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2019年4月16日 (火)

山本太郎奮戦記(2):山本太郎×藤井聡×松尾匡 本当に日本を再生できる みんなのための財政政策(IWJ)+(他のMLでの経済政策を巡る議論のご紹介)

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.イベント情報
(1)(予約優先)(5.9)オルタナティブな日本をめざして(第27回):「教育勅語と道徳教育」(前川喜平さん)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/03/27-b2fe.html

(予約優先とさせていただきました。参加ご希望の方はたんぽぽ舎の方に予約のお電話をしていただき、受付番号をもらっていただければと思います。まだ、人数には余裕がありますので大丈夫です。当日参加も可能ですが、会場の広さに限りがあり、入りきれなくなる可能性もありますので、できれば事前に予約をしておいていただければと思います。:田中一郎)

(この日は前川喜平先生が来られるまでの最初の約45分間くらいで「財政・金融政策を見定める基本(御用経済学者・忖度経済学派を見分けるコツ)(その4)」を私からお話いたします。当面する国政選挙の最大の争点は「経済政策」であり、その「経済政策」を見定めるポイントを実践的にお話いたします。緊縮から反緊縮へという改革派市民の世界的な大きな流れに沿って、この日本でも新たな経済政策の展開が求められています。なお、(その1)~(その3)については下記をご覧ください:田中一郎)

(関連)(報告)(4.11)新ちょぼゼミ:財政・金融政策を見定める基本(御用経済学者・忖度経済学派を見分けるコツ)(その1)~(その3)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-661fe4.html

(2)(5.20)第4回学習会 藤井聡「消費税減税・格差是正の税制改革と、くらし安心社会への財政投資で日本経済を再生せよ!」
 https://99forum.jimdofree.com/

(3)(5.3)映画『共犯者たち』上映とシンポジウムーイベント:ワセダクロニクル
 http://www.wasedachronicle.org/event/c26/


2.東京都北区長選挙・市民派候補=川和田ひろし氏 薔薇マークキャンペーンから推薦

東京都北区長選・川和田ひろしさんインタビュー - 薔薇マークキャンペーン
 https://rosemark.jp/2019/04/14/02-2/

(関連)薔薇マーク認定(地方選・衆院補選・参院選)予定候補者全名簿
 https://rosemark.jp/wp-content/uploads/2019/04/20190408allList.pdf
(関連)(必見)薔薇マークキャンペーンHP
 https://rosemark.jp/


3.【特別寄稿】安倍官邸が狙う!-「消費減税」という壮大な「ちゃぶ台返し」!! 衆参W選圧勝!! そして緊急事態条項を含む改憲へ!! ~永田町の闇の底からのディープレポート - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/446899

(下記の竹信三恵子さんのコメントにもあるように、上記のようなマッチポンプ型の「ペテン戦略」が画策されている可能性が高いように思われます。アベ政権打倒・自公政権に代わる新たな政権交代を希求する勢力が経済政策をおろそかにしていれば、来たる国政選挙は大敗北となる可能性が高まっています。私が見るところ、まだまだ改革派市民の経済政策への関心は低いままです。「消費税減税」などは「とうの昔」に「市民と野党の共闘」が強く訴えていなければならない政策で、更に「市民と野党の共闘」は一歩も二歩も進んで「消費税減税」の上での有権者・国民の生活改善・支援を中心にした政策展開を世に訴えていかなくてはなりません。それがまだまだ不十分の状態にあります。このままでは危ない!:田中一郎)

(関連)日刊IWJガイド・日曜版「衝撃!! 某記者クラブに所属する現役新聞記者よりIWJへ、永田町の闇の底からのディープレポートを寄せていただきました!」 2019.4.14日号~No.2404号~(2019.4.14 8時00分) - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/38544

(関連)絶望的とも言うべき政局:これでは原発も、戦争法制も、その関連法制も(共謀罪・秘密法・盗聴法他)、沖縄も、市場原理主義経済政策やTPP等も、霞が関官僚や司法・裁判所の体たらくも、変わらない- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-0b0b.html


