前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは添付できませんでした)
(最初に若干のこと)
============================
1.(別添PDFファイル)いじらしい「嫌われ政次」(NHK大河ドラマ「おんな城主
直虎」)(『アエラ 2017.8.28』)
https://dot.asahi.com/aera/2017082100093.html
(お目出たい単純バカしか見ないと言われていたNHK大河ドラマ、しかし今年の「おんな城主
(井伊)直虎」はどうも雰囲気が違うようだ。生まれながらにして単純バカのお目出た人間の私は毎年大河ドラマを見続けているが、今年はホームドラマっぽい割には結構面白い。記事にあるように、小野政次に大きな人気が集まるのはよくわかるような気がします。今回の大河ドラマで私が少し違和感があるのは今川氏真の人間像、実際の氏真はあんな感じではないような気がします。:田中一郎)
(関連)5分で分かる「おんな城主
直虎」第33回『嫌われ政次の一生』 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=v9IdRtzkGQQ
2.(別添PDFファイル)そこが聞きたい AI兵器の危うさ、偶発戦争避ける工夫を(中満泉
毎日 2017.8.22)
https://mainichi.jp/articles/20170821/ddm/004/070/018000c
(田中一郎コメント)
AI兵器の危うさ=戦争が変わる(しかし、米軍からカネをもらってAI研究をしている研究者がいるというから驚きだ)。研究費さえもらえれば、何だってやりますよという、そういう連中が「学者」「研究者」を自称するようになっている今日、そしてこんな連中と同居していること、こんな連中が大学を牛耳っていることについて、違和感を持つどころか、当然でしょ、などと居直る者たちがずいぶんと多くなった昨今の日本。人類滅亡への「もう一つの引き金」開発が進もうとしているようです。まるでSF小説かSF映画のようですが。
3.(別添PDFファイル)二極化・格差社会の真相
斎藤貴男:血の気が引いた「日航123便の墜落の新事実」(日刊ゲンダイ
2017.8.23)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/211961
(関連)日航123便墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る-青山透子/著(河出書房新社)
http://ur2.link/Frzp
4.【動画アップしました!】6月22日(木)山城博治さん、井筒高雄さん登壇「共謀罪を絶対廃止に!講演会 平和に生きる権利のはなし」
– 世界を視るフォトジャーナリズム月刊誌DAYS JAPAN
http://ur2.link/Fr87
(お詫び)
前回メールで「麻生太郎(アホウタロウ)」とあった部分は、かな漢字変換のミスで、正しくは「麻生太郎(あそうたろう)」でした。訂正してお詫びいたします。
============================
(昨日のメールの続きです)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(関連)低迷する民進党代表選挙(これが最後の党首選か?)(2-1):元祖「口先やるやる詐欺」のチンピラ政治家=前原誠司を推すアホウども、応援団は山尾志桜里を含む大半の民進党国会議員に加えて「お人好し経済学」の井出英策だ
いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2017/08/post-f1cf.html
(関連)低迷する民進党代表選挙(これが最後の党首選か?):民進代表「関心ない」52~70%、民進「代表選 やってるときか」、民進党代表選で いま国民が求めているのは、何か「やらかしそう」なリーダーだ(金子勝慶應義塾大学教授)
いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2017/08/5270-7486.html
