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2019年2月22日 (金)

統一地方選挙の闘い方を巡る議論: 「区長選挙」あなたの望む「政策」とは?

前略,田中一郎です。

 

以下は私の地元、東京都北区での議論です(私が発信したメール)。多くの地域で、ここで議論しているような事情は共通しているようにも思えますので、ご参考までにお送りいたします(一部加筆修正いたしました)。

 

以下はメール転送です。

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ご苦労様です。以下、簡単に私の意見を申し上げます。そもそも論で恐縮ですが、今後の東京都北区での地方選挙や国政選挙に関する市民運動・社会運動の取り組み方を転換していく必要があるのではないか思います・

 

1.「選挙の時だけお祭り騒ぎ」「選挙が終わればお任せ民主主義」は、もうやめませんか?

 市民(区民)が、市民運動・社会運動が、ボトムアップで自分たちの要望する基礎自治体の政策をとりまとめ、それを活かしてくれる首長や地方議会議員の候補者を、協定を結びつつ選んでいく、こうした動きについて、いささかの異議もありません。どんどん進めていくべきですし、私も是非、参加させていただき、末席においていただきたいと思っています。

 

しかし問題は、そのやり方です。この前の選挙の時も、その前も、私の記憶では、地方選挙でも、国政選挙でも、選挙間際になってから、こうした呼びかけが来て動き出す、にわかづくりで一過性で、その時限りでああだこうだと議論して、それで選挙が終われば雲散霧消して終り、こんなことを繰り返していますね。私は前回の衆議院選挙の時も申し上げましたが、持続性が大事である、選挙が終わっても、この集まりというか、この組織を持続させ、地方選挙・国政選挙を一貫して闘いながら、次第に大きな市民運動・社会運動団体へと成長させていくべきだ、と申し上げましたが、どうも顧みられている様子はありません。

 

これでは、はっきり申し上げて、今日の情勢では、何も変わりませんし、何も変えられないと思います。おそらく共産党が東京で最も強いこの北区でも、このやり方では、立候補された方は、ほとんどの場合、ほぼ確実に落選します。衆院選では池内さおりさんを落選させてしまいました。相手はあの公明党のロクでもない候補でした(衆院東京12区は、いつも自民党は立候補者を立てず、他の野党も立てないので、この間ずっと「公共対決」の選挙区になっています)。何故、勝てなかったのか、反省はありましたか? この次には必ずや池内さおりさんを当選させるための算段はしていますか? していませんね。これではダメなんです。あの衆院選の時に私から強調して申し上げたことは、選挙の勝敗に関わらず、この組織を持続させて、継続的に北区の政治を転換する運動を創っていくことが大事です、ということでした。私が驚いたことは、参加している複数の人から、私のこの発言に反対をする人がいたということです。旧態依然の選挙への取り組み姿勢が転換できていないのを目の当たりにした思いがします。これでは何度も言いますが、ダメなんです。選挙に勝てませんし、世の中は変わりません。

 

「選挙の時だけお祭り騒ぎ」「選挙が終わればお任せ民主主義」は、もうやめませんか? 今までの繰り返しとなり、徒労に終わるだけですから。政権を地方でも国政でも、私たち市民が取り戻さなければ、ダメなんです。声が大きい、まとまった、大きな野党、でも万年野党、ではダメなのです。そのためには、「選挙の時だけお祭り騒ぎ」「選挙が終わればお任せ民主主義」を克服しないといけません。また、合従連衡論などは「後回し」でいいです。まずは、多くの人々に共通する政策課題をよく議論して、リーゾナブルな形で政策項目として掲げ、これを広くPRする中で、支持者や運動参加者を増やしていく、そういうオーソドックスな動きを創っていくことが基本中の基本です。

 

2.北区区政(基礎自治体)のどの部署がどんな仕事をしているのか、どんな問題があるのかさえ、よくわからないのが現状

 これはかつて会社人間だった私のみならず、少なくない基礎自治体の住民がそうではないかと推察します。この状態で、いってみれば地方選挙を、まるで「AKB総選挙」のごとく情緒的に展開しているのが現状ではありませんか? だから投票率は低迷し、自民党や公明党などの組織票が大手を振って罷り通って、何度選挙をやっても負け続けている=政権を取るところまでいかない、という状態が続いているのでしょう。

 

まずは、地域民主主義の基本からスタートすべきで、北区で言えば、区議さん・都議さんたちが中心となり、少なくとも最低年2回の議会報告会を行って、今、どのような問題が争点になっているのか、詳しく説明する場を設けるべきでしょう。また、必要に応じて、個別問題でさらに集会を開いたり、街宣をやったり、ポスティングをやったりして、一般有権者へのアプローチを広げていくべきです。東京都の諸問題についても、特定のこと以外は、あまり私には知識がありません。ましてや、北区の問題となると、とんと無知で、節題に書いたように「北区区政(基礎自治体)のどの部署がどんな仕事をしているのか、どんな問題があるのかさえ、よくわからないのが現状」なのです。

 

この状態で、「「区長選挙」あなたの望む「政策」とは?」と聞かれても、「わかりません」と答えざるを得ないのが私の現状であり、また多くの有権者の実態ではないかと思います。

 

3.今、自治体における「公契約条例」をどうやって入れていくか、の議論をしています。

 あくまでも一般論で、「公契約条例」をどうやって自治体に入れていくのかの議論をしています。ある程度のところで別途ご紹介いたします。また、議論はしていませんが、オンブズマン制度の導入や恒久的な住民投票制度やリコール制度などの充実も必要でしょうし、市民参加のタウンミーティングの制度や審議会制度など、私がつねづね申し上げている「新しい民主主義」の導入へ向けた取り組みも必要ではないかと思っています。

