(報告)(10.17)食の安全とゲノム編集の規制を求める緊急院内集会(川田龍平参議院議員主催)
前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)
(最初に若干のことです)
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1.イベント情報
(1)10.24(水)「原発避難者の住宅と人権保障を求める共同行動」共同記者会見のご案内 脱原発の日のブログ
https://ameblo.jp/datsugenpatsu1208/entry-12412391815.html
(2)(10.27)緊急のDVD上映と学習の集い:東海第二原発再稼働反対!(東京都北区「さよなら原発 in 飛鳥山 2018実行委員会」) いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/in-2018-4a49.html
(3)(11.6)(福島)原発事故による放射能汚染の実態:隠された汚染とその深刻な現実
いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/post-7da4.html
(4)アソウやめろ!11月11日(日)財務省前アピール行動&デモ 森友・加計問題の幕引きを許さない市民の会
http://sinkan.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/1111-5336-1.html
(5)(11.10)公開勉強会 アーサー・ビナードさんが聞く 生き物の未来はどうなるのか?
合成生物学の狙いと問題点(武蔵中原駅)
http://www.labornetjp.org/EventItem/1534674176503matuzawa
(6)(11.13)緊急ちょぼゼミ「首都東京が危ない!
徹底検証 東海第二原発再稼働容認」 いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/post-cc7b.html
2.遺伝子組換え(GM)食品の表示の改悪(案)パブコメ
●食品表示基準の一部を改正する内閣府令(案)に関する意見募集について
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=235080047
(関連)新たな遺伝子組換え表示制度に係る考え方(補足資料)(消費者庁 2018年10月10日)
http://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000178818
(関連)こんなに食べている遺伝子組換え食品
http://www.fswatch.org/gmofoods2018.pdf
(田中一郎コメント)
事実上、「遺伝子組換えでない」という表示をなくしてしまうための制度改悪です。主なGM食品である大豆、とうもろこし、ナタネなどは、そのほとんどが海外(主として北米)からの輸入であり、海外においてはGMと非GMの完全完璧な分別流通は困難になっています(GMと非GMの取り扱いをする流通施設が同じだからです)。従って、仮に海外で非GMを買い付けて日本に輸入をしたとしても、既に海外において意図しないGMが混入してしまいます。これまで日本政府は、この意図しない混入を5%という高い数値水準まで容認するという「手抜き」管理を行っていましたから、消費者はこれをEU並みの0.9%にせよ、と要求し続けてきたのです。
しかし今度は、少しでもGMが混入していたら「遺伝子組換えでない」という表示を認めないなどと言い始めました。そしてそれ以外の消費者からの要望であった「GM食品に「遺伝子組換え不分別」などというまぎらわしい表示はやめて「遺伝子組換え」と明確に表示せよ」とか、遺伝子組換え表示の対象品目はEU並みに全ての加工食品や飼料にも拡大せよ(今はごく一部だけ)とか、原材料重量割合最上位3品目・5%以上だけでなく全てのGMを表示せよ、などなど、まだまだ「遺伝子組換え食品」であることを隠すための表示ルールがたくさんあることに関しては、「ほおかむり」をして知らぬふりをしています。
このことは、「遺伝子組換えでない」表示を事実上できなくしてしまい(非GMの国産品だけを扱う例外的な業者だけが表示できる)、あとは「遺伝子組換え」表示を従来通りしなくていいようにして、結局は「遺伝子組換え不分別」というわけのわからない表示ばかりにして、GM輸出国のアメリカのご機嫌を伺おうという魂胆であるということを意味します。実にずる賢い、ロクでもない方法です。かようなことをされたら、消費者は益々非GM食品の選択ができなくなってしまいます。(「遺伝子組換えでない」という表示がなされたものが少なくなってしまうからです)
本来、日本政府・消費者庁がなすべきことは、消費者の要望通り、日本の遺伝子組換え食品の表示を、まずはEU並みにすることです(混入率許容は0.9%まで、全ての食品と飼料を表示対象とし、全てのGMを「遺伝子組換え」と表示する)。日欧EPAを締結したのですから、そうするのが筋でしょう。
3.署名 誰のためにもならない日立・英ウィルヴァ原発建設計画を中止してください
| FoE Japan
http://www.foejapan.org/energy/export/181012.html
4.その他 注目TOPICS
(1)安倍1強の暗闇国家を阻止せよ~望月衣塑子さん、金平茂紀さん
http://www.labornetjp.org/news/2018/1011hayasida
(2)「道徳」が必要なのは小学生より中高年だ プレジデントオンライン
https://president.jp/articles/-/26399
(3)カジノ参入ゴリ押しも発覚 「トランプと蜜月」の危うさ|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/239478
(4)靖国神社、宮司退任へ=天皇批判発言で (時事通信社)
https://web.smartnews.com/articles/fhQEB2UD2Yb
(5)目前に新幹線、恐怖の風圧体験研修 労組「見せしめだ」:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASLBN5HXDLBNPTIL00K.html?ref=nmail
