民進党「東京夏の陣」の「敵前逃亡」=長島昭久出奔に続いて細野豪志が代表代行辞任、更に民進東京都連の選対委員長も脱党か?(民進の起死回生の道は「脱原発」と「立憲」を掲げる「市民と野党の共闘」だ
前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは添付できませんでした)
本日(4/13)、先般、月刊誌「中央公論」に日本国憲法改正(改悪)試案を載せて発表した民進党「迷走4人組」のもう一人=細野豪志が長島昭久出奔に続いて党の代表代行を辞任した。その後、国会内で記者団には「民進党らしい改憲案を出すことは提案型政党として極めて重要だ。今の執行体制は改正に消極的と理解せざるを得ない」などと述べ、離党や6月の静岡県知事選への出馬については否定しているようである(産経新聞)。
要するに、日本国憲法をいじらなくても、やる気と覚悟さえあればできるようなことをわざわざ憲法改正(改悪)につなげて、それを自民党改憲案にぶつけることで「提案型」政治だという。バカバカしいにもほどがある。その本当の狙いは、日本国憲法をとにもかくにも何でもいいから変えること=憲法改正(改悪)の実績をつくり、そのあとにロクでもない内容の日本国憲法改悪をもくろんでいるということだ。まさに自民党と大差ないのである。今日の日本国憲法では、いったい何が足りなくて、どこの条文がどうおかしくて、その下にある法体系にどのような「ゆがみ」や問題が出てきているのか、いわゆる法改正や憲法改正に関する「ファクト・ファンディング」や「法制化を必要とする未解決事実」が何もないのに、何だかわからないのに、何が憲法改正なのか。「ためにする」議論はいい加減にしろということである。
申し上げるまでもなく、日本国憲法はよくできた憲法で、世界でも非常に優れた憲法として評価が高い。釈迦に説法ながら日本国憲法の3本の柱を申し上げれば、(1)国民主権と民主主義、(2)基本的人権と公共の福祉の尊重、(3)徹底した平和主義、である。これのどこがどう問題なのか。足りないというのなら、何がどういう理由で足りないか、憲法改正論議に行く前に十分な議論があってしかるべきである。
にもかかわらず、こともあろうにアベ自民党政権が、対米隷属の醜悪をそのままに、世界に通用すべくもない歴史修正主義やアナクロニズムの復古的反動的憲法改悪試案を打ち出し、その強行突破をしようとしている、まさにその時に、何を「お気楽」にもトチ狂っているのかということだ。自民党試案に対して対峙されるべきは、細野豪志ごときが策定・提案した小手先細工のつまらぬ改憲案などではなく、まさに歴史的な重みをもった日本国憲法そのものであり、その精神と、憲法成立までの歴史的経緯を、アジア太平洋戦争やそれ以前の明治天皇制絶対主義の大日本帝国憲法との決定的違いも含めて、有権者・国民にしっかりと伝えていく、それが最重要の野党第1党の仕事ではないか。何故なら、アベ自民党の目指す憲法像・憲法精神こそ、大日本帝国憲法に他ならないからだ。
アベ自民党の提唱するものとは異なる憲法改正(改悪)のための論議などは、その後の(政権構想策定など、しなければいけないことは山のようにある)、そのまた後の、ずっとずっと後のことである。何故なら、今日的な政治状況の下では、せっかくの日本国憲法の各条項が訴える政治や行政や司法の有権者・国民のための在り方が、アベ自民党政権やそれ以前の民主党政権に踏みにじられ悲惨なことになっているからだ。言ってみれば、憲法が悪いのではなくて、細野豪志を含む自民党・民進党の政治家たちこそが悪い=政治こそが諸悪の根源ではないか。何が憲法改正か。改正されるべきは、入れ替えられるべきは、憲法ではなくて、お前たち政治家だ。
ともあれ、細野豪志は代表代行を辞任して、どうも身軽になりたいようである。静岡県知事選挙への出馬や離党については、さしあたり否定したようだが、今後の政局や政治情勢次第ではどうなるか予断を許さない。私は先般もメールで申し上げたように、この細野豪志に加え、長島昭久、前原誠司、そして現民進執行部(幹事長)の野田佳彦の迷走4人組には、さっさと民進党を離党していただきたいものだと思っている。そして民進党には、それを契機として、いわゆる「整党運動」=「党内浄化」を大規模に実施してもらい、立憲主義(日本国憲法の継承発展=国民主権と民主主義、ただし必要な改憲をしないとは限らない)、戦争法制・特定秘密保護法破棄(徹底した平和主義)、脱原発・新エネ促進、市場原理主義との決別(基本的人権と公共の福祉の尊重)などを掲げる「オルタナティブ野党」として復権していただきたいと考えている。そのための第一歩が「市民と野党の共闘」である。
民進党は、このままいけば「東京夏の陣」(都議会選挙)を経て、「大坂夏の陣」で滅び去った豊臣氏と同じように、解党・消滅の運命をたどることになるだろう。でなければ、かつての民社党の様な、実につまらない特定の似非労働組合を支持基盤にした自民党補完の「ひねくれ」「日和見」の弱小政党へと縮小していくだけである。しかしながら、危機の時代に突入した日本で、これまでの中途半端で覚悟が決まらない、まさに「口先やるやる詐欺」政党であった民進党が党としても危機を迎え、大きな試練に直面しているということは、考えようによっては、この党が大きく起死回生を図るチャンスが到来していると言えなくもない。
