« 2018年5月 | トップページ | 2018年7月 »

2018年6月

2018年6月29日 (金)

「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(93):(1)(新刊)『福島・被曝安全神話のワナ』(『DAYS JAPAN』)(2)(報告)「原発ゼロ法案」集会(3)東海第二原発再稼働を許すまじ 他

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

(お詫び:本日は簡略モードにてお送りいたします。時間がなくて申し訳ありません)

 

(最初に若干のことです)

==================================

1.(別添ファイル)【新刊案内】DAYS JAPAN8月増刊号「福島・被曝安全神話のワナ放射能を気にしなければ幸せになれるのか世界を視るフォトジャーナリズム月刊誌DAYS JAPAN

 http://urx.cloud/KNCt

 

(広瀬隆さんより)

 全国のみなさんに、必読の書をご紹介させていただきます。

 『福島・被曝安全神話のワナ』(DAYS

JAPAN 20188月増刊号)です。驚くほど充実した内容で、現在の福島県内で進行する危険性と、自主避難された方々の苦境について、現地に関わる非常に多くの方が実証し、警告を発しています。

 

2.(明日6/30と明後日7/1です)市民科学研究成果発表会 2018|高木仁三郎市民科学基金

 http://www.takagifund.org/activity/2018/20180606rrm.html

 

3.(予約優先)(7.5)(カネコノミクスが導く)日本経済再生への道:金子勝慶應義塾大学名誉教授(オルタナティブな日本を目指して:第13回新ちょぼゼミ) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/05/13-455c.html

 

4.高プロ他労働法制改悪法+TPP11関連法

 またロクでもない法案が2つばかりアベ自公政権により強行に採決され成立しました(政権交代後に廃止する法律の在庫が増えました)。

 

(1)参院:働き方改革法成立 時間規制除外「高プロ」盛る - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180629/k00/00e/010/281000c?fm=mnm

 

(関連)過労死法案採決の狡猾 日本代表の試合の日は気をつけろ!|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/232307

(関連)田中龍作ジャーナル 「高プロ」採決させた国民民主に「裏切り者」の罵声 

 http://tanakaryusaku.jp/2018/06/00018419

 

(2)TPP11:関連法成立、年内にも発効 著作権ルール変更 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180629/k00/00e/020/311000c?fm=mnm

 

5.東京新聞 新宿区 デモ規制強化 「騒音」理由 出発公園41に 社会(TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201806/CK2018062802000119.html

 

(関連)新宿区がデモ規制強化 議会に諮らず表現の自由を揺るがす|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/232200

(関連)田中龍作ジャーナル 全国初、新宿区の一般デモ規制 行政の独断で公園使用禁止

 http://tanakaryusaku.jp/2018/06/00018412

(関連)田中龍作ジャーナル ロコツに憲法違反 新宿区のデモ規制、81日から

 http://tanakaryusaku.jp/2018/06/00018404

 

6.(メール転送です)伊藤詩織さんの告発

 http://shioriblackbox.com/

 http://shioriblackbox.com/afp-japanese-women-confront-grim-taboo-by-saying-metoo

 

ヘイトが「自由」に行われる国、レイプしても、犯罪を起こしても権力者と近い犯罪者は罪にもとわれない国、権力者の友達は嘘をついて、税金を数十億円せしめても、「ごめん」と一言で済ませる国、一方、権力に逆らう人間は「総収賄金額ゼロ」でも逮捕され、政治的に抹殺される国、時には、性犯罪者として抹殺される国。実はこれが日本です。

 

7.IWJより

(1)日刊IWJガイド「<お知らせ>729日【IWJファンドレイジング in Hot Summer 2018】開催を決定!参加ゲストも5名決定!まもなく参加予約受付フォームをオープンします!/第8期も7月末の期末まで残り1ヶ月と2日。まだまだIWJの財政はピ

 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/37060

 

(2)日刊IWJガイド「<お知らせ>第8期も7月末の期末まで残り1ヶ月と4日。まだまだIWJの財政はピンチです! 赤字に転落してしまうかどうかのボーダーラインまで、まだあと596万円必要です! なにとぞ期末のご支援をよろしくお願いいたします!/729日【IW

 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/37046

 

(3)日刊IWJガイド「<今日の岩上さんのインタビュー>今日午後2時半より、『日本史の中の天皇制 時の権力は天皇をどのように利用してきたのか? 岩上安身による書籍編集者・前高文研代表梅田正己氏インタビュー(第二弾)』を配信します!/本日午後7時より神奈川県秦野

 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/37054

==================================

 

「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開の第93回目をお送りいたします。

 

 <別添PDFファイル>

(1)東海第二原発の早期再稼働断念と根本的な事業転換を求める申し入れ書(「とめよう!東海第二原発 首都圏連絡会」,2018.6.29

(2)(当日資料)原発を停止・廃止し、再生エネルギーへの転換を 原発ゼロ基本法案の制定をめざす市民のつどい(前半)(2018.6.28

(3)(当日資料)原発を停止・廃止し、再生エネルギーへの転換を 原発ゼロ基本法案の制定をめざす市民のつどい(後半)(2018.6.28

(4)トルコへの原発輸出暗雲、三菱重など計画 伊藤忠は撤退決定、膨らむ総事業費 地元反対派勢い(東京 2018.6.23

(5)ひとのつながり(鎌田慧 東京 2018.6.26

(6)福島・被曝安全神話のワナ

 

1.(別添PDFファイル)東海第二原発の早期再稼働断念と根本的な事業転換を求める申し入れ書(「とめよう!東海第二原発 首都圏連絡会」,2018.6.29

「nihongenden_toukaidai2_mousiire.pdf」をダウンロード

 本日、午後1時半より、日本原電本社前で、東海第二原発再稼働反対の署名と上記抗議文を日本原電に手渡そうとしましたが、日本原電は受け取りを拒否、抗議に集まった人たちの前には屈強なガードマン3人が立ちはだかり、近隣の路上には警察の車も呼びつけるという「歓迎ぶり」でした。この事実上の経営破たんの原発電気卸売会社は、一切の市民との対話も地域住民への説明責任もはたさずに、ともかくも老朽化してボロボロになっている東海第二原発の再稼働に向けて猪突猛進をしています。

 

これに対して、今や原発規制監督を放棄してしまっている原子力規制委員会・規制庁は、この東海第二原発の再稼働の認可を安全度外視で出すべく、猿芝居と屁理屈の重ね技を磨いているところです。柏崎刈羽原発に続き、倒産会社の原発の再稼働にOKが出されてしまいそうな情勢です。みんなで力を合わせて(柏崎刈羽原発も)東海第二原発も止めていきましょう。

 

●キャンペーン · とめよう!東海第二原発 首都圏連絡会 稼働40年を迎える老朽原発、首都圏にある「東海第二原発」を20年延長させないでください · Change.org

 http://urx.cloud/KNDc

 

(関連)<東海第2原発>審査終了、適合へ 規制委の再稼働審査(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180627-00000062-mai-soci

(関連)東京新聞 原子力規制委が東海第二の新基準審査を公表予定 事故対策費、議論生煮え 茨城(TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201806/CK2018062702000158.html

(関連)東京新聞 東海第二の再稼働判断 常陸太田市、市民の声反映 年内にも代表者組織 茨城(TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201806/CK2018062602000164.html

 

(関連)茨城・東海第2原発 - 毎日新聞

 http://urx.cloud/KNDa

 

(メール転送です:その1)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【ネット署名】

ネット署名(change.org)も開始しました。

「稼働40年を迎える老朽原発、首都圏にある「東海第二原発」を20年延長させないでください」

http://qq2q.biz/KsKI

1分でできます。是非署名願います。

 

【用紙署名】署名用紙も広く募集中

詳細は次からご覧願います。

https://stoptokai2-shutoken.jimdofree.com/

署名用紙のダウンロードが可能です。

第1次集約:6月30日(注参照)、第2次集約:7月30日、第3次集約:8月30日

紙の署名集めにもご協力を!

 

(注意)

○ネット署名と用紙署名は同一の署名です。重複しないようにご留意願います。

○来たる6月29日(金)午後に日本原電に署名提出を予定しています。

6月28日(木)中に署名していただくと提出に間に合います。

 

以上、ご協力をどうぞよろしくお願いします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

(メール転送です:その2)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■1.日本原電株主総会の日・本店前に多数の人

 |  東海第二原発の20年運転延長は許されない ノボリ旗が林立

 |  会社側-申し入れも署名も受け取らずの不当な態度

 | 参加者から怒りのコールが原電本店ビルへ

 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎、とめよう!東海第二原発 首都圏連絡会)

 

◎6月29()日本原電株主総会の日に、東海第二原発の20年運転延長は許されない!行動-申し入れと署名の提出-が取り組まれた。東京都千代田区神田美

土代町の原電本店前は、多数の人々と10数本の色とりどりのノボリ旗と横断まく、看板が林立しました。原電本店との交渉窓口である久保さんから、「原電本店が私たちの申し入れ書も署名の束もどちらも受け取らない、会わないとの不当な態度である」ことが報告され、参加者から、日本原電本店へ怒りのコールがひびきました。「原電は申し入れ書を受け取れ」「原電は署名を受け取れ」と。(中略)

 

◎この日の取材は2社、朝日新聞と東京新聞水戸支社でした。なお、この行動の前段に、千葉県の人々を中心に20数名で、東海第二原発の20年運転延長反対のチラシまきと署名活動が、JRお茶の水駅聖橋口でおこなわれました。

 

■2.「東海第二原発の運転期間延長を行わないことを求める

 |  意見書に関する請願」を葛飾区議会におこないます

 └──── 「ひろば葛飾から」白倉真弓

         郵便番号125-0061

         東京都葛飾区亀有5-38-3 Tel.03-3620-4095 「しらくら」内

 

署名用紙は、「たんぽぽ舎」と「ひろば葛飾から」にあります。たくさんの皆さまの請願ご賛同と、ご署名をお願いします。(葛飾区民以外のご署名も有効です) 署名用紙は、9月13日開催の葛飾区議会に請願書と共に提出します。8月31日までにご返送ください。

 

日本原電は、原子炉等規制法(2013年改正施行)で定めた原子力発電の運転期間40年制限(40年ルール)を超えて、東海第二原発をさらに20年運転延長する申請を原子力規制委員会にしました。規制委員会は、この11月期限内に審査を終え運転延長を認める構えです。

 

事故が起れば、4,000万人以上が暮らす首都圏は、東電福島第一原発事故以上の壊滅的被害を蒙り、避難は不可能です。とりわけ、私たち葛飾区は、福島第一原発事故の発生によって、深刻な事態に見舞われました。葛飾区民は、福島第一原発約240kmの半分以下、約110km東海第二原発の運転延長・再稼働は到底容認できません。

 

取り返しのつかない事態を止めるのは、私たちです。葛飾区議会を動かそう。それが私たちの請願です。葛飾区議会がこの請願を採択し、政府・規制委員会に東海第二原発の20年運転延長・再稼働をしない意見書を提出するよう求めます。

 

■3.千葉県・銚子市議会、多古町議会

 |  東海第二原発再稼働反対の意見書可決

 └──── 「なのはな生協」(千葉県)

 

◎ 千葉県まで最短距離で約60kmの日本原子力発電()の東海第二原発(茨城県東海村)は、本年11月で運転開始から40年が経過する老朽原発だ。茨城県の30km圏内には96万人、首都圏では3000万人が暮らしている。避難などは困難で、過酷事故を起こせば首都は壊滅する。この原発について、「運転期間の20年延長に反対する意見書を、茨城県内44市町村のうち17市町村で可決。廃炉や再稼働中止を求める意見書を可決した自治体も合わせると全体の6割の計27市町村に上る」と茨城新聞(2017.11.1)が報じている。

 

◎ 千葉県内でも6月議会において、銚子市議会と多古町議会で「東海第二原発の再稼働と運転期間の延長を認めないことを求める意見書」が可決されている。 両議会の意見書では、「30km圏内に約98万人、50km圏内には約144万人が暮らし、事故が起きた場合、一斉に避難することは不可能」、「房総沖に巨大な活断層が存在することが判明し、大地震を繰り返してきた可能性が高い」、従って「重大な危険性がある」。

 

◎ さらに「東海第二原発から銚子市(多古町)までの直線距離は90km弱(約82km)であるが、被災は必ずしも、距離のみでなく、地形、事故時の風の方向にも密接に関係する」ため、「1 東海第二原発の再稼働及び運転期間の延長をしないこと。2 東海第二原発の廃炉を決断すること。」を求めている(多古町議会は「住民合意のないままに東海第二原発の再稼働を認めないこと」となっている)。

 

◎ こう言った声に耳を傾けない原子力規制委員会は、6月21日、新規制基準に適合しているか確認する審査で合格を意味する審査書の案の取りまとめに入ったと言われている。規制庁がこのような姿勢を取る背景を、新藤宗幸千葉大学名誉教授は著書「原子力規制委員会独立・中立という幻想」で次のように述べている。「福島第一原発のシビアアクシデントは、「事故は起こりうる」ことを教訓として残した。しかし、そこから引き出すべきことは、地震・津波に対する防護施設や原子炉及びその関連施設の技術的安全基準のみではないはずだ。原発施設の周辺住民の実効性ある避難計画の策定と着実な運用こそ、フクシマの教えるものだといわねばなるまい。ところが、「世界一厳しい基準」「世界最高水準の安全性」をいう新規制基準には、地域防災計画・住民避難計画に関する記述は、全く存在しない。それゆえ当然のことだが、地域防災計画・住民避難計画は、原子力規制委員会による原発再稼働、老朽原発の寿命延長についての審査対象とされていない」と。

 

◎ 危険極まりない東海第二原発の再稼働(20年延長)を許してはならない。ハガキ行動によって多くの反対の声を日本原電と原子力規制庁に届けよう。〈か〉

 「なのはな生協発行:知っ得情報No.533 コラム(324)より了承を得て転載」

 

2.(報告)原発を停止・廃止し、再生エネルギーへの転換を 原発ゼロ基本法案の制定をめざす市民のつどい

 6月28日の夜、中野ゼロに約1000人の人を集めて、盛会に開催されました。以下はその簡単なご報告です。

 

●(当日録画)20180628 UPLAN 原発を停止・廃止し、再生エネルギーへの転換を 原発ゼロ基本法案の制定をめざす市民のつどい - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=ZA706LLorp8

 

(関連)(別添PDFファイル)(当日資料)原発を停止・廃止し、再生エネルギーへの転換を 原発ゼロ基本法案の制定をめざす市民のつどい(前半)(2018.6.28)(法案)

http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g19601007.htm

(関連)(別添PDFファイル)(当日資料)原発を停止・廃止し、再生エネルギーへの転換を 原発ゼロ基本法案の制定をめざす市民のつどい(後半)(2018.6.28)(法案概要)

 http://urx.cloud/KNDx

 

3.福島3号機、核燃料取り出し遅れか…最大2か月(読売新聞) - Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180628-00050102-yom-sci

 

(関連)来週以降に2号機調査=ロボット不調で延期福島第1(時事通信) Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180628-00000105-jij-soci

 

(田中一郎コメント)

 福島第1原発の溶融核燃料など、放射能がひどくて取り出せっこないし、取り出せたとしても、それを持って行く先がないのだから、そんなものを取り出しても何の意味もありません。にもかかわらず、そんなことは重々承知の上で、当面8兆円もの巨額な税金を使って「廃炉」作業などという愚かでバカバカしいことをしているのは、一つには、福島県民に対して「やってまっせ」の政治的アリバイ工作であり、もう一つは、原子力ムラ企業群に金儲けをさせるため、当面10年間で8兆円ものカネを「廃炉」を口実に湯水のように使えるようにした、ということです。原子力ムラとその代理店政府は、福島第1原発事故を「食いもの」にしているということに早く気付いていただきたいと思います。できもしない廃炉、できもしない除染、できもしない復興、これみな、原子力ムラとその取り巻きの「食い扶持」税金事業です。だまされないようにしましょう。

 

(福島第1原発は「石棺」化して放射能の今以上の環境拡散を防ぐとともに、再びの大地震や大津波による二次被害を受けないための「防災対策」=例えば防潮堤を築く、などが必要なのです)

 

4.トルコへの原発輸出暗雲、三菱重など計画 伊藤忠は撤退決定、膨らむ総事業費 地元反対派勢い(東京 2018.6.23

 http://urx.cloud/KNDZ

 

(アメリカの東芝、英国の日立、トルコの三菱重工業、原発で「頓死」するために、各社とも一生懸命です。東芝はもう手遅れになったけれど、あとの2社の株主たちよ、債権者たちよ、しっかりせいよ。まもなくお前たちの株券や借用証書が紙くずになっちまうぞ。早くやめさせろい! :田中一郎)

 

5.ひとのつながり(鎌田慧 東京 2018.6.26

「tunagari_kamata_tokyo.pdf」をダウンロード

 亡くなられた方々の、なつかしいお名前が並んでいます。今度は私たちが頑張る番です。

 

6.株主総会

(1)「原発回帰」色濃く 再稼働の必要性訴えも 大手電力9社株主総会:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13560012.html?ref=nmail_20180628mo

(2)電力9社:「脱原発」否決 経営トップ、再稼働に意欲 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180628/k00/00m/020/078000c?fm=mnm

(3)京都市など提案の脱原発議案を否決 関電株主総会 京都新聞

 http://www.kyoto-np.co.jp/economy/article/20180627000104

(4)京都市長「福島事故風化させない」 脱原発株主提案否決(京都新聞)Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180628-00000012-kyt-l26

 

7.その他

(1)研究用原子炉再稼働 核燃料が溶ける過程の観測可能(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20180628-00000072-ann-soci

(2)「原発再稼働に慎重」とアピールして当選した花角英世・新潟県知事が、就任直後に早くも“変節”(HARBOR BUSINESS Online - Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180628-00169192-hbolz-soci

(3)稼働延期を検討、青森県に報告=使用済み核燃料の中間貯蔵施設(時事通信) - Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180628-00000071-jij-bus_all

(4)原発再稼働のために無理なメガソーラー計画を推進の倒錯|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/231638

(5)更田原子力規制委が東電に迫る「踏ん切り」(月刊FACTA - Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180629-00000002-facta-bus_all

(この「猿回し委員会」のサルは何をしておるのでしょうね。さっさと消え失せろ ですワ。:田中一郎)

 

(6)処分が課題、トリチウム水を除去する新技術開発(読売新聞) - Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180628-00050070-yom-sci

(7)小泉氏・小沢氏、30年ぶり協調 原発ゼロめざし、ともに訴え:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13561723.html?ref=nmail_20180629mo

(8)北海道電力株主総会 約15000人が参加 「報酬増なら電気代下げて!」 異例提案も否決(北海道ニュースUHB - Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180627-00000011-hokkaibunv-hok

草々

 

 <追>(メール転送です)

=============================

◆◆◆ 老朽原発40年廃炉訴訟市民の会からのご案内 ◆◆◆

(重複失礼・転載歓迎)

 

 梅雨明けまでもう少し。来週はもう7月ですね。20日に予定していました「高浜1・2号機の延長認可から2年」の街頭アクションは、雨天中止となりました。ご連絡が行き届かず、集合場所まで来てしまわれた方々には、心よりお詫び申し上げます。さて、週明けの月曜日は約3ヶ月ぶりの裁判です。ぜひご参加を!

 

【7/2(月)高浜・美浜老朽原発廃炉訴訟<口頭弁論>のご案内】

 今回の裁判では、裁判長と左陪席が変わったため、弁論の更新が行われます。初めてスライドを使ったプレゼンも実現!! そのため、部屋が2号法廷に変わりました。

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

/2(月) 老朽原発40年廃炉訴訟

   高浜1.2号第8回 + 美浜3号第6回 <口頭弁論>

      + プレ集会 & 報告集会

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

と き:7月2日(月)

ところ:名古屋地方裁判所 第2号法廷(1号法廷から変更)

(地下鉄「丸の内」駅or「市役所」駅)http://goo.gl/y8jjsR

 

<スケジュール>------------------------------------------

 10:20頃 原告受付開始 プレ集会(裁判所西側)

      傍聴券抽選*(この時刻より前に並んでください)

 11:00~ 高浜原発1.2号機第8回口頭弁論(約1時間)

      ●弁論更新(原発事故被害の重大性、司法審査のあり方)

      ●放射性廃棄物問題(予定)

 12:00~  ------------- お昼休み ---------------

 12:50頃 原告受付 

      傍聴券抽選*(この時刻より前に並んでください)

 13:30~ 美浜3号機第6回口頭弁論(約1時間30分) 

      ●弁論更新(原発の老朽化全般、火山審査問題)

      ●原発問題新聞記事(183月~)    

 15:15頃~記者会見+報告集会(@愛知県弁護士会館5Fホール)

      弁護士による準備書面解説ほか

 16:45頃 終了

 

(*傍聴席の抽選に漏れた方は、北隣り弁護士会館3F会議室で

 別企画をご用意しています。)

<チラシのダウンロード>→ http://goo.gl/ngiDHw

 

<次回以降の期日は以下の通り>

2018年10月18日(木)

  13時半~高浜1.2号:第9回、15:30~美浜3号:第7回

2019年1月16日(水)

  13時半~高浜1.2号:第10回、15:30~美浜3号:第8回

--------------------------------------------------------

【新作のTシャツができました!】

 大好評で完売御礼のTOOLD40Tシャツに続き、第2弾としてデンジャラス君のTシャツを作りました。1枚1500円。図柄はこんな感じhttp://goo.gl/VvLiSd限定50枚。(白、黒、グレー、水色)です。72日の裁判後の報告集会で販売いたします。(先着順)

 

--------------------------------------------------------

7/3(火)原発事故損害賠償請求訴訟の傍聴を!】

 

 と  き:7月3日(火)1315 

      名古屋地裁西玄関付近に集合

 裁判傍聴:1400~ 名古屋地方裁判所 第2又は1号法廷

 報 告 会:裁判終了次第~1530

 呼びかけ:原発事故避難者の会・愛知

      genpatsu-hinansya-aichi@outlook.jp

-----------------------------------------------------------

7/4(水)大飯原発3.4号機差止め控訴審裁判<判決!>】

 

 と き:7月4日(水)15時~

 ところ:名古屋高裁金沢支部 http://goo.gl/BoufHF

     裁判所前で13時から最後のアピール

     傍聴抽選券は1320分までに裁判所へ。

<無料バス>10時:敦賀プラザ万象、11時:福井駅前、12時半:金沢着

   バスは要事前申込み(呼びかけ団体のウェブで確認ください)

 呼びかけ:福井から原発を止める裁判の会

      http://adieunpp.com/index.html

 島田弁護士の新作解説動画 → https://youtu.be/iTwUQCzMc5Q

-------------------------------------------------------------

7/15(日)<サマーセミナー>

  映画「日本と原発」上映と 渡部 貴志 弁護士のお話】

 

 講座名:「あの時ボクらは小学生だった---福島原発事故」

 講 師:渡部 貴志 弁護士(名古屋E&J法律事務所)

 (当時大学1年だった弁護士が、福島事故とその後を解説)

 と き:7月15日(日)1110-1230(2限目)

 ところ:椙山女学園小学校2F教室6B(地下鉄東山線「覚王山」駅下車)

     http://www.sugiyama-u.ac.jp/primary/access/

 参加費:大人のみ100円、(大学生以下無料)

 主 催:おんぼろ原発やめよう会

 愛知サマーセミナーについて:http://www.samasemi.net/2018/

---------------------------------------------------------

8/24(金)中村 敦夫 朗読劇「線量計が鳴る」名古屋公演】

 http://www.monjiro.org/

 と き:8月24日(金)18時半開演

 ところ:名古屋市昭和文化小劇場ホール(地下鉄「川名」下車)

 http://goo.gl/Ln4CZA

 主 催:子どもたちに安心な未来を手渡す会

 チケット:前売1500円 当日2000

 申し込み・お問い合わせ:

     TEL052-981-3117

     Emailtewatasukai2016@yahoo.co.jp

     FAX 052-802-0015

 

 ★当会も賛同団体となっている名古屋公演のチケットを7/2

 裁判後報告集会でも販売します。(枚数に限りがあります)

 

<お問合せ&連絡先>-------------------------------------

老朽原発40年廃炉訴訟市民の会

tel: 080-9495-9414 (事務局)

e-mailtoold40citizensgmail.com@に変えてください)

http://toold-40-takahama.com

https://twitter.com/toold40nagoya

https://www.facebook.com/toold40nagoya/

https://ameblo.jp/toold40/

https://www.instagram.com/toold40nagoya/

--------------------------------------------------------

★送信専用メールアドレスから発信しています。

2018年6月27日 (水)

本日(6/28)のいろいろ情報:つまらない、実につまらない、見たくも聞きたくもない、昨今の(地方)選挙結果と政治の話、しかし、この政治を変えなければ、日本は変わらないどころか、どんどん悪くなるばかり

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

本日(6/28)のいろいろ情報です(メール転送を含む)。

今日は政治の話を中心にお送りいたします。

 

「つまらない、実につまらない、見たくも聞きたくもない、昨今の選挙結果と政治の話、しかし、この政治を変えなければ、日本は変わらないどころか、どんどん悪くなるばかり」です。

 

1.(新刊書紹介)ゲゲゲのゲーテ 水木しげるが選んだ93の「賢者の言葉」-水木しげる/著 水木プロダクション/編(双葉新書)

 http://urx.mobi/KLj1

 

2.訃報:馬場有さん69歳=福島県浪江町長 原発対応で尽力 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180627/k00/00e/010/332000c?fm=mnm

 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180627/k10011497411000.html

 

(関連)選挙:浪江町長選 吉沢氏が出馬表明 /福島 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180616/ddl/k07/010/104000c

 

3.(別添PDFファイル)「安倍内閣」の支持率はなぜ回復するのか、「ゲッベルスと私」(イントロ部分)(伊藤智永『サンデー毎日 2918.7.8』)

 https://mainichi.jp/sunday/

 

(一部抜粋)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(中略)彼女の独白が今の日本と何の関係があるか。安倍政権をナチス政権になぞらえる粗雑な思いつきではない。この映画は、転換期の政治意識がいかに形成されるかを提示している。

 

(中略)自分個人の利害得失にだけ敏感な、社会や歴史の行方全体には目を閉ざす政治意識の持ち主なのだ。ハンナ・アーレントの「悪の凡庸さ」を借りれば、「凡庸な政治的人間」の罪を典型的に象徴している。転換期の政治は、危機や国難を声高に唱え、「突破するための改革」と称して矢継ぎ早に大きな政策転換を繰り出す。変化を受け入れさせるため、さまざまな標語や決まり文句や掛け声を反復する。気づけば政治が過剰に社会生活を覆い、少なくない人々が政治に目覚め、それと意識せずそれまで持っていなかった政治意識に染まっていく。

 

それは決して戦時期の特殊な現象ではない。一人の平凡で真面目な市民が、どのように自分から進んで政権に動員される政治的人間へと変貌し、そのことに無自覚なまま大きな政治の潮流を支える隊列へ加わるに至るか。麻生太郎副総理兼財務相が5年前「誰も気がつかなかった。(ナチスの)あの手口に学んだらどうか」と述べたのは、改憲手続きのレトリックにとどまらず、今の日本政治全体の手法と発想について、思わず本質を突いた箴言(しんげん)だったのかもしれない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

(田中一郎コメント)

 この映画の概要解説については、先日お送りした私のメール(下記参照)よりも、この記事の記載の方がより正確で詳細です。但し、映画の内容紹介を超えて、この記事の著者が主張されていることについては私の考え方と異なります。「安倍政権をナチス政権になぞらえる」ことは決して粗雑ではなく、当時のドイツの社会状況と今日の日本のそれが非常によく似ていること、そして、上記に私が引用した部分はその通りなのだけれども、その背後にはヒトラーに率いられたナチスのゴロツキたちの強烈・強力な政治的ヘゲモニーがあり、また、それを現実の経済で支えるためのドラスチックな経済政策があったことを忘れてはならないと思います。ドイツが二度の失敗を繰り返したように、日本もまた、同じような失敗を二度も繰り返す可能性は大いにあると見ておいていいでしょう。同時代に生きるものとして、それを何とか食い止めることが私たちの使命ではないかと思っています。

 

(関連)(再掲)全体主義を描いた映画 続々公開:『ゲッベルスと私』、『国家主義の誘惑』、『菊とギロチン』=あなたなら抵抗したか!? いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/post-dd26.html

 

4.(別添PDFファイル)細野氏 選挙中に5000万円受領、証券会社から 当初報告せず、「選挙資金と疑われる」(朝日 2018.6.27

 https://www.asahi.com/articles/ASL6V54RDL6VUTIL02H.html

 

(関連)細野氏 選挙中に5000万円受領 証券会社から 当初報告せず監視委調査後に返却:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13558332.html?ref=lettermail_0627_arti_news

 https://mainichi.jp/articles/20180627/k00/00e/010/278000c?fm=mnm

 

(やっとることが東京都知事をクビになった、あのニセモノ人士=猪瀬直樹と同じで、金額まで同一だ。ニセモノ同士のそっくりさんだ:田中一郎)

 

5.質問なるほドリ:連合って何? 労働組合最大組織 来夏参院選は政党支援二分=回答・影山哲也 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180621/ddm/003/070/041000c?fm=mnm

 

(田中一郎コメント)

 「連合」とは、大企業や官公庁の御用組合の上に胡坐をかいている、いわゆる「ダラ幹」(ダラダラしてダラしのない組合の幹部)たちが牛耳る組織のことで、経営者側・使用者側と癒着して甘い汁を吸うことに専念しているニセモノ集団のこと。支持政党は本音ベースでは自民党で、表面上は国民民主党や立憲民主党だということにしてある。1990年頃に複数の労働組合中央組織が合体してできて以降、たゆまず日本の政治の抜本的改革の足を引っ張り続けてきたロクでもない団体。農協や日本医師会などと並んで日本の三大圧力団体と言われている。一刻も早く解体されることが世のため人のためである。

 

6.「野党結集で政治に緊張感を取り戻せ」政権交代可能な政治へ-私は必ず実現する 岡田克也 毎日新聞「政治プレミア」

 https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20180612/pol/00m/010/034000c

 

