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2018年3月20日 (火)

「NHKスペシャル 人体 神秘の巨大ネットワーク第6集 “生命誕生”見えた!母と子 ミクロの会話」を見て:母子に恒常的な低線量被曝(外部被爆・内部被曝)が起きてしまったらどうなるかを想像してみてください

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

(最初に若干のことです)

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1.(3.22)「やめよう再処理!とめよう核燃!首都圏連続講演会」-水道橋

 http://www.labornetjp.org/EventItem/1518995291150staff01

 

2.(3.22)東電株主代表訴訟 次回3月22日口頭弁論期日

 http://tepcodaihyososho.blog.fc2.com/blog-entry-293.html

 

3.日刊ゲンダイの直近記事から

(1)安倍内閣支持率30%割れ寸前昭恵夫人「国会招致」必要6割 日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/225429

 

(2)5年間の安倍暴政に国民決起 「歴史的な反乱」が始まった 日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/225425

 

(3)安倍夫妻に怒り 官邸を悩ます麻生財務相の俺は辞めない日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/225426

 

4.日刊IWJガイド・番組表「共同・NNN・毎日・朝日の4社で内閣支持率が30%台に急落! 国会では森友学園集中審議がおこなわれ、決裁文書に昭恵夫人の名前があった理由について、『総理夫人ということ』と理財局長が答弁!安倍アシストの自民・和田政宗氏が思い込みで

 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/35243

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今日はメールを書く時間が取れなくて簡略モードでお送りいたします。先般放送されました「NHKスペシャル シリーズ 人体 神秘の巨大ネットワーク第6集 生命誕生見えた!母と子 ミクロの会話」を見ての私のコメントです。番組を見ながら恒常的な低線量被曝(外部被爆・内部被曝)の危険性を考えていました。

 

(番組紹介)NHKスペシャル シリーズ 人体 神秘の巨大ネットワーク第6集 生命誕生見えた!母と子 ミクロの会話

 https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20180318

 

(関連)(解説)NHKスペシャル「人体」生命誕生見えた!母と子 ミクロの会話 NHK健康チャンネル

 https://www.nhk.or.jp/kenko/special/jintai/sp_8.html

(関連)(動画)NHKスペシャル 人体 神秘の巨大ネットワーク6「生命誕生 ミクロの会話」 2018318日(日) 午後900(50) 2018321(... - Dailymotion動画

 http://www.dailymotion.com/video/x6gj673

 

 番組の題名にもあるように、人体は「神秘の巨大ネットワーク」と言われ、人体内部の臓器と臓器どおしが、細胞と細胞どうしが、(細胞内)器官と器官どおしが、相互にメッセージ物質を出し合いつつ、神業のようなメカニズムとタイミングで生命活動を営んでいます。とりわけ、受精から妊娠・出産に至る生命誕生のプロセスは、番組では「ドミノ式全自動プログラム」と説明されていました(番組では出てきませんでしたが、このプログラムは、受精卵内でのエピジェネティクス作用による遺伝子発現のプログラムのことです)。メイン解説専門家として登場していたiPS細胞の山中伸弥京都大学教授が言うように、このプロセスは非常に繊細・微妙で、少しでもタイミングやメッセージ物質の種類や量が違うと正常には機能しない=つまりは生命誕生がうまくいかないというもので、まさにデリケートそのものの生命の営みです(「生命誕生」は生物学的には「発生」とか「発生プロセス」とか言われています)。

 

 私は、この生命誕生=発生のプロセスに恒常的な低線量被曝(外部被爆・内部被曝)が起きたらどうなるだろうかと想像しながら、この番組を見ていました。恒常的な低線量被曝(外部被爆・内部被曝)とは、私たちの体をつくる分子・原子がつながる(電気)エネルギーの何百倍・何千倍・何万倍という猛烈なエネルギーをもつ放射線が、毎秒毎秒、ひっきりなしに何千・何万・何十万以上の回数で、人間の体の外側から、内側から、ぶち当たってくることを言います。それはちょうど、野球やゴルフボールが猛烈な勢いで飛んできて、私たちの体にぶち当たるのとほぼ同じようなことです。ここで「猛烈な勢い」というのが、そのボールの持つ「エネルギー」ということです。それが1回や2回ではなく、毎秒、数千・数万・数十万の数でやってきます。しかもひっきりなしにです。人間の体は、そんなことをされたら、たまったものではありませんね。

 

