« (10.20)「子どもの甲状腺がんと「県民健康調査」」(白石草さん:Our PlanetーTV )(オルタナティブな日本を目指して:第18回新ちょぼゼミ) | トップページ | 「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(95):KYサイクルの核燃料サイクル=「サイクル」なんかしていません・できません、こんなもの、いつまでやってんですか? »

2018年8月18日 (土)

3つの謬論を批判:(1)佐藤優氏のアジア・マルクス主義論(2)山口二郎氏の「対立を避ける若者たち、消えゆく野党の存在意義」論(3)福山哲郎氏・斎藤環氏の「「正しいことを言う」日本のリベラルは遠ざけられる」論

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

(最初に若干のことです)

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1.イベント情報

(1)(10.20)「子どもの甲状腺がんと「県民健康調査」」(白石草さん:Our PlanetTV )(オルタナティブな日本を目指して:第18回新ちょぼゼミ)

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/our-planettv-18.html

 

(こちらも是非ご参加を)

 

●(8.20)「原発はどのように壊れるか:金属の基本から考える」(井野博満東京大学名誉教授)(オルタナティブな日本をめざして:第15回新ちょぼゼミ)

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/15-1be7.html

 

●(9.10)「グローバル資本主義を乗り越える日本の食料・農業政策」(安田節子さん)(オルタナティブな日本をめざして:第16回新ちょぼゼミ)

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/07/16-80b8.html

 

●(10.11)「日本のダムと河川行政:この旧態依然をどうする?」(嶋津暉之さん)(オルタナティブな日本を目指して:第17回新ちょぼゼミ)

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/17-394c.html

 

(2)(別添PDFファイル)20180828「これでいいのか豊洲新市場移転、築地を守れ」緊急集会ちらし

 http://www.labornetjp.org/EventItem/1534411477060staff01

 

(関連)豊洲TOXICスキャンダル(28):(声明)高濃度土壌汚染が残る豊洲新市場への移転は中止を、食の安全・安心を最優先して世界に誇る築地市場を守ろう(201888日) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/toxic28201888-3.html

 

(3)(8.30)本間龍さん 講演会「巨大広告代理店に操作される! 国民投票法の致命的欠陥」

 http://www.labornetjp.org/EventItem/1533091629576staff01

 

(4)(メール転送です)「福島原発告訴団」より

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福島原発刑事訴訟支援団 会員・支援者のみなさま

 

■東電刑事裁判報告会を開催します!

 昨年から始まった刑事裁判で、新事実が次々に明らかになってきました。また、指定弁護士は、裁判官が福島原発などで現場検証をするよう求めています。そこで、福島と東京の2か所で、公判のこれまでのまとめと今後の見通しについての報告会を行います。この裁判のことを知り、ぜひ広めてください!

 

予見できた!回避できた!東電刑事裁判報告会

【内容】弁護団からの報告、福島からのアピール等

【無料・予約不要】

 

9月2日(日)郡山開催

【時間】14001630(開場1330

【場所】郡山市 ビッグアイ7階 大会議室(JR郡山駅西口を出て右手側すぐのノッポビル)

 

9月30日(日)東京開催

【時間】14001630(開場1330

【場所】千代田区神田神保町3-8 専修大学神田キャンパス7号館(大学院棟)3階731教室(九段下駅出口5より徒歩3分、神保町駅出口A2より徒歩3分)

 

■今後の公判と集会の予定

*公判は全て<東京地裁104号法廷 1000開廷~終了時刻未定>です。

*傍聴抽選整理券配布時間は820900予定です。

*報告会の時間は未定です。当日1230以降に決定しますので、お電話にてお問い合わせください。

 

9月05日(水):第24回公判 公判終了後の報告会 参議院議員会館102室

9月07日(金):第25回公判 公判終了後の報告会 参議院議員会館102室

9月18日(火):第26回公判 公判終了後の報告会 会場未定

9月19日(水):第27回公判 併行院内集会 11時~16時 会場未定 映画『福島 六ケ所 未来への伝言』上映&島田恵監督スピーチ

9月21日(金):第28回公判 公判終了後の報告会 会場未定

 

=== 福島原発刑事訴訟支援団 ===

福島県田村市船引町芦沢字小倉140-1

https://shien-dan.org/

infoアットマークshien-dan.org

080-5739-7279

 

2.「モリ・カケ」でデタラメやって居直っている日本の政治のトップがこんなだから、国も自治体も行政はみな「上に倣え」でボロボロだ。下記はまさに氷山の一角で、これまでもこれからも、他にもいっぱいあることが十分に予測される。由々しき事態となってしまっている現状を克服するためには、アベ政権総退陣と自民党政治・自公政権の交代が必要不可欠だ。

 

(1)(別添PDFファイル)障害者雇用 省庁水増し(東京 2018.8.17,17 夕刊)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201808/CK2018081702000288.html

 

(関連)東京新聞 障害者雇用水増し 国交 総務省認める 主要省庁で常態化か 経済(TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201808/CK2018081702000288.html

(関連)農水省、水増し認める 障害者雇用、対象外職員を算入 他省庁「精査中」:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13640455.html?ref=nmail_20180818mo