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今年の5月3日の憲法記念日に、安倍晋三に自分の主張の半分を代替わりで言ってもらった前原誠司は、所詮、日本国憲法を壊して戦争ができる国への転換を図りたい、自分から見れば国民統治がやりにくくて仕方がない憲法を切り換えて、有権者・国民の上に君臨して指図や采配をふるいたい、仮にアメリカの属国であっても、それなりに「プチ帝国」「プチ大国」としての威厳を持ち国際社会に存在感を担保したい、とする「日本国憲法体制破壊グループ」の一員にすぎない。彼らの目標とする憲法体制においては、たくさんの犠牲の経て得られた日本国憲法が謳う平和主義も、国民主権も、基本的人権の尊重も、存在しないか矮小化されている。安倍政権下での憲法改正論議には反対」などというのは「憲法改正そのものには反対ではありません」と言っているのと同じで、私・前原誠司は安倍晋三一派とは違うんですと言っているだけの話である。しかし、そんな違いは目クソか鼻クソかの違い程度の差しかない。こんなものは、むしろアベ自民党の憲法改悪論議の促進触媒として機能し、日本の政治をいよいよどうしようもない「戦前レジーム」へと転落させる反動翼賛政治の一翼を担うだけの話である。もちろん有権者・国民は、それをちゃんと見抜いている。
本日のお昼のNKHニュースでは、前原誠司が記者会見で、アベ政権の安保法制にはついては廃止を訴えると発言していたというが、どうして「私たちが政権交代を実現させて廃止する」と言わないのか。自民党が政権にあるうちは「廃止を働きかける」が、自分たちに政権が転がり込めば、廃止ではなくてミニ修正して、似たような法律でやっていくとでも言いたそうな、そんないつもの「口先やるやる詐欺」、ないしは見せかけの「はんた~い」のような印象を強く受けた。また再び前原誠司にだまされているようでは、有権者としてお話にならない低レベルだ。
(関連)民進代表選:前原氏が基本政策 改憲「最優先課題でない」 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/graphs/20170807/hpj/00m/010/002000g/1?fm=mnm
1.前原誠司の代表選出馬記者会見から
さて、今回のこのメールでは、前原誠司が民進党代表選挙に立候補した際に公表した自身のコメントから見てみることにします。
(関連)(別添PDFファイル)20170807前原誠司元外相記者会見
「maehara_kisyakaiken.pdf」をダウンロード
(関連)民進党代表選2017前原誠司候補政見動画 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=2L-R3wyeyhU
(関連)記者との質疑【民進党代表選】前原誠司 VS 枝野幸男 立候補者共同記者会見 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=M6IbbmJsW8Q
(関連)前原誠司代表選特設サイト 民進党 衆議院議員 前原誠司(まえはらせいじ)
http://www.maehara21.com/qa/
(関連)前原誠司 HP(まえはらせいじ: 民進党
京都府第2区総支部長 衆議院議員)
http://www.maehara21.com/
(関連)【民進党代表選】前原誠司元外相の共同記者会見要旨「党の仲間と政権交代目指す」産経ニュース
http://www.sankei.com/politics/news/170821/plt1708210050-n1.html
(関連)民進代表選 前原氏がリード|ニフティニュース
https://news.nifty.com/article/domestic/government/12145-2017081600834/
(関連)野党再編含み、民進代表選 前原・枝野氏、問われる政権担当能力:朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/DA3S13097143.html?ref=nmail_20170822mo
(田中一郎コメント)
上記の別添PDFファイル「20170807前原誠司元外相記者会見」をご覧いただくのがいいでしょう。同じものは対抗馬の枝野幸男にもありますが、前原誠司の記者会見録はA4ペーパーで4枚と、枝野幸男の半分程度のボリュームしかありません。前回のメールでも申し上げたように、民進党代表になったらどういう政治や政策をするのかという点が具体性に欠け、あいまいなままの立候補になっている印象が強いのです。おそらくは代表となった際のフリーハンドを極力大きくするため、ここで言質を取られたくないという気持ちが働いているものと思われます。
