前略,田中一郎です。
(最初に若干のことです)
==================================
1.(5.21)「とめよう東海第二原発首都圏連絡会(仮)」結成
5月21日(月)17時より記者会見、18時より結成大会 (会場:「スペースたんぽぽ」、もう少し広い会場も検討中)
東海第2原発は、何よりも老朽化していて大事故を起した同型の原発=福島第1原発よりも危険です。設計が古く安全性を高めようとしても手が付けられない(最初から新原発をつくった方が安上がり)ことに加え、老朽化に伴う設備の脆化がいたるところで発生しており、こんな原発を無理して動かせば史上最悪の大事故につながりかねません。加えて福島第1原発と同様に太平洋に面していて、いつ何時巨大地震・巨大津波に襲われても不思議ではないことに加え、この原発の北方の栃木県北部には那須火山帯(茶臼岳他)があり火山噴火のリスクも無視できません(火砕流・土石流・火山灰降下など)。
そして何よりも東海村には常々申し上げてきた再処理工場(廃炉予定)と高レベル放射性廃液タンクが置かれており、東海第2原発にもしものことがあれば、これらも手が付けられなくなって日本は首都東京を含め壊滅的な放射能汚染事故に沈むことになるでしょう。文字通りの「日本滅亡」の悪夢です。破たん会社の東京電力が事実上破たん会社の日本原電の資金調達を支援(貸付・保証・出資)して動かすなど正気の沙汰ではありません。原発・原子力ムラの末期症状のあがきのような、この東海第2原発の運転期間延長や再稼働は断固として止めていきましょう。
(関連)【署名】東京電力さん、私たちのお金を日本原電・東海第二原発の再稼働のために使わないでください
Http://www.foejapan.org/energy/stop_restart/180411.html
団体署名>https://pro.form-mailer.jp/fms/697c889e143818
個人署名(Change.org)>https://goo.gl/PjKJEB
署名用紙(PDF)>http://www.foejapan.org/energy/stop_restart/pdf/180411_petition.pdf
第一次締め切り:2018年4月23日 第二次締め切り:2018 年 6 月末日
(関連)【集会&政府交渉:東海第二原発、東電が日本原電を支援!?~私たちのお金を使わないで!】
https://www.facebook.com/events/158370448193568/
日 時:2018年4月25日(水)10:30~13:00
ロビーにて入館証配布…10:10~10:30
背景説明/茨城からの報告…10:30~11:30
政府交渉(調整中)…11:30~13:00
場 所:参議院議員会館(東京メトロ・永田町1番出口すぐ)
発 言:大石光伸さん/常総生協共同組合
阪上武さん/原子力規制を監視する市民の会 ほか
(関連)4-22
チェルノブイリ原発事故から32年「ムリ・ムダ・キケン 東海第2原発」原子力資料情報室(CNIC)
http://www.cnic.jp/7933
(関連)(新刊書)原発はどのように壊れるか 金属の基本から考える-小岩昌宏/著 井野博満/著 原子力資料情報室(CNIC)
http://u0u1.net/JE6Z
(関連)「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(85):日本列島にある原発・核施設の中でも最も危険なのが高レベル放射性廃液タンク(東海村・六ヶ所村)だ いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/04/85-f60f.html
2.<希望・民進>「30年代原発ゼロ」新党政策で復活(毎日新聞)Yahoo!ニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180419-00000125-mai-pol
(田中一郎コメント)
要するに「脱原発」先送りで、当面は原発・核燃料サイクル施設の再稼働を容認しますということに他ならない。原発など動かさなくても電気は足りている。何をバカ言ってんだという話です。昨日お送りしたメールに書いたことをもう一度、下記に転記しておきます
・・・・・・・・・・・・・・・・・
*「エネルギー政策を巡っては「原発に依存しない社会の実現に向け、明確な現実的シナリオを提示」すると明記。いつまでに「原発ゼロ」を達成するかは示していない。」
⇒ 原発に依存しない社会なんて既にできているではないか。福島第1原発事故以降の7年間超もの間、ほとんどの原発は稼働しないでも何の問題もなかった。何を今さらである。かようなことを書いているのは、原発にしがみついて、これからも原発を温存していくという本音を隠したいだけの話。事実、例えば茨城県では、原子力ムラ企業の日立製作所の御用労組をバックにした民進系の地元議員たちが東海第2原発の再稼働をはじめ、原発・核燃料サイクル推進で、保守系の地元議員よりもより露骨に原発推進の旗を振っている。ふざけんな、という話だ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.イベント情報
