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2017年12月16日 (土)

(祝)伊方原発運転差し止め(仮処分)訴訟 広島高裁で勝訴=裁判官各位の勇気に感謝するとともに、広島の原告・弁護団のみなさまに心より感謝申し上げます(日本破滅の危機をとりあえず回避)(現段階の主な関連記事を全て掲載)

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

(最初に若干のことです)

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1.(12.17)BS1スペシャル「沖縄と核」 - NHK

 http://www4.nhk.or.jp/bs1sp/x/2017-12-17/11/25143/3115276/

 

(好評だったこの番組が内容を拡充して再放送のようです)

 

2.アワプラ応援!寄付キャンペーン

 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2177

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3.山本太郎参議院議員より

(1)今さら聞けない! 憲法ってナニ? その2(山本太郎参議院議員 2017.9.29

 http://www.taro-yamamoto.jp/wp-content/uploads/2017/12/part2_1p_1212.pdf

 

(関連)「参議院議員 山本太郎」オフィシャルサイト 永田町恐怖新聞 VOL.6

 http://www.taro-yamamoto.jp/daily-activities/7547

 

(2)今さら聞けない! 憲法ってナニ? その1(山本太郎参議院議員 2017.12.5

http://www.taro-yamamoto.jp/wp-content/uploads/2017/09/4132ca2ff55dfe60a0164c8b89b6387d.pdf

 

(関連)「参議院議員 山本太郎」オフィシャルサイト 永田町恐怖新聞 VOL.5

 http://www.taro-yamamoto.jp/daily-activities/7463

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伊方原発運転差し止め(仮処分)訴訟 広島高裁で勝訴を祝福いたします。裁判官各位の勇気に感謝するとともに、広島の原告・弁護団のみなさまに心より感謝申し上げます。この判決で日本破滅の危機がとりあえず回避されましたし、また、この判決内容は他の原発・核燃料施設にも援用可能です。以下、私の簡単なコメントを伏して現段階での主な関連文献やマスコミ記事等を列記いたします。

 

 <弁護団サイト>

(1)脱原発弁護団全国連絡会 速報:勝った!伊方広島仮処分即時抗告審決定

 http://www.datsugenpatsu.org/bengodan/news/17-12-13/

(2)決定要旨

http://www.datsugenpatsu.org/bengodan/wp-content/uploads/2017/12/youshi20171213.pdf

 

(田中一郎コメント)

 判決要旨を読むと、下記のような記載があり、その内容についてはもろ手を挙げて歓迎というわけにはいかない。しかし、「火山影響評価ガイド」について、きちんとその主旨に沿って裁判所が評価をし、規制委の判断は間違っているとした点や、高裁レベルで原発運転差止の判決が曲がりなりにも出たことは大いに評価できることである。全国で原発差止を闘う多くの市民・原告・弁護団にとっては大きな励みになり、また、原発にしがみつく電力各社にとっては益々原発のもつ裁判リスクが高まり、その愚かな経営判断を転換させる大きな契機にもなるだろう。広島高裁の担当裁判長各位の勇気ある判断に感謝するとともに、広島の原告・弁護団のみなさまに心より感謝申し上げたい。

 

 (よろしからぬ判決文箇所)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

*「火山事象の影響による危険性以外の争点(前記1(2)②③㋐ ないし㋕、㋗及び㋘) については,新規制基準は合理的であり,伊方原発が新規制基準に適合するとした原子力規制委員会の判断も合理的であると認められる。」( 認められるわけないでしょう! どこ見てるのよ! 田中一郎)

 

*もつとも,本件は,証拠調べの手続に制約のある仮処分であり,火山事象の影響による危険性の評価について,現在係属中の本案訴訟(広島地方裁判所平成28()289,902)において,証拠調べの結果,本案裁判所が当裁判所と異なる判断をする可能性もあること等の事情を考慮し,四国電力に運転停止を命じる期間は,平成30930日までと定めることとする。( この裁判の本訴の最終決着がつくまで、とすべきではないの? :田中一郎)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 <原告団サイト>