 

しかし、「公契約条例」導入には中小零細企業の経営層などからの強い反対があるとも聞いていますし、そもそも北区での「公契約条例」を巡る検討や議論がどこまで進んでいるのか、全く知らないというのが現状です。これではまずいでしょう。

 

4.地方選挙に、最優先のような形で国政選挙争点を持ち込まないこと

 戦争法制反対とか、日本国憲法を守れ、とか、消費税反対とか、こうした課題を上手な形で(○○反対というPRの仕方は逆効果だという人もいる)打ち出していくことに反対ではありませんが、しかし、地方選挙は地方選挙の争点をまず、しっかりと立てることが必要です。これが私が見るところ、ちゃんとできていないように思えます。その状態で国政選挙の野党側の争点を当然であるかのごとく持ち込みますと、一般の人からは、反発まではいかなくても、敬遠されたり、避けて通られたりしてしまいます。地方選挙の争点の明確化の延長で、いくつかの、地方にかかわりの深い問題を、争点として追加していく、という原則姿勢をしっかりと貫くべきです。

 

5.北区は「昭和レトロ」体制の雰囲気が強く、革新勢力が高齢化しています。

 北区は共産党が東京都内で最も強い区で、組織もしっかりしていますが、その他の政党や市民団体が脆弱です。でも、共産党とそれ以外の革新系の方々が、とても仲良く、協力的に、さまざまな国政課題に取り組んでいて、さながら「美濃部都政時代」の社共共闘のような雰囲気ができています。わたしはこれを肯定的に見ています(フラフラしているのは民主党系の人たちです=困ったものです)。でも、このままでいいとは思っていないのです。

 

何故なら、支持基盤というか、応援をして下さる有権者の方々が高齢化しているので、今のままを続けていると、やがてフェードアウトしかねないからです。やはり時代の変化とともに、この北区でも、新しい市民運動・社会運動や政治運動の流れを創造し、試行錯誤で「大きなうねり」にしていく努力が必要です。今あるこの北区の政治基盤をベースにして、もっと大きな成長した「市民政治」を実現できる動きに変えていく必要があると思っています。人数が多い共産党の区議さんたちはその意味で責任重大だと私は思っているのです。できるだけ早い時期に、北区から選出される地方議員・国会議員は、すべて「ホンモノの市民代表」である、という状態を創りたいものです。

 

6.選挙の争点を徹底して検討しましょう

 多くは申し上げませんが、選挙は「争点化」に成功した方が、ほぼその選挙での勝利を手に入れることができます。そして、今日的な状況の下では、地方選挙では私たちの身近な問題が、国政選挙では経済政策が、「争点化」の大黒柱の一つにしていくべきであると考えています。国政選挙については、私はすでに多くの提言をしていますが、さて、この北区での「身近な諸問題」とは何なのでしょうか? 

 

7.これが自民党の選挙公約です

 きのう、区役所の近くを歩いておりましたら、自民党の区長選・区議選向けのポスターを発見しました。下記がそれです。

 

●政策|自由民主党北区総支部 公式ホームページ

 http://jimin-kitaku.com/policy/

 

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 自民党:確かな前進で、未来を創る、責任ある区政

 —35万区民の幸せ感に共鳴し—

 

【まちづくり】 安心安全なまち北区

震災・水害対策、交通バリアフリーの推進、空き家対策、防犯カメラ設置促進、協働のまちづくり推進

 

【 教 育 】 子育て世代に選ばれる北区

保育・学童の待機児童対策、産前産後ケア、子育て支援・相談機能の拡充

 

【防災・環境】 教育先進都市北区

ICT活用と学力向上、学校改築・改修による教育環境整備、グローバル人材の育成、家庭教育の支援

 

【福祉・衛生】 高齢者が安心して住み続けられる北区

特別養護老人ホームの整備、元気な高齢者の活動支援、医療介護連携事業の推進

 

【地 域 経 済】 オリパラ後を見据えた北区地域経済の発展

駅周辺まちづくりを推進し地域経済の活性化、商店街や中小企業への支援、公民連携の観光関連事業の推進

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 私は、たとえば、この北区自民党の今般の統一地方選挙向けの「公約」について、批判的な検討くらいから始めるのがいいのかなとも思います。今となっては、そんな悠長なことはしておれないということかもしれませんが、だからこそ、日常的な取組が重要なのです。私はこの自民党の公約は、だれか文章のうまい人間にテキトーに書かせて、そんなもんだ、くらいの感じで選挙用につくられたニセモノ文書と見ています。実際問題、自民党が区民や有権者全体のことのために動いたなどということがあるのか、いつも逆コースを邁進しているではないかと思っていますから、この北区自民党の公約は、欺瞞の塊ではないか、というのが私の推察です(北区自民党が実際に何をしているかは、しっかり確認する必要があります)。

 

北区では、自民党は区議会議席の1/3程度しか占めておらず、単独では何も決められません。残り2/3の議席を、公明党、共産党、その他会派の3つの勢力が概ね3等分しているという勢力配置です。ですから、この北区自民党の選挙公約がそのまま北区区政に直ちに反映していくということではないだろうと思われますが、しかし、こうしたことが今回の統一地方選の選挙争点になっているとしたら、区政を転換したいと思う側の取組はずいぶんと遅れていると言わざるを得ません。変えたいと思う側の、こうした今回選挙での区政公約ポスターなどは見たことがありませんし、ポスティングされたチラシも見たことがありません。

 

これに対抗できる選挙公約・マニフェスト政策を市民運動・社会運動が北区で作れるかどうか、それは私は「選挙の時だけお祭り騒ぎ」「選挙が終わればお任せ民主主義」では難しいだろうな、と思っているということです。

草々

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