映画「新聞記者」が素晴らしい=警察官僚を使って進められる謀略政治に立ち向かう新聞記者と若手エリート官僚、その姿は今日のアベ政権を描くリアリズムと迫力で私たちに政治選択を迫る & 今夏参院選がおもしろくなってきた
前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)
(最初に若干のことです)
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1.(7.8)オルタナティブな日本をめざして(第30回):「福島原発事故と初期被ばく」(榊原崇仁さん:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-e10eb7.html
(榊原さまのご講演が始まる前の約1時間弱で、主催者側(田中一郎)からは夏の国政選挙の大きな争点であります「経済政策」について、前回に引き続きご説明をさせていただきます。なお、これまでの分は下記サイトの「2.経済政策について」をご覧ください)
(関連)2019年の国政選挙をいかに闘うか(アベ政権退陣と自公政治の抜本転換を求めて)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-b038e9.html
更に近未来の衆議院選挙をにらんで、下記の双方向集会も用意しました。ふるってご参加ください。
*(8.21)反緊縮経済政策Q&A:「市民と野党の共闘」が掲げる経済政策をめぐって(ちょぼゼミ:田中一郎)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/06/post-b29ade.html
2.(メール転送です)7月1日証人尋問開始!豊洲汚染地購入裁判 石原慎太郎氏へ578億円賠償請求
石原慎太郎氏に578億円の返還を求める汚染地購入裁判。豊洲市場移転問題は汚染地購入から始まった! 裁判もいよいよ終盤。証人尋問開始。
*期日:7月1日(月)13時半~@東京地裁103(大)法廷
(※1日の法廷尋問後の報告集会及び,記者会見の予定はありません。)
7日1日(月)は不動産鑑定士(原告依頼)・剣持一郎氏、元中央卸売市場長・岡田至氏の証人尋問予定、次々回、7月18日(木)13時半~(同103号法廷)、元財務局長・安藤立美氏の尋問予定です。原告は一貫して、元都知事・石原慎太郎氏の出廷と証人尋問を要求していますが、裁判官は1日、18日の両日の尋問から判断として、留保しています。石原氏を出廷させる可能性はあります。都議会百条委員で追い詰められなかった続きは是非この裁判で。取材と傍聴をよろしくお願いいたします。
※弁護団からのお知らせと、1日の原告依頼の証人、不動産鑑定士剣持一郎氏の「陳述書」を添付します。万が一、剣持氏の主張が裁判で退けられれば、国土交通省「不動産鑑定評価基準」が意味を為さず、不動産鑑定業界を揺るがす一大事になります。社会的不正義を認めるのかどうか、重大な局面、重大な裁判となりました。
(関連)築地移転の謎なぜ汚染地なのか 石原慎太郎元都知事の責任を問う-梓澤和幸・大城聡・水谷和子/編著(花伝社)
http://urx.space/eXxv
3.その他 イベントなど
(1)(7.11)【記者会見】国の財政や事業を簡単検索! 7月11日に「JUDGIT!」公開へ ワセダクロニクル
http://www.wasedachronicle.org/event/c31/
(2)(8.31)シンポジウム 現代科学技術と人権 科学技術は私達の生活にどのように関わってくるのか(東京・墨田区)
http://www.labornetjp.org/EventItem/1560817580407staff01
(3)キャンペーン · 山下貴史 法務大臣- 外国人技能実習制度を今すぐに廃止してください · Change.org
https://00m.in/sAc5B
(関連)キャンペーンについてのお知らせ · 技能実習制度についての動画を作りました · Change.org
https://00m.in/0C0lt
*食政策センター・ビジョン21安田節子さんのニュースレターの凄く濃い内容 放射能を天恵の海に流す六ヶ所再処理工場閉鎖を!(katsukoのブログ)
https://ameblo.jp/sannriku/entry-12336743566.html
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昨日(6/28金)、話題の新作映画「新聞記者」を見てきました(角川シネマ有楽町)。素晴らしい出来栄えの映画でした。邦画でこれほどよくできた映画は久しぶりに見る思いがしました。ストーリーは、警察官僚を使って進められる政権党の謀略政治に敢然と立ち向かう新聞記者と、自身の保身を考えて悩みながらも勇気ある内部告発に向かう若手エリート官僚の織り成す人間模様を描いています。この映画に描かれた2人の主人公の姿は、今日のアベ政権・自公政治の「(隠された)生の姿」を赤裸々に暴露して描いており、すさまじいまでのリアリズムと迫力で、私たち映画を視る者に対して「こんな政治、放っておくのか? いいのか、そんなことで? どうするのだ!?」と迫ってきます。
