« あほやねん 大阪(その2):愚にもつかない「大阪都構想」を争点に脱法的行為の「ダブル府市あわせ」選挙が展開中(岩波月刊誌『世界』掲載論文と朝日新聞記事から) | トップページ | (報告)(3.28)新ちょぼゼミ:財政・金融政策を見定める基本(御用経済学者・忖度経済学派を見分けるコツ)(その2)(田中一郎 2019年3月28日) »

2019年3月29日 (金)

(NEW!)広瀬隆さん「テレビ報道の深刻な事態」&昨今の放射線汚染・被ばくレポート(保存用)+ みなさまの力で真実報道ジャーナリズムを支えてください

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは添付できませんでした)

(最初に若干のことです)
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1.(4.11)オルタナティブな日本をめざして(第26回):「なぜ原発の再稼働は認められないのか-原発の仕組みから安全性の根拠を問う-」(新ちょぼゼミ:後藤政志さん)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/02/26-6266.html

 
2.森友事件、佐川前国税庁長官ら「不起訴不当」 大阪第1検察審査会 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20190329/k00/00m/040/198000c?fm=mnm

                                                              
(権力悪の味方=検察庁の起訴権限独占を排除し、検察審査会を有効に機能させるためには、「不起訴不当」などという中途半端な区分けは廃止し、「起訴相当」を過半数採決で決められるよう制度改正する必要があります。また、行政側が被告となるような裁判(いわゆる行政(法)裁判)については裁判員制度を最高裁裁判(上告審)まで導入するとともに、今の刑事裁判における裁判員制度を廃止する制度改正も必要です。)

 
3.東京新聞-消費増税、10月「確定」 景気減速の兆し次々-経済(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201903/CK2019032802000166.html

 
(この安倍政権の暴挙に対して私たち有権者・国民ができることは、まもなく実施される参議院・衆議院の国政選挙や各種の地方選挙において、自民党と公明党の候補者を一人残らず落選するように投票行動を転換することです。それによって、こうした暴挙を行う政治家がいなくなって消費税を撲滅できるのです。仮に、次の選挙でもわんさと自民党・公明党の候補者が当選したら、消費税はもっともっと引き上げていい、というシグナルを与えることになります。そして、投票に行かなければ、組織票をたくさん持つ自民党や公明党は、汚水が地上に染み出てくるようにわんさと当選してくることになるでしょう。そして再び消費税率の引き上げです。:田中一郎)

 
4.韓国映画が素晴らしい
 機会をとらえて是非ご覧ください。いずれも大きな感動をもらえる素晴らしい映画です。

 
(1)映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』公式サイト
 http://klockworx-asia.com/taxi-driver/
(2)映画『1987、ある闘いの真実』予告編 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=1YkPGGn5e6U
(3)映画『共犯者たち』『スパイネーション/自白』公式サイト
 http://www.kyohanspy.com/
(4)映画『金子文子と朴烈(パクヨル)』公式サイト
 http://www.fumiko-yeol.com/

 
(関連)(5.3)映画『共犯者たち』上映とシンポジウムーイベント:ワセダクロニクル
 http://www.wasedachronicle.org/event/c26/

 
5.みなさまの力で真実報道ジャーナリズムを支えてください
 私が注目し評価している真実報道ジャーナリズムは下記のようなところです。まだ他にもあると思いますが、大手マスコミがそろいもそろって「粗大ごみ」(マスごみ)化する情勢下にあって、下記媒体が報じてくれる情報は貴重です。みなさまの力で支えてくださいますよう、お願い申し上げます。

 
*新聞・雑誌
(1)東京新聞
 https://www.tokyo-np.co.jp/
(2)日刊ゲンダイ
 https://www.nikkan-gendai.com/
(3)『週刊金曜日』
 http://www.kinyobi.co.jp/
(4)岩波月刊誌『世界』
 https://www.iwanami.co.jp/book/b442808.html
(5)岩波月刊誌『科学』
 https://www.iwanami.co.jp/kagaku/

 
(関連)(別添PDFファイル)(チラシ&申し込み)『週刊金曜日』新生活キャンペーン
 http://www.kinyobi.co.jp/subscriber.php

