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2017年12月 3日 (日)

日銀「異次元緩和」政策はマイナスの弊害効果しかない=黒田バズーガが日銀政策委員たちの「脳内」を吹き飛ばして進む日本の金融政策、市場原理主義アホダラ教がもたらす迷走が金融市場機能不全と日本沈没をもたらす

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

(最初に若干のこと)

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1.マンガ・イラストを集めました。さまざまな市民運動・社会運動にお使いください いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-ad35.html

 

2.愚かなり、山尾志桜里の「新九条論」=すべての戦争は「自衛」を大義名分とする! 現行憲法に明記されていることすら守らないアベ自民党を相手に憲法の条文いじりをして何の意味があるのか!+ 憲法改悪関連情報 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2017/11/post-163e.html

 

(関連)安倍9条改憲NO!全国市民アクション

 http://kaikenno.com/

(関連)安倍9条改憲を阻むために全国の九条の会は立ち上がろう

 http://www.9-jo.jp/news/MagShousai/MMS171125.htm#a

(関連)国民が知っておくべき憲法基礎知識(小林節)|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/3144

 

3.立憲民主党の動き

 立憲民主党の当面する課題は次の3つです。枝野幸男氏がいみじくも発言していた通り「永田町の合従連衡に付き合う必要などない」のです。民進党の残党や元民進党無所属などは放っておけばいいし、「希望という名の絶望の党」はもはや「自民党補完政党」ですから相手にしなくていい。政権交代へ向けて有権者・国民・市民の大きな支持を集め、悠々と国政選挙勝利の王道を歩いて行けばいいのです。

 

(課題1)(有権者・国民の生活と生存を守る、アベ自民党政治とは違う)「オルタナティブな日本」を実現するための政権構想=政策体系の構築

(課題2)地方組織の構築と御用組合「連合」からの独立(様々な選挙を自力で闘える組織づくり=「連合」は「御用」脱却の抜本改革が必要)

(課題3)「市民と野党の共闘」の拡大と深化(政権交代を目指す)

 

(関連)立憲民主党の支持率の高さは有権者の“スッキリ感”が理由(高野孟)日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/218527

 

(1)立民支持14%、野党で突出、共産3%、希望2%に低迷、旧民進「まとまる必要ない」61% - latest-news’s diary

 http://latest-news.hatenablog.com/entry/2017/11/27/073821

(2)<立憲>議員立法5法案、今国会提出へ (毎日新聞) - Yahoo!ニュース

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171130-00000105-mai-pol

(3)立憲民主、5党に「共謀罪」廃止協力要請:朝日新聞デジタル

 http://www.asahi.com/articles/DA3S13255052.html

(4)立憲民主党、大阪に府連設立 全国3番目の地方組織:朝日新聞デジタル

 http://www.asahi.com/articles/ASKD14GM8KD1PTIL00N.html

(5)立憲民主、東京都連設立へ 長妻氏が会長に:朝日新聞デジタル

 http://www.asahi.com/articles/ASKD136PYKD1UTIL00M.html

(6)立憲民主党:都道府県連、年内設立を確認 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20171128/k00/00m/010/073000c?fm=mnm

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(7)民進、地方で3党連携促す 立憲・希望と 統一会派など提唱:朝日新聞デジタル

 http://www.asahi.com/articles/DA3S13255060.html

(8)(埼玉)揺れる民進地方議員 統一地方選へ組織の行方は?:朝日新聞デジタル

 http://www.asahi.com/articles/ASKCT41HVKCTUTNB006.html

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アベノミクスの一環で行われてきた黒田・日銀による「異次元緩和」が末期症状を呈し始めている。これ以上この金融政策を続けても、景気や物価の回復は実現しないだけでなく、逆にマイナスの弊害効果の方が大きくなり、より一層の不景気やデフレ圧力を強めかねない情勢だ。更に日銀が自身の資産・負債を膨張させすぎたことから、この金融政策をやめるにやめられず、他方で、中央銀行としての日銀に信用不安が発生してくるなど、愚かな金融政策が生み出すバカバカしい破綻の結末が近づいてきているともいえる。以下、問題点を整理して箇条書きにしてみよう。

