(再掲)全体主義を描いた映画 続々公開:『ゲッベルスと私』、『国家主義の誘惑』、『菊とギロチン』=あなたなら抵抗したか!?
前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは添付できませんでした)
(最初に若干のことです)
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1.甲状腺がん悪性または疑い200人超え〜福島県が公表 OurPlanet-TV
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2269
(関連)診療情報を3年放置〜福島県・甲状腺検査サポート事業 OurPlanet-TV
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2256
(関連)第31回 「福島県民健康調査検討委員会」結果報告 概略速報 いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/31-3dde.html
(既に「概略速報」(上記サイト)でお送りしておりますが、その後、Our PlanetーTV の白石さんのレポートが書き込まれています。熟読をお願い申し上げます。それから、日々貴重な報道に尽力してくれているOur PlanetーTV へのみなさまのご支援も併せてお願い申し上げます。今日の情勢下での貴重な言論・表現や報道、ジャーナリズムをみんなの力で守り支えましょう。:田中一郎)
●ご支援のお願い OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1523
(関連)(7.30)「国際原子力マフィアと放射線被曝をめぐる国際情勢」(川崎陽子さん)(オルタナティブな日本をめざして:第14回新ちょぼゼミ ) いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/14-b4eb.html
2.キャンペーン · 環境大臣 中川雅治 放射能で汚染された土を公共事業に使わないでください! ·
Change.org
3.公益通報者保護制度は機能不全!(長谷川学『サンデー毎日 2018.624』)
https://mainichi.jp/sunday/articles/20180612/hpj/00m/040/004000d
(今般、消費者庁の所管で「公益通報者保護制度の見直し」が行われましたが、肝心なポイントをことごとく外したままにしながら、重箱の隅をつつくような「改善もどき」を施して「一件落着」となっています。こんなものでは、いつまでたっても我が国の「公益通報者」は保護されず、従ってまた、この制度が有効に機能することもありません。消費者庁が既に賞味期限切れになっていることもあるのですが、それ以上に、今日のアベ政権・自民党政治の下においては、およそまともな改革など全く実現しないということを意味しています。今日の日本社会を改善するにはアベ政権・自民党政治の一掃が必要なのです。:田中一郎)
<「公益通報者保護制度」改善の3大ポイント>
(1)保護対象となる「内部告発」を広範囲に認めること(現状は極めて限定的な法律違反のみ)
(2)公益通報者への不利益処分を広範囲に認めること(現状では雇用主の裁量次第
⇒ 弁護士らによる「不利益認定委員会」(仮称)の設置と、不利益行為に対する巨額の賠償補償義務化(抑止効果大))
(3)「内部告発」窓口を組織外部に「公益組織」として設置するとともに(日弁連などが受託)、公益通報者が誰であるかを被告発会社等に漏らした場合には厳罰に処すること(重大な犯罪行為として取り扱う)(現状では「内部告発」を受けた役所などが、告発された会社にこっそりと告発者の氏名や個人情報を伝えている=原発の定期検査逃れを告発された経済産業省と東京電力の事例がその典型)
(関連)公益通報者保護法と制度の概要|消費者庁
http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_system/whisleblower_protection_system/overview/
(関連)公益通報者保護制度の実効性の向上に関する検討会最終報告書の概要について(消費者庁 2016年12月15日)
4.国会:自民・穴見陽一議員 「がん患者にやじ」認め、謝罪 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20180621/k00/00e/010/325000c?fm=mnm
(本日(6/25)付「日刊IWJガイド」(下記)より引用)
