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2017年11月27日 (月)

典型的な御用放送だった「NHK・BS1スペシャル:原発事故7年目 甲状腺検査はいま」=既に論破されてしまった似非科学やインチキ手法で福島原発事故の放射能による子ども甲状腺ガンを否定する「放射線ムラ」の広報そのもの

前略,田中一郎です。

 

昨日、下記の2時間放送がNHK・BS1でありました。

ひどい内容でした。以下、ごく簡単にコメントしておきます。

 

BS1スペシャル「原発事故7年目 甲状腺検査はいま」 - NHK

 http://www4.nhk.or.jp/bs1sp/x/2017-11-26/11/11211/3115256/

NHKドキュメンタリー - BS1スペシャル「原発事故7年目 甲状腺検査はいま」

 https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/2443/3115256/index.html

 

(関連)原発事故後に甲状腺がん手術 8割が将来に不安 福島 NHKニュース

 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171126/k10011236151000.html

(関連)(録画)NHK・BS1スペシャル:原発事故7年目 甲状腺検査はいま - video - Dailymotion

http://www.dailymotion.com/video/x6ana8r

 

 

 

一言で申しあげれば、既に論破されてしまった似非科学やインチキ手法で福島原発事故の放射能による子ども甲状腺ガンを否定する「放射線ムラ」の広報のような内容であり、まさに典型的な御用放送だったということです。政府関係機関や放射線ムラの御用学者の言うことを検証もせずにそのまま垂れ流したか、むしろそうした連中とグルになってインチキ放送を創り上げたのかもしれません。放送時間は約2時間でしたが、それを見続けることは、これまでの事の経緯や事情を知る者にとっては極めて苦痛で腹立たしいものであり、何故にかような出鱈目放送をNHKが行ったのか、その真意を追及しなければいけないなと感じた次第です。一般の皆様には、かような放射線ムラの広報のような嘘八百には決してだまされませぬよう、お気を付けいただきたいと思います。

 

1.福島第1原発事故当時の政府や原子力ムラ・放射線ムラのデタラメがまったく放送されない

 2011311日の福島第1原発事故当時、既にチェルノブイリ原発事故による経験の蓄積があり、もちろん日本の研究者もその詳細は知っていたにもかかわらず、それを活かして対応すべきところが、実際にはその真逆に全く無視された上、事故後の被ばく被害もみ消しを意識したような対応が早い段階から行われていたことが、この放送では全く取り上げられていない。

 

(1)事故直後の福島原発周辺地域住民への避難指示が出鱈目だった

(2)ほとんどの市町村で安定ヨウ素剤の配布や服用指示が行われなかっただけでなく、それを妨害する動きもあった。

(3)にもかかわらず、福島県立医大では教職員やその家族が安定ヨウ素剤を服用し、かつ福島県立医大はそれを秘密にしていた。

(4)初期被ばく調査・検査が妨害された(チェルノブイリ原発事故の際でさえ、一定多数の子どもを含む人たちが検査されており、しかもそれがのちに重要なデータとなっていたことも分かっていたのにである)。そのため福島第1原発事故では初期被ばく調査がほとんど残っていない。

(5)事故当時、政府の関係審議会にいた放射線防護の専門家たち(故長瀧重信をはじめ放射線ムラの御用学者たち)は初期被ばく計測の重要性を知りながら何もせず(意図的な不作為=未必の故意による詐害行為)、今頃になって初期被ばく調査の重要性を語っている。ふざけるなだ。

(6)原発事故の汚染状況に関する詳細情報を公開しない(それでいて文部科学省の役人と思わしき人間たちが、白装束を着て呼吸被ばく防護の服装をしながら、当時、福島第1原発周辺地域の汚染状況を調査しに来ていた)、SPEEDIのデータも福島県民には隠蔽され、他方で真っ先に在日米軍に情報提供されていたことが発覚している。

(7)山下俊一をはじめ、放射線ムラの学者どもは事故直後に福島にやってきて何をしていたのか、どういう言動をしたのか(下記参照)

 

(関連)山下俊一トンデモ発言 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=PuwFrNEgDTg

 

