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2017年6月23日 (金)

豊洲TOXICスキャンダル(24):二兎追う者は一兎をも得ず=都議選対策の「茶番」と化した築地豊洲問題の「小池百合子回答」、毒物まみれの「豊洲を(卸売市場として)生かす」などありえない話

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

みなさま既にご承知の通り、小池百合子都知事は、さる620日の都議会議員選挙告示直前に臨時の記者会見を開催し、築地市場の豊洲移転を表明するとともに、将来的に築地市場も活用していく基本方針を発表いたしました。しかし、この発表の内容については、築地市場を毒物まみれの豊洲施設に移して今後卸売市場として使用することを前提にしている他、築地市場跡地を再開発をして「築地ブランド」を生かすという、その事業の内容についても具体策がなく、そもそも経費の問題や財源確保はどうしていくのかなど、あいまいな点があまりに多く、関係者をはじめ都民の多くの評価はあまりよろしくありません。また、「築地豊洲問題」については、こうした今後の基本方針のみならず、巨額の都税を無駄にすることとなった出鱈目極まる卸売市場行政の責任問題(どうしてこのようなことになったのかの真相究明と石原慎太郎元都知事ら、関係責任者の責任追及問題)や、豊洲施設の受注をめぐる官製談合問題などについても未解決のまま放置されており、このまま幕引きとさせるわけにはいきません。

 

しかし、小池百合子都知事は、この基本方針の発表を記者会見で一方的にしゃべりまくった後、わずか数分の質疑応答に答えただけで、記者らからの「もっと質疑応答をやりませんか」の声をに背を向けて、そそくさと会場を立ち去りました。この「築地豊洲問題」の「小池解決プラン」に自信があるのなら、いくらでも時間を取って説明をすればいいものを、足早に立ち去るということが意味するものは、このプランがニセモノであることの間接的な証拠でもあります。提案者自身の小池百合子が、そのことを百も承知で、記者との長時間の質疑応答で、そのボロが明らかになってくることを恐れているということに他ならないのです。

 

以下、私から、この間のマスコミ報道を引用して、このプランの概要を簡単にご紹介申し上げるとともに、この「築地豊洲問題」の「小池解決プラン」が、例によって例のごとく、小池百合子が過去に行ってきた「茶番劇場政治」の二番煎じにすぎず、今回の記者会見も「築地豊洲問題」を都議会議員選挙における自身の与党形成に支障が出ぬように手を打ったという程度の話しにすぎないことを強調しておきたいと思います。要するに、小池百合子は、2020年東京オリンピックの経費見直しや築地市場の「豊洲移転問題」を、自分のニセモノ政治実現のための道具に使ったにすぎず、事実、昨日21日の朝日新聞インタビューでは「(この問題が)都政の課題の一つに過ぎない」などと、都知事就任以降、隠してきた本音を吐き、早くも「都民ファースト」ならぬ「都民ラスト」への姿勢を垣間見せ始めている状態です。

 

私は、この小池百合子の都知事就任当初から、この人物がニセモノであり、まるで「平成の風見鶏」のごとく、時々で揺れ動く世論に便乗して、政治のための政治・政治家のための政治を行ってきた一種の「口先やるやる詐欺」政治家の1人であり、有権者・都民のことは、やがて時間をかけて棚上げにされていくであろうことを申し上げてきました。それは、この人物が過去にどのような振る舞いをしてきたかを見れば一目瞭然だからです(例えば小泉内閣時代の環境大臣職)。今般、2020年東京オリンピックの経費見直しの「茶番」に続き、「築地豊洲問題」の解決方法が再びの「茶番」に終わったことは、このまま巷が予想する如く都議会で公明党を含む小池与党が多数派を形成した場合、これまでの「都民ファースト」の姿勢を翻し、大阪維新型の上からの押付け市場原理主義政策・一般都民そっちのけの都市再開発型利権土建行政・東京都政の右翼的再編へ向け、大きくハンドルを切っていく可能性が高いと思われます。