 
*インターネット
(1)IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/
(2)U PLAN - YouTube
 https://www.youtube.com/channel/UCsFcN5t3EpFTAkT-I2qMPkw
(3)OurPlanet-TV:特定非営利活動法人 アワープラネット・ティービー
 http://www.ourplanet-tv.org/
(4)TieLabs HomePage - level7
 https://level7online.jp/
(5)ジャーナリズムNGO:ワセダクロニクル - Watchdog Japan
 http://www.wasedachronicle.org/
(6)田中龍作ジャーナル
 http://tanakaryusaku.jp/

 
 <Our PlanetーTV から>
3月末まで、マンスリー寄付のご登録を募集するキャンペーンを実施中です。ご登録いただいたみなさまには、オリジナルボールペンなどアワプラ応援キットをプレゼント! 月々500円から独立メディアの個人スポンサーになりませんか。お手続きも簡単! この機会にぜひご登録ください。

 
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http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2368

 
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・ニュースレター「OfflineOnline」バックナンバー3冊
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広瀬隆さんからの「大レポート」他、昨今の放射線汚染・被ばく関連のレポートをお送りいたします。いずれも「保存用」です。

 
1.広瀬隆さんからです:「テレビ報道の深刻な事態」
ダウンロード - e3808ee38386e383ace38393e5a0b1e98193e381aee6b7b1e588bbe381aae4ba8be6858be3808f.pdf


全国のみなさま・・・原稿のプレゼントです。
大変ご無沙汰していますが、お元気のことと思います。

本日は、日本に住む人の誰にも、落ち着いてすべてのページを読んでほしい内容の原稿↓を送らせていただきます。下記をお読み下さい。
『テレビ報道の深刻な事態』
ダウンロード - e3808ee38386e383ace38393e5a0b1e98193e381aee6b7b1e588bbe381aae4ba8be6858be3808f.pdf


誰もが、インターネットとメールで、毎日の資料を収集するようになった今日ですが、私には、もっと長文の、中身の濃い書籍が必要だと痛感されますので、書籍をPDF文書にした『テレビ報道の深刻な事態』を送ります。

 
テレビ報道が間違った方向に進んでいますので、これを私たちの力で、正しい道に引き戻す必要があります。改めてお願いしますが、心を落ち着けて、この長文の原稿を熟読していただければ幸いです。

 
(最後の部分を抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆広瀬隆文庫
 こうして、みなさまに伝えたいテレビ報道の真実を記述してきた。現在は、縷々るる述べたようなインターネット隆盛の社会情勢のもとで、出版社だけでなく、読者がAmazonに直接注文して本を買うので、本屋さん(書店)も大変な状況に置かれている。そのため、過去に出版した小生の貴重な著書も、絶版になってゆく運命にある。出版社は古い書籍の在庫を抱えられないので、これはやむを得ないことで、事情は私にも理解できるが、しかし、何種類かの書籍については、精魂こめて調査した書き手として、絶版の通告には、果たした努力を傷つけられる思いがする。なぜなら、私の書籍のうち、「人物関係」について記述した資料書籍は、人類が地球上に生存する限り、永遠に使える国際的な資料だからである。

 
そこで、死を体験してからの私は、自著のうちから、特に人物関係の貴重な記録を記した10冊ほどを選んで、現在の最新知識に合わせて、文章にわずかな加筆と修正を加え、読者が安価にそれを利用できるようにしたいと、過去の書籍原稿に手を入れてきた。一方、私は、福島原発事故の被害者である福島原発告訴団および福島原発刑事訴訟支援団の人たちとは、生涯、命の火がつきるまで共に活動を続けるつもりでいたが、昨年予期せぬ急病に襲われたため、現在はそれが叶わぬ状況になった。昨年「正しい報道ヘリの会」の口座を閉鎖したのも、そのためである。

 
医学的には、すでにみなさまに心配をかけずにすむ健康状態まで回復し、リハビリを続けているので安心していただきたいが、生き延びて調査を続けるため、今までのように激しい講演・集会参加などの活動を控え、表面的にはしばらく活動に関知しないので、ご理解下さい。だからと言って、私の意思に何か変化があったわけではない。小さな意志の実行が積み重なって、大きな結果を成すと思えば、筆を執って事実を記述しようと決意して、このテレビ報道に関する意見を執筆してきた。テレビ報道の質が高まることを祈って、この書籍を出版社から出版するつもりで書いてきたが、最後になって、私はこの書籍を出版社から発行することは無理だと気づいた。