(1)(4.20)京都「新潟県の原発検証総括委員会の仕事」池内了(京都自由大学学長)講演
https://kyotofreeuniversity.wordpress.com/
(2)(5.20)いらんじゃろう! 上関原発2018~人も自然もいきものも~原子力資料情報室(CNIC)
http://www.cnic.jp/7936http://www.cnic.jp/7936
(3)(5.24)「日本国憲法と学校教育ー主権者教育の実態を問う」(高嶋伸欣さん)(オルタナティブな日本を目指して:第11回目(新ちょぼゼミ)) いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/03/11-e0d3.html
(4)(5.29)蓮池透さん 講演会
(開場18:30
開始19:00 終了21:00 場所:たんぽぽ舎(水道橋)チラシ作成中)
(5)(6.14)「(医療現場から見る)日本の医療政策と厚生労働省=どこにどのような問題があるか」(西尾正道(独)国立病院機構北海道がんセンター名誉院長)(オルタナティブな日本をめざして:第12回新ちょぼゼミ ) いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/03/12-ec55.html
(6)(7.5)「(カネコノミクスが導く)日本経済再生への道」(金子勝慶應義塾大学教授)(オルタナティブな日本を目指して:第13回新ちょぼゼミ)(時間は午後6時から9時過ぎまで、場所は水道橋のたんぽぽ舎です:いつもの通りです)
(7)(7.30)(仮題)「子ども甲状腺ガンと国際原子力ロビー」(川崎陽子さん)(オルタナティブな日本を目指して:第14回新ちょぼゼミ)(時間は午後6時から9時過ぎまで、場所は水道橋のたんぽぽ舎です:いつもの通りです)
4.与党、麻生氏辞任を拒否 野党は反発、国会空転へ:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/DA3S13459165.html?ref=nmail_20180420mo
(田中一郎コメント)
本来なら、東海第2原発の運転期間延長問題や東海村・六ヶ所村の高レベル放射性廃液をどうするのかは、国会でオープンな形で議論がなされ、それにより広く有権者・国民が問題の所在を知ることが、民主国家として最低限のことなのですが、みなさまご承知の通り、安倍晋三一派に牛耳られた自民党のゴロツキ・タカリ政治家どもが国会を占拠してゆずらず、上記の通り、国会は機能しておりません。もちろん原子力規制委員会・規制庁は原子力「寄生」委員会・「寄生」庁となり果てて機能停止状態ですので何の役にも立ちません(むしろ原発推進の追認・合理化機関として「逆噴射」状態です)。日本の危機は深まるばかりです。脱原発・反原発の運動は今日の政治を大きく「まともなもの」に転換する運動と強くリンクさせなければいけない時代になりました。
5.「いちろうちゃんのブログ」から
(1)本日(4/19)のいろいろ情報:「裁量労働制」完全完璧批判(上西充子法政大学教授)&
ガンバレ「憲法くん」(松元ヒロさん)& 差別の上塗り(斎藤美奈子さん)他 必読情報イロイロ いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/04/post-2a18.html
(2)タックスヘイブンを利用して兆円単位の税金逃れをしている大企業や大金持ちがいるのに、生活保護家庭を狙い撃ちで「嫌がらせ
兼 追い払い瀬戸際作戦」政策でいじめぬく自民党政権の悪辣さ いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/04/post-948c.html
(3)(報告)(4.8)大津波の警告を葬った東電と国(添田孝史さん講演)+
昨今の原発・被ばく情報(セシウム・ボール他) いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/04/post-706a.html
==================================
昨年から今年の初春にかけて、全国各地で提訴されている福島第1原発事故に伴う損害賠償訴訟の地裁レベルでの第一審判決がいくつか出されました。これを受けて、去る3月27日に衆議院第一議員会館において、裁判報告会を兼ねた損害賠償訴訟原告団・弁護団による大きな院内集会がありました。以下、簡単にご報告申し上げます。
●(別添PDFファイル)(チラシ他)(3.27)原発賠償判決
院内集会:被害の早期全面解決を求めて(2018.3.27)
http://www.exblog.jp/blog_logo.asp?imgsrc=201803%2F05%2F48%2Fe0391248_19064825.png&slt=1
(当日録画)20180327 UPLAN 3-15京都3-16東京3-22避難者(いわき)3連続原発賠償請求判決報告3・27院内集会 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=XTQZJtNlRRc
(お忙しい方は上記録画の最初のところに出てくる米倉弁護士の3判決の説明だけでもご覧ください)