4.IWJより
(1)日刊IWJガイド「『9条入門』と加藤典洋の世界~岩上安身による『戦後再発見双書』刊行責任者・矢部宏治氏インタビューを、昨日フルオープンで配信しました!」 2019.4.16日号~No.2406号~(2019.4.16 8時00分) - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/38550

(2)日刊IWJガイド「『憲法改正のうねりが大阪の松井さんから始まると思う』維新圧勝を受けて橋下徹氏が自民と維新での改憲に言及! 本日は『「9条入門」と加藤典洋の世界~岩上安身による「戦後再発見双書」刊行責任者・矢部宏治氏インタビュー』を配信!」 2019.4.15日号~No.2405号~(2019.4.15 8時00分) - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/38547

(3)「国の直轄調査に格上げ」方針はいつ決定されたのか!- 打ち合わせ記録「廃棄」でも「未作成」でも公文書管理法違反!! ~4.10塚田副大臣「忖度」発言問題 野党合同ヒアリング - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/446672


5.政局報道より
 政治家どもやマスごみがロクでもないのはもちろんだが、こうした事態をいつまでも許している有権者・国民にも問題がある。対米戦争へ突き進んでいった、あの頃の「向こう見ずの総無責任体制」と今が非常によく似てきている。滅びたいのか、ということだ。今年の統一地方選挙の前半戦は、不戦敗も含めて「市民と野党の共闘」はボロ負け状態、この情勢を転換できるかどうか、真剣な取り組みが求められている。

(田中龍作さんのサイトから)
(1)田中龍作ジャーナル - 【大阪12区補選】「安倍政権倒す狼煙を」 森友追及の野党論客討ち入り
 http://tanakaryusaku.jp/2019/04/00019955
(2)田中龍作ジャーナル - オール与党の地方政治に一石 自由党・松本候補「高円寺の再開発反対」
 http://tanakaryusaku.jp/2019/04/00019974
(3)田中龍作ジャーナル - 権力が総力を挙げて落としにかかる森友追及の議員 木村真・豊中市議「勝ちに行く」
 http://tanakaryusaku.jp/2019/04/00019966

(その他)
(1)【麻生太郎】知事選惨敗で失墜…麻生財務相「消費増税凍結」のシナリオ|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/251570
(2)チンピラ大臣更迭の真相 本質は「復興五輪」という偽善 「寄り添う」というペテン(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
 http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/613.html
(3)桜田クビは目くらまし? 安倍政権が抱える“すさまじい闇”(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
 http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/580.html
(4)桜田更迭の本質は安倍内閣「復興に寄り添う」というペテン|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/251877
(5)衆院大阪12区補選 自民大苦戦の裏に公明党のサボタージュ|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/251926
(6)明石“暴言”市長も 地方選後半86市長選3割強が無投票当選|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/251928
(7)揺れる「自民王国」島根 分裂の知事選、しこり生む | 中国新聞
 https://this.kiji.is/489911334160860257
(8)立民、静岡5区で細野氏に対抗馬 枝野氏「自民系に勝つ」 | 共同通信
 https://this.kiji.is/490109091957326945


6.「いちろうちゃんのブログ」より
(1)(他のMLでの議論です)(1)財政赤字の原因は何か(2)井出英策批判(3)現代貨幣理論(MMT)について(4)最低賃金を巡る議論(続き)他- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-5b00.html

(2)「令和」なる時代は元号改定のバカ騒ぎから始まった:新元号に便乗して転機をはかる安倍政権の行き詰まり(高野孟 日刊ゲンダイより)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-f050.html

