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2018年12月30日 (日)

本日(12/30)のいろいろ情報:(1)「フラット化」とは何か(2)ゲノム編集の危険性(河田昌東氏直近レポート)(3)日産ゴーン問題(4)地球温暖化について(5)お正月用の推薦図書 他

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

(最初に若干のことです)

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1.(2019.1.30)オルタナティブな日本をめざして(第23回)「これでいいのか!? 原子力損害賠償法」(福島原発事故の教訓から)(竹村英明さん:新ちょぼゼミ) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/12/23-4c42.html

 

(続き)(3.14)オルタナティブな日本をめざして(第24回):「どうする化学物質の管理:環境ホルモンがもたらす危険性から考える」(中下裕子弁護士) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/12/24-9464.html

 

(続き)オルタナティブな日本をめざして(第25回):「「放射線安全神話」とわたしたちの放射線教育:学校現場から」(根岸富男さん)

(時間と場所はいつも通りです:時間18:0021:00過ぎ、会場は水道橋のスペースたんぽぽ)

 

2.なぜ「パリは燃えている」のか? フランス「黄色いベスト運動」と沈黙の国・ニッポンのコントラスト - 政治・国際 - ニュース|週プレNEWS[週刊プレイボーイのニュースサイト]

 https://wpb.shueisha.co.jp/news/politics/2018/12/28/107930/

 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181228-01079300-playboyz-pol

 

3.「米子が生んだ心の経済学者 ~宇沢弘文が遺したもの~」NHK BS1にて再放送されます。 - 山陰ビデオシステム

 http://urx.red/OULi

 

(関連)狂気の米子市長!安倍内閣が軍事行動なら全面支持!   赤かぶ

 http://www.asyura2.com/18/senkyo253/msg/841.html

 

(私が尊敬する数理経済学者の宇沢弘文先生が鳥取県米子市出身であることは知りませんでした。こんな立派な学者を生んだ町・米子市ですが、いまやこの町の市長は上記のようなゴロツキ(でなければタカリ)です。ここ数十年での日本の「転落ぶり」を象徴しています。米子市民は責任をもって、このゴロツキを市長の座から引きずりおろしていただきたい。:田中一郎)

 

4.沖縄関連

(1)県民投票 市長拒否なら原告募集 宮古島住民、実施求め 琉球新報

 https://ryukyushimpo.jp/news/entry-855431.html

(2)アクセス:辺野古県民投票、不参加は「地方分権の悪用」との指摘も 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20181229/k00/00m/010/132000c?fm=mnm

(3)衆院沖縄3区補選、自由党が屋良氏擁立「辺野古が争点」 - 沖縄:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/ASLDY5747LDYTPOB002.html

(4)小沢氏、沖縄3区補選は「国政に大きな影響を及ぼす」:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/ASLDY4SLZLDYUTFK005.html

(5)普天間飛行場、「外来機」飛来が急増 昨年同期比では6.5倍に - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20181226/k00/00m/010/190000c?fm=mnm

 

5.お正月読書用のご推薦図書です

 今やいずれも「古典」に近いような気がします。古本屋に行くか、図書館でないと、手に入らないかもしれません。

 

(1)橋のない川 1-住井すゑ/著 本・コミック : オンライン書店e-hon

 http://urx.red/OUyE

 

(第1巻から第7巻まであります。明治から大正・昭和にかけての奈良県・被差別部落で、極貧の中、家族愛に包まれて成長しながらも厳しい差別社会を生き抜き、多くのことを体験の中から学んで、やがて水平社結成へと向かう主人公の2人の男兄弟の姿を、やさしくもたくましい目で追いかけた大河小説です。私は大学生の時代に授業をさぼって、この小説をむさぼり読んだ記憶があります。今日に至っても「ヘイト社会」から脱却できないでいるこのデキソコナイの国で生き抜く必読の小説ではないかと思います。:田中一郎)

 

(2)人生劇場 青春篇-尾崎士郎/著(新潮文庫)

 http://urx.red/OUz5

 

(青春篇の他に、残侠編や愛欲編もあります。大学を卒業するころに読み、苦労した就職活動の際、なかなか内定を出さない企業の人事部のおっさんに、この尾崎士郎の『人生劇業』の話をいたしましたところ、内定が出ました。ともあれ非常に面白い小説です。五木寛之の『青春の門』などは、この尾崎士郎の小説の足元にも及ばないでしょう。:田中一郎)