 

(関連)(別添PDFファイル)物価上昇率またも下方修正 黒田日銀緩和継続の支離滅裂 日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/216728

(関連)東京新聞 日銀「置いてけぼり」の恐れ 経済(TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201709/CK2017092102000259.html

 

1.日銀の金融政策についての記事は多いが中身はない。それもそのはず、金融政策は長期不況やデフレに対する対策にはならない。金利はゼロに限りなく近い、量的緩和も「異次元」とまで言われるところまできているが何の効果もない。「異次元緩和」が円安誘導になっているという説もあるが根拠に乏しい。為替相場は金利水準で動くとは限らない。そもそもゼロ金利政策と「異次元緩和」で為替相場への影響はそれほど違うものではない。仮に円安効果があるとすれば、為替ダンピング政策だということになり、大きな経常黒字国である日本がこうした政策をとることは国際的に見て好ましい政策とは言えない。景気回復は為替操作=輸出頼みではなく、あくまで内需拡大によって実現すべきである。

 

2.マネタリーベースとかハイパワードマネーとか言われる「日銀預け金」は、本来は銀行の預金準備金=払い出しに備える、とともに、限界部分での貸出の原資となる。しかし、借入需要がなければ絵に描いた餅、日銀が量的緩和をして「日銀預け金」(日銀から見れば「預り金」)を増やしに増やし続けても民間銀行での貸出増加にはつながらず、「日銀預け金」は日銀に預けっぱなしになっている=こういうのを「資金を無駄にしている」という侮蔑の意味を込めて「ブタ積み」という。(逆に巷で流通している現金通貨は銀行預金が紙幣に変わったもので、これは預金者からの払い出し請求に基づき銀行が受け身で対応するもの。よく「紙幣を輪転機で印刷する」などと言われ「現金」流通量を金融政策当局があたかもコントロールできるかのように言われるが、それは全くの勘違いである(世間知らず・実際の経済無知の一部経済学者が言っていること)。さらに申し上げておけば、マネー(大半は預金通貨)は基本的には貸出による信用創造で生まれるものであり、従ってまた、マネーストック(旧マネーサプライ)が金融当局によって政策的に直接コントロールすることは困難であること、また、マネーストックは実体経済の景気動向によって変動するものであり、経済指標としては遅行型であると見ておいた方がいいこと、などを付記しておく。

 

3.「日銀預け金」には0.1%の金利が付いている。市中金利がゼロないしはマイナスに政策誘導されている中で、こうした金利付利はメガバンクなどズータイの大きい銀行への巨額の「見えない補助金」にあたり好ましくない。昨今、マイナス金利政策と称して、新たに上積みされる「日銀預け金」にはマイナス金利を付けたりゼロ金利にしたりしている様子だが、トータルで見ればまだ付利は続いている。

 

4.「異次元緩和」は景気や物価の回復には役に立たないどころか、次のような弊害が生れていて日本経済にとってはマズい政策となっている。

 

(1)公的機関である日銀や公的年金基金が巨額の株式や不動産投資信託などの金融商品を買い入れるため、既に金融市場はマヒ状態で正常に機能していない。長短金利や株式相場は市場が決めたものではなくなっており、いわゆる「官製相場」が常態化している。景気対策を金融政策に過度に寄りかかって進めるマネタリズムやリフレ政策という歪んだ市場原理主義アホダラ教の行き着いた先が金融市場の否定=つまり市場原理の破壊とは皮肉なものである。しかし、マネタリストやリフレ派をはじめとする市場原理主義者たちは、自分たちの愚かな政策がうまくいかないのは、もっと徹底して政策を遂行しないからだと言い訳をしている。「異次元緩和」はその一環として実施されている(金融緩和とインフレ・ターゲット政策を徹底して実行するという趣旨である)。バブル崩壊後、超金融緩和を続けて約20年、これでも景気回復に金融政策はほとんど何の効果もないが、まだまだ不十分だという。さながら本土決戦を叫んでいた昭和軍閥か少年マンガの「根性モノ」のごときであるが、要するに「バカは死ななきゃ治らない」ということだ。