(報告サイト:例)〔「被害の早期全面解決を求めて」京都、東京、福島、3連続“原発賠償請求判決“総括報告・院内集会〕indianlegendのブログ
https://ameblo.jp/indianlegend/entry-12363774803.html
(報告サイト:例)「3連続原発賠償判決・院内集会」と「原発被害者集団訴訟第二陣口頭弁論期日」 なのはな生協
http://u0u1.net/JEht
<別添PDFファイル:当日配布資料など>
(1)(チラシ他)(3.27)原発賠償判決 院内集会:被害の早期全面解決を求めて(2018.3.27)
「tirasi_hoka327_genpatubaisyou_hanketu_syuukai.pdf」をダウンロード
(2)(PROGRAM)(3.27)原発賠償判決
院内集会:被害の早期全面解決を求めて(2018.3.27)
「program_327_genpatubaisyou_hanketu_syuukai.pdf」をダウンロード
(3)原発損害賠償訴訟 京都地裁判決 要旨(2018.3.15)
「genpatubaisyou_kyouto_tisai_hanketu_yousi.pdf」をダウンロード
(4)原発損害賠償訴訟 東京地裁判決 骨子(2018.3.16)
「genpatubaisyou_tokyou_tisai_hanketu_kossi.pdf」をダウンロード
(5)原発損害賠償訴訟 福島地裁いわき支部判決骨子(2018.3.22)
「genpatubaisyou_iwaki_tisai_hanketu_kossi.pdf」をダウンロード
(6)控訴審への課題と決意~原発国賠千葉訴訟(一陣)原発被害救済千葉県弁護団事務局長 弁護士 滝沢信(2018.3.27)
「tiba_bngodan_kousosinhe.pdf」をダウンロード
(7)群馬弁護団ニュース NO.29,30(2018.3)
「gunma_bengodan_news_no.29-30.pdf」をダウンロード
(8)福島原発訴訟 かながわ原告団だより 第28号(前半)(2018.2.26)
「kanagawagenkokudan_dayori_no.28 (1).pdf」をダウンロード
(9)福島原発訴訟 かながわ原告団だより 第28号(後半)(2018.2.26)
「kanagawagenkokudan_dayori_no.28 (2).pdf」をダウンロード
(10)【原発被災者の困難】「ゆがめられた人生への補償はいま・・・」(鈴木貫太郎『生活と自治 2018.4』)
「yugamerareta_hosyou_suzukikanta_seikatutojiti.pdf」をダウンロード
<各原告団・弁護団のサイト:判決文など>
今回の集会での報告は2018年に入って判決が出された京都・東京・いわきの3つの地裁判決が中心でした。このうち判決文が原告団・弁護団のサイトに掲載されているのは京都だけで、他の2つは見つけられませんでした(ご存知の方がおられたら、そのURLをご教授ください)。なお、この3つの他に2017年に地裁での判決が出ている群馬・千葉・なりわい(福島)の各原告団・弁護団のサイトの他、神奈川についても下記にご紹介しておきます。この他に全国の原告が結集した連絡会も2つあるのですが、サイトが見つけられませんでした(ご存知の方がおられたら、そのURLをご教授ください)。
(1)(京都)原発賠償訴訟・京都原告団を支援する会
トップページ
http://fukushimakyoto.namaste.jp/shien_kyoto/
https://shienkyoto.exblog.jp/
(関連)原発賠償訴訟・京都原告団を支援する会 裁判資料 原発賠償京都償訴 準備書面等一覧
http://fukushimakyoto.namaste.jp/shien_kyoto/shomen/gjs_index.html
(関連)原発賠償訴訟・京都原告団を支援する会「原告と共に」No.23 2018年3月発行
http://fukushimakyoto.namaste.jp/shien_kyoto/kaihou/kaihou023.html
(2)(東京)福島原発被害首都圏弁護団 すべての被害者の被害救済と生活再建を
http://genpatsu-shutoken.com/blog/
(関連)福島原発被害東京訴訟・3月16日東京地裁判決のご報告 福島原発被害首都圏弁護団
http://genpatsu-shutoken.com/blog/archives/687
(関連)福島原発被害東京訴訟東京判決を受けての声明 福島原発被害首都圏弁護団
http://genpatsu-shutoken.com/blog/archives/691
(3)(いわき)福島原発被害弁護団〜あやまれつぐなえなくせ原発被害
https://www.kanzen-baisho.com/
(関連)3・22「避難者訴訟」第1陣判決 福島原発被害弁護団〜あやまれつぐなえなくせ原発被害
http://u0u1.net/JEkf
(関連)3・22「避難者訴訟」判決後の報告集会 福島原発被害弁護団〜あやまれつぐなえなくせ原発被害
http://u0u1.net/JEk5
(関連)福島地裁・いわき支部 福島原発避難者訴訟判決に対する声明(福島原発被害弁護団・原告団 2018.3.22)