 
なぜなら、この原稿の量は、日を追うごとに増え続けて、いつしか400字詰め原稿用紙600枚以上になっていたので、かなり分厚い単行本1冊と同程度である。出版社がこれを普通に書籍化すれば、定価が2000円前後になってしまう。過去40年間、(文庫本や新書版のサイズを除けば)四六版の普通サイズの本を出版するたびに、できるだけ多くの人に事実を広めたいと願う時、「なぜ定価を1000円にできないのか?」と常々感じてきた私にとって、出版社に高価な書籍を発刊してもらうことは望まない。

 
本稿は、日本に住む人の誰にも、落ち着いてすべてのページを読んでほしい内容であり、誰の家にもこの本が一冊置かれてほしい。が、読書離れしている日本人にとって原稿の量が多すぎる。この原稿の〝最大の欠点〟は、読者一人一人の個人にとって、すぐに関心の持てない内容も数々含まれているはずなので、その箇所をうまく飛ばし読みして、原稿を最後まで読んでもらわなければならない。内容を、「韓国/北朝鮮」問題の前半だけにすれば半分に減らせるが、それでは私が本心から書きたかった「テレビ報道」という主題テーマが落ちてしまう。さらに後半の「第三話 ノーベル賞・東京オリンピック・大阪万博・異常気象」という原子力発電に関わる問題と、「第四話」の国外問題も、「テレビ報道」の深刻な問題として、決して欠かせない。私の理想は紙に印刷された本である。デザイナーが装幀した書籍には生き物としての味があり、好きな頁を即座に開くことができ、本屋さんと図書館の書棚を飾ることができる。しかしそれが現在は不可能になったインターネット中心のメディア社会であることを認めなければならない。

 
そこで、この社会情勢の中で、日本のテレビ報道界が持っているはずの気高い魂を貫いてもらうために、いかにして広く事実を伝えられるかと思案した末に、一理ある思い付きとして考えたのが、「正しい報道ヘリの会」を設立した時と同じように、私の知人・友人に直接、この原稿をメールで送って読んでもらい、それを広めてもらうという方法であった。この原稿は、PDF(Portable Document Format)と呼ばれる電子ファイルなので、誰にでも電子メールで送ることができる。受け取った人が、それを読んで内容に共鳴してくれれば、多くの人に転送することもできる(受け取った人は、私に断りなく本稿を自分のホーム頁などに掲載したり、転送して下さい)。PDF文書の長所として、本稿で3ヶ所に使った「系図」の小さな文字を、いくらでも拡大して読むことができるという利点がある。そして「異常気象と温暖化」の説明を、モノクロではなく、分りやすいカラーにできる。

 
あとは、みなさんが、本稿を定価1000円で購入してくれれば、私にとって言うことなしです。いや、価格は買い手のみなさんが、自由に決めることです。タタキ売りします。今後も、さまざまな社会問題の議論に資する資料を、全国多くのみなさまに直接、安価に頒布するための郵便口座「広瀬隆文庫」を開設しました。

 
◎郵便振替口座名:広瀬隆文庫 口座番号:00160-8- 588281
◎ほかの金融機関から振り込む場合の口座:〇一九(ゼロイチキュウ)店(019) 当座預金 0588281

 
この文庫の趣旨は、〝富山の薬売り〟方式で口座を運営致します。〝富山の薬売り〟は訪問先の家に前もって医薬品を預けておき、必要な時に薬を使ってもらったあと、次に訪問した時に、使われた薬の分だけの代金をいただく、つまり病気を直すことを第一義とするすぐれた方式です。この薬売りと同じように、私のこのPDF原稿を、みなさまに送ります。それをみなさまが読んで(時間をかけてもいいから、落ち着いて読まなきゃダメですよ)、「これは書店で買った本と同じ価値がある」と思った人が、上記の郵便振替口座「広瀬隆文庫」に、評価した額だけを振り込んでいただければ幸いです。