 

(参考)遠州森の石松〜馬鹿は死ななきゃ治らない

 https://www.youtube.com/watch?v=1yQMum4yr-I

 https://www.youtube.com/watch?v=ISSvuTMKkMo

 

(2)短期国債(ゼロリスク短期金利)から超長期国債(ゼロリスク超長期金利)までがゼロ金利ないしはマイナス金利となったことは、(公的・私的)年金基金をはじめ、金利収入により事業を成り立たせている様々な基金や財団などの機能をマヒさせ、よりリスクの高い運用手段へと押しやる結果を招いている。さすがにこれは大問題ということで、昨年日銀政策委員会が「異次元緩和」の現状の弊害を少し認めて、10年国債の長期金利をマイナスから概ねゼロ金利へ、さらに期間の長い超長期国債の超長期金利についてはプラス金利とするよう政策修正を行っている(日銀政策の「量から金利へ」の変更として報道された)。しかし、この程度の修正ではほとんど意味がなく、金利水準をもう少し上方にシフトさせ「異次元緩和」から徐々に脱出していく方策が検討されてしかるべきである。

 

 

 

(関連)日銀緩和、量から金利へ 長期金利0%に誘導(日経2017.9.21https://www.nikkei.com/article/DGXLASGC21H07_R20C16A9MM0000/




(3)日銀は民間銀行から巨額の国債を買い入れ続け、今では間接的な日銀による国債引受のような状態になっている。財政のモラルハザードが蔓延しはじめている。更に、国債だけでなく、REITや証券化商品、更にはETFなどの株式投信まで巨額に買入しているため値下がりリスクが巨大化し、将来的に日銀の信用に懸念が出始めている(例えば世界的な同時株安、例えば通貨安=円に対する信認の低下=止まらない円安)。このことは国内外の株式や危険な有価証券を巨額に買い始めた公的年金基金ではさらに深刻である。私たちの老後のたくわえは、安倍・自公政権のアホダラ政策により、まもなく吹き飛ぶ運命にある。2桁兆円単位で買い入れてしまった株式などは、そう簡単には市場に売却することは困難で、逃げることもできない泥沼状態が間もなくやってくるだろう。ドアホ(ノミクス:浜矩子)の政治家を選挙で選んだツケは巨額な支払請求書となって返ってくる。

 

(にもかかわらず、通貨発行益を利用して財政ファイナンスを行えと、国債の日銀引き受けを政策提言しているオバカな経済学者もいる:森永卓郎、松尾匡たちだ。加えて更に、その財政資金を使って普遍主義的政策やベーシックインカムをやれなどとのたまわる御仁たちについては何をかいわんやである。まさに「黒田バズーガ」の別動隊とでもいえるだろう)

 

(関連)野党、「出口戦略」追及 アベノミクス問う構え - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース

 https://ryukyushimpo.jp/mainichi/entry-617512.html

 

5.このことは日銀についても言えることで、今現在数百兆円の規模に膨張した日銀の資産・負債(その大半が国債(資産)と日銀預り金)をアンワインドして小さくしていくにはかなりの時間と微妙な金融市場対策が必要となる。いわゆる「出口政策」の困難性だ。日銀より遅れて超金融緩和を続けてきた欧米の中央銀行は、いち早くそこからの脱却を模索し始めている。いつまでもオバカをやっているのは日本だけという、この珍妙な金融政策は、まもなく日本経済と国富を破壊してしまいそうな気配となっている。アベノミクスはアホノミクス、まさにその通りである。