 

(関連)障害者雇用:省庁は調査せず 14年の独法水増し発覚時 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180818/k00/00m/040/109000c?fm=mnm

(関連)障害者雇用:「なめられた」 国の不正に怒りやあきれ声 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180818/k00/00m/040/114000c?fm=mnm

 

(関連)東京新聞 指定医以外も障害者算定 雇用水増し 無効な診断書運用 社会(TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201808/CK2018081802000146.html

(関連)障害者雇用:省庁は調査外 14年の独法水増し発覚時 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180818/ddm/001/010/117000c

 

(2)群馬県防災ヘリ墜落:県、国に虚偽報告 位置不明なのに「帰還」 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180817/ddm/001/040/100000c?fm=mnm

 

(3)鳥栖:中1いじめ、謝罪の市 提訴で態度一変「知らない」 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180817/k00/00m/040/072000c?fm=mnm

 

3.20180816 UPLAN 辺野古に基地は絶対作らせない!美ら海辺野古に土砂投入を許さない!防衛省前情宣&座り込み - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=1tPC1wvm-TQ

 

4.おすすめ戦争漫画6選 漫画が伝える戦争の記憶 ほんのひきだし

 http://hon-hikidashi.jp/enjoy/58497/

 

(私の自宅近くの区立図書館に上記を借りに行きましたら、そのほとんどが借りれない状態でした。私の区ではマンガ本は区立図書館では買わない、他の区や東京都から融通してもらえる本の対象にはマンガ本は入っていない、などがその理由です。さっそく区に苦情を申し入れることにしました。はだしのゲンや小林よしのり著作マンガや「健康で文化的な最低限度の生活」などのマンガは借りて読めるのに(いずれも他の区からの融通=これもおかしい、私の区の図書館でも買い揃えればいいのです)、なぜ上記のような漫画が借りられないのか、私の区の図書館の管理者(公務員)たちが仕事をサボっている、と言うほかありません。:田中一郎)

 

5.(別添PDFファイル)いまだ支配の否認から解放されない日本人(白井聡 日刊ゲンダイ 2018.8.16

 http://www.asyura2.com/18/senkyo249/msg/301.html

 

6.(別添PDFファイル)公益通報者保護法は「ザル法」か、愛媛県警「裏金作り」を告発した元巡査部長の悲劇(長谷川学『サンデー毎日 2018.8.19,26』)

 https://mainichi.jp/sunday/articles/20180806/org/00m/040/003000d

 

今週号の『サンデー毎日』に掲載されています。

「公益通報者保護法は「ザル法」か?」⇒ はい、ザル法です。

「所管する省庁は何処ですか?」=消費者庁です。すでに賞味期限切れです。ご注意ください。

 

(一部抜粋)

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(中略)昨年、内部告発を理由に解雇された人物は、「この法律は通報者を保護するかのような幻想を与えて、実際は地獄に突き落とす。労働者にとって、害悪ですらある」と切り捨てる。先の仙波氏は、同法の最大の問題は「通報先」にあると指摘する。同法は、事業者の自浄作用に期待し、風評被害を避けるため、通報先として、法令違反をおかしている事業者への通報を最優先としている。経済界の意向を受けてのことと目されている。

 

一方、行政に外部通報する場合は、法令違反が行われていると「信ずるに足りる相当の理由」が必要で、具体的には法令違反の証拠が必要になる。報道機関への外部通報は、さらに高いハードルがいくつも課されている。このため報道機関への通報は原則、保護対象にならないとみられている。だが仙波氏は 「内部通報は危険で自殺行為だ」と批判する。

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7.日刊ゲンダイ:自民党総裁選挙とアベ三選

(1)(別添PDFファイル)今や大本営の直属機関、なぜ、日本の大マスコミは安倍三選を望むのか(日刊ゲンダイ 2018.8.8

 http://www.asyura2.com/18/senkyo248/msg/789.html

(2)(別添PDFファイル)安部の威を借るヘタレ議員とヒラメ官僚、霞が関全体がサガワ化の世も末(日刊ゲンダイ 2018.8.9

 http://www.asyura2.com/18/senkyo248/msg/834.html

(3)(別添PDFファイル)政策論争など寝言だ、争点は現職首相の「犯罪性」(日刊ゲンダイ 2018.8.13

 http://www.asyura2.com/18/senkyo249/msg/156.html

(4)(別添PDFファイル)なぜ圧勝しなければならないのか、後ろ暗い首相 異例ずくめの総裁選(日刊ゲンダイ 2018.8.14

 http://www.asyura2.com/18/senkyo249/msg/222.html

(5)本来ならばとっくに退陣 安倍しがみつき政権の延命費用|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/231442

(6)石破氏の「公平な行政」パクリ…安倍首相の姑息な争点潰し|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/235450

(7)安倍首相が圧勝の情勢 石破氏はもう飛び出したらどうだ|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/235511

(8)安倍3選確実といわれる総裁選で国民に問われていること|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/235325

(9)国会議員は7割支持でも安倍首相を襲う「地方票」の乱|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/235320

 