このメールの表題にも書いたように、民進党の復活・復権と政権奪取への道は、「市民と野党の共闘」の先頭に立ち、オルタナティブな政治・政権の実現を有権者・国民・市民に「自信をもって約束」をし、アベ自民党政治の徹底した否定と排除に取り組むことである。そして、政権交代が成った暁には、2009年民主党政権の失敗を繰り返さぬよう、一貫して有権者・国民・市民のための政治を貫くことである。対米隷属をやめ、国民主権を拡充させつつ「新しい民主主義」を取り入れ、基本的人権を経済的・社会的にも支えて公共の福祉を守り、そして何よりも徹底した平和主義の方針の下、自らのイニシアティブで世界をアジアをリードするのである。それが今日の民進党に残された唯一の危機打開の道であり方策である。その妨害をする者たちを党内から追い払うこと、それができるかできないかが、民進党「東京夏の陣」の行方とその先を決めることになるだろう。
改革派市民と市民運動・社会運動は、迷うことなく「市民と野党の共闘」の先頭に立ち、民進党にその進むべき道筋を示しながら、日本が21世紀にも発展し、豊かに平和に暮らしていける政治の在り方を、具体的な政権構想や共通政策で示していく必要がある。そのための議論や検討の場・時間を惜しんではならないのだ。
●民進・細野氏が代表代行辞任 憲法巡り執行部と食い違い:朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASK4F4RZ4K4FUTFK00D.html
●民進党・蓮舫代表定例会見 2017年4月13日 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=r9MvdJYo8zE&feature=youtu.be
●細野・民進党代表代行:改憲私案 「教育無償化」盛る 党内に不快感 - 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20170411/ddm/005/010/115000c
右翼団体機関紙の「サンケイ」が大はしゃぎで大部の速報記事をネット上に載せています(下記)。
●民進・細野豪志氏が代表代行辞任届提出 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/politics/news/170413/plt1704130016-n1.html
(このサイトの下のところに詳細な報道とのリンクが張られている)
(1)【細野豪志民進代表代行辞任】蓮舫代表会見詳報 「同時期にちぐはぐ感を見せてしまった」(1-5ページ) - 産経ニュース
http://www.sankei.com/politics/news/170413/plt1704130026-n1.html
(2)【細野豪志民進代表代行辞任・発言詳報(上)】「改憲案を出すことは提案型政党として重要だが…今の執行部は消極的だ」(1-5ページ) - 産経ニュース
http://www.sankei.com/politics/news/170413/plt1704130020-n1.html
(3)【細野豪志民進代表代行辞任】菅義偉官房長官「コメント控える」 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/politics/news/170413/plt1704130027-n1.html
<別添PDFファイル>
(1)都議選2017:首都決戦 攻防スタート、自民走らす小池新党(東京 2017.4.12)
「togisen2017_1.pdf」をダウンロード
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201704/CK2017041202000100.html
(2)都議選2017:民進都連 離党やまず、幹事長に続き選対委員長も意向(東京 2017.4.13)
「togisen2017_2.pdf」をダウンロード
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201704/CK2017041302000120.html
(3)都議選バトルの行方:千代田区(日刊ゲンダイ 2017.4.12)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/203341
(4)都議選バトルの行方:港区(日刊ゲンダイ 2017.4.13)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/203383
(5)都議選バトルの行方:品川区(日刊ゲンダイ 2017.4.14)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/203453
(6)都民ファーストの会 綱領、自民党の都議選公約(骨子)(東京 2017.4.12)
http://otokitashun.com/blog/daily/14762/
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20170412/k00/00m/010/110000c
(7)諦めきれない「脱原発」、蓮舫氏 次の一手探る(日経 2017.4.6)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS04H3S_U7A400C1PP8000/
(8)インドへ原発 民進賛否(朝日 2017.4.13)