(1)伊方原発運転差止広島裁判-仮処分

 http://saiban.hiroshima-net.org/karishobun/decision.html

(2)伊方原発運転差止広島裁判

 http://saiban.hiroshima-net.org/

(3)哲野イサクさん コメント(このメールの最後の方に転記しました:(メール転送です)【報告】第2431日目 原発とめよう!九電本店前ひろば)

 

 <火山影響評価ガイドと火山リスク>

 火山噴火による原発への脅威は、①火砕流(溶岩流)と、②噴火火山灰・岩石の降下の2つがあります。火山からの距離で見たら、前者の火砕流に比べて後者の火山灰は、より広範囲に影響が及びます。前者の火砕流の原発への影響は説明を要しませんが(火砕流が原発を襲ったらお手上げ=だから火砕流が万が一にも流れてくる可能性があるような場所は原発立地には不適とされている)、後者の火山灰の影響については、①電源が止まる・非常用電源もフィルターの目詰まりでアウト、②積もった火山灰や岩石の重さで建屋の屋根が落ちる・火山弾(岩石)で構築物が壊れる・人がけがをする、③自動車などタイヤで動く乗り物はもちろん、鉄道や飛行機もダメで、すべて動かなくなる=補給を含めて原発事故対策・対応ができない、④細かな灰が入り込んで電子機器類が壊れる、⑤いったん降った火山灰が再び風で舞い上がったりして人の呼吸を困難にする、などの深刻な影響が出て、原発・核燃料施設はメルトダウンを起こし福島第1原発事故を上回るひどい状況に陥る可能性大です。

 

 今回の伊方原発にかかる広島高裁判決の内容は「火山影響評価ガイド」(規制委)を素直に読めば当然に導かれる結論であり、原告・弁護団がおっしゃるように他の火山リスクのある原発(北海道・泊(洞爺カルデラ)、青森・核燃料サイクルや東通(十和田カルデラ・洞爺カルデラ・下北恐山)、静岡・浜岡(富士山)、茨城東海村・東海第二や再処理施設(那須茶臼岳)、福井・若狭湾原発群(大山)、佐賀・玄海(阿蘇・雲仙)、仙台(阿蘇他6つのカルデラ)など)にも援用可能なもので、今後の原発・核燃料施設の再稼働差止には大きなインパクトと前進をもたらすものです。なお、火山リスクについては下記のそれぞれのサイトを熟読されるといいと思います。

 

(1)伊方原発3号機差止めを受けて/大飯・玄海・川内原発の火山再審査を! 原子力規制を監視する市民の会

 http://kiseikanshi.main.jp/2017/12/15/555555/

(2)毎日フォーラム・ファイル:火山灰  原発の対策強化を検討 原子力規制委 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20170105/org/00m/010/048000c

(3)8-7<政府交渉>原発火山審査で火山灰濃度100倍に!稼働中原発直ぐに止めて! 原子力規制を監視する市民の会

 http://kiseikanshi.main.jp/2017/07/28/9999/

(4)<パブコメのたね>原発の火山灰規制~1020日まで! 原子力規制を監視する市民の会

 http://kiseikanshi.main.jp/2017/10/18/5555/

(5)<パブコメのたね>原発の火山灰規制

 http://kiseikanshi.main.jp/wp-content/uploads/2017/10/kazanbai-tane.pdf

(6)<伊方運転差し止め>「火山影響評価ガイド」厳格に適用(毎日新聞)Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171213-00000090-mai-soci

 

 <原子力規制委員会 ナニ・コレ! Incredible

(1)伊方原発3号機の運転差し止め仮処分決定について原子力規制委・更田豊志委員長「訴訟に直接コメントする立場にない」「科学的技術的な知見、理解にもとづいて私たちの責任を果たしていく」~定例会見で IWJ Independent Web Journal

 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/407547

(2)原子力発電所の火山影響評価ガイド(原子力規制委員会 20136月)

 http://www.nsr.go.jp/data/000213308.pdf

(3)実用発電用原子炉の規制基準に関連する内規 原子力規制委員会

 http://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/kettei/02/kisei_naiki.html

