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2018年7月15日 (日)

西日本豪雨被害1週間:ダムは集中豪雨被害を防げないどころか、人工的な「鉄砲水」をつくることで下流域の被害を激甚化させる ⇒ ダムに片寄る治水政策を抜本的に見直せ

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

(最初に若干のことです)

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1.オルタナティブな日本をめざして(第17回)「日本のダムと河川行政:この旧態依然をどうする?」(嶋津暉之さん)(20181011日)

(午後6時より、水道橋のたんぽぽ舎にて:少し先の話ですが上記を予定しています。詳細は追ってご案内いたします)

 

今般の西日本の集中豪雨と水害では、ダムがその被害を大きくした可能性があります。また、長崎県の石木ダムなどは、全く必要のない、税金無駄遣いの環境破壊ダムそのものです。今般、長崎地裁のクソヒラメ裁判官が、この石木ダムにOKの判決を下しています。司法が機能しないのはダムも原発も同じです。

 

●石木ダム訴訟、住民側敗訴 長崎地裁「国事業認定は適法」|【西日本新聞】

 https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/431560/

 https://mainichi.jp/articles/20180710/k00/00m/040/100000c

 

(関連)79日の事業認定取消訴訟判決を迎えるにあたって 2 水源連

 http://suigenren.jp/news/2018/07/02/10800/

 

2.まだまだ続く徹底追及:豪雨のさなか宴会写真 西村氏「防災本」出版していたア然|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/233402

 

(関連)(別添PDFファイル)11万人避難指示の夜、酒席、菅氏「万全の態勢」、政権幹部の危機意識は(朝日 2018.7.14

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13585354.html

(関連)安倍首相ミエミエ被災地利用 閣僚も国民に“逆ギレ”の末期|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/233294

(関連)安倍政権は人命よりギャンブル カジノ法案審議強行のア然|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/233112

(関連)平成が終わるから死刑執行 前夜の飲み会に見る政権の正体|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/233106

(関連)予算にもクッキリ 安倍政権の露骨すぎる「防災より武器」|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/233025

 

3.(関連)NHKドキュメンタリー - ETV特集「“悪魔の医師”か“赤ひげ”か」

 https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/20/2259638/index.html

 

(関連)ETV特集「“悪魔の医師”か“赤ひげ”か」 0210 201807072300 - 動画 Dailymotion

 https://www.dailymotion.com/video/x6o05ff

 https://www.dailymotion.com/video/x6h17b3

 

(田中一郎コメント)

 どうもしっくりこない放送内容でした。私はそもそも臓器移植が医療ではないのではないか、臓器を提供するドナーと言われる側の人命や健康が害されて、まるで人体が「資源化」されてしまっているのではないか、医師が知らないところで・あるいは知っているところで臓器売買が行われているのではないか、また、脳死が人の死とは言えないのではないか、だから脳死に基づく臓器移植は許されないのではないか、親兄弟・夫婦などからの生体臓器移植もドナー側の人に対する傷害罪になるのではないか、などなど、多くの疑問があるのですが、それらについては一切問題にされていませんでした。

 

この問題に直結することで申し上げれば、ガンなどの病気の腎臓が他の人に移植して使えるというのなら、どうしてドナーの人の体に戻してあげないのか、と素朴に思います。そうしたことについても何の説明もありませんでした。臓器移植を推進したい側からの、臓器移植が盛んな海外諸国の後を追いかけたいが故の、自己正当化・合理化放送のように見えました。ちなみに私は一切の臓器移植を拒否いたします。

 

(関連)脳死-立花隆/著(中公文庫)

 http://qq2q.biz/L3lx

 

4.NNNドキュメント「マルキの闇 兵庫県警連続自殺の真相は…」[][]|番組表|日本テレビ

 http://www.ntv.co.jp/program/detail/21870064.html

 

(関連)NNNドキュメント「マルキの闇 兵庫県警連続自殺の真相は…」 0510 201807020135 - 動画 Dailymotion

 https://www.dailymotion.com/video/x6ncijf

 https://www.dailymotion.com/video/x6kcaa3

 