 
敬愛するみなさまの友人・知人・ご家族たち、とりわけテレビ報道界の知人に、この原稿を直接送ってくださり、ここに書かれた重要な事実を広く伝えて、世の中を変えて下さるよう、心からお願いを申し上げます。韓国/北朝鮮問題は、日々、アメリカ・韓国・北朝鮮が現在も複雑な心理を反映した言動を続けていますので、私が望んでいる平和的な最終結論が出る前に、こちらが最期の眠りについて帰らぬ旅に出る可能性もあるので、ここで原稿に一旦ピリオドを打ちます。大きな修正・加筆が必要となった暁には、またの機会を見て、一文を送ります。読者のみなさまは、社会から隔絶された私の行動を観察することはできませんが、逆に私は、社会と隔絶されていても、人びとの行動を観察することができます。つまり私にとって、みなさまは片想いの恋人の関係にあります。

 
世間に徘徊する悪人たちが、透明人間のような私の姿を見ることができずに油断すれば、私がこれから明らかにする彼らの犯罪事実から、逃れることはできません。私の霊魂が生き続ける限り、私が持っている鷹の目は、彼らの罪を、これからも暴き続けることを、誓っておきます。せめてこの著書を通じて語り合うことができる方がいれば、私も和やかな夢見心地になり、恍惚たる境地に遊ぶことができます。日本全国およびアジア・全世界の静穏なる日々のため、平和活動家たる皆々様のご健勝を心より祈念して……

 
2019年3月26日 広瀬隆
【追記──出版社の校閲の人のチェックが入っていない原稿ですので、万一、誤記・誤植に気づいた時は、お知らせくだされば感謝します】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 
(広瀬隆さん、貴重な論稿をどうもありがとうございます。広瀬さんのあの迫力のある講演が聞けないのはとても残念です。これからも元気で執筆活動を続けていただいて、そして元気が元通りになったら、また私たちの前に出てきてください。:田中一郎)

 
2.昨今の放射線汚染・被ばくレポート(保存用)
(1)健康影響の全体像 病態症候学的試論 [PDF] - Go West, Come West!!!
 https://www.gowest-comewest.net/2019/02/19/zenbou/

 
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これまでゴーウェストでご自身の研究成果を発表して来られた、市民と科学者の内部被曝問題研究会会員 渡辺悦司さん。ご自身の取り組む大事業である放射線被曝と健康被害について、ここに大きな道標を打ち立てられました。

 
この論考の言及は、核の利用と放射能の拡散をなおも推し進める政治権力、ならびにそれが社会運動にもたらしている影響についてと、多岐にわたっています。235ページから成る三部構成の大作です。

 
とても通読できないと思われるかもしれません。でも、ひとたび読み始めたら、明かされる事実の連続に、手を止めることはできなくなります。目次をよくお読みになって、気になるトピックから読み始めるのもいいかもしれません。きっと、他のトピックも読みたくなります。

 
では、どうぞ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 
(2)原発事故の最前線 - 労働者と子どもへのリスクと人権侵害 - 国際環境NGOグリーンピース
 https://www.greenpeace.org/japan/sustainable/publication/2019/03/08/7187/

 
●原発事故の最前線 労働者と子どもへのリスクと人権侵害:福島県 浪江町と飯舘村における放射線調査(グリーンピース 2019年3月)
 https://storage.googleapis.com/planet4-japan-stateless/2019/03/956480df-frontfksm_jp.pdf

 
(関連)除染後も深刻な高線量、グリーンピース調査 - 原発再稼働の是非
 https://toyokeizai.net/articles/-/273070?display=b

 
(3)村田光平元スイス大使からのメールです
 

以下はメール転送です。
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皆様、フクシマ事故の教訓は忘れ去られ、旧態依然を思わせる現状が嘆かれます。
 

福井県の関西電力大飯原発3、4号機について、運転差し止めを求めた仮処分で、大阪地裁は28日、申し立てを却下する決定を出しました。東京電力ホールディングス(HD)は、原子力発電所の建設を進めている青森県東通村に企業版ふるさと納税制度を利用して約4億円を寄付する方針を固めたと伝えられます。原子力に関しては「専門家の知見より市民の直感」の正しさが改めて痛感されます。心ある国民の結集が待たれます。

 
東京オリンピックでの被ばくの危険を警告するIPPNW声明の日本語版が掲載されています。
 http://www.radioactive-olympics.org/information-in-japanese.html

