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2019年3月27日 (水)

あほやねん 大阪(その2):愚にもつかない「大阪都構想」を争点に脱法的行為の「ダブル府市あわせ」選挙が展開中(岩波月刊誌『世界』掲載論文と朝日新聞記事から)

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは添付できませんでした)


 
(最初に若干のことです)
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1.(明日です)(3.28)オルタナティブな日本をめざして(第25回):「「放射線安全神話」とわたしたちの放射線教育:学校現場から」(新ちょぼゼミ:根岸富男さん)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/01/25-cdf2.html


 (最初の45分間くらいで私から「財政・金融政策を見定める基本(その2)」をお話する予定です。国政選挙においては、この問題が非常に重要となります。内容は財政政策に関連したいろいろなことをコンパクトにわかりやすくご説明します。乞うご期待です。:田中一郎)


 
(来月以降も「新ちょぼゼミ」は続きます。こちらも引き続きよろしくお願い申し上げます)
●(4.11)オルタナティブな日本をめざして(第26回):「なぜ原発の再稼働は認められないのか-原発の仕組みから安全性の根拠を問う-」(新ちょぼゼミ:後藤政志さん)- いちろうちゃんのブログ
 
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/02/26-6266.html


 


2.安倍4選 支持広がらず 任期延長 賛成27%・反対56% 朝日新聞社世論調査 朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/DA3S13939429.html?ref=nmail_20190319mo


 


(小泉・竹中政権の時もそうだったけれど、この国の有権者・国民は、政権が何をしているかをきちんと見ることなく、自分たちの先入観や思い込みで情緒的に反応していて、まるでAKB総選挙のまねごとのような状態になっている。そして過半の有権者・国民は選挙に来ないで参政権を放棄してしまう。その根底には、政治や「世直し」に対して冷笑的(シニカル)に構え、政治家や市民運動・社会運動を上から目線べバカにする態度がある。これでは日本という国の政治がゴロツキやタカリたちの巣窟となり、政治主導で国がおかしくなってしまっても何の不思議でもない。これに終止符を打たない限り、これからも、とめどなく、この国に政治主導の災いが降りかかるだろう。:田中一郎)


 


3.最初に若干のくだらないこと:
 アホを閣僚(大臣)にしたり、人間のクズのようなのを国会議員に選ぶからこういうことになる。


(1)予算案衆院通過 嘘がまかり通り嘘つきがのさばる国の末路|日刊ゲンダイ
 https://ameblo.jp/maria-magdalena000/entry-12444496932.html
(2)安倍首相が“偽装”の施政方針演説 英訳でも錯覚工作の傲慢|日刊ゲンダイDIGITA
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/250380
(3)参院予算委:続く政権失態、国会は粛々 桜田氏また陳謝・撤回 野党、迫力欠く- 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20190326/ddm/005/010/028000c
(4)麻生氏「札幌は奥地」 野党が批判、参院予算委 沖縄タイムス
 https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/400791

(5)【麻生太郎】麻生氏ポロリ本音 “アベノミクス偽装”は「支持率のため」|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/249359
(6)「公表、自民の評判下がる」 県連幹部証言 不適切会計報告時に:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/DA3S13942853.html?ref=nmail_20190321mo
(7)準強姦で女性が告訴 自民“魔の3回生”田畑議員の正体と酒癖|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/247951
(8)公私混同で失脚の舛添前都知事 野党で国政復帰の仰天情報|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/250381


 


(関連)桜田五輪相と片山地方創生相に慣れ? 迫力欠く野党 失言続くも国会無風 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20190325/k00/00m/010/321000c?fm=mnm


(毎日(腰抜け忖度)新聞が何を書いとるのかという話だ。お前たち新聞やTVなどのマスコミがアベ政権・自公政治や東京・大阪などの地方政治・行政の真実の姿を批判的にしっかり報道しないから、政治が主導する形で日本が危機的な状況に陥っているのではないか。マスコミがマスごみとなってしまったことが今日の事態の最大の原因であるにもかかわらず「迫力欠く野党」だと? 野党批判など、お前たちマスごみには100年早いワ。顔を洗って出直してこい! :田中一郎)


 


4.地方から消えていく「野党」=支配権力タカリ型の翼賛国家への道か!?
 「市民と野党の共闘」は何をしているのでしょうか? 立憲民主党はどうしたのでしょうか? 国政選挙では「アベ政権・自公政治と対決」、地方選挙では「なれ合い相乗り・不戦敗」、これでは有権者・国民の理解と信頼は得られません。