2.「福島県民健康調査」に関するこれまでのデタラメが全く放送されない

 「福島県民健康調査検討委員会」は、その発足の仕方から、発足後の挙動まですべておかしい。詳しくは例えば毎日新聞記者の日野行介氏が書いた下記の2冊の岩波新書をご覧いただきたい。出鱈目そのものの委員会である。それが全く触れられもしていない。

 

(関連)「県民健康調査」検討委員会 - 福島県ホームページ

 http://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/kenkocyosa-kentoiinkai.html

(関連)福島の小児甲状腺がん194人に〜手術は154例 OurPlanet-TV:特定非営利活動法人

 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2176

 

(1)本来は国が責任を持ってすべての汚染都県について健康調査をやるべきところを福島県だけに限定して、それを福島県に押し付けた。そのため、福島の周辺都県(東日本全域でかなり広範囲の地域が汚染されている)で放射能に汚染された地域では、子どもたちも含めて甲状腺ガン検査を含む健康調査を受けられなくなってしまった。

(2)18歳以上の人たちや甲状腺ガン以外の被ばくによる健康障害の検査をほとんどしようとしないか、しても意図的に人数を限定している(尿検査(体内の微量放射能滞留検査)、血液検査や染色体異常検査、心電図(放射性セシウムの影響による心筋症)、バイオアッセイ(放射性セシウム以外のアルファ核種・ベータ核種の体内滞留調査)など)。その結果、当然のことながら、甲状腺ガン以外の放射線被曝の病気や健康障害はいつまでたってもわからないままである(甲状腺疾患についても、ガン以外の橋本病などの甲状腺機能低下症などは実態がつかめていない)

(3)2011年の早い段階で、県民被害者から放射性ヨウ素131が消えないうちに尿検査をしてほしいという要請を徹底して無視

(4)他にも初期被ばくを計測してほしいという要請があったにもかかわらず、放射線医学総合研究所他、多くの医療・研究機関が拒否

(5)甲状腺ガン検査の仕方が極めて雑であるだけでなく、検査結果の患者家族へのフィードバックもひどい。情報公開請求をしなければ検査結果のエビデンス書類や写真などを入手できないなど、人権侵害行為を繰り返していた。(さながら検査はするが治療はしない広島・長崎の原爆投下後の「原爆傷害調査委員会(ABCC)」(現在の放射線影響研究所(RERF))と酷似)

(6)「福島県民健康調査検討委員会」発足直後から秘密会議を繰り返し、県民や国民に対して二枚舌と不都合隠蔽を繰り返していた(のちに発覚して大問題化=詳しくは下記の岩波新書を参照)。その他、検査結果や患者の臨床状況など、「福島県民健康調査」の結果詳細についての情報公開が極めて悪く、かつ恣意的に情報を取捨選択して隠している。

(7)昨今では、甲状腺ガンになった人の前回判定を公表しない、悪性ガン患者の住居市町村を公表しない、という暴挙を第3巡目から始めた

(8)また、患者に無断で秘密裏(非公開)に臨床情報データベースや摘出甲状腺がんの組織保存センターを設置

(9)個人情報保護を口実に「福島県民健康調査検討委員会」には甲状腺ガンの臨床情報や症例の詳細が示されない一方で、海外では「福島県民健康調査」の結果を使って学界などで英語などの論文を公表・プレゼンしている。

10)一次検査で問題ありの子どもたちを2700人以上も経過観察にして二次検査を遅らせ、しかもその経過観察の子どもたちがその後どうなったのか(ガンを発症したのかしていないのか)も理由もなく公表しない(データ集約もしていない?) 「福島県民健康調査検討委員会」で大問題になっているのに、それも放送しない。

 

(参考)福島原発事故県民健康管理調査の闇-日野行介/著(岩波新書)

 http://ur0.link/HdJQ

(参考)福島原発事故被災者支援政策の欺瞞-日野行介/著(岩波新書)

 http://ur0.link/HdJU

 