 

●「アベノミクス」の断末魔(1):マイナス金利政策で乱舞する金融市場シン・ゴジラの日本銀行=マネタリズム(金融政策一本槍)という市場原理主義が行き着いた先は「市場原理」の踏みつぶしだった いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/09/post-84ef.html

 

●(他のMLでの議論です)松尾匡立命館大学教授「<経済政策提言レポート> 普通のひとびとが豊かになる景気拡大政策——安倍自民党に野党が勝つために」についての議論 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2017/08/post-046a.html

 

 <別添PDFファイル>

(1)続投に暗雲・・・・・動き始めたポスト日銀黒田(日刊ゲンダイ 2017.11.29

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/218443/1

(2)異次元緩和の行方(上中下)(朝日 2017.11,22,23,25

 (上)http://www.asahi.com/articles/DA3S13239149.html?ref=nmail_20171122mo

 (中)http://www.asahi.com/articles/DA3S13240890.html?ref=nmail_20171123mo

 (下)http://www.asahi.com/articles/DA3S13243931.html?ref=nmail_20171125mo

(3)物価見通し またも下方修正、黒田日銀の支離滅裂(日刊ゲンダイ 2017.11.2

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/216728

(4)「国債の大量購入」3年検証、日銀「出口のリスク」高める(東京 2017.11.1 他)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2017110102000140.html

 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO22943320R31C17A0EE8000/

(5)FRB資産縮小に転換、日銀は緩和策維持、国民負担リスク説明なく(東京 2017.9.22

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201709/CK2017092102000260.html

(6)「黒田さん もうおやめなさい。あなたがいると日本経済が崩壊する」(『週刊現代 2017.10.14,21』)

 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53137

(7)日銀のETF、残高20兆円超、株価下支え、出口課題に(日経 2017.10.19

 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO22404780Y7A011C1EE8000/

(8)日銀こっそり「出口」へ(『アエラ 2017.10.9』)

 https://dot.asahi.com/aera/2017100300052.html

(9)リフレ派の物価理論は否定された、日銀の責務は「国民経済の健全な発展」だ(高橋伸顕 『週刊金曜日 2017.8.4』)

 http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/002365.php

10)緩和策「副作用積み上がった」、木内前日銀審議委員(朝日 2017.8.26

 http://www.asahi.com/articles/DA3S13103179.html

 

 <関連サイト>

(1)マイナス金利でも怒らない庶民 いざなぎ超え株高の空虚 日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/217481

(2)リセットボタンを失った日銀の本音、安倍続投に追い詰められる日本経済=斎藤満 マネーボイス

 http://ur2.link/Hktb

(3)四半世紀ぶりの株高は異次元緩和が招いた実態なきバブル 日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/217273

(4)日銀決定会合:大規模緩和の景気刺激を継続 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20170921/k00/00e/020/316000c?fm=mnm

(5)(社説)金融危機20年 新たな課題へ対応急げ:朝日新聞デジタル

 http://www.asahi.com/articles/DA3S13242626.html?ref=nmail_20171124mo

(6)日銀、長期金利操作を自賛 「市場機能、問題ない」:朝日新聞デジタル

 http://www.asahi.com/articles/DA3S13145182.html?ref=nmail_20170922mo

(7)東京新聞 FRB、来月から資産縮小 日欧に先駆け 緩和策を転換 経済(TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201709/CK2017092102000260.html

(8)欧州中銀、量的緩和の縮小決定 来年から資産購入4兆円減 共同通信 ニュース 沖縄タイムス+プラス

 http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/162339

(9)社説:米欧の中央銀行と日銀 日本だけが泥沼化の危険 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20170922/ddm/005/070/098000c?fm=mnm

10)中央銀行による国債大量買いの時代は終焉(久保田博幸) - 個人 - Yahoo!ニュース

 https://news.yahoo.co.jp/byline/kubotahiroyuki/20170915-00075773/

草々

 

 

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