えている。有権者の心に響いたのか、新団体結成の発表から約2カ月で寄付金は小口を中心に2億円集まった。この資金力を背景に山本氏は今夏の参院選で自身を含む「最低でも10人」の候補者を擁立する方針だ。

(中略)「私たちの世代は一番厳しい状況で就職を迎えた。初めて就いた職がバイト、非正規。20年以上のデフレから脱却するには最大限の財政出動が必要なんです。消費税をゼロにしたい。少なくとも野党の共通公約として5%に下げましょうよ!」

19日夜、東京・JR新宿駅西口。インフレ率のグラフを示しながら、ビールケースの上で山本氏が熱弁を振るう。数百人の聴衆は20〜40代が目立ち、時折、拍手が湧く。チラシ配布や寄付金受け付けのボランティアスタッフは若者が中心だ。

山本氏の演説は、1カ所でたっぷり2時間ほどかけて、政策を語り掛けるスタイル。公約通り消費税を廃止すれば歳入減になるという課題には、財務省や日銀のデータを織り交ぜながら「所得税の累進課税を強化して富裕層は増税し、法人税率も上げます。減収分は国債を発行するが、円建てで国内で引き取る以上、ハイパーインフレの懸念はありません」と訴える。

聴衆から質問を受け付け、その場で答える時間も設けている。当然、リスクもある。2015年には東京都内で男性が「おまえ、議員なんか辞めろ」とヤジを飛ばした。この瞬間、山本氏はまったく動じることなく「ありがとうございます。そんなあなたのことも守りたい」と返事した。取材した19日も、難問珍問にも苦心しながら回答する姿勢だった。

そういえば、街頭演説に「帰れコール」を浴びせる聴衆を指さして「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と言い返した政治家がいたっけ、と思いながら新宿を後にした。

(中略)4月に政治団体を届け出た際に山本氏は「寄付が1億円に達しない場合は自分だけが東京選挙区で出る。3億円集まれば比例代表と選挙区で計10人を立てる」と表明している。焦点の寄付金は、22日現在で2億482万円に達した。17年の政治資金収入で各党の党首の中で断トツの集金力だった安倍晋三首相を既に上回っている。

候補者としては、北朝鮮による拉致被害者家族連絡会の元事務局長で元東京電力社員の蓮池透氏(64)の擁立を発表済みだ。山本氏は「もし5議席取れたら永田町の景色が変わる」と影響力拡大に意欲を見せる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(田中一郎コメント)
 比べてみてください。
山本太郎:「おまえ、議員なんか辞めろ」のヤジ ⇒「ありがとうございます。そんなあなたのことも守りたい」
安倍晋三:「街頭演説に「帰れコール」」のヤジ ⇒「こんな人たちに負けるわけにはいかない」

(山本太郎街宣:下記は一例)
(1)山本太郎参議院議員@秋葉原 【れいわ新選組!】2019.5.8 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=q3ysCWM2Vew
 https://www.youtube.com/watch?v=Uzl0_KwZdHg

(1)https://www.youtube.com/watch?v=aa-2s1AFV9M
(2)https://www.youtube.com/watch?v=Uzl0_KwZdHg
(3)https://www.youtube.com/watch?v=7kHTxqw_TIQ

(山本太郎議員関連のサイト)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(関連)ご寄附のお願い - れいわ新選組
 https://www.reiwa-shinsengumi.com/donation/
(関連)ボランティア募集 - れいわ新選組
 https://www.reiwa-shinsengumi.com/volunteer/
(関連)れいわ新選組
 https://www.reiwa-shinsengumi.com/

(関連)「参議院議員 山本太郎」オフィシャルサイト - 「まずは、消費税を5%に減税! 野党の統一政策に!」どんな署名なの?
 https://www.taro-yamamoto.jp/signaturerally
(関連)「参議院議員 山本太郎」オフィシャルサイト
 https://www.taro-yamamoto.jp/


(参考:薔薇マークキャンペーン)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
薔薇マークキャンペーン
 https://rosemark.jp/

(関連)【声明】参議院選挙にむけてー消費税増税凍結!財源は作れる! - 薔薇マークキャンペーン
 https://rosemark.jp/2019/05/10/03/
(関連)「消費税10%、とんでもない!」チラシ…無料でお送りします。 - 薔薇マークキャンペーン
 https://rosemark.jp/2019/04/23/01-21/
(関連)内田樹さんが呼びかけ人に加わりました - 薔薇マークキャンペーン
 https://rosemark.jp/2019/06/14/01-27/


 <山本太郎参議院議員と参議院選挙関連の直近報道>
(1)「山本太郎現象」は本物か!?(イントロ部分)(『週刊プレイボーイ 2019.6.24』)
 http://urx.blue/Sow0
(2)山本太郎「私の倒閣宣言」(イントロ部分)(倉重篤郎『サンデー毎日 2019.6.30』)
 http://urx.blue/Top2
(3)(別添PDFファイル)参院選 野党はまた勝てないのか? 「結束」促し3団体が政策、一強与党 やりたい放題(東京 2019.6.21)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2019062102000194.html
(4)(別添PDFファイル)参院選は消費税減税を掲げた闘いを!(中島岳志『週刊金曜日 2019.6.21』)
ダウンロード - e58f82e999a2e981b8e381afe6b688e8b2bbe7a88ee6b89be7a88ee38292e68eb2e38192e3819fe99798e38184e38292efbc81efbc88e4b8ade5b3b6e5b2b3e5bf97e3808ee980b1e5888ae98791e69b9ce697a5e3808fefbc89.pdf

(5)中島岳志の「野党を読む」(3)山本太郎 - 中島岳志|論座 - 朝日新聞社の言論サイト
 https://webronza.asahi.com/politics/articles/2019061500001.html
(6)参院選の重大争点 消費増税強行に識者40人が真っ向反対 - Matsuo Atsuokiのブログ
 http://matsuoatsuoki.muragon.com/entry/1105.html
(7)日本の政治を劣化させた根源は「世襲議員」にあり! 村上正邦氏 ハーバービジネスオンライン
 https://hbol.jp/195285
(8)安倍1強は自民党から言論の自由さえ奪った|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/256775

(参考)令和でも止まらない 日本の劣化|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/3682


2.安倍政権 支持率急落 世論調査
 http://urx.blue/BhWs

(関連)年金&消費増税ショック…内閣&自民党支持率急落! NHK世論調査で驚愕データ 識者「参院選前に有権者がお灸をすえた」 (1-2ページ) - zakzak
 https://www.zakzak.co.jp/soc/news/190625/pol1906250007-n1.html

(関連)国民だましは全て裏目 参院選“激戦区”でオセロ現象の予兆(日刊ゲンダイ)  赤かぶ
 http://www.asyura2.com/19/senkyo262/msg/223.html
(関連)07年と状況酷似 安倍政権“2度目の政権ブン投げ”3つの予兆|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/256519
(関連)参院選勝敗ライン与党過半数 首相言及 「与党負ければ政治不安定に」 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190622/k00/00m/010/172000c?fm=mnm

(参院選をめぐる雲行きが怪しくなってきたので、さっそく首相官邸は「勝敗ライン」を引き下げて「選挙に負けた時・振るわなかった時」のための準備=布石を打ってきています。いくらなんでも自公併せて「過半数割れ」はないでしょう、というわけです。おもしろい、やってさしあげましょうよ。アッと驚く為五郎(古い!)で、自公の議席を過半数割れに追い込むのです。さすれば安倍晋三内閣即時退陣です。みなさま、いよいよ「勝負所」が来ています。このアベ政権というゴロツキ・タカリの集団に終止符を打つチャンス到来です! 内輪喧嘩なんかやめましょうね! 政治的カマトト主義やってちゃだめですよ! 全力でアベ政権打倒へまい進です。今が勝負です! :田中一郎)

(関連)「参院選次第で改憲加速」と訴え 学者グループが危機感 | 共同通信
 https://this.kiji.is/515470452045890657

*いざ、関ヶ原へ!! 「市民と野党の共闘」が全力発進開始=安倍「暴走」政権打倒・自公政治に終止符を:市民連合の政策要望に5野党会派党首が調印 & 参院選 1人区30選挙区で一本化合意- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/05/post-446b8f.html


3.年金&消費増税ショック=当然の結果です
 どんどん口コミその他で広めてください、アベ政権を追い込みましょう、ミニ集会でもいいですので、全国の各地区・地域で「年金集会」やってください、小さくてもいいんです、街頭に出て、どんどんやりましょう。

(関連)(別添PDFファイル)(チラシ)アベ政権 十方ふさがり(カラー)
ダウンロード - e382a2e38399e694bfe6a8a920e58d81e696b9e381b5e38195e3818ce3828aefbc88e382abe383a9e383bcefbc89.pdf

(関連)老後2000万円問題 “モリカケ”のような逃げ切りはできない|金子勝立教大学教授 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/256892

*最低賃金を選挙公約に掲げる野党も出現!「路上で怒りの声を上げた私たちの運動が政治を動かしつつある!」新宿で「#最低賃金を1500円に」求めるデモ~中小企業への支援も訴え!6.23全国一律「#最低賃金を1500円に」を求めるデモ@新宿 2019.6.23 IWJ
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/451405

*「2000万円も用意できない」「42年働いてもやっと食べていける年金しかない 」日曜昼下がりの日比谷・銀座周辺に響き渡る約2000名による怒りのアピー ル!~#0616年金返せデモ 2019.6.16 IWJ
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/450693

(関連)(別添PDFファイル)「老後3000万円不足」麻生氏 年金の闇 火消し躍起、議論にフタ 消えぬ不安(東京 2019.6.19)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201906/CK2019061502000169.html
(関連)年金足りないから博打で増やせ 錯乱政権の恐ろしい発想(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
 http://www.asyura2.com/19/senkyo262/msg/280.html
(関連)金融審に続き…財政審が安倍政権に突きつけた不都合な真実|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/256517
(関連)「2000万円不足」受け取り拒否の主犯は逆ギレした安倍首相(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
 http://www.asyura2.com/19/senkyo262/msg/312.html
(関連)安倍首相「金融庁は大バカ者!」またも隠蔽体質むき出しに|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/256446
(関連)安倍首相「他の制度示した人いない」年金議論ガン無視発言|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/256813


4.山本太郎議員に「ひっかけ取材」をして彼の真意を捻じ曲げ報道する週刊誌「アエラ」
 ひどい話です。朝日新聞系の週刊誌=『アエラ』が、悪戦苦闘・苦労に苦労を重ねて、ようやく少し「希望の光」が見えてきたかのように思える山本太郎参議院議員に対して「ひっかけ取材」をして「誘導質問」し、同氏の本心とは真逆の方向でそれを「捻じ曲げ報道」する下劣なことをしています。支配権力であるアベ政権・自公政治にとって、近未来に自分たちを脅かす勢力になるかもしれない「危険な兆候」は、早いうちにその芽を摘み取っておけとばかりに、首相官邸から派遣された「刺客」かのごときマスごみの報道姿勢のようにも見えますが、私は、この報道は、注目を集め始めた山本太郎議員を「ひっかけ」て、面白おかしく報道することで読者と売り上げを拡大しようとする「悪しき商業主義」ではないかと見ています。

ネット上では、この件で「炎上」しているなどと伝えられていますが、この件で山本太郎参議院議員を非難・批判するのは「お門違い」です。まずは、怒りと抗議を週刊誌『アエラ』の編集部や取材執筆記者に対してぶつけるべきでしょう。

(別添PDFファイル)山本太郎参議院議員単独インタビュー:前進なら自民とも組む(『アエラ 2019.6.24』)
 https://dot.asahi.com/aera/2019061800020.html

(関連)れいわ新選組「消費税廃止」を掲げる本当の狙い 山本太郎議員に聞くAERA dot.
 https://dot.asahi.com/aera/2019061800019.html?page=1
(関連)立憲・枝野議員とダブる山本太郎議員 その特徴から見る共通点と違いAERA dot.
 https://dot.asahi.com/aera/2019061800022.html

 (山本太郎参議院議員の事務所からのメール)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
田中一郎 様

先日取材を受けたアエラの記事は、現在の私のスタンスを簡潔にまとめて下さった良記事だと感じました。改めて、感謝申し上げます。
 https://dot.asahi.com/aera/2019061800020.html

一方で、この記事に書かれた内容が一部、炎上していると聞きました。不安を感じた支持者などからお問い合わせがありましたので、お答えいたします。炎上のポイントは、【政策の一部を実現するために、自民党と組む】 という部分。

この話の前提は、「選挙後」です。選挙後に、政策を進めるためには手を組むこともあり得る、という内容です。政策ベースで手を組むことは、院内の活動においては普通の話であり、全ての政党が、政策を前に進めるために行っている仕事です。「政策ベースで手を組む可能性」、について、アエラの記事ではまるで、選挙前にも手を組むかのような印象を与えるものになっています。

アエラ記者の私への「振り」の部分も、記者自身が「選挙後」と、ハッキリ前提にしています。
以下、取材時の音声です。ご興味あればお聞き下さい。
 http://www.taro-yamamoto.jp/wp-content/uploads/2019/06/AERA-190612_1705.mp3

お聞きいただいた通り、インタビュアが「選挙後」と聞いているにも関わらず、記事には選挙で手を組む、との印象を与える内容になっています。非常に残念です。とはいえ、こちらにも落ち度はあります。原稿チェックを要求していましたが、ほぼ完成原稿として短い時間での返信を求められていた結果、疲労困憊のなかで、修正に力を注げず、ほぼノーチェック状態で返してしまったことは、反省すべきところです。

どのような取材であっても、必ず全編音声を録音しています。今回はその一部を公開することで、皆さんの疑問に答えられると思い、このような形を取らせていただきました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(メール転送です:一部加筆修正)
下記は他のMLでの私と別の方との議論です。ご参考までに転送いたします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(1)(いただいたメール)(山本太郎参議院議員を非難・批判する人たちに対して)
 山本太郎を応援しているわけではありませんが、これは冗談ではないんですか? 「俺を財務大臣にするはずなんかないじゃないか」ということを前提として、「呼ばれたら大暴れしてやる」といっているんだと思います。国民がこの程度の冗談も分からず、山本太郎を非難するのは、マッカーサーが「日本人は12才の子供」といった時代から少しも進歩していない、ということの証左ではないでしょうか? 山本太郎がどんな暴れ方をするか、見てみたいと思いませんか?

(2)(私からの返信)
 血のにじむような努力をして、ようやく少し明かりが見えた山本太郎議員を、この「ちゃんちゃら雑誌」が、「ひっかけて足元をすくい」、それを面白おかしくひっかきまわす記事を書いて、販売を伸ばそうとしている魂胆が透けて見えます

(取材時の録音)
 http://www.taro-yamamoto.jp/wp-content/uploads/2019/06/AERA-190612_1705.mp3

山本太郎議員は「選挙後に自民党から誘われたら」と聞かれて、「ないでしょ」と即答していますが、この部分は記事にありません。意図的にカットされています。そして「選挙後に政策優先ということで自民と組まないか」と誘導尋問をしているのです。

決定的な部分を記事にしないでおいて、しかもこの記事の表題は、「山本太郎参議院議員単独インタビュー:前進なら自民とも組む(『アエラ 2019.6.24』)」ですよ。(ネット記事の表題と実際の雑誌掲載記事の表題は少し違います)
 https://dot.asahi.com/aera/2019061800020.html

これって、誘導尋問で引っ掛けておいて、自民党と組むぞと言ってるぞ、とやっているわけで、まあ、デマ、に近いでしょう。だって山本太郎の本心はそこにはないことは、記事全体からも、これまでの彼の言動からも明白だからです。あえていえば、政策実現を最優先に柔軟にやっていきたいと思っている、くらいの話です。

今日の自民党支配の「グロテスク・レジーム」を、脆弱野党態勢を立て直しつつ、変えていこうという場合に、支配権力側からは、お前らごときに変えられてたまるか、とばかりに、山のような「攻撃」「反動」が「仁義なき戦い」(デマ宣伝や歪曲PRなどなど、下劣なことを含めて、ありとあらゆる手段で)のように繰り返され、それに伴う困難が山のように待ち受けているでしょう。

『アエラ』などという「ちゃんちゃらクズ雑誌」のかような扇動記事で動揺などしていては先が思いやられます。

今は、山本太郎議員が立ち上げようとしている新しい政治潮流をしっかりと見守り、しっかりと支援・応援し、これをできる限り大きく力強くスタートさせて、沈滞する今日の国会情勢や政治情勢に(特に野党勢力に)「カツ」(活力)を入れていくことが重要です。どこまで大きな有権者の支持が山本太郎議員を支えるかが勝負です。

かような記事で「およよ足」になっているような政治的未熟児ではダメです。

(この発言をネタにして山本太郎議員を攻撃している御仁は、もともと山本太郎議員を攻撃しようと思っている人たちですから、この記事とは直接関係がありません)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 <「いちろうちゃんのブログ」より>
(1)山本太郎奮戦記(1):自由党を離党・「れいわ新選組」立ち上げへ=アベ政権・自公維新政治の一掃を目指す有権者・国民・政治家は「タロウに続け」!- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-a01458.html

(2)山本太郎奮戦記(2):山本太郎×藤井聡×松尾匡 本当に日本を再生できる みんなのための財政政策(IWJ)+(他のMLでの経済政策を巡る議論のご紹介)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-727213.html
草々

 

 

2019年6月25日 (火)

(8.21)反緊縮経済政策Q&A:「市民と野党の共闘」が掲げる経済政策をめぐって(ちょぼゼミ:田中一郎)

前略,田中一郎です。
(8月のイベントのお知らせです)

(拡散歓迎:下記サイトはSNSなどで広げていただければ幸いです)
(別添PDFファイル)(8.21)反緊縮経済政策Q&A:「市民と野党の共闘」が掲げる経済政策をめぐって(ちょぼゼミ:田中一郎)
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今春より「新ちょぼゼミ」では、国政選挙の重要な争点であります経済政策に関しまして、複数回にわたりセミナーを続けてきました。今回はこれまでを振り返り、時間の都合で十分にはできていなかった「反緊縮経済政策Q&A」を行いたいと思います。最初に私(田中一郎)から今般の「薔薇マークキャンペーン」について簡単にご説明申し上げ、その後みなさまから経済政策に関するご質問を受けたいと思います。また併せて、今後の政治・経済・社会状況や市民運動・社会運動の展開をにらみつつ、みなさまより経済政策に関するご意見もお聞きしたいと考えています。どうぞみなさま、この機会にご参集ください。活発なご発言をお待ちしています。


 <次 第>
日 時:8月21日(水) 19時~21時 (開場18時30分)
会 場:スペースたんぽぽ 参加費(資料代含む):800円(学生400円)
  たんぽぽ舎のあるダイナミックビルの4階
  JR水道橋駅西口から5分:水道橋西通りを神保町方面に向けて左折、
  グローバルスポーツビル、GS跡地(セブンイレブン)を過ぎて
  鉄建建設本社ビルを過ぎたら左折。
東京都千代田区神田三崎町2-6-2  tel 03-3238-9035 fax 03-3238-0797 
Email: nonukes@tanpoposya.net URL: http://www.tanpoposya.com/


(これまでの「経済政策」セミナーは下記サイトの下の方をご覧ください)
●オルタナティブな日本を目指して(バックナンバー)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/03/post-99f4.html


 (参考文献)
(1)平成経済衰退の本質-金子勝/著(岩波新書)
 http://ur0.work/ZaFU
(2)目からウロコが落ちる奇跡の経済教室 基礎知識編-中野剛志/著(ベストセラーズ)
 http://ur0.work/QTUY
(3)データが語る日本財政の未来-明石順平/著(集英社インターナショナル新書)
 http://ur0.work/08qt

(4)日本銀行 HP
 http://www.boj.or.jp/
(5)罪務省 HP
 https://www.mof.go.jp/
(6)金融庁 HP
 https://www.fsa.go.jp/
(7)経済財政諮問会議
 https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/


 <関連サイト>
(1)いざ、関ヶ原へ!! 「市民と野党の共闘」が全力発進開始=安倍「暴走」政権打倒・自公政治に終止符を:市民連合の政策要望に5野党会派党首が調印 & 参院選 1人区30選挙区で一本化合意- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/05/post-446b8f.html

(2)2019統一地方選挙結果と今年夏の国政選挙への展望(その1):低迷する投票率と野党勢力の非力が目立つ危機的選挙結果(このままでは日本は間もなくグチャグチャになる)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/05/post-db6b11.html

(3)市民連合 HP
 http://shiminrengo.com/
(4)薔薇マークキャンペーン
 https://rosemark.jp/
(5)れいわ新選組
 https://www.reiwa-shinsengumi.com/
(6)2019.05.08 山本太郎街頭演説会 in 秋葉原 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=3UIph4QBIZE
 https://www.youtube.com/watch?v=Uzl0_KwZdHg

(7)立憲民主党 - 立憲民主党はあなたです。
 https://cdp-japan.jp/
(8)日本共産党中央委員会
 https://www.jcp.or.jp/
(9)国民民主党 - つくろう、新しい答え。
 https://www.dpfp.or.jp/
(10)社民党OfficialWeb
 http://www5.sdp.or.jp/
草々 

2019年6月23日 (日)

遺伝子をいじくりまわした「フランケンシュタイン生物」を食わされる恐怖(ゲノム編集食品):安全審査なし・製造開発届け出なし・表示なしの「何にもなし・やりたい放題」が間もなくスタート 行き着く先は「毒物食品」と「遺伝子汚染列島」

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(別添PDFファイル)(6.24)オルタナティブな日本をめざして(第29回):今さら聞けない「遺伝子組換え」と「ゲノム編集」(基礎編)(新ちょぼゼミ:天笠啓祐さん)- いちろうちゃんのブログ
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http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-932d.html

(遺伝子組換えやゲノム編集に詳しくない初心者の方にお勧めです。科学ジャーナリストの天笠啓祐さんが、ていねいに詳しく教えてくださいます。この機会をお見逃しなく。遺伝子組換えや遺伝子いじくりまわし(ゲノム編集)をになういわゆる「バイオムラ」は、原子力ムラ・放射線ムラとならぶ、現代日本、いや現代世界の「2大悪質利権ムラ」です。甘く見ていると福島第1原発事故よりも深刻なバイオハザードを招き、日本壊滅もあり得ない話ではないのです。生物は増殖するという事をお忘れなく! :田中一郎)

(なお、明日6/24の「新ちょぼゼミ」当日は、最初の1時間弱で、今夏の国政選挙の最大の争点の一つであります経済政策=反緊縮政策について、主催者側(田中一郎)から1時間弱でご説明を行います。これまでシリーズでやってきましたが、そろそろ一段落するところまで来ました。今までのお話は下記サイトをご覧ください。:田中一郎)

2019年の国政選挙をいかに闘うか(アベ政権退陣と自公政治の抜本転換を求めて)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-b038e9.html

(上記の「2.経済政策について」をご覧ください:田中一郎)
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(別添PDFファイル)「ゲノム編集」 表示義務なし?(東京 2019.6.22)
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(関連)東京新聞-ゲノム編集食品の表示 消費者庁「義務付け困難」-政治(TOKYO Web) & 朝日新聞・毎日新聞
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201906/CK2019062102000305.html
 https://www.asahi.com/articles/ASM6N4JPFM6NUTFL00D.html
 https://mainichi.jp/articles/20190620/k00/00m/040/189000c


 <「ゲノム編集」無政府主義>
(1)安全審査なし(厚生労働省)
(2)製造開発届け出なし(厚生労働省)
(3)表示なし(消費者庁)

 遺伝子をいじくりまわした生物(遺伝子改変生物=ゲノム編集生物=フランケンシュタイン動植物)を、食品として表示なしで売り出すのだそうである。しかも、この遺伝子いじくりまわし(ゲノム編集)をしているかどうか、しているならどのような編集か、などなどの必須事項も食の安全管理・監視官庁である厚生労働省・農林水産省・消費者庁に届け出ることもさえも義務化されない。いわば「ゲノム編集無政府主義」で、やりたい放題に、勝手にやって勝手に責任を取ってくれ=自己責任でそれぞれ好き放題にやってトラブルは自分たちで片づけて、ということで、スタートさせると日本政府=いや、アベ政権は言っている。まもなくスタートだ。

もちろん、こうしたデタラメの背後には、まずはアメリカがいて、アメリカは規制なし、審査なし、表示なし、でやっているから、子分の日本のそのようにしろと水面下で圧力をかけられて、いつもの通りで、ヘイヘイ、分かりましたとやっていること、加えて、1980年代後半から続く市場原理主義アホダラ教にアタマがイカレタ連中が、今回の遺伝子いじくりまわしのちょっとした新技術に「ゲノム編集」などというしゃれた名前を付けて、あたかももっともらしい体裁を施し、そして何も知らない消費者・国民をだまくらかして、規制緩和により科学技術を生かした成果が得られました、などとやっている、それを「総合科学技術イノベーション会議」という利権と御用とアホの集まりが力強くバックアップしていること、そして更に、学問や研究や真理の探究よりも、金儲けや自己栄達や世俗的地位の方にずっとずっと魅力を感じる似非学者の利己主義や、カネ儲けさえできれば何でもやります式の銭ゲバ企業とが癒着融合して、嘘八百をならべながら驀進しているのが、今回の「フランケンシュタイン生物」(ゲノム編集食品)の解禁・推進である。消費者・国民や国土環境のことなど「知ったことか」というわけだ。


 <今回の「やりたい放題ゲノム編集」解禁の危険性>
 一番肝心なことは、遺伝子をいじくりまわした生物が、果たして人類を含む他の生物に対して安全なのか、危害を及ぼすことはないのか、環境破壊や生態系の破壊につながらないのかという点だ。少なくとも現段階で「オフターゲット」(狙った遺伝子以外の遺伝子が破壊されたり変化したりする)と「モザイク」(遺伝子改変された細胞とされていない細胞がまじりあったキメラが出来上がる)という2つの危険な現象がわかっているのに、それについての危険性評価や防御対策が十分な実証性のないままに「大したことはない」と無視されている。

そして、人類を含むあらゆる生物の遺伝子(ゲノム)とその周辺(エピゲノム)の超ミクロメカニズムについては「暗黒大陸」と言われるくらいに何にも分かっていない段階で、かようなものを、無規制で、無審査で、無表示で、食品として大々的に広範囲に売り出していいのか、という点である。

⇒ ダメに決まっとるではないか=それをわかっていて、消費者庁をはじめ関係各省庁は、アベ政権・首相官邸という、ゴロツキ・クズ・カス・ゴミ・ゴキブリの人間たちの集まりに脅迫され、「自由に自己責任でやってください」と言わされている。

その行き着く先は、メールの表題にも書いたように、(1)毒物食品の氾濫、(2)遺伝子いじくりまわし生物の氾濫(環境遺伝子汚染)、(3)事故トラブルの放置(自己責任)、となるだろう。毒物食品の犠牲者は間違いなく切捨てられ(自己責任を問われ)、日本列島全土が遺伝子汚染で充満し、先祖来来、子々孫々とつないできた日本列島のあらゆる生物群(動植物)が、いじくりまわしのニセモノ遺伝子を組み込まれて、とりかえしがつかないこととなるのだ。放射能汚染とは違い、生物は増殖する。植物などでは近隣種と交雑する(例えばアブラナ科)。遺伝子汚染させたら止まるところを知らない。生物群(動植物)の中には微生物も含まれる。悪性のゲノム編集微生物(新生物)が環境汚染を引き起こせば、対策のしようがなくなり、もうどうしようもない。日本列島、フランケンシュタインのような生物ばかりとなり、純正生物は希少価値の絶滅危惧種となるだろう。


 <それぞれがもたらす危険>
(1)安全審査なし(厚生労働省)⇒ 毒物食品(「毒」の内容はアレルギーなどを含めて千差万別)
(2)製造開発届け出なし(厚生労働省)⇒ やりたい放題となり、政府も誰がどこで何をしているかさえ分からない状態となる ⇒ 更に(*)
(3)表示なし(消費者庁)⇒ 消費者が選べない=知らないうちに食わされる=だまし討ち・背信行為