 

我々有権者・都民は、東京都政が石原慎太郎の時代に続き、第二次混乱・混迷期に突入したと見て、その監視を強めていく必要が出てきました。従ってまた、私たち有権者・都民は、今般の都議会選挙においては、これまでの悪政を続けてきた自民党の議席を可能な限りゼロに近づけるとともに、小池百合子都政に対しても是々非々で対峙できる勢力を伸ばす投票をすべきであると考えています。以下、簡単に今般の「築地豊洲茶番劇」に斬り込みをかけます。(私は、小池百合子都知事が、豊洲市場の安全性の再見直しのために設けた専門家会議の座長に、あの2007年の専門家会議座長だった平田健正(放送大学和歌山学習センター所長・特任教授)を選んだ時点で「おかしい」と思いました。この男は、大阪で起きたOPA土壌汚染事件でも加害者・三菱側の有識者としてふるまい、2007年の際も、多くの疑問を振り切って、有効性が疑わしい限りの安全対策を打ち出して、豊洲はこれで安全だと偽りの提言を行っていた人間です。そういう人物が、言ってみれば過去の自分の「失敗」を素直に認めて、豊洲はやはり危険であり、利用しない方がいいなどとは絶対に言わないことは自明ではないですか。私は今回の小池百合子の振る舞いは、最初から仕組まれていた「茶番劇」と見ています)

 

 <別添PDFファイル>

(1)築地にも市場機能、都知事 豊洲移転を表明(東京 2017.6.21

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201706/CK2017062102000126.html

(2)豊洲移転表明、質疑5分 打ち切り、小池知事、答えず退室(東京 2017.6.21

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201706/CK2017062102000131.html

(3)市場移転判断、評価分かれる、自民は批判、公明は歓迎(日経 2017.6.21

 http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG20H88_Q7A620C1CC1000/

(4)小池知事が豊洲移転表明、築地再開発 具体性なく(毎日 2017.6.21

 https://mainichi.jp/articles/20170621/k00/00m/040/102000c?fm=mnm

 https://mainichi.jp/articles/20170621/k00/00m/040/143000c?fm=mnm

(5)小池百合子の必勝爆弾、築地ブランドを守れるのか!(鈴木哲夫 『サンデー毎日 2017.7.2』)

 https://mainichi.jp/sunday/articles/20170619/org/00m/010/001000d

(6)築地移転20年目の真実(新連載1)(水谷和子 日刊ゲンダイ 2017.6.23

「tukiji_20nen_gendai_mizunoya.pdf」をダウンロード
 https://www.nikkan-gendai.com/

(7)豊洲移転、「最短来年5月」、小池都知事が見通し(朝日 2017.6.22

 http://www.asahi.com/articles/DA3S12998855.html?ref=nmail_20170622mo

(8)「築地」問う、2017都議選 あす告示(東京 2017.6.22

 http://www.tokyo-np.co.jp/

(9)都議選直前予想:都民ファ48、自民41(日刊ゲンダイ 2017.6.23

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/207935

10)小池氏の強さは本物か(『アエラ 2017.6.26』)

 http://7net.omni7.jp/detail/1204968173

 

 <必見の関連サイト:日刊ゲンダイ>

(1)解除できるのか 豊洲時限爆弾(日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/2730

(2)築地移転20年目の真実(新連載1)(水谷和子 日刊ゲンダイ)

 まもなくアップされると思います

「tukiji_20nen_gendai_mizunoya.pdf」をダウンロード

 <関連サイト>

(1)築地、5年後めど再開発 小池氏、豊洲移転を表明:朝日新聞デジタル

 http://www.asahi.com/articles/DA3S12997128.html?ref=nmail_20170621mo

(2)2つの市場、見えぬ具体策 小池氏「豊洲も築地も」:朝日新聞デジタル

 http://www.asahi.com/articles/DA3S12997054.html?ref=nmail_20170621mo

(3)具体策なし 小池知事「築地は守る&豊洲は生かす」は裏目|政治|ニュース|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/207867

