2019統一地方選挙結果と今年夏の国政選挙への展望(その1):低迷する投票率と野党勢力の非力が目立つ危機的選挙結果(このままでは日本は間もなくグチャグチャになる)
前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは添付できませんでした)
(最初に若干のことです)
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1.山本太郎参議院議員 秋葉原街宣(5月8日)VTR
日本原電抗議の帰りにJR秋葉原駅をたまたま通りがかったら山本太郎議員が街宣をしていました。説得力のある力強いスピーチで多くの人々を引き付けていました。中でも、集まった人たちに自由に質問をさせて、それに対して山本太郎議員が答えていくという、このやり方は、自身の考え方や言論によほどの確信と自信がなければできません。見事なものだと思います。みなさま、山本太郎議員は小沢一郎・自由党を離れ、独立して新党を立ち上げようとしています。若き政治家・山本太郎にチャンスを与えてください。詳しくは下記の「れいわ新選組」のHPをご覧ください。(みなさまからの浄財ご寄付に期待いたします)
(当日録画)山本太郎参議院議員@秋葉原【れいわ新選組!】2019.5.8 - YouTube
(1)https://www.youtube.com/watch?v=aa-2s1AFV9M
(2)https://www.youtube.com/watch?v=Uzl0_KwZdHg
(3)https://www.youtube.com/watch?v=7kHTxqw_TIQ
*れいわ新選組
https://www.reiwa-shinsengumi.com/
(関連)ご寄附のお願い - れいわ新選組
https://www.reiwa-shinsengumi.com/donation/
2.(別添PDFファイル)TPP新聞 VOL11:5月24日 提訴します(2019.5)
ダウンロード - efbcb4efbcb0efbcb0e696b0e8819e20vol11efbc9a5e69c8824e697a520e68f90e8a8b4e38197e381bee38199efbc882019.5efbc89.pdf
http://tpphantai.com/info/190520-tpp-shimbun-vol11/
(関連)TPP交渉差止・違憲訴訟にご協力ください!TPP交渉差止・違憲訴訟の会
http://tpphantai.com/
(関連)日本の種子(たね)を守る会
https://www.taneomamorukai.com/
3.イベントとキャンペーン
(1)(別添PDFファイル)(チラシ)(6.22)講演会:茨城県民はなぜ原発再稼働に反対しているのか(大石光伸さん)
http://blog.livedoor.jp/shiderz402-seikei/archives/9312349.html
(2)「公有水面埋立免許延長を不許可に!! 上関原発建設計画中止!を求める署名」にご協力を! - 原子力資料情報室(CNIC)
http://www.cnic.jp/8477
4.20190520 UPLAN 藤井聡「消費税減税・格差是正の税制改革と、 くらし安心社会への財政投資で日本経済を再生せよ!」 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ZEpAE_dVnrs
(関連)99%のための経済政策フォーラム
2019/5/20 失われた20年の元凶は1997年の5%消費税増税と、続く緊縮政策だった。デフレ不況下で増税したのは日本だけ。第4回学習会 藤井聡(当日のレジメなどはこのサイトにあります)
https://99forum.jimdofree.com/
(関連)(別添PDFファイル)GDP年2.1%増、内需の柱マイナス、くすぶる「消費増税延期論」「衆参同日選」(東京 2019.5.21)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201905/CK2019052102000138.html
https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201905/CK2019052102000130.html
(田中一郎コメント)
長期化するデフレ不況下の個人消費落ち込み・国民経済委縮状態での消費税率引き上げが如何に「アホか」ということがよくわかる講演でした。一見に値します。しかしながら、それ以外については多くの点で首をかしげざるを得ませんでした。ご覧になってみてください。なお、経済政策の「これが正論だ」は私が主催しております「新ちょぼゼミ」で少しずつご説明しています。次回は6/3(月)にやります。前回5/9の私の説明が少しわかりにくいというコメントをいただきましたので、その補足説明から始めます。是非、いらしてください。これまでのものは下記サイトに録画・レジメともに掲載しています。「2.経済政策について」と「(追加1)」「(追加2)」をご覧ください。
(関連)2019年の国政選挙をいかに闘うか(アベ政権退陣と自公政治の抜本転換を求めて)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-b038e9.html
(関連)(6.3)オルタナティブな日本をめざして(第28回):「容量市場と容量メカニズム:老朽化原発・石炭火力の経済的延命策か!?」(松久保肇さん:原子力資料情報室)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/03/28-1e87.html
(最初の1時間弱で私からお話いたします)
5.直近の政局報道から
(1)(別添PDFファイル)野党 27の1人区 一本化、参院選大筋合意、同日選を警戒(東京 2019.5.20)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201905/CK2019052002000128.html
(2)共産党“野党一本化”に向け 参院選1人区候補20人取り下げへ|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/254366
(3)かまびすしい衆参同日選報道 「増税延期」が大義の倒錯(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
http://www.asyura2.com/19/senkyo260/msg/793.html
(4)なぜマスコミは衆参ダブル選挙が「行われる方向」で報道するのか:高野孟-まぐまぐニュース!