(自衛隊でも、機動隊でも、似たようなことが毎年のように起き、改められることもなく、情報公開されて徹底した改善のメスが入れられることもなく、闇から闇へと葬り去られている。旧大日本帝国の陸軍が、これと同じようなことを、もっとひどい形でやっていたことが伝えられている。これが大日本帝国の時代から引き継がれてきた「日本の文化と伝統」なのか!? :田中一郎)

 

5.「労働者のニーズ」はでっち上げ! 安倍首相の悲願「高度プロフェッショナル制度」に仕組まれたワナ - 政治・国際 - ニュース|週プレNEWS[週刊プレイボーイのニュースサイト]

 https://wpb.shueisha.co.jp/news/politics/2018/07/09/106518/

 

6.水島朝穂さん:直言(201879日)「ゆがめられた行政」の現場へ—獣医学部新設の「魔法」

 http://www.asaho.com/jpn/bkno/2018/0709.html

 

(関連)加計獣医学部 図書館に本のない大学の設置認可は前代未聞|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/233118

 

7.日刊ゲンダイより

(1)5000万円疑惑 落ち目の細野豪志氏がすがった“意外な人物”|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/233403

(2)拉致問題で蓮池薫氏 「安倍首相は言葉だけでなく結果を」|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/232225

(3)中沢新一氏も憤慨 築地「水神様」の遷座強行で神様不在に|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/232511

(4)北朝鮮危機、W杯、次は五輪 危ない政権下のナショナリズム|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/232461

(5)災害報道に紛れて総裁選対策も国会審議もやりたい放題(日刊ゲンダイ 2018.7.13

 http://www.asyura2.com/18/senkyo247/msg/646.html

 

8.IWJより

(1)日刊IWJガイド「<お知らせ>729日(日)【IWJファンドレイジング in Hot Summer 2018】開催まで残り22日! 現在参加ゲストは6名が決定! 定員は60名ですが40名の予約が入り、残席20名!予約は参加予約受付フォームより、ぜひとも

 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/37174

 

(2)日刊IWJガイド「<本日の岩上さんのインタビュー>本日午後2時半より、『「社会的弱者や困難に直面する人に共感するという感情が欠落してる」安倍政権!「闘うには敵を知ることが大切なんだ」~岩上安身による落語家・作家 立川談四楼氏インタビュー』を中継配信します

 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/37216

 

(3)日刊IWJガイド・日曜版「<お知らせ>729日(日)【IWJファンドレイジング in Hot Summer 2018】開催まで残り21日! 現在参加ゲストは6名が決定! 定員は60名ですが40名を越える予約が入り、残席は20名弱!予約は参加予約受付フォ

 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/37180

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西日本各地を襲った集中豪雨から約1週間が経過しました。この間、アベ政権・自民党の地域住民や被災者をないがしろにする姿勢があらわとなり、日本全国から非難と怒りの声が挙がってきています。大災害時には非常事態宣言を出して首相や内閣官房に権限を集中させる「緊急事態条項」を、憲法を改悪してでも制定させろなどと叫んでいたヤカラが、実はその大災害の真っ最中に酒宴を開いてドンチャン騒ぎをやり、自民党っていいねいいね、などとネット上に書き込んでいたのだから開いた口が塞がらない。酔っぱらいのゴロツキどもに大災害時の権限を集中させるバカがどこにいるか、寝言は寝て言え、である。

 

●(別添PDFファイル)クローズアップ2018:西日本豪雨、川の地形、氾濫招く、水位高い本流 支流をせき止め「バックウォーター」(毎日 2018.7.11

 https://mainichi.jp/articles/20180711/ddm/003/040/090000c

 

(関連)204人死亡、2千人なお孤立状態 西日本豪雨1週間:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/ASL7F32RML7FPTIL006.html

(関連)家屋被害、3万棟超す 西日本豪雨1週間、死者203人:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13585281.html?ref=nmail_20180714mo

(関連)クローズアップ2018:西日本豪雨 大動脈寸断、物流滞り - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180714/ddm/003/040/023000c?fm=mnm

 

こうした低レベル放射性廃棄物「自由飲酒党」のことはさておき、今回の集中豪雨による大災害は、もう一つ大事なことを私たちに問題として突き付けています。それは、河川を含む治水の問題です。この問題については、上記「はじめに」の1.でご案内申し上げました通り、1011日(木)にこの問題に詳しい嶋津暉之さんに、私とタンポポ舎が主催する「新ちょぼゼミ」でお話をしていただく予定ですが、その事前準備として、ダムと治水の問題を若干考えてみたいと思います。

