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2019年2月10日 (日)

日本の大学は腐っている(1):学問や真理の探究、大学の自治など何処へやら=今や「反社会的勢力」の端くれに成り下がったのか!? 日本の大学

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

(あまりのインチキぶりに腹が立ちますので最初に持ってきます)

●国民・自由合併「原発再稼働」に踏み込まず?(1-2ページ) - 産経ニュース

 https://www.sankei.com/politics/news/190208/plt1902080035-n1.html

 

(「国民民主党は安全基準を満たした原発に限り再稼働を認める立場だ。玉木雄一郎代表は6日の記者会見で、この認識に変わりがないことを表明し、再稼働の要件として、国による避難計画の策定と最終処分場確保の2点を挙げた。」(一部引用)=バカバカしい話だ。現在の原子力規制委員会・規制庁が何をしているのか、国民民主党の政治家どもは何処まで認識しているのだろうか? かようなニセモノ野党にいったい誰が投票などするのか? さっさと自滅・消滅せよ! それが世のため人のためだ! 国民民主党の支持率は今も1%だとか、まさに「1%のため」の政党ではないか!:田中一郎)

 

(最初に若干のことです)

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1.イベント情報

(1)(メール転送です)「第8回核ごみに関する政府との会合」

日 時:2019214日 14:00 

場 所:参議院議員会館 B107会議室(地下1階)

主 催:核ごみ問題研究会 

協 力:福島みずほ事務所

 

<会合次第>

14001410 主催者あいさつ及び、参加者の紹介

 

1.放射性金属加工事業および製品の試験データ改ざん問題

(環境省・経産省担当部署(原子力規制委員会)・神戸製鋼所・日本製鋼所・電気事業連合会)

 14101440 地域市民グループからの質問への回答

 14401450 前回会合からの再質問項目への回答

 

2.幌延深地層研究開発センター施設関連問題(NUMO・JAEA・経産省・文科省への質問)

 14501540 前回の確認・再質問 + 新しい質問への回答

 泊原発関連 泊発電所の廃止措置実施方針に関する質問

 

3.六ヶ所 再処理事業関連質問 経産省(及び原子力規制委員会)使用済燃料再処理機構 日本原燃

 15401630 日本原燃事業への運営的問題に関する質問内容

+再処理事業に関する技術的問題に関する質問への回答

 

(関連)なるほドリ・ワイド:核燃再処理施設 審査大詰め 回答・鈴木理之 岩間理紀 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20190210/ddm/003/070/064000c?fm=mnm

 

(2)(チラシ)(2.15)福島原発千葉訴訟第一陣 控訴審 第3回口頭弁論

 http://urx.space/QeuX

 

(関連)原発被害救済千葉県弁護団|千葉県の弁護士による原発被害救済のための弁護団

 http://gbengo-chiba.com/

 

(3)(2.20)第30回福島原発かながわ訴訟裁判(判決)(横浜地裁)& 報告会

 http://www.labornetjp.org/EventItem/1543664076089matuzawa

(4)(2.21)市民のための生活環境病対策緊急セミナー:ネオニコチノイド(農薬)&トリチウム(放射性元素) 複合汚染問題(西尾正道&木村・黒田純子)

 http://www.com-info.org/kouenkai.php?kouenkai_20190221

(5)(2.24申込締切)(2.26)アジア記者クラブ2月定例会 北方領土問題は存在していたのか(東京・お茶の水)

 http://www.labornetjp.org/EventItem/1549584556781staff01

 

●(2.13)オルタナティブな日本をめざして(第22回)「徹底検証 日欧EPA&メガFTA:水道事業を外資に売り飛ばしていいのか」(内田聖子さん)(新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/11/22-f183.html?optimized=0

 

2.キャンペーン

(1)薔薇マークキャンペーン

 https://rosemark.jp/

(反緊縮・生活優先地方重点政策・消費税増税延期・不公正税制抜本改正などの経済政策を大黒柱の1つにしない限り選挙での勝利はない!)