https://docs.wixstatic.com/ugd/8b6c85_466e596bc45542a48710c40ccfe65b42.pdf
(関連)最新情報〜福島原発被害弁護団
https://www.kanzen-baisho.com/news-ckzg
(4)原子力損害賠償群馬弁護団
http://gunmagenpatsu.bengodan.jp/
(5)原発被害救済千葉県弁護団|千葉県の弁護士による原発被害救済のための弁護団
http://gbengo-chiba.com/
(6)『生業(なりわい)を返せ、地域を返せ!』福島原発訴訟原告団・弁護団
http://www.nariwaisoshou.jp/
(7)福島原発被害者支援かながわ弁護団
http://kanagawagenpatsu.bengodan.jp/
(8)福島原発かながわ訴訟を支援する会
https://sites.google.com/site/fukukanaweb/home
(田中一郎コメント:各裁判に共通していること)
各裁判の地裁第1審判決はそれぞれ少しずつ内容は異なっていますが、概ね共通したものが見られますので、以下、私からこれらの判決について総括的にコメントしたいと思います。結論を急げば、福島第1原発事故という、悪質ともいえる原発の手抜き管理により引き起こされた「人災」の加害者(東京電力及び国)に償いを求める裁判の判決としては、根本からデキソコナイの許しがたい判決ばかりであるということです。いったい裁判官たちはどっちを向いて仕事をしているのかと怒鳴りつけたくなります。。
申し上げるまでもありませんが、日本の司法・裁判所の仕事は、世界で最も優れた憲法と言われている日本国憲法の各条項に従い、その中核的規定である基本的人権の尊重をないがしろにする者たちや政治権力などから国民を守り、よって国民の生活や生存をゆるぎない豊かで幸せなものにしていくことであるはずです。それがまた、日本国憲法に定める国民主権に基づく民主主義の国の成り立ちを万全のものにするのです。
しかし、これまでの原発事故賠償を求める裁判の判決では、たとえば千葉地裁などは国の責任を認めなかったり(*)、あるいは多くの判決が賠償・補償の対象となる被害者の範囲を被害の実態を無視して絞り込んでみたり、あるいは賠償の金額を人をバカにしたような少額なものに抑え込んで、原発・原子力を推進する行政府・首相官邸や電力業界・財界に向かって尻尾を振るようなことをしているのです。全くもって日本の裁判官どもは、自らの職責を棚上げにして何をやっとるのかと、腹の底から怒りがこみ上げてきます。役に立たない司法・裁判所なら閉鎖してしまえばいいでしょうし、養殖場にいるヒラメのような裁判官たちなら裁判所から追放してしまえばいいのではないかと思います。
(*)国の責任を認めない千葉地裁判決は「国家犯罪の追認行為」=司法の自殺であり司法権力の濫用である。判決を下した裁判官をクビにして千葉地裁を閉鎖せよ。ふざけるな。近未来において、この裁判官どもは、司法権濫用につき弾劾裁判にかける必要がある。
以下、これまでの原発損害賠償に共通する問題点を箇条書きにして列記いたします。
1.加害者・東京電力や事故責任者・国の責任を認めるのは当たり前の話だ(喜ぶべきことではない)
国会事故調の取組に始まり、海渡雄一・甫守一樹の各弁護士や東京電力幹部の刑事裁判における検察官役の弁護士らの徹底した調査に加え、添田孝史氏や鎮目宰司氏ら複数の気鋭ジャーナリストによる資料発掘や調査報道により、福島第1原発事故までの経緯や責任の所在の詳細が明らかとなった。本来ならば、こうしたことは検察がやらなければならないにもかかわらず、検察がその使命を放棄したために、市民や弁護士・ジャーナリストが手弁当でこれに取り組んできたのである。これ一つとってみても、福島第1原発事故関連で東京電力や国の責任を追及する裁判で、原告側に大きく勝訴させる根拠が既にあると言ってもいいのではないかと思われる。
加えてその過程で、なんと政府事故調が事故原因とその責任を究明する上で重要な事柄や証拠の多くを隠蔽していたことも明らかとなった。今や福島第1原発事故の実態解明や原因究明、そしてその責任の所在と再発防止策などが、原発「再」推進にとっては不都合きわまりないものであるが故に棚上げにされる中、こうした裁判の中で事実解明の審議が進められ、地域住民や有権者・国民・市民に対して隠されていたことが次々と公開されていくことは歓迎すべきことだと言える(*)。
しかし、この裁判は福島第1原発事故の実態やその原因それ自体を争うものでもなければ、事故原因をつくった責任者の処罰如何を係争する裁判でもなく、あくまで原発事故被害者の救済を実現するための損害賠償裁判である。従って、そうした詳細な事故原因や責任の解明がなくても、もっと簡潔・明白なレベルでの証拠により、被害者が受けた理不尽な損害が認められ、その損害が完璧に回復されるまでの相当の金額の賠償や補償が認められてしかるべきである。何故なら、東京電力や国のこの事故に対する責任は、外見的な概要を知るだけでも自明であると言っていいくらいの手抜き管理であることが明らかだからだ。
