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2018年3月29日 (木)

(報告)2つの憲法集会から:(3.24)改憲構想とアベノミクスを読み解く(小森陽一さん、金子勝さん)、(3.26)「自衛隊を憲法に加憲?~平和への影響は?市民生活への影響は?」(伊藤真さん他)

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)

 

(最初に若干のことです)

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1.予約優先になりました:(4.12)「明治150年の驕慢を斬る:日本近現代史の本当の話」(広瀬隆さん):オルタナティブな日本をめざして(新ちょぼゼミ 第10回) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/02/150-10-a4cb.html

 

(続き)(5.24)「日本国憲法と学校教育ー主権者教育の実態を問う」(高嶋伸欣さん)(オルタナティブな日本を目指して:第11回目(新ちょぼゼミ)) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/03/11-e0d3.html

 

(続き)(6.14)「(医療現場から見る)日本の医療政策と厚生労働省=どこにどのような問題があるか」(西尾正道(独)国立病院機構北海道がんセンター名誉院長)(オルタナティブな日本をめざして:第12回新ちょぼゼミ ) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/03/12-ec55.html

 

2.<緊急新宿大街宣 もの凄い人々が集結!>💢安倍政権に怒り爆発退陣を求める声が凄まじい!総辞職だ! 赤かぶ

 http://www.asyura2.com/18/senkyo242/msg/108.html

 

(関連)20180325 UPLAN「内閣総辞職を求める緊急新宿大街宣」@新宿伊勢丹前 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=m6QTfjhM2tM

 

(関連)新宿伊勢丹前大群衆!社民党・佐藤あずさ市議会議員「権力を持っておごって暴走する!みんなもっと怒っていい!もう我慢しなくていい!」~内閣総辞職を求める緊急新宿大街宣 IWJ Independent Web Journal

 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/415913

 

3.3.30オールジャパン学習会「もういい加減にしろ!安倍政権」開催のお知らせ オールジャパン:平和と共生

 http://urx3.nu/Jgx1

 

4.脱原発弁護団全国連絡会 330日ミサイル高浜原発運転差止め仮処分決定

 http://www.datsugenpatsu.org/bengodan/news/18-03-27/

 

5.ゲストに小出裕章さん! 4-1(日)【講演会】福島とチェルノブイリを今一度考えるDAYS JAPAN

 http://urx3.nu/Jgx9

 

6.和歌山県白浜町長への要望書(核のゴミ捨て場にするな)賛同団体募集中

 https://fs224.formasp.jp/f389/form2/

 

7.(メール転送です)署名「原発輸出に公的資金を使わないでください」現在2624筆です

 日立の子会社であるホライズン・ニュークリア・パワーが、イギリス・ウェールズでウィルヴァ・ニューイッド原発建設計画を進めています。このプロジェクトには政府が100%出資する国際協力銀行による融資や、日本貿易保険による付保が検討されていると報道されています。国民にリスクを転嫁し、また東電福島第一事故が収束しない中、原発輸出をすすめることは、倫理的にも社会的にも許されません。現地でも反対の声が上がっています。緊急署名に是非ご協力ください! 呼びかけ:FoE Japan

 

個人署名→ https://goo.gl/hCGH5K

団体署名→ https://goo.gl/pyG6yB

紙の署名用紙→ http://www.foejapan.org/energy/export/pdf/petition_stop_wylfa_JP.pdf

 

8.IWJ

(1)日刊IWJガイド・日曜版「本日16時半から、処罰の基準が内心! 自白の強要はますます横行する!東京都迷惑防止条例改正の危険性~岩上安身による・自由法曹団東京支部団員・舩尾遼弁護士(城北法律事務所)インタビュー!/今度は性教育の授業に不当な介入!中学

 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/35325

 

(2)日刊IWJガイド「<インタビュー報告>政権の腐敗に怒りの抗議をすれば『悪意の感情の充足』として処罰! 都条例改悪問題に切り込む!~ 自由法曹団東京支部・舩尾遼弁護士に岩上安身が緊急インタビュー!/【タイムリー再配信】本日20時「岩上安身による日本共産党

 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/35330

 

(3)日刊IWJガイド・番組表「本日朝930分からIWJは国会中継を完全実況ツイート! そして1630分からは、岩上さんが証人喚問の質問終了直後の共産党・宮本岳志衆院議員に緊急インタビュー!! 文書改竄の真相はどこまで明らかに! 籠池氏に接見し、昭恵氏と

 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/35348

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昨今、2つの「憲法集会」がありました。とても感銘を受けるいい講演内容でしたので、以下、簡単にご報告いたします。また併せて、昨今の憲法改悪に関する情勢に関して若干の報道等を付記しておきますので、ご参考にしていただければ幸いです。

