« 豊洲TOXICスキャンダル(28):(声明)高濃度土壌汚染が残る豊洲新市場への移転は中止を、食の安全・安心を最優先して世界に誇る築地市場を守ろう(2018年8月8日) | トップページ | (10.11)「日本のダムと河川行政:この旧態依然をどうする?」(嶋津暉之さん)(オルタナティブな日本を目指して:第17回新ちょぼゼミ) »

2018年8月16日 (木)

国際市場原理主義政策(TPP、日欧EPAなど)とは縁故資本主義をゴマかすための壮大な嘘八百のこと=「お友達」便宜供与の実態(鈴木宣弘東京大学大学院教授 日刊ゲンダイ)より

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)

 

(最初に若干のことです)

==================================

1.イベント情報

(1)(8.20)「原発はどのように壊れるか:金属の基本から考える」(井野博満東京大学名誉教授)(オルタナティブな日本をめざして:第15回新ちょぼゼミ)

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/15-1be7.html

 

(2)(9.10)「グローバル資本主義を乗り越える日本の食料・農業政策」(安田節子さん)(オルタナティブな日本をめざして:第16回新ちょぼゼミ)

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/07/16-80b8.html

 

(3)(別添PDFファイル)(チラシ)(10.5)白井聡さん講演会「憲法9条と日米安保)(憲法の夕べ 2018.10.5

「tirasi_siraisann_kouen.pdf」をダウンロード

(関連)「平和主義のメッキが剥がれてきている」戦後日本が抱え続けた“平和主義と日米安保の矛盾”の歴史を解説【話者:白井聡】

 http://originalnews.nico/116156

 

(4)(別添PDFファイル)(チラシ)(10.11)「日本のダムと河川行政:この旧態依然をどうする?」(嶋津暉之さん)(オルタナティブな日本を目指して:第17回新ちょぼゼミ)

「tirasi_simadusan_kouen_damu.pdf」をダウンロード

2.(別添PDFファイル)新宿 公園デモ規制 必要か(東京 2018.8.14

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201806/CK2018062802000119.html

 

(関連)狭められる自由 法治主義をわきまえない新宿区のデモ規制|小林節 日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/234855

(関連)繁華街なのに近所迷惑? 新宿区デモ禁止の根拠が凄まじい|斎藤貴男 日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/234428

 

(田中一郎コメント)

「発展途上国」ならぬ「発展拒否国家」ニッポンでは、戦後民主主義のメッキが剥がれ落ち、現代のワイマール憲法とも言える日本国憲法が蹂躙される時代がやってきているようだ。同憲法の第12条には「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない」とあるにもかかわらず、日本の少なくない有権者や愚か極まる末端行政の木っ端役人どもが、例えばかような「ヘイト」を口実とした「デモ規制・集会妨害」を導入して、何人にも認められた基本的人権である言論・表現や集会・結社・社会活動の自由を平気で妨害しようとする。「不断の努力」の仕方が真逆だ。今日では公園を含む公共施設での、こうした市民の活動への妨害行為は、ごく普通に見られる当然であるかのごとき「風物」となっていて、許しがたきこと極まりない。まさに唾棄すべきことである。

 

そして、これまでも何度も申し上げてきたように、この木っ端役人どもと同じような屁理屈で、同じようなセンチメントで、市民運動・社会運動の内部に「君臨」しておられる一部「オレサマ活動家」たちによる一般参加者の言論・表現活動やごく当たり前の市民活動への妨害・排除も同時並行で続いている。市民の異議申し立て活動が上記のように歪められた風圧の下にさらされている時に、さながら「悪の帝国」旧ソ連か北朝鮮労働党の萌芽のごとき振る舞いは看過できるものではない。「オレサマ活動家」たちにとっては、集会やデモに参集してくる一般市民参加者は、自分たちの運動の思惑を効果的に浸透させる「対象」にすぎず、また、自分たちはそうした人たちの上に君臨する「指導者」であらせられるという意識なのだろう。私が呆れるのは、日本国憲法を守れなどと称して開いた集会で、かような一般参加者の言論その他の妨害をしてみたり、共謀罪反対運動のML内において「日の丸論争などは許さんぞ、MLの外でやれ」などと暴言を吐いて議論そのものを封殺したりしている連中がいるということだ。どのツラ下げて、憲法を守れ、共謀罪反対、などと言うておるのか、ではないか。お前たちこそが憲法を守れ、共謀罪ヤメロ、ではないか。

 

市民運動・社会運動内部にいる「オレサマ活動家」たちも、また、お粗末行政の末端にいる偏見の塊のような木っ端役人どもも、そして私たち一般の有権者・市民も、言論・表現の自由や集会・結社・政治活動の自由など、近代市民社会が最高の基本的人権としてきた「当たり前のこと」の具体的意味を、もう少しよく考えてみる必要があるだろう。特に、市民運動・社会運動内部での言論妨害や活動妨害などは、私の若いころから続いているのだけれども、まさに自分たちの運動の「自殺行為」であることを肝に銘じるべきである。(あえて固有名詞を挙げないで申し上げておく、もういい加減にしろよ!)