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穴見議員は2017年7月、山本朋広衆議院議員(防衛副大臣)らと議員団を組んで訪米していますが、この訪米で、カルト宗教として有名な統一教会の大会に参加、統一教会や国際勝共連合の幹部たちと記念写真に収まっています。
※「回答しないことになってます」統一教会・家庭連合の導きで外遊した国会議員の秘書が本紙主筆に言い放つ(やや日刊カルト新聞、2017年10月2日)
http://dailycult.blogspot.com/2017/10/blog-post.html
ファミリーレストラン「ジョイフル」創業者の長男である穴見議員は、学生時代「幸福の科学」学生部に所属、現在は日本会議や神道政治連盟に所属している、いわゆる「魔の3回生」、「安倍チルドレン」です。
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(国会議員をやめてもらいましょう。自主的に辞めないのなら、次の選挙で落としましょう。こいつは衆議院の大分1区です。:田中一郎)
5.(別添PDFファイル)旧優生法、違憲性見解要求、仙台地裁
裁判長 国に(毎日 2018.6.14)
https://mainichi.jp/articles/20180614/ddm/001/040/167000c
(およそ、謝罪をしないどころか自分たちの非を認めず、深刻な人権侵害であること=つまり違憲であることも認めずに、被害者と裁判で争うなどとする国の態度は信じがたいものがあります。早く政権交代を実現し、こういう態度で裁判を続けると我を張った役人や政治家どもを刑事裁判にかけましょう。全く目と耳を疑いたくなる話で、これが日本という国なのかという思いがします。絶対に許さないし、時間がたっても、国の非を認めずに被害者と裁判を続けようとした連中を必ず厳罰に処すという覚悟を決めましょう。:田中一郎)
6.(別添PDFファイル)幼保無償化で負担軽減額試算、高所得世帯の恩恵、低所得の5倍に(東京 2018.6.14)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201806/CK2018061402000157.html
(関連)東京新聞 幼保無償化「高所得者に恩恵」 国民・山井氏試算
政治(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201806/CK2018060702000129.html
(関連)無償化先行したら待機児童「最多」兵庫・明石
保育園 来秋から全国で導入:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/DA3S13545051.html?ref=lettermail_0619_arti_pickup
(普遍主義的(社会保障福祉)政策の悪しき事例の典型です。しかし、これでも2009年の民主党政権下の(普遍主義的)政策よりはマシで、それはこの政策のための財源に一応の目途をつけているからです。財源のことをしっかりと押さえて議論しないような普遍主義的な社会保障政策は百害あって一利なしです。:田中一郎)
7.日刊ゲンダイ・IWJ
(1)やる気あるのか日朝会談 北の“天敵”が交渉役の危うい選択|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/231709
(2)安倍首相が神戸牛を食べながら弱音「集中審議はもう勘弁」|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/231708
(3)被災者よりも総裁選…安倍首相「しゃぶしゃぶ夜会」のア然|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/231631
(4)高プロの仰天デタラメ実態「年収1075万円以上」に根拠なし|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/231446
(5)全国一元化を口実に…安倍政権が障害年金支給カットの非情|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/231521
(6)日朝首脳会談 「後退」観測の裏にプーチン大統領の横ヤリ|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/231501
(7)拉致問題解決に必要なのは北朝鮮の非核化への直接関与|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/231712
(8)日刊IWJガイド「本日午後0時55分より参院予算委集中審議。国民民主党は独断で政権をアシストしたのか! 本日午後4時からは『国民民主党 玉木雄一郎共同代表定例記者会見』を生配信します!さらに明日は岩上さんによる辰巳孝太郎議員インタビュー!/参考人のがん