3.子ども甲状腺ガンは福島第1原発事故の放射能と関係がないという嘘八百(断定できないようなことを事実上断定している)をPRするための放射線ムラの屁理屈を御用放送のごとくくり返している。しかし、下記のようなことは既に論破されて説明がつかなくなっているものばかり。何度も何度も放射線ムラの御用学者が繰り返して発言し、下記のような理由で「おかしいではないか」と聞かれても、はぐらかしの回答をし続けるか逃げてばかりいる。まさに患者被害者への侮辱という他ない。何故、それを放送しないのか!? 彼らに騙されて「検査を受けなければよかった・手術をしなければよかった」と言わされている被害者へのインタビュー放送を見ると、さすがに怒りが込み上げてきた。

 

(1)福島原発事故はチェルノブイリに比べて被ばく量が少ない

 そんなことには科学的実証的根拠がない。甲状腺など被ばく疾患は内部被曝が重要だが、それがどの程度だったのかは、今となっては全く分からない。屁理屈をこねて「被ばく量は少なかった」という「あらかじめ決めてある結論」を導く悪意の企みを繰り返しているにすぎない。番組の途中で国際医療福祉大学の鈴木元が「科学的に精密に調査研究をしている」などと言っていたが、シロウトだましの嘘八百である。放射能プルームの事故当時の実態は今となってはわからないし、それでそれぞれの人がどの程度のどのような内部被曝(放射性核種により内部被曝はいろいろありうる)をしたのかはもっとわからない。「風が吹けば桶屋が儲かる」式の屁理屈を積み上げても、初期被ばくの度合いはわからない。実証できない。そんないい加減なもので「被ばく量は少なかった」などと決めつけてもらっては「冗談ではない」という話だ。

 

(2)チェルノブイリ原発事故では4年目以降に子ども甲状腺ガンが増えた

 チェルノブイリ原発事故当時、ウクライナやベラルーシなど旧ソ連諸国には甲状腺検査の機器類がなく、ようやく事故から4年目ぐらいから西側諸国の支援で検査機器類が入ってきただけの話。それまでは素手で触診して発見していたので、発見率が悪いだけで、もっと初期の段階から子ども甲状腺ガンは増えていたと推測される。現にベラルーシ・ゴメリ地区などでは早い段階での患者の増大傾向が見て取れる。

 

(3)子ども甲状腺ガンが多発しているように見えるのは(多発ではないと言いたいようだ)、大勢の子どもたちを一斉に調べたからたくさん見つかったという「スクリーニング効果」にすぎない。

 

 1巡目の子どもたちの中にはスクリーニング効果による発見があった可能性は否定できないが、2巡目や3巡目の発見数も非常に多く、それらはスクリーニング効果では説明できない(スクリーニングされたのだから1巡目ですべて見つかったハズ)。また、一般にスクリーニング効果で説明できる数は通常の(100万人に2~3人)数倍程度と言われており、とても30万人を調べて100人を超えるガン患者の発見数を説明できるものではない。事実、「福島県民健康調査検討委員会」の結論でもスクリーニング効果は否定され、放射能の影響か、または過剰診断・過剰診療だとされている。(国立がん研究センターの津金昌一郎などは後者だと言い張っている)

 

(4)過剰診断・過剰診療で「手術する必要のない甲状腺ガン」までを見つけては手術をしている=無用に子どもたちを傷つけているこの検査は悪い検査であって、縮小するかやめるべきである、また、複数の医者によれば、大人の甲状腺ガンでは、たくさんの人が潜在ガンとしての甲状腺ガンを持っているようであることがわかり、かつ、そうしたものは放置しておいても悪化しないものが多いという臨床結果もある。

 

 これがいちばん悪質な放射線ムラの屁理屈である。ガンはいずれも「早期発見・早期治療」が基本であり、これを歪めることはあり得ない。つまり「検査をやめてしまえ」などというのは全くふざけた話である。原発事故後の放射能によるさまざまな健康被害に対して対応するのに各種検査を継続していくというのは「当たり前」のことだ。検査をやめたら実態が分からなくなり、被害が出ても闇から闇へと葬られるだけ(彼ら放射線ムラの狙いはそこにある)でなく、ガンなどの発見が遅れて患者にとっては取り返しがつかなくなる可能性が高い。過剰診断・過剰診療を声高に言うのなら、学校や会社の今日の健康診断で毎年のように実施されている胃のバリウム検査や胸部レントゲンをまずやめたらどうか。あれこそ過剰診断の典型である(医療被曝の弊害の方が大きい)。では、過剰診療と言われている治療の方はどうか。