 

(関連)オカシオコルテス米下院議員、グリーン・ニューディール法案を発表 (Bloomberg)

 https://web.smartnews.com/articles/f7pHHtDqgQv

 

(2)「橋本の緑と安心を守る会」- 相原高校の保存樹クスノキと広域避難場所である同校の緑地を保存することを求める要望書 · Change.org

 http://bit.ly/2BDMJXN

 

(3)キャンペーンについてのお知らせ【緊急拡散希望】2-12()、奈良県による強行工事に対し抗議活動を行います。 · Change.org

(特定ホテル資本による奈良公園の私物化に奈良県当局が加担するという「信じがたい」話です。奈良市は何をしているのでしょうか!?)

 http://bit.ly/2TEmbMM

 

3.事務所移転のお知らせ - 原子力資料情報室(CNIC

 http://www.cnic.jp/8379

 

(関連)「放射線のホント」と「放射線副読本」 - 原子力資料情報室(CNIC

 http://www.cnic.jp/8394

 

4.新刊書

(1)天皇メッセージ-矢部宏治/著 須田慎太郎/写真(小学館)

 http://urx.space/QeFE

(2)Handbook原発のいま2019 - 原子力資料情報室(CNIC

 http://www.cnic.jp/books/8353

 

5.水面下90m杭打ち船 国内になし どうする?新基地の大浦湾地盤改良 沖縄タイムス+

 https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/383172

 

6.株価維持に使われた-日本人の年金-の末路 - プレジデントオンライン

 https://president.jp/articles/-/27616

 

7.日刊ゲンダイ

(1)安倍首相が連発「総雇用者所得増」は国民への“印象操作”|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/247174

(2)キーマンはスットボケ 消えた給付金に安倍政権のア然対応|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/247289

(3)大事なのは過去の言動 政治家の「猫なで声」に騙されるな|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/247184

(4)お手本は韓国…政府推進「キャッシュレス社会」の恐ろしさ|斎藤貴男 日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/245958

(5)ネットを拒否する者への恣意的・差別的排除の行く末|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/246923

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日本の大学が腐っています。もともと腐れやすい組織なのでしょう。私が若いころに通っていた大学も決して褒められたものではありませんでした。私が入学した頃の大学は、紛争が終わった「祭りのあと」のキャンパスそのもので、「三無主義」(無気力・無責任・無関心)に続く「新三無主義」(無力・無能・無内容)が吹き荒れていて、アノミー・アパシー状態が極限化したような雰囲気の中、大学当局が学生の管理強化を始める動きが目立っていました。

 

しかし、今日の圧倒的に多くの大学は、その四十数年前の私がいた大学どころの話ではない、まさにロクでもない「反社会的組織」の端くれを形成するようなところまで堕ちてしまっているのではないのかと、ふと思うことがあります。昨今、報道されている日本大学、東洋大学、東京医大などでの不祥事や事件は、それを赤裸々に示しているように思われてなりません。

 

(関連)今こそ日本の大学は解体せよ=大学生の53%、読書時間ゼロ、末期症状を呈し始めた日本の大学 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/03/53-ad53.html

 

また、他方では、これも昔からそうだったのですが、産業界の後押しを受けての「金儲け事業」に大学の御用学者どもが加担をし、あるいは支配権力に尻尾を振ってインチキ言論や似非科学を振り回す、その結果生まれる事業や政策の犠牲者に対しては、これを情け容赦なく切捨てて、それを合理化し、似非科学と屁理屈で裏付ける、そんなことが繰り返されています。まさに「未必の故意」による社会犯罪・国家犯罪に与する振る舞いと言えるでしょう。

 

(関連)「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(102):腐った大学がミナマタ・フクシマをもたらす(早野龍五・宮崎真論文問題、日本神経学会問題) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/01/102-3217.html

 

(注:上記サイトでご紹介した「早野龍五(東大)・宮崎真(福島医大)事件」は、その後も新しい事実が報道されており、別途まとめてご報告をしたいと考えています。早野龍五東京大学名誉教授なんぞに「淡い幻想」を持っておられた方も少なくないと思いますが、福島第1原発事故後、一貫して恒常的な低線量被曝(外部被爆・内部被曝)の危険性を過小評価してきたこの人物の正体が、この事件を通じて、いよいよ明らかとなってきています。要注目です。:田中一郎)