 

 <自民党ゴロツキ政治家が跋扈する原子力ムラ代理店政府>

(1)再稼働方針は変わらず=広島高裁決定で世耕経産相―伊方原発運転差し止め (時事通信) - Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171213-00000171-jij-pol

(2)菅義偉官房長官 発言

「「国は当事者でなく、コメントは差し控える」と言及を避けた。一方で、原子力規制委員会が新規制基準に適合すると判断したことに触れ「政府はその判断を尊重するという方針に変わりはない」」と語った(東京新聞)

 

(⇒ 国は原発運転を含む電力会社への許認可権限を持っており、まさに当事者そのものだ。また、規制委は政府組織の端くれだが、広島高裁の決定は司法の決定だ。日本国憲法の三権分立の規定に従えば、政府は司法の決定を優先してそれに従わなければいけないはずである。こんなところでも、アベ自民党ゴロツキ政権は立憲主義を踏みにじっている。:田中一郎)

 

 <各種声明>

(1)【原子力資料情報室声明】伊方原子力発電所は危険である 伊方原発3号機、広島高裁運転差止仮処分決定について 原子力資料情報室(CNIC

 http://www.cnic.jp/7802

(2)日本弁護士連合会│Japan Federation of Bar Associations:伊方原発差止仮処分広島高裁決定に対する会長声明

 https://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2017/171213.html

 

 <川内原発へ>

(1)<鹿児島県へ要請書提出>川内原発の火山灰影響評価は根本的な見直しが必要 原子力規制を監視する市民の会

 http://kiseikanshi.main.jp/2017/11/10/1111/

(2)川内原発の火山灰対策規制強化と対策工事に関する要請書(「原子力規制を監視する市民の会」 2017.11.10

http://kiseikanshi.main.jp/wp-content/uploads/2017/11/kagoshima-kazan-yosei-1110.pdf

 

 <関連マスコミ報道>

(1)東京新聞

●東京新聞 伊方3号 高裁が停止命令 広島地裁判断を覆す 社会(TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201712/CK2017121402000109.html

●東京新聞 規制委判断「不合理」火山リスク想定 不十分核心 (TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2017121402000118.html

●東京新聞 伊方原発、運転差し止め決定「高裁判断 心強い」茨城 (TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201712/CK2017121402000145.html

●東京新聞伊方差し止め 火山国の怖さを説いた社説・コラム(TOKYO Web)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017121402000141.html?ref=rank

 

(2)朝日新聞

●「火山国」の原発、是非問う判決 伊方原発差し止め:朝日新聞デジタル

http://www.asahi.com/articles/ASKDF5JDBKDFPTIL025.html?ref=nmail

http://www.asahi.com/articles/ASKDF5JDBKDFPTIL025.html?ref=lettermail_1215_arti_pickup

●伊方原発3号機、運転禁じる仮処分 阿蘇噴火の影響重視:朝日新聞デジタル

http://www.asahi.com/articles/ASKD76K3XKD7PITB00V.html?ref=regmag1712_wmailm_1215_212

●(時時刻刻)火山リスク重く認定 160キロ圏、9万年前に大噴火 伊方原発差し止め:朝日新聞デジタル

 http://www.asahi.com/articles/DA3S13272348.html?ref=nmail_20171214mo

●伊方原発、運転差し止め 阿蘇大噴火時、影響重視 来年9月末まで 高裁が初判断:朝日新聞デジタル

 http://www.asahi.com/articles/DA3S13272323.html?ref=nmail_20171214mo

●伊方差し止め「画期的」市民ら「大きな力わいた」:朝日新聞デジタル

 http://www.asahi.com/articles/DA3S13272375.html?ref=nmail_20171214mo

●(社説)伊方差し止め 火山国への根源的問い:朝日新聞デジタル

 http://www.asahi.com/articles/DA3S13273975.html?ref=editorial_backnumber

 