 

(3)戦争と人間 1-五味川純平/著(光文社)

 http://urx.red/OUze

 

(昔は「三一書房」から全部で20巻くらいの長編小説でしたが、今は「光文社」から全部で9巻のようです。ずいぶん前に故山本薩夫監督により、三部にわけて映画化されましたが、完結編にまでは至りませんでした。著者の五味川純平氏の別著『人間の条件』以上の長編で、私は特にこの小説に付記されていた「注書き」(昭和史の詳細を説明しています)から昭和の戦前史について多くのことを教えてもらいました。また、映画では、中国進出を軍部と二人三脚で進める新興財閥「伍代産業」オーナー社長の二女役の吉永小百合さんの可憐かつまっすぐな生きざま演技に感動し、たちまちに「サユリスト」になってしまった記憶もあります。登場する「戦争の中の男女カップル」の恋愛や生きざま・運命なども、なかなかのものでした。日本の昭和現代史を知る上でも貴重な大河小説です。:田中一郎)

 

(関連)戦争と人間 第一部 運命の序曲 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=1cLcR0TgrQ0

 

(4)現代史 上-小田実/〔著〕(角川文庫)

 http://urx.red/OUzC

 

(上中下の3巻ですので、この小説も結構長い長編です。著者はベ平連などで著名な社会運動家で作家の故小田実氏です。いつもデモ隊の中にいた小田実氏が、デモ隊の向こう側にいる、いわゆる「フツ」の人たち=特に政治的な関心を全くといっていいほど持たず、生活保守主義的に暮らしている若い女の子の「生きざま」を想像しながら書いた、小田実らしい問題意識で貫かれた小説です。ちなみに故小田実氏は私が若いころから私淑していた人物で、彼の著書はかなりの分量で読み続けてきました。彼の議論は今日の市民運動・社会運動においても、もちろん有効で傾聴に値するものであることを付記しておきます。:田中一郎)

 

(5)ロシア革命史=トロツキー3部作

*武装せる予言者・トロッキー (1964) - アイザック・ドイッチャー, 田中 西二郎, 橋本 福夫, 山西 英一 - - 通販 - Amazon

 http://urx.red/OUzT

*武力なき予言者・トロツキー (1964) - アイザック・ドイッチャー, 田中 西二郎, 橋本 福夫, 山西 英一 - - 通販 - Amazon

 http://urx.red/OUA0

*追放された予言者・トロツキー (1964) - アイザック・ドイッチャー, 山西 英一 - - 通販 - Amazon

 http://urx.red/OUA3

 

(かつて日本全国の書店には、たくさんのマルクス主義・マルクス経済学などの本が置かれていて、私もそれらをよく買って読んだものですが、しかし、この「3部作」を読むことで、ロシア革命やマルクス主義に対する見方がガラッと変わりました。実はこの本を読んだのは、私が会社に入って間もなくの頃、外回りセールスで訪問販売をしていた時のことです。この本を読み始めると、その面白さにのめり込んでしまい、仕事は横へ置いておいて、毎日車で訪問セールスに出かけるふりをしながら、会社から遠く離れた町の神社境内の駐車場に行って、朝から晩までこの本を読み続けていたのです。ちょうど半分くらいを読み終えた頃に、旧ソ連でブレジネフ共産党書記長が死去し、アンドロポフが新書記長になるというニュースが車のラジオから流れていたのを覚えています。

 

ところで、当時、日本の多くの出版物や大学などで教えられていたマルクス経済学などは、かなりの程度まで「スターリニズム」色に染められていて、レーニンはともかく、その後のマルクス主義・マルクス経済学の展開は、かなり片寄ったものではなかったかと思うようになりました。この本の著者はポーランドのトロツキストである故アイザック・ドイッチャー氏で、EHカーと並ぶロシア史の大家であると聞いています。EHカーの書いたものは無味乾燥で、読んでいてつまらないのですが(内容がおかしいというわけではありません)、こちらの3部作は、いわばトロツキー伝記の形で書かれていて、19世紀末からトロツキーがメキシコで暗殺される1940年ころまでの約半世紀のロシア史を、みごとに躍動的に描き出しています。みなさまにも、死ぬまでには必ずご一読をお勧めしたい一冊です。アホなソ連本など読むひまがあったら、この本をどうぞ。