https://www.mag2.com/p/news/398795?utm_medium=email&utm_source=mag_news_9999&utm_campaign=mag_news_0521
(5)麻生氏が安倍首相に「同日選」進言か 自民・公明「無風」で参院選を目指す - 毎日新聞
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190508/k00/00m/010/248000c?fm=mnm
(6)解散「風が吹きかけている」 自民・二階氏 会見で言及 - FNN.jpプライムオンライン
https://www.fnn.jp/posts/00417957CX
(7)解散風、争点に「改憲」浮上 「3分の2」失うリスクも - 毎日新聞
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190520/k00/00m/010/291000c?fm=mnm
(8)自民、参院選公約に憲法改正明記 重点項目で調整、議論推進を提起 | 共同通信
https://this.kiji.is/498438224220341345
*日刊IWJガイド「共同通信による5月18、19両日の世論調査では、消費増税反対・衆参W選の実施に賛成の結果が! これではディープレポートのシナリオ通り、改憲勢力が圧勝してしまう!-」 2019.5.21日号~No.2441号~(2019.5.21 8時00分) - What's New お知らせ
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/38670
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2019年春の統一地方選挙の結果について、今年夏の国政選挙を展望しながら、以下で簡単にコメントをいたします。
*第19回統一地方選挙 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC19%E5%9B%9E%E7%B5%B1%E4%B8%80%E5%9C%B0%E6%96%B9%E9%81%B8%E6%8C%99
(関連)2019統一地方選挙・衆院補選:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/senkyo/local2019/
(関連)2019 統一地方選 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/senkyo/2019local/
<別添PDFファイル>
(1)2019統一地方選:後半戦も投票率最低相次ぐ、市長選47.50%、市議選45.57%(東京 2019.4.22夕刊)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201904/CK2019042202000303.html
(2)私を投票へ連れてって!(三木義一 東京 2019.5.2)
http://qq1q.biz/vNns
(3)「反NHKの党」なぜ躍進、地方選 不満の受け皿に、議席3倍 参院選も視野(東京 2019.4.27)
https://ameblo.jp/tousekitetsu/entry-12457305035.html
(4)大阪ダブル選で維新が自民に圧勝、それでも官邸がほくそ笑む理由(『週刊ダイヤモンド 2019.4.20』)
http://dw.diamond.ne.jp/articles/-/26356
(5)都構想・万博・カジノ、分断都市大阪の民主主義(一部抜粋:大阪都構想)(森裕之『世界 2019.4』)
https://www.iwanami.co.jp/book/b442808.html
(6)統一地方選2019:地方議員選も選挙ビラ解禁(東京 2019.4.18)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201904/CK2019041802000150.html
(田中一郎コメント)
下記は少し前に他のMLに発信したものに加筆修正をしたものです。
(1)今回の統一地方選挙は、上記報道にもあるように投票率が低迷し、多くの有権者・国民がこの統一地方選挙を無視・棄権するかたちで進められました。ここ10年くらいの間、地方選挙に限らず、選挙という選挙の投票率は低下傾向にあり、とりわけ都市部などで単発的に行われる基礎自治体の首長選挙などは軒並み20~30%程度の低投票率となり、選挙の有効性自体が疑われるような事態に陥っています。それに比べれば、今回の統一地方選挙は、概ね40~50%程度の投票率となっていて、少しくらいはマシだと言えなくもありませんが、それにしても有権者・国民の半分は選挙に行かないのです。昔は地方自治に財源や権限がないことをたとえて「3割自治」と言いましたが、今日ではそれに加えて(=つまり財源・権限の事態は改善していないということ)、有権者・国民も選挙に3割程度しか行かないということで「もう一つの3割自治」が出来上がってしまっています。日本の民主主義は地方・地域から崩れているのです。地方自治は民主主義の学校だとか、政治や社会の改革は地域の運動から、などとよく言われますが、現実はそれと正反対の方向にとめどなく向かっていると言ってもいいでしょう。消極的な形ですが、民主主義に代わるファシズムの危機が静かに広がっていると考えておいていいと私は思っています。