 

日本は、すさまじいまでに国内外に巨大な犠牲を払い、アジア太平洋戦争後、とにもかくにも平和主義の民主主義国家としてスタートしたとされています。しかし、今日の安倍政権・自公政治のありようを見た時、それが全くの欺瞞であり、虚像であったことが、今や明らかになってしまったと言えるのではないかと思われます。日本は今もなお「夜明け前」にありますが、それにはたくさんの理由があるでしょう。有権者・国民の民主主義や政治参加、あるいは社会的公正についての自覚が乏しく、生活保守主義に陥りながらも妙なシニシズムに毒されていて、参政権の行使がきちんとできない欠陥有権者となってしまっている、というのも1つの大きな理由です。

 

でも私は、そうしたことに加え、この日本では、いわゆる3大知的自由業と言われる、学者・医者・弁護士の、この3人種のタチが非常によろしくないことが、日本の「夜明け前」を長期化させている大きな理由の1つではないかと最近思うようになりました。学者の話は今回の話に通じますし、医者が「どうしようもない連中」だ、というのもうなづけるでしょう。しかし弁護士はどうでしょうか? 実は、弁護士というか、日本の法曹界もまた、その大半はロクでもないのです。そもそも弁護士の牙城ともいえる「日本弁護士連合会」が、市民運動・社会運動を排除しながら一般市民の言論活動や社会運動を妨害しているということは、あまり知られておりません。近々、機会を見てご紹介いたしましょう。

 

ともあれ、以下、大学を巡る昨今の報道から若干のことをご紹介し、簡単にコメントいたします。但し、忘れてはいけないことは、こうした惨憺たる日本の大学の状況下にあっても、なお、それを良しとはせず、地道に、辛抱強く、良心と良識に従って、時の流れに抵抗をし、事態の改善や大学の本来の在り方を求めてやまない大学関係者(学生を含む)もいらっしゃることです。その方々に対して、非力ながらも、心よりエールを送りたいと思います。(ともにがんばりましょう、千里の道も一歩からです)

 

(関連)軍学共同反対連絡会 – Japanese Coalition Against Military Research in Academia

 http://no-military-research.jp/

(関連)危機に立つ国立大学-光本滋/著(クロスカルチャー出版)

https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033386973&Action_id=121&Sza_id=GG

 

 <別添PDFファイル>

(1)竹中平蔵による授業反対、批判タテカンの学生に「圧力」、大学がおかしい、自由どこへ 2時間半聴取(東京 2019.1.31

(2)日大悪質タックル、前監督ら「嫌疑なし」、警視庁 第三者委報告と正反対(東京 2019.2.6 他)

(3)日大前監督の刑事責任問わず、悪質タックル 警視庁は指示認めず(朝日 2019.2.6

(4)理不尽な結論(斎藤美奈子 東京 2019.2.6

(5)日大 OBの子を優遇、医学部不適切入試1618年に18人(毎日 2018.12.13

(6)入試加点 寄付金と関連か、東京医大 不正不合格計178人(朝日 2018.12.30

(7)赤枝前議員が合格依頼、東京医大入試 同窓会優先 前理事長に(東京 2019.1.1

(8)1316年度の109人、東京医大救済せず、不正入試「資料が欠如」(朝日 2019.1.25

(9)東京医大 助成金ゼロ、日大や順大 7校減額、18年度、文科省決定(東京 2019.1.22夕刊,23

10)平成の軌跡:大学改革(尾池和夫 毎日 2019.2.8

 

1.東洋大学:キャンパス内言論弾圧事件

 https://www.toyo.ac.jp/

 

 別添PDFファイルの1/31付東京新聞「こちら特報部」記事を見て本当に驚いた。竹中平蔵を教授として招いていること自体、大学としておかしいのではないかと思われるが、しかし、それを批判して立て看板を立て、抗議の意思を示すチラシを学内で配ったからと、大学の職員や警備員たちが、その自校の学生を多数で取り囲み、言論活動の妨害をするのみならず、長時間にわたって別室で「ヤメロ」「二度とするな」圧力をかけていたことが明るみに出た。まさに大学のありようとして「言語道断」ではないかと思われる。記事(および紹介サイト)にある写真に写っている、この大学職員や警備員と思わしき連中の「雰囲気」、これ、いったい何なのだ!? これでも大学か、と言いたくなる。