 

それにしても、トロツキーという人物は非常に興味深いです。優秀な軍事指導者・革命家でありながら、他方では、全くの政治オンチ・幼稚なる政治情勢判断家・底なしの楽観論者ではなかったかと、読んでいて思いました。ジノビエフやカーメネフ、ブハーリンら、スターリンに粛清されてしまったロシア革命の指導者たちもまた、このトロツキーと似たような傾向を持っていたように思います。:田中一郎)

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本日(12/30)のいろいろ情報です(メール転送を含む)。

 

 <別添PDFファイル>

(1)TPP発効、TPP 脅威か恵みか(毎日 2018.12.30

(2)技術的問題と生命倫理からゲノム編集を考える(河田昌東 2018122日)

(3)消費社会とポスト・デモクラシーの行方(イントロ部分)(中野&バルトリーニ『世界 2019.1』)

(4)歴史的デマゴギーへの対処法:関東大震災「朝鮮人虐殺否定論」から考える(一部抜粋)(加藤直樹『世界 2019.1』)

(5)「政府の言い換え、今も昔も」、「言葉ずらし」見破って(東京 2018.12.27 夕刊)

(6)進む「証明書交付機の撤去」、進まぬ「個人番号カード交付」、窓口混み「本末転倒」(東京 2018.12.28

(7)給付型奨学金 最大年91万円、20年度から、低所得帯、授業料減免も(朝日 2018.12.29

(8)幼保無償化 来年10月から、所得階層の費用内訳公表、高所得層に恩恵大きく(毎日 2018.12.29

(9)東京医大、国会議員依頼に便宜、不正不合格さらに109入、入試問題漏えい疑い(毎日 2018.12.30

10)公文書クライシス:ルールなき首相公文書、鳩山氏 普天間県外移設資料を自ら裁断(毎日 2018.12.30

 

1.「フラット化」とはグローバリズムがもたらす社会の変容を虚飾した誤った認識です

 

●グローバル化とフラット化 - welcome to AMTERAS ADVISORY

 http://www.amteras.com/koramu/gurobaruhuatofurattohua

 

上記サイトの説明はあまりよくありませんが、だいたいの雰囲気は読み取れます。「フラット化」とは、グローバリズムの進展が伴う経済や社会の状況変化を虚飾した、一種の市場原理主義美化概念です。「フラット」=水平ですから、世界中の企業や人々が等しく平等に立ち並び、インターネットその他で複層的に繋がり、平等で自由に活発な活動を相互に交歓し合う、というような意味合いが込められています。グローバリズムのもたらす「功徳」の1つのように受け止められるようです。時の政府や企業は、この「フラット化」に合致するような政策や対応を急げというバイアスまでついています。

 

しかし、こんなものは、まさに嘘八百の虚飾にすぎません。いわゆるグローバリズムの進展により、世界は逆に「1%」と言われる巨大多国籍資本や富裕層・資産家・権力者群と、彼らから徹底的にむしり取られることになる「99%」の被支配層・貧乏庶民・プレカリアートとに区分されていくのです。そして、前者が後者を全面的に支配し(99%の人々に「支配されている」という意識が生じないような工夫が施されながら)、統制し、自由に扱い、必要がなくなれば容赦なく切捨てていくのです。グローバリズムとは、人間活動の世界的展開が、この「1%」の巨大多国籍企業群に支配・掌握されながら展開していく様をいい、とりわけアメリカ型の資本主義(株主資本主義)+帝国主義の世界的拡大(往々にして暴力的拡大)をいうのです。そこに待ち構えているのは、「フラット化」とは逆の「新しい階級社会」であるということを意味します。

 