(関連)政策なき野党結集では支持されぬ 岡田さんの寄稿に一言 西田亮介 毎日新聞「政治プレミア」

 https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20180622/pol/00m/010/001000c

(関連)なぜ、こんな政権が続くのか 虚無が覆う無法国家の会期末|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/231931

 

(自民党補完政党の国民民主党や、風見鶏烏合の衆の民進党・無所属の会の連中が、寄り集まって「選挙互助会」をつくり、うまくやって政権交代を実現させたところで、日本の政治が変わることなどない。2009年の民主党政権の失敗を、もう一度、更にひどい形で繰り返して政権を追われることになるだけの話である。その後には、今のアベ政権よりも更にひどいグロテスクなゴロツキ政権が登場する可能性もないとは言えない。かような連中に期待をして投票をするだけ無駄、無駄なことをするよりも他の方法を考えた方がいい。上記サイトでは「政策」をもって野党結集をせよ、というような主張がなされているようだが、この政治勢力の「政策」などは、この連中が国会議員でいるための「テキトーな美辞麗句・処世術」のたぐいにすぎない。「口先やるやる詐欺」の集団は、やはり「口先やるやる詐欺」なのだ。信じる者は裏切られる。:田中一郎)

 

7.社民前党首、比例区へ 党存続かけ「2%」目指す:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13552854.html

 

(このまま社会民主党が日本の政界から消えてしまっていいのだろうか? 海外に目を向ければ、社会民主主義は、中道・保守・右派・極右、あるいは極左や共産党勢力などと対峙して、リベラルな政権を担う大きな政治勢力であり、また政治思想でもある。その社会民主党が日本からなくなっていいはずはないのではないのか? 日本の社民党もまた、民主党・民進党と同様に、覚悟の決まらない、政治的センスの悪い、行動力に乏しい、有権者・国民の期待に応えようとしない・応えられない、力の乏しい政治集団である。そして、党組織がここまで小さくなってしまっているにもかかわらず、依然としてまとまりがなく、東京などではいつくかのグループに分かれてしまっているという。何とかならんのか!? と強く思う次第である。:田中一郎)

 

(関連)野党共闘 共産に危機感 政権批判票は立憲に 党員10カ月連続減 朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13550996.html?ref=nmail_20180622mo

 

(この記事は、やや共産党に対して挑発的で、共産を含む野党4党と改革派市民による「市民と野党の共闘」を引き裂く意図が隠されているような感じもあるが、しかし、その内容は当たらずとも「ハズれず」ではないか。社民党もそうだけれども、共産党にも生まれ変わってほしいと思う。とにもかくにも、圧倒的多数の有権者・国民の支持を得て、改革政権を担えるだけの力量と組織体質を備えてほしい。今のままでは難しいのではないか。組織が依然としてレーニン主義的で、20世紀的革命政党の色合いが抜けていないように思われてならない。危機の時代には、大きな批判野党であるだけではダメで、ロクでもない政治を繰り返す勢力に代わって、「オルタナティブな日本」を徐々にながらでも実現していく「政権党」でなければいけないという自覚を強めてほしいと思う。:田中一郎)

 

8.(別添PDFファイル)平壌宣言に立ち戻れ、圧力一辺倒「拉致打開に無策」、米と一体化の外交見直し必要(東京 2018.6.14

 http://urx.mobi/KLo7

 

(関連)歴史の転換に「蚊帳の外」安倍圧力”“遠吠え外交の虚無(日刊ゲンダイ)赤かぶ

 http://www.asyura2.com/18/senkyo245/msg/673.html

(関連)安倍首相の「前のめり」に懸念=拉致議連、田中均氏も

 http://urx.mobi/KLo9

(関連)文大統領 ロシア首相と会談=南北ロの「3者協力」強調

 http://urx.mobi/KLrJ

 

(安倍晋三=「蚊帳の外の蚊」とはよく言ったものだ。トランプが右と言えば右、左と言えば左、これでは国際社会に通用するはずもない:田中一郎)

 

9.(別添PDFファイル)一方的な全員退去通告、京大吉田寮(イントロ部分)(『DAYS JAPAN 2018.7』)

 https://daysjapan.net/2018/06/20/days-japan2018_7/

 

(関連)京都大、吉田寮の退去期限通知 寮生は反発「一方的」 京都新聞

 http://www.kyoto-np.co.jp/education/article/20171220000183

(関連)京大、吉田寮に退去通知「実態つかめず」 自治会は反発:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/ASKDP3S27KDPPLZB00J.html

(関連)京都大吉田寮:保存求め要望書 学長宛て 元寮生ら「文化財」京都 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180623/ddl/k26/100/408000c

 

(関連)京都大:学生有志、学長に公開質問状 非公認団体立て看不許可で 京都 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180529/ddl/k26/100/377000c

(関連)そこが聞きたい:軍事研究規制の道筋 日本学術会議会長(京都大学長)山極寿一氏 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180604/ddm/004/070/020000c

 

(この山極寿一とかいう京都大学学長だが、どうもニセモノのような気がする。学者なら、学者らしく、学生の前に出てきて、夜を明かしてでも学生たちとトコトン話し合ってみたらどうか? 「権力バリアの向こう側」にいて、強権ばかり発動していてどうする!? :田中一郎)

 

10.昨今の(地方)選挙結果

 下記は、先般6月24日(日曜日)に投票が行われた3つの地方選挙の結果と、その簡単なコメントです。それぞれの選挙について、政治や行政のホンモノの改革を求める市民有志が大活躍する場面も多々見られましたが、選挙の結果は惨憺たるものであり、こういう選挙結果では、日本はこれからも変わることはないし、市民運動・社会運動が掲げる多くの目標・目的も実現することはないことを、私たち有権者・市民はもっと真剣に、もっと深刻に、もっと必死で受け止めるべきです。

 

危機の時代に突入した今日の日本では、時の政権や政治が先頭に立ってロクでもないことを次々とやり、危機を深めていきます。市民運動・社会運動は、このロクでもない政治に終止符を打つ抜本改革こそを自分たちの運動の「最大公約数」の共通課題として受け止め、一致協力をして、その一刻も早い実現に向けて努力していく必要があります。今回の選挙は、その意味で多くの教訓を私たちに残しています。まもなく統一地方選挙と参議院選挙がやってきます。そして衆議院の解散はいつあるかわかりません。改革を求める側の早急なる覚醒と準備が必要です。

 

(1)滋賀県知事選 現職の三日月氏 2回目の当選 NHKニュース(投票率は40.62%)

 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180624/k10011493801000.html

 

(関連)(別添PDFファイル)滋賀県知事選、相乗り理解できず48.4%、無党派層低い関心(京都 2018.6.20

 https://blog.goo.ne.jp/uo4/e/114d89f79919bd564a2f1ed86ed97142

(関連)(別添PDFファイル)相乗り 余波、滋賀県知事選を終えて(京都 2018.6.26,27

 

(関連)滋賀知事選、事実上の与野党相乗り 自民県連が三日月氏支援 京都新聞

 http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20180225000122

(関連)2018知事選:安倍首相が来県、演説 三日月知事を激励 自民県連大会 /滋賀 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180603/ddl/k25/010/271000c

 

(関連)京都新聞社:滋賀県知事選

 http://www.kyoto-np.co.jp/kp/2018senkyo/shiga/

 

(田中一郎コメント)

 今般の滋賀県知事選挙は京都府知事選挙と同じような選挙展開となった。脱原発を提唱する現職知事が、二期目は原発猪突猛進の自民党と「相乗り選挙」を展開すべく、自民党滋賀県連に頭を下げに行ったらしい。今回の滋賀県知事選での立憲民主党の動きは東京からは見えない。野田政権下で大飯原発再稼働をやむを得ないなどと言い、先般の衆議院選挙では、あの「希望という名の絶望の党」の推薦をもらおうとして断られ、無所属で立候補して落選した「ニセモノ改革派知事」だった嘉田由紀子の後継者よろしく、この松下政経塾出身の三日月大造もまた、2期目において早くもそのニセモノぶりを発揮したというわけである。(新潟県知事選挙と並んで)安倍晋三の自民党総裁選三選をほぼ確実にした知事選挙として、今回の滋賀県知事選挙は歴史に残るに違いない。滋賀県民は自らの知事選投票の愚かさに早く気が付いてほしいものである。

 

(2)杉並区長選 現職・田中氏が3選|NHK 首都圏のニュース(投票率は32.02%)

 https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20180625/0013670.html

 https://www.asahi.com/articles/CMTW1806261300004.html

 

(関連)開票速報|杉並区公式ホームページ

 http://www.city.suginami.tokyo.jp/senkyo/1035043/1035053.html

 

(関連)田中龍作ジャーナル 【杉並区長選】福祉口実のハコモノ建設 オール与党の多選がもたらす風通しの悪さ

 http://tanakaryusaku.jp/2018/06/00018383

(関連)田中龍作ジャーナル 【杉並区長選】3人に1人も投票に行かない選挙って何だ? 立憲民主の分かりにくさ

 http://tanakaryusaku.jp/2018/06/00018358

 

(関連)(別添PDFファイル)菅直人殿 市民の味方なら、なぜ自公と組むの?(20186月 杉並区長選挙)

「kannnaoto_siminnnomikata.jpg」をダウンロード

(関連)(別添PDFファイル)佐高信の新・政経外科:立憲民主党の失格幹事長、福山哲郎へ(『週刊金曜日 2018.3.30』)

 http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2018/04/17/sataka-21/

 

(田中一郎コメント)

 あの菅直人と立憲民主党が、市民が苦労して立てた候補者(三浦ゆうや候補)を踏みにじり、自民党・石原伸晃一派と仲良く「利権行政」の田中良現職区長応援でそろい踏みです。おかげで杉並の立憲民主党は総崩れだとか。少し前の京都府知事選挙で福山哲郎立憲民主党幹事長がやったことと同じようなことを、あるいは、今、滋賀県知事選挙で三日月大造がやっていることと同じようなことを、かつて御用組合「連合」が前々回の新潟県知事選挙でやったようなことを、かつて鈴木ようすけ(当時は民進党、今は立憲民主党)が衆議院補欠選挙・東京10区でやったようなことを、今度は菅直人が杉並区長選でやっています。(既成政党で三浦ゆうや候補を応援したのは、立憲民主党の一部、自由(山本太郎)、共産、新社、緑の党でした。社民もまた市民にそっぽを向いていたようです)

 

●2018知事選:強まる自民色 三日月陣営/市民共闘訴え 近藤陣営 滋賀 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180605/ddl/k25/010/469000c

 

●2018知事選:安倍首相が来県、演説 三日月知事を激励 自民県連大会 滋賀 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180603/ddl/k25/010/271000c

 

立憲民主党は早くも賞味期限切れの兆候か? 似非野党への転落路線をまっしぐら? こんな調子では、原発ゼロなど、とてもとてもおぼつかないでしょうし、辺野古の基地も、共謀罪法も盗聴法も、戦争法廃止も、対米隷属も、特定秘密保護法も、なんにも変えられない「口先やるやる詐欺」政権に向かっていくことになりかねません。「安倍晋三一派や石原伸晃一派を含む自民党と仲良くして政権にしがみつく会」の結成のようなものです。

 

有権者・国民・市民が「政治を見る目」と「政治力」をつけるしか、事態を打開する方法はないのです。(立憲民主党の菅直人は、かつて民進党の時代にも、前回の東京都議選の際に私が住む北区にやってきて、よせばいいのにの立候補をした当時の民進党候補の応援に入り、定数3議席の最後の1議席を自民党と共産党が競り合っている中、その共産党の足を引っ張るだけ引っ張って、自党の候補者を大差で落選させておりました(僅差で共産候補が自民候補にせり勝ち その都議選落選の自民候補は直後の衆議院選挙で比例当選して国会議員へ)。

 

そんな菅直人とその民進党の都議候補者は北区の赤羽商店街を練り歩いていたらしいのですが、もちろん相手にする有権者はほとんどいなかったとのことです。その時の都議選では、あちこちの選挙区で、民進党と共産党の候補者が当落すれすれのところで、お互いが票の奪い合いをしていましたから、菅直人元総理がなすべきことは、民進・共産の当選者最大化を念頭に候補者調整をすることであったはずですが、愚か極まる野党の足の引っ張り合いを(菅直人自身が率先して)繰り返していたのです。結果は、あの「緑の化けダヌキ」小池百合子が率いる「都民ファースト」が圧勝いたしました。

 

菅直人は、もう政治家を引退した方がいいのではないか。何をやっとるのか、という話です。

 

(3)六ヶ所村長選挙 戸田氏が再選|NHK 青森県のニュース

 https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20180625/6080001368.html

 

(村長選挙に立候補された)遠藤さんからのメール

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

皆さま

このたびは、六ヶ所村長選挙のことを日本中に発信していただきまして本当にありがとうこざいました。また、私、遠藤順子への応援のメッセージを下さった方々やご支援くださった方々にも改めまして心より感謝申し上げます。

 

今回の選挙に関しましては、様々な捉え方があるとは思います。しかしながら、とりあえずは、「核燃推進派現職の無投票当選を避ける」ということが、私の一つの役割でしたから、少なくとも、その役割を果たせたことに私自身はホッとしております。

 

得票数323票という結果により、現職の10分の1にも満たなかったことは、人口およそ1万人の村に日本原燃社員が2700人、その家族や下請け企業の関係者を含めれば5000人以上6000人近いという厳しい現実を改めて突きつけられました。

 

ただ、事務局の分析では、前回の2014年の村長選挙の時に反核燃を訴えて立候補した3人の得票数は合わせて270票ほど、また、2015年の青森県知事選の際に、反原発の大竹進氏が六ヶ所村で獲得した票は300票。ということで、僅かながら増えたことが、わずかな明るい兆しということでしょうか。

 

いずれにしましても、新たな闘い方を模索して行かなければならないことは確かなのですが、今回は告示日一か月前に候補者が決まり、それから動き出したのですから、事務局の方々も大変な御苦労を担ってくださいました。とにかく、「反核燃の火を消すことなく、闘い続けること」というのが、今回の私たちに課せられた役割でした。

 

今後も闘い続けていく中で、世界的な動きや地震や火山の活動など、人々が「絶対に核燃はいけない」と大きく動き出すきっかけが、必ずあると思っています。とにかく、闘い続けること、常に最善の策を考えながら、闘い続けること。それしか、今は浮かびません。

 

私自身は、今後「市民連合あおもり」の一員として.日本に民主主義と立憲主義を取り戻す闘いに参加しながら、次回、また運動を引き継いでくれる人たちや立候補してくれる方のために尽力して行きたいと思っています。日本全国の方々が今後も、六ヶ所村の抱える非常に難しい問題を自分たち自身のこととして考えて頂ければと思います。

 

本当にありがとうございました。

遠藤順子拝

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

(田中一郎コメント)

遠藤さん、六ヶ所村の村長選挙、ご苦労様でした。

立候補していただいたこと自体に大きな意義があります。

六ヶ所村の人びとの中にも、まだあきらめていない方々が

一定数いらっしゃることも分かったわけで、

今後への大きな励みにもなります。

 

ご苦労様でした。

ゆっくりとご休息ください。

 

(関連)青森県六ヶ所村長選 遠藤順子候補 街頭演説 IWJ Independent Web Journal

 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/425540

 

(関連)青森県六ヶ所村長選 遠藤順子候補 開票中の事務所の模様 IWJ Independent Web Journal

 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/425591

草々

 

 

民主党「コンクリートから人へ」 VS 自民党「国土強靭化政策」:五十嵐敬喜法政大学名誉教授の論文に注目=公共事業の在り方が日本の未来を変える + 大阪北部地震とコンクリートブロック塀

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

(最初に若干のことです)

==================================

1.イベント情報

(1)(6.28)原発事故被害者の救済を求める全国運動 第4期キックオフ集会 原発事故被害のいまを知ろう!(衆議院第一議員会館)

 http://www.labornetjp.org/EventItem/1529056554432matuzawa

(2)(6.28)http://www.labornetjp.org/EventItem/1528175324939matuzawa

 http://www.labornetjp.org/EventItem/1528175324939matuzawa

(3)(6.29)とめよう!東海第二原発 日本原電本店前アピール(東京・千代田区)

 http://www.labornetjp.org/EventItem/1528805130730emi

(4)(6.29)稲嶺進・前名護市長を迎えて、沖縄の基地問題を考える! 沖縄「慰霊の日」を心に刻んで 稲嶺進氏×高橋哲哉氏(早稲田駅)

 http://www.labornetjp.org/EventItem/1527337201586matuzawa

(5)(7.1)シンポジウム「生命操作がもたらすものと科学・科学者 ゲノム編集技術に 踏み込む社会を問う」(東京・大田区)

 http://www.labornetjp.org/EventItem/1525924623199emi

 

(6)(7.4)原子力資料情報室 第98回 公開研究会 「東海第二原発は廃炉に-わたしたちにできること-」(連合会館)

 http://www.labornetjp.org/EventItem/1527918709589matuzawa

(7)(7.5)日欧EPAなどをただす!院内集会(衆議院第二議員会館)

 http://www.labornetjp.org/EventItem/1529922768249matuzawa

(8)(7.5)東電株主代表訴訟 7月5日(木)10時半 第41回口頭弁論期日

 http://tepcodaihyososho.blog.fc2.com/blog-entry-304.html

(9)(予約優先)(7.5)(カネコノミクスが導く)日本経済再生への道:金子勝慶應義塾大学名誉教授(オルタナティブな日本を目指して:第13回新ちょぼゼミ) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/05/13-455c.html

10)(7.7)日本弁護士連合会シンポジウム「今、農薬問題を考える」

 https://www.nichibenren.or.jp/event/year/2018/180707.html

 

11)(7.11)福島被ばく訴訟 第11回口頭弁論:井戸川裁判(福島被ばく訴訟)を支える会

 http://idogawasupport.sub.jp/

12)(7.12)南相馬・避難20ミリシーベルト基準撤回訴訟支援の会 第12回口頭弁論-712日は東京地裁へ!

 http://minamisouma.blogspot.com/2018/05/12712.html

13)(7.15)高木学校カフェ 第16回:スマートメーター

 http://takasas.main.jp/event_180715.php

14)(7.15)前田朗Blog 高橋哲哉・前田朗『思想はいまなにを語るべきか』出版記念会

 http://maeda-akira.blogspot.com/2018/06/blog-post_87.html

15)(7.16)公開勉強会 私達の生活に忍び寄る科学技術政策ゲノム研究と軍事研究(カルッツかわさき)

 http://www.labornetjp.org/EventItem/1529225165255emi

 

●福島原発告訴団 お知らせ

 http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.com/p/blog-page_88.html

 

2.キャンペーン

(1)キャンペーンについてのお知らせ · おかげさまで延期になりました! · Change.org

 http://urx.mobi/KKxa

 

(関連)除染土再利用の実証事業再検討へ|NHK 福島県のニュース

 https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20180626/6050001575.html

 

(2)キャンペーンについてのお知らせ · タリーズやドトールなどに署名を提出しました · Change.org

 http://ur0.link/KKk5

 

3.アナザーストーリーズ「その時、市民は軍と闘った~韓国の夜明け 光州事件」 - 動画 Dailymotion

 https://www.dailymotion.com/video/x6lppqd

 

4.日刊ゲンダイ & IWJ

(1)若者の間でも…「政治の話をするな」日本を覆う陰鬱な空気|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/231269

(2)なぜ、こんな政権が続くのか 虚無が覆う無法国家の会期末|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/231931

(3)やる気あるのか日朝会談 北の天敵が交渉役の危うい選択|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/231709

(4)遠のく日朝会談…北は安倍首相を“蚊帳の外”“卑しい”と批判|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/231983

 

(5)日刊IWJガイド「<お知らせ>6月に入ってから25日までのご寄付・カンパは、皆様からのご支援のおかげで今月の目標額の98%まで到達しました! ありがとうございます!ですが、第8期も7月末の期末まで残り1ヶ月と5日。まだまだIWJの財政はピンチです! IW

 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/37038

==================================

 

1.民主党「コンクリートから人へ」 VS 自民党「国土強靭化政策」

 五十嵐敬喜法政大学名誉教授の論文に注目=公共事業の在り方が日本の未来を変える。

 

 <別添PDFファイル>

(1)公共事業の再編と国土強靭化(一部抜粋)(五十嵐敬喜『「国土強靭化」批判』(岩波ブックレット no.883))

「kokudokyoujinka_hihan_iwanamibooklet_igarasi.pdf」をダウンロード

(2)序章 官僚機構・解体のための劇薬について(政野淳子『水資源開発促進法:立法と公共事業』(築地書館))

 

日本の公共土建事業(=具体的には、道路、鉄道・新幹線、空港、ダム・治水事業、港湾整備・埋立造成、海洋土木、治山・森林整備、土地改良・農業基盤整備、ハコモノ建設、都市再開発(オリンピック・万博・カジノ含む)、などなど)は、これまで何度も無駄の象徴・環境破壊の元凶などと言われ、2001年の小泉純一郎政権や2009年の民主党政権などにより、その総量削減や事業の進め方について抜本的な改善・改革が提唱され、さまざまな取組がなされてきました。しかしながら、民主党政権の「コンクリートから人へ」が、逆に「人からコンクリートへ」にすり替えられてしまったように、政官財に加え、マスごみやアカデミズムを加えた「公共事業利権連合」の政治力は強く、これまでわが国の公共事業の在り方は大きく転換できないまま今日に至っています。

 

その結果、バブル経済の崩壊に伴って淘汰されるべきであったゼネコンなどの土建屋企業が数多く生き残り、政治や官僚組織と水面下で結びついて、無用の税金浪費工事を繰り返しています。そしてついにその政治の力は、小泉純一郎政権以降10年間以上続いてきた公共事業の抑制基調をひっくり返し、2013年のアベ政権発足後は「国土強靭化」政策とアホノミクスのスタートによって、再びやりたい放題の政府主導による公共土建事業が展開するようになりました。そしてそこに東日本大震災や福島第1原発事故からの復旧・復興のための事業が加わります。

 

今般は、この一連の状況について、コンパクトにまとめた五十嵐敬喜法政大学名誉教授の著書をご紹介したいと思います(岩波ブックレット:下記参照)。同氏はこのブックレットの中で、アベ政権による「国土強靭化」政策を、196070年頃の田中角栄による「日本列島改造論」や、2009年の民主党政権による「コンクリートから人へ」政策に遡り、それとの比較を行いながら鋭くその政策の是非や、今後の日本にとって持つ意味を解説されています。また、そのブックレットの目次をご覧いただければお分かりのように、東日本大震災の復旧・復興政策の問題点(これについては別のメールで私よりコメントを予定しています)や、「国土・都市論の未来モデル」として「総有と市民事業」などについても言及されています。

 

また、このメールでは、2009年民主党政権時のマニフェストに謳われ、いわば政権交代のシンボルともなった「コンクリートから人へ」の代表格でもあった八ッ場ダム(群馬県)をはじめとする日本のダム政策・河川行政が、民主党政権下でどうなったのかを鋭く分析している文献=『水資源開発促進法:立法と公共事業』(政野淳子著:築地書館)も併せてご紹介しておきます。政野淳子さんは東京工業大学大学院卒の工学博士であり、その後議員秘書やジャーナリストをおやりになっている方です。市民運動・社会運動でもおなじみで、いつも切れ味のいい徹底取材された報道をなされています。

 

ここでご紹介する同書の一部抜粋の文書をご覧になると、そもそも政権のスタート時点から、国土交通省大臣に就任した前原誠司やその子分たちをはじめとする民主党政権は、日本のダム政策・河川行政を転換する意図などさらさらなく、マスごみ向けにセンセーショナルな「八ッ場ダム建設凍結」を宣言するばかりで、それを担保するための具体的な対策や対応を霞が関の官僚たちに向かって行うこともせず、逆に全国のダム建設を見直すなどとしながら、そのための審議会にこれまでダム建設を強引に進めてきた「河川族」と言われる大学教授どもを招聘し、更にはその審議会を非公開として、結局ほとんどすべてのダムの建設に「GOサイン」を送るという、まったく許しがたい背信行為を行ったのでした。興味深いことに、この一連の動きの中で、今般滋賀県知事に再選されたニセモノ改革知事の三日月大造の名前も少しだけ出てきます。

 

みなさまには、今般ご紹介申し上げた2冊の本を、ぜひとも入手され、その全文をご覧いただければ幸いと考えています。私からは、旧態依然の日本の公共事業の在り方やアベ政権の「国土強靭化」政策を抜本的に見直し、五十嵐敬喜法政大学名誉教授がおっしゃるように少子高齢化=人口減少時代にふさわしい、文字通り、私たちの暮らしと生存に直接役に立つ公共事業政策に転換していくことが、財政の問題・財源確保の問題一つ考えてみても、避けては通れないことであると申し上げておきます。具体的には、その改善の方向として、下記の諸点を指摘しておきたいと思います。

 

日本の産業や生活のインフラは、その多くが高度経済成長時代に整備されたものであり、今日に至っては、そのほとんどが老朽化して危険なものとなっており、それをどう補修し、あるいは建て替えて引き続き使えるものにしていくのかは、今や焦眉の問題となっています。そして、当然のことですが、そのすべてを更新することは財政負担の面からもほぼ不可能であることも分かっているのです。上下水道、公共建築物、生活道路(トンネルや橋梁、がけ崩れ防止など)などなど、生活関連インフラだけでも、気の遠くなるような膨大なインフラの更新投資が必要に迫られています。こうしたものをどうしていくのかが強く問われているのです。

 

今後の公共事業の在り方は、少し大げさに聞こえるかもしれませんが、全国トータルで数百兆円規模の財政支出ともなり、その在り方が日本の未来を決めていくことになるでしょう。アベ政権の「国土強靭化」政策や、オリンピック・万博などの巨大国家イベントを口実にした都市再開発事業などで税金の無駄遣いをしている余裕などありません。アベ政権・自民党政治とゼネコンなどの土建屋が水面下で混然一体となって財政に寄生する「利権土建政治」を一掃し、有権者・国民の手に公共事業政策を取り戻して、有権者・国民のための再びの国づくりを開始することが強く求められています。

 

 <日本の公共事業政策の転換の方向性>

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 下記のそれぞれの方針について、詳細の説明が必要ですが、今回は「総論」的に書くにとどめます。とにもかくにも、私たちが21世紀の日本という国づくりにおいて、目標として取り組む方向を間違えてはならないことに加え、その目標を実現するための具体的な実践力・政治力と実行組織や法律・制度、そして何よりも、困難に直面しても右往左往しないだけの「覚悟」が必要なのです。対米隷属や原発レジームからの脱却、市場原理主義経済政策との決別と並び、この公共事業の在り方の抜本的な見直しは、今後の政権交代の大きな試金石となり、また、これからの日本・未来の日本のあり様を決める決定的な政策転換となることを強調しておきます。

 

毎月1回の頻度で行っております「新ちょぼゼミ:オルタナティブな日本を目指して」においても、この公共事業の今後の在り方をテーマにした勉強会の開催を予定しております。講師が決まり、勉強会の概要が固まりましたら、またみなさまにお声をおかけしますので、その節は是非ご参集をお願い申し上げます。第1回目は、来たる1011日(木)午後6時より、いつもと同じくたんぽぽ舎(水道橋)で、「水源開発問題全国連絡会」共同代表の嶋津暉之さんに「日本のダムと河川行政:この旧態依然をどうする?」をテーマにお話いただくことになりました。乞うご期待です。

 

1.大地震・大津波に備える防災事業と原発・核燃料サイクル施設の廃棄・使用済み核燃料の安全対策に万全を期する

2.新幹線・高速高規格道路・ダム建設その他の巨大公共事業や、オリンピック・万博・カジノなどの巨大イベントをやめる

3.地域の生活関連インフラの老朽化にきめ細かに対応し、少子高齢化・人口減社会に対応する「選択と集中」の公共事業の展開

4.住民・市民の参加とボトムアップ型のまちづくり・地域づくりの仕組みを法制化する

5.利権・土建の政治介入を阻止するための情報公開(事業の透明化)と「公正な事業展開」を可能にする制度・組織づくり

6.地方分権改革の再推進と、それを契機とする霞が関官僚組織の抜本改革(腐った組織を建て直すガラガラポン)

 

(関連)都市改革・都市計画制度等改革基本法(案)に注目しよう(画期的な都市計画制度(まちづくり)改革法案ができました) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/11/post-cc7b.html

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

(ご紹介文献:その1)

●「国土強靭化」批判 公共事業のあるべき「未来モデル」とは-五十嵐敬喜/著(岩波ブックレット)

 http://urx.mobi/KKxo

 

要旨

(安倍政権の下で復活した大型公共事業政策を徹底批判し、人口減少時代に相応しい国土・都市論のモデルを提示)

「国土強靱化」の名のもとに、「コンクリートから人へ」の歩みを一挙に逆転させる公共事業の大盤振る舞いが復活。10年で200兆円もの巨額が投じられ、財源には消費増税が当てられる道筋もついている。しかし、日本に真に必要な公共事業は決してそのようなものではない。震災復興を成し遂げ、人口減少時代にふさわしい国土をつくり上げるための新しいモデルを提示する。

 

目次

第1章 震災復興と国土強靱化

第2章 公共事業の再編と国土強靱化

第3章 総有と市民事業―国土・都市論の「未来モデル」

第4章 消費税が公共事業費に化ける

 

(一部抜粋)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

第2章 公共事業の再編と国土強靭化 より

 

(中略)安倍政権の公共事業政策の第一の特色は、何と言ってもよく準備されていたということである。安倍政権全体の公共事業の本質を端的にあらわすのが「国土強靭化」であるが、これは、元運輸大臣の二階俊博衆議院議員が自民党国土強靭化総合調査会の会長になり、多くの国会議員、ジャーナリスト、財界人、学者、官僚などが集まって研究会や講演会を行い宣伝的な本を出版するなど、入念に準備が進められてきた。その頂点にあるのが、二〇一二年の総選挙前に議員立法として提出された「国土強靭化基本法案」である。

 

