絶望的とも言うべき政局:これでは原発も、戦争法制も、その関連法制も(共謀罪・秘密法・盗聴法他)、沖縄も、市場原理主義経済政策やTPP等も、霞が関官僚や司法・裁判所の体たらくも、変わらない
前略,田中一郎です。
国政選挙の前哨戦と言われる統一地方選挙が始まっています。
日々、その情勢と与野党の動きに関する情報が送られてきますが、いやはや、ひどいものです。まさに「絶望的」とも言うべき政局で、こんなことでは、原発も、戦争法制も、その関連法制も(共謀罪・秘密法・盗聴法他)、沖縄も、市場原理主義経済政策やTPP協定等も、霞が関官僚や司法・裁判所の体たらくも、変わらない。つまりは、底なしの奈落の底へ転落していく日本を止めることも転換することもかなわないでしょう。日本の危機は深まるばかりです。
最大の問題は「市民と野党の共闘」が安倍政権や自公政治に代わる「オルタナティブな日本」を有権者・国民に示せていないという点にあります。特に、今年の政治決戦の総大将である立憲民主党は、選挙に勝利する具体的な対策を何一つと言っていいほど打ち出せず、日々の目先のことに振り回され、昨今では「市民と野党の共闘」にも背を向けている印象があります。政権が替わるという社会情勢の場合は、その前兆とも言うべき「雰囲気」が醸成されているものですが、今日に至るも、その気配は皆無と言っていいでしょう。野党大敗北の可能性が否定できません。私たちはこの事態を深刻に受け止め、これからの運動を転換していかなくてはいけません。「アラーム」は鳴りっぱなしです。
(関連)独占インタビュー 小泉純一郎元首相「参院選は自民も危ない」AERA dot.
https://dot.asahi.com/aera/2019031200046.html
(大阪の選挙から見えることは、自民党も含めて既成政党が信頼されていない、ということです。正気と常識があれば、既成政党よりも大阪維新の方がもっと信頼できないことは自明ですが、しかし、どちらがひどいかを議論していても始まらないのです。重大な警告と見るべきです)
*野党が「改革イメージ」をつくれなければ、参院選後も-安倍一強-のままだ! - 政治・国際 - ニュース|週プレNEWS[週刊プレイボーイのニュースサイト]
https://wpb.shueisha.co.jp/news/politics/2019/03/29/108511/
(一部抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(中略)最も決定的なのは野党に「改革イメージ」がないことだ。野党は暴走する安倍政権のブレーキ役に終始し、日本を改革する運転手役としての役割は期待されていない。多くの有権者は野党に対して「アンチ改革イメージ」すら抱いている状況だ。
(中略)有権者が安倍内閣を支持する理由として、「ほかの内閣よりよさそうだから」という項目が不動の1位を保っているが、これは、有権者が野党政権になると安倍政権よりひどくなると思っているということだ。
国会に目を転じると、野党第1党の立憲民主党をはじめとして野党は相変わらず、統計不正問題などで政権追及に力を注いでいる。国民が熱烈に支持する政策をぶち上げて自公政権と激論を交わすという見せ場もなく、改革イメージは皆無である。
そんな野党に国民が票を投じることはない。このままだと4月の統一地方選、そして7月の参院選は自公政権の勝利で終わる公算が大だ。
ただ、野党でひとつだけ改革イメージを維持している政党がある。日本維新の会だ。地元・大阪でのクロス首長選の評判は芳しくないが、一方のリベラル野党陣営も独自候補擁立ができず、カジノ推進の自民候補を推す始末だ。
政治資金の透明化など、「身を切る改革100法案」をぶち上げ、それなりの改革イメージを維持する維新とは対照的に、若者の間では、リベラル野党は守旧派というイメージさえ定着しつつある
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(市場原理主義を振り回して失敗を重ねてきた「「改革」のイメージ」でなくてもいいから、アベ政権・自公政治に代わる「オルタナティブな日本」の中身を、有権者・国民の要望の最大公約数を受け止めるような形で骨太に示せ、ということです。つまり、アベ政権や自公政治を批判しているだけではダメだということです。それは、脱原発と再生エネ推進、日本国憲法の継承発展、市場原理主義との決別と反緊縮・消費税増税延期、民主主義の復権と霞が関(官僚制度)改革、地域経済振興、くらいではありませんか?