今日までの多くの先進国(旧ソ連などの社会主義国も含めて)の支配構造は、1950年代に社会学者のWミルズという人が提唱した「パワーエリート」による支配でした。西側先進諸国では冷戦構造の中で資本主義の危機が叫ばれる中、アメリカを除いて、いわゆる福祉国家政策が支配的であり、また経済政策はケインズ主義で展開され、そして政治・経済・社会構造は、パワーエリートが事実上支配して意思決定をしていく、そんな社会でした。それが、冷戦構造の崩壊とともに、よろしくない方向へとさらに転化して、あたかも世界資本主義が先祖返りするかの如く、19世紀的な粗野な資本主義・むき出しの株主資本主義へと回帰しはじめ、他方で、国家規模さえはるかに上回る一握りの超巨大多国籍資本の登場によって、徹底した搾取構造が全世界に張り巡らされるようになってきているのです。すべての道は「1%」へ通ずる、そうした「仕組み」=法制度が市場原理主義的な国際経済協定その他によって、張り巡らされる時代となってきています。

 

(そしてひょっとすると世の中を支配し続けてきたパワーエリートたちも、AIの登場により、社会階層としては崩壊していく可能性が出てきています。既に、一部のパワーエリートは、巨大資本や富裕層ら「1%」の「用心棒」となることで、その力の継続を何とか維持し始めているという現象もみられるようになりました。世界の大きな動きは、放っておけば、つまり被支配者たちが「NO」の声をあげない限りは、言い換えれば、自分だけは助かろうと、芥川龍之介の描いた「蜘蛛の糸」のごとく振る舞い、あるいは逃げ回っていては、どんどん特定の人間集団の都合のいい方向に社会が創り替えられていくということを意味するのです。もちろん「1%」の「巧言令色」に騙され翻弄されていては話になりません。「巧言令色鮮仁(こうげんれいしょくすくなしじん)」ですから)

 

「フラット化」とは、グローバリズムや市場原理主義を虚飾し、あたかも自由で平等で活気のある独立した人々が横につながって、よりよき時代を築いていく新しい社会構造であるかの如く説明されますが、物事の進展はまさにこの逆なのです。

 

「フラット化」認識から出てくる経済政策は、まさに「規制緩和・撤廃」であり、「民営化=政府・公共ファクターの否定」であり、税制のフラット化=累進所得課税や法人税や相続税の廃止(減税や消費税や人頭税化などを含む)であり、企業活動に対する国境の壁を取り払うことであり、福祉・社会保障政策の否定であり、協同組合や地域共同の営みを企業活動の妨害や低生産性的な営みとみなして少なくとも政府・自治体による保護育成奨励政策を否定する、などとして現れてきます。そして、TPPや日欧EPAなどの国際市場原理主義に基づいた包括的経済協定が、その土台となっていきます。

 

私は、この「フラット化」を無批判的に受け入れてしまっている認識から出てくる処方箋や政策などに対して、明確に「NO!」という立場をとります。妥協の余地はまったくありません。ベーシックインカム(BI)や消費税や国家戦略特区や種子法廃止や水道民営化や漁業法改悪などが、その事例と言えます。

 

(関連)(別添PDFファイル)TPP発効、TPP 脅威か恵みか(毎日 2018.12.30

 https://mainichi.jp/articles/20181229/k00/00m/020/191000c?fm=mnm

 https://mainichi.jp/articles/20181230/ddm/003/020/040000c

 

(毎日「御用」新聞どの、あなた方は一度でもTPP協定の内容について、徹底して吟味したことがあるのですか? そもそもTPP協定がどういう内容の協定になっているのか、ほとんど何にも知らないで、知ろうともしないで、こんな記事を書いてんじゃないの? でなければ「TPP 脅威か恵みか」などという馬鹿げた記事見出しにはしないものだよ。:田中一郎)

 

●(2019.1.23)オルタナティブな日本をめざして(第21回)「徹底検証 TPP協定(1112)このままでは日本が売られてしまう」(内田聖子さん)(新ちょぼゼミ) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/11/211112-9eb0.html

 

●(2019.2.13)オルタナティブな日本をめざして(第22回)「徹底検証 日欧EPA&メガFTA:水道事業を外資に売り飛ばしていいのか」(内田聖子さん)(新ちょぼゼミ) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/11/22-f183.html

 

2.(別添PDFファイル)河田昌東氏直近レポート:ゲノム編集に厳格な法規制を=原子力ムラとバイオムラは瓜二つ

 「genomu_kawada_201812.pdf」をダウンロード

 