(その後、この法案は廃棄され、安倍政権のもとで二〇一三年五月、改めて「防災・減災等に資する国土強靭化基本法案」として提案しているので、これを現法案、以前のものを前法案とする。この相違は「はじめに」で簡単に説明を行った。以下、本章ではすべて前葉に基づいている)。この手法は、田中角栄が都市政策大綱とそれに引き続いて「日本列島改造論」を打ち出した時とよく似ている(以下、これらを「田中モデル」という)。すなわち、政策を単にマニフェスト(公約あるいはスローガン)として売り出すだけでなく、議員立法として法案を策定してプロセスを明確に示し、実行可能なものにしていくという手法である。

 

議員立法に引き続き、安倍政権は公共事業の強化を衆議院選挙の公約に掲げて大勝し、前章でみたようにさっそく補正予算や二〇一三年度予算などで大幅に予算を増やした。また、後にみるように、新政権ではこの国土強靭化基本法以外にも、首都直下型地震や南海トラフ地震に対応するための法律や、その他これを実施するための組織法などを検討していて、国土強靭化を基軸に公共事業の総合化・体系化(再編)を目指している。これも田中モデルを想起させる。

 

これに対して民主党は、(中略)周知のように二〇〇九年の総選挙で「コンクリートから人へ」というマニフェストに集約され、政権交代の大きな力となったのである。政権獲得後初の大臣談話における前原誠司国土交通大臣の「八ッ場ダム中止宣言」が、子ども手当などと並んで、あるいはそれ以上に政権交代の意味をより鮮明に国民の前に印象づけたことは、記憶に新しい。さて、問題はここからである。

 

(中略)つまずきの始まりは、ダムを中止するにあたってその当否に関する基準などを検討する「有識者会議」について、いわば官僚任せの人選を行い、かつ会議を非公開としたことであった。これは自民党時代よりも後退するもので、反対住民に先行き大きな不安を与えた。もう一つは、ダム中止に伴って当然に必要となる現地住民らへの「生活再建法」などの立法措置を最後のギリギリまでしなかったことである。再建がどうなるかわからないというのでは地元住民は報われない。関連自治体もすべてダム推進に回った。民主党がその後のいくつかの地元に関わる選挙で候補者を立てられなかったことも大きい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

(ご紹介文献:その2)

●水資源開発促進法 立法と公共事業-政野淳子/著(築地書館)

 http://urx.mobi/KKxs

 

要旨

立法以来50年、その政策的役割を終えた1本の法律が、待ったなしの財政再建に立ちはだかっている。政権交代でも変えることができなかった巨大公共事業の根拠法を徹底検証する。

 

目次

序 章 官僚機構・解体のための劇薬について

第1章 開発スキーム「水資源開発促進法」

第2章 見えてきた成長の限界―繰り返された勧告

第3章 方向転換のためのハードル

第4章 ピラミッドの解体

第5章 税金は海に流れ続ける

第6章 ラスパイレス指数118.7の組織運営

第7章 根拠法の廃止

 

(一部抜粋)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

序章 官僚機構・解体のための劇薬について 

政権運営開始から一カ月 より

 

(中略)二〇〇九年九月一六日に、鳩山由紀夫内閣で、初代民主党国土交通大臣に就任した前原誠司大臣は、その直後に「八ッ場ダム中止宣言」を行った。しかし、その書を担保する法手続を官僚に命じた形跡がまるでなかった。さらに、半世紀もの間、翻弄された住民があることを思えば、本省と関係県と当該自治体と住民の間を何度も行ったり来たりして意見調整をするきめ細かい力業が必要となるのは明らかだったにもかかわらず、そのような実務体制が敷かれた形跡もどこにもなかった。その間、八ツ場ダムの予定地で何が起きていたのかは、第七章で後述することにする。

 

政策転換とは法律の運用か法改正でしか起きえない。ところが、民主党が「コンクリートから人へ」というスローガンに象徴させた公共事業改革のうち、少なくとも河川行政については、法の運用でも改正でもなく、大臣コメントに基づく裁量によって進められるようになった。

 

政権運営開始から三カ月 より

 

(中略)そんなことになった理由は二つあった。一つは会議が非公開で開催されることになったこと。もう一つは有識者会議の委員がダム推進派で占められていたことだった。九人の委員のうち、なぜか、四人は旧建設省時代の審議会で重用された高齢の河川工学者、二人はつい先日まで自民党政権下でダム事業を推進してきた現役の河川工学者、残りの三人は河川工学が専門ではない発言力が弱い学識者であった。「ダムにたよらない」と謳いながら、その理念を実践してきた人材は一人もいなかったのである。さらに、政権の転換期であるというのに、大臣が河川法に基づく手続ではなく、法的根拠のない私的な諮間機関で物事を決めようとする姿勢にも問題があった。

 

政権運営開始から一年 より

 

(中略)この「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」は、政権交代から九一年の二〇一〇年九月に「中間とりまとめ」を発表した。これは、個々のダム事業の見直しのやり方を示したものにすぎない。国、水資源機構、道府県といった事業者自らが代替案を並べて残事業費でコスト比較をする過程で、学識経験者、住民、地方公共団体の長から別々に意見を聴くというものだ。このように事業主体に見直しを託す方法は、「無駄な公共事業批判」が沸き起こった一九九〇年代後半に行われたダム等事業審議委員会と瓜二つだった。その結果、複数案比較でダムが最も早くて安いとされ、地方公共団体は態度を変えず、地方整備局が推進の結果を出して、本省がそれを追認した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

2009年民主党政権の最大の看板政策だった「コンクリートから人へ」は、前原誠司というロクでもない政治家のパフォーマンスに使われただけに終わり、八ッ場ダムをはじめ、全国の巨大ダムはほぼ全部と言っていいくらいに建設続行となり、問題だらけとされたダム政策・河川行政も、関西の淀川水系で一時的に改善が見られたものの、その後は「元の木阿弥」のごとく従来通りとなってしまっている。当時の民主党政権の罪深さと、前原誠司という政治家の「口先やるやる詐欺」(*)ぶりは、許されるものではない。その後、民主党政権がどのように崩壊し、また、前原誠司がどのように有権者・国民を裏切る政治を繰り返したかはみなさまの知るところです)

 

(*)「口先やるやる詐欺」

 もともとこの言葉は、麻生内閣の時に、前原誠司が国会での質疑の際、時の麻生総理に向かって「それでは、オレオレ詐欺ではなくて、ヤルヤル詐欺ではないか」と追及したことに源を発する。私がそれに「口先」をくっつけて、もともとこの言葉を創ったのが前原誠司であるので、前原誠司のことを元祖「口先やるやる詐欺」と呼ぶようにしている。

 

2.大阪北部地震とコンクリートブロック塀

 先般、私の生まれ故郷の大阪の北部地域で震度6弱の地震がありました。悲しいことに、かねてより危険であるとされてきたコンクリートブロック塀で、しかも学校施設であって、かつ違法建築物であることも判明したブロック塀の下敷きとなり、小さな命が奪われました。この間の一連の大阪の教育行政関係者の動きを見ていて、猛烈に怒りがこみ上げましたので、以下、簡単にご紹介いたします。大阪維新などというチンピラ似非右翼集団に支配される「昔は水の都、今はアホの都」の大阪の教育行政は、ついに小さな子どもの命までも奪ってしまったと言うべきでしょう。「国土強靭化」政策で「強靭化」されるのは「国土」ではなくて「ゼネコン」「土建業者」だということなのでしょうか?

 

●地震:大阪直下、機能寸断 死者4人、負傷375人 震度6弱、初観測 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180619/ddm/001/040/175000c?fm=mnm

 

(関連)菅長官が“枚方市”を誤読し大炎上…被災自治体「抗議した」|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/231506

 

 <別添PDFファイル>

(1)高槻市で9歳女児死亡、違法建築殺人ブロック塀、誰が有罪になるのか(日刊ゲンダイ 2018.6.20 他)

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/231503

(2)大阪北部地震、資格ない職員が塀点検、高槻市教委 危険性指摘生かせず(東京2018.6.22夕刊)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201806/CK2018062202000253.html

(3)塀危険性3度見逃し、大阪・寿栄小 委託業者ら点検(毎日 2018.6.23

 https://mainichi.jp/articles/20180623/k00/00m/040/141000c

(4)大阪北部地震、塀の法定点検行わず、13年度 市教委「人災の可能性」(東京 2018.6.23

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201806/CK2018062302000162.html

(5)大阪北部地震、都市襲う落下物、潜む危険身守るには(東京 2018.6.20

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2018062002000142.html

(6)「次は自分」と怯えるだけの首都圏民、地震大国 また脆弱さを露呈(日刊ゲンダイ 2018.6.20

 http://www.asyura2.com/18/senkyo246/msg/537.html

 

 <関連サイト>

(1)(時時刻刻)塀の危険性、見過ごす 外部指摘に市教委「問題なし」 大阪北部地震:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13552843.html?ref=nmail_20180623mo

(2)「塀の危険、3年前伝えた」校長 市教委に 大阪北部地震・小4死亡:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13551099.html?ref=nmail_20180622mo

(3)クローズアップ2018:違法塀「人災」濃厚 認識に甘さ、命守れず - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180623/ddm/003/040/177000c?fm=mnm

(4)違法な塀、小4犠牲 ブロック増築8段、通学路に倒壊 大阪北部地震:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13546239.html?ref=nmail_20180619mo

(5)違法の認識「はなからなかった」 ブロック塀点検担当者:朝日新聞デジタル

https://www.asahi.com/articles/ASL6Q3DR1L6QPTIL00B.html?ref=lettermail_0622_arti_news

(6)塀倒壊で死亡の女児、「あいさつ当番」へ1人で登校中:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/ASL6L5QZSL6LPTIL06Z.html?ref=nmail

 

(田中一郎コメント)

万博だ、カジノだ、森友だ、水道民営化だ、地下鉄も民営化だ、

学校では日の丸・君が代だ、声を出しているかチェックしろ・・・・・

道徳教育を徹底しろ、愛国心を押し付けるのだ・・・・・

これが今の大阪、まさに「アホの都」そのものだ。

 

あんな大きなブロック塀のすぐそばを、軽率にもわざわざ学校の通学路に指定して

そこを生徒たちに通って学校に来るように教えて、そして平然としていた学校や

教育委員会、信じがたい話という他ない。

 

上記のマスコミ報道にもあるように、壁は違法建築物であり、

通学路のすぐそばにあって、容易に危険であることはわかるのに、

高さも高く、横幅は40mもあるという壁だから、倒れて下敷きになったら

助からないが、どうもそうなった様子である。痛ましい限りである。

 

また、建築の専門家が二度にわたって学校に危険だと注意を促していたのに、

その塀の定期検査(3年に1度というのも頻度が少なすぎる)でさえ、

手抜きをしていた様子も明らかとなり(違法建築物のままほったらかし)、

しかも、事故後の関係責任者の責任回避ともとれる態度も

怒りの火に油を注ぐようなあんばいである。

 

いまの大阪では、学校も、教育委員会も、権力を使って

あやしげな愛国心や道徳を態度で示すことを強制・強要するが、

子どもたちの命や健康や身の安全は二の次にしている。

教える側に、子どもを愛する心も道徳心もない。

死亡事故後の学校関係者の記者会見の態度を見ていたら怒りが込み上げてきた。

 

アホの都になった大阪の「維新」下劣行政が、幼い子どもの命を奪ったと言えるでしょう。

阪神大震災の時も、兵庫県に対してまともに支援しなかったのが、この大阪の行政です。

再び怒りがこみ上げてきます。

草々

 

2018年6月26日 (火)

(再掲)全体主義を描いた映画 続々公開:『ゲッベルスと私』、『国家主義の誘惑』、『菊とギロチン』=あなたなら抵抗したか!?

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

(最初に若干のことです)

==================================

1.甲状腺がん悪性または疑い200人超え〜福島県が公表 OurPlanet-TV

 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2269

 

(関連)診療情報を3年放置〜福島県・甲状腺検査サポート事業 OurPlanet-TV

 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2256

(関連)第31回 「福島県民健康調査検討委員会」結果報告 概略速報 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/31-3dde.html

 

(既に「概略速報」(上記サイト)でお送りしておりますが、その後、Our PlanetTV の白石さんのレポートが書き込まれています。熟読をお願い申し上げます。それから、日々貴重な報道に尽力してくれているOur PlanetTV へのみなさまのご支援も併せてお願い申し上げます。今日の情勢下での貴重な言論・表現や報道、ジャーナリズムをみんなの力で守り支えましょう。:田中一郎)

 

●ご支援のお願い OurPlanet-TV:特定非営利活動法人

 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1523

 

(関連)(7.30)「国際原子力マフィアと放射線被曝をめぐる国際情勢」(川崎陽子さん)(オルタナティブな日本をめざして:第14回新ちょぼゼミ ) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/14-b4eb.html

 

2.キャンペーン · 環境大臣 中川雅治 放射能で汚染された土を公共事業に使わないでください! · Change.org

 http://ur0.biz/KJ8N

 

3.公益通報者保護制度は機能不全!(長谷川学『サンデー毎日 2018.624』)

 https://mainichi.jp/sunday/articles/20180612/hpj/00m/040/004000d

 

(今般、消費者庁の所管で「公益通報者保護制度の見直し」が行われましたが、肝心なポイントをことごとく外したままにしながら、重箱の隅をつつくような「改善もどき」を施して「一件落着」となっています。こんなものでは、いつまでたっても我が国の「公益通報者」は保護されず、従ってまた、この制度が有効に機能することもありません。消費者庁が既に賞味期限切れになっていることもあるのですが、それ以上に、今日のアベ政権・自民党政治の下においては、およそまともな改革など全く実現しないということを意味しています。今日の日本社会を改善するにはアベ政権・自民党政治の一掃が必要なのです。:田中一郎)

 

 <「公益通報者保護制度」改善の3大ポイント>

(1)保護対象となる「内部告発」を広範囲に認めること(現状は極めて限定的な法律違反のみ)

(2)公益通報者への不利益処分を広範囲に認めること(現状では雇用主の裁量次第 弁護士らによる「不利益認定委員会」(仮称)の設置と、不利益行為に対する巨額の賠償補償義務化(抑止効果大))

(3)「内部告発」窓口を組織外部に「公益組織」として設置するとともに(日弁連などが受託)、公益通報者が誰であるかを被告発会社等に漏らした場合には厳罰に処すること(重大な犯罪行為として取り扱う)(現状では「内部告発」を受けた役所などが、告発された会社にこっそりと告発者の氏名や個人情報を伝えている=原発の定期検査逃れを告発された経済産業省と東京電力の事例がその典型)

 

(関連)公益通報者保護法と制度の概要|消費者庁

http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_system/whisleblower_protection_system/overview/

(関連)公益通報者保護制度の実効性の向上に関する検討会最終報告書の概要について(消費者庁 20161215日)

 http://ur0.biz/KJf4

 

4.国会:自民・穴見陽一議員 「がん患者にやじ」認め、謝罪 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180621/k00/00e/010/325000c?fm=mnm

 

(本日(6/25)付「日刊IWJガイド」(下記)より引用)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 穴見議員は20177月、山本朋広衆議院議員(防衛副大臣)らと議員団を組んで訪米していますが、この訪米で、カルト宗教として有名な統一教会の大会に参加、統一教会や国際勝共連合の幹部たちと記念写真に収まっています。

 

※「回答しないことになってます」統一教会・家庭連合の導きで外遊した国会議員の秘書が本紙主筆に言い放つ(やや日刊カルト新聞、2017102日)

http://dailycult.blogspot.com/2017/10/blog-post.html

 

 ファミリーレストラン「ジョイフル」創業者の長男である穴見議員は、学生時代「幸福の科学」学生部に所属、現在は日本会議や神道政治連盟に所属している、いわゆる「魔の3回生」、「安倍チルドレン」です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

(国会議員をやめてもらいましょう。自主的に辞めないのなら、次の選挙で落としましょう。こいつは衆議院の大分1区です。:田中一郎)

 

5.(別添PDFファイル)旧優生法、違憲性見解要求、仙台地裁 裁判長 国に(毎日 2018.6.14

 https://mainichi.jp/articles/20180614/ddm/001/040/167000c

 

(およそ、謝罪をしないどころか自分たちの非を認めず、深刻な人権侵害であること=つまり違憲であることも認めずに、被害者と裁判で争うなどとする国の態度は信じがたいものがあります。早く政権交代を実現し、こういう態度で裁判を続けると我を張った役人や政治家どもを刑事裁判にかけましょう。全く目と耳を疑いたくなる話で、これが日本という国なのかという思いがします。絶対に許さないし、時間がたっても、国の非を認めずに被害者と裁判を続けようとした連中を必ず厳罰に処すという覚悟を決めましょう。:田中一郎)

 

6.(別添PDFファイル)幼保無償化で負担軽減額試算、高所得世帯の恩恵、低所得の5倍に(東京 2018.6.14

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201806/CK2018061402000157.html

 

(関連)東京新聞 幼保無償化「高所得者に恩恵」 国民・山井氏試算 政治(TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201806/CK2018060702000129.html

(関連)無償化先行したら待機児童「最多」兵庫・明石 保育園 来秋から全国で導入:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13545051.html?ref=lettermail_0619_arti_pickup

 

(普遍主義的(社会保障福祉)政策の悪しき事例の典型です。しかし、これでも2009年の民主党政権下の(普遍主義的)政策よりはマシで、それはこの政策のための財源に一応の目途をつけているからです。財源のことをしっかりと押さえて議論しないような普遍主義的な社会保障政策は百害あって一利なしです。:田中一郎)

 

7.日刊ゲンダイ・IWJ

(1)やる気あるのか日朝会談 北の天敵が交渉役の危うい選択|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/231709

(2)安倍首相が神戸牛を食べながら弱音「集中審議はもう勘弁」|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/231708

(3)被災者よりも総裁選…安倍首相「しゃぶしゃぶ夜会」のア然|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/231631

(4)高プロの仰天デタラメ実態「年収1075万円以上」に根拠なし|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/231446

(5)全国一元化を口実に…安倍政権が障害年金支給カットの非情|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/231521

(6)日朝首脳会談 「後退」観測の裏にプーチン大統領の横ヤリ|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/231501

(7)拉致問題解決に必要なのは北朝鮮の非核化への直接関与|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/231712

 

(8)日刊IWJガイド「本日午後055分より参院予算委集中審議。国民民主党は独断で政権をアシストしたのか! 本日午後4時からは『国民民主党 玉木雄一郎共同代表定例記者会見』を生配信します!さらに明日は岩上さんによる辰巳孝太郎議員インタビュー!/参考人のがん

 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/37024

==================================

 

●(別添PDFファイル)特集ワイド:あなたなら抵抗したか、「ゲッベルスと私」、全体主義描いた映画 続々公開(毎日 2018.6.21 夕刊)

 https://mainichi.jp/articles/20180621/dde/012/200/014000c?fm=mnm

 

(関連)岩波ホール

 https://www.iwanami-hall.com/

 

(関連)(別添PDFファイル)(チラシ)ゲッベルスと私(映画)

「tirasi_eiga_gebberusu_watasi.pdf」をダウンロード

(関連)ナチス宣伝相の秘書が語る映画『ゲッベルスと私』 「総力戦演説」の肉声も - 映画・映像ニュース CINRA.NET

 https://www.cinra.net/news/20180410-agermanlife

(関連)あの体制から逃れることはできなかった…ナチスナンバー2の秘書の告白 「ゲッベルスと私」予告 映画ニュース - 映画.com

 https://eiga.com/news/20180410/16/

 

(関連)ナチス宣伝相の秘書が残した最後の証言 (ハフポスト日本版) - LINEアカウントメディア

 http://news.line.me/issue/oa-huffpost/57aab38cc22e

(関連)ナチス宣伝相の秘書が残した最後の証言「私に罪はない」の怖さ

 https://www.huffingtonpost.jp/2018/06/15/a-german-life-20180615_a_23459673/

(関連)ホロコーストをどう伝えるか? 揺れるドイツの「記憶の文化」 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News

 http://www.afpbb.com/articles/-/3177692

 

 昨日のメールにも掲載いたしましたが、改めて今日も、この関連のことをお伝えしたいと思います。実は、今日の夕方、私も神保町の岩波ホールで、このドキュメンタリー映画を見てきました。以下、関連情報を交えながら私の簡単なコメント付きで、再度、この映画をご紹介いたします。

 

(上記の毎日新聞記事「特集ワイド」の一部抜粋)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

独裁政権の下で働いた官僚個人に罪はあるのか。そんなテーマを考えさせる映画「ゲッベルスと私」が東京・神保町の岩波ホールで公開されている。ナチス・ドイツの宣伝相の秘書として働き、独身のまま106歳まで生きた女性は映像の中でこう語る。あの時代はまるで波間にいるようだった。考えたのは私の命や運命。自分のことしか考えてなかったわ」彼女はこうも証言する。「今の人たちはよく言う。自分たちがあの時代にいたら、もっと何かをしていた。虐殺されたユダヤ人を助けたはずだ』と。でも、彼らも同じことをしたと思う。当時、国中がガラスのドームに閉じ込められ、みんな巨大な強制収容所にいたのよ」

 

七十数年前も今も「私たちの中の何か」は妙に似ていると感じ、この映画を作ったというオーストリアの監督。そして同じテーマを扱う日本人監督の話から、不穏な時代の空気を考えた。

 

(中略)「彼女は過ちは認めるが、最後まで自分に罪はないと言い続けます。自分はゲッベルスの下でタイプを打っていただけで、ナチスがあれほどのユダヤ人虐殺をしていたのは戦後になって知った、と」。監督の一人、フロリアン・バイゲンザマーさん(45)は「自分が同じ立場だったらどうしたかを、映画づくりで考えたかった」と言う。

 

(中略)私たちの中にある『人間としての何か』は変わっていないのでは。右傾化する欧州でも日本でも、その何かが再び表に出てきているのではないか」。彼女はユダヤ人の友達が殺されるかもしれないとうすうす知りながら、手を差し伸べなかった。「虐殺を知らなかったと主張していますが、ナチスの当局にいたのだから知っていたはず。彼女は見て見ぬふりをして友達の死を黙認したのです。でも、それは今、我々がシリア内戦や難民のニュースを横目で見て、何もしない心理と似ています」

 

(中略)「今の右翼政治家は大きな声でとんでもないうそをつくほど人気を得る。うそが史実を消すことが私には耐えられない。今は分析や解説より行動の時です。あの時代の映像を見せ続けなくてはいけない。さもないと同じ憎悪、同じ差別が起きてしまいます」。差別主義者は常に人口の5%はいる、と両監督は見ている。日本でもネットなどでのヘイト発言を好む人が一定数はいる。「5%は無視していてもいいが、今はそれが中間層に広がろうとしている。それを食い止めるのが映画人をはじめ今生きている表現者の責任だと患います」。

 

(中略)政権が醸し出す国家主義や不寛容さ、差別に染まらずに生きるにはどうすればいいのか。一連の作品はそれを考えさせる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

(田中一郎コメント)

 ナチス最高幹部で宣伝相のゲッベルスの元秘書で、この映画を録画した時はすでに104歳の高齢だったブルンヒルデ・ポムゼルという女性の証言を、時折「NHK映像の世紀」のような歴史録画やゲッベルスの演説録音などを交えつつ、最後までシロクロの証言録画として放映された映画でした。概略は上記でご紹介した「特集ワイド」の毎日新聞夕刊記事の通りですが、私のアテにならない記憶で、特に印象に残った部分を書き出してみますと下記のようになります。

 

(1)私に罪はない。私は何も知らなかった。ただ、ゲッベルスの下でタイプライターを打っていただけであり、政治のことなどには全く興味がなかった。そんな私には罪はなく、ソ連の私に対する対処の仕方は不当だ(5年間の抑留後に解放)。

 

(2)でも、ドイツ国民に罪があるとしたら、私もそのドイツ国民の一人だった。結果的にドイツの国民は、全体としてあのような政権をつくり支持したのだ。(映画の中では、最後の最後までナチス・ヒトラーを支持・礼賛・崇拝し続けたのが「ヒトラー・ユーゲント」という若い青年(男子?)たちだったことが描かれていました。今日の日本でアベ政権を支持すると言われている若者たちと像がかぶります。なお「ヒトラー・ユーゲント」は手塚治のマンガ「アドルフに告ぐ」にも出てきます)

 

(関連)ドイツの少年・少女たちと「ヒトラー・ユーゲント」

 http://inri.client.jp/hexagon/floorB1F_hss/b1fha603.html

(関連)戦後70年、手塚治虫が『アドルフに告ぐ』で伝えたかったこととは - ニュース|BOOKSTAND(ブックスタンド)

 http://bookstand.webdoku.jp/news/2015/06/27/093000.html

 

(3)強制収容所があることは知っていたが、そこでユダヤ人がたくさん殺されていることは知らなかった。戦後、私もその強制収容所にソ連によって入れられていたが、その収容所のシャワーはお湯が出るので、自分たちはうれしかった。しかし、戦争中は別の使い方をされていたようだ。(ユダヤ人を殺すためのガスとか)

 

(4)あの体制の中で、あの体制から逃れることは不可能だったし、抵抗することもできなかった。抵抗すれば命がけであるし、最悪の事態を覚悟しなければいけなかった。

 

(5)(この世には)神はいないけれども悪魔はいる。

 

 第二の「アイヒマン」と言うべきでしょうか? しかし、この女性の戦前の振る舞いと戦後における思考態度は、決して特別なものでもなければ、容易に回避できた・出来ることでもないように思われます。つまり、私たちもまた、同じような状況下におかれれば、再びポムゼルやアイヒマンのように行動してしまう危険性は大いにあるということです。実際問題、今日の少なくない霞が関の官僚たちや地方公務員、あるいは大企業の職員たちは、似たようなことを日常茶飯に行っているのではないでしょうか?

 

 それともう一つ、これは毎日新聞記事にもありませんが、ポムゼルは当時のナチス支配下のドイツを、少なくとも1936年くらいまでは、居心地のいい、肯定的に感じられる、なつかしくも少しばかりはいとおしい、そういう「明るい」イメージで証言を続けていたことに興味を惹かれました。それは、昨日の私のメールでもご紹介した「ヒトラーの経済政策 世界恐慌からの奇跡的な復興」(下記の新刊書参照)と大いに関係があるような気がしてなりません。それについては、下記の私のブログをご覧いただければと思います。

 

(関連)(新刊書)ヒトラーの経済政策 世界恐慌からの奇跡的な復興-武田知弘著(祥伝社新書)

 http://ur0.biz/KJdo

(関連)(再掲)政権交代の政策論的アプローチ:改革野党が政権交代を実現できない最大の理由は「オルタナティブな経済政策」がないからだ いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/post-0c4d.html

 

(なお、上記の毎日新聞記事に出てくる映画のご案内です)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(1)ドキュメンタリー映画『国家主義の誘惑』

 http://kiroku-bito.com/nationalism/

(2)映画『菊とギロチン』公式サイト|77日(土)よりテアトル新宿ほか全国順次公開!

 http://kiku-guillo.com/

草々

2018年6月24日 (日)

(再掲)政権交代の政策論的アプローチ:改革野党が政権交代を実現できない最大の理由は「オルタナティブな経済政策」がないからだ

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)

 

(最初に若干のことです)

==================================

1.(別添PDFファイル)(予約優先)(7.5)(カネコノミクスが導く)日本経済再生への道:金子勝慶應義塾大学名誉教授(オルタナティブな日本を目指して:第13回新ちょぼゼミ) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/05/13-455c.html

 

(関連)異次元の金融緩和から5地方の金融機関が壊れ始めた|金子勝慶應義塾大学名誉教授 日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/230992

 

(この次)(別添PDFファイル)(チラシ)(7.30)「国際原子力マフィアと放射線被曝をめぐる国際情勢」(川崎陽子さん)(オルタナティブな日本をめざして:第14回新ちょぼゼミ )

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/14-b4eb.html

 

(次の次)(別添PDFファイル)(チラシ)(8.20)原発はどのように壊れるか:金属の基本から考える(井野博満東京大学名誉教授)(オルタナティブな日本を目指して:第15回新ちょぼゼミ)

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/15-1be7.html

 

2.(メール転送です)627日記者会見、および720日市民大集会ご案内 (告発プロジェクトより)

 

614日、一連の森友問題で大阪検察審査会に審査申し立てを致しました。つきましてはその報告および新たな告発状作成について、627日東京司法記者クラブにて記者会見を開きます。また、720(金曜日)16時から1930分の予定で、参議院会館大講堂(300人収容)で【主権者は私たち、市民が政治を変える・市民大集会!ストップ・ザ・アベ3 市民大集会】 を開催いたします。

 

当日の登壇予定者は

山田正彦(元農水大臣)TPP、種苗法

初鹿明博(衆議院議員)働き方改革、IR

孫崎享(元外務省情報局長)日朝国交問題

高山佳奈子(京都大教授)表現の自由

井筒高雄(元陸自レンジャー隊員)自衛隊と国防

佐高信(ジャーナリスト)演題未定

青木泰(環境ジャーナリスト)森友学園ゴミ問題

鈴木邦男(一水会最高顧問)当プロジェクト顧問

浅野健一(同志社大学教授) 

高野孟(インサイダー編集長) 

 

皆様におかれましては、ご多忙の事とは存じておりますが、特に市民大集会には、多くの皆様にご参加いただきたく、どうぞよろしくお願い申し上げます。【森友・加計告発プロジェクト 共同代表一同】田中正道・武内暁・藤田高景・小野真起子・黒川敦彦

 

3.ナチス宣伝相の秘書が語る映画『ゲッベルスと私』「総力戦演説」の肉声もCINRA.NET

 https://www.cinra.net/news/20180410-agermanlife

 

(関連)岩波ホール

 https://www.iwanami-hall.com/

 

(関連)(別添PDFファイル)映画 『ゲッベルスと私』:ナチス宣伝相の元秘書による独白が突きつけるもの、私たちの「内なるポムゼル」を警戒せよ(境分万純『週刊金曜日 2018.6.15』)

 http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/002582.php

 

(関連)(別添PDFファイル)あなたなら抵抗したか、「ゲッペルスと私」、全体主義描いた映画 続々公開(毎日 2018.6.21 夕刊)

 https://mainichi.jp/articles/20180621/dde/012/200/014000c?fm=mnm

 