ある程度具体性をもって書かれていることは、中福祉中負担の考え方で社会保障充実や教育の無償化を進め、その財源は消費税に求めていく、というもので、言い古されてきてはいますが、年金、介護、障害者福祉、就学前教育・保育、高等教育などの充実を図り、ナショナルミニマムと地域主権を組み合わせるようなことを言っています。そして、これらの政策総体を「all for all」というキャッチフレーズでくくって、自民党・アベ政権の「自己責任型の競争社会」ではない社会を目指すとしているのです。いわゆる「ニュー前原」路線です。何だか栃木県那須塩原温泉の老舗旅館「ニュー塩原」みたいなネーミングですが、これでそれまでの市場原理主義アホダラ教信者だった自分自身のイメージチェンジを図ろうとしている様子がうかがえます。
そして、その貧弱な内容のもう一つの政策公約が「脱原発」です。しかし、こちらの方は「原発のない社会をつくる」というだけで、さて具体的にどうするのか、いつ、だれが、どこで、なぜ、なにを、どうやって、という「5W・1H」が全く書かれておらず、新聞報道によれば「30年代までに原発ゼロ」という、これまでの民進党の本気度を疑わせる方針が繰り返されていただけにすぎないようです。当面する原発・核燃料サイクル施設が非常に危険な状態にあるとか、現在の原子力規制委員会・規制庁がまともに原発・核燃料施設の安全審査をしていないとか、福島第1原発事故の後始末が出鱈目そのもので多くの被害者が苦しめられている、といった切実で深刻な我が国の原発現場事情については、とんと無関心の様子です。こんな「脱原発」方針は、前原誠司のおかげで「脱ダム」が「脱脱ダム」に終わったように、「脱脱原発」に終わるような気がしてなりません。不真面目というべきでしょうか。
結局、前原誠司は、こういうスカスカの党内公約とでもいうべきモノをもって代表選に出馬し(マスコミ報道では民進党国会議員の大半の支持を集めているらしいので、現時点では枝野幸男よりも前原誠司の方が民進党代表になる可能性が高いですが)、できる限り「事前約束なし」の身軽な状態で民進党代表に就任した暁には、民進党脱党組(大半が右チックの頭で市場原理主義や日米安保に呪縛された連中)や「日本ファースト」(アベ自民党補完の似非右翼=彼らに対して枝野幸男も同じような認識をしている様子)、あるいは大阪維新、名古屋の河村たかし・減税グループらと共鳴し、新しい「政治勢力」の形成へと乗り出して行きたい様子が見て取れます。その場合、共産党や改革派市民など、自分のよからぬ企みには邪魔になる勢力とは早めに手を切って、利用できる時にだけ限定的・部分的に利用したい、そんな思惑でいるに違いないのです。
そして、情けないことに、民進党国会議員の大半が、そうした一種の野党再編(負け犬連合)に望みをかけ、日本の混迷する政治を有権者・国民のために何とかせんとする自分たちの努力は棚上げにしたまま、国会議員としての「地位」だけは確保し続けたい、そんな虫のいい、事なかれ主義的な思惑から前原誠司を支持・推薦しているように思われるのです。まさに野党第1党としては「末期症状」の勢力の代表として前原誠司を位置づけることもできるのではないかと思われます。
(プレゼント)夜桜お七(坂本冬美)
https://www.youtube.com/watch?v=MulAQxB0G3k
(♪♪ いつまでたっても(選挙公約を)せぬ人と、死んだ人とは同じこと♪♪ かつて田中康夫(新党日本)は前原誠司を「口先番長」と呼んでいた)
かつて、昭和軍閥が支配した戦前日本の帝国議会では、近衛文麿の新体制運動から大政翼賛会の結成へ至る過程において、社会大衆党が統制派軍部とつながりつつ、その先頭に立って議会政党政治をつぶしていきましたが、それの二番煎じのようなことが、この前原誠司という元祖「口先やるやる詐欺」の手で開始される可能性はないとは言えません。経済的・社会的に行き詰まりを見せ始めている日本が、バブル崩壊後の「転落の30年」を経て、また再び愚か極まる「お笑いファシズム」(アメリカの手下ファッショ)の時代を迎える、そんな流れの入り口を、このチンピラ風の政治家が切り開く可能性があるのです。民進党が前原誠司を代表に選んだ場合の「生き残り」とは、おそらくはロクでもない結果を生むことになるでしょう。
(関連)民進党は「前原代表」を選んで破滅への道を突き進むのか 永田町の裏を読む(日刊ゲンダイ)
赤かぶ
http://www.asyura2.com/17/senkyo230/msg/509.html
(関連)日本会議の前原誠司らは民進党から出ていくべきだ|★世の中の嘘を暴き真実を見つけたい☆
https://ameblo.jp/vita-sana/entry-12193493603.html
<別添PDFファイル:本日(8/23)の朝刊 その他>