 

 福島県立医大の鈴木真一教授が甲状腺ガンの摘出手術をした子どもたちの臨床結果を報告しているが、それを見る限り、過剰診断による過剰診療で「とる必要のない甲状腺ガンをとってしまった」例などは1件もない。手術をした子どもたちは、みな転移があったり、外部浸潤があったり、リンパ節転移があったり、ガンの場所が声帯に近く放置して肥大化すると声を失う可能性大などで、放置すれば命にかかわるか重大な悲劇を招きそうな症例ばかりだということだ。つまり、過剰診断・過剰診療のような話はデマ・でっちあげだ、ということである。このことに関しての「福島県民健康調査検討委員会」での突っ込んだ検討も不十分ながら、今回のNHKの放送でも全く触れられもしないというのはどういうことなのか。

 

 もし、そうではなくて過剰診療だ=甲状腺は取らなくてもいいのに取ってしまった、ということになれば、手術をした子どもたちは150人近くになっており、福島県立医大にとっては大変な事態になる。関係者は事の重大性を理解しているのか? もういい加減にかような不届き千万のデマ説明はやめたらどうか。NHKは、さしたる検証もせぬままに、最後の最後まで過剰診断・過剰診療の問題(そんな問題はないのに)が重要であるかのごとき放送を続け、いい加減な話で終わってしまっている。過剰診療が懸念されるというのなら、福島県立医大の鈴木真一教授以下、子どもの甲状腺ガンの摘出手術をした医者たちを何故もっと徹底して追求しないのか。「過剰診療だ=甲状腺は取らなくてもいいのに取ってしまった」ということであれば、いわゆる誤診にもとづく業務上過失傷害を大量に発生させているということでもある。放置しておいていいのかということではないのか(決してそうではないから追求していない)。まさに放射線ムラや国際原子力マフィアの言うがままを垂れ流す腐った御用放送丸出しではないか。

 

「ガンが大きくなるには10年以上の時間が必要だから、第1巡目で発見された子どもの甲状腺ガンは福島第1原発事故による放射能に由来するものではない」という「もっともらしい」説明も子どもの甲状腺ガンに関してはあてはまらない。何故なら、「福島県民健康調査検討委員会」において、第2巡目・第3巡目で甲状腺ガンが発見される子どもの多くが、前回検査の判定が「A1」や「A2」で「問題なし」とされているからである。わずか2年程度の間に甲状腺ガンがかなり大きくなっているということであり、それは子どもの甲状腺ガンの進行が非常に速いということを示している。

 

 

 

また「大人の甲状腺ガンでは、たくさんの人が潜在ガンとしての甲状腺ガンを持っているようであることがわかり、かつ、そうしたものは放置しておいても悪化しないものが多いという臨床結果もある」というのも、これは50歳以上の高齢者の女性に多い甲状腺ガンの場合であって、成長期にある子どもや若年層の場合には、そうとは言えない可能性の方が高い。事実、この放送の中でも神戸の臨床医は「子どもや若年層の甲状腺ガンについてはこれまでの症例が少ないのでよくわからないが、経過観察にして放置しておくのは危険だ」と発言していた。高齢者の甲状腺ガンと幼児・子ども・若年層の甲状腺ガンを同様に考えてはいけない。





 いたたまれないのは甲状腺ガンの摘出手術を受けた子どもたちとその家族だ。特に1巡目はA判定で、2巡目・3巡目でガンと判定されて甲状腺を摘出されてしまった子どもたちが、「実は過剰診断・過剰診療だったのです」などと言われて、そうだったんですか、などと言っておれるのか? 自分がその立場だったらどうなのか、とは思わないのだろうか。私はNHKも含めて、このいい加減な放送をしている連中に対して猛烈に憤りを感じる。ふざけんな、だ、ほんとに。

 