(3)戦争する国絶対反対(5):戦略なき軍拡:アメリカ製兵器「爆買い」の実態(東京新聞社会部取材班 『世界 2019.3』より)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-1014.html
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山本太郎参議院議員の「奮戦記」(1)の続きです。また、その後に、昨今、他のMLで経済政策に関する若干の議論をしていますので、それをご紹介申し上げます。繰り返しになりますが、経済政策を大黒柱の第1候補に持ってきて、これに経済政策ともいえる「脱原発・脱被ばく」や「トンデモ法廃止」などを掲げて「新たな闘い」を展開せんとする山本太郎氏の「政治方針」は、まさに今日的情勢の急所を見事にぶち抜いています。みなさまにも、この「タローの動き」に盛大なるご支援をお願い申し上げます。

1.「政府がケチやったらアカン!積極財政で日本再生を」元内閣官房参与の藤井聡氏が財政政策を斬る!山本太郎議員は消費税を5%へ減税すべきと提案!山本太郎×藤井聡×松尾匡 本当に日本を再生できる みんなのための財政政策 Part3 - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/440034

(関連)山本太郎参議院議員が4月10日に、自由党からの離党と、新党「れいわ新選組」の結成を発表! 公約では「消費税廃止」や財政出動を強調! 山本議員が師事するのは、明石順平弁護士と論戦の過去のあるリフレ派経済学者の松尾匡(ただす)立命館大学教授! - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/446668

(一部抜粋)
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山本議員は、「日本の地盤沈下は国の経済政策ミスが原因。その中でも、消費増税が大きな影響を与えている」と述べ、IMF(国際通貨基金)のデータで1997年からの政府支出の推移を紹介。「戦争紛争をしていない180ヵ国以上の中で、人々にお金を使わないドケチ国家のNo.1は日本だ。同じく1997年からどれくらい成長したかを見ると、日本は最下位」と指摘した。

 また、消費税ゼロは可能かという議論の中で、山本議員は消費税10%の延期ではなく、現状8%の消費税を5%に下げる減税を提案した。

 「消費税ゼロは、永田町では受け入れがたいものがある。そこで、消費税ゼロを求める人々を増やし、『ゼロが無理なら、まず5%にしろ』という国民運動を広げていくのはどうか。日本全国の小選挙区で署名を展開していけば、政党も柔軟に考えるのでは。そういう動きを急速に展開する必要がある。『消費税5%』を野党側の共通政策として打ち出せれば、与党を揺さぶれる」
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(下記ですが、主催者が一般参加者によるこのイベントの録画を禁止した理由は意味不明です。ご興味がある方は参考までにご覧ください)

(参考)井手英策×藤井聡 本当に日本を再生できるみんなのための財政政策(大阪市) - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/411429

(参考)藤井聡×松尾匡 本当に日本を再生できる みんなのための財政政策 Part 2(大阪市) - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/421870


2.山本太郎議員からのお手紙:山本太郎は、自由党を離党、新党を結成します。

(関連)山本太郎奮戦記(1):自由党を離党・「れいわ新選組」立ち上げへ=アベ政権・自公維新政治の一掃を目指す有権者・国民・政治家は「タロウに続け」!- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-a01458.htm

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山本太郎は、自由党を離党、新党を結成します。ただし、離党は4月の後半。国民民主党と自由党の合流の可否が出たのち、その結果にかかわらず離党します。

これからどうするかについて、いくつかの選択肢があります。このまま野党の結集が叶わず選挙になるならば、夏の参院戦(衆院解散があった場合にはダブル選挙)を、山本太郎独自のグループで戦います。山本太郎の独自グループと主な公約は、こちらでご確認ください
 →  https://www.reiwa-shinsengumi.com/

必要な準備を着々と進めますが、最終的に野党が結集する事態が訪れた際には、その旗を下ろし、私もその結集に参加します。ただし、政策の基本的一致が必要です。では具体的に、どの様に独自グループで戦うのか。

参議院の選挙区と比例区で最低でも、合計10人候補者を擁立(選挙区5人、比例5人)。このプランで選挙をまともに廻すには、最低でも3億円は必要になります。

5億円ほどの金額が集まる場合。最大限で参院2人区以上に候補者を立てます。ある野党党首によると、1人区以外は「野党は切磋琢磨」らしいので、参院2人区に私たちが候補者を立てても、野党共闘の足並みを崩すことにはなりません。私たちも挑戦させていただきます。