(関連)東京新聞 地方幹事長 首相支持21人 石破氏3人 総裁選アンケート 政治(TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018081601001234.html

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「ポスト・トゥルース」だの「フェイク・ニュース」だの、トランプ政権誕生とアベ政権の長期化などに伴い、今あるおかしな世の中の流れに屁理屈をつけて、お気楽評論や高みの見物を決め込む人たちが現れ始めています。「ウソも100回繰り返せば本当になる、そのウソは大きければ大きいほど効果的だ」という現代版「ナチ・ファシズム」礼賛の一亜種と言えなくもありません。しかし、他方では「世直し勢力」の市民運動・社会運動にも「疲れ」が見え始め、私が「まずいな」と思う動作のにぶさや、支配権力側の悪事発覚への鈍感さ(「またか」という慣れのようなもの)もチラホラと散見され始めました。その間隙をつくように、今回ご紹介する3つの「謬論」は、ひょっとして「世直し勢力」の中にももっともらしい理屈として浸透し始めているのではないかとの懸念が払しょくできません。しかしこういう「謬論」はよろしくないと思います。以下、この3つについて、簡単に批判しておきます。

 

私は「世直し運動」の基本は「真実と知性と善意」「大きな自己利害の覚醒」「民主主義永久革命」であり、それをベースにした「共感」「連帯」の広がりにあると思っています。そして今日的には、これを個別個別の課題取組(ワン・イシュー)型市民運動・社会運動だけでなく、すべての市民運動・社会運動に共通の最大公約数としての「(諸悪の根源と化している)政治の抜本改革」を併せて真剣に取り組むことで「世直し改革」が実現すると確信しています。脱原発や対米自立や司法改革なども、また同じです。暑さに負けずに頑張っていきましょう。

 

1.謬論その1:(別添PDFファイル)そこが聞きたい、マルクス主義 なぜ東アジアに、独裁の正当化に利用:佐藤優(毎日 2018.8.6

 https://mainichi.jp/articles/20180806/ddm/004/070/038000c

 

(田中一郎コメント)

 元外交官で沖縄県出身だという佐藤優氏が、お得意のマルクス主義論を毎日新聞紙面で展開しています。私はこの人物の議論はどうもうさん臭く、限りなくニセモノに近い「要注意モノ」だと見ています。少し前の院内集会では、『週刊金曜日』の佐高信氏が佐藤優氏を「創価学会との関係が強い、マルクスなんかを論じるから、少なくない人たちが騙されてしまう」と批判していました(佐高信氏は加えて政治評論家の森田実氏も批判して、この前の新潟県知事選挙で応援に行った時、驚くべきか安倍政権批判の急先鋒の森田実氏が相手方候補の花角英世氏を応援していた。森田実氏は佐藤優氏もベタほめにしたりしていて、そのキーワードは創価学会だ、いずれ文章に書いて公表する、と講演していました。まだその文章は公表されてはいないようです)。以下、この記事の範囲内で私から佐藤優氏の議論に少しクレームをつけておきます。

 

(1)アジアを含め、マルクス主義に基づく社会主義革命が成功した国々では、そのほとんどが、革命後の混乱期を過ぎて長期政権が成立するにつれ、共産党(またはそれと実質的に同じ性格の党派)の一党独裁と、言論・表現の自由や集会・結社・政治活動・社会運動などの自由が奪われ、暗くて重苦しい抑圧的な国家体制ができていきます。そしてその支配政党の共産党の内部では、少数エリートによる寡占支配と、路線対立に伴う血なまぐさい粛清がはびこり、ナチス・ヒトラー体制も顔負けの全体主義国家とでもいうべき状況が出来上がります(資本主義体制下のファシズム国家のことを全体主義国家と言い、こうした社会主義革命後に成立した似たような体制のことをスターリン主義体制とかスターリン主義国家などと言います)。佐藤優氏は、マルクスの主張やマルクス主義がスターリンによって「マルクス・レーニン主義」に換骨奪胎され、それがアジアにおける少数エリートの支配を正当化することに使われたと説明しています。それはその通りです。

 

(2)しかし、マルクス主義にはもう一つの側面がありますし、マルクスの主張やマルクス主義と「マルクス・レーニン主義」(スターリン主義)とは似て非なるものです。それは簡単に申し上げれば、多くの善意で正義感の強い有識者・知識人を先頭に、全世界の圧倒的に多くの人民が、先進国でも後進国でも、マルクス主義を「世直し」の理論的支柱として、時々の支配権力と闘ったという歴史的事実です。このことにより、世界は大きく激動いたしました。20世紀は「革命と戦争の世紀」と言われるゆえんです。

 

しかし、残念なことに、いわゆる先進国でマルクス主義政党が闘争の結果、政権を握ったことは、これまで一度もありませんし、また、先進資本主義がマルクスの予言通りに社会主義経済体制へ移行したことも一度もありません。資本主義国の政府はケインズの経済理論(管理通貨制度や総需要管理政策など)を受け入れて修正資本主義を展開し、また、社会主義に対抗して、その考えの一部を取り入れた福祉国家へと変貌したからです。そこにはマルクス主義運動の大きな影響が見られます。マルクス主義者たちは、それを「資本主義の全般的危機」などと言っていました。