 

●(別添PDFファイル)竹中平蔵による授業反対、批判タテカンの学生に「圧力」、大学がおかしい、自由どこへ 2時間半聴取(東京 2019.1.31

「touyoudaigaku_genrondanatu_tokyo.pdf」をダウンロード
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2019013102000170.html

 

(関連)大学がおかしい 批判タテカンの学生に「圧力」 管理強化で上意下達横行(特報面ほか) - 山口透析テツ日記

 https://ameblo.jp/tousekitetsu/entry-12436923695.html

(関連)竹中平蔵教授を批判 東洋大4年生「退学」騒動の本人を直撃|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/246108

 

そもそも、学生が自分の大学のキャンパス内にタテカンを立てようが、チラシを配ろうが、マイクでスピーチをしようが、そんなものは、大学内ではあたり前の事であって、禁止したり管理抑制したりしている方がおかしい。いや、むしろ、今日の学生たちの政治的アパシー状態や社会的諸問題への無気力・無関心ぶりを鑑みれば、もっと大学としてこうしたことを奨励・支援をし、授業以外での学生たちの活発な文化活動や社会活動をバックアップしてやればいいのではないかとも思われる。この東洋大学という大学は何をトチ狂っているのだろうか。竹中平蔵などというロクでもない人物を、そもそも教授として迎え入れているところに問題があるのであって、それを批判する学生を潰すようなマネをしていてどうするのかということだ(この学生に対して「退学処分」まで言及をし、脅しをかけていたとも伝えられている)。

 

ともあれ、みなさまには、この東京新聞の記事を熟読願いたいと思います(そしてよろしければ、新聞は東京新聞に変えてください)。これが今の大学のあり様です。おそらくは氷山の一角なのです(少し前、弘前大学や福島大学で、福島原発事故後の原子力・核問題の批判的シンポを開催しようとした動きが、大学当局やそれに迎合する一部の学生たちによって潰されたという話も聞いています)。下記は、私がこの記事を紹介しながら、あるMLに発信したメールです(一部加筆修正)。

 

以下はメール転送です。

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今日の日本の大学のありように対する私の怒りはおさまりそうにありません。私が学生だったころから、大学には御用学者はもちろんいましたが、しかし、そうでない学者も多くいて、また、大学の中も、今日のような「養鶏場」のごとき管理体制があったわけではありません。

 

一般学生の多くは既に大学紛争の後ということもあり、いわゆるノンポリのようなのが多くなっていて、私は当時の大学生のことを「新三無主義」と揶揄しておりました(無力、無能、無内容)。当時はこれこそが大問題でした。

 

しかし、それでも、大学の内部は、今と比べれば、ずっとずっと「まし」だったように思います。そもそも私がいた2つの国立大学の内部では言論や諸活動が大学当局によって露骨に妨害を受けるということはほとんどありませんでした。タテカンは自由ですし、チラシ配布も全くの自由ですし、マイクによる学内街宣も自由ですし、サークル活動も自由です(時折、暴力的に異論を排除しようとしていたのは新左翼の一部の党派ぐらいでしょう)。しかし、今の多くの大学では、こうしたことは「窒息」させられているのではありませんか?

 

当時の大学生が、今、日本の中枢を担うロクでもない連中に「成長」しているのですから、さもありなんといえば、さもありなんです。しかし、それにしてもひどいでしょう。東洋大学や日本大学は氷山の一角でしかありません。東京医科大学はどうですか!?