(関連)角川シネマ有楽町
http://www.kadokawa-cinema.jp/yurakucho/
(JR有楽町駅を西側に降りてすぐのビッグカメラ・ビルの8階です)
この映画は、できるだけたくさんの人に見てもらうべく、全国の極力大きな映画館で封切・上映を行い、しかも夏の国政選挙の直前に公開されました。その内容は選挙直前の今にピッタリの、まさにタイムリーな作品となっています。「これって、安部政治そのものじゃん」、映画を視終わった人々のそんな声が聞こえてきます。みなさま、これから約1カ月弱の間で、この「新聞記者」という久々の傑作映画の「国民的な鑑賞運動」を起こしていきませんか? アベ政治に少し「?」だけど、政治のことはよくわからない、という人を誘って、みんなで出かけましょう。
(それから、例の「消えゆく年金問題」=「2000万円老後用に自己責任で蓄えとけよ」問題のクローズアップその他で アベ政権の支持率が急落し始めています。与党圧勝色の強かった今夏の参院選がおもしろくなってきました。以下、日刊ゲンダイの報道を中心に、昨今の選挙情勢・政治情勢をお伝えします。みなさま、アベ政権を退陣に追い込みましょう。チャンス到来です。今こそ「立ち上がれ」ということです。:田中一郎)
*映画『新聞記者』公式サイト 6月28日(金)全国公開
https://shimbunkisha.jp/
(関連)(別添PDFファイル)「新聞記者」藤井道人監督インタビュー:政権とメディアの、いま現在のせめぎ合いを描く(阪清和『週刊金曜日 2019.6.28』)
ダウンロード - e3808ce696b0e8819ee8a898e88085e3808de897a4e4ba95e98193e4babae79ba3e79da3e382a4e383b3e382bfe38393e383a5e383bcefbc88e998aae6b885e5928ce3808ee980b1e5888ae98791e69b9ce697a5202019.6.28e3808fefbc89.pdf
(関連)望月衣塑子原案、松坂桃李出演の映画『新聞記者』が描く「アベ政権」の不正がリアルすぎる! 内閣情報調査室の謀略も|LITERA/リテラ
https://00m.in/BWylD
(関連)菅長官と対決・望月記者原案の映画「新聞記者」 参院戦直前なのに…「よくぞここまで」-ライフ-社会総合-デイリースポーツ online
https://www.daily.co.jp/society/life/2019/06/26/0012461657.shtml
(関連)東京新聞・望月記者に象徴される「新しい戦い方」とは、映画「新聞記者」28日公開(デイリースポーツ)Yahoo!ニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190627-00000099-dal-life
(関連)韓国の演技派女優シム・ウンギョン、「新聞記者」で実感した“難しい”芝居とは?(映画.com)Yahoo!ニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190627-00000010-eiga-movi
(田中一郎コメント)
この映画を視る人間の体を芯から激しく揺さぶるまでのリアリズムと迫力、「これがお前の眼前に展開されている日本の政治のありようの生々しい実態だ」とばかりに、私の胸ぐらを摑まえるように「さあ、どうするのだ」「きれいごとばかり言っていて、それですむのか、どうなんだ」と迫ってくる。映画が終わっても、体のかすかな震えがしばらくは止まらない、映画に登場した主人公のように、自分は勇気をもって動けるのか、動いてきたのか、このまま今の政権をのさばらせておいていいのか、自問自答が脳裏で繰り返される。
久々にホンモノの邦画が今夏に登場だ。少し政治のことがわかる人間なら、少し新聞を読んだことのある者なら、これが今現在のアベ政権を描いていることは一目瞭然である。警察官僚を手下たちの「頭」(カシラ)として使いながら霞が関に恐怖政治を強いて幹部官僚たちを首相官邸(時の支配政権)の「私兵」と化していく(前川喜平さん)、その「私兵」の兵舎である内閣府・内閣官房や、アベ政権の憲兵隊兼諜報機関である内閣情報調査室(ないちょう)に命じて、ネトウヨや御用情報紙誌などを巧みに使いながら「世論形成」「世論誘導」を行い、自らの悪事を隠蔽したり、政敵をフェイクニュースで陥れたりしているのだ。
映画の中では、首相の親友である人物による医学系大学設置の問題が焦点となり、それを文部科学省の反対を押し切りながら、特区制度を活用して文部科学省に代わり内閣府が着々と計画を進めていく、そして更に、政権側からの「恐るべき秘密計画」をそれに追加的にビルトインさせた「悪魔の大学設置計画」が進められようとしていた。それに気が付いたワケあり新聞記者の吉岡エリカ(シム・ウンギョン)と、若きエリート官僚の杉原拓海(松坂桃李)が、これを暴露すべく、身の危険を冒してまでの内部告発から告発報道へ向けて、人間ドラマを展開していく。