 

(関連)安倍内閣の支持率は32.6 2ケタの急落 ANN世論調査

 http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000123667.html

 

1.(3.24)改憲構想とアベノミクスを読み解く(九条科学者の会)

 http://www.9-jo-kagaku.jp/

 

 <別添PDFファイル>

(1)(チラシ&プログラム他)(3.24)改憲構想とアベノミクスを読み解く(九条科学者の会)

「program_324_komori_kaneko.pdf」をダウンロード
(2)(レジメ)改憲案の本質と九条を守る運動(小森陽一 2018.3.24

「rejime_komorisann.pdf」をダウンロード
(3)(パンフ)自民改憲案の4項目はどれも問題だらけ、私たちは安倍改憲・改憲発議に強く反対します(九条科学者の会)

「panfu_kaikensosi_9jou_kagakusya.pdf」をダウンロード
 http://urx3.nu/JgxA

 

(田中一郎コメント)

 お二人の講演は、論理明快・指摘適切・機知に富み、目下私たちの眼前で展開する「日本国憲法存立危機事態」の核心を突くお話でした。みなさまにも是非お聞きになっていただきたかったものでしたが、残念ながら当日のVTRはありません。下記に簡単にそのエッセンスを書いておきます、みなさまのところでも機会があれば、このお二人にお願いをして講演会を開催されてはいかがでしょうか(但し、お二人とも超ご多忙のご様子でした:ちなみに金子勝慶應義塾大学教授には今年夏に、私とたんぽぽ舎で共同主催しております「オルタナティブな日本を目指して」(新ちょぼゼミ)でお話しいただく予定にしております。乞うご期待です)。

 

*小森陽一さんのお話のエッセンス

 小森さんのお話は別添PDFファイルのレジメにコンパクトにまとめられていますので、それをご覧になっていただければと思います。ポイントは、レジメ3枚目の下の方にある「国際社会の平和と安全を確保するために国際的に協調して行われる活動及び公の秩序を維持し」の文言です。この文言が、既に強行採決により可決成立させられた違憲立法の「戦争法制」の中で自衛隊の修飾語として、自衛隊を規定し説明するものとして使われており、従って、その「自衛隊」を憲法に書き込めば、その自衛隊はこの文言規定に従って「何でもできることになる」。つまり、米軍と一体化した自衛隊が世界中のどこへでも出かけて行って自由自在に戦争が行える、ということを意味している、ということです。そして、このことを私たちが、どこまで一般の有権者・国民に伝え、この悪意に満ちた「壊憲」に反対する世論形成をできるかが、私たちに残された時間の中でのポイントであるとのお話でした。

 

*金子勝さんのお話のエッセンス

 金子さんのお話にはレジメがありませんでした。しかし当日、金子さんご自身でお話の概要を会場に用意されていたホワイトボードに書き込んでおられたので(ずいぶん美しい字だったので一部読み取れず)、それを書き出しておきます。

 

 統治機構の破壊

 失われた20年は続いている

 縁故(クローニー)資本主義と産業衰退

 ダイバーシティの新しい社会

 アベ的なポピュリズム

 

(関連)金子勝(@masaru_kaneko)さん Twitter

 https://twitter.com/masaru_kaneko

 

 他方で、金子さんには珍しくパワーポイントのスライドショウを見せていただきました。私が最も印象に残ったのは、日本経済の名目成長率が1997年頃から「ゼロ」となり(まさに超金融緩和・巨額財政赤字のスタートの年です)、日本の名目GDPが横ばいとなっていること(物価が下落して実質成長率は若干のプラスの年がありますが、物価があまり大きく変動していない時は実質よりも名目の成長率の方が私たちの実感に近く重要な経済指標です:金子さんはこの日本経済の「長期ゼロ成長」を揶揄して「百田尚樹の永遠のゼロのごとし」と表現されていました)、

 

 他方で財政赤字はうなぎのぼりに増大し、右肩上がりの棒グラフが近年、よりその右肩上がりの傾斜を強めているグラフでした。つまり、日本経済は単に「成長しない・できない」だけでなく、超金融緩和や異次元金融緩和に見られる金融市場じゃぶじゃぶ政策と並行して、巨額財政赤字支出による経済テコ入れを繰り返しても、全くと言っていいほど効果がないままゼロ成長を続けてきたということになります。それは言い換えれば、財政政策・金融政策を正常な形に戻せば、日本経済はマイナス成長となって転落していくということを意味しており、いわゆる「シャブ漬け」経済の異常事態が、もうかれこれ20年近くも続いているということを意味しています。(金子さんは、いわゆる「ゼロ成長論者」は、この事態をきちんと見極めていないと批判されていました。「逃げ切れる」世代はそれでいいかもしれないが、逃げ切れない現役世代にとって「ゼロ成長」の長期化は耐えがたく、また、かつてはナチス台頭の導火線となったと説明されています)