(4)小池知事:「無害化」達成できず 築地業者に謝罪 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/movie/video/?id=119650510

 https://mainichi.jp/articles/20170617/k00/00e/040/302000c?fm=mnm

(5)築地市場の豊洲移転が不可能な理由①|建築エコノミスト 森山のブログ

 http://ameblo.jp/mori-arch-econo/entry-12175575070.html

(6)都議選:都民ファーストが市場移転問題の公約を変更 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/senkyo/articles/20170622/k00/00m/010/089000c?fm=mnm

(7)豊洲・築地、両立できる? 業者「輸送コスト増」「やっと答え」:朝日新聞デジタル

 http://www.asahi.com/articles/DA3S12997144.html?ref=nmail_20170621mo

(8)決戦の現場:’17都議選/下 民進、埋没に危機感 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/senkyo/articles/20170622/dde/041/010/053000c?fm=mnm

(9)小池知事:「築地は守る、豊洲を生かす」 会見詳報(有料会員限定)

 https://l.mainichi.jp/WQsstU

 

● 小池氏が公表した基本方針の骨子(記者会見での説明含む:朝日新聞 2017.6.21

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豊洲市場

・土壌が一部むき出しの市場地下の底面をコンクリートで覆ったり、地下水をくみ上げるポンプ機能を強化したりする追加の安全対策を講じ築地市場を移転

・中央卸売市場として活用し、物流などの機能を強化       

・安全性について発信し、風評被害を払拭

・赤字が見込まれる収支を改善

 

築地市場

・跡地は売却せず、5年後をめどに再開発して商業施設に

・業者による競りもできる市場機能を確保

・跡地内に2020年東京五輸・パラリンピック開催時に主要な輸送道路となる都道環状2号線を開通させるほか、駐車場などとして活用

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 <築地市場の豊洲への移転が駄目の5つの理由>

(1)豊洲市場敷地の土壌汚染が深刻なままで、かつての専門家会議や技術者会議が提唱した汚染対策はことごとく失敗している(あるいは履行されていない)

(2)豊洲市場の卸売市場建物の耐震強度など堅固性に問題がある

(3)直下型大地震に備えての液状化対策が手抜きされ、(建物の真下以外の部分は)震度5程度の地震にしか耐えられないような脆弱さであること

(4)豊洲の市場内外の物流動線(水産物や青果を持ち運びする市場内道路・廊下・設備や市場外とのアクセス)が劣悪など卸売市場としての機能性が大問題

(5)豊洲開場後の経費が掛かりすぎ、入居する卸売業者がその負担にたえられない⇒ 廃業していく卸売業者もいて将来的に市場の経営破たんは必至

 

 <「小池百合子 築地豊洲プラン」を斬る>

(1)毒物まみれの土地に卸売市場を設けることなどありえない

 豊洲施設は卸売市場としては上記5つの解決しえない大問題を抱えたままで、特に「猛烈な毒物まみれ」の土壌の上に生鮮食品の市場を移転させること自体が非常識である。そもそも豊洲施設建設にあたっても、その土壌汚染の調査自体が手抜きされていて、現段階に至っては、土壌中がどのようにどこまで汚染されているかが、よくわからない事態となっている。ともかく東京ガスの石炭加工工場の数十年間の操業がもたらした大量の「コールタールだまり」が大量の毒物をはらんだまま地中に散在しており、これが浚渫ヘドロなどによる埋立地という悪性の土壌とともに豊洲敷地に広がっていることだけをもってしても、卸売市場の豊洲への移転などありえない話である。(農林水産省は、中央卸売市場の開設許認可行政において、土壌汚染対策法上、半永久的に「汚染土地」とされるような「毒物まみれ」の土地にある施設には「許可」を出せないとしていたのではなかったか)

 