(1)6政令市長選24日告示、与野党全面対決はゼロ - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190322/k00/00m/010/193000c?fm=mnm
(2)(別添PDFファイル)19統一地方選:対決薄れ 減る選択肢(毎日 2019.3.22)
 https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190322/ddm/003/010/042000c
(3)(別添PDFファイル)4知事選で保守分裂、自民苦慮 背景にぜい弱野党、統一地方選(毎日 2019.1.17)
 https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190117/ddm/005/010/062000c
(4)(別添PDFファイル)指定市 与野党対決なし、6市長選告示 現職相乗り目立つ(朝日 2019.3.25)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S13948698.html
(5)(別添PDFファイル)都道府県県議選1人区 課題の山、無投票が半数(朝日 2019.3.26)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S13949873.html
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まず最初に私の生まれ故郷・大阪の今を歌う歌からご紹介します。


●「アホやねん 大阪」(大阪暮色 桂 銀淑) - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=SKhRNUNRVqM
 https://www.uta-net.com/song/942/


(あほやねん、あほやねん、騙された私が、あほやねん)


愚にもつかない「大阪都構想」を争点に脱法的行為(*)の「ダブル府市あわせ」選挙が展開中です。大阪維新候補か、それとも自民党候補か、メクソかハナクソか、ウンコ味のカレーかカレー味のウンコか、ノミかシラミか、大阪府・市民に迫られるこの選択のえげつなさというか、レベルの低さというか、バカバカしさというか、まさに「昔は水の都・今はアホの都」にピッタリくる、末法の世の修羅場です。


(関連)安倍晋三と松井一郎 民意を愚弄する「選挙私物化」共通項(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
 http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/422.html


以下、岩波月刊誌『世界』掲載論文と、朝日新聞掲載記事「耕論」をご紹介します。特に詳しいコメントは致しませんが、前者の岩波月刊誌『世界』掲載の論文は実によく書けている論文で、みなさまには是非とも原本を入手の上、全文をご覧いただければと思っています(今回ご紹介する部分=大阪都構想の後の部分は万博・カジノについて論じられています)。著者は森裕之さんという方で立命館大学教員とあります。私は初めてお聞きする名前です。 
(*)下記の朝日新聞記事の中島岳志氏の議論を参照


(関連)大阪入れ替えダブル選挙の暴挙に出た維新 橋下徹も政界復帰か? ハーバービジネスオンライン
 https://hbol.jp/188297


他方、後者の朝日新聞記事の方は如何にもお粗末です。論者は、中島岳志東京工業大学教授、善教将大関西学院大学准教授、それに自称ジャーナリストの田原総一朗です。傾聴に値するのは中島岳志氏くらいで、あとの2人の議論はお話にならないくらいずっこけています。


そのうちの一人の善教将大関西学院大学准教授は、現在の大阪地方政治・行政の合理化理由に「府市の利害調整」を挙げていますが、都道府県と市町村の関係はいわゆる「補完性の原則」で営まれるのが(地方自治法の)原則、大阪市・大阪府の行政や政策がバッティングするのなら大阪府が引っ込めばいいだけの話、それに大阪府にはもう一つ、堺市という政令指定都市があり、ここは都構想にも大阪市との合併にも強く反対しています。そもそも大阪府と大阪市が行政や政策でバッティングしていたのは、府民や市民のための行政や政策についてではなく、都市再開発などを巡る利権の対立だったわけで、こんなものは「調整」ではなく、やめればいい、のです。


もう一人の自称ジャーナリスト・田原総一朗の方は更にひどい。大阪維新が掲げる「都構想」について、その内容を批判的に全く吟味しないまま、それは東京中心主義に対抗する「大きなビジョン」であるべきだなどと大言壮語を吐き、この国のかたちを変えるためにも、今回の選挙を、大阪をNYや上海のようにする契機とせよ、などとぶち上げています。とうの昔にバブル経済崩壊で終焉した高度経済成長・ニッポンの再現でも夢見ているのでしょうか。年寄りの懐古主義的で誇大妄想的な夢は一般庶民にとっては悪夢にすぎません。


(関連)大阪はなぜNYになれない?田原総一朗氏、ダブル選問う [大阪ダブル選挙・都構想]:朝日新聞デジタル
 http://ur0.biz/1AvA


それにしても、中島岳志氏はともかく(同氏の議論についても問題ありです:このメールの最後をご覧ください)、かようなガラクタ言論を集めて紙面に掲載し、新聞報道を汚している朝日新聞、まさに私が「朝日カバカバ新聞」と、ピッタリくるあだ名を付けてあげている、その通りの報道ぶりです。みなさま、かような新聞をカネを出して読むのはもうやめましょう。毎日(腰抜け忖度)新聞も上記でご紹介したように似たり寄ったりです。新聞をとるなら、今なら東京新聞と日刊ゲンダイです。