 

従って、マルクス主義が持つ「世直し」推進の迫力というか、動力というか、それに言及しないでは、マルクス主義を正当に評価したことにはならないでしょう。そして私は、所謂マルクス主義はともかくとして、マルクスが資本論その他で主張していたことの多くは、今でも有効であり傾聴に値すると考えています。特に今日のように、多くの有権者・国民が市場原理主義に頭がイカれてしまって、資本主義が先祖帰りをしているような状況では、マルクスの主義主張の有効性は増すばかりです。

 

(3)佐藤優氏は、スターリンが「万国の労働者よ団結せよ」を「万国の労働者、被抑圧民族よ、団結せよ」と書き換えたとしています。しかしそれは怪しいと思います。帝国主義列強に対する植民地化された途上国の闘いは、何もスターリンやスターリン主義の専売特許ではありません。スターリンの前のレーニンもそうでしたし、スターリンの政敵・トロツキーもまた、被抑圧民族の解放を提唱していました。そして、まさに帝国主義からの祖国解放の壮絶な闘いを担っていたのはスターリンでもなければ、スターリンが支配していたソ連でもなく、それぞれの途上国の政治的リーダーたちでした。そしてその多くはマルクス主義の影響を強く受けていたのです。

 

スターリンは、そうした帝国主義からの解放闘争を自国ソ連の利益のために利用し、コミンテルンなどの組織を使って操ろうとしていました。そして、自国にとって不利益な事態が生じると、容赦なく、そうした途上国の指導者や解放運動を切って捨てていたのです。当時「プロレタリア国際主義」と言われていたマルクス主義の方針を事実上放棄していたスターリンにより、多くの悲劇が生れたことは申し上げるまでもありません。1930年代の粛清などもその一つです。しかし、上記の(2)と並んで、マルクス主義が途上国の帝国主義列強からの支配をはねのけ、解放・独立へと向かう大きな世界的うねりを創り出す原動力の一つとなったことも事実であり、これに言及しないマルクス主義の説明も片手落ちです。

 

(4)マルクス主義の悲劇は、マルクスが予言した社会主義革命が、先進国では一つとして起きることがなく(第一次世界大戦直後のドイツでスパルタクス団の乱が失敗に終わって以降、武力革命の具体的な動きはなく、また議会で社会主義革命勢力が多数派を形成したこともありません)、すべてがロシアや中国を含む途上国で起きたことです。そして。そのことが、資本主義の未熟と経済の不振=ひどい貧困や、格差の蔓延や、資本及び優秀な人材の不足や、政治的未熟=民主主義の基本がないところでの革命が、その後の「開発独裁」のような体制を生み出し、それが社会主義の正体なのだ、というイメージを固定化してしまったところにあります。

 

また、社会主義革命に成功した途上国を、帝国主義諸国が武力で、経済力で、内政干渉で潰しにかかるということもまた、ほとんどの国で起きました。何も武力革命で成立した社会主義政権に対してだけではありません。1970年代に南米チリで世界で初めて合法的に成立したアジェンデ社会主義政権を、米国帝国主義に支援されたファシスト・ピノチェト率いる軍部が、その政権を武力でつぶした事例さえあります。つまり、マルクス主義や途上国での社会主義革命政権を帝国主義による支配や暴力と無関係に断罪したり、歴史的に否定することもまた、片手落ちで、為にする見方に陥りやすいのです。

 

(5)佐藤優氏がこの記事の中で書いている次の文章は、偏見ないしは「為にする議論」でしょう。明らかにおかしいと私は思います。

「社会一般には、貧困や格差を個人の才覚に還元する新自由主義的な経済観が定着しています。マルクスよりこちらの方が、民衆に根づいた道教的価値観とも親和性があります」(⇒ 少なくとも「道教的」ではなく「儒教的」でしょうし、こんなものが一般民衆の価値観とは思えません。支配する側から押し付けられているに過ぎないものです)

「今の日本の論壇には、自国の資本主義や文化の特殊性を強調しつつ「我が国は米国に従属している」と説く論者が、自称は右派か左派かを問わず何人もいます。スターリン主義的な被抑圧民族解放の論理と一緒です。」(⇒ バカを言ってんじゃない、です)

 

(6)最後に、佐藤優氏の次の文章から、私が「つまらない」と思っている日本の大学の「講壇マルクス主義・マルクス経済学」についても簡単に言及しておきます。

 

「東京大など日本の多くの経済学部は近年までマルクス経済学が必修で、卒業生は企業や官庁で軽済成長を担ってきました。中国や北朝鮮と逆に、マルクスからイデオロギーを抜いて経済学へ特化した研究も強かっだ。」

