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2018年10月

2018年10月30日 (火)

(報告)(2018年6月23日)【公開勉強会】徹底討論 原子力規制委員会の柏崎刈羽原発適合性審査は妥当か(新潟県長岡市)

前略,田中一郎です。

 

(最初に若干のことです)

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1.(11.14)福島原発東京訴訟 第2陣 第2回公判:東京地裁
「tirasi_1114_toukyoufukusimabaisyousosyou_dai2jinn_2kouhan.pdf」をダウンロード

 2.イベント情報

(1)止めよう!改憲発議―この憲法で未来をつくる11・3国会前大行動― - 戦争させない・9条壊すな!総がかり行動

 http://sogakari.com/?p=3818

 

(2)(11.6)(福島)原発事故による放射能汚染の実態:隠された汚染とその深刻な現実 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/post-7da4.html

 

(3)(11.13)緊急ちょぼゼミ「首都東京が危ない! 徹底検証 東海第二原発再稼働容認」 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/post-cc7b.html

 

(4)(11.16)「社会保障制度改革と財政問題」(伊藤周平鹿児島大学法文学部教授)(オルタナティブな日本を目指して:第19回新ちょぼゼミ) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/19-6a4d.html

 

(5)U(12.6)公開勉強会「ゲノム編集技術の現状と生命倫理の問題を考える」(東京・千代田区)

 http://www.labornetjp.org/EventItem/1538480723108staff01

 

(6)(チラシ&参加申込用紙)(2019.1.12)第25回全国の集いin東京 2019プレ大会「2019 団塊・君たち・未来」

 http://www.zaitakuiryo-yuumizaidan.com/data/file/sympo1_20181019091431.pdf

 

3.映画『華氏119』公式サイト

 https://gaga.ne.jp/kashi119/

 

(関連)マイケル・ムーア最新作『華氏119』予告編公開 「ムーア砲、トランプ直撃」 - 映画・映像ニュース - CINRA.NET

 https://www.cinra.net/news/20180914-fahrenheit119

(関連)マイケル・ムーア、新作『華氏119』を語る! - シネマトゥデイ

 https://www.cinematoday.jp/news/N0103672

 

(見たい映画ですが、東京では、どこの映画館で上映しているのかがわかりません)

 

4.国交相:辺野古埋め立て再開へ 承認撤回効力を一時停止 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20181030/k00/00e/010/216000c?fm=mnm

 

(権力の濫用そのものです。この制度はこういうことのために創られたものではありません。まさにやっていることはゴロツキそのものです:田中一郎)

 

5.「いちろうちゃんのブログ」より

(1)(他のMLでの議論です)『週刊現代 2018.11.3』掲載の「パックン」(フードスタンプの苦い思い出)を巡って社会保障の在り方に関して議論しています いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/2018113-6985.html

 

(2)(報告)(10.15) オールジャパン学習会「私たちの命の源が危ない~水・種子・食の安全を守ろう!~」(平和と共生) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/post-3225.html

 

(3)(報告)(10.17)食の安全とゲノム編集の規制を求める緊急院内集会(川田龍平参議院議員主催) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/post-9cd0.html

 

(4)「遺伝子いじり」無政府状態を許していいのか!? 環境省が「ゲノム編集」生物の環境影響規制を「名ばかり規制」にするパブコメを開始=このままでは近未来に修復不可能な深刻極まるバイオハザードが起きてしまう危険性大 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/post-50c7.html

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すっかり遅くなってしまいましたが、さる2018623日、新潟県長岡市で開催されました柏崎刈羽原発の再稼働をめぐる市民集会について、簡単なご報告をさせていただきます。別添PDFファイル、及び下記の関連サイトをご覧ください。

 

6-23【公開勉強会】徹底討論 原子力規制委員会の柏崎刈羽原発適合性審査は妥当か(資料ダウンロード) - 原子力資料情報室(CNIC

 http://www.cnic.jp/8084

 

 <別添PDFファイル>

(1)脱原発の多数意見は眠っていないだろうか(井野博満 柏崎刈羽原発閉鎖 NEWS LETTER NO.13 2018.9.18
「news_letter_katou_inohiromitu_sann.pdf」をダウンロード

(2)規制委員会の適合性審査内容への疑問(桑原三恵 柏崎刈羽原発閉鎖 NEWS LETTER NO.13 2018.9.18
「news_letter_kuwahara_miesann.pdf」をダウンロード

(3)6号機・7号機格納容器、ベントフィルター装置の問題点(後藤政志 柏崎刈羽原発閉鎖 NEWS LETTER NO.13 2018.9.18
「news_letter_gotoumasasi_san.pdf」をダウンロード

(4)東電は、原子炉設置者としての適格性を有しているか?(田中三彦 柏崎刈羽原発閉鎖 NEWS LETTER NO.13 2018.9.18
「news_letter_tanakamituhiko_sann.pdf」をダウンロード

(5)福島原発事故原因究明と再稼働(筒井哲郎 柏崎刈羽原発閉鎖 NEWS LETTER NO.13 2018.9.18
「news_letter_tutuisann.pdf」をダウンロード

(6)総合討論のまとめ(山口幸夫 柏崎刈羽原発閉鎖 NEWS LETTER NO.13 2018.9.18
「news_letter_souron_matome_yamagutisann.pdf」をダウンロード

(7)柏崎刈羽原発の再稼働は阻止できる !廃炉をめざそう(矢部忠夫 柏崎刈羽原発閉鎖 NEWS LETTER NO.13 2018.9.18
「news_letter_yabetadao_sann.pdf」をダウンロード

(8)建屋傾動とタービン・発電機の水平維持の困難(武本和幸 柏崎刈羽原発閉鎖 NEWS LETTER NO.13 2018.9.18
「news_letter_takemoto_sann.pdf」をダウンロード
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(9)柏崎刈羽原発:液状化影響評価に誤りが判明した設置変更許可(イントロ部分)(滝谷紘一『科学 2018.5』)
「kagaku_takitani_kasiwazakikariha_ekijouka.pdf」をダウンロード

10)柏崎刈羽原発巡り初会談、新潟県知事 再稼働に慎重姿勢崩さず(東京 2018.8.3
「tokyo_f1jikokensyou_saikai_uyumuna.pdf」をダウンロード



<関連サイト>

(1)柏崎刈羽「廃炉計画策定を検討」、15号機 東電、来年市に回答(毎日 2018.8.3

 https://mainichi.jp/articles/20180803/k00/00m/040/137000c

(2)柏崎刈羽原発の再稼働は阻止できる、廃炉をめざし頑張ろう!(矢部忠夫「原子力資料情報室通信」No529 2018.7.1
「kasiwazaki_sosi_yabe_jouhousitutuusin.pdf」をダウンロード

(3)柏崎刈羽原発巡り初会談、新潟県知事 再稼働に慎重姿勢崩さず(東京 2018.8.3

 http://genpatsu.tokyo-np.co.jp/page/detail/776

(4)『柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会』

 http://kkheisa.blog117.fc2.com/

(このサイトは一昔前のままになっていて、掲載内容が更新されていません)

 

(5)新潟知事、安全対策に理解 柏崎刈羽原発を初視察 - 産経ニュース

 https://www.sankei.com/life/news/180906/lif1809060030-n1.html

(6)花角新潟知事「原発は不安」も…現時点では必要(テレビ朝日系(ANN))

 https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000136188.html

(7)柏崎刈羽原発再稼働、「県民の思いは深刻」 新潟県知事:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/ASL864K44L86ULFA00T.html

(8)新潟)「三つの検証」4カ月ぶりに開催:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/ASL9B41HLL9BUOHB00J.html

 

 (田中一郎コメント)

1.福島第1原発事故の実態解明や原因究明は、本来は原子力規制委員会・規制庁の仕事である(注1)。そのことは国会事故調でも、また政府事故調でも、ともに「遺言」として残されており、従ってまた、後任に引き継がれていくべき重要事項だった。そして、それが十分に明らかにされて初めて、原発・核燃料サイクル施設に関する新しい「安全確保のための規制基準」が策定できるのであって、まずは福島第1原発事故後の混乱がある程度終息した頃から、原発・核燃料サイクルに厳しい見方をしている方々も入れた「検証委員会」において、徹底した福島第1原発事故の解明・究明が行われるべきだった。

 

しかしながら、当時の民主党政権下(注2)とその後のアベ自公政権下で進められたことは、原発再稼働や核燃料サイクルの再推進のために、福島第1原発事故の解明・究明を棚上げにし、「安全確保のための規制基準」をテキトーに「にわかづくり」ででっちあげ、再稼働審査の実務においては「決意表明」のようなものを電力会社等が示せばそれでいいとし、乱暴きわまりない再稼働推進が進められるようになった。従って、安全審査で最も重要なものの一つと思われる「工事計画」では、多くの事項が企業秘密を理由に「黒塗り=海苔弁当」状態で隠蔽され第三者検証が不可能とされてしまっている他、使用前検査なども実にいい加減で、ほんのわずかの部分だけを、さも仰々しく見て回るだけの儀式のようなものとなり果てている。

 

また、設置変更許可における最重要項目である基準地震動や基準津波を決めるのに、過去の実績の平均値を使ってみたり、過去に地震・津波が起きたことが確認できていない場所では今後も起きない、などという非科学的極まりない屁理屈で、基準地震・津波が過小評価されていることは今や周知の事実である。火山リスクについてもしかりで、多くの専門家が火山噴火予知は不可能としているにも関わらず、火山リスクを無視するかのように、予知を前提とした「対策にもならぬ対策」をもって良しとしている状態である。

 

要するに、福島第1原発事故の実態解明や原因究明は、現在の原子力規制委員会・規制庁は完璧に棚上げ・放棄してしまっていて、現在の原発・核燃料サイクル施設再稼働審査においては、福島第1原発事故の教訓はまったくと言っていいほど生かされてないし、反映もされていないのである。この、福島第1原発事故後のどうしようもない状態を創り上げた張本人は、もちろん原子力ムラであるが、しかし、その原子力ムラに「活躍」の場と機会を提供したのは民主党政権であり、また、その後のアベ自公政権であることは、決して忘れてはならないことである。

 

そして、こうした原子力規制委員会・規制庁による原発再稼働審査の致命的欠陥を補って、福島第1原発事故の実態解明や原因究明を、まがりなりにも行っているのが、新潟県の「原子力発電所の安全管理に関する技術委員会」であり、その後、米山隆一前新潟県知事の時代に創設された3つの委員会である(下記参照)。従ってまた、この新潟県の委員会での審議の内容や状況が、今日の日本の原発・核燃料サイクルにとっては、非常に重要な「検証の場」となっているわけである。

 

(関連)新潟県:新潟県原子力発電所の安全管理に関する技術委員会

 http://www.pref.niigata.lg.jp/genshiryoku/gijyututop.html

 

(関連)新潟県:原発事故に関する3つの検証について

 http://www.pref.niigata.lg.jp/genshiryoku/1356877564383.html

 

(注1)原子力規制委員会・規制庁はもはや原子力「寄生」委員会・「寄生」庁となっている

 常識さえあれば、絶対に再稼働を認めることはない柏崎刈羽原発(東京電力)と東海第2原発(日本原電)の再稼働申請にOKを出した現在の原子力規制委員会・規制庁は、もはや規制当局として失格である。その期待される機能を果たさないばかりか、情報を隠蔽してみたり、事実を歪曲してみたり、福島第1原発の汚染水の海洋放出推進の先頭に立ってみたりと、原発・核力推進の屁理屈製造所のような様相を呈している。その委員長の更田豊志などは、まさに「再稼働推進の珍芸猿芝居・猿回し」の「ボス猿」さながらである。一刻も早く、この委員会とこの役所を解体し、有権者・国民から期待された機能を発揮する「まっとうな規制当局」を再構築しなければならない。

 

(注2)かつて民主党政権は(背信的にも)原発・核力推進政権だったが、今日では(政権喪失後にガラクタ野党になってしまった)民主・民進党から分かれて独立した立憲民主党が他の野党と協力して(社民・自由・共産:国民民主党は加わっていない)「原発ゼロ法案」を国会提出している。しかし、その法案を策定してから早くも1年以上が経過しているというのに、その後、立憲民主党からは、この「脱原発法案」を政権獲得後にどのように活かして、どうやって脱原発を実現していくかの具体的検討の声が全くと言っていいほど聞こえてこない。立憲民主党自身が言うように、この「原発ゼロ法案」は「基本法」であって、これだけでは脱原発は一歩も前には進まない代物である。

 

この基本法に合致させて、どのような脱原発各法をつくるのか、どういう手順で脱原発や廃炉、あるいは使用済み核燃料の安全対策に取組んでいくのか、その肝心な部分がまったく見えてこないというわけである。もちろんその各法の中の一つに、現在の(役に立たなくなった)原子力規制委員会・規制庁の解体と、別の全く新しい規制当局・組織の立ち上げが必要なことは申し上げるまでもないが、それも検討されている様子は皆無である。(密かに水面下でやっているのなら、それは物事の進め方として間違っている。民主的に、公開の場で、有権者・国民の関心を引き付ける形で、「市民と野党の共闘」の原則に即して、協力野党と市民を交えた意見交換や議論の場を早く創るべきである)

 

立憲民主党が、原発・核力に「寄生」するようになった現在の原子力規制委員会・規制庁の解体を言わないというのなら、もはやその「原発ゼロ法案」はニセモノと言わざるを得ないし、また、政権獲得後に「原発ゼロ法案」を可決成立させ、その後2年間をかけて具体策を検討する、などと悠長なことを言っているのなら、おそらくは「原発ゼロ」など実現しないだろう。原子力ムラを甘く見てはいけない。彼らの猛烈な巻き返しがある中で、何の準備も合意形成もしないまま、脱原発の具体策検討に入れば、中途で空中分解してしまうのは火を見るより明らかであるように思われる(ひょっとすると立憲民主党の多くの議員達は、それをねらっているのではないかと勘繰りたくなる時もある)。

 

今日の立憲民主党が「原発ゼロ法案」を再び「口先やるやる詐欺」の道具にしてしまうとは思いたくないが、しかし、地方選挙では依然として自民党や公明党との相乗り選挙を行って「利権」の山分け・おすそ分けに加担している様子を見ていると、また、同じことをやるのではないかとの懸念が高くなってくる。「原発ゼロ法案」は、言って見れば「中身のない脱原発宣言」のようなものであり、ないよりはましかもしれないが、それに各法が伴わなければ「絵に描いた餅」にすぎないことは、関係当事者が重々承知のことである(その一例が「基本法」であった「子ども・被災者支援法」である=今日では完璧に棚上げ状態にある)。それを「打ち上げ花火」のように打ち上げておいて、あとは何もしないで選挙の宣伝に利用するというのでは、これはかつての民主党政権と同じ「背信的振る舞い」となるのは必定だ。

 

立憲民主党は少なくとも次の4つに直ちに着手すべきである。私はこうした取組こそが同党の「脱原発」への固い決意を示す覚悟の証であると考えている。

 

(1)新潟県の「原子力発電所の安全管理に関する技術委員会」をはじめ、3つの委員会にオブザーバーを出し、その審議状況を党内で共有すること

(2)現在の原子力規制委員会・規制庁の安全を無視した背信行為に対して、都度都度の厳しいコメントをプレス発表すること(できれば市民団体とともに)

(3)「原発ゼロ法案」に協力してくれる他の野党、および市民が参加する、公開型の「脱原発市民会議」を主宰し、具体策の検討を開始すること

(4)上記の過程で、政権交代後に立憲民主党の脱原発政策に協力をしてくれる科学者・技術者や、NPONGO・市民団体と人間関係を構築するとともに、広く市民との協力関係を築いていき、再生可能エネルギーの推進も並行して進める中で、信頼関係と(原子力ムラ代理店政府に打ち勝つ)選挙協力体制を築いていく、そして将来的には立憲民主党の政策ブレインとして、立憲民主党を支えていく人的宝庫・協力人材センターとすべく、その取組を進めていくべき

 

2.新潟県長岡市での「【公開勉強会】徹底討論 原子力規制委員会の柏崎刈羽原発適合性審査は妥当か」の内容は、とても充実したものでした。今般「柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会」が作成した「NEWS LETTER No.13 2018.9.18」が概要を伝えていますので、その記事をご紹介します。是非ご覧ください。中でも新潟市民で「いのち・原発を考える新潟女性の会」の桑原三恵さんがお書きになっているレポートは注目に値します。

 

3.この勉強会で、新潟県「技術委員会」のキーマンの一人である田中三彦氏より「福島第1原発事故時における東京電力の非常時対応マニュアル無視」の問題について言及があり、東京で開催する「もっかい事故調」などにおいて、取り上げて議論したい旨が表明されました。是非公開でおやりいただきたいと願っております。

 

この問題は、少し前に(独)日本原子力研究開発機構の技術者であった田辺文也氏が、岩波月刊誌『世界』に複数の論文を掲載して、一気に注目が高まった問題です。しかし、東京電力も原子力規制委員会・規制庁も、マスごみが取り上げないことをいいことに、素知らぬ顔をして、問題として受け止めようとはしておりません。私たちが、福島第1原発事故の実態解明や原因究明の一環として、これを問題化していくべきであると思います。

 

(田辺文也氏は、それ以外にも、福島第1原発2号機の格納容器が地震によって破損をし、早い段階で原子炉に異常をきたしていた旨の論文もお書きになっておられます。あわせて検討を願えればと思います)

 

(岩波月刊誌『世界』掲載の田辺文也氏論文は下記サイトの最後の方にあります)

6-23【公開勉強会】徹底討論 原子力規制委員会の柏崎刈羽原発適合性審査は妥当か(資料ダウンロード) - 原子力資料情報室(CNIC

 http://www.cnic.jp/8084

草々

 

2018年10月27日 (土)

(他のMLでの議論です)『週刊現代 2018.11.3』掲載の「パックン」(フードスタンプの苦い思い出)を巡って社会保障の在り方に関して議論しています

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)

 

(最初に若干のことです)

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1.イベント情報

(1)(本日:イベント情報)(10.27)緊急のDVD上映と学習の集い:東海第二原発再稼働反対!(東京都北区「さよなら原発 in 飛鳥山 2018実行委員会」) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/in-2018-4a49.html

 

(関連)(11.6)(福島)原発事故による放射能汚染の実態:隠された汚染とその深刻な現実 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/post-7da4.html

 

(関連)(11.13)緊急ちょぼゼミ「首都東京が危ない! 徹底検証 東海第二原発再稼働容認」 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/post-cc7b.html

 

(本日10/27で話しきれない分は、11/13に3時間かけて質疑応答をやりながら、じっくり・ゆっくりお話いたします。:田中一郎)

 

2.その他のイベント情報

(1)(明日です)【10-28()】「第二十一回 原子力市民委員会 ~3.11後の放射性廃棄物・除染土等の扱いから見る「なし崩し政策」~」開催のお知らせ 原子力市民委員会

 http://www.ccnejapan.com/?p=9378

 

(2)「荒れる気候の時代に 命を守る水害対策を考える」-12-16、東京・水道橋 - 八ッ場(やんば)あしたの会

 https://yamba-net.org/44216/

 

(関連)(報告)(10.11)「日本のダムと河川行政:この旧態依然をどうする?」(嶋津暉之さん)(オルタナティブな日本を目指して:第17回新ちょぼゼミ)いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/17-67a6.html

 

(3)アソウやめろ!1111日(日)財務省前アピール行動&デモ- 森友・加計問題の幕引きを許さない市民の会

 http://sinkan.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/1111-5336-1.html

 http://www.labornetjp.org/EventItem/1539304553871staff01

 

(関連)麻生財務大臣の辞任を求める署名

 http://ur0.link/MYhF

 

(4)(別添PDFファイル)(チラシ)(12.6)公開勉強会:ゲノム編集技術の現状と生命倫理の問題を考える

 http://www.labornetjp.org/EventItem/1538480723108staff01

 

3.キャンペーン

(1)『原発いらないふくしまカレンダー2018- 原発いらない福島の女たち

 http://onna100nin.seesaa.net/article/453213540.html

(2)キャンペーンについてのお知らせ · 【朝日新聞に掲載されました】岩手)揺れる遠野駅舎 解体・再建案に異論 · Change.org

 http://ur0.link/MYmd

 

4.これじゃ選挙に勝てません=立憲民主党・国民民主党:政権交代のワクワク感が皆無(言い訳理屈の塊みたいなのは魅力なし)

 これじゃ次の国政選挙もボロ負け必至です。そもそも自公政治に代わるどのような政治を実現したいのかがよくわかりません。日米安保重視(枝野)・現実的政策(玉木)では、今の自公政治とどこが違うのでしょうか? 自民党の補完政治をしたいということなのでしょうか? 地方選挙では、よく自公と「相乗り」をしていますが、それはそういう意味ですか? この連中には戦国大名たちの「イクサ」の仕方を学ばせたいですね。

 

ともかく来年の参議院選挙(2019年7月)まで1年を切っています。あらゆる機会を通じて、この旧民主・民進の連中の性根を叩きなおしていきましょう。それで治らないようなら、我々「当たり前の世の中と、まともな政治を求める市民」は、この連中に見切りをつけ、新たな政治勢力を形成していく他ありません。アベ自公ゴロツキ・タカリ政権の暴走は止まりそうにありません。一刻も早いホンモノの政権交代が必要です。時間との勝負と言っていいでしょう。

 

(社民党・自由党や福島瑞穂議員(社民)・山本太郎議員(自由)にもインタビューをしてほしいですが、しかし、この2党もまた、一部の例外人士を除いて危機感に乏しく、日本の政治を大きく動かしていく迫力に乏しいところがあります。しっかりしてくれ~!!!)

 

(1)「民主党のトラウマ」をどうする? 立憲民主党代表・枝野幸男「私たちは-非自民で集まる-という過ちを二度と犯さない」 - 政治・国際 - ニュース|週プレNEWS[週刊プレイボーイのニュースサイト]

 https://wpb.shueisha.co.jp/news/politics/2018/10/26/107361/

 

(2)「民主党のトラウマ」をどうする? 国民民主党代表・玉木雄一郎「民主党のババは僕が全部引き受けますよ」 - 政治・国際 - ニュース|週プレNEWS[週刊プレイボーイのニュースサイト]

 https://wpb.shueisha.co.jp/news/politics/2018/10/25/107360/

 

(3)全文表示 - 志位和夫氏インタビュー 日本共産党トップが「政権交代」のビジョン語った - J-CASTニュース

 https://www.j-cast.com/2018/10/24341843.html?p=all

 

(あえて申し上げれば、日本共産党が既成政党の中では最もマトモです。特に私は福島第1原発事故以降の同党の動きを高く評価しています。しかし、それでも上記の志位委員長のインタビューを読んで見ると、脱原発・再稼働阻止の話は一言も出てきませんし、日米安保については日米地位協定の改正や日米合同委員会の抜本見直しの話も出てきません。私が日本を亡ぼす3大悪政の1つと申し上げているTPP協定や日欧EPAについても言及なしです(あとの2つは、原発と戦争法及びその関連法=共謀罪や特定秘密保護法を含む)。また、共産党という党名は何があっても変えないということも否定していません。やはり問題なしとは言えないのです。私はこの政党が依然として閉鎖的で、広く世直しを求める市民と議論できていないところが、今や大きな弱点になってきているように思えます。従来型の「左翼団結政党」から脱皮できていません。早くイメージチェンジとともに生まれ変わっていただきたいですね。:田中一郎)

 

(関連)旧民主系激突も、連合が対応苦慮 来夏の参院選・京都選挙区 (京都新聞)

 https://web.smartnews.com/articles/fjWaQxWzBT1

 

(前原誠司に媚びへつらいながらの福山哲郎率いる京都の立憲民主党ですが、この際、国民民主党とともに共倒れしていただき、代わって共産党の候補に当選していただけばいいのではないかと思います。いい薬になるでしょう。下記のような「自民党との相乗り」という「ふざけた真似」を京都府知事選挙に続いてやっているような立憲民主党・国民民主党など、いらんわ、ということです。早く消えてなくなれ!! :田中一郎)

 

(関連)(別添PDFファイル)自民党に相乗り…前原&福山氏が民意を読み違えて“赤っ恥”(日刊ゲンダイ 2018.10.24

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/240093

 

(自民・公明・立憲民主党・国民民主党 VS 共産・市民の対決は、共産・市民の勝利で終わった=あたりまえのことが起きた。「民意の読み間違え」などではありません。この京都の自民・公明・立憲民主党・国民民主党は、みな、民意を踏みにじって勝手なことをしている連中です。一刻も早く退治すべきです。「市民と野党の共闘」を妨害・破壊する福山哲郎は立憲民主党から追放せよ。これで何度目だと思っているのか!! :田中一郎)

 

(関連)立憲民主党の失格幹事長、福山哲郎へ | 週刊金曜日オンライン

 http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2018/04/17/sataka-21/

 

以下はメール転送です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[転送・転載歓迎します。重複受信の際はご容赦ください。]

 

京都の大山崎町選挙に続き、「大山鳴動して共産制す!」の構図になっている福島県知事選挙。

*歴史的な大山崎町選挙のチラシの写真:

 https://twitter.com/mitsu_ohta/status/1055090180393066496

 

福島原発汚染水の海洋放出に反対と言えない安倍政権・国・東電の代理人たる現職の内堀雅雄氏か、「夢つむぐ福島」を掲げて福島県民の命と暮らしを守る町田和史氏か。基地が原発に置き換わっただけで、沖縄県知事選挙と同じ構図。25日には沖縄統一連の中村事務局長が町田候補を応援。沖縄県知事選挙に続こう!ひっくり返すぜ! 例によってYouTubeの視聴・拡散でも応援できます。

 

今後の選挙のこともあるので提案ですが、皆さん、動画などの選挙コンテンツには検索でひかっかるように「何々選挙」のキーワードを入れましょう。キーワード福島県知事選挙のYouTube検索で下記はいずれも表示されません。

 

*福島県知事選1025日 街なか広場 町田かずし候補の訴え - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=0_TfX3dK1uY

*県知事選トークライブBOTTOMUP福島10212018.10.21郡山市) YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=EUXnFt90hnU12

2018/10/20福島市渡利での街頭宣伝 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=2wncFN7LTUU

#夢つむぐ福島

 https://fukushima-tsukurukai.org/

 

*福島県知事選・立候補者アンケート(上) 「争点」13項目紹介:県内選挙:福島民友新聞社 みんゆうNet

 http://www.minyu-net.com/news/senkyo/FM20181016-316330.php

*福島県知事選・立候補者アンケート(下) 「争点」13項目紹介:県内選挙:福島民友新聞社 みんゆうNet

 http://www.minyu-net.com/news/senkyo/FM20181017-316688.php

 

太田光征

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5.世界の株価が暴落を開始か!? =公的年金基金のカネが「水泡」のごとく消え始めた

 世界の株を高値掴みしてしまった日本の公的年金基金と日本銀行、アベノミクスというアホノミクスにだまされて、年金や金融政策で世界の株式を山のように買い込んで、それが暴落、高度経済成長を経て経済大国だなどと言われてきた「成金国家=日本」も、いよいよその没落を確かなものとする気配である。今後、人口減少社会を迎えることに加え、これまでの約20年間、若い世代の人材を浪費し続け、学問や科学の予算も削りに削り続けてきた結果、にっちもさっちもいかないボンクラ国家が出来上がりつつあった日本が、ここにきて「よせばいいのに」の株式投機で、もはや経済的にもへこんでしまいそうである。「国が滅びていくときとはこういうものか」を見せつけられる思いがしている。今も多くの居眠り有権者は平然として、オリンピックだ、日本シリーズだと、福島第1原発事故のことも忘れてバカ騒ぎを繰り返している。憤懣やるかたなし。

 

(関連)基本ポートフォリオの考え方-年金積立金管理運用独立行政法人

 https://www.gpif.go.jp/gpif/portfolio.html

 

(リーマンショック並みの金融危機が再来すると、公的年金基金の約半分近くを占める国内外株式が「半値八掛け2割引き」の結果、140兆円×50×50×80×80%+140兆円×50%=227092兆円くらいまで減額してしまうだろう。:田中一郎)

 

(1)〔米株式〕NYダウ続落、608ドル安=企業業績の先行きを懸念(24日)差替(時事通信) - Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181025-00000008-jijc-brf

(2)東証:大幅反落、終値は822円安の2万1268円(25日) - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20181025/k00/00e/020/301000c?fm=mnm

(3)NY株:アマゾン株急落で一時500ドル超安(26日) - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20181027/k00/00m/020/136000c?fm=mnm

(4)【↓】日経平均 大引け| 続落・一時21000円割れ、朝高も上値重く売りに押される (1026) - 市況 - 株探ニュース

 https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n201810260705

(5)日米株価下落:市場の楽観論、急速に後退 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20181026/k00/00m/020/181000c?fm=mnm

 

6.その他

(1)(別添PDFファイル)マンガのような対応策に「だったら止めろよ」の正論、くすぶる増税断念の現実味(日刊ゲンダイ 2018.10.23

 http://www.asyura2.com/18/senkyo252/msg/584.html

(2)富裕層から突然転落する人々。そのほとんどの原因は金融投資である<不動産執行人は見た16 - ハーバービジネスオンライン

 https://hbol.jp/177182

(3)靖国神社宮司に皇学館の山口氏 天皇批判報道の小堀氏の後任 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース

 https://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-824772.html

(4)旭日旗に「日本人のど根性」のテスト 中学が回収し謝罪へ (京都新聞)

 https://web.smartnews.com/articles/fjYYBtGYByn

 

(日本の学校もここまで来てしまっている。このテスト問題の作成に責任がある教員たちを処分せよ。「軽い気持ちで・・・・」ですむ話ではない。そして、この「旭日旗」がアジア諸国に対して持つ意味や、それをこともあろうに海自が使っていて、それを巡って韓国から(韓国訪問時に)使用自粛の申し出があったにもかかわらず、はねつけていることも、生徒たちにきちんと伝えておくべきだろう。私の若い時代から、こうしたことを「事なかれ主義」で片づけてきた結果、今やこの国は「歴史忘却主義と歴史歪曲主義が仲良く共存」する「社会問題無答責」国家になり下がっている。:田中一郎)

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他のMLでの議論です。『週刊現代 2018.11.3』掲載の「パックン」(フードスタンプの苦い思い出)を巡って、社会保障の在り方などに関して議論をしています。ご参考までにお送りいたします。最初の発言者=柴田武男氏は「公正な税制を求める市民連絡会」の常任幹事をなさっておられる方です。別添PDFファイルの会報掲載記事「消費税雑感、3度めの正直となるのか(柴田武男『公正な税制を求める市民連絡会 会報 Vol14 201810月』)」も併せてご覧ください。いつも活発な発信をしておられて、私たちも大いに啓発され刺激を受けています。