その映画ストーリーの中に現れるさまざまな事件やニュースが、ああ、あれはあのときのあの事件のことだな、これもまた、あの時のあの事件であり、あのニュースのことを模しているのだなと、誰にでもすぐに分かる政権がらみ・首相官邸関連のエピソードが次々とスクリーンに消えては現れる。それぞれは現実を模して製作されたフィクションなのだが、まるで少し前の過去を映画で改めて視ているような、そんな錯覚に陥るくらいにリアリティが完璧に近い。
そして極めつけは、この映画のストーリーが進むにつれて、元文部科学省事務次官の前川喜平氏と東京新聞社会部記者の望月衣塑子氏がTVで対談している声が「BGM」のようにして流され、その発言内容が、まさに映像として展開する映画の内容とピタッとマッチして、しかも少し小さな声で収録されていることも効果が大きく、この映画を視る者を魅了し感心させる。何故なら、この2人こそが、この映画の「実在する主人公」でもあるからである。素晴らしい作品だ。
みなさまには、この映画を是非ご覧いただきたいと思う。また、この映画を鑑賞することが、アベ政権が有権者を踏みつけにして進める暴走政治に対する怒りの表出としての文化運動として、また、ガラクタ映画を創り続けて低迷する邦画業界へのアンチカルチャーとして、大きな共感(映画への)と抗議の声・怒りの声(アベ政権に対して)を日本全国に満たしていくことになるであろうことを願って、是非、この映画の鑑賞運動を広めていただきたいと思う。そしてそれは、ほぼ確実に今年夏の選挙でアベ政権を退陣に導き、日本にホンモノの政治改革を実現させていく、力強い第一歩なるであろうことを強く確信して、での話としてである。
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<追1>アベ・インチキ政権の足元をすくい始めた「消えていく年金」問題
「年金問題」はアベ政権の「鬼門」のようである。高止まりさせられてきた(マスごみによる一種の世論誘導)アベ政権支持率が急落を始めています。与党・「壊憲」グループの圧勝とみられていた夏の国政選挙が参議院選挙単独となり、更にその参院選でアベ政権が敗退する可能性が出てきたのです。みなさま、今こそ街頭に出てアベ政権打倒・自公政治転換を訴えましょう。映画「新聞記者」鑑賞もその一つですが、更にいろいろな方法で、みなさまの地元で、年金・消費税・TPP・労働法制・水道・種・介護保育など、身近な経済問題をテーマにしたミニ集会をいくつも開催し、アベ政権・自公政治を追い込んでいきましょう。以下、日刊ゲンダイを中心に、昨今の報道などをいくつかご紹介いたします。
(1)低すぎる年金底上げこそ マクロ経済スライド廃止迫る- YouTube(共産党・小池晃氏(参議院):視聴者約10万人以上)
https://www.youtube.com/watch?v=pp3hsB1-Fo4
https://www.youtube.com/watch?v=7XsGwObN6fI
(2)(別添PDFファイル)(チラシ)重大事実判明:マクロ経済スライドで年金7兆円減(共産党)
ダウンロード - efbc88e38381e383a9e382b7efbc89e3839ee382afe383ade7b58ce6b888e382b9e383a9e382a4e38389e381a7e5b9b4e98791efbc97e58586e58686e6b89befbc88e585b1e794a3e5859aefbc89.pdf
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik19/2019-06-26/2019062601_05_1.html
(3)20190626 UPLAN 年金払え!官邸前緊急アクション - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=KnDDgwO2lxQ
(4)日本国民はダマされた…年金だけでは全然生きられない「残酷な現実」(週刊現代) - 現代ビジネス - 講談社(1-5)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/65343
(5)「2千万円不足」の衝撃、老後不安を解消する生き方とは:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASM6N3JQWM6NUPQJ004.html?ref=hiru_mail_topix1
(6)「武器を爆買いするなら年金に回せ!」老後2000万円問題で抗議集会[写真特集1-6]毎日新聞
https://mainichi.jp/graphs/20190626/hpj/00m/040/006000g/1?fm=mnm
(7)経産省も「老後に2900万円不足」 審議会で独自試算 - 文春オンライン
https://bunshun.jp/articles/-/12512
(8)老後2千万円、麻生氏の発言「矛盾しない」 閣議決定:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASM6T4RNLM6TUTFK00V.html
(またアホ丸出しの「閣議決定」をやっている。アベ内閣は「喜劇役者」の寄せ集めか?:田中一郎)
*安倍総理による党首討論での「年金積立金は44兆円の運用益」発言の根拠を厚労省の担当課長が知らない! 追及され「確認します」を連発 ~2000万円貯金・年金カット追及 野党合同ヒアリング 2019.6.24 IWJ