(3)毎日新聞

●<伊方運転差し止め>「火山影響評価ガイド」厳格に適用 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171213-00000090-mai-soci

 https://mainichi.jp/articles/20171214/k00/00m/040/066000c?fm=mnm

●クローズアップ2017:高裁、愛媛・伊方原発差し止め 火山リスク重視 規制委審査「不合理」毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20171214/ddm/003/040/035000c?fm=mnm

●伊方原発:運転差し止め、高裁レベル初判断 広島高裁 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20171213/k00/00e/040/311000c?fm=mnm

●<伊方運転差し止め>広島高裁の野々上裁判長、今月退官へ (毎日新聞) Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171213-00000075-mai-soci

 

(4)その他

●【報ステ】広島高裁、伊方原発の運転差し止め決定(テレビ朝日系(ANN))Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20171213-00000074-ann-soci

●伊方原発運転停止の仮処分認める 広島高裁|日テレNEWS24

 http://www.news24.jp/articles/2017/12/13/07380378.html

●伊方3号機に運転差し止め命令 脱原発ドミノが始まるのか 日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/219510

●伊方3号機運転差し止め決定| 愛媛新聞ONLINE

 https://www.ehime-np.co.jp/article/news201712138739

●伊方3号機運転差し止め、本紙が号外配布 松山市駅前など(愛媛新聞ONLINEYahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171214-14881101-ehime-l38

●来月予定の再稼働に司法からの痛打!住民らの申立てを受け広島高裁が「伊方原発運転差し止め」の仮処分決定――「ようやく常識的な法律論が通った」「3.11以降初めての高裁での勝利」海渡雄一弁護士ら東京で会見 IWJ Independent Web Jour

 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/407589

 

 <別添PDFファイル>

(1)伊方3号 高裁が停止命令、「阿蘇噴火 火砕流の危険」、広島地裁判断を覆す(東京 2017.12.14

(2)伊方原発差し止め 広島高裁決定要旨(東京 2017.12.14

(3)伊方原発 運転差し止め、阿蘇大噴火時 影響重視、来年9月末まで 高裁が初判断(朝日 2017.12.14

(4)伊方原発 差し止め、阿蘇噴火「過小評価」、高裁で初 運転再開困難に、広島(毎日 2017.12.14

(5)伊方原発 広島高裁 運転差し止めで始まるか脱原発ドミノ(日刊ゲンダイ 2017.12.15

 

●(メール転送です)【報告】第2431日目 原発とめよう!九電本店前ひろば

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★ 哲野イサク さんから:

 

青柳さま、伊方原発広島裁判事務局の哲野イサクと申します。毎日お知らせありがとうございます。ずーっと読んでおります。また玄海原発、川内原発再稼働、再再稼働阻止へのみなさまの戦いぶり、常々広島から敬服して注目し、また参考にしております。

 

今回広島高裁抗告審裁判体はご案内のように歴史的決定を行いました(以下野々上決定)。一般マスコミはほとんど触れておりませんが、野々上決定のもっとも重要な部分は、1丁目1番地である「司法審査の在り方」で次のように述べた箇所だと思います。

 

「抗告人ら住所地と伊方原発との距離(広島市居住者につき約100km、松山市居住者につき約60km)に照らすと、抗告人らは、伊方原発の安全性の欠如に起因して生ずる放射性物質が周辺の環境に放出されるような事故によってその生命身体に直接的かつ重大な被害を受ける地域に居住する者ないし被害の及ぶ蓋然性が想定できる地域に居住する者といえる。」(要旨2頁目、決定文では175頁から184頁)原発災害で生命身体に被害を及ぼす原因因子が「放射性物質」だとはっきり指摘し、とりもなおさずこのことは低線量被曝の被害が生命身体に「直接的かつ重大な」影響を及ぼす、と指摘しております。「被爆地ヒロシマが被曝を拒否する」を旗印に戦う私たち伊方原発広島裁判の訴えに直接呼応した「野々上決定」の白眉だと思います。

 

