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2018年6月17日 (日)

消費税増税を無理やり押し通すためのバラマキ=幼保無償化・大学教育無償化にみる「普遍主義的政策」の誤謬:無理に「普遍主義」にしなくていいから、もっと丁寧に制度設計しろ!

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)

 

常々私から申し上げてきた「普遍主義的政策」の典型的「悪しき事例」が自民党から出てきましたので、簡単にご紹介しておきます。下記の2つの記事をご覧ください。

 

(1)(別添PDFファイル)幼保無償化で負担軽減額試算、高所得世帯の恩恵、低所得の5倍に(東京 2018.6.14

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201806/CK2018061402000157.html

 

(関連)東京新聞 幼保無償化「高所得者に恩恵」国民・山井氏試算 政治(TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201806/CK2018060702000129.html

 

(2)(別添PDFファイル)進まぬ大学改革、無償化先行懸念、生活支援額・使途など詳細は先送り(東京 2018.6.14

 「musyoukasenkou_daigakukyouiku.pdf」をダウンロード



(田中一郎コメント)

 幼保無償化の方は、既にたくさんの方がおっしゃっていますが、こんなことよりも公設の認可保育所の数をもっと徹底して一気に増やせばいいだけの話です。待機児童が基本的にいなくなるまで、短期間で大きく予算を投入して取り組めばいい。オリンピック、万博、カジノ、オスプレイ、陸上イージス、原発支援などをやめれば、予算は容易に確保できます。

 

 その場合、保育所の場合にはハードだけではダメで、保育士さんの数も一気に激増させなければいけませんので、その給与や処遇の抜本改善のための予算が大きく必要になります。また、よせばいいのに株式会社など、民間参入を認めてしまっていますから、その中にはひどい運営費の使い方をしているところがあるので、この規制もしっかりやらないといけません。(別添PDFファイル:職業としての保育園(上)(下)(一部抜粋)(小林美希『世界 2018.2』)をご参照ください。いいレポートですので図書館等で原本を是非ご覧になってみてください)



(関連)職業としての保育園(上)(一部抜粋)(小林美希『世界 2018.2』)  「kobayasi_hoikuen_sekai_ue.pdf」をダウンロード


 しかし、そうした政策は自民党からは出てこないでしょう。なぜなら、あのゴクツブシのゴロツキ集団は保育環境の改善など念頭になく、ただ消費税増税をどうやって有権者・国民に飲み込ませるか・押し付けるかしか考えていませんから、おのずと「たくさん自民党の票をとれる方法で、かつ消費税増税分が保育改善に回る金額を極力少なくする(軍拡など他のことに使うため)」ということを本音で考えているからです。こんなものにダマされてはいけません。山本太郎氏が言うように、まさに「消費税サギ」ですから。

 

 それから、大学教育無償化の方は対象者の範囲が狭すぎます。もっと広く多くの学生が恩恵を受けられるようにすべきです。全くセコイかぎりでしょう。こちらもオリンピック、万博、カジノ、オスプレイ、陸上イージス、原発支援などをやめれば、予算は容易に確保できますし、また、大学の研究費削減などもやめるべきですし、削った金で軍学共同を進めるような予算の付け方は特にやめるべきです(防衛装備庁の「安全保障技術研究推進制度」)。

 

 しかしそれ以上に、学生への支援である無償化に、大学改革の「条件」をつけるというのは本末転倒です。大学自治侵害で、やってはならないことでしょう。大学側ももっと怒らないとだめです。特に、大学の外側から=産業界などから、金儲けを推進するような連中を大学経営の中枢に入れろなどと無理難題を押し付けているようですから、ふざけんじゃねえ、という話です。大学教育の改善を図るためには、上記で申し上げた大学への交付金削減をやめることに加えて、私は大学入試をもっと厳しくして、基礎学力のない学生は大学に入れないようにしなければいけないのではないかと思います。

 

そのためには試験科目をもっと増やさないといけないでしょう。大学生なのに、中学レベルの数学や理科の学力もない、日本や世界の歴史(特に近現代史)を知らないどころか、日本国内の地理・地名さえ頭に入っていないような学生がわんさといるというのは日本くらいではないですか? 大学の授業がくだらないのは今に始まったことではなく、教授どもが反省をすればいいのですが、それ以上に、学生のレベルが低すぎるような気が私はしています。以前、ある私学(大学)の先生から、自分の授業が「学級崩壊」のようなことになっているのだけれど、それを厳しく対処することさえ大学当局からストップがかけられている(顧客である学生の親とモメたくない)と嘆いておられました。

 

 いずれにせよ、この2つの政策(幼保無償化と大学教育無償化)は実に内容が出鱈目でお粗末な「普遍主義的政策」です。なにも無理して「普遍主義」にする必要などありません。今、現場が必要としているポイントをしっかり押さえ、それに適切に対処できる政策を、丁寧にきちんと考えることが重要です。松尾匡氏をはじめ、普遍主義的政策論者やベーシックインカム論者に対して厳しく申し上げなければいけない点です。

 

(関連)20180614 UPLAN【前半】田中一郎「政権交代の政策論的アプローチ」 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=Vr-8PHrYkJA&t=5s

 

(ここでも上記と同趣旨の話をしております、ご参考までに)

草々

 

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