(2)そうした中、今回の選挙結果では、NHKから国民を守る党や幸福実現党、あるいは大阪維新やあやしげな泡沫候補と言われていた候補者などが次々と当選し、躍進をいたしました。その辺の事情は下記にご紹介する東京新聞記事に詳しいのですが、およそ地方選挙をまじめに真剣に考えて投票をしている人間から見ると、全く理解しがたい投票だと言わざるを得ません。私はこうした一種の「混乱投票」「愉快犯的行動」「(自分で自分の首を絞める)アホ丸出しの投票」もまた、一種のファシズムの兆候だととらえています。
つまり、低投票率と政治的シニシズム、政治不信の極限状態としての不満あるいは不信の昇華的投票行動、そして個々の有権者・国民がバラバラにされて信頼できるものを喪失し、政治的アパシーや社会的アノミー状態の下で不健全なエネルギーがどんどん蓄積していくという状態です。投票そのものに期待などあるわけもなく、また、投票をした政治家個々人への期待などでもなく、日常の不満や不安をぶつける手段として、今日ある政治秩序のようなものをぶち壊したいという衝動のようなものに従って、投票が使われているに過ぎないということです。近未来に危険な社会的動乱が待ち受けているような気がしてなりません。
(関連) NHKから国民を守る党 公式サイト
http://www.nhkkara.jp/
(関連)(別添PDFファイル)「反NHKの党」なぜ躍進、地方選 不満の受け皿に、議席3倍 参院選も視野(東京 2019.4.27)
https://ameblo.jp/tousekitetsu/entry-12457305035.html
(関連)統一地方選で2ケタ議席「N国党」と「幸福党」大躍進のナゼ(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/883.html
(関連)統一地方選で幸福実現党(幸福の科学)はなぜ19人も当選したのか?(HARBOR BUSINESS Online) - Yahoo!ニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190425-00191032-hbolz-soci
(3)ファシズムを招き寄せている有権者のことはともかく、その他の一般の多くの有権者が投票に行かないのは、投票をしたところで事態は何も変わらない、と見ているからです。特に地方政治や地方行政はそうで、日常的にも基礎自治体との付き合いや関係性は薄く、そもそも自分が住む基礎自治体が日ごろ何をしているのかもよくわからない、という有権者は少なくありません。与党だ、野党だというけれど、自民党と共産党を除けば、その他の政党は、ある時はこっち、ある時はあっちと、テキトーに立ち位置を変えては好き勝手なことをしていて、何をどうすると言っているのか、屁理屈らしきものばかりをこねていて、聞く気にもならない、という印象を持っているのではないかと推察します。「本当に困っていたら投票に行くでしょう」は逆で、「本当に困っていたら投票どころではない」なのです。
(4)「我々はバラバラです。三本の矢がまとまるどころか、五本六本と分裂してます。分裂していては力が弱いままです。」はおっしゃる通りです。「分割し統治せよ」はローマ帝国の時代から「支配統治の原理原則」です。「市民と野党の共闘」がまともに機能していません。多くの地方選挙において、争点は何かが明確にされておらず、毎回毎回、同じようなことをくり返しては、地縁血縁やコネ関係、あるいは従属組織の力で地方選挙を勝ち抜いているというのが実態ではないかと思っています。これでは、地方政治や地方行政、自治体自治などは望むべくもないでしょう。私はこの事態の最大の原因が、自民党政治を変えたい・世直し新政権をつくりたい勢力の「総大将」である立憲民主党の「枝野幸男・福山哲郎」執行部にあるのではないかと見ています。アベ政権・自公政治のあまりにひどさにより、野党側・世直し市民側が勝利できる経済的社会的情勢ができている中での野党惨敗の様相は、さながら関ケ原の合戦の西軍を見るようですが、しかし、関ヶ原の戦いの西軍における石田三成の方が、今の立憲民主党の執行部よりは、はるかにマシではないかと思う次第です。あまりにリーダーシップがお粗末すぎる、大局観がない、と言えるでしょうか。