 そして忘れてはいけないのが、経過観察の子どもたちが2700人超もいることである。この子どもたちは、当然経過観察中なので、すでに一般の子どもたちよりも甲状腺ガンになる確率は高いと思われるが、この子たちがどうなっているのかは「秘密のベールに包まれたまま」である。そしてこれもNHKは放送しない。放射線ムラと一緒になって隠している。許せない。

 

(5)チェルノブイリ原発事故では5歳以下の幼児の甲状腺ガンが多かったが福島ではほとんどない

 次の2つを申し上げておこう。一つは、放送されたチェルノブイリと福島の比較の棒グラフだが、前者は事故後17年間、後者は事故後3~4年、この2つを比べても何の意味もない。比べるなら、チェルノブイリ原発事故の方も事故後3~4年のものにすべきである。この比べられない表を持ち出して、さも本当であるかのごとき説明をしているのは、長崎大学の高村昇で、この人物は山下俊一の直属の弟子であり、著名な放射線ムラの学者である。比べても無意味なグラフをシロウトだましのために、さももっともらしく説明に使うというのはこの連中の常套手段である。

 

 もう一つは、上記で申し上げた経過観察2700人以上の子どもたちである。仮にその2700人以上の子どもたちの1/3が甲状腺ガンだとしても900人以上になるが(1/4なら約700人)、他方で、今発見されて公表されている子ども甲状腺ガンは193人だ。如何に経過観察の数が多いか、これで一目瞭然で、この経過観察の子どもたちに5歳以下の幼児がいないかどうかが一つのポイントになる。そして今後、10年、20年と期間が経過した場合にどうなるかは、これからわかってくることであり、どうなるかはもちろんわからない。ちなみにチェルノブイリ原発事故でも、事故当時に幼児だった人に甲状腺ガンが多発したことが分かってきたのは事故から10年以上が経過してからの話である。そして事故から30年以上が経過した今でも甲状腺ガンは増え続けているそうである。福島もチェルノブイリも、子どもや孫までを含めた子ども甲状腺ガンの詳細な実態は未だによくわからない(チェルノブイリでは事故被害者の二世や三世にも甲状腺疾患をはじめ各種健康被害が出ていると聞いている)。放射線被曝による健康被害は遺伝的影響もあるからだ。

 

4.NHKがインタビューした日本の学者は、すべて放射線ムラかその手下のような学者と思わしき人物ばかりだった

 福島第1原発事故後、「福島県民健康調査」や放射能の健康被害を追いかけている人々にとって、この放送に出てきた「学者」はすべて似非学者であり、嘘つきであり、信用できないと考えている人物ばかりだった。明らかにNHKのインタビュー相手に偏りがあり、放送内容が完璧に「福島第1原発事故の放射能の影響による健康被害は甲状腺ガンを含めていっさいない」としたい放射線ムラや今の政府の御用放送に成り下がってしまっている。極めて悪質と言わざるを得ない。

 

(注)放送に出てきた鈴木元という学者がいる国際医療福祉大学は、今般、第二の「加計学園問題」といわれているいわくつきの大学だ。

(参考)特集:追及!国際医療福祉大学の誘致疑惑(2)|週刊金曜日公式サイト

 http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/002359.php

 

5.甲状腺ガン以外にも懸念される放射線被曝が原因の健康被害はたくさんあるのに全く触れもしていない。チェルノブイリ原発事故後のウクライナやベラルーシでは、この甲状腺ガン以外の各種疾患や臓器不全、健康障害ないしは慢性的な体調不良や病弱・虚弱体質などが大問題となっているのに、それについて何の言及も注意喚起もない。放射能の影響が多面的に多様に長期にわたっていることに全く関心が向けられていない。しかし、恒常的な低線量被曝(外部被爆・内部被曝)が極めて危険であることや、放射線被曝が万病のもとであることは常識の域のことである。

 

