« これだけは目を通しておいていただきたい本日(3/1)の重要情報:原発と築地豊洲、そして世話の焼ける民進党 | トップページ | (続)これだけは目を通しておいていただきたい本日(3/1残り+3/2)の重要情報:原発と築地豊洲を中心に、再処理工場の恐怖、そして火を噴く「森友学園疑獄」 »

2017年3月 2日 (木)

オレサマ帝国主義=アメリカ・トランプ政権:その成立過程も含めて、甘い評価・淡い期待は禁物だ=閣僚のメンツと今現在伝えられている政権の挙動だけで、史上最悪の政権の可能性大

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

鳴り物入りでドナルド・トランプがアメリカ大統領に就任して早1カ月以上が経過しました。新政権の閣僚の顔ぶれがようやくはっきりしてきたことに加え、早くも物議をかもすようなロクでもない政策をさっそく強行突破してみたり、これからやるぞとブチ上げたりしています。しかし、トランプ大統領の与党となる共和党の「本流」と言われる政治勢力や、上下両院の議会対策との関係もあり、どこまでがどういう形で実際に実施されていくのかは、まだよくわかりません。既に日本の新聞・雑誌などは、このトランプ新政権を巡りピーチク・パーチクいろいろ報じていますが、私は現段階では、まだ政権への判断を下すことよりも、ファクト・ファンディング=つまり、実際にこの政権が何をするのかに注目し、その「事実」だけを整理して積み上げておけばいいと考えています。

 

その点で申し上げますと、さしあたり確認できることは、トランプ新政権の閣僚名簿と、今回ご紹介する政権発足後の1カ月間の実施事項・出来事だけではないかと思います。これらの実施事項や出来事については、その評価や意味付け・脈絡付けはいろいろと議論可能で、それはそれで面白いのですが、今は時間節約の意味で禁欲をしておくのがいいだろうと思います。何故なら、時間がたてばおのずとわかることが結構多いからです。

 

しかし、それでも現段階で、このトランプ新政権の閣僚メンバーのプロフィールと、ここ1カ月のこの政権の振る舞いを見て、次のことは言えるのではないかと思っています。つまり、このメールの表題にも書いた通り「オレサマ帝国主義のアメリカ・トランプ政権については、その成立過程も含めて、甘い評価・淡い期待は禁物だ=閣僚のメンツと今現在伝えられている政権の挙動だけで、この政権が史上最悪である可能性が大である」ということです。

 

(1)3G政権(ゴールドマンザックス、ゼネラル(将軍)、ガジリオネアー(億万長者))どころか7G政権だ(ゴーマン、ゴロツキ、ガンコ、ゴリオシ、)=目にウロコを山のようにため、ガチガチ石頭オヤジが中心の、ジコチュー・ナルシズム・ゴーマン・人権無視・他人の迷惑顧みず・反知性主義・乱暴きわまりない閣僚メンバーがそろった印象だ。それでいて、結構「世渡り上手のズルスケ」かもしれない。

 

(2)しかも、政権運営のためにはアメリカ議会対策もあって、共和党本流の政策との妥協・融合や軍産情複合体の利益・利権を最優先しながらことを勧めないと、この閣僚メンバーではにっちもさっちもいかなくなるだろう。今後予想される典型的な政策は、金融政策における規制緩和への回帰=次のバブル形成準備、富裕層・大企業が巨額の利益を得る大型減税、軍事費拡大と軍産情複合体の焼け太り&強いアメリカの演出、ただでさえか細い社会保障政策の切捨て、環境・安全破壊政策ないしは環境・安全よりも企業利益を優先する政策、などである。

 

(3)つまり、市場原理主義政策を放棄するかのような体裁で登場しながらも、TPP協定破棄やメキシコ国境政策など、形だけ・あるいはパフォーマンス的な世論迎合対策を取り、その次の段階で、よりグロテスクな強者必勝・特権階級独占のルールづくりへと邁進してい可能性大。トランプ大統領自身は自分の関心事だけに専念し、個々の政策の中身や、安全保障や外交や金融など自分の未経験で知識・認識の薄い分野は、各閣僚とその取り巻きたちに「丸投げ」してしまうことも考えられ、ポピュリズム政権としての特徴が薄れながら、旧態依然か、それよりも一層ひどい旧態依然の共和党型の特権階級優遇・保守反動政治・オレサマ帝国主義へと転落していくのではないか。