【どこまでの挑戦ができるのか】
無謀な挑戦にならぬよう、一定の期限を設けます。本日4月10日から来月5月31日までに、「1億円」が集まれば、参院選に独自グループで挑戦を決行。その時期までに1億円が集まるなら、そこから選挙期間までで、3億円〜5億円は集められる可能性があると考えるからです。ただし、1億円には遠く及ばない場合には、独自グループでの挑戦は辞退します。

【整理します】
5月31日までのお金の集まり具合で、挑戦するレベルを決定します。

【1億円を大幅に超える】
最大の挑戦が可能と考え、参議院2人区以上での候補者擁立を目指し、衆院選とのダブル選挙にも備えます。

【1億円くらい】
参院選10人擁立。

【1億円には遠く及ばない】
東京選挙区から、山本太郎のみ立候補。

【どうやってお金を集めるか】
5月31日までに、1万円を1万人から寄付していただく。もちろん、1万円にこだわる訳ではありません。数億円、という大金にクラっとしますが、多くの人々で出し合えば、ハードルはそこまで高くない、と理解できる例です。千円でも、1万円でも、100万円でも。できる範囲でのお力添えをいただければ幸いです。全ての挑戦に対して余ったお金は、山本太郎の政治活動と、新しく政治に挑戦する方々への援助に使います。

繰り返しになります。必要な準備を着々と進めますが、最終的に野党が結集する事態が訪れた際には、その旗を下ろし、私もその結集に参加します。ただし、政策の基本的一致が必要です。ここまで国のあり方がぶっ壊された状態では、野党が結集して政権交代、暴走にブレーキをかける必要があることは言うまでもありません。

しかし、それが叶わないなら、与野党という既得権益をぶっ壊す、あなたのために行動する集団を作り、デッドボール上等の勢力を拡大します。
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3.山本太郎 - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%B1%B1%E6%9C%AC%E5%A4%AA%E9%83%8E

(1)山本太郎参議院議員が4月10日に、自由党からの離党と、新党「れいわ新選組」の結成を発表! 公約では「消費税廃止」や財政出動を強調! 山本議員が師事するのは、明石順平弁護士と論戦の過去のあるリフレ派経済学者の松尾匡(ただす)立命館大学教授! - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/446668

(2)福島原発事故後の山本太郎参院議員の活動を描いたベルギーのドキュメンタリー映画「ビヨンド・ザ・ウェイブス」!京大での上映会後にアラン・ドゥ・アルー監督と山本議員が会場の質疑に応答 - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/436357


4.他のMLでの経済政策を巡る議論のご紹介(私の発信は一部加筆修正)
(1)「消費減税だけを連呼する危うさ」よりも、依然として市場原理主義にアタマがイカれていて「緊縮・財政再建」を言う野党政治家の方がもっと危うい(田中一郎)

(竹信三恵子さんからのメール)
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みなさま

IWJが、改憲勢力による衆参の議席の3分の2以上の維持、そして安倍総理の悲願である憲法改正の発議を狙い、安倍総理が今通常国会の会期末、一部野党などの言い分を丸のみして安倍総理自ら「消費減税」を訴えて衆院を解散し、衆参同日選挙になだれ込む、という興味深い観測を紹介しています。

事実かどうかはわかりませんが、消費減税だけを連呼する危うさ(念のためですが、私は消費減税そのものにすべて反対と言っているのではありません)を示唆する見方ではあります。

「働き方改革」「女性活躍」もそれでつまみ食いされ、無茶苦茶になりました。社会運動側のスローガンが「丸のみ」的に利用され(中身はもちろん政権側に都合がいいように換骨奪胎され)、改憲へ向けた多数派獲得に利用される<手口>が何度も繰り返されていることに、どうか気づいていただきたいです(拙著「企業ファースト化する日本~働き方改革の虚妄を問う」参照)。