 

●私の地図 389回:パックン(『週刊現代 2018.11.3』)

 http://blog.livedoor.jp/ura_sta/2018/pakkun.pdf

 

(関連)『週刊現代』パックン、フードスタンプの苦い思い出 - 浦和スタンディング

 http://blog.livedoor.jp/ura_sta/archives/34552436.html

(参考)(別添PDFファイル)消費税雑感、3度めの正直となるのか(柴田武男『公正な税制を求める市民連絡会 会報 Vol14 201810月』)

「syouhizeizakkann_sibatasan.pdf」をダウンロード
 http://tax-justice.com/

 

以下はメール転送です。

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下記の柴田様の議論に賛同いたします。

 

(1)「私は、井手英策さんのユニバーサリズムには賛成できません。というのは、貧困世帯はこのユニバーサリズムを待ってられない厳しい状況で、ターゲッティズムで救わないとどうしようもない状況に追い詰められているからです。」

 

 ⇒ 全くその通りです。自分たちが安全地帯にいて、ああでもない・こうでもない、の小田原評定を繰り返しているよりも、「今そこにある危機」状態にある人々を救済することを優先せよ、と私は思います。救済はタイミングを失したら救済になりません。今の安部・自公政権は、税と社会保障の一体改革だなどと言いながら、消費税を増税しつつ、「今そこにある危機」状態の人たちへの支援を容赦なくたたき切っているではないですか。何故、これに強く反対を声を挙げ、ただちに改善せよと言わないのでしょう? ベーシックインカムなどと財源がどこにあるかもわからぬような寝ぼけた議論を繰り返し、個別具体的な政策問題に深入りしようとはしないこうした態度は、私は1990年代以降、はびこりはじめた脱イデ・イデオロギーの似非中立主義にあるように思えます。必要なのは「脱イデ」ではなく「脱井出(英策)」です。普遍主義的政策(ユニバーサリズム)は頭から否定はしませんが、財源をしっかりと見定めつつ、かつ、その財源をオルタナティブに使った場合の効果ともよく比較検討し、慎重に進めていくべきでしょう。

 

それから、柴田様がおっしゃる「彼がユニバーサリズムを強調する論点として、このスティグマ、「貧乏人差別が形になって日に見え、そこで傷つく人がどれだけいるか」ということを常に指摘していること」については、私はまず、政府が率先して「人権・権利としての社会保障制度」の考え方を徹底して宣伝・PRし、受給資格のある社会保障は受給して当然の権利であること、を広く有権者・国民に広げていくことが重要です。そして、誰もが経済的に厳しい状況に陥った時には、国や自治体などの行政が全力で支援をしてくれる、ということが「コモンセンス」になるよう、そうした社会状況を創っていくことが重要です。ゲス同士が足の引っ張り合いをしている「どん底への競争状態」を解消し、封じ込めていく政策もまた重要です。政治や行政サイドの努力が、全くと言っていいほど足りないと私は考えています。

 

(2)「私は、ここで敢えて「最低限度の」と書くべきではないと思ってます。この文言が「貧乏人差別」の根源という気すらしています。パックンが日本で成功したのは、家族に支えられた自己肯定感があったと言うことです。自己肯定感を維持する、それがこの第25条の根本理念であるべきです。健康で文化的な生活が営めるから人は自己肯定感を持てるのです。それを「最低限度」と規定する必要はありません。」

 

⇒ 賛成です。他方で私は、社会保障制度をふくめ、制度のルールを悪用して「タダノリ」する一部の人たちに対しては厳しく対応すべきであるとも考えております(ケアレスミスはともかく、悪質なものに対しては巨額の罰金を払わせたらいかがでしょう=抑止力がきつく働きます)。ただし、それは、制度が適切である限りでの話です。そして、日本の社会保障制度は、私が知る限りでも、制度として不適切なことが多すぎるように思っています。しかし、それもあまり議論されておりません。有権者・国民が有権者として怠慢です。

 

(3)「私達は人を論じているのではなく、人の思想を論じているはずです。ところが、どうも人を論じて、一部意見が異なるとその人の思想を全面的に否定しにかかります。ほかの人と思想が全く一緒などはあろうはずがないのに一部の批判点で、あの人はダメ、という結論になってしまいます。私は自戒しているつもりですが、出来ているのかどうか、これまた自信はありません。でも、人と人の思想は議論の場では峻別すべきです。」

 

⇒ 原則論としては、おっしゃる通りだと思います。特にMLなどでの議論ではそうだと思います。但し例外が2つあって、一つは、権力者への批判=特に権力を濫用しているような連中=安倍晋三・アホウ太郎を筆頭に今の政治家たちや幹部官僚、裁判所の判事たちなどです。もう一つは、著名人や有識者など、マスコミによく登場して自分の考えを広く公開して有権者・国民に影響力を持っている人々です。井出英策もそのうちの一人でしょう。こうした人たちは、日本の場合、その多くが「御用言論」であることが多いので、その場合には、その発言者の「人となり」もまた批判せざるを得ません。この場合は、その批判の仕方が問題、ということになると思います。

 

(特に現代日本では、大学教授、医者、弁護士、の3大知的自由業者の多くが、権力におもねり、その組織の多くが(大学や学会や医師会や弁護士会など)腐っている場合が多いので、これを批判しないわけにはいかないのです。私は自分の経験から判断して、今日の日本の大学の大半は腐っているので、いったん解体する必要があると常々申し上げており、その筆頭格が東京大学や大阪大学ではないかと考えているのです。その場合、その大学の学長や評議会委員も当然ながら批判せざるを得ないでしょう。その連中が何をしているかも含めてです)

草々

 

柴田様のメール

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差出人: 柴田武男

送信日時: 20181023

件名: この食糧切手、僕は大嫌い。

 

おはようございます。

パックンという芸能人が週刊『現代』に次のように書いてます。

 

「生活保護を受けるようになり、一番悲しかったのが「食糧切手」で買い物をした時の出来事。政府は生活保護家庭に対し、現金の代わりに、お店で食べ物が買えるチケット(食糧切手)を支給していた。小学4年の時、近所のスーパーでお母さんと一緒に買い物をし、レジでチケットを出すと「ドックフードは対象外、現金で払って」と言われました。家では犬が待っているのに、財布の中にはおカネがない。それどころか、貧乏人だからドックフードを食べているんじゃないかと偏見視され、泣きそうになっているお母さんを見て、本当に辛かったのです。

 

この食糧切手、僕は大嫌い。チケットを出すことは周囲に貧乏人だと伝えているようなものだし、「食糧切手お断り」の張り紙をしている店もある。つまり貧乏人立ち入り禁止と同じ。この馬鹿々々しい制度のせいで貧乏人差別が形になって日に見え、そこで傷つく人がどれだけいるかを政府は考えていない。何でこんな制度があるかというと、貧乏人に現金を渡すとクスリやお酒に使っちゃうと、信用されていないからなのです。

 

僕はこの頃から、自分の生き方を変えました。貧乏である僕は、他のみんなと同じ道を走るべきではない。お父さんがいておカネがあって強い環境に置かれている人と競えば敗けるかもしれないと考えるようになったんです。それならみんなと違うフィールドで競争しようと。だからスポーツでも、メジャーでおカネのかかるアメフトや野球はやらず、体操や板飛び込みなどをやっていました。」

 

パックンという芸能人がいます。日本語を流ちょうに操る外国人コメディアンという異色な存在で、ハーバード大学出身というのも印象にあります。その彼が、生活保護を受けてフードスタンプで生活していた家庭出身だそうです。その彼が、「この食糧切手、僕は大嫌い。」と書いてます。添付PDF参照。

 

私は、井手英策さんのユニバーサリズムには賛成できません。というのは、貧困世帯はこのユニバーサリズムを待ってられない厳しい状況で、ターゲッティズムで救わないとどうしようもない状況に追い詰められているからです。ですが、彼がユニバーサリズムを強調する論点として、このスティグマ、「貧乏人差別が形になって日に見え、そこで傷つく人がどれだけいるか」ということを常に指摘していることにとても共感します。彼のユニバーサリズム論に、この「貧乏人差別」への怒りがあることには敬意を表しています。

 

生活困窮者への支援は、この点を考慮しないと意味がありません。憲法第25条は、

第二十五条

すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。

国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

 

という内容です。私は、ここで敢えて「最低限度の」と書くべきではないと思ってます。この文言が「貧乏人差別」の根源という気すらしています。パックンが日本で成功したのは、家族に支えられた自己肯定感があったと言うことです。自己肯定感を維持する、それがこの第25条の根本理念であるべきです。健康で文化的な生活が営めるから人は自己肯定感を持てるのです。それを「最低限度」と規定する必要はありません。

 

井手英策さんのユニバーサリズムから学ぶべき点は、「貧乏人差別」の問題をしっかり強調していることです。日本でもフードスタンプ的な発想は生活保護の現場では強いです。また、「貧乏人に現金を渡すとクスリやお酒に使っちゃう」という偏見も根強いものがあります。それは、安全地帯にいると認識している我々への問いかけなのです。今は安全地帯に居るとしても、何かあればその立場から外れます。そして、そうしたときに「最低限度の」生活しか保障されない偏見に満ちた社会で、自己肯定感を持ち続けられるのか、酒や薬という刹那的な楽しみに依存しないで居られるのか、私にはそんな自信はありません。

 

ユニバーサリズムは目標としてありえるとして、遠すぎる目標です。残念ながら、私達はユニバーサリズムを唱えるにはほど遠い状況です。まずは、ターゲッティズムとして生活困窮者を支援しないと生存すら危うくなります。

 

 柴田武男

 

追伸 私達は人を論じているのではなく、人の思想を論じているはずです。ところが、どうも人を論じて、一部意見が異なるとその人の思想を全面的に否定しにかかります。ほかの人と思想が全く一緒などはあろうはずがないのに一部の批判点で、あの人はダメ、という結論になってしまいます。私は自戒しているつもりですが、出来ているのかどうか、これまた自信はありません。でも、人と人の思想は議論の場では峻別すべきです。

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草々

 

 

2018年10月22日 (月)

(報告)オルタナティブな日本をめざして(第18回):「子どもの甲状腺がんと「県民健康調査」」(白石草さん)・「日本版チェルノブイリ法」(柳原敏夫さん)(2018年10月20日)

前略,田中一郎です。

 

さる1020日(土)、たんぽぽ舎(水道橋)において、「オルタナティブな日本をめざして(第18回):「子どもの甲状腺がんと「県民健康調査」」(白石草さん)・「日本版チェルノブイリ法」(柳原敏夫さん)」を開催いたしました。当日は多くのみなさまに参加していただき、白石草さん、柳原敏夫さん、ともに充実した内容のお話をしていただいて盛会に終わりました。以下、簡単にご報告申し上げます。

 

福島第1原発事故による放射能の環境放出に伴い、広く東日本一帯に甲状腺ガン(子どもたちだけではありません)をはじめ、さまざまな放射線被曝を原因とする疾患や健康障害が広がる様相が出始めており、今後の成り行きが非常に懸念されます(原子力ムラやその代理店政府は、今、この隠蔽に必死になっているところです=別途ご報告いたします)。特に、土壌などに滞留した放射性物質が風で舞い上がり、それを呼吸することで内部被曝をする「呼吸被曝」の危険性がとても気になります(ホット・パーティクルの危険性なども含めて)。子どもたちに放射能で汚染された校庭や運動場でスポーツや運動や体育の授業などをさせるなどということは許されない危険な行為と言わざるを得ません。

 

(関連)南相馬の患者データ〜裁判で証拠提出へ OurPlanet-TV:特定非営利活動法人 アワープラネット・ティービー

 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2315

(上記サイトについてのコメントは別送いたします。上記は「巨大氷山の一角」にすぎません。)

 

加害者・東京電力や事故責任者・国が福島原発事故の被害者に対して、きちんとした損害賠償や補償を行わないため、被害者には経済的に大変な事態が続いていますが、可能な限り、できる限り、放射能汚染地帯からは一刻も早く避難・移住されることをお勧めいたします(恒常的な低線量被曝(外部被爆・内部被曝)は極めて危険です。自覚症状が出た時は手遅れだと思いますし、放射線被曝による疾患や健康障害に治療方法はありません。また、そうした疾患や健康障害による被害が加害者や国などにより補償・救済されることも、これまではありませんでした。原発・核の推進は被害者を切り捨てることで続けられてきたのです)。

 

(関連)(必読)放射線被曝の歴史 アメリカ原爆開発から福島原発事故まで-中川保雄著(明石書店)

 http://urx.red/MLdH

 

放射能や被ばくを甘く見ることは非常に危険で、遺伝的な障害もありうると考えておいた方がいいでしょう。また、これまで嘘八百をついて「原発安全神話」を宣伝してきた人たちが、今度は「放射能安全神話・被ばく安心神話」を広めようとしていることもしっかりと認識しておく必要があります。こんなものにダマされることは、自らの命と健康を、自分のみならず、子々孫々の代まで引き受けさせられることを意味するからです。

 

ともあれ今回、白石草さんにお話いただいた「子どもの甲状腺がんと「県民健康調査」」の問題も、柳原敏夫さんにお話をいただいた「日本版チェルノブイリ法」の制定運動も、これからが「本番」となってきます。私は、脱被ばくの運動は、脱原発や核事故被害者の完全救済の運動と三位一体で不可分と考えておりますし、また、脱被ばくの運動は、多くの人々に、放射能とはどういうものか、放射線被曝の危険性はどんなものでどれくらいか、原発や核を推進するものたちが、それをどのようにごまかしているかなどを、きちんと理解していただくことが肝要だと考えています。従って、脱被ばくの運動は、甚大な被害を受けた福島県をはじめ、広く東日本や東京で、「草の根」の形で、徹底した勉強会・学習会・講演会などを繰り返していくことが、市民運動・社会運動として最も重要な取組の一つだと考えています。

 

これからも、新ちょぼゼミ(講師の方に来ていただきます)やちょぼゼミ(私がお話します)などの形で、この放射線被曝問題や福島第1原発事故など、核と放射能の問題を取り上げて積極的に企画していきます。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。今回、ご講演をいただいた白石草さん、柳原敏夫さんには、また機会を見ておいでいただけることを願い、これからも益々のご活躍を祈願いたしたいと思います。

 

●(イベント情報)(10.20)「子どもの甲状腺がんと「県民健康調査」:小児甲状腺がん200人のかげで何が起きているのか」(白石草さん:Our PlanetTV )(オルタナティブな日本を目指して:第18回新ちょぼゼミ)

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/our-planettv-18.html

 

 <当日録画>

20181020 UPLAN【前半】柳原敏夫「子ども脱被ばく裁判とチェルノブイリ日本版について」 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=LxRIgJh6yts

20181020 UPLAN【後半】白石草「小児甲状腺がん200人のかげで何が起こっているのか?~子ども甲状腺がんと「県民健康調査」」 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=917210ujNhk

 

 <上記VTRの分割版>

(1)新ちょぼゼミの今後の計画

 https://www.youtube.com/watch?v=1lrmh74LOps

(2)市民立法「チェルノブイリ法日本版」について

 https://www.youtube.com/watch?v=9LJT7NyC2oA

(3)(前半)子どもの甲状腺がんと「県民健康調査」:小児甲状腺がん200人の影で何が起きているのか

 https://www.youtube.com/watch?v=4l03NlAn940

(4)(後半)子どもの甲状腺がんと「県民健康調査」:小児甲状腺がん200人の影で何が起きているのか

 https://www.youtube.com/watch?v=0RRo5si1R6w

(5)(質疑応答)子どもの甲状腺がんと「県民健康調査」:小児甲状腺がん200人の影で何が起きているのか

 https://www.youtube.com/watch?v=D3ufV2ms3Y8

 

 <当日レジメ>

(1)(別添PDFファイル)(レジメ)「日本版チェルノブイリ法」について(柳原敏夫さん)(20181020日)

「rejime_tyerunohou_yanagiharasan.pdf」をダウンロード
(2)(別添PDFファイル)【チェルノブイリ法日本版】伊勢市条例モデル(柳原敏夫さん案)(20181020日)

「rejime_iseijourei_yanagiharasan.pdf」をダウンロード
(3)(レジメ)「子どもの甲状腺がんと「県民健康調査」」(白石草さん)(20181020日)

 https://13.gigafile.nu/1028-c716cae2832a2209918e15ac78882f993

(4)「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(77):昨今の放射線被曝をめぐる議論(その4)=子ども甲状腺ガンについて(その1) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/03/77-b2a7.html

 

 <関連サイト:その1>

●Our PlanetーTV HP(最新サイト)

 http://www.ourplanet-tv.org/

 http://www.ourplanet-tv.org/?q=taxonomy/term/7

 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2318

 

(1)新たな誤集計が発覚〜甲状腺がん手術症例にミス OurPlanet-TV

 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2288

(2)集計漏れ11人〜福島県の甲状腺がん209人へ OurPlanet-TV

 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2275

(3)甲状腺検査サポート事業、見直しへ〜県議会で答弁 OurPlanet-TV

 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2274

(4)30年待たずに資金枯渇も〜福島「県民健康調査」 OurPlanet-TV

 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2271

(5)甲状腺がん悪性または疑い200人超え〜福島県が公表 OurPlanet-TV

 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2269

(6)診療情報を3年放置〜福島県・甲状腺検査サポート事業 OurPlanet-TV

 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2256

 

*こちらもよろしければお願い申し上げます。

(ご支援のお願い OurPlanet-TV:特定非営利活動法人 アワープラネット・ティービー)

 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1523

 

*もう一つ

#脱被ばく実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判の会)11.10(土)第11回新宿デモ 子どもを被ばくから守ろう! 家族も、自分も!

 https://fukusima-sokai.blogspot.com/2018/10/blog-post.html

 

 <関連サイト:その2>

(1)子ども脱被ばく裁判 弁護団のページ

 http://fukusima-sokaisaiban.blogspot.com/

(2)#脱被ばく実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判の会)

 https://fukusima-sokai.blogspot.com/

(3)市民が育てる 「チェルノブイリ法 日本版」の会 【報告】8月11日市民立法チェルノブイリ法日本版の学習会「NOでは足りない--3.11・ショックに対処する方法:もう1つの『あべこべ』は可能だ--」(さいたま市浦和区)

 https://chernobyl-law-injapan.blogspot.com/2018/08/blog-post.html

(4)甲状腺がん支援グループ・あじさいの会

 https://www.ajisainokai.net/

 

 <別添PDFファイル>

(1)小児甲状腺がん、何が起きているか、「過剰診断」論議の裏で(イントロ部分)(白石草『世界 2018.4』)

「kajousindan_kagedenaniga_siraisi_kagaku_20184.pdf」をダウンロード
(2)「県民健康調査」予算から甲状腺がん悉皆把握の可能性を問う(イントロ部分)(白石草『科学 2018.3』)

「kenkoutyousa_yosan_siraisi_kagaku_20183.pdf」をダウンロード
(3)見えない「小児甲状腺がん研究」の実態に迫る(イントロ部分))(白石草『科学 2017.9』)

「mienai_syounikoujousengan_kenkyuu_siraisi_kagaku_20179.pdf」をダウンロード
(4)研究デザインから考える福島県の「甲状腺検査」=4歳児未公表データが意味するもの(イントロ部分)(白石草『科学 2017.7』)

「kenkyuudezain_siraisi_kagaku_20177.pdf」をダウンロード

(来月以降の予定)

●(11.6)(福島)原発事故による放射能汚染の実態:隠された汚染とその深刻な現実

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/post-7da4.html

 

●(11.13)緊急ちょぼゼミ「首都東京が危ない! 徹底検証 東海第二原発再稼働容認」 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/post-cc7b.html

 

●(11.16)「社会保障制度改革と財政問題」(伊藤周平鹿児島大学法文学部教授)(オルタナティブな日本を目指して:第19回新ちょぼゼミ)

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/19-6a4d.html

 

●(12.13)オルタナティブな日本をめざして(第20回):「アベ自民党政治と丸山真男政治理論:「戦後民主主義」を再考する」(浅井基文さん)(新ちょぼゼミ) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/20-4f1c.html

 

(ご参考)

●オルタナティブな日本を目指して(これまでのもの一覧) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/03/post-0d95.html

草々

 

 

(報告)(10.17)食の安全とゲノム編集の規制を求める緊急院内集会(川田龍平参議院議員主催)

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)

 

(最初に若干のことです)

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1.イベント情報

(1)10.24()「原発避難者の住宅と人権保障を求める共同行動」共同記者会見のご案内 脱原発の日のブログ

 https://ameblo.jp/datsugenpatsu1208/entry-12412391815.html

 

(2)(10.27)緊急のDVD上映と学習の集い:東海第二原発再稼働反対!(東京都北区「さよなら原発 in 飛鳥山 2018実行委員会」) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/in-2018-4a49.html

 

(3)(11.6)(福島)原発事故による放射能汚染の実態:隠された汚染とその深刻な現実 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/post-7da4.html

 

(4)アソウやめろ!1111日(日)財務省前アピール行動&デモ 森友・加計問題の幕引きを許さない市民の会

 http://sinkan.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/1111-5336-1.html

 

(5)(11.10)公開勉強会 アーサー・ビナードさんが聞く 生き物の未来はどうなるのか? 合成生物学の狙いと問題点(武蔵中原駅)

 http://www.labornetjp.org/EventItem/1534674176503matuzawa

 

(6)(11.13)緊急ちょぼゼミ「首都東京が危ない! 徹底検証 東海第二原発再稼働容認」 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/post-cc7b.html

 

2.遺伝子組換え(GM)食品の表示の改悪(案)パブコメ

 

●食品表示基準の一部を改正する内閣府令(案)に関する意見募集について

 http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=235080047

 

(関連)新たな遺伝子組換え表示制度に係る考え方(補足資料)(消費者庁 20181010日)

 http://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000178818

(関連)こんなに食べている遺伝子組換え食品

 http://www.fswatch.org/gmofoods2018.pdf

 

(田中一郎コメント)

 事実上、「遺伝子組換えでない」という表示をなくしてしまうための制度改悪です。主なGM食品である大豆、とうもろこし、ナタネなどは、そのほとんどが海外(主として北米)からの輸入であり、海外においてはGMと非GMの完全完璧な分別流通は困難になっています(GMと非GMの取り扱いをする流通施設が同じだからです)。従って、仮に海外で非GMを買い付けて日本に輸入をしたとしても、既に海外において意図しないGMが混入してしまいます。これまで日本政府は、この意図しない混入を5%という高い数値水準まで容認するという「手抜き」管理を行っていましたから、消費者はこれをEU並みの0.9%にせよ、と要求し続けてきたのです。

 

しかし今度は、少しでもGMが混入していたら「遺伝子組換えでない」という表示を認めないなどと言い始めました。そしてそれ以外の消費者からの要望であった「GM食品に「遺伝子組換え不分別」などというまぎらわしい表示はやめて「遺伝子組換え」と明確に表示せよ」とか、遺伝子組換え表示の対象品目はEU並みに全ての加工食品や飼料にも拡大せよ(今はごく一部だけ)とか、原材料重量割合最上位3品目・5%以上だけでなく全てのGMを表示せよ、などなど、まだまだ「遺伝子組換え食品」であることを隠すための表示ルールがたくさんあることに関しては、「ほおかむり」をして知らぬふりをしています。

 

このことは、「遺伝子組換えでない」表示を事実上できなくしてしまい(非GMの国産品だけを扱う例外的な業者だけが表示できる)、あとは「遺伝子組換え」表示を従来通りしなくていいようにして、結局は「遺伝子組換え不分別」というわけのわからない表示ばかりにして、GM輸出国のアメリカのご機嫌を伺おうという魂胆であるということを意味します。実にずる賢い、ロクでもない方法です。かようなことをされたら、消費者は益々非GM食品の選択ができなくなってしまいます。(「遺伝子組換えでない」という表示がなされたものが少なくなってしまうからです)

 

本来、日本政府・消費者庁がなすべきことは、消費者の要望通り、日本の遺伝子組換え食品の表示を、まずはEU並みにすることです(混入率許容は0.9%まで、全ての食品と飼料を表示対象とし、全てのGMを「遺伝子組換え」と表示する)。日欧EPAを締結したのですから、そうするのが筋でしょう。

 

3.署名 誰のためにもならない日立・英ウィルヴァ原発建設計画を中止してください | FoE Japan

 http://www.foejapan.org/energy/export/181012.html

 

4.その他 注目TOPICS

(1)安倍1強の暗闇国家を阻止せよ~望月衣塑子さん、金平茂紀さん

 http://www.labornetjp.org/news/2018/1011hayasida

(2)「道徳」が必要なのは小学生より中高年だ プレジデントオンライン

 https://president.jp/articles/-/26399

(3)カジノ参入ゴリ押しも発覚 「トランプと蜜月」の危うさ|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/239478

(4)靖国神社、宮司退任へ=天皇批判発言で (時事通信社)

 https://web.smartnews.com/articles/fhQEB2UD2Yb

(5)目前に新幹線、恐怖の風圧体験研修 労組「見せしめだ」:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/ASLBN5HXDLBNPTIL00K.html?ref=nmail

(6)「ベーシックインカム」なんて幻想でしかない グローバルアイ 『東洋経済』

 https://toyokeizai.net/articles/-/241262

 

(やっとまともな議論が出てきました。「ベーシック・インカム」なんぞを本気にしてはいけないのです。2009年の民主党政権が、わずか55千億円の予算の「子ども手当」ですら財源がなくて実現できなかったことを思い出してください。ベーシックインカムだと、その金額の50倍くらいの財源が必要になります。そして、それを無理してやれば、政府は他のことはできなくなります。実はベーシックインカムの狙いはそこにあるのです。つまり究極の市場原理主義政策であり、極限的な「バラマキ」です。社会保障制度の充実などと勘違いをしないでください。:田中一郎)

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さる1017日、環境省によるデタラメ極まる「ゲノム編集」技術の環境規制(案)(カルタヘナ議定書・カルタヘナ(国内)法関連)のパブコメ募集を受けて、急きょ、川田龍平参議院議員の呼びかけ(主催)で、標記の院内集会が開催されました。会場には、ゲノム編集に詳しい天笠啓祐氏、印鑰智哉氏、西分千秋氏の3人の方が招かれ、市民の代表として今回のパブコメを含むゲノム編集の規制に関して発言をなさいました。(ゲノム編集とその規制についての詳しい解説は、先般お送りした私のメールをご覧ください:下記ブログにも掲載しています)

 

(関連)「遺伝子いじり」無政府状態を許していいのか!? 環境省が「ゲノム編集」生物の環境影響規制を「名ばかり規制」にするパブコメを開始=このままでは近未来に修復不可能な深刻極まるバイオハザードが起きてしまう危険性大 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/post-50c7.html

 

また他方で、会場には、環境省の他、関係する省庁(厚生労働省、消費者庁、農林水産業、経済産業省など)の若い役人たちが招集され、参加した市民との間で意見交換がなされました。しかし、例によって例のごとく、各省庁の役人たちの答弁・発言の内容はひどいありさまで、大きな懸念が残る集会となりました。以下、当日録画、当日資料、関連情報などを若干そろえてご報告申し上げます。なお、この緊急集会を強い危機感から開催してくださった川田龍平参議院議員や、会場設営その他にご尽力をいただいた同議員の秘書・事務所の方々に対しては心より感謝申し上げます。

 

(関連)環境省「ゲノム編集技術の利用により得られた生物のカルタヘナ法上の整理及び取扱方針について()」に関する意見提出について

http://urx.blue/Mx9m

http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=195180033&Mode=0

 

(意見募集対象:上記サイトから)

資料1:ゲノム編集技術の利用により得られた生物のカルタヘナ法上の整理及び取扱方針について(案)

 http://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000178262

 

●(当日録画)ゲノム編集の規制を求める緊急集会1017【川田龍平参議院議員】 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=6q1FKFHdZYs&feature=youtu.be

 

(上記録画の1時間3分のところと、最後の方の2時間2分のところで、2回ばかり発言をさせていただきました。感謝しております。:田中一郎)

 

●(当日録画)20181017 UPLAN 食の安全と、ゲノム編集の規制を求める緊急院内集会 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=lG4IbjaPePY

(上記録画と同じ内容です)

 

 <別添PDFファイル:当日配布のレジメ>

(1)(PROGRAM)(10.17)食の安全とゲノム編集の規制を求める緊急院内集会(主催:川田龍平参議院議員)

「program1017_kawada_genomuhensyuu.pdf」をダウンロード
(2)(レジメ1)政府によるゲノム編集技術推進の方針(天笠啓祐
2018.10.17

「rejime1_amagasa_genomuhensyuu_suisinhousin.pdf」をダウンロード
(3)(レジメ2)ゲノム編集技術など遺伝子操作技術の規制と表示を求める意見書(天笠啓祐他 2018.10.17

「rejime2_amagasa_hoka_ikensyo.pdf」をダウンロード
(4)(レジメ3)環境省「ゲノム編集技術の利用により得られた生物のカルタヘナ法上の整理及び取扱方針について(案)」に関する意見(たねと食とひと@フォーラム 2018.10.17

「rejime3_tanehito_forum_ikensyo.pdf」をダウンロード
(5)(レジメ4)ゲノム編集を考える:技術と倫理的側面から(河田昌東(まさはる)2018.10.15

「rejime4_kawada_genomuhensyuu.pdf」をダウンロード
(6)(レジメ5)カルタヘナ法を見直し、遺伝子を操作した新育種技術応用生物すべてを規制の対象に(西分千秋 2018.10.17

「rejime5_nisibunn.pdf」をダウンロード
(7)(レジメ6)カルタヘナ法とは

「rejime6_karutahenahou.pdf」をダウンロード

(関連)20180525 UPLAN 河田昌東「暴走するゲノム操作技術~分子生物学者からの警告~」 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=MP7fTOe_9RM

 

 <環境省_カルタヘナ法におけるゲノム編集技術等検討会>

●環境省_中央環境審議会 自然環境部会 遺伝子組換え生物等専門委員会(総括サイト)

 https://www.env.go.jp/council/12nature/yoshi12-07.html

(第1回、第2回の開催が掲載されています)

 

(関連)ゲノム編集の概念の整理について(自然環境局外来生物対策室 2018.5.28

 http://www.env.go.jp/council/12nature/y120-35/mat03_4.pdf

 

 <関連サイト:ゲノム編集への規制関連>

(1)生物ゲノム編集:遺伝子削除、規制せず 環境省原案 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180712/k00/00m/040/096000c?fm=mnm

(2)社説:ゲノム編集生物の規制 新技術はなおさら慎重に - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180826/ddm/005/070/003000c?fm=mnm