 
断片的ながら内容の一部を紹介します。

 
*福島第一原子力発電所の廃墟からわずか50kmしか離れていない福島市で野球やソフトボールの競技の開催が計画されていることを懸念しています。

 
*IPPNW(核戦争防止国際医師会議)ドイツ支部は、日本政府にたいして、国連人権理事会の要求を迅速に行動に移すよう呼びかける。国連人権理事会は、福島の避難者の権利の強化を求めている。小児科医でありIPPNWドイツ支部の支部長であるアレックス・ローゼン医学博士は次のように強調している。「われわれから見れば、妊婦や子ども、そして免疫力が低下している人びとや遺伝上がんにかかりやすい人びとといった、とくに放射線に敏感な集団が年1㍉シーベルト以上の放射線にさらされることがないようにすることは、きわめて重要である」と。

 
*2011年、福島第一原子力発電所で複数の原子炉メルトダウンが起こったとき、膨大な量の放射性粒子が大気中に放出されました。ヨウ素131およびセシウ ム137を検出することは比較的簡単ですが、ストロンチウム90をラボラトリー・テストで検出することは極めて困難な仕事です。日本の当局がストロンチウムの汚染度を測定しないという事を容認することはできません。

 
IPPNW(核戦争防止国際医師会議)は1985年、ノーベル平和賞を受賞しており、その影響力は多大です。日本の原発問題と東京五輪が表裏一体の関係にあることは、お送りしたアーニー・ガンダーセン氏の記事でも指摘されており、東京五輪の帰趨は深刻な危機的状況への国民の覚醒をもたらしうると思われます。

 
皆様のご理解と御支援をお願い申し上げます。
村田光平(元駐スイス大使)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 
(関連)村田光平 オフィシャル サイト
 http://kurionet.web.fc2.com/murata.html

 
(4)誤りが改訂されない文科省「放射線副読本」の背景(川崎陽子『科学 2015.9』)
 https://drive.google.com/file/d/1TZOb9Pp5UvtPRD_6ncu4CiqhDmwL-65v/view

 
(関連)「放射線副読本」(文部科学省)と「放射線のホント」(復興庁)という官製インチキ「被ばく文書」=信じる者こそ殺される + 昨今の放射線被曝関連情報- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/03/post-d404.html

 
(5)伊達市住民に100ミリ超〜「宮崎・早野論文」検証で指摘 - OurPlanet-TV
 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2385

 
(関連)日本の大学は腐っている(2):正体を現した似非アカデミズム=「住民に背を向けたガラスバッジ論文ー7つの倫理違反で住民を裏切る論文は政策の根拠となりえない」(宮崎真&早野龍五論文)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/03/post-5dd5.html

 
3.淵上太郎さんを悼んで 通夜(23 日)と告別式(24 日)から

 渕上太郎さん、1942(昭和17)年8 月14 日生まれ。 経産省前テントひろばの設立時から私たちとともに脱原発テントを守り、育ててきた。昨年夏に癌で闘病生活に入り、今月20日午前7時にご自宅で亡くなられた。享年76才だった。23日に行われた通夜では150名を超す参列者が辻堂の和田湘南斎場を埋めた。脱原発川内テント・蓬莱塾の江田忠雄さん、学生時代からの旧友である鈴木廸夫さん、テント裁判応援団の鎌田慧さん、経産省前テントひろばから大賀英二、テント裁判弁護団の大口昭彦弁護士から、それぞれに渕上太郎さんへの熱い思いが語られた。

 
翌日の告別式では、地元町内会長の川原田武さんと「9条改憲阻止の会」以来の仲間としてテントひろば運動を支えてきた重鎮・下山保さんがそれぞれ追悼の辞を述べ、ご遺族を代表して渕上正子夫人からのご挨拶を頂いた。故・渕上太郎さんはその日午後に藤沢霊園で荼毘に付され、夫人とともにご自宅に戻られた。(OE)

 
 以下、通夜の席での江田忠雄さんからのご挨拶を紹介します。

 
弔辞:
     脱原発川内テント・蓬莱塾 江田忠雄

 三月二十日、君の訃報を受け、鹿児島空港から羽田を経、辻堂のお宅を訪ねた時は西日の射す夕刻だった。君はいつものように野球帽を被ったままベッドに、静かに横たわっていた。まるで昼寝でもしているのではないか、とおもわず思った。胆のう癌が思いのほか進み、余命幾ばくもないと医師の宣告を受けた後のこと、無理を承知で「今度の正月十三日の川内テント恒例の新年会に来ないかと誘った。渕上なら来るのが自然という気がしていたからだった。渕上にはそんな生死を越えたような所があった。