6.国際会議があたかも権威あるかの如く放送され、そこでは国際原子力マフィアのメンバーと思わしき人物らが「過剰診断・過剰診療」の発言を繰り返しているシーンが放送された。では、その発言者は一体どういう人物なのか、説明も何もない。インチキな屁理屈を「国際権威」で箔付けして、私たち一般のド素人に受け入れさせようとする常套手段である。しかし、国際原子力マフィアと言われる国際原子力機関(IAEA)、国際放射線防護委員会(ICRP)、「国連科学委員会(UNSCEAR)」は、すべて原子力推進機関であり、欧米の原子力推進組織や原子力産業との関係が深い組織である。そこが福島第1原発事故の健康被害について語ることは利益相反丸出しであり、まさに恥知らずな行為である。

 

7.今回、「福島県民健康調査」を縮小せよ、などと報告書を書かせた日本財団が、チェルノブイリ原発事故後の旧ソ連で、故重松逸三や、その弟子の故長瀧重信や、更にその弟子の山下俊一らと、いったい何をしていたか、どういう報告書を書いて国際的な顰蹙を買っていたのか、何故、そうしたひどい過去のあり様を放送しないのか? 彼らはチェルノブイリ原発事故後において行った犯罪的なインチキ行為を再び福島で繰り返そうとしているではないか。

 

8.放送の最後のところで、崎山比早子さん他の「3・11甲状腺がん子ども基金」のスタッフがTV画面に映し出された(MRさん、MKさん、Yさんらは今や著名な方々です)。しかし、こんな画像を放送の最後に申し訳程度に映し出し、崎山比早子さんのコメントを言い訳とアリバイ放送のように流している、この番組の構成は一体何なのだ。この「基金」の方々は、福島原発事故で被ばくをして、その後甲状腺ガンになった子どもたちとその家族を支援するために、事故直後から様々な活動をしながら、日々粉骨砕身してがんばっているボランティアの人たちだ。今回のようなテーマ「原発事故7年目 甲状腺検査はいま」で番組を作るのなら、こういう人たちに寄り添って、今進められている原発事故後の健康調査や管理の在り方、あるいは「福島県民健康調査検討委員会」の現状の問題点を掘り下げていくことができたはずだ。それをせずに、まるで放射線ムラの広報機関よろしく、御用学者や政府関係省庁が言っているインチキ・デタラメを何の検証もせずにそのまま垂れ流したのが今回の放送内容だった。

 

 皮肉にも、このNHK番組は、ひどい御用番組として、悪質な嘘つき番組として、歴史に残ることになるだろう。NHKはこの番組により、また多くの批判者を増やしてしまった「悪徳放送局」として、今後も位置付けられるに違いない。

 

(関連)3・11甲状腺がん子ども基金

 http://www.311kikin.org/

(関連)311甲状腺がん家族の会 HP

 https://311kazoku.jimdo.com/

 

(上記2つの団体に、どうぞ皆様のご支援をお願い申し上げます)

草々

 

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コメント

田中 一郎さん
小生も番組を見ました。
7年前の事故以来、何か引っかかる事があり、それが何かはっきりせずにいました。
津田敏秀氏の著書を何度も繰り返し読み、学生時代の統計学の教科書を引っ張り出して読み自分で計算してみたりもしています。
そしてこの番組を見たのですが・・・
「お怒りごもっとも」です。
小生は原発推進派でも反対派でもありません。
しかし、放射線と甲状腺がんとの因果関係があるとの前提のもと、県民健康調査に甲状腺検査が導入されたことは事実でしょう。にもかかわらず、30万人中100人の方々が甲状腺がんと診断され始めた途端、環境省をはじめとした国は、これはスクリーニング効果とか過剰診断だとかと主張し始め、いわゆる「火消し」に大わらわしているように見えます。
津田氏の論文発表も、これに拍車をかけているようです。
NHKを贔屓するわけではありませんが、こうした背景があるなかで「精一杯の抵抗」をしたようにも思えます。
しかし、番組全般を通じて放射線影響を否定する内容になっていることはかなり不満です。
よほど注意してみないと「影響がない」と判断する方がおられると思うからです。
スクリーニング効果論、過剰診断論、いずれも成人における知見ですし、チェルノブイリとの年齢層の違いは、事故後の累計期間が大きく異なっていることを、NHKはきちんと理解していないのでしょう。
少なくとも視聴者へきちんと示すべきです。

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