例えば東日本大震災時における津波被害が東京電力の手抜き管理に原因があったことは、非常用電源2つと配電盤をタービン建屋地下の海抜6mそこそこのところにまとめて一緒に置いていたことや、その非常用電源を守るための防水・遮水対策をしていなかったことから明白であり、何も津波の予測がどうのこうのと言う話ではないハズである。また1991年には福島第1原発で非常用電源が水没する事故(下記参照)も起きており、この状態で非常用電源をそのままにしておくのは危ないことは、この段階でわかっていた話である(わからないというのなら、そんなマヌケのアホウに危険な原発の管理・運営などさせられないということだ)。
いつ津波に襲われても不思議ではない東北地方の沿岸域に太平洋に向かって建てられた、しかしながら絶対に大事故は起きない・起こさない・起こしてはいけないと言われていた原発の非常用電源を、わずか海抜6mそこらのところにまとめて置いておくバカがどこにいるかという話である。これでは「多重防護」にはなり得ないことは小中学生にでもわかる話ではないか。むしろ今後のことを考えれば、原発の安全対策の堅確性・完璧性を確保するためにも、原発電気事業者の刑事・民事裁判上の過失責任を認める場合のハードルを高くしてもらっては困るのである(今後、他の原発・電力会社で管理上のモラル・ハザードを招くから)。
(関連)東電 過去にも非常用電源水没 東京電力 福島第一原発事故 関連ニュース NHK 40年後の未来へ 福島第一原発の今
http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/20111229/0445_suibotsu.html
(*)現段階で福島第1原発事故の実態解明や原因究明が行われているのは、新潟県の「安全管理に関する技術委員会」(下記)他の3つの委員会と、3つの種類の裁判(東京電力幹部3人の刑事裁判、東電株主代表訴訟、福島原発事故賠償訴訟(複数))です。本来は国会事故調が提言したように、国会の下に新たに調査委員会を設け、オールジャパンで福島第1原発事故の全容解明に取り組むべきところですが、それが自民党他の原子力ムラの手先たちによって妨害され進まないので、いたしかたなく裁判の場でそれが代替的に行われているのが現状です。しかし裁判は元来、原告と被告が法廷戦術や法律を武器に使って相争う場であり真相究明の場ではありませんから、実態解明と言ってもおのずと限界があるのです。
(関連)新潟県:原発事故に関する3つの検証について
http://www.pref.niigata.lg.jp/genshiryoku/1356877564383.html
(関連)新潟県:新潟県原子力発電所の安全管理に関する技術委員会
http://www.pref.niigata.lg.jp/genshiryoku/gijyututop.html
2.津波予見可能性ではなく「津波予見義務を果たしたのかどうか」が問題(古川元晴弁護士)
原発は、万が一の場合には、チェルノブイリ原発事故や福島第1原発事故に見られるように、広範囲に環境を危険極まりない高濃度の放射能で汚染し、人間を含む全生物の生存環境を破壊してしまう超危険な施設である。そもそも、たかが電力確保のために、こうした超危険な施設を、事故を起さないための対策や事故が起きてしまった場合の損害賠償の準備も不十分なままに使わせること自体が犯罪行為という認識を持たなければならないはずである。しかし、日本の法曹界は愚かにも、この福島第1原発事故の責任の有無を考える場合の方法として「大津波の予見可能性」なる歪んだ考え方を持ち込んでしまっている。そもそもこういう考え方をすること自体が、事故を起した組織や人間達を、極力無罪放免されるよう理屈を組み立ててやることを意味するからだ。
何故なら、「大津波の予見可能性」論は、仮に予見が不可能であったなら、どんな手抜き管理をしていようが、どんな不注意があろうが、どんな大事故が起きたとしても「いたしかたない」として無罪放免にしてやる、ということを、その裏に含んでいるからである。バカを言っちゃいけない。結論を端的に申し上げれば、この問題は井戸川克隆裁判(下記参照)で原告側を代表して闘って下さっている古川元晴弁護士の議論(下記の著書を参照)がその答えになる。
すなわち、焦点にすべきは「大津波の予見可能性」ではなく「大津波やその他の自然災害の予見義務」であり、およそ考えられるすべての自然災害に対して万全の備えと対策をしていたのかどうか(あらゆる可能性を想定して万全の対策を立てる義務を果たしていたのかどうか)が問われなければならないということである。何故なら、原発の大事故は国を亡ぼすくらいの悲惨な結果を招くからである。そして、太平洋に向かって設置された原発施設への海抜6mを超える津波を想定していなかったとしたら、話にならない義務違反であることは誰が見てもわかることである。これ以上、このことについて、何を議論する必要があるか。
(関連)井戸川裁判(福島被ばく訴訟)を支える会
http://idogawasupport.sub.jp/
(関連)福島原発、裁かれないでいいのか-古川元晴/著 船山泰範/著(朝日新書)
http://u0u1.net/JEsy
3.判決が認める損害賠償対象者の範囲が狭い=重大な人権侵害である
ほとんどの判決で、賠償・補償を求めた原告の一部が、理不尽な理由からその請求権を退けられるという不当な扱いを受けている。これが重大な人権侵害であるということが日本の裁判官には理解できないのか!?