 

(4)いずれにしても、自分たちの経済的復権への願望やルサンチマン的信条を「偉大なアメリカ」という空しいスローガンにささげた哀れで愚かなアメリカの多くの有権者達は、これまでの民主党政権とは違う形で、このトランプ新政権からも裏切られることになるだろう。アメリカの有権者は、今回の大統領選挙では、バーニー・サンダースに投票をすべきだった。もしこの有権者達に少しでも正常で賢明な判断力が残っているのなら、2年後の下院議員選挙では、バーニー・サンダースの政策につながる議員たちを大量当選させ、トランプ政権を窮地に追い込み、更に4年後の大統領選挙でトランプを大統領の座から追い落とすことだ。それができなければ、残念ながらアメリカの貧しき哀れな労働者階級は、より一段と厳しい生存条件下に落とし込まれていくことになるだろう。

 

●(注目記事)(別添PDFファイル)トランプ政権の成立について(堤未果 『政府はもう嘘をつけない』:一部抜粋)

「trump_tutumimika.pdf」をダウンロード
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033468056&Action_id=121&Sza_id=B0

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

下記は、今や余人をもって代えがたき評論家となった堤未果さんの上記近著の一部分を抜き取ったものです。上記著書は現在購読中ですが、国内外の現代社会の状況を鋭い観点から分析して私たちにその急所を教えてくれています。現代人が見逃してはいけない、よくできた必読の好書です。近々、別のメールで特に注目すべき点をみなさまにもご紹介申し上げたいと思っておりますが、しかし、今回このメールで取り上げた、この「トランプ政権の成立について」の記述だけは、私はいただけない・「違う」と思っています。むしろこのように解釈することは危険でさえあります。該当箇所を抜き出してみましょう。

 

「トランプ現象はこの国の「病理」などではなく、ゆがめられた国家を元に戻そうとする人々の強い意志を反映する、微かな「希望」に他ならない」

 

残念ですが、私は堤未果氏が書いているようには思いません。いやそれどころか、上記とは全く逆に、一種の社会病理現象であると受け止めています。トランプ政権については、上記で申し上げたように、さしあたりは公開され確定した「ファクト」だけで判断した方がいいと思いますが、その中で最も重い「ファクト」は私は閣僚のメンツではないかと思っています。また、アメリカ国外のこと・世界のことなどは、おそらく二の次にしか考えておらず、軍事的・政治的・経済的・社会的に、これまで以上にアメリカ中心の自己都合ゴリ押し政策を世界に向かって押し付けてきそうな雰囲気濃厚です。こんな人間達が、貧困と格差と生活に苦しむアメリカの多くの国民のためにひと肌もふた肌も脱いでくれるなどとは微塵も思いません。このメンバーを見た時に、やはりトランプは、オバマとは違うやり方でアメリカの多くの国民を欺き、人間の下劣な感情に訴えてそれを扇動し、まんまと成功を収めたのだなと思いました。

 

それはかつて1930年頃のドイツで、ヒトラーとその仲間たちがやったことと大差ない、そう思います。あの時も、既成のエスタブリッシュ階級や政治・政策に対して怒りを持つ大群衆が、熱狂的にヒトラー・ナチスを持ち上げていましたし、その排外主義・人種差別や経済政策の内容なども、とてもよく似ているように思います。元来、アメリカは、モンロー主義やマッカーシズムなど、巨大な「井の中の蛙」的な情緒が国民の潜在意識の中にあり、更に人種差別は黒人差別として長くアメリカ社会を蝕んできました。そうした社会的病理の因習のようなものが、危機的な経済・社会状況の中で噴出しているのかもしれません。

 