 ⇒ 日本のマルクス経済学とやらは、その大半がヨーロッパ中世のスコラ哲学のごとく、マルクス・エンゲルス・レーニン関連の古典文献を中心に、教条主義的にそれらを読み下していく「訓詁学」の域を出ないものでした。経済学というよりは文学・歴史学のようなもので、返す刀で、大半のマルクス経済学者たちは、実際の私たちの住む現代資本主義の経済の仕組みや制度などは全くの関心外にあり、従ってまた、全くと言っていいほど現代経済の動きについて無知でした。私が学生時代を過ごした1970年代では、そうしたマルクス経済学の世界の主流に対して抵抗し、新しいマルクス経済学の世界を築こうとしていた動きもありましたが、その後、やはり、現実の経済分析をほっぽらかしにして、机上の空論のような経済談議に没頭していったため、結局マルクス経済学は衰退していくことになったのです。

 

 その「抵抗」勢力としての新マルクス経済学の一つが、所謂「宇野学派・宇野派経済学」と言われているものです。それは簡単に申し上げれば、佐藤優氏も書いているように「マルクスからイデオロギーを抜いて経済学へ特化した研究」ということですが、さて、それがマルクスの言う「資本蓄積の歴史的傾向」をイデオロギー的に否定し、あたかも19世紀資本主義が永遠に続いていくかの如く「モデル想定」した上で、マルクスの大著「資本論」を再構成し直すことが経済学原理論なのだと言い、そしてその上で、経済学方法論なるものを打ち立てて、その原理論とは何の脈絡もないままに、帝国主義の類型を歴史的事実に即して記述する「段階論」(具体的には英米独3国の19世紀後半から第二次世界大戦くらいまで)、そして、その原理論と段階論の上に、現状分析をのせて、これを人呼んで「資本主義経済分析の三段階論」と主張したのです。

 

私から見れば、これもまた訓詁学の亜種であり、マルクス経済学でよく言われていた経済学の方法である「分析=下向」「記述=上向」のうちの、後者だけを強調した、非常にいびつで特異な「経済学」だったと言えると思います。何故なら、社会を分析する学問として、後者の「上向」(記述)よりも前者の「下向」(分析)の方がはるかに重要であり、にもかかわらず、宇野派経済学では、この「分析」、特に「現状分析」があまりにお粗末だったからです。常に実証性による是非を問われるべき経済学が、過去の文献を整理・解釈する訓詁学に変質してしまった結果だと言えるでしょう。

 

 ともあれ、かくして日本のマルクス経済学は、大学での低レベルの「講壇マルクス経済学」と化し、お気楽訓詁論・解釈論の本を書いては学生に教科書として売りつける程度のことしかできぬまま、現実の日本経済や経済政策、更には国際経済にもほとんど何の影響力も持たないまま、衰退していきました。今日では、マルクス経済学のみならず、経済学の世界で学者と言えるような人物は、私は数えるほどしかいないと見ています(大半が市場原理主義アホダラ教信者たち)。マルクス・エンゲルスやその後継者のレーニンがこのことを知ったら、さぞかし激怒し悲しんだであろうと私は推測します。

 

ということで、佐藤優氏のマルクス主義論には、くれぐれもだまされないように、気をお付けください。ともまく、いろいろ気にする前に、マルクスの文献に直接あたってみることです。必要ならば、わたくしのところで読書会でも設営いたします。

 

(関連)『若者よマルクスを読もう4』まえがき - 内田樹の研究室

 http://blog.tatsuru.com/2018/08/15_1431.html

 

(関連)予言者トロツキー 3巻セット アイザック・ドイッチャー 本 通販 Amazon

 http://u0u1.net/Lz9S

 

トロツキー伝三部作〔1〕:武装せる予言者トロツキー :1879-1921 アイザック・ドイッチャー/著 田中西二郎/〔ほか〕訳

トロツキー伝三部作〔2〕:武力なき予言者トロツキー :1921-1929 アイザック・ドイッチャー/著 田中西二郎/〔ほか〕訳

トロツキー伝三部作〔3〕:追放された予言者トロツキー:1929-1940 アイザック・ドイッチャー/著 田中西二郎/〔ほか〕訳

 

2.謬論その2:(別添PDFファイル)対立を避ける若者たち、消えゆく野党の存在意義(山口二郎『週刊東洋経済 2018.8.11,18』)

 https://premium.toyokeizai.net/articles/-/18635

 

(政治学者の山口二郎氏は、かつては民主党の御用学者だったが、その民主・民進のあまりのだらしなさ、なさけなさに茫然となってしまい、昨今では軽い「躁鬱」の症状が出ていると聞いた。おそらくはこの『週刊東洋経済』掲載の記事は、鬱の時に書いたのだろう。その内容はいささか山口二郎氏らしくなく、元気もなければ革新性もない。ここで山口二郎氏が述べていることは、私が下記のブログで批判をしていることとほぼ同じであり、また、下記の3.で福山哲郎氏や斎藤環氏が議論していることとも通底している「謬論」である。ご参考までにご紹介しておきます。:田中一郎)

 

(関連)(他のMLでの議論です)(1)若者の「野党ぎらい」について(現代ビジネス 2018.7.13)(2)生活保護行政の現実について(ダイヤモンド・オンライン 2018.7.27 他) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/07/ml-2018713-2018.html

 

3.謬論その2:「正しいことを言う」日本のリベラルはなぜ遠ざけられるのか - NEWS 太田出版ケトルニュース

 http://www.ohtabooks.com/qjkettle/news/2018/08/13154132.html

 