 

(関連)ダム問題とは 水源連

 http://suigenren.jp/damproblem/

(関連)水源連について 水源連

 http://suigenren.jp/suigenren/

 

(関連)水資源開発促進法 立法と公共事業-政野淳子/著(築地書館)

 http://qq2q.biz/L3mh

(関連)水問題原論-嶋津暉之/著(北斗出版)

 http://qq2q.biz/L3mk

 

既に東京新聞の「こちら特報部」をはじめ、複数の新聞報道が指摘しているところですが、このメールの表題にも書きましたように、どうもダムは集中豪雨被害を防げないどころか、人工的な「鉄砲水」をつくることで下流域の被害を激甚化させることがあるようです。ダムは水を人為的にせき止めているわけですから、一定量以上の降水があればダムが溢れてしまうわけで、そうした時にダムを開けて放水をすれば大量の水が一気に下流に流れ出ていくのは自明のことと言えます。また、東日本大震災時には地震によってダムが決壊して水が大量に流れだし、下流域に思いもよらぬ災禍をもたらした事例もあったかに記憶します。ダムは「災害を食い止めて安心できる」どころか、逆に「災害を人為的に倍加」してしまう「巨大な凶器」と言えなくもないように思われます。

 

集中豪雨などの場合に、できる限り被害を小さくするためには、ダムではない複数の治水対策=つまり、河川堤防のかさ上げや強化工事、増水した水を逃がすための調整池などの設置、河川の浚渫、多様な森林の造成(広葉樹林など)や水田・棚田を守り維持すること(自然のダム・水田のダム)、そして民家への浸水時の対応が可能となる家つくりや準備(船を用意しておくことなど)、避難先の確保と緊急速報システム・避難訓練などなど、それぞれの地域に応じた防災対策をいろいろと組み合わせて、その内容を拡充していくのがいいのではないかと思われます。なによりもダムは、その立地地域の環境を大きく破壊し、多くの人々の故郷を奪って立ち退きを強要するなど、建設に伴う代償もまた、大きすぎます。建設コストも巨額であり、ダム建設で喜ぶのは、土建屋とそれに癒着した腐った国土交通省や都道府県などの行政・政治ばかりなり、というのが実態でしょう。

 

今回のことで言いますと、更に、死者まで出ているダムの下流域に対して、ダムを管理していた当事者たち(多くが国土交通省の出先)が、適時適切にダムの状況を地元の行政機関や町の世話役らに伝えていたかどうか・発信していたかどうかが問われています。私は記者会見で国土交通省の役人が「ちゃんと情報を提供していたが、地域の人々がそれを真剣に聞かなかったのが悪い」と言わんばかりの説明をしているのをTVで見て聞いて、怒りがこみ上げました。しかし、それ以上に、集中豪雨をよそに終始国会にいてカジノ法案の可決成立を最優先にしていた石井啓一国土交通相(公明党)が、ロクすっぽ確認も検証もしないうちから現場も知らぬくせに「適切に情報提供が行われ、ダムの運営には問題がなかった」などと答弁をしているのを知って、怒りが頂点に達しました。

 

おそらくは、こうしたことにマスコミも含めて批判が殺到したのか、今日の東京新聞には、安倍晋三首相が愛媛県を訪れた際に「ダム放流増については徹底的に検証する」と発言していたようです。当たり前だ、でしょう。そして「検証する」とは、ダムに対して厳しい見方をしている学識経験者も多く入れたチームが公正に実際に起きたことを厳しくチェックすることを言うのであって、いつものアベ政権がするような「トモダチ・お仲間」の利益相反人士だけで「問題なし」とすることではないのだということを強調しておきたいと思います。

 