 また、飛んでくるボールが人間の背中に当たっているうちは、痛てて、で済むかもしれませんが、それが眼球に当たれば失明するでしょう。つまり、飛んでくるボールの当たり所が悪ければ、大変なことになるということです。恒常的な低線量被曝(外部被爆・内部被曝)も、このひっきりなしにボールを体にぶつけられるのも、ほぼ同じだと考えていいかと思います。ただ、放射線被曝のほうは、それが超ミクロの世界で起きるので、最初のうちは人間の五感に感じないだけの話です。しかし、この放射線被曝が回を重ねれば、やがて人間の体がボロボロになり、そうして初めて無数の人体細胞に異常が発生して、この段階になって初めて人間は五感に「おかしい」「体調が悪い」「具合が悪い」「ガンができたみたいだ」と感じるようになるのです。でも、この五感に感じる段階になってしまったら、もう手遅れです。放射線被曝による健康被害や遺伝的障害は治療方法がないからです

 

(放射線被曝によって遺伝子や、上記で申し上げた遺伝子の発現メカニズムであるエピジェネティクス的生命秩序が破壊されると、健康障害のみならず遺伝的障害も出てきます。しかも放射線被曝による遺伝的障害は、世代交代を何代か重ねてのちに出てくることが多いので、確認するには人間の寿命を鑑みると数百年かかります(寿命が約2年のネズミの実験では、何世代もの変化を見ることで、親世代の放射線被曝の遺伝的障害が出ているのが確認されています:ゲノム不安定性)。今何ともないからといって、放射線被曝による遺伝的障害がないことにはなりません。むしろ放射線被曝により遺伝子関連の人体が傷つけられているわけですから、遺伝的障害の潜在的可能性は高まってしまったと考えるべきです)

 

 さて、それで、このNHK番組「人体」をご覧になってみて、ここに出てくる妊娠中の母親と子宮内の胎児が、恒常的な低線量被曝(外部被爆・内部被曝)をしてしまったらどうなるでしょうか? 想像するに恐ろしくなります。繊細で微妙な生命作用を積み重ねて生命が誕生する、まさにその時に、危険極まりない放射線が、体の外と内とで飛び交っていたら、いったいどうなるでしょうか? 成長期にある子どももそうですが、胎児はその子ども以上に細胞分裂が盛んで、たった1つの受精卵がわずかの期間に細胞分裂をして約60億個の細胞に成長していくのですから、放射線被曝に対しては非常に弱いということは簡単に想像できるでしょう。妊婦さんや胎児は放射線被曝させてはいけないということは容易に理解できます。だって、妊婦さんや胎児に、ひっきりなしに剛速球のボールをぶつけ続けたら、受けた方はたまりませんからね。

 

 上記のようなことはこれまでも何度も申し上げてきたことです。またか、と思われる方も多いでしょう。でも、これが放射線被曝の原理的な説明です。そしてこれまでも申し上げてきたように、放射線被曝は原理的に考えれば難しい話ではないのです。一言で言えば、五感に感じなくても危険極まりないので、徹底的に被ばくは避けてください、ということです。放射線被曝を繰り返してしまえば、やがて治療不能・回復不可能な健康障害や遺伝的障害が出てくる可能性が高い、ということです。少しくらいなら安全・大丈夫ということは絶対にありません。放射線被曝の「当たり所」が悪いと、ほんの少量・小線量の被ばくであっても障害は出ることがあります。1ミリシーベルト未満でも危険ですし、20ミリシーベルトなどはトンデモナイということです。

 

 私のコメントは以上です。みなさまには、ぜひこのシリーズのNHKスペシャルをご覧になり、放射線被曝の危険性への実感と人体や生命活動への認識を深めていただければと思います。

 

 <追:その他放射線被曝関連の情報>

1.(別添PDFファイル)福島で胃がんが多発している(イントロ部分)(明石昇二郎『週刊金曜日 2018.3.9』)

 http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/002514.php

 

2.(別添PDFファイル)津田敏秀(岡山大)らの反論にだんまりを決める「否定派」(イントロ部分)(木野龍逸『週刊金曜日 2018.3.9』)

 http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/002514.php

 

 (田中一郎コメント)

 上記1.はジャーナリストの明石昇二郎さんが、数年前に整備された「全国ガン統計」の数字を活用して、福島県で様々なガンが多発し始めていることを伝えています。ここで明石昇二郎さんが使っているガン統計の数字は2013年までのものです。なぜ、この整備された「全国ガン統計」がかくもタイムラグが大きいのか(2018年になっても2013年の数字しかわからない=5年も実数把握が遅れる)、その理由はよくわかりませんが、所管をする国立がんセンターの運営に問題があるのではないかと直感的に思います。要改善ではないかと思います。これでは福島第1原発事故後の「放射能汚染列島」=日本での放射線被曝防護対策が手遅れになってしまいます。