(1)離党者には「状況見て判断」(前原)、「刺客候補擁立」(枝野)(東京 2017.8.23)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201708/CK2017082302000123.html
(2)民進党代表選を問う(1)、野党第1党 数の強み生かせ(細川護煕藻元首相
朝日 2017.8.23)
http://www.asahi.com/articles/DA3S13098521.html
<関連サイト>
(1)民進党代表選へに関するトピックス:朝日新聞デジタル
http://ur2.link/Frnq
(2)民進党代表選 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/minshinsenkyo/
(3)クローズアップ2017:民進分裂回避を優先 代表選 保守VSリベラル 野党共闘が焦点 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20170822/ddm/003/010/081000c?fm=mnm
(4)東京新聞共産と選挙協力 前原氏「見直す」民進代表選政治(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201708/CK2017081902000150.html
(5)政治団体:日本「ファースト」どこへ 米国第一のコピペ? - 毎日新聞
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20170821/k00/00m/010/103000c?fm=mnm
●民進党代表選を問う(1)、野党第1党 数の強み生かせ(細川護煕藻元首相
朝日 2017.8.23)
http://www.asahi.com/articles/DA3S13098521.html
(田中一郎コメント)
前原誠司も枝野幸男も小池百合子も、みな元は日本新党である。1990年代初頭の政治改革を「似非」に変えてしまい、返す刀で市場原理主義政策を周期遅れで日本に持ち込んで、今日のボロボロの日本を築き上げた政治的犯罪者グループ=それが日本新党である。その大元締め=元祖・日本新党こと細川護煕に朝日新聞がインタビューをしている、看過できなので少しだけコメントしておきたい。
「当時は、自民党は世襲、社会党は労働組合で順番待ちの人しか政界に出ることが難しかった。日本新党は候補者を公募し、才能がある人たちが政治の場で活躍するチャンスを作った。自民党でも茂木敏充さんや鴨下一郎さん、伊藤達也さん、首長でも東京都知事の小池百合子さん、愛媛県知事の中村時広さん、名古屋市長の河村たかしさん。解党から20年以上経った今もDNAが各政党や自治体に散らばって、才能が花開いている。」
⇒ よく言ったものだ。ここに名前が挙がった人物たちこそ、現在の日本政治混迷の原因をつくっている連中ばかりではないか。
「やはり旧民主党で政権を経験したことは貴重で、野党第1党という「数の強み」を生かす道を考えることが最も重要だ。前原さん、枝野さんとも現実的な政治家であり、「日本新党が原点」と言っている。「55年体制を壊して保守中道の受け皿を作る」という原点を思い出して欲しい」
⇒ 今や民進党への有権者の支持率は10%を切った。「数の強み」は幻想にすぎない。また、危機の時代に入った日本が求めている政治家は、金子勝慶應義塾大学教授がおっしゃるように、強いリーダーシップや明確な世直しビジョンを持った「何かやりそうな政治家・リーダー」であって、昔の名前で出ている前原誠司や枝野幸男のような「現実的な政治家」ではない。「現実的」とは、言い換えれば「現状追認」でもあるからだ。そして、この遅れた翼賛的な社会風土が強い日本において、自民党や公明党という保守が政権を取っているのに、更に加えて、もう一つの「保守中道」などは必要性がないのだ。「受け皿」などにはなりえず、そのうちにヌエのような体質の自民党に吸収されてしまうのがオチである(小池百合子も自民党に吸収されていた風見鶏政治家の一人である)。この細川護煕という人物は、死ぬまでトンチンカンで覚悟が決まらないままの「殿様気分」のご様子である。かつての近衛文麿(祖父)とよく似ている。
「前原さんは、(中略)「自民党と何が違うんだ」と感じることもあるし、憲法もそう。安倍晋三首相と言っていることは違わないんじゃないかと心配になることもある」「連合との関係が一時疎遠になっても、脱原発は打ち出すべきだ」「民進党は民主党政権の総括を事実上、何もしていない。(中略)失敗だけでなく、良かったことも総括すべきだ。」