(3)(別添PDFファイル)ゲノム編集でDNA消失も 塩基配列の一部 英研究チーム発表:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13590214.html

(4)(別添PDFファイル)欧州司法裁:ゲノム編集は遺伝子組み換え 規制対象と判断 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180726/k00/00m/040/186000c

(5)ゲノム編集の作物、遺伝子組み換えと同じ規制、欧州司法裁「リスク似ている可能性」(朝日 2018.7.27

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13608157.html

 

(6)ゲノム編集作物の野外栽培、国へ任意の届け出制、実効性に課題(毎日 2018.8.31

 https://mainichi.jp/articles/20180831/ddm/012/040/121000c

(7)ゲノム編集食品、ルールは? 肉の多い牛・芽に毒ないジャガイモ… 厚労省で議論開始:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13686708.html

(8)クローズアップ2018:ゲノム編集、届け出制 環境省、規制外も対象 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180821/ddm/003/040/036000c?fm=mnm

(9)質問なるほドリ:ゲノム編集、組み換えと何が違う? 特定遺伝子壊して改変 約20年前に開発=回答・須田桃子 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180821/ddm/003/070/049000c?fm=mnm

10)ゲノム編集食品 ルールは? 厚労省で議論開始(朝日 2018.9.20

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13686708.html

 

 <関連サイト:その他>

(1)環境省がカルタヘナ法におけるゲノム編集技術等検討会の第1回を開催 PEACE 命の搾取ではなく尊厳を

 http://animals-peace.net/experiments/env-genomeediting-h30-1.html

(2)環境省がゲノム編集に関する方針決定~倫理観の欠如した研究者の動画もアップしました PEACE 命の搾取ではなく尊厳を

 http://animals-peace.net/experiments/env-genomeeditting.html

(3)ゲノム編集と動物たち―苦痛を与える遺伝子操作はゆるされるのか PEACE 命の搾取ではなく尊厳を

 http://animals-peace.net/event/symposium-scienceethics.html

(4)市民バイオテクノロジー情報室~バイオジャーナル

 http://www5d.biglobe.ne.jp/~cbic/journal/no203/head.html

 

 <関連図書>

(1)ゲノム操作食品の争点-天笠啓祐/著(緑風出版)

 http://ur2.link/MKLa

(2)日本が売られる-堤未果/著(幻冬舎新書)

 http://ur2.link/MKK5

 

(参考)(別添PDFファイル)遺伝子ドライブ技術と生物多様性(天笠啓祐 DNA通信 NO.136 2017.1.19

「idensi_drive_amagasa.pdf」をダウンロード

(参考)「ゲノム操作食品の争点」天笠啓祐著|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/223305

 

 <関連サイト:有機農業クリップ>

(1)有機農業ニュースクリップ:■GM作物栽培:バイエルは欧州で「敗北宣言」 ゲノム編集は消費者アタックが必要と

 http://organic-newsclip.info/log/2017/17030781-1.html

(2)有機農業ニュースクリップ:■欧米消費者政策団体 新育種技術をGM技術とするよう提言・要請

 http://organic-newsclip.info/log/2016/16090741-1.html

(3)有機農業ニュースクリップ:■環境省 ゲノム編集とカルタヘナ法の関係整理に着手

 http://organic-newsclip.info/log/2018/18060927-1.html

(4)有機農業ニュースクリップ:■種子法廃止でGMイネ栽培はすぐ始まるのか

 http://organic-newsclip.info/log/2017/17060821-1.html

(5)有機農業ニュースクリップ:■理研:遺伝子組み換えでソラニンのないジャガイモを開発

 http://organic-newsclip.info/log/2016/16080722-2.html

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(川田龍平参議院議員)

●川田龍平 参議院議員 オフィシャルサイト - いのちを守る

 http://ryuheikawada.jp/

●命を守る参議院議員 川田龍平 公式ブログ

 https://ameblo.jp/kawada-ryuhei/

●参議院議員 川田龍平(立憲民主党)(@KawadaOffice)さん  Twitter

 https://twitter.com/kawadaoffice

●川田 龍平(かわだ りゅうへい):参議院

 http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/giin/profile/7007025.htm

草々

 

2018年10月18日 (木)

(12.13)オルタナティブな日本をめざして(第20回):「アベ自民党政治と丸山真男政治理論:「戦後民主主義」を再考する」(浅井基文さん)(新ちょぼゼミ)

前略,田中一郎です。

12月の新ちょぼゼミのご案内です。

 

●(別添PDFファイル)(12.13)オルタナティブな日本をめざして(第20回):「アベ自民党政治と丸山真男政治理論:「戦後民主主義」を再考する」(浅井基文さん)(新ちょぼゼミ)

「tirasi_sintyobo_asaisan_maruyama_abeseiji.pdf」をダウンロード

超国家主義的軍国主義に陥った大日本帝国がアジア太平洋戦争により滅亡して、早73年が経過しました。戦後の日本は、国民主権、基本的人権の尊重、徹底した平和主義、三権分立、地方分権自治などを柱とする新たな日本国憲法体制の下、「戦後民主主義」を営々と築き上げてきました。しかしながら、冷戦も終わり、ようやく世界に新たな時代が切り開かれるかと思われた1990年前後から、日本の政治情勢は経済や社会の状況とともにおかしな方向に迷走を始めているかのごとしです。今回は「戦後民主主義」の代表格とも言われる人物=故丸山真男氏に焦点をあて、同氏の政治理論にお詳しい浅井基文さんにおいでいただき、現在の安倍政権・自公政治を丸山理論からはどう解釈出来るのか、「戦後民主主義」を改めて再考する形でお話していただこうと思います。みなさま、どうぞこの機会をお見逃しなく。

 

講師:浅井基文さん(あさい もとふみ)さん 

プロフィール: 1963年、東京大学法学部を経て外務省に入省。アジア局中国課、条約局条約課、在オーストラリア大使館、在ソ連大使館、調査部分析課を経て、条約局国際協定課長、在中国大使館参事官、アジア局中国課長、イギリス国際戦略研究所研究員。 1988年に東京大学教養学部教授。その後日本大学法学部教授。明治学院大学国際学部教授。広島市立大学広島平和研究所(2011331日退職)。

 

日 時:20181213日(木)18時~21時(開場1730分) 

会 場:スペースたんぽぽ 参加費(資料代含む):800円(学生400円)

  たんぽぽ舎のあるダイナミックビルの4階 JR水道橋駅西口から5分:

  水道橋西通りを神保町方面に向けて左折、グローバルスポーツビル、

  GS跡地(セブンイレブン)を過ぎて鉄建建設本社ビルを過ぎたら左折。

東京都千代田区神田三崎町2-6-2  tel 03-3238-9035 fax 03-3238-0797 

Email: nonukes@tanpoposya.net URL: http://www.tanpoposya.com/

 

 <関連サイト>

(1)21世紀の日本と国際社会 浅井基文Webサイト

 http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/

(2)丸山眞男|21世紀の日本と国際社会 浅井基文のページ

 http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/maruyama/index.html

(3)丸山眞男の思想に学ぶ(公開講座)-追記-|コラム|21世紀の日本と国際社会 浅井基文のページ

 http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2016/850.html

 

 <私がお勧めする故丸山真男氏著書>

(1)丸山真男座談(1)~(10-丸山真男/著(岩波書店)

 http://u0u1.net/MEz5

(2)日本の思想-丸山真男/著(岩波新書)

 http://u0u1.net/MEyX

(3)現代政治の思想と行動 新装版-丸山真男/著(未来社)

 http://u0u1.net/MEzb

(4)現代日本の革新思想 丸山真男対話篇(上)(下)-梅本克己/著 佐藤昇/著 丸山真男/著(岩波現代文庫)

 http://u0u1.net/MEzk

草々

   

 

(報告)(10.15) オールジャパン学習会「私たちの命の源が危ない~水・種子・食の安全を守ろう!~」(平和と共生)

前略,田中一郎です。

 

(最初に若干のことです)

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1.(10.20)「子どもの甲状腺がんと「県民健康調査」」(白石草さん:Our PlanetTV )(オルタナティブな日本を目指して:第18回新ちょぼゼミ) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/our-planettv-18.html

 

(関連)(11.6)(福島)原発事故による放射能汚染の実態:隠された汚染とその深刻な現実 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/post-7da4.html

 

2.キャンペーン · 南海トラフ地震の危機が迫る中、伊方原発を再稼働するのは止めてください · Change.org

 http://ur0.link/MEcP

 

3.(メール転送です)女川原発再稼働の県民投票を実現する署名活動を行っています みなさまにお願いです

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

みなさま

「女川原発再稼働の是非をみんなで決める県民投票を実現する会」です。女川原発2号機について、来年2019年春にも規制委員会が「合格」をだすのではないか、といわれているなか、この102日から122日まで、女川原発2号機の再稼働について「県民投票条例」を求める直接請求署名活動を宮城県全域で行っています。122日までに、宮城県有権者200万人の2%、4万人の署名を集めなければなりません。

 

今のところ、地元マスコミ(テレビ・新聞)で取り上げられたこともあり、反応はすごくよく、街頭署名でも多いときには1時間に60筆を超える署名があつまります。ただ、まだ知らない人もいることも事実です。なのでみなさまにお願いです。ツイッターやフェイスブックなどで、リツイート、もしくはシェアして頂けると助かります。また、この情報をメールなどで拡散して頂けるとありがたいです。さらには、宮城県内のお友だちやお知り合いの方に「こういうのがあるよ」と教えて頂けると助かります。ぜひよろしくお願いします!

 

●ツイッター

 https://twitter.com/minnade_kimeru

●フェイスブック

 https://www.facebook.com/kimerukai/

●ホームページ

 https://minnadekimeru.jp/

 

4.沖縄関連 署名&イベント

(1)(別添PDFファイル)請願署名 STOP HENOKO:本土からの辺野古埋め立て用の土砂搬出計画を止めよう

「stop_henoko_syomei.pdf」をダウンロード
(2)(別添PDFファイル)STOP! HENOKO
署名呼びかけ(辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会 201810月)

「syomei_yobikake_henoko_stop.pdf」をダウンロード
(3)(チラシ)(10.25)辺野古基地NO!
これが民意だ

 http://www.labornetjp.org/EventItem/1538869237035staff01

 

5.行動予定 戦争させない・9条壊すな!総がかり行動

 http://sogakari.com/?page_id=67

 

6.(別添PDFファイル)(チラシ)(11.11)麻生辞任要求行動(カラー)

 http://www.labornetjp.org/EventItem/1539304553871staff01

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さる1015日、衆議院第一議員会館において「オールジャパン学習会「私たちの命の源が危ない~水・種子・食の安全を守ろう!~」」が「平和と共生」の主催で開催されました。以下、当日の資料を含めて簡単にご報告申し上げます。3人の講師のお話はタイムリーで大変いい内容の物でした。下記のVTRやレジメを是非ご覧になってみてください。

 

●(イベント情報)(別添PDFファイル)(チラシ)(10.15) オールジャパン学習会「私たちの命の源が危ない~水・種子・食の安全を守ろう!~」開催のお知らせ:平和と共生

 http://ur0.link/MEfZ

 

●(当日録画)20181015 UPLAN 「私たちの命の源が危ない~水・種子・食の安全を守ろう!~」 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=1-yZBBMcPOM

(2時間22分頃、質疑応答のところで質問をさせていただいています。「PFIにおけるバリュー・フォーマネーの計算方法は?」という質問です)

 

 <別添PDFファイル:当日レジメ他>

(1)(レジメ)社会的共通資本としての水(上)(関良基拓殖大学教授 2018.10.15

「rejime_sekisan_1015_1.pdf」をダウンロード
(2)(レジメ)社会的共通資本としての水(下)(関良基拓殖大学教授 2018.10.15

「rejime_sekisan_1015_2.pdf」をダウンロード
(3)(レジメ)法的見地からの水道民営化諸問題(上)(三雲崇正新宿区議・弁護士 2018.10.15

「rejime_mikumosann_1015_1.pdf」をダウンロード
(4)(レジメ)法的見地からの水道民営化諸問題(下)(三雲崇正新宿区議・弁護士 2018.10.15

「rejime_mikumosann_1015_2.pdf」をダウンロード
(5)水道民営化は何のため(秋山豊寛『生活と自治 2018.10』)

 

 <関連サイト>

(1)オールジャパン:平和と共生 All JAPANPeace and Coexistence

 https://www.alljapan25.com/

(2)オールジャパン:平和と共生とは=基本事項 オールジャパン:平和と共生

 https://www.alljapan25.com/about/

(3)平和と共生(@alljapan25com)さん  Twitter

 https://twitter.com/alljapan25com

(4)日本の食と農が外国の種に支配される 山田正彦 オフィシャルブログ Powered by Ameba

 https://ameblo.jp/yamada-masahiko/entry-12412540248.html?frm_src=favoritemail

(5)タネはどうなる?! 種子法廃止と種苗法運用で-山田正彦/著(サイゾー)

 http://ur0.link/MEgi

 

(参考)日米FTAを「日米物品貿易協定(TAG)」などと姑息な言い換えを行ってトランプのアメリカに全てを献上する売国奴内閣=アベ政権、もうこの連中を政治の世界から追い払いましょう!! いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/post-009b.html

早々 

 

2018年10月14日 (日)

「遺伝子いじり」無政府状態を許していいのか!? 環境省が「ゲノム編集」生物の環境影響規制を「名ばかり規制」にするパブコメを開始=このままでは近未来に修復不可能な深刻極まるバイオハザードが起きてしまう危険性大

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)

 

(最初に若干のことです)

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1.イベント情報

(1)(10.20)「子どもの甲状腺がんと「県民健康調査」」(白石草さん:Our PlanetTV )(オルタナティブな日本を目指して:第18回新ちょぼゼミ) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/our-planettv-18.html

 

(2)(イベント情報)(10.27)緊急のDVD上映と学習の集い:東海第二原発再稼働反対!(東京都北区「さよなら原発 in 飛鳥山 2018実行委員会」) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/in-2018-4a49.html

 

(3)(10.28)『週刊金曜日』創刊25周年記念集会のお知らせ 週刊金曜日からのおしらせ

 http://www.kinyobi.co.jp/news/?p=4016

 

(4)(11.6)(福島)原発事故による放射能汚染の実態:隠された汚染とその深刻な現実 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/post-7da4.html

 

(5)#脱被ばく実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判の会) 11.10(土)第11回新宿デモ 子どもを被ばくから守ろう! 家族も、自分も!

 https://fukusima-sokai.blogspot.com/2018/10/blog-post.html

 

2.福島原発刑事訴訟支援団より【ぜひ、見てください!!  広げてください!!】

 思いを込めて作りました。みなさんの心に届きますように

 

◆宣伝映像『この裁判見逃せない』◆

YouTube)版

 https://youtu.be/V_FKeOJ38oM

Facebook)版

 https://www.facebook.com/shien.dan.org/videos/272098930095065/

twitter)版

 https://twitter.com/shien_dan/status/1046223724288958464

(Webサイト)版

 https://shien-dan.org/

 

◆支援団オリジナルソング  『真実は隠せない』 ◆  

 https://shien-dan.org/

 

◆緊急出版!! ブックレット  

『東電刑事裁判で明らかになったこと 予見・回避可能だった原発事故はなぜ起きたか』 ◆ 

  海渡雄一編著、福島原発刑事訴訟支援団 福島原発告訴団 監修

  彩流社 定価1000円+税 

  http://www.sairyusha.co.jp/bd/isbn978-4-7791-2535-5.html

9月の公判までの最新版)

1016日発売開始 *一般書店、オンラインショップでも購入できます)

 

(関連)福島原発告訴団 お知らせ

 http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.com/p/blog-page_88.html

 

3.ハゲタカから企業を守れ。「内部告発」が日本経済のため必要な訳 - まぐまぐニュース!

 http://ur0.work/Mua6

 

(私は公益通報者保護制度(内部告発者保護制度)は、これからの日本の企業や産業、経済社会を、健全で活気があるものにしていくためには必要不可欠の「当たり前の」制度だと考えています。今日の公益通報者保護制度が機能しないのは、ひとえに賞味期限切れの消費者庁をはじめ、制度を創る政治や行政の側の「やましい心」にあると考えており、また、その背後には、今日の日本の企業におけるボンクラ経営者たちがいると見ています。

 

(1)制度の対象を大きく広げること、(2)公益通報者を保護するため、告発者の個人情報を告発された側に内通したものは重大犯罪者として罰すること、(3)公益通報者は賞賛され報酬を受け取る仕組みとする、(4)翻って、公益通報者への不利益処分は厳罰(経済罰)を持って対処し、その罰金を公益通報者に還元する、(5)誰でも憂いなく告発を可能とするため、受付窓口は弁護士らを中心にした別組織とし(内部告発オンブズマン)、その真偽を慎重に見極めて事態改善に結びつける(告発された企業や役所を公益通報(内部告発)の窓口にするのはマズイ=国も自治体も役所が企業と癒着している場合が少なくないから)、などの抜本改革が必要です。:田中一郎)

 

4.種子法:廃止受け独自条例案作成 市民団体、道に要望 /北海道 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180810/ddl/k01/010/155000c

 

(関連)日本の種子(たね)を守る会

 https://www.taneomamorukai.com/

==================================

 

メールの表題にも書きましたが、安倍政権・日本政府(霞が関関係省庁)は、今度は「遺伝子いじり」=バイオ・テクノロジーの世界で、とんでもないことをしようとしています。ここ数年、しきりにマスごみが報道する「ゲノム編集」という「遺伝子いじり」のバイオ技術について、その大半を「自由化」してバイオムラの「やりたい放題」にしてしまおうという「名ばかり規制」を入れようとしています。更にまた、医療の世界では、この「ゲノム編集」を用いて人間の受精卵の「遺伝子いじり」についても「GOサイン」を出そうというのですから看過できるものではありません(ヒト受精卵の「ゲノム編集」技術による「遺伝子いじり」については別途ご報告します)。

 

以下、簡単にこの問題についてコメントをいたします。既に(環境を守らない)環境省では、「ゲノム編集」生物の環境影響を全く軽視・無視した「名ばかり規制」案のパブリックコメントが始まっています。ついこの間の2018年7月に「御用学者・御用聞き」たちを集めて形だけの「審議会」を立ち上げて検討を始めたばかりだと思っていたら、もう異論も反論も懸念もすべて無視して、あらかじめ決めてあった「名ばかり規制=自由化」の規制案を結論付けて、形だけのパブリックコメントを実施しているのです。しかし、この内容はあまりにひどいものです。

 

(参考)遺伝子組換えや「ゲノム編集」を含む「遺伝子操作」への規制(後ほど詳述)

(1)環境影響規制:カルタヘナ議定書とカルタヘナ国内法(環境省所管)

(2)食品安全規制:食品衛生法(厚生労働省所管)

(3)食品表示規制:食品表示法(消費者庁、厚生労働省、農林水産省が各所管)

(4)医療倫理規制:業界自主規制ガイドライン(法制化は一貫して取り組まず、罰則なしのガイドラインのみ)

 

(関連)遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律(カルタヘナ(国内)法)

 http://urx.blue/MxKm

(関連)カルタヘナ法とは:農林水産省

 http://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/carta/about/

(ここに「第一種使用等」と「第二種使用等」の定義・説明があります)

 

これまでも、大学を含めて、「遺伝子いじり」=遺伝子組換え技術にかかる「研究の場」においてさえ、遺伝子が改変された生物(微生物など)が下水に棄てられるなどして環境影響懸念を高めてきています。今般、焦点化している「ゲノム編集」は、従来の「遺伝子いじり」=遺伝子組換え技術と基本的に変わるところはなく、ただ、①狙い通り操作できる成功率が高くなった、②操作方法が簡単になった、③コストが格段に安くなった、という3つが従来と違うだけです(注)。むしろ、それだけ利用が広範囲化し、より懸念が高まっていると言えます。ましてや、これがバイオ産業の手で実用化され、大規模に生産・利用が始まりますと、パブコメ案のような「無規制・自由化=無政府状態」のままでは大変な事態となりかねないのです。

 

(注)それをマスごみどもは、お気楽な宣伝文句をくっつけて、さも「ゲノム編集」が従来の「遺伝子いじり」とは違うかのごとき「虚像」を振りまく報道を繰り返しています。そして、この技術が人間社会に対しては様々な便益をもたらす「夢の技術」のごとく言い、他方で、その危険性についても、問題点についても、きちんと報道することなく、「ちょうちん記事」の垂れ流しのような愚かな報道ぶりを続けているのです。まさに、バイオムラとそれに癒着するアベ自民党政権・霞が関官僚への一種の忖度報道と言えるでしょう。

 

従来型の「遺伝子いじり」も、今般の「ゲノム編集」も、人間を含む全生物について、遺伝子の世界のことはほとんど分かっていないにもかかわらず、ほんの部分的な知識で、まさにご都合主義的に、人間の得手勝手な目的に利用しようとしているところに根本的な問題があります。人間でいえば、遺伝子だけでも何万もの数があり、それは1つの機能に1つの遺伝子が対応する、などという単純なものではありません。ある遺伝子が複数の機能を持ち合わせていることも判明し始めていますし、そもそも遺伝子がどのような秩序や生理作用で発現しているかもよく分かっておりません。また、これまでジャンクDNAなどと言われてきた非遺伝子領域のDNA塩基もまた、複雑な機能を持っていることも分かってきています。つまりDNAとその上にある遺伝子でさえも、相互連関性があったり、相互補完性があったり、発現したりしなかったり、していて、その全容のメカニズムはまだまだ未知の領域です。更に、これにエピゲノム=エピジェネティクスやDNAから生み出されるRNAの働きが加わります。

 

エピゲノムとは遺伝子の働きを制御する細胞内部の生化学的営みを言います。このエピゲノムがRNAなどとも複雑に絡み合って、巨大なミクロ世界における複雑系を創り上げていますから、今日の生物学研究の最前線の1つは、このゲノム・エピゲノム・RNAの複雑系の解明にあると言っても過言ではない状態です。要するに「全容はわかっていない=巨大な暗黒大陸」と言っていいものです。一つだけ例を挙げておきますと、遺伝子の病気と言われる「ガン」の全容解明はまだできていませんし、従ってまた、人類は「ガン」を制圧することもできておりません。何故ならガンの発生や成長や増殖や転移のメカニズムが解明しきれていないからです。遺伝子の世界は、その周りの生命現象も含めて「よくわかっていない」のです。(遺伝子どころか、人間の細胞や臓器や体全体のメカニズムや生命バランスなどについても未解明です)

 

(関連)「NHKスペシャル 人体 神秘の巨大ネットワーク第6集 生命誕生見えた!母と子 ミクロの会話」を見て:母子に恒常的な低線量被曝(外部被爆・内部被曝)が起きてしまったらどうなるかを想像してみてください いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/03/nhk-37f8.html

 

そこに人間が、わずかばかりの知識をもって「ゲノム編集」を含む「遺伝子いじり」に参入し、その部分的知識だけで生物やヒト受精卵を「改変」して利用しようというのですから、これは言ってみれば、その結果がどうなるかは「やってみなければわからない」=人類未知の「化け物生物」(特に微生物は危険です)が誕生しないとも限らないわけです。ですから、遺伝子組換え技術や、その新技術である「ゲノム編集」を研究において使う場合には「何が起きるかわからない」という前提で、慎重かつ厳重な規制の下で、後始末も含めてしっかりと管理されなければなりませんし、また、この未熟な技術をヒト受精卵に使うというのは、私は時期尚早と言わざるを得ません。ましてや、これを産業として企業や大資本が取り込んで、「遺伝子いじり」の生物群を商品として(たとえば食品として)大量に売り出していくなどということは、私は原則として許されないことだと思っています。

 

(さしあたり「ゲノム編集」の危険性で申し上げておきますと、「オフ・ターゲット」変異といって、遺伝子改変が「ねらった場所」以外でもたくさん発生してしまう現象が問題化していて、その多くが「1塩基多型」(SNP : Single Nucleotide Polymorphism 1つの塩基だけが改変される)であるために非常に見つけにくく、従って、予期せぬ遺伝子発現が起きて、場合によっては有害物質が、その「遺伝子改変新生物」の細胞内に産生されている可能性もあるという危険性が指摘されています。今から20年以上も前の昭和電工・トリプトファン事件を想起させるものがあります)

 

(関連)トリプトファン事件 - Wikipedia

 http://urx.blue/MxGn

 

(また、遺伝子組換え食品については、動物実験等による安全性実証試験をロクすっぽやらず、認可申請企業の言うがままにOKを出してしまう、だけでなく、こうした「遺伝子いじり」食品の表示さえも行わなくていい、そういう出鱈目な食品管理行政がアメリカや日本で罷り通っているのです(「実質的同等性」)。この遺伝子組換え技術の延長上にある「ゲノム編集」食品について申し上げれば、今般、政府・環境省・厚生労働省は、これを「無規制・自由化」しようとしているわけですから、当然ながら、安全規制も表示規制も「簡便化・手抜き」で行こうとしていることは火を見るより明らかです)

 

このままでは近未来に修復不可能な深刻極まるバイオハザードが起きてしまう危険性があります。危険性というよりは、ほぼ間違いなく起こると見ていいと、私は考えています。最大の危険生物は微生物や昆虫類などです。人間が気が付きにくい、発見しにくいからです。政府と癒着して規制を撤廃し、やりたい放題にやって、自分たちが利益を得て、何か悪いことが起きれば「トンズラ」する、このバイオムラの動きは、原子力ムラによる原発・核燃料サイクルをめぐる動きと瓜二つです。

 

しかし、原発・核燃料サイクル施設の過酷事故により環境放出された超危険な放射性物質は、物理法則に従って時間とともに減少していきますが、危険物質などを産生したり生態系を破壊してしまうような未知の「遺伝子いじり」生物が環境に出てしまうと、生物ですから「交配」もするし「繁殖」もします。しかも、微生物や昆虫類などの繁殖はすさまじい勢いで増えていきますから、いったん「これはまずい」となっても、ほぼその拡大増殖は止めることが出来なくなってしまう、微生物のように相手が人間の目には見えないものだった場合には、より深刻なことになってしまうのです。バイオハザードは、原発過酷事故の比ではない、人類滅亡・全生物の絶滅をもたらす可能性もないとは言えない、危険極まる危機的事態です。それが、この「遺伝子いじり」の新技術「ゲノム編集」の取扱い如何では現実化する可能性があるということです。

 

以下、今般の環境省のパブコメの内容と、その問題点を簡単にご案内いたします(今回は環境省のパブコメですが、まもなく厚生労働省のパブコメも始まるでしょうし、食品表示についても、いずれ消費者庁がパブコメにかけてくるでしょう。そして、ヒト受精卵の「遺伝子いじり」に関する医療関連の自主規制ガイドラインも、そのうちに発表されるものと思われます)。

 

●10/19〆切 環境省「ゲノム編集技術の利用により得られた生物のカルタヘナ法上の整理及び取扱方針について()」に関する意見提出について

http://urx.blue/Mx9m

http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=195180033&Mode=0

 

(意見募集対象:上記サイトから)

●<資料1>ゲノム編集技術の利用により得られた生物のカルタヘナ法上の整理及び取扱方針について(案) 

 http://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000178262

 

(ごちゃごちゃと、シロウトにはわかりにくい言葉で書かれていますが、上記サイトの一番最後に付いている「まとめ図」の「ゲノム編集技術の利用により得られた生物のカルタヘナ法上の整理及び取扱方針」をご覧になるのが手っ取り早いでしょう。要するに、核酸=遺伝子またはそのもとになる塩基などを入れないような「遺伝子いじり」=いわゆるノックアウト型、あるいは「遺伝子そぎ落とし」型、の場合には「規制対象外」にすると書かれています。何と、遺伝子を操作された生物であるにもかかわらず、カルタヘナ議定書やカルタヘナ(国内)法の規制対象にはならない・しない、などというトンデモ「解釈」ならぬ「ネジマゲ」を行って「無規制・自由化」するというのです。呆れた話です。また、そうでない場合でも「移入した核酸又はその複製物が残存しないことが確認できた生物」であれば「規制対象外」にするとも書かれています。

 

要するに、最終製品に外部遺伝子ないし核酸(DNA、RNA、塩基など)が残っていなければいい、ということなのでしょう(触媒などとして微生物を使う場合か? 食品添加物やワクチンなどの製造によく使われる方法です。しかし、核酸が残っていなくても、その使った微生物が既に予期せぬたんぱく質などを細胞内部に産生している可能性があります)。上記で申し上げた「オフ・ターゲット」変異という意図せざる遺伝子の改変のことについてはまったく触れられておりませんし、予期せぬたんぱく質などの産生についても言及はありません。ノックアウトなら「遺伝子いじり」は自由にやっていいという、この環境省の管理規制案は全くのデタラメで危険なものと言わざるを得ません。小さな核酸や遺伝子をノックアウト(削ぎ落し)するだけで、危険な新生物が生れてくる可能性は大いにあり得ますし、「オフ・ターゲット」変異の遺伝子改変が、よからぬ悪さをすることも十分にあり得ます。「規制対象外」にして「やりたい放題」にさせることは、無謀というよりも、規制当局としての「責任放棄」(責任逃れ)であり、また、バイオムラと癒着しての「犯罪的行為」とも言えるのではないかと思います(水面下で何かやっているのでは?)。

 

それから、この「まとめ図」下段の欄外には次のような注書きがあります。

「(注2) 宿主と同一の分類学上の種に属する生物の核酸のみを用いた場合(いわゆるセルフクローニング)、自然条件において宿主の属する分類学上の種との間で核酸を交換する種に属する生物(ウイルス及びウイロイドを含む)の核酸のみを用いた場合(いわゆるナチュラルオカレンス)については、施行規則第2条第1号(イ、ロ)及び第2号に該当するため、「遺伝子組換え生物等」に該当しない(本取扱方針の対象外)。」

 

これもまた出鱈目です。要するに、同じ生物や種の範囲内で「遺伝子いじり」をしている場合なら規制対象外とします、ということです。自然界で起きるから(注)、というのが理由ですが、かような言い訳は通用しません。人間が遺伝子をいじっていることに変わりはないからです(この2つは、もっぱら中国など海外での食品添加物の製造の際に利用され、それが日本へ輸入されてきます。食品添加物は現在では、ほぼ100%輸入です)。

 

(関連)(輸入食品に走るのは危ない)(報告)「遺伝子組換え」を「遺伝子組換えでない」とウソをついて安全審査をしない「遺伝子組換(GM)食品添加物」に関する情報 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-3e2a.html

 

(注)「自然界でも起きているから」は「遺伝子いじり」の「無規制・自由化」の理由になるのか?

