本日(11/29)のいろいろ情報:(1)水道法改悪問題(2)(報告)「市民連合」主催シンポ「安倍政権にかわる新しい選択肢」(3)注目の報道をいくつか(4)当面のイベント情報(原発関連他)
前略,田中一郎です。
(申し訳ありませんが、今日は時間がなくて簡略モードでお送りいたします)
1.(12.17)日本の水道が売り飛ばされる!?
DVD(映画)上映会「最後の一滴まで:ヨーロッパの隠された水戦争」 いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/11/post-c574.html
(関連)ちょっと待って!その「水道」の民営化-大阪の水のこれから。公共の可能性- - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=1-SRLLjHTPg
(関連)水道の民営化・広域化を考える-尾林芳匡・渡辺卓也/編著(自治体研究社)
(関連)「水道はすべて民営化する」麻生太郎の腹の内と、日本を食い潰す外資の正体 - マネーボイス
https://www.mag2.com/p/money/312562
(田中一郎コメント)
これから「値札を付けて商品として売りに出されるであろう”公共”」の具体事例を下記に列記しておきます。もちろん、これだけではありません。カネ儲けにつながるようなものは全て、あるいは、今のままでは「うまみ」がないならば法律を捻じ曲げて改悪してでも、これからどんどんと、日本の公共施設や公共サービスが特定の巨大企業や特権者たちに売り渡されていく算段になっているのです。まさに「規制緩和と民営化」という周期遅れの市場原理主義アホダラ教そのものです。
実は、こうしたことの基本的枠組は、来年早々にも内田聖子(しょうこ)さんに詳しくご説明いただく予定のTPP協定や日欧EPAその他のメガFTAなど、いわゆる「国際市場原理主義経済協定」に詳しい取り決めがなされているのです。そのココロは、今日の日本の政治・経済の対米隷属をそのままに、日本の有権者・国民の生活や生存や、そのための公共施設・サービスなどが、一握りの1%勢力の「金儲けの手段にされてしまう」ということを意味します。これにより、日本は戦後営々として築き上げられてきた国全体・国民全体としての経済的繁栄や豊かさを、日本のよき伝統や文化などとともに失うことになるでしょう。少子高齢化社会に突入していく時代にあって、実に嘆かわしく愚かなことが政治主導で始まろうとしています。
今回の上記イベントでは、コンセッション方式による水道事業の民営化に焦点をあて、その問題点をDVD(映画)などを見ながら、みなさまとともに考えていきたいと考えています。
(次々と「売り飛ばし」予定商品が用意されていきます)
水道・下水道、空港・港湾施設、医療・介護施設、社会福祉施設、卸売市場、工業用水道、熱供給事業、駐車場、都市公園、賃貸住宅・公営住宅、鉄道・軌道、プール等公共体育施設、道路、産廃・ゴミ処理施設、公立学校及び給食、市区町村窓口業務、警察、消防、国有林経営、漁業権・漁船漁業、労働監督・・・・・・・
(関連)漁業法改正、野党「拙速だ」 規制緩和の内容懸念 70年ぶり見直し:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/DA3S13787832.html?ref=nmail_20181128mo
●(2019.1.23)オルタナティブな日本をめざして(第21回)「徹底検証 TPP協定(11&12)このままでは日本が売られてしまう」(内田聖子さん)(新ちょぼゼミ)
いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/11/211112-9eb0.html
●(2019.2.13)オルタナティブな日本をめざして(第22回)「徹底検証 日欧EPA&メガFTA:水道事業を外資に売り飛ばしていいのか」(内田聖子さん)(新ちょぼゼミ) いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/11/22-f183.html
2.2019年夏の参議院選挙へ向けて
昨日(11/28)夜、東京都北区にある北トピア・さくらホールにおいて、「安倍政権にかわる新しい選択肢」というテーマで、「市民と野党の共闘」に協力する5野党・1会派の幹事長が参集し、「市民連合」主催のシンポジウムが開催されました。約2時間にわたる真剣な議論がなされ、どうしようもなくひどい状態になっている安倍自公政治に終止符を打つため、来年夏の参議院必勝を期して「市民と野党の共闘」が選挙で勝利していくための「共通政策の策定」や1人区での候補者の統一などが合意されました。