 

(「福島県民健康調査検討委員会」では、子どもたちの甲状腺ガン発生件数の公表数を抑え込むため、「経過観察」の子どもたちに発生した甲状腺ガンをカウントしない、「カウントしろ」と言われても把握に2年もかかるなどとふざけた態度をとる、福島県立医大以外の「経過観察」のその後はわからないし把握もする気はない、などとして、徹底して福島第1原発事故後の放射能による健康被害を小さく見せるのに必死です。昨今は、この「経過観察」の子どもたちの甲状腺ガンの把握は、上記の「全国ガン統計」を使えばいい、などと言い始めています。しかし、上記で申し上げているように、この統計はタイムラグがひどく、医学の基礎研究には使えても、命と健康にかかわる福島県やその周辺の放射能汚染地域の子どもたちに起きる甲状腺ガンの状況把握には使えないでしょう。何故なら、対策が決定的に手遅れになってしまうからです。こうした発言をする御用学者たちは、いったい何のために「福島県民健康調査」が行われているのか、全く理解していないのではないかと思われます)

 

 上記2.は、福島第1原発事故後の事態をウォッチドッグし続けている独立系ジャーナリストの木野龍逸さんのレポートです。津田敏秀岡山大学大学院教授(疫学・公衆衛生学)による福島県の子ども甲状腺ガンに関する見解に対して、日本の放射線ムラの似非学者どもが、幼稚な反論をして津田敏秀教授に再反論され、その後は黙ってしまったというレポートを書いています。さもありなんでしょう。あのロクでもない社会学者の開沼博などは、自分の専門でもないこの話に首を突っ込み「インターネットメディアで、津田論文は「専門家コミュニティーからフルボッコで瞬殺されています」と述べている(16421日)」そうです。ふざけた話です。そのうちにこの御用学者は、悲惨な事実によって「フルボッコ」されてしまうかもしれません。

 

 いずれにせよ、この2つの『週刊金曜日』のレポートを見て私が思うのは、放射線防護を専門領域とする日本の学者や研究者たちは一体何をしているのか、ということです。3.11以降、原子力ムラ・放射線ムラが勝手気ままに似非学説を垂れ流している、まさにその害悪が蔓延しそうな今この時に、遠藤周作の小説でもあるまいに「沈黙」を重ねているのですから話になりません。明石昇二郎さんも木野龍逸さんも、ジャーナリストとして勇気をもって福島第1原発事故後の放射線被曝の世界における「危機的事態」を私たちに伝えてくれているのです。学者・研究者どもも、少しはこれを見習え、と言いたくなります。私が日本の大学を今こそ解体せよ、と申し上げているのは、こうしたこともその理由の1つです。

 

3.放射線被曝の歴史 アメリカ原爆開発から福島原発事故まで-中川保雄/著(明石書店)

https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032660915&Action_id=121&Sza_id=C0

 

(もう何度も推薦申し上げてきました。必ず目を通していただきたい重要な本です。原子力推進の歴史は放射線被曝歪曲の歴史です:田中一郎)

 

4.「いちろうちゃんのブログ」より(昨今の放射線被曝関連)

(1)「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(77):昨今の放射線被曝をめぐる議論(その4)=子ども甲状腺ガンについて(その1) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/03/77-b2a7.html

 

(2)「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(78):昨今の放射線被曝をめぐる議論(その5)=子ども甲状腺ガンについて(その2):岩波月刊誌『科学』(2018年3月号)掲載の平沼百合論文より いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/03/7852018-14f0.html

 

(3)「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(80):昨今の放射線被曝をめぐる議論(その6)=子ども甲状腺ガンについて(その3)・Our PlanetTV 白石草さんの報道から 他 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/03/80our-planettv-.html

 

(4)(速報)第30回「福島県民健康調査検討委員会」結果報告(Our PlanetTV 白石さん)+(2.27)「高レベル放射性廃液」政府ヒヤリングの主催者からの報告(三陸の海・岩手の会) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/03/30our-planettv-.html

 

(5)典型的な御用放送だった「NHK・BS1スペシャル:原発事故7年目 甲状腺検査はいま」=既に論破されてしまった似非科学やインチキ手法で福島原発事故の放射能による子ども甲状腺ガンを否定する「放射線ムラ」の広報そのもの いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2017/11/post-33cb.html

草々

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コメント

「Nsp.人体、第6集」の感想はエピジェネティックにまで及んで素晴らしいです。
放射線被害の原理、実情解説そして多くの裁判等々反原発運動。それらはすべて貴重です。
だが、そこまででは今の子供たちの健康な未来はない。次になすべきことは何か?

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