 自然界で起きる突然変異には「自然淘汰」という「仕組み」があり、その突然変異した種や生物が環境への「適応」に失敗すると、その代か、その次の代くらいで、その生物や種は絶滅してしまいます。たまに生き残る場合もありますが、その場合は環境や生態系に深刻な影響をもたらす時もあるのです。自然界で起きることでもこういうことですから、人間が手をかけて突然変異を起こし、人間の都合で利用される「遺伝子いじり」生物は、環境への「適応」というスクリーニングがないまま、大量生産され、大量利用され、大量廃棄されますから、常に巨大なバイオハザードの危機にあると言っていいでしょう。「自然界で起きている」という言い訳は無意味です。それがどうした、ということであって、「遺伝子いじり」であることに違いはないのです。

 

 <「ゲノム編集」技術に対する4つの規制の方向>

(1)環境影響規制:カルタヘナ議定書とカルタヘナ(国内)法(環境省所管)

 今回、いわゆるノックアウト型、あるいは「遺伝子そぎ落とし」型、の場合には「規制対象外」にする、更に、「移入した核酸又はその複製物が残存しないことが確認できた生物」であれば「規制対象外」にする、という「案」が環境省より出され(「案」といっても、もう内定してしまっている)、それがパブコメにかけられた。

 

(2)食品安全規制:食品衛生法(厚生労働省所管)

 天笠啓祐氏(下記参照)によれば、「環境省などの方針が追認されただけでなく、カルタヘナ法では規制の対象とされた「1〜数塩基挿入する」操作も対象外とする方向で議論が進められている。遺伝子として働かないようなわずかな塩基の挿入だったらいいのではないか、という考え方だが、1〜数塩基であっても確実に遺伝子の働きを奪うことができる。この考え方が受け入れられると、従来は規制対象であった、遺伝子組み換え技術を用いてわずかな塩基を挿入する技術も対象外となる。」だそうである。冗談ではない。

 

(3)食品表示規制:食品表示法(消費者庁、厚生労働省、農林水産省が各所管)

 アメリカ政府やGM多国籍企業からの水面下での強い要請もあり、「遺伝子組換え」の表示も含め、「遺伝子いじり」食品はいずれ全ての表示が廃止される可能性が高い。消費者が黙っていれば、ほぼそうなるだろう。消費者は適切な表示がなければ商品を「選択」できなくなる。

 

(4)医療倫理規制:業界自主規制ガイドライン(法制化は一貫して取り組まず、罰則なしのガイドラインのみ)

 ヒト受精卵を「ゲノム編集」技術を使って「遺伝子いじり」を許可する方向だ。しかし、「実用化」まで行くかどうかは今のところ微妙。難病治療や不妊治療などを理由に、実用化の道を探る動きが水面下で起きている。

 

(それから、クリスパー・キャス9、という「ゲノム編集」キット(道具セット)は、使い方が簡単で値段も安いため、厳罰付きできちんと規制がなされなければ、だれでもこのキットを入手して、やたらめったら、環境にいる生物を「ゲノム編集」で遺伝子改変できてしまうという恐ろしさもあります。その辺についても今回の「無規制・自由化」案には言及がありません。

 

 以下、関連情報をご紹介しておきます。

 

 <別添PDFファイル:天笠啓祐氏レポート>

 遺伝子組換え技術や「ゲノム編集」に詳しい科学ジャーナリストの天笠啓祐氏のレポートをご紹介します。(1)は直近情報で必読です。下記のレポートについては、みなさまも書店や図書館などで原本を入手の上、是非ご覧になっていただければと思います。

 

(1)政府を挙げて急ピッチで進むゲノム編集推進体制(天笠啓祐『週刊金曜日 2018.10.12』)

「amagasa_genomuhensyuu_suisin_kinn.pdf」をダウンロード
 http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/002665.php

(2)ゲノム操作は人間と社会をどう変化させうるか(イントロ部分)(天笠啓祐『世界 2018.7』)

「genomu_amagasa_sekai_20187.pdf」をダウンロード
 https://www.iwanami.co.jp/book/b371288.html

(3)ゲノム編集への規制、日欧で正反対に(天笠啓祐『週刊金曜日 2018.9.14』)

 http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/002645.php

(4)日本におけるゲノム操作食品への規制(天笠啓祐著「ゲノム編集食品の争点」(緑風出版))

「genomuhensyuu_syokuhinkisei_amagasa_ryokufuu.pdf」をダウンロード
 http://urx.blue/MxLF

 

 <別添PDFファイル:その他>

(1)遺伝子を壊してつくったゲノム編集食品って?(朝日 2018.10.10

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13715773.html?ref=lettermail_1010_arti_mycate

(2)ゲノム編集作物の野外栽培、国へ任意の届け出制、実効性に課題(毎日 2018.8.31

 https://mainichi.jp/articles/20180831/ddm/012/040/121000c

(3)調べてみました 生活Q&A:ゲノム編集って、何?(『生活と自治 2018.10』)

「seikatu_qa_genomuhensyu_seikatutojiti.pdf」をダウンロード
 http://seikatsuclub.coop/coop/news/seikatsutojichi.html

(4)欧州司法裁判所:ゲノム編集は遺伝子組み換えとの司法判断(安田節子『いのちの講座 第112号 2018.8.29』)

「ousyuusihousaibansyo_genomuhensyuu_yasuda_inotinokouza.pdf」をダウンロード
 https://www.yasudasetsuko.com/vision21/

 https://mainichi.jp/articles/20180726/k00/00m/040/186000c

 

(欧州では、日本のようないい加減・デタラメを許さず、「ゲノム編集」についても、従来の「遺伝子組換え」と同様に、しかも日本のそれよりも厳しい安全規制・環境規制を入れる方向で動いています。:田中一郎)

 

 <関連サイト:動画>

(1)20180925 UPLAN どうなる?どうする?ゲノム編集の規制~厳しい規制を決めた欧州から学ぶべきこと - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=ReLuWSf-mD0

(2)20181012 UPLAN 【公開座談会】「不思議な紳士が語る 日本が目ざす不思議な未来」 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=K17HVH0g-VQ&t=5307s

(上記VTRの1時間23分頃に私も発言をさせていただいています:田中一郎)

 

 <関連サイト:その他>

(1)「ゲノム操作食品の争点」天笠啓祐著|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/223305

(2)私達の食の安全についての大切な話です。 山田正彦 オフィシャルブログ Powered by Ameba

 https://ameblo.jp/yamada-masahiko/entry-12408794563.html?frm_src=favoritemail

(3)生物ゲノム編集:遺伝子削除、規制せず 環境省原案 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180712/k00/00m/040/096000c?fm=mnm

(4)BS1 スペシャル =「ゲノム編集」食物:密着 食の未来の最前線(ご都合主義のマスコミによる遺伝子操作応用技術の軽率な賛美や過剰な期待は近未来の深刻なバイオハザードや巨大健康被害をもたらす危険性を高める) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2017/12/post-3f4e.html

 

(以下はメール転送です)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

10/19〆切 環境省「ゲノム編集技術の利用により得られた生物のカルタヘナ法上の

整理及び取扱方針について()」に関する意見提出について

 http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=195180033&Mode=0

 

環境省は、現在、専門委員会での結論をもとに、「ゲノム編集技術の利用により得られた生物のカルタヘナ法上の整理及び取扱方針について(案)」に関する意見募集(締切は1019日)を行っています。「遺伝子を操作・編集した作物や魚」の一部は従来の突然変異と変わらないので、さほどの規制は必要ないという案を示しました。しかし、緩い規制で野放しになっては、企業も国も学者も責任は取れません。

 

9月からは厚生労働省の遺伝子組換え食品等調査会でも、ゲノム編集等の新たな育種技術を利用して得られた食品の取り扱いに関する審議が始まりました。調査会としての意見のとりまとめは11月、パブリックコメントは来年2月頃と予定されています。今回の環境省の結論が、食品としての扱いにも波及することは、言うまでもありません。家畜の飼料としての安全性も、今年度中には審議される見込みです。

 

当会は、バイオテクノロジーの農業応用の完全禁止を求めているわけではありません。広い層の市民を巻き込んだ社会的議論をふまえて、適切な規制のあり方を考えていくことを訴えます。もとより有識者だけの論議では不十分です。生産者や消費者を含む市民一人ひとりが、当事者として意見を表明していくことが必要です。

 

この拙速な動きにストップをかけたいと考えています。できる限り多くの意見が出されるよう呼びかけをお願いいたします。※下記の意見につきましてはご参考まで

 

*たねと食とひと@フォーラムの意見

 https://nongmseed.jp/archives/3024

草々

 

2018年10月13日 (土)

経済政策を巡る議論です:(1)少子高齢化と公的年金問題(2)AI/ロボットの全面普及と人間労働(3)消費税増税とタックスヘイブン向け「過大支払利子税制」のズル(4)その他

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

(最初に若干のことです)

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1.10.20東海第二原発運転延長STOP!首都圏大集会(東京・千代田区 日本教育会館)

 http://www.labornetjp.org/EventItem/1536484209364matuzawa

 

(関連)(イベント情報)(10.27)緊急のDVD上映と学習の集い:東海第二原発再稼働反対!(東京都北区「さよなら原発 in 飛鳥山 2018実行委員会」) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/in-2018-4a49.html


 
(関連)(イベント情報)(11.13)緊急ちょぼゼミ「首都東京が危ない! 徹底検証 東海第二原発再稼働容認」 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/post-cc7b.html

 

2.アソウやめろ!財務省前アピール行動&デモ(東京・霞ヶ関)

 http://www.labornetjp.org/EventItem/1539304553871staff01

 

(関連)(別添PDFファイル)(チラシ)(11.11)麻生辞任要求行動 & 辞任要求署名用紙

 http://chikyuza.net/archives/88040

(関連)(別添PDFファイル)麻生財務相の追放運動拡大、辞任要求の署名活動開始(日刊ゲンダイ 2018.10.11

 http://www.asyura2.com/18/senkyo252/msg/124.html

 

3.キャンペーン · 南海トラフ地震の危機が迫る中、伊方原発を再稼働するのは止めてください · Change.org

 http://urx.red/MtOB

 

4.(別添PDFファイル)言論の自由(山口二郎 東京 2018.9.30

 https://plaza.rakuten.co.jp/bluestone998/diary/201810070000/

 

(関連)(別添PDFファイル)国会議員会館 9条タグ着用入館×(東京 2015.10.7

 http://urx.red/MtP0

 

(山口二郎先生のおっしゃることはごもっともだけれど、他方で、永田町の議員会館では、上記のようなことを会館管理を受託するセキュリティ会社が今でもやっているのですよ。こっちの言論・表現の自由の妨害の方がよほど深刻な問題だと思うけれど、誰も何も言いませんね。議員会館なのに国会議員も知らん顔、日弁連も大学教授も、市民団体も労組も、何にも言わない。どうなっとるの? 一体誰が、どんな責任で、やっとるのでしょうね? 一度、山口二郎先生も「九条バッチ」でもつけて議員会館を訪問されてみるといいです。できれば他の政治学の先生方も一緒に。:田中一郎)

 

5.「九条の会」オフィシャルサイト:メルマガ登録

 http://www.9-jo.jp/

 

6.【変人がまともに見える】小泉元総理「憲法改正なんか、できるわけない」「憲法改正というものは与党、野党が協力してやらなきゃ。野党第1党と協力してね。憲法改正は選挙の争点にしてはいけない」 - 健康になるためのブログ

 http://urx.red/MtPZ

 

(関連)小泉元首相“ストップ改憲連合”結成 「来年は無理で一致」|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/239263

(関連)小泉元首相が政権批判「憲法改正、来年にできるわけない」|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/239115

 

(関連)安倍「改憲」の焦点はただ一つ 少数説で争う時ではない|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/239191

(関連)合計三歩も後退したところから出発する改憲論議の前途多難|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/239197

 

7.「若者は玉城デニー氏を嫌い佐喜眞氏に投票」というウソ【データで分析する沖縄県知事選挙と俗流若者論】(古谷経衡) - 個人 - Yahoo!ニュース

 https://news.yahoo.co.jp/byline/furuyatsunehira/20181003-00099125/

 

(おっしゃることはその通りだけど、しかし、佐喜眞候補への投票数の方が玉城デニー候補への投票数を少しばかり上回っている他、若い世代ほど投票率がやけに低い。やっぱりおかしいと思うね、沖縄の若者たちは。佐喜眞候補がどういう人物で、どういうことをしようとしているのか、よく見て、よく考えたのか? 誰かと議論してみたのか? 特に玉城デ二―氏を支持している人たちとだ。私は???ではないかと思う。若者がバカモノになる時、その国は没落から滅亡へと向かっていく。何故なら、人間の一般的傾向として、青春時代がだいたいにおいて純粋で精神的に自由であり、かつ多感で正義感も働き、処世術は未熟かもしれないが、社会のことについての判断は直感的で「まとも」である傾向が強いからだ。自分の世代の経験で言っても、だいたいの人間は年をとるにつれて悪いところがどんどん大きくなり、悪いところほど頑固で融通が利かなくなっていくものだ。だとしたら、沖縄の若者たちの多くは、その未来が私は暗いと思う。投票という政治判断のツケは、投票した有権者が全て背負わされる。今後の投票行動の判断時によく心得ておくことだ。もちろん棄権することも含めてである。:田中一郎)

 

8.その他

(1)(別添PDFファイル)「歴史問題いじめ」窓口に右派団体、外務省 問われる見識(東京 2018.10.8

 https://japanese.joins.com/article/864/245864.html

(2)(別添PDFファイル)マイナンバー「カード」はもはやいらない(イントロ部分)(新垣洋『週刊金曜日 2018.9.28』)

 http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/002655.php

(3)【水道民営化のリスク】豪雨災害から3か月、広島県呉市の被災地では断水が続く⇒呉市「民間の水道の修理に原則として税金は使えない」 - 健康になるためのブログ

 http://urx.red/MtR4

(4)五輪経費、3兆円規模か=既に8000億円、公表せず検査院「関連性整理を」(時事通信) - Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181006-00000056-jij-soci

(5)菅氏に「帰れ」のヤジ 翁長前知事の沖縄県民葬で会場騒然|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/239194

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経済政策を巡る他のMLでの議論です。

 

1.安倍3選後が年金改革「最後のチャンス」、日本の対応は遅すぎる DOL特別レポート ダイヤモンド・オンライン

 https://diamond.jp/articles/-/180246

 

以下はメール転送です(抜粋)。

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ダイヤモンド・オンラインから情報提供です。(中略)長生きできるというのは、社会として慶賀すべきことですが、そのコストを考えると暗雲が生じます。日本は先進国でも冠たる長寿国で、それは年金の平均受給期間の長期化を意味します。年金は終身でないと「姥捨て山」になります。予算の都合で90歳で打ち切りです、後は自分で御願いしますとはできません。

 

そうすると、長寿化すればするほど平均受給期間が長期化します。原資が一定とすれば対策は二つです。受給金額を引き下げるか、支給開始年齢を引き上げるかです。支給開始年齢を70歳にすれば平均受給期間は5年短縮されて11年と滞納処分の先進国並みになります。もっとも長寿国の日本で支給開始年齢が低いという問題に対応できますが、その対応で良いのか、というのがここでの議論の焦点です。

 

(中略)これは日本社会の複合的な問題であり、賃金格差という現役世代の問題でもあります。私は、高負担・高福祉社会に切り替えていくべきと思ってますが、その前提に、年金という老後格差だけでなく、正規・非正規という問題とそれに伴う賃金格差の問題に取り組むべきと思っています。八代さんもそのような指摘で、同一労働同一賃金を唱えていますが、その根底に年功序列賃金批判があります。年功というのは「同一労働同一賃金」を否定するという理解です。これまた難しい問題です。

 

社会保障費のあまりに困難な問題を考えると、これは社会保障だけで解決できる問題ではないと気がつきます。社会保障の問題として、年金の財源とか支給年齢とか、物価スライドとかいうことでは到底解決できないことに思い至ります。現役世代として稼ぎ方についても根本的な改革がないと辻褄は合いません。お金をどう稼ぐのか、お金をどう集めるのか、その両方を同時に考えないとどうにもならないようです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

(田中一郎コメント:一部加筆修正)

 いただいた下記の八代尚宏氏の主張ですが、同氏は小泉・竹中時代から電力の自由化や労働法制の改悪など、まさに市場原理主義政策の先頭を切って財界や自民党政府の「御用」言論を展開してきた人物で、この約20年間の「日本の衰退・没落」の重大責任者の一人です。ここに取り上げられた公的年金制度の持続可能性の問題は、少子高齢化が本格化してくる日本にとっては重要な問題ですが、しかし、それを考える際に、この八代尚宏氏の主張を素材にするのはいただけません。むしろ私たちがしなければならないことは、この八代尚宏氏のような主張こそを徹底的に批判しなければいけないだろうと私は思っています。長くなりますから、簡単に八代尚宏氏の主張の欠陥を上記レポートの範囲内で例示しておきます。

 

(1)おっしゃるように公的年金問題を持続可能とするためには、働く者の「働き」をきちんと保障し、その報酬もまた、きちんと保障する「社会の仕組み」が必要です。それが八代尚宏氏によれば、年功序列賃金の廃止=成果主義賃金であり、また、同一労働同一賃金だというのは、私から見れば、あまりに対症療法的で場当たり的・ご都合主義的という他ありません。真っ先に改正すべきは、派遣労働や請負労働など、いわゆる非正規労働制度の濫用の防止なのではないのでしょうか!? なぜそれを言わないのでしょう!?

 

(関連)「誰の助けの手も届かなかった 1人のオーバードクターの死」(2018.9.21

 https://diamond.jp/articles/-/180232

 

(八代尚宏氏をはじめとして、市場原理主義者たちは、こんな状況を放置しておいて、何を言っているのか!? ということでしょう。このまま行きますと、数十年後には無年金者や少額年金者が激増して生活保護に受給希望者が殺到し、生活保護制度もまたパンクする事態となりかねません。もし、そうでなければ、餓死者や凍死者が多く出るでしょう。また、健康保険や介護保険なども、こうした人たちには制度として機能しない可能性が高いようにも思われます。現状がこのままでは持続可能ではないことは年金だけではないのです)

 

(2)年功序列賃金の廃止は、いずれ定年制延長により高齢者雇用を余儀なくされる大企業群の代弁をして、そうした高齢者の賃金水準をドラスチックに引き下げるための口実であり、また、同一労働同一賃金は、非正規労働制度の濫用を続けたいがための隠れ蓑にすぎません。常々私が申し上げているのは、同一労働同一賃金などは絶対に実現しない、というもので、賃金の理不尽な格差を合理化する理屈はいかようにも用意できるからです(むしろ福利厚生などの面で正規・非正規の格差を法律で禁止することの方が効果があります)。背景には、賃金をあくまで「成果」でしか評価しないという、企業側に片寄った考え方が無意識に支配的になっているということがあると私は思います。

 

しかし、賃金は成果給であるとともに生活給であるべきだ、と私は考えていますから、年功序列何が悪い、と思っているのです。現在の日本社会においては、年齢が高くなれば生活の必要経費も増えてきますから、年功序列賃金は当然のことだと考えています。今時点で若い世代も、いずれ年を取っていくわけですから、世代間の不公平などということは私は「為にする議論」だと考えています。私は政府や企業経営者に原則として雇用を継続する義務(代替仕事の確保を含めて雇用を守る・保障する義務)があることを法律で定めるべきではないかとも思っています。企業や経済は人間のためにあるのであって、その逆ではないからです。(また最低賃金の大幅引き上げが必要なことも言わずもがなです。)

 

(3)年金の支給年齢を繰り上げるというのなら、それとセットで高齢者の就職体制を堅確なものとし、きちんとした報酬や処遇などがなされる制度や仕組みを創れ、ということです。年金支給開始年齢だけを切り上げられたのでは、我々生活者はたまったものではありません。

 

(4)社会保障と消費税の問題については常々申し上げてきたとおりです。消費税などと言う前に、やることがあるだろ! ということです、一部の巨大企業に内部留保450兆円(表に出ているものだけ)、これは一体何なのか!? そもそも政権交代を求める市民運動・社会運動が、消費税率引き上げの必要性や、公正な税制とは具体的にどのような税制なのかをほとんど議論しない現状を、みなさまはどうお考えですか?

 

(5)諸外国と比較して、企業側の公的年金制度や各種社会保障制度への負担が、保険掛け金や納税の合計で見ると少ないのではないかというのが私の推測です、それは非正規労働者の爆発的増加により決定的になっていると言っていいのではないかと思います。私は非正規労働者についても、社会保障保険の掛け金を企業側にも負担させるべきであると考えています(さしあたり国民年金と国民健康保険・介護保険の掛け金を非正規雇用者数に比例して税として徴求し半額負担させる)。ともかく、社会保障制度の負担の在り方もよく考え直す必要があるでしょう。社会保険掛け金が消費税とならんで、ひどい逆累進制度になっていることは多くの人が指摘しています。

 

(6)昨今のニュースでは、日米FTA2020年東京オリンピックの必要経費問題、そしてアメリカからの武器の大量・巨額購入の密約問題があります。ムダなダム建設や道路・港湾・漁場整備なども止まりません。財政が持たない、なら、かようなことはやめればいい。一方で、デタラメ三昧を許しておいて、他方で、一般庶民の老後の糧に手を付けようとする欺瞞性、許せないな、という感じです(詳細は別メール)。

 

(7)八代尚宏氏の議論などは批判の対象でありこそすれ、参考になる主張など皆無に近い、いびつな市場原理主義です。日本にはまだ、他にも貴重な発言をして下さっている方はいらっしゃいます。下記は来月、鹿児島大学の伊藤周平先生に上京していただいて開催する勉強会です。八代尚宏氏ではなくて、伊藤周平先生、のお話にご注目ください。社会保障制度の専門家として著書も多く出版されています。ご一読いただければと思います。

 

●(11.16)「社会保障制度改革と財政問題」(伊藤周平鹿児島大学法文学部教授)(オルタナティブな日本を目指して:第19回新ちょぼゼミ) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/19-6a4d.html

 

(関連)「年金の失業保険化」という現実を、安倍首相は国民に真摯に語るべきだ! - 政治・国際 - ニュース|週プレNEWS[週刊プレイボーイのニュースサイト]

 https://wpb.shueisha.co.jp/news/politics/2018/10/06/107208/

 

(関連)2020年、限界の見えたアベノミクスの「出口戦略」で年金が消える? - 政治・国際 - ニュース|週プレNEWS[週刊プレイボーイのニュースサイト]

 https://wpb.shueisha.co.jp/news/politics/2018/10/06/107231/

 

(関連)公的年金ルール改定で高齢者負担膨らむ プレジデントオンライン

 https://president.jp/articles/-/26131

(関連)安倍政権が目論む「年金68歳支給開始」の標的は団塊ジュニア マネーポストWEB

 https://www.moneypost.jp/326687

(関連)株高・収益増でも給料は上がらない…。日本人がこの不条理から抜け出す方法は?=斎藤満 マネーボイス

 http://ur0.work/Mu1s

 

2.さあどうする? NHKスペシャル マネー・ワールド ~資本主義の未来~第2集 仕事がなくなる!?

 

NHKスペシャル マネー・ワールド ~資本主義の未来~第2集仕事がなくなる!?

 http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20181007

 

(関連)NHKスペシャル 「マネー・ワールド~資本主義の未来」第2集 仕事がなくなる!? - 動画 Dailymotion

 https://www.dailymotion.com/video/x6v0qwy

 https://www.youtube.com/watch?v=KsrLOV33Fh8

 

(田中一郎コメント)

 以前にも、このMLで、このテーマについて、少し議論がありました。このシリーズの第1集のマネーはくだらなかったので、途中で見るのをやめてしまいましたが、このAIとロボットの問題についての第2集は少し考えながら見ました。みなさまもご覧になられてはいかがでしょうか?

 

私は、番組のゲストとして呼ばれて出演していた孫正義氏の態度は、私たちに対する資本家としての挑戦状と受け止めました。そして、その隣にいたもう一人のゲストのおばさまは、なかなか言いにくいことをズバリと言っていて、なかなかいいぞと思った次第です。NHKに出てくる大学教授なんぞはロクなのがいないので、このおばさまは「希少価値」があると思います。

 

AI・ロボットに仕事を奪われて、スカンピンとなった労働者には、BI(ベーシックインカム:AIに対してBIとは、シャレた組み合わせだ)で最低限の生活費が政府から支給される、などという「解決策」が出されておりましたが、思わず「アホか!」とつぶやいてしまった次第です。必要ならば、議論を続けましょう。

 

(田中一郎コメント:追加)

 まずは抽象的なところからの処方箋です。

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私もこの問題について、もう少し考えて何かを申し上げなければいけないのですが、さしあたり抽象的なレベルでの処方箋もどきのようなことを書いて、もう少し、考えてみたいと思っています。以下をご覧ください。

 

NHK放送の中でも言われていたように、これからやってくるAIやロボットの全面的活用の時代というのは、一握りの「資本家」(直接・間接に株式等を通じて)が支配する巨大多国籍資本が、もっぱら人件費という「コスト」を削減するために、この技術を使い、圧倒的多数の人間を生産の現場から、従ってまた、所得を得る機会から追放してしまうことで起きてくる大問題です。

 

その結果、追放された人々は所得がなくなって苦しむのですが、しかし、それだけにとどまらず、無所得に苦しむ人々の数が激増して、大資本や企業が提供する財・サービスを購入する「購買力」も消えてしまうため、そもそも経済が回らなくなる=資本主義が行き詰まって世の中が大変な事態に陥る、そんな矛盾した状態がクローズアップされていました。マルクス経済学の言葉で言いますと、資本構成の高度化とそれに伴う利潤率の傾向的低下、ということになりますし、また、再生産表式における齟齬から生まれる過剰生産恐慌の発生であり、また資本蓄積の歴史的傾向ということです。

 

問題は、この矛盾というか、行き詰まり状況を、どのようにしたら解消、ないしは克服して、人間社会は発展を続けられるか、経済成長を続けられるか、人間生活や人間社会をまっとうに維持できるか、という問題だということです。

 

それで私の(抽象的)処方箋ですが、たとえば次のようなものを考えております。

 

1.AIやロボットの本格導入・全面的普及に伴い、財・サービスの生産を「私的」なものから「社会的なもの」に転換していく。その「生産の社会化」の中には、生産物ないしは利益・付加価値の分配の社会化も含まれている。「社会的」な生産は、生産・分配・所得の意思決定が「社会的」になされるということを意味する。

 

2.組織の利益や効率性や巨大化やファーストを最上位において活動する経済ではなく、人間の福祉や生活の向上を最上位に置き、スマート的スモールやスローにも価値を見出せる経済を徐々に実現していく体制づくり。アマルティア・センが言う「合理的な愚か者」から脱却し「合理的な賢者」がつくる社会を目指す人間活動、特に政治とそのリーダシップを実現する。

 

(従って、今日の自民党や財界・大企業群は撲滅・解体せねばならない「悪の巣」である=これが出来なければ、NHKが描くように、AIやロボットの本格導入と全面普及により、数十年後には日本は「夜明け前」のまま、やっかいな「暗黒時代」に転落していくだろう(いや、その前に原発・核燃料サイクルの再びの過酷事故で破滅している!?))