更に(*)「DIYゲノム編集」の危険=マニアックなアホがあちこちで野生生物(動植物+微生物など)のゲノム編集をやり始める=そのココロは、ゲノム編集技術の使い方は簡単で、既に市販されている「ゲノム編集キット」(道具一式)を購入すれば、大学院生くらいの知識があれば十分にゲノム編集は可能。そして、その「ゲノム編集キット」の値段は低価で、誰でも手に入れることができる。本来なら、こうした「ゲノム編集キット」の製造販売に対する規制からはじまり、ゲノム編集する人間や組織を義務的に届出させて厳しい規制の下に置き、万が一にも環境や人体に危険をもたらすことがないように、規制当局が万全を期する必要がある。しかし、そんなことをしようとする気配は皆無である。それどころか、下記のように、非食品や非医療の分野でのゲノム編集は、いったいどこが規制監督するのかさえ、明らかでないのだ。

(1)遺伝子いじくりまわし食品の規制官庁=厚生労働省、農林水産省、消費者庁
(2)遺伝子いじくりまわし受精卵・医療=厚生労働省
(3)遺伝子いじくりまわしの環境影響規制=環境省
(4)遺伝子いじくりまわしの研究=文部科学省
(5)遺伝子いじくりまわしの上記以外(工業製品など)=所管官庁がない(法規制がない)


 <結論>
(1)やめさせる(政権交代をしてでもやめさせる=厳罰付きの法規制を入れる:早ければ早いほど被害は小さい)
(2)輸入を止める(遺伝子いじくりまわしへの規制の法制化と貿易規制=食品とは限らない=例えばペット動物や観賞植物)
(3)カルタヘナ議定書書国内法の改正により環境規制の対象にするとともに、その規制を厳格化する
(4)事故やトラブル発生時に開発事業者を含むサプライチェーン事業者に「修復・原状復帰・損害賠償」の汚染者負担原則を徹底させる
(5)規制当局を確立する(民間NPOや慎重派学者などからも人を入れる)
(6)遺伝子いじくりまわしオンブズマン制度


 <関連情報:別添PDFファイル>
(1)ゲノム編集食品がやってくる:安全審査は?(天笠啓祐『世界 2019.7』)
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(2)ゲノム編集食品の拙速な承認に異を唱える(イントロ部分)(垣田達哉『週刊金曜日 2019.5.10』)
ダウンロード - e382b2e3838ee383a0e7b7a8e99b86e9a39fe59381e381aee68b99e9809fe381aae689bfe8aa8de381abe795b0e38292e594b1e38188e3828befbc88e59ea3e794b0e98194e59389e3808ee980b1e5888ae98791e69b9ce697a5e3808fefbc89.pdf
(3)遺伝子組み換え食品、17年目の表示制度「改正」 だれのため?(蓮尾隆子『食べもの通信 2018.12』)
 https://www.fujisan.co.jp/product/1281691445/b/1751479/
(4)社説:ゲノム編集食品、審査スルーで大丈夫?(東京 2019.3.22)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019032202000165.html
(5)ゲノム編集食品 夏にも販売、大半 安全審査求めず(東京 2019.3.19)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201903/CK2019031902000130.html
(6)安全不明ゲノム編集食品が知らないうちに口に入る(日刊ゲンダイ 2019.4.3)
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/251008
(7)クリホサー卜、安全神話の終焉、人体への健康被害が明らかになる(イントロ部分)(天笠啓祐『週刊金曜日 2019.6.14』)
 http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/002826.php


 <「いちろうちゃんのブログ」より>
(1)ゲノム編集に関する質疑応答(1):安全面からも、生命倫理面からも、人間の尊厳の面からも、大問題だらけのゲノム編集 + 若干のこと- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/01/post-c426.html

(2)(報告)(10.17)食の安全とゲノム編集の規制を求める緊急院内集会(川田龍平参議院議員主催) いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/post-9cd0.html

(3)「遺伝子いじり」無政府状態を許していいのか!? 環境省が「ゲノム編集」生物の環境影響規制を「名ばかり規制」にするパブコメを開始=このままでは近未来に修復不可能な深刻極まるバイオハザードが起きてしまう危険性大- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/post-50c7.html

(4)BS1 スペシャル =「ゲノム編集」食物:密着 食の未来の最前線(ご都合主義のマスコミによる遺伝子操作応用技術の軽率な賛美や過剰な期待は近未来の深刻なバイオハザードや巨大健康被害をもたらす危険性を高める) いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2017/12/post-3f4e.html


 <その他関連情報>
(1)日本では「遺伝組み換えでない」表示が今後消える可能性が|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/241245
(2)今夏にも流通“野放し”「ゲノム編集食品」日本での安全性は|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/251008
(3)急成長の遺伝子組み換え作物 全米で“安全性”への疑問爆発|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/241040
(4)ゲノム編集食品、性急な結論に不安の声 厚労省調査会方針 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20181206/k00/00m/040/003000c?fm=mnm
(5)米国モンサント裁判で除草剤ラウンドアップの発がん性が認められ世界中が規制!日本だけが主成分グリホサートの残留基準を緩和し、今や中国の150倍!- 岩上安身による元農林水産相・山田正彦氏インタビュー - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/444994
草々

 

2019年6月19日 (水)

「子ども甲状腺ガンは放射能とは無関係」=最初から決めてある「結論」のための屁理屈をくり返す御用人間達=子どもたちの命と健康を守らないどころか、ナングセをつけて甲状腺検査をつぶす画策ばかりしている悪性ガンのような連中

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.イベント情報
(1)(6.24)オルタナティブな日本をめざして(第29回):今さら聞けない「遺伝子組換え」と「ゲノム編集」(基礎編)(新ちょぼゼミ:天笠啓祐さん)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-932d.html
(2)(6.25)防衛大学校いじめ事件 6・25国会報告集会(参議院議員会館)
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1560743968246matuzawa
(3)(6.26)6-24までに予約 :アジア記者クラブ6月定例会 天安門事件30周年、究明はどこまで進んだのか(東京・お茶の水)
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1558446822054staff01
(4)(7.29)オルタナティブな日本をめざして(第31回):「東日本大震災からの復興と人間の幸福」(五十嵐敬喜法政大学名誉教授:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/05/post-c68295.html
(5)(8.28)オルタナティブな日本をめざして(第32回):公益通報司法取引・自己認証制度 通報者保護はどこへ! 公益通報者保護制度改正とその問題点(新ちょぼゼミ:光前幸一さん)- いちろうちゃんのブログ


2.(パンフ)権利性が明確な「生活保障法」の制定を!(「日本弁護士連合会」)
 
https://www.nichibenren.or.jp/library/ja/publication/booklet/data/190520_seikatsu_hosyo.pdf


3.キャンペーン · 緊急! 東京ドーム32個分の広さ、30万本以上の木を大量伐採するメガソーラー計画が!南房総・鴨川の豊かな自然と美しい景観を守るために、皆さんの声を届けてください!(東京ディズニーランドの3倍!) · Change.org
 https://00m.in/a1VvE

(関連)キャンペーンについてのお知らせ · 鴨川、メガソーラー問題 市「協定違反なら法的措置」 建設反対住民「ガス抜きだ」 新聞記事と明日のお知らせ · Change.org
 https://00m.in/rKcIP


4.若き政治家・山本太郎にご支援をお願い申し上げます。
 日本の政治を私たちのためのものとするために、日本の世の中をもっとまともなものにするために、若き政治家・山本太郎が立ち上がります。みなさまのご支援とご協力が不可欠です。スタートをできる限り大きく、力強くするために、みなさまのお力をお貸しください(山本太郎応援勝手連)。

(関連)ご寄附のお願い - れいわ新選組
 https://www.reiwa-shinsengumi.com/donation/
(関連)ボランティア募集 - れいわ新選組
 https://www.reiwa-shinsengumi.com/volunteer/
(関連)れいわ新選組
 https://www.reiwa-shinsengumi.com/

(関連)「参議院議員 山本太郎」オフィシャルサイト
 https://www.taro-yamamoto.jp/
(関連)(別添PDFファイル)山本太郎参議院議員単独インタビュー「前進なら自民とも組む(『アエラ 2019.6.24』)
 https://dot.asahi.com/aera/2019061800020.html?page=1


5.沖縄
(1)(別添PDFファイル)辺野古新基地は頓挫する(イントロ部分)(北上田毅『世界 2019.7』)
ダウンロード - e8bebae9878ee58fa4e696b0e59fbae59cb0e381afe9a093e68cabe38199e3828befbc88e382a4e383b3e38388e383ade983a8e58886efbc89efbc88e58c97e4b88ae794b0e6af85e3808ee4b896e7958c202019.7e3808fefbc89.pdf
https://www.iwanami.co.jp/book/b457738.html

(2)(別添PDFファイル)「飲料水汚染禍」米軍基地由来か、京都大調査で「血中濃度は53倍」(『サンデー毎日 2019.6.23』)
 https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/421343

(関連)宜野湾で高濃度検出したフッ素化合物「水道水の健康影響ない」 京大が報告会 大気調査へ 沖縄タイムス
 https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/433522

(3)地位協定ポータルサイト/沖縄県
 https://www.pref.okinawa.jp/site/chijiko/kichitai/sofa/index.html


6.再び「年金問題」が参議院選挙の争点になってきた!
 今夏の国政選挙の最大の争点の一つは経済政策です。年金、消費税、労働、日米FTA、農林水産業、種・水道ETC、安部自公政権がロクでもない経済政策を繰り返し、「アベノミクス」が「アホノミクス」であることが見えてきた今こそ、経済政策を選挙マニフェストの大黒柱とし、国民の生活が最優先の政治を政権交代で取り戻そう、の一大国民運動を起こしていく必要があります。基本的人権の尊重、国民主権、平和主義の日本国憲法を生かすことで国民生活最優先の政治が実現しますし、脱原発・再生可能エネルギー革命もまた、経済政策そのものです。(6/24「新ちょぼゼミ」で経済政策セミナーの続きをやりますので、ふるってご参加ください)

2019年の国政選挙をいかに闘うか(アベ政権退陣と自公政治の抜本転換を求めて)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-b038e9.html

*(6.16)年金返せ デモ
 https://www.youtube.com/watch?v=PK5-WI6fWx8
 https://www.youtube.com/watch?v=8-SNJkD527Q

(関連)「年金払え」デモに2000人=政府に怒りの声-東京 (時事通信社)
 https://web.smartnews.com/articles/gauffFQGwDx
(関連)東京新聞-「年金だけでは不安」消えず 老後2000万円報告書、実質撤回-経済(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201906/CK2019061202000161.html

(関連)2000万円不足の次のステージは間違いなく増税キャンペーン|斎藤貴男 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/256368
(関連)削除・訂正で墓穴「2000万円不足」参院選も激変の予兆(日刊ゲンダイ 2019.6.11)
 http://u0u0.net/pUpw

(関連)(別添PDFファイル)情報出し渋り「争点隠し」金融庁報告・実質賃金・・・参院選前野党、政府を批判(東京 2019.6.16)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2019061602000144.html
ダウンロード - e68385e5a0b1e587bae38197e6b88be3828ae3808ce4ba89e782b9e99aa0e38197e3808de98791e89e8de5ba81e5a0b1e5918aefbc88e69db1e4baac202019.6.16efbc89.pdf

(関連)(別添PDFファイル)金融庁「老後3000万円必要」、独白試算 WGに4月提示(毎日 2019.6.18)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201906/CK2019061802000304.html
(関連)(別添PDFファイル)街の声:投資で2000万円、無理! 広がる格差 貯蓄もできず(東京 2019.6.18)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2019061802000155.html

(関連)「消された報告書」を読む(上中下)(東京 2019.6.15,16,17)
(上)https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201906/CK2019061502000160.html
(中)https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201906/CK2019061602000142.html
(下)https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201906/CK2019061702000120.html

*日刊IWJガイド「『2000万円も用意できない!』『42年働いてもやっと食べていける年金しかない!』IWJ記者のマイクに『年金返せデモ』参加者から届けられた怒りの声! 生保会社のアンケートでは1959年生まれ、現在60歳の4人に1人は貯蓄100万円未満!」2019.6.18日号-What's Newお知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/38789

*香港がんばれ!デモの市民にエール「政府は暴力で強行」「沖縄も気持ち同じ」沖縄タイムス+
 https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/433780
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以前にもみなさまに「速報」メールでお伝えしておりますが、このほど「福島県民健康調査検討委員会」の下部委員会である「甲状腺検査評価部会」が、子ども甲状腺ガン検査の第2巡目結果について、その評価に関する再びの「部会報告」をとりまとめて公表いたしました。案の定、その内容は「科学的実証性」に乏しく、お粗末極まりない内容であるばかりか、おそらくは最初から決めてある「福島第1原発事故に伴う環境放出放射能の影響は子ども甲状腺ガンの多発とは関係がない」という結論をくり返すための屁理屈百貨店の様相を呈してします。そして更に許しがたいことには、さまざまなナングセを付けては、この「福島県民健康調査」で実施されている子ども甲状腺検査を縮小ないしは廃止してしまわんとするロクでもない画策がなされているのです。信じがたい話と言わざるを得ません。

以下、「福島県民健康調査検討委員会」取材で定評のあるOur PlanetーTV のネット掲載記事をご紹介しながら、下記に今般の「部会報告」のインチキと出鱈目を暴露しておきたいと思います。

(参考)(速報)子の甲状腺がん、被ばく関連否定、「福島県民健康調査検討委員会 甲状腺検査評価部会」(科学的根拠なし=被ばく量は不明のまま)+ 横浜市内の学校・保育園等の放射能汚染土壌の撤去等について(緊急 拡散希望)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/06/post-60e269.html


 <私から特に申し上げておきたいこと>
 最初に書いておきますのでご参考にしていただければ幸いです。

1.事故対応に追われていた東京電力はもちろん、国や関係省庁、福島県、そして原子力ムラ・放射線ムラが組織する関係機関(例えば原子力安全委員会や放射線審議会やその他の被ばく関連審議会、放射線医学総合研究所(千葉:放医研)や放射線影響研究所(広島:RERF)、福島県立医大をはじめとする各地の大学)などは、事故直後から放射能汚染の実態や地域住民の初期被ばくの計測・検査・調査を意図的にサボタージュし、初期被ばくの深刻さを覆い隠そうとしていました。未必の故意、または故意による原発事故放射線被曝の隠蔽行為を行っていたということです。

それを今ごろになって、初期被ばくがわからないだとか、風が吹けば桶屋が儲かる式の被ばく量推定(土中に残る放射性ヨウ素129から推測するなどという方法もその1つ)などを持ち出し、いい加減なやり方で「健康被害を及ぼすほどの被ばく量ではなかった」などと結論付け、放射能・被ばくと甲状腺ガンや心臓疾患などの多発との関連付けを頭から否定し続けているのです。

その1つが、福島原発周辺地域から避難をしてきた人たちに対するスクリーニング検査(体の表面に付着した放射性物質の量を測る)の「破壊行為=事実上の取りやめ」でした。事故前はスクリーニングの基準が「13,000CPM」(カウント・パー・ミニッツ)とされ、これは大人の甲状腺等価線量で概ね100ミリシーベルトに相当するものでした(子どもの場合はもっと大きくなるでしょう)。ところが逃げてくる人の多くが、この13,000CPMを超えてしまい、超えると体の除染をしなくてはいけなくなって、人数多数のために現場が回らなくなる、そんなことがあったため、スクリーニングの基準を一気に100,000CPMに変えてしまったのです。この100,000CPMは、当時現場にあったスクリーニング用のカウンターの針の限度いっぱいの数値だったらしく、要するに「もうスクリーニングはしない、どうでもいい」ということにしてしまったということです。

本来は、スクリーニングと体の除染とは分けて対応すればいいはずで、どれだけ体の表面が汚染しているかを計測して記録を残し、安定ヨウ素剤を手渡して直ちに服用させるとともに、CPMの数値が大きい人から順に体の除染をしていけばいい、除染場所をたくさん作るために政府や関係機関が支援を強化すればいい、ということだったと思われます。しかし実際には、体表面の汚染の計測をやめることに主眼が置かれ、基準が100,000CPMにされて以降は、まともにスクリーニング結果の記録がなされず、当然、本人にも通知されませんでした。

しかし、現場を経験した人からの情報では、13,000CPM(等価線量100ミリシーベルト)を超える人はたくさんいたし、中には100,000CPMの針が振り切れてしまった人もいた(100人以上)というから驚きです。しかし、こうしたことは、後日実証ができないようにスクリーニングそのものが潰されてしまい、案の定、初期被ばくは闇の中に放り込まれてしまったのです。私はこれは明らかに初期被ばくの悪質な隠蔽行為だと見ています。甲状腺ガンの多発が認められるとされる100ミリシーベルト等価線量である13,000CPMを超えるスクリーニング結果が多数あるのに、どうして「初期被ばく量もその後の被ばく量も健康被害を及ぼすほどの量ではなかった」などと言えるのでしょうか? ふざけんじゃねーぞ、という話です。

2.「福島県民健康(管理)調査検討委員会」は、発足まもなく座長の山下俊一(だました俊一)以下で秘密会議を行い、都合の悪いこと(放射能や被ばくの健康影響が無視できないなど)を隠蔽して、それを糊塗するために委員間で口裏合わせを行っていましたが、それが毎日新聞の日野行介記者にスクープされ(下記2冊の岩波新書参照)、その信頼性を一気に失った経緯があります。その責任を取るような形で、2013年5月にメンバーを大きく入れ替えて、現在の「福島県民健康調査検討委員会」が発足しています。

(関連)福島原発事故県民健康管理調査の闇-日野行介/著(岩波新書)
 http://u0u0.net/XRUA
(関連)福島原発事故被災者支援政策の欺瞞-日野行介/著(岩波新書)
 http://u0u0.net/0Iv3

しかしながら、数年前から再び福島県立医大の内部で山下俊一(副学長)以下の「秘密委員会」が組織され、今度はそのメンバーの名前も含めて一切合切が非公開=秘密にされたまま、その新たな「秘密委員会」が実質的に「福島県民健康調査」を含む福島第1原発事故後の放射線被曝問題を取り仕切っているようなのです。「表の委員会」となってしまった「福島県民健康調査検討委員会」は、この「秘密委員会」が決めたことをどの様に理屈付けして実際に実行・実践していくかの「ピエロ的広報機関」のごとき存在に実質的には矮小化されている可能性が高く、今般の「甲状腺検査評価部会」の報告もまた、その一環で作成されているものと思われます。

3.チェルノブイリ原発事故や福島第1原発事故で共通して見られている次の4つの臨床症状に注目せず、ご都合主義的な対応を繰り返しているばかりか、肝心の臨床症状の詳細を「個人情報」などを理由にして隠蔽し続けていることが根本的に大問題です(それでいて福島県立医大の御用学者や御用医師どもは、学会セミナーや海外の英語雑誌などで福島県における子ども甲状腺ガンなどの疾患を研究テーマとして取り上げて、臨床症状を含む詳細報告をしているようです。福島県の子どもたちは、言ってみれば、かつて「検査すれども治療せず」と言われた「原爆傷害調査委員会(ABCC)」と同様なスタンスで対応され、「原発事故放射線被曝甲状腺ガン」の経過を観察するための「実験動物」にされている観があります)。福島第1原発事故から8年半が経過しましたが、未だに政府も、福島県も、福島県立医大も、「福島県民健康調査検討委員会」も、「甲状腺検査評価部会」も、子どもたちの命と健康を守ることを最優先にした対応を取ろうとしないことに驚きを隠せません。

(臨床症状1)甲状腺ガンと判定された子どもたちの前回検査結果が「A1」や「A2」(いずれも「問題なし」とされている)である場合が非常に多く、その子どもたちが2~3年経過してみると、結構大きな甲状腺ガンを発症している場合が少なくない。これは原発事故に伴う放射線被曝が原因の子ども甲状腺ガンは進行が速いということを示唆している可能性が高い。

(臨床症状2)チェルノブイリ原発事故後の旧ソ連でも、事故後の早い段階から子ども甲状腺ガンの多発傾向がみられていた。事故後5年目から多発したとよく言われますが、それはちょうどその頃に甲状腺の検査機器類が西側諸国の支援で導入されて発見され始めたからで、それ以前は、医師の手による触診でもわかるくらいの大きな甲状腺ガンだけが発見されたにすぎないということです。ここでも原発事故に伴う放射線被曝が原因の子ども甲状腺ガンは進行が速いということを示唆している可能性が高いと言えるでしょう。

(臨床症状3)チェルノブイリ原発事故後に甲状腺ガンが発見された子どもたちは、発見が遅れたためにそのガンが脳や肺などに転移していて、それが原因でなくなってしまったケースが少なくありません。しかし、放射線ムラの御用学者たちは、(老人のガンの場合などでは時折言われますが)甲状腺ガンは放っておいても進行しないだの、進行が遅いだの、といった、実際に起きていることを見ようともしないで、根拠の乏しい楽観論を振りまいています。甲状腺ガンは転移しない・浸潤しない、などというのは嘘八百です。早期発見・早期治療は、特に子どものガンの場合には必要不可欠です。検査をしなかったり、放置したりすることは危険で、下手をすると命取りになりかねません。(昨今、「福島県民健康調査」の受診率が低下していると聞きますが、危険です。放射線被曝を甘く見てはいけないのです。甲状腺ガンも含めて放射線被曝障害は一生付きまとってきます。晩発性の可能性もあるのです)

(臨床症状4)甲状腺ガンにかかった子どもたちの男女比が、放射線被曝がない状態での通常の甲状腺ガンの男女比に比べて、男が多い、という特徴があります。これはチェルノブイリ原発事故後もそうでした。つまり、今の福島県における子ども甲状腺ガンの多発は原発事故による放射能・被ばくに由来するということを示唆しています。

4.今回の「部会報告」でも「子ども甲状腺ガンが(通常よりも)多く発見されている」ということは認めています。では、その原因は何なのでしょうか? 一部の御用学者どもは「過剰診断・過剰診療」などとふざけたことを言っています。根拠はありません。大人や老人の甲状腺ガンの一部で見られたことを口実にして、甲状腺ガン多発を否定しています。説明は事実と食い違っています。およそ「過剰診断・過剰診療」とは何なのでしょう? 原発事故でたくさんの放射能を浴びた可能性があるから甲状腺をよく調べましょう、というのが、どこが「過剰診断」なのですか? また、「過剰診療」などというのは許しがたい発言で、もしそうなら手術された患者は「切除しなくてもいい甲状腺を取られてしまった」ということになり、業務上過失傷害罪が成立することになります。大半の手術をした福島県立医大の医師たちに対する侮辱でもあり、これを福島県立医大は認めるのか、という話です(認めたとたんに一斉に損害賠償訴訟となるでしょう)。恐らく認めないでしょう。何故なら、検査をつぶすために言っているだけの「方便」だからです。

それから、もう一つの屁理屈の「スクリーニング」説はとうの昔に破綻しました。甲状腺ガンの多数発見の原因が「スクリーニング」なら、1巡目でほとんどの甲状腺ガンが見つかり、2巡目以降に数十人もの甲状腺ガンが見つかることはありえないからです。

では、いったい福島県で見られている子ども甲状腺ガンの多数発見の理由は何なのでしょうか? 福島第1原発事故に伴う放射能(放射性ヨウ素だけでなく放射性セシウムも甲状腺に溜まる傾向にあります)が最も可能性が高いと思われて当然ですが、これをかたくなに、何だかんだと屁理屈を見つけては一貫して否定しているところに、この「福島県民健康調査検討委員会」や「甲状腺検査評価部会」のおかしさが現れています。

この問題に一気に決着をつける方法は簡単で、日本国内の福島から遠く離れた道府県で同様の子ども甲状腺検査をやってみればいいのです。北海道・中国・四国・九州・沖縄などで学校の健康診断メニューに甲状腺エコー検査を入れればいいのです。「福島県民健康調査検討委員会」や「甲状腺検査評価部会」は「放射能とは関係がない」と言っているわけですから、だったら、こんなにたくさんの子どもたちに甲状腺ガンが広がっているのは全国規模でしょうから、直ちに調査する必要があるでしょう。放置すれば全国の子どもたちが危ないのですから。

でも、この全国での学校の甲状腺エコー検査はかたくなに拒否されています。何故なら、それをやったら全国では子どもの甲状腺ガンなど皆無に等しく、福島で見られている子ども甲状腺ガンの多発は原発事故によるものであるということが一目瞭然となるからです。

(参考)小児がん等がん調査事業報告書(青森県 2018年度)
 https://gan-info.pref.aomori.jp/public/attachments/article/2660/30shounigan_chousa.pdf

(上記は2000年度から青森県が再処理工場の放射能汚染を懸念して実施している調査事業の報告書です。甲状腺ガンは「11.その他の悪性上皮性新生物、その他の悪性メラノーマ」に含まれるということでした(青森県庁ヒヤリング)が、調査開始以降約20年間で、このジャンルに該当する小児ガンは全部で4件しかなく、しかもそれがすべて甲状腺ガンではないとのことでした。福島県が如何に異常な状態なのかが一目瞭然です。:田中一郎)

5.今回の「部会報告」の根拠の一つとされたのが国連科学委員会(UNSCEAR:アンスケ:安助)の2013年報告です。極めていい加減で出鱈目な報告で、これが公表された当時から有識者や科学者による厳しい批判が出されています。こんなものを根拠に「放射能の影響はない」などと言っていること自体が、この「甲状腺検査評価部会」の連中が「決定的におかしい」ということの一つの証左でもあります。下記には国連科学委員会(UNSCEAR)2013年報告に対する代表的な批判を若干ご紹介しておきます。そもそも、原発事故後の被ばくで決定的に重要な初期被ばくの計測が、原子力ムラ・放射線ムラとその代理店政府・自治体によって、徹底的に妨害され、あるいは故意にサボタージュされているのに、どうして現場の実態調査もしていない国連科学委員会(UNSCEAR)ごときに福島原発事故の被ばく状況がわかるのかという話です。しかも放射線被曝の健康被害に関する定説さえも無視しています。

(関連)【共同声明】日本の市民社会は、国連科学委員会の福島報告の見直しを求める。 - ヒューマンライツ・ナウ
 http://hrn.or.jp/activity/1952/

(関連)福島原発事故に関する「UNSCEAR 2013年報告書」に対する批判的検証(キース・ベーヴァーストック『科学 2014.11』)
 http://u0u0.net/6wLN

(関連)Fukushima Voice version 2- PSRとドイツIPPNWによる、 UNSCEARフクシマ報告書の批判的分析 公式日本語版
 http://fukushimavoice2.blogspot.com/2014/06/psrippnw-unscear.html

6.既に皆様ご承知の通り、福島県の子どもたち全体で、どれだけの数の甲状腺ガンが発生しているかの実数把握すらまともにできておらず、更に、その全体把握をしようともしていないし、できることもチンタラやっていて、らちが明かない状態が、もう相当期間続いています。甲状腺検査の二次検査で「経過観察」とされた子どもたちは、その後、この「福島県民健康調査」の対象から外され、仮に甲状腺ガンだとされて手術を受けても、それが「福島県民健康調査」の結果報告には反映されないという状態が続いています。信じがたくも許しがたい話です。しかも、全体を把握せよという「福島県民健康調査検討委員会」の委員に対して、事業を受託している福島県立医大は、自分の大学病院で手術をしたもの以外は把握できないなどと言いつのり、いわゆる「サポート事業」で把握した患者を加えれば概数が把握できるはずだと言われても、それを実行しようとはしないのです。「福島県民健康調査検討委員会」は、この状態を問題にもしないで長期間ほったらかしです。

実は経過観察の子どもたちというのは今では3000人以上にものぼると見られ、しかも、最初のうちは行われていた穿刺吸引細胞診(この検診をするとほぼ確実にガンか否かが判明します)を昨今では(ガン確定数を増やしたくないからか?)先送りして、あえて経過観察数を増やすようなことまでしているようなので、子どもたちに対しては甲状腺ガンの進行リスク(転移や浸潤リスク)を増大させながら、他方では、子ども甲状腺ガンの発生状況を、より見えなくする・より分からなくするための「作為」「工夫」までやりだすという始末です。仮にこの経過観察の子どもたちの20%が甲状腺ガンだったとしても、その数は600人を超えることになります。もしそういうことが明らかになれば大変なことになります。福島県立医大をはじめ、放射線ムラの御用学者や御用医師たちが甲状腺検査の結果をわからなくしてしまいたい、検査そのものを廃止するか、受診者の数を大きく減らして「役に立たないものにしてしまいたい」(結果が科学的実証に使えなくしたい)、そういう気持ちにさせる根本的な理由は、ここにある、のではないかと私は疑っています。