(5)選挙は合従連衡だけでは勝てません。ましてや国政選挙ではそうです。簡単に言えば「敗軍」「負け組」の互助会は、所詮「負け組」に過ぎないからです。「負け組」を「勝ち組」にすることを考えなければなりません。それは重要政策の見定めと「対決姿勢」の明確な打ち出し、そして日常的・継続的な「総力戦」の展開にあると私は考えています。そしてその「重要政策の見定め」とは、真っ先に経済政策が来なければいけません。この中に、最低賃金の大幅引き上げを含む労働法制(貧困対策含む)、政府・自治体による雇用保障、地域経済の抜本的振興、子育て・学生支援、介護と医療、住宅政策とまちづくり等々と、その財源確保のための税制の抜本改正(不公正税制の是正)などがあります。TPP協定などの市場原理主義国際経済協定は、こうした取組を妨害する最悪の「しばり」になるから廃棄せよと申し上げているのです。念のために申し上げておきますが、経済の活性化政策のないままの「給付行政へのもたれかかり」(社会保障制度一本やり)は長続きせずダメです。こうした経済政策を総括して、市場原理主義政策との決別=国民生活・地域経済本位の経済政策、とでもしておくべきでしょう。
(6)上記と併せてでてくるのが、アベ政治が行った悪法のアンワインド(一括廃止法案)と脱原発=エネルギー政策の転換、そして日本国憲法を(守るではなくて)継承発展させ、政治や行政の中で具体化させる政策です。それと新たな政治課題として私が強調をしておきたいのが「新しい民主主義」の実現です。国民参加型の民主主義の仕組みを制度化するとともに、霞が関官僚制度の抜本改革や第二次司法民主化などが含まれます。
(7)つまり、自公政治やアベ政権を転換していくためには、①「本気の共闘=連立政権の担い手形成」と、②「どういう政治や行政を実現するのか」という骨太方針・政策の提示と徹底したPR、の2つが少なくとも必要だということです。そしてその2つが具体的な形で展開されながら、自公政治・アベ政権はダメだから、私たちがこれに代わるもっといい政治や行政を実現させるぞ、という力強さ・迫力・頼もしさ・責任感のようなもの、これを有権者に感じさせるものがあって初めて、有権者・国民から「これはひょっとすると政治が変わるかもしれない」という、選挙へ向けての「ワクワク感」「ひょっとしたら感」「投票効果期待感」のようなものが生れ、投票率が上がってくるでしょう。
(8)今回の統一地方選挙は、上記のようなことが全くできていないままの選挙戦となり、私の予想以上に「市民と野党の共闘」の敗北の結果となりました。共産党から立憲民主党へ一部票が流れて共産党の議席が減少し、立憲民主党の議席が増えた、くらいの変化しかなく、全体の大きな政治情勢は、これまでの「悪化する政治情勢」を更にひどくする形での結果に終わっています(今回の統一地方選で自民党の議席が少し増えていますが、地方議員に多い保守系無所属と合計すると大して変化はないのではないかと思います。それよりも私は、都道府県議会の圧倒的多数で自民党が過半数の議席を得ている・得続けている、という驚愕すべき事実です。市場原理主義政策が地方を荒廃させた今日に至ってもなお、圧倒的に多くの地方自治体が、高度経済成長時代と同じような発想で中央政府に「タカル」形の行動様式を取り、そのお世話係に地方議員を選出しているということだろうと私は思いますから、やはりこの国は地方から「世直し」をするというのは非常に難しいのではないかと思います。この「タカリ」根性は容易なことでは変わりません)。
(関連)統一地方選後半戦 自民当選は前回超え698人で共産は57人減|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/252437
そもそも今回の統一地方選では、首長選挙を中心に「不戦敗」=「市民と野党の共闘」側が候補者を立てられない、が多く見られ、見ていて「何をやっているのか」という印象を強くしています。毎回、毎回、負けてばっかりでは、候補者もいなくなるというものです。私はこうした事態の全ての責任を「総大将」である立憲民主党が引き受けるべきであると考えています。
「闘い」とはそういうものであり、昔なら1回負ければ総大将は首をはねられて終わりです。その代わりとして「闘い」においては、その総大将の采配が最も尊重され、多くの友軍兵士全てがそれに従いながら「闘い」を展開していくのです。勝利できない「総大将」はいらない=別の人に代われ、と言わざるを得なくなる時期が近付いているような気がしています。今年夏の国政選挙がその試金石となるでしょうが、このままでは、まず間違いなく敗北します。何とかしなければいけない。北海道知事選挙の結果を見れば、立憲民主党プレミアムは既にはげ落ちてしまっています。
(9)日本社会や政治情勢のファシズム化危機については先般お送りしたメールの通りです。その典型事例が、情けなくも私の生まれ育った大阪です。アホの都に転落しています。如何に大阪「府市あわせ」有権者が愚かなのかは別添PDFファイルの岩波月刊誌『世界』論文をお読みいただければわかります。自分たちの基礎自治体である、財源が比較的豊かな大阪市が解体されてなくなるということも知らぬままに「都構想」に賛成票を投じるバカが、何十万人・何百万人もいるのが大阪市の現状です。