 

3.上記の少し具体的な在り方を申し上げると、財・サービス生産を行う組織を、資本主義的な株式会社組織から、①公共サービスへ転換、②総有型市民ビジネス化、③協同組合ないしは共同会社(資本投資額の多寡により意思決定の優先度を決める方式をやめる)、など、組織を非資本主義的にする方法が考えられる。また、市場経済だけに依存するのではなく、政府や自治体支援などに支えられながらも、非市場での経済活動を拡充していく方法もある。(AIに対しては、BI(ベーシックインカム)ではなくて、CI(co-operative initiative))

 

3.もう一つは、AIやロボットの導入の目的を「単純な労働力コスト削減」(人間労働の単純な代替)とすることを許さないルールを法制化し、導入する企業に対して、労働者保護対策を義務化する(たとえば、代替仕事の開発など)ことも考えられる。

 

4.更に、政府によるAIやロボットで代替困難な仕事へのインセンティブを付け、労働人口を非AI・ロボット型ワークへ誘導する。教育・保育や介護、あるいは芸能・芸術・監査・コンサル(相談業務)・各種設計、地域振興や農林水産関連産業などです。また、AIやロボット開発では、人間代替型よりも人間支援型のものを中心に開発を進めていくという「開発方法論」もありうるのではないか。(AIやロボットの開発は自由にしてもいいけれど、それを大量に活用して生産現場に導入する場合には、当分の間は「許可制」にする方法もある)

 

5.AIに対してBIではなく、生活保護制度を柔軟に組み換え、行政による生活支援サービスを充実させる。現金支給だけでなく、公共サービスの現物支給も考えられてよい。(一律支給バラマキなどというアホなことをするのではなく「権利としての受給」概念を確立して法制化し、だれでもいつでも、困った時にだけ利用できる制度として定着させる)

 

6.独占資本主義・寡占資本主義の解消(独占禁止法体系の抜本的見直し、公正取引委員会の抜本改組など)

 

7.公正な税制を「応能負担原則」の下で実現する。財源確保は、国民全体として、重かろうが軽かろうが、公正で公平でなければダメ。

 

8.日本国憲法を文字通りに実現できる政治体制の確立と社会的正義の実現=生活保守主義を克服すること。

 

9.上記で、最大の妨害物ないしは障壁となるのは、国際経済協定、ないしは貿易や国際投資などの国際経済・金融のあり様だと、私は考えている。これを乗り越えるには、簡単に言えば、企業に生産立地国のチェリーピッキングを許さない(資本移動の完全自由を許さない)ということが重要かなと思っているところ。具体的にどうするかは、これから熟慮。少なくともタックスヘイブンのような「アン・フェア」は撲滅だ。

 

まだ、他にもあると思いますが、課題は、こうしたことを、具体的にどのように、どういう順番で、どこが主体となって実現していくか、ということです。これからゆっくりと考えていかねばと思っているところです。ともかく、AIにしろ、ロボットにしろ、そもそも論でいえば、人間の代わりに働いてくれるのなら、単純にそれ自体はOKであり、喜ばしいことです。それが何ゆえに労働者の生産現場からの追放と貧富格差の極度な拡大に帰結してしまうのか、それを考え、それを矯正することこそが、私は経済学の役割であり使命だと思っております。非歴史的な発想で、経済体制の在り方を深く考察せず、特定の生産関係を前提に、AI/ロボット悲観論を言うのは、私は違う、と思っております(以前にも申し上げた通りです)。

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3.消費税増税とタックスヘイブン向け「過大支払利子税制」のズル

 みなさまは「過大支払利子税制」などというものをご存知でしたか? 下記の2つの開設サイトをご覧ください。

 

●過大支払利子税制の概要 財務省

 https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/international/335.htm

 

●過大支払利子税制(Japanese Earnings Stripping Rules KPMG JP

 https://home.kpmg.com/jp/ja/home/insights/2013/10/taxjesr.html

 

こうした税制に詳しい方の説明を見てみましょう(以下はメール転送です:一部切り貼りしています)。

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「過大支払利子税制」は多国籍企業が利子支払いの名目で所得をタックスヘイブンの子会社に支払って税をのがれることを封じるための税制ですが、どこからどこまでが通常の利子支払いで、どこから先が税逃れのために利子支払いかを外部から区別するのはむつかしいので、利子支払いが企業の所得のうちのどのくらいの割合を占めているかを見ることによって外形的に判定して、網をかけようというルールです。

 

「調整所得」というのは大雑把に言えば企業の所得です。OECDBEPS報告書(行動計画4)は「調整所得」に対する支払利子の比率の上限を1030%とするルールを各国に勧告しています。日本の「過大支払利子税制」はこの上限を50%としていますが、利子支払いを所得の半分まで認めるというのはいくら何でも大甘と言わなければなりません。

 

これをBEPSルールに足並みをそろえようという与党の税制大綱の方針は、遅きに失しているとは言え、いわば当たり前の改革提案です。このようなごく当たり前の国際ルールにさえ抵抗する日本の経済界、さらに経済界の身勝手な横車を後押しする金融庁や経産省などは一体何なんでしょう(この提案に対して、経団連、日本証券業協会、全国銀行協会、信託協会、日本損害保険協会、生命保険協会など、経済界・金融界が「わが国企業の経済活動に影響が出る」、「金融マーケットに悪影響がある」などと、一斉に反対の声を上げており、政府側も金融庁、経済産業省が見直しに慎重な対応を求めています)。

 

これでは日本の税制に対する国民の信頼はますます失われるでしょう。日本の税制改革において最も優先的な課題は信頼の回復です。タックスヘイブンを改革しても得られる税収は大した額ではないなどといって、今ある不公正とまともに闘わないで、安易に消費税増税に頼ろうとするのではなく、まず私たちが取り掛かるべきは、公正な税を実現し、税の信頼を回復することが大切です。

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まったくおっしゃる通りではありませんか? 上記のサイトを再掲しますが、

 

●過大支払利子税制の概要 財務省

 https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/international/335.htm

 

このサイトには「わが国の場合、過大な支払利子を利用した所得移転を防止する措置が十分でなく、支払利子を利用した課税ベースの流出のリスクに対して脆弱」と書かれていて、税務当局である財務省も、我が国の「過大支払利子税制」が不十分であることを認識しているようです。しかし、その是正はしていない。政治の力が働いて「できない」ということなのでしょう。

 

●過大支払利子税制(Japanese Earnings Stripping Rules KPMG JP

 https://home.kpmg.com/jp/ja/home/insights/2013/10/taxjesr.html

 

ここに「調整所得」の定義がありました。

「調整所得金額:

繰越欠損金の損金算入、受取配当等の益金不算入等一定の規定を適用せず、かつ、寄附金の全額を損金の額に算入して計算した場合の所得金額に、関連者純支払利子等の額、損金の額に算入された減価償却費及び貸倒損失の額を加算した金額をいう。」

 

私が注目したのはその次です。

3. 超過利子額の損金算入

過大支払利子税制の適用により損金不算入とされた超過利子額は、7年間繰り越され、調整所得金額の50%から関連者純支払利子等の額を控除した残額を限度として、損金の額に算入される。」

 

つまり、ある年度に損金算入しきれなければ、次の年度以降、7年間も繰り越して、損金処理していいですよ、という規定です。ただでさえ「不十分」と言われている「過大支払利子税制」なのに、損金と認められなかった分は翌年以降に損金にしてあげる=税金を軽くしてあげる、という主旨の制度でしょう、これは。こんなもの、廃止しろよ、と言いたくなりますね。

 

私たちがあずかり知らない、こういう「税逃れ奨励制度」のようなものが、日本にはたくさんあるような気がします。大掃除が必要です。また、消費税については、私は次のように考えています。消費税を増税して社会保障の費用に充当すべきだと主張する人たちに対しての反論です(一部加筆修正しています)。

 

消費税の資金使途は、既に法人税減税や自動車減税、あるいはアメリカからの武器購入や高速炉アストリッド計画、あるいはムダなダム建設2020年東京オリンピックなど、「1%」のためのロクでもないことに先行して使われており、後からやってくる税率アップによる税増収は、基本的に社会保障なんぞに回している余裕はない、ということなのです。既に東日本大震災の復興資金確保のための増税は、所得税をそのままにして、法人税だけが廃止されています。その代替財源もまた、消費税です。過去を振り返れば、法人税と所得税の減税金額と消費税増税の金額がほぼ見合っています。目に見える「事実」がその背後にある隠れた「事実」を浮き彫りにしているのです。

 

何度も申し上げておりますが、社会保障なんぞは消費税増税を飲み込ませるために使われるオブラートのようなもので、消費税とその出鱈目な資金使途は「一体のもの」として進められていることを見抜いておく必要があります。また、消費税増税が10%やそこらで終わることもありません。20%台へ向けて引き上げ策動は続いていくでしょう。この税制はきっぱりと廃止へ向けてハンドルを切ることが必要です(私は付加価値税としての消費税を奢侈品物品税に移行することを提唱しています。その際、税率を現行の8%よりも少しずつ引き上げて15%くらいにしていけばいいのではないかと思っています)。

 

消費税という逆累進型で中小事業者泣かせの税制で広く税金を搾り取り、そのカネの一部を普遍主義的政策でばらまく、などという「縮小再生産型マッチポンプ政策」に賛同などしておれないのです。公正な税制を徹底して追及すること、「今そこにある危機」を救うきめ細かな社会(保障・福祉)政策、これが市民運動・社会運動の使命です。

 

(関連)消費増税、リーマンのようなことない限り来年10月に実施=菅官房長官 (ロイター)

 https://web.smartnews.com/articles/fhiEtNUk4rN

 

4.その他 経済政策・経済問題に関する報道など

(1)(別添PDFファイル)ベーシックインカムは幻想、まずは最低賃金を見直すべきだ(『週刊東洋経済 2018.10.14』)

 https://premium.toyokeizai.net/articles/-/18995

(やっとまともな議論が見つかりました。市販のマスコミ紙誌では珍しい議論ですが、一読に値する貴重なものだと思います。:田中一郎)

 

(2)(別添PDFファイル)建設国債が潰す日本の将来(『選択 2018.10』)

 https://www.sentaku.co.jp/articles/view/18291

(建設国債そのものが日本の将来を潰すというよりも、建設国債で調達したカネの使い方が出鱈目だという主旨のレポートです。:田中一郎)

 

(3)中小企業、存続へ合併仲介に注目、全国の6割超、後継者不在が深刻化(東京 2018.10.7

 http://ur0.work/Mu1l

 

(日本の経済活性化や地域経済の復興のカギの一つは中小零細企業や家族経営自営業(農林水産省を含む)をどう盛り上げていくかという点にあります。活力と多様性のある、将来への明るい展望が持てる、そういう中小零細企業の経営環境づくりをどのように政策的に実現していくか、よく考える必要があると思います。私はこの分野にシロウトなので、さしあたりこの程度のコメントにしておきます。:田中一郎)

 

(4)世界金融恐慌の勃発か?

 いずれにせよ、私たちの公的年金が「風前の灯」だ=安倍晋三と塩崎恭久に弁償させろ!!

 

<1>NY株:世界株安続く 下落幅、2日間で1300ドル超 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20181012/k00/00e/020/256000c?fm=mnm

<2>世界経済引っ張る米国、株安連鎖の震源地に 警戒広がる:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/ASLBC54RDLBCULFA01X.html?ref=nmail

<3>(時時刻刻)過熱景気、終幕懸念 IT売り加速/トランプ氏、FRB批判:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13719320.html?ref=nmail_20181012mo

 

(5)IT弱者分断 安倍政権が増税とキャッシュレス化の合わせ技|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/239124

 

(6)日本のどこが好景気なのか? 日銀短観「3期連続悪化」が示す内需拡大策の必要性=児島康孝 マネーボイス

 http://ur0.work/Mu1y

草々

 

2018年10月12日 (金)

(報告)(10.11)「日本のダムと河川行政:この旧態依然をどうする?」(嶋津暉之さん)(オルタナティブな日本を目指して:第17回新ちょぼゼミ)

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)

 

●(イベント情報)(10.11)「日本のダムと河川行政:この旧態依然をどうする?」(嶋津暉之さん)(オルタナティブな日本を目指して:第17回新ちょぼゼミ)

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/17-394c.html

 

講師:嶋津暉之(しまづ てるゆき)さん

プロフィール: 20043月まで東京都環境科学研究所勤務。水源開発問題全国連絡会共同代表。八ッ場あしたの会運営委員。ダム問題に取り組む全国の市民運動を技術的にサポート。著書に『水問題原論』北斗出版、共著に『八ッ場ダムは止まるか』『首都圏の水が危ない』『八ッ場ダム過去・現在・未来』岩波書店。

 

さる1011日(木)、水道橋のスペースたんぽぽにおいて、嶋津暉之さんをお招きし、標記講演会兼学習会を開催いたしました。「ダム偏重の河川行政がいつまでたっても改められることなく続けられ、肝心の河道整備(堤防の補強・拡大や河川浚渫、河道内の森林伐採や河道の変更などなど、総合的な河川事業)が後回しにされ、なおざりにされてきたこと(国土交通省所管)、そして他方では、生態系豊かで保水力も高い広葉樹林や針広混交林、あるいは里山雑木林などを皆伐し、拡大造林と称してスギ・ヒノキの針葉樹ばかりを植栽して、その後の保育・育林を放棄したこと(農林水産省所管)、この2つが今年の西日本の大水害や数年前の鬼怒川流域の大氾濫などの深刻な災害をもたらしている。

 

ダムは集中豪雨や台風などによる水害を防ぎきれないばかりか、人工的に鉄砲水をつくりだすことで、水害被害をよりひどく深刻なものにしていることが、もう何十年も前から実証されているにもかかわらず、ダム偏重・ダムばかりつくる国土交通省の河川行政・治水政策は改まらないのだ。そして、その背景には、「河川ムラ」と呼ばれる大学教授や研究者までもを包み込む巨大な利権集団が存在している。かつて「コンクリートから人へ」を掲げて登場した民主党政権もまた、自民党と変わることなく、この「河川ムラ」の利権構造に取り込まれ、その「口先やるやる詐欺」政治家である前原誠司を筆頭に、マニフェスト違反・公約違反の従来型公共事業政策を継続し、我が国の河川行政・治水政策を転換することはできなかった。

 

嶋津暉之さんのお話をお聞きすることで、これまで私が考えてきたことが確信に近いものになるのを感じた次第です。詳しくは下記VTRや資料をご覧ください(特に八ッ場ダム建設中止を宣言した前原誠司の、その後の背信行為がどのように行われて行ったか要注目です=そして、その前原誠司は、あの自民党補完政党である国民民主党にまだ今も所属し続けていることもお忘れなく)。理路整然とお話をしてくださる嶋津暉之さんの当日のVTRや、今回のご講演のためにお作りいただいたレジメ(諸問題がきちんと整理されたすばらしいものです)が非常に貴重なものとなっていますので、みなさま是非ご覧になってみていただければと思います。

 

(関連)ダム洪水調節容量拡大、豪雨時放水 浸水被害陽止へ、国交省(毎日 2018.10.12

 https://mainichi.jp/articles/20181012/ddm/041/010/026000c

 

(上記は本日付けの毎日新聞記事です。あれだけの水害をもたらした原因がダムにあることが明らかになっているにもかかわらず、国土交通省の再発防止策ないしは対策は、相も変わらず上記のごとく「ダム。ダム、ダム」です。お話になりません。このグロテスクとも言える河川行政・治水政策は(いや、それ以上に我が国のあらゆる分野の公共事業は=下記VTRの最初のところで私からご説明しています)、ホンモノの政権交代を実現し、河川行政や治水政策の幹部責任者たちを総入れ替えする形で国土交通省を大きく改革しつつ、その抜本転換を進めていかないと、うまく進まないでしょう。今のままでは、カネばかりがかかるにもかかわらず、国土はどんどん荒廃してコンクリートの塊やダムばかりとなり、そして毎年のように悲惨な水害が私たち有権者・国民の命と生活を奪っていくことになるものと思われます。政権交代を急ぎましょう。:田中一郎)

 

 <嶋津暉之さんの当日のレジメ:別添PDFファイル>

(1)(レジメ)「日本のダムと河川行政:この旧態依然をどうする?」(嶋津暉之さん)(20181011日)(前半)

「rejime_imadusan_1_damu_20181011.pdf」をダウンロード
(2)(レジメ)「日本のダムと河川行政:この旧態依然をどうする?」(嶋津暉之さん)(20181011日)(後半)

「rejime_imadusan_2_damu_20181011.pdf」をダウンロード

 <当日の録画>

20181011 UPLAN 嶋津暉之「日本のダムと河川行政:この旧態依然をどうする?」 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=L2tM9ygnvTU

 

 <嶋津暉之さんのご著書>

(1)水問題原論-嶋津暉之/著(北斗出版)

 http://ur0.link/LxKC

(2)首都圏の水があぶない 利根川の治水・利水・環境は、いま-大熊孝〔著〕嶋津暉之〔著〕吉田正人〔著〕(岩波書店)

 http://ur0.link/LxKG

(3)八ツ場ダム 過去、現在、そして未来-嶋津暉之[著]清澤洋子[著](岩波書店)

 http://ur0.link/LxKM

 

 <関連サイト:その1>

(1)八ッ場(やんば)あしたの会 八ッ場あしたの会は八ッ場ダム本体工事の中止と水没予定地域の再生を目的としたNGOです

 https://yamba-net.org/

(2)水源連(水源開発問題全国連絡会)

 http://suigenren.jp/

(3)公共事業改革市民会議 - Home

 http://stop-kyoujinka.jp/

 

 <関連サイト:その2>

(1)西日本豪雨に見るダムの限界(東京新聞特報面) 八ッ場(やんば)あしたの会

 https://yamba-net.org/42645/

(2)大氾濫を引き起こした異常放水の主因は「初動の遅れ」。西日本豪雨災害は明らかに「人災」だ(HARBOR BUSINESS Online - Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180802-00171839-hbolz-soci

(3)(時時刻刻)ダム放流急増、伝わったか 愛媛・西予、2キロ下流で5人犠牲:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13579517.html?ref=nmail_20180711mo

(4)石木ダム:建設即時中止を要請 県に反対住民ら /長崎 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180512/ddl/k42/040/294000c

 

(5)西日本豪雨被害1週間:ダムは集中豪雨被害を防げないどころか、人工的な「鉄砲水」をつくることで下流域の被害を激甚化させる ダムに片寄る治水政策を抜本的に見直せ いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/07/post-faab.html

 

(6)民主党「コンクリートから人へ」 VS 自民党「国土強靭化政策」:五十嵐敬喜法政大学名誉教授の論文に注目=公共事業の在り方が日本の未来を変える + 大阪北部地震とコンクリートブロック塀 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/post-17c9.html

 

 <別添PDFファイル:関連記事など>

(1)「石木ダム事業認定処分取消訴訟」判決に対する声明(201879日)

「isikidamu_tisaihanketu_seimei.pdf」をダウンロード
 https://yamba-net.org/42413/

(2)「大戸川ダム建設再開、是か?非か?」(滋賀市民新聞 2018.5.24

 http://www.shigahochi.co.jp/info.php?type=article&id=A0026406

(3)愛媛県野村ダム巡り住民説明会、「放流被害は人災だ」(『週刊金曜日 2018.8.31』)

「nomuraxamu_juuminsetumei_funkyuu_kinn.pdf」をダウンロード
 https://www.ehime-np.co.jp/article/news201808100071

(4)憲法を見つめて(中):長良川河口堰、清流民意で守った(東京 2018.8.27

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201808/CK2018082702000114.html

(5)倉敷市 想定 被害 一致で注目、ハザードマップの落とし穴(日刊ゲンダイ 2018.7.12

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/233113

(6)ダムの限界を知り治水方策の転換を(つる詳子『週刊金曜日 2018.8.3』)

「damu_genkai_turu_kinn.pdf」をダウンロード
 http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/002619.php

(7)検証 西日本豪雨、避難指示の伝達に地域差(イントロ部分)(黒部麻子『週刊金曜日 2018.8.3』)

 http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/002619.php

 

 (こちらの企画もよろしくお願い申し上げます)

●(10.20)「子どもの甲状腺がんと「県民健康調査」」(白石草さん:Our PlanetTV)(オルタナティブな日本を目指して:第18回新ちょぼゼミ)

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/our-planettv-18.html

 

●(11.6)(福島)原発事故による放射能汚染の実態:隠された汚染とその深刻な現実 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/post-7da4.html

 

●(11.13)緊急ちょぼゼミ「首都東京が危ない! 徹底検証 東海第二原発再稼働容認」 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/post-cc7b.html

 

●(11.16)「社会保障制度改革と財政問題」(伊藤周平鹿児島大学法文学部教授)(オルタナティブな日本を目指して:第19回新ちょぼゼミ) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/19-6a4d.html

 

●オルタナティブな日本を目指して(これまでのもの一覧) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/03/post-0d95.html

草々

 

2018年10月 8日 (月)

豊洲TOXICスキャンダル(29):タヌキ女にまんまと騙されて「築地市場」という宝物を巨額の都税(豊洲毒物まみれ市場建設費6000億円)とともに「利権集団」に奪われた都民

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

(最初に若干のことです)

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1.(10.11)「日本のダムと河川行政:この旧態依然をどうする?」(嶋津暉之さん)(オルタナティブな日本を目指して:第17回新ちょぼゼミ) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/17-394c.html

 

2.東海第二原発の再稼働を許すな(勉強会)

(1)(イベント情報)(10.27)緊急のDVD上映と学習の集い:東海第二原発再稼働反対!(東京都北区「さよなら原発 in 飛鳥山 2018実行委員会」) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/in-2018-4a49.html

 

(2)(イベント情報)(11.13)緊急ちょぼゼミ「徹底検証 東海第二原発再稼働容認」 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/post-cc7b.html

 

3.(メール転送です)『留守名簿 関東軍防疫給水部』出版のお知らせ(軍学共同反対連絡会事務局)

 https://war-medicine.jimdo.com/留守名簿/

 

皆様、連絡会共同代表の西山先生が中心とな731部隊の幻の名簿を復刻出版されました。国立公文書館にあったものを、数年かけて交渉し、公開・出版にこぎつけたのです。日本軍の戦争犯罪を解明する重要な資料です。2冊で各18000円と高額ですが、大学や地域の図書館に購入を働きかけていただければと思います。なお、情報提供・問い合せ・ご意見などは同サイトの「問合せ・情報提供」のメニューをご利用ください。

 

また、著者割引(送料込み8掛け: 「留守名簿 関東軍防疫給水部」第1冊単価16000円)がありますので、ご希望の方は、「問合せ・情報提供」のメニューからお申し込みくだされば、著者紹介の手続きが出版社に対してなされます。振替用紙入の書籍が出版社より直送されます。

 

4.(新刊書)『世界を変えた14の密約』訳者あとがき by 関 美和 文藝春秋 発売日:2018-05-30

 http://honz.jp/articles/-/44763

 

(色平哲郎さんコメント)

 世界は「平等に不平等になりつつある」「企業の密約が世界を変えた」と言えば、ありがちな陰謀説だと思われるかもしれない。しかし、本書はそんな陰謀説を掲げてスキャンダルを暴露しようとする本ではない。むしろ、それとは正反対だ。この本は、今わたしたちをとりまくこの世界が、偶然の産物ではなく、ある意図のもとになるべくして今の形になったことを、歴史的な事実と綿密な取材に基づいてひも解いていく。本書を読めば、ばらばらに見えた点と点がつながり、今目の前にある世界が違う角度で見えてくる。

 

著者が描いた未来はSFの世界の出来事でもなければ、遠い遠い先のことでもない。今その未来はすでに目の前にある。それを見るか、目を背けるかは読者の皆さん次第だ。本書が皆さんの世界を見る目を変え、未来を見る目を変える助けになれば幸いである。

 

5.立憲:おしどりマコ氏ら4人、来夏参院選の公認候補に - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/senkyo/articles/20180930/k00/00m/010/021000c?fm=mnm

 

(関連)立憲民主党がおしどり・マコ氏を擁立 週刊文春に寄稿した記事が物議 - ライブドアニュース

 http://news.livedoor.com/article/detail/15383801/

 

(田中一郎コメント)

 私もまた、おしどり夫妻には、是非頑張っていただきたいと願う1人であり、上記のようなくだらないネット騒動をタネにして、マコ・ケンの足を引っ張るような記事を載せるボケサイトには、いささか憤りを隠せない。そのサイトに書かれている菅野完氏の言う通り、東京電力の記者会見場にでも行って、福島第1原発事故の加害者側がどういう態度なのか、あるいは「福島県民健康調査検討委員会」の記者会見場にでも行って、原子力ムラ・放射線ムラの原発事故による放射能被害隠蔽・歪曲の度合いのひどさでも、自分の目で確かめてこい、と言いたいですね。

 

 あのオウム事件で著名となった「ジャーナリストの江川紹子氏はツイッターで、マコ氏の擁立で同党が獲得する票よりも「圧倒的に失う票が多い」とつぶやいた」という。アホか!と申し上げておこう。マコ・ケンたちが福島第1原発事故以降、身を粉にして、自身らに降りかかる不利益をモロともせず、極めて控えめでハードボイルドに事実だけを伝えてきたその活動をロクすっぽ見もせずに聞きもせずに、ネット上のガラクタ問答に右往左往してマコ・ケンから遠ざかろうとするようなのが立憲民主党に参集したところで、クソの役にも立たないのは、民主・民進・国民民主党の体たらくを見れば明らかだ。かような発言をしている江川紹子氏こそ、私は数年前から「この女、どうもおかしい」と思い始めていたところだ。権力志向が強いのか、あるいは秩序礼賛型なのか、でなければ支配権力側に尻尾を振らねばならぬ事情でもあるのか、時折、耳を疑いたくなるような発言をしているので、みなさまも今後は注意しながら同氏の言動をご覧になるといいでしょう。

 

6.橋下徹前大阪市長が自著でバッサリ「維新は失敗だった」|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/237538

 

(関連)橋下徹氏、生放送で「日本維新の会」を「嫌い。なくなりゃぁいい」 スポーツ報知

 https://www.hochi.co.jp/topics/20180922-OHT1T50102.html

 

(そりゃ、自民党の中の極度にロクでもない連中を集めたような政党だから、そうでしょうよ。あんなもの好きだなんて言ってるのは相当のオバカぐらいでしょう。しかし、それにしても、自分で創っておいて、いい気なもんです。「製造物責任」を取っていただきたいですね。「大阪維新」の方は好きだ、などとオマケ付きだけれど、日本維新と大阪維新、メクソとハナクソ、ノミとシラミの違いしかないのでは? どちらもチンピラ似非右翼の市場原理主義アホダラ教、ガラクタミックスです。:田中一郎)

 

(関連)口座不正譲渡で聴取の区議 借金のウラでオタク活動に散財|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/238790

(関連)大阪市:米サンフランシスコと姉妹都市解消 慰安婦像巡り - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20181003/k00/00m/010/087000c?fm=mnm

 

(関連)日刊IWJガイド・簡易版「本日午後3時より台風被害を放り出して外遊してきた松井大阪府知事定例会見! IWJは東京より記者を派遣し松井知事を追及します!」2018.9.19日号~No.2197号~(2018.9.19 800分) What's New

 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/37784

 

7.史上サイテーのお粗末ご臨終内閣=第4次安倍改造内閣

(1)キャンペーン · 内閣総理大臣 安倍晋三 いまこそウソとごまかしの「安倍政治」に終止符を! · Change.org

 http://urx2.nu/Ml8j

(2)「アベ栄えて国滅ぶ」面従腹背の自民党議員よ、今こそ声を上げよ

 https://ironna.jp/articles/10702

(3)「安倍3選」という「終わりの始まり」 崩れた圧勝皮算用(日刊ゲンダイ) ( 政党、団体 ) - acaluliaのブログ - Yahoo!ブログ

 http://urx2.nu/Ml8t

(4)「安倍親衛隊」恫喝、ゴマスリ「実名リスト」 斉藤農相「辞任強要」は誰だ? 【全文公開】(文春オンライン) - Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180920-10000284-bunshuns-pol

(5)アベノミクスがあと3年続けば日本の産業衰退が一気に露呈する (ダイヤモンド・オンライン)

 https://diamond.jp/articles/-/179874

(6)国民は腰を抜かすほど驚いている 麻生財務相の留任報道(日刊ゲンダイ) 赤かぶ

 http://www.asyura2.com/18/senkyo251/msg/188.html

(7)世界的に斜陽のカジノを作る安倍政権に「日本を滅ぼす気?」

 http://urx2.nu/Ml8Q

(8)凄惨な殺人事件も。いま「神社本庁」周辺で何が起きているのか? まぐまぐニュース!

 http://urx2.nu/Ml8S

 

(「神社本庁」とはアベ政権を支持してやまない「日本会議」の中核部隊。神に仕える身でありながら、このアホンダラ集団は何をやっとるのか!? 報道によれば、憲法九条を戦争ができるように変えてしまえ、などという署名を集めているとか。「神社本庁」に参集している神社へのお参り=特に賽銭やお布施などの金銭類賦与は一切やめましょう! 但し、全ての神社が「神社本庁」に参加しているわけではないそうです。どうやって確かめればいいのかな? :田中一郎)

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●特集:豊洲市場は本当に「安全」か|週刊金曜日公式サイト

 http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/002660.php

 

(関連)さよなら築地市場 営業終了:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13713150.html?ref=nmail_20181007mo

(関連)築地市場:さらば「日本の台所」 83年の歴史に幕 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20181006/k00/00e/040/243000c?fm=mnm

 

「築地は守る、豊洲を活かす」などと、タヌキ女の浮かれたダマシ文句にほだされているうちに、築地からの豊洲への移転ならぬ、魚屋と八百屋の築地市場からの追い出し作戦は着々と進み、いよいよ今月、築地市場は閉鎖・打ちこわしの羽目に陥った。この築地市場問題は、実は「卸売市場としての築地市場をどうするか」という問題ではなく、築地市場をどこかへ移転して(どかして)、その跡地を再開発するために、1979年の「日本プロジェクト産業協議会(JAPIC)」設立時から連綿と続く東京利権土建政治の問題である。そして、その土建利権政治の行き着いた先が築地市場の豊洲移転であり2020年東京オリンピックだったのだ。もちろん、築地市場問題と同様に、2020年東京オリンピックもまた、「スポーツの祭典」などという見方は、少なくともオリンピック利害関係人の本音には全く存在しない「絵空事」「お飾り言葉」にすぎない。両方とも水面下で、巨額のカネが動くのである。

 

(関連)【全文】小池都知事「築地は守る、豊洲を活かす」市場移転問題について基本方針を表明 - ログミー

 https://logmi.jp/213748

(関連)沿革|JAPICとは|一般社団法人 日本プロジェクト産業協議会

 http://www.japic.org/profile/history/index.html

 

(関連)東京新聞 五輪経費膨らむ恐れ 国すでに8011億円支出 社会(TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201810/CK2018100502000158.html

(関連)五輪選手村「1400億円も値引き」と市民ら批判 OurPlanet-TV

 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2312

 

201749日付 私のメールから抜粋)

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実はついこの間、かねてより話題になっていましたBS朝日のドキュメンタリー番組「築地・豊洲 誰が市場を殺すのか」を見たのですが、その番組に上記の「JAPIC」が出てきます。私の記憶に間違いがなければ、当時の通産省がこの「JAPIC」に調査研究依頼をしていて、その報告書に東京都心の再開発PJの提案が複数掲載されているのです(昭和58年度「内外産業経済情勢に関する研究」委託調査報告書:通商産業省)。その報告書には豊洲市場の建築を請け負った鹿島建設他のゼネコンや日建設計などの名前もあります。

 

BS朝日 - BS朝日 ザ・ドキュメンタリー:築地・豊洲 誰が市場を殺すのか

 http://www.bs-asahi.co.jp/documentary/prg_048.html

 

その報告書には、有楽町駅周辺の再開発、日比谷再開発、都庁の移転、築地市場移転、汐留の再開発、大川端再開発、赤坂六本木再開発の7つが列記されていました。そして驚くべきか、この7つの計画PJのうち、築地市場の移転以外の6つのPJはすべて実現して実施済み・終了しているのです。驚きです。東京都政が一体誰のために行われてきたのか、これほど明確明瞭に示すものはないのではないでしょうか。

 

まさに、日本の巨大資本と自民・公明という東京都与党の政治家たちが、都政を食い物にしてきた、その大きな「食い扶持」を、この「JAPIC」が計画を策定し、それを東京都の知事や与党が都庁の役人たちを使って実施させていくことで甘い汁を吸い続けていく、そんなことをもうずっと繰り返してきたということでしょう。TV番組に出てきた「JAPIC」の調査研究報告書は1984年に仕上がっていますから(通産省の調査依頼は1983年)、築地市場の移転とその跡地の再開発はその頃から狙われていたということです。

 

1990年代の中ほど、築地の現在地での改修工事が途中で頓挫していますが、それがなぜなのかよくわからない。誰がなぜ、どういう手続きを踏んで止めたのかもわからない。ただ1995年ころから、この築地市場現地での改修を押しつぶすように豊洲への移転話が浮上してきたというのです。私は、おそらくは「JAPIC」族という「都政へのタカリ推進本部」に集う連中の仕業であろうと推測します。築地市場は移転をしてもらい、その跡地を再開発しなければ困る人たちがいたということに違いないのです。

 

ちゃぶ台をひっくり返すなどと豪語して都知事になった青島幸男が結局は何もできずじまいで1期で終わり、鈴木俊一都政から、その青島を1期挟んで石原慎太郎都政へと続く、東京利権土建政治・行政の数十年にわたる「やりたい放題」、その行き着く先が、築地市場の豊洲移転とその跡地再開発や2020年東京オリンピックだったということでしょう。