1.(別添PDFファイル)都構想・万博・カジノ、分断都市大阪の民主主義(一部抜粋:大阪都構想)(森裕之『世界 2019.4』)
 https://www.iwanami.co.jp/book/b442808.html


2.(別添PDFファイル)(耕論)大阪ダブル選の本質 中島岳志さん、善教将大さん、田原総一朗さん(朝日 2019.3.25)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S13942751.html?ref=nmail_20190321mo


 
●一部抜粋:都構想・万博・カジノ、分断都市大阪の民主主義(一部抜粋:大阪都構想)(森裕之『世界 2019.4』)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(中略)「大阪都構想」とは、大阪市を廃止して五つの特別区(特別地方公共団体)に分割するものであり、その仕組みは東京都と二三区の関係とはぼ同様である。住民投票後に「大阪都構想」に関する有権者の理解度と投票行動について検証した研究によれば、「大阪都構想が実現すると、大阪市はどうなると思いますか」という質問に対して、「廃止されて消滅する」という正しい選択肢を回答した割合は八・七%にすぎず、「廃止されるが、大阪市と同じ力を持つ五つの特別区が設置される」(三五・八%)や「政令指定都市のまま残る」(二五・五%)などの誤答の方がはるかに多かった。さらに、住民投票で賛成票を投じた者のうち、上記の質問に正答した割合はわずか二・〇%にすぎない。一方で反対票を投じた者をみても正答率は二〇・六%と五分の一しかいなかったことが判明した。このことは、「大阪都構想」について市民にほとんど理解されないまま住民投票が実施されたこと、とくに賛成票を投じた者にそれが顕著であったことを示している。「大阪都構想」に対する理解がなされないまま、大阪市の廃止・分割が住民投票を通じて行われようとしたのである。


(中略)大阪都構想」を丁寧に説明するどころか、政党同士の政治ゲームによって全てが決められている。維新政治がそこまで推し進めようとしている新たな「大阪都構想」は市民が求めるようなものになっているのか。二〇一五年のときの「大阪都構想」では、二重行政の廃止による財政効果は大阪府・市を合わせても年間二〜三億円程度しかプラスにならない一方で、初期コスト六八〇億円と年間運営コスト一五億円が発生することがわかった。つまり、「大阪都構想」は「二重行政の無駄をなくす」という政治スローガンとは異なり、財政的には膨大なマイナスでしかないものであった。


今回新たに示されている「大阪都構想」について、大阪府・市は一四〇億円という財政効果(改革効果額)の数字を示している。しかし、このほぼ全てが二重行政とは関係のない民営化・民間委託・経費節減であり、それらを除外した二重行政の廃止自体で生み出される財政効果は全体でたった四〇〇〇万円しかなく、大阪市(特別区)においてはゼロとなっている。また、二〇一五年のときには「再編効果額」とよんでいた財政効果を今回は「改革効果額」とわざわざ表現を変えているが、これは前回暴露された財政効果と二重行政の無関係性を糊塗しようとする意図による。


このようなゼロに等しい財政効果に対して、新たに必要となる財政負担は大阪市(特別区)だけで初期コスト五二〇億円、年間運営コスト二四億円と試算されており、「大阪都構想」はもはや検討に値する代物ではない。それに加えて、都区財政制度による大阪市(特別区)の大阪府への財政的隷属の仕組みは全く同じである。


政党によるこのような政治ゲームにおいて、市民の意向や暮らしは存在する隙間がない。しかも残念ながら、現時点ではそのことに対する市民の強い怒りも感じられない。そこには、市民がこの間に経験してきた不毛な政治ゲームを通じた政治行政に対する無力感や虚無感があらわれている。「大阪都構想」を看板政策として掲げた維新の会が二〇一〇年に誕生してから九年になるが、その間に維新政治が大阪の住民自治に与えたダメージは甚大であった。


(中略)大阪は防災対策のみならず、水道管をはじめとする社会資本の老朽化が全国的にみてもきわめて深刻である。これらの更新や維持補修に注力せずに、建設のための貴重な人的・経済的・技術的資源を夢洲開発(*)に投入することは、既存の社会資本に支えられている市民の暮らしや企業の活動を軽視するものである。大阪で急増している高齢者や支援の必要な子どもの数をみれば、産業・雇用づくりの面でも福祉や教育の分野に力を注ぐべきであろう。(*夢洲=万博・カジノ会場予定地:田中一郎)