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/451454
*年金資産を株式に投入するリスクを問われ、厚労省「年金積立金は長期運用なので短期的変動は仕方ない」!- 安倍総理「GPIF運用益44兆円は民主党時代の10倍」発言受け~2000万円貯金・年金カット追及 野党合同ヒアリング - IWJ Independent Web Journal
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/451551
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<追2>面白くなってきた参議院選挙
アベ政権が揺らぎ始めています。今こそ「追撃」のチャンスです。
*(必見)2019参院選 全選挙区「当落予想」|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/3716
(1)参院選“年金問題”で大逆風 自民が1人区「14敗」の衝撃予測|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/257162
(2)「やってるふり」の集大成 バカバカしいG20狂騒は墓穴(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
http://www.asyura2.com/19/senkyo262/msg/504.html
(3)参院選の最大争点 権力を弄ぶ異常な首相の暴走を許すのか(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
http://www.asyura2.com/19/senkyo262/msg/465.html
(4)面白くなってきた参院選 「消費増税を争点」とはいい度胸(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
http://www.asyura2.com/19/senkyo262/msg/374.html
(5)【安倍晋三】安倍内閣「支持・不支持」拮抗 改憲や消費増税に有権者NO|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/257161
(6)【大阪】維新2議席 人気がない自民・太田房江が落選危機|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/257052
(7)東京新聞-<参院選くらしデモクラシー>自民、物議醸す演説参考資料-社会(TOKYO Web)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201906/CK2019062802000122.html
(8)反消費増税 熱帯びる野党 10年単位の凍結/状況次第で減税・廃止 参院選:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/DA3S14073109.html
(9)(別添PDFファイル)くんずほぐれつ参院「東京選挙区」(『FACTA 2019.5』)
https://facta.co.jp/article/201905036.html
(10)自民党と「ViVi」のコラボ広告が削除される 「批判を受けたものではない」
https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/vivi-jimin-2
(11)比例投票は自民28%、立民9% 共同通信の参院選世論調査(東京 2019.6.28)
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019062701001755.html
*(別添PDFファイル)参院選争点は格差だ:緊急対談 雨宮処凛×中島岳志(イントロ部分)(『週刊金曜日 2019.6.28』)
ダウンロード - e58f82e999a2e981b8e4ba89e782b9e381afe6a0bce5b7aee381a0efbc9ae99ba8e5aeaee587a6e5879bc397e4b8ade5b3b6e5b2b3e5bf97efbc88e3808ee980b1e5888ae98791e69b9ce697a5202019.6.28e3808fefbc89.pdf
http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/002835.php
(今週号の『週刊金曜日』が参議院選挙の特集を組んでいます。必読必見です。書店でお買い求めください。:田中一郎)
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<追3>(他のMLでの議論です)日本会議国会議員懇談会(日本会議議連)の動き=この挑発に乗ってはいけない