アベ政権・自公政治のやることを「対決よりも解決」などと言って、ちょっとだけ修正する、などと言う態度は、「市民と野党の共闘」の足並みを乱してその力を減衰させ、結局はアベ政権・自公政治の「補完物」に成り下がる結果になります。政権交代への道は、私ははっきりと見えているように思えます。やるかやらないか、の問題です。:田中一郎)
1.大阪(やっぱりアホのままか!?)
(1)維新候補、一歩リード 大阪ダブル選 朝日新聞社情勢調査:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/DA3S13959829.html?ref=mor_mail_newspaper
(2)大阪府知事選で維新リード、市長選はやや優位 本社情勢調査 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190331/k00/00m/010/236000c?fm=mnm
(3)【吉村洋文】維新の会はトンデモ集団 全野党で駆逐しなければならない|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/250754
(4)【吉村洋文】維新の会はトンデモ集団 全野党で駆逐しなければならない|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/250754
(5)松井前知事“迷走”に拍車…橋下氏加勢も困難で維新崖っぷち|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/250853
(6)もう用済みか 安倍首相が大阪W選で維新に肩入れしない理由|ニフティニュース
https://news.nifty.com/article/domestic/government/12136-219748/
(7)大阪ダブル選で自公共闘前面 維新の「野合批判」を回避 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190323/k00/00m/010/006000c?fm=mnm
(8)大阪クロス選 維新私物化選挙を暴く|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/3592
(9)維新、減税との新党否定 参院選向け河村市長の検討発言に 共同通信-沖縄タイムス+
https://tomohiro-ishikawa.jp/
*あほやねん 大阪(その1):大阪の街をぶっ壊すチンピラ似非右翼の「維新」、その究極が大阪市をなくしてしまう「大阪都構想」、市場原理主義アホダラ教唱えて迷走中(「種子法廃止」で公的支援打切りは大阪と奈良) いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/01/post-c84c.html
*あほやねん 大阪(その2):愚にもつかない「大阪都構想」を争点に脱法的行為の「ダブル府市あわせ」選挙が展開中(岩波月刊誌『世界』掲載論文と朝日新聞記事から) いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/03/post-26de.html
2.北海道
まず最初にこれをご覧ください。北海道の脱原発団体が「泊原発の再稼働か廃炉か」について、タイムリーに的確な公開質問を各候補者に対して行っています。自公が推す鈴木直道候補(元夕張市長)ははぐらかし・肩透かしの回答、立憲民主、国民、共産、自由、社民の野党5党が推薦した石川知裕候補(元衆院議員)もまた、丁寧ではありますが泊原発再稼働の是非についてストレートに反対とは言わず、回答を避けています。なぜ、泊原発の再稼働の是非を争点にして闘わないのか、理解に苦しみます。そしてその結果は下記です。
*泊原発の再稼働に関する質問書とその回答 - 泊原発の廃炉をめざす会
http://tomari816.com/blog/?p=2533
(1)自公推薦の鈴木氏が先行、野党5党推薦の石川氏が追う 北海道知事選情勢 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190331/k00/00m/010/207000c?fm=mnm
(2)北海道知事選、与野党全面対決 野党 沖縄の再現狙う 玉城知事 札幌で応援 朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/DA3S13942899.html?ref=nmail_20190321mo
(3)北海道知事選、与党候補の鈴木直道・前夕張市長が自民党の常套手段、“争点隠し”の選挙戦を展開(HARBOR BUSINESS Online) - Yahoo!ニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190328-00188907-hbolz-soci
(4)公有施設売り外資ボロ儲け 鈴木道知事候補に問われる資質|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/250558
【小泉進次郎】北海道知事選で“客寄せ” 進次郎議員の露骨な「争点隠し」|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/250434