7.もはや「福島県民健康調査検討委員会」も、その下にある「甲状腺検査評価部会」も、「福島県民健康調査」事業を受託する福島県立医大も、福島県庁も、子どもたちの命と健康を守り、福島事故による放射能や被ばくから子どもたちを守る姿勢は微塵もありません。彼らがやっていることはその真逆、つまり福島第1原発事故による放射能汚染と、それによる放射線被曝の被害や危険性をごまかして過小評価し、原発事故と放射線被曝の健康被害の因果関係を切り離す、福島は安全になっているので事故前と同じようにしていいという「安全・安心キャンペーン」を強化し、2020年東京オリンピックを契機に福島第1原発事故は終わったものにしてしまう、ということを、強引に政治的にやってしまうということです。

彼らにこの事業を続ける資格はありません。メンバーを総入れ替えし、福島県庁ではなく、国自らが、他の放射能汚染の都県も含めて、改めて「健康調査」と「医療サポート」事業(無料)をスタートさせる必要があるでしょう。未必の故意による犯罪的行為を繰り返す原子力ムラ・放射線ムラの御用人間たちは「令和の公職追放」をしなければいけません。「核」利用はその被害者を切り捨てて今までやってきましたが、それを許さない、決然とした国民対応が強く望まれています。福島第1原発事故の健康被害の問題はこれからが「本番」です。


 <必見必読情報>
甲状腺がん「放射線関連なし」 〜一度も議論せず報告書公表 - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人 アワープラネット・ティービー
 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2402

(以下一部抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
東京電力福島第1原発事故当時18歳以下だった福島県内の子どもを対象に実施している甲状腺検査をめぐり、専門家で作る甲状腺評価部会は6月3日、2014年から2015年の検査でみつかった甲状腺がん71例は、被曝との関連性はないとする報告書をまとめた。通常より数十倍、多く見つかっているとしながらも、その原因には触れなかった。報告書は、部会で一度も議論することなく唐突に提出され、最終案も部会長に一任された。

2巡目で見つかった71例の甲状腺がんについて検討した今回の報告書。先行検査で見つかった102例を検討した前回の報告書と同様、通常の地域がん登録から推計される有病率に比べて「数十倍多い」と指摘。しかし、国連科学委員会(UNSCEAR)の推計甲状腺吸収線量を用いて解析したところ、「線量の増加に応じて発見率が上昇するといった一貫した関係は認められない」として、「現時点において、本格検査(2巡目)に発見された甲状腺がんと放射線被ばくの間の関連は認められない」と結論づけた。

甲状腺検査本格検査(検査 2 回目)結果に対する部会まとめ(案)
 https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/330479.pdf
(注:これについては別メールで批判します:田中一郎)

原因が不明なまま、通常より数十倍のがんが見つかっていることについて、鈴木元部会長は会見で、山下俊一教授の論文(*)を例にあげ、手術したがんの中にはとる必要がなかった微小がんも数例あったと指摘。さらに30年後、40年後に見つかるはずだった甲状腺がんを見つけている可能性があると述べた。しかし、1巡目でも報告書で、約30年分の甲状腺がんを全て見つけてしまったと指摘していながら、なぜ2年間に新たな71例もの甲状腺がんが見つかったのか。その疑問には一切、触れなかった。 

残る課題〜個人線量と男女比

また報告書では、「臨床的に発見される男女比が1対6程度であるのに対し、福島県で見つかっているがんはほぼ1対1となっている」と記述。男女比と被曝との関係について、「今後の課題」とした。チェルノブイリでも男女比が、通常より小さいことが特徴とされている。この点を、記者会見で問われると、鈴木座長は、評価部会ではそこまではできないと回答。医大が判断することと述べた。

報告書のもととなった解析結果について、疫学が専門の祖父江友孝大阪大学教授は、「欠落しているデータもある。」と指摘。報告の出来を「60点」と評価。また国立がん研究医療センターの片野田耕太がん統計・総合解析部長は、点数は半分くらい(50点)などと述べた。

結論ありきの「報告書」か

今回の報告書の根拠としている解析データは、今年2月に、福島県立医大が提出した「市町村別 UNSCEAR推計甲状腺吸収線量と悪性ないし悪性疑い発見率との関連」だ。ところが、2月に提出したデータには大きな誤りがあった。

福島県立医科大学疫学講座の大平哲也教授によると、誤りは解析プログラムの入力ミスだという。本来「甲状腺疑いあり」は「1」、「甲状腺疑いなし」は「0」と入力すべきところに、「2〜4」の数字を入力した結果、オッズ比が実際の値よりも大幅に低くなっていた。

この誤りは、4月8日に開催された「県民健康調査」検討委員会の記者会見で、科学雑誌の編集長が鈴木元部会長に指摘。部会長は「指摘は受け止める」と回答し、「次回の評価部会で正しい結果を出す」との考えを示していたが、その結果を公表する前に、報告書が取りまとめられていた格好だ。

いつ解析が修正され、報告書案は果たして何日かけて作成されたのか。また、なぜ「0」や「1」しか入力しない欄に「2〜4」という数字を入力したのか。福島医大はOurPlanetTVの取材に対し、あくまでも「数字の入力が、単純に違ってしまったのが要因」と強調。前回の「検討委員会」が開催された4月8日の朝に鈴木部会長に報告し、後日、修正資料を渡したたと説明した。また、誤りに気づいたのは科学雑誌の指摘ではなく、「今回の評価部会に向けて、他の交絡因子なども加えた解析作業を進める中で、データ解析に関わった大平教授が誤りに気づいた」としている。4月8日の検討委員会で、鈴木部会長がなぜ誤りについて触れなかったのかは明らかにしていない。

1巡目の報告書は、「甲状腺がん有病者数推計」が提出されてから中間報告書が公表されるまでに半年間かけていた。しかし今回は、正しい解析データが会議に提出されないまま、部会長が報告書を作成。詳細な議論を経ないまま、やはり部会長に最終版が一任された。県立医大の説明通り、今年4月8日以降に即座に修正データを鈴木座長に渡していたとしても、約1ヶ月間で報告書をまとめたことになる。

同解析データの問題点を見つけ、科学雑誌で指摘していた神戸大学大学院の牧野淳一郎教授は、「このような初歩的なミスが見逃されるのであれば、第三者の専門家にチェックしてもらう必要があるのではないか。」と批判する。また「修正によって、 オッズ比(**)は 1.1-1.6 から 1.5-2.5 程度へと非常に大きくなり、統計的に有意に大きいものや、ほかにも差が大きいものがある。」と指摘。「トレンド検定したというが、被曝量推計の誤差が大きいことを考慮すると適切な検定になっていない」と批判する。

それ以前に、これまでの評価部会で使ってきた避難区域、浜通り、中通り、会津という4地域区分や、大平氏が論文で使っている被曝量推計ベースと違う方法を何故使っているのかも疑問だという。「有意差がでなくなるまで、データ分割の方法をいろいろ試すというやり方は、データ解析では絶対にやってはいけないこと。今回の解析は、適切な研究方法に沿ったものとは言えない」という。

**ある事象の起こりやすさを比較する際に示す統計学的な尺度。この場合、線量ごとの発見率を比較して、どの程度(何倍)違うかを示している。

2022年から2026年頃に結論?

報告書と併せ、今回の部会では、来年4月からスタートする5巡目の「お知らせ文書」と「同意書」に関する修正案も示され
た。それによると、これまで以上に「検査のデメリット」を強調。同意書には、「将来的に症状やがんによる死亡を引き起こさないがんを診断し、治療してしまう可能性があります」といった文言に加え、「社会的・経済的不利益が生じる可能性があります」「治療を必要としない結節やのう胞も発見される」可能性を指摘。「体への負担、受診者やご家族にご心労をおかけしてしまう可能性があります」などと加えられた。

これについて、伊藤病院の加藤良平病理診断科長と、大原総合病院の阿美弘史外科主任部長は同意を示したが、神奈川予防医学協会の吉田明婦人健診部長は「非常にわかりにくい。子どもさんを含めてみると、なかなか理解しにくいのではないか」と異論を唱えた。また、高野徹大阪大講師は、私は文章のほとんどに反対だと述べた。

鈴木元座長は、今回の報告書を受けて、検査が中止されることはないと述べ、事故当時1歳から4歳だった子どもが高校生の年代になる2021年から26年頃に、甲状腺がんが増えるかどうかを見極めるまで、被曝影響かどうかの判断は難しいとの考えを示した。

五輪に向けた安全PRに見える〜甲状腺がんの当事者ら激怒

評価部会の報告書は、福島県内にテレビや新聞でも大きく報じられた。娘が甲状腺がんとなり、再発や転移を経験している母親は報道を見て「甲状腺癌と被爆の関係はないと言い切っているけど、放射線と関係がないのならば、娘は、そのまま放置して一生何事もなく過ごせたのでしょうか?患者と家族に分かりやすく説明してもらいたい。」と疑問を呈した。さらに「オリンピックに向けて日本、そして福島は安全だという事を世界に向けて証明しようとしているように見える。」と指摘。「ニュースの報道を見ても、どうせ、みんな他人事なのでしょう」と憤りをにじませた。

また甲状腺がんが手術を受けた20代の女性は、「中学生だった事故当時、原発事故のことはほとんど知らされず、事故直後に屋外で雨に当たりました。」と個別事情を加味しない今回の結論を批判。またUNSCEARの分析について、「年齢別、市町村別の被ばく線量が解析というけど、食品や水が特に影響与えるのに、加味しないのはおかしいし、そもそも本当に線量を当時正確に測っていたのか。」と憤る。また新たな同意書について、「デメリットとは笑っちゃう。社会的・経済的不利益が生じる可能性があると書いているけど、それを補償する気はないのか?」と批判。「「受診者やご家族にご心労をおかけしてしまう可能性があります」とあるけど、偽善者感がハンパない」と怒りが収まらない。

さらに、検査で子どもの甲状腺がんを見逃された母親は、「過剰診断論」が一人歩きし、適切な検査や診断がなおざりになっていると不安視する。「日本には今や、甲状腺の診察に、ふた通りの病院があります。診察してくれて、エコーや細胞診をしてくれる病院。一方で、診もせずに、検査を無駄だと経過観察をすすめる病院。原発事故当時、フクイチから80キロ圏内に住み、ガソリンもなく、すぐに逃げることができなかった私たちにとって、患者になった時、どちらの病院の治療方針がメリットでデメリットなのか。放射能影響がないというなら、福島県立医大の国際医療科学センター(みらい棟)に甲状腺がんためにRI治療の病室をあれほど作る必要はなかったはず」と手厳しい。

報告書と同意書などは、次回の検討委員会に提出される。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(田中一郎コメント)
「報告書と併せ、今回の部会では、来年4月からスタートする5巡目の「お知らせ文書」と「同意書」に関する修正案も示された。それによると、これまで以上に「検査のデメリット」を強調。同意書には、「将来的に症状やがんによる死亡を引き起こさないがんを診断し、治療してしまう可能性があります」といった文言に加え、「社会的・経済的不利益が生じる可能性があります」「治療を必要としない結節やのう胞も発見される」可能性を指摘。「体への負担、受診者やご家族にご心労をおかけしてしまう可能性があります」などと加えられた。」

 ⇒ いったい何なんだ、という話ではないか!? 典型的な御用学者どもによる「検査つぶし」の作為である。


 <必読必見の関連情報>
(1)甲状腺検査ファクトシート - level7
 http://u0u0.net/kffW
(2)甲状腺がん子ども基金149人に給付〜福島での再発転移12人 - OurPlanet-TV
 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2405
(3)福島原発事故 政府・東電・マスコミは健康被害を隠蔽している
 https://nukecitizen.ojizo.com/publish/2019/05/25koen_watanabe.pdf


 <別添PDFファイル>
(1)被ばくと甲状腺がん 関連「否定」、放射性ヨウ素、国と県 十分調査せず、責任追及 曖昧に(東京 2019.6.9)
ダウンロード - e8a2abe381b0e3818fe381a8e794b2e78ab6e885bae3818ce3829320e996a2e980a3e3808ce590a6e5ae9ae3808de3808120e58d81e58886e8aabfe69fbbe3819be3819aefbc88e69db1e4baac202019.6.9efbc89.pdf
2)福島原発事故 子ども14,15年度検査、甲状腺がんと被ばく 関連なし(京都 2019.6.1,4)
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190604-00010013-minyu-l07
(3)特集ワイド:政策推進優先の科学に反省を 宗教学者・島薗進さん「原発事故の健康被害は未解明」(毎日 2019.5.7夕刊)
 https://mainichi.jp/articles/20190507/dde/012/040/024000c


 <「いちろうちゃんのブログ」より>
(1)(他のMLでの議論です)放射能・放射線や被ばくについて、きちんとした認識を得るための近道をご案内します(福島原発事故後の「核社会」日本を生き抜く基本知識)-いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/05/post-0e8ec4.html

(2)(放射性)セシウム心筋症をゴマカシ・隠す福島県庁と福島県立医大(『週刊金曜日』より):これが原発震災を受けた地元自治体や医科大学のやるべきことなのか!? +昨今の放射線被曝関連情報- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/05/post-2c9e6b.html

(3)「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(106):福島原発事故8年を経て進む被害のもみ消しと放射能汚染や被ばくの危険性の歪曲・矮小化=こんなものに踊らされてはならない- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/06/post-042146.html

(4)福島県庁のミッション・インポッシブル:広告代理店・電通とグルになり、県民を原発安全神話から放射能安全神話へと誘導せよ- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/05/post-29aa07.html


 <その他関連サイト>
(1)横浜の保育園で“汚染”土騒動 園児2人が白血病発症 市は動かず (1-2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)
 https://dot.asahi.com/wa/2019060100003.html
(2)神奈川・子どもを守りたい - ピースムーブ・ヨコスカさんより。 動画をアップされています。... - Facebook
 http://u0u0.net/IlvX
草々

2019年6月15日 (土)

2つの報告:(6.11)沖縄・辺野古基地建設反対全国キャラバン・キックオフ集会 & (6.12)砂川裁判国賠訴訟(追:国有林「ハゲ山促進」法、2019年の国政選挙をいかに闘うか)

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
================================
1.イベント情報
(1)(6.23)原子力資料情報室 第100回 公開研究会「脱原発社会の姿を考える」
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1559220462016matuzawa
(2)(6.24)オルタナティブな日本をめざして(第29回):今さら聞けない「遺伝子組換え」と「ゲノム編集」(基礎編)(新ちょぼゼミ:天笠啓祐さん)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-932d.html
(3)(6.28)連続学習会「六ヶ所再処理工場の安全性を問う」第3回「六ヶ所再処理工場周辺の活断層評価への疑問」渡辺満久さん
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1559220094928matuzawa
(4)(7.8)オルタナティブな日本をめざして(第30回):「福島原発事故と初期被ばく」(榊原崇仁さん:新ちょぼゼミ)いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-e10eb7.html


2.キャンペーン
(1)薔薇マークキャンペーン
 https://rosemark.jp/

(関連)【声明】参議院選挙にむけてー消費税増税凍結!財源は作れる! - 薔薇マークキャンペーン
 https://rosemark.jp/2019/05/10/03/
(関連)「消費税10%、とんでもない!」チラシ…無料でお送りします。- 薔薇マークキャンペーン
 https://rosemark.jp/2019/04/23/01-21/
(関連)内田樹さんが呼びかけ人に加わりました - 薔薇マークキャンペーン
 https://rosemark.jp/2019/06/14/01-27/

(2)キャンペーン · コンビニオーナーさんたちにもゆっくり休める夜をあげてください! · Change.org
 https://00m.in/eGhB6

(関連)キャンペーンについてのお知らせ · コンビニ関連ユニオンが正式発足しました · Change.org
 https://00m.in/R8bSu

(3)キャンペーン · 宮崎県知事- 【宮崎県林業】下草刈り省力化に向けた、山林へのヘリ除草剤散布は反対です!他の解決方法をみんなで考えよう! · Change.org
 https://00m.in/wAQrZ

(関連)長野県松本市が山林防除の農薬散布でひどいことになっています。あの放射線被曝問題で著名な菅谷昭市長が「推進派」だというので驚きです。
 https://ameblo.jp/datsugenpatsu1208/entry-12383270765.html
 https://mainichi.jp/articles/20180203/ddl/k20/040/168000c
 https://www.youtube.com/watch?v=QyUn68YR3yQ


3.同日選見送り 安倍政権、方針固める - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190615/k00/00m/010/037000c

(一部抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
安倍政権は14日、夏の参院選に合わせて衆院解散・総選挙を行う衆参同日選の実施を見送る方針を固めた。内閣支持率が安定していることなどから、参院選単体でも優位に選挙戦が進められると判断した。複数の与党幹部が明らかにした。26日が会期末の通常国会は延長せず、参院選は「7月4日公示、21日投開票」の日程となる見通し。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(田中一郎コメント)
 アベ政権・首相官邸からは、今の有権者・国民は「アホ丸出しや、すぐに忘れるからほっときゃいい、選挙前は静かにしてりゃ、自民党に投票してくるか、棄権するにきまっとる」と、完璧にバカにされ、コケにされている。これで怒らなかったら、立ち上がらなかったら、いったいいつ怒るのか、立ち上がるのか!?

(こんなことをされても鈍感・平気・無関心の有権者・国民諸君=どこか具合でも悪いのか? 「野党がだらしがない」前に有権者・国民がだらしがないではないか。下記の日刊ゲンダイの批判記事はズバリ核心をついている。早く目を覚ませ! このまま行けば日本はボロボロだ!)

(アベ政権の「有権者はバカだ」態度その1)衆参予算委:成立後開催せず 参院選前、与党が逃げ切り図る - 毎日新聞 これ日本国憲法違反そのものなの(第53条)! またやってる!
 https://mainichi.jp/articles/20190615/ddm/005/010/031000c

(アベ政権の「有権者はバカだ」態度その2)GPIFも年金運用成績公表せず?過去にも参院選後まで“隠蔽”|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/255921

(アベ政権の「有権者はバカだ」態度その3)自民・森山氏、金融庁の報告書「もうないわけですから」発言にSNSで反発広がる - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20190612/k00/00m/010/331000c?fm=mnm

(アベ政権の「有権者はバカだ」態度その4)金融庁報告書だけじゃない 安倍政権が隠蔽した“6つの事実”|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/256130


(関連)「2000万円不足」に打つ手なし なかったことにする唖然(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
 http://www.asyura2.com/19/senkyo261/msg/867.html
(関連)【麻生太郎】「老後へ2000万円貯めろ」麻生大臣の“飲み代”は年2019万円|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/255789

(関連)日刊IWJガイド「国民生活よりも選挙が大事! 年金問題は自民党の急所! 『老後2000万円報告書』は『消えた年金問題』の再現!- ~2000万円貯金・年金カット追及 第1回野党合同ヒアリングを今夜8時から再配信! 」 2019.6.13日号 What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/38764


4.「村本大輔が安倍批判をすると、なんで吉本は怒るの?」本人の答えは? (1-3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)
 https://dot.asahi.com/wa/2019060400027.html?page=1

(関連)ウーマン村本ら「芸能人の政治的発言、政権批判だけが炎上」と鴻上尚史氏…上田晋也「不健全」 - スポーツ報知
 https://hochi.news/articles/20190608-OHT1T50270.html


5.その他
(1)小沢一郎氏「枝野さんを総理にできる」と断言 秘策を文春に寄稿 - エキサイトニュース
 https://www.excite.co.jp/news/article/Bunshun_12312/
(2)「このままでは野党は全滅」小沢一郎の予言はその通り(日刊ゲンダイ)赤かぶ
 http://www.asyura2.com/19/senkyo261/msg/558.html
================================



直近のイベントから2つの報告をいたします。また、このメールの後のところに、①国有林「ハゲ山促進」法と、②「2019年の国政選挙をいかに闘うか」について、小論を付記します。

1.(報告)【We love OKINAWA デニー知事キックオフ・シンポジウム】 ―沖縄の声を聞き、皆で考えてみませんか?―|イベント|New Diplomacy Initiative(新外交イニシアティブ)
 http://www.nd-initiative.org/event/6427/

 さる6月11日、玉城デニー沖縄県知事他、有力パネラーをお迎えして、「新外交イニシアティブ(ND)」主催の標記「キックオフ・シンポジウム」が開催されました。司会はNDの猿田佐世さん(弁護士)でした。会場はパネラーと参加者が一体になるほどの盛り上がりと熱気が感じられ、沖縄の民意を踏みにじる現アベ政権・自公政治に対して大きな怒りと厳しい批判が会場をいっぱいにしていました。これからデニー知事は全国にキャラバンに出かけていきます。みなさま、応援とご支援をお願い申し上げます。

(関連)New Diplomacy Initiative(新外交イニシアティブ)
 http://www.nd-initiative.org/

*(当日録画)20190611 UPLAN 「We love OKINAWA-デニー知事・全国キャラバン」キックオフ・シンポジウム
 https://www.youtube.com/watch?time_continue=37&v=pEysF8oJyr8


 <関連情報その他>
(1)辺野古新基地は頓挫する:想像以上に深刻な軟弱地盤問題(イントロ部分)(北上田毅『世界 2019.7』)
ダウンロード - e8bebae9878ee58fa4e696b0e59fbae59cb0e381afe9a093e68cabe38199e3828befbc88e58c97e4b88ae794b0e6af85e3808ee4b896e7958c202019.7e3808fefbc89.pdf
(2)沖縄「辺野古活断層」が米軍V字滑走路を破壊する!!(イントロ部分)(『週刊プレイボーイ 2019.3.18』)
ダウンロード - e6b296e7b884e3808ce8bebae9878ee58fa4e6b4bbe696ade5b1a4e3808de3818ce7b1b3e8bb8defbcb6e5ad97e6bb91e8b5b0e8b7afe38292e7a0b4e5a38ae38199e3828befbc81.pdf
(3)辺野古・高江リポート:ドローン規制 工事隠される(東京 2019.6.4)
 http://www.labornetjp.org/news/2019/0603okinawa

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(4)玉城氏、世論喚起へ全国行脚、新護岸 土砂陸揚げ開始、辺野古埋め立て加速へ(東京・朝日 2019.6.12)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201906/CK2019061202000158.html
(5)沖縄知事、辺野古反対全国行脚へ 東京でスタート、世論喚起で 沖縄タイムス
 https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/431455
(6)新護岸、土砂陸揚げ開始 辺野古埋め立て加速へ:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14052238.html
(7)東京新聞-沖縄知事、新護岸土砂陸揚げ抗議 防衛相と面会-政治(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019061201001401.html
(8)「不都合な真実」隠しと印象操作 沖縄基地問題に見る安倍政権の陰影 -特集 情報労連リポート
 http://ictj-report.joho.or.jp/1805/sp04.html


2.(報告)砂川事件裁判国家賠償等請求訴訟 第1回公判(東京地裁)
 さる6月12日、東京地裁において標記裁判の第1回公判が行われました。1959年3月30日、在日米軍の存在を日本国憲法第9条違反の違憲とする歴史的な「伊達判決」(被告は全員無罪)が下されてから早くも60年の年月が経過しました。この砂川事件裁判は、みなさま既にご承知のように、その後、最高裁の訴訟指揮の下、跳躍上告(*)などというおかしな手続きを経て逆転有罪となり今日に至っています。しかしながら、この間、気鋭の研究者やジャーナリストの不断の努力により、アメリカ公文書の発掘調査や日本国内の内部告発などを含む多面的な取材活動により、この砂川事件裁判の背後に隠されていた当時の生々しい実態が明らかにされ、日本の司法が日米密約同盟と地位協定に基づく米軍の事実上の占領支配に屈服する、情けなくも悲惨で卑屈な態度が浮き彫りとなりました。そしてこのことは、当時、この事件で有罪とされた被告の方々に対して「公正・公平な裁判を受ける権利」という日本国憲法で謳われた基本的人権を侵害する、許しがたい暴挙であったことが判明したのです。

(*)跳躍上告ーウィキペディア
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B7%B3%E8%BA%8D%E4%B8%8A%E5%91%8A

(「統治行為論」などという、憲法の番人としての自らの責任と使命を放棄することを意味する珍説を持ち出したのもこの時です。この時以来、日本の司法・裁判所は、最高裁以下そのすべてが「事実上の仕事放棄状態」となり、対米隷属と首相官邸・行政権力追従の「ちょうちん役所」となり、他方では自己保身のみに汲々とするクソ裁判官たちを育てる「ヒラメ(裁判官)養殖場」となったのでした。

(関連)第三十七条 すべて刑事事件においては、被告人は、公平な裁判所の迅速な公開裁判を受ける権利を有する。
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/shiryo/dl-constitution.htm#6sho

砂川事件で有罪とされた被告の方々は、このことを知って直ちに砂川事件裁判の再審請求を提訴しています。既に亡くなられた方々もいらっしゃるほどに高齢になられておられる方も多い中で、日本の独立と平和を断固として守るという決意から、再審請求提訴に踏み切られたのです。しかし、その再審請求も、下記の記事にもあるように、最高裁によって、まともな検討もされることなく足蹴りにされるように却下されてしまいました。

(関連)砂川事件、最高裁も再審認めず 元被告らの特別抗告棄却:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASL7M46J7L7MUTIL02S.html
(関連)地裁・高裁が砂川事件再審請求を棄却 - 一人ひとりが声をあげて平和を創る メールマガジン「オルタ広場」
 http://urx2.nu/j8dw

それでは、ということで、今度は国家損害賠償等請求訴訟という形で民事裁判のスキームに乗せ、再びこの国家犯罪に挑む闘いが提起されたのが今回の「砂川事件裁判国家賠償等請求訴訟」です。詳しくは別添PDFファイルの下記パンフをごらんください。この裁判は、今日まで続く対米隷属・新植民地状態の日本(とりわけ沖縄)における日米密約同盟=日米地位協定=日米合同委員会のありようを再び問う裁判であるとともに、日本国憲法の番人としての最高裁以下、日本の司法・裁判所の在り方も併せて問う、非常に大切な裁判でもあります。高齢を押して提訴され、裁判所にも駆けつけてくださった原告の方々に対して心からの敬意と感謝を申し上げるとともに、非力ながらもこれからこの裁判を追いかけつつ、ご支援申し上げたいと思っております。

(別添PDFファイル)(パンフ)憲法に違反した砂川事件裁判の国家賠償訴訟にご支援を! (伊達判決を生かす会 2019.6)
ダウンロード - efbc88e38391e383b3e38395efbc89e686b2e6b395e381abe98195e58f8de38197e3819fe7a082e5b79de4ba8be4bbb6e8a381e588a4e381aee59bbde5aeb6e8b3a0e5849fe8a8b4e8a89fe381abe38194e694afe68fb4e38292efbc81.pdf

(関連)伊達判決を生かす会
 http://datehanketsu.com/

 <砂川事件裁判国家賠償等請求訴訟の請求事項>
(1)公平な裁判所の裁判を受ける権利を侵害されたことに対する慰謝料慰謝料の請求(各10万円)
(2)砂川最高裁判決が無効であることによる罰金2000円についての不当利得返還請求
(3)無効であるはずの砂川最高裁判決により毀損された名誉回復(謝罪広告)の請求


以下、関連資料とともに簡単にご報告申し上げます。みなさまのこの裁判への応援・ご支援をよろしくお願い申し上げます。

(この裁判に来られていた高齢者の方・若干名とお話をしましたが、みなさま、本当に心のキレイな、背筋のきちんとした、日本の良心と良識を代表しておられるような方々だということが肌で感じられました。話していて、すぐにわかります。戦後75年間の日本の政治が、自民党とその腰巾着のような連中に牛耳られる中で、かろうじて今までは愚かな誤った道にはまり込まなかったのは、こうした多くの無名の良心・良識の方々によるところが大なのだなと、ふと思った次第です。いつまでもお元気でいらしてください。:田中一郎)