 <別添PDFファイル>

(1)ダムの限界、放水急増 平時の5倍、治水にはマイナスに?(東京 2018.7.13

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2018071302000157.html

(2)ダム放流急増 伝わったか、愛媛・西予 2キロ下流で5人犠牲(朝日 2018.7.11

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13579517.html

(3)ダム放流量、基準の6倍、愛媛・大洲、4600世帯浸水、4人死亡(東京 2018.7.11 夕刊)

 http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2018071002000269.html

(4)死者130人以上、西日本豪雨災害で「水没」の街も、アベ政権の「人災」ではないか(『週刊金曜日 2018.7.13』)

 http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/002604.php

(5)自民議員ら「宴会ツイッター」の波紋、豪雨 想定外で済むのか、安倍政権 対応ちぐはぐ(東京 2018.7.11

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2018071102000192.html

(6)首相、ダム放流増「徹底的に検証」、愛媛県を視察(東京 2018.7.14

 https://www.daily.co.jp/society/politics/2018/07/13/0011442640.shtml

(7)真備支流、県20年放置、6カ所決壊 大冠水引き金か、西日本豪雨1週間(毎日 2018.7.14

 http://mainichi.jp/articles/20180714/ddn/001/040/005000c

(8)相次ぐ自然災害、「国土強靭化」予算の焦点に、老朽インフラ 更新急務(日経 2018.7.11

 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO32822470Q8A710C1PP8000/

 

 <関連サイト>

(1)クローズアップ2018 西日本豪雨1週間 被害広範 収束見えず2次災害警戒 捜索難航 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180713/ddn/003/040/053000c

(2)ダム一気に放水、朝5時の避難指示 愛媛・5人死亡の町:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/ASL7B5V30L7BPTIL03P.html?ref=regmag1807_wmailm_0713_11

(3)豪雨被災地ボランティア 「殺到」と「不足」のミスマッチ |日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/233404

(4)真備町浸水、50年間棚上げされた「改修計画」 災害・事件・裁判 東洋経済オンライン

 http://qq2q.biz/L3oD

(5)西日本豪雨:孤立状態6県2857人 依然、生活道路寸断 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180713/k00/00e/040/260000c?fm=mnm

(6)西日本豪雨:砂防ダムが決壊 土砂流入「想定以上」 広島・坂町 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180713/ddp/041/040/024000c

(7)都市にも潜む水害の恐怖 専門家はターミナル駅の盲点指摘|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/233295

(8)ダム放流、迫られた厳しい判断「想定外の状況だった」(日吉ダムと野村ダム)水源連

 http://suigenren.jp/news/2018/07/08/10852/

(9)西予・野村 濁流おびえ数時間 愛媛県内豪雨災害 あっという間 水が (野村ダムの放流)(広島の野呂川ダム) 水源連

 http://suigenren.jp/news/2018/07/08/10863/

10)「コンクリートから人へ」は間違いだ。政党 団体 大放言・毒を吐くブログ Yahoo!ブログ

 http://qq2q.biz/L3op

(↑ 誰がかようなアホなことを言うておるかと思ったら、自民党の石原伸晃と細川博之だった。土建屋のために政治をしている典型事例だ)

 

上記の報道を一見してわかることは、①ダムの放流が下流域の被害を拡大した様子があること、②被害が大きかった地域は、かねてより水害が多発していたり、危険区域であることが分かっていた地域であることが多く、にもかかわらず、国土交通省や都道府県など行政の側がダム建設にうつつをぬかして、河川堤防のかさ上げその他の対応を長期間とっていないために甚大な被害となった、ということが見て取れます。どうもこの国の政治や行政は、治水対策について集中豪雨のたびに同じことを繰り返し、ちっとも反省をしていないように見えます。こうしたことから見えてくるのは、ダムに片寄る治水政策を抜本的に見直す必要がある、ということではないでしょうか?

 

(下記は今般、知人より送られてきたメールです。転載しました)

 

●(メール転送です)水害について考える(1)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

仲間の皆様、

「平成307月豪雨」で200人以上の死者を出す、台風による豪雨災害以外では、未曾有の大災害となりました。この原因は様々考えられますが、ダムの存在が被害を拡大したということが言えます。政府は、もうすでに被害が報告され、さらなる大被害が予想される中、対策本部も立ち上げることなく、飲み会に興じていたことはご存じのことと存じます。

 