 

 黒田バズーガの日銀の国債引受や国家財政の巨額赤字の累積については、資産があるからそれを差し引いて見るべきだとかいう人もいるが、ほとんど無意味で、上記の事態は、ただただ日銀信用が維持されているという唯一点で持ちこたえているだけ、ある限界点を超えれば、またたくまに日本経済はきりきり舞いでどん底へ転落していくであろう危機的事態であること、国債の発行残高は1千兆円を超え、日銀が保有する国債は5百兆円と日本のGDPと同額程度、保有株式に至っては18兆円を超えて東京株式市場のかなりの割合を占めるまでに至っている異常な状態、ここから正常な形に戻していくのはもはや至難の業と言わざるを得ない(いわゆる「出口政策」の困難性)。

 

 こうした状況下にあって、アベ政権は、いわゆる「3代目」子息政権(世襲議員の典型としての安倍晋三)として、無能であるばかりか、まさに日本経済・日本そのものを破壊する「放蕩」政策を続けていて、もうどうしようもない状態。それはちょうど1代目の奮闘努力で財を成したオーナー企業が、3代目に放蕩息子が現れて散財の限りを尽くし、やがて落ちぶれていく姿に酷似していると、怒りをもって説明されていました。過去に失敗を重ねてきた陳腐な政策を打ち出しては失敗し、それを覆い隠すように、うまくいかなかった政策の検証も反省もしないままに次の政策やスローガンを掲げ、マスごみやヤジウマの耳目を引きながら、次々と失敗を積み重ねてはゴマカシを続けている、金子さんはこう批判されていましたが、まさにその通りです。

 

 今日のアベ政権は、側近に自分たちへのおべっか使いだけを寄せ集めて「お友だち」「アベ友」中心の輪をつくり、自分たちへのあらゆる批判や提言・注告をシャットアウトして聞く耳を持たず(馬耳東風=原子力ムラと同じです)、一方では、杉田和博ー北村滋―中村格という「公安警察」官僚の「暗黒ライン」と、他方では、今井尚哉ー谷査恵子(経産)、迫田英典(財務)、荻生田光一などの原子力ムラ・経産官僚や財務官僚らを手なずけて霞が関省庁の上に君臨している(放置すれば事態はますます悪くなるばかりである)。一刻も早く、アベ政権は倒さなければいけない。ともかく「もり・かけ」や財務省公文書改ざんへの追求の手を緩めす、アベ政権を追い詰めていくことが重要とのことでした。(他にもいろいろとお聞きしましたが、書ききれず、です)

 

(参考)“安倍1強”は自爆で終焉か――党劣化を象徴する“親衛隊”議員の共通点 (週プレNEWS - Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180326-00101986-playboyz-pol

 

2.(3.26)「自衛隊を憲法に加憲?~平和への影響は?市民生活への影響は?」(日弁連主催)

 https://www.toben.or.jp/know/iinkai/kenpou/event/post_28.html

 

 <別添PDFファイル>

(1)(プログラム)(3.26)「自衛隊を憲法に加憲?~平和への影響は?市民生活への影響は?」(日弁連主催)+伊藤真弁護士レジメ

「program_326_nitibenren_kenpou.pdf」をダウンロード
(2)(レジメ)自衛隊を憲法に加える憲法改正で、何が変わるのか?変わらないのか?(青井未帆 2018.3.26

「rejime_aokisann.pdf」をダウンロード

 <主催者:日本弁護士連合会より>

(1)日本国憲法施行70 年記念憲法ポスター展 入賞作品集(日弁連)

https://www.nichibenren.or.jp/library/ja/activity/img/constitution/kenpou_pamphlet_all.pdf

(2)日本弁護士連合会│Japan Federation of Bar Associations:憲法ポスター展グッズを作成しました

 https://www.nichibenren.or.jp/news/year/2017/171225.html

(3)日本弁護士連合会│Japan Federation of Bar Associations:日本国憲法施行70年記念企画「憲法ポスター展~あなたの願いをポスターに」入賞作品が決定しました!

 https://www.nichibenren.or.jp/news/year/2017/171011.html

 