(6)「ベーシックインカム」なんて幻想でしかない
グローバルアイ 『東洋経済』
https://toyokeizai.net/articles/-/241262
(やっとまともな議論が出てきました。「ベーシック・インカム」なんぞを本気にしてはいけないのです。2009年の民主党政権が、わずか5兆5千億円の予算の「子ども手当」ですら財源がなくて実現できなかったことを思い出してください。ベーシックインカムだと、その金額の50倍くらいの財源が必要になります。そして、それを無理してやれば、政府は他のことはできなくなります。実はベーシックインカムの狙いはそこにあるのです。つまり究極の市場原理主義政策であり、極限的な「バラマキ」です。社会保障制度の充実などと勘違いをしないでください。:田中一郎)
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さる10月17日、環境省によるデタラメ極まる「ゲノム編集」技術の環境規制(案)(カルタヘナ議定書・カルタヘナ(国内)法関連)のパブコメ募集を受けて、急きょ、川田龍平参議院議員の呼びかけ(主催)で、標記の院内集会が開催されました。会場には、ゲノム編集に詳しい天笠啓祐氏、印鑰智哉氏、西分千秋氏の3人の方が招かれ、市民の代表として今回のパブコメを含むゲノム編集の規制に関して発言をなさいました。(ゲノム編集とその規制についての詳しい解説は、先般お送りした私のメールをご覧ください:下記ブログにも掲載しています)
(関連)「遺伝子いじり」無政府状態を許していいのか!?
環境省が「ゲノム編集」生物の環境影響規制を「名ばかり規制」にするパブコメを開始=このままでは近未来に修復不可能な深刻極まるバイオハザードが起きてしまう危険性大
いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/post-50c7.html
また他方で、会場には、環境省の他、関係する省庁(厚生労働省、消費者庁、農林水産業、経済産業省など)の若い役人たちが招集され、参加した市民との間で意見交換がなされました。しかし、例によって例のごとく、各省庁の役人たちの答弁・発言の内容はひどいありさまで、大きな懸念が残る集会となりました。以下、当日録画、当日資料、関連情報などを若干そろえてご報告申し上げます。なお、この緊急集会を強い危機感から開催してくださった川田龍平参議院議員や、会場設営その他にご尽力をいただいた同議員の秘書・事務所の方々に対しては心より感謝申し上げます。
(関連)環境省「ゲノム編集技術の利用により得られた生物のカルタヘナ法上の整理及び取扱方針について(案)」に関する意見提出について
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=195180033&Mode=0
(意見募集対象:上記サイトから)
資料1:ゲノム編集技術の利用により得られた生物のカルタヘナ法上の整理及び取扱方針について(案)
http://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000178262
●(当日録画)ゲノム編集の規制を求める緊急集会1017【川田龍平参議院議員】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=6q1FKFHdZYs&feature=youtu.be
(上記録画の1時間3分のところと、最後の方の2時間2分のところで、2回ばかり発言をさせていただきました。感謝しております。:田中一郎)
●(当日録画)20181017 UPLAN 食の安全と、ゲノム編集の規制を求める緊急院内集会 -
YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=lG4IbjaPePY
(上記録画と同じ内容です)
<別添PDFファイル:当日配布のレジメ>
(1)(PROGRAM)(10.17)食の安全とゲノム編集の規制を求める緊急院内集会(主催:川田龍平参議院議員)
「program1017_kawada_genomuhensyuu.pdf」をダウンロード
(2)(レジメ1)政府によるゲノム編集技術推進の方針(天笠啓祐
2018.10.17)
「rejime1_amagasa_genomuhensyuu_suisinhousin.pdf」をダウンロード
(3)(レジメ2)ゲノム編集技術など遺伝子操作技術の規制と表示を求める意見書(天笠啓祐他 2018.10.17)
「rejime2_amagasa_hoka_ikensyo.pdf」をダウンロード
(4)(レジメ3)環境省「ゲノム編集技術の利用により得られた生物のカルタヘナ法上の整理及び取扱方針について(案)」に関する意見(たねと食とひと@フォーラム 2018.10.17)
「rejime3_tanehito_forum_ikensyo.pdf」をダウンロード
(5)(レジメ4)ゲノム編集を考える:技術と倫理的側面から(河田昌東(まさはる)2018.10.15)
「rejime4_kawada_genomuhensyuu.pdf」をダウンロード
(6)(レジメ5)カルタヘナ法を見直し、遺伝子を操作した新育種技術応用生物すべてを規制の対象に(西分千秋 2018.10.17)
「rejime5_nisibunn.pdf」をダウンロード
(7)(レジメ6)カルタヘナ法とは
(関連)20180525
UPLAN 河田昌東「暴走するゲノム操作技術~分子生物学者からの警告~」 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=MP7fTOe_9RM
<環境省_カルタヘナ法におけるゲノム編集技術等検討会>
●環境省_中央環境審議会 自然環境部会 遺伝子組換え生物等専門委員会(総括サイト)
https://www.env.go.jp/council/12nature/yoshi12-07.html
(第1回、第2回の開催が掲載されています)
(関連)ゲノム編集の概念の整理について(自然環境局外来生物対策室 2018.5.28)
http://www.env.go.jp/council/12nature/y120-35/mat03_4.pdf
<関連サイト:ゲノム編集への規制関連>