消費増税であれ消費減税であれ、どういう政策的枠組みでそれを行うのかを入れた議論をしないと、同じことになり得ます。週刊金曜日3月22日号「「企業ファースト化」に切り込む姿勢を 」 もご参照ください。「わかりやすさ」は毒饅頭です。(竹信)
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(関連)(別添PDFファイル)消費税5%以下への減税:「企業ファースト化」に切り込む姿勢を(竹信三恵子『週刊金曜日 2019.3.22』)
 http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/002772.php

(田中一郎コメント)
 IWJの報道はこのメールの「最初に若干のことです」でもご紹介した下記です。

(関連)【特別寄稿】安倍官邸が狙う!-「消費減税」という壮大な「ちゃぶ台返し」!! 衆参W選圧勝!! そして緊急事態条項を含む改憲へ!! ~永田町の闇の底からのディープレポート - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/446899

 竹信三恵子さんのおっしゃることはもっともです。「市民と野党の共闘」は十分に警戒をする必要があります。こういうマッチポンプというか、ペテンというか、はぐらかしというか、アベ政権や昨今の自公政治の有権者・国民に対する不誠実な態度は許容範囲をはるかに超えています。言論・表現や主義主張を議論を通じて切磋琢磨し、少数意見も尊重しながら慎重に事を進めるという民主主義のイロハが完璧に破壊されていて、不都合なことは、みな隠すかゴマカスか、公文書を偽造したり公約を平気で破棄したりしながら、自分たちのやりたい放題を権力的に遂行しています。もはやこの政権・この政治集団による政治は一刻も早く打倒しなければいけません。そのためには「市民と野党の共闘」を政治的にも強靭なものとしていかなくてはならないのです。

しかし、です。私は今の政局というか、今日の政治情勢や少なくない野党政治家たちのパフォーマンスを見ていますと、それ以上に危ういのは、依然として市場原理主義にアタマがイカれていて「緊縮・財政再建」を言う野党政治家の方ではないかと思うのです。

こういう人たちは市民が開催している経済政策勉強会にも顔を出したことがなく、不勉強で、思い込みが激しく、それでいて覚悟が決まっていない、ボンクラが大半です。私の経済政策市民集会での質問は、上記のような政治家が自民党や公明党あるいは日本維新だけでなく他の野党にもいるようですが、どうしたらいいでしょうか? というものでした。

財政危機だ、危機だ、と連呼することで安倍政権や「アホノミクス」を批判しているつもりなのでしょうが、来たる国政選挙へ向けて、自らが「墓穴」を掘っていることに気が付いていないのです。

昨日の私のメール(*)にも少し書いておきました。明石順平氏もおそらくはその類ではないかと推察しています。IWJが明石順平氏の主張をバックに松尾匡立命館大学教授を批判しているようなので、反論しておきました。なんとIWJも「日本財政危機優先説」のようです。

(*)山本太郎奮戦記(1):自由党を離党・「れいわ新選組」立ち上げへ=アベ政権・自公維新政治の一掃を目指す有権者・国民・政治家は「タロウに続け」!- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-a01458.htm

野党勢力・安倍批判勢力が、自公政権維持勢力の「選挙戦術の手玉」に取られるような稚拙な「攻撃」姿勢でいることが選挙に勝てない最大の理由の一つではないかと思っています。

総大将・立憲民主党よ、もっとしっかりせいよ!
山本太郎議員とよく話し合ってみたらどうか!?

(統一地方選前半は大量の不戦敗も含めてボロ負け状態です。こんな状態で世の中が変わるわけがないと思いませんか? そう思うのであれば、これまでとは違う何かをしなければ、いけないのではないですか?)