 

そもそも1968年の大学紛争が燃え盛った大きな理由の一つは、保守反動でない、社会に向かって「社会正義」を主張する大学の教授・教員たちが、実は自分たちのことになると、とんとダメで、大学の外に向かって偉そうなことを言っているのに、自分たちの大学の中での振る舞い方は、こりゃなんだ、という「大いなる疑問」が、そもそもの始まりではなかったか、と思います。今日の大学では、それがそのまま、より露骨な形で現れている、と私は見ているのです。

 

私も最近まで気が付きませんでしたが、先月、朝日新聞に下記の小さな記事が載りました。

 

●傾斜配分の拡大、評価指標に代案 大学側、交付金巡り:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13861999.html

 

あのゴリラ研究者で、大学運営についてはゴリラほどの知恵も良識もないような山極壽一京都大学学長が、多くの大学から弱腰だ、と叱られて、謝罪しているようです。しかし、他の大学の教員・教授たちは何をしているのでしょう? 全国的に、こうしたことを跳ね返すような国民運動をつくる努力をしているのでしょうか? こうしたテーマでの院内集会は、私は一度しか参加したことがありません。国が研究費を削るなら、企業からもらえばいいのでしょうか? 防衛省からもらえばいいのでしょうか? 

 

それでいて、日本国憲法の平和条項を守りましょう、軍国主義反対! なのですか? 自分たちの「研究」とやらが、人殺しの片棒を担ぐようなことに結果としてなっていても、知らぬ存ぜぬで、それで「学問は真理の探究なり」などと、寝ぼけたことを言い続けるのですか? 研究費が削られて苦しいのなら、大学の研究費を充実させよ、政府が恣意的にそれに「色」をつけて傾斜配分するのはやめよ、大学の自治・学問の自由にゆだねよ、というのは、私は国民的な運動課題である、と思うのですが、何故、みな一致団結して、立ち上がらないのでしょうか!?

 

私は今や日本の大学それ自体が「反社会的勢力」となりつつあるのではないかと思い始めています。日本大学や東洋大学だけではありません。そもそも、民主主義は(「工場の」ではなくて)大学の門前で立ちすくんでいる、ではありませんか。(支配権力の)イヌも歩けば棒に当たる、ではなくて、大学に入る・居座る、でしょうし、大学歩けば詐欺師にぶち当たる、でしょう。だから「今こそ大学解体」なのです。

 

今年は東京大学・安田講堂落城60周年のようです。当時の大学生たちの反乱は、私は大きな意味を持っていたと思います。しかし、当時の左翼に支配的だった「マルクス・アホダラ教」のなせることなのか、それがやがて「大学解体論」や「自己否定」の議論へと迷走していき、彼らが去ったあとには、次の世代の「低モラル」の反抗学生を残して雲散霧消してしまいました。

 

大学紛争後に入学した私の時代は悲惨な状態で、多くのノンポリやフヌケ学生が大学に溢れる中で、この「低モラル」学生どもにずいぶんと悩まされ続けた記憶があります。学生運動が一般学生から忌み嫌われる原因ともなったのが、この「低モラル」です。

 

日本の大学は生まれ変わる必要があります。研究機関としてダメなだけでなく、教育機関としても全然ダメです。昔からダメでした。多くの大学生に対して、くだらない押し付け管理を強要し、借金地獄に追いやるようなマネをやめ、もっと大学の研究や教育に予算を割き、学生への経済的支援を充実させ、そして何よりも大学の内部を活力のある「良識の府」「学問の府」「自由と民主主義の府」にしなければいけないのです。自由だとか民主主義だとか、それの対極にいるような連中が自分たちの政党の名前に使う単語ですが、その真価は今も貴重です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

2.日本大学:警察も日大暗黒大陸も根は同じなのか

 http://www.nihon-u.ac.jp/

 

●(別添PDFファイル)理不尽な結論(斎藤美奈子 東京 2019.2.6

 http://urx.space/QeKp

 

日大アメフト部の悪質タックルを指示したとされる監督とコーチが不起訴処分となりそうです。昨今の新聞が報じました。目を疑う話です。日本の警察は日本大学当局と一緒になり、根っこのところで「暗黒大陸」を形成して、それを防衛する「根腐れ連合」だということなのでしょうか? 別添PDFファイルに添付した東京新聞、朝日新聞、毎日新聞の3つを読んでみましたが、全く納得がいきません。同じく別添PDFファイルでご紹介した東京新聞「こちら特報部」に掲載された斎藤美奈子さんのコラム記事に書かれていることと同感です。