http://www.asahi.com/articles/DA3S12888945.html
(9)永田町の裏を読む:存在感を示せない蓮舫執行部にとって正念場(高野孟
日刊ゲンダイ 2017.3,2)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/200531
(10)志位和夫×小沢一郎(『サンデー毎日 2017.2.19』)
http://mainichibooks.com/sundaymainichi/society/2017/02/19/post-1407.html
<関連サイト>
(1)毎日新聞 ■注目ニュース■ 首相、都民ファースト「烏合の衆」
安倍晋三首相は11日、東京都議選に向けて都内で開かれた自民党都連の会合に出席し、「小池百合子知事と協力して東京五輪を成功させたい」と述べ、小池都政への協力を強調した。一方で、小池氏が率いる地域政党「都民ファーストの会」には「急に誕生した政党に都政を支える力はない」と批判を展開。小池氏との距離の取り方に苦心がにじんだ。
●都議選:自民都連会合で首相 都民ファースト「烏合の衆」
●都議選:自民都連公約「豊洲に早期移転」 知事と対決姿勢
(2)vs.小池新党
都議選バトルの行方(日刊ゲンダイDIGITAL)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/2968
(3)特集ワイド:松田喬和のずばり聞きます 自由党共同代表・小沢一郎衆院議員
毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20170213/dde/012/010/002000c?fm=mnm
(4)永田町の裏を読む(日刊ゲンダイDIGITAL)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/2091
<その他関連>
(1)4月5日 野党4党との意見交換会 市民連合
http://shiminrengo.com/archives/1484
(2)野党4党と市民連合との意見交換会で基本的な理念、政策的な方向性の共有を確認 - 民進党
(3)政権交代と日本の世直しはどう進めるべきなのか:民進、離党加速に警戒(毎日新聞 2017.4.5 より)+ 連合東京「都民ファースト」と政策合意 民進離党増も
(毎日新聞サイトより) いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2017/04/201745-63d7.html
<民進党の原発政策について:若干のコメント>
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「脱原発の方法」については、30年だか、30年代だか、何年にするかについて、バナナのたたき売りの様な事を言っている人たちがいて、覚悟の決まらない民進党の日和見たちが、その話に安易に寄りかかって脱原発を取り繕っている、そんな話になってしまっています。原発や核燃料サイクルについての恐ろしさを知らない不勉強な連中ばかりでしょう。福島第1原発事故を経験しても、まだ言っている。バカではないか、と思います。
私は原発や核施設の即時廃棄論者ですが、仮に30年だか、30年代だか、知りませんが、先延ばしをするのなら、次の2つが約束されなければ断固として反対します。そして、この最低限の2つの原発政策に賛同ができないような「野党は共闘」や「市民と野党の共闘」であるのなら、そんなものはいりません。再びの原発や核施設過酷事故が日本を亡ぼす可能性があるからです。大地震・大津波・巨大噴火は人間の自己都合を斟酌してはくれませんからね。
(1)再稼働される原発や核施設の安全性が完全に確保されていること(原子力規制委員会・規制庁のOKは安全確保にはならない)。また、使用済み核燃料の安全対策も万全であること。(そのためには福島第1原発事故の実態解明と原因究明をしなければなりません)
(2)原発や核施設の過酷事故の際に深刻な被害を受けることが予想される半径60km程度圏内のすべての自治体について、実効性のある避難計画が策定され、かつ、当該自治体のすべてがやむを得ないとの承諾をしていること
先般、公表された市民連合と野党各党の話し合いでも市民連合からは(不十分ですが)似たような話が出されています(下記)。こういうものは、戦争法制や日本国憲法の破壊、あるいは共謀法・盗聴法・特定秘密保護法・TPPなどとともに、妥協の余地などないのです。
●4月5日 野党4党との意見交換会 市民連合
http://shiminrengo.com/archives/1484
④ 脱原発への決意
放射性廃棄物を十万年後の人類に残すという原発推進政策は、地球と人類に対する犯罪だと考えます。3.11をなかったことにしようとする安倍政権の政策に対して、3.11を起点として新しい日本のエネルギーと経済を構想することが野党の任務です。
・東京電力福島第一原発事故の徹底的な究明と、安全対策や避難計画等が不備のままでの再稼働を認めない
・再生可能エネルギーの拡大計画の策定による温暖化対策の推進
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草々
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