(2)家賃滞納にも解決策が:「区(基礎自治体)で直接家賃保証会社を運営すべき」(GOOD IDEAだと思います)

(柴田武男さんからのメール:抜粋)
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 太田垣章子という司法書士の方が、「家賃滞納という貧困」と題した新書を上梓されました。家賃滞納は地獄の入口とあります。そして、直行する近道でもありますし、だれでも陥る道です。住居がないと安定した就職もできません。住居は基本的人権の一部ではなく、人権そのものです。それが失われるとき、破滅への入口となります。この新書を読んで痛感したのは、貧困の連鎖です。ひとたび、収入が失われるとそれは家庭のあり方に深刻な影響をもたらして貧困の連鎖を生じさせます。

 では、どうすれば良いのかです。私は北区で直接家賃保証会社を運営すべきと思ってます。民間の保証会社は収入に見合わない高家賃の保証をしてしまいます。保証料が高く取れるからです。必要なことは、収入に見合った適切な家賃の住居について保証することです。貧困対策、困窮者自立支援法の要諦は家計管理です。家計を正確に把握して、支払える家賃を計算して暮らすことです。生活費を大幅に上回る収入がえられられる場合はそんな必要はありません。低所得者であれば、それが必要です。しかし、その生活習慣がなく乱費して家賃滞納となります。

 北区家賃保証会社は違います。まず、その人の収入を正確に把握して支出から支払える家賃を適正に計算します。そこで申込者には家計管理の習慣をつけます。つぎに、適正な住居の紹介です。さらに、それても家賃が滞納したときの対応です。強制執行は極力しないように、延滞家賃を含めて支払い可能性を極限まで追求します。それだけで、住居の確保が円滑化します。できます。できるのです。北区の政治がしっかりしていれば、すべての問題に対応できるのです。
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(関連)家賃滞納という貧困-太田垣章子/著(ポプラ新書)
 http://ur0.work/gS1W

(田中一郎コメント)
柴田様、この区立「家賃保証会社」の件、GOOD IDEAだと思います。私は北区でも、住宅に困っている人や、外部から北区に転入してくる人に対して、北区役所が総合的な公的サービスを展開したらいいのではないかと思います。この区立「家賃保証会社」はその施策の1つとして位置付けられるでしょう。加えて私からは次の4点を付記しておきたいと思います。

(1)私は北区役所の窓口に対する信頼度が低いままです。なので、これを補うため、住宅問題に詳しい弁護士を顧問として採用し、区役所窓口に常駐してもらうようにしたらいいと思います。そして、住宅に関する「よろず無料相談」を受け付ければいい。相談希望者が殺到するようならニーズありと見て、弁護士さんを増やせばいい。また、この弁護士さんには、区役所窓口の役人たちがきちんと仕事をしているかどうか、区民の身になって問題解決に当たっているかどうか、をチェックしてもらえばいいでしょう。

(2)市民オンブズマンを入れて、この区立「家賃保証会社」の仕事に限らず、区役所の行政サービスの区民目線によるチェックの仕組みを設けるべきです。これも最初は試行錯誤のようなことになると思います。

(3)最初のスタートは、家賃保証を受けられる対象者を低額所得者に限定して慎重にスタートし、だんだんと対象者を拡大していくのがいいと思います。新しい区民向けの行政サービスは、スタートしたら絶対に失敗しないようにしないといけませんので、慎重さが必要です。

(4)他にも住宅関連の区政レベルでの区民向けサービスはあるように思います。空き家対策(有効活用・火災防止・取り壊し撤去など)、あるいは区営住宅の建設や家賃補助、騒音や汚染防止、公衆衛生などです。区長の諮問会議のようなものを設置すべきでしょう。


4.社説|滞納整理機構提訴/許されない過酷取り立て - 河北新報オンラインニュース
 https://www.kahoku.co.jp/editorial/20190224_01.html

(一部抜粋)
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(中略)訴状によると、女性は2008年6月~17年2月分の国民健康保険料など139万円を滞納。延滞税を含めて197万円を納めるよう求められていた。親族から借金をして100万円は納め、残額は分割払いを申し出たが、機構はこれを認めなかった。

 機構が差し押さえたのは17年8月分の給与8万7000円。パートで生計を立てていた女性は所持金の全てを失った。もはや差し押さえできる資産がなくなった現在、機構は取り立てを停止している。 司法の判断は今後を待つとして、訴状を読む限り、担税力がありながら納税しない悪質なケースとは思えない。