この原因は、会期延長しながら安倍が外遊に行くため(ほとんどの野党が意味のない外遊として反対した。安倍は、法案審議がかかっている委員会以外は開かず、森友問題等から逃げようとしていたことは間違いありません)と言われています。78日(日)の朝になってようやく「対策本部」を立ち上げましたが、肝心の国土交通大臣(公明党)は、カジノ法案をなんとしても今国会で強行するために、時間稼ぎの国会審議を強行していました。現地に入ったのは、ようやく12日です。

 

小生は、大学の卒業論文は「埼玉県東部中川低地における内水氾濫について」で、研究生として大学に残って学会発表の準備や、不十分な部分の補足研究などをしていました。当時、河川関係は、工学関係のダムや堤防など公共事業の土木屋が中心で、理学や工学における基礎研究は余り行われていませんでした。

現在でもその傾向は変わらないと思います。

 

「ダムは、ダムを造るために造られる」と、造ることが目的で、多目的ダムと言いながら、その目的は両立しないものとなっています。例えば、利水のためなら、水は常に多く貯留しておく必要があります。発電のためにもできるだけ高度が必要ですから同様ですが、ダムに堆砂が進んでも高度差だけがあれば良いので、貯水量など関係ありません。洪水防止のためなら、梅雨や台風シーズンの前にできる限り貯水量を減らしておく必要があります。

 

そして、この優先順位は、造った目的によるのですが、①発電、②利水、③治水で、①と②は順位が変わることはありますが、③は常に一番最後です。つまり、治水のために金を出すものはいないのですから、大量降水があっても、できる限り貯水をしてもう貯められないと判断してから一気に放流をします。そうすると、下流域に被害を及ぼすこととなります。

 

今回の大水害でも、広島県野呂川野呂川ダム、京都府桂川日吉ダム、愛媛県肱川野村ダムの一気の放流が被害を拡大しました。かつては、小河内ダムの放流で、下流の多摩川左岸狛江で破堤が起こりました。この時も、宿河原の堰を管理する川崎市と、小河内ダムを管理する東京都との連携は十分に取られてはいませんでした。ちなみに、小生は、この水害を目の前で見ていました。

 

このように、ダムは治水には役に立たないことが多いのです。特に、中国山地は花崗岩地帯で、ダム底の堆砂量は日本でも最も大きい地域で、特に砂防ダムは造ってもすぐに埋まってしまい、役に立ちません。四国山地は、地質的には異なりますが、急峻な山容でこちら側も堆砂量は極めて大きい地域です。(ちなみに、中国山地は、なだらかな山容です)

 

さらに、この地域は本来照葉樹林、ないしは落葉広葉樹林ですが、現実にはほとんど檜や杉などの針葉樹林となっています。針葉樹は根が浅く、狭いため、表層の土壌を抑える力はありません。さらに、近年その林を保全せず、間伐などを行っていない地域が多くなっています。このことがさらに被害を拡大する原因となっています。長くなってしまいましたので、ここで切りますが、続きをその2として送らせていただきます。

 

●(メール転送です)水害について考える(2)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

仲間の皆様

産経新聞が、小生の私見と真逆のことを掲載していました。

https://twitter.com/NKMjutoni/status/1017542076743864323

 

(以下ツイート)西日本豪雨被害のmsnニュース産経記事「旧民主の公共事業は間 違っていた」今この時期にこれもこれだが 掲載の自民石原伸晃氏は「コンクリートから人への政策は間違って いた」と。

 

本日の東京新聞は、こちら特捜部で、小生の私見とほぼ同様のことを掲載していました。さて、豪雨災害についてその②をメールさせていただきます。

 

ダムをはじめとする治水大型公共事業は、道路・鉄道と並ぶ自民党・公明党の利権の温床であることはこれまでも言われてきましたが、得意のマスコミを使っての「嘘」で今回の大水害も「他人のせい」「自然のせい」とすることと思われます。これまでと同様、「数十年に一度の大豪雨」で、「予測不能」「対応不能」としていくのでしょう。しかし、これらに騙されないためには、私たちも一定の知識を持つ必要があります。

 

「災害は全て人災」です。ごまかされてはならないと思います。例えば、かつて、200年に一度の高潮に対応できる防潮堤を、莫大な予算を投じて造ったことがありますが、完成翌年に200年に一度以上の「想定外」の高潮がその地域を襲って防潮堤が破壊され、防潮堤がなかった場合より以上の大被害を与えたことがあります。1958年狩野川水害 1958年狩野川台風の時に、伊豆半島中央を北流する狩野川で山が一つ流されるような大土石流が発生し、1200名以上の多数の死者を出しました。