4.日刊ゲンダイ & IWJ

(1)(別添PDFファイル)北でまた政権延命の皮算用、拉致被害者を「人質」に取る悪辣(日刊ゲンダイ 2018.6.18

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/231380

(2)特権階級化し庶民感覚が欠如…議員の世襲制限は当然だ|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/231444

(3)歴史の転換点か政治ショーか、ハッキリしているのは安倍外交に「出る幕」ナシ(日刊ゲンダイ 2018.6.13

 http://www.asyura2.com/18/senkyo246/msg/221.html

 

(4)日刊IWJガイド「<今日の再配信>沖縄戦の組織的な戦闘の終了から73年を迎えた今日623日は『慰霊の日』。本日午後8時より、『次世代に負の遺産を受け渡してはならない』~岩上安身による糸数慶子参院議員インタビューを再配信します。/6月に入ってから3分の2 

 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/37007

 

(5)日刊IWJガイド・日曜版「<IWJが報じた1週間のまとめ> 大阪府北部で大きな地震、青森県六ヶ所村と東京都杉並区で首長選挙、沖縄では『慰霊の日』、東京電力は福島第一原発2号機に投入するロボットを公表!617日(日)〜623日(土)/626日火曜日は

 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/37016

 

5.受動喫煙対策:それでも先生か がん患者に「いいかげんにしろ」 自民議員、規制巡り 衆院厚労委、参考人陳述 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180622/ddm/041/010/146000c

 

(関連)がん患者にヤジ 自民・穴見議員に政治資金還流疑惑浮上|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/231825

 

(田中一郎コメント)

 むかしむかし、日本のいたるところに、体調がちょっと悪くなるとジンタン(仁丹)を飲めば大丈夫とか、ユンケル皇帝液さえ飲んでおけば間違いないとか、ちょっと頭のネジが2・3本足りないおじさんがいっぱいいましたが、それと同じように、何はなくとも「江戸ムラサキ」ならぬ、何があっても自民党(の先生)に投票をし続けてきた、これまた目に一杯ウロコをためたボンクラ有権者が、今もなお、そうした投票行動を続けているようです。

 

しかし、上記をご覧になれば、今日の自民党やその所属政治家どもが、昔のような、少しは常識もバランス感覚もある、ある程度は穏健なところもある保守政治家で、成長の利益を各地方地元に広くあまねく分配することで地元有権者の票を集める、などといった、いわゆる保守政治家なのではもはやなくなっていて、単なるゴロツキ・チンピラ・タカリ、あるいは人間のクズ・ゴミ・カスのたぐいの人間集団にすぎないことがわかるというものです。

 

安倍や麻生の例をみなくとも、こうした連中は今の自民党にはわんさといるのです。目からウロコを払い落とし、もっとまともな投票行動をしなければ、やがてこの連中に地獄に突き落とされることになるでしょう。昨今では更に、こうした政治家さえも眼中に入らず、選挙投票に行かない人間たちも増えてきました。ほんとうに、あなたたち、家族・親族もろともボロボロにされたいの? ということです。

==================================

 

少し前に「新ちょぼゼミ」の報告メールで掲載いたしましたが、再度、あらためてお送りいたします。また、関連した昨今の新聞記事を簡単なコメント付きでご紹介申し上げます。

 

1.田中一郎「政権交代の政策論的アプローチ」と今日の政治の最前線HOT情報より

 5月24日の「新ちょぼゼミ」で私がお話申し上げたことの「続き」です。最も強調したいことは、改革野党が政権交代を実現できない最大の理由は「オルタナティブな経済政策」がないからだということです。その点では松尾匡さんの見解と同じですが、しかし、問題はその経済政策の内容です。以下をご覧ください。

 

20180614 UPLAN田中一郎「政権交代の政策論的アプローチ」YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=Vr-8PHrYkJA

 

(前回)20180524 UPLAN田中一郎(オルタナティブな日本を目指して)現下の情勢を踏まえた政権交代への「政策論的アプローチ」YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=SyUUllXZy9Y

 

 <当日資料:別添PDFファイル>

(1)「オルタナティブな日本を目指して」レクチャーMEMO(田中一郎 2018.5.24

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/files/alternative_lecture_memo.pdf

(2)市民がつくるオルタナティブ日本の政権構想(素案:加筆修正)(2018524日)

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/files/siminn_policy_manifesuto.pdf

(3)山本太郎が実行したい3つの提案(20186月)

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/files/yamamototarou_3_policy.pdf

(4)日本の左派がとるべき道:欧米反緊縮左翼台頭の背景とその政策(一部抜粋)(松尾匡『週刊金曜日 2018.5.18』)

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/files/matuosann_economic_policy.pdf

(5)特集ワイド:国民に恥じぬ立法府に、ばっちりまとまれば選挙で野党も勝つ(辻元清美 毎日 2018.5.21 夕刊)チェック付

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/files/tujimotosann_interview.pdf

 https://mainichi.jp/articles/20180521/dde/012/010/015000c

 

なお、下記の本も非常に興味深く参考になる本でした。我々が抱いているヒトラーやナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)のイメージは、こと経済政策に関する限りでは、多分に第二次世界大戦の連合国の支配者たちによって創作された「ネガティブ・キャンペーン」に乗せられたものである可能性が高いと、この本を読んで思うようになりました。ヒトラーやナチスは、経済政策に関する限りでは、第二次世界大戦後の所謂「福祉国家」や社会保障政策を、少なくとも20年以上も前に先取りをして実現していたかのように見えます。そして、ヒトラーやナチスへの当時のドイツ国民の熱狂的な支持や礼賛は、その土台に彼らによる大胆で覚悟の決まった経済政策の遂行とその成功(国民経済の回復と失業の解消・所得の向上)があったのであり、他方では、ヒトラーとナチスが政権をとるまでの間の、保守政党や中道政党、あるいは社民党といったワイマール憲法下で政権を担った政治家たちの、だらしのない、中途半端な、覚悟の決まらない、情けないまでの無能や無気力と国民生活軽視・無視があったのです。

 

私はこの当時のドイツの情景が、今日の日本の情勢と非常によく似ているように思われて仕方がありません。ただ、ヒトラー・ナチスとアベ・自民党の違いは、アベ・自民党が対米隷属に甘んじて日本の主権を半ば放棄していることと、もう一つ、市場原理主義アホダラ教に頭がイカレていることです。つまり、アベ・自民党のアホさ加減により、言い換えれば「敵失」により、我々はヒトラー・ナチス型の政治勢力の台頭をかろうじて免れている、とも言えるということだと思います。しかしそれは、近未来において、ヒトラー・ナチス型の政治勢力が、今日以上によりグロテスクな形で、しかし経済政策は今よりもずっといい形で、台頭してくる可能性があるということを、よく念頭に置いておく必要があるのです。

 

今日の「市民と野党の共闘」を含む改革野党の動きを見ていますと、本当に絶望的な気分に陥ります。こんなことをしていても、私はいつまでたっても政権を交代させ、少なくとも数年から十年以上続く本格的な(ホンモノ)改革政権の実現はおぼつかないように思われてなりません。この辺のお話は、75日の「新ちょぼゼミ」で、下記の新刊書をご紹介がてらやりたいと思っております。

 

●(新刊書)ヒトラーの経済政策 世界恐慌からの奇跡的な復興-武田知弘/〔著〕(祥伝社新書)

 http://u0u0.net/KHOI

 

2.(別添PDFファイル)骨太の方針決定、抑制が拡大路線に変質、財政再建5年先送り(東京 2018.6.16

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201806/CK2018061602000127.html

 

(関連)東京新聞 消費増税なら大型予算 首相意向19年度から2年間 経済(TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201805/CK2018052902000143.html

(関連)東京新聞 骨太の方針 借金財政 日銀が肩代わり経済 経済Q&A(TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/economic_confe/list/CK2018061602000150.html

 

(関連)(別添PDFファイル)危険信号、国債取引不成立続出、異次元緩和 ドロ沼(日刊ゲンダイ 2018.6.21

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/231639

(関連)物価目標未達も高報酬 日銀政策委員は責任不問の楽な仕事|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/231826

 

(関連)日銀「異次元緩和」政策はマイナスの弊害効果しかない=黒田バズーガが日銀政策委員たちの「脳内」を吹き飛ばして進む日本の金融政策、市場原理主義アホダラ教がもたらす迷走が金融市場機能不全と日本沈没をもたらす いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2017/12/post-8a9e.html

 

(田中一郎コメント)

 東京新聞もアベ政権・自民党政府の経済政策批判は苦手なのかもしれません。2018618日付の東京新聞朝刊の記事は、読んでいて、どうもいら立ちを隠せないような神経逆撫での中身の記事でした。以下、記事に沿って逐条的にコメントをしてみましょう。最初に総括的に簡単にコメントしますと、今般の2018年度「骨太方針」は、基礎的収支(プライマリーバランス)を5年先送り(2025年へ)した点だけは評価できるけれども、それ以外の政策はすべて「×××××」であり、従来のアホノミクス路線と変わりません。こんなものでは日本経済は益々悪くなるばかりであり、また、こんなものにダマされているようでは、いつまでたっても有権者・国民は「うかばれません」ということです。

 

(関連)プライマリーバランス(ぷらいまりーばらんす)とは - コトバンク

 http://u0u0.net/KHPX

 

*「消費税率の引き上げについては社会保障費の安定財源確保のため「実現する必要がある」と明記。」

 

⇒ 消費税と社会保障費の財源確保とは直接関係ありません。過去の消費税を含む政府の税収の推移を見ますと、ちょうど法人税と所得税の減税分が消費税の増税分と入れ替わっているのがよくわかります。また、カネに色はついていませんから、消費税で吸い上げられたカネは、まずは財政赤字の解消に回され、次にアメリカからの武器・兵器の購入や原発・核燃料サイクルへのテコ入れ、2020年東京オリンピックや大阪万博、更にはムダなダムの建設や道路・港湾・空港などの公共土建、更に更に自動車産業テコ入れのためのエコカー減税や役所の外郭団体の食い扶持をあてがうための費用などに回されていきます。5%も税率をアップしても、そのうち+αで社会保障福祉関係に回ってくるカネは1%程度に過ぎないものと推測されます。アホらしくて、やってられません。また、消費税増税は、今日の日本経済の状況では、消費性向が高い層からのより一層の「税による収奪(むしりとり)」が進み、景気をよりひどく、深刻な事態にまで悪化させてしまうでしょう。何が「成長戦略」でしょうか。

 

(関連)主要税目の税収(一般会計分)の推移 財務省

 https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/011.htm

(これは「一般会計」分です。これ以外に「特別会計」分があり、そこにも税を含む家計負担が大きく隠れています)

 

*「一方で増税による景気悪化を緩和するため一九、二〇両年度の当初予算で「臨時・特別の措置を講ずる」とし、住宅や自動車の購入支援策などを検討するとした」

 

⇒ 今どき、若い人たちを中心に、年収300万円などと言えば「高給取り」のジャンルに入るとか言われているご時世で、その貧乏人から、のべつくまなく消費税で搾り上げて、それで景気対策として住宅や自動車の購入支援をするというのです。年収300万円で住宅や自動車が買えるのでしょうか!? 要するに、消費税増税に対する貧乏人対策はまったくと言っていいほどやる気などない、勝手に苦しめ、ということなのでしょう。日々の食料確保や暖房費にも苦しむ層が大勢いるというのに、この国の政治はいったい何をしているのでしょうか!?

 

*「消費税増税に伴う税収の使い道では、増収分の五兆円のうち借金の抑制に使う分を減らし、幼児や大学など教育無償化に一部を使う。幼児については一九年十月から、大学では世帯年収三百八十万円未満を対象に二〇年四月から、それぞれ無償化に踏み切る。」

 

⇒ 大学の教育無償化については「対象範囲が狭くて内容もセコい」し、また、大学自治を侵害するようなよからぬ「押付け」までオマケでついています。また、幼児保育の無償化についても、公認保育所待ちを解消するのが先であり(貧困層向けの支援をより拡充するのならOK)、今のまま進めば格差拡大をもたらして現場はさらに大変になると思われます。待機児童はさらに増えることになるでしょう。愚かな、目先の選挙目当ての、消費税増税をゴマカスための、まさにバラマキです。

 

*「これまで設定していた社会保障費の伸びを抑える数値目標も盛り込まず、財政再建は後退。経済成長を優先する姿勢を鮮明にした。」

 

⇒ 社会保障費の伸びを抑える必要は何処にあるのでしょうか? 多くの有権者・国民が社会保障を必要としているのなら、それを増やせばいいだけの話です。問題は社会保障の目的から外れた税金の無駄遣いのようなことを大胆にカットしていく政策が求められているのです。また「財政再建は後退、経済成長を優先する姿勢」などと書かれていますが、財政再建と経済成長は二律背反するものではありません。どちらが先かといえば、経済成長の方が先です。成長しながら財政再建をしていけばいいのです。問題は、成長につながりそうにない、経済の好転につながりそうにない、有権者・国民の生活改善とは関係のない(むしろ悪化につながる)愚かでバカバカしい財政支出があまりに多すぎるということです。

 

*「外国人労働者の受け入れ拡大では、一定の専門性や日本語の能力がある人材を対象に新たな在留資格を創設。最長で五年間の滞在を可能にした。」

 

⇒ 戦後長く続く在日差別・アジア見下しがなくならないどころか、世界に恥さらしのヘイトスピーチがはびこり、それまがいの発言さえ自民党などの政治家から聞こえてくる現状、更には、日本で働く外国人労働者が200万人を超えているというのに、その人たちの基本的人権はまったくないがしろにされたままです。悪名高き「外国人技能実習制度」が現代の奴隷労働制度であり、国連をはじめ海外からは「まったくけしからぬ運営である」と強く批判されていることも既にわかっていることです。にもかかわらず、こうしたことに何らの真剣な反省もなく、日本サイドの自己都合だけを押し出して、カネと円高で外国人を更に本格的に酷使しようというわけです。下記の2冊の本でも読んで、反省してからにしろ、と言いたいですね。(いつまでも、あると思うな、親と円高)

 

(関連)在日外国人 法の壁、心の溝-田中宏/著(岩波新書)

 http://u0u0.net/KHRm

(関連)外国人労働者受け入れを問う-宮島喬・鈴木江理子/著(岩波ブックレット)

 http://u0u0.net/KHRp

 

3.(別添PDFファイル)目を背けた「不都合な真実」、消費増税 官僚が語った舞台裏(朝日 2018.6.17

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13543913.html

 

(田中一郎コメント)

 「中曽根内閣の時代、首相は大型間接税をやる考えはないと有権者・国民に大見得を切りましたが、実は裏で大蔵省の官僚と5%の消費税導入の約束をしていました、そのため、すったもんだの末に消費税の税率が3%になりました、それで今に続く借金体質が定着してしまいました」、「当時、大蔵省は、不況時に減税しても貯蓄に回るだけで景気浮揚効果はない、と言っていたのに、アメリカから為替政策で脅されて減税政策を押し付けられまして、それで消費税率を3%から5%に上げるのに苦労して、先に減税をしてからほとぼりをさまして消費税率の7%までのアップを97年からやろうとしたら、細川護煕(当時首相)がずっこけてできませんでした」「民主党政権の野田佳彦内閣の時に野党の自民党などと談合をして消費税率の10%までの引き上げを決めましたが、直後の総選挙でボロ負けして内閣は露と消えました」

 

 ざっと簡略化して書き出せば、こんなような内容の記事です。実に「くだらない」の「くだらない」の、さらに「くだらない」、税の問題を論じる際に、まったくダメの典型のような記事です。私から簡単にコメントすれば、(事実関係も怪しいけれど)「それがどうした」(どうでもええわ、そんなこと)です。この記事を書いた朝日新聞記者の頭のイカレ具合の最も致命傷は、増税=消費税増税と考えていることです(さらに言えば、それと法人税や所得税、相続税などの基幹税の動向と併せての、この総体的な税制改悪がどのようなネガティブな影響を国民生活や日本経済にもたらしたのかの観点がほとんどない、社会保障費の増大は「悪だ」という固定観念・思考停止を「疑いの余地なし」と受け止めている様子です)。

 

ちょうど、バブルが崩壊してすぐに成立した、あの似非政治改革政権だった細川護煕政権の頃から市場原理主義税制が本格化し始め、巨大企業を中心に法人税減税や租税特別措置の拡充と、富裕層・資産家を中心に据えた所得税減税や相続税・贈与税緩和(累進課税のフラット化など)が進められ、他方で、それによって穴が開く税収を巨額の消費税増税によって埋めようとしてきたのです。その流れは今日に至るも未だ変わってはおりません。依然として「税と社会保障の一体改革」などという、ニセモノ・インチキ宣伝に乗せられて、お人好しの有権者が「財政危機だから消費税も我慢して納税しないといけない、税率アップは致し方ない」などとキバリにキバリ、他方では、タックスヘイブンや租税特別措置などを使ってほとんど税金を納めていない巨大企業群や富裕層・資産家たちが、「税金なんぞはマヌケな貧乏人が払えばいいんだよ」とほくそ笑んでいるのです。財界や金持ちたちの代理店政府である自民党政権を選挙で払拭・一掃することも思いつかぬまま、愚かな投票行動を続けていれば、さもありなんというものです。資本主義経済とは、マヌケやお人好しは、徹底的に「むしり取られる」ということを知っておくべきです。

 

(関連))「むしりとりますとも! 最期まで! 自由民主党」(2014.6

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/files/facist_2_mmusiritoru.pdf

 

(関連)マンガ・イラストを集めました。さまざまな市民運動・社会運動にお使いください いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-ad35.html

草々

 

(8.20)「原発はどのように壊れるか:金属の基本から考える」(井野博満東京大学名誉教授)(オルタナティブな日本をめざして:第15回新ちょぼゼミ)

前略,田中一郎です。

 

●(8.20)「原発はどのように壊れるか:金属の基本から考える」(井野博満東京大学名誉教授)(オルタナティブな日本をめざして:第15回新ちょぼゼミ)

「tirasiinosensei_genpatu_kowareryu.pdf」をダウンロード



15回目の新ちょぼゼミ「オルタナティブな日本を目指して」のご案内です。

高浜原発12号機や美浜3号機、そして直近では東海第2原発など、危険極まりない老朽原発の再稼働容認が続いています。老朽原発は、そもそも設計が古いため追加の安全対策がしにくく、特に重要な機器類の差し替えなどが困難な場合が多いのです。中でも原子炉圧力容器は核燃料からの長期継続的な中性子照射により脆化(もろくなること)が進み、緊急時の冷却水大量注入の際に、まるでガラス瓶に熱湯を注いだ際にパリンと割れてしまうように、一気に壊れる可能性があるのです。しかし今日の規制委・規制庁は、そうした危険を承知の上で原発素材金属の脆化計算などをごまかしながら老朽原発を再稼働させようとしている様子が伺えます。今回は金属工学がご専門で東京大学名誉教授の井野博満先生に「原発はどのように壊れるか:金属の基本から考える」のお話をしていただきます。当日はレジメの代わりに井野博満先生のご著書を使います(下記参照)。たんぽぽ舎で割安価格で販売しておりますので、どうぞお求めの上、この勉強会にご参加いただければ幸いです。(なお、当日前段で田中一郎より福島原発事故の経験を踏まえた原発安全対策の話をいたします)

 

●原発はどのように壊れるか 金属の基本から考える-小岩昌宏/著 井野博満/著(原子力資料情報室)  

 http://u0u0.net/KHM5

 

講師:井野博満(いの ひろみつ)さん

工学博士。専門は金属材料学 2006年より東京大学名誉教授。高知工科大学客員教授を兼任。柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会代表。著書:井野博満編、井野博満・後藤政志・瀬川嘉之著『福島原発事故はなぜ起きたか』藤原書店、2011年 

 

日時:820日(月)18時~21時(開場1730分) 

会場:スペースたんぽぽ 参加費(資料代含む):800円(学生400円)

 たんぽぽ舎のあるダイナミックビルの4階 JR水道橋駅西口から5

 水道橋西通りを神保町方面に向けて左折し、グローバルスポーツビル、

 GS跡地を過ぎて鉄建建設本社ビルを過ぎたら左折(別添PDFファイル参照)

 東京都千代田区神田三崎町2-6-2 tel 03-3238-9035 fax 03-3238-0797 

 Email: nonukes@tanpoposya.net URL: http://www.tanpoposya.com/

 

 <井野博満先生のご著書照会>

(1)原発はどのように壊れるか 金属の基本から考える-小岩昌宏/著 井野博満/著(原子力資料情報室)  

 http://u0u0.net/KHM5

(2)福島原発事故はなぜ起きたか-井野博満編、井野博満,後藤政志,瀬川嘉之〔著〕(藤原書店)

 http://u0u0.net/KHMt

(3)徹底検証21世紀の全技術-現代技術史研究会/編 井野博満・佐伯康治/責任編集(藤原書店)

 http://u0u0.net/KHMx

(4)福島原発で何が起きたか 安全神話の崩壊-黒田光太郎/編 井野博満 山口幸夫/編 田中三彦他執筆(岩波書店)

 http://u0u0.net/KHMD

(5)場の力、人の力、農の力、たまごの会から暮らしの実験室へ-茨木泰貴・井野博満・湯浅欽史/編(OrganicFarm暮らしの実験室やさと農場)

 http://u0u0.net/KHMG

 

(その後も続きます)

●(9.10)「グローバル資本主義を乗り越える日本の食料・農業政策」(安田節子さん:Vision21)(オルタナティブな日本をめざして:第16回新ちょぼゼミ)

●(10.11)「日本のダムと河川行政:この旧態依然をどうする?」(嶋津暉之さん:「水源開発問題全国連絡会」共同代表、「八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会」代表)(オルタナティブな日本をめざして:第17回新ちょぼゼミ)

 

(ご参考)

●オルタナティブな日本を目指して(これまでのもの一覧) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/03/post-0d95.html

草々

 

2018年6月20日 (水)

プラスチックの大量生産・大量消費・大量廃棄をいつまで続けるのか:深刻化するプラスチック海洋汚染と生態系の破壊は、やがて人間社会にブーメランのようにはね返ってくる

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

(最初に若干のことです)

==================================

1.新潟県知事選で当選した花角英世が一週間で豹変し「原発再稼働は当然ありうる」! 背後に官邸と経産省の意向(リテラ) 赤かぶ

 http://www.asyura2.com/18/senkyo246/msg/429.html

 

(関連)花角新潟県知事、東電柏崎刈羽原発の再稼働容認「あり得る」と発言。東電の「福島から新潟へ」の経営戦略が実現か(各紙) 一般社団法人環境金融研究機構

 http://rief-jp.org/ct4/80222

(関連)原発再稼働で二枚舌 新潟県知事にくすぶる選挙違反疑惑|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/231449

 

2.今月号の『DAYS JAPAN』(2018年7月号)

 https://daysjapan.net/

 

(関連)DAYS JAPAN20187月号 世界を視るフォトジャーナリズム月刊誌DAYS JAPAN

 https://daysjapan.net/2018/06/20/days-japan2018_7/

(関連)(別添PDFファイル)パレスチナ 分断されたアイデンティティ、三里塚の今 農地と生きる人々(イントロ部分)(『DAYS JAPAN 2018.7』)

「paresutina_saniduka_daysjapan_20187.pdf」をダウンロード

(田中一郎コメント)

 今月号(2018年7月号)も見逃せない記事で満載の『DAYS JAPAN』です。上記サイトのご案内の通り、このメールのテーマである「特集:使い捨てプラスチックを止めるべき、深刻な理由」の他、多くの必見・必読の記事が掲載されています。『DAYS JAPAN』は、企業や役所などの広告を拒否して、みなさまの購読料のみにて支えられている真実報道の数少ないフォト・ジャーナリズム雑誌です。みなさまの定期購読により、この『DAYS JAPAN』の調査報道やジャーナリズムを支えていただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

3.2018知事選:強まる自民色 三日月陣営/市民共闘訴え 近藤陣営 滋賀 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180605/ddl/k25/010/469000c

 

(関連)滋賀知事選、事実上の与野党相乗り 自民県連が三日月氏支援 京都新聞

 http://www.kyoto-np.co.jp/shiga/article/20180225000122

 

(京都府知事選挙に続き、自民党と似非野党が「相乗り」選挙で「ラクチン」路線を邁進中です。安倍晋三がわざわざ自民党滋賀県連の大会にやってきて三日月たいぞうを激励したとか。「私こと安倍晋三を助けてくれてありがとう、これで自民党総裁選で三選が確実になってきた」と腹の中で思いつつ、ほくそ笑んだに違いないありません。この三日月だか半月だか知らないけれど、建前野党・内通与党の滋賀県知事候補者は松下政経塾出身だそうです。ならばさもありなんでしょう。嘉田由紀子知事時代から続く「ニセモノ」改革県政のなれの果てが、このアベ政権延命の「翼賛相乗り選挙」です。

 

他にも東京都杉並区の区長選挙で立憲民主党の菅直人が、あの自民党・石原伸晃と肩を組み、現職の利権区長を応援するというブザマな選挙を展開中。立憲民主党の立憲も民主もクソもない状態が現れ始めています。有権者・国民・市民がしっかりとした政治への認識と判断力を持ち、適切に政治家や政党を選択できるかどうかがカギとなっています。こんな連中にいつまでも騙され続けているようでは日本の「夜明け」はいつまでたっても訪れず、やがて巨大な困難を山積させて没落していくことになるでしょう。:田中一郎)

 

(関連)東京新聞国民民主「全複数区に候補擁立」 参院選で玉木氏政治(TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018061801002264.html

(関連)連合候補、立憲・国民5人ずつ=参院選、存在感低下も

 https://web.smartnews.com/articles/2MCXdFCEXzv

 

4.与党が圧勝=文氏の高支持追い風に-韓国地方選

 https://web.smartnews.com/articles/2MFW681b8Cv

 

(田中一郎コメント)

 日の出ずるところの野蛮の国=日本とは、まるで正反対の地方選挙の結果が韓国で出ています。お隣の韓国は、日本などさておいて、すっかり成熟した民主主義の国へと脱皮しつつあるかのごときです。素晴らしいと思います。かつて韓国は(そしておそらくは台湾も)、いろいろなことで日本を見本として、先進事例として、目指すべき目標として意識されていたと、かつての消費者運動の中で何度か耳にしたことがあります。しかし今や、その立ち位置は日本と韓国・台湾とでは逆転をしてしまっています。

 

今般の韓国与党「共に民主党」の地方選挙での躍進はみごとです(90%以上の議席を確保したというソウル市議会の圧倒的勝利はちょっとやりすぎですが:右派勢力だけでなく、参与連帯や「共に民主党」では物足りないという批判勢力も韓国にはいたように思います)。私は韓国語はもちろん読めませんし、それほどたくさんの情報を得ているわけではありませんが、宇都宮健児氏のソウル市長との交際・情報収集の報告などを聞いていて、ソウル市や韓国は進んでいるな・すばらしいな、と思いました(逆に東京や日本は全然だめだなとも思いました)。市民運動・社会運動についても、韓国は日本の2歩も3歩も先を走っています。ソウル市長と参与連帯の取組は実によくできていると思います(韓国は北朝鮮との関係を正常化して平和共存の形をとり、一刻も早く韓米FTAを破棄しなければいけないのではないかと思います。韓米FTAをめぐる韓国の市民運動・社会運動と韓国文在寅政権や政権与党との関係も知りたいところです)。

 

翻って私は、日本の現状の多くの有権者・国民は愚か極まりないと見ています。様々な理由や原因があると思いますが、これをしっかりと直視することが社会変革にとっては重要かなと思っている次第です。ファシズムは民主主義から生れ出てきた、ファシズムは善意に担がれてやってくる、などなど、大衆社会の病理を西部邁のような形ではない形で克服していく必要があると思っています。

 

5.IWJより

(1)日刊IWJガイド「IWJの財政がピンチです! 6月に入ってから3分の2となる19日までのご寄付・カンパは今月の目標額の枠4割! 第8期も期末まで残り1ヶ月半。IWJが赤字に転落してしまうかどうかのボーダーラインまで、まだあと900万円必要です! 崖っぷち

 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/36946

 

(2)日刊IWJガイド「<本日の岩上安身のインタビュー>米朝首脳会談直前に駆け込みの日米首脳会談!本日午後330分より、『紆余曲折を経て米朝首脳会談の開催へ!北朝鮮外交でも中東問題でも米国に振り回される安倍政権!岩上安身による元外務省国際情報局長 孫崎享氏イ

 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/36939

 

(3)日刊IWJガイド「大阪府内で観測史上初めて、震度6弱以上の揺れを記録!浅い直下型地震がいくつか起きると、南海トラフの巨大地震に結びつく! 府民の生命と安全を守るべき松井大阪府知事は、午後2時まで災害対策本部にいなかった!/<金融と農業:昨日のインタビ

 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/36939

 

(4)日刊IWJガイド「TPP1113日午前の参議院本会議で可決!関税収入激減の埋め合わせで増税!/本日午後4時山田正彦氏らによるパネルディスカッション『水道法改正で何が起こるのか?公共インフラの民間委託は良いことなのか! 水道法改正・PPP(公民連携)

 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/36872

==================================

 

今に始まったことではありません。化学物質の無政府的大量生産・大量消費・大量廃棄に警告をし続けてきた市民運動・社会運動は数少なくありませんが、商売のことや目先の利益しか見えていない愚かな日本の化学業界と、その意向を最優先にして政治を取り仕切る政府・自民党の長きにわたるボンクラ極まりない放置政策により、今やさまざまな化学物質が私たちに向かって牙をむき始めているのです。マイクロプラスチックをはじめ、海洋に散乱する膨大な量のプラスチックは、その1つであります(他にも、PCB/ダイオキシン類や、アスベストや、ナノ物質や、農薬や、化学肥料や、食品添加物・飼料添加物や、抗生物質や、家畜ホルモン類や、健康食品や、日用雑貨品や、トイレタリーや、合成洗剤や、玩具類や、食器や、光化学スモッグや、PM2.5などなど、それこそいろいろあります)。しかもそれらの化学物質は物理的に量が多くて問題であるだけでなく、プラスチックを製造する際に使う化学薬品類が環境ホルモン毒性やADHD(発達障害・多動性障害)などをもたらす危険物・慢性毒性物としての特性も兼ね備えているのです。