(関連)安倍首相が参院選に向け消費税と年金問題ごまかしのために憲法争点を宣言! 予算委拒否を棚に上げ「憲法議論する政党を選べ」|LITERA/リテラ
https://00m.in/me73l
*(いただいたメール)
以下の記事は、「赤旗紙」からのものですが、参議院選挙争点にもなっている「安倍9条改憲」策動の「いま」を知る上で重要と思われますので、みなさまに紹介します。
2019年6月29日(土)
日本会議 安倍首相 早期改憲へ「一体」
野党 発議阻止へ結束、参院選の大争点に
日本会議国会議員懇談会(日本会議議連)が20日の「令和元年度総会」で確認した運動方針の内容が、28日までにわかりました。同方針では、衆参の憲法審査会の審議を促進し、「早期の国会発議を目指す」としており、自民党の参院選公約と軌を一にしています。安倍首相も改憲を参院の主要争点にする姿勢を明確にしており、9条改憲を許すのか否かが大争点です。
日本会議議連は、改憲右翼団体・日本会議と一心同体の議員連盟です。議連の運動方針では「早期の国会発議」を目指すうえで「(憲法)改正原案作成に向けて超党派で合意できる環境づくりをすすめ(る)」としています。
参院選後、衆参の憲法審査会での改憲原案作成の議論を加速させ、自民、公明の与党と補完勢力の日本維新の会との連携をさらに強めるのに加え、党派を超えた改憲促進の動きを進める狙いを示したものとみられます。
また「全国の選挙区に、国民投票に向けた連絡会議の設立を促進する」とし、「研修会や講演会を積極的に開催し、国民投票における過半数の賛成投票を目指す」としています。
すでに自民党と日本会議は連携して、小選挙区単位の「憲法改正推進本部」の設置を進め、草の根の改憲論議を盛り上げる運動を展開していますが、「運動方針」ではこれをさらにレベルアップし、「(改憲)国民投票」での過半数獲得を目標にした運動を展開しようというものです。
安倍首相は、野党が「共通政策」で安倍9条改憲の発議を許さないとしていることに対して、「議論すら行わない姿勢でよいのか」などと述べています。これに対し日本共産党は、「憲法をないがしろにしてきた安倍首相に憲法を論ずる資格はない」「いまの中心課題は憲法を変えることではなく、憲法のすばらしい理念、条項を生かした政治に改革していくこと」(志位和夫委員長)と批判しています。
*(私からの発信メール)
前略,田中一郎です。
来たる参議院選挙への、この「憲法問題」の持ちだしは、あたかもアベ自民が「日本の国のことをきちんと考えている政治集団」であるかのごとく装い、本当の選挙の最大争点である「消えゆく年金」問題、消費税増税、日米FTA&TPP協定(特に地方)、労働法制、統計改ざんと「アホノミクス」、年金・日銀の巨額株式投機、貧困格差問題、保育・教育、医療・介護、地域経済再生と農林水産業や再生可能エネルギー、生活インフラのメンテナンスや拡充、私物化行政と官僚の私兵化などなど(他にも山のようにあります)、日本政治の肝心な点を避けて通り、当面する重要問題を煙に巻きながら、比較的自民党の改憲論に愚かにも迎合しがちな少なくない有権者を引き付け、さらに無党派層にも浸透しようという魂胆です。それによって、上記で申し上げた諸問題=争点をぼかしてしまうつもりなのです。
こんなものに扇動されてはなりません。戦争法、脱原発、共謀罪法、特定秘密保護法などを争点にして闘っても選挙には一度も勝てていません。かような挑発(マスごみまでが一緒になって首相官邸の宣伝をしている)に乗り、「日本国憲法を守ろう」「戦争反対」などとやっていたら、アベ政権の思う壺にはまり、また再びの選挙敗北となるでしょう。
反撃の方法は、志位和夫さんのおっしゃることをもう少し拡張すればいいのです。
「「憲法をないがしろにしてきた安倍首相に憲法を論ずる資格はない」「いまの中心課題は憲法を変えることではなく、憲法のすばらしい理念、条項を生かした政治に改革していくこと」(志位和夫委員長)と批判しています」
反論すべきは、それだけではないのです。アベ政権は政治や政策、行政を私物化し、特定の人間集団だけを利する利権化政治を拡大し(例:モリカケ)、更に、霞が関の官僚に対して人事権や警察を使った諜報活動まで行って霞が関に「恐怖政治」体制を強いて、日本の政治をめちゃくちゃにしています。アメリカに対しては地位協定問題に見るように彼らの言うがままで、日本の自主性も国民を守る姿勢も微塵もなく、役に立たない危険なアメリカの兵器を巨額の税金を使って爆買いをしています(維持費や人件費を含めて総額10兆円近い)。不都合は隠しまくり、嘘八百は平気でいいつのり、公文書や統計数値まで改ざんして自分たちの悪事を覆い隠さんとしています。こんな人たちに憲法の問題を託すわけにはいかないのです。そもそも憲法を論ずる資格はありません。憲法に基づく野党の国会召集要請に対して応えようとしないなどと言う明々白々な憲法違反(第53条違反:下記参照)まで堂々と行っている連中ですから、何をかいわんやでしょう。
(関連)日本国憲法第五十三条〔臨時会〕
内閣は、国会の臨時会の召集を決定することができる。いづれかの議院の総議員の四分の一以上の要求があれば、内閣は、その召集を決定しなければならない。
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/shiryo/dl-constitution.htm#4sho