 
「行くよ」という電話を聞いて鹿児島のみんなは喜んだ。テントの野村さんやクマさんはもとより、川内地元の川畑さん、上原さん、鹿児島市の向原さんや六っちゃん。まるで黒雲を吹き飛ばす一陣の風といったところだ。渕上の川内テントに寄せる思いの強さに感動したのだった。

 
渕上と知り合ったのは、確か第一次安倍政権の成立で、日本が急速に右傾化の道を進み始めた頃だった。九条改憲はなんとしても防ごうと、「安保OB」が集まり「九条改憲阻止の会」が結成され、五十何年ぶりかで「六・一五デモ」が復活する、その頃だった。安逸の時は去り、以後、時代は激しく変転する。振り返ればスクラム組んで駆け抜けたような十年だった。

 
「9条改憲阻止・沖縄闘争連帯」を掲げ、国会議員会館前連続座り込み行動の日々、渕上はその先頭に立った。横幕や旗、机や椅子……座り込みの舞台を準備する職人的手際の良さはピカ一だった。阻止の会の皆で沖縄へ行ったことがある。小さな島でのこと、用件の合間に君は前の道路の端にいた。探し物でもしているのかと思った。

 
「いやあ、タンポポがねえ」
「タンポポがどうかしたの?」
「日本タンポポがないかと思ってさ……」
西洋タンポポに駆逐されて、日本タンポポが極端に少なくなった、だから探しているのだという。 渕上の一面を垣間見た思いがした。

 
・2011 年3月 11 日、運命の福島原発事故
 緊急物資の輸送に取り組んだ。長靴、軍手やスコップ。放射能で汚染された地域には何よりも水や食料の支援が欠かせない。生協や市民農園から野菜を貰い、水は箱根の湧水を汲みに通った。救援トラックの名はロシナンテ号。責任者は長船青治。物資の輸送は二十数回に及んだ。そうした傍ら渕上は、詳細は聞きもらしたが、福島原発ゲート前を何人かで、秘かに探索したという。 先ず現場を見よ。闘いの構想は其処から生まれる。渕上イズムだ。

 
事故から半年後の九月十一日、原発推進元凶の経産省包囲闘争。然し相も変わらぬ中だるみの闘い。だが、我々には秘策があった。 持続的な闘いの拠点を目指してテントを建てる。大型のテントを用意した。何処に建てるか? 勿論経産省前である。場所を決めるため、前日十日の夜経産省の周囲を下見する。

 
「此処が良い」。外務省斜向かいの角地を決めたのは渕上だった。経産省正門前は狭い。その上、そこに大型テントを建てられては、経産省や警察も面子上、即時撤去に踏み切る公算が大だ。一歩引いて角地に建てるなら、原発反対の世論を踏まえ、強硬策に出る危険は少ない。渕上太郎の戦略的慧眼である。お蔭で、テントは四年以上も持ちこたえることが出来たのだ。国家権力のド真ん中に出現したテントは衝撃をもたらした。右翼暴力団、ネトウヨの襲撃が続いた。戦後日本社会で、かつてなかった事態であった。テント内でも対立が発生した。福島で起きた党派対立の余波とでも言えようか。

 
・排除の思想は民主主義の死に通ずる。
 渕上はこの原則に忠実だった。彼がどちらの意見に加担するにせよ、相手を排除することは決してなかった。テント村だからということもあるが、彼が、好んで村長と呼ばれたのは、このためかもしれない。反原発の強い世論の後押しにたじろいだ経産省は、テントを撤去するため、司法のお墨付きを得ようとする。長い裁判闘争が始まった。司法が政府権力の一環となっている現在、撤去もまた覚悟しなければならない。撤去が現実のものとなる時、どのような展望が描けるのか。それが問題だった。

 
福島事故の衝撃で止まった全国の原発が再稼働に向けて蠢動を始めていた。中でも悪質なのが九州電力・川内原発だ。2015 年夏の再稼働一番乗りを目指し、その準備に突っ走っていた。その一年前、2014 年夏の鹿児島、川内原発周辺を探索する。何処にテントを建てるべきか、猛暑の中、汗をかきかき歩きまわる。原発の広さはハンパじゃない。その頃は渕上も元気だった。結局、原発を真近に見据える久見崎海岸に新たなテントを立てた。こうして、脱原発川内テントが誕生した。渕上太郎の川内テントに対する強い思いはここから始まる。