 

これも、曲流する狩野川の濁流が山を襲って山を押し流し、下流の集落を押し流し、埋め尽くしたのです。しかし、その山は、この地域の名産品・土埋木の加工品を造るために掘り出した穴が多く開いていたことが、山を押し崩した原因だったのです。もう一つこの台風の被害を大きくしたのが、戦争によって山が荒れ、大量の針葉樹の流木が川を堰き止め、ダムアップされた大量の水が下流を襲ったことです。

 

2015年鬼怒川・常総水害

利根川は本来江戸湾に注いで、渡良瀬川、荒川とともに現在の関東平野の沖積平野を造りました。徳川幕府は、水害防除と新田開発のため利根川・渡良瀬川を栗橋付近で鬼怒川筋に瀬替えを行って、銚子付近で太平洋へ流れを変えたのです。

 

しかし、この無理な瀬替えによってその後も度々栗橋付近で氾濫を起こし、江戸や東京に大きな被害を与えました。明治荒川大水害によって東京が大被害を受けたため、荒川放水路を造ったとされていますが、本当は、これを口実に強制的に住民を立ち退かせるための手段として使われたのでした。また、戦後カスリン台風の時も氾濫し、氾濫した濁流はゆっくりとかつての利根川筋を流れ下り、荒川放水路と江戸川の間を水につけました。

 

大雨が降ると、本来鬼怒川だけの水量の河川でしかない栗橋より下流の利根川本流は、急速に水位が上昇します。その時に、上流のダムや遊水池で十分に貯留ができていないと、一気に水位が上昇します。支流である鬼怒川は、水位が利根川本流より低くなってしまうので、本流側より逆流が起こったり、排水できずに滞留が起こってしまいます。その時に、本流より予算をかけずに不十分な堤防しか造られていないために、支流側に被害が集中するのです。

 

真備町の水害

今回の、岡山県倉敷市真備町の小田川の水害はそのようにして起こりました。本流の高梁川は氾濫していません。高梁川との合流付近では、高梁川の高い堤防がダムとなって5mもの水が滞留し被害を与えました。ハザードマップでもそのことは分かっていたはずですが、その大量の水をどうするのか対応が十分になされていませんでした。排水ポンプはあったはずですが、水没してたとすれば「福島原発事故」と同じですし、高梁川と小田川の堤防がダム堤となることは分かっていたのですから、船の準備等は最低限できたはずです。かつて、私が50 年近く前に多摩川右岸を調べたときには、古い農家の納屋の軒下に船が吊り下げてあったのを見たことがあります。

 

筑後川の内水氾濫

実は、小生が50年近く前に調べていたのは「内水氾濫」です。それが今回の大水害でも起こっています。福岡県久留米市で1500戸以上で浸水被害が起こりました。この原因は、本流である筑後川の水位が上昇したため、支流への逆流を防ぐための水門を閉じたことによって、支流の水位が上昇し、市内に氾濫したのです。市民には、水門閉鎖を連絡せず、ハザードマップもなかったのです。

 

内水氾濫は、土石流や流木を含む破壊的氾濫ではありませんが、下流域のどこでも起こりうる河川の氾濫です。しかも、水門を閉め、本流からの氾濫を防いだからこれで十分と考えたのでしょうか。水門閉鎖と「内水氾濫」の危険性ぐらいは市民に周知しなければなりません。「内水氾濫」を知らないのかもしれません。

 

これからは、温暖化によるこれまで他は全く異なる雨の降り方、降水量にどう対応するか、また、被害を拡大する森林や中山間地の崩壊状態。河川の上中流部の自然の遊水池の破壊。(広葉樹林や、水田、河川周辺の遊水池など)、ダムや、砂防ダムに金をかけるような愚を繰り返すなら、水害はますます増えると言わざるを得ません。行政は、政治は自然災害に対応する能力は持ち得ません。それは、ある意味政治そのもの、行政そのものに内在する問題だからです。かつて、田中正造翁は、「真の文明は、山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さずなるべし」と看破しました。今進められていることは、その真逆だからです。

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草々

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