それどころか、上記で申し上げた、私たちの生活改善に密接に関係した経済的な諸問題は、日本国憲法を文字通り政治に生かすことで実現可能になります。生存権をはじめ、基本的人権の尊重が、具体的に政治に生かされてはじめて、私たちのための社会保障や公共サービスが充実されていく、国民主権と民主主義を徹底させることで、政治家たちの暴走を防ぎ、私たちのための政治を実現できる、平和主義による平和外交で国際紛争や戦争を回避し、軍事費増大に歯止めをかけて、それを民生の財政支出に転換していく、そんな政治を実現するためには、日本国憲法を生かしていくということこそが、今後の政治の課題となるのです。憲法の問題は、志位和夫さんが言うように、改正云々が問題なのではなくて、現実の政治や政策や行政にどう生かしていくのかということが問題なのです。
原発問題も同じです、原発は危険極まりないだけでなく、古い陳腐な技術でできているため、経済的に見て極めて不効率であり、世界は原発を捨てて再生可能エネルギーを軸としたエネルギー革命へと歩を進めています。日本は安倍政権・自公政治のおかげで大きく後れを取り、必要もないのに原発や核燃料サイクルの巨大なリスクと巨額コスト負担を抱え込むという過ちを続けています。安全面からも、経済性の面からも、合理性の面からも、また、地域経済活性化の面からも、再生可能エネルギーによる日本のエネルギー政策の抜本転換に着手いたしましょう。原発は即時廃棄して全然大丈夫です。電気は足りています。
以上です。選挙まで頑張りましょう。
昔のままの「憲法守れ」「戦争反対」「原発廃止」「共謀罪反対」では選挙に勝てません。
勝ち方を考え抜いてください。
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<追4>山本太郎 続報
(1)「山本太郎現象」を読み解く - 木下ちがや|論座 - 朝日新聞社の言論サイト
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2019060400004.html
(2)田中龍作ジャーナル 【参院選】れいわ 障がい当事者候補「国会にバリアがなくなったらいい」
http://tanakaryusaku.jp/2019/06/00020395
(3)消費税廃止を打ち出す れいわ新撰組・山本太郎は本物か? 年金「2000万円不足」時代の生き方(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
http://www.asyura2.com/19/senkyo262/msg/519.html
*日刊IWJガイド「『尊敬する政治家は石井紘基! 議員になったら国政調査権を行使して日本社会の財政構造を解明したい!』れいわ新選組二人目の参院選公認予定候補者は安冨歩東大教授! 」2019.6.28日号- What's New お知らせ
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/38838
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<追5>その他
(1)諫早開門認めず 漁業者の敗訴確定 最高裁が上告棄却 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20190627/k00/00m/040/168000c?fm=mnm
(2)「有明海の漁民に死ねと」…諫早開門敗訴、最高裁決定に落胆 営農者は歓迎 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20190627/k00/00m/040/287000c?fm=mnm
(3)【安倍晋三】「首相動静」から消え…“官邸のアイヒマン”に飛び交う臆測|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/257039
(4)【安倍晋三】G20開幕 安倍首相は“首脳宣言できない”初の議長になるのか|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/257157
(5)【安倍晋三】たかられる日本 トランプ放言「普天間1兆円返還」のルーツ|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/257042
(6)田中龍作ジャーナル - 脱原発おしどりマコ 事務所開きに出馬口説いた菅元首相
http://tanakaryusaku.jp/2019/06/00020384
*日刊IWJガイド「参院選の日程を『公示7月4日、投開票7月21日』で閣議決定! 国会は3ヶ月以上も予算委員会が開かれない異常事態のまま昨日閉幕! 安倍晋三総理は記者会見で『(参院選の)最大の争点は政治の安定』と語ったがその真意は!- 改憲による緊急事態条項創設によって『独裁』という安定を狙っている!-」 2019.6.27日号 What's New お知らせ
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/38836
草々