(関連)明日の自由を守る若手弁護士の会(あすわか)日弁連の「憲法こどもカレンダー」がすてきです

 http://www.asuno-jiyuu.com/2018/03/blog-post_36.html

 

 (田中一郎コメント)

 こちらの講演も残念ですが当日のVTRはありません。当日の講演者は青井未帆さん、半田滋さん、伊藤真さんの3人でした。半田さんはパワポ活用でレジメはありません。3人ともいいお話でしたが、特に伊藤真さんのお話は非常に感銘を受けるすばらしいものでした。別添PDFファイルのレジメに沿ったお話でしたから、みなさまも是非、伊藤さんのレジメをご覧ください。下記に私が記憶にとどめるところを若干だけ列記しておきます。特に、伊藤真さんの講演の注目点は、自衛隊を憲法に加憲することによる市民生活への影響、がどのようなものなのかという点です。まさに大日本帝国の再現かと思われる事態が、まるで真綿で私たちが首を絞められるようにして、ジワジワと進展していく、その恐ろしさがよく説明されていました。似非ファシストたちに私たちが「ゆでガエル」にされてはなりませぬ。

 

 (伊藤真さんの講演から)

●「海外では憲法による統制とシビリアンコントロールにより、軍隊を保持して安全保障政策に成功している先進国も多いのに、日本ではそれができないというのはどうなのか」という「考えられる反論」に対して、伊藤さんは、

 

 ①はたしてそんな先進国は存在しているのか、アメリカの事例で言えば、軍産情複合体が形成されていて、にっちもさっちもいかない軍事国家になってしまって、シビリアンコントロールどころか、その逆の、軍人が文人や市民をコントロールする事態に陥っている、他の先進国でも似たようなもの、②各国はその歴史的経験を踏まえた法体系を持ち、愚かな悲劇を繰り返さないように警戒を怠らない、たとえばドイツではナチスの経験から国民投票制度は存在しない、それと同様に日本はかつて軍部の暴走による侵略戦争と敗戦・帝国滅亡を経験しており、それを繰り返さないための憲法第9条は非常に重要、と答えておられました。

 

●「自衛隊を憲法に書き込んでも今と何ら変わることはない」という安倍晋三首相の改憲説明について、「モリ・カケ」や「裁量労働制」に代表されるように、ウソをつき続けている人たち(アベ政権)が言う改憲は信用できない、というのは説得力がある運動展開の方法の一つ

 

●キング牧師の言葉「善人の沈黙は悪人の残酷さより悲劇だ」=日本国憲法改悪阻止の運動に生かすべき(善人のみなさま、沈黙はいけません、今こそが踏ん張りどころです:田中一郎)

 

●「北朝鮮の脅威がある中で、そんな平和ボケのようなことを言っていていいのか」に対しては、

 

 その「脅威」は本当のところどうなのか。北朝鮮は、アメリカがイラク潰し・リビア潰しでやったことを自分たちにされないように体を硬直させて必死に抵抗しているのであって、日本を侵略する意図で恫喝しているのではないのではないか(それどころか、日本はアメリカの朝鮮半島での戦争に加担する旨の密約(朝鮮半島有事密約)を有権者・国民のあずかり知らない形で、つまり日本国憲法を無視してアメリカと結んでしまっている。在日米軍基地があることで日本が守られているのではなく、在日米軍基地があるが故に、アメリカの戦争相手から日本が狙われる事態に陥っているのだ:田中一郎)

 

(他にもいろいろとお聞きしましたが書ききれませんでした)

 

3.その他 関連事項(別添PDFファイル)

(1)首相 最終的な議論へ、自民9条改憲案を一本化(東京 2018.3.25

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201803/CK2018032502000116.html

(2)「改憲4項目」熟議できたか、自民党・憲法改正推進本部、方向性とりまとめ(朝日 2018.3.27

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13421612.html

(3)改憲発議 年内困難に、森友問題で支持率急落、総裁3選にも不透明さ(朝日 2018.3.26

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13420543.html

(4)安倍政権 がけっぷち(イントロ部分)(『週刊金曜日 2018.3.23』)

 http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/002525.php

(5)戦後レジームと9条(井上寿一 朝日 2018.3.27

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13421578.html

 

(田中一郎コメント)

 上記(1)と(2)で、今般、自民党がまとめた日本国憲法改悪の4つの「改悪条文案」の概要がわかります。また、(3)と(4)は、「モリ・カケ」問題と今般の財務省の公文書改ざん発覚により安倍政権の支持率が急落し、自民党内でもこれまで安倍執行部に抑えられてきた不満が表面化してきて、いよいよ安倍政権安泰でおれなくなってきた=憲法改悪発議どころではなく、9月の総裁選3選も怪しくなっている状況を伝えています。