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全く腹立たしい限りだが、築地から追い出された魚屋と八百屋は、さしあたり豊洲市場という、カネばかりかかって全く卸売市場としての機能を果たしそうにない、利用当事者から見れば「最悪サイテー」の「仮の施設」へと送り込まれる。もちろんそこは、恐ろしいまでの毒物まみれの土地であり、また、市場施設の構築物や潮止堤防などの敷地施設が「杭打ち偽装」や、「構造設計」あるいは「強度」などに疑義があり、仮に直下型の大きな地震や東京湾からの大津波に襲われれば、敷地の液状化現象や側方流動や建物の天井や床の落下などを引き起こし、毒物が地下から吹き上げてくるだけでなく、施設利用者にも深刻な人身被害を及ぼしかねない危険な施設である。

 

(関連)「首都直下地震」はいつ起きてもおかしくない 災害・事件・裁判 東洋経済オンライン

 https://toyokeizai.net/articles/-/220252

 

日常的にも、地下の毒物が気化して市場施設内に入り込み、そこで長期に働く人たちの健康を害さないという保障はない。かような場所で生鮮食品を中心に、日々大量の食べものを取り扱うということ自体が間違っているのだ。私は、この築地市場の豊洲への移転を、ナチスドイツによるユダヤ人の強制収容所送りのアナロジーでとらえて、伝統的な商売を続けていた善良で働き者の魚屋と八百屋を、豊洲市場という「ガス室」ならぬ「毒物充満敷地」の真上に強制移動させる、現代の食品卸売業ホロコーストととらえている。何故なら、この築地市場の豊洲への移転には、「卸売市場法改悪」という「魚屋と八百屋」の息の根を止める趣旨の新法までがセットされていたからだ(下記別添PDFファイルの中澤誠氏のレジメや岩波月刊誌『世界』論文を参照されたい)。

 

「仮の施設」という意味はそういう意味だ。このままいけば、築地市場という物理的存在のみならず、そこで培われてきた日本の食文化や、農産物・海産物を取り扱う伝統的な商売そのものが、その取扱業者とともに破壊されてしまうだろう。高品質で、安全で、美味で、小売店を大切にし、他方で産地育成型の、日本の食品流通が、毒物まみれで、低品質で、危険で、まずくて、小売店踏みつぶし型で、産地略奪型の、巨大流通資本の「やり口」に飲み込まれて行ってしまうということだ。つまり、築地市場の豊洲移転は、日本の食文化や魚文化、共存共栄の食品流通の愛しく美しく親しみあるありさまを、不可逆的に破壊する、現代のファッショ政策ともいえるものである。都民は、そして日本国民は、築地の跡地開発を虎視眈々と狙ってきた土建利権連合勢力に、自分たちのかけがえのない「宝物」=築地市場を奪われるということを意味している。

 

(関連)築地市場の豊洲市場移転問題について 希望のまち東京をつくる会 宇都宮けんじ公式サイト

 http://utsunomiyakenji.com/2423

(関連)卸売市場法の改正について 希望のまち東京をつくる会 宇都宮けんじ公式サイト

 http://utsunomiyakenji.com/2380

 

あえて、この「宝物」略奪行為の「犯人」というか、責任者群を指摘しておく。

 

(1)言わずと知れた都心の再開発に絡む土建利権連合勢力とその代理人=歴代のニセモノ都知事(鈴木、青島、石原、猪瀬、舛添)と、上記のような事情を重々に熟知していた「緑のクソダヌキ=小池百合子現都知事」、及び共産党と生活者ネットを除く都議会議員どもである(この2つの会派だけが築地の豊洲移転に反対していた)。

 

(2)マスごみ(東京新聞も残念ながらこの問題についてはほぼ同罪だ=担当者及び編集デスクの責任を問え!)。長期にわたり、築地豊洲問題の肝心なことをほとんどと言っていいほど報道せず、毎日のごとくチョウチン記事を垂れ流し続けていた。これは2020年東京オリンピックについても同様で、今もなお、この愚かしい報道姿勢は続いている。

 

(3)「緑のクソダヌキ=小池百合子現都知事」に「馬の糞」でできた「まんじゅう政策」を「東京大改革」などと粉飾されて、喜んで食っていたマヌケの有権者・都民も、この「築地喪失」=「魚屋・八百屋ホロコースト」の重大責任者である。何度だまされれば気がすむのが!? まだ、この期に及んでも、今度はオリンピックで騙してくれと言わんばかりである。3兆円を超えそうだというそのムダ金の後には、東京都財政の困窮と、またぞろ石原慎太郎時代をより一層ひどくしたような、福祉切り捨て・弱者踏みつけ・都民生活無視の、困窮都政が待ち構えている。タヌキに騙されて、馬の糞と馬の小便でトンチキ騒ぎをしている当然の結果と思い知るべきである。

 

(4)この毒物まみれの危険極まりない豊洲市場を、農林水産省は東京都の申請を受けて、1カ月程度で何の点検もチェックも審査も行わないまま、中央卸売市場として認可を出した。明らかな卸売市場法違反の行為である。卸売市場法では中央卸売市場は毒物まみれの危険な場所には設置できないことになっている。加えて、卸売市場法及び関連法の改悪(市場原理主義的政策への移行)を所管したのも、この農林水産省である。許認可機関としても、あるいは日本の一次産業や食品産業の振興をつかさどる役所としても、無責任で失格の農林水産省という役所は、とうの昔にその使命を終え、今では「奥原なにがし」とかいう「スガトモ」(菅義偉官房長官のオトモダチ)の現農水次官が言うように「最後の農林水産次官」として、まもなく経済産業省あたりの外局・外庁としてスクラップされていく運命にある。農林水産省の役人どもにとっては自業自得で結構なことかもしれないが、農林水産業や食品産業で働く者にとっては「冗談ではない」話である。

 

(関連)「トッパモン」奥原が農水省をぶっ壊す!:FACTA ONLINE

 https://facta.co.jp/article/201801013.html

 

さて、私の怒りも容易には収まりそうにないけれど、以下、最近の報道から、少しずつ、この築地市場の豊洲への移転に関する出鱈目を追加紹介していきたい。まずは直近で報道された、新たな豊洲市場の危険性やダメダメ実態を列記してみよう。

 

(これまで「毒物まみれ」の豊洲について言われていたことは、例えば下記のようなことだった)

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 下記の雑誌記事などは(新聞は全然ダメ)、いずれも少々焦点がピンボケしているものの、それなりに豊洲が抱える問題点は指摘していた。申し上げるまでもなく、豊洲の大問題は地下に眠る山のような毒物が除去されていないこと(直下型地震が来ればそれが噴き出てくること)と、市場施設が欠陥だらけで使い勝手が悪いだけでなく杭打ち偽装や耐震構造問題などで危険であること、そして、開場後の金銭問題=施設利用料や豊洲建設にかかった費用の負担問題などであり、更に突っ込めば、こうした事態を招いた関係者たちの責任問題である。

 

●さよなら築地 豊洲市場は「重大な設計ミスがある」専門家が指摘 (1-3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

 https://dot.asahi.com/wa/2018100600008.html

●ようやく開場する「豊洲新市場」の3つの難題 国内政治 東洋経済オンライン 経済ニュースの新基準

 http://urx2.nu/Mlr4

●豊洲移転、小池都知事が無視して突き進む「3つの隠れた大問題」 『週刊ダイヤモンド』特別レポート ダイヤモンド・オンライン

 https://diamond.jp/articles/-/181320

●豊洲市場 使いにくい?(朝日 2018.9.17

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13682481.html

●「豊洲偽証」浜渦氏ら不起訴、自民「告発の都議会 過ち」(東京 2018.3.31

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13428947.html

 

(新たに発覚した豊洲の不始末・欠陥=これでは益々豊洲には行けない=アウトだが、都庁の役人たちはこれらを矮小化して無視を決め込む)

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 呆れた話である。下記はいずれもここ2カ月くらいで出てきた新たな話で、いずれも豊洲市場が中央卸売市場としては不適切施設・場所ですよ、ということを明白に示している事柄ながら、築地市場の豊洲への移転というか、魚屋と八百屋の追い出し作戦は、既に既成事実として、揺るがしがたい「絶対」事項になっているため、関係責任者たちからは完璧に無視されている。しかし、無視したところで、豊洲に行ってから、この欠陥は徐々に徐々に露わになっていき、それをカバーするための修復や修理、そして隠蔽・歪曲なども積み重ねられ、豊洲市場は、やがて費用ばかりが掛かり、週刊誌が喜ぶようなスキャンダルが繰り返される、史上サイテーのパフォーマンスを繰り返す、ロクでもない「中央市場」に転落していくことになるだろう。

 

●(別添PDFファイル)豊洲市場杭打ち偽装、施工業者が決意の告白(週刊現代 2018.9.1

 http://www.asyura2.com/18/senkyo249/msg/439.html

 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57053

●解除できるのか豊洲時限爆弾:新市場、マンホールから大量の「クサい水」噴出(日刊ゲンダイ 2018.10.1

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/238419

 https://www.youtube.com/watch?v=xK_feo79om8

●豊洲市場内にひび、地盤沈下原因都「開場影響なし」(東京 2018.9.12

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201809/CK2018091202000133.html

●解除できるのか豊洲時限爆弾:呪われた新市場、開場すれば通路陥没危機、まさかの地盤沈下(日刊ゲンダイ 2018.9.13

 http://www.asyura2.com/18/senkyo250/msg/597.html

 

 豊洲への移転をやめるなら今だ。今ならまだ間に合う。もう一度ここで立ち止まり、築地を守る算段を考えることが、私たちの宝物を守る唯一の方策である。

 

 <別添PDFファイル>

(1)(レジメ)築地市場の移転問題とは何か(中澤誠 2018.8.28

「rejime_tukijiitenmondai_nakazawa.pdf」をダウンロード
(2)(レジメ)築地市場の移転問題とは何か:資料(中澤誠 2018.8.28

「rejime_siryou_nakazawa.pdf」をダウンロード
(3)「汚染市場」豊洲へ強引に進められる移転計画、「安全宣言」が必要な市場など論外だ(『週刊金曜日 2018.9.28』)

 http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/002655.php

(4)隠ぺい、ごまかしの豊洲新市場、ひび割れ1年も隠す、安全・経営 問題だらけ(赤旗 2018.10.5

 http://www.jcp-tokyo.net/2018/1005/135430/

(5)卸売市場法改定と豊洲市場移転、食の流通の変容(イントロ部分)(三國英實『世界 2018.11』)

「orosiurisijou_houkaisei_sekai_201811_into.pdf」をダウンロード
 https://www.iwanami.co.jp/book/b378103.html

(6)市場なくても「場外市場」、築地の商店街 選挙で名称存続決定(東京 2018.9.28

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201809/CK2018092802000139.html

(7)豊洲移転差し止め求め提訴、築地業者ら仮処分も申請(東京 2018.9.20

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201809/CK2018092002000153.html

(8)豊洲市場杭打ち偽装、施工業者が決意の告白(週刊現代 2018.9.1

 http://www.asyura2.com/18/senkyo249/msg/439.html

(9)豊洲市場内にひび、地盤沈下原因都「開場影響なし」(東京 2018.9.12

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201809/CK2018091202000133.html

10)築地跡地見えぬ未来図(東京 2018.10.8

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2018100802000122.html

 

(「築地は守る」とか言っていたタヌキ女=小池百合子現都知事に「その気」がないのだから、跡地をどうするかなどは「二の次・三の次」の扱いになるのは必然でしょう。私の推測では、この跡地開発の問題をきちんと片付けずに、このタヌキ女は「2020年東京オリンピックが終わりましたので、それではみなさま、さようなら」と、立ち去っていくのではないかと思います。そして、二転三転しながらも、結局は民間土建屋グループに販売されて、その代金は、欠陥市場=豊洲の建設費約6000億円の返済に充当されるだろうと推測します。騙された都民は、愚かにも、その時に気が付くのかな?:田中一郎)

 

 <日刊ゲンダイ:解除できるのか豊洲時限爆弾>

(1)解除できるのか豊洲時限爆弾:新市場、業者が駐車場争奪戦、最低でもあと1000台分必要(日刊ゲンダイ 2018.6.16

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/231260

(2)小池知事は安全宣言も…記者は見た“豊洲地下に謎の水染み”|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/234690

(3)解除できるのか豊洲時限爆弾:「孤独のグルメ」にも登場 「町中華」の名店が市場移転で消える(日刊ゲンダイ 2018.8.25

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/236100

(4)解除できるのか豊洲時限爆弾:呪われた新市場、開場すれば通路陥没危機、まさかの地盤沈下(日刊ゲンダイ 2018.9.13

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/237356

(5)解除できるのか豊洲時限爆弾:新市場、マンホールから大量の「クサい水」噴出(日刊ゲンダイ 2018.10.1

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/238419

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(6)解除できるのか 豊洲時限爆弾|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/2730

 

 <日刊ゲンダイ:豊洲市場が犯した「4つの大罪」森山高至>

(1)TSUKIJIのような魅力はゼロ 新市場は世界中の物笑いになる|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/238902

(2)流通の肝となる「茶屋番」消失 江戸時代からの伝統が崩壊|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/238798

(3)名店が次々閉店…市場移転に和洋中の料理人から悲鳴続出|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/238715

(4)駐車場不足と劣悪動線…豊洲市場での買い回りはほぼ不可能|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/238635

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(5)豊洲市場が犯した「4つの大罪」森山高至 日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/3443

 

 <その他 築地豊洲特集サイト>

(1)中澤誠 IWJ Independent Web Journal

 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/nakazawa-makoto

(2)中澤誠 STOP築地移転(@nakazawa_mama2)さん Twitter

 https://twitter.com/nakazawa_mama2?lang=ja

(3)豊洲新市場 IWJ Independent Web Journal

 http://urx2.nu/MlBJ

 

 <関連サイト:その他>

(1)(MONDAY解説)築地閉場、最新設備の豊洲へ 卸売市場、生まれ変われるか 西村奈緒美:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13714261.html?ref=nmail_20181008mo

(2)“問題動画”流出で物議…小池都知事「市場移転」に赤信号|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/228545

(3)「10・11開場」まであと1カ月... 豊洲市場で亀裂と陥没見つかる 毎日新聞出版

 http://mainichibooks.com/sundaymainichi/society/2018/09/30/post-2105.html

(4)クローズアップ2018:東京・築地市場、来月豊洲移転 曲折30年、役割揺らぐ - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180903/ddm/003/010/077000c?fm=mnm

(5)市場当局が石原都政時代から潜り込ませた“インチキ図面”|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/227236

 

(6)築地市場:「日本の台所」が6日閉場 83年の歴史に幕 - 毎日新聞(写真)

 https://mainichi.jp/graphs/20181006/hpj/00m/040/001000g/1?fm=mnm

(7)築地市場に埋められた「原爆マグロ」を知っていますか?(BuzzFeed JapanYahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181006-00010003-bfj-soci

(8)【築地がいいデモ】築地業者・女将さんら 移転・解体中止訴え300日本共産党東京都委員会

 http://www.jcp-tokyo.net/2018/1001/135848/

(9)豊洲移転問題で都が築地側の営業権侵害を事実上認める | 週刊金曜日オンライン

 http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2018/09/28/antena-335/

10)豊洲移転のドサクサで…5600万円野良猫シェルターの波紋|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/238420

 

●豊洲へ引っ越し:ターレが都内を大移動 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/graphs/20181007/hpj/00m/040/001000g/1?fm=mnm

(これが元気で楽しい築地の人たちの商売姿の最後になる可能性が高い)

草々

 

(追)いちろうちゃんのブログ「豊洲TOXICスキャンダル」

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(1)豊洲TOXICスキャンダル(28):(声明)高濃度土壌汚染が残る豊洲新市場への移転は中止を、食の安全・安心を最優先して世界に誇る築地市場を守ろう(201888日) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/toxic28201888-3.html

 

(2)豊洲TOXICスキャンダル(27):小池タヌキの「築地は守る・豊洲を生かす」とは「築地は捨てる・豊洲はゴマカス」だった=築地市場は都民の宝・日本の誇り=築地市場を守ろう! いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/05/toxic27-18e1.html

 

(3)豊洲TOXICスキャンダル(26):毒物まみれの豊洲市場を都民に残してトンズラした最高責任者=石原慎太郎に損害賠償をさせるための「築地裁判」公判&報告会(9/4 月曜日) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2017/09/toxic26-4bf6.html

 

(4)豊洲TOXICスキャンダル(25):ニセモノ「専門家会議」(平田健正座長) VS ホンモノ科学者「日本環境学会」(他)=手抜き調査で毒物まみれを隠した豊洲へ卸売市場を移転できるのか!? いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2017/06/toxic25-vs-d0eb.html

 

(5)豊洲TOXICスキャンダル(24):二兎追う者は一兎をも得ず=都議選対策の「茶番」と化した築地豊洲問題の「小池百合子回答」、毒物まみれの「豊洲を(卸売市場として)生かす」などありえない話 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2017/06/toxic24-fdd1.html

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2018年10月 7日 (日)

日米FTAを「日米物品貿易協定(TAG)」などと姑息な言い換えを行ってトランプのアメリカに全てを献上する売国奴内閣=アベ政権、もうこの連中を政治の世界から追い払いましょう!!

前略,田中一郎です。

(みなさま、新聞をとるなら東京新聞と日刊ゲンダイです)

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

(最初に若干のことです)

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1.私たちのイベントのご紹介

(1)(10.27)東海第二原発再稼働反対 DVD上映と学習の集い

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/in-2018-4a49.html

 

(私の地元=北区での勉強会です。よかったらおいでください。更に詳しくお知りになりたい方は下記にもご参加を:田中一郎)

 

(関連)(11.13)緊急ちょぼゼミ「徹底検証 東海第二原発再稼働容認」 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/post-cc7b.html

 

(2)(11.6)(福島)原発事故による放射能汚染の実態:隠された汚染とその深刻な現実 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/post-7da4.html

 

(3)(11.16)「社会保障制度改革と財政問題」(伊藤周平鹿児島大学法文学部教授)(オルタナティブな日本を目指して:第19回新ちょぼゼミ) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/19-6a4d.html

 

2.その他イベント情報

(1)(メール転送です)(10.9)東京外環道訴訟第3回口頭弁論

 10月9日()14時~14時30分、東京地方裁判所1階103号法廷(地下鉄「霞ヶ関」駅A1出口)、原告と弁護団が意見陳述を行います。

 15時~ 報告集会(衆議院第2議員会館(地下1階) 第1会議室:14:45~1階ロビーで入館証配布します)

 

●(別添PDFファイル)「東京外環道訴訟を支える会ニュース第4号」を添付します。
「gaikan_news_no.4 2018.9.20.pdf」をダウンロード

**********************************

東京外環道訴訟を支える会 事務局(かごたに) TEl 090-6024-8959

E-mail < kmstwr8690@spa.nifty.com>、Blog < http://nongaikan.sblo.jp/>

**********************************

 

(2)(10.28)『週刊金曜日』創刊25周年記念集会のお知らせ 週刊金曜日からのおしらせ

 http://www.kinyobi.co.jp/news/?p=4016

 

(3)トランプはなぜ勝ったのか?突撃アポなし映画監督・マイケル・ムーア最新作「華氏119BI読者50人をご招待 BUSINESS INSIDER JAPAN

 https://www.businessinsider.jp/post-176331

 

(4)「創」篠田より

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■『創』トークライブ  10月8日(月/祝日) 

「相模原障害者殺傷事件の真相」――『開けられたパンドラの箱』出版記念

新宿ロフトプラスワン 12時半開場、13時半開会、16時終了。

〔出演〕篠田博之(『創』編集長)/香山リカ(精神科医)/西角純志(元やまゆり園職員)/岩坂正人(障害者福祉関係者)。その他 、事件を追ったドキュメント映画の一部公開など。

第1部では、植松被告の未公開資料も含め、彼がなぜあの事件を起こすに至ったか、犯行に至る精神状態をどう見るか、また近況として最近まで行われた精神鑑定についてなど議論します。第2部は神奈川県で40年以上障害者施設の仕事をしている岩坂正人さんや、津久井やまゆり園の元職員の西角さんらとともに、障害者差別と相模原事件について議論します。

 

詳細及び前売予約は下記からお願いします。前売¥1,500/当日¥2,000(共に飲食別)1オーダー500円以上

 https://www.loft-prj.co.jp/schedule/plusone/96786

 

■日本ペンクラブシンポジウム 「憲法と表現の自由」の現在と未来

1016日(火)18 30分~ 文京シビック小ホール 1000

出演:有田芳生(参議院議員/ジャーナリスト)/ 石田純一(俳優)古田大輔(Buzz Feed Japan 創刊編集長)/古谷経衡(文筆家)/望月衣塑子(東京新聞記者)。進行:吉岡忍(作家/日本ペンクラブ会長) 詳細及び予約は下記から

 http://japanpen.or.jp/kenpou1/

 

■響かせあおう死刑廃止の声

1013日(土)12時開場、13時開会 星陵会館ホール(永田町2-16-2

安田好弘/青木理/ダースレーダー/北川フラム/加賀乙彦/香山リカ/池田浩士ほか

当日1200円、前売1000円  予約はhttp://www.forum90.net/

主催・死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90 03-3585-2331

 

創出版編集部 篠田博之 〒160-0004

東京都新宿区四谷2-13-27 KC四谷ビル4F

TEL03-3225-1413、FAX03-3225-0898

ホームページ http://www.tsukuru.co.jp Email shinoda@tsukuru.co.jp

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3.キャンペーン

(1)誰のための水道民営化? ドキュメンタリー映画『最後の一滴までヨーロッパの隠された水戦争』日本語版制作 - クラウドファンディングのMotionGallery

 https://motion-gallery.net/projects/parc2018

 

(2)Avaaz - 沖縄の未来のために、私たちにできること

 https://secure.avaaz.org/campaign/jp/letter_to_denny_ln/

 

4.[NNNドキュメント 【#2443 崩蝕の国土 増え続ける所有者不明土地】 ]の番組概要ページ - gooテレビ番組(関東版)

 https://tvtopic.goo.ne.jp/program/ntv/4003/1201088/

 http://www.ntv.co.jp/program/detail/21872441.html

 

(関連)(別添PDFファイル)放棄希望の土地 仲介、官民で新組織検討 有効活用へ対策(日経 2018.10.2

 https://kunimoto-office.com/blog/3695/

 

(田中一郎コメント)

 土地神話がバブル崩壊とともに崩れ去ってから早30年近くが経過しました。今後少子高齢化を迎える日本では、過疎化する地方から、宅地や山林や田畑などの不動産が、まさに「不動」の、にっちもさっちもいかない「お荷物資産」に変わろうとしているかのごときです。土地所有法制や土地を巡る税制の新しい時代に向けた改正の議論が大きく出遅れています。現場では、こうした政治家や国家官僚たちの怠慢と責任放棄を尻目に、事態がどんどん深刻な方へと変化して行っております。また、この問題に関して申し上げておかなければいけないことは、こうした地方の土地や山林の荒廃と同時並行して、外国資本や外国人による日本の土地や山林の所有(買い取り)が水面下で進んでいる様子があるにもかかわらず、それに対する何の規制も対処もなされていないということです。そしてその理由が、どうもWTO体制やTPP協定などの国際経済協定にありそうな様子がうかがえるのです。市場原理主義アホダラ教が、こんなところにも入り込み、国土の荒廃を早めているようです。

 

5.どん詰まり安倍政権の史上サイテー改造内閣=もはやこの政権を延命させることが国辱・国難となっている(あんたが国難・おまえが国辱)

(1)安倍新内閣の支持率が急落 「評価しない」多数で早くも暗雲|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/238791

(2)改造内閣:内実なき改憲シフト 責任者、憲法は専門外 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20181003/k00/00m/010/126000c?fm=mnm

(3)東京新聞 首相「自民主導で改憲」 第4次安倍改造内閣発足 政治(TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018100390070144.html

(4)“政治とカネ”問題の安倍盟友2人 しれっと復権し自民役員に|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/238633

(5)任期中に改憲を目論む安倍首相の意図は、内閣改造より「党人事」にあり!週プレNEWS

 https://wpb.shueisha.co.jp/news/politics/2018/10/07/107236/

(6)沖縄県知事選“大敗の戦犯” 菅長官留任に党内から不満噴出|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/238629

(7)東京新聞 自民、参院選1人区不安 「首相は地方で人気ない」政治(TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201810/CK2018100202000124.html

(8)“やってる感”で糊塗も限界 成果ゼロで惨めな「安倍外交」|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/238637

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安倍政権が再び対米隷属を更に一歩進める「公約違反」の暴挙に出ています。TPP協定(1112)締結・批准の際には、あれほど「アメリカに対してはTPP以上の譲歩はない、日米FTA協定は交渉しない」などと言っていた、その舌の根も乾かぬうちに、今度は日米FTA交渉を「日米物品貿易協定(TAG)」などと姑息な言い換えを行って、日本の有権者・国民や生産者・農家をだまくらかしてことを進めようとしています。それは数年前に、自民党が「TPP協定には反対だ、ブレない」などと選挙で公約していたものをひっくり返し、TPP協定推進へと猪突猛進していった時と、全く同じ行動パターンとなっています。

 

(関連)TPPプラカード(1):2012年総選挙の身民党の約束

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/files/tpp1_2012_jimintou.pdf

(関連)マンガ・イラストを集めました。さまざまな市民運動・社会運動にお使いください いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-ad35.html

(TPP協定関連のプラカードはここにいろいろあります。適宜、ダウンロードしてお使いください:田中一郎)

 

しかも、「交渉中は自動車関税の引き上げは行わないという約束を取り付けた」(交渉中は関税引上はしないというだけの話で「当たり前」だボケ!)とか、「農産品についてはTPP協定で譲歩した以上のことには応じないことも了解を得た」(アメリカは「TPP協定での日本の譲歩内容を尊重する」と言っているだけで、それでOKだなどとは言っていないし、トランプ大統領を含むアメリカ高官らは記者会見などでは「TPP協定や日欧EPA以上のものを日本から引き出すための交渉だと言ってはばからない状態だ、どこが「TPPが上限」だ、ウソコゲ!)などと、見え透いた嘘八百を「息を吐くように」つきながら、日米FTAの「売国奴交渉」に臨もうとしています。そして案の定、トランプ大統領が国連の演説で、この日米FTAに関係して、日本がアメリカから大量・巨額の武器・兵器を購入する密約を結んでいたことをバラしてしまうなど、最初からその嘘八百は丸バレ状態になっています。

 

(関連)日本農業新聞 - 日米物品貿易協定 FTA「そのもの」だ 東京大学大学院教授 鈴木宣弘氏

 https://www.agrinews.co.jp/p45372.html

 

まさに安倍政権・改造内閣は、自動車関税の25%への引き上げを防ぐために、トランプのアメリカに日本の全てを献上するかのごとき売国奴内閣の様相を呈し始めています。報道によれば、この日米FTA交渉は来年以降本格化するとのことですが、しかし、こんなものはさっさと切り上げさせて、トランプ米政権による「日本収奪」行為をかわしていかなければいけません。さもなくば、日本の対米隷属は、単に安全保障や外交だけにとどまらず、今後は経済制度や内政についても、ことごとくアメリカ(及びその背後にいる巨大多国籍企業)に対して隷属・忖度型の、みじめにも情けない事態に転落していくことは火を見るより明らかです。

 

そもそも、日米FTAどころか、今般強引に締結・批准されたTPP協定(1112)や日欧EPAでさえも、日本の一般国民・生活者にはほとんど何も得るものがない、とんでもない内容の国際経済協定であり(単なる貿易協定ではありませんし日本農業だけが問題なのではありません)、これをこのままスタートさせていけば、日本は間違いなくボロボロの国となり、巨大多国籍資本や一握りの特権的富裕層に、いいように「食いもの」にされてしまうことになるでしょう。これらの中身の詳細が有権者・国民に知らされないまま(知らないまま)、多くの有権者・国民が情緒的な反応をして危機感が欠如した状態が続く今日の日本の世相は、もはや異常という他ありません。まるでアジア太平洋戦争の開始時に、日米開戦へ日の丸の旗を振り振り日本臣民挙げて突入していった時代とそっくり同じです。バカもいい加減にしろということです。

 

こうした日本の世相・世論の半分狂った動向の最大の原因は、マスごみどもが、このTPP協定(1112)や日欧EPA、あるいは日米FTAの実態を、あるいはその交渉経緯・交渉経過の詳細を、きちんと有権者・国民に伝えていない、日米両国の上に君臨する一握り「1%」(巨大多国籍資本とその幹部、及び特権的超富裕層・資産家たち)の思惑や戦略を報道していないことにあります。そのココロは「市場原理主義アホダラ教」です。こうしたメガFTAといわれているものこそが、(国際)市場原理主義の権化のようなものなのです。(協同組合は「一人はみんなのために、みんなは一人のために」がモットーですが、国際市場原理主義は「みんなは一人のために、一人は自分だけのために」がモットーです)

 

唯一、掃いて捨てるほどあるマスごみ報道の中では、唯2点=東京新聞と日刊ゲンダイが、このメガFTAの危険性やその正体をズバリと報道しているように思えます(東京新聞の場合は記事によってはそうではないものもありますから要注意です)。ですので、私からは「みなさま、新聞をとるなら東京新聞と日刊ゲンダイです」と申し上げています。この報道ぶりは、原発問題やその他のアベ政権の悪虐非道の振る舞いに関する報道についても同様のことが言えます。朝日新聞や毎日新聞は、読んでいて、いやになるほどダメ報道が多すぎます。

 

マスごみがこういう状態ですので、TPP協定(1112)、日欧EPA、日米FTAなどのメガFTAについては、これからも様々な形で情報提供を行っていきます。さしあたり今回は下記の3つをお勧めいたしますので、どうぞみなさま、アクセスしてくださればと思います。また、岩波月刊誌『世界』、『DAYS JAPAN』、『週刊金曜日』の各紙誌の編集者の方々には、このメガFTAがもたらす日本の経済危機(巨大多国籍資本により経済侵略される危機)を特集を組んで報道していただきたいと切に願っております。

 

●日本が売られる-堤未果/著(幻冬舎新書)

 http://u0u1.net/MkdG

●アメリカも批准できないTPP協定の内容は、こうだった!-山田正彦/著(サイゾー)

 http://u0u1.net/MkdL

 

●内田聖子さん講演会

(1)徹底分析 TPP協定(2019123日(水)午後6時~、於スペースたんぽぽ(水道橋))

(2)徹底分析 日欧EPA・メガFTA他(2019213日(水)午後6時、於スペースたんぽぽ(水道橋))

 

(関連)(別添PDFファイル)トランプの貿易戦争、最後の保護主義モンスター?(イントロ部分)(内田聖子『世界 2018.10』)

「toranpu_utidasan_sekai_201810.pdf」をダウンロード
 https://www.iwanami.co.jp/book/b376558.html


(この内田聖子さんの小論文は非常に重要な内容になっています。みなさまには是非原本を入手の上、ご一読をお願いしたいです:田中一郎)