(一部抜粋)

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(中略)斎藤環:SNSの隆盛によってデマの拡散が容易になり、真実を見抜く力を持つ必要性がしばしば説かれているが、それでもなぜ人々は嘘を受け入れてしまうのか? 答えは、真実が退屈で、フェイクが面白いから。(中略)「それは、理屈ではあんたらが正しいかもしれないけど、つまんないじゃない」みたいになりやすい。

 

(中略)斎藤環:そんなんだったら、「人の顔をした噓つきの方が面白い」ということがあるんですよね、やっぱり情緒としては。情緒の方が強いですからね。これがファクト主義になると、分断につながりやすい。

 

(中略)福山哲郎:ファクトとかエビデンスって、日本のリベラルの弱さの根底ですよね。すぐにファクトだとか理屈だとか言って、お互いが団結できない。手を組まないで、リベラル内での対立になる。原発で言えば、「今すぐ脱原発」なのか「時間をかける脱原発」なのか。目的は一緒なのに、ファクト、エビデンスにこだわってしまう。情緒ではなくて理屈で言うから人々を糾合できない。

 

(中略)福山哲郎:ファクトとかエビデンスって、日本のリベラルの弱さの根底ですよね。すぐにファクトだとか理屈だとか言って、お互いが団結できない。手を組まないで、リベラル内での対立になる。原発で言えば、「今すぐ脱原発」なのか「時間をかける脱原発」なのか、目的は一緒なのに、ファクト、エビデンスにこだわってしまう。情緒ではなくて理屈で言うから人々を糾合できない。安保法制の頃にも、反安保の人たちから態度や表現がポジじゃないことに対して、いろんな批判を受けました。それで会に呼ばれたときに「どう見ても味方なのに私を批判してどうするんだ」と言ったことがあるんです。

 

(中略)斎藤環:あと、立場の問題があって。彼らは政治家ではないし、一方は現場にいた人で、一方はメディアの人。メディアには検証の役割がありますよね。基本的には「メディアは正しいことを言っていればいい」で、私はいいと思うんですよ。人々が自発的にそれを読んで、情報を利用すればいいわけですから。しかし政治家は主張する存在であってほしいし、主張する際には正しさだけでは足りないということだと思うんですよね。

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(田中一郎コメント)

 何をアホなことを言うておるのか、ではありませんか? この2人、実はあちこちで、その態度というか姿勢というか、諸問題に関する言動について厳しく批判されているのです。腹の虫がおさまらないので、こうして似た者同士で肩寄せ合って、恨み節でも一発カマセ、ということでしょう。要するに、この人たち2人が、その中途半端で日和見チックな態度を改めればいいだけです。さすれば上記のような余計な議論もしなくて済むでしょう。とりわけ、斎藤環氏については原発・被ばく問題、福山哲郎氏については、選挙における民主・民進・立民の取組姿勢、これをそれぞれ転換して、多くの人たちが訴えている「世直しの正道」に合流すれば批判されることもなくなるのです。

 

福山哲郎氏について申し上げておけば、先般の京都府知事選挙や東京杉並区長選挙の結果は、いったいどうしてくれるのか!?です(怒)。アベ自民党と組んで市民推薦の改革派候補と対立して選挙戦を闘うなど、もっての外でしょう。また、長野県知事選挙では、県政の重要問題について選挙の争点化さえせずに、社民党とともに県政与党のうまみ(利権)のおこぼれにあずかろうとしている様子がうかがえます。ホンモノの「市民と野党の共闘」は、いったいいつになったら実現するのでしょうか。「原発で言えば、「今すぐ脱原発」なのか「時間をかける脱原発」なのか、目的は一緒なのに、ファクト、エビデンスにこだわってしまう。情緒ではなくて理屈で言うから人々を糾合できない」などと言っていますが、「今すぐ脱原発」なのか「時間をかける脱原発」なのかの決定的な違いを福山哲郎氏はほとんど理解できていないのではないですか。「時間をかける脱原発」は別称「脱原発先送り」といって、必要性が全くない、それどころか深刻なマイナスにしかならない原発を、とりあえず延命させるための方便だということが、まだわからないのでしょうか?

 

(関連)立憲民主党の失格幹事長、福山哲郎へ | 週刊金曜日オンライン

 http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2018/04/17/sataka-21/

 

福山哲郎氏よりも「(屁)理屈」をこね繰り返して「理屈じゃなくて情緒だ、情念だ」と言いたげな斎藤環氏ですが、同氏の発言が、そのままストレートに、上記で申し上げたナチス・ゲッベルス宣伝相の大衆扇動方針につながっていくということが理解できないのでしょうか? 現代世界や現代日本で毎日のように起きている「社会的害悪」は、その被害を受ける多くの一般の人々(日本なら有権者・国民)にとっては「面白いか、面白くないか」などという「お気楽」なものではありません。押しつぶされている側から見れば、そんな戯言は冗談ではない、ということです。さながらネトウヨ達を庇うかのように、「「正しいことが強いに決まってんじゃん」みたいな幻想はいい加減に捨てないと、リベラルは負け続ける時代になってしまう懸念がありますね」などと、根性が曲がったトンチンカンなことを言っていますけれど、それは斎藤環氏が、とりもなおさず安全地帯にいるということの裏返しにすぎないように思われます。