 

先般、カナダで開催されたG7:先進7か国首脳会議において提案されたプラスチックごみの大幅削減のための「海洋プラスチック憲章」について、日本はアメリカとともに承認しませんでした。愚か極まりない行為です。当然ながら世界中の環境団体から非難の声が挙がっています。今日の毎日新聞朝刊(6/20)には、そうした非難の声に耐えきれなかったのか、「政府、プラごみ減へ戦略、来年G20までに 産業界に賛否」という記事を載せました。海洋プラゴミの被害が深刻化しているこの期に及んでもなお、産業界の顔色を窺わないとプラゴミ削減を決められないという日本政府のだらしなさ・なさけなさには、今さらながらにも腹立たしく情けない思いがします。

 

以下、昨今の報道やレポートなど、この関連の情報を若干ばかりご紹介申し上げます。私から強調申し上げたいことは、(1)今から取り組んでも容易ではない状態となってきている、放置すれば取り返しがつかない事態となりかねない、(2)先進国だけでなく途上国も含めて全地球的規模で取組まないと尻抜けされて効果がない、(3)排出者(企業)負担原則を貫くべきである、(4)無政府的に氾濫する化学物質の害悪はプラスチックだけではない、さまざまな化学物質を今後は厳格にしっかりと管理し、厳しい使用制限を課していくべきである(そのためにはしっかりとした法制度・法規制が必要不可欠=日本の化学物質管理関連法は産業優先の形だけのもので抜本見直しが必要だ)、(5)プラゴミからもたらされる環境ホルモン毒性について、日本での研究とその成果をしっかりと政策に反映させる必要があり、また欧米との情報交換も活発化させるべきである、

 

(ついでに申し上げれば、化学物質管理の現状について、特に法規制や各種条約などの、一般向けの平易な解説本が存在しません。私からは岩波書店に新書として早く出版してくれるよう何度かお願いをしていますが、未だに実現していません。市民運動・社会運動を含む関係者のみなさまの今後のご努力に期待いたします)

 

(化学物質問題専門の市民団体)

●ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議 Japan Endocrine-disruptor Preventive Action

 http://kokumin-kaigi.org/

 

(関連)(報告)講演:環境ホルモンとしてのマイクロプラスチック問題(東京農工大学農学部環境資源科学科教授・高田秀重氏 2018.1.21:ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議 主催) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/04/2018121-9511.html

 

(関連)20180616 UPLAN いのちを脅かす化学物質~香害・マイクロプラスチック・ネオニコ系農薬~ - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=UVLN_5gBoQc

 

(関連)2018-06-11 グリーンピース声明:G7海洋プラスチック憲章に日本と米国署名せずー日本政府はプラスチック汚染を止めるための緊急の行動を 

 http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/press/2018/pr20180611/

(関連)海がプラスチックでいっぱいになる前に…みんながやっていること実録 国際環境NGOグリーンピース

 http://ur2.link/KEn2

 

(関連)(緊急必読文献)(別添PDFファイル)使い捨てプラスチックを止めるべき深刻な理由(イントロ部分)(『DAYS JAPAN 2018.7』)

「purasutikku_daysjapan_20187.pdf」をダウンロード
 https://daysjapan.net/2018/06/20/days-japan2018_7/

 

(一部抜粋)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(中略)「プラスチックごみだらけ」の海は、多くの生き物にとって脅威だ。海鳥がプラスチックごみを餌だと勘違いして食べ、海中で輪っか状のプラスチックにはまった魚は、成長とともに身体を引き裂かれたりする。プラスチックごみに絡まったまま身動きできなくなるカメもいるし、胃を傷つけられて死ぬイルカもいる。

 

そして、プラスチックごみの被害は生き物たちが命を落とす悲劇に止まらない。海に流れたプラスチックは年月とともに数ミリ単位に微細化され(5ミリ以下に微細化されたものをマイクロプラスチック、1ミリ以下のものをマイクロビーズという)、それらはやがて、有害化学物質を吸着しなから人間を含む食物連鎖に入り込む。

 

プラスチックごみによる海洋汚染を長年調査している東京農工大学の高田秀重教授によると、海水中には、工場油や農薬など、人類が生み出した毒性があるさまざまな合成化学物質が分解されずに溶け出ているという。水に溶けずに油に濃縮される特性を持つそれらは、もともと石油からなるプラスチックにどんどんくっ付いていく。時には、一つのプラスチックごみに、周りの海水より100万倍ほどに濃縮された合成化学物質が吸着していることもあるという。微細化されながら何百年と消えないプラスチックごみが、年々海にたまり続けていく。

 

(中略)現代の生活は、プラスチックなしでは到底成り立たない。どんな場面を切り取ってみても、プラスチック製品やビニール製品など、合成樹脂でつくられた日用品で溢れ返っている。(中略)しかし、これらの製品は、さまざまな「よからぬもの」のオンパレードでもある。製造時に利用されるビスフェノールABPA)やポリ塩化ビフェニル(PCB)、フタル酸エステルなどのさまざまな化学物質は、使用しているうちに溶け出し、飲食物に移行するおそれがある。これらは、いわゆる「環境ホルモン」と呼ばれ、私たちの心と体をさまざまな方向から蝕んでいく。

 

環境ホルモンの正式名称は内分泌かく乱物質という。体内でホルモンのように作用し、文字通り、内分泌系(ホルモンを合成・分泌するシステム)の働きをかく乱させる物質の総称である。発見当初は女性ホルモンへの影響が大きく取り上げられたことも手伝って、世間では「オスをメス化させる」などといったイメージ、が根強いかもしれない。

 

確かに生殖系(性ホルモン系)、が環境ホルモンの悪影響を特に受けやすいのは事実であるが、環境ホルモンは男性ホルモンや女性ホルモンだけに影響を及ぼすわけではないし、性ホルモンは生殖系だけに作用するわけでもない。体内で働いている多種多様なホルモン全般をかく乱させ、心身のあらゆる健康問題をもたらしてしまうのだということを、まずは頭に入れておいていただきたい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 <別添PDFファイル>

(1)EUが規制方針:ストローがなくなる 海洋ごみ削減へ 使い捨てプラ製品禁止(毎日 2018.5.29夕)

 https://mainichi.jp/articles/20180530/k00/00m/030/109000c

(2)プラごみ削減 鈍い日本、海洋汚染対策憲章 承認せず、12年先の目標もう白旗?(東京 2018.6.20

 http://wapic.blog.fc2.com/blog-entry-876.html

(3)プラごみ削減目標、日米 文書署名せず、環境団体「恥ずべきこと」(東京 2018.6.12

 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018061101002125.html?ref=rank

(4)プラスチック微粒子蓄積、北極海の氷 汚染深刻に(日経 2018.5.21

 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO30748970R20C18A5CR0000/

(5)深海1万メートル プラごみ汚染(東京 2018.5.6

 https://www.sankei.com/photo/daily/news/180505/dly1805050017-n1.html

(6)廃棄プラごみ3億トン、15年国連調査、汚染深刻 各国に対策要請(毎日 2018.6.6 夕刊)

 https://mainichi.jp/articles/20180606/dde/001/040/042000c

(7)微小プラ抑制 法案提出へ、与野党議員 生態系への影響懸念(朝日 2018.6.6

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13527733.html

(8)生活Q&A:マイクロプラスチック海洋汚染って?(『生活と自治 2018.6』)

 http://seikatsuclub.coop/seikatsujichi/new.html

 

 <関連サイト>

(1)政府:プラごみ減へ戦略 来年G20までに 産業界に賛否 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180620/ddm/008/040/026000c

(2)英国で使い捨てプラスチック「全面禁止」へ、海洋ゴミを撲滅 Forbes JAPAN

 https://forbesjapan.com/articles/detail/20895

(3)欧州ニュースアラカルト:(2)使い捨ての包装は全廃へ 欧州のプラスチックごみ対策最新事情 毎日新聞

 http://mainichi.jp/articles/20180509/mog/00m/030/005000c

(4)海のプラごみ、日本に批判相次ぐ G7文書に署名拒否 - 共同通信

 https://this.kiji.is/378840664122852449

 

(5)海洋汚染:廃棄プラごみ3億トン 15年・国連報告書 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180606/k00/00e/040/295000c?fm=mnm

(6)質問なるほドリ:微細プラスチック、何が問題? 海で有害物質吸着 生態系に悪影響=回答・五十嵐和大 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180615/ddm/003/070/069000c?fm=mnm

(7)台湾 使い捨てプラスチック製品を2030年までに全面禁止 写真1枚 国際ニュースAFPBB News

 http://www.afpbb.com/articles/-/3163727

(8)廃棄プラごみ:3億トン 汚染深刻、各国に対策要請 15年・国連調査 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180606/dde/001/040/042000c

草々

 

2018年6月19日 (火)

第31回 「福島県民健康調査検討委員会」結果報告 概略速報

前略,田中一郎です。

 

●第31回福島県「県民健康調査」検討委員会 OurPlanet-TV

 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2269

(みなさま、カンパのご協力もよろしくお願いいたします:サイト内参照)

 

(関連)第31回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成30618日)の資料について - 福島県ホームページ

 http://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/kenkocyosa-kentoiinkai-31.html

 

(関連)<福島・県民健康調査>甲状腺がん新たに2人(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180618-00000135-mai-soci

 

(関連)2018.6.18 31回福島県「県民健康調査」検討委員会 関連ツイートまとめ - Togetter

 https://togetter.com/li/1238535

(関連)白石草さんのツイート 2018.6.18 31回福島県「県民健康調査」検討委員会 関連ツイートまとめ  

 https://twitter.com/hamemen/status/1008639875237597184

 

(一部抜粋)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・経過観察の中から発がんしていること

10年で1割とされるデータがある中、平均24ヶ月で1割再発していること

・スクリーニング検査をしてない福島県外の方が重症率が高いことと、発ガン率比較

これらに対する見解が聞けるのはいつになるのでしょうか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

Our PlanetTV サイトと重複)

*第 31 回「県民健康調査」検討委員会 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=DjPmHoGKTnA

*第31回「県民健康調査」検討委員会と委員会後の記者会見 IWJ Independent Web Journal

 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/424994

 

(田中一郎コメント)

 経過観察2800人以上の子どもたちはいったいどうなっているのでしょうか?

 また、福島県外で検査を受けた子どもたちの結果はどうなっているのでしょうか(指定病院以外)

 更に、評判が悪い「甲状腺検査サポート事業」については、どうなっているのでしょう(改善されようとしているの?)

 

(関連)診療情報を3年放置〜福島県・甲状腺検査サポート事業 OurPlanet-TV

 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2256

草々

 

2018年6月18日 (月)

「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(92):昨今の放射線被曝をめぐる議論(その10)=ゴマカシと隠蔽と不作為で「安全」がPRされる日本の放射線被曝論

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

(最初に若干のことです)

==================================

1.(イベント情報)(6.21)神田香織のおしゃべりタイム 福島出身の講談師&ジャーナリストが緊急対談(東京・文京区)

 http://www.labornetjp.org/EventItem/1528958411688emi

 

2.東京新聞 首相が3選出馬へ 自民総裁選「拉致解決は私の責任」政治(TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201806/CK2018061702000119.html

 

(関連)日朝会談を悪用…安倍首相「総裁3選」へ露骨なムード作り|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/231263

(関連)安倍晋三が拉致問題を解決不能なまでに長引かせた張本人だった! それが拉致被害者家族の思いではないか  赤かぶ

 http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/503.html

 

(「拉致解決は私の責任」だなどと、これまで拉致問題を政治利用してきただけで、その解決のために何もしてこなかった奴がよく言うわ:田中一郎)

 

3.使用済み核燃施設受け入れない 白浜町長が表明 - AGARA 紀伊民報

 https://this.kiji.is/379903724702712929

 

(ひとまずヤレヤレだが、まだ安心はできない。揺れ戻しも十分にありうる。和歌山県知事もまたキーマンだ(拒否の姿勢?):田中一郎)

 

4.学歴詐称報道を否定も…小池知事モゴモゴ答弁に微妙な空気|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/231384

 

(タヌキの化けの皮をはがしたら、こんな調子です。まだ、この期に及んで、このタヌキがつくった「馬の糞」政策を食べますか?:田中一郎)

 

5.(新刊)原発はどのように壊れるか 金属の基本から考える-小岩昌宏/著 井野博満/著(原子力資料情報室)

 http://qq3q.biz/KBsK

 

(田中一郎コメント)

老朽原発が危険なことは誰でも想像がつきますが、この本は金属工学がご専門で国際的にもこの世界で権威のお二人の学者(井野博満東京大学名誉教授、小岩昌宏京都大学名誉教授)が、原子炉で中性子照射を浴び続けて古くなり脆化した圧力容器(核燃料を入れてある釜)などが緊急冷却などの際にパリンと割れてしまう可能性を金属学の観点から平易に解説した本です。820日の「新ちょぼゼミ」では、著者の井野博満先生にこの本をレジメ代わりに使ってレクチャーをしていただく勉強会も予定しています。どうぞみなさま、原発理解に欠かせないこの本を、この機会に是非お求めください。(8/20 午後6時から「原発はどのように壊れるか 金属の基本から考える」:於たんぽぽ舎(水道橋)、講師は井野博満先生です)

 

6.(別添PDFファイル)劇作家 永井愛に聞く:国会記者会館から覗く「おかしすぎて怖い」この社会(イントロ部分)(中村富美子『週刊金曜日 2018.6.15』)

「nagaiainikiku_kinn_intro.pdf」をダウンロード
 http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/002582.php

 

(関連)二兎社公演42 ザ・空気 ver.2 誰も書いてはならぬ 作・演出 永井愛

 http://www.nitosha.net/kuuki2/

 http://www.nitosha.net/img/kuuki2.pdf

(関連)永井愛にインタビュー~二兎社公演『ザ・空気』SPICE エンタメ特化型情報メディア

 https://spice.eplus.jp/articles/100390

 

(面白そうだと思ってコンビニに前売券を買いに行きましたら既に全部売り切れでした。VER1に続いて大きな注目をあびているようです:田中一郎)

 

7.(別添PDFファイル)「診療応じる義務」議論、男性4割、女性3割過労死ライン超(東京 2018.6.17

「isi_karousi_sinryougimu_tokyo.pdf」をダウンロード

(関連)(報告)(6.14)「(医療現場から見る)日本の医療政策と厚生労働省=どこにどのような問題があるか」(西尾正道氏)(オルタナティブな日本をめざして:第12回新ちょぼゼミ ) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/12-c783.html

 

(今の日本の医療のことを考えた場合、医師法の改正はやめてほしいと思う。もう少しこの問題を丁寧に考えて、たとえば勤務医と開業医の違いや、大都市と地方の違い、あるいは診療科目の違いなどで、その激務状況が異なっているように思うし、また、そもそも日本の医療政策が開業医を必要以上に保護し(政治的な理由から)、逆に激務が多い勤務医をないがしろにしているようにも思えるので、養成する医師の人数や、勤務医に厚い処遇、そして何よりも、超超過勤務を特定に医師や看護婦・看護士に押し付けている現状をただちにやめる具体的方法を探ってほしいと思う。

 

先般の西尾正道(独)国立病院機構北海道がんセンター名誉院長の講演でも、日本の医療は世界でNO.1とよく言われるけれど(低費用・高サービス)、それは少なからぬ医療従事者の個人的自己犠牲による献身的な仕事によって支えられていることが話されましたが、私たちはそのことを忘れてはいけないでしょう(逆にロクでもない医師や医学者もわんさといますが)。この医療の世界における「過労死」事態は直ちに解決すべきです:田中一郎)

 

8.のぞみ人身事故で破損…走行し続けたら大惨事を招いていた|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/231391

 

(関連)のぞみ事故:ひび認識、停車させず JR西が謝罪 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180616/k00/00m/040/106000c?fm=mnm

(関連)新幹線事故:運転士、異音後も走行 「異常なし」判断 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180615/k00/00e/040/267000c?fm=mnm

(関連)新幹線、血を付けたまま走り続けた異常事態 新幹線 東洋経済オンライン

 http://qq3q.biz/KBuJ

 

(関連)運転士は「マニュアル誤認か、気が動転か」 JR西会見:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/ASL6H6WCJL6HPTIL03D.html?ref=nmail

(アホらしい言い訳記事だ、日本のマスごみは肝心なことを書かずに、かような記事ばかりを書く傾向にある:田中一郎)

 

(福知山線の尼崎で大事故を起したこの会社の体質が変わっていないことをいみじくも示しています。あの尼崎の大事故でも、結局誰も責任にも罪にも問われずに終わり、この会社は実質的に居直りを続けました(謝罪は口先だけ)。闘う労働組合に偏見をもち、国中が寄ってたかって国鉄労働者をバッシングするという「不当労働行為」でできた民営化JRですが、その組織のモラルの低さは経営上層部の腐った体質から御用組合まで首尾一貫しています。その典型事例がJR東海のリニア新幹線であり、JR北海道の整備手抜き・脱線事故であり、またJR西日本のこうした危険な会社体質です。そして、日本の司法・裁判所がいくつかの裁判を通じてそれを許したのだということも強く記憶しておくべきです。腐った司法が鉄道の大事故を繰り返し引き起こす悪しき事例になる日が近づいています。:田中一郎)

 

9.日刊ゲンダイより

(1)若者の間でも…「政治の話をするな」日本を覆う陰鬱な空気|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/231269

(2)支持率下落が続く安倍政権 今度は対北外交でも国民にウソ(日刊ゲンダイ) 赤かぶ

 http://www.asyura2.com/18/senkyo246/msg/435.html

(3)モリカケで終わった政権が「拉致で延命」の悪辣シナリオ ( ブログバトン ) - ニュース、からみ隊 - Yahoo!ブログ

 http://qq3q.biz/KBy2

(4)作家・中村文則氏が警鐘 「全体主義に入ったら戻れない」|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/231192

 

10.「いちろうちゃんのブログ」より

(1)3つあります:(1)俳優の中村敦夫さん 朗読劇「線量計が鳴る」(毎日新聞)(2)東電幹部3人の刑事裁判中間報告(海渡雄一弁護士)(3)新潟県知事選挙を巡る議論(続き) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/3-af2a.html

 

(2)カメレオン戦略で(ニセモノ)「県民党」を装った自民党中央の手下(元国土交通省官僚)にかすめ取られた新潟県政=しかし、この選挙結果は事実上花角(ハナズミ)候補の敗北を示している + 東京都中野・杉並区長選挙 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/post-cc7b.html

 

(3)日本大学暗黒大陸(2)=この度の事件で表面化した日本大学のあり様は今日の日本の多くの大学の運営状況を象徴している:日本の大学は今こそ解体されるべきである いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/post-60d9.html

==================================

 

「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(第92回目)「昨今の放射線被曝をめぐる議論(その10=ゴマカシと隠蔽と不作為で「安全」がPRされる日本の放射線被曝論」をお送りいたします。

 

福島第1原発事故後、日本の放射線被曝に関する政府や原子力ムラ・放射線ムラの説明はグロテスクなまでにおかしくなり、私たちが批判してきた国際放射線防護委員会(ICRP)や「国連科学委員会(UNSCEAR)」、あるいは国際原子力機関(IAEA)などの議論よりも、更にひどい内容に転落しています(たとえば福島原発事故をめぐる裁判で、被告の国が国際的に常識とされている放射線被曝のLNT仮説を否定し、低線量被曝はまるで安全であるか、全く気にする必要のないものであるかのような抗弁をしているなど)。

 

それでいて、放射線被曝の人体への影響や、放射線被曝と毒性化学物質やナノサイズ金属などとの相乗毒性効果などについて、あるいは放射能汚染の生物生態系への悪影響などについて(福島第1原発事故後は貴重なサンプルがたくさんできています)、事実解明も実証的研究もロクすっぽ行われていません。放射能が発見されておよそ100年近くがたっているというのに、放射能や被ばくのことについては肝心なことが、定性的にも定量的にも、わからないまま放置されているのです。原子力や核兵器の推進に妨げになるからです。

 

(関連)「子ども脱被ばく裁判」で明らかになった重要なこと3つ:(1)責任棚上げで被害者に牙をむき始めた被告・国 (2)ホット・パーティクルについて有識者2人が意見書 (3)初期被ばく総線量推計モデル(山田國廣氏) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/05/2-3a54.html

 

それ以上に懸念されることは、福島県をはじめ原発震災で理不尽極まる被害を受けた方々が、政府や自民党政治家たちが進める似非「復興政策」の口車に乗せられて、恒常的な低線量被曝(外部被爆・内部被曝)を軽視・無視する傾向にあるということです。福島原発事故前に法律で定められていた一般人の被ばく限度=1ミリシーベルト/年は今や完璧に無視される状態にあります。それどころか、放射線管理区域指定基準である年5.2ミリシーベルト/年でさえ軽視・無視される有様で、いまや福島県やその周辺地域では、普段の生活環境の中にいるよりも放射線管理区域として指定されている場所にいた方が被ばく量が少なくて済むという、笑えないブラックジョークの状態ができてしまっているのです。

 

福島県をはじめ原発震災で被害を受けられた方々に申し上げます。恒常的な低線量被曝(外部被爆・内部被曝)は危険です。被ばくは徹底して避けてください。特に妊婦と子どもは非常に危険です。そして被ばく回避に伴って発生する損害は、すべて加害者・東京電力や事故責任者・国に対して損害賠償を求めていきましょう。被害者全員が力を合わせて提訴していけば、この国は大きく動かざるを得なくなります。福島原発事故の集団損害賠償訴訟を百万人単位で提訴していきましょう。泣き寝入りなどする必要はありません。理不尽な形で受けた損害を賠償・補償してもらうのは当たり前の権利です。何も原発事故に限った話ではないのです。(福島原発事故の損害賠償請求の時効が2021年に来ます。それまでに提訴いたしましょう)

 

 <別添PDFファイル>

(1)2013年汚染米問題を「なかったこと」にした原子力規制委員会と秘密会議(イントロ部分)(青木美希『科学 2018.5』)

(2)福島農業 遠い再建、避難指示地域 農家4割「再開断念」(東京 2018.5.21 夕刊)

(3)「土壌測定もして! 農家の健康も守って という福島の農家の切な訴え(おしどりマコ・ケン『DAYS JAPAN 2018.6』)

(4)山菜のセシウム汚染は、今:福島 楢葉町(東京 2018.5.17

(5)山菜のセシウム汚染は今:福島 飯館村(東京 2018.5.23

(6)放射線測定 4000回不具合、福島3000台、運用5年間で(東京 2018.5.21

(7)進まぬ原発事故拠点病院整備(毎日 2018.6.15

(8)被ばく医療研修一本化、規制委、19年度に新制度(東京 2018.6.6 夕刊)

 

●(必見)診療情報を3年放置〜福島県・甲状腺検査サポート事業 OurPlanet-TV

 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2256

 

Our PlanetTVの白石さんの迫真のスクープです。必見です。「福島県民健康調査」や「甲状腺検査サポート事業」の本質をいみじくも現しています。この事業は一体誰のために、何のために行われているのかということです。私は「福島県民健康調査検討委員会」の全てのメンバーの入れ替えと、福島県立医大を事務局から外して別の組織に委託替えをすることを提案します。また、「甲状腺検査サポート事業」は、これ以外にも様々な問題点を抱えたまま放置されており、抜本的な改善が必要です。ふざけるなという話です。:田中一郎)

 

1.(別添PDFファイル)2013年汚染米問題を「なかったこと」にした原子力規制委員会と秘密会議(イントロ部分)(青木美希『科学 2018.5』)

「osenmai_kakusi_kagaku_intro.pdf」をダウンロード
 https://www.iwanami.co.jp/kagaku/top.html

 

(こうした出鱈目が原子力規制委員会の田中俊一や更田豊志という委員長を指揮者にして行われているところに深刻さがある。原子力規制委員会・規制庁は今や原発・核燃料サイクル・核利用の規制監督機関ではありません。規制委が認めたことは科学的であり大丈夫だなどとうそぶいている政治家や官僚どもは、みな「核詐欺師・被曝詐欺師」のインチキ人間達です。そもそも規制委が「原発が安全だなどとは言いません」と公言しています(が、しかし、「放射能や被ばくが安全だなどとは言いません」とは言わないでしょう。そこが物事の核心です)。騙されないようにいたしましょう。

 

2.(別添PDFファイル)福島農業遠い再建 避難指示地域 農家4割「再開断念」(東京 2018.5.21夕刊)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201805/CK2018052102000239.html

 

(関連)(別添PDFファイル)「土壌測定もして! 農家の健康も守って という福島の農家の切な訴え(おしどりマコ・ケン『DAYS JAPAN 2018.6』)

 https://daysjapan.net/

(関連)『DAYS JAPAN』の「おしどりマコ・ケン」サイト

 https://daysjapan.net/category/makoken/

 

(放射能で汚染された地域では、あらゆる産業活動をやめましょう。生産されたものが放射能で汚染され、それを消費者に販売することは、今度は被害者から加害者に転換してしまうことになります。それはちょうど水銀で汚染された水俣の魚を販売してはいけないことと同じです。また、放射能汚染地域での産業活動は、働く人自身が被ばくをしてしまい危険です。そしてこうしたことは、労働集約的で自然環境そのものを相手に仕事をする農林水産業で、より深刻です。(従事者の被ばくの危険深刻度は、おそらく林業>農業>漁業、の順ではないかと思います。外部被曝だけでなく、作業中にちりやほこりの形で放射能を吸い込む呼吸被ばくが非常に懸念されます。超危険と言われているホット・パーティクルも目に見えない形で飛び交っています。家業ができない・仕事ができない・農林水産業ができないことによる損害は、すべて加害者・東京電力や事故責任者・国に対して請求し、事故前と実質的に同じ状態に戻すことを要求いたしましょう(⇒ 他の土地で事故前と事実上同じ状態・条件で農林水産業を営む権利=再構築費用の賠償と補償)。

 

3.複線型の福島復興政策の確立に向けて 建築討論WEB

 http://touron.aij.or.jp/2017/05/3898

 

(関連)東京新聞 避難いまも174471人 死者・不明・関連死21865人震災5年 特集(TOKYO Web)

http://www.tokyo-np.co.jp/feature/tohokujisin/archive/fifth-year/list/2016031103.html

 

(一部抜粋)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(中略)このように、福島県において、震災関連死や震災関連自殺が多いことは、原発避難生活の過酷さを示していると同時に、福島復興政策が一人ひとりの被災者の生活再建をしっかりと支えるものになりえていないことを示している。震災関連死や震災関連自殺は、復興の過程において発生した死であり、復興政策のあり方によっては防ぐことができた可能性のある死である。東日本大震災および福島原発事故からの復興に向けて32兆円もの予算が確保され、さまざまな事業が進められている。この膨大な復興予算にもかかわらず、震災関連死や震災関連自殺をとめることができないのである。復興予算の使い方が間違っていると言わざるを得ない。

 

(中略)被災自治体にしてみれば、こうした厳しい現状に直面しているのであるから、本来、復興計画を見直すことが急務の課題となるはずである。しかし、そうした動きがほとんど見られないのは、避難指示の解除後における国の復興政策が被災地の実情に即していないことを反映してのことである。商業環境一つをとっても、ゼロどころかマイナスからのスタートになる原子力被災地では、市場原理がきちんと働くはずがなく、「私有財産の形成に公費の支出は認められない」との原則を適用したままでは、復興に向けた足がかりさえ見いだせない。

 

(中略)しかし、被災地の現状は上述の通りである。そのような中で、「復興」だけが進んでいる。現在の福島復興政策のもとでは、被災者が望むことと、福島復興政策がめざしていることには食い違いがあって、「復興」が進めば進むほど、被災者にとって「復興」はどんどん疎遠なものになっていくという構図がある。福島復興政策の転換は、この「復興」の流れを加速化するものであり、被災者は、生活再建どころか、避難生活さえままならない状況に追い込まれてゆく。

 

原子力災害は、原因者の存在、被害の広域性と長期性、避難の広域性と長期性をその特質とする。被害と避難が広域かつ長期におよぶため、被災者が生活再建を望む場所は被災地とは限らない。被災者や被災地の実態をしっかりと把握すること、そして、そこから、一人ひとりの生活再建に向けた政策をつくり、実行していくという、「普通のこと」が求められている。帰還か長期避難か移住かにかかわらず、住宅、雇用、健康管理、医療・福祉、賠償など、あらゆる面で、被災者一人ひとりの意思の実現を保障する複線型の福島復興政策を確立することが求められている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

(非常に重要かつ貴重なレポートです、是非ご一読ください。私はとりわけ、このレポートの中に出てくる「震災関連死」と「震災関連自殺」のグラフに注目しました。:田中一郎)

 

4.天然の山菜・キノコは最も信頼がおける放射能環境モニターです

 楢葉町や飯館村には人は住めないことが、この山菜の放射性セシウム測定で推測できます。福島県外で申し上げておくと、東は青森市、西は静岡県の富士山の西側から清里・野辺山・佐久・小諸・中野と、それ以北は信濃川沿いまでが、天然山菜・キノコの100ベクレル/kg規制値を超えた地域です。この広範囲な地域が「放射能汚染地帯」と考えていいと思います。用心が必要です。天然のものは野生動物(ジビエ等)も含めて採取して食べない方がいいでしょう。山菜やキノコに限らないと思います(何にどんな放射性核種が滞留・蓄積しているのかは日本の行政が調べないのでわからないのです)。

 

(1)(別添PDFファイル)山菜のセシウム汚染は、今:福島 楢葉町(東京 2018.5.17

 http://genpatsu.tokyo-np.co.jp/page/detail/715

(2)(別添PDFファイル)山菜のセシウム汚染は今:福島 飯館村(東京 2018.5.23

 http://genpatsu.tokyo-np.co.jp/page/detail/726

 

(関連)<福島モニタリングポスト>規制委の撤去方針に地元から異論「可視化で安心感」河北新報

 https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201805/20180528_63008.html

(関連)(別添PDFファイル)放射線測定 4000回不具合、福島3000台、運用5年間で(東京 2018.5.21

 https://www.nikkansports.com/general/news/201805210000255.html

 

(田中一郎コメント)

