1985年群馬県上野村の御巣鷹山に墜落した日航ジャンボ機123便は、「事故」ではなく「事件」、それも自衛隊や在日米軍が関係する国家犯罪事件だった可能性がある=衝撃の新刊書ご紹介
前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは添付できませんでした)
昨年夏、ちょうど1985年の日航ジャンボ機墜落事件から32年目の2017年夏に衝撃のノンフィクション著書が発売されました。その本は下記です。著者の青山透子さんは元日本航空の客室乗務員で、1985年当時、国際線の方に配置替えとなたっため難を受けることはありませんでしたが、かつて一緒に働いた同僚や、いろいろとOJTで業務を教えてくれた先輩の客室乗務員の方々が犠牲となりました。青山さんは、最後の最後まで乗客の安全を念頭に恐怖をこらえて奮闘する同機の客室乗務員を心に描きながら、この日航機が何故墜落したのか、政府や運輸安全委員会(旧航空事故調査委員会)が公表した事故原因に大きな疑問を感じ、関係する人たちや多くの目撃者、あるいは有識者らに徹底した取材と調査を行い、この著作を完成させています。
●日航123便墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る-青山透子/著(河出書房新社)
(関連)日航123便墜落疑惑のはじまり 天空の星たちへ-青山透子/著(河出書房新社)
(関連)天空の星たちへ 日航123便あの日の記憶-青山透子/著(マガジンランド)
私はこの事故については、機体後部の圧力隔壁が米ボーイング社の修理ミス(というより手抜き修理)により弱くなっていて、飛行中に破損、それがために垂直尾翼が壊れて吹き飛んだため操縦不能・飛行困難となって墜落した、米ボーイング社に修理を依頼したのは数年前の大阪空港での「尻もち」事故によるもので、その修理がきちんと行われていれば事故はなかった、にもかかわらず、ボーイング社に対しても、事故を起した日本航空に対しても、業務上過失致死罪などの刑事責任の追及は行われなかった(不起訴処分:なお、民事責任や行政法上に責任については私は知りません)、相手がボーイング社というアメリカの大会社だから、こういう理不尽な対米従属的なことがまかり通っているのだな、と、ずっと思ってきました。
しかし、この本を読んでみて考えが変わりました。これはとんでもない事故であり、いや、事故ではなく事件であり、それもおそらくは、自衛隊や在日米軍が関係する国家犯罪事件だった可能性があると思うようになりました。この本の中では多くのことが紹介されていますが、その中でも私は政府や関係責任者が多くのことを隠し事にし、かつ、事故の重要な証拠となるような物件を廃棄処分したり、しようとしている点が最も不信を抱く点です。この振る舞いは明らかにおかしいと言わざるを得ません。日本の航空機事故調査は「安全確保=再発防止」が目的なので、調査の期限のようなものはないそうです。ならば、現運輸安全委員会は、この日航ジャンボ機123便の御巣鷹山墜落事件は、再度その事故原因調査を行うべきです。
私はずっとこの事件については「残念な形で終わったもの」と認識していたため、この新刊書についても当初は無関心でした。しかし、下記のいつもいろいろなことを教えていただいている、鋭い現状分析で著名なお二人の下記の執筆を拝見して、これはひとつ読んでみるかと思って書店でこの本を買い、そして引き込まれるように一気に読んでしまいました。そして、この事故・事件はこのまま放置して闇から闇へ流してしまうのはやはりマズイ、そんなことをしたら、また同じようなことが起きる、と思うようになりました。みなさまには、この本のご一読と、可能ならば下記の著名なお二人の書評もご覧いただければ幸いです。
(関連)(別添PDFファイル)今なお残る疑惑
血の気が引いた「日航123便 墜落の真実」|斎藤貴男 日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/211961
(関連)水島朝穂:直言(2015年8月10日)「日航123便墜落事件」から30年
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2015/0810.html
(関連)水島朝穂:直言(2017年8月7日)日航123便墜落事件から32年――隠蔽の闇へ
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2017/0807.html
(関連)水島朝穂:日航123便墜落事件から25年――『天空の星たちへ』のこと
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2010/0412.html
(関連)水島朝穂:日航123便はなぜ墜落したのか
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2010/0809.html
草々
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