 

以下、日米FTAの関連情報をご紹介いたします。私から追加の説明をせずとも、それぞれの記事をご覧になれば、安倍政権がやっていることのでたらめさ加減と、その嘘八百は一目瞭然です。

 

 <別添PDFファイル>

(1)カモネギだった安倍訪米、日米通商交渉 恐るべき二枚舌(日刊ゲンダイ 2018.10.1

 http://www.asyura2.com/18/senkyo251/msg/485.html

(2)「実質FTA」日本譲歩、首相「全く異なる」TAGと強調 日米関税交渉入り合意(東京 2018.9.28

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201809/CK2018092802000129.html

(3)米 対日交渉は「FTA」、貿易協定 副大統領が明言(東京 2018.10.6

 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018100590135453.html

(4)貿易共同声明、食い違い鮮明、合意文害 日米でズレ「実質FTA」、首相答弁に合わせる図式(東京 2018.10.4

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2018100402000184.html

(5)トランプ大統領が大喜び、安倍政権が差し出す血税5兆円(日刊ゲンダイ 2018.10.1

 http://www.asyura2.com/18/senkyo251/msg/499.html

(6)トランプ貿易圧力 日本恐々(朝日 2018.9.24

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13693254.html

(7)米韓FTA 合意・調印、車の高関税除外 確約なし(朝日 2018.9.26

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13695773.html

 

(上記の記事の中では、(1)の日刊ゲンダイ記事が必読です。是非ご覧ください。また、(8)にある米韓FTAが今どうなっているか・今後どうなっていくかは、日米FTAの今後を予言するものとしてしっかりと注目していく必要がありますが、マスごみがこうしたことを報道することはほとんどありません。:田中一郎)

 

 <関連サイト:農業協同組合新聞>

 日本農業を守るべき役回りにある農協系統は、信じがたいことにTPP協定(1112)や日欧EPAには反対しない、どころか、「条件付賛成」の立場をとり、選挙のたびごとに安倍・自民党を組織を挙げて応援するという、生産者・農家・組合員に対する背信行為を繰り返しています。その「条件付き賛成」の「条件」とは、補助金をたくさんほしい、行政事業はすべて農協を通してやってくれ、(農業はどうなるかわからんが)農協という組織だけは守ってくれ、ということです。ふざけた組織です、農協系統は一枚岩のようでいて、そうではないので、中にはこうした全中(全国農業協同組合中央会)の方針には賛成しない・従わない県連や単協は存在しますが少数派です。大半は上記のような動きをしているようです。日本の生産者・農家・組合員は、かような農協を許していてどうするのでしょうか? まさに農協系統幹部たちにバカにされています。直ちに、こうした農協幹部たちを入れ替える行為に打って出るべきです。もう後がありません。このままでは滅びます。(農協系統は、TPP協定(1112)の時も最初は下記のような記事を彼らの新聞に掲載しておりました。それが今や見る影もない状態です)

 

(1)TAGは「実質FTA」でなく「FTAそのもの」【鈴木宣弘・東京大学教授】|特集|農政|JAcom 農業協同組合新聞

 https://www.jacom.or.jp/nousei/tokusyu/2018/09/180928-36237.php

(2)TPP11と日米TAG ダブルパンチで脅かされる食の安全【堤未果・国際ジャーナリスト】|特集|農政|JAcom 農業協同組合新聞

 https://www.jacom.or.jp/nousei/tokusyu/2018/10/181001-36256.php

(3)自動車の盾として農業を売り渡す屈辱交渉は許されない【醍醐聰・東京大学名誉教授】|特集|農政|JAcom 農業協同組合新聞

 https://www.jacom.or.jp/nousei/tokusyu/2018/09/180928-36239.php

(4)農は「いのち」の「生存条件」【内橋克人・経済評論家】|特集|農政|JAcom 農業協同組合新聞

 https://www.jacom.or.jp/nousei/tokusyu/2018/10/181001-36245.php

(5)日本を標的にするトランプ大統領【孫崎享・評論家】|特集|農政|JAcom 農業協同組合新聞

 https://www.jacom.or.jp/nousei/tokusyu/2018/09/180928-36238.php

 

 <関連サイト:その他>

(1)就任早々逃げを打つ新大臣!! IWJ記者にTAGは造語、実質的にFTAである交渉をTAGと偽る理由を!と問われ、「FTAの定義は外務省へ」と逃げる!! 10.2吉川貴盛 新農林水産大臣 就任会見 IWJ Independent Web Journa

 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/432977

(2)日本メディアが報じない安倍首相「トランプとの夕食会」の深い中身、自動車関税を回避した「事前ネゴ」とは(歳川隆雄 現代ビジネス 2018.9.29

 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57727

(3)日本の貿易黒字是正、自動車工場の米移転が最善=ロス商務長官 (ロイター)

 https://web.smartnews.com/articles/fgXKGZebBwe

(4)日米物品貿易協定交渉開始で合意、今後の交渉の行方には要警戒(みずほ総合研究所 2018.9.27

 https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/pl180927.pdf

(5)日米首脳会談:交渉中は日本車の輸入制限発動せず (AP)

 https://mainichi.jp/movie/video/?id=5840702360001

 

(6)日米関税交渉、にじむ警戒感 農家「支援なければ崩壊」 車業界「リスクの先送り」:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13699101.html?ref=nmail_20180928mo

(7)知られざる日米交渉の裏側「トランプがシンゾーに仕掛けたドッキリ」 米現地からインサイドをリポート現代ビジネス

 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57851

(8)安倍首相はトランプに完敗 2国間協議「ウィンウイン」の嘘|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/238308

(9)トランプ氏、日本へも圧力「交渉、満足いかなければ…」:朝日新聞デジタル

https://www.asahi.com/articles/ASL9W2D4HL9WULZU001.html?ref=lettermail_0927_arti_news

10)クローズアップ2018:関税交渉 日本、押し込まれ 事実上のFTA 米は車輸入制限放棄せず - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180928/ddm/002/010/124000c?fm=mnm

 

11)「車に関税」日本「交渉したい」 トランプ氏脅し鮮明:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/ASLB20QQBLB1UHBI043.html

12)(時時刻刻)押し切られ二国間交渉 日本、苦肉の物品協定 日米首脳会談:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13699068.html?ref=nmail_20180928mo

13)(いちからわかる!)日米貿易をめぐる会議「FFR」の目的は?:朝日新聞デジタル

 https://digital.asahi.com/articles/DA3S13695752.html?rm=150

14)日米、関税交渉入り合意、車への発動当面回避、日本譲歩 農業・車が焦点(朝日 2018.9.27夕刊,28

 https://www.asahi.com/articles/photo/AS20180928000281.html

15)東京新聞 日米欧、WTO改革合意 貿易相会合 対中包囲網急ぐ 経済(TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201809/CK2018092602000267.html

 

(ドーハラウンドが失敗に終わって以降、WTOは世界貿易の秩序形成にほとんど役に立っていない。それは、ドーハラウンドの一歩手前のウルグアイラウンドが、欧米資本主義諸国の得手勝手を前面に押し出して、いわば「(第二次)自由貿易帝国主義」的な様相を持った国際経済協定であったからだ。簡単に言えば、途上国の経済福祉や経済発展のことをほとんど念頭に置かず、途上国を欧米資本主義が「食いもの」にするための協定であったからっである。私はトランプ米大統領のあまりに露骨極まる海外からの収奪行為を、これから押し寄せてくる国際経済大波乱時代の「序の口」と見ている。他国の経済の健全な成長や発展、あるいは国民福祉を念頭に置かず、一握りの巨大多国籍資本の代理店のごとき振る舞いを欧米の資本主義諸国が続けている限り、こうした貿易紛争は今後ますます「反乱的」に激しくなっていくだろう。その時に、「自由貿易体制か、それとも保護主義か」などという陳腐で時代遅れな選択肢では話にならないのだ、ということを強く申し上げておきたいと思う。上記の「WTO改革」は、まさにこの欧米資本主義の収奪体制の維持継続を図らんとする勢力の、それなりの努力、と見ておけばいい。:田中一郎)

草々

 

2018年10月 6日 (土)

経済政策を巡る議論です:(1)民主党政権時代の「農業者戸別所得補償制度」 (2)(メール転送です)「『お金がない』からという脅しにどう立ち向かうか―ー松尾匡さんの議論の危うさ:再論」(白川真澄さん:PP研)

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)

 

(最初に若干のことです)

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1.イベント情報

(1)(10.11)「日本のダムと河川行政:この旧態依然をどうする?」(嶋津暉之さん)(オルタナティブな日本を目指して:第17回新ちょぼゼミ) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/17-394c.html

 

(2)(10.20)「子どもの甲状腺がんと「県民健康調査」」(白石草さん:Our PlanetTV )(オルタナティブな日本を目指して:第18回新ちょぼゼミ) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/our-planettv-18.html

 

(3)(10.28)『週刊金曜日』創刊25周年記念集会のお知らせ 週刊金曜日から

 http://www.kinyobi.co.jp/news/?p=4016

 

(4)(11.6)(福島)原発事故による放射能汚染の実態:隠された汚染とその深刻な現実 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/post-7da4.html

 

(5)#脱被ばく実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判の会)11.10(土)第11回新宿デモ 子どもを被ばくから守ろう! 家族も、自分も!

 https://fukusima-sokai.blogspot.com/2018/10/blog-post.html

 

(6)(11.13)緊急ちょぼゼミ「徹底検証 東海第二原発再稼働容認」 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/post-cc7b.html

 

(7)(11.16)「社会保障制度改革と財政問題」(伊藤周平鹿児島大学法文学部教授)(オルタナティブな日本を目指して:第19回新ちょぼゼミ) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/19-6a4d.html

 

(8)(12.13)オルタナティブな日本をめざして(第20回):「アベ自民党政治と丸山真男政治理論:「戦後民主主義」を再考する」(浅井基文さん)(場所と時間はいつも通りです:午後6時から9時過ぎまで、水道橋のスペースたんぽぽ)

 

2.Avaaz - 沖縄の未来のために、私たちにできること

 https://secure.avaaz.org/campaign/jp/letter_to_denny_ln/

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経済政策を巡る2つの議論をご紹介いたします。

 

1.民主党政権時代の「農業者戸別所得補償制度」 

 この間から始めた少人数読書会「大川端」で私からご説明申し上げた民主党政権時代の「農業者戸別所得補償制度」(2011年度版)に関する補足説明です(読書会では、この民主党政権による「農業者戸別所得補償制度」に加えて、その前の自民党政権時代の「品目横断的経営安定対策」や、日本農業に関する基礎知識についてもご説明いたしました。いずれ新ちょぼゼミで同じご説明をしたいと考えております。

 

●(別添PDFファイル)パンフレット「農業者戸別所得補償制度の概要:暫定版」(農林水産省:2011125日)

 http://ur0.link/MjhR

 

(関連)食料自給率とは:農林水産省

 http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/011.html

(関連)(別添PDFファイル)コメ増産 1%止まり、18年産作付け減反廃止でも慎重(日経 2018.10.3

 http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/011.html

 

(田中一郎コメント)

 日本は主食用米の自給率は100%であり(注)、主食用米をこれ以上いくらたくさん生産しても、米価が暴落するだけで、食料自給率の向上にはつながりません。他方で、主幹穀物である麦や大豆は自給率が10%にもみたず、(麦、豆類(大豆・小豆など)、てんさい、ジャガイモ、の輪作体系ができている)北海道を除けば、小麦も大豆も、その産地形成ができていないのです(大豆なら佐賀県、麦なら群馬県・栃木県あたりが生産が盛ん)。理由は、麦や大豆は海外産のものに日本の市場を開放してしまったこと(麦は国家貿易品目ですが、市場は海外産が大半です。また、国産小麦は品質的にパンに向いていない、という問題があります)です。簡単に言えば、国際市場原理主義に(もっと言えば、アメリカ・北米産の麦や大豆やナタネに)、日本のコメ以外の飼料を含む穀物農業を献上してしまった結果です。

 

(注)にもかかわらず、アメリカなどから年間77万トンもの「ミニマムアクセス米」を押し付けられている現状は許しがたいものがあります。せめて国内市場への持ち込みをやめて、一部を海外援助米、一部を非常用の備蓄米、一部を飼料米などの用途に用いればいいものを、日本政府は、このうち10万トンを主食用米(SBS方式)、20万トンを加工用米、などとして販売しています(残りが飼料用と海外援助用)。

 

(関連)ミニマムアクセス米について(農林水産省)

http://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/syokuryo/131128/pdf/251128_sankou_siryo1-3.pdf

(関連)「MA米の輸入義務」は大ウソ(99322日第399号)

 http://www.nouminren.ne.jp/dat/9903/99032201.htm

 

従って、この状態を少しでも是正すべく、農林水産省は、主食用米の「転作」=生産調整を続けてきました。主食用米の生産をやめて、主食以外の多用途のコメ(米粉を含む加工用米、飼料米など)や他の作物(小麦、大麦、大豆、ソバ、ナタネ、露地野菜など)への転作を奨励してきたのです。しかし、ご説明申し上げたように、その奨励金の金額が不十分で、本格的な産地形成政策も取られませんでしたから、この主食用米の転作政策は結局は日本の農村で根付かなかったのです。純粋に経済的問題です。主食用米をつくるほうが、他の作物をつくるよりも圧倒的に収入がいい、という状態を解消しないまま、不十分な予算で政治の力で転作を生産者・農家に強要した、その結果が、主食用米の生産調整への歪んだ見方、あるいは「恨み節」です。自民党政府・農林水産省の、自国農業を裸のまま国際競争にさらす市場原理主義政策と、「カネ(奨励金)の出し惜しみ」政策の失敗が今日の食料自給率低迷を招いています。

 

上記の日経記事をご覧いただければ、いまだにこの財界御用新聞が「減反」(主食用米を作らせないために奨励金を出す政策)などという言葉を使っています。けしからんデマ報道です。「減反」政策など、日本には存在しません。あるのはコメ需給調整のための「転作政策」です。そして、かれら日経・財界グループの狙いは、主食用米の生産調整(転作)を廃止して生産過剰に陥らせ、その結果主食用米の価格が暴落すれば、(1)国際市場価格と同水準となる、(2)生産調整奨励金の財政負担がいらなくなる、(3)中小零細の高コスト生産者・農家が廃業に追い込まれ、日本の農業の構造改革が進む、(4)国際経済協定交渉において農業が足手まといになることを防げる、という点にあるのです。

 

この考え方の決定的な間違いは、(3)にあります。こういうことをすれば、(一部の高価格の金持ち用の農業を例外として)日本から農業は消えてなくなるということを意味します。稲作農業が全く採算が合わなくなり、稲作農家は自分たちで食べる分(自家米及び縁故米)を除き、廃業となります。実は稲作農家は、他の作物=麦、大豆、露地野菜、果樹、特産物などの生産者でもあり、そうした非主食用米以外の国産作物も同時に消えてくのです。農村では、あたり一面が耕作放棄地の田畑ばかりとなるでしょう。(この辺の話は次回の少人数読書会「大川端」の時に少し補足いたします)

 

2.(メール転送です)「『お金がない』からという脅しにどう立ち向かうか―ー松尾匡さんの議論の危うさ:再論」(白川真澄さん:PP研)

 経済政策に精通しておられる「ピープルズ・プラン研究所(PP研)」の白川真澄さんと、松尾匡立命館大学教授の経済政策提案について議論いたしました。その一部を下記に転記いたします。

 

以下はメール転送です。

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●ピープルズ・プラン研究所 - 「お金がない」からという脅しにどう立ち向かうか  ――松尾 匡さんの議論の危うさ:再論/白川真澄

 http://www.peoples-plan.org/jp/modules/article/index.php?content_id=209

「sirakawamasumisan_matuohihan_ronbun.pdf」をダウンロード

僭越ながら若干のことを申し上げます。まずは、白川様の立論には多くの点で私の主張と共通するものがあり、大いに共感を持ちつつ拝読いたしました。松尾匡立命館大学教授の議論の弱点については、既に同氏との議論の(その1)~(その4)で申し上げておりますので、重複は避けて、今回は白川様の小論文の限りで、下記の諸点を指摘させていただきます。

 

1.松尾匡立命館大学教授の議論は、いわゆるケインズ政策における「ハーヴェイロードの仮説」への信頼があるように思えます。しかし、現実の政治や政策は、ポピュリズムや選挙民の「世論」動向に左右されやすい生身の政治家が執り行いますから(原案は官僚がつくるにしても)、必ずしも適切な財政・金融政策が実施できるとは限りません。そう考えた場合、やはり、国債の日銀直接引き受けや、更には日銀(中央銀行)廃止による政府貨幣創造論のようなものは、財政・金融政策の深刻なモラルハザードを招きかねず、賛成できないのです。効果はそれほど大きくなくても、一定のけん制機能を持たせるために、日銀・中央銀行のある程度の独立性は担保しておいた方がいいでしょう。

 

2.松尾匡立命館大学教授の議論のもう一つの弱点は、白川様もご指摘かと思いますが、かなり単純化された「経済モデル」的発想から導かれているという点です。「完全雇用」概念が政策実務的には使えない旨の説明を私がしておりますが、それ以外でも、この経済モデル的発想が非常に気になります。おそらくうまくいかないのではないかと感じるのです。

 

3.「アベノミクス(の2本の矢)を上回るアベノミクスを掲げて安倍政権とたたかうという松尾提案に胡散臭さを感じ、批判を続けてきました」という点は、なかなか是非判断が難しく微妙な感じがします。私も松尾匡立命館大学教授に、アベノミクスを評価しすぎているのではないかという主旨のことを申し上げております。しかし他方では、松尾匡立命館大学教授が、左翼勢力は「反緊縮」の経済政策を掲げて選挙を闘えと主張され、また、そのための財源確保の一環で、国債などの国の借金は直ちに返済しなければならないものだとか、全部が将来世代の返済負担となる負の遺産だとか、といった主張を否定されている点は大いに評価できると、私は考えています。(私は今現在の日銀保有の国債の一部(売りオペに使わないもの)を無利息の永久債に切り替えて塩漬け機関へ移せばいいのではないかと考えています。そして、少しずつ日銀の金融政策をアンワインドしていくのがいいでしょう)

 

4.白川様の小論文については下記を申し上げます。

(1)たとえ大企業や富裕層への増税であっても、「増税」が実体経済(景気)に対して及ぼすネガティブな影響は「ある」と考えて慎重な対応をすべきだと思います。特に、タイミングやその内容、及び規模は非常に重要です。また、選挙などでは「増税」などという言葉は使わない方がいいでしょう。「不公正な税制を正すことによる財源ねん出」くらいにしておけばいいと思います。そもそも、課税されるべきものがきちんと課税されていない、あるいは巧みに納税が回避されているのですから、増税ではなくて、税制・納税の公正化です。

 

(2)公的年金基金と日銀が大量の株式などのリスク資産を抱えています。以前なら、こんなことはなかったのですが、この2つの要因により、国内外の株価動向に万全の注意を払って財政・金融政策を慎重に展開していかなければならなくなりました。これこそが、将来世代に対する最大の負の遺産です。市場をだましだまししながら、この2つの公的機関から、株式やリスク資産の処分を少しずつしていく他ないでしょう。容易ならざる事態です。

 

(関連)2020年、限界の見えたアベノミクスの「出口戦略」で年金が消える? - 政治・国際 - ニュース|週プレNEWS[週刊プレイボーイのニュースサイト]

 https://wpb.shueisha.co.jp/news/politics/2018/10/06/107231/

 

(3)ということで、黒田バズーガ政策で、おかしくなってしまった日銀のバランスシートや金融政策を、どうやって正常化させるか=いわゆる出口戦略を考えなければいけませんし、アホノミクスで歪められた過剰リスクの公的年金運用の在り方、更には公的年金制度の在り方も再検討が必要です。これも厄介です。

 

(4)「公正な税制」をどう実現するか、という税制改正の議論が全く不十分で、安易に消費税増税が主張され、「消費税(増税)不可欠神話」がはびこっています。これを徹底的に批判する必要があるでしょう。まずは市民運動・社会運動の側も、「公正な税制実現プログラム」を策定していく必要がありそうです。税制改革のメニュー(例)については、下記サイトの最後の方に書いておきました。

 

(関連)(他のMLでの議論です)松尾匡立命館大学教授との経済政策を巡る議論(その4):「公正な税制を求める市民連絡会設立3周年記念集会」講演を巡って いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/3-1be5.html

 

(その1)~(その3)は下記サイトにあります

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(関連)政権交代実現と、そのあとに何を目指すのかの議論に最適=『終わらない「失われた20年」:嗤う日本の「ナショナリズム」・その後』(北田暁大著:筑摩選書) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/20-c05f.html

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(関連)「消費税不可欠神話」を叩きつぶせ!:相続税をきちんと納税させれば、毎年どれくらいの税収が見込めるか いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/post-6e1a.html

 

(5)松尾匡立命館大学教授もそうでしたが、税制にせよ、国の借金にせよ、調達した財政資金をどのように使うのか、そのプログラムについても検討が十分にされていません。松尾匡立命館大学教授は「左翼に経済政策がない」と批判されていますが、(それはその限りでその通りですが)、しかし、ご自身の「不況期」における国債発行資金の使い方は、大企業を中心とする企業の投資への補助金や、ヘリコプターマネー・普遍主義的な現金バラマキのようなことに使うことを提唱されています。これについても私は大反対です(下手をすると、ここだけ「食い逃げ」されてしまいます)。社会保障にしろ、何にしろ、もっと財政支出を丁寧に、きめ細かく考え検討することが必要です。

 

(6)アベノミクスでいうと「第三の矢」に当たる政策=つまり、21世紀の日本の経済や産業をどう創っていくかという議論もまた、決定的にたりません。今の経団連に集まる財界首脳たちは、20世紀型の旧態依然の重厚長大型産業群のボンクラ経営者ばかりです。「技術立国ニッポン」などは日本のメーカー各社の相次ぐ不祥事を見れば「今は昔」の話であり、今日の日本は「インチキ技術立国」さながらです。原発・核燃料サイクルがその典型と言っていいでしょう。日本企業は役職員一体となってモラル低下が著しい事態となっています。これでは日本経済の将来は暗い。この経済政策というか、産業政策というか、ビジネスモデル改造というか、企業文化・社会的責任というか、これらを地域経済活性化・振興政策と関連させて、もっと議論しなければいけないと考えています(私は、数十万人の人を正規職員として採用する「地方振興公社」(仮称)政策を1つのメニューとして考えています。いわゆる「NEWニューディール政策」です。特に、正規職を得られない若者や、中年化したロスジェネ世代へのきちんとした職場として設置すべきです)。

 

まだ他にもあるかもしれませんが、それはおいおい申し上げていきます。

よろしくお願い申し上げます。

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草々 

 

 

(11.13)緊急ちょぼゼミ「首都東京が危ない! 徹底検証 東海第二原発再稼働容認」

前略,田中一郎です。

 

●(別添PDFファイル)(11.13)首都東京が危ない! 緊急ちょぼゼミ「徹底検証 東海第二原発再稼働容認」

「tirasi_1113_toukaidai2_genpatu_kiken_kinkyu_tyobo.pdf」をダウンロード

原子力規制委員会がこのほど東海第二原発(日本原電)の新規制基準「適合」を認めました。老朽化した危険な原発の再稼働にGOサインを出すなど、信じがたい振る舞いと言わざるを得ません。今回、この東海第二原発の危険性について、原発に詳しくない方でもお分かりいただけるような平易な内容の説明会を開催させていただくことになりました。

 

当日は(1)沸騰水型原子炉の構造的欠陥(2)福島第1原発事故の教訓から(3)老朽化原発の危険性(4)東海村再処理工場・高レベル放射性廃液タンクの恐怖(5)日本原電に原発運営の能力があるのか、の各項目について、丁寧にご説明をさせていただきます。みなさま、どうぞこの機会にご参集をいただければ幸いです。

 

(ご説明は私=田中一郎がさせていただきます:よろしくお願い申し上げます)

 

日 時:1113日(火) 18時~21時 (開場1730分)

会 場:スペースたんぽぽ 参加費(資料代含む):800円(学生400円)

 たんぽぽ舎のあるダイナミックビルの4階 JR水道橋駅西口から5分:水道橋西通りを神保町方面に向けて左折、グローバルスポーツビル、GS跡地(セブンイレブン)を過ぎて鉄建建設本社ビルを過ぎたら左折。

東京都千代田区神田三崎町2-6-2  tel 03-3238-9035 fax 03-3238-0797 

Email: nonukes@tanpoposya.net  URL: http://www.tanpoposya.com/

草々

 

2018年10月 5日 (金)

(イベント情報)(10.27)緊急のDVD上映と学習の集い:東海第二原発再稼働反対!(東京都北区「さよなら原発 in 飛鳥山 2018実行委員会」)

前略,田中一郎です。

 

原子力規制委員会による東海第二原発の新規制基準「適合」決定を受けて、急きょ、勉強会が開催されます。東京都北区でのイベントです。主催は「さよなら原発 in 飛鳥山 2018実行委員会」です。東海第二原発は東日本大震災で被災して大きなダメージを受けていることに加え、大事故を引き起こした福島第1原発と同じ型の老朽化した危険きわまりない原発です。当日は、福島第1原発事故で被災された鴨下祐也さんをお招きしてお話をうかがう他、私から、ごく簡単平易に東海第二原発の危険性についてご説明いたします。下記、及び別添PDFファイルのチラシをご覧ください。

 

●(イベント情報)(10.27)緊急のDVD上映と学習の集い:東海第二原発再稼働反対!(東京都北区)

「tirasi_1027_toukaidai2_kitaku.pdf」をダウンロード

日 時:2018年10月27日(土曜日) 午後6時30分開会

場 所:岸町ふれあい館(東京都北区) 3階ホール

 http://ur0.biz/MhZ3

 

プログラム:

1.DVD「恐怖のカウントダウン:東海第二原発を止めたい」(約30分)上映

2.鴨下祐也さん 講演

3.田中一郎 東海第二原発の危険性について

(上記の他、会場からの発言で「原発問題のいま」を学習したいと思います)

 

参加費:資料代300円、上映会普及用DVD11000円です、ご協力をお願いいたします。

主 催:「さよなら原発 in 飛鳥山 2018実行委員会」(東京都北区)

(原発は「人類と共存・共生の出来ない危険物です。私たちは「即時廃炉の決定」を政府に求めます。)

以上

2018年10月 4日 (木)

「トリチウム水」をかたる虚偽表示の海洋放出予定猛毒汚染水には、放射性ストロンチウム90や放射性ヨウ素129などの放射性物質のみならず「ヒドラジン」や「ホウ酸」などの毒物が大量に含まれている疑い濃厚

前略,田中一郎です。

(拡散希望)

 

「トリチウム水」をかたる虚偽表示の海洋放出予定猛毒汚染水には、放射性ストロンチウム90(半減期29年)や放射性ヨウ素129(半減期1560年)などの放射性物質のみならず、「ヒドラジン」や「ホウ酸」などの毒物が大量に含まれている疑い濃厚です。下記サイトをご覧ください。

 

●福島第一のヒドラジンについて 山口透析テツ日記

 https://ameblo.jp/tousekitetsu/entry-12383436262.html

 

●東電はホウ酸105トン、ヒドラジン73トン使用するも垂れ流し? 瀬戸の風

 https://lituum.exblog.jp/17554390/

 

(関連)おしどりマコ・ケンの脱ってみる?デイリー 20124月アーカイブ

 http://daily.magazine9.jp/m9/oshidori/2012/04/

(関連)6甲状腺学会「他の生き物と人間は違うのね」 11-10おしどりマコさん講演・南相馬(文字起こし) - みんな楽しくHappyがいい

 http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-4444.html

(関連)ヒドラジン - Wikipedia

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%83%B3

 

ついでに申し上げておきますと、東日本大震災の際に海岸べりに未処理のまま放置されていたPCBもまた、津波に飲み込まれて海洋に流出してしまっています。関東から東北にかけての沿岸部がPCB=ダイオキシンによって汚染された可能性が高いのです。しかし、環境省はこれについて、事後対応をきちんとしている様子はうかがえず、もちろん再発防止策がとられた話も耳にしませんし、また、マスごみもこの問題をまともに報道したことはありません。私は関東・東北の太平洋沿岸から取れる海産物を口にする気にはなれません。正直申し上げて、安全性に疑問ありです。原因は汚染水問題(放射性物質)だけではありません。国や自治体の、食べものや環境汚染への対応や対処の仕方が出鱈目だからです。

 

(PCBなどは、ダイオキシンなどとともに大問題になったのが1990年代の後半ですから、それから東日本大震災まで10年以上の年月が経過しています。さっさと無害化処理をしておけばこういうことにはならなかったのです。猛毒物をほったらかしにしておいた怠慢行政そのものです。)

 

●東日本大震災のPCB廃棄物への影響について(第9報)(平成24年10月31日調査時点)(201212月:環境省産業廃棄物課)

 http://u0u0.net/Mh1U

 

(環境省のPCB管理がどこまで厳格なのか、どのような法律に基づいて行われているのか、よく知りません。従ってまた、東日本大震災によるPCBの津波被害が上記で全部かどうかもわかりません。いい加減にやっているに違いない、というのが私の推測ですが、ご存知の方がおられたらご教授ください)

草々

 

2018年10月 1日 (月)

脱原発脱被曝バック・ナンバー(36)(抜粋)(2018年8月~9月)

1.(報告)(7.30)「国際原子力マフィアと放射線被曝をめぐる国際情勢」(川崎陽子さん)(オルタナティブな日本をめざして:第14回新ちょぼゼミ ) いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/14-458b.html

 

2.(メール転送です:その1)核兵器廃絶は原発廃絶とともに:原水協幹部による「情報操作」・「知られざる核戦争」協力を危惧する(矢ケ﨑克馬琉球大学名誉教授より) いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/post-9706.html

 

3.(メール転送です:その2・その3):(2)核兵器禁止運動は「原発廃絶」を掲げるべき、(3)人権と福島原発事故(矢ケ﨑克馬琉球大学名誉教授より) いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/post-1807.html

 

4.「原発ゼロ」を2019年参議院選挙の最大の争点にせよ=「原発ゼロをたどって」(朝日新聞夕刊記事)から いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/2019-31eb.html

 

5.(10.20)「子どもの甲状腺がんと「県民健康調査」」(白石草さん:Our PlanetTV )(オルタナティブな日本を目指して:第18回新ちょぼゼミ) いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/our-planettv-18.html

 

6.「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(95):KYサイクルの核燃料サイクル=「サイクル」なんかしていません・できません、こんなもの、いつまでやってんですか? いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/95-e619.html