 行政が用意する放射能測定などはこんな調子です。原発敷地内のモニターでさえ事故時にはまともに機能しないのですから、一般の地域住民のために設置されたモニターがまともに機能するなどとは思わない方がいいでしょう。政府も原子力ムラも、地域住民の命と健康のことなど歯牙にもかけていない=ただ集団で原発に反対をされたら困るくらいにしか考えていませんから当然の結果です。放射能測定器は一家に最低一台は備え付けておきましょう。

 

また、原子力規制委員会・規制庁は、原発過酷事故時にはSPEEDIのデータなどではなく、環境測定モニターの実測値で判断して避難指示を出すなどと言っておりますから、こんなものもアテにしてはいけません。逃げ遅れて猛烈な放射線被曝にさらされ、身動きが取れなくなる可能性が高いといえます。原発・核燃料サイクル施設が事故だと耳にしたら、直ちに可能な限り遠くに逃げましょう。一刻も早くです。安定ヨウ素剤を入手しておいて服用しながら逃げるのがいいと思います。極力、野外に出ないようにいたしましょう。

 

全く腹立たしいのですが、これが原発帝国・日本での自己防衛の基本です。かようなことまでして、何で「たかが電気」をつくる必要があるのでしょう。電気をつくる方法はほかにも山ほどあります。まったくバカ丸出しですが、これは有権者・国民のみなさまが自民党や公明党や、その他の補完野党(日本維新や国民民主党など)に選挙のたびに投票をするか、さもなくば投票に行かない結果、こうなっているのです。原発・原子力は愚かしい政治の力だけで動いています。政治を変えましょう。そのために投票行動を変えましょう。

 

5.ウソで塗り固めた復興庁パンフ『放射線のホント』 山田耕作、渡辺悦司

 http://www.torikaesu.net/data/20180524_yamada_watanabe.pdf

 

(サイトUP) ウソで塗り固めた復興庁パンフ『放射線のホント』 山田耕作、渡辺悦司 どうしても取り返すために

 http://blog.torikaesu.net/?eid=74

 

(関連)二宮ゆき子 - まつのき小唄

 https://www.youtube.com/watch?v=G_FYYzv-lMo

 

(この曲の4番「♪ウソウソ、ウソよ、みんなウソ、・・・♪」が原子力ムラ・放射線ムラと自民党・原子力ムラ代理店政府のテーマソングです。みなさまご一緒に、集会や自民党都道府県連事務所の前で合唱してみてはいかがでしょうか? :田中一郎)

 

6.20180527 UPLAN 国連人権理事会発言者による報告会「東電福島原発事故と私たちの人権~世界に伝えた母たちの願い・子どもたちを被ばくから守って!」 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=HmDU99AWLj8&t=4s

 

7.被ばく医療体制

 放射線被曝に治療方法はありません。放射線で傷つけられたら治す方法はないのです。不治の病のようなものです。しかも、放射線被曝による健康被害は回復しませんから、累積被ばく量が増えるにつれ症状がひどくなっていきます。また、放射線被曝は遺伝子やエピジェネティクス・メカニズムを傷つけることにより子々孫々まで遺伝していきます。だからこそ、人間がその五感に感じないとしても、恒常的な低線量被曝(外部被爆・内部被曝)は危険であり、徹底して避けて、逃げて、退けることが重要であると申し上げています。政府や原子力ムラ・放射線ムラの口車に乗って、放射能や放射線被曝を甘く見ることは、いずれ取り返しがつかない、永遠に修復不可能な健康障害をもたらすことになることが懸念されます。

 

翻って、下記のような記事は、決して放射線被曝の被害を受けた方のために行われているものではありません。治療方法がないのですから、体制をつくったところで事態はよくならないのです。(1)は「高度被ばく医療センター」に指定された組織が、自分たちの研究に役に立ちそうな患者以外をシャットアウトするために設ける仕組みであり、(2)は、放射線被曝医療の現場を思想統制し、放射能や被ばくの危険性が、世論への影響力の大きい医師や医学者たちによって広がらないようにするための「思想統制・教育統制」にすぎません。

 

原子力ムラ・放射線ムラは、こうした布石を打つことで「放射能安全神話」「被ばく安心神話」を「原発安全神話」に代わって構築し、「原発との共存政策」から「原発過酷事故との共存政策」に転換していこうとしているのです。ここでも騙されてはいけないのです。騙されれば、やがて彼らに(時間をかけてゆっくりと)殺されることになるでしょう。

 

(1)(別添PDFファイル)進まぬ原発事故拠点病院整備(毎日 2018.6.15

 https://mainichi.jp/articles/20180615/ddm/013/040/017000c

(2)(別添PDFファイル)被ばく医療研修一本化 規制委19年度に新制度(東京 2018.6.6 夕刊)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201806/CK2018060602000267.html

 

8.その他

(1)<福島・飯舘村>募集停止の相馬農高飯舘校 村立高化、拙速で頓挫 開校ありきの計画に甘さ(河北新報) - Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180605-00000023-khks-pol

(2)<福島第1原発事故>飯舘村で放牧再開 畜産再生へ前進(河北新報)Yahoo!ニュース

 https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201805/20180524_62002.html

(3)広野、楢葉の児童が芝生苗植え 7月一部再開のJヴィレッジ  県内ニュース 福島民報

 http://www.minpo.jp/news/detail/2018050951423

(4)原発の汚染廃棄物 宮城・石巻市「10月から試験焼却へ」処理費用25千万円(仙台放送)Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180611-00010005-oxv-l04

(5)放射性物質、東京湾奥部に集積 原発事故で放出 - 共同通信

 https://this.kiji.is/380261907120178273

草々

 

 

2018年6月17日 (日)

消費税増税を無理やり押し通すためのバラマキ=幼保無償化・大学教育無償化にみる「普遍主義的政策」の誤謬:無理に「普遍主義」にしなくていいから、もっと丁寧に制度設計しろ!

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)

 

常々私から申し上げてきた「普遍主義的政策」の典型的「悪しき事例」が自民党から出てきましたので、簡単にご紹介しておきます。下記の2つの記事をご覧ください。

 

(1)(別添PDFファイル)幼保無償化で負担軽減額試算、高所得世帯の恩恵、低所得の5倍に(東京 2018.6.14

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201806/CK2018061402000157.html

 

(関連)東京新聞 幼保無償化「高所得者に恩恵」国民・山井氏試算 政治(TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201806/CK2018060702000129.html

 

(2)(別添PDFファイル)進まぬ大学改革、無償化先行懸念、生活支援額・使途など詳細は先送り(東京 2018.6.14

 「musyoukasenkou_daigakukyouiku.pdf」をダウンロード



(田中一郎コメント)

 幼保無償化の方は、既にたくさんの方がおっしゃっていますが、こんなことよりも公設の認可保育所の数をもっと徹底して一気に増やせばいいだけの話です。待機児童が基本的にいなくなるまで、短期間で大きく予算を投入して取り組めばいい。オリンピック、万博、カジノ、オスプレイ、陸上イージス、原発支援などをやめれば、予算は容易に確保できます。

 

 その場合、保育所の場合にはハードだけではダメで、保育士さんの数も一気に激増させなければいけませんので、その給与や処遇の抜本改善のための予算が大きく必要になります。また、よせばいいのに株式会社など、民間参入を認めてしまっていますから、その中にはひどい運営費の使い方をしているところがあるので、この規制もしっかりやらないといけません。(別添PDFファイル:職業としての保育園(上)(下)(一部抜粋)(小林美希『世界 2018.2』)をご参照ください。いいレポートですので図書館等で原本を是非ご覧になってみてください)



(関連)職業としての保育園(上)(一部抜粋)(小林美希『世界 2018.2』)  「kobayasi_hoikuen_sekai_ue.pdf」をダウンロード


 しかし、そうした政策は自民党からは出てこないでしょう。なぜなら、あのゴクツブシのゴロツキ集団は保育環境の改善など念頭になく、ただ消費税増税をどうやって有権者・国民に飲み込ませるか・押し付けるかしか考えていませんから、おのずと「たくさん自民党の票をとれる方法で、かつ消費税増税分が保育改善に回る金額を極力少なくする(軍拡など他のことに使うため)」ということを本音で考えているからです。こんなものにダマされてはいけません。山本太郎氏が言うように、まさに「消費税サギ」ですから。

 

 それから、大学教育無償化の方は対象者の範囲が狭すぎます。もっと広く多くの学生が恩恵を受けられるようにすべきです。全くセコイかぎりでしょう。こちらもオリンピック、万博、カジノ、オスプレイ、陸上イージス、原発支援などをやめれば、予算は容易に確保できますし、また、大学の研究費削減などもやめるべきですし、削った金で軍学共同を進めるような予算の付け方は特にやめるべきです(防衛装備庁の「安全保障技術研究推進制度」)。

 

 しかしそれ以上に、学生への支援である無償化に、大学改革の「条件」をつけるというのは本末転倒です。大学自治侵害で、やってはならないことでしょう。大学側ももっと怒らないとだめです。特に、大学の外側から=産業界などから、金儲けを推進するような連中を大学経営の中枢に入れろなどと無理難題を押し付けているようですから、ふざけんじゃねえ、という話です。大学教育の改善を図るためには、上記で申し上げた大学への交付金削減をやめることに加えて、私は大学入試をもっと厳しくして、基礎学力のない学生は大学に入れないようにしなければいけないのではないかと思います。

 

そのためには試験科目をもっと増やさないといけないでしょう。大学生なのに、中学レベルの数学や理科の学力もない、日本や世界の歴史(特に近現代史)を知らないどころか、日本国内の地理・地名さえ頭に入っていないような学生がわんさといるというのは日本くらいではないですか? 大学の授業がくだらないのは今に始まったことではなく、教授どもが反省をすればいいのですが、それ以上に、学生のレベルが低すぎるような気が私はしています。以前、ある私学(大学)の先生から、自分の授業が「学級崩壊」のようなことになっているのだけれど、それを厳しく対処することさえ大学当局からストップがかけられている(顧客である学生の親とモメたくない)と嘆いておられました。

 

 いずれにせよ、この2つの政策(幼保無償化と大学教育無償化)は実に内容が出鱈目でお粗末な「普遍主義的政策」です。なにも無理して「普遍主義」にする必要などありません。今、現場が必要としているポイントをしっかり押さえ、それに適切に対処できる政策を、丁寧にきちんと考えることが重要です。松尾匡氏をはじめ、普遍主義的政策論者やベーシックインカム論者に対して厳しく申し上げなければいけない点です。

 

(関連)20180614 UPLAN【前半】田中一郎「政権交代の政策論的アプローチ」 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=Vr-8PHrYkJA&t=5s

 

(ここでも上記と同趣旨の話をしております、ご参考までに)

草々

 

笑止千万! 前原誠司 「All for All」再び=平成の小早川秀秋が、自称「敗北者」の井出英策らとともに、またぞろ消費税増税の陰謀を画策、巨額税逃れを見逃して何が「支え合いの社会」だ

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)

 

●(別添PDFファイル)前原氏 All for All 再び、勉強会を再開 野党結集狙う?(朝日 2018.6.16

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13542403.html

 

(関連)「学者生命賭けた戦いに負けた」民進支持の井手氏嘆く:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/ASL2J63TBL2JUTFK01T.html

 https://www.asahi.com/articles/photo/AS20180216005594.html

 

(関連)(別添PDFファイル)佐高信の新・政経外科:立憲民主党の失格幹事長、福山哲郎へ(『週刊金曜日 2018.3.30』)

 http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2018/04/17/sataka-21/

 

(一部抜粋)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(中略)14日夜に東京都内であった勉強会には約10人が参加した。政策を提唱した慶応大の井手英策教授(財政社会学)や前原氏、旧民進の同僚議員のほか、昨年秋の衆院選で初当選した旧希望の党の新人議員数人や作家の佐藤優氏も加わった。3回目のこの日は企業の税負担などについて議論した。

 

 井手氏の政策の柱は、消費増税などで得た税収を全世代向けの生活保障に充て、国民全体で支え合う社会をめざすというもの。旧民進の基本政策に位置づけたが、衆院選での大敗で前原氏が表舞台から追われ、井手氏も自らを「敗北者」と呼び、政策は「政治的に終わった」とみられた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

(田中一郎コメント)

 化けダヌキ女=小池百合子に騙され(たのか騙しあったのかは???)、天下分け目の大戦(おおいくさ)で「寝返り」を打ち、友軍総崩れ・大敗北を導いた平成の小早川秀秋こと、元祖「口先やるやる詐欺」の前原誠司が、先般は京都府知事選挙で愚か者の立憲民主党幹事長=福山哲郎とともに、敗色濃厚だった自民党の推す候補者を応援して、かろうじて当選させアベ政権の延命を図っている。その徹頭徹尾、反有権者・反国民丸出しで、自民党政治の補完物に徹している人物が、またぞろ再び「All for All」などとうそぶいて、ロクでもない連中と談合しながら復活のチャンスを狙い始めたというのがこの記事だ。

 

そのロクでもない策動に、なんと「学者生命賭けた戦いに負けた」と自称して、心の底から反省をしていたはずの井出英策とかいう世間知らずのお人好し学者が、再びそのピンボケ理論とやらを持ち出して、このよからぬ連中の接着剤役を買って出ようとしているようだ。そこには、あのニセモノ雄弁家の佐藤優まで加わっているという。あきれて開いた口が塞がらないとはこのことだ。(この井出英策とかいうピンボケ学者だが、またぞろかようなことを前原誠司とやっているということは、言われているような「世間知らずのお人好し」などではなく、「一枚上手のズルダヌキ似非学者」かもしれないな!?)

 

井出英策にしろ、佐藤優にしろ、もっと他にやるべきことがあるであろうに、また、相手にすべき政治家は他にもいるだろうに、よりによって前原誠司とは、いやはやだ。バブル崩壊以降の日本の政治は万事こんな調子で、ロクでもないことをしでかして失敗をした連中に助け舟を出す、もう一方のロクでもない連中がいて、それにまた何度も何度も騙されてついていくアホウの有権者・国民も少なくなく、同じようなバカバカしい失敗をくり返しながら、どんどんとめどなく、この国は「政治主導」で経済や社会が転落の一途をたどってきたのである。この記事にある連中の口車に乗れば、それをまた繰り返すだけの話であることは申し上げるまでもない。アホらしくて見てられるかということだ。

 

曰く「井手氏の政策の柱は、消費増税などで得た税収を全世代向けの生活保障に充て、国民全体で支え合う社会をめざすというもの」だとか。巨大企業が毎年、労働者を低賃金・劣悪労働条件でこき使って巨額の利益を上げ400兆円を超える内部留保をため込みながらも、租税特別措置を含むさまざまな税優遇措置を享受して、あるいは巧みに裏金作りを行ってそれをタックスヘイブンなどに隠して、まともに納税をしていないというのに、また、巨額な資産に加えて毎年、巨額の所得を得ていながらも、その資産や所得をタックスヘイブンなどに隠し、所得税どころか相続税・贈与税でさえまともに納税しようとしない富裕層・資産家が後を絶たないというのに、我々シモジモ・貧乏人に対しては、消費税の税率をこれからも引き上げていくから、しっかり払えよ、そうしたら、少しくらいは社会保障に還元してやるぞ、という政策を展開して、それが「All for All」なんだそうである。

 

まあ、言ってみれば、税金を払わない大企業や富裕層・資産家のために、生活苦に追われる貧乏人たちが消費税を搾り取られて、それで日本の経済や社会を維持していく、大企業や富裕層・資産家たちを支えていく、それが「All for All」というものだ、ということなのだろう。それも言うなら「All for All except Poors」とでも言えばいい。いずれにしても、アホらしい限りだ。巨額税逃れを見逃して何が「支え合いの社会」だ! 寝言は寝て言え! である。

 

(だから、あの時、前原誠司の首を打ち落とし政治生命を絶っておけ、と申し上げていたのだ。民進党が除名処分にすればよかったということだが=していない、ということは、民進党もまた前原誠司と大差がない連中の集まりだということであり、更に、この前原誠司をかくまう国民民主党などは野党の体をなしていないということだ。有権者・国民をバカにするのもいい加減にしろ!)

 

(関連)(別添PDFファイル)約束が違う! 消費税サギ!!(山本太郎 2018.6

「syouhizei_sagi_yamamototarou.pdf」をダウンロード

(関連)税金を払わない巨大企業-富岡幸雄/著(文春新書)

 http://urx2.nu/KAJU

 

(関連)20180614 UPLAN【前半】田中一郎「政権交代の政策論的アプローチ」 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=Vr-8PHrYkJA&t=3s

 

人をだます奴はもちろん悪いけれども、何度も何度もだまされる方も、やはり問題が多い。動物だって学習効果というものがあり、一度痛い目に合えば、次からはそれを避けて通る本能的な習性がある。それさえも日本の有権者・国民が、納税者ができないというのなら、そりゃ動物以下・家畜以下の生き物だから、そのようにコケにされても、いたしかたないということになる。上記の朝日新聞記事で伝えられた前原誠司や井出英策らのふるまいは、まさに私たち一般の有権者・国民を甘く見て、家畜以下並みに扱っているということになるのではないか。アホらしいだけでなく、怒りがこみあげてくる。

 

(関連)騙される側の責任(伊丹万作氏の抜粋)孫崎 享 赤かぶ

 http://www.asyura2.com/13/senkyo150/msg/537.html

草々

 

 

2018年6月16日 (土)

(報告)(6.14)「(医療現場から見る)日本の医療政策と厚生労働省=どこにどのような問題があるか」(西尾正道氏)(オルタナティブな日本をめざして:第12回新ちょぼゼミ )

前略,田中一郎です。

 

去る614日(木)、たんぽぽ舎におきまして「(医療現場から見る)日本の医療政策と厚生労働省=どこにどのような問題があるか」(西尾正道氏)(オルタナティブな日本をめざして:第12回新ちょぼゼミ)」を開催いたしました。多くのみなさまにおいでいただき心より感謝申し上げます。以下、当日の録画や資料をまじえて簡単にご報告申し上げます。

 

●(イベント情報)(6.14)「(医療現場から見る)日本の医療政策と厚生労働省=どこにどのような問題があるか」(西尾正道氏)(オルタナティブな日本をめざして:第12回新ちょぼゼミ)

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/03/12-ec55.html

 

 私たちの大切な命と健康を守る医療・医薬品政策、食品の安全や公衆衛生、あるいは保育や老人介護、そして各種社会保障制度などを所管している厚生労働省ですが、戦後日本の厚生行政の歴史は失敗の連続でした。古くは公害やたびたびの薬害事件、あるいは食品事件や医療事故などがあり、昨今では原発事故後の被ばく政策があります。また、規制緩和などの市場原理主義的政策やTPP協定などにより、食の安全と表示がないがしろにされそうです。そして、健康保険・介護保険制度や医療・医薬品政策に関しては問題が山積みで、財政的な問題も重くのしかかってきております。今回は、長く医療現場におられて厚生労働省の政策・行政にお詳しい西尾正道(独)国立病院機構北海道がんセンター名誉院長に「医療政策と厚生労働省」と題して、日本の医療現場の現状と、どのような問題があるのかを、お話をいただくことにいたします(なお、最初の45分間くらいで事務連絡の他、田中一郎から「政権交代の政策論的アプローチ」の概要をご説明いたします)。

 

講師:西尾正道(にしお まさみち)さん                   

(独)国立病院機構北海道がんセンター名誉院長

札幌医科大学卒業、国立病院機構北海道がんセンターに39年間勤務、 

現在、同院名誉院長(2013年より)、「市民のためのがん治療の会」顧問

認定NPO 法人いわき放射能市民測定室「たらちね」顧問

「関東子ども健康調査支援基金」顧問

 

1.田中一郎「政権交代の政策論的アプローチ」と今日の政治の最前線HOT情報より

 今回は5月24日の新ちょぼゼミで私がお話申し上げたことの「続き」です。

 

●(前半)20180614 UPLAN【前半】田中一郎「政権交代の政策論的アプローチ」YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=Vr-8PHrYkJA

 

(前回)20180524 UPLAN【前半】田中一郎(オルタナティブな日本を目指して)現下の情勢を踏まえた政権交代への「政策論的アプローチ」YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=SyUUllXZy9Y

 

 <当日資料:別添PDFファイル>

(1)「オルタナティブな日本を目指して」レクチャーMEMO(田中一郎 2018.5.24

「alternative_lecture_memo.pdf」をダウンロード
(2)市民がつくるオルタナティブ日本の政権構想(素案:加筆修正)(2018524日)

「siminn_policy_manifesuto.pdf」をダウンロード
(3)山本太郎が実行したい3つの提案(20186月)

「yamamototarou_3_policy.pdf」をダウンロード
(4)日本の左派がとるべき道:欧米反緊縮左翼台頭の背景とその政策(一部抜粋)(松尾匡『週刊金曜日 2018.5.18』)

「matuosann_economic_policy.pdf」をダウンロード
(5)特集ワイド:国民に恥じぬ立法府に、ばっちりまとまれば選挙で野党も勝つ(辻元清美
毎日 2018.5.21 夕刊)チェック付

「tujimotosann_interview.pdf」をダウンロード
  https://mainichi.jp/articles/20180521/dde/012/010/015000c

 

2.西尾正道(独)国立病院機構北海道がんセンター名誉院長 ご講演

 非常に興味深い、他では聞くことができないお話をお聞きしました。参加できなかったみなさまは当日の録画や資料をご覧ください。

 

20180614 UPLAN【後半】西尾正道「(医療現場から見る)日本の医療政策と厚生労働省=どこにど のような問題があるか」YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=HL1l-UoJrSw

 

 <当日資料:別添PDFファイル>

(1)配布資料①(医療問題)

「rekime_nisiomasamiti_sensei_1.pdf」をダウンロード
(2)配布資料②(健康問題)

「rekime_nisiomasamiti_sensei_2.pdf」をダウンロード
(3)配布資料③(本紹介)

「rekime_nisiomasamiti_sensei_3.pdf」をダウンロード

 <西尾正道先生のご著書>

(1)患者よ、がんと賢く闘え! 放射線の光と闇-西尾正道/著(旬報社)

 http://urx2.nu/KhhE

(2)被ばく列島 放射線医療と原子炉-小出裕章/〔著〕 西尾正道/〔著〕(角川新書)

 http://urx2.nu/KhhG

(3)がん患者3万人と向きあった医師が語る正直ながんのはなし 賢く生きるために知っておきたい放射線の光と影-西尾正道/著(旬報社)

 http://urx2.nu/KhhJ

(4)(おすすめ)放射線健康障害の真実 がんセンター院長が語る-西尾正道/著(旬報社)

 http://urx2.nu/KhhM

 

 <関連サイト>

(1)西尾正道 IWJ Independent Web Journal

 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E8%A5%BF%E5%B0%BE%E6%AD%A3%E9%81%93

(2)「TPP恥ずかしくないのか!党としてウソをつく」西尾正道 参考人12-2参院・TPP特別委員会 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=wNPaytFjTUI

(3)西尾正道・意見陳述内容 泊原発の廃炉をめざす会

 http://tomari816.com/blog/?page_id=1068

(4)医の倫理の基礎知識|医師のみなさまへ 公益社団法人日本医師会

 http://www.med.or.jp/doctor/member/kiso/d20.html

(5)日本におけるがん登録の現状と課題(三神一哉,三木恒治:京都府立医科大学大学院医学研究科泌尿器外科学)

 http://urx2.nu/Khi6

(6)市民のためのがん治療の会

 http://www.com-info.org/medical.php?ima_20171226_nishio

 

 <今後の予定>

●(予約優先)(7.5)(カネコノミクスが導く)日本経済再生への道:金子勝慶應義塾大学名誉教授(オルタナティブな日本を目指して:第13回新ちょぼゼミ) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/05/13-455c.html

 

●(7.30)「国際原子力マフィアと放射線被曝をめぐる国際情勢」(川崎陽子さん)(オルタナティブな日本をめざして:第14回新ちょぼゼミ ) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/14-b4eb.html

 

●(8.20)オルタナティブな日本をめざして(第15回):「原発はどのように壊れるか:金属の基本から考える」(井野博満東京大学名誉教授)

●(9.10)オルタナティブな日本をめざして(第16回):「グローバル資本主義を乗り越える日本の食料・農業政策」(安田節子さん)

(いずれもいつも通りです:午後5時半開場、午後6時~9時過ぎ、会場はタンポポ舎(水道橋))

草々

 

2018年6月15日 (金)

「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(91):原子力、無理が通れば、道理が引っ込む

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

(最初に若干のことです)

==================================

1.国会議事堂前:「安倍政権は退陣を」集会に2万7000人 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180611/k00/00m/010/015000c

 https://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-735969.html

 

2.原発を停止・廃止し再生エネルギーへの転換を 原発ゼロ基本法案の制定をめざす市民のつどい

 http://www.labornetjp.org/EventItem/1528175324939matuzawa

 

3.福島・浪江町:馬場町長が辞表提出 健康問題が原因 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180613/k00/00e/040/216000c?fm=mnm

 

(関連)福島・浪江町長選:「希望の牧場」代表の吉沢氏が出馬へ 河北新報オンラインニュース

 https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201806/20180610_61035.html

 

4.福島第2原発:「廃炉を検討」 東電社長、内堀知事に - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180614/k00/00e/040/236000c?fm=mnm

 

(関連)福島知事「第二原発の廃炉を」世耕大臣に要請(テレビ朝日系(ANN))Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20180607-00000068-ann-bus_all

 

(その後は下記の通り)

●朝日新聞

*福島第二、全基廃炉へ 東電社長表明 費用計2800億円:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13540743.html?ref=nmail_20180615mo

*(時時刻刻)福島第二の廃炉表明、思惑見え隠れ 東電:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13540697.html?ref=nmail_20180615mo

 

●毎日新聞

*東電:福島の全原発廃炉へ 第2の4基も再稼働断念 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180615/k00/00m/040/119000c?fm=mnm

*クローズアップ2018:福島第2原発廃炉へ 東電 現実路線に転換 再稼働 地元反発根強く 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180615/ddm/003/040/064000c?fm=mnm

 

(「新潟県知事選挙で与党候補が勝利したので柏崎刈羽原発の再稼働はほぼ確実となった、よって東京電力は、福島第2原発は捨ててもいいと判断をしたのだろう」という見方があるようです。もしそうだとしたらとんでもない話です。私はこの決断は、稼働できそうにない原発を巨額の維持費をかけて持ち続けるのがしんどくなったということではないかと思っています。そして併せて、福島県のご機嫌を取ることで福島第1原発にたまりにたまった放射能汚染水を海に捨てようとしているのだろうと推測します。どうせこのように廃炉にせざるを得なくなるのだから、もっと早く廃炉の決心をして会社全体として脱原発で再スタートしていれば、事故後の東京電力を圧倒的多数の人は「新しい東京電力」と見なしたであろうに、この会社は事故後においてもダメ会社として再スタートしたということなのでしょう。

 

それにしても、他の電力会社の原発についても、厳しい安全審査を行えば、電力自由化の下ではすべて原発はコスト面から廃炉にせざるを得なくなるのにと私は思っています。原子力規制委員会・規制庁が原発・核燃料サイクルの規制当局として全く機能していないのです。それもそのはず、福島第1原発事故を引き起こした原因の1つである「ゆるゆる規制」を行っていた原子力安全保安院の実務幹部連中の多くが今も原子力規制庁にいて実権を握っているわけですから、さもありなんなのです。かつて福島原発告訴団がこうした原子力安全保安院幹部の刑事告発を行いましたが、不起訴処分とされてしまっています。この国は原発事故の責任一つ、自力で問うことのできない全く情けない国に転落してしまっています。「ほあんいんぜんいんあほ」の前から読んでも後ろから読んでも全く同じの組織と事実上同じ組織が、事故前においても事故後においても原発の規制管理を独占しています。許せぬ話です。:田中一郎)

 

5.質問投稿 オレたちの原子力 あたしの原子力

 http://people.jaif.or.jp/faq

 

(極度に頭の悪い人が自分の根性を曲げるために見るサイトで、信じる者は(原発・核・放射能で)殺されます。:田中一郎)

 

6.新刊書:緑風出版│Jアラートとは何か(ISBN978-4-8461-1809-9

 http://www.ryokufu.com/isbn978-4-8461-1809-9n.html

 

7.泊原発の廃炉を目指す会:北海道 & 脱原発をめざす首長会議:島根県松江市

(1)廃炉の会よりお知らせ 78日 泊原発を再稼働させない!七夕パレード

 http://tomari816.com/blog/wp-content/uploads/2018/06/20180708_parade.jpg

(2)818-19 TOMAROCK2回目&泊原発反対現地集会第7回目のご案内 泊原発の廃炉をめざす会

 http://tomari816.com/blog/?p=2361

 http://tomari816.com/blog/wp-content/uploads/2018/06/20180818_TOMAROCK_1.jpg

(3)学習会のお知らせ 脱原発をめざす首長会議

 http://mayors.npfree.jp/?p=5864

 

8.今日の大学は腐っている、今こそ日本の大学は解体されるべきである:製薬会社と大学教授「果てなき癒着」(『選択 2018_6』)より

 

●製薬会社と大学教授「果てなき癒着」【公式】三万人のための総合情報誌『選択』選択出版

 https://www.sentaku.co.jp/articles/view/17954

 

分野は違いますが、かようなことは今日の大学では多くの分野で日常茶飯であり、しかも、自浄能力をほとんど持っていないというのが実態ではないかと思われます。この記事のもととなった実態調査を徹底してやったのがワセダクロニクル(下記サイト参照)です。注目されている真実報道のジャーナリストの集団です。どんどん調べて、徹底して追及してほしい。

 

(関連)国立大にも「淘汰再編」の号砲【公式】三万人のための総合情報誌『選択』選択出版

 https://www.sentaku.co.jp/articles/view/17940

 

(諸悪の根源は自民党および文部科学省による「国立大学の大学運営交付金」の削減とその制度濫用にある。が、しかし、それに対して市民や野党議員らとの連携による決然とした対決姿勢をとることもなく、まるで「避けられぬ運命」であるかのようにとらえて「金儲けにつながる研究」や「軍産学複合体形成予算」(2015年度に防衛省が創設した「安全保障技術研究推進制度」)にしがみついて、大学ぐるみで特許獲得その他の「営利追及」に汲々とする今日の大学の姿は、学問の府・教育の場にふさわしくない醜態である。(かつて私の大学のゼミの先生は「学者とはいかに乞食たりうるか」だと豪語していました。どこまで本気だったかはわかりませんが、それくらいの気概がなければ、今日のような時代にまともな学者であり続けるのは難しいでしょう)