 

 最後(5)の学習院大学長による憲法9条コメントについて若干ふれておきます。私は、巷でも少なからずみられるこういう議論が「ダメ議論」の典型だと考えています。何故なら、今現に存在している自衛隊の実態(在日米軍と一体化してしまっていて、米軍が差配するままの侵略的な性格を帯びた、しかも海外派兵される独立した国家の軍隊としての体をなしていない、危険な軍隊である点)や、日本国憲法第9条の上に君臨する日米密約同盟や日米地位協定のあり様を念頭に置いていないからです。

 

 それでいて、たとえば、この記事の一番最後のところにあるように「憲法改正とともに平成から次の時代になる日本がどっちの方向を向いているのか、世界から注目されるでしょう。代替わりの儀式をチャンスと受け止めて、改めてこういう国を目指すという『ポスト平成』の国家構想を示したいですよね」と言い、現実の事態を踏まえない内容希薄な「天下国家論」をやろうとするのです。

 

 私はこういう議論を「安全保障論議の空中戦」と批判していて、「攻めて来たらどうするんだ」論争=「小学生のケンカ」論議と併せて、有害無益と申し上げています。簡単に言えば、大きな話をする前に、自衛隊や、在日米軍や、日米密約同盟の実態や、対米隷属の状況や、日米合同委員会の秘密体制や、沖縄の状況などをよく見てからモノ申せ、ということです。確かに日本のこれからの平和政策・国際戦略は重要ですが、その議論はシビアすぎるくらいの現状認識の上にたって、政治的リアリズムや合理的な目標論も踏まえた上でのものでないと意味がないのです。私から見ると、格好だけを付けた、たいそうな天下国家論が、いい加減な歴史認識を前提に、ほとんど現実を見ない・見ていない空疎な内容の形で行われているという印象を強くしています。そんなものは有害無益です。

 

(関連)(報告)(3.14)「日本国憲法と現代日本」(高橋哲哉東京大教授)オルタナティブな日本を目指して(第9回新ちょぼゼミ)+(おまけ)日米(密約)同盟の実態とその正体(田中一郎) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/03/9-a9e9.html

 

(関連)NHKーETV特集「砂川事件 60年後の問いかけ」 という「60年後の御用放送」:対米従属の日米密約を隠蔽する最高裁長官・田中耕太郎の統治行為論や岸信介の60年安保を合理化・正当化して伊達判決を貶めるのはやめよ いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2017/12/etv-60-6060-853.html

 

4.その他 関連サイト

(1)永田町の裏を読む 高野孟:永田町の話題は政権の壊れ方と総裁選の行方に集中(日刊ゲンダイ 2018.3.29

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/225980

(2)首相 自衛隊明記に意欲、自民党大会「違憲論争終止符を」、市民「改憲より森友解明を」(東京 2018.3.26

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201803/CK2018032602000127.html

(3)文書改ざん、自民党大会を直撃、「総裁3選」に影(毎日 2018.3.26

 https://mainichi.jp/articles/20180326/k00/00m/010/134000c

(4)(憲法を考える)「護憲VS.改憲」を超えて:下 中西寛さん、中島岳志さん、東浩紀さん:朝日新聞デジタル

https://www.asahi.com/articles/DA3S13417270.html?ref=opimag1803_sp_con_mailm_0327_12

(5)「ポスト安倍」政権に苦言 改ざん、政策前提壊した/改憲、議論積み重ねを 自民党大会:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S13420510.html?ref=nmail_20180326mo

 

(6)「安倍3選ない」「財務省が悪いじゃ正義ない」自民議員が佐川喚問後、激白 (1-2) AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

 https://dot.asahi.com/dot/2018032700044.html

(7)安倍首相が米国に「ノー」と言えない真の理由 アメリカ 東洋経済オンライン

 http://qq4q.biz/JgGh

(8)憲法改正の発議を目指すと自民党幹事長 共同通信 沖縄タイムス+

 http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/227638

(9)自民改憲案、法律家反対声明:朝日新聞デジタル

 http://digital.asahi.com/notice/notice_ltov.html

10)小泉氏「信頼なくして改憲なし」=改ざん、首相対応見守る意向:時事ドットコム

 https://www.jiji.com/jc/article?k=2018032500318&g=pol

 

11)小泉進次郎氏「平成政治史に残る大事件」森友文書改ざん:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/ASL3T55DNL3TUTFK00P.html

12)東京新聞 首相、自衛隊明記に意欲 市民「改憲より森友解明を」政治(TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201803/CK2018032602000127.html

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