 

「だから正しさを伝えるときの配慮をどうするかってことが大事だと思います。正しさで傷つく層がいて、その人がどんな気持ちになるかということを考えて言わないといけない」などともっともらしいことを言っていますが、要するに、真実を語る人に「真実を語るな」、真実をゴマかしたり曲げたりしている人を批判するな、勘違いしている人に真実はこうだと言うな、ひいては、オレサマ斎藤環を批判するな、と言っているに等しいのです。でなければ、もっと表現の仕方を変えた方がいい。かつてガリレオは「それでも地球は回っている」と言って地動説を押し通しました。天動説を主張するカトリック教会やその信者たちに配慮をして地動説を唱えることをやめたら科学は進歩しなかったでしょう。

 

そして、もう少し申し上げておけば、こうした斎藤環氏のような発言に動揺した少なからぬ人々が(特に市民運動・社会運動の中にいる「オレサマ活動家」たち)、自分自身が「真実を訴えること」をやめるだけでなく、今度は「真実を訴える人々」の言論・表現活動の妨害までをし始めているのですから始末に負えません。私がよく申し上げる悪しき日本の社会的伝統である「横へ向かっての強い同調圧力」が絵に描いたように現れている社会現象だと思います。しかし、その悪しき日本社会の伝統は、他方で、上に向かっての頂点盲従主義、下へ向かっての無限の無責任(責任転嫁)、がセットになっています。斎藤環氏が言っていることは、結果的にこの日本の悪しき「伝統」を守って、一億総翼賛を目指せと言っているに近いということになってしまいます。

 

この2人の議論を全否定するのは少し気の毒ですので、以下、次の2点だけは、その発言の価値を認めておきます。この2人は、今後は、多くの人々から批判をされたからといって根性を捻じ曲げていないで(漫画家の小林よしのり氏もHIV闘争運動の中で左翼から批判されて根性が曲がり、元来リベラルの立場だったものが右翼へと転落してしまいました)、素直な気持ちで「世直しの正道」につくことです。そして特に福山哲郎氏は、アベ自民党政治にしっかりとピリオドを打ち、日本をその悪政から救い出して、日本国憲法政治の全面的実現を図るという改革派政治家としての使命があるので、それにしっかりと覚悟を決めて邁進をしていただきたい。その際、下記のうちの2点目には十分にご留意をいただきたいものです。チョロチョロと中途半端な日和見行動をとるな! と、しかと申し上げておきます。

 

(1)「世直し市民」は運動の中での議論・討論が下手です。情報交換や主義主張の意見交換が、いつのまにやら同じ同志どうしの人格攻撃にまで発展してしまうことが多すぎます。まさに「同志討ち」です。近親憎悪だともよく言われます。かつての新左翼の内ゲバが典型事例ですが、しかし、私の若いころと比べて、今日でもあまり議論や討議の仕方に成長は見られません。自分の考えや認識や主義主張が絶対に正しいという思い込みが強すぎて、視野狭窄に陥っている可能性も否定できないでしょう。討議民主主義では、すべての物事をまず相対的にとらえ、絶対真実・絶対正義などはない、という前提で議論をしないといけないし、相手を相互に尊重して建設的に議論していくという態度を身につけなければ、議論・討議で見解が異なれば、必ず時間とともに「ケンカ」「大喧嘩」となって、運動は四分五裂五列していくでしょう。議論をする中で、相手の言うことが「いいね」と思ったら、素直に「いいね」と言えばいいし、それは何も「議論に勝った負けた」の話ではありません。議論・討論は鎌倉武士の決闘ではないのですから。議論や討議は、お互いの考えをお互いがチェックしあういい機会だくらいに思い、少し謙虚に構えておけば、結果的にウィンウィンの関係でアウフヘーベンできるでしょう。

 

しかし昨今では、運動内部の議論のもつれに懲りて、一切の議論や討議を許さず、運動の指導者を自称する「オレサマ活動家」人間たちが言うことを激励・協賛・翼賛する言動のみを「許す」という、これまたトンデモ体制がつくられるようになってきて、その延長上に運動への一般市民参加者に対する言論・表現妨害や活動妨害が散発されるようになりました。また、露骨にそうしたことをしなくても、情報交換や意見交換を避ける、運動にとってマイナスの事実は言わない、隠す、などという行為が常態化してきています。「沈黙は金」の処世術なのかもしれませんが、よろしくないでしょう。何故なら、こんなことをして実現した「世直し」の結果生まれてくる新しい社会は、私は今以上に実にうっとうしい社会ではないかと思えてならないのです。かつてのスターリン主義国家のごとくです。日本の市民運動・社会運動は討議民主主義を習得しなければ、今後の発展・拡大も容易ではないように思います。

 