 

(参考)【戦争を欲する「軍産学複合体」を作らせない】 武器開発と輸出に市民の監視を 武器輸出反対ネットワーク(NAJAT)代表 杉原浩司 特定非営利活動法人 ピースデポ

 http://www.peacedepot.org/nmtr/516-05/

 

たとえば、年間数十回~百回を超える企業依頼の講演を引き受け、1千万円前後ないしはそれ以上の謝礼を受け取っている大学教授がいるという。それも一人や二人の話ではない。そして、そういう連中が、たとえば厚生労働省の中央社会保険医療協議会などに入り込み、日本の医療政策の根幹を決めているようである。腐った大学が腐った政策と癒着して甘い汁を吸うという構図なのか? 嘆かわしい限りである。(『選択』という雑誌は書店にはありません。定期購読されるか(通信販売)図書館等でご覧ください)

 

●製薬会社から医師への謝金など 年間1,000万円超が96 2,000万円超えも / 総額は266億円に 一部の医師に集中: 【特集】製薬マネーと医師(1) :ワセダクロニクル

 http://www.wasedachronicle.org/articles/docyens/e2/

 

(参考)日本大学暗黒大陸(2)=この度の事件で表面化した日本大学のあり様は今日の日本の多くの大学の運営状況を象徴している:日本の大学は今こそ解体されるべきである いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/post-60d9.html

 

9.「いちろうちゃんのブログ」より

(1)「TPP11」も「TPP12」も実質的には同じ=協定条文を読みもせず、その内容も知らないまま、アベ首相官邸の言うがままに協定批准に翼賛賛同する自民党・公明党=この「亡国集団」を政治の世界から放逐しよう いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/05/1112-0ff8.html

 

(2)最低賃金が未だに1000円にも満たず、しかも地方に不利な形で各県バラバラ賃金のサイテーの国=ニッポンは、他方で、世界でもまれにみる不公正・不公平の貧困大国でもありました + 新潟県知事選挙 近況 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/05/1000-a289.html

 

(3)(再掲・増補)カストロとゲバラ(広瀬隆氏著):キューバ革命の歴史を見る場合の最大のポイントは、彼ら革命の担い手たちが直面した最大の障害・妨害・困難とは何であったかということである いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/post-16f9.html

==================================

 

「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開の第91回目=「原子力、無理が通れば、道理が引っ込む」をお送りいたします。

 

 <別添PDFファイル>

(1)もんじゅ廃炉スタート 課題は?(東京 2018.6.6

(2)もんじゅ後継、仏 高速炉計画を縮小、日本と共同開発「緊急性低い」見解(東京 2018.6.2

(3)日仏共同 高速炉開発に黄信号、仏が計画規模縮小へ、核燃サイクルなお固執、もんじゅ失敗 反省なく(東京 2018.6.10

(4)米、プルトニウム削減要求、日本に核不拡散で懸念(日経 2018.6.10

(5)Jパワー「環境破壊企業」の強欲(『選択 2018.6』)

(6)規制委 非公開ヒアリング制限、原発施設審査の透明性確保(毎日 2018.6.7

(7)原発再稼働 事前同意拡大 6割評価、30㌔圏の全国自治体調査(東京 2018.6.7

(8)東海第2原発の安全投資資金問題、東電 半身の原電支援、官民、にじむ先送りの構図(日経 2018.6.7

(9)三菱マテ、JIS取り消し、不適合のコンクリを出荷(東京 2018.6.9

10)神鋼本社など捜索、東京地検・警視庁 虚偽表示疑い、約40年 製品データ改ざんか(東京 2018.6.5夕刊,6

 

1.(別添PDFファイル)もんじゅ廃炉スタート 課題は?(東京 2018.6.6

 http://genpatsu.tokyo-np.co.jp/page/detail/742

 

(関連)もんじゅ廃炉 30年かけ4段階で、核燃料取り出し、最初の関門(日経 2018.6.8

 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO31490280X00C18A6TJN000/

(関連)(別添PDFファイル)もんじゅ後継、仏 高速炉計画を縮小、日本と共同開発「緊急性低い」見解(東京 2018.6.2

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201806/CK2018060202000119.html

(関連)(別添PDFファイル)日仏共同 高速炉開発に黄信号、仏が計画規模縮小へ、核燃サイクルなお固執、もんじゅ失敗 反省なく(東京 2018.6.10

 http://ur0.work/Kytu

(関連)(別添PDFファイル)米、プルトニウム削減要求、日本に核不拡散で懸念(日経 2018.6.10

 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31583890Z00C18A6MM8000/

 

 <関連サイト>

(1)仏が高速炉計画縮小へ 日本協力、核燃サイクル一層見通せず:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13520615.html

(2)東京新聞 仏、高速炉計画の規模縮小 「実用化の緊急性低い」社会(TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018060101002077.html

(3)東京新聞 国内初核燃工場、廃止作業開始へ 完了に70年、国費1兆円 社会(TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018061301001363.html

(4)東京新聞 プルトニウム削減へ新指針 製造限定し増加抑制 社会(TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018061301002192.html

(5)原子力委:プルトニウム削減明記へ 電力間で消費融通促す 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180614/k00/00m/040/181000c?fm=mnm

 

(田中一郎コメント)

 特にコメントは必要ないでしょう。核燃料サイクルなど、とうの昔に破たんしている。上記610日付東京新聞の「こちら特報部」記事に書かれているようなことも、もうかれこれ20年近く前から何度も指摘されてきたことだ。原子力ムラとその代理店政府・政治家どもが、こうした批判に対して馬耳東風で「馬並み」「鹿並み」であることもまた、20年以上も前から変わらない。その核燃料サイクルの一方の大黒柱=高速増殖炉「もんじゅ」にこれまで1兆円を超えるカネをドブに捨て、得るものはゼロ & 負の遺産として手におえない放射性廃棄物が山ほど残り、そしてその解体に数千億円を再びドブに捨て、更にもう一山の放射性廃棄物を手に入れる。よくできた研究開発プロジェクトだ。

 

核燃料サイクル事業とそのための財政資金は、とうの昔に原子力ムラやその代理店政府の連中に「私物化」されており、有権者・国民や地域住民のことなどそっちのけで彼らの勝手な振る舞いが続いている。説明責任など、微塵も感じていないし、都合の悪いことは有権者・国民や地域住民には隠しておけばいいとタカをくくっている。どうせわかりゃしねえ、とばかりにだ。そして何か悪いことが起きても誰も責任をとらないのもまた「日本政治の伝統」である。要するに「わかってやっている」ということだ。有権者・国民が自民党政権を退けない限り、この状態は文字通り「死ぬまで」続く。:田中一郎)

 

2.(続き)核燃料サイクル

 上記以外の核燃料サイクル関連の記事などです。

 

20180608 UPLAN【前半第1部・院内集会】止めよう核燃料サイクル政策省庁vs議員と市民の院内集会 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=i5UiCvTB6cQ

20180608 UPLAN【後半第2部・政府交渉】止めよう核燃料サイクル政策省庁vs議員と市民の院内集会 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=W5HwC8BZNoU

 

(関連)再処理施設の廃止計画認可=完了に70年、1兆円規制委(時事通信)Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180613-00000085-jij-soci

(関連)米国 日本への特別待遇にブレーキ「プルトニウム保有量削減を」(中央日報日本語版)Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180611-00000011-cnippou-kr

 

*「三陸の海を放射能から守る岩手の会」

●東海再処理工場の高放射性廃液の早期安定化に関する質問主意書(川田龍平 2018.3.29

 http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/196/syup/s196053.pdf

●六ヶ所再処理場におけるシビアアクシデント防等に関する質問主意書と答弁書及びまとめ(永田文夫さん 2017.5.4

 http://sanriku.my.coocan.jp/170425Q&A&C193_81.pdf

 

(関連)中間貯蔵の候補地 青森は「対象外ではない」関電社長(朝日新聞デジタル)Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180611-00000050-asahi-bus_all

(関連)核燃料施設への出資報道で青森県むつ市が関西電力に公開質問(MBSニュース) - Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180611-00023022-mbsnewsv-soci

(関連)<関西電力>RFS出資報道巡り「一切ない」の回答書提出(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180613-00000046-mai-bus_all

 

(全国のみなさまには申し訳おまへんのやけど、この関西電力とかいう悪質ボケ会社もオオサカでんねん。今や私の生まれ故郷のオオサカは、情けないことにアホの都になってしもうたんです。みなさんで叩きまくったって下さい。今、福井県の西川一誠知事から言われて、若狭湾原発の使用済み核燃料を、一方では和歌山県の白浜に、もう一方では下北半島のむつ市に押し付けようとしておます。「ふざけんな」と怒鳴りつけとくなはれ! :田中一郎)

 

3.余剰プルトニウムの処分方法はMOX燃料だけではない

 核兵器解体に伴い発生する余剰プルトニウムの処分方法は、MOX燃料にして燃やす以外にも「希釈して処分」(高レベル放射性廃棄物と混ぜるなど)する方法もある。コスト的には「希釈して処分」の方が格段に割安だという。日本政府は、必要もないのに使用済み核燃料を大量に海外委託の再処理に回し、結果として47トン(原爆5000発分以上)もの使い道のない余剰プルトニウムを保有してしまっている。全くもってバカ丸出しだが、今後はこの再処理に伴う余剰プルトニウムの処理処分の問題が重くのしかかってくる。愚か極まる思考停止世代の巨大な負の遺産が未来世代に先送りされているわけだ。(余剰プルトニウムのありうる唯一の使途は核兵器製造だ)

 

(関連)特別リポート:米国悩ます核問題、行き場なき余剰プルトニウム

 https://jp.reuters.com/article/special-report-us-nuc-idJPKBN1HW05W

(関連)米国の余剰プルトニウム処分計画 (14-04-01-26) - ATOMICA -

 http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=14-04-01-26

(関連)特集ワイド:どうする余剰プルトニウム 日本は「核燃料サイクル」にこだわるが…米の「秘策」希釈処分とは - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20170313/dde/012/040/002000c

 

4.新潟県知事選挙 続報

 負けた選挙だから早く忘れようではいけません。その敗因分析をきちんとやって、今後の選挙への取組に生かすべきです。これまで申し上げてきたように、私は新潟の市民はよく頑張ったし、よく闘った、立候補してくださった池田千賀子さんには心から感謝申し上げたいと思っています。問題は池田さんの支援をしていた東京の野党各党本部であり、また新潟地元の各野党の日常的な取組にあると考えています。野党各党が、この新潟県知事選挙敗北の経験を深く反省し、ただちに日常的な取組に生かさない限り、今後の各種選挙でも負け続け、今日の安倍政権や自民党政治を転換することなど、とてもとてもおぼつかないことを心得るべきだと思います。要するに、立憲民主党や共産党などの改革野党が政権交代間近の政治情勢を創れていれば、この選挙は池田千賀子さんの圧勝で終ったであろうということです。

 

(関連)「勝てるはずの新潟」で野党が敗れた深刻理由 国内政治 東洋経済オンライン 経済ニュースの新基準

 http://urx.blue/Kzaj

(関連)新潟知事選 与党陣営「ニセ文春報道」で選挙妨害疑惑浮上|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/230939

(関連)新知事でも「柏崎刈羽再稼働」が難しい理由 原発再稼働の是非 東洋経済オンライン

 http://urx.blue/Kzao

(関連)“角栄・最後の弟子”中村喜四郎が振り返る「大接戦の新潟知事選」文春オンライン

 http://bunshun.jp/articles/-/7769

(関連)二階氏、新潟知事の慎重方針容認 柏崎原発再稼働巡り 琉球新報

 https://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-738053.html

(関連)東京新聞 原発検証「見直さず」 新潟知事、再稼働慎重路線を継承 社会(TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201806/CK2018061302000123.html

 

5.(別添PDFファイル)Jパワー「環境破壊企業」の強欲(『選択 2018.6』)

 https://www.sentaku.co.jp/articles/view/17960

 

(田中一郎コメント)

 今まで原発を動かしたこともない会社が、何故かような危険なフルMOX炉のような原発を新規に建設して無理やり稼働させようとするのだろうと、ずっと不思議に思ってきたのですが、この記事を読んで、なるほどそういうことなのかと半分は納得できました。後の半分は、それでもJパワー=電源開発の経営陣はアホウばかりで、彼らの無謀なる大間原発への思い入れは理解不能のままですが。

 

簡単に申し上げると次のようなことです。(1)電源開発は国内の大手電力会社の中でも単位発電量当たりのCO2排出量が格段に多く、会社全体としても、また政府の方針としてもCO2排出量を減らすよう圧力がかかっている、(2)政府が制定した「エネルギー供給構造高度化法」によると、小売電気事業者に対して非化石電源比率を44%以上に高めるよう要求している、(3)電源開発はこうしたことに対応するため、大型石炭火力を温存しながら(更には増設=記事によると、国内での宇部石炭火力の新設の他、インドネシアなど海外でも石炭火力を新設、しかし、高砂石炭火力の建て替えは撤回させられた)、他方で大間原発を稼働させることで、単位発電あたりのCO2排出量を「薄めてしまおう」という意図が働いている、(4)一方、電源開発の収支決算は、他の電源に比べて割安コストの石炭火力の威力が発揮され、史上最高の好決算であるという。

 

まことにふざけた話でしょう。かような会社が最も儲かるような仕組みが日本政府・経済産業省によってつくられ、日本の電力業界やエネルギー産業の構造が歪められているのです。そもそものまちがいは、発電に伴うエミッション(廃棄物・廃物)をCO2しか見ないで、原発が排出する核のゴミや使用済み核燃料、あるいは環境放出放射能や温排水などは全く無視してエネルギー政策や電力政策を考えるからおかしなことになるのです。昨今の「エネルギー基本計画」では、同じような見方で、ドイツは温暖化ガス削減に失敗したが英国は原発を使って温暖化ガス削減に成功したなどと説明して、日本は英国をモデルに考えるべきであるかのような「世論誘導」をしてみたり、また、経済産業省の役人どもは、原発を非化石エネルギーだなどとネーミングして、原発=ゼロ・エミッションだと放言しているから、そのアホさ加減に開いた口が塞がらない。

 

私は脱原発派の再生可能エネルギーへの極端な片寄りにも問題があると思っている。広瀬隆さんがよくおっしゃっているが、脱原発は原発がダメだ・放射能があるからダメだと訴えてきたのに、それがいつの間にか再生可能エネルギー礼賛にすり替わってしまっているところがよろしくないのだ。再生可能エネルギーだって、メガ・ソーラーなどは環境破壊の代名詞のようなものが多いし、巨大風力だって低周波公害や景観破壊やバード・ストライクなどを引き起こす。バイオマスに至っては、広範囲の森林をメッタ伐りにしたり、放射能で汚染された立木をバイオマス原料にしたりしている現状がある。そもそも産業構造や社会のあり様を変えることなく再生可能エネルギーで化石燃料に性急にとって代わろうという発想自体に無理がある。

 

エネルギー計画や再生可能エネルギーについては下記の2つをご覧いただければと思います。

 

(関連)再生可能エネルギーの持続可能性に関するFoE Japanの見解 | FoE Japan

 http://www.foejapan.org/energy/library/180413.html

(関連)新エネルギー戦略について(以前にお送りしたものに更に加筆修正しました) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2017/06/post-69d5.html

 

6.(別添PDFファイル)規制委 非公開ヒアリング制限、原発施設審査の透明性確保(毎日 2018.6.7

 https://mainichi.jp/articles/20180607/k00/00m/040/147000c

 

(こんなことをしても、電話でやったらおしまいでしょうに。格好だけつけてたって話にならないのよ。電力会社にヒヤリングをするのではなく、地元住民や一般市民・電力ユーザーにヒヤリングを行え! 規制当局のくせに何をやっておるのか! そもそも「公開が原則」の原発再稼働審査や新設の審査が「非公開・秘密裡」に行われ、しかもその結果も企業秘密を優先し、あちこち黒塗りだらけの文書公開をしている現状にある。明らかに原子力規制委員会設置法違反だ。:田中一郎)

 

7.(別添PDFファイル)原発再稼働 事前同意拡大 6割評価、30㌔圏の全国自治体調査(東京 2018.6.7

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201806/CK2018060702000135.html

 

(田中一郎コメント)

 函館市が大間原発建設反対の訴訟を起こしているのは、事故の際には深刻な被害を受けるので避難計画まで立てさせられているのに、その原発の建設や稼働について、まったく意見も言えず、判断の是非にも関われないことを「おかしい」と訴えているもの。他の原発の立地地域についても同様だ。立憲民主党など、脱原発を掲げる野党は、いつまでこの状態を放置しておくのか。原発・核燃料サイクル施設の稼働については、過酷事故時に影響が及ぶ範囲の全ての自治体の承認が必要である旨の新法をさっさと策定して国会に上程したらどうか。そしてそれを全国の自治体を通じて有権者・国民に問題提起していけばいいではないか。野党は何をしている!

 

(関連)(報告)(新ちょぼゼミ 「オルタナティブな日本を目指して」第3回企画)討論集会:脱原発ロードマップと新エネルギー政策 当日録画 & レジメ(201797日) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2017/09/201797-9b54.html

 

8.(別添PDFファイル)東海第2原発の安全投資資金問題、東電 半身の原電支援、官民、にじむ先送りの構図(日経 2018.6.7

 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO31465650W8A600C1EA1000/

 

(関連)東海第二安全対策、月内にも「適合」へ 規制委 再稼働は見通せず:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13529505.html

(関連)東京新聞東海第二、事故に備え 那珂市、第3の避難先確保へ茨城(TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201806/CK2018060702000162.html

 

(柏崎刈羽原発につづき、この東海第2原発についても、原子力規制委員会・規制庁は「猿芝居」を行って再稼働を認めようとしています。原子力規制など、とうの昔に崩壊しています。茨城県民は東海第2原発再稼働NO! の断固たる意思表示を示すべきです。:田中一郎)

 

9.(別添PDFファイル)三菱マテ、JIS取り消し、不適合のコンクリを出荷(東京 2018.6.9

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201806/CK2018060902000128.html

 

(関連)三菱マテ、不正隠し 最終報告時に疑い把握 JIS認証取り消 朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13532828.html?ref=nmail_20180609mo

(関連)三菱マテリアル:データ改ざん 社長が引責辞任 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180611/dde/007/020/070000c?fm=mnm

(関連)「会見開かず」社長交代で三菱マテの信頼は回復するか 毎日新聞

 https://mainichi.jp/premier/business/articles/20180612/biz/00m/010/006000c?fm=mnm

 

(「社長が引責辞任」なんて書いているけど、こいつはただ代表権を返上しただけで、依然として会長職にとどまっておるではないか。しかも、記者会見さえ開かないという。こんなものは「引責」とは言わないのだよ。それに、このインチキ会社・三菱マテリアルの製品は原発・核燃料サイクル施設にも多く使われているはずだ。こんなクソ会社、さっさとつぶせ! :田中一郎)

 

10.(別添PDFファイル)神鋼本社など捜索、東京地検・警視庁 虚偽表示疑い、約40年 製品データ改ざんか(東京 2018.6.5夕刊,6

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201806/CK2018060502000261.html

 

(関連)東京新聞 神鋼、製品データ捏造 一部製造所、検査実施せず 社会(TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201806/CK2018060602000263.html

 

(田中一郎コメント)

 ずいぶん前から機能しなくなっている検察は、「森友学園問題」の捜査で財務省や国土交通省へ入るべきところを、それを避けて(首相官邸に忖度して)、今ごろトチ狂ったように神戸製鋼にガサ入れをしている。遅いんだよ、こんなもの、証拠などとうの昔に捨てられているに違いないでしょうに。検察庁は仕事のやる気がないのなら、さっさと解散してしまえ。あとはこっちで悪人撲滅起訴の仕事を引き受けるから、お前たちは消えてなくなっていいぞ。やることといえば、無実の人を悪人にでっちあげることくらいしかできないボケどもの集団だから。ともかく検察庁に起訴権限の独占を与えるのをやめよう。新法をつくり司法民主化を再開だ。まずは検察審査会の起訴権限を「過半数議決」にしてしまおう。

 

 それと、この神戸製鋼というもう一つのクソ会社、これも三菱マテリアルとともにさっさとつぶせばいい。こんなインチキ会社はいらないのだ。もちろんこの会社のインチキ商品は国内外の原発・核燃料サイクル施設に大量に使われている。にもかかわらず、原子力規制委員会・規制庁は「改ざん40年、点検は1年」という、どうしようもない「監督方針」で、この神戸製鋼問題をやり過ごそうとしている。こっちもクソ原子力規制委員会・規制庁で、およそ日本の行政組織も大会社もクソだらけだ。

 

11.(メール転送です)4号機ポンプ事故「エアコンが効いてなかったから」!?6/11九電交渉報告

 4月の玄海3号機再稼働強行に続き、4号機の再稼働も目前に迫る中、61日、九州電力本店に対して再稼働中止を求める要請と交渉を行ってきました。私たちは4号機一次冷却材ポンプ事故について59日に抗議・質問書を提出していましたが、その説明・回答の場としてやっと設定されたものです。冒頭、「犠牲の上にしか成り立たない原発はいらない」と、再稼働の中止を求める要請書を読み上げ、九電に渡しました。4号機ポンプ事故は「エアコンが効いてなかったから、水温があがって、シール部が壊れた」などと回答しました。事故や異常などが続発したにもかかわらず、警告として受け止めず、安全神話に浸かったまま、住民の不安に真摯に向き合わない、無責任な九電の姿勢が今回も露わになりました。詳細報告はコチラから

 

◆犠牲の上にしか成り立たない原発はいらない~九電へ再稼働中止要請

 https://saga-genkai.jimdo.com/2018/06/12/a/

 

(関連)(必読)<政府交渉報告改>玄海原発3号機蒸気噴出/九電任せで何もしない規制庁 福島老朽原発を考える会 (フクロウの会)

 http://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/2018/04/post-2edd.html

 

12.その他

(1)科学の森:鬼界カルデラに最大級溶岩ドーム 被害桁違い、破局的噴火 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180614/ddm/016/040/011000c?fm=mnm

(2)経団連、中西新会長でも「モノ言う財界」になれないワケ 文春オンライン

 http://bunshun.jp/articles/-/7708

(3)山口県上関町に中国電力が2010年以来の8億円寄付(tysテレビ山口)Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180612-00000012-tysv-l35

(4)小泉元首相 浜松で脱原発訴え「できないことよりできること」(静岡放送)Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180605-00010006-sbsv-l22

 

(5)小泉元首相、原発推進派を非難=「事故反省しているのか」(時事通信)Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180605-00000132-jij-pol

(6)焦点は主要断層の評価 東北電東通原発 新規制基準適合審査申請から4年(デーリー東北新聞社)Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180610-00010003-dtohoku-bus_all

(7)柏崎原発 海水5400リットル漏れ=6号機タービン建屋新潟(時事通信)Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180604-00000082-jij-soci

(8)野党、原発ゼロへ緊急集会 法案の早期審議入り要求 - 共同通信

 https://this.kiji.is/377779297056539745

草々

 

 

2018年6月13日 (水)

3つあります:(1)俳優の中村敦夫さん 朗読劇「線量計が鳴る」(毎日新聞)(2)東電幹部3人の刑事裁判中間報告(海渡雄一弁護士)(3)新潟県知事選挙を巡る議論(続き)

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

(最初に若干のことです)

==================================

1.(天声人語)日高六郎さんを悼む:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13534448.html?ref=lettermail_0611_arti_mycate

 

上の3冊が最近の日高さんの著書で、下の3冊が日高さんのナツメロ著書です。私は若いころ、この日高さんのナツメロ文献をよく読みました。日本の良心・良識を代表しておられるような方で、ご逝去が惜しまれます。この20年くらいで、自分が若いころから私淑も含めて「師」と仰いできた方々が次々と亡くなられていきます。何だか人生のはかなさというか、寂しさというか、何か心がしめつけられるような思いがしています。

 

(関連)日高六郎・95歳のポルトレ 対話をとおして-日高六郎/〔述〕(新宿書房)

 http://urx.red/Kx2c

(関連)日高六郎セレクション-日高六郎/著 杉山光信/編(岩波現代文庫)

 http://urx.red/Kx2f

(関連)私の憲法体験-日高六郎/著(筑摩書房)

 http://urx.red/Kx2a

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(関連)戦後思想を考える-日高六郎/著(岩波新書)

 http://urx.red/Kx2g

(関連)自由からの逃走-エーリッヒ・フロム/〔著〕日高六郎/訳(東京創元社)

 http://urx.red/Kx2i

(関連)1960年5月19日-日高六郎/編(岩波新書 青版)

 http://urx.red/Kx27

 

2.六ヶ所村村長選挙 遠藤順子さんはこんな方です - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=PImPVyvdxpQ

(最初は英文ですが、そのあといろいろ出てきます)

 

3.ニュース女子:「注意と配慮欠いた」MX認める - 毎日新聞

 http://mainichi.jp/articles/20180612/k00/00m/040/075000c

(いまだに居直っているのは番組を制作したDHCとその子会社、それに当時の放送出演者???)

 

(関連)TOKYO MXが『ニュース女子』打ち切りも他局やネットで番組続行! “DHCがバックにいると開き直る出演者|LITERA/リテラ

 http://lite-ra.com/2018/03/post-3833.html

 

4.何をやっとるのか安倍晋三、海外に出て行ってもやっぱり「丸出駄目夫」

 内政は出鱈目の限りですが、外交もまたアホ丸出し、世界に向けて恥さらしの連続です。この首相は日本という国を三流以下に陥れるどうしようもないガラクタ人士です。一刻も早くやめさせましょう。

 

(1)(別添PDFファイル)Where is ABE? やっぱり「カヤの外」か、マクロン仏大統領が投稿した写真が物議(日刊ゲンダイ 2018.6.12

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/230940

(2)安倍首相大慌て!トランプ心変わりの深刻度 外交・国際政治 東洋経済オンライン 経済ニュースの新基準

 http://urx.red/Kx1U

(3)米朝首脳会談 安倍首相は舞台に立てぬまま外交的敗北

 http://urx.red/Kx1Z

(4)(別添PDFファイル)新潟県知事選でもなりふり構わず掟破り、安倍政権に日朝会談などできるのか(日刊ゲンダイ 2018.6.12

 http://www.asyura2.com/18/senkyo246/msg/166.html

(5)(別添PDFファイル)財務省文書改ざん、不起訴・甘い処分、膿残ってますけど、国民不信「いいかげん辞めて」(東京 2018.6.5

 http://a-tabikarasu.hatenadiary.com/entry/2018/06/05/123000

 

5.「いちろうちゃんのブログ」より

(1)本日(6/8)のいろいろ情報です:(1)カストロとゲバラ-広瀬隆/著(2)ネトウヨの正体とは(3)蓮池兄弟 拉致問題について語る(4)滋賀県知事選挙 他 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/--a14a.html

 

(2)1985年群馬県上野村の御巣鷹山に墜落した日航ジャンボ機123便は、「事故」ではなく「事件」、それも自衛隊や在日米軍が関係する国家犯罪事件だった可能性がある=衝撃の新刊書ご紹介 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/1985123-f1dd.html

 

(3)豊洲TOXICスキャンダル(27):小池タヌキの「築地は守る・豊洲を生かす」とは「築地は捨てる・豊洲はゴマカス」だった=築地市場は都民の宝・日本の誇り=築地市場を守ろう! いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/05/toxic27-18e1.html

==================================

 

1.(別添PDFファイル)舞台から原発問う、俳優 中村敦夫78歳の挑戦(イントロ部分)(毎日 2018.6.10

 https://mainichi.jp/articles/20180610/ddm/001/040/162000c

 

(続き)ストーリー:俳優・中村敦夫78歳の挑戦(その2止) 未来見つめる表現者 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180610/ddm/010/040/163000c

(関連)俳優・中村敦夫氏のライフワーク、朗読劇「線量計が鳴る」全国上演のお知らせ 高橋誠一郎 公式ホームページ

 http://www.stakaha.com/?p=7163

 

(田中一郎コメント)

 なかなかいい記事です。私が高校生の時に大ファンだったTVドラマの「木枯らし紋次郎」こと中村敦夫さんが、今度は自ら台本を書いて演じる朗読劇「線量計が鳴る」で全国を駆け巡っておられます。紋次郎の復活でしょうか。ひょっとして、長いツマヨウジをくわえて、ここぞという時に「ヒュー」っとばかりに吹き矢ならぬ吹きヨウジをされているのかもしれません。

 

中村敦夫さんといえば、元参議院議員で、まさに記事にある通り「政界の一匹オオカミ」として活躍されていたことを思い出します。中村敦夫さんは東京地方区から立候補されていましたが、政党のバックアップがないので選挙で苦労をされていた様子で、2004年だったかとおもいますが、再選を果たすことができず「次点」に終わったときにはとても残念に思った記憶があります。その選挙の時だったかと思いますが、新宿駅東口を若い人たちを引き連れて大股で歩く中村敦夫さんとばったりと行き会い、思わず初対面であるにもかかわらず握手をしました。その時の中村さんの手のひらの巨大さには圧倒されました。力強い、まさに紋次郎の手でした。(中村さんが引き連れていた当時の若い人たちが今の「緑の党」につながっているのでしょうか?)

 

ところで、記事によりますと、中村さんは戦中戦後の少年期に東京から疎開をして福島県の平市(現いわき市)で暮らしていた経験があるそうで、その関係で、2011年の東日本大震災と福島第1原発事故の悲惨な有様を見たときに、再び「表現者としての血が騒いだ」とのことです。書き上げた朗読劇は2時間立ちっぱなしで78歳の中村さんにはちょっとしんどいので、劇団関係者に出演を依頼したものの断られ続け、やむなく自分がやると決めたのだそうです(情けないですね、昨今の日本の芸能人はこんなのばかりですから)。それでジムに通って下半身を鍛えているそうです。すごい!