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/37024
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●(別添PDFファイル)特集ワイド:あなたなら抵抗したか、「ゲッベルスと私」、全体主義描いた映画
続々公開(毎日 2018.6.21 夕刊)
https://mainichi.jp/articles/20180621/dde/012/200/014000c?fm=mnm
(関連)岩波ホール
(関連)(別添PDFファイル)(チラシ)ゲッベルスと私(映画)
「tirasi_eiga_gebberusu_watasi.pdf」をダウンロード
(関連)ナチス宣伝相の秘書が語る映画『ゲッベルスと私』 「総力戦演説」の肉声も - 映画・映像ニュース CINRA.NET
https://www.cinra.net/news/20180410-agermanlife
(関連)あの体制から逃れることはできなかった…ナチスナンバー2の秘書の告白 「ゲッベルスと私」予告 映画ニュース - 映画.com
https://eiga.com/news/20180410/16/
(関連)ナチス宣伝相の秘書が残した最後の証言 (ハフポスト日本版) - LINEアカウントメディア
http://news.line.me/issue/oa-huffpost/57aab38cc22e
(関連)ナチス宣伝相の秘書が残した最後の証言「私に罪はない」の怖さ
https://www.huffingtonpost.jp/2018/06/15/a-german-life-20180615_a_23459673/
(関連)ホロコーストをどう伝えるか? 揺れるドイツの「記憶の文化」 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News
http://www.afpbb.com/articles/-/3177692
昨日のメールにも掲載いたしましたが、改めて今日も、この関連のことをお伝えしたいと思います。実は、今日の夕方、私も神保町の岩波ホールで、このドキュメンタリー映画を見てきました。以下、関連情報を交えながら私の簡単なコメント付きで、再度、この映画をご紹介いたします。
(上記の毎日新聞記事「特集ワイド」の一部抜粋)
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独裁政権の下で働いた官僚個人に罪はあるのか。そんなテーマを考えさせる映画「ゲッベルスと私」が東京・神保町の岩波ホールで公開されている。ナチス・ドイツの宣伝相の秘書として働き、独身のまま106歳まで生きた女性は映像の中でこう語る。あの時代はまるで波間にいるようだった。考えたのは私の命や運命。自分のことしか考えてなかったわ」彼女はこうも証言する。「今の人たちはよく言う。自分たちがあの時代にいたら、もっと何かをしていた。虐殺されたユダヤ人を助けたはずだ』と。でも、彼らも同じことをしたと思う。当時、国中がガラスのドームに閉じ込められ、みんな巨大な強制収容所にいたのよ」
七十数年前も今も「私たちの中の何か」は妙に似ていると感じ、この映画を作ったというオーストリアの監督。そして同じテーマを扱う日本人監督の話から、不穏な時代の空気を考えた。
(中略)「彼女は過ちは認めるが、最後まで自分に罪はないと言い続けます。自分はゲッベルスの下でタイプを打っていただけで、ナチスがあれほどのユダヤ人虐殺をしていたのは戦後になって知った、と」。監督の一人、フロリアン・バイゲンザマーさん(45)は「自分が同じ立場だったらどうしたかを、映画づくりで考えたかった」と言う。
(中略)私たちの中にある『人間としての何か』は変わっていないのでは。右傾化する欧州でも日本でも、その何かが再び表に出てきているのではないか」。彼女はユダヤ人の友達が殺されるかもしれないとうすうす知りながら、手を差し伸べなかった。「虐殺を知らなかったと主張していますが、ナチスの当局にいたのだから知っていたはず。彼女は見て見ぬふりをして友達の死を黙認したのです。でも、それは今、我々がシリア内戦や難民のニュースを横目で見て、何もしない心理と似ています」
(中略)「今の右翼政治家は大きな声でとんでもないうそをつくほど人気を得る。うそが史実を消すことが私には耐えられない。今は分析や解説より行動の時です。あの時代の映像を見せ続けなくてはいけない。さもないと同じ憎悪、同じ差別が起きてしまいます」。差別主義者は常に人口の5%はいる、と両監督は見ている。日本でもネットなどでのヘイト発言を好む人が一定数はいる。「5%は無視していてもいいが、今はそれが中間層に広がろうとしている。それを食い止めるのが映画人をはじめ今生きている表現者の責任だと患います」。