【小泉進次郎】客寄せからガス抜きに出世 “ウォシュレット小泉”はどう?|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/247589
3.その他の選挙情勢
統一地方選挙の第一弾=知事・市長選挙は、その大半が「メクソかハナクソか」の選択です。既にこの国では地方選挙から野党が消えつつあります。地方衰退がここまで来てしまっているということでしょう。
(1)“安倍1強”に早くも暗雲 参院選の「前哨戦」で自民敗北危機(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/748.html
(2)現職の小川氏が支持を広げ、自民推薦の武内氏が追う 福岡県知事選情勢 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190331/k00/00m/010/196000c?fm=mnm
(3)【2019知事選ルポ】(3)島根 竹下王国崩壊の危機 (西日本新聞)
https://web.smartnews.com/articles/fKp9nvEfbxf
(4)【竹下亘】島根県知事選は三つ巴 44年ぶり保守分裂で自民に内紛勃発|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/248857
(5)福井県知事選、公明党は自主投票 党本部が決定 - 政治・行政- 福井新聞ONLINE
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/817642
(6)地方選で安倍自民党の足並みが乱れるワケ - プレジデントオンライ
https://president.jp/articles/-/28095
(7)共産「野党共闘を」大阪12区補選 比例議員を無所属で擁立 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190331/k00/00m/010/262000c?fm=mnm
(8)黒岩氏が立民推薦依頼撤回 神奈川県知事選 - 琉球新報 - 沖縄の新聞
https://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-887042.html
(9)自民、広島で2人目擁立へ 地元の反対押し切る 参院選2人区:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/DA3S13925440.html?ref=nmail_20190309mo
(10)立民、府県議選で擁立が難航 枝野代表ら幹部のお膝元も | 共同通信
https://this.kiji.is/477075490788721761
4.関連情報
国民民主党や自由党を入れての「市民と野党の共闘」は、政策協定を基本とした選挙協力であって、国民民主党や自由党を消滅から救済するようなものではありません(この2党は間もなく消滅します=細野豪志のように自民党に吸収される可能性大)。立憲民主党・社会民主党・共産党と改革派市民が「一丸」となって「オルタナティブな日本」を目指して奮闘する中、「共倒れ」のようなことを避けるために国民民主党や自由党とも連携いたしましょう、ということです。自民党と公明党がこの20年近くやってきたことを野党の側でもやればいい、ということで、逆に申し上げれば、政治の世界ではよくある「連立政権のつくり方」の、こんな程度のこともできないのなら、将来に政権を担うなどと言うことも無理でしょう。「市民と野党の共闘」は「選挙に強く」ならないといけません。
*権勢にしがみつき私情優先 野党結集を邪魔する「新6人衆」(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/612.html
(こんな記事を選挙前に書かれているようではダメです。立憲民主党の執行部は猛反省をすべきです。選挙に勝たなくてもいいのですか?:田中一郎)
*立憲・国民、割れる2人区 自民、独占狙う動きも 参院選:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/DA3S13932283.html?ref=nmail_20190314mo
(1)(社説)「無投票」最多 現状放置は許されない:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/DA3S13956781.html?ref=mor_mail_editorial
(2)<参院選宮城>立民の候補者要請、社民と連合は前向き、国民は不信抱え慎重 - 河北新報オンラインニュース
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201903/20190331_11012.html
(3)旧民進結党から3年 野党、四分五裂の混沌からなお抜け出せず(1-2ページ) ニュース
https://www.sankei.com/politics/news/190327/plt1903270035-n1.html
(4)古賀茂明「日本への信頼を守るため『I am not ABE』と世界に発信する時」AERA dot.