 
・2016 年 8 月 21 日、経産省前脱原発テントが強制撤去された。
 日本国憲法第十二条に「この憲法が国民に保障する自由及びその権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない」と記されている。 これは国民の義務として規定されているものだ。 渕上の思想と行動の原点は、ここにこそあった。原発に反対し、原発を葬る、テントはその目的を実現する重要な手段だ。憲法の根幹を成す、国民の生存権、幸福追求権を実現するためだ。もし憲法が民主主義のバイブルであるとするなら、テントの否定は、即、憲法の否定を意味する。

 
国家権力が憲法を否定する国家、それが今の日本の姿である。言い換えれば、今の日本は民主主義国家などという代物ではない。政治の実態は醜悪な専制国家以外の何物でもない。司法は、やはり、憲法ではなく、秩序の守護神であった。 渕上はある時、「俺は民主主義者だよ」と言った。真の 民主主義を実現することによってのみ「憲法」を獲得することが出来る。これはまさに民主主義革命だ。

 
・民主主義を実現する闘いは、強靭な精神を育む。
「経産省前テントひろば」は、「経産省前座り込み」に引き継がれた。渕上よ。君は手に革命の導火線をにぎったまま逝った。君の心は原発を離れることは無いだろう。テントを離れることも無いだろう。渕上よ。死して反原発の鬼となれ。死して革命の鬼となれ。 唯、路傍のタンポポに心する優しき鬼たらんことを。   合掌

 
≪経産省前テントひろば≫
住 所:〒105-0003 港区西新橋 1-21-8 新虎ビル 2F
・電   話:070-6473-1947
・郵便振替口座 =00160―3―267170
・口座名義= 経済産業省前テントひろば 
・・・・・・・・・・・・・・・

(渕上さん、長い間私たちの先頭に立っていただき、ありがとうございました。権力悪を許さず、常に経済産業省をにらみつけ、それでいて、日々、飄飄と生きていた渕上さん、その渕上さんの姿を後ろから何度も拝見して、ある時は励まされ、ある時は、背筋に熱いものが走って背が直立になるのを感じたりしました。志は私たちが引き継いでいきます。どうぞ安らかにお休みください。:田中一郎)
草々

 
<追>(3.29)深夜の「朝生」に満田さん、木幡さんらが出演!

本日深夜のテレビ朝日「朝まで生テレビ」に満田夏花さん(FoE Japan)や木幡ますみさん(大熊町議)らが出演されます。見て応援、録画して応援を!!!
 
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2019年3月29日(金)深夜1:25~4:25

 
●「激論!原発と日本のエネルギー政策」
 https://www.tv-asahi.co.jp/asanama/contents/theme/cur/

 
<ツイートは #朝生 で>

“あの事故”から8年…
何が変わり、何が変わっていないのか?!
福島第一原発の現状と課題とは?!
人々の生活は…

 
これでいいのか?!エネルギー基本計画
暗礁に乗り上げた“原発輸出”…
ド~する?!原子力政策
再生可能エネルギーの現状と課題とは?!
ド~する?!温暖化対策
…等々、日本のエネルギー問題を徹底討論!

 
番組進行:渡辺宜嗣(テレビ朝日)、村上祐子(テレビ朝日)
司会:田原総一朗
パネリスト:

井上信治(自民党・衆議院議員)
田嶋要(無所属・衆議院議員、会派「立憲」)
飯田哲也(NPO環境エネルギー政策研究所所長)
岸博幸(慶応大学大学院教授、元経産官僚)
木幡ますみ(福島・大熊町議会議員、大熊町の明日を考える女性の会代表)
澤田哲生(東京工業大学先導原子力研究所助教)
竹内純子(NPO国際環境経済研究所理事、元東京電力社員)
三浦瑠麗(国際政治学者)
満田夏花(NGO「FoE Japan」理事・事務局長)
吉原毅(原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟会長、城南信用金庫顧問)
吉野実(テレビ朝日報道局原発担当)

 

 

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