●#安倍政権にかわる新しい選択肢 市民連合シンポジウム 2018年11月29日 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=uoPstpMrRys
しかし、私が見るところ、参加者の数も約800人と少なく、また、全体として、これから選挙戦に臨んで、自民党・公明党・維新の会・希望など政権与党(ないしはその補完政党)を過半数割れに追い込むには、全体的にパワー不足・迫力の欠如を感じさせられ、また、今後の選挙戦準備へ向けて、いったい誰がリーダーシップをとって「市民と野党の共闘」を進めていくのか、共通政策はいつ出てくるのか、全国的な候補者調整はどう進めるのか、などなど、いささか心もとない状態のままシンポジウムは終わってしまいました。
私はこうした野党勢力のだらしなさ・覚悟のなさの最大の原因は、野党第1党の立憲民主党にあると見ています。「市民と野党の共闘」がこれからの全ての選挙に勝利し、自公維新希望を過半数割れに追い込み、安部自公政治を終わらせていくための政権構想の取りまとめや、候補者調整を含む「多数派工作」を精力的に展開すべきは、野党第1党の立憲民主党が責任をもって担うべきことであるからです。
(また、市民連合も、もっと精力的に動いて、共通政策や候補者発掘・統一化などについて、具体的な提案を野党各党に対して積極的に働きかけていく必要があるでしょう。また、東京地区だけでなく、全国的な運動や候補者調整にも万全のご留意をいただきたいと思います(各党幹部クラスと週に1回くらいの合同ミーティングはされていますか?)。また、全国「市民連合」活動者集会や安倍政権打倒国民大会など、重要なイベント開催も併せてお願いしたいところです)
来たる来年夏の参議院選挙は、場合によっては「衆参同日選挙」となる可能性も大いにあり得ます。しかし、現状の「市民と野党の共闘」の態勢のままでは、こうした安倍自公政権による「攻勢」に対して、私たちが圧倒的に多くの有権者・国民とともに連携をして、有効かつ精力的に「反撃」をし、安倍政権を退陣に追い込み、かつ自公政治を転換していく、そうした「当たり前の政治」を取り戻す展開を望むことはできそうにもありません。このままでは日本はどんどんひどくなっていくにもかかわらず、です。同時代を生きるものとして看過できない事態だと感じています。
(関連)自民党:二階氏、同日選否定せず「あらゆる事態に備える」 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20181128/k00/00m/010/016000c?fm=mnm
この辺のお話は、来たる12/13の「新ちょぼゼミ」の際に、若干の時間をいただいて私からプレゼンをしたいと考えています。前回の11/16の「新ちょぼゼミ」時にさせていただいた私のプレゼンの概要は、下記の(その2)に書き落としておきました。12/13はその続きでやりたいと思っています。
(関連)(12.13)オルタナティブな日本をめざして(第20回):「アベ自民党政治と丸山真男政治理論:「戦後民主主義」を再考する」(浅井基文さん)(新ちょぼゼミ) いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/20-4f1c.html
(関連)2019年政治決戦へ向けて「市民と野党の共闘」の課題と現状について(その1)
いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/11/post-e6b7.html
(関連)2019年政治決戦へ向けて「市民と野党の共闘」の課題と現状について(その2)
いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/11/2019-b775.html
(おまけ)安倍政権による国会破壊=まともな審議ができない(大串博志議員(無所属の会)発言などより)
*大量の内容のたくさんの法案が一括上程され審議が薄まる(憲法違反の戦争法制)
*全く内容が正反対の複数の法案を「抱き合わせ」(労働法制改悪法案)
*中身がなく全てが政省令・通達に丸投げされている「中身スカスカ」法案(入管法改悪)
*政府に逆らうものは全てヒッカケルことを可能にする治安弾圧法(共謀罪法)
*インチキデータで裏付け、バレたら詳細を非公開(労働法制、入管法改悪、モリ・カケ他多数)
*アホをわざと大臣にして国会質疑を珍問答の「新喜劇」劇場にしている(金田、桜田他)
*デタラメ三昧でいよいよ窮地に追い込まれると審議打ち切り・「強行採決」
3.ご注目を!!