(2)「(似非)専門家会議」の言う安全対策は豊洲の土壌汚染に対して不十分極まりない

 いわゆる「(似非)専門家会議」が言う「追加の安全対策」=①盛土の無い建物地下にコンクリートなどの「カーペット」を敷いて有害物質の気化を防ぐ・押さえ込む、②地下水のくみ上げ・廃棄を繰り返して土壌の浄化を続ける、③モニタリングの強化、程度のことでは、豊洲土壌の汚染に対する「安全確保」にはならない。近未来において、直下型地震による敷地液状化が起きれば、毒物は地上に吹き上げてくるだろうし、また、そうでなくても、時間がたてば、「カーペット」の傷みがひどくなるとともに土壌中の毒物拡散と相まって、追加の安全対策を場当たり的に、その場しのぎの形で繰り返さざるを得なくなるだろう。「専門家会議」の言う「追加安全対策」など、有効性の乏しさに加え、持続可能性に欠けていて、結局は追加追加の対策で高コストに結果していくことになるだろう。

 

(これでは、多くの戦力投入をしたが、甘い見通しでいい加減なことをやり続け、大失敗だった作戦をいつまでも抜本転換できず、既成事実に引きずられる形で戦力の逐次投入を行って壊滅的な打撃を受けた旧大日本帝国陸海軍の二の舞となる。いわゆる日本軍の「失敗の研究」で、やってはいけないと言われていることを、小池百合子は「築地豊洲問題」対策で繰り返している)

 

(豊洲への移転派の卸売業者や一部の自民党系政治家らから、小池百合子都知事に「豊洲安全宣言」を早く出して、いわゆる「風評被害」を払拭せよとの声があがっている。愚か極まりない。知事の安全宣言で、豊洲の安全性への懸念が消え去るわけもないし、また、豊洲の安全性への懸念は「風評」でもなんでもなく、事実にもとずく懸念そのものである、福島第1原発事故以降、食品業者たちが「風評被害」と言えば、その取扱商品に安全上の問題は全くないがごときの嘘八百のPRをしていることが、今や「風評被害」という言葉とともに日本国中に蔓延し、まさに「逆風評被害」のようなことが起きていると言ってもいいくらいである。食品業者としての矜持を少しでも持ち合わせているのなら、豊洲について知事の安全宣言の要請など、恥さらしのようなことは言わないことだ)

 

(3)築地市場跡地の「再開発」=5年後以降の「食のワンダーランド」は無責任な「先送り」である

 報道されている通り具体性が全くなく、現状では「雲をつかむような話」であり「現実性が疑わしい夢物語」にすぎない。はっきりしていることは、現在の築地市場の施設は早急に取り壊されて平地にされ、2020年東京オリンピックの際に駐車場や環状2号道路の用地として活用されるということだけである。何のことはない、この「築地豊洲問題」もまた、2020年東京オリンピックの経費見直しと同様に、当初決められていたことを時間をかけて追認したに過ぎないということである。東京都政をめぐる小池百合子自身の自民党との政争目的のために、オリンピックと築地を「劇場政治」化のために材料に使った、今回の記者会見は、都議選を前にして、築地豊洲の問題にはっきりした態度を示さなければ旗色が悪くなりそうだったから、本音の豊洲移転をベースにして、築地市場の存続のために「リップサービス」を行ったということなのだろう。

 

 私がけしからぬと思うのは、築地の再開発が5年後で、しかもそれがボヤーとしていてはっきりしていないことである。小池百合子は、2期目も都知事を続けるかどうかはわからないため、もしかすると、築地市場跡地の再開発の話が検討される5年後には、本人が知事職にはないかもしれない。私(小池百合子)が責任をもって築地市場はその跡地に復活して見せるとも言わなければ、豊洲にはいったん行くけれども、「築地ブランド」を守るため、再び築地に帰ることを約束するとも言わない。要するにその場しのぎのリップサービス=「口先やるやる詐欺」の可能性大なのである。それは下記の「財政面」「予算面」からも推測できる。