⇒ この3つは、おっしゃるとおりである。特に民進党は、3つめの「2009年政権交代とその失敗」をきちんと総括せよということである。
2.前原誠司応援団の一員に加わり、トンチンカンなことをやり始めた山尾志桜里
まずはいくつか報道をご覧いただきましょう。私が山尾志桜里氏のインサイダー情報を持っているわけではありません。しかし、一時は大いに期待をさせていただいた、この秀才女史については、昨今、幻滅させられるような振る舞いが目立っています。前回民進党の代表選(蓮舫氏が代表に就任)では前原誠司を支持(但し推薦人にはなっていない)し、今回もどうも前原誠司氏を支持した様子、一時は代表選への立候補を噂されたこともあったようです。但し、前回同様、前原誠司の推薦人には名前がありませんでした。
(関連)(今回代表選)【蓮舫代表辞任】民進党代表選は前原誠司、玉木雄一郎、枝野幸男、長妻昭各氏らを軸に展開か - 産経ニュース
http://www.sankei.com/politics/news/170728/plt1707280008-n1.html
(関連)(前回代表選)蓮舫氏VS山尾氏 前原氏支持めぐりで“オンナの戦い”勃発 民進代表選 - 政治・社会 - ZAKZAK
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20160831/plt1608311700005-n1.htm
山尾志桜里の「おかしな行動」の極めつけはコレ(横浜市長選挙:下記)です。いったいどうしたというのでしょ? そもそも今回の横浜市長選挙は野党候補がガタガタでした。民進党の体たらくの象徴のような選挙で、同時期に実施され野党が勝利した仙台市長選挙と比べてみればいいでしょう。敗北した伊藤大貴と長島一由は、二度と政治の世界に顔を出さなくていい。名前もよく覚えておくことにします。しかし、それにしても山尾志桜里は何をしていたのか、です。
https://news.yahoo.co.jp/byline/takahashiryohei/20170801-00073997/
(関連)3横浜市長選で林文子氏の応援に駆けつけた民進・山尾志桜里議員の「山尾ショック!」について伊藤大貴候補選対本部長・真山勇一参議院議員を直撃!~「こんな党じゃ政権なんて取れない」 IWJ Independent Web Journal
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/393958
(関連)横浜市長選での山尾志桜里議員について(小林よしのり:マンガ家)
http://blogos.com/article/237592/
(関連)横浜市長選で現職・林文子市長を民進・山尾しおり議員が応援!
ネットの反応「民進崩壊」「林文子の応援してどーすんの」Share News Japan
https://snjpn.net/archives/26481
加えて私が気になるのは、下記の『週刊金曜日』に掲載された山尾志桜里と池内さおり氏との対談です。そこには前原誠司の本音を代弁するかのごとき憲法改悪への布石のような言論がチラチラと見え隠れしていました、池内さおり氏が終始一貫してまともな議論をしている中で、どうも気になる発言です。
(関連)(別添PDFファイル)安倍「壊憲政治」に抗う(イントロ部分)(池内さおり・山尾志桜里
『週刊金曜日 2017.8.4』)
「yamao_ikeuti_taidann_kin.pdf」をダウンロード
http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/002365.php
(一部抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(中略)解釈で支えられてきた歯止めが破壊された今、憲法が成文法としての役割を果たすための歯止めの9条というものを検討することもあり得るのかなと感じています。もう一つは、「変える与党と変えない野党」という構図で、国民に幅広く理解を訴えることがどこまでできるだろうか、という思いからです。
(中略)悩ましいですよ。9条で交戦権を否認しなから自衛隊が存在するという矛盾状態をある意味逆手にとって自衛隊の行動領域に制約をかけてきたわけですが、それでこれからも平和主義を機能し続けられるのかと考えます。また、交戦権と自衛権の重なり合いを認めてこなかったことで、自衛権の範囲がどんどん広まってしまったことの表出が安保法制だったという面もあると思うんです。だから一部交戦権の重なり合いを認めることによって、重なっていないほとんどの部分は認めていないことを明確にして9条2項を甦らせることも検討すべきです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.(前原誠司から)「三顧の礼、だからこそ、僕は、自分の学者生命を賭けようと思って」前原誠司を応援するという「お人好し経済学」の井出英策