しかしこれは、ファシズム化していく大衆社会の一つの病理現象と見ておくべきです。自公政治・アベ政治への不満がこういう形で現れているということです。言い換えれば「市民と野党の共闘」が、その不満を受け止められていない、信頼される処方箋を提示し得ていない、ということです。モリカケ問題その他で大活躍だった非常に貴重な人材である宮本岳志衆議院議員が、樽床伸二などという、まさにニセモノの典型のような人物の得票にも及ばない、というのは、共産党をはじめ「市民と野党の共闘」の日常的な取組の決定的な欠如として、深刻に受け止め深く反省をする必要があるでしょう。
(関連)(別添PDFファイル)都構想・万博・カジノ、分断都市大阪の民主主義(一部抜粋:大阪都構想)(森裕之『世界 2019.4』)
https://www.iwanami.co.jp/book/b442808.html
(都構想やカジノ・万博などというものが、如何にバカバカしいものであるかは、この岩波月刊誌『世界』の論文をお読みになれば一目瞭然です。我が故郷・大阪の「昔は水の都・今はアホの都」の愚かな有権者たちが、如何に「アホか」が衝撃的にわかります。もはや救いようがないくらいです)
(10)夏の国政選挙後のことになるでしょうが(まず間違いなく政権交代などはなく、場合によっては「市民と野党の共闘」は大敗北します)、私はさしあたり「市民と野党の共闘」は一刻も早く「NEXTキャビネット」づくりに取り組み、アベ自公政権とは違って「私たちならこうする」を都度都度打ち出しながら、現政権との対決色を強めていくのがいいと思います。つまり、一からの出直しをした方がいいのではないかと思い始めています。とにもかくにも、政権交代を目指す政策・方針、態勢づくり(一丸となることが大事)、そしてPRの仕方、それらを今度こそきちんと検討し、アベ政権・自公政治に代わる「オルタナティブな日本」構想を魅力ある形で有権者に訴えていくこと、これが日本の政治を変える最も有効かつ最短距離なのです。
急がば回れ、ということです。
<関連サイト>
(1)野党が一つになれば勝てる 期待される共産党の党名変更(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/872.html
(2)衆院2補選惨敗で自民真っ青…夏の“衆参W選”へ一気に現実味|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/252436
(3)統一地方選後半戦 自民当選は前回超え698人で共産は57人減|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/252437
(4)【安倍晋三】お笑い文化台無し!安倍首相の吉本新喜劇出演に府民大激怒|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/252433
(5)立憲民主“三重苦”で…野党結集へ態度一変した枝野氏の焦り|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/252651
(6)涅槃状態に入った安倍政権 - 内田樹の研究室
http://blog.tatsuru.com/2019/04/26_0924.html
(7)北海道版“モリカケ事件”!- 自民推薦の鈴木知事に中国系企業への利益供与疑惑 - ハーバービジネスオンライン
https://hbol.jp/191452
(8)統一地方選前半戦の深刻 このままでは参院選で野党は惨敗(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/516.html
(9)統一地方選 地方衰退が安倍1強を補強する現状の打開策は?|金子勝 日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/250498
(10)地方選の低投票率、行き着く先は”政治の私物化” 広がる「無投票当選」に解決策は 九州大大学院・出水教授に聞く [福岡県] (西日本新聞)
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/505469/
草々
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2019統一地方選挙結果と今年夏の国政選挙への展望(その1):低迷する投票率と野党勢力の非力が目立つ危機的選挙結果(このままでは日本は間もなくグチャグチャになる) ; [近未来に危険な社会的動乱が待ち受けているような気がしてなりません。] ===>そこへ向かって行きつくのだろうが、行きつくまでの間、我々の準備を積み重ねよう。
投稿: | 2019年5月22日 (水) 19時32分