 

7.「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(96):(1)「県民健康調査」の基金を違法流用か?(住民監査請求)(2)薄めたら海に流せるぞという規制委員長は原子力ムラの猿回し(3)国連がフクイチ作業員危ない!他 いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/96-51c3.html

 

8.(続報)海洋放出されるという福島第1原発の汚染水は「トリチウム水」などではなかった=規制値を上回る様々な放射性物質が混じった「危険水」:「虚偽表示」「トリチウム水偽装」で福島県民・国民を騙そうというのか!? いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/post-79a5.html

 

9.東京電力経営者幹部3人に対する刑事裁判で次々と明らかになる福島第1原発事故の真相=「原発ゼロ」実現のためには原子力ムラ・マフィア連合と、機能しない原子力規制委員会・規制庁の解体が必要不可欠だ いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/3-133f.html

 

10.(メール転送です) 福島第1原発汚染水に関する公聴会:トリチウム以外の残留放射能も莫大な量に(渡辺悦司さんより)+若干の関連資料 いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/post-0e33.html

 

11.(速報)第32回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成3095日):子ども甲状腺がん 集計外含め211人〜福島県 OurPlanet-TV いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/323095-ourplane.html

 

12.4つあります:(1)泊原発ホワイトアウト(加筆しました)(2)もんじゅERSSがまたトラブル(3)福島原発事故と重要度分類・ECCS(コメントをお願いします)(4)(報告) さようなら安倍政権・めざそう3000万人の署名・9.5集会 いちろうちゃんのブ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/300095-5b74.html

 

13.北海道の電力不足は本当か:経済産業省が音頭を取り、無責任会社の北海道電力が躍る猿芝居? 泊原発再稼働のためならば何でもする人間集団のペテンに引っ掛けられないように! + 昨今の原発関連情報 いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/post-9a2c.html

 

14.「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(97):昨今の放射線被曝をめぐる議論(その11):「福島県民健康調査検討委員会」というデタラメ委員会 いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/9711-7bb8.html

 

15.(メール転送です)「原発裁判が必ず負ける理由」の補足追加版  「地震学の間違いを公にする会」 会長 田内雄司 いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/post-0ff3.html

 

16.「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(98):「原発推進追従バスに乗り遅れるな」=ヒラメ裁判官どもが雪崩をうって日本破滅に加担する日本の無責任司法 いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/98-8a6f.html

 

(その他)

●日本の司法・裁判所は行政(安倍・自民党政権)よりもひどい日本国憲法無視・人権踏みにじりの「現代の悪代官所」です(その8):国民のために何の役にも立たないどころか、ロクでもない判決を出しまくって害悪を垂れ流す日本の司法・裁判所を始末せよ いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/post-bde8.html

 

●本日(8/11)のちょっとだけ情報:(1)韓国映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』 (2)長野県知事選挙はまた慣れ合い選挙か? (3)こんな人たち (4)忘れられた戦争 他 いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/post-c6c4.html

 

●札幌市における「健康で文化的な最低限度の生活」(憲法第25条)とは、電気を止められて熱中症で死去することだった=業務上過失致死罪が問われるべき関係者たちが、もっともらしい言い訳の合唱団を結成している(怒) いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/25-1fb5.html

 

●豊洲TOXICスキャンダル(28):(声明)高濃度土壌汚染が残る豊洲新市場への移転は中止を、食の安全・安心を最優先して世界に誇る築地市場を守ろう(201888日) いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/toxic28201888-3.html

 

●国際市場原理主義政策(TPP、日欧EPAなど)とは縁故資本主義をゴマかすための壮大な嘘八百のこと=「お友達」便宜供与の実態(鈴木宣弘東京大学大学院教授 日刊ゲンダイ)より いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/post-a7ce.html

 

●(10.11)「日本のダムと河川行政:この旧態依然をどうする?」(嶋津暉之さん)(オルタナティブな日本を目指して:第17回新ちょぼゼミ) いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/17-394c.html

 

●(メール転送:他のMLでの議論です その1)(1)AIの高度化・普及と人間労働 (2)反緊縮政策をどう展開するか(財政・金融政策の在り方) いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/ml-0a99.html

 

●3つの謬論を批判:(1)佐藤優氏のアジア・マルクス主義論(2)山口二郎氏の「対立を避ける若者たち、消えゆく野党の存在意義」論(3)福山哲郎氏・斎藤環氏の「「正しいことを言う」日本のリベラルは遠ざけられる」論 いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/post-cc07.html

 

●(他のMLでの議論です)(1)強きを助け弱きをくじく「税金徴収」行政(2)「市民と野党の共闘」が政権交代へ向けてなすべきこと(3)松尾匡立命館大学教授との経済政策を巡る議論 他(ゲノム編集無政府状態へ) いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/post-ef6e.html

 

●大日本帝国滅亡=アジア太平洋戦争敗北の73年目を記念した特集番組・報道から(1):極悪・非道の国家犯罪を山のように積み上げた大日本帝国は、アジア民衆と自国臣民に多くの犠牲者と深刻な悲劇とをもたらし滅亡した いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/73-0a2d.html

 

●松尾匡立命館大学教授との経済政策を巡る議論(その2):問題は「反緊縮」政策の中身です いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/post-54aa.html

 

●(松尾匡立命館大学教授からのコメントをお送りいたします)Re:松尾匡立命館大学教授との経済政策を巡る議論(その2):問題は「反緊縮」政策の中身です いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/re-fed4.html

 

●本日(8/27)のちょっとだけ情報:(1)都や区の資産がかすめとられているのでは?(3件)(2)山口二郎さん「中途半端はやめて」(3)地球温暖化よりも酸性化が危ない!(4)外環道訴訟 他 いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/post-fda4.html

 

●(他のMLでの議論です:この加藤出さんの議論は正論です)日銀の資産規模がGDPに迫る異常な膨張、海外からは「無謀」の声 いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/fwgdp-8a93.html

 

●3つあります:(1)金持ち優遇の不公平、消費税UPの裏で相続税は20%も減税していた (2)「配偶者控除」改正、注意すべき落とし穴とは (3)IT外資に課税、国税苦戦 アマゾン日本法人、14年は11億円 いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/up20-2c45.html

 

●(9.30)沖縄県知事選挙:「誇り」と「希望」と「覚悟」をもって基地のない豊かで平和な沖縄を目指すのか、それとも「悪玉ヤマトンチュ」にしがみついて似非右翼のまねごとをしつつ沖縄を再びの「戦場」へと導くのか いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/post-deed.html

 

●(他のMLでの議論です)松尾匡立命館大学教授との経済政策を巡る議論(その3):Lets Reject All for All Except1%」=日本経済再生への道は、まだいろいろある いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/lets-reject-all.html

 

●「消費税不可欠神話」を崩壊させよう!:相続税をきちんと納税させれば、毎年どれくらいの税収が見込めるか いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/post-30e0.html

 

●3つあります:(1)ベーシックインカムより奨学金制度・学生支援を何とかしろ(2)土建屋のための空港だった関空=漂流から沈没へ(3)上に政策あれば下に対策あり(安倍晋三腰巾着・経済産業省の「隠せ・隠せ・隠せ・都合悪けりゃ皆隠せ」)他 いちろうちゃんのブロ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/post-1087.html

 

●(報告)(9.10)「グローバル資本主義を乗り越える日本の食料・農業政策」(安田節子さん)(オルタナティブな日本をめざして:第16回新ちょぼゼミ )(当日資料・VTR) いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/16-vtr-5f73.html

 

●何でもかんでも大規模化すればいいというものではない=さしたる検討もされずに今般成立した「森林経営管理法」と「森林環境税」は、大規模皆伐によって日本の森林・山林を荒廃させる可能性大 いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/post-ae94.html

 

●(9.30)沖縄県知事選挙:「誇り」と「希望」と「覚悟」をもって基地のない豊かで平和な沖縄を目指すのか、それとも「悪玉ヤマトンチュ」にしがみついて似非右翼のまねごとをしつつ沖縄を再びの「戦場」へと導くのか(その2) いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/post-c4d9.html

 

●政権交代実現と、そのあとに何を目指すのかの議論に最適=『終わらない「失われた20年」:嗤う日本の「ナショナリズム」・その後』(北田暁大著:筑摩選書) いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/20-c05f.html

 

●内部留保が過去最高446兆円 貯め込んでいる大企業はココだ(日刊ゲンダイ)& 自工会、自動車税の大幅下げ要望へ(日経):この大企業たち、いったいどれくらい納税しているの? 何が消費税増税だ! ざけんじゃねえ! いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/446-d702.html

 

●(報告)(9.20)通商交渉・グローバリズムを考えるシンポジウム:グローバリズムは私たちを幸せにするか? + (メール転送です)水道民営化を推進するPFI法改悪案パブコメ中 いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/pfi-419a.html

 

●(他のMLでの議論です)松尾匡立命館大学教授との経済政策を巡る議論(その4):「公正な税制を求める市民連絡会設立3周年記念集会」講演を巡って いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/3-1be5.html

 

●(11.16)「社会保障制度改革と財政問題」(伊藤周平鹿児島大学法文学部教授)(オルタナティブな日本を目指して:第19回新ちょぼゼミ) いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/19-6a4d.html

 

●白井聡氏:反知性主義と「ABCD」戦略(『白井聡 ポスト「戦後」の進路を問う:対話集(かもがわ出版)』)=反知性主義、悪性ナショナリズム、ネオリベの三位一体 いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/post-b0aa.html

 

2020年東京(似非)オリンピックを「食いモノ」にする4つの利権=都の巨額の税金を、この時代遅れのバカ騒ぎに乗せられて浪費していてどうする!?(このままでは財政難自治体に転落か) いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/2020-11a6.html

以 上

「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(98):「原発推進追従バスに乗り遅れるな」=ヒラメ裁判官どもが雪崩をうって日本破滅に加担する日本の無責任司法

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは一部を除き添付できませんでした)

 

(最初に若干のことです)

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1.祝:玉城デニーさん、沖縄県知事選挙で勝利

 https://mainichi.jp/senkyo/articles/20181001/k00/00m/010/065000c?fm=mnm

 

(沖縄は日本の誇りです。玉城デニーさん、ご苦労様です。沖縄をよろしくお願いいたします。久しぶりに選挙の結果に涙が出るほど喜びました。この次は来春の統一地方選挙、そして天王山の2019年参議院選挙です。安倍政権を退陣に追い込んでいきましょう。:田中一郎)

 

2.「脱被ばく」最前線 講演会

(1)第16回連続シンポジウム(20181014日)のお知らせ 福島原発事故緊急会議HP

 http://2011shinsai.net/hp2/?p=542

 

(2)(10.20)「子どもの甲状腺がんと「県民健康調査」」(白石草さん:Our PlanetTV )(オルタナティブな日本を目指して:第18回新ちょぼゼミ) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/our-planettv-18.html

 

(3)(11.6)(福島)原発事故による放射能汚染の実態:隠された汚染とその深刻な現実 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/post-7da4.html

 

3.イベント情報

(1)(チラシ)(10.12)(報告集会)強行された「イスラエル軍事見本市」:そのとき川崎で何が起きていたのか

 http://chechennews.org/sharedoc/20181012_isdef_bira.pdf

(2)(12.16)加藤登紀子ほろ酔いコンサート2018 よみうりホール

 http://yomi-h.jp/archives/4243

 

4.これは東京版「モリカケ」か! 不可思議な大田区への「羽田空港跡地」売却問題 ハーバービジネスオンライン

 https://hbol.jp/173174

 

5.経済政策をしっかりと考えましょう

(1)安倍政治を止めたい野党の「大きな勘違い」DOL特別レポート ダイヤモンド・オンライン

 https://diamond.jp/articles/-/180120

(2)ピープルズ・プラン研究所「お金がない」からという脅しにどう立ち向かうか―松尾匡さんの議論の危うさ:再論/白川真澄

 http://www.peoples-plan.org/jp/modules/article/index.php?content_id=209

(3)(他のMLでの議論です)松尾匡立命館大学教授との経済政策を巡る議論(その4):「公正な税制を求める市民連絡会設立3周年記念集会」講演を巡って いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/3-1be5.html

 

(その1)~(その3)はここにあります

・・・・・・・・・・・・・・

(4)政権交代実現と、そのあとに何を目指すのかの議論に最適=『終わらない「失われた20年」:嗤う日本の「ナショナリズム」・その後』(北田暁大著:筑摩選書) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/20-c05f.html

 

6.毎日「御用」新聞の「消費税不可欠神話」に基づくガラクタ記事より

 

●社説:消費税率10%まで1年 将来に向き合う誠実さを - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180930/ddm/005/070/023000c?fm=mnm

 

(田中一郎コメント)

 典型的な「消費税不可欠神話」に基づくガラクタ記事です。消費税の抱える問題点を読者・有権者に伝える姿勢が全くと言っていいほど見えません。「社会保障の充実」などは消費税を有権者・国民に飲ませるための「口実」にすぎないことは、消費税導入後これまでの約30年間の経緯を見れば一目瞭然です。法人税減税と富裕層の所得税減税の合計金額が、驚くほど消費税増税の合計金額と一致しています。「厳しい将来に誠実に向き合い、痛みを伴う改革に踏み込むことも辞さないのが指導者の責任である」などと、この毎日「御用」新聞はよく言えたものです。自分たち「新聞」だけは、軽減税率だか、非課税特例だか、知らないが、自民党にゴマすって、ヒラメ行為を行って、首相官邸を忖度して、それで消費税を逃れようという魂胆なのでしょう。見上げたもんだぜ、屋根屋のフンドシ、です。

 

(関連)安倍政治を止めたい野党の「大きな勘違い」(松尾匡立命館大学教授)ダイヤモンド・オンライン

 https://diamond.jp/articles/-/180120

 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180920-00180120-diamond-bus_all

 (経済政策の重要性を指摘している点=全く同感です)

 

 消費税増税は×=これを「市民と野党の共闘」(もうかなり危うくなっているけれど)が筆頭格の争点として打ち出し、99%のための経済政策を「税制の歪みを解消する」「公正な税制を実現しつつ財源を確保する」「緊縮政策はとらない」方向で動き出せるかどうかが、選挙の勝敗を決めるターニングポイントになるでしょう。脱原発、経済政策(TPP破棄を含む)、そして日本国憲法の積極活用による平和で豊かな日本実現、こそが、2019年参議院選挙のみならず、その次に控える衆院選挙=政権交代・世直し「一票一揆」の大黒柱です。

 

(「モリ・カケ」問題は、安倍晋三・アベ政権が「信用できない」ことの具体例として訴えていけばいい。事実、アベ政権の経済政策の最高目標は「1%がルンルン気分になること」であって、一般有権者・国民の経済福祉のことなど二の次・三の次であることをきちんと説明する必要がある)

 

(関連)軽減税率:財源に「益税」…政府検討 業者納入免除分 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180930/k00/00m/020/132000c?fm=mnm

 

(ともかくセコい。こんなことをしなくても、オスプレイやイージスアショアを買うのをやめればいいだけの話である。トランプに脅されてオロオロし始めたアベ政権、事実上の日米FTAである「日米物品貿易協定(TAG)」で「すべてをアメリカに献上」しそうな雰囲気になってきている。売国奴政権の存続を許せば、日本は取り返しのつかない程に、経済や社会が荒れていくことになる。私はゴロツキ・タカリ連合の政治家どももしかりながら、マスごみや似非学者ども、そしてこの連中が垂れ流すゴタク記事を丸呑みして危機感を欠如させている今日の日本の少なくない有権者・国民に非常に危機感を覚える次第である。自分たちの大きな利害を自覚して、あらゆる選挙での投票を行わなければ、一握りの連中にいいように利用されるだけの話である。政治から逃げていては話にならない。資本主義はマヌケやお人好しを徹底して「むしり取る」経済制度であることを忘れてはならない)

 

●「むしりとりますとも! 最期まで! 自由民主党」(2014.6)

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/files/facist_2_mmusiritoru.pdf

 

 <追>立憲:おしどりマコ氏ら4人、来夏参院選の公認候補に - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/senkyo/articles/20180930/k00/00m/010/021000c?fm=mnm

 https://www.asahi.com/articles/ASL9Y51BHL9YUTFK009.html

 

7.「いちろうちゃんのブログ」より

(1)白井聡氏:反知性主義と「ABCD」戦略(『白井聡 ポスト「戦後」の進路を問う:対話集(かもがわ出版)』)=反知性主義、悪性ナショナリズム、ネオリベの三位一体 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/post-b0aa.html

 

(2)2020年東京(似非)オリンピックを「食いモノ」にする4つの利権=都の巨額の税金を、この時代遅れのバカ騒ぎに乗せられて浪費していてどうする!?(このままでは財政難自治体に転落か) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/2020-11a6.html

 

(3)(報告)(9.20)通商交渉・グローバリズムを考えるシンポジウム:グローバリズムは私たちを幸せにするか? + (メール転送です)水道民営化を推進するPFI法改悪案パブコメ中 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/pfi-419a.html

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先月9月末に、広島高裁と大分地裁で伊方原発再稼働に関する裁判の判決があり、いずれも再稼働を認めるものでした。また、原子力規制委員会・規制庁は、常識さえあれば再稼働など絶対に認められない原発である東海第二原発に、柏崎刈羽原発に続いて「新規制基準に適合」のGOサインを出しています。いずれのニュースについても、私が初めて目にし耳にした時に、自分の目と耳を疑いたくなる思いがいたしました。以下、関連情報を簡単に取りまとめて、簡単なコメント付きでお送りいたします。

 

(わたしの方(東京都北区)では、10/27に(今般、原子力規制委員会・規制庁からOKが出た)東海第2原発の危険性について学習会を予定しています。みなさまの地域で、もし勉強会をご予定される場合には、お呼びいただければどこへでもおうかがいしますので、お気軽にお声掛け下さい。ミニ学習会なども歓迎です。:講師謝礼等一切不要・東京23区外は交通費実費をお願いします:連絡先 090-7284-0617)

 

 <別添PDFファイル>

(1)(レジメ)(10.27)東海第二原発の再稼働をみんなで止めよう:益々危険となる原発再稼働(田中一郎 2018.9.27)A3版

(2)伊方原発の再稼働容認、阿蘇大噴火「根拠ない」、広島高裁、差し止め決定取り消し(東京 2018.9.26

(3)伊方再稼働 広島高裁決定、「噴火予測困難」と容認、「国民もリスク気にせず」「福島の事故 忘れたか」(毎日 2018.9.26

(4)事故時に役立たないプロ」アウトパネルー東海第二原発の原子炉建屋の基本設計の欠陥(後藤政志『原子力資料情報室通信 NO.531 2018.9.1』)

(5)大分地裁も運転容認、伊方原発 差止認めず(東京 2018.9.29

(6)東海第二「適合」、規制委 審査書を決定、批判意見認めず(東京 2018.9.27

(7)東海第二「適合」なお課題、残る二つの認可 再稼働見通せず(朝日 2018.9.27

(8)東海第二の本質的問題(山崎久隆 2018.7.21

(9)東海第二原発に緊急事態が起きたら首都圏は? (イントロ部分)(上岡直見『世界 2018.10』)

10)東海第二原発一間に合わせの安全性(上澤千尋『原子力資料情報室通信 NO.531 2018.9.1』)

 

1.(レジメ)(10.27)東海第二原発の再稼働をみんなで止めよう:益々危険となる原発再稼働(田中一郎 2018.9.27)A3版

「rejime_toukaidai2_itanaka.pdf」をダウンロード

<東海第二原発の再稼働をみんなで止めよう:益々危険となる原発再稼働>

(機能しない原子力規制委員会・規制庁、原発なくても電気は足りている)

 

<1>原発の2つの型と原発安全審査

(1)沸騰水型(日立・東芝):福島、柏崎刈羽、東海第二、浜岡、女川・東通、志賀、島根

 一次冷却系のみ、格納容器小(SC・窒素ガス)、制御棒下から、使用済み核燃料プール4階

 

(2)加圧水型(三菱重工業):高浜・美浜・大飯、伊方、玄海・川内、泊、敦賀2号機

 一次・二次冷却系、蒸気発生器:熱交換、格納容器大きい、制御棒上から、同上プール1階

 

(3)原発の安全審査:設置(変更)許可(規制基準適合)、工事計画・保安規定認可,使用前検査、定期検査

 

<2>活かされない原発事故の経験=進まない事故実態・原因究明、にわか作りの「新規制基準」

(1) 基準地震動・基準津波の過小評価(島崎邦彦東京大学名誉教授の異議ありを無視 入倉・三宅式(海外地震) =熊本地震の実測に対して基準地震動は1/3以下、限られたデータの平均値の回帰曲線使用・安全バッファなし、熊本地震経験を無視=何度も強い揺れが襲う、活断層なしでも危険)

 

(2)巨大噴火時の火山灰の量⇒非常用電源が止まる(東海第二=那須岳・赤城山・筑波山等)

(3)津波対策の防潮堤地盤が液状化の可能性(大津波を「衝立」で防げるか)

 

(4)緊急炉心冷却装置(ECCS)が機能しなかった(IC、RCIC、HPCI他)

(5)使用済み核燃料プールが非常に危険(3号機核爆発疑惑を含む)

 

(6)免震重要棟の緊急時における重要性 単なる耐震構造でOKを出す規制委

(7)フィルター付きベント装置の設置猶予など重要安全施設手抜き、機能・能力への疑義

 

(8)水位計・圧力計・温度計などが炉心緊急時に正常に機能せず炉心状態が不明

(9)炉心溶融対策無に等しい(コアキャッチャー・水蒸気爆発対策なし、いい加減な水素爆発対策他)

 

(10)過酷事故体制未整備(技術低水準と緊急マニュアル無視、命がけ作業誰が、日常訓練他)

(11)事故対応の補給体制や専用通信手段の確保

(12)実効性のない「避難計画」=原発周辺住民は猛烈な放射能の中に置き去り

 

(関連)東海第2 過酷事故時の放射能汚染(上岡直見さん)

 http://sustran-japan.eco.coocan.jp/datafile/higai_20180917.pdf

(関連)(別添PDFファイル)東海第二原発に緊急事態が起きたら首都圏は? (イントロ部分)(上岡直見『世界 2018.10』)

 https://www.iwanami.co.jp/book/b376558.html

 

<3>危険極まりない老朽化原発の再稼働=東海第二は日本最古の型の原発

(1)巨大な複雑系施設の原発を全面的に点検し安全確認をすることはできない

(2)新規制基準では設備全部の点検はしなくてもいい(できる箇所だけやっておけ)

(3)原子炉圧力容器の中性子照射脆化と脆性遷移温度上昇(水を入れたらパリンと割れる)

(4)可燃性ケーブルの交換できず(防火シートを一部のケーブルに巻くだけ=×)

(5)使用前検査:現場の点検をロクスッポせず書類審査だけでOK

 

<4>東海村再処理工場の恐怖(東海第二原発よりも危険極まりない)

(1)高レベル放射性廃液タンク(約4003冷却失敗なら水素爆発=東京含む数百キロ圏内壊滅

(2)旧ソ連・ウラル核惨事:マヤーク軍事用再処理施設で高レベル放射性廃液貯蔵タンクが爆発

(3)ガラス固化を急がせないと非常に危険(ガラス固化施設老朽化で故障頻発、数十年かかる?)

(4)東海村再処理工場のスクラップ費用は無限大(これまで約9千億円、今後は1兆円/70年?)

 

<5>日本原電は東京電力の事実上の子会社で実質的に経営破綻

(1)敦賀1号=廃炉、敦賀2号(31年)=活断層真上、東海第2(40年)=老朽原発

(2)収入ゼロ=東京電力や関西電力などからの基本料収入(約1000億円/年)で経営維持

(3)廃炉積立金を敦賀原発3号機(新設)投資などに使いこみ

(4)福島第1原発のような過酷事故が起きたら対応・対策は経営的にお手上げ(財務基盤なし)

 

2.伊方原発の再稼働容認、阿蘇大噴火「根拠ない」、広島高裁、差し止め決定取り消し(東京 2018.9.26

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201809/CK2018092602000159.html

 

(一部抜粋)

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(中略)三木裁判長は、昨年十二月の高裁決定が差し止めの根拠とした、原子力規制委員会策定の「火山影響評価ガイド」の立地評価について、「相当な正確さで噴火の時期と規模を予測できることを前提にしており、不合理だ」と指摘。立地の適合性は「自然災害の危険をどの程度容認するかという社会通念を基準とせざるを得ない」との判断枠組みを示した。

 

その上で、国が破局的噴火の具体的対策を定めておらず、国民の多くも問題にしていないことを踏まえ、「伊方原発の安全性は欠けていないというのが社会通念だ」と判断。四国電が想定する火山灰の堆積量は合理的で、非常用電源確保の対策も取っているとし、噴火による対応不可能な具体的危険性は存在しないと結論付けた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

(田中一郎コメント)

 この裁判長は、火山噴火が伊方原発を襲えば(火砕流+火山灰降下)どういう事態に陥るか理解できているのだろうか? 原発などなくても電気は十分すぎるくらいに足りている。何ゆえに、かような火山リスクをとってまで危険極まりない原発を稼働せねばならぬのか? また、四国電力の場合には、自分の所管するテリトリー地域(四国全域)で使う電気は非原発電源で十分対応可能であり、伊方原発の電気はもっぱら四国外へ売電されるためのものである。いわば四国電力1社の金儲けのために四国全土のみならず、西日本全域を原発過酷事故の危険にさらしていることになる。それを容認することが「社会通念」などと放言する裁判官など、日本に必要ない。この裁判長が言う「社会通念」とは、「ヒラメ裁判官通念」でしかない。原発裁判で、また一つ、ふざけた判決の「黒歴史」が上塗りされた。

 

3.伊方再稼働 広島高裁決定、「噴火予測困難」と容認、「国民もリスク気にせず」「福島の事故 忘れたか」(毎日 2018.9.26

 https://mainichi.jp/articles/20180926/k00/00m/040/129000c

 

(関連)<伊方再稼働許可>「福島の事故忘れたか」被爆者ら怒り(毎日新聞)Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180925-00000101-mai-soci

(関連)<伊方再稼働容認>「噴火予測は困難」影響評価ガイド否定(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180925-00000111-mai-sctch

 

(田中一郎コメント)

 福島第1原発事故後、提訴された2度目の伊方原発運転差止裁判では、ヒラメ裁判官どもの「事なかれ主義」「ヒラメの目玉行動」という新しい「原発安全神話」が横行するようになった。「福島の事故を早くも忘却」する日本の司法・裁判所に、今度は原発事故の責任を取ってもらわなければならない。安全が確保されていない=つまり危険な原発を稼働することは「犯罪」である。日本では司法がその「犯罪」を追認し加担している。判決を下した裁判官どもを社会的に厳罰に処すべきである。

 

4.事故時に役立たないプロ」アウトパネルー東海第二原発の原子炉建屋の基本設計の欠陥(後藤政志『原子力資料情報室通信 NO.531 2018.9.1』)

 http://www.cnic.jp/8173

 

(一部抜粋)

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(中略)格納容器は、内圧の20分の1の外圧で潰れてしまう-

 

 沸騰水型原発(BWR)の原子炉格納容器は、事故時に放射性物質を閉じ込める一次格納施設(PCVPrimary Containment Vessel)と呼ばれ、格納容器の中で配管が切れる等の冷却材喪失事故の際、内圧に対して風船のように膨らむことで強度が保てるようになっている。

 

図1に、東海第二原子力発電所が採用しているマークⅡ型格納容器の圧力バウンダリー(圧力に耐える境界部)を示す。設計上の圧力は、310PaG)つまり約3.1気圧(G)注1)である。 直径約26 m、厚さおよそ20mm30mm程度の鋼板でできており、(直径/板厚)比が1000近い薄板の溶接構造物である。内圧により膨らむ方向(内圧>外圧)には、設計上は約3.1気圧、重大事故時にはその約2倍の約6.2気圧まで耐えられる。しかし、外圧が内圧より大きくなる(外圧>内圧)と、格納容器のシェル(壁)は設計上の圧力よりはるかに小さい差圧の、約0.14気圧(2psi13.7kPa)注2)で潰れてしまう。例えば、薄いアルミ缶は中からの圧力には強いが、外から押すと簡単に潰れてしまう。

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(田中一郎コメント)

 重要な原子力工学上の知見です。ご一読ください。福島第1原発事故の際に、1号機原子炉建屋の水素爆発の風圧で隣接する2号機原子炉建屋のブローアウトパネルが開き、その後2号機の炉心溶融に伴い発生した水素ガスが、2号機ではそのブローアウトパネルから外気に放出されて2号機の水素爆発を防いだという経緯があったので、私はこのブローアウトパネルが電源喪失状態(SBO:全電源喪失状態)でも人為的に開閉できる仕組みが、原子炉建屋の水素爆発防止のために必要不可欠だと考えていました。しかし、この後藤政志さんの論文を拝読して、更にもう一つ、このブローアウトパネルには重要な役割があり、それが東海第二原発の場合には機能するかどうかが怪しいということがわかりました。(私がまとめた東海第二原発の危険性の上記(1)からは漏れています)

 

5.大分地裁も運転容認、伊方原発 差止認めず(東京 2018.9.29

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201809/CK2018092902000132.html

 

(関連)「伊方原発 仮処分申し立て退け運転認める 大分地裁」NHK 2018928()

 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180928/k10011648081000.html

(関連)伊方原発:「一番ひどい決定」敗訴の住民側憤り 大分地裁 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180929/k00/00m/040/150000c?fm=mnm

(関連)司法に落胆、憤り 県内原告ら「良識ある判断を」 - 大分のニュースなら 大分合同新聞プレミアムオンライン Gate

 http://www.oita-press.co.jp/1010000000/2018/09/26/JD0057352108

 

(一部抜粋)

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(中略)決定で大分地方裁判所の佐藤重憲裁判長は、住民の申し立てを退け、伊方原発3号機の運転を認めました。決定の中で佐藤裁判長は、福島第一原発の事故後に策定された原発の新しい規制基準について「事故の原因究明などを踏まえ専門家が詳細に検討して作られたもので、その策定方法や内容は合理的だ」と指摘しました。

 

そのうえで「地震や火山などの対策について原子力規制委員会が新しい規制基準に適合していると判断したことにも不合理な点はなく、住民の生命や身体に対する具体的な危険が存在するとは認められない」という判断を示しました。

 

(中略)住民側の河合弘之弁護士は「きょうの決定内容はこれまでの決定に輪をかけて特に悪い決定で、最悪だ。しかし大分のたたかいの火を決して消してはならない。大変残念だが気落ちすることなくきょうもあすもたたかい続けて最後には必ず決定をひっくり返したい」と話していました。

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