最近これを知ってあきれています。何が「分かち合いの経済学」でしょうか。いくら一般論や抽象論で美辞麗句や理想論を申し述べても、その具体化のためのツールや人間選択を誤っては元も子もないでしょうに。何をやっとるのかということです。経済学者として最も重要な、日本に現存する極めてシビアな経済的・社会的・政治的具体事象に対して、真剣に即時暫定的解決と中長期的に解決する方法とをしっかりと考えていないから、こういう愚かなことをしてしまうのでしょう。以下、井出英策のブログに掲載された文章から若干のことを申し上げておきます。
(関連)「前原誠司は本当に変わったか?」から考える。|財政社会学者、井手英策のブログ
https://ameblo.jp/eisku-ide/entry-12299134875.html
(井出英策ブログ)「(中略)思い出して欲しい。1997〜8年、財政事情は悪化に悪化を重ね、かつてないような政府債務を積み上げていた。おまけに、アジア通貨危機が起き、大手の金融機関の破たんがおこった。企業の海外移転、雇用の非正規化が進み始め、所得や貯蓄の下落が始まり、自殺率も劇的に高まった。これらの状況のなかで、「誰が得をするか」から「誰に損を押しつけるか」の争いへと静かに政治レジームは変わっていった。「増やせない」「どこから・誰から削るか」が前提となり、このときに人びとの心を捉えたのが「不正や非効率性を暴き、袋叩きにして、歳出削減の犠牲を押しつける」という政治手法=新自由主義だった。」
(田中一郎)⇒ これじゃ市場原理主義(新自由主義)は、いかなることをしても避けられない日本経済悪化の「自然史的・運命的」推移の下で、愚かな手法を合理化するイデオロギーとして出てきたように受け取れる。しかし実際はそうではない。バブル崩壊後に清算されるべき不良債権の先送りや、それを取り巻く旧態依然を維持する政治・経済・社会構造がもたらす日本経済の悪化に対して、市場原理主義はあたかもその処方箋を提供するかのような体裁で現れつつ、実際はそうした旧態依然の構造と妥協し利益を共有しながら融合・癒着していたのだ。彼らの勧善懲悪は、叩きやすいところを叩き(たとえば経済弱者や一般公務員や中小零細企業)、政治的抵抗の少ないところを斬り込み、悪い事態をもたらしている本当の既得権益層や権力の中枢を避けて通る。
他方で市場原理主義は、トークンニズム(申し訳程度の努力)と言われるチョイ改革を針小棒大に誇示宣伝し、あたかも大改革に臨んでいるかのごとき大言壮語を吐きつつ、実は、時々の権力と融合しあって甘い汁を吸い、デマゴーグを扇動しつづける存在だったのだ。1990年代初頭から始まった日本の「失われた30年」に結果した原因をつくったもの、それは市場原理主義政策と似非政治改革だったことを井出英策は全く理解できていない。つまり目の前の政治・経済・社会現象を理解できない経済学者だということだ。それが「悲しいけれど「民意としての新自由主義」という側面を無視した「批判のための新自由主義批判」は、政治的にも、思想的にも、力強さを欠いていたと思う。」(井出英策ブログより)という理解に結びついていく。
(井出英策ブログ)「僕は前原さんが変わったかどうかの問題じゃないと思っている。「新自由主義が必要のない社会状況を僕たちが作る」というメッセージが彼に届いたこと、議論の前提が変わったことが重要だと思う。新自由主義批判に熱中するのではなく、それが受け入れられる状況、土台をひっくり返す。前原さんは少なくともその決断をした。前原調査会の中間報告によって民進党としてもその理念が共有された。」
(田中一郎)⇒ だから「認識が甘い」と申し上げている。だから「お人好し」だと。前原誠司が上記の「決断をした」と、どうして言えるのか、証拠を見せよ。事態は逆なのだ。「ニュー前原」は再びの「つくり話」だと見ておくべきだということ。そもそも前原誠司は「市民と野党の共闘」に背を向けているのに、どうして「「新自由主義が必要のない社会状況を僕たちが作る」というメッセージが彼に届いた」などと言えるのか? そう言える社会的政治的基盤は何処にあるのか? 政治家・前原誠司に連なるどの社会勢力が、そうした市場原理主義とは決別する経済政策・社会政策を支えるのか?