(当日録画)2019-6-12 砂川事件裁判国家賠償等請求訴訟の第1回口頭弁論 報告集会 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=7HQLgIpRAsI
(最後の方で私から質問をしています)

 <関連資料・情報>
(1)(別添PDFファイル)砂川事件裁判国家賠償等請求訴訟の概要(2019.6.12)
ダウンロード - e7a082e5b79de4ba8be4bbb6e8a381e588a4e59bbde5aeb6e8b3a0e5849fe7ad89e8ab8be6b182e8a8b4e8a89fe381aee6a682e8a681efbc882019.6.12efbc89.pdf
(2)(別添PDFファイル)砂川国賠事件・記者レク用ペーパー(砂川国賠事件弁護団弁護士 2019.6.12)
ダウンロード - e7a082e5b79de59bbde8b3a0e4ba8be4bbb6e383bbe8a898e88085e383ace382afe794a8e3839ae383bce38391e383bc.pdf
(3)「駐留米軍は違憲」伊達判決から60年 砂川事件元被告らが国賠訴訟提起 週刊金曜日オンライン
 http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2019/04/09/antena-451/
(4)砂川事件元被告らが提訴 「公平な裁判侵害」 国に賠償求める - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20190319/k00/00m/040/289000c
(5)真に人権救済の砦に 砂川事件国賠訴訟 米国〝介入〟の裁判巡り(47NEWS)Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190614-00000004-yonnana-soci
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(6)(別添PDFファイル)横田基地周辺国有地「騒音緩衝地に鉄柵」やめて、住民ら家庭菜園に 防衛局、明け渡し要求(東京 2019.6.14夕刊)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201906/CK2019061402000287.html


 <吉田敏浩さんが応援に駆けつけてくださっていました>
 日米密約同盟や日米合同委員会に詳しいジャーナリストの吉田敏浩さんが、今回のこの砂川国賠訴訟の第1回公判に応援に駆けつけて下さいました。昨今の吉田敏浩さんの著作をご紹介しておきます。

(関連)(別添PDFファイル)追跡 謎の日米合同委員会(上)(下):日本上空植民地化の「密約」を暴く(イントロ部分)(吉田敏浩『サンデー毎日 2019.6.2,6.9』)
https://mainichi.jp/sunday/
ダウンロード - e8bfbde8b7a120e8ac8ee381aee697a5e7b1b3e59088e5908ce5a794e593a1e4bc9aefbc9ae697a5e69cace4b88ae7a9bae6a48de6b091e59cb0e58c96e381aee3808ce5af86e7b484e3808de38292e69ab4e3818f.pdf

(関連)(新刊書)日米戦争同盟 日米合同委員会と対米従属の核心-吉田敏浩(河出書房新社)
 http://urx.red/Wxr8
(関連)「日米合同委員会」の研究 謎の権力構造の正体に迫る-吉田敏浩/著(創元社)
 http://urx.red/dabW


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(追1)国有林「ハゲ山促進」法=こんなものは政権交代でひっくり返せ
 既にお伝えしていますが、竹中平蔵の提言をハイハイと聞き入れて、森林の「しん」の字も林業の「りん」の字も知らぬ市場原理主義アホダラ教のドシロウトばかりが決めた法律がこれです。森林を「木材生産畑」と勘違いをしている「先祖返り」の大バカ者達が決めた、かような法律は、国有林を取り返しがつかないまでに荒廃させる悪法です。こんなものは政権交代でひっくり返せばよろしいのです。

(関連)改正国有林法が成立 大規模伐採を民間開放 毎日新聞
 https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190605/k00/00m/010/113000c?fm=mnm
(関連)林業政策の大転換 改正国有林法に懸念 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20190605/k00/00m/010/215000c?fm=mnm

(関連)クローズアップ:山肌さらす国有林 再造林、林野庁「全国データなし」 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20190525/ddm/003/010/127000c?fm=mnm
(関連)大企業参入「国有林荒れる」、政権の「成長戦略」に懸念の声(東京 2019.6.4)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2019060402000121.html

(関連)主張-国有林野法改定案-国民の共有財産の荒廃許すな:赤旗
 https://www.jcp.or.jp/akahata/aik19/2019-05-30/2019053001_05_1.html
(関連)【森林環境税及び森林環境譲与税に関する法律 付帯決議(抜粋)】放置人工林の広葉樹林化や森林の公益的機能なども。今後の課題は、地域に見合った森林づくりと人材育成だろう。いまのところノウハウが乏しい。 - 今のブログ名は #RegaindemocracyJP
 https://blog.goo.ne.jp/heo-koida/e/f656cb5213fa61a01caa908b9f64dc23

*日刊IWJガイド「国有林管理経営法改正案が参議院本会議通過! IWJは林野庁の法案担当官に直撃取材! 植栽は国家が責任をもって行うと明言! ハゲ山になることはないって!- ホントか!- IWJが林野庁に直撃取材! 」 2019.6.6日号- What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/38716

大規模面積皆伐・再造林義務化なし・超長期契約期間を許す「国有林野管理経営法改正案」は日本ハゲ山列島を導く悪法だ=森林の多面的機能を無視した「木材生産至上主義」への先祖返り- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/06/post-a18d5c.html


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(追2)2019年の国政選挙をいかに闘うか(アベ政権退陣と自公政治の抜本転換を求めて)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-b038e9.html

 

必殺!BGMメドレー いざ、出陣!!! - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=HtGi2BKIf2o&list=RDPyyTyb9F5iQ&index=19
 https://www.youtube.com/watch?v=PyyTyb9F5iQ&list=RDPyyTyb9F5iQ&index=4

(「令和」の時代に、のさばる悪をなんとする、天の裁きは待ってはおれぬ、この世の正義もあてにはならぬ、選挙で裁いて仕置する、ああ南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏 = そうです、必殺仕置人は「あなた」なのです。選挙へ出かける時は、この曲を聞いてから出かけてください)

(関連)特集ワイド:この国はどこへ これだけは言いたい ノンフィクション作家・澤地久枝さん・88歳 状況悪いが「希望」失わぬ 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20190614/dde/012/040/029000c?fm=mnm


*(メール転送です)マスコミが報じない野党「共通政策」=私たちがスピーカーになるしかありません
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(関連)安倍内閣支持率59.1%に
 https://blogos.com/article/381440/

(関連)F35爆買い6兆円見直し、最低時給1500円etc マスコミが報じない野党「共通政策」志葉玲 フリージャーナリスト
  https://news.yahoo.co.jp/byline/shivarei/20190603-00128584/

朝日(カバカバ)新聞や毎日(忖度ちょうちん)新聞をはじめ、全国紙は今般の「市民と野党の共闘」の「共通政策」を報道しようとはいたしません。それでいて、他方では、たとえば下記の通り、アベ政権の「アホノミクス」やアホ外交のでたらめを、さも立派な改革政策であるかの如く報じて、有権者・国民を煙に巻いているのです。

(関連)特集ワイド:「安倍外交」ここがすごい? “応援団”に聞く - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20190603/dde/012/010/005000c?fm=mnm

(関連)氷河期世代の正規雇用、3年で30万人増 政府が集中支援  -日本経済新聞
 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45582940R00C19A6EA3000/

かような記事ばかりを見ている人たちに世論調査をして集めた結果が安倍内閣支持率60%です。日本の新聞読者が如何に新聞記事リテラシーを欠如させているかを示しているだけであって、日本の有権者・国民がアベ政権を積極支持しているわけではありません。

政権交代は「市民と野党の共闘」が実現しなければいけない課題です。日本の歴史上、初めての民主主義革命・初めての「下からの政権交代」にしていくのです。国政選挙まであと1カ月程度、アベ政権退場・自公政治交代、のために、この1カ月間で私たちはどのような言動をすべきか、十分に考えて動きましょう。

少なくとも、
「政治的カマトト主義」
「政治評論家もどきの観客民主主義」
「内ゲバ」
「あれもこれも主義」
「思い込み一点集中主義」
「お任せ民主主義」
などは慎みたいものです。

立憲民主党・共産党が一丸となって中核部隊を形成し、それに国民民主党・社会民主党がしっかりと協力し、市民が手足となって動いて、一人でも多くのアベ政権に連なる政治家どもを落選させること、それが最優先です。落選運動も自由に展開すべきです。

「このままでは野党は全滅」小沢一郎の予言はその通り|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/255342

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草々

 

(8.28)オルタナティブな日本をめざして(第32回):公益通報司法取引・自己認証制度 通報者保護はどこへ! 公益通報者保護制度改正とその問題点(新ちょぼゼミ:光前幸一さん)

前略,田中一郎です。
8月の「新ちょぼゼミ」のご案内です。


(別添PDFファイル)(チラシ)(8.28)オルタナティブな日本をめざして(第32回):公益通報司法取引・自己認証制度 通報者保護はどこへ! 公益通報者保護制度改正とその問題点(新ちょぼゼミ:光前幸一さん)
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「企業や団体の不正をただすため、解雇や左遷などの報復を受けることなく内部告発ができる法律を――。こうした思いを抱きつつ、公益通報者保護法改正に向けた審議を見守ってきた関係者はいま、一様に沈み込んでいる。審議の舞台になっているのは、内閣府消費者委員会の公益通報者保護専門調査会。その議論が大詰めを迎え、内部告発者に不利益な取り扱いをした組織に対する罰則規定が法律にならないことが確定したからだ。加えて、メディアに対する内部告発へのハードルは今より高くなりそうな雲行きとなっている。「消費者庁は公益通報を抑制する現行法の問題点を放置する一方、企業が不正を内部で握りつぶしやすい環境づくりに加担するのか」。内部告発の経験者や弁護士らからはそうした批判が噴き出している(フリー記者・本間誠也/Yahoo!ニュース 特集編集部)」。今回はこの問題にお詳しい弁護士の光前幸一さんにおいでいただき、今般の「公益通報者保護制度」改正の概要とその問題点について解説をしていただきます。みなさまのご参加をお持ちしています。


講 師:光前幸一(こうぜん こういち)弁護士 
1977年に裁判官任官、1991年から弁護士開業し現在に至る。主な取扱い分野は企業法務全般と環境法。労働法分野では、現在、日弁連・労働法制委員会委員、東京弁護士会・労働法制特別委員会委員長、東京労働局・個別労働紛争あっせん委員等を務めている

 <次 第>
日 時:2019年8月28日(水)18時~21時(開場17時30分) 
会 場:スペースたんぽぽ 参加費(資料代含む):800円(学生400円)
 たんぽぽ舎のあるダイナミックビルの4階 JR水道橋駅西口から5分
 水道橋西通りを神保町方面に向けて左折、グローバルスポーツビル、
 GS跡地(セブンイレブン)を過ぎて鉄建建設本社ビルを過ぎたら左折。
 東京都千代田区神田三崎町2-6-2  tel 03-3238-9035 fax 03-3238-0797 
 Email: nonukes@tanpoposya.net URL: http://www.tanpoposya.com/


●「内部告発の握りつぶしに加担するのか」――改正法案に向けた動きに経験者ら批判の声 - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/feature/1173

 <関連サイト>
(1)公益通報者保護制度パブリックコメントとその結果(消費者庁)
(パブコメ時)http://urx2.nu/M6WE
(結果公表) http://urx2.nu/RvMh
(2)公益通報者保護制度|消費者庁    
 https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_system/whisleblower_protection_system/
(3)公益通報者保護制度の実効性向上に向けたこれまでの取組と課題について(消費者庁)
 http://urx2.nu/TVEf
(4)内部通報「役員や退職者も保護必要」法改正向け報告書:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASLDV5F96LDVUCLV00T.html
(5)東京新聞-不正告発通報、保護対象にOB・役員も 法改正へ報告書-政治(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201812/CK2018122602000263.html
(6)公益通報者保護に関する最近の動き(2019年2月号) - 東京弁護士会
 https://www.toben.or.jp/know/iinkai/koueki/column/201902.html
(7)公益通報者保護法の改正:金沢合同法律事務所
 https://www.kanazawagoudoulaw.com/tokuda_blog/201901037330.html

*公益通報者保護法に関するトピックス:朝日新聞デジタル
 http://urx2.nu/TrFc


 <光前幸一弁護士のご著書>
(1)Q&A現代型労働紛争の法律と実務-光前幸一/岩出誠/安達敏男/吉田幸宗/著(日本加除出版)
 http://urx2.nu/OWjx
(2)これだけは知っておきたい使用者のための労働審判対応マニュアル-光前幸一/秋田繁樹/共著(日本法令)
 http://urx2.nu/RxJ2

(参考)オルタナティブな日本を目指して(バックナンバー)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/03/post-99f4.html
草々
 

2019年6月14日 (金)

(他のMLでの議論です)中野剛志氏「MMT(現代貨幣理論)が、こんなにも「エリート」に嫌われる理由」を巡って & 故丸山真男著「現代政治の思想と行動」読書会へのお誘い

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.新ちょぼゼミのご案内
(1)(6.24)オルタナティブな日本をめざして(第29回):今さら聞けない「遺伝子組換え」と「ゲノム編集」(基礎編)(新ちょぼゼミ:天笠啓祐さん)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-932d.html

(関連)(別添PDFファイル)ゲノム編集食品がやってくる:安全審査は?(イントロ部分)(天笠啓祐『世界 2019.7』)
 https://www.iwanami.co.jp/book/b457738.html
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(関連)(別添PDFファイル)クリホサー卜、安全神話の終焉、人体への健康被害が明らかになる(イントロ部分)(天笠啓祐『週刊金曜日 2019.6.14』)
 http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/002826.php
ダウンロード - e382afe383aae3839be382b5e383bce58d9ce38081e5ae89e585a8e7a59ee8a9b1e381aee7b582e78489efbc88e5a4a9e7aca0e59593e7a590e3808ee980b1e5888ae98791e69b9ce697a5202019.6.14e3808fefbc89.pdf

(「新ちょぼゼミ」では、今夏の国政選挙の最大の争点の一つである経済政策についてのセミナーを続けています。6/24は講師の天笠さんが来られるまでの約1時間で、前回の続き=金融政策の基本と「市民と野党の共闘」が掲げるべき経済政策についてコメントします。なお、これまでのものは下記サイトの「経済政策について」のところに掲載していますので、ご参考にしていただければ幸いです。6/24は6/3の続きです。)

2019年の国政選挙をいかに闘うか(アベ政権退陣と自公政治の抜本転換を求めて)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-b038e9.html

(2)(7.8)オルタナティブな日本をめざして(第30回):「福島原発事故と初期被ばく」(榊原崇仁さん:新ちょぼゼミ)いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-e10eb7.html

(3)(7.29)オルタナティブな日本をめざして(第31回):「東日本大震災からの復興と人間の幸福」(五十嵐敬喜法政大学名誉教授:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/05/post-c68295.html


2.その他イベント
(1)(6.15)樺美智子さんの追悼の会(国会南通用門前)
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1559098333934staff01
(2)(6.15)樺美智子さん追悼 6・15集会(東京・新宿区)
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1559898796540matuzawa
(3)(6.17)参議院選挙前:院内集会 「どうする日本の貧困問題」(参院議員会館)
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1559024697269staff01
(4)(6.19)安倍政治を終わらせよう!6.19院内集会 高野孟さん「安倍政権の終わりの始まりとなる参院選」(参議院議員会館)
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1559019361243matuzawa
(5)(6.26)6-24までに予約:アジア記者クラブ6月定例会 天安門事件30周年、究明はどこまで進んだのか(東京・お茶の水)
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1558446822054staff01

*(6.24)「このままじゃ国民の暮らしがヤバイ~公務のあり方を問う院内シンポジウム」
 https://twitter.com/kokkororen/status/1135833639076286464

私物化される行政、統計偽装に公文書廃棄、企業ファースト化する日本……ヤバすぎる公務の実態と今後のあり方を問うため、竹信三恵子、明石順平、前川喜平、上西充子、望月衣塑子の各氏をお呼びしてシンポジウムを開催します。
日 時:6月24日(月)14時~17時
場 所:参議院議員会館・講堂

(このイベントが終了後、上記1.(1)の「新ちょぼゼミ」で経済政策のお話をいたします。是非ご参加いただければ幸いです:田中一郎)


3.若き政治家・山本太郎にみなさまのお力をお貸しください
 令和の「世直し」と政治の抜本転換のために、若き政治家・山本太郎が立ち上がりました。山本太郎にチャンスをお与えください。できる限り「大きなスタート」をさせて下さいますよう、お願い申し上げます(山本太郎応援勝手連)。

れいわ新選組
 https://www.reiwa-shinsengumi.com/

(関連)ご寄附のお願い - れいわ新選組
 https://www.reiwa-shinsengumi.com/donation/
(関連)ボランティア募集 - れいわ新選組
 https://www.reiwa-shinsengumi.com/volunteer/
(関連)「参議院議員 山本太郎」オフィシャルサイト
 https://www.taro-yamamoto.jp/

(関連)原発はいますぐ廃止せよ 「一刻を争うんです」 山本太郎 インタビュー 完全版
 http://pfx225.blog46.fc2.com/blog-entry-1902.html?all
(関連)山本太郎参院議員を直撃 「れいわ新選組」に勝算は? - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190612/k00/00m/010/127000c?fm=mnm

(関連)(別添PDFファイル)「山本太郎現象」は本物か!?(イントロ部分)(『週刊プレイボーイ 2019.6.24』)
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4.IWJより
(1)日刊IWJガイド「国会で予算委員会が開かれない異常事態! 衆院では本日103日目! 岩上安身は明日13日午前11時より、衆院予算委員会野党筆頭理事である立憲民主党の逢坂誠二衆議院議員に緊急インタビュー!」 2019.6.12日号- What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/38762

(2)日刊IWJガイド「国民生活よりも選挙が大事! 年金問題は自民党の急所! 『老後2000万円報告書』は『消えた年金問題』の再現!- ~2000万円貯金・年金カット追及 第1回野党合同ヒアリングを今夜8時から再配信! 」 2019.6.13日号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/38764

(3)日刊IWJガイド「岩上安身からのお知らせです。6月30日開催の『IWJファンドレイジングシンポジウム・2019 改憲か否か!? 運命の夏』
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/38767


5.その他
(1)“加計”と同根 特区WG委員支援会社が提案者からコンサル料|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/255854
(2)国民が怒っているのは居丈高な態度だ まず麻生辞任が必要(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
 http://www.asyura2.com/19/senkyo261/msg/832.html
(3)田中龍作ジャーナル - 石垣のりこが勝つ方法教えます 土井たか子が山を動かした「消費税選挙」とは
 http://tanakaryusaku.jp/2019/06/00020255
(4)八ッ場ダム「打設」完了 来春完成へ節目 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20190612/k00/00m/040/094000c?fm=mnm

(八ッ場ダムをはじめ、ダム建設の抜本見直しをインチキに変えた政治家=「コンクリートから人へ」公約に背信したのは前原誠司(当時は国土交通大臣)です。元祖「口先やるやる詐欺」です。小池百合子と組んで野党第1党の民進党を解体させた、あの前原誠司です。みなさま、前原誠司、前原誠司、前原誠司をお忘れなく! 八ッ場ダム建設と言えば前原誠司です。八ッ場ダム・インチキ「ダム見直し」の前原誠司、前原誠司、前原誠司をお忘れなく! 自民党よりも悪質です。京都のみなさま、よろしゅうおたのみ申します。:田中一郎)
================================


1.少人数読書会「大川端」:故丸山真男著「現代政治の思想と行動」読書会へのお誘い
 今般、故丸山真男著「現代政治の思想と行動」(下記)を読み始めました。この本は再販に再版を重ね、今では百数十回にも「刷」数が至っていて、戦後の政治学の書物では、おそらくトップではないかと思われます。昨年は、この本が中国でも翻訳の上、出版されたようで、たちまち中国でもベストセラーになっているようです。今月号(2019年7月号)の岩波月刊誌『世界』に掲載された柄谷行人氏の論文は、その中国での出版の「序文」として書かれたものでした。是非ご一読をなさるといいと思います。

現代政治の思想と行動 新装版-丸山真男/著(未来社)
 http://u0u1.net/QnHI

(関連)(別添PDFファイル)丸山真男の永久革命(イントロ部分)(柄谷行人『世界 2019.7』)
 https://www.iwanami.co.jp/book/b457738.html
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 当面、今夏から秋にかけては、故丸山真男氏の著名な下記の3つの論文を順番に読んでいく計画です。第1回目は6/7(金)に「超国家主義の論理と心理」を読みました。その時の私のレジメは別添PDFファイルの通りです。第2回目は7/2(火)です。7/2は第2論文「日本ファシズムの思想と運動」を読む予定です。ただ、この論文は長いので、さしあたり7/2は第1章~第3章までとし、その続きは8/2(金)(第4章~第6章)で計画しています。

(1)超国家主義の論理と心理(丸山真男『(新装版)現代政治の思想と行動』:1946年執筆)
(2)日本ファシズムの思想と運動(丸山真男『(新装版)現代政治の思想と行動』:1947年執筆)
(3)軍国支配者の精神形態(丸山真男『(新装版)現代政治の思想と行動』:1949年執筆)

(参考)(別添PDFファイル)(レジメ)超国家主義の論理と心理 問題点(田中一郎 2019年6月7日)
ダウンロード - efbc88e383ace382b8e383a1efbc89e8b685e59bbde5aeb6e4b8bbe7bea9e381aee8ab96e79086e381a8e5bf83e7908620e5958fe9a18ce782b9efbc88e794b0e4b8ade4b880e9838e202019e5b9b46e69c887e697a5efbc89.pdf

 少人数読書会「大川端」はまだ複数名の方の参加が可能です。参加ご希望の方がおられましたら、私(田中一郎)までご一報ください。ご案内のメールをお送りいたします。読書会開催の日時と場所は概ね下記の通りに決めてあり、時々の事情で変更する場合もあります。

日 時:毎月1回・第1火曜日(3回に1回程度は第1金曜日)
場 所:東京都中央区明石町区民館(地下鉄日比谷線築地駅下車、聖路加病院のすぐそば、隅田川のほとりです)
 http://chuo7kuminkan.com/about/akashi.html


 今日のアベ政治や維新の動きと、それを取巻く自民党その他の政党・政治家たち、霞が関官僚組織や自衛隊の動き、更にはマスごみや多くの(似非)学者ども、日本会議や民間右翼勢力の動きなどを見ていますと、日本が「戦前回帰=先祖帰り」をしていて、その動向が、今から数十年も前に故丸山真男氏が論文で分析したり座談会で発言したりしていたことが、そのままぴったりとくる情勢になってきているように思われます。この「現代政治の思想と行動」に掲載されている故丸山真男氏の論文は、概ね1950年代に書かれたものですが、皮肉にも今日の日本の政治・経済・社会情勢により、一段と輝きを強めていると言っても過言ではないでしょう。

別添PDFファイルの私のレジメによるご説明に加えて、現代日本を戦前ファシズムのアナロジーで申し上げればということで、次のような「スケッチ」をして問題提起をしております。

(戦前の「統制派」と似た動き)=アベ友・河野克俊統合幕僚長による「第二次朝鮮戦争」時における対米軍協力・日本参戦の検討(下記の朝日新聞記事)=明らかな憲法違反・シビリアンコントロール無視であり、また朝日新聞記事の「質問」の内容が「腰抜け」状態
 https://www.asahi.com/articles/ASM5D74WKM5DUTFK007.html
 https://www.asahi.com/articles/ASM5J4WF9M5JUTFK00P.html?iref=pc_extlink
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14017375.html

*(戦前の「皇道派」と似た動き)=たとえば、日本会議や産経新聞・正論で「歴史戦」などの論陣を張る「おかしな人たち」(下記の新刊書参照)=この新刊書が「バカバカしい「歴史戦」論法」を平易な文章で厳しく批判しています。

(関連)歴史戦と思想戦 歴史問題の読み解き方-山崎雅弘/著(集英社新書)
 http://urx.blue/ZYWR

そして、上記に加えて、現代のファシズム傾向において、追加的に十分に認識しておくべきことが、いわゆる「監視社会」です。先月号(2019/6)の『世界』が「日本型監視社会」を特集し、そこに掲載された別添PDFファイルの論文「丸裸にされる私生活:企業の個人情報と検察・警察(共同通信社会部取材班『世界 2019.6』)」が大変話題になっているようです。みなさまも是非ご一読されるといいと思います。正直申し上げて、その内容は驚くべきもので、日本の警察や検察が「ここまで来ているのか」を思わせるものでありましたし、また、日本の多くの企業群が、いかに個人情報を安易にいい加減に扱っているのかがよくわかります。

(関連)(別添PDFファイル)丸裸にされる私生活:企業の個人情報と検察・警察(イントロ部分)(共同通信社会部取材班『世界 2019.6』)
 https://www.iwanami.co.jp/book/b454586.html
ダウンロード - e4b8b8e8a3b8e381abe38195e3828ce3828be7a781e7949fe6b4bbefbc9ae4bc81e6a5ade381aee5808be4babae68385e5a0b1e381a8e6a49ce5af9fe383bbe8ada6e5af9fefbc88e585b1e5908ce9809ae4bfa1e3808ee4b896e7958c202019.6e3808fefbc89.pdf

関連して、盗聴法が完全施行となる今年6月1日について、東京新聞の「こちら特報部」の記事も添付しておきますので、併せてご覧になるといいでしょう。盗聴法と共謀罪法は表裏一体であり、また特定秘密保護法ともセットとなっています。アベ政権・自公政治により様々な形で日本国憲法が踏みにじられ、日本の戦後民主主義は事実上崩壊している状態にあり、そうであるからこそ、丸山真男氏が「大日本帝国の「実在」よりも戦後民主主義の「虚妄」に賭ける」と言い残した意味が重く感じられます(この丸山真男の有名な発言は「現代政治の思想と行動」の「増補版後書き」に掲載されたそうです)。

(関連)(別添PDFファイル)盗聴 乱用歯止めなく、市民運動など対象の恐れ(東京 2019.6.1)
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 https://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2019060102000147.html

(参考)東京新聞電子版(申し込みサイト)
 http://u0u1.net/oVfo


 繰り返しになりますが、次回は7/2(火)です。いつもと同じように、東京都中央区明石町区民館に午後6時にお集まりください。読書対象は丸山真男の第2論文「日本ファシズムの思想と運動(丸山真男『(増補版)現代政治の思想と行動』:1947年執筆)」の第1章~第3章を読むことにします。なお、レクチャーのやり方は担当になった方々にお任せしています。必ずしも丸山真男が論文で書いていることを要約する必要はなく、論文を読んだ上でご自分が注目した個所や興味を持った部分を抽出し、それについての問題提起や疑問やその他の話題を提供していただければいいと思います。また、レクチャー担当でない方も、丸山真男の論文に関係する限りで、いろいろな形で問題提起やご紹介をしていただければと思います。

(丸山真男を読む目的は、丸山真男の議論そのものを理解することだけではなく、その議論を今日的に解釈し直し、それを現在の状況にどうあてはめて応用するか、という点にありますので、意見交換や議論の内容は丸山真男論文の外側へ大きくはみ出していきますが、それでいい、と考えております)

 みなさまのふるってのご参加をお待ちしております。


2.(他のMLでの議論です)中野剛志氏「MMT(現代貨幣理論)が、こんなにも「エリート」に嫌われる理由」を巡って
 下記は他のMLでの議論です。関連する情報を添付・付記してご紹介申し上げます。

(1)(柴田様よりいただいたメール)中野剛志氏「MMT(現代貨幣理論)が、こんなにも「エリート」に嫌われる理由」:主流派経済学の理想は「反民主的」な経済運営
 https://toyokeizai.net/articles/-/285053

(関連)MMT「インフレ制御不能」批判がありえない理由-アメリカ-東洋経済オンライン
 https://toyokeizai.net/articles/-/283186
(関連)中野剛志氏:東洋経済ONLINE
 http://u0u1.net/3TvO


以下はメール転送です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Sent: Tuesday, June 11, 2019 7:50 AM
Subject: MMTが、こんなにも「エリート」に嫌われる理由

おはようございます。
東洋経済オンラインからの情報提供です。(中略)