●河田昌東|プロフィール|ローチケ×HMV&BOOKS online

 http://urx3.nu/OQtl

20180525 UPLAN 河田昌東「暴走するゲノム操作技術~分子生物学者からの警告~」 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=MP7fTOe_9RM

 

(関連)(報告)(10.17)食の安全とゲノム編集の規制を求める緊急院内集会(川田龍平参議院議員主催) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/post-9cd0.html

 

(関連)「遺伝子いじり」無政府状態を許していいのか!? 環境省が「ゲノム編集」生物の環境影響規制を「名ばかり規制」にするパブコメを開始=このままでは近未来に修復不可能な深刻極まるバイオハザードが起きてしまう危険性大 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/post-50c7.html

 

(田中一郎コメント)

 分子生物学者でゲノム編集や遺伝子組換えにお詳しい河田昌東氏の直近レポートです。別添PDFファイルをごらんください。ゲノム編集には厳格な法規制が必要です。原子力ムラとバイオムラは瓜二つです。この調子だと、バイオ技術がいい加減に濫用され、いわゆるデザイナーベイビ―や、ゲノム編集による遺伝子操作食品が巷にあふれだし、遺伝子汚染で取り返しのつかない生態系が出現してしまいます。私が特に懸念しているのが微生物のゲノム編集です。HIVのような厄介な病気をもたらす微生物が生まれかねません。

 

1.中国のゲノム編集ベイビーについては、まず、ほんとうに出産したのかどうか事実確認が必要です(ハッタリかもしれません)。

2.本当に出産したのであれば、この研究者の研究者としての資格をはく奪する厳しい処分が必要です(そうしないと再発します)。

3.受精卵のゲノム編集に対する厳しい法的規制が必要です(罰則がついていることが重要)

4.食品(植物・動物)に対するゲノム編集規制は今現在検討が進められ、ノックアウト型は無規制化しそうです。非常に危険。

5.具体的には飼料米からゲノム編集食品が入ってきそうで、花粉が飛べば、周りの田んぼもまたゲノム編集米だらけになってしまいます。各自治体でのゲノム編集米(及びその他の作物)の栽培をストップさせる条例制定が必要です。

6.ゲノム編集食品の表示をさせる必要がありますが、TPP協定がスタートした今、非常に難しくなっています。

7.生物は増殖しますから、バイオハザードが起きると、原子力過酷事故よりも悲惨なことになります。

8.ゲノム編集技術(受精卵操作+食品+その他)とTPP協定・日欧EPA(両者は表裏一体です)に関心を高めてください。TPP協定は脱原発やエネルギー政策転換にとっても妨害物となりかねません(ISDS条項など)。

 

3.(別添PDFファイル)消費社会とポスト・デモクラシーの行方(イントロ部分)(中野&バルトリーニ『世界 2019.1』)

「syouhisyakai_post_democracy_sekai_20191.pdf」をダウンロード
 https://www.iwanami.co.jp/book/b427803.html

 

(「防御的経済成長」と「可能性の感覚」という2つの新しい概念で、現代の消費社会における社会的病理が説明されています。それを受けて、広告代理店業務の害悪について詳しく説明がなされ、テレビやインターネット媒体を通じた広告・コマーシャルへの規制の必要性が語られています。他では見ることのできない非常に興味深い2人の対談です。原本を入手され、是非ご一読ください。:田中一郎)

 

4.(別添PDFファイル)歴史的デマゴギーへの対処法:関東大震災「朝鮮人虐殺否定論」から考える(一部抜粋)(加藤直樹『世界 2019.1』)

「dekisiteki_dema_sekai_20191.pdf」をダウンロード
 https://www.iwanami.co.jp/book/b427803.html

 

(一部抜粋)

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(中略)「否定者は、論点が真っ二つに割れていて、自分たちがその〝一方の立場〞にあると認知されたいのである」。つまり、ホロコーストが実際にあったか否かについては二つの対立する学説がある、という構図にさえ持っていければ〞勝ち〞なのだ。そうなれば一般の人々は、歴史の素人である自分にはどちらが正しいか分からないので判断保留にしようとか、真実はたぶんその中間にあるんだろうとか考えるようになる。これが否定論の「機能」である。これを朝鮮人虐殺否定論に当てはめれば、効果はより鮮明だ。日本の政治風土では、見解が分かれていることを教育に持ち込んだり、公的な場で追悼したりするべきではない、という話に直結する。実際、古賀都議と共闘する右翼団体「そよ風」は、二〇一八年一月二一日のブログのタイトルにこう掲げている。「諸説あってはいけないのですか?」。