(中略)政権が醸し出す国家主義や不寛容さ、差別に染まらずに生きるにはどうすればいいのか。一連の作品はそれを考えさせる。
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(田中一郎コメント)
ナチス最高幹部で宣伝相のゲッベルスの元秘書で、この映画を録画した時はすでに104歳の高齢だったブルンヒルデ・ポムゼルという女性の証言を、時折「NHK映像の世紀」のような歴史録画やゲッベルスの演説録音などを交えつつ、最後までシロクロの証言録画として放映された映画でした。概略は上記でご紹介した「特集ワイド」の毎日新聞夕刊記事の通りですが、私のアテにならない記憶で、特に印象に残った部分を書き出してみますと下記のようになります。
(1)私に罪はない。私は何も知らなかった。ただ、ゲッベルスの下でタイプライターを打っていただけであり、政治のことなどには全く興味がなかった。そんな私には罪はなく、ソ連の私に対する対処の仕方は不当だ(5年間の抑留後に解放)。
(2)でも、ドイツ国民に罪があるとしたら、私もそのドイツ国民の一人だった。結果的にドイツの国民は、全体としてあのような政権をつくり支持したのだ。(映画の中では、最後の最後までナチス・ヒトラーを支持・礼賛・崇拝し続けたのが「ヒトラー・ユーゲント」という若い青年(男子?)たちだったことが描かれていました。今日の日本でアベ政権を支持すると言われている若者たちと像がかぶります。なお「ヒトラー・ユーゲント」は手塚治のマンガ「アドルフに告ぐ」にも出てきます)
(関連)ドイツの少年・少女たちと「ヒトラー・ユーゲント」
http://inri.client.jp/hexagon/floorB1F_hss/b1fha603.html
(関連)戦後70年、手塚治虫が『アドルフに告ぐ』で伝えたかったこととは - ニュース|BOOKSTAND(ブックスタンド)
http://bookstand.webdoku.jp/news/2015/06/27/093000.html
(3)強制収容所があることは知っていたが、そこでユダヤ人がたくさん殺されていることは知らなかった。戦後、私もその強制収容所にソ連によって入れられていたが、その収容所のシャワーはお湯が出るので、自分たちはうれしかった。しかし、戦争中は別の使い方をされていたようだ。(ユダヤ人を殺すためのガスとか)
(4)あの体制の中で、あの体制から逃れることは不可能だったし、抵抗することもできなかった。抵抗すれば命がけであるし、最悪の事態を覚悟しなければいけなかった。
(5)(この世には)神はいないけれども悪魔はいる。
第二の「アイヒマン」と言うべきでしょうか?
しかし、この女性の戦前の振る舞いと戦後における思考態度は、決して特別なものでもなければ、容易に回避できた・出来ることでもないように思われます。つまり、私たちもまた、同じような状況下におかれれば、再びポムゼルやアイヒマンのように行動してしまう危険性は大いにあるということです。実際問題、今日の少なくない霞が関の官僚たちや地方公務員、あるいは大企業の職員たちは、似たようなことを日常茶飯に行っているのではないでしょうか?
それともう一つ、これは毎日新聞記事にもありませんが、ポムゼルは当時のナチス支配下のドイツを、少なくとも1936年くらいまでは、居心地のいい、肯定的に感じられる、なつかしくも少しばかりはいとおしい、そういう「明るい」イメージで証言を続けていたことに興味を惹かれました。それは、昨日の私のメールでもご紹介した「ヒトラーの経済政策
世界恐慌からの奇跡的な復興」(下記の新刊書参照)と大いに関係があるような気がしてなりません。それについては、下記の私のブログをご覧いただければと思います。
(関連)(新刊書)ヒトラーの経済政策 世界恐慌からの奇跡的な復興-武田知弘著(祥伝社新書)
(関連)(再掲)政権交代の政策論的アプローチ:改革野党が政権交代を実現できない最大の理由は「オルタナティブな経済政策」がないからだ
いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/post-0c4d.html
(なお、上記の毎日新聞記事に出てくる映画のご案内です)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(1)ドキュメンタリー映画『国家主義の誘惑』
http://kiroku-bito.com/nationalism/
(2)映画『菊とギロチン』公式サイト|7月7日(土)よりテアトル新宿ほか全国順次公開!
草々
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