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2018年8月23日 (木)

(報告)(8.20)「原発はどのように壊れるか:金属の基本から考える」(井野博満東京大学名誉教授)(オルタナティブな日本をめざして:第15回新ちょぼゼミ)

前略,田中一郎です。

 

さる820日(月)、水道橋のたんぽぽ舎において下記の学習会を開催いたしました。当日、井野博満先生は、難解な原子力工学や金属材料学の観点から見た原発・原子炉の危険性がどこにあるのかを私たち一般市民にも理解できる形で、平易に丁寧に教えてくださいました。また、この時に講演レジメとして使われた井野博満先生の新著書「原発はどのように壊れるか 金属の基本から考える」(下記参照)についても、その読み方・見方をご説明してくださいました。同書の最初の部分は金属工学の基本的理論が書かれていて、私たち一般市民には読みづらい部分ですが、そうした部分はざっと読み流すか飛ばして第3章あたりから読む方法もありますと示唆してくださいました。以下、当日の録画と配布資料をお送りして簡単な報告としたいと思います。録画は貴重な映像になっておりますので、是非ご覧になってみてください。

 

●(イベント情報)(8.20)「原発はどのように壊れるか:金属の基本から考える」(井野博満東京大学名誉教授)(オルタナティブな日本をめざして:第15回新ちょぼゼミ) いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/15-1be7.html

 

(このイベントのチラシから)

高浜原発12号機や美浜3号機、そして直近では東海第2原発など、危険極まりない老朽原発の再稼働容認が続いています。老朽原発は、そもそも設計が古いため追加の安全対策がしにくく、特に重要な機器類の差し替えなどが困難な場合が多いのです。中でも原子炉圧力容器は核燃料からの長期継続的な中性子照射により脆化(もろくなること)が進み、緊急時の冷却水大量注入の際に、まるでガラス瓶に熱湯を注いだ際にパリンと割れてしまうように、一気に壊れる可能性があるのです。しかし今日の規制委・規制庁は、そうした危険を承知の上で原発素材金属の脆化計算などをごまかしながら老朽原発を再稼働させようとしている様子が伺えます。今回は金属工学がご専門で東京大学名誉教授の井野博満先生に「原発はどのように壊れるか:金属の基本から考える」のお話をしていただきます。当日はレジメの代わりに井野博満先生のご著書を使います(下記参照)。たんぽぽ舎で割安価格で販売しておりますので、どうぞお求めの上、この勉強会にご参加いただければ幸いです。(なお、当日前段で田中一郎より福島原発事故の経験を踏まえた原発安全対策の話をいたします)

 

●(新刊書)原発はどのように壊れるか 金属の基本から考える-小岩昌宏・井野博満/著(原子力資料情報室)  

 http://u0u0.net/KHM5

 

講師:井野博満(いの ひろみつ)さん

工学博士。専門は金属材料学 2006年より東京大学名誉教授。高知工科大学客員教授を兼任。柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会代表。著書:井野博満編、井野博満・後藤政志・瀬川嘉之著『福島原発事故はなぜ起きたか』藤原書店、2011年 

 

 <井野博満先生のご著書紹介>

(1)原発はどのように壊れるか 金属の基本から考える-小岩昌宏/著 井野博満/著(原子力資料情報室)  

 http://u0u0.net/KHM5

(2)福島原発事故はなぜ起きたか-井野博満編、井野博満,後藤政志,瀬川嘉之〔著〕(藤原書店)

 http://u0u0.net/KHMt

(3)徹底検証21世紀の全技術-現代技術史研究会/編 井野博満・佐伯康治/責任編集(藤原書店)

 http://u0u0.net/KHMx

(4)福島原発で何が起きたか 安全神話の崩壊-黒田光太郎/編 井野博満 山口幸夫/編 田中三彦他執筆(岩波書店)

 http://u0u0.net/KHMD

(5)場の力、人の力、農の力、たまごの会から暮らしの実験室へ-茨木泰貴・井野博満・湯浅欽史/編(OrganicFarm暮らしの実験室やさと農場)

 http://u0u0.net/KHMG

 

1.(当時録画)20180821 UPLAN【前半】田中一郎:福島第1原発事故の教訓から- YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=fMcg_z82Jl0

 

(お詫び:講演の途中で、CO(一酸化炭素)爆発をCO2(二酸化炭素)と言い間違えたり、岩手宮城内陸地震の強度をマグニチュード4000などと言っておりますが、それは4000ガル(加速度)の言い間違いです。慎んで訂正しお詫び申し上げます:田中一郎)

 

(当日のレジメ:別添PDFファイル)

(1)(レジメ)益々危険となる原発再稼働:原発なくても電気は足りている(2018614日)

「fukusima_jiko_kyoukun_itanaka.pdf」をダウンロード
(2)BWR水位計の機能不全(筒井哲郎さん 201816日)

「bwr_suiikei_tutuisan.pdf」をダウンロード



2.(当日録画)20180820 UPLAN【後半】井野博満「原発はどのように壊れるか:金属の基本から考える」 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=QRmUxZI_1B8

 

(当日のレジメ:別添PDFファイル)

(1)(レジメ1)原発はどのように壊れるか:金属の基本から考える(井野博満東京大学名誉教授)(2018820日)

「rejime_ino_sann_1.pdf」をダウンロード
(2)(レジメ2)コンパクトな優れもの 書評
『原発はどのように壊れるか-金属の基本から考える-』(201889日)

「rejime_ino_sann_2_syohyou.pdf」をダウンロード



 <関連サイト>

(関連)原発はどのように壊れるか ―金属の基本から考える 原子力資料情報室(CNIC

 http://www.cnic.jp/books/7925

(関連)古い原発はなぜ危険か:別冊TWO SCENE 2018年夏号 原子力資料情報室(CNIC

 http://www.cnic.jp/8050

 

(来月以降の予定)

●(9.10)「グローバル資本主義を乗り越える日本の食料・農業政策」(安田節子さん:Vision21)(オルタナティブな日本をめざして:第16回新ちょぼゼミ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/07/16-80b8.html

 

●(10.11)「日本のダムと河川行政:この旧態依然をどうする?」(嶋津暉之さん:「水源開発問題全国連絡会」共同代表、「八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会」代表)(オルタナティブな日本をめざして:第17回新ちょぼゼミ)

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/17-394c.html

 

●(10.20)「「福島県民健康調査」と子ども甲状腺ガン=現状とその問題点」(白石草さん:Our PlanetTV )(「脱被ばく実現ネット」・たんぽぽ舎共催)

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/our-planettv-18.html

 

●(11.6)福島原発事故による放射能汚染の実態(原発事故による放射能汚染を考える市民有志)

●(11.16)社会保障と財政問題(仮)(伊藤周平鹿児島大学教授)

 

(ご参考)

●オルタナティブな日本を目指して(これまでのもの一覧) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/03/post-0d95.html

草々

 

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