 

では私たちは虐殺否定論のこうした狙いとどう対決すべきなのか。これについてもリップシュタツトはヒントを与えてくれている。彼女は、否定論者と「論争」してはいけないと強調する。それは、「諸説ある」という構図をつくってしまうからだ。では放っておくしかないのか。そうではない。「ホロコースト否定者の基本戦略は、歪曲である。全体の大ウソに少しの真実をまぜて、否定者の戦術を知らぬ人々を混乱させようとする。肝心な情報を勝手にカットしたつぎはぎ話、ミスリードするため事実の一部にしか触れないハーフトルース。いずれも、事情に疎い人々をだまそうとする彼らの常套手段である」そうした否定論者の「物事を混同せしめ歪曲するやり方」「もっともらしい議論の吹きかけ方」「意図や手口を……白日のもとにさら」すべきなのだという。

 

これを私の言葉で言い換えると、否定論者の言説を一つの「説」であるかのように扱い、対話するのではなく、これは一体どのような「トリック」だろうかと客観的に吟味し、どこに嘘が隠されているのかを突きとめ、その仕組みを解明する構えである。帽子から鳩が飛び出すさまを見て超能力かもと考えるのではなく、「どのような手品なのか」と考えるということだ。

 

社会的には、虐殺否定論がトリックにすぎないことを広く共有し、これを「諸説」であるかのように扱うことを決して許さない陣形を広げていくことだろう。虐殺の記憶を日本社会に忘却させ、その結果、同じ事を繰り返させようとする動きに抗するために、これは欠かせない作業である。おそらくは朝鮮人虐殺否定論以外の否定論=歴史修正主義についても、同じことが言えるのではないかと思う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

(全く同感だ。歴史に限らず、物事をゴマカス最初の第一歩は「相対化」するということから始まる。デマゴーグの屁理屈を「相対化」して、そうした見解もある、などと「尊重する」必要などまったくない。そのデマゴーグをデマとして、徹底的にぶっ叩けばいいだけの話である。特に活字を読まない不勉強な若い諸君に申し上げておきたい。騙されるのは、もちろん騙す方が悪いのだが、騙される方もそこそこ悪い。:田中一郎)

 

5.(別添PDFファイル)「政府の言い換え、今も昔も」、「言葉ずらし」見破って(東京 2018.12.27 夕刊)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201812/CK2018122702000262.html

 

(関連)「書き換えだけど改ざんじゃない」 2018見出し大賞はこれしかない理由(プチ鹿島 文春オンライン 2018.12.28

 http://bunshun.jp/articles/-/10217

 

(上記4.と同じ主旨。活字を読まない不勉強な若い諸君への警告だ。何度も言うが、騙される方も悪い。しっかりせいということ:田中一郎)

 

6.進む「証明書交付機の撤去」、進まぬ「個人番号カード交付」、窓口混み「本末転倒」(東京 2018.12.28

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201812/CK2018122802000142.html

 

(今日の地方行政の劣化が目に余る。だけど、地方選挙では投票率が軒並み2030%台、2/3の有権者が投票に行かないのだ。民主主義など、あったものではないワ。つべこべ文句を言う前に投票に行けよ!! それと、立憲民主党・社民は、地方選挙で自民党との相乗り選挙はもうやめろよな! 特に社民、あんたらそんなことをしていたら、本当に絶滅しますよ! :田中一郎)

 

7.安倍政権下で「普遍主義的社会保障政策」がスタート

 民主党政権の時の普遍主義的社会保障政策の目玉は「子ども手当」であり「高校教育無償化」だった。後者は成功したようだけれど、前者は失敗に終わってしまっている。さまざまな準備不足・勉強不足・段取り不十分があったのは事実だが、そもそも段階を経てやればいいものを、イデオロギー的に理想主義に走りすぎて躓いてしまったというのが本当のところではないか。翻ってこの安部政権下の普遍主義政策、両方とも民主党政権よりも一層ひどいお粗末政策である。ともかく消費税率を上げることが出来たら、あとは何でもいいということのようだ。