いや、理解しているのだが、政府・行政側に媚びへつらうために、また自分たちの判決が原子力ムラや原発推進の大きな邪魔になってはいけないと思うが故に、意図的に被害者の一部の請求権を踏みつぶし、原告団の分断を意図していると考えた方がいいだろう。判決を下した裁判官どもは人間としても腐っている。
そもそも、福島第1原発事故の直後に当時の民主党政権政府が出した避難指示と、原発事故による放射能汚染の実態とは全く関係がない。政府の避難指示や地域住民への対応は最初から全くおかしかったのであり、従ってまた、菅直人や枝野幸男ら、当時の民主党政権の首脳たちの福島第1原発事故への対応における最大の罪は、この住民対策・被ばく防護対策にある(著名なフレーズとなった枝野幸男の「直ちに健康に影響はない」や、加害者東京電力を救済し被害者を切り捨てる政策を押し通した当時の民主党政権の犯罪行為は決して許せるものではない)。
それはともかく、政府の避難指示は放射能汚染の実態とは関係がなく出されているため、当然ながら、避難指示区域内外の避難者の被害の実態とは全くリンクしていないことは誰にでも想像がつく。しかも、ひどい放射能汚染の広がりと比較して、住民に避難指示が出された地域の範囲はあまりに狭すぎるのである。しかし、ほとんどの裁判官はこの実態に目をつむり、現場視察さえしないまま被害の状況を無視して、政府の避難指示に基づく判決を下しているのである。こんなことをすれば、区域外避難者が何故避難せざるを得なかったのか、あるいは避難後の仕事や生活の状態はどうなってしまったのかなどはわからないままとなるし、また、住んでいた場所に居住を続けている人たちが放射能汚染のために被ばくや健康障害や将来への不安に苦しむ現状も無視されてしまうことになる。こんなことでは公正な判決は望むべくもないし、実際不公正な判決で、原発事故による損害賠償の権利が不当に狭められ削られてしまっているのだ。
4.賠償・補償の対象となる期間を非常に短い期間に限定するという不当な判決内容
判決では、賠償・補償の前提となる区域外避難者の避難の必要性・相当性(妥当性)については、東京電力や国が打ち出している20ミリシーベルト論は事実上退けられ、もっと広い範囲の被害者が賠償・補償の対象とされている。当然のことである。原発事故の前までは一般の人は年間1ミリシーベルトが限度とされていたものが、事故が起きたら突然20ミリシーベルトに変わりました、などということは通用するはずもない。しかし判決は他方で、おそらくは賠償・補償の金額を絞り込むための屁理屈として、賠償・補償の対象とする期間を、わずか1~2年に限定するという不当な判断を下しているのである。これは避難を余儀なくされている被害者の生活実態や実感と全く合致せず、絶対に受け入れられない理由づけである。何ゆえに賠償・補償がそんな短い期間で十分なのか、きちんとした根拠も示さないままに判決を書くなと言うべき暴挙である。
5.賠償金額が少なすぎる=これこそが最大の問題だ
これが福島原発事故に伴う損害賠償裁判の判決の最大の問題点である。それぞれの判決により、賠償・補償の理屈付けは違っていて、いわゆる「原子力損害賠償紛争審査会」の指針を超えて賠償が認められている点は評価されてはいるが、私から申し上げれば、それでも結果として、人をバカにしたような少ない金額(ひどい場合には1万円~数万円などという金額もあった)の賠償・補償しか認めない判決をほぼすべての裁判所が出していて、これじゃ日本の司法・裁判所は原発被害者の方々の救済をまともに考えているとはとても言えない、そんな結果となっている。ほぼすべての原告被害者の方々が、原発事故後に経験をした苦労や苦悩・悲しみに対して支払われる慰謝料が「こんな程度の金額なのか」と愕然とすると感想を述べておられるように、判決の賠償・補償金額はまるで話にならない不十分極まりない水準であった。
原発事故による損害賠償以外の民事事件では、かようなことは全くあり得ない。典型事例が交通事故による賠償・補償事件だが、一連の原発賠償裁判の判決の何倍・何十倍の金額の賠償・補償が認められるのが一般的である。しかし、あるべき賠償・補償の金額は、その逆であってしかるべきではないのか。原発事故被害者は少なくとも交通事故における賠償・補償以上の金額を受け取るべきである。およそ福島第1原発事故のような理不尽極まることで被害を受けた人たちが、裁判で賠償・補償を求めて争っても、やはりその失われた生活や人生を再建できるだけの金額の賠償や補償を得られない日本の司法・裁判所とは一体何なのだと、腹の底から怒りがこみあげてくる。日本の裁判官どもは、原発事故被害者の人生や生活を何と心得ているのかということだ。自己保身や行政・首相官邸へのへつらいのような判決を出して被害者の人権を踏みにじる、そんな人間のクズがやるようなことを司法権力者がしていいのかということである。