 

●(別添PDFファイル)日大悪質タックル、前監督ら「嫌疑なし」、警視庁 第三者委報告と正反対(東京 2019.2.6 他)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201902/CK2019020602000145.html

 

●(別添PDFファイル)日大前監督の刑事責任問わず、悪質タックル 警視庁は指示認めず(朝日 2019.2.6

 https://www.asahi.com/articles/photo/AS20190206000379.html

 

そもそも記事によれば、「井上元コーチは昨年56日、関西学院大との定期戦で宮川選手に「相手QBを潰せ」と指示した。宮川選手は直後の試合で相手選手にルールを無視したタックルをし全治4週間のけがをさせた。」(毎日新聞 2.6)とあります。また、監督はそのタックルを見てはいなかったとは言うものの、宮川選手がこの反則プレイを理由にペナルティを食らって後も、それについてチームの選手たちにしかるべき対応をしていた様子は記事からはうかがえません。まさに「未必の故意」による相手選手潰しを指導していたということではないですか。にもかかわらず、何故、警察は無罪放免・不起訴相当などとしているのでしょうか。

 

記事に出てくる「捜査第一課」は、ことの真相を明らかにするのではなく、圧倒的に不利な状態にあった事件当事者の監督とコーチを、その責任追及地獄から救済するために、事件を宮川選手個人のせいにして、幕引きを図ろうとしたのではないかと思われてなりません。これでは警察権力の濫用そのものではありませんか? つまり、日大暗黒大陸も警察暗黒大陸も、同じ穴のムジナということになります。警察と言えば、泣く子も黙る「日本最大の暴力団」と言われているそうです。看過できない話です。

 

それにしても、この東京新聞に掲載されている木原育子という記者のコメント記事は情けないですね。同じ東京新聞の望月衣塑子記者や榊原崇仁記者のツメのアカでも煎じて飲んで来いと言いたくなります。警察や検察の垂れ流す情報をそのまま記事にしてしまうことをくり返しているから、知らぬ間にこういう「ちょうちん」記事ライターになってしまうのではないのかと思いますね。少しは「おかしいじゃないか」と、警察や検察に食って掛かるくらいの質問でもしてみたらどうですか? 最近は記者クラブなどでの記者会見で、政治家や官僚たちが垂れ流す話を自分のPC(パソコン)にペチペチと打ち込むことが自分の仕事だと心得る、いわゆる「ペチペチ屋」が繁殖していると言います。嘆かわしい話ですが、東京新聞の木原氏も、この「ペチペチ屋」のようなことはやめて、「ブン屋」(新聞屋)になってみろ、ということです。

 

(関連)アメリカンフットボール:悪質タックル 日大前監督ら「容疑なし」動画 傷害意図示さず 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20190206/ddm/041/050/131000c

(関連)視点 物言えぬ空気 問題の本質 日大悪質タックル 警視庁「指示なし」判断 朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13881321.html

 

(関連)(別添PDFファイル)日大 OBの子を優遇、医学部不適切入試1618年に18人(毎日 2018.12.13

 https://mainichi.jp/articles/20181213/ddm/041/040/137000c

(関連)日大医学部“裏口入学”問題…逆ギレ学部長の呆れた言い訳|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/243633

(関連)東京医大 助成金ゼロ、日大や順大 7校減額、18年度、文科省決定(東京 2019.1.22夕刊,23

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201901/CK2019012202000268.html

 

(日本大学こそ助成金ゼロにすべきでしょう。だって田中理事長は、ついぞ一回も今回の不祥事で公の場に顔を出さず、また、この大学の運営の在り方や体質も、事件後において大きく転換したという様子はないわけですから。こんな大学に公金・税金を投じていいはずはありません)

 

(関連)日本大学=旧態依然の50年:1968年学生反乱後も変わらないこの大学のあり様は日本の今日の大学を象徴している +(5.26) 「杉並を変える」「杉並から変える」市民大集会傍聴記 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/05/501968-324c.html

 