中野さんは「MMTは「通貨の価値を保証するのは、政府の徴税権力である」と断定しています。「その紙切れで税金が払えるから」を理由にしてます。さて、そうでしょうか。米ドルは米国以外にも流通しています。例えば、ジンバブエのような国内通貨が崩壊すると徴税権の対象となるジンバブエドルは通用しなくなり、米ドルが流通します。他にも米ドルが納税目的ではない他国で流通します。

確かに、商品貨幣説で現代の不換紙幣を説明するのは無理があります。間違っていると言うより、前提が変わったのです。商品貨幣説の根拠は金銀との兌換です。兌換紙幣として流通したのです。1971年まで世界は金本位制で、間接的に兌換紙幣でした。米国が他国の中央銀行に1オンス=35ドルの兌換を保証していたのです。だから、1ドル360円という固定相場が通用したのです。これは商品貨幣説を根拠づけるモノでした。金交換停止を当時のニクソン大統領が1971年8月に宣言して、貨幣商品の時代、紙幣が金属価値で裏付けられる時代が終わったのです。不換紙幣となると、ではその紙幣、紙切れの価値は何かと言うことになります。リーガルテンダー、すなわち法定貨幣としての位置づけが一つのその根拠となります。それを示すのが日銀法です。

(日本銀行券の発行)
第四十六条 日本銀行は、銀行券を発行する。
2 前項の規定により日本銀行が発行する銀行券(以下「日本銀行券」という。)は、法貨として無制限に通用する。

という文言となります。「法貨として無制限に通用する」というのが法定貨幣と言うことです。ただし、これだけでは法貨として十分通用しません。

(通貨及び金融の調節の理念)
第二条 日本銀行は、通貨及び金融の調節を行うに当たっては、物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資することをもって、その理念とする。

というのが大切になります。つまり、今日の一万円は明日もほぼ同様に使えるという幻想というか信用が必要なのです。ただ、徴税権があるからというのでは、各国で未だに起こるハイパーインフレを説明できません。徴税権があるからハイパーインフレの心配がないとすると、どこの国でもハイパーインフレは生じません。しかし、現実はそうではないのです。ハイパー・インフレとは、「国際会計基準で3年間で累積100%以上の物価上昇を指す」ものです。ベネズエラではインフレ率1000万%、一年間で物価が10万倍となってます。ベネズエラも国ですから徴税権はあります。https://gendai.ismedia.jp/articles/-/60052

日本でも1973年のオイルショック時に「総合卸売物価は1973年で15.6%、1974年で31.4%」上昇してます。狂乱物価と言われた時代ですが、そのときにも日本に徴税権はありました。ハイパーインフレになると紙幣を保有するのはあまりにリスクが高くなりますから、換物作用として、インフレヘッジ機能がある貴金属、土地への投資が極端に進みます。だから日銀法第二条で「物価の安定を図ること」となっています。つまり日銀がしっかり貨幣価値を守りますよということを国民に思い込ませる必要があります。各地に見られる日銀支店の要塞のような外観はそれを意味しています。中野さんは「内乱などで無政府状態に陥った国家では、政府の徴税権力も弱体化する」としていますが、1973年の日本は内乱状態だったのでしょうか。徴税権も弱体化して税務署は脱税を見逃していたのでしょうか。徴税権力だけでは説明がつきません。確かに、法貨として無制限に通用する、すなわち納税に使えるということはあります。ですが、私たちの保有する日銀券は納税のためより日々の消費で用いられます。そこでも今日の一万円は明日も同じように使えるという信認があって安心して受け取れます。

中野さんの議論で「主流派経済学者は「中央銀行の独立性」を強調するが、それは、民主政治からの「独立性」を意味しているのだ。」という指摘がありますが、これは納得です。中央銀行の存在理由として、政府権力への不信感があり、それで政府権力から相対的に独立している中央銀行を求めているというのはその通りです。実は、これは今の日銀もそう指摘しています。

「過去の各国の歴史を見ても、中央銀行の金融政策にはインフレ的な経済運営を求める圧力がかかりやすいことが示されています。物価の安定が確保されなければ、経済全体が機能不全に陥ることにも繋がりかねません。こうした事態を避けるためには、金融政策運営を、政府から独立した中央銀行という組織の中立的・専門的な判断に任せることが適当であるとの考えが、グローバルにみても支配的になってきています。新日銀法において、独立性確保がはかられているのは、こうした考えによるものです。」
https://www.boj.or.jp/about/outline/expdokuritsu.htm/

これは日銀のホームページに掲載されている解説です。「中央銀行の金融政策にはインフレ的な経済運営を求める圧力がかかりやすい」ので下手をすると「経済全体が機能不全に陥ること」にもなりかねないので、「政府から独立した中央銀行という組織」が必要と言うことで、政府は信頼できないと言うことを明言しています。

中野さんを支える考え方は以下です。

「筆者は、日本の政治、そして日本国民が、財政支出を拡大しすぎて超インフレを引き起こすほど愚昧だとはまったく思っていない。普通に考えて、国民が、自分たちの生活を破壊する超インフレを招くような政権を支持するはずがないではないか。「MMTを実行したら、超インフレになる」などという者は、日本の有権者をバカにしているのだ。」

はい、私は「日本国民が、財政支出を拡大しすぎて超インフレを引き起こすほど愚昧」だと思ってます。「日本の有権者をバカにして」います。それは歴史がそう説明しているからです。日本の有権者は賢明であり、馬鹿な判断はしないと思うのか、それとも経済的問題に関してはとくに怪しい、信頼できない、と考えるのかです。中野さんは前者であり、私は後者なのです。前者であればバブルも起きないし、リーマンショックも起きなかったというのが私の根拠です。

柴田武男

MMTが、こんなにも「エリート」に嫌われる理由 主流派経済学の理想は「反民主的」な経済運営
 https://toyokeizai.net/articles/-/285053
 https://toyokeizai.net/list/author/%E4%B8%AD%E9%87%8E_%E5%89%9B%E5%BF%97

貨幣の本来の仕組みと、超インフレが起こりえない理由とは(写真:gzorgz/iStock)
前回記事「https://toyokeizai.net/articles/-/283186」で、インフレ率との関係をていねいに解説した中野剛志氏。著書『https://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4492444386/toyokeizaia-22?p=TK』でいち早く日本にMMT(現代貨幣理論)を紹介した同氏が、今回は「そもそも貨幣とは何か」という視点から解説する。


(2)(メール転送です:一部加筆修正)私から上記メールに関して発信したメール
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前略,田中一郎です。

柴田様、日々精力的な投稿に改めて敬意を表します。
今日は中野剛志氏の東洋経済ONLINE記事へのコメントですが、タイミングを得ていて、とてもGOODだと思います。拝読いたしましたが、中央銀行についてのご説明に関しては、ほぼ私も同じ考えです。詳細なご説明に感謝いたします。

(最後の部分は残念ですが私とは異なる意見です=私は金融政策に関しての責任は、第一義的には、(政治家・財務省官僚や日銀総裁・政策委員たちを当然のこととすれば)有権者・国民にではなく、大学教授・研究者(アカデミズム)とマスごみにある、と見ています=言い換えますと、われらがために財政支出をせよ、と政府に迫るのは有権者・国民として当然のことであり、むしろ私は、有権者・国民は自分の大きな物差しで見た自己利害を強く自覚し、それを判断基準にして、選挙時の投票を含む政治・経済・社会行動を実践すべきであると考えています(それができていないからおかしなことになっている)。そうした有権者・国民の行動の結果を、ハイパーを含むインフレにしない算段をすべきは金融政策であり、まさにそれこそが金融政策の第一義的な仕事です。デフレ不況・超低金利時代に異次元緩和などをやって金融政策が景気テコ入れをやるなどと言うのはトンチンカンな話であり、いらんことはせんでいい、というのが、私の言いたいことです)

ついでに少し申し上げますと、日銀による国債買いオペと、日銀による国債の直接引受は、峻別して考えておくべきです。簡単に列記しますと、

*日銀による国債の買いオペ=判断の主体は日銀にある
*日銀による国債の直接引受=判断の主体は政府にある

ただ、今日の黒田日銀のように、アベ政権・首相官邸への「忖度金融政策」を展開して、アベ政権の放漫極まりない財政支出を日銀が事実上ファイナンスするようなことをしていると、実質的に同じことになってしまいます。これに対するマスごみやアカデミズムの批判力の乏しさは目を覆いたくなる状態です。

しかし、だからと言って、日銀による国債の直接引受にOK、というのはいけません。日銀総裁や政策委員会のメンバーによっては、直接引受のような事態が出来てしまうとはいえ、それは踏み越えてはならない一線です。たとえかなり形式的になろうとも、国債を日銀が買うのか買わないのか、保有するのかしないのか、は、形の上では日銀が決められる状態にしておかなければなりません(対政府牽制機能)。そして、やはり日銀の使命は、まず第一に「通貨価値の安定」ということになります。私は、インフレターゲット論者(リフレ派)を「根性物マンガの見過ぎ」として厳しく批判していますし、また、そもそもインフレ率2%を目標にすること自体も誤りであると考えています。物価の目標はインフレ率0%でいいのです。(政府が目標にすべきは、当分の間は、最低賃金を含む賃金水準や労働分配率の向上、あるいは正規雇用の拡大とロスジェネ世代正規雇用、子どもの貧困率や相対的貧困率の引き下げ・解消など、ではないかと思います)

それから、MMT(現代貨幣理論)については、私はまとまった書物を読んでいないので断言は致しませんが、これまでに集めた資料からは、柴田様が以前におっしゃっていたように、「インフレにならないようにという条件が付いているのなら、今までと何が違うの?」ということだろうと思っています。自国通貨の国債がデフォルトすることはない、というのは、円貨紙幣を発行しているのが日銀という政府機関ですから、言ってみれば当たり前のことです(日銀が国債のデフォルトを無視することはあり得ない)。しかし、その代償としてインフレが起きて通貨価値が吹き飛べば、事実上、国債も日銀紙幣もデフォルトしたことになるわけですから、インフレにならない限りで、というのは、国債が事実上も含めてデフォルトしない限りは、というのと同じことなのです。つまり、何も新しいことはない、ということになります。

しかし、それでは身もふたもないでしょう。MMTについては、別途、詳論したいと思っているのですが、さしあたり私のMMTの解釈は、自国通貨建てで国債が発行され、それが比較的おとなしい国内居住者によりその大半が保有されている場合には、いわゆる財政破たん=国債デフォルトの「天井」(限界)は、従来考えられているよりも高い、ということではないかと受け止めています。現在の日本では、それに加えて、政府が国債等債務に対応して、かなりの資産(金融資産を含む)を保有していることや、日銀が国債をかなり買い込んでいることなどから、少なくとも現状は、日本の財政は危機的状況にあるとは言えない、ということです。詳細は下記の「新ちょぼゼミ」での私の話をご参照ください。

(それともう一つ、MMTはアメリカで発祥して、アメリカで反緊縮リベラル派の議員たちが主張の根拠の一つにし始めたことで注目を集めるようになりました。つまりMMTで暗黙裡に想定されている通貨は「ドル」=アメリカの通貨だということです。しかし、ドルはいわゆる国際決済通貨であり、日本円のように、そうでない国の通貨とは決定的に違う、いわば「特権的地位」にあることを忘れてはいけないでしょう。簡単に言えば、世界中でドルは国際取引の決済通貨として使われるため、その発行限度の(所謂)「天井」は一般の国の通貨と比較してはるかに高い、ということです。アメリカのMMTの一部で言われている乱暴な議論を日本がそのままやったら日本経済は厄介なことになりかねません。昨今は自民党のロクでもない議員どもがこのMMTに注目をし始めていて要注意です。MMT+自民党、というポリシーミックスは放漫財政という最悪の事態を招きかねません。:田中一郎)

(報告)(6.3)新ちょぼゼミ:財政・金融政策を見定める基本(御用経済学者・忖度経済学派を見分けるコツ)(その5):異次元金融緩和は弊害ばかりで効果なし・日本経済再生への道はどこにあるか- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/06/post-03f4ac.html

そして、これが一番大事な点ですが、きたる夏の国政選挙へ向けて、下記の松尾匡立命館大学教授らの「薔薇マーク・キャンペーン」などを盛り上げて、消費税増税反対や私たちの生活関連への財政支出の拡充を図れという「反緊縮・財政支出抜本改善・公正な税制実現・市場原理主義政策との決別」など、「アホノミクス」に代わる「オルタナティブな経済政策」を掲げて一大国民運動を起こすことが、私たちの最重要課題なのです。

(関連)薔薇マークキャンペーン
 https://rosemark.jp/

(関連)新しいリーフレットができました。 - 薔薇マークキャンペーン
 https://rosemark.jp/2019/04/09/01-14/
(関連)「消費税10%、とんでもない!」チラシ…無料でお送りします。- 薔薇マークキャンペーン
 https://rosemark.jp/2019/04/23/01-21/

(みなさま、首都圏での上記リーフレットやチラシの配布がまだまだ不十分です。ご協力をお願い申し上げます。日本の生死を決するかもしれない国政選挙を前にして、シロウト評論家稼業や観客民主主義・お任せ民主主義だけをしていてはダメだと思います。ふるってご参加を!!)

この辺の話も、来たる6/24の下記「新ちょぼゼミ」の前半(午後6時~7時)でやりますので、是非ご参集ください・

(6.24)オルタナティブな日本をめざして(第29回):今さら聞けない「遺伝子組換え」と「ゲノム編集」(基礎編)(新ちょぼゼミ:天笠啓祐さん)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-932d.html

(関連)2019年の国政選挙をいかに闘うか(アベ政権退陣と自公政治の抜本転換を求めて)- いちろうちゃんのブログ」 
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-b038e9.html

(これまでの分は上記サイトの「2.経済政策について」に掲載しています。また、次回の6/24は6/3の下記の続きとなります)

(関連)(報告)(6.3)新ちょぼゼミ:財政・金融政策を見定める基本(御用経済学者・忖度経済学派を見分けるコツ)(その5):異次元金融緩和は弊害ばかりで効果なし・日本経済再生への道はどこにあるか- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/06/post-03f4ac.html


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以下、中野剛志さんの直近著書や関連報道などをご紹介いたします。

1.中野剛志さんの直近著書
 (1)はなかなか読みやすくていい本でしたが、おおざっぱに申し上げると「8割正しく、2割が間違い」と私は評価しています。近々、この続編の「戦略編」が出版されるそうで、これもセットでご覧になるといいでしょう。いずれ私の「新ちょぼゼミ」で中野剛志さんの著書の内容についてコメントする予定でおりますので「乞うご期待」です。なお、中野剛志さんは、TPP協定など市場原理主義的な国際経済協定にも反対をしておられて、これまでにもたくさんの著書があります。図書検索で「中野剛志」をKEYワードにして検索してみてください。

(1)目からウロコが落ちる奇跡の経済教室 基礎知識編-中野剛志/著(ベストセラーズ)
 http://u0u1.net/MBWv
(2)目からウロコが落ちる奇跡の経済教室 戦略編 -中野剛志/著(ベストセラーズ)
 https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refBook=978-4-584-13906-6&Sza_id=MM
(3)富国と強兵 地政経済学序説-中野剛志/著(東洋経済新報社)
 http://u0u1.net/zVEU

2.金子勝立教大学教授の直近著作
 経済のこと、日本経済のことで、この方の議論を聞かないでは判断を間違います。下記は直近の著作です。なかなかいい本でした。金子先生、また、私の「新ちょぼゼミ」に講演に来てください。お願い申し上げます。

平成経済衰退の本質-金子勝/著(岩波新書)
 http://u0u1.net/Hrwi

(関連)「資産寿命」の指針案 金融庁の議論に乗ったらババを引く|金子勝立教大学教授 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/255858
(関連)金子勝の「天下の逆襲」|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/925

3.明石順平さんの直近著作
 この本も、「アホノミクス」や日本経済の置かれた状態を、まさに本の題名にもあるように「経済データ」でビジブルに理解できるいい本です。ただ、明石順平氏の経済政策についての主張は、私には「緊縮政策をもっと徹底せよ」という風に読めるので関心いたしません。当面の「市民と野党の共闘」が掲げるべき経済政策は「緊縮政策」ではなくて「反緊縮」です(但し、「反緊縮」だけではありません。財政支出構造の抜本改善、公正な税制の実現による税収の確保、労働法制の抜本改革、市場原理主義経済政策との決別、新産業革命促進など産業政策と産業構造の転換、農林水産業や地域経済の再生、などなども併せて実現していく必要があるのです。その辺の話は次回の「新ちょぼゼミ」でいたします)。

データが語る日本財政の未来-明石順平/著(集英社インターナショナル新書)
 http://u0u1.net/tc0w

(関連)(別添PDFファイル)名目賃金・実質賃金・消費者物価指数の推移(明石順平『データが語る日本財政の未来』)
ダウンロード - e5908de79baee8b383e98791e383bbe5ae9fe8b3aae8b383e98791e383bbe6b688e8b2bbe88085e789a9e4bea1e68c87e695b0e381aee68ea8e7a7bbefbc88e6988ee79fb3e9a086e5b9b3efbc89.pdf
(関連)(別添PDFファイル)EU主要国と日本の名目賃金(明石順平『データが語る日本財政の未来』)
ダウンロード - efbca5efbcb5e4b8bbe8a681e59bbde381a8e697a5e69cace381aee5908de79baee8b383e98791efbc88e6988ee79fb3e9a086e5b9b3e3808ee38387e383bce382bfe3818ce8aa9ee3828be697a5e69cace8b2a1e694bfe381aee69caae69da5e3808fefbc89.pdf

4.経済関連の報道から
(1)(別添PDFファイル)MMTが問題なのは無駄な支出を増やすから(野口悠紀雄『週刊ダイヤモンド 2019.5.11』)
 http://dw.diamond.ne.jp/articles/-/26495
(2)【二階俊博】自民“クビ切り”画策 金融庁長官に2000万円問題の責任転嫁|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/256006
(3)まるで悪徳商法…年金増額“騙しのトリック”根本答弁で発覚|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/255855
(4)もっと怒れ 無策・搾取の末に「2000万円稼げ」の責任転嫁(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
 http://www.asyura2.com/19/senkyo261/msg/769.html
(5)消費税増税で「日本は衰退」安倍政権ブレーンも「延期判断」後押し | 週刊金曜日オンライン
 http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2019/06/11/antena-492/

5.「いちろうちゃんのブログ」より
(1)(他のMLでの議論です)「市民と野党の共闘」は「反緊縮・生活優先」の経済政策を掲げ、アベ政権・自公政治に代わる「「オルタナティブな日本」を目指して闘え=国政選挙勝利と政権交代への最短距離- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/05/post-c206e8.html

(2)(他のMLでの議論です)5/9付東京新聞「こちら特報部」記事「革命か暴論か MMT(現代金融理論)」について- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/05/post-60172a.html
草々
 

2019年6月 9日 (日)

日米「密約」同盟と地位協定:他国地位協定調査 報告書(欧州編)(沖縄県 2019年4月公表)=思考停止の「日米アンポぼけ」はもうやめる時が来ている

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
================================
1.(別添PDFファイル)参院選 消費税争点化? れいわ新選組、廃止訴え寄付1.6億円(朝日 2019.6.8)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14048136.html
 https://www.asahi.com/articles/ASM6653R5M66UTFK00V.html

(一人でも多くの、少しでも多くの、ご支援とご協力をお願申し上げます。若き政治家・山本太郎がこの日本をちゃんとするための「世直し」に立ち上がります。みなさま、山本太郎にチャンスをお与えください。可能な限り大きく力強くスタートできるよう、みなさまのお力添えをお願いいたします。:山本太郎応援勝手連より)

(関連)ご寄附のお願い - れいわ新選組
 https://www.reiwa-shinsengumi.com/donation/
(関連)ボランティア募集 - れいわ新選組
 https://reiwa-shinsengumi.com/volunteer/form_volunteer.php
(関連)れいわ新選組 HP
 https://www.reiwa-shinsengumi.com/

(関連)「参議院議員 山本太郎」オフィシャルサイト
 https://www.taro-yamamoto.jp/
(関連)「参議院議員 山本太郎」オフィシャルサイト - 「まずは、消費税を5%に減税! 野党の統一政策に!」どんな署名なの?
 https://www.taro-yamamoto.jp/signaturerally
(関連)全文表示 - 「消費税廃止」「減税」で差別化? 参院選に向け「争点」打ち出す野党候補も - J-CASTニュース
 https://www.j-cast.com/2019/06/06359440.html?p=all

(関連)東京新聞-消費増税、反対60% 全国世論調査 景気対策も反対61%-政治(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201906/CK2019060902000135.html

(関連)薔薇マークキャンペーン
 https://rosemark.jp/


2.おしどりマコ(立憲民主党)=がんばってね! みんなで応援しています
 https://www.oshidorimako.page/home


3.(報告)(6.3)新ちょぼゼミ:財政・金融政策を見定める基本(御用経済学者・忖度経済学派を見分けるコツ)(その5):異次元金融緩和は弊害ばかりで効果なし・日本経済再生への道はどこにあるか- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/06/post-03f4ac.html

(お詫びと訂正)
 録画を見ておりましたら下記の2点について間違いに気が付きました。お詫びして訂正いたします。

(1)日銀保有の国債は約470兆円、銀行の日銀ブタ積み預金は約390兆円、でした(各460兆円・430兆円と言い間違い)
(2)所得税は所得が1億円を超えたあたりから税の実質負担率が下がる=金融資産所得の分離課税のため(1億円を1兆円と言い間違えていました)

((1)関連)営業毎旬報告(3月31日現在) - 日本銀行 Bank of Japan
 https://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/acmai/release/2019/ac190331.htm/
((2)関連)所得1億円超の金持ちほど税優遇される現実-政策 東洋経済オンライン
 https://toyokeizai.net/articles/-/201951?page=3

(今年夏の国政選挙へ向けて、その最大の争点の一つである経済政策(財政・金融・その他)について、「新ちょぼゼミ」の場をお借りしながら、私から連続してご説明を続けています。上記の私からのお話は、財政政策のレビューを行いながら、いよいよ金融政策についての話に入り始めているところです。時間の関係で、終りの方が舌足らずになっていますので、次回=6/24(下記)には、再度、この続きから丁寧にお話をしていきます。みなさまのご参加をお待ちしております。:田中一郎)

(6.24)オルタナティブな日本をめざして(第29回):今さら聞けない「遺伝子組換え」と「ゲノム編集」(基礎編)(新ちょぼゼミ:天笠啓祐さん)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-932d.html


4.少人数読書会「大川端」へのお誘い:故丸山真男「現代政治の思想と行動」を読み始めました
 少人数読書会「大川端」を開催しています。まだ若干名のご参加が可能です。参加ご希望の方は私(田中一郎)までご一報ください。ご案内のメールをお送りいたします。少人数で意見交換や情報交換をしながら、今日の日本の右傾化・ファシズム台頭の危機や大衆社会の現況、あるいは経済問題や政治・政策の在り方などについて、いろいろな角度から、みんなで考えています。次回は7月2日(火)の午後6時から、場所は東京都中央区明石町区民館5号室です。

(読書会)現代政治の思想と行動 新装版-丸山真男/著(未来社)
 http://urx.red/W9pr

(関連)(別添PDFファイル)丸山真男の永久革命(イントロ部分)(柄谷行人『世界 2019.7』)
 https://www.iwanami.co.jp/book/b457738.html

5.政局報道その1:自民党・公明党・維新・希望(ロクでもないグループ)
(1)(別添PDFファイル)「早期」改憲へ4項目、自衛隊明記・緊急事態対応など、自民公約 消費増税予定通り(東京 2019.6.8)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201906/CK2019060802000177.html
(2)【中継録画】自民党が参院選公約を発表 「外交防衛」など6つの柱(2019年6月7日) - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=Zcopn96D7zc
(3)「死ぬまで働け」「自分で稼げ」未来投資会議の正体 竹中平蔵が暗躍(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
 http://www.asyura2.com/19/senkyo261/msg/649.html
(4)【安倍晋三】在任歴代3位でも約束守らず 安倍首相“4つのヤルヤル詐欺”|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/255726
(5)なぜ自民党は予算委員会開催を拒否するのか? 熟議拒否が議会制民主主義を壊す - ハーバービジネスオンライン
 https://hbol.jp/194150
(6)安倍首相と省庁幹部の面談記録が一切作成されなくなった! 森友・加計後に宣言した「公文書管理見直し」の正体|LITERA/リテラ
 https://lite-ra.com/2019/06/post-4751.html
(7)小さな字でひっそりと…自民党選挙公約で“消費税増税隠し” (女性自身[光文社女性週刊誌])
 https://web.smartnews.com/articles/fYR8EP8WWGk
(8)年金「財政検証」公表せず“暗い見通し”を参院選後に先送り|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/255728


6.政局報道その2:「市民と野党の共闘」(立憲民主党・共産党・社会民主党・国民民主党・無所属統一候補:正義の味方・世直しグループ)
 消費税増税中止・減税へ、国民生活再生健全化最優先、不公正税制徹底是正(=財源確保)、反緊縮、(弱者いじめ・自己責任原則の)市場原理主義政策との決別、税金無駄遣い一掃などの経済政策を柱に建て(「アホノミクス」のオルタナティブ)、これにマッチする日本国憲法の積極的活用や脱原発・再生可能エネルギー抜本推進、アベ政権の悪法一括廃棄(戦争法や特定秘密保護法、カジノ法(IR)や共謀罪・盗聴法、種子法廃止や水道民営化など)、利権土建の排除、新しい民主主義などを「市民と野党の共闘」の候補者がしっかりと掲げ、今夏の政治決戦へ向けて積極的に打って出ていきましょう。また、既成政党は衆議院小選挙区の候補者調整や参議院複数定数区での「共倒れ防止」の候補者調整を急いでください。アベ政権・自公政治のチェンジに「大手」をかけていきましょう。今こそ「団結」です!!