 

(1)給付型奨学金 最大年91万円、20年度から、低所得帯、授業料減免も(朝日 2018.12.29

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13831670.html

 

(給付対象範囲が狭い、金額が少ない、給付型でない奨学金の改革もない、これまで奨学金を受給していた人たちの返済負担軽減の対策もない。やり直しだ! 魂が入っていない。このままでは経済的理由で進学や社会生活ができないという人材の浪費が止まらない。:田中一郎)

 

(2)幼保無償化 来年10月から、所得階層の費用内訳公表、高所得層に恩恵大きく(毎日 2018.12.29

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201806/CK2018060702000129.html

 

(こっちもダメだ。保育園に入れない待機児童解消が先だ、保育士・保母不足解消のため給与などの労働条件の抜本改善が先だ、と多くの有識者が提言しているのが耳に入らんのか!? こんな政策に巨額の財政資金を突っ込むのは、問題解決にはマイナスにしかならんぞ。しかし、記事によると、国民民主党の山井和則衆院議員が「逆社会保障だ」などと批判しているらしい。その通りだけれど、お前には言われたくないね。かつて自分たち民主党が政権を取っていた時にやっていたことをよく思い出してみろ、ということだ。他人様を批判するより先にだ。:田中一郎)

 

8.(メール転送です)日産ゴーン事件

 他のMLに発信した私のメールです。

 

以下はメール転送です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

検察からの情報を垂れ流しているだけのマスごみ報道なので、よくわからないことが多いのですが、西川以下の日産幹部は検察と司法取引をしているのではありませんか? ただ、誰が、どのような司法取引をしているのかはよくわかりません。会社自体も司法取引の相手方となっているのでしょう。

 

それから、有価証券報告書の虚偽記載、というのは金取法違反ではなかったかと私は思います。有価証券報告書を金融庁に提出した際の名義人が誰かという問題は二次的な話だと思います。有価証券報告書は提出するだけでなく公開されるからです。それと、東京証券取引所のルールにも違反し、上場廃止の可能性があることや、株主代表訴訟により損害賠償訴訟を起こされる可能性もあります。

 

●ウィキペディア:有価証券報告書

 http://urx3.nu/OPQP

(ここに有価証券報告書虚偽記載の説明があります。)

 

私は、この日産ゴーン事件を見て思うことは、(1)株主代表訴訟で株主が損害賠償を起こすべきであること(その場合、ゴーンやケリー以外の取締役もすべて被告にすべきこと)、(2)会社役員の報酬金額について、もっと議論を深め、グローバリズムの名のもとに巨額の報酬を受け取る・受け取れる仕組みを再考すべきであること、(3)日産の検査不正その他のインチキ行為の責任追及の必要性、などです。

 

日産に限らず、今日の日本の名門大企業の大半は、こんな感じだと推測しています。実際表面化したものだけでも山のように事例があるでしょう。東芝や三菱や雪印や・・・・・。「技術立国」「経済大国」「経済一流・政治は二流」「恒常的な円高リスク」などは、みな、私は「ハリボテ・イメージ」と考えていて、日本はバブル崩壊後の「失われた30年」で、目も当てられないくらいにボロボロになっています。

 

企業活動だけではありませんが、私が時折申し上げる「巨大組織における人事の縮小再生産」という「法則」が働いて、今日の巨大組織の上位に君臨する経営者・管理者どもは、そのほとんどがボンクラ・無責任・下劣(倫理道徳なし)・自己中心主義、と考えていいと思っています。

 

(人事の縮小再生産とは、自分の能力や度量よりも少し小さい・劣る人物が最も優秀と考えてしまう、人間の悲しい評価能力のことを言います。これを無批判に前提にしたまま人事制度を続ければ、長期間が経過すると、上位管理者層・経営層は、アホばっかり、ということになるのです。実際には、イエスマンやアイヒマン、ばかりの組織もありますが)

 

9.東京医大、国会議員依頼に便宜、不正不合格さらに109入、入試問題漏えい疑い(毎日 2018.12.30

 https://mainichi.jp/articles/20181229/k00/00m/040/162000c

 