(関連)日本大学暗黒大陸(2)=この度の事件で表面化した日本大学のあり様は今日の日本の多くの大学の運営状況を象徴している:日本の大学は今こそ解体されるべきである いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/post-60d9.html

 

(関連)日本大学暗黒大陸(3):逃げる田中英寿理事長、隠れる内田正人前監督、そして立ち上がる日大関係者=一刻も早くこの大学は正常化されるべきです(日大闘争から50周年目の今年) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/07/50-a0bb.html

 

3.東京医科大学:不正入試で人生を大きく狂わされた人たちを何故救済せんのか!?

 https://www.tokyo-med.ac.jp/

 

●(別添PDFファイル)1316年度の109人、東京医大救済せず、不正入試「資料が欠如」(朝日 2019.1.25

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13863749.html

 

(関連)(別添PDFファイル)赤枝前議員が合格依頼、東京医大入試 同窓会優先 前理事長に(東京 2019.1.1

 https://www.sankei.com/affairs/news/181231/afr1812310017-n1.html

(関連)(別添PDFファイル)入試加点 寄付金と関連か、東京医大 不正不合格計178人(朝日 2018.12.30

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13832991.html

 

(関連)東京医大 理事11人辞任、入試不正 理事会・評議会も見直し(毎日 2018.12.14 夕刊)

 https://mainichi.jp/articles/20181214/dde/007/040/027000c

(関連)不正に揺れた東京医科大は助成金「ゼロ」私学事業団が決定|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/245954

 

(今、東京医科大学を助成金ゼロとしたら、何の罪もない在学中の学生たちに不利益が波及する。そうではなくて、現在在学中の学生の教育費は助成をし続けて、彼らが卒業していなくなった時点で助成をゼロにし、その復活のためには再発防止も含めて高いハードルを置けばいいのではないかと思う。当面は被害を受けた受験生の救済に全力を挙げさせるため、被害者受験生以外の新規入学を認めない、ということにすればいいと思うが、いかがか? こんな大学、存在する価値ないと思うが廃校にするわけにもいかないからだ。そして、この厳しい措置を今後の同様の不祥事大学に対しても取っていけばいいと私は思う。それくらいしなければ、今日の腐った日本の大学は矯正できないだろう。:田中一郎)

 

(関連)東京新聞-東京医大不正入試最終報告書 年の瀬 突然の公表-教育ニュース-教育(TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/education/edu_national/CK2018123102000171.html

(関連)東京新聞-東京医大の「疑惑」再調査へ 文科省、実施を指導-社会(TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201901/CK2019010902000132.html

(関連)東京医大 志願者激減、不正入試問題 一般入試で半数以下(東京 2019.2.3

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/education/edu_national/CK2019020302100004.html

 

(田中一郎コメント)

 私はどうもこの東京医科大の事件について、今もって腹に落ちていません。もちろん、この事件が起きた最大の理由は、前理事長や前学長に大学の運営が「お任せ」されていて、誰もそれに対して疑問をさしはさんだり、チェックをしたり、監査したりする必要性を言い出さなかった点にあります。今日の大学のありようを、つまりは大学の自治だとか、大学の民主的運営とか、開かれた大学とか、そうしたことが全くもって形骸化し、陰では一握りの人間による独裁・私物化が行われていても全くブレーキが利かない、そんな「反社会的組織」としての大学の姿が表面化したということです(この大学では女性活躍を大学のモットーとしていたと言いますから、全くの皮肉であり偽善丸出しです)。

 

しかし、私はそれ以上に、事件が発覚して以降のこの大学の、この事件に対する対応の仕方にも腹が立つのです。簡単に言えば、被害を受けた学生たち・受験生たちが、後回しにされ、正当な損害賠償や補償、あるいは名誉回復の機会を与えられていないという点です。最大の当事者であるにもかかわらず、後回しにされ、二の次にされているのです。

 