(1)自民:改憲案、今国会提示断念へ 参院選前の発議困難に - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20181129/k00/00m/010/132000c?fm=mnm
(関連)公明代表、来年中の憲法改正発議は困難「政治的余裕見いだしがたい」産経ニュース
https://www.sankei.com/politics/news/181126/plt1811260022-n1.html
(関連)自民・萩生田氏「一つの意見として受け止めたい」 改憲めぐる公明代表発言に - 産経ニュース
https://www.sankei.com/politics/news/181126/plt1811260031-n1.html
(公明党・創価学会は、自民党のアベ一派に完璧にバカにされていると思いますね。そろそろ自民党に見切りをつけて、安倍政権打倒の動きに加わりませんか? 創価学会のみなさまは、安倍一派に尻尾を振っている公明党や学会本部の一部幹部・議員達を追い出してはいかがですか? 池田大作氏の「教え」にも反して平和と福祉を破壊する「仏罰」人間達ですよ。:田中一郎)
(2)(時時刻刻)県民投票、二つの難題 来年2月24日、辺野古移設の賛否問う:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/DA3S13789448.html?ref=nmail_20181129mo
(3)「ゲノム編集の子」に批判噴出 受精卵の遺伝子改変:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/DA3S13787804.html?ref=nmail_20181128mo
(関連)中国:「ゲノム編集で双子」研究者、説得力ある説明せず - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20181129/k00/00m/040/089000c?fm=mnm
(関連)中国:「ゲノム編集で双子」研究者、論文ではリスク指摘 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20181128/k00/00e/040/246000c?fm=mnm
(関連)中国:「ゲノム編集出産」批判続出 研究者、公の場に登場 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20181129/ddm/012/040/030000c?fm=mnm
(昨日のTVのニュースでは、中国当局が、このヒト受精卵のゲノム操作は規則違反だとして、研究者を処分する意向だと伝えていた。再発を防止するためにも、このエゴイスト研究者の研究者資格をはく奪するくらいの厳しい処分をすべきである。そうしなければ、また再び、今度はよりグロテスクな形で人間の受精卵にゲノム編集操作が加えられ、人類は「科学者」と呼ばれる研究エゴイストたちにより、人間の尊厳と生存を脅かされる深刻な事態に陥ることになるだろう。これはマンハッタン計画=原爆製造にも匹敵する「科学者」による「重大犯罪行為」である。人間の受精卵に禁止されているゲノム編集操作を加えて赤ちゃんを誕生させたような研究者には厳罰を! :田中一郎)
(関連)「遺伝子いじり」無政府状態を許していいのか!?
環境省が「ゲノム編集」生物の環境影響規制を「名ばかり規制」にするパブコメを開始=このままでは近未来に修復不可能な深刻極まるバイオハザードが起きてしまう危険性大
いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/post-50c7.html
(4)JR東海:リニア非常口、品川で公開 深さ83メートル - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20181128/k00/00e/040/253000c?fm=mnm
(リニア―新幹線と外環道=この共通項は「大深度地下」法という「現代の盗人法」です。大深度地下は、その土地の地上権者に無断で、何の補償もなく、勝手に掘り崩して開発してよろしい、などという明らかに憲法違反の私的所有権侵害を「合法化」したものです。大深度地下だから、地下で何をしていても地上には影響がない、などと大ウソに基づいて制定された法律です。既に外環道では、地下での掘削工事に伴い発生する「空気」が地上に噴き出ていて、河川などでは「あぶく」になってボコボコと「酸欠空気の泡」(地下室などに噴出すると危険)をつくっていることが判明しています。
また、そもそもリニア―は乗務員がいない無人の「地獄行き超特急」などと言われている代物。その危険性もピカイチです。更に、南アルプスの「お腹」を巨大トンネルが貫き、南アルプスを源流とする河川の水枯れを引き起こし、他方では、トンネル掘削によるとてつもない量の土砂を捨てる場所も決まっていないという、環境破壊・南アルプス破壊のトンデモ事業です。JR東海という、似非右翼オヤジ=葛西敬之(よしゆき)が支配する会社が私利私欲のために行っている事業です。こんなものはやめればいいだけです(他にも問題は山ほどあり)。:田中一郎)
(5)テロとの戦いは「大失敗」? イスラム過激派の数は、9.11同時多発テロ当時から4倍近くに増加していた - BUSINESS INSIDER JAPAN
https://www.businessinsider.jp/post-180119
(6)自動車税、恒久減税へ エコカー減税は縮小 政府・与党調整:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/DA3S13789559.html?ref=nmail_20181129mo
(貧乏庶民向け消費税は増税、(トヨタ他向け)自動車税は恒久減税・・・・ざけんじゃねえ! :田中一郎)
(関連)物事には順序というものがある:社会保障云々の前に「不公正」極まる税制を正せ!
いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/11/post-47e3.html
(関連)「消費税不可欠神話」を叩きつぶせ!:相続税をきちんと納税させれば、毎年どれくらいの税収が見込めるか
いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/post-6e1a.html
(関連)内部留保が過去最高446兆円
貯め込んでいる大企業はココだ(日刊ゲンダイ)& 自工会、自動車税の大幅下げ要望へ(日経):この大企業たち、いったいどれくらい納税しているの? 何が消費税増税だ!
ざけんじゃねえ! いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/446-d702.html
(7)手当・福利厚生、格差ダメ 同一労働同一賃金のルール決定:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/DA3S13787935.html?ref=nmail_20181128mo
(これは「同一賃金」の定義をいい加減に決めているだけの話。こんな仕事は誰でもできる。問題は「同一(価値)労働」の定義をどうするかだ。私は「同一(価値)労働同一賃金」などは、今日の労働現場の無残さを解消する手段にはならないだろう=むしろ賃金を含む処遇格差を合理化するものになるだろうと見ている。こんなことよりも、まず「非正規労働」に対して厳しい規制をかけ、アルバイトなど、ごく短期間の労働を除き、原則として禁止せよ。つまり「雇用」はすべて、原則「正規にせよ」ということだ。悪質なるピンハネ会社=「人材派遣業者」は解体だ。人間の尊厳を守る経済や社会なら「当たり前」のことではないか。そもそも、非正規労働では、技術やノウハウが蓄積せず、労働現場からの改善や向上への取組も期待できない。人間労働に対する侮辱と言わざるを得ない。このまま「AI社会」になったらひどいことになるぞ! :田中一郎)
(8)本当は怖い国内食品|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/3364
4.イベント情報(原発関連を中心に)
(1)(本日11/29です)原子力損害賠償法の抜本改正を求める院内集会(衆議院第一議員会館)
http://www.labornetjp.org/EventItem/1542799290390matuzawa
(2)(11.30)ストップ・リニア!訴訟第12回口頭弁論(東京地裁)
http://docs.wixstatic.com/ugd/39bc9b_53870d2aa97b476d8dde317dc7d418ba.pdf
(3)(11.30)止めよう核燃料サイクル政策
省庁vs議員と市民の院内集会(衆議院第二議員会館)
http://www.labornetjp.org/EventItem/1540796341113matuzawa
(4)(12.3)東電刑事裁判学習会ー東電有罪の可能性と展望(東京・水道橋)
http://www.labornetjp.org/EventItem/1542450630463staff01
(5)(別添PDFファイル)(チラシ)(12.5)大間原発建設差し止め裁判
第18回口頭弁論(東京地裁)& 報告集会(参議院議員会館)
「tirasi_ooma_125.pdf」をダウンロード
http://www.labornetjp.org/EventItem/1542856605880staff01
(6)(別添PDFファイル)(12.13)原子力損害賠償
群馬 第4回口頭弁論(群馬弁護団ニュース No.32)
「newsi_gunma_baisyou_1213.pdf」をダウンロード
http://ur0.biz/NZ2t
(7)(12.15)申込み 高木学校 開講20周年記念企画「市民科学への道」 アーサー・ビナードさん記念講演(日本科学未来館)
http://www.labornetjp.org/EventItem/1541471047422matuzawa
(8)(12.23)除染土はどこへ?~環境省の除染土の再利用・埋め立て処分方針を問う(東京しごとセンター)
http://www.labornetjp.org/EventItem/1542438819411matuzawa
草々