(1)(別添PDFファイル)32の全一人区 野党一本化(東京 2019.6.8)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201906/CK2019060702000289.html
(2)「立憲野党4党1会派の政策に対する市民連合の要望書」
https://shiminrengo.com/wp/wp-content/uploads/2019/06/a2bbca68ee38e91be115ef06d0bbfb65.pdf
(3)「老後2000万円」で野党攻勢=参院選、年金問題の再来狙い (時事通信社)
 https://web.smartnews.com/articles/fYN4ZJxGN7T
(4)原発ゼロ法案の審議要求 野党集会、たなざらし批判 - 共同通信- 沖縄タイムス+
 https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/430105
(5)老後資金、貿易「密約」で攻防=安倍首相出席で10日に参院決算委-与野党 (時事通信社)
 https://web.smartnews.com/articles/fYY4xotQRUV

*参院選7月21日に 安倍政権、国会会期延長しない方針:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASM685FF1M68UTFK008.html

(マスごみは今や批判的ジャーナリズム報道を放棄して、まるでアベ政権・自公政治の広報機関のごときものに堕しています。「市民と野党の共闘」が何をどう変えようとしているのかを、「アホノミクス」をはじめアベ政権・自公政治の嘘八百の暴露とともに、わかりやすく、繰り返し繰り返し、圧倒的多数の有権者・国民に、私たち市民の手で伝えていきましょう。「最後に愛は勝つ」を信じて動きましょう。負けられません、勝つまでは:田中一郎)

7.IWJより
(1)日刊IWJガイド「<本日のインタビュー>本日午後1時より、『れいわ新選組から立候補へ! 原発・拉致問題のウソと改憲と戦争! 岩上安身による拉致被害者家族連絡会・元事務局長・蓮池透氏インタビュー』を公共性に鑑みフルオープンで生中継配信します! 」 2019.6.7日号~No.2458号~(2019.6.7 8時00分) - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/38718

(2)日刊IWJガイド・土曜版「【特別寄稿】『自民と維新による改憲』が大阪で動き出した! 都構想で維新と全面対決した自民が地元議員の猛反発を無視して維新との融和路線を発表!- 橋下徹氏は大阪市議に改憲での連携を呼びかけ!」 2019.6.8日号~No.2459号~(2019.6.8 8時00分) - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/38720
================================


みなさまも既にご承知の通り、日本の憲法や法律を完璧に無視して踏みにじる在日米軍の不法行為や犯罪、あるいはやりたい放題のデタラメな行為が、日本全国あちこちで頻発しています。また、米軍の戦闘機その他が頻繁に事故を起こし、日本の有権者・地域住民が危ない状態に追い込まれている事態も深刻化してきました。とりわけ沖縄県では、在日米軍による犯罪・違法行為・事故・事件が日常茶飯のように繰り返されては改められることもなく、更に米軍機による騒音や米軍基地による環境汚染などなど、我慢の限界をはるかに超える異常事態が続いています。

こうしたことの背景には、既に明々白々のこととして日米地位協定という時代錯誤とでも言うべき不平等協定(条約)の存在があり、更に水面下に、アジア太平洋戦争直後から続く日本の歴代政権による「(不平等)密約」(日本が一方的に主権を放棄して在日米軍があたかも占領軍のようにふるまうことを許す約束事=密約=秘密協定(条約))があるのです。そして、その密約=つまりは日米「密約」同盟の個々具体的な運営については、日米の政治家が全く参加していない完全秘密会議である日米合同委員会で取り決めがなされ、その審議状況はもちろん、取り決めの結果さえも非公開・完全秘密とされ(おそらく特定秘密)、国会議員ですら見ることも調べることもできないという、これまた異常状態が戦後70年以上にわたって続いているのです。

現在の日本は、対米関係においては独立国の実体は全くなく、宗主国アメリカに付き従う新植民地の様相を呈し続けており、特に売国奴政権であるアベ自公政権の時代となって、この傾向は一段とひどくなっています。日本の司法もまた、統治行為論などと屁理屈をこねては、こうした「憲法問題」について、その期待されている責任を放棄して逃げまくっています。日本は政府も裁判所も、この日米地位協定と日米合同委員会という、時代錯誤の産物の前に全面白旗状態にあり、情けなくも悲しくも、未だに在日米軍の占領支配下にある、と言っても過言ではない状態が続いているのです。

申し上げるまでもなく、この事態は速やかに解消され、主権国家としての日本を再確立しなければなりません。もう一刻の猶予もないのです。そんな中、在日米軍の暴挙に日々苦しめられている沖縄県が、日本と同じ敗戦国であるドイツとイタリアを含む欧州4カ国(他に英国とベルギー)におけるNATO軍との地位協定の実態調査を行い、このほど2019年4月にその結果をまとめて公表しています。

本来であれば、日本政府がこうした調査を行い、日本の有権者・国民が在日米軍から不当な行為による害悪を受けぬよう、諸外国の事例などを参照しながら万全の対応をしなければならぬのですが、歴代の売国奴・腰抜け政権は、その最重要の仕事から逃げ回っているのです。アベ自公政権などは、逃げ回るどころか、さまざまなものを差し出しながら「対米朝貢外交」を展開する始末です。もういい加減にしろ、という話になっています。一刻も早く、この愚かなる恥さらし政権を更迭し、日米関係を正常化して、日米地位協定改定や日米合同委員会の廃止・公開に踏み切る必要があります。

以下、関連情報を参考文献などとともにご紹介申し上げます。2019年政治決戦の1つの争点にもするべき重大な国政・外交・安保問題です。

 <別添PDFファイル>
(1)日米地位協定と裏合意、国内法不適用の構造、沖縄問題ではない(毎日 2019.6.6)
(2)追跡 謎の日米合同委員会(上):日本上空植民地化の「密約」を暴く(イントロ部分)(吉田敏浩『サンデー毎日 2019.6.2』)
(3)追跡 謎の日米合同委員会(下):米軍に差し出されし「空域」を暴く(イントロ部分)(吉田敏浩『サンデー毎日 2019.6.9』)
(4)米軍上空ドローン禁止、取材制限恐れ 改正規制法成立(東京 2019.5.17夕刊)
(5)阿部岳の政治時評:毒水飲まされる人々、思想でなく命の問題(『週刊金曜日 2019.5.31』』)
(6)横田基地周辺国有地「町が鉄柵だらけに」住民、協議申し入れ(毎日 2019.5.24夕刊)

 <沖縄県 HPから>
(1)他国地位協定調査 報告書(欧州編)(沖縄県 2019年4月)
 http://urx.red/ZD3L
(2)他国地位協定調査について 沖縄県(上記の要約版)
 http://urx.red/QVXk
(3)地位協定ポータルサイト/沖縄県
 https://www.pref.okinawa.jp/site/chijiko/kichitai/sofa/index.html

(関連)沖縄 米軍の地位協定、日本と欧州ではこんなに違う:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASM575VTRM57UEHF016.html
(関連)社説[地位協定の比較調査]米軍に国内法適用せよ - 社説 - 沖縄タイムス+プラス
 https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/416544

(関連)米軍に国内法適用必要 地位協定改定で集い 沖縄県、欧州4カ国と運用比較 沖縄タイムス
 https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/426106
(関連)独伊地位協定を調査報告-沖縄県議会総務企画委 知事に提出:赤旗
 https://www.jcp.or.jp/akahata/aik19/2019-05-30/2019053004_02_1.html


1.(別添PDFファイル)日米地位協定と裏合意、国内法不適用の構造、沖縄問題ではない(毎日 2019.6.6)
 https://mainichi.jp/articles/20190606/ddm/004/070/002000c?fm=mnm

(一部抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(中略)沖縄県は今年4月、日本と同様に米軍の駐留を受け入れている欧州4カ国の調査報告書を発表した。調査対象は北大西洋条約機構(NATO)で米国と同盟を組むドイツ、イタリア、英国、ベルギー。このうち独伊は日本と同じ第二次大戦の敗戦国であり、戦後は東西冷戦の欧州前線基地の役割を担ってきた。日本と似た境遇にありながら、彼我の違いは大きい。4カ国の政府はいずれも住民の生活を守る立場で米軍の運用を統制していた。沖縄県の調査で明確になったことを4点にまとめると以下のようになる。

①受け入れ国の国内法令が米車に適用されないのは日本だけ。

②受け入れ国に米軍墓地への立ち入り権がないのは日本だけ。

③受け入れ国の許可や承認なしに米軍が訓練できるのは日本だけ。

④米軍の基地内や事故機に警察権を行使できないのは日本だけ。

これでは事故の原因究明や再発防止に日本側が関与できない。日本では米軍が一方的に戦闘機などの訓練空域を設定し、夜間や低空の飛行訓練を事前通知なしに市街地で行っている。それを知った4カ国の調査対象者は一様に驚いていたという。

(中略)翻って日米地位協定は一度も改定されず、どれだけあるか定かでない裏合意もそのまま継続されている模様だ。その元凶となっているのが「一般国際法上、駐留を認められた外国軍に国内法は適用されない」という日本政府の見解だろう。4カ国の調査対象者でそのような「一般国際法」の解釈に同調した人は米軍関係者も含め一人もいなかった。

米大統領のヘリは自衛隊にも適用される航空法の規制を受けない。首都圏上空の大半を含む広大な「横田空域」の航空管制を米車が握っている根拠も合同委の合意だけだ。72年の沖縄返還後、政府は半ば意図的に米軍基地問題を沖縄問題にすり替え、本土側の無関心が主権国家とは言い難い不平等の放置を許してきたように思えてならない。沖縄県の調査報告書は、地位協定の抱える根源的な矛盾を日本国島全体に突きつけている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(この記事には、ここには引用しなかったが、つまらぬ政府の言い訳を代弁しているような記述もあるものの、上記に限って言えば、控えめな表現ながらも肝心なことはきちっと報じている。毎日(忖度ちょうちん)新聞でもこれだけのことが書けるということは、在日米軍の日本国内での振る舞いが如何にひどいものなのか、日米地位協定や日米合同委員会が主権国家を縛るものとして如何に非常識なものかを、いみじくも示していると言っていい。:田中一郎)

2.(別添PDFファイル)追跡 謎の日米合同委員会(上)(下):日本上空植民地化の「密約」を暴く(イントロ部分)(吉田敏浩『サンデー毎日 2019.6.2』)
 http://mainichibooks.com/sundaymainichi/backnumber/2019/06/02/

(関連)日本の上空に日本の主権がない!「横田空域」は事実上の訓練空域!日米合同委員会でつくられた「空の壁」!~5.27 岩上安身による ジャーナリスト・吉田敏浩氏インタビュー - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/449523

(関連)「日本国憲法の上に日米地位協定があり、国会の上に日米合同委員会がある」(故・翁長沖縄県知事)──「米軍特権を生む秘密の合意システム」「対米従属の根源」である日米合同委員会 ( 軍事 ) - TABIBITO - Yahoo!ブログ
 https://blogs.yahoo.co.jp/moritakeue/16425825.html

(関連)日米戦争同盟 日米合同委員会と対米従属の核心-吉田敏浩(河出書房新社)
 http://urx.red/Wxr8
(関連)「日米合同委員会」の研究 謎の権力構造の正体に迫る-吉田敏浩/著(創元社)
 http://urx.red/dabW


3.日米地位協定に関する参考書
(1)(新刊書)日米地位協定 在日米軍と「同盟」の70年-山本章子/著(中公新書)
 http://urx.red/YL2Y
(2)本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」-前泊博盛/編著(創元社)
 http://urx.red/XP9G
(3)日米地位協定の考え方・増補版 外務省機密文書-琉球新報社/編(高文研)
 http://urx.red/Hk9v
(4)検証日米地位協定 主権を取り戻すために-「しんぶん赤旗」政治部安保・外交班/著(日本共産党中央委員会出版局)
 http://urx.red/ZnqB

4.「いちろうちゃんのブログ」より
(1)日米安保体制=日米密約同盟の隠された正体が一段と明らかに=(必見必読)『知ってはいけない 2』(矢部宏治著:講談社現代新書)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/12/post-2ecc.html

(2)安全保障や軍事の議論をするときは、一般論抽象論ではなく、日米安保(日米密約同盟)や自衛隊(在日米軍と一体化した攻撃型軍隊)の実際のあり様をよく確かめてから具体的な形でしないと無意味- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/05/post-6e92.html

(日米密約同盟であり、在日米軍占領時代と同じレジームを続けてきている日米安保体制に終止符を打つ=つまりは日米安保条約をやめる、ということを決断するべき時が来ているということを意味します。さすれば、アメリカのポンコツ兵器の爆買いや日米FTA・TPP協定などとも、さようなら、ができるはずです。

言い換えれば、対米隷属をやめ、自分の頭で考える外交・安保の時代に日本という国が入っていかなければいけないということです。思考停止の日米アンポぼけ=日米アンポんたん、はもう「ほどほどに」しておけということです。これこそが、本当の意味での「戦後レジームからの脱却」です。日本国憲法はそうすることとで生きてくるのです。:田中一郎)


5.その他関連サイト
(1)(別添PDFファイル)米軍上空ドローン禁止、取材制限恐れ 改正規制法成立(東京 2019.5.17夕刊)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201905/CK2019051702000284.html
(2)(別添PDFファイル)阿部岳の政治時評:毒水飲まされる人々、思想でなく命の問題(『週刊金曜日 2019.5.31』』)
 http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/002816.php
(3)(別添PDFファイル)横田基地周辺国有地「町が鉄柵だらけに」住民、協議申し入れ(毎日 2019.5.24夕刊)
 https://mainichi.jp/articles/20190524/dde/041/040/024000c

(4)「どうにかしてほしい」市民から悲鳴 普天間飛行場で過去最高の124・5デシベル 人間の聴力の限界に迫る騒音-琉球新報 
 https://ryukyushimpo.jp/news/entry-920407.html
(5)過去には犠牲者も… 沖縄で相次ぐ米軍の落下事故 - 琉球新報
 https://ryukyushimpo.jp/news/entry-931430.html
(6)基地上空ドローン禁止 改正規制法成立 報道大幅制限の恐れ - 琉球新報
 https://ryukyushimpo.jp/news/entry-920327.html
(7)元NATO司令官 沖縄行きに関心 イタリアで米軍飛行を規制 沖縄知事、日米地位協定の改定に意欲 沖縄タイムス
 https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/426107
(8)国に基準設定 基地立ち入り調査要請へ 有機フッ素化合物で玉城知事-琉球新報
 https://ryukyushimpo.jp/news/entry-928481.html

(9)東京新聞-横田騒音、差し止め認めず 東京高裁 賠償命令過去分のみ-社会(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201906/CK2019060702000146.html
(10)日米地位協定研究の第一人者「合同委員会に住民参加を」|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/253508
(11)米海軍、銃携行の運用を改善 佐世保基地の日本人警備員問題 沖縄タイムス
 https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/421154
(12)米軍、ヘリの部品と認める 沖縄の中学校の落下物 - 琉球新報
 https://ryukyushimpo.jp/news/entry-931016.html
(13)「やむを得ない」 防衛相が異例の容認 米軍嘉手納基地でのパラシュート降下訓練 沖縄県は反発 沖縄タイムス
 https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/424179

*菱山南帆子氏「安倍政権しか知らない若者たちに響く言葉が必要」神谷武宏氏「雨しか落ちない沖縄の空からヘリ部品が落ちてきた!」5.26講演会「考えよう!憲法のこと、沖縄のこと」 2019.5.26 IWJ
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/449452
草々

2019年6月 6日 (木)

(報告)(6.3)オルタナティブな日本をめざして(第28回):「容量市場と容量メカニズム:老朽化原発・石炭火力の経済的延命策か!?」(松久保肇さん:原子力資料情報室)

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


去る6月3日、水道橋のたんぽぽ舎におきまして、原子力資料情報室の松久保肇さんをお招きして、下記の講演会を開催いたしました。以下、簡単にご報告申し上げます。


(イベント情報)(6.3)オルタナティブな日本をめざして(第28回):「容量市場と容量メカニズム:老朽化原発・石炭火力の経済的延命策か!?」(松久保肇さん:原子力資料情報室)
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/03/28-1e87.html

電力自由化の本格化とその進展に伴い、電力需給の大きな変動にも耐えられる予備電源の確保をどうするかが大きな問題として浮上しています。海外では「容量メカニズム」と呼ばれるいくつかの制度設計を行い、再生可能エネルギーを中心に置きながら、この問題の解決を図っているところもありますが、日本の場合には経済産業省が中心となり、「容量市場」という制度に「決め打ち」をするような形で、この問題への対応が検討され、まもなく実施に移されようとしています。しかし、その内容を見てみますと、老朽化原発や老朽化石炭火力の経済的延命策かとも思われるような仕組みとなっており、このまま看過しておくことは問題ではないかと思われます。今回はこの問題に詳しい原子力資料情報室の松久保肇さんにおいでいただき「容量市場と容量メカニズム」のテーマでご講演いただきます。ふるってご参加ください。

講 師:松久保 肇(まつくぼ はじめ)さん
    原子力資料情報室 事務局長、研究員(国際担当)


*(当日録画)20190603 UPLAN 松久保肇「容量市場と容量メカニズム:老朽化原発・石炭火力の経済的延命策か!?」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=zcsnxWbnVoo

 <当日レジメ:別添PDFファイル>
(レジメ)電力システム改革で作られる新市場の問題点:容量市場を中心として(松久保肇・原子力資料情報室 2019.6.3)
ダウンロード - efbc88e383ace382b8e383a1efbc89e99bbbe58a9be382b7e382b9e38386e383a0e694b9e99da9e381a7e4bd9ce38289e3828ce3828be5aeb9e9878fe5b882e5a0b4efbc88e69dbee4b985e4bf9de8828720202019.6.3efbc89.pdf


(田中一郎コメント)
「容量市場」という「発電設備そのものの存在を取引する」のだという「虚構」により、老朽原発1基あたり1年間で100億円ものカネが労せずして、何もしなくても流れ込んでくるような「インチキ・ピンハネ」制度が創られようとしています。電力の需給変動に対する調整の方法はいくらでもあるのに、1年間に1兆5千億円ものカネを電力消費者に負担させながら「容量市場」なるものをでっちあげ、老朽原発・老朽火力への経済的テコ入れ延命策を行おうというのですから穏やかではありません。おまけに今回の松久保肇さんの講演では、「非化石価値取引市場」や「ベースロード電源市場」なるものも併せて教えていただきましたが、これにより、再生可能エネルギーの普及推進を妨害・抑圧しながら、原発や老朽火力を電力市場に大量に潜り込ませ、現存する地域独占電力会社のデタラメな経営を労せずして今後も維持していけるよう、巧みに仕組まれていることもわかりました。

かようなものを容認すれば、ただでさえ世界のエネルギー革命に後れを取る我が国のエネルギー・電力業界はいよいよ陳腐化の度を深め、我が国は巨大なリスクと高コストと膨大な放射性廃棄物を抱え込む「バカの国」に転落していくことになるに違いありません。「市場」という看板を掲げて、さも公正公平な形を装ってはいますが、その狙いとするところは明々白々、原発と老朽化火力の延命・温存なのです。必要もない「市場」なるものをでっちあげ、電力消費者から巨額の発電設備維持費をふんだくろうという魂胆そのものです。

この悪だくみの総本山は経済産業省です。安倍首相官邸に付け入り、忖度どころか政権主導の「悪事」を次々と企画しては有権者・国民に押し付けてくる、この福島第1原発事故責任官庁=経済産業省は、もはや「解体」すべき時が来ています。電力をはじめとする日本の産業の陳腐化と劣化を政策的に促すだけの「お邪魔虫」官庁であり、その合理化のための「悪知恵」だけは今も活発に思い浮かんでくる反社会的・反国民歴組織、それが今日の経済産業省なのです。この役人どもが仕事をすればするほど、日本はどんどん悪くなる、そういう事態が生まれてしまっています。

「容量市場」に加えて、「非化石価値取引市場」や「ベースロード電源市場」、それに「経済産業省」もまとめてスクラップいたしましょう。彼らの計画では、今年の国政選挙を経た2020年から、この原発・老朽火力延命のインチキ政策を本格スタートさせるつもりでいるようです。政権交代がこれを止める唯一の手段と言ってもいいでしょう。ともにがんばりましょう。


 <参考VTR>
(1)20190121 UPLAN これからの電力市場について考える~容量市場とは何か?そしてその課題は?~ - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=GCNSSkOPUoQ
(2)FFTV 改訂5分でわかる電力容量市場 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=xdT37npsJAc&feature=youtu.be
(3)FFTV 3分でわかる原発にお金を流す「非化石価値市場」 - YouTube
  https://www.youtube.com/watch?v=ipvjvABeb5g


 <関連サイトなど>
(1)容量市場 その概要と問題点 - 原子力資料情報室(CNIC)
 http://www.cnic.jp/8457
(2)(別添PDFファイル)電力市場 変わらぬ寡占、自由化から3年、競争環墳整備に課題(日経 2019.6.6)
 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45727760V00C19A6EA1000/
(3)(別添PDFファイル)再生エネ機器 生産急減、風力9割縮小 太陽光は半分(日経 2019.5.12)
 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44689180R10C19A5EA5000/
(4)(別添PDFファイル)非化石価値取引市場一新電力は生き残れない(松久保肇『原子力資料情報室通信 NO.540』2019.6.1)
ダウンロード - e99d9ee58c96e79fb3e4bea1e580a4e58f96e5bc95e5b882e5a0b4efbc88e69dbee4b985e4bf9de88287202019.6.1efbc89.pdf
(5)【声明】原発・石炭火力が脱炭素社会を阻害する 長期戦略懇談会提言をうけて-原子力資料情報室(CNIC)
 http://www.cnic.jp/8462


 <関連情報>
 下記サイトは「容量市場」「容量メカニズム」をKEYワードにして検索した結果、たまたまヒットしたサイトです。いずれも批判的な観点をもってご覧ください。

(1)容量市場の在り方等に関する検討会・勉強会|各種委員会・検討会|電力広域的運営推進機関ホームページ
 https://www.occto.or.jp/iinkai/youryou/
(2)(参考資料)容量市場の概要(電力広域的運営推進機関 企画部 2018年10月12日)
 http://u0u1.net/07XV
(3)火力発電の調整力を売買する「容量市場」、2020年度の開設に課題多く (1-2) - スマートジャパン
 https://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1702/23/news034.html
(4)容量メカニズムとは何か、また容量市場(キャパシティ市場)とは何か - コミュニティーエネルギー研究所
 https://www.community-energy.jp/archives/3203
草々

 

 

(報告)(6.3)新ちょぼゼミ:財政・金融政策を見定める基本(御用経済学者・忖度経済学派を見分けるコツ)(その5):異次元金融緩和は弊害ばかりで効果なし・日本経済再生への道はどこにあるか

前略,田中一郎です。


さる6月3日(月)、水道橋のたんぽぽ舎において第28回「新ちょぼゼミ」を開催いたしました。当日の最初の1時間弱で、私(田中一郎)から「財政・金融政策を見定める基本(御用経済学者・忖度経済学派を見分けるコツ)(その5)」をお話させていただきました。以下、当日の録画や資料とともに簡単にご報告申し上げます。

前回は時間の関係で私の話が十分丁寧に詳細にはできていませんでしたので、わかりにくかったとのコメントもいただいています。ですので今回は、再度、財政政策にも少し遡り、前回言及できなかったことや説明不足を補って、再度、金融政策について説明をしております。当日ご参加いただけなかったみなさまにも、是非、下記の当日録画やレジメをご覧いただけますと幸いです。来たる今年夏の国政選挙では、消費税増税の行方を含む経済政策や「アホノミクス」の評価などが大きな争点になるものと思われます。アベ政権・自公政治による経済政策に厳しい批判を向けていくためにも、みなさまには経済政策について、なお一層のご注目をお願い申し上げます。

 <これまでの経済政策に関する「新ちょぼゼミ」報告>
 下記サイトの「2.経済政策について」と、最後尾の「(追加1)」「(追加2)」をご覧ください。

(関連)2019年の国政選挙をいかに闘うか(アベ政権退陣と自公政治の抜本転換を求めて)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-b038e9.html

(今回は、直接的には、前回5/9(下記)の続編としてお話いたしました。初めての方は下記と併せてご覧ください)

(関連)(報告)(5.9)新ちょぼゼミ:財政・金融政策を見定める基本(御用経済学者・忖度経済学派を見分けるコツ)(その4):現代の金融システム(基本解説)+ 少し丁寧に補足説明を追記しました- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/05/post-b7197e.html

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
下記が今回の当日録画です。

(今回録画)20190603 UPLAN 田中一郎「現代の金融システム」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=UUVmslfLgJc

 今回のご説明を簡単に要約して申し上げますと、市場原理主義と財政均衡主義にもとづいた誤った経済政策が長く続き、超長期の消費不況とデフレ経済に陥った日本を回復させるにはどうしたらいいのかを念頭に置いて、日本の財政状態を冷静に見定めること(財政危機は言われているほどではないこと)、更に、政策や行政が私物化される下でおかしな税金の使い方が巨額にのぼっていることや、歪み切った不公正な税制の下で巨大企業群や富裕層が納税を回避して「税金を払わない」でいることを放置したまま、財政危機をいたずらに煽って消費税増税に走るのではなく、私たちの生活を財政政策により大きく好転させながらデフレ不況からの脱却と日本経済再生の道を探りました。結論的に申し上げれば、今こそまだ余裕のある財政政策を適切に行使して国民経済・国民生活の抜本改善を目指すとともに(反緊縮と財政支出構造の抜本改変)、公正な税制の実現を図って財源確保に努め、他方で、金融政策への過度の偏りを是正することが大事であることも申し上げています。

また、その金融政策ですが、超金融緩和や異次元緩和と言われるピンボケで乱暴な金融政策では、デフレ不況からの脱却ができないどころか、逆にマイナス効果(弊害)ばかりが目立ち始め、かつ無用のリスクを抱え込んで身動きが取れなくなりつつあること(事実、20年近く続けてきた金融緩和は景気回復にはほとんど効果なし)、そしてそれが何故なのかを現代の金融制度(金融システム)に言及して、できるだけ平易に解説をしてみました(ポイントは預金通貨と信用創造にあります)。そして、今のままを続ければ続けるほど、その金融政策の転換=つまりは「出口政策」がますます困難となり、マイナス効果をひどくさせながら日本経済は右肩下がりで衰退を余儀なくされていくであろうこと、また、リーマンショック級の経済パニックや天変地異による大災害被害に対して日本経済が脆弱化していて、近未来に深刻な危機に見舞われかねないことを指摘しています。

なお、まことに申し訳ないことに、今回もまた、最後の方が時間の制約の関係で尻切れトンボのようになっていますので、次回6/24の際に、改めて丁寧にご説明いたします。繰り返しになりますが、財務省・御用学者・マスごみたちが毎日のように騒ぎ立てている財政危機論に煽られて「消費税増税はやむをえない」などとは考えてはいけないこと(騙されてはいけない=そんなことをすれば益々消費不況やデフレ経済はひどくなり、他方で私たちの生活は苦しくなるばかりです)、そんな方法ではなく、オルタナティブな解決策があるのだ、ということを強く申し上げておきたいと思います。次回以降の私からのご説明に「乞うご期待」です。(次回は6/24(月)、午後6時から、同じくたんぽぽ舎で行います=財政・金融政策論の更なる平易な解説に加えて、産業政策論などの今後の諸課題についても言及する予定です)


(関連)(注目)(別添PDFファイル)各国の経済成長率ランキング(中野剛志『奇跡の経済教室』)
ダウンロード - e59084e59bbde381aee7b58ce6b888e68890e995b7e78e87e383a9e383b3e382ade383b3e382b0efbc88e4b8ade9878ee5899be5bf97e3808ee5a587e8b7a1e381aee7b58ce6b888e69599e5aea4e3808fefbc89.pdf

 当日みなさまにご推薦申し上げました中野剛志氏の著書にあった図表です。世界サイテーレベルの経済パフォーマンスが見て取れます。バブル崩壊後の「失われた30年」の日本の経済政策が如何に愚かでダメだったのかがビジブルにわかる図表です。政策誤りのキーワードは市場原理主義アホダラ教と似非構造改革、消費税増税・法人税所得税減税、そして超(異次元)金融緩和への過度の傾斜です。


(次回の新ちょぼゼミ)(6.24)オルタナティブな日本をめざして(第29回):今さら聞けない「遺伝子組換え」と「ゲノム編集」(基礎編)(新ちょぼゼミ:天笠啓祐さん)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-932d.html

(6/24、講師の天笠啓祐さんがおいでになるまでの最初の1時間程度で、今回の続きの話を私(田中一郎)の方からさせていただきます)


 <当日のレジメ:別添PDFファイル>
 今回使いましたのは下記の(4)のレジメです。
(1)(レジメ1)財政・金融政策を見定める基本(田中一郎 2019年3月14日)
ダウンロード - efbc88e383ace382b8e383a1efbc91efbc89e8b2a1e694bfe383bbe98791e89e8de694bfe7ad96e38292e8a68be5ae9ae38281e3828be59fbae69cacefbc88e794b0e4b8ade4b880e9838e202019e5b9b43e69c8814e697a5efbc89.pdf
(2)(レジメ2)財政政策に関する関連事項(追加説明)(田中一郎 2019年3月28日)
ダウンロード - efbc88e383ace382b8e383a1efbc92efbc89e8b2a1e694bfe694bfe7ad96e381abe996a2e38199e3828be996a2e980a3e4ba8be9a085efbc88e8bfbde58aa0e8aaace6988eefbc89efbc88e794b0e4b8ade4b880e9838e202019e5b9b43e69c8828e697a5efbc89.pdf
(3)(レジメ3)現代の金融システム(田中一郎 2019年5月9日)
ダウンロード - efbc88e383ace382b8e383a1efbc93efbc89e78fbee4bba3e381aee98791e89e8de382b7e382b9e38386e383a0efbc88e794b0e4b8ade4b880e9838e202019e5b9b45e69c889e697a5efbc89.pdf
(4)(レジメ4)金融政策に関する関連事項(追加説明)(田中一郎 2019年6月3日)
ダウンロード - efbc88e383ace382b8e383a1efbc94efbc89e98791e89e8de694bfe7ad96e381abe996a2e38199e3828be996a2e980a3e4ba8be9a085efbc88e8bfbde58aa0e8aaace6988eefbc89efbc88e794b0e4b8ade4b880e9838e202019e5b9b46e69c883e697a5efbc89.pdf
(5)社会保障と税の一体改革とは何だったのか(植草一秀 『月刊 保険診療』2019.1)
ダウンロード - e7a4bee4bc9ae4bf9de99a9ce381a8e7a88ee381aee4b880e4bd93e694b9e99da9e381a8e381afe4bd95e381a0e381a3e3819fe381aee3818befbc88e6a48de88d89e4b880e7a78020e3808ee69c88e5888a20e4bf9de999bae8a8bae79982e3808f2019.1efbc89.pdf