今現在も日本国中の原発・核燃料サイクル施設が閉鎖・廃棄されているわけではないことを鑑みれば、明日は我が身であることはほぼ間違いがない。この不当判決はまさにわが身のこととして、心の底から怒りを判決を下した裁判官どもにぶつけていかなくてはならないと思っている。
6.無過失責任の原子力損害賠償法のみによる東京電力の責任
原発事故を引き起こした東京電力のような事業者や、それを監督指導して大事故を防ぐべき責任のある立場の国が、その安全管理を怠って地域住民にひどい損害を与えた場合、その責任や罪は、第一に原子力損害賠償法法に基づく無過失責任に加え、第二に民法上の過失責任(あるいは未必の故意による加害行為の責任)が問われてしかるべきである。これまでの福島原発事故賠償訴訟では、いくつかの判決の中で東京電力や国の過失責任が認められたようである(たとえば前橋判決)。
しかし、その悪質とも言える手抜き管理による人災=民法上の過失責任ないしは未必の故意による手抜きの事故だったことが、損害賠償の金額に反映されていないのだ。一般の常識から考えて、無過失責任の場合の賠償金額と、重大な過失または未必の故意の場合の賠償金額とでは、大きな差があってしかるべきである。しかし、いずれの判決も結果的に人をバカにしたような少額の賠償金額にとどまっており、交通事故の損害賠償を大きく下回っているのである。これでは被害者は救済されない。
それから、併せて付記をしておけば、事故直後は迅速な被害者救済手段として期待をされた原発事故ADRは、和解案を拒否し続ける東京電力のおかげで機能していないことに加え、所管する文部科学省がADR金額を抑え込むための作為を水面下で行っていたことが明らかにされており(毎日新聞が暴露:下記ブログ参照)、もはや役に立たない「飾り物」「欺瞞的制度」になってしまっている。先般も浪江町民による大型のADRが長期間回答を引き延ばされた挙句に東京電力によって拒否されて頓挫している。
(関連)(毎日新聞)ゆがんだ償い:切り捨てられる原発被害者=その背後でうごめいていたのは文部科学省(下村博文文相)と自民党政権だった
いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/post-c237.html
(関連)東京新聞 浪江の賠償増額 決裂ADR
東電 和解案を拒否 社会(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201804/CK2018040702000147.html
(関連)東京新聞「避難者の苦しみなんて東電は眼中にない」浪江住民ADR打ち切りに怒り 社会(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201804/CK2018040702000134.html
(関連)「もう帰れないからね。仕方がない」浪江町民「ばらばら」の歳月Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/feature/935
(関連)【原子力資料情報室声明】東京電力を解体せよ―浪江町ADR拒否、日本原電資金援助をうけて― 原子力資料情報室(CNIC)
http://www.cnic.jp/7939
(関連)<原発ADR>打ち切り 夏以降に集団提訴か 福島・浪江町(河北新報)Yahoo!ニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180418-00000011-khks-soci
7.新たな損害賠償提訴を抑止する隠された意図があるのではないか
これまでの判決では,そのすべてで東京電力の責任は認められ、また、国の責任も千葉地裁判決を除けば認められている。その意味では、加害責任の領域では原告が勝利している。しかし、問題は上記でも申し上げたように、あまりに酷いほど少額の賠償金額しか認めていない点で、これはほぼ全部の判決で言えることである。
うがった見方をすれば、これはやはり原子力ムラに支配される行政や首相官邸、あるいは霞が関官僚たちに対して迎合し、あるいは忖度して、事故の責任論という「名を捨てて」、賠償金額(損害論)では事実上の敗訴に追い込むという「実を取る」判決と見れなくもない。これにより、加害者・東京電力や事故責任者・国の賠償・補償負担は大幅に軽減できるからだ。そしてその結果、苦労して裁判をしても取れる賠償金額はこんな程度ならバカバカしくて裁判などしておれないという、これから損害賠償を提訴せんとする無数・多数の被害者に対して「提訴抑止」を狙った判決でもあるのではないかということである。これでは司法・裁判所が原子力ムラによる狡猾な住民・被害者支配の片棒を担いでいると言われても致し方ないのではないか。