 

でも、そのたくましき紋次郎こと中村さんも、前立腺の手術を受けた際に、麻酔の影響で喉の神経がマヒし、医者から気管切開手術を迫られるという危機一髪を経験されています。マヒが短時間で回復したために事なきを得たようです。本当によかったと思います。中村さんの朗読劇の中で、主人公が次のように国の原発政策に異を唱えるシーンが出てきます。

 

「右向けといわれれば右向き、左といわれれば左、死ねといわれれば死ぬ、おればもうそういう日本人にはなりたくねえんだ」、

 

この言葉は私たちの胸にも突き刺さってくる強烈な言葉です。でも本当にそうです。そんな人間にはなりたくないと思います(でも、自分の長くくだらない人生の過去を振り返れば、自分もまたそうだったのだと思わざるを得ません、情けないとつくずく思っても、です)

 

この記事を書いたのは毎日新聞夕刊の「特集ワイド」のデスク・執筆陣の1人だそうです。なかなかいい記事でした。毎日新聞も、毎日「御用」新聞なんぞをやっていないで、こうした記事や、夕刊の「特集ワイド」のような記事で紙面を埋めれば、あっという間に世界的に著名なクオリティ・ペーパーになれると思うのですが、そろそろ心を入れ替えませんか? みなさまも、どうぞこの記事の原本に当たってみてください。

 

2.(別添PDFファイル)東電福島原発刑事訴訟 中間報告:第9回公判まで(海渡雄一 2018.6.1

 https://shien-dan.org/trial-report-201805-kaido/

「kaitosann_toudenn_keijisaibann_tyuukannhoukoku.pdf」をダウンロード

(海渡雄一弁護士が、ここまでの「福島第1原発事故の刑事責任を問う東京電力元幹部3人を被告とする刑事裁判」の中間報告をまとめてくれています。必読文献ですので、是非ご覧になってみてください。私はもはやこの3人の被告の罪と刑事責任は逃げられないものとなっている・完璧に近い状態で実証されていると思います。また、下記はこの刑事裁判に関係する情報です。ご参考までに)

 

(関連)(別添PDFファイル)漂流する責任:原子力発電をめぐる力学を追う(上中下)(鎮目宰司『科学 2015.12,2016.1,2』(岩波書店))

「sizume_kagaku_ronbun_123.pdf」をダウンロード

(関連)(別添PDFファイル)(講演レジメ)「漂流する責任」:福島第1原発事故の前年に何があったか(鎮目 2016.2.9

「rejime_sizume_kouenn.pdf」をダウンロード

(関連)福島原発刑事訴訟支援団|東京電力福島原発事故の真実と責任の所在を明らかに

 https://shien-dan.org/

(関連)福島原発告訴団

 http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.com/

 

(関連)市販図書

*市民が明らかにした福島原発事故の真実 東電と国は何を隠ぺいしたか-海渡雄一/著(彩流社)

 http://urx.red/Kx2E

*東電原発裁判 福島原発事故の責任を問う-添田孝史/著(岩波新書)

 http://urx.red/Kx2F

*原発と大津波 警告を葬った人々-添田孝史/著(岩波新書)

 http://urx.red/Kx2G

 

3.(メール転送です)新潟県知事選挙を巡る議論(続き)

 他のMLでの議論です。先般お送りしたメールの続きです。

 

 <別添PDFファイル>

●新潟知事に与党系花角氏、再稼働問う出直し選言及、与党色消し争点回避、「前知事継承」貫けるか(東京 2018.6.12

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201806/CK2018061202000130.html

 

(一部抜粋)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(中略)花角氏は五月の出馬表明後、安全性検証に2~3年かけた上で、再稼働を巡り判断を仰ぐ出直し知事選を検討する意向を示した。当選翌日の11日も「辞して信を問うことはあり得る」と県庁で記者団に話した。

 

(中略)しかし、選挙から一夜明けた11日、原発が立地する柏崎市の桜井雅浩市長が、検証について「やる意味があるのか。やるのなら、やり方を考えなければいけない」と、花角氏に見直しを求めることに言及。脱原発派を含む総勢34人の専門家が3つの委員会で議論している検証作業が、縮小する可能性が出てきた。自民党の全面支援を受けた花角氏は再稼働への賛否について明言を避けている。検証結果を受けて再稼働の是非を問う出直し知事選に踏み切った場合、花角氏がどんな訴えをするかは分からない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

(早くも公約破りの気配濃厚というべきか。何ゆえに花角英世は柏崎刈羽原発再稼働問題に関して福島第1原発事故の検証の重要性を記者会見で話しないのか!? 今後とも、この新知事に対しては、徹底した市民監視の目が必要だ。:田中一郎)

 

 <関連サイト>

(1)<新潟知事選>原発再稼働は再出馬「信問う」当選の花角氏(毎日新聞)Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180611-00000093-mai-soci

(2)花角氏、再稼働反対票も取り込む 新潟知事選、出口分析:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/ASL6B55CRL6BUZPS001.html

(3)再稼働「県民の納得、必要」 新潟知事に自公系・花角氏:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13535604.html?ref=nmail_20180612mo

(4)新潟勝利、与党に安堵感 終盤国会に追い風、カジノ法案など成立目指す:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13535744.html?ref=nmail_20180612mo

(5)新潟知事選勝利でも安倍政権の前途は多難だ 国内政治 東洋経済オンライン

 http://urx.red/Kx2Q

(6)新潟知事選で自民と公明の間に入った「見えぬが深い亀裂」(現代ビジネス)Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180610-00056053-gendaibiz-bus_all

(7)世耕経産相:「新知事の考え聞く」 柏崎原発再稼働巡り - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180612/k00/00m/020/032000c?fm=mnm

 

(関連)カメレオン戦略で(ニセモノ)「県民党」を装った自民党中央の手下(元国土交通省官僚)にかすめ取られた新潟県政=しかし、この選挙結果は事実上花角(ハナズミ)候補の敗北を示している + 東京都中野・杉並区長選挙 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/post-cc7b.html

 

以下はメール転送です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

メールを非常に興味深く拝見しました。丁寧な立論に感謝いたします。

多くの点でうなづけるご主張であり、また、貴重な議論だと受け止めています。

 

「左派政権や左派的候補者の公約が約束通りでなければ、信用を失い、今度は、もっと選挙が不利になるのに、自民党や自民党系統の自治体選挙の候補者は公約や約束が違っていても、いまの野党や左派のように「痛手にはならない」という絶対的有利の立場にあると思います。」

 

「「ビジネスや利益供与で、実際に恩恵を得れる組織票や業界票が揺るぎない」から、公約や約束の内容は表面的なもので、公約の裏側にある「しっかりとした利益供与さえ見えれば、揺るぎない」のではないでしょうか?」

 

おっしゃる通りだと思います。およそ自民党の連中はもちろん、選挙のたびに思考停止で自民党に投票し続けている有権者たちは、政党や政治家の発言内容や政策のことなどは眼中にないはずです。彼らにとっては、そんなことはどうでもいいことという認識だろうと推測します。彼らの投票行動のモチベーションは政局や政策や正論などと言った世界とは別のところにある、だからこそ、保守基盤だとかなんだとか言われているものは容易には変わらないのです。言葉が通用しませんからね。聞く耳を持たないと言ってもいいかもしれません。ある意味でイデオロギッシュとも言えます。固定化された認識がべっとりと張り付いていて、それがアプリオリに政治行動を決めてしまい、日々の情報はそれを合理化するために使われる、といった感じで、彼らの政治的な振る舞いが決まってくるのです。

 

(昨今は「保守」ブームで、たとえば西部邁や中島岳志らが「保守」を美化する議論をしていますが、私などは、そうした議論は「保守」の実態を知らない、いたって時流迎合的な議論であり、究極の人間蔑視思想ではないかと疑っています。特に西部邁の大衆社会批判などはその典型です)

 

このことは、少し大げさに言い換えれば、政治的支配とは何か、支配権力とは何か、体制とか社会といったものの動学的な認識はどうあるべきなのか、といった、それこそ数百年も前から、数多の有識者たちや革命家・改革派が悩み続け、議論し検討を続けてきたことで、それこそ人間社会を動かしているものは何なのかという、深遠な議論にもつながっていくものであろうと思います。私はそれでいい、当然そういうものだと思ってもおりますが。

 

では、こうした保守の基盤・日本の自民党支配というものは、変えることができない永遠のものなのかというと、私はそうではないと思っています。事実、日本の過去を振り返れば、日本の政治・経済・社会は長い時間をかけて大きく変わってきましたから、これからもそうあるでしょう。ならば、私たち改革を求める市民は、それを私たちが「あるべき」と考える方向に、状態に、一刻も早く転換していくことに、具体的行動をもって取り組んでいくことだろうと思います。この会もまた、そうした取り組みの1つとしての市民運動・社会運動だと思いますし、新潟県知事選挙を含む政治的な取組もまた、そうしたことの一環だと思います。

 

ですので、議論は、この具体的な行動の在り方をどうするか、に焦点が当てられます。更に、そうした取組の背景に自民党長期支配の悪政の結果、もたらされている様々な経済的・社会的不利益、危険、不正義、不道徳などがあります。それをどうとらえて、どう動くか、ということです。

 

私は、その中で最も重要なことは、今日の日本社会の下においては、個々の有権者が「大きな自己利害」の認識ができるかどうかだと思っているのです。経済政策が重要だということは、それ故に強く申し上げていることです。よく「1%が99%を支配し搾取するための政治」と言われますが、もしそれが多くの有権者にきちんと認識されれば、そうした政治は転換可能となると考えるのが常識的ではないかと思います。その「利害」の「認識」のあり様を、政治を変えようとする側が、有権者・国民各位に対して、響くような形で届けることができるかどうか、それが最大の問題だと考えているのです。「目先の利益」ではありません。「中長期的な大きな意味での自己利害」であり、その中には「生活や生存」の平和的安定的な確保や「人間として生きることの誇りや喜びや生きがい」といったものも含まれます。単なるゼニカネや地位名誉だけの話ではないのです。

 

それを、さまざまな工夫をして有権者に届けていく、そして判断を促す、自民党の政治や、それがもたらすものへの「異議あり」「おかしい」の声を広げていく、そういう営みだと思います。そして残念ですが、現段階では、失敗の連続で敗北が続いています。やり方を工夫する他ありませんね。

 

私は他方で、(1)日本は危機の時代に入っており、放置すれば自滅(文字通りの不可逆的な滅亡)に至ることになる、こういう時代に市民運動・社会運動が197090年代にかけて興隆した「脱イデ・イデオロギー」に毒されて、政治的な中立を装い、ワン・イシューで運動に取り組むやり方では、物事は変わらない、最大公約数としての「政治権力の変革」を同時に掲げ、力を合わせて自民党による政治を排除・転換することにも尽力しなければいけない、

 

(2)政治変革には、「運動論的アプローチ」と「政策論的アプローチ」があり、日本の市民運動・社会運動では、もっぱら前者だけが駆け出している感がある。しかし、それでは片手落ちであり、特に政権交代後にどうするのかを念頭に置いた「政策論的アプローチ」を拡充しないことには、2009年の民主党政権の失敗を繰り返すことになり、それはその後に更にグロテスクな反動政権を生み出す可能性が高く決定的にまずい(今日のアベ政権もその一つ)、

 

(3)今日の経済・社会情勢は、1990年頃から本格化してきた市場原理主義政策や、自民党のゴロツキ似非右翼集団による戦前回帰の愚か極まる政治政策が跋扈し始めており、多くの有権者を思考停止状態から解放しつつある、つまり、原発や戦争や治安維持・監視の問題も含め、自民党の悪政を転換できる情勢が生れつつあり、上記で申し上げた「支配権力」の実態が揺らぐ条件が整ってきているということ(しかし他方では、こうした政治や経済の下方へのスパイラル的な転落に対して、思考停止状態のまま情緒的に反応して、フェイクに先導されたり、排外主義・差別主義なども同時並行で広がり始め、日本社会に特有の危険な兆候が全国でも散見され始めている)

 

結論です。日本は現在、歴史的な転換点に来ていて、かつ今回は「核」(原子力)と「戦争」という「日本滅亡の2つの選択肢」(正確にはもう一つ「バイオ・ゲノム操作」という「技術」が市場原理主義政策と一体となって大きな脅威になっています)を抱えているが故に、私たちの闘いは絶対に勝利しなければならない闘いであると考えています。そのためには、「急がば回れ」とも言われるように、圧倒的に多くの有権者・国民に響くような「経済政策」を、自民党政治・政策にとって代わる、「オルタナティブな日本」を創り出す基本の大きな柱として(柱はそれ以外にもあります)、具体的に打ち出していく必要があるのではないかということです。多くの有権者・国民に響く、力強い迫力のある、現実味のある経済政策が強く求められています。もちろん国政においては「税制」がその中核にあることは間違いありません。

 

長々と失礼をいたしました。

改めて貴重なメールに感謝申し上げます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

草々

 

2018年6月11日 (月)

カメレオン戦略で(ニセモノ)「県民党」を装った自民党中央の手下(元国土交通省官僚)にかすめ取られた新潟県政=しかし、この選挙結果は事実上花角(ハナズミ)候補の敗北を示している + 東京都中野・杉並区長選挙

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)

 

昨日(6/10)、新潟県知事選挙が行われ、即日開票の結果、与党(自民党・公明党)が推す花角英世候補が当選を果たしました。以下、この選挙について私から簡単にコメントいたします。なお、当日は東京都においても中野区長選挙・同区議補欠選挙が行われ、区長・区議いずれについても立憲民主党他の野党が推した候補者が当選したようです。それについてもごく簡単に後述いたします。

 

●新潟県知事選 自民・公明支援の花角氏が初当選 NHKニュース

 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180610/k10011471741000.html

 

▼花角英世(無所属・新)当選、546670

▼池田千賀子(無所属・新)  509568

▼安中聡(無所属・新)     4万5628

(投票率は58.25%で2年前の前回選挙を上回りました)

 

●新潟県知事選、自公支持の花角英世氏が初当選 TBS NEWS

 http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3392744.html

 

(関連)新潟県知事選 初当選。花角英世(はなずみ ひでよ)氏の経歴・政策は? | 日本最大の選挙・政治情報サイトの選挙ドットコム

 http://go2senkyo.com/articles/2018/06/11/36252.html

 

(関連)(別添PDFファイル)新潟県知事選、「与党」陣営に選挙妨害疑惑、対立候補の「ニセ醜聞」を地元紙で拡散(日刊ゲンダイ 2018.6.12

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/230939

 

(関連)日刊IWJガイド「接戦の新潟県知事選で花角英世氏が当選、池田千賀子氏が37102票差と惜敗!!/本日午後230分『「食料は武器、標的は日本」TPP11・日米FTA・日欧EPAで日本農業は壊滅!安倍政権に貿易政策は任せられない!岩上安身による東京大学大学

 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/36794

 

(関連)日刊IWJガイド・番組表「<新記事紹介>【特別寄稿】新潟県知事選応援演説での女性差別発言であらわになった花角英世候補の『親子ギャップ』! 柳瀬唯夫元首相補佐官と瓜二つの記憶喪失! 『むすめ』のタスキをかけて隠蔽・改竄の父親を応援する花角氏の娘(ジャー

 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/36782

 

1.さまざまな層の新潟県民・市民が池田千賀子候補と一体となって選挙全体をリードする「市民型選挙」でしたが、今回は前回知事選での敗北を受けての自民党など与党利権グループの巻き返しがすさまじく、しかも、アベ政権のデタラメの限りを尽くす悪政が争点になってもいけないとばかりに、花角英世候補は偽りの「県民党」を名乗って原発や国政問題など争点ぼかしを行いました。それを支援する自民党中央やそれに協力する仏罰政党の公明党による動きは水面下での裏工作となり、土建屋を中心に業界団体からの絞め付けも激しく行われ、まさに与党グループの選挙は「カメレオン戦略」に基づく「ステルス選挙」が展開されたのでした。残念ながら少なくない県民がこれに惑わされてしまい、県政の大きな転換と脱原発を求める多くの市民の願いは旧態依然勢力に一歩及ばなかったという結果に終わりました。

 

しかし、上記の候補者別の得票をご覧いただければお分かりのように、投票率が6割に満たない状態で、その投票結果でさえ過半数を得たわけではありませんから、事実上、選挙に勝利した花角英世候補の主張が県民に認められたわけではないことは確認しておきましょう。事実上、花角英世候補とそれを支援した自民党・公明党の与党グループは、民意については敗北をしていると言っても過言ではありません(落選したもう一人の安中聡候補もまた、原発廃棄を主張していました)。しかし、選挙では彼らの勝利ですから、これからのことに私たちは改めて力を集中していかなくてはならないのです。

 

(上記の日刊ゲンダイの記事にある選挙妨害については、今後徹底して追求していくべきでしょう。いい加減にしておけば、与党グループは新潟県のみならず、他の選挙でも同じようなことをするに違いありません)

 

2. 今回の知事選挙に関して、野党側に経済政策への「代案」が乏しいという見方があるのはその通りです。私は特にTPP協定や種子法廃止など自民党の農林水産業つぶし政策や、規制緩和などを使った国内地場産業つぶし政策をもっと徹底して批判し、それに対抗して新潟県では、農林水産業と地場産業・生活関連産業(観光や中小土建事業を含む)を発展させる政策に全力で取り組むと主張すべきでした。今後の参議院選挙、衆議院選挙でも同様です。

 

3.しかしなお、今回の新潟県知事選挙でのメインのテーマは経済政策ではなくて、やはり柏崎刈羽原発をどうするのかだったと思います(私は当初、花角英世候補が露骨な柏崎刈羽原発との共存政策を(経済政策・地域振興政策と絡めて)提唱してくるのではないかと思い、知事選の争点は再稼働を直接に問題にするよりも、前任知事から引き継ぐ検証委員会での作業に万全を期すの方がソフトでいいと思っていました。しかし、花角英世候補陣営は、その裏をかいて、池田千賀子氏の公約を一部丸呑みする「抱きつき」作戦を展開し、柏崎刈羽原発や原発問題に関して池田千賀子候補と区別がつかない「カメレオン戦略」をとってきましたから、これはもう一歩、この問題でリードする必要があるなと、途中で考えを変えました)。そしてそれを廃炉へ導いた場合に、県の経済運営を今後どうしていくのか、それをしっかりと打ち出しできなかった点に弱さがあったと言うべきでしょう。しかし、それを、あえて火中の栗を拾い、勇気をもって立候補した池田千賀子候補に求めるのは酷です。あえて池田さんに申し上げれば、当選した花角英世候補がニセモノであり、県民党などとは言えない利権がらみの国土交通省の元官僚で、自民党のロクでもない政治家どもの下僕でしかないことを、(池田さんご本人の口からではなくて)応援団の弁士にあちこちで訴えてもらったらよかったのだろうと思います。

 

私は、この点(政権交代を目指す野党勢力に経済政策が乏しい点)については、立憲民主党や共産党を中心にした国政野党勢力の力と自覚の乏しさにその責任があると考えています。いったい何度選挙で負ければ気がすむのか、こんな調子では、来年の参院選挙も、またいつくるかわからない衆議院選挙も負け続けていくことになるでしょう。今回の新潟県知事選挙は「市民と野党の共闘」が、その政権担当能力を示すことができる貴重な前哨戦だったのですが、またしてもそれに失敗をしてしまったということです。新潟県の市民はよく闘ったと思います。問題は、中央から応援をしていた野党グループです。

 

4.野党グループに対して、経済政策をもっと真剣に検討せよと言った場合に、脱原発と経済政策を対立的にとらえてはいけません。脱原発の上に自民党の利権土建政策ではない、新しい経済政策が乗って、それが試行錯誤されながら、住民参加・市民自治に担われながら、言い換えれば、ボトムアップ型で拡充されていくというイメージです。再生エネ・ビジネスはその一つではありますが、それだけではありません。

 

選挙を巡って、何を投票の基準に考えますかという、よく言われる「民意」なるものも、新聞やTVの報道では、経済や景気の問題や社会保障・福祉の充実などが原発の問題よりも上位に来たりしますが、こうしたことも、個々の問題をバラバラにして優劣をつけるのではなく、原発や経済の問題を一体として総合的に考える必要があります。そして、こうした報道される「民意」なるものも、一面では支配権力やマスごみ達の歪められた情報の結果「つくられた民意」であることを意識しておかないといけません。ガルブレイス流に申し上げれば一種の「依存効果」というものです。

 

(参考)依存効果

 http://note.masm.jp/%B0%CD%C2%B8%B8%FA%B2%CC/

 

原発を温存しながら(花角英世候補の言うように脱原発を先送りしながら)、税金丸抱えの巨大事業・イベントの導入、ハコモノ建設、あるいは中央政府・官庁とのパイプの強化などによる経済政策の拡充などは、地方を益々中央依存の貧弱な経済構造に陥れ、中長期的に衰退の道をたどることになります。そして、そこに原発の大事故がとどめを刺すことになるのです。

 

経済政策の拡充にも、2つのやりかたがあり、一つは、中央集権への服従・依存と下請け・植民地経済化、もう一つには、分権と自治に基づく地方自立のネットワーク経済化、という選択です。前者が今日の日本の多くの自治体が選択している道ですが、ご承知の通り、年々衰退の一途をたどっています。政権交代を目指す野党は、この2つの道の違いをはっきりと自覚し、目先の大衆迎合のようなことはやめて、オルタナティブな経済政策を構想としてしっかりと打ち出し、それに呼応する形で地方選挙を闘うべきなのです。それにより、新しい民意が形成されることになるでしょう。

 

何度も言いますが、今回の新潟知事選挙の敗北の原因は、主に立憲民主党や共産党など、中央の野党勢力の政権交代への力不足、真剣さの不足をいみじくも現していると見るべきです(近々、野党勢力の政権交代が現実味を増していれば、この選挙は恐らく圧倒的に池田さんが勝利していたと私は思います)。週刊誌レベルの安部政権批判で地方選挙が勝てるなどとは思わない方がいいでしょう。経済改革を含む国全体の改革は、そう安易なことではありません。

 

5.核燃料税など、原発がらみの収入に依存するのは本末転倒です。そうしたものと決別することが、新潟県を発展させることにつながります。柏崎刈羽原発の危険性についての認識が不足しているようにも感じます。今のままでも、つまり使用済み核燃料が放置された今の状態でも、原発が稼働していなくても、十分に柏崎刈羽原発は危険です。ましてや再稼働などすれば、いずれ福島第1原発事故以上の大事故を起し、新潟県はおろか、その西方に位置する県を福島第1原発事故の時以上に放射能汚染させてしまうでしょう。再稼働などは絶対にダメです。自殺行為です。この点も今回の選挙で県民によく伝わっていないことが明らかになったと思います。脱原発の市民運動・社会運動は、今後その運動の仕方をよく考えないといけないのです。政治的カマトト主義などをしているようではだめです。

 

6.ところで、今回の選挙は残念な結果となりましたが、惜敗ですので、負けたというよりは「引き分けた」と言った方がいいと思います。これだけ反対候補に票が集まっていれば、当選者もそう簡単には、勝手なことはできないはずです。50万票の重みは大きいと思います。

 

闘いは今からが本番です。ここで「選挙で燃え尽き症候群」を発していては話になりません。民主主義は永久革命(故丸山真男)ですから。私の予想では、柏崎刈羽原発の再稼働の是非については、今ある検証委員会の検討がある程度進んだ2~3年後に正念場が来ます。まさにその2~3年間が「勝負」です。国土交通省官僚の花角英世がニセモノであることは、少しずつ分かってくると思います。そのニセモノのあんばいを県民にしっかりと伝えていくとともに、次回の県知事選挙こそが天王山の闘いだと覚悟を決めて、候補者選びを開始すべきです。おそらくその県知事選挙で柏崎刈羽原発の再稼働の是非が決まるでしょう。もちろん、もう一度池田千賀子さんでもかまいません。その場合には、今回の敗北を徹底して検証して、その教訓を生かす努力をしないといけません。そして、市民や協力政党で新しい県政をつくる設計図をつくりながら、県政の奪還を目指してほしいと思います。

 

県議会選挙や、各市町村首長・議会選挙も重要です。あらゆる機会を通じて、自民党とその取り巻きたちを追い払う、その覚悟で、関係者のみなさまには、今後とも取組の一層の強化をお願い申し上げたいと思います。

 

====================

(追)東京都中野区長選挙・中野区議会補欠選挙 結果

 

●中野区長選挙・中野区議会議員補欠選挙の投・開票結果 中野区公式ホームページ

 http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/102500/d025677.html

 

(関連)中野区長選 初当選。酒井直人(さかい なおと)氏の学歴・経歴・政策は?(選挙ドットコム) - Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180611-00010002-senkyocom-pol

(関連)(別添PDFファイル)中野区長選候補者の横顔、サンプラザ解体 論戦(毎日 2018.6.7

 https://mainichi.jp/articles/20180607/ddl/k13/010/002000c

 

(関連)(別添PDFファイル)中野サンプラザ:解体へ 区長が表明「24年度前後に」東京 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20180406/ddl/k13/040/298000c

(関連)カンニング誕生の地「中野サンプラザ解体」是非を問う区長選挙に揺れる思いAERA dot.

 https://dot.asahi.com/dot/2018060600012.html

 

<中野区長選挙>

酒井直人  無所属  36,758 (当選)

田中大輔  無所属  27,801

吉田康一郎 無所属  14,534

市川みのる 無所属  12,064

 

<中野区議会補欠選挙>

杉山司    立憲民主党 39,843 (当選)

平地さと子  自由民主党 30,076

浅野なおたか 日本共産党 18,648

 

中野区長選挙は、立憲民主党、国民民主党、自由党、社民党が推薦する酒井直人候補が当選しました。記事には書かれていませんが、緑の党も応援をしていたようです。共産党は何をしていたのでしょう? 名前がありません。一方の区議会補選は、立憲民主党の杉山司候補が当選を果たしています。落選した共産党候補の得票数と足して、落選した自民党の候補の得票数と比べますと、ダブルスコアの差がついています。この選挙結果は今後の東京都の選挙情勢を大きく変える選挙になり得るかもしれません。

 

しかし、いずれの選挙も投票率は34.5%程度です。これではいけません。まだまだ取組が不足しています。新潟県もそうですが、日本の政治を真の意味で転換するには、日常的な活動が決定的に重要です。「選挙の時だけお祭り騒ぎ」「選挙で燃え尽き症候群」ではいけません。もちろん「政治的カマトト主義」では話になりません。

 

●次は杉並区長選挙です(624日)。

 http://www.city.suginami.tokyo.jp/senkyo/1035043/index.html

 

杉並区では、区政の転換を求める市民が、三浦ゆうや氏を統一候補にして取り組みを強めています。三浦ゆうや氏のスピーチは少し前にお聞きしましたが、なかなか正義感の強い好青年で、法律にも強い弁護士さんという職業の方です。今後とも政治家として、弁護士として期待ができる人物と言えるでしょう。今度は杉並の区長選挙・区議補選が注目です。 

 

(関連)杉並区長選挙 候補予定者 三浦ゆうやオフィシャルWEBサイト

 http://miura-yuya.com/

(関連)『18歳の君たちへ』杉並区長選挙候補予定者 三浦ゆうやオフィシャルWEBサイト

 http://miura-yuya.com/18toyou/

 

*街頭演説

(1)2018.6.10 杉並区長選挙予定候補 三浦ゆうやX山本太郎 トークセッション阿佐ヶ谷駅 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=ErNMEU1ZMdE

(2)2018.6.10 杉並区長選挙予定候補 三浦ゆうやX山本太郎 トークセッション阿佐ヶ谷駅 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=ndJctgiWffE

(3)2018.6.10 杉並区長選挙予定候補 三浦ゆうやX山本太郎 トークセッション阿佐ヶ谷駅 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=sUc-w4asBg8

草々

 

(下記はご参考までに)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

< 池田ちかこ公約・政策綱領 > 2018.5.16

「安心で持続可能な新潟への5つの約束」~ 子どもたちの未来のために(概要)

 https://www.kagayaku-niigata.com/kouyaku

 

私は、これまでずっと柏崎で生活してきました。地域が抱える苦悩もずっと見てきました。

地域の未来に命を繋いでいく母として、女性として、これまでの行政・政治活動の経験を生かし、苦悩を希望に変える使命を果たすために、以下の政策を実現します。

 

. "原発ゼロ"の新潟県――<いのちと暮らしの安全>を優先します。

福島原発事故により、ひとたび重大事故が起きれば故郷を失いかねないことがわかりました。「原発はいのちと暮らしの課題」です。私は、先日国会に提出された「原発ゼロ基本法案」を強く支持します。できるだけ早急に"原発ゼロ"へと向かうよう、新潟としての責任を果たします。

 

1-1. 福島原発事故およびその影響と課題に関する3つの検証(事故原因検証、事故の健康と生活への影響の検証、安全な避難方法の検証)を成し遂げ、その結論が示されない限り、原発再稼働の議論は始めません。

 

1-2. 検証には今後最低3 年をかけます。その検証結果を広く県民の皆さんに共有し議論していただくとともに、私の判断をお示し、その判断の是非を県民投票などによって確認していただきます

 

1-3. 原発ゼロに向けたロードマップと、原発停止後の新潟の産業・社会政策を構想するための、新たな検討委員会を創設します。

 

1-4. 市町村と連携し、原子力防災をさらに拡充します。

 

1-5."災害に強い新潟"を実現します。

 

1-6. 身近な暮らしの安全を確保します。

 

. "真の豊かさ"を実感できる新潟県――<新時代の力強い地域経済>を実現します。

新しいエネルギー社会の構築をはじめとする新たな産業政策によって、新時代の地域経済のフロントランナーを目指します。企業と人が集まる 「日本海側の表玄関 世界に開かれた新潟」を創ります。地域が自立できる21 世紀型の産業を育成します。

 

2-1. TPPから新潟の農業を守り、"21 世紀型の農業大県"を実現します。

すでに実践され、成果を収めている市町村の施策も、全県展開の可能性を探ります。

「戸別所得補償制度」の復活等を国に求めます。中山間地の農業、地域の小さな農業や家族農業、有機農業など多様な農業を守ります。