 <ご推薦申し上げた図書:当日録画参照>
(1)税金を払わない巨大企業-富岡幸雄/著(文春新書)
 http://urx.space/HxoV
(2)目からウロコが落ちる奇跡の経済教室 基礎知識編-中野剛志/著(ベストセラーズ)
 http://urx.space/XJLq
(3)これでわかるタックスヘイブン 巨大企業・富裕者の税逃れをやめさせろ!-合田寛著(合同出版)
 http://urx.space/VzzK
(4)タックスヘイブンに迫る 税逃れと闇のビジネス-合田寛/著(新日本出版社)
 http://urx.space/vggL
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(下記は推薦図書ではありませんが、経済政策の評価に自信のある方はご参考にされるといいと思います)
(5)財政破綻の嘘を暴く:「統合政府バランスシート」で捉えよ-高橋洋一/著(平凡社新書)
 http://urx.space/ExTW


(参考)オルタナティブな日本を目指して(バックナンバー)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/03/post-99f4.html

(こちらにも、これまでの「新ちょぼゼミ」での「経済政策」に関する講演記録を掲載しています)
草々

 

2019年6月 4日 (火)

(速報)子の甲状腺がん、被ばく関連否定、「福島県民健康調査検討委員会 甲状腺検査評価部会」(科学的根拠なし=被ばく量は不明のまま)+ 横浜市内の学校・保育園等の放射能汚染土壌の撤去等について(緊急 拡散希望)

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは添付できませんでした)


さる6月3日、「福島県民健康調査検討委員会 甲状腺検査評価部会」が開催され、福島県内で多発している子ども甲状腺ガンが、福島第1原発事故に伴って環境放出された放射能による被ばくとは関係がない、という「部会」の意見書を取りまとめた。福島県民の初期被ばくを含む総被ばく量(内部被曝を含む)がわからない中での「あらかじめ決めてあった結論」へのこじつけが御用学者たちによって行われたということに過ぎない取りまとめである。かねてより私から申し上げているように、この甲状腺検査評価部会にせよ、「福島県民健康調査検討委員会」にせよ、今日ではこれらの委員会は、福島第1原発事故による広範な放射線被曝被害を歪曲して大したことはなかったとするための「ピエロ的御用機関」と化していて、その期待されている使命を果たそうとはせず、それどころか真逆方向へ向けて逆噴射をする有様である。

「ピエロ的」とは、実は福島第1原発事故による甲状腺被ばくの健康被害・遺伝的被害に関する実質的な検討は、福島県立医大に寄生している山下俊一以下の原子力ムラ・放射線ムラの御用学者集団で構成された秘密委員会が牛耳っており(その内容は全く非公開で行われている)、「福島県民健康調査検討委員会」やその下にある「甲状腺検査評価部会」は、それを追認しているだけの「浄瑠璃人形組織」だからである(違うというのなら秘密委員会を公開せよ)。

以下、速報として、関連情報並びに関連報道をお伝えいたしますので、ご参考にしていただければ幸いです。

第13回甲状腺検査評価部会(令和元年6月3日)の資料について - 福島県ホームページ
 https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/kenkocyosa-kentoiinkai-b13.html

*【アーカイブ】第13回甲状腺検査評価部会 - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
 http://www.ourplanet-tv.org/


(関連)甲状腺検査本格検査(検査 2 回目)結果に対する部会まとめ(案):甲状腺検査評価部会 2019.6.3
 https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/330479.pdf
(関連)「県民健康調査」検討委員会「甲状腺検査評価部会」 - 福島県ホームページ
 https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/kenkocyosa-kentoiinkai-b.html
(関連)「県民健康調査」検討委員会 - 福島県ホームページ
 https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/kenkocyosa-kentoiinkai.html


 <別添PDFファイル・関連サイト>
(1)子の甲状腺がん、被ばく関連否定、福島 原発事故調査中間報告(東京・京都 2019.6.4)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201906/CK2019060402000119.html
 https://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20190603000114
(2)原発事故 がんと関連否定、子ども甲状腺 福島県が3日報告(東京・京都 2019.6.1)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201906/CK2019060102000135.html
(3)被ばくと子どもの甲状腺がん「現時点で関連ない」福島県部会(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190603-00000078-mai-env

 <いちろうちゃんのブログ>
(1)「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(106):福島原発事故8年を経て進む被害のもみ消しと放射能汚染や被ばくの危険性の歪曲・矮小化=こんなものに踊らされてはならない- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/06/post-042146.html

(2)(他のMLでの議論です)放射能・放射線や被ばくについて、きちんとした認識を得るための近道をご案内します(福島原発事故後の「核社会」日本を生き抜く基本知識)いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/05/post-0e8ec4.html

(3)(放射性)セシウム心筋症をゴマカシ・隠す福島県庁と福島県立医大(『週刊金曜日』より):これが原発震災を受けた地元自治体や医科大学のやるべきことなのか!? +昨今の放射線被曝関連情報- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/05/post-2c9e6b.html

(4)アベコベ政権下のサカサマ原発事故対策:加害者・東電が事故責任者・国によって国民の税金で救済され、逆に原発事故被害者が国や東電に踏みつけにされ、賠償や補償も受けられずに切り捨てられる=コレ許していいの?- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/05/post-d49081.html

(5)福島県庁のミッション・インポッシブル:広告代理店・電通とグルになり、県民を原発安全神話から放射能安全神話へと誘導せよ- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/05/post-29aa07.html

(6)(ご紹介)講演レジメ:安全神話のウソを見抜き、被ばく・健康被害の真実に向き合う(渡辺悦司 2019.5.25)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/06/post-8671b7.html
草々

<追>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
皆様、どうかお力添えください。

神奈川・子どもを守りたいより。先日、横浜市会で下記請願ふたつが不採択になりました。

第4号 市内保育園等における白血病発症の実態調査等について
第5号 市内の学校及び保育園等における放射能汚染土壌の撤去等について

(請願者、紹介議員 太田正孝市議:立憲民主党)
(当請願は、神奈川・子どもを守りたいから依頼、または、打ち合わせをした内容ではない)

詳細 https://bit.ly/2JTjPbz


この請願について、明日、6月4日、14時からの本議会で、この前不採択になった請願二つが、市議全員の賛否を問う採択があります。私たちは、上記の請願について市民としての要望を各所にお伝えしています。多くの方から市議宛に、この請願に賛成討論をして、賛成するように伝えて欲しいのです。また、市の担当課宛にも抗議の電話をお願いします。

特に今、保育園の園長、保護者は、大変困惑している方もいます。市は、安全だと言って「子どもの近寄らない場所に埋めた」と説明しています。安全ならばそのような対処は不要なはずです。放射性汚染物を小さな子どものそばに置いてよい意味はありません。

【問合せ先】
保育園:こども青少年局 保育・教育運営課 045-671-2365
学 校:教育委員会事務局 健康教育課 045-671-3234
市議:https://www.city.yokohama.lg.jp/shikai/giin/

以上、どうぞ宜しくお願いいたします。 

2019年6月 3日 (月)

大規模面積皆伐・再造林義務化なし・超長期契約期間を許す「国有林野管理経営法改正案」は日本ハゲ山列島を導く悪法だ=森林の多面的機能を無視した「木材生産至上主義」への先祖返り

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.イベント情報
(1)(6.14)連続学習会「六ヶ所再処理工場の安全性を問う」第2回「再処理工場の事故とその被害」(連合会館)
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1558687746875matuzawa
(2)(6.17)参議院選挙前:院内集会 「どうする日本の貧困問題」(参院議員会館)
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1559024697269staff01
(3)(6.24)オルタナティブな日本をめざして(第29回):今さら聞けない「遺伝子組換え」と「ゲノム編集」(基礎編)(新ちょぼゼミ:天笠啓祐さん)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-932d.html
(4)(6.28)連続学習会「六ヶ所再処理工場の安全性を問う」第3回「六ヶ所再処理工場周辺の活断層評価への疑問」渡辺満久さん(連合会館)
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1559220094928matuzawa
(5)(7.8)オルタナティブな日本をめざして(第30回):「福島原発事故と初期被ばく」(榊原崇仁さん:新ちょぼゼミ)いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-e10eb7.html


2.キャンペーン
(1)キャンペーン · グリホサート製品及びネオニコチノイド系農薬製品の販売を中止してください! · Change.org
 https://00m.in/Y6z0P
(2)キャンペーン · 緊急! 東京ドーム32個分の広さ、30万本以上の木を大量伐採するメガソーラー計画が!南房総・鴨川の豊かな自然と美しい景観を守るために、皆さんの声を届けてください!(東京ディズニーランドの3倍!) · Change.org
 https://00m.in/Sgb69


3.(別添PDFファイル)高致死率ウイルス初輸入へ、今夏にもエボラなど感染研「了承」、武蔵村山で説明会(東京 2019.5.31)
ダウンロード - e9ab98e887b4e6adbbe78e87e382a6e382a4e383abe382b9e5889de8bcb8e585a5e381b8e38081e6ada6e894b5e69d91e5b1b1e381a7e8aaace6988ee4bc9aefbc88e69db1e4baac202019.5.31efbc89.pdf
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201905/CK2019053102000141.html

(問題を甘く見て、かようなずさんな管理体制の無責任な組織にかようなことをさせていては、近未来にトンデモ事態になりかねません。そもそも、かような研究は島国日本では全く必要のないことで、もし国際貢献をしたいのなら海外でやってくればいいでしょう。わざわざ危険な微生物を何ゆえに日本に持ち込む必要があるでしょうか(しかも研究所のある場所は人口密集の都会のど真ん中です)。研究者やその組織による特許と名声狙いのエゴイズムにすぎません。:田中一郎)

(関連)緑風出版│国立感染研は安全か(ISBN978-4-8461-0910-3)
 http://www.ryokufu.com/isbn978-4-8461-0910-3n.html

(関連)(報告)シンポジウム 新たなバイオハザードの危険性:(第一部)武蔵村山市の国立感染症研究所のBSL4施設が危ない (2)生命操作の新たな世界とその危険性- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/02/post-a05d.html

(関連)3つあります:(1)長崎大学 BSL-4施設:バイオハザードの恐怖、生物化学「兵器開発」疑念(2)韓国映画「金子文子と朴烈」(3)朝日(カバカバ)新聞社説批判 他- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/02/post-410c.html


4.6月1日施行「改正通信傍受法」で国民の情報はここまで裸にされる(伊藤博敏)現代ビジネス 講談社
 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/64915

(関連)(別添PDFファイル)盗聴 乱用歯止めなく、市民運動など対象の恐れ(東京 2019.6.1)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2019060102000147.html


5.呼称変更:「毎日(忖度腰抜け)新聞」⇒「毎日(忖度ちょうちん)新聞」
 昨今の毎日の紙面は、肝心なことが報道されない一方で、かような記事やどうでもいいような記事であふれている状況である。東京新聞を除き他の全国紙も似たようなもの、もはや新聞報道がアホTVのようになり、くだらないおしゃべりの集合体のごときものに転落している。嘆かわしい限りである。

(1)特集ワイド:平和五輪へ思い熱く 満身創痍の81歳、森元首相の覚悟 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/sportsspecial/articles/20190528/dde/012/010/020000c
(2)20年東京五輪・パラリンピック、聖火が街にやってくる 857市区町村「インスタ映え」も意識 毎日新聞
 https://mainichi.jp/sportsspecial/articles/20190602/ddm/001/050/161000c?fm=mnm
(3)特集ワイド:選手村マンション「買い」か 東京五輪のレガシー 眺めはいいけど… 駅から遠い、入居まで4年 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20190527/dde/012/040/005000c

(関連)晴海「選手村」開発疑惑(『週刊金曜日』シリーズ記事より):これは2020年東京オリンピックを口実にして、官民癒着の利権集団が東京都所有の公共資産をかすめ取った悪質な経済犯罪だ- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/03/2020-acfc.html


6.その他 政局など
(1)改憲公約めぐり自民混迷 原案に異論…参院選目前、作り直し - 産経ニュース
 https://www.sankei.com/politics/news/190601/plt1906010033-n1.html
(2)東京新聞-予算委 開かれず 衆院3カ月、参院2カ月 -政治(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201906/CK2019060202000141.html
(3)日米貿易「密約」、選挙争点に=「同日選行われる」-立憲・枝野氏 (時事通信社)
 https://web.smartnews.com/articles/fXxGMPAoP7x
(4)日本の首相がいまイランを訪れてどうするつもりなのか|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/254929
(5)与党、予算委開催応じず、参院選控え 野党と対決避ける(毎日 2019.5.31)
 https://mainichi.jp/articles/20190531/ddm/005/010/111000c
================================



今国会で「国有林野の管理経営に関する法律等の一部を改正する法律案」なるものが審議され、既に衆議院では可決して審議終了、今現在は参議院で審議中ながら、まもなく可決成立の見込みである。その新法の内容たるや、時代錯誤も甚だしく、市場原理主義的に森林伐採業務の効率化だけを念頭に置いた驚くべきデタラメな中身となっている。これまで森林・林業を巡り、戦後日本の国の政策が失敗に失敗を重ねて、ようやくたどり着いたのが「森林の多面的機能に着目した森林経営」であり、またその考え方を反映させた「森林・林業基本法」の制定(2001年)だった。

(関連)国有林、過剰伐採の恐れ 民間開放拡大 法改正案衆院委可決 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20190516/k00/00m/040/193000c
(関連)国有林法改正案:衆院通過 「民間開放」政府急ピッチ 水道、漁業、民有林経営… - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20190522/ddm/002/010/151000c
(関連)国有林法改正案 与党、来週採決の構え 農水省「運用指針に意見公募」 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20190530/k00/00m/010/313000c

それが今回、全く顧みられることなく反故にされ、大規模面積・大量皆伐生産・再造林責任放棄・森林環境の破壊顧みずの、日本ハゲ山列島を導く悪法になっている。まさに森林の多面的機能を無視した「木材生産至上主義」の先祖返り法案なのである。また、国有林野でありながら、その経営について、林野庁の組織脆弱化のためなのか、あるいは経営管理手抜きのためなのかは定かではないが、森林の施業を大規模皆伐に限定したまま、その全部を外資を含む民間事業者にゆだねようというのだから穏やかではない(契約期間は非常識極まりない最長50年とされている)。いったい何ゆえにかような法律を制定する必要があるのか!?

(関連)森林・林業基本法の概要:林野庁
 http://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/law/gaiyou.html
 http://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/law/index.html

農林水産省・林野庁がその内部に特別の組織をつくって経営している国有林野は日本の森林面積の約1/3を占めている(国土面積の約7割が森林で,その1/3が国有林=38万km2×0.7×1/3=約8万km2:758万ha)。日本列島の背骨の部分を含め、日本の森林の根幹部分を保持し、貴重な森林環境と木材資源を所管している日本最大の林業事業体である。

しかし、その国有林野の経営は、戦後日本の経済政策に振り回されて愚か極まることをやり続け、結論から申し上げれば、生態系豊かな天然原生林を無残にもほとんど伐採し尽くし(例えばブナやヒバの天然林の潰滅、残っているのは青森県の白神山地など一部の例外的な森林のみ)、また、江戸時代より育まれてきた立派な人工林もまた同様に伐採され尽くしてしまった(秋田スギ・木曽ヒノキなどの消滅)。

後に残ったのは、適地適木をわきまえずに申し訳程度に植林された針葉樹(スギやヒノキやマツ)の幼齢林ばかり、しかもその手入れは国有林野予算の不足から多くが放置されたままとされ、爪楊枝のような細くてひょろっとした貧弱な密植立木の大群が国有林を覆い尽くすようなありさまとなっている。集中豪雨のたびに大量の丸太・立木が濁流に流されて山から出てくるのはそのためである。

そんな国有林野に、今度は外資を含む民間事業者を入れて、再造林の義務を課さずに巨大面積の森林伐採をさせるのだというのである。どんな森林でもいいから、低コストで伐採をして、大量に木材を供給できさえすればいい、後は文字通りに「野となれ山(荒廃した山)となれ」と言わんばかりである。愚かさを通り越して、まさに森林荒らしの「自虐林業」とでも言うべき「悪行」をこれから国が率先をしてやろうとしているということだ(この法律の解説は下記サイトをご覧になるといいです)。

国有林野の管理経営に関する法律等の一部を改正する法律案の概要 農林水産省
 http://u0u0.net/5LwT

(関連)国有林野管理経営法等一部改正案(佐野良晃・農林水産委員会調査室)
 http://u0u0.net/gw2T


実は、農林水産省・林野庁は、国有林のみならず民有林についても、既に2018年に(民有林)「森林経営管理法」なる新法を制定し、法律の力によって強制的に民有林の大規模皆伐を、基礎自治体の市町村がイニシアティブをとることで可能とする仕組みを創っている。今回はこの民有林の新法については詳述はしないが、その中身の愚かさと危険性は下記の日本農業新聞・尾原浩子氏による批判論評を参考にしていただきたい。

(関連)(別添PDFファイル)持続可能な山づくりに逆行しかねない「森林経営管理法」(イントロ部分)(尾原浩子『世界 2018.8』)
 https://www.iwanami.co.jp/book/b372513.html
ダウンロード - e3808ce6a3aee69e97e7b58ce596b6e7aea1e79086e6b395e3808defbc88e5b0bee58e9fe6b5a9e5ad90e3808ee4b896e7958c202018.8e3808fefbc89.pdf

(関連)何でもかんでも大規模化すればいいというものではない=さしたる検討もされずに今般成立した「森林経営管理法」と「森林環境税」は、大規模皆伐によって日本の森林・山林を荒廃させる可能性大 いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/post-ae94.html


要は今回の国有林野における大規模皆伐促進新法は、この民有林の大規模皆伐促進新法の国有林野版ということであり、しかもその内容は、まるで水道事業のコンセッション方式と同様に、外資を含む民間事業者に都合のいい部分だけがつまみ食いされて、コストのかかる厄介な公益的な部分は国が引き受けて面倒を見るような形の、更にひどい内容となっているのである。愚か極まる公共財産・サービス「売り払い」が、農地・漁業権・種・空港・上下水道に続けて国有林で実施されるということを意味している。ご都合主義の私物化行政が、今度は国有林野に持ち込まれ、公共財産が一部の特権的業者によって食いものにされていく、そしてあとに残るのが巨大面積の「ハゲ山」ということになるのである。こんなものが許されていいはずがない。

既に多方面から多くの批判がこの法案に対して出されている。下記の3つは(著者は1人と1団体)その典型的なもので、是非一度ご覧になってみていただきたい。それぞれ批判されている内容は、その限りでその通りのことである。およそ日本の森林・林業の現況をある程度知り、かつ常識をわきまえている人であれば、かような法律に賛成する人はいないだろう。まさに天下の悪法であり、政権交代を経て、民有林の大規模皆伐促進法とともに、一括スクラップの対象とすべき法律である。

(関連)国有林伐採後放置法案? 再造林も義務なしの仰天(田中淳夫) - 個人 - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakaatsuo/20190508-00125250/

(関連)(別添PDFファイル)「森林環境・譲与税」という新たな税は森を救うか(イントロ部分)(橋本淳司『世界 2019.5』)
 https://www.iwanami.co.jp/book/b451971.html
ダウンロード - e3808ce6a3aee69e97e792b0e5a283e383bbe8adb2e4b88ee7a88ee3808defbc88e6a98be69cace6b7b3e58fb8e3808ee4b896e7958c202019.5e3808fefbc89.pdf

(関連)「国有林野管理経営法改正案」へ自伐型林業の大規模山林分散型導入の提案を発表 | NPO法人 持続可能な環境共生林業を実現する自伐型林業推進協会
 https://jibatsukyo.com/info/news/2019kokuyuurin-teian


以下、この法案の問題点を私なりに簡単に箇条書きに列記して整理しておきますので、ご参考にしていただければ幸いです。この法案の底流には、申し上げるまでもありませんが、市場原理主義アホダラ教という「私物化政策のご都合主義」と、こうした政策や行政を排除できない今日の政治や行政の、つまりは政治家や霞が関官僚たちの「劣化」があると言えるでしょう。一刻も早い政権交代が望まれます。

(1)大規模面積皆伐を促進するため、森林や山林の荒廃が進み、集中豪雨時などの自然災害が今よりもいっそう深刻となる。

(2)国有林と契約をする民間事業者に再造林の義務化がない。民間事業者はいわばいいとこ取りをして、再造林や育林保育などの手間暇コストのかかることを放棄でき、その尻拭いは国有林=つまりは国民の税金がすることになる。また、民間事業者との契約の期間(伐採可能期間)が最長で50年と、非常識極まりなく長すぎる。

(3)森林施業にはいろいろあり、適地適木型の多様な森林の造成こそが、今この日本で求められる森林施業の在り方である。木材の伐採・搬出だけに着目した大規模面積の皆伐という森林施業は、その持続可能性や森林環境破壊の深刻な影響などから、今日的には排除されるべき施業方法である。また、日本の多くの森林は、国有林も民有林も、拡大造林政策で植林された人工林の間伐や保育などの森林の手入れが遅れており、伐ることよりも森林の手入れの方が先に立つ重要な課題である。

(4)かような大規模皆伐を国自らが促進するということは、外資を含む大規模事業者が優先され、これまで細々とながらも地域林業を担ってきた地元の小規模零細業者を排除することとなる(農家林家や素材生産業者・造林業者など)。見方によっては、今回の新法制定は、それが狙いである可能性も高い。日本の農家林家による自営型林業を根絶し、資本主義的経営の企業林業を普及させようということか。しかし、海外の事例などからみても、このやり方は、森林を「焼き畑」に収奪して荒廃させ、地域の林業経済も併せて死滅させる、愚か極まる市場原理主義林業である。

(5)上記でも申し上げたように、多くの反省の上に獲得された考え方である森林の多面的機能が無視・軽視され(農林水産省役人の書類上の単なる「お題目」と化している)、戦後日本の林業政策にしつこく見られた「森林=木材生産畑」としか見ない片寄った考え方が充満している。森林の多面的機能を無視した「木材生産至上主義」への先祖返りである。

(6)国有林を所管する林野庁組織の脆弱化に伴い、国有林経営において現場軽視の「森林経営の民間丸投げ」が横行する可能性大。(私は国有林の所管を林野庁から切り離して環境省に移管し、環境NGO・NPOを多く参加させた形の「国有林経営委員会」(全面公開)を設置して、現場重視と多様な森林の造成を主眼とする国有林経営に移行すべきであると考えている)

(7)国産材の消費開拓が遅々として進んでいないし、そのための人材育成もほとんど手付かずのままだ。川上の森林・林業だけでなく、川中・川下の木材産業(製材や木材加工・流通業)や木造建築・住宅産業の近代化と振興を図る政策を強く打ち出す必要がある。森林・林業・木材産業ルネッサンス政策を実施する必要がある(例えば、国立大学の工学部に、木材加工・建設学科を設ける、各地域に大工や左官を育成する機関を設け住宅のリフォームを中心に、木造住宅の普及促進を図る、など)。

(8)伐採・搬出された国産材を全てバイオマス発電の窯に放り込むような乱暴なことはせず、木材のカスケード利用を促進し、人間生活の中で木材利用の素晴らしさを実感できる環境づくりに努める。小中学校の校舎木造化や、木材製品の各種利用奨励などが、その1つである。産業として自立するまでの間、政策的支援もまた必要不可欠である。

(関連)日本の森林・林業政策のどこがおかしいのか=森林を木材生産畑としか見ない産業至上主義が「人工単一樹種針葉樹単層林」という貧相な生態系森林を「拡大造林」と称して造り続けたところに根本問題がある いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/05/post-c69e.html



*トランプ接待外交の裏で安倍政権がひた隠す「密約」と「国有林売却法」AERA dot.
 https://dot.asahi.com/dot/2019052900074.html

(一部抜粋)
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(中略)国会の審議も、異例の展開をたどった。衆院農水委員会の参考人質疑では、東京農工大の土屋俊幸教授が野党推薦の参考人として国会で答弁した。土屋教授は林野庁の政策を外部有識者で審議する林政審議会の会長で、政治的中立性が求められる立場だ。にもかかわらず、野党推薦の参考人として国会で話すことは「異例なこと」(林野庁関係者)だった。

土屋教授は、参考人質疑でこのように話した。「少し批判的な言い方になるのをご承知おかれたいのですが、(国有林法改正案の立案過程は)少し唐突であったように私は感じています」

土屋教授の指摘通り、法案は林野庁ではなく官邸主導で作られた。昨年5月、政府の未来投資会議(議長・安倍晋三首相)で、民間議員の竹中平蔵東洋大教授が、国有林事業の運営権を民間業者に委託する「コンセッション方式」の導入を提案。日本商工会議所の三村明夫会頭も「林業政策を産業政策の方向に大きく転換する必要がある」と後押しした。竹中氏は、バイオマス発電事業を手がけるオリックスの社外取締役で、人材派遣大手のパソナ会長も務めている。

「少し批判的な言い方になるのをご承知おかれたいのですが、(国有林法改正案の立案過程は)少し唐突であったように私は感じています」

土屋教授の指摘通り、法案は林野庁ではなく官邸主導で作られた。昨年5月、政府の未来投資会議(議長・安倍晋三首相)で、民間議員の竹中平蔵東洋大教授が、国有林事業の運営権を民間業者に委託する「コンセッション方式」の導入を提案。日本商工会議所の三村明夫会頭も「林業政策を産業政策の方向に大きく転換する必要がある」と後押しした。竹中氏は、バイオマス発電事業を手がけるオリックスの社外取締役で、人材派遣大手のパソナ会長も務めている。
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 <未来投資会議関連サイト>
未来投資会議 HP
 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/miraitoshikaigi/

(関連)未来投資会議 構造改革徹底推進会合 会議資料 :平成30年4月9日(月)農林水産省
 http://u0u0.net/Y518

(関連)未来投資戦略 2018 等を踏まえた国有林の民間活力導入について(平成30年7月 林野庁)
 http://u0u0.net/SGJG

(関連)国有林、民間活用拡大へ 伐採や販売 未来投資会議で方針  -日本経済新聞
 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30585110W8A510C1EE8000/

*国有林野管理経営法改正案を考える会 - ホーム - Facebook
 https://www.facebook.com/kokuyuurin2019/


 <キャンペーン>
キャンペーン · 衆議院議長様 参議院議長様 内閣総理大臣様 農林水産大臣様 環境大臣様  全国市長会会長様 全国町村会会長様- スギ・ヒノキの放置人工林を、森林環境税をつかって、天然林に再生してください · Change.org
 https://00m.in/wiFrJ

(関連)キャンペーンについてのお知らせ · 22000筆越える!2018年12月末に集約 · Change.org
 https://00m.in/RS4Ul
(関連)キャンペーンについてのお知らせ · 森林環境税 27562筆の全国署名と要望書を総務大臣宛に提出!! · Change.org
 https://00m.in/mPQ6N


 <別添PDFファイル>
(1)クローズアップ:再造林 林野庁「全国データなし」、山肌さらす国有林(毎日 2019.5.25)
 https://mainichi.jp/articles/20190525/ddm/003/010/127000c
(2)国有林 民間伐採拡大、国有林法改正案、森林再生の義務なし(毎日 2019.5.17)
 https://mainichi.jp/articles/20190517/ddm/012/010/037000c
(3)国有林法改正 大規模伐採の候補地・宮崎、資源枯渇 憂える声(毎日 2019.5.23)
 https://mainichi.jp/articles/20190523/ddm/012/010/027000c
(4)国立公園内の国有林 人も予算も環境省移管を(田中俊徳 朝日 2019.1.24)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S13861984.html
(5)放置人工林の天然林化を(赤松正雄 毎日 2019.5.2)
 https://mainichi.jp/articles/20190502/ddm/004/070/023000c
(6)森林も外資へ(安田節子『いのちの講座 NO.115 2019.2.27』)
 https://ameblo.jp/sannriku/entry-12336743566.html
ダウンロード - e6a3aee69e97e38282e5a496e8b387e381b8efbc88e5ae89e794b0e7af80e5ad90e3808ee38184e381aee381a1e381aee8ac9be5baa720no.115202019.2.27e3808fefbc89.pdf