(中略)機構は09年度、取り立てが困難な事案に共同で対処しようと県と県内市町村で開設した。現在は21市町村が加盟している。しかし機構未加盟の多賀城市は、別次元の手法で徴税事務に臨んでいた。

 多賀城市役所には生活困窮者を支援する民間団体のスタッフが常駐し、多重債務者には関係各課がチームを組んで対処する。「納税の義務を果たせるレベルまで自立させること」を最終目標に、数年がかりで支援するという。福祉と徴税を一体と見なす取り組みは、生活困窮者自立支援法の理念にも通じる。
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(田中一郎コメント)
 私が住む東京都北区の区役所では、住民税滞納者に対して「学資保険」を差し押さえて税金を回収している事実が6件もあることが判明しています。上記の宮城県滞納整理機構と同じようなことを北区役所がやっているということです。「学資保険」は幼い子供たちが成長して進学した際に必要となるお金を少しずつ保護者が蓄えておくもので、生活保護世帯にも認められているものだそうです。それを住民税納付について相談に来た人に対して有無を言わさず解約させ、その解約代わり金を差し押さえるという暴挙を繰り返しているのです。今まさに北区区長選挙が展開しています。この問題は区長選挙においても大きな争点の1つとすべきです。宮城県には滞納整理機構に参加せずに住民に寄り添って対策を進めている多賀城市があります。見本とすべきでしょう。

(関連)東京都北区長選・川和田ひろしさんインタビュー - 薔薇マークキャンペーン
 https://rosemark.jp/2019/04/14/02-2/
(住民税滞納者の学資保険差し押さえの話はインタビューの最初の方に出てきます)

(関連)<滞納税徴収>「機構の差し押さえで精神的苦痛」 大崎の女性が宮城県などを提訴 - 河北新報オンラインニュース
 https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201901/20190109_13013.html
(関連)<滞納税徴収>「本気で自殺考えた」 強引な徴収を違法と判断した裁判例も - 河北新報オンラインニュース
 https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201901/20190109_13012.html


5.その他経済政策に関連する報道など
(1)(別添PDFファイル)安倍首相がトランプに献上する4000億円の「農産品市場」(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
 http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/619.html

(田中一郎コメント)
 農協系統(JA:全中)は、もはやアベ政権・自公政治が公約を破って推進してきたTPP11&12や日欧EPAには反対をしないのだそうである。農地法や農業委員会法の改悪(農地の株式会社所有や農業委員会制度の骨抜きなど)にも強く反対しなかったし、コメの商品取引所上場についても反対することをギブアップしているようだ。つまり、この生産者・農家の巨大組織は、アベ政権・自公政治が着々と進める市場原理主義政策に対して決然と反対もしなければ対決もせず、それどころか、前回の衆議院選挙や今回の統一地方選挙などでも散見されるように、今もって自民党が推薦し、自民党から立候補してくる政治家たちのために選挙運動への協力を組織を挙げてやる始末である。

いったいこの農協系統・JAは何を考えているのか。答えは自明で、彼らは組合員である生産者・農家や日本農業のことなどは、もはや二の次三の次でどうでもよくて、つぶれていくならそれをやむなし、との考えを口に出しては言わないけれども思っていて、しかし、自分たちの農協という組織だけはつぶれてもらっては困る、農産物の販売や農業資材の共同購入などでは全く儲からないし、場合によっては赤字になるから、そんな事業はさておいて、必ず利益が出る貯金・貸出の信用事業や共済事業などの金融事業でこれからも経営を維持していければそれでいい、などと考えている。本当に腹立たしい限りだが、農民団体がTPP協定に賛成だ、などと放言して、さて許されていいものなのか、私はこの国の農業がこんな連中によってつぶされていくのを看過しているわけにはいかないと思う次第である。

(関連)貿易、「TAG」という言葉は使わない 日米関係、ハガティ駐日大使に聞く:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/DA3S13879629.html?ref=nmail_20190205mo