(1)生物ゲノム編集:遺伝子削除、規制せず 環境省原案 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20180712/k00/00m/040/096000c?fm=mnm
(2)社説:ゲノム編集生物の規制 新技術はなおさら慎重に - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20180826/ddm/005/070/003000c?fm=mnm
(3)(別添PDFファイル)ゲノム編集でDNA消失も 塩基配列の一部 英研究チーム発表:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/DA3S13590214.html
(4)(別添PDFファイル)欧州司法裁:ゲノム編集は遺伝子組み換え 規制対象と判断 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20180726/k00/00m/040/186000c
(5)ゲノム編集の作物、遺伝子組み換えと同じ規制、欧州司法裁「リスク似ている可能性」(朝日 2018.7.27)
https://www.asahi.com/articles/DA3S13608157.html
(6)ゲノム編集作物の野外栽培、国へ任意の届け出制、実効性に課題(毎日 2018.8.31)
https://mainichi.jp/articles/20180831/ddm/012/040/121000c
(7)ゲノム編集食品、ルールは? 肉の多い牛・芽に毒ないジャガイモ… 厚労省で議論開始:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/DA3S13686708.html
(8)クローズアップ2018:ゲノム編集、届け出制 環境省、規制外も対象 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20180821/ddm/003/040/036000c?fm=mnm
(9)質問なるほドリ:ゲノム編集、組み換えと何が違う? 特定遺伝子壊して改変 約20年前に開発=回答・須田桃子 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20180821/ddm/003/070/049000c?fm=mnm
(10)ゲノム編集食品
ルールは? 厚労省で議論開始(朝日 2018.9.20)
https://www.asahi.com/articles/DA3S13686708.html
<関連サイト:その他>
(1)環境省がカルタヘナ法におけるゲノム編集技術等検討会の第1回を開催 PEACE 命の搾取ではなく尊厳を
http://animals-peace.net/experiments/env-genomeediting-h30-1.html
(2)環境省がゲノム編集に関する方針決定~倫理観の欠如した研究者の動画もアップしました PEACE 命の搾取ではなく尊厳を
http://animals-peace.net/experiments/env-genomeeditting.html
(3)ゲノム編集と動物たち―苦痛を与える遺伝子操作はゆるされるのか PEACE 命の搾取ではなく尊厳を
http://animals-peace.net/event/symposium-scienceethics.html
(4)市民バイオテクノロジー情報室~バイオジャーナル
http://www5d.biglobe.ne.jp/~cbic/journal/no203/head.html
<関連図書>
(1)ゲノム操作食品の争点-天笠啓祐/著(緑風出版)
(2)日本が売られる-堤未果/著(幻冬舎新書)
(参考)(別添PDFファイル)遺伝子ドライブ技術と生物多様性(天笠啓祐
DNA通信 NO.136 2017.1.19)
「idensi_drive_amagasa.pdf」をダウンロード
(参考)「ゲノム操作食品の争点」天笠啓祐著|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/223305
<関連サイト:有機農業クリップ>
(1)有機農業ニュースクリップ:■GM作物栽培:バイエルは欧州で「敗北宣言」 ゲノム編集は消費者アタックが必要と
http://organic-newsclip.info/log/2017/17030781-1.html
(2)有機農業ニュースクリップ:■欧米消費者政策団体 新育種技術をGM技術とするよう提言・要請
http://organic-newsclip.info/log/2016/16090741-1.html
(3)有機農業ニュースクリップ:■環境省 ゲノム編集とカルタヘナ法の関係整理に着手
http://organic-newsclip.info/log/2018/18060927-1.html
(4)有機農業ニュースクリップ:■種子法廃止でGMイネ栽培はすぐ始まるのか
http://organic-newsclip.info/log/2017/17060821-1.html
(5)有機農業ニュースクリップ:■理研:遺伝子組み換えでソラニンのないジャガイモを開発
http://organic-newsclip.info/log/2016/16080722-2.html
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(川田龍平参議院議員)
●川田龍平 参議院議員 オフィシャルサイト - いのちを守る
●命を守る参議院議員 川田龍平 公式ブログ
https://ameblo.jp/kawada-ryuhei/
●参議院議員 川田龍平(立憲民主党)(@KawadaOffice)さん Twitter
https://twitter.com/kawadaoffice
●川田 龍平(かわだ りゅうへい):参議院
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/giin/profile/7007025.htm
草々
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