(関連)「入学なら3000万円用意」前理事長あてに手紙 東京医大、第三者委報告:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13833006.html?ref=nmail_20181230mo

(関連)合格依頼し多額寄付か 東京医大入試「個別調整と関連」(毎日新聞)Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181229-00000066-mai-soci

 

(今日の日本の大学は腐りきっております。東京医大がたまたま不祥事表面化でやり玉に挙がっていますが、他の大学だって似たようなものでしょう。その学内状況を憂えて改革を志す大学関係者がいないわけではありませんが、ごく少数派であろうと私は見ています。そもそも今の学生どもは大学生の名に値しないのが多い。若いのに腐ったようなのが少なくない。今日の大学は解体すべきである。腐った学問の府など、ありえない話だからだ。東京医大は、まず今回問題となった「国会議員」疑惑を徹底追及せよ。それができるまで大学は無期限バリケード・ストに突入したらいい。それくらいしなければ、この根腐れ問題は本当の意味で解決などしない。ゴマカスな、ということだ。それと、不祥事を起こした前理事長・学長など、一連の事件の責任追及はどうなっているのかな? :田中一郎)

 

10.(別添PDFファイル)公文書クライシス:ルールなき首相公文書、鳩山氏 普天間県外移設資料を自ら裁断(毎日 2018.12.30

 https://mainichi.jp/articles/20181230/ddm/001/010/072000c

 

(関連)公文書クライシス:「極秘」文書存否不明 鳩山氏照会に外務省 県外移設巡り - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20181230/ddm/041/010/101000c

 

(関連)日米安保体制=日米密約同盟の隠された正体が一段と明らかに=(必見必読)『知ってはいけない 2』(矢部宏治著:講談社現代新書)- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/12/post-2ecc.html

 

(首相官邸における公文書管理のお粗末さ加減は、どうも戦後日本の政府・政権の「文化と伝統」のようである。矢部宏治さんの近著でベストセラーになりつつある「知ってはいけない 2」(講談社現代新書)でも同様の事態が安保条約改定を巡って分析されている。上記の「いちろうちゃんのブログ」をご覧ください。ちなみに鳩山由紀夫元首相に対する同情心など微塵もないので、念のために申し上げておきたい:田中一郎)

 

11.(メール転送です)地球温暖化について

 

地球温暖化については、私の見解は「確実なことはわからない」です。

ただ、(1)化石燃料の燃やすことによる大量のCO2の発生は、酸性雨や海洋の酸性化をもたらし、植物生態系の破壊を通じて、地球環境に深刻な影響を及ぼすこと、(2)石炭や石油火力の場合には、NOx、SOxによる大気汚染の弊害もあります、(3)地球温暖化については「確実なことはわからない」わけですから、予防原則で対応しておくべきです。大量のCO2により温暖化していると分かった時にはどうしようもなく手遅れ、では破滅です。

 

ただ、こういう認識から出てくる結論は、何が何でも再生可能エネルギーではありません。私は再生可能エネルギーが主力エネルギー源になるまでの間、天然ガスによるコジェネ・高エネルギー効率利用を提唱しています。また、CO2削減のために原子力・核エネルギーを使うなどというのは愚の骨頂です。CO2よりも放射性廃棄物の方がはるかに危険だからです。

 

●(報告)(新ちょぼゼミ 「オルタナティブな日本を目指して」第3回企画)討論集会:脱原発ロードマップと新エネルギー政策 当日録画 & レジメ(201797日) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2017/09/201797-9b54.html

 

12.その他

(1)九電、元日に出力制御の可能性 再エネ事業者が対象 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20181229/k00/00m/020/147000c?fm=mnm

(2)社説:公益通報の保護 見直し論議は生煮えだ(京都新聞) - Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181228-00000007-kyt-soci

(3)(米中争覇)AI:下 ファーウェイ排除「ゲームは序盤」 5G覇権にらみ、締め付けた米国:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13831620.html?ref=nmail_20181229mo

(4)2018年「政治家失言大賞」 今年の失言・暴言10 - 文春オンライン

 http://bunshun.jp/articles/-/10185

(5)NHKは誰のために「忖度」を繰り返すのか - プレジデントオンライン

 https://president.jp/articles/-/27153

草々

 

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