(2)斎藤環氏「政治家は主張する存在であってほしいし、主張する際には正しさだけでは足りないということだと思うんですよね」=これはその通りです。政治家は、ただ正しいことを主張するだけでなく、さまざまな方法で、一定の節操と断固とした覚悟をもって、さまざまな方法で、自分たちの政治的目標の実現に努力しなければなりません。自分たちの主義主張をできるだけわかりやすく、争点を明確にして、骨太な形で打ち出し、多くの有権者・国民を説得しなければいけません。ある意味で、優秀な広告代理店業者であらねばならないでしょう(その意味では、2009年の民主党マニフェストは比較的よくできていましたし、多くの有権者・国民の支持や期待も得ていましたが、そのほとんどが覚悟の決まらない民主党の迷走により実現することなく終わりました)。

 

また、政治とは、ある意味で利害と利害の対立を調整する仕組であり、その場合に「妥協」は必要不可欠となります。この「妥協」をどのように行うのかが、まさに政治の真骨頂です。更に、選挙戦などでは、敵の敵は味方、のような合従連衡もありうるでしょうし、一緒に闘う仲間党派に対しては、総大将格の党派や人士が、つまりは立憲民主党が、相応の礼節と恩賞をもってその対応を行うべきでしょう。私は、選挙戦においては、戦国大名のいくさの仕方をよく見習うことですと常々申し上げています。そして、こうした観点で見た場合に、政治改革の主力となる「市民と野党の共闘」の中核である立憲民主党が、政治勢力として非常に未熟で出来がよろしくない、自民党を利するばかりで、いつまでたっても「本格的改革勢力」に成長しない、覚悟と度量が全く足りない、と思われてならないのです。「市民と野党の共闘」で「世直し」を求める私を含む多くの改革派市民は、この状態がとても苛立たしく、残念に思う次第です。立憲民主党よ、もっとしっかりせんかい!

 

(関連)「原発ゼロ」を2019年参議院選挙の最大の争点にせよ=「原発ゼロをたどって」(朝日新聞夕刊記事)から いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/2019-31eb.html

草々

 

<追>(メール転送です)釈放のお知らせ

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広島で逮捕拘禁されていたゴーウェストの会のメンバーの女性が、もう昨日ですが、17日午後(16時頃)に釈放されたとのことです。皆さまのご支援、抗議の行動、意思表明のおかげです。心より御礼申し上げます(以下ゴーウェストMLへの園さんのメールです)。

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園です。

 

Aさん釈放されました!!元気で、今から大阪に帰ってきます。みなさんの団結と抗議のお陰です、本当にありがとうございました。またみんなで会いましょう。

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追加情報ですが:

ゴーウェストの広島行動とそこで起こったメンバーの不当逮捕について、以下の海外インターネットメディアが報道してくださいました。ぜひご覧下さい。

 

1)シカゴ大学の「アトミック・エイジ」のホームページ

https://lucian.uchicago.edu/blogs/atomicage/2018/08/15/tokyo-as-well-as-fukushima-is-not-radiologically-safe-the-government-of-japan-is-making-tokyo-olympics-radiating-fields-of-athletes-and-visitors-via-go-west-come-west/

 

 https://lucian.uchicago.edu/blogs/atomicage/2018/08/15/evacuee-moms-august-6-hiroshima-day-english-speech-via-go-west-come-west/

 

https://lucian.uchicago.edu/blogs/atomicage/2018/08/09/an-emergency-statement-on-the-oppression-at-the-hands-of-the-local-police-against-thefukushima-nuclear-evacuees-aug-6-hiroshima-action-via-go-west-come-west/

 https://lucian.uchicago.edu/blogs/atomicage/2018/08/15/hiroshima-danatsu-kogi-seimei/

 

https://lucian.uchicago.edu/blogs/atomicage/2018/08/07/hachi-roku-hiroshima-kodo-ni-sanka-shita-gempatsu-hinansha-e-no-danatsu/

 

2)「ニューク・レジスター」のホームページ

http://www.nukeresister.org/2018/08/13/fukushima-evacuee-arrested-jailed-at-hiroshima-memorial/

 

3)「ローテ・ファーネ・ニュース」(ドイツ語)のホームページ

https://www.rf-news.de/2018/kw32/polizei-in-hiroshima-nimmt-kundgebungsteilnehmer-fest

 

われわれが海外に伝えることのできた全く限られた範囲でも、国際的な反響はとても大きく、大いに勇気づけられました。正義はわれわれの側にあります。

福島原発事故の健康被害は現に生じていますし、ますます深刻化しようとしています。政府は、弾圧をちらつかせて、人々を脅迫し動揺させれば、弾圧によって人々が口を閉ざせば、再稼働を進め、トリチウム汚染水を放出し、除染で出た汚染土を全国にバラ撒き、東京2020を「被曝オリンピック」にして世界のアスリートと観客を被曝させ、原発を世界に輸出することを狙っています。

 

要するに、原発と原発事故による「被曝死への道」をもっと先に進めるこができる、いっそう確実に大量殺戮と集団自殺に進むことができると考えています。しかし、国際社会は、日本政府の危険な意図にいま気づきはじめています。IPPNWは東京オリンピックの被曝の危険性を真正面から指摘しました。弾圧に怯むことなく、団結し勇気を持って、頑張りましょう。

 

 

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