 

(4)豊洲と築地の両方をやっていくだけの財政的な余裕はあるのか、更に荷受卸(移転派)と仲卸(築地残留派)との合意は得られるのか

 豊洲に投下された東京都の税金は既に6300億円(借入利息を含む)を超えた。そのうち卸売市場特別会計の負債だけでも3600億円もあり、この元利金の返済はどうするのか? 加えて、豊洲市場は維持費がすさまじく巨額である。その巨額の維持費を、おそらくは年々減少していく卸売事業者が分担して負担していくとなると(毒物まみれで不便な豊洲市場は産地や消費者から嫌われており、時がたつにつれて、豊洲を使わない流通が増えていくと予想されている)、1事業者あたりの負担額は年々増えていくことになる。つまり、豊洲市場における将来の経済状態は非常に暗いままである。

 

 それに加えて、築地市場を再開発するとなれば、かなり巨額の税金が必要となるだろう。豊洲の借金さえ返せない、いや、豊洲市場の維持費さえ毎年かなりの赤字を垂れ流す、そんな状態で、しかも流通における卸売市場の取り扱いが年々減少する中で、どうして、また築地? の5年後再開発が現実味を持つのだろうか? さらに、卸売市場は、荷受卸と仲卸が両方いなければ「市場:いちば」にはならない。数が多い仲卸の方はともかく、荷受卸の方は、この築地市場再開発の話に乗ってくるのか? 

 

 結局、築地市場の再開発が実現するためには、少なくとも「豊洲への移転」は2020年東京オリンピックまでの一時的なものであって、オリンピックが終われば築地に新たに施設をつくって、再び卸売市場を築地に戻し、豊洲の方は売却して借金の穴埋めに使う、くらいの話でなければ、おそらくカネがかかりすぎて実現することは困難だろうと推測する。しかし、小池百合子は、ひょっとするとその頃には都知事ではなくなっている可能性もあり、後は野となれ山となれ、の本音を隠しているのかもしれない。ともかく、今回の「豊洲は生かす、築地は守る」の「八歩美人型」のほら吹き・リップサービスは、財政面と実態面から見て、実現性に乏しい。まさに、二兎追う者は一兎をも得ず、なのだ。

 

(5)築地の豊洲移転問題では多くの問題が残されたままだ

 「最悪の施設」のために信じがたいまでの巨額の都財政の散財となってしまった「築地市場の豊洲移転問題」については、この「巨悪」の更なる実態解明と責任者追及の問題が大きく残っている。現在の都議会多数派を形成している自民党や公明党のために、百条委員会が中途半端な形で幕引きがなされ、この巨悪があいまいな形で過去のものとして闇に葬られようとしている。また、住民らが起こした石原慎太郎元都知事への豊洲用地買収にかかる東京都損害の求償請求訴訟について、東京都がいかなる方針転換で臨むのかも注目されているが、都議会選挙への影響を避けるため、態度未表明のまま、現時点では「棚上げ」状態にある。更に、豊洲への移転延期に伴う卸売業者の先行投資(約310億円を超えると報道された)への賠償・補償が十分なのかという問題や、仮に豊洲へ移ったとして、そこでの場内運営をどう円滑化していくのかという問題も手つかずで残っている。

 

(6)結論

 将来に憂いを残さない「築地豊洲問題」の抜本的な解決方法は、築地市場の豊洲移転をやめて、築地市場の現場所での施設更新・機能強化である。豊洲市場を数年間、一時的に使う案はあり得ても、これを永久に卸売市場として使うなどという話は、およそ非常識であり、また、何もなくなった築地市場の跡地に、オリンピック終了後の5年後から、その再開発の検討を始めて「築地ブランドを守る」などという話も、まるでその実現可能性に乏しく、無責任きわまりない「詐欺的」リップ・サービスである。私たちは、小池百合子都知事の今後の振る舞いを厳しく監視していく必要がある。

草々

 

 

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