さらに、この部分は原発から100km離れた私たち広島の市民でも原発苛酷事故によって「被害の及ぶ蓋然性が想定できる」とした点も意義の大きい決定だと考えております。いったん苛酷事故がおこれば30km圏はおろか、60km圏、100km圏にも放射線被曝被害が及ぶとした点は、福島原発事故を教訓とした野々上決定のもう一つの白眉といえましょう。

 

ともすればマスコミはこの問題のテクニカルな側面にばかり光をあてがちですが、またテクニカルな側面では必ずしも100点満点の決定ではありませんが、野々上決定は「原発問題は畢竟放射線被曝問題だ」と喝破し、それを指摘した点の歴史的意義は極めて大きいといわざるを得ません。

 

とはいえ、私たちはこれでやっと戦いの土俵の上に乗った、反原発・反被曝の戦いは、福島原発事故による低線量被曝被害の影響が深刻化していく中で、これから本番を迎えるものだと思います。これからはみなさまと共に手を携え、原発のない、電離放射線被曝のない社会の建設に向けて戦っていきたいと考えております。今後ともご支援のほどよろしくお願いいたします。

 

 野々上決定の要旨、決定文全文は次のURLから閲覧できます。

 http://saiban.hiroshima-net.org/karishobun/decision.html 

 

伊方原発広島裁判事務局

広域連携担当 哲野イサク

http://saiban.hiroshima-net.org/

 

★ 中西正之 さんから:

<阿蘇山が9万年に1回のような大噴火をした場合には、火砕流の軽いものは海の上を渡って、伊方原発のところまで大量に流れつくことが有る事が分かった>

20171213日に広島高裁で伊方原発3号機の運転差し止め仮処分の抗告審で、広島地裁の決定を覆し、運転を禁じる決定が有りました。この決定は、私たち日本国民にとって当たり前の決定ですから、非常にうれしい事でした。しかし、決定の理由が、阿蘇山が過去最大規模の噴火をした場合、火砕流の影響を受けないとは言えないという理由でした。

 

四国の島と、九州の島は海で隔てられており、阿蘇火山が大噴火した時の高温度の火砕流である溶岩流は、海に沈み込むと思われるのに、どうして伊方原発3号機にまで大量にたどり着いて、伊方原発3号機に過酷事故を発生させるのか不思議に思って、裁判資料を少し調べてみました。そして、良い資料が見つかりました。

 

伊方原発稼差止仮処分命令申立事件、準備書面⑾の補充書2、(火砕流シミュレーションについて)平成28年8月31日

http://saiban.hiroshima-net.org/pdf/karishobun/20160913/h_ikata3_jyunbi_11-2_20160831.pdf

 

この資料は広島地裁の裁判で、住民側より提出された資料です。この資料の7ページから8ページに火砕流が海を渡る説明があります。大規模な噴火の火砕流は2層構造を持っており、密度の大きい底部の流れと密度の小さい上部の流れを持っているようです。密度の大きい底部の流れは海水中に入って、海底を周りは冷却固化されながら中心部の溶岩は海底を進んでいくようです。しかし、この流れは伊方原発3号機までは流れつかないようです。

 

しかし、密度の小さい上部の流れは海水に浮かんで伊方原発3号機まで流れつくようです。過去において、9万年前の阿蘇山の大噴火により、密度の小さい上部の火砕流は、豊後水道・瀬戸内海を渡って秋吉台にまで流れついた実績が有るようです。そして、海が有るから火砕流が流れつかないと考えることは間違いのようです。四国電力も、海が有るから火砕流が流れつかないとは説明していないようです。

 

この補充書面では、四国電力は火砕流の流れのシミュレーションソフトTITAN2Dで計算して、阿蘇山が9万年に1回のような大規模な噴火をしても、その火砕流が伊方原発3号機までは流れつかない事を証明していますが、その計算がずさんであり到底科学的でないと住民側は主張しています。資料を見ると住民側の主張が正しいようです。少し調べただけで詳しい事は分かっていませんが、裁判の論旨は良く検討しなければならないと思われます。

草々

 

 

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