<関連サイト>
(1)日本農業新聞-国有林伐採 民間も 地域への配慮が鍵 林野庁が改正法案概要 自民農林合同会議
 https://www.agrinews.co.jp/p46650.html
(2)林野庁、10年以上未調査「土砂災害危険」山林130カ所 検査院指摘へ:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/DA3S13717728.html
(3)国有林:法改正案、衆院委可決 民間伐採拡大 荒廃の懸念 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20190517/ddm/001/010/122000c
(4)日本農業新聞 - 国有林「採取権」現場から注文 持続性守って 業者選定は「慎重に」“切りっ放し”対策を
 https://www.agrinews.co.jp/p47793.html
(5)国会審議中の「国有林野管理経営法改正案」へ要望 森林資源の多面的機能に持続可能性を - 環境 - お知らせ|生協の宅配パルシステム
 https://information.pal-system.co.jp/society/190531-shinrin-iken/

(6)国有林民間開放の端緒-紙氏に参考人が指摘:赤旗
 https://www.jcp.or.jp/akahata/aik19/2019-05-30/2019053004_05_1.html
(7)東京新聞-国有林法改正案 「宝の山」を守れるか-社説・コラム(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019052502000189.html
(8)主張-国有林野法改定案-国民の共有財産の荒廃許すな:赤旗
 https://www.jcp.or.jp/akahata/aik19/2019-05-30/2019053001_05_1.html
(9)日本の林業が「丸裸」にされる法律を推進した政治家の名前│NEWSポストセブン
 https://www.news-postseven.com/archives/20181110_795568.html
(10)森林の違法伐採相次ぐ スギ生産1位の宮崎、対策急務 - 産経ニュース
 https://www.sankei.com/region/news/171212/rgn1712120037-n1.html
草々

2019年6月 2日 (日)

「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(106):福島原発事故8年を経て進む被害のもみ消しと放射能汚染や被ばくの危険性の歪曲・矮小化=こんなものに踊らされてはならない

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.イベント情報
(1)(6.3)オルタナティブな日本をめざして(第28回):「容量市場と容量メカニズム:老朽化原発・石炭火力の経済的延命策か!?」(松久保肇さん:原子力資料情報室)-いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/03/28-1e87.html

(2)(6.8)シンポジウム 動物性集合胚(ヒトの臓器持つ動物)とは?(東京・文京区)
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1554898819792staff01

(3)(6.10)院内集会「安倍改憲を吹っ飛ばせ!自民党改憲Q&A徹底批判」(6-10 18-00~ 参議院議員会館)
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1558428635437matuzawa

(4)(6.15)強行採決から2年 共謀罪はいらない - kyobozaino ページ!
 https://www.kyobozaino.com/


2.山本太郎 奮闘中:みなさまのご支援をお願い申し上げます
 今年夏の国政選挙へ向けて、若き政治家・山本太郎の新しい取組が始まっています。みなさまの浄財で山本太郎とともに日本を変える状況をつくりましょう。山本太郎にチャンスを与えてください。

*「れいわ新選組」蓮池透氏を擁立。会見で語った原発・拉致問題、そして「国のあり方」 - ハーバービジネスオンライン
 https://hbol.jp/193734

*寄付1億円突破し参院選10人擁立は確実に!れいわ新選組・東京事務所開きで山本太郎代表「既存野党は固定客が決まってきている。無党派層に食い込みたい!『ふんわり』では勝てない!」 - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/449696

(関連)れいわ新選組 HP
 https://www.reiwa-shinsengumi.com/
(関連)ご寄附のお願い - れいわ新選組
 https://www.reiwa-shinsengumi.com/donation/
(関連)「参議院議員 山本太郎」オフィシャルサイト
 http://www.taro-yamamoto.jp/

(関連)田中龍作ジャーナル - 庶民が資金出す新しい政治 苦しい生活の中から「山本太郎・新党」に寄付続々
 http://tanakaryusaku.jp/2019/05/00020190
(関連)僕にもできた!国会議員-山本太郎/著 雨宮処凛/取材・構成(筑摩書房)
 https://00m.in/QPHti

(関連)田中龍作ジャーナル - 財務省前で山本太郎と市民数百人が「消費税廃止」を叫ぶ
 http://tanakaryusaku.jp/2019/05/00020152
(関連)20190521 UPLAN 山本太郎「財務省の前で愛を叫ぶ 増税? 凍結? 空気を読め! 集会」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=0pHK3_1Qdjo&t=14s

(関連)いざ、関ヶ原へ!! 「市民と野党の共闘」が全力発進開始=安倍「暴走」政権打倒・自公政治に終止符を:市民連合の政策要望に5野党会派党首が調印 & 参院選 1人区30選挙区で一本化合意- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/05/post-446b8f.html


3.これが「維新」という政治集団の正体だ
 こんな連中が国会議員をやり、国会議員になろうとしている。「日本維新」「大阪維新」=この政治集団のホンネと正体がよく出ている。こんな連中に投票をする人間は、まさに愚か者を絵にかいたようなものである。

(丸山穂高衆議院議員:大阪19区=貝塚市、泉佐野市、泉南市、阪南市、泉南郡)
(1)「性サービス店行く」泥酔の丸山議員、外出要求(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190531-00050326-yom-pol
(2)丸山氏、酒にのまれ暴走 不適切発言続々 団員ともみ合い(北海道新聞) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190531-00010000-doshin-hok
(3)(別添PDFファイル)不祥事→「発病」→雲隠れ 永田町で再三、多くの患者に「悪影響」、丸山氏「要療養」と聴取拒否(東京 2019.5.30)

(長谷川豊:今夏参院選立候補予定者・維新公認だったが「取消へ」の報道)
(4)維新の正体を浮き彫りにした長谷川豊の部落差別騒動|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/255122
(5)長谷川豊氏「部落は犯罪のプロ」発言を撤回するも炎上は止まらず (2019年5月25日) - エキサイトニュース
 https://www.excite.co.jp/news/article/Weeklyjn_18850/
(6)(別添PDFファイル)確信犯的な部落差別発言で参議院選公認停止、長谷川豊氏への糾弾が必要(小林健治『週刊金曜日 2019.5.31』)(関連)“消去法”で音喜多元都議に…維新が参院東京選挙区で擁立へ- 記事詳細|Infoseekニュース
 https://news.infoseek.co.jp/article/gendainet_546188/

(関連)7年前、橋下徹に恫喝されたあの“女子高生”が声をあげた! 橋下が放った冷酷な言葉、そして今、大阪に起きていること|LITERA/リテラ
 https://lite-ra.com/2015/11/post-1702.html


4.地下鉄・南北線で見かけた「変な広告」
 これ本当に「入試問題」なの? 設問の仕方がおかしくないですか?

「ウミガメ ビニールの袋」- Yahoo!(画像):一番最初の黄色い画像です
 http://urx.blue/LgWw

(一部抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
近年、ウミガメが海洋にただよっているビニール袋をクラゲとまちがえて食べてしまい、それが原因で死んでしまうことが問題となっています。ウミガメをそのような被害から救うためにどのようなビニール袋をつくればよいと思いますか。あなたの考えを50字以内で答えなさい。ただし、ビニール袋として通常使用できる便利さは失わないものとします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(関連)増穂だより VOL215(芝浦工業大学柏中学高等学校)
 http://urx.blue/XH8x

(これの2枚目には「プラスティックとの向き合い方」という論文が載っていて、そこには「生活に欠かせないプラスティック、私たちに出来ることはその「総量を減らす」ことしかありません。日常生活の中で何ができるかを考え、今すぐ実行してみませんか。」とあります。上記の設問と矛盾していませんか? :田中一郎)

(関連)Avaaz - 美しい海にプラスチックを捨てないで!
 http://urx.blue/eV2B
(関連)不法輸入のごみ カナダに送り返す フィリピン政府 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20190531/k00/00m/030/238000c?fm=mnm
(関連)G20前に姿勢アピールも 抜本的解決策と言えず 海洋プラごみ削減計画 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20190531/k00/00m/040/317000c?fm=mnm


5.田中龍作ジャーナル - 【仙台発】枝野の隣で「消費税はゼロでいい」と叫ぶ
(度胸と信念。参院宮城選挙区・野党統一候補の石垣のりこ(立憲公認)には、この2語がぴったりだ。)
 http://tanakaryusaku.jp/2019/06/00020203

(関連)消費増税の着実実施を=連合が自民に要請 (時事通信社)
 https://web.smartnews.com/articles/fX4EQNyZfaN
(関連)連合と右派運動の「共闘」「民社党・同盟」どこへ向かうのか (中島岳志:西日本新聞)
 https://web.smartnews.com/articles/fXsGW4QXxqP

(この自民党支持団体である御用組合「連合」は、早晩、解体に追い込むべきである。これから働き始める若い方々は、かような労働組合には絶対に加入しないようにいたしましょう。みなさまのためになることは何一つしないロクでもない団体です。旧総評系労組は何をしているのか!? :田中一郎)


6.その他
(1)ウーマン村本がよしもと社長からの圧力を激白!「百田さんや高須さんのこと、どうにかならんか」と|LITERA/リテラ
 https://lite-ra.com/2019/03/post-4629.html
(2)「安倍さんは嘘つき」元家族会の蓮池透氏が拉致問題で安倍首相がついた真っ赤な嘘と政治利用の手口を全暴露|LITERA/リテラ
 https://lite-ra.com/2015/12/post-1776.html
(3)元京大原子炉6人組の一人 小林圭二さん死去80歳(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190527-00000072-mai-soci

(ご冥福を祈ります。長い間、ご苦労様でした。志は私たちが引き継いでいきます。安らかにお休みください:田中一郎)
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「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開の第106回目、「福島原発事故8年を経て進む被害のもみ消しと放射能汚染や被ばくの危険性の歪曲・矮小化=こんなものに踊らされてはならない」をお届けいたします。原子力ムラ・放射線ムラの全面的反撃がいよいよ開始の雰囲気です。なりふり構わぬという表現がぴったりくるくらいに、露骨な福島第1原発事故の歪曲・矮小化(あるいは証拠隠滅)と放射能・被ばくの危険性のゴマカシが始まっています。御用学者やマスごみも総動員されている様子がうかがえます。彼らとの「最終戦争」が本番となります。覚悟を決めて闘いましょう。彼らとの闘いからの逃走や、対決回避や、敗北は、私たちが彼らによって物理的に滅ぼされることを意味しています。彼らを社会的に完全に葬り去るまで、徹底して彼らを撲滅しなければなりません。生ぬるい妥協や話し合いで解決するような問題ではないのです。

 <別添PDFファイル>
(1)「急性心筋梗塞ワースト1」、死因不明の「福島病」を生み出してはならない(イントロ部分)(明石昇二郎『週刊金曜日 2019.5.10』)
(2)原発事故 がんと関連否定、子ども甲状腺 福島県が3日報告(東京・京都 2019.6.1)
(3)山菜のセシウム汚染は今(東京 2019.5.29)
(4)福島産米検査 緩和拡大へ、来春に地域判断 県「抽出」を容認(東京 2019.5.27)
(5)福島第一原発過労死責任を追及する会(原告:猪狩忠昭さん遺族)2019.3
(6)福島の放射線監視維持、規制委、撤去方針を変更(東京 2019.5.30)
(7)原子力事業者等に対する検査制度の見直し、放射性同位元素についての防護措置の導入等(イントロ部分)(『時の法令 2018.2.15』)


1.(ご紹介)講演レジメ:安全神話のウソを見抜き、被ばく・健康被害の真実に向き合う(渡辺悦司 2019.5.25)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/06/post-8671b7.html

(定評のある渡辺悦司さん(関西在住)の講演会レジメです。きれいで見やすく内容の充実したものです。是非ご覧ください:田中一郎)


2.(メール転送です)横浜の学校・保育園の放射性汚染土問題 続報

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お世話になっております。
下記、AERAdotに記事が掲載されましたのでご紹介させてください。
 https://dot.asahi.com/wa/2019060100003.html?page=1

横浜市はこれまでに、300園に放射性汚染土等を埋めたと言ってきていました。私たちは、市議や市長候補が開示要求して出てきたリストをもとに、300園の掘り起こしと搬出を求めてきました。署名提出の際には、保育園の担当課に行き、数を明確にするよう、埋設した保育園のリストと埋設報告書を開示するよう求めてきました。

しかし、5月29日の市会の委員会で151園だと言うことを話しています。他の保育園は、管理するよう話をしたが、経年経過により、捨てたり、風化したような話をしています。

しかも、基準値以上の放射性汚染土等を埋めているにも関わらず、「念のために集めた集積物」なので、測定もしたし、「安全だ」、「新聞で、放射性汚染土と表現されている。不安をあおらないように安全を説明するなど寄り添うことが大切」と、言っています。また、神奈川県立子ども医療センターでは、小児白血病の発症が横ばいで、福島県でも小児甲状腺がん、小児白血病は関係を認められていないとも話しています。

委員会動画は、下記ページをご覧ください。
 https://www.facebook.com/kanakodo5/posts/2353297364946502?__tn__=-R

保育園のリストと埋設報告書を開示するよう求めてきました。担当課に情報公開を求めた動画
 https://twitter.com/kanakodo5/status/1134521442303860736
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


3.(別添PDFファイル)福島第一原発過労死責任を追及する会(原告:猪狩忠昭さん遺族)2019.3
ダウンロード - e7a68fe5b3b6e7acace4b880e58e9fe799bae9818ee58ab4e6adbbe8b2ace4bbbbe38292e8bfbde58f8ae38199e3828be4bc9aefbc88e58e9fe5918aefbc9ae78caae78ba9e5bfa0e698ade38195e38293e981bae6978fefbc892019.3.pdf

(関連)東京新聞-福島原発過労死 遺族 「作業員の尊厳守って」-社会(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201811/CK2018110802000136.html
(関連)2019.5.19 福島第一原発過労死責任を追及する会結成 遺族を支援し共に闘う大集会 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=hzCl9VMXzxM


4.(メール転送です)消されてたまるか原発事故(他のMLに発信しました)

特集「“消される”原発事故―放射線副読本・除染土壌・甲状腺がん」(岩波月刊誌『科学 2019.6』)
 https://www.iwanami.co.jp/kagaku/

発売になったばかりの岩波月刊誌『科学』今月号(2019年6月号)が上記の特集を組んでいます。必読・必見の論文がたくさん掲載されている様子です。岩波月刊誌『科学』は、今では福島第1原発事故後の放射線被曝問題を丁寧にきちんとした形で追いかけ続け、数カ月に一度特集を組んでは貴重な文献を私たちに送り続けてくれている唯一に近い雑誌媒体です。みなさまにも是非購読をお勧めしたい月刊誌です。ちなみに本日付の東京新聞、および京都新聞は、別添PDFファイルの記事を掲載しています。

(別添PDFファイル)原発事故 がんと関連否定、子ども甲状腺 福島県が3日報告(東京・京都 2019.6.1)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201906/CK2019060102000135.html
 https://www.kyoto-np.co.jp/country/article/20190531000182

*(別添PDFファイル)「急性心筋梗塞ワースト1」、死因不明の「福島病」を生み出してはならない(明石昇二郎『週刊金曜日 2019.5.10』)
 http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2019/05/25/news-40/

(被ばく線量は、初期被ばくも含めて、意識的にその計測や調査をサボタージュしてきた原子力ムラ・放射線ムラの連中が、実態不明をいいことにご都合主義的に、ある時は大した被ばくではなかったと言い、ある時は今回のように被ばく線量ががん発生とリンクしていない、などといい加減なことを言っています。そもそも福島県をはじめとする原発震災被害地域では、空間線量の測定もいい加減ですし(実態の1/2程度以下)、土壌汚染については計測すらなされておらず、あちこちにホット・スポットが残されたまま放置されています。

しかし、たとえば福島原発事故直後では、原発周辺地域から避難してきた人々に対するスクリーニング(体の表面に付着した放射能の計測)で、13,000CPM(甲状腺等価線量で100ミリシーベルトに相当)を超える人々が続出して対応困難となり、それをゴマカス目的で、スクリーニング基準を一気に100,000CPMに引き上げるという暴挙を行って、かつ、スクリーニング結果を残さない(消してしまう)ということをやり、他方では、こうした人々への安定ヨウ素剤の配布すら行わなかったのです。未必の故意による初期被ばく隠滅行為と被害者切捨ての一例です。ちなみに当時の現場にあったスクリーニング計測器は最大限が100,000CPMだったそうですが、それでも、その計器の針が振り切れてしまう人がたくさんいたと伝えられています。どこが「初期被ばくは大したことはない」のでしょうか?)

福島第1原発事故後8年を経て、原子力ムラ権力=原子力ムラ代理店政府=自公政権による壮大な「歴史の歪曲」=福島第1原発事故の「もみ消し」が始まっています。原発推進の「社会的法則」である「被ばくのもみ消し」と「放射線被曝被害者の切り捨て」がいよいよ本格化します。そして愚かにも日本の場合には、福島第1原発事故を引き起こした原子力ムラ・放射線ムラの「安全・安心キャンペーン」に乗せられた愚か者たちが「原子力翼賛」の旗を振りながらの「原発・原子力・核」の復活である、ということに十分留意をしておく必要があります。日本は1986年のチェルノブイリ原発事故を引き起こした当時の「悪の帝国」=旧ソ連を上回る「原子力・核の極悪の帝国」に向かっています。

(関連)(他のMLでの議論です)放射能・放射線や被ばくについて、きちんとした認識を得るための近道をご案内します(福島原発事故後の「核社会」日本を生き抜く基本知識)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/05/post-0e8ec4.html

(関連)福島県庁のミッション・インポッシブル:広告代理店・電通とグルになり、県民を原発安全神話から放射能安全神話へと誘導せよ- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/05/post-29aa07.html

(関連)東京新聞 調査報道「背信の果て」(1)~(5):原発推進を続けるため、福島原発事故直後から政府の原子力ムラ・放射線ムラ連中は放射線被曝の歪曲ともみ消しに奔走していた- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/02/post-5e2a.html

(関連)(7.8)オルタナティブな日本をめざして(第30回):「福島原発事故と初期被ばく」(榊原崇仁さん:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-e10eb7.html

(関連)日本の大学は腐っている(2):正体を現した似非アカデミズム=「住民に背を向けたガラスバッジ論文ー7つの倫理違反で住民を裏切る論文は政策の根拠となりえない」(宮崎真&早野龍五論文)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/03/post-5dd5.html


5.20190601 UPLAN 世界に伝えた母たちの願い こどもたちを被ばくから守って!【2019春:ヨーロッパ巡回講演会報告とフランシスコ教皇謁見報告会】 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=hQJDWKze0lk


6.昨今の放射能・被ばく関連情報から
 原発・核燃料サイクルに関する情報はともかく、放射能や被ばくに関する情報を比較的よく伝えてくれるのは、昨今では、大手新聞社では東京新聞だけになってしまったかの観があります(その東京新聞も過去と比べるとだいぶ報道力が落ちています)。みなさま、新聞を取るなら東京新聞です(遠方の方には有料ネット報道もあります)。下記には2つの食べものの記事が出ていますが、(1)キノコ・山菜は日本国中どこでも危ない(汚染物が出回っている可能性あり=特に栽培土や原木、そして加工品など=林野庁が手抜き管理したため)、(2)福島県産米の全量検査をやめるような旨の記事です。コメに限らず福島県産の農林水産物はほとんど検査・調査されておらず危険なままです。ホット・スポットが隠れている可能性があります。また、厚生労働省が定めている飲食品の残留放射能基準は、私たちの身の安全を保障しておりません(値が大きすぎます)。

(再論)食べものの放射能汚染:汚染のホット・スポットが見過ごされる危険=放射能汚染地域産の飲食物は極力避けましょう- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/10/post-d742.html

(1)(別添PDFファイル)福島・楢葉町、山菜のセシウム汚染は今(東京 2019.5.29)
 https://genpatsu.tokyo-np.co.jp/page/detail/1035
(2)(別添PDFファイル)福島産米検査 緩和拡大へ、来春に地域判断 県「抽出」を容認(東京 2019.5.27)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201905/CK2019052702000130.html
(3)(別添PDFファイル)福島の放射線監視維持、規制委、撤去方針を変更(東京 2019.5.30)
 https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019052901001481.html
(4)福島・大熊、復興住宅の入居開始 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20190601/k00/00m/040/048000c?fm=mnm
(5)鳩山元首相、福島県の甲状腺がんは原発事故の被ばく原因 否定する中間報告を批判「科学者の忖度」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190601-00000087-dal-ent
草々

<追>(メール転送です)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
重要な情報をいただきました。
共有化のため、拡散いたします。

後半部分にある「原発の定期点検」手抜き合法化については、少し前に私からメールをお送りし、それをブログ(下記)に掲載していますので、ご参考にしていただければと思います。

(関連)「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(84):原発定期点検の形骸化から「手抜き」合法化へ=その結果が玄海原発その他の再稼働トラブルだ 他- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/04/84-5255.html

(関連)原子力事業者等に対する検査制度の見直し、放射性同位元素についての防護措置の導入等(イントロ部分)(『時の法令 2018.2.15』)
 http://www.garyusha.com/wp/

上記の別添PDFファイルは、それを詳しく解説したレポートです。
(『時の法令』は図書館で借りれると思います)


以下はメール転送です。
============================
Subject: 規制をゆるめる新検査制度(維持基準)が施行


みなさん、真実を知ってください。
ぜひ、このメールを友人知人に転送してください。

老朽炉の問題が話題に上るとき私は、久米三四郎先生の言葉「原発は老朽炉だけが危ないのではない。大事故を起こしたスリーマイル島原発もチェルノブイリ原発も運転開始間もない新鋭炉だった」を思い出します。しかし今や、若狭の原発は減価償却期間をほとんど終えた約30年を越える老朽炉ばかりです。

 さて、来年の4月、原発の稼働率を上げるため、定期検査を簡易にするなど規制をゆるめる新検査制度(維持基準)が施行されます。この新検査制度のもとでは「『ひび割れた機器・配管を補修せずとも次回定期検査まで耐えられる』と電力会社が評価すればそのまま運転を継続でき、運転期間も従来の13ヶ月から24ヶ月にまで延長できる」のです。

 90年代より電力会社は、原発の競争力を高めるために定期検査の大幅短縮、長期連続運転を行い稼働率を上げてきました。同時にこの時期からは、稼働率を高めるため、高燃焼度化による長期連続運転、定格熱出力運転による出力アップなども図られてきました。

 2004年の美浜三号炉の配管破断事故はその結果おきた事故です。死者5名・重軽傷6名は利益を優先する電力会社の犠牲となったのです。これまでも老朽化の進んだ原子炉は過酷な環境下で運転されてきたのですが、今また、その反省も忘れ、このような悪どい新検査制度を導入し、老朽原発をさらに酷使しょうとしているのです。

 原発の故障やトラブルの原因の約3割は「点検による保守不良」、つまり定期検査でも見つけられないヒビや傷によるものです。だからこそ私たちは、もっと定期検査に時間とお金をかけるべきだと考えますが、電力業界は逆の発想に立ち「定検でも見つからない傷が3割もあるのだから、定検に時間をかけるより運転を維持しながら(傷の)状態を監視すればよい」と考えているのです。この利益第一主義の電力会社にお墨付きを与えるのが来年4月からの新検査制度なのです。

しかし、運転中にとつぜん配管が破断したらどうなるでしょうか。1991年に起きた美浜2号機の細管破断事故は、たった1本の細管(直径2,2cm)が折れただけで、一時間のあいだに五十数トンもの冷却水が流失し、炉心上部では沸騰がおきていました。内圧が強いため、はじめのうちは緊急炉心冷却ポンプが働かず炉心に水を注入できない状態が約1時間続いたのです。あわや炉心溶融にいたる大惨事でした。

 しかも、破断した細管は直前の定期検査でも傷が発見されず「健全管」とされていたものです。運転中の破断の危険を指摘する市民に、国も電力会社も「細管は粘りの強い金属なので突然の破断はありえない」「破断の前の少漏えいで発見停止できる(LBB)」と豪語していたものです。

 美浜事故でLBBの思想はすでに破綻しています。定検でも発見できない傷が運転中に破断に進展した事故を実際に経験しているというのに、ヒビを補修もせず運転を維持できるなどという考え方そのものが間違っているのです。

 さらに、60年運転に向けて工事中の高浜1号の原子炉容器は脆化(脆くなる現象)が進んでいます。中規模の地震であっても、ひび割れた機器・配管が破損破断する危険がありますが、美浜2号のように緊急炉心冷却装置が作動し冷水が注入されれば原子炉容器が破断しかねない危さをはらんでいるのです。

 
同じく工事中の高浜2号と美浜3号も原子炉容器の脆化が進んでいます。傷があっても、『ひび割れた機器・配管を補修しないまま状態を監視しながら運転を維持する』というような甘い考えで原子炉を動かすのはもはや正気の沙汰ではありません。

 もっとひどい話があります。かつては定期検査に国の検査官が立会い合否判定をしていましたが、新検査制度のもとでは、定期検査(施設定期検査と名付けられた)を電力会社がみずから行い、国(規制庁)は立会いも合否判定も了解もせず、報告受領・公表のみをおこなうだけとなります。

 「安全機能を損なわない」かどうかの判定も、第三者ではなく電気事業者がみずからおこなうことになるのです。規制委員会は、「電力会社に安全文化を根付かせるには、規制を強めるのではなく、自主自発的な努力で安全文化を向上させる必要がある」と考えているようです。

 みなさん、このまま見過ごしてよい問題でしょうか。
 私は、多くの人にこの非常事態を知らせたいのです。

 関西の人たちは まずは長沢先生の話を聞いてください。初めての方には専門的な用語もあり少し難しく感じられるかもしれませんが、長年にわたり集積した客観的な情報を基にした真実が語られます。

日時:6月23日(日)14:30
場所:高槻市立総合市民交流センター(クロスパル高槻)7階第6会議室
「老朽原発を止めるために、その諸問題を考える」
講師:長沢啓行さん(大阪府立大学名誉教授、若狭ネット資料情報室長)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

(ご紹介)講演レジメ:安全神話のウソを見抜き、被ばく・健康被害の真実に向き合う(渡辺悦司 2019.5.25)

前略,田中一郎です。
渡辺悦司さんの講演レジメです。



1.安全神話のウソを見抜き、被ばく・健康被害の真実に向き合う(その1)(渡辺悦司 2019.5.25)

ダウンロード - e8a2abe381b0e3818fe383bbe581a5e5bab7e8a2abe5aeb3e381aee79c9fe5ae9fe381abe59091e3818de59088e38186efbc88efbc91efbc89efbc88e6b8a1e8bebae682a6e58fb8202019.5.25efbc89.pdf

2.安全神話のウソを見抜き、被ばく・健康被害の真実に向き合う(その2)(渡辺悦司 2019.5.25)
ダウンロード - e8a2abe381b0e3818fe383bbe581a5e5bab7e8a2abe5aeb3e381aee79c9fe5ae9fe381abe59091e3818de59088e38186efbc88efbc92efbc89efbc88e6b8a1e8bebae682a6e58fb8202019.5.25efbc89.pdf

3.安全神話のウソを見抜き、被ばく・健康被害の真実に向き合う(その3)(渡辺悦司 2019.5.25)
ダウンロード - e8a2abe381b0e3818fe383bbe581a5e5bab7e8a2abe5aeb3e381aee79c9fe5ae9fe381abe59091e3818de59088e38186efbc88efbc93efbc89efbc88e6b8a1e8bebae682a6e58fb8202019.5.25efbc89.pdf

4.安全神話のウソを見抜き、被ばく・健康被害の真実に向き合う(その4)(渡辺悦司 2019.5.25)
ダウンロード - e8a2abe381b0e3818fe383bbe581a5e5bab7e8a2abe5aeb3e381aee79c9fe5ae9fe381abe59091e3818de59088e38186efbc88efbc94efbc89efbc88e6b8a1e8bebae682a6e58fb8202019.5.25efbc89.pdf

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