話は難しくありません。不当に不合格にした人たちを全て合格にして、大学に受け入れよ、ということです、追加の教育施設を用意するのに、どれだけの費用が掛かろうが、そんなことは二の次で、とにもかくにも、この入試不正で被害を受けた人たちの「原状復帰」を最優先せよ、ということです。そして、相当の時間が経過していて、今さら大学生をやり直せないという方々には、人生を狂わせてしまった償いとして、少なくとも1人当たり1千万円程度の損害賠償・補償はすべきでしょう。それでも本当は足りないくらいのダメージを被害者は受けています(そうしたことをする誠意がこの大学にないからでしょうか、消費者団体らが損害賠償訴訟を起こしているようです=しかし受験料を返してもらえば済むという話ではないでしょう)。

 

(関連)受験料返還求め、東京医大を提訴 不正入試巡り消費者団体:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13816096.html?ref=nmail_20181218mo

 

また、この事件を引き起こした責任者の追及と、その者たちに対する損害賠償請求もしっかりとやるべきです。そして何があったのか、どういう大学運営をしていたのか、関係当事者に責任はなかったのか、一切合切を明らかにしたうえで、この大学の新体制を改めて構築すべきでしょう。それが再発防止にもなり、信頼の回復にもつながるのです。しかし、私にはことがそのようには進んでいるように見えません。少なくとも、マスコミ報道からはそう感じます。

 

また、個人攻撃をするわけではありませんが、著名人・香山リカ氏は、この東京医科大学卒業だそうです。事件発覚直後に彼女の厳しいコメントを見た記憶がありますが、その後、同氏がこの事件について何かまとまったコメントをしたという話は聞きません。事件発覚後のこの大学の対応の仕方などについても、もう少しコメントがほしいところです。大学のありようとして、これでいいのか、ということです。

 

(関連)東京医大出身の香山リカ氏が語る入試不正 本当の問題点とは? AERA dot.

 https://dot.asahi.com/aera/2018082100042.html?page=1

 

4.京都大学

(1)京都大学当局のタテカン(立て看板)撤去通告・話し合い拒否は大学における学問・言論・活動の自由を侵害する大学自治否定の典型だ いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/05/post-ddee.html

(2)(ニュースQ3)学生のタテカン撤去、京大で続く攻防:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13506362.html

(3)東京新聞-自由と自治の砦に迫る 存続の危機 京大・吉田寮の日常を映画に-社会(TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201901/CK2019012302000259.html

(4)(別添PDFファイル)平成の軌跡:大学改革(尾池和夫 毎日 2019.2.8

 https://mainichi.jp/articles/20190208/ddm/004/070/019000c

 

(この人も元京都大学学長だったようで、記事を読んでみると「学生を守れ」とか言っているようです。他にも「そうだそうだ」と思うことも発言しているようですが、しかし、何となく全体的にのんびりしていて、切迫感が感じられません。ゴリラ研究者の山極壽一現学長よりはいいのかもしれませんが、なんとなく頼りなさそうです。私は個人的にはこの人のことはまったく知りません。どんな人、この人? :田中一郎)

 

5.その他

 まだまだたくさんありますが、その中から少しばかりご紹介します。

 

(1)「女子はコミュ力が高いが20歳過ぎれば差がなくなるので男子を補正」 順天堂不適切入試 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20181210/k00/00m/040/158000c?fm=mnm

(2)3医学部、特定者を優遇 不適切入試、一斉公表 岩手医科大など:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13804888.html?ref=nmail_20181209mo

(3)ノーベル賞受賞者も続々と警鐘 ~危機に直面する日本の基礎科学 [前編] -ハフポスト

 https://www.huffingtonpost.jp/kei-hata/fundamental-science-japanblog_a_23593157/

(4)高校生がSNSにアップ 五輪ボランティア「強要」の洗脳装置|斎藤貴男 日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/245007

(5)学問よりも「権力への忠誠」を優先するのが大学なのか?|斎藤貴男 日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/237275

(6)陰惨な事態…高校生の「言論の自由」が脅かされている衝撃|斎藤貴男 日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/242043

(7)粗悪学術誌掲載で博士号 8大学院、業績として認定 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20181215/k00/00m/040/219000c

草々

 

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コメント

日本の大学は腐っている(1):学問や真理の探究、大学の自治など何処へやら=今や「反社会的勢力」の端くれに成り下がったのか!? 日本の大学:
倫理なき日本人が構成するこの社会が根本ではありませんか?

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