「大阪都構想」からはじまった維新政治の流れをみれば、財政民主主義を求めてきた市民が政治に翻弄されつづけた姿がある。いま維新政治によって、市民が批判してきたはずの巨大開発がより深刻な事態となって再現されつつある。そこに自分たちが望まないIR=カジノの誘致に奔走する政治行政の実相がある。それに対しては市民間の分断を超えた批判が成り立つはずである。そして、現在市民として共に暮らす


仲間へ寄り添う気持ちを取り戻すことで、分断都市は包摂都市へと生まれ変わることも不可能ではない。大阪の財政の運営と制度はその観点から再検討されるべきである。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


3.IWJより


(1)日刊IWJガイド・日曜版「本日午後6時より、藤井聡・京都大学大学院教授らが登壇した『学者の会シンポジウム 「大阪都構想」の危険性を考える』をフルオープンで再配信! 」 2019.3.10日号~No.2369号~(2019.3.10 8時00分) - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/38438


(2)日刊IWJガイド「『大阪都構想の住民投票はこれが最後!』と宣言するも、『特に僕の世代は』と怪しい留保つき! 松井知事と吉村市長が昨日の会見で、『大阪スワッピング(入れ替わり)選挙』での出馬を表明!」 2019.3.9日号~No.2368号~(2019.3.9 8時00分) - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/38435


(3)日刊IWJガイド「いよいよ明日! 大阪地裁大法廷で岩上安身と橋下徹氏が直接対峙! 橋下氏によるスラップ訴訟で直接・間接の被害額はすでに約1800万円超! 今期はこのままだと1000万円の赤字の見通しに! ボロボロの体調になりながらも言論の自由を守る戦い挑み続ける岩上安身とIWJをどうぞご支援ください!」 2019.3.26日号~No.2385号~(2019.3.26 8時00分) - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/38489


(みなさまのIWJへのご支援をお願い申し上げます。真実報道のジャーナリズムを守りましょう:田中一郎)


4.その他 関連情報
(1)(別添PDFファイル)6指定市長選も告示、統一選 大阪は知事とダブル選、国政、大阪ダブル選注視(朝日 2019.3.25)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S13948735.html
 https://www.asahi.com/articles/DA3S13948704.html
(2)(別添PDFファイル)大阪都構想、維新に包囲網(朝日 2019.3.22)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S13944489.html
(3)大阪ダブル選 維新真っ青、松井一郎 落選危機、世論調査で自民候補リード(日刊ゲンダイ 2019.3.21)
 http://news.livedoor.com/article/detail/16193301/
(4)大阪ダブル選序盤情勢 知事選は吉村氏先行 市長選は松井氏一歩リード=JX通信社情勢調査(米重克洋) - 個人 - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/byline/yoneshigekatsuhiro/20190325-00119552/


(5)もう用済みか 安倍首相が大阪W選で維新に肩入れしない理由|ニフティニュース
 https://news.nifty.com/article/domestic/government/12136-219748/
(6)【松井一郎】大阪クロス選に出馬表明 維新キラー”小西元副知事“の実力|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/249279
(7)大阪ダブル選、二階氏「官邸のぼやぼや、承認しない」 - 産経ニュース
 https://www.sankei.com/politics/news/190325/plt1903250028-n1.html
(8)大阪都構想「ワンイシュー」有権者は受け入れるか 大阪維新の奇策「ダブル選」- 毎日新聞
 https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190324/k00/00m/010/258000c?fm=mnm


●大阪都構想・ダブル選に関するトピックス:朝日新聞デジタル
 
http://ur0.biz/PNYw
草々


 ●朝日新聞掲載記事の中島岳志氏(政治学者・東京工業大学教授)の主張について


 以下、下記の点を指摘しておきます。同氏のそもそもの誤りの根底には、実際には(少なくともこの日本には)存在しない「ホンモノの保守」なる概念を、あの故西部邁を継承するようにして自身の議論のよりどころとしている点にあります。歴史的に見て、日本の保守(反動)の圧倒的多数派は「支配権力への迎合・タカリ」の烏合の衆にすぎず、言い換えれば「人間の堕落」の集合体です。そんなところにリベラルや「世直し」のよって立つ基盤を持とうとするところに無理があるのです。


 (関連)(別添PDFファイル)(耕論)大阪ダブル選の本質 中島岳志さん、善教将大さん、田原総一朗さん(朝日 2019.3.25)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S13942751.html?ref=nmail_20190321mo


 (田中一郎コメント)
*「市長と知事がそのまま出直し選挙に出馬し、当選すれば任期は残り任期と同じです。この公職選挙法の規定は、首長側の恣意(しい)的な選挙を避けるためのものですが、今回の大阪の選挙は法の穴を狙った、いわば脱法的行為です。同時期の府議選や市議選も有利に運びたいというもくろみもあるでしょう。」