今月中ごろより、日米FTAの交渉が始まる。アベ政権は、またぞろ「真相」をゴマかすために「日米物品協定(TAG)交渉」なる造語をつくって、日本の生産者・農家を翻弄しようとしている。今回の国政選挙が、かろうじて日本農業を生き延びさせる可能性をつなぐ「最後の選択」となるかもしれない。もちろんアベ政権はこの日米FTA交渉の惨憺たる中身を国政選挙が終わるまでは隠そうとするだろう。全国各地の生産者・農家や地方に定住する有権者が、これ以上の「アホノミクス」による地域停滞・没落・農林水産業崩壊を許さない、という姿勢を投票行動で示せるかどうか、まさに注目点である。その場合、JA・農協系統は、まるで裏切り者=アベ政権の手先・手下でしかないことを肝に銘じておくべきである。

(関連)(別添PDFファイル)TPPや日欧EPA発効直後、牛・豚肉の輸入急増(朝日 2019.3.29)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S13954988.html
(関連)(別添PDFファイル)日米の貿易交渉、範囲どこまで?(朝日 2019.4.13)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S13976538.html
(関連)日米交渉に関するトピックス:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/topics/word/%E6%97%A5%E7%B1%B3%E4%BA%A4%E6%B8%89.html

(関連)米、為替条項を改めて要求へ 財務長官、対日協議「幅広く」 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース
 https://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-903062.html
(関連)米、日本が農産品に高関税と批判 通商代表部報告、引き下げ要求へ
 http://ur0.work/VhC5


(2)新しいリーフレットができました。 - 薔薇マークキャンペーン
 https://rosemark.jp/2019/04/09/01-14/

(関連)(必見)薔薇マークキャンペーンHP
 https://rosemark.jp/
(関連)薔薇マーク認定(地方選・衆院補選・参院選)予定候補者全名簿
 https://rosemark.jp/wp-content/uploads/2019/04/20190408allList.pdf

(関連)(別添PDFファイル)消費税5%以下へ引下げ・減税求める:野党は「脱成長・倹約」イメージを払拭せよ(松尾匡『週刊金曜日 2019.4.12』)
 http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/002786.php


(3)「アホノミクス」がもたらした最大の害悪は日銀(巨額のETFとブタ積み預り金)とGPIF(公的年金)の巨額の国内外株式
 日銀とその金融政策が抱える問題点や危険性については、次回の新ちょぼゼミで「現代金融制度」の解説とともにご説明します。

(関連)“玉砕”なのにひた隠し 大本営発表と化した日銀の国民騙し|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/249851
(関連)「2019年の世界経済最大のリスクは日本銀行」海外メディアの論調-黒坂岳央 (StudyWalker)
 https://studywalker.jp/english/article/178945/


6.その他
(1)「アベノミクスは幻だった!」 「景気後退入り?」発表を新聞各紙はどう報じたか - J-CAST会社ウォッチ
 https://www.j-cast.com/kaisha/2019/03/09352254.html
(2)「物価2%」にダメ出し 麻生財務相アベノミクス“敗北宣言” (2019年3月17日) - エキサイトニュース
 https://www.excite.co.jp/news/article/Gendai_528915/
(3)「貧困は怠慢だ」と言っている人が知らない「見えざる弱者」の実情 - 文春オンライン
 https://bunshun.jp/articles/-/10863
(4)【安倍政権】安倍首相「内定率は過去最高」はいいトコ取りの目くらまし|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/250495

(5)【安倍政権】景気指数3カ月続落 安倍政権が強弁「中国が元凶」の大ウソ|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/249155
(6)5人に1人が就業不安、減量経営が生む低賃金労働者の膨大な「供給プール」 (ダイヤモンド・オンライン)
 https://web.smartnews.com/articles/fNvuzP9NcZg
(7)8.2兆円カサ上げも…民間最終消費支出は戦後最悪の大停滞|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/249438
(8)下方修正なのに…月例経済報告「緩やかに景気回復」の大嘘|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/250262
草々

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