==================================

 

鈴木宣弘東京大学大学院教授が日刊ゲンダイに「「お友達」便宜供与の実態」という貴重な投稿をされておられますのでご紹介します。まさに国際市場原理主義政策(TPP、日欧EPAなど)とは縁故資本主義をゴマかすための壮大な嘘八百=ご都合主義のことであると、ご自分の専門分野である農林水産業に関して具体的に述べられていて、必見必読の文献と言えます。ぜひご覧ください。

 

申し上げるまでもなく、TPP協定も日欧EPAも、間違いなく日本の農林水産業を時間をかけて潰していく、安楽死させていく、とんでもない売国奴協定・国土荒廃化政策です。経営難・収支の極度の悪化などから農林水産業には後継者がほとんどいない状態が長く続き、今現在の農林水産業の担い手の平均年齢は65歳を優に超えるような状態です。人手不足などと言うレベルではなくなっていて、耕作放棄地が広がる中、もう後がありません。その農林水産業に対して、今日のアベ自民党政権は、鈴木宣弘東京大学大学院教授がおっしゃるように、国内外のごく一握りの巨大多国籍資本や特権的企業群(「お友だち」)が「食いもの」にできるよう、規制緩和だの特区だの、特権容認法制だのといった、ロクでもない法律(TPP関連法など)を用意してやり、農林水産業を辛うじて支えている人たちの首を絞めるようなことをしているのです。あたかも、これまでの全ての農林水産業の担い手は邪魔だから消えてしまえ、のごとくです。そして、この自民党の政策を、なんと生産者・農家や漁業者、林業者を守らなければならない役回りにある農協・漁協・森林組合までもが支持をする、選挙で自民党を応援する、などという愚か極まることをしているのですから驚きです(もちろん全部の農漁協・森組がそうだというわけではありませんが)。こういう状態では、農漁協は、この先長くないのではないかと私は思います。

 

もちろん、TPP協定を筆頭格とする国際市場原理主義は、農林水産業や食品産業を食い物にするだけではありません。経済規模から言えば、農林水産業よりも、医療や介護、あるいは保険・金融(特に郵貯や農協)などの世界が狙われていると言っていいでしょうし、また、そうした日本の産業への悪影響だけでなく、環境・労働・教育・社会規制・公衆衛生・地方行政などなど、日本のあらゆる分野にわたり、今後、巨大多国籍資本をはじめとする「1%」の支配と略奪が進んでいくことになるのです。新階級社会などと言われ始めている格差構造や貧困世帯の増大も今より以上に深刻化します。まさに、日本全体・99%の国民を巨大資本の下僕とし、お狩り場とし、新植民地としていく、未必の故意の「売国奴的悪事」と言わざるを得ません。(にもかかわらず、先般開催された新外交イニシアティブ(ND)のシンポジウムでは、米中貿易戦争に関連付けて国際経済を国家主義的(パワーポリティクス)に議論しながらTPP協定を肯定するような議論をしていたパネラーがいたことに驚きを禁じ得ません。まるでオームか九官鳥のように日本経済新聞のモノマネ議論をするのなら、こうしたシンポジウムの意義はないに等しいでしょう)

 

●(関連)(9.10)「グローバル資本主義を乗り越える日本の食料・農業政策」(安田節子さん)(オルタナティブな日本をめざして:第16回新ちょぼゼミ ) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/07/16-80b8.html

 

私がたんぽぽ舎と共催で開催している「新ちょぼゼミ:オルタナティブな日本を目指して」でも、このTPP協定や日欧EPAその他の国際市場原理主義に関しては、これからも積極的に取り上げていくつもりでおります。さしあたり、食と農にお詳しい「食政策センタービジョン21」の安田節子さんに9月にご講演いただく他、今年末の12月頃には別の方にTPP協定や日欧EPAの内容に詳しく立ち入っての講演も計画しておりますので、乞うご期待です。ともあれ、TPP協定や日欧EPAなど、市場原理主義が色濃い国際経済協定は破棄するまで運動を続ける必要があります。放置すれば国がおかしくなります。破棄は早ければ早いほどいいですが、一旦協定が発効して実体経済が走り出すと、その破棄は容易ではなくなってきます。従って、急ぐに越したことはないのです。