 ⇒ その通りです。


 *「民主主義と立憲主義の対立という、現代日本にとって切実な問題もあります。民主主義は、今を生きる人間の多数が支持していることは正しいという考えに傾きがちです。それに対し、いくら今生きている多数が良いと言っても、憲法が権力を縛る、ダメなことがあるというのが立憲主義です。」

 ⇒ 真の民主主義は多数決主義・多数派専制ではありませんし、議会制民主主義でもありません。真の民主主義とは、真実や社会的正義への敬意と尊重、基本的人権と一体の展開(特に言論・表現や思想・信条の自由)、少数意見・少数派の尊重(何故なら、どんな支配的見解も最初は少数だからです)、永久革命(世直し)としての民主主義、公共の福祉、権力監視と参加、などと一体となっています。民主主義と立憲主義は対立しておりません。民主主義をゆがめている連中が立憲主義もないがしろにしているということです。例えば、不公正な選挙制度で選ばれた議会の議員による多数決だけが民主主義であり、それ以外の制度や仕組み(たとえば住民投票など)は排除されるべきである、などというトンデモ議論が否定も批判もされずにまかり通っているのが現代の日本です。


*「両者は簡単には合致しないのですが、「今生きている人」だけでなく、過去の人たちの英知と折り合いをつけるのが民主主義の知恵でした。保守と呼ばれる人たちには、「今」だけを特権化してしまうことは、おこがましいという謙虚さがあるはずです。」


 ⇒「過去の人たちの英知と折り合いをつけるのが民主主義の知恵」なのではなくて、過去の過ちを二度と繰り返さないように歴史に真摯に向き合い、勧善懲悪=つまりは悪いところを反省して直し、善いところを継承していく、というたゆまぬ努力を続けるのが民主主義です(永久革命としての民主主義:故丸山真男)。歴史的な「文化と伝統」などと、具体的にはいかようにも受け取れる・何とでも言うことができるあいまいな概念を使って「過去」に固執する姿勢は、とりもなおさず歴史修正主義の入り口に立っていると言わざるを得ません。日本の過去の保守に、そんな立派な「英知」などないのです。


*「保守思想家たちは「庶民」と「大衆」を区別してきました。庶民は、それぞれの居場所を持ち、異なる意見を持つ他者とも合意形成し、社会の秩序を保つ知恵を歴史的、集合的経験から得ている人々のことです。一方、瞬間的な熱狂、「炎上」などでうわーっと瞬間的に盛り上がり、また忘れていく根っこのない人々を大衆と呼んでいました。民主主義が大衆によって乗っ取られ、暴走することを心配していました。「違う意見の持ち主は壊滅させてしまえ」と言わんばかりの主張が保守と呼ばれる。そんな最近の風潮に憤りを感じています。」


 ⇒「保守思想家たちは「庶民」と「大衆」を区別してきました」=この辺が同氏の「西部邁」色です。少なくとも日本にはこれまでそのような保守思想家はいなかったのではないかと思います(少なくとも著名な思想家には)。大半の保守(反動)は、むしろ支配権力を自分たちの背後に置き「大衆」を扇動(アジテート)することによって自らの思想の地固めをしていたのであり、それが明治維新と昭和ファシズム、そして平成「末法」時代という3つの全体(優先)主義(的社会)を生み出してしまったのだと思います。


私がよく申し上げる日本社会の3つの病理(①上に向かっての頂点盲従主義、②横に向かっての強い同調圧力、③下へ向かっての無限の責任転嫁と無責任)に安易に立脚し、支配権力にタカルことにより甘い汁を吸い続けようとしてきたのが「日本の保守(反動)」の実態です。つまり「人間の堕落」の集合体なわけです。


但し、現代社会において有権者とは、あるときは「庶民」であり、ある時は「大衆」となる、変幻自在性を兼ね備えた存在です。ある意味で可能性を持った存在であり、同時にまた、暴走していく潜在的危険性も併せ持った、アンビバレントで不安定な人間集団であることも心得ておくべきでしょう。民主主義は、その後者の負の側面を何とか抑え込もうとする営みを支える制度であり運動です。
草々


 

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コメント

過半の有権者・国民は選挙に来ないで参政権を放棄してしまう。その根底には、政治や「世直し」に対して冷笑的(シニカル)に構え、政治家や市民運動・社会運動を上から目線でバカにする態度がある。
ーー>バカは死ななきゃなおらないとあきらめるしかないのか、それとも、、、、、

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