(井出英策ブログ)「外交・安全保障、そして改憲も含めて、前原さんの政治思想は「穏健な現実主義」だと思う。外交や安全保障は、理念の旗を掲げるだけではなく、いかんせん現実主義の立場を取らざるをえない。その範囲のなかで可能な限りリベラルな外交・安全保障を目指すという路線だと理解している。」
(田中一郎)⇒ 「僕は昔の前原さんを知らない。また、人間の思想が簡単に変わるとも、永遠に変わらないとも思わない」(井出英策ブログより)。だったら、かようなボケたようなことを言ってないで黙ってたらどうか? 前原誠司は安全保障政策や外交ではタカ派、しかも対米隷属型の旧態依然のタカ派である。現実主義に見えるのは彼のポーズであり、リベラルな外交や安全保障などとは無縁な政治家だ。おバカなことを言ってはいけない。だからこそ、彼は9条を中心にした改憲論者なのである。
(井出英策ブログ)「でも、僕たちはこれ以上、経済成長による将来不安の解消という見果てぬ競争に付き合うべきではない。成長がうまくいかないなかでさらなる成長を競い合い、多くの人びとが生活不安に怯えるなかで、格差是正という旗を立てるから、僕たちは負ける。」
(田中一郎)⇒ 「多くの人びとが生活不安に怯えるなかで、格差是正という旗を立てるから、僕たちは負ける」=全く理解できない。負けるのは「格差是正」への取組が本気でないから、形だけだから、表面を取り繕っているだけだから、トークンニズム(申し訳程度の努力)になっているから、欺瞞的だから、である。本気でホンモノの「格差是正」=つまりは公正な資源配分と所得分配が実現できる経済を目指して必死で取組めば、負けることなどない。下記の「教育無償化」でも若干触れるが、眼前に許されない格差や非人間的な経済状況があるにもかかわらず、大金持ちや資産家のことを先におもんばかって「分かち合い」だとか何とか言って巨額の財源が必要となる普遍的政策を無理やりやろうとする、それでなかなか政策が前へ進まない中、少しの工夫と財源で対応できることがどんどん先送りされたり、逆に削られたりしている、そんな理不尽を置き去りにしているから、「僕たちは負ける」のである。
失敗した民進党政策の特徴は、足元を見ない誇大妄想的な普遍主義的政策(2009年マニフェストの高速道路の無料化などはその典型)と、きめ細かさが欠如したおおざっぱさと、相も変らぬ市場原理主義アホダラ教とが混然一体となり、何をいつまでにどのような状態にするのかという基本的な政策設計や政治責任の自覚がすっ飛んでいた(その理由は、財界や御用組合「連合」などと言う、まさに削るべき既得権益集団と政治的に如何に妥協するかを優先していたからでもある)ところにある。それは言い換えれば、覚悟の決まらない、たじたじとした、中途半端な政策をならべて議論に明け暮れる小田原評定政権であったということでもあるのだ。井出英策は、そうした2009年政権交代の失敗と同じようなことを、今度は前原誠司に託して再び繰り返そうとしているように見えて仕方がない。井出英策は、もっと本当の意味で「現実主義」的に、現下のひどい経済・社会状況のもとで苦しむ人々を支援する、そんなリアリズムの政権・政策をめざす政治家を見つけ出す努力をすべきではないか?
4.教育無償化
最後に、安倍晋三一派の憲法改悪の口実(エサ)であるのみならず、前原誠司の看板政策でもあるように思える「教育無償化」について、簡単に触れておきたいと思います。就学前教育無償化も高等教育無償化も、いわゆる普遍主義的政策の一種です。私のこれに対する結論的考え方は「時期尚早」=巨額の財源が必要で、いつ実現できるかわからないこんなことよりも、さしあたり、義務教育関係費や就学前教育を受けるための「教育費支援制度」(生活保護制度にリンクしていて昨今削減の憂き目を見ている)、授業料減免制度、返済無用奨学金や無利息奨学金制度の充実と既存奨学金債務者への応能負担原則による返済猶予制度、などを充実させ、進学希望があるのに経済的理由で進学できないなどと言う理不尽なことが起きないよう万全の対応を取ることが優先され、緊急対応されるべきだということです。
(関連)(別添PDFファイル)教育無償化は9条改憲の「毒饅頭」か!?(『週刊金曜日 2017.8.18』)
http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/002370.php
(一部抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(中略)「高等教育無償化」自体には基本的に反対ではないが、優先順位を考えれば、困難な環境にある高校段階までの子どもたち(外国人も含む)のために優先的に予算を振り向けるべき、と考える。大学等の高等教育に関しては、給付型奨学金の拡充に取り組む方が先決だという。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
草々