 

(必読)(別添PDFファイル)「お友達」便宜供与の実態(1)~(6)(鈴木宣弘東京大学大学院教授 日刊ゲンダイ 2018.8.715

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/3393

 

(0)根っこは同じ 規制緩和は国家の私物化、TPPは世界の私物化|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/234861

(1)【農協改革】 「ウォール街」にJAマネー155兆円を献上|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/234910

(2)【農業の国家戦略特区】受注は特区会議委員の関連会社が|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/234991

(3)【種子法廃止】 「グローバル種子企業」が日本を植民地化|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/235060

(4)【遺伝子組み換え表示】 「組み換えでない」が一掃の恐れ|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/235169

(5)【漁業権開放】漁村の資源管理が混乱 生活基盤が崩壊する|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/235327

(6)【国有林の実質払い下げ】経済効率追求が洪水を引き起こす|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/235386

 

 <鈴木宣弘東京大学大学院教授の著書>

●悪夢の食卓 TPP批准・農協解体がもたらす未来-鈴木宣弘/著(KADOKAWA)

 http://ur0.link/LxhP

●食の戦争 米国の罠に落ちる日本-鈴木宣弘/著(文春新書)

 http://ur0.link/LxhS

●牛乳が食卓から消える? 酪農危機をチャンスに変える-鈴木宣弘/著(筑波書房)

 http://ur0.link/LxhT

●亡国の漁業権開放 協同組合と資源・地域・国境の崩壊-鈴木宣弘/著(筑波書房)

 http://ur0.link/LxhU

 

(上記の他、鈴木宣弘東京大学大学院教授には多くの著書があります。図書検索をしてみてください)

 

 <TPP・日欧EPA関連の講演会VTR>

(1)20180207 UPLAN TPPプラス交渉をただす!院内集会 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=aT2AeDDqzo4

(2)20180411 UPLAN【緊急集会】このまま批准・発効させてはならないTPP11の問題点YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=bsuNkuAQKNk

(3)20180717 UPLAN「日欧EPA署名は許さない」7.17首相官邸前抗議行動に集まろうYouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=RpoGasKn7Gs

 

 <別添PDFファイル>

(1)(パンフ)いいことひとつもなし TPP11:このままでいいの?(20183月)

 http://www.parc-jp.org/teigen/2018/tpp11/A6_8P_A3.pdf

(2)4.1 種子法廃止で日本のお米が食えなくなる!、外国資本が狙う日本のコメ農家支配(イントロ部分)(『週刊プレイボーイ 2018.3.19』)

 https://wpb.shueisha.co.jp/news/politics/2018/03/05/100775/

 

●そうだったのか!TPP リーフレット完成!「いいことひとつもなし!TPP11

 http://notppaction.blogspot.com/2018/04/tpp11.html

 

 <「いちろうちゃんのブログ」より>

(1)史上最悪の亡国協定TPPがもたらす「巨大多国籍企業やりたい放題」の世界(1):まずは4つの悪法制定で日本の資産を海外大資本に売り飛ばすことから始まった底なし沼(種子、水道、PFI、卸売市場) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/07/post-45ce.html

 

(2)「TPP11」も「TPP12」も実質的には同じ=協定条文を読みもせず、その内容も知らないまま、アベ首相官邸の言うがままに協定批准に翼賛賛同する自民党・公明党=この「亡国集団」を政治の世界から放逐しよう いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/05/1112-0ff8.html

 

(3)(再論)市場原理主義とはどういうものか いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-e3dd.html

草々

 

« 豊洲TOXICスキャンダル(28):(声明)高濃度土壌汚染が残る豊洲新市場への移転は中止を、食の安全・安心を最優先して世界に誇る築地市場を守ろう(2018年8月8日) | トップページ | (10.11)「日本のダムと河川行政:この旧態依然をどうする?」(嶋津暉之さん)(オルタナティブな日本を目指して:第17回新ちょぼゼミ) »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 豊洲TOXICスキャンダル(28):(声明)高濃度土壌汚染が残る豊洲新市場への移転は中止を、食の安全・安心を最優先して世界に誇る築地市場を守ろう(2018年8月8日) | トップページ | (10.11)「日本のダムと河川行政:この旧態依然をどうする?」(嶋津暉之さん)(オルタナティブな日本を目指して:第17回新ちょぼゼミ) »

最近の記事

無料ブログはココログ