ともかく、被害者の損害を、その損害実態に応じた形できちんと賠償・補償させ、原発事故を起した場合には天文学的な負担を余儀なくされるということを、原発事業者や原子力ムラの愚かな人間たちに思い知らせることが、原発・核燃料サイクル施設の過酷事故の再発を防ぐ最も有力かつ必須の方法である。しかし、かようなロクでもない判決を出していては、次の原発・核燃料サイクル施設事故を防止することはできない。
8.実質的に非公開の裁判手続きは憲法違反である
最後に、多くの福島原発事故賠償訴訟は、限られた人数しか入れない法廷で行われ、TVカメラその他の撮影・録音は未だ認められていない。また、福島第1原発事故の実態に迫るべき証拠となる多くの文献や資料が裁判所の手で非公開とされていることを申し上げておく。裁判の公開性という原則からの大きな逸脱だ。日本の司法・裁判所は、アジア太平洋戦争以前の大日本帝国時代の多くの悪しき伝統をいまだに引きづり、裁判の運営ルールそのものも前近代的な欠陥を残したままになっている。有権者・国民の覚醒による日本の司法改革が強く望まれる。
(関連)(報告)(4.8)大津波の警告を葬った東電と国(添田孝史さん講演)+
昨今の原発・被ばく情報(セシウム・ボール他) いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/04/post-706a.html
(参考)福島原発事故損害賠償「なりわい訴訟」福島地裁判決:この判決のどこが問題か=日本の司法・裁判所は、何故、原発事故被害者をきちんと救済しないのか!?
いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2017/10/post-ea50.html
(参考)(報告)(9.28)原発損害賠償請求
千葉訴訟判決報告集会:許せない判決です=衆院選時に実施される最高裁判事の国民審判では候補者全員に「×××××」を! 「国民審判」一揆を起こしましょう! いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2017/10/post-a750.html
(参考)福島原発事故損害賠償訴訟 前橋地裁判決:日本の裁判所・裁判官は、何故に理不尽極まる原発事故の被害者に対して人権救済の道を開かぬのか!? これは明らかに「不当判決」である
いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2017/03/post-fcf7.html
<その他関連サイト>
(1)「国と東電 事故直視を」、原発避難訴訟
控訴審、住民ら訴え(東京 2018.3.9)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201803/CK2018030802000253.html
(2)「原発支援の金あるなら賠償に」国会で東電を猛非難
テレ朝
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000124957.html
(3)原発「警戒区域」の人々を襲う果てなき苦悩
故郷に戻るも離れるも茨の道 週刊女性PRIME [シュージョプライム]
YOUのココロ刺激する
http://www.jprime.jp/articles/-/12157
(4)原発訴訟で「低額の賠償判決」が相次ぐ理由 震災と復興 東洋経済オンライン
http://u0u1.net/JEUQ
(5)原発訴訟担当トップに検事就任 原子力規制庁が発表
共同通信 沖縄タイムス+
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/231810
(6)誠実な対応求め、原発訴訟原告が東電に申し入れ OurPlanet-TV
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2238
(7)住宅無償提供が3月末で終了! 避難指示区域解除で「加害者」の補償責任「解除」に——帰還か困窮か、追いつめられる避難者たち「私たちは責任追及の手をゆるめない!」 IWJ Independent Web Journal
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/367423
(8)新潟水俣病 2審も賠償認めず〜東京高裁 OurPlanet-TV
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2237
(9)新潟水俣病:2審も国の賠償責任認めず 東京高裁 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20180323/k00/00e/040/299000c?fm=mnm
草々