https://dot.asahi.com/dot/2019032400016.html
(5)国民・自由合流へ 来月末までに結論 玉木・小沢氏
https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000150981.html
(6)衆参同日選99%ない 菅官房長官ラジオ番組で - 毎日新聞
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190331/k00/00m/010/220000c?fm=mnm
(7)進まない野党結集、見えぬ「最後の小沢政局」 - 国内政治 - 東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/273271
(8)統一地方選、無投票率過去最高の26.9% 41道府県議選告示 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190329/k00/00m/010/411000c?fm=mnm
(9)立憲、国民 ずれる思惑 夏の参院選での共闘「できるわけがない」 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190327/k00/00m/010/318000c?fm=mnm
(10)立民・枝野代表が党内に「政権構想委員会」設立表明 - 社会 - 日刊スポーツ
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/201903260001027.html
(11)東京新聞-野党、愛媛と熊本で候補一本化 参院1人区-政治(TOKYO Web)
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019031401002099.html
(12)<参院選岩手>3野党統一候補の横沢氏、正式に出馬表明「弱者に優しい社会を」 - 河北新報オンラインニュース
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201903/20190318_31034.html
(13)参院滋賀、嘉田氏擁立方針を発表 立憲民主と国民民主 - 共同通信- 沖縄タイムス+
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/391410
(14)元アナウンサーが出馬表明、山形 夏の参院選、野党3党支援へ 共同通信- 沖縄タイムス+
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/391438
(統一候補が決まったら「終わり」ではありません。それが「スタート」です。ずいぶん遅いスタートですが、ご奮闘を祈ります。それにしても、大手新聞やTVなど、マスコミが「市民と野党の共闘」の動きをほとんど報道せずに、自民党などのボス政治の動きや政局などを事細かに報道しているのにはウンザリします。まさにゴミ報道です。:田中一郎)
*“総裁4選論”が急浮上――安倍総理と菅官房長官の“タッグ”が生まれた日 - 文春オンライン
https://bunshun.jp/articles/-/11168
(今日の自民党議員の多くが「勝ち馬に乗れ」式の「タカリ」集団であることの一つの証左のようなものです:田中一郎)
(関連)テレビ東京・日経新聞世論調査 安倍総理 党総裁4選「反対54%」 (テレビ東京ニュース)
https://web.smartnews.com/articles/fKftyUub6r7
*参院東京「野党で4議席獲得」 立民・枝野代表 - 産経ニュース
https://www.sankei.com/politics/news/190325/plt1903250034-n1.html
(どうやって? を言わなければ、話になりません。ただのリップサービスです。選挙情勢次第では、立憲民主党が予定している2人の候補者を1人に絞り、山本太郎候補を応援する、ということも準備しておくべきでしょう(その場合は立候補予定者は参議院比例、または衆議院選挙へ回ってもらう)。そして立憲民主党が先頭に立って、自党候補のみならず自由と共産の2候補を含む「市民と野党の共闘」の全候補を応援して選挙戦を闘うべきです。選挙の総大将というのは、そういう全体最適の配慮をし、協力してくれる勢力を目いっぱい大きくする努力をするものです。:田中一郎))
*社民前党首、比例区へ 党存続かけ「2%」目指す:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/DA3S13552854.html
*いまや存続さえ危ぶまれる社民党が生き残る道はあるか?|高野孟 日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/249361
(私は高野孟氏のこの議論には賛成できない:田中一郎)
(関連)立憲、社民・国民からも擁立 浴びる反発「引き抜きだ」:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASM3V5GFJM3VUTFK01J.html
(関連)立憲が「他党から引き抜き」方針? 国民・玉木代表の受け止め方 - J-CASTニュース
https://www.j-cast.com/2019/03/27353725.html?p=all
(社会民主主義の旗を掲げる政党が、この国から消えてなくなるのは、いかにもまずい)
*地方のドン、国会議員をしのぐ 「数は金、ひいては力」:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASM355172M35UTFK00Z.html?ref=lettermail_0311_arti_news
(20世紀初頭、清帝国崩壊後、軍閥が群雄割拠した中国と似ています。日本という国が発展途上国であることの1つの証拠です:田中一郎)
草々
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