いずれにせよ、トランプ政権のふるまいが、今後アメリカ社会の矛盾を緩和したり解決したりするどころか、私はより一層、新たな厄介ごとを創り出して、益々ひどい泥沼状況を創っていくのではないかと危惧しています。そして、かつてマルクスが資本論で言ったように、一方の極に益々の富と「豊かさ」が蓄積し、他方の極には極貧と苦難が蓄積していくという「二極分化医」の社会ができてくるような気がします。民主党・ヒラリークリントンに代表される、巨大多国籍資本や金融資本に買収された似非リベラル・似非保守でなければ、トランプのようなのでも構わない、ということにはならないと私は思います。それでは事態は益々深刻におかしくなっていくからです。当然ながら愚かな選択の結果は愚かな事態が生まれることになるのです。

 

同じような論調は、下記にある通り、オリバー・ストーン氏にも見られますし、その他の複数の論者も同様の議論を展開しています。しかし、私はそうした解釈がとても危険で、上記で申し上げたように、排外主義的なファシズム国家や、内容の乏しい自国ナルシズムにもとづく暴力的な国民統制を生み出したり、水面下で特権階級だけが依然として潤い続ける「隠れ」市場原理主義が進行したりと、いずれも人間性否定のグロテスクな国家・社会情勢を生み出していく懸念の方が大きいと思っています。オレサマ帝国主義=アメリカ・トランプ政権については、その成立過程も含めて、甘い評価・淡い期待は禁物です。

 

●「トランプ大統領、悪くない」 オリバー・ストーン監督:朝日新聞デジタル

 http://www.asahi.com/articles/ASK1K5V6BK1KUHMC001.html

 

(記事の数が多いので、見出しをざっとご覧になり、ご興味のあるものだけをお読み下さい)

================================

 <別添PDFファイル・関連サイト:閣僚・人事関係>

(1)トランプ政権の閣僚を裸にする 日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/2885

(2)(別添PDFファイル)米 環境規制見直しへ、環境保護局長官 プルイット氏就任(朝日 2017.2.26

 http://www.asahi.com/articles/DA3S12803736.html

(3)(別添PDFファイル)米大使不在 いつまで トランプ政権 前例ない一斉解任(東京 2017.2.26

 http://www.chunichi.co.jp/article/tokuho/list/CK2017022802000050.html

(4)(別添PDFファイル)米労働長官候補が辞退(東京 2017.2.16

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201702/CK2017021602000240.html

(5)(トランプの時代)トランプ思想、支えるバノン氏 「TPP即時撤廃」「米の地位取り戻す」:朝日新聞デジタル

 http://www.asahi.com/articles/DA3S12813287.html?ref=nmail_20170225mo

(6)トランプ政権崩壊の序章 フリン補佐官辞任で見えた短命日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/199579

(7)フリン氏辞任:ロシア、影響を懸念 - 毎日新聞

 http://mainichi.jp/articles/20170215/k00/00e/030/267000c?fm=mnm

(8)トランプ米大統領、入国制限に反対した司法長官代行を解任 ロイター

 http://jp.reuters.com/article/usa-trump-immigration-fired-idJPKBN15F075

(9)トランプ米大統領:新START批判「一方的な合意」 - 毎日新聞

 http://mainichi.jp/articles/20170224/k00/00e/030/217000c?fm=mnm

(9)大富豪、GS、将軍… トランプ氏、偏る「3G」政権:朝日新聞デジタル

 http://www.asahi.com/articles/ASJDV5HBZJDVUHBI016.html

 

 <関連サイト:政策関係>

(1)(別添PDFファイル)オバマ金融規制を抜本見直し(『週刊エコノミスト 2017.2.21』)

http://www.zasshi-online.com/magazine/ProductDetail/?page=1&dcode=shukan_economist3170213&dpage=1

(2)(別添PDFファイル)トランプの時代:米議会との連携 波乱含み(朝日 2017.2.28

 http://www.asahi.com/articles/DA3S12817426.html

(3)(別添PDFファイル)親イスラエル トランプ流の波(朝日 2017.2.16

 http://www.asahi.com/articles/DA3S12798086.html

(4)(別添PDFファイル)批判メディア締め出し(朝日 2017.2.26

 http://www.asahi.com/articles/ASK2T5FPTK2TUHBI014.html

(5)トランプ政権:定例会見10メディア排除 記者会が抗議

 https://l.mainichi.jp/E051AZ

(6)トランプ政権:「国民の知る権利侵害」メディア猛反発(有料会員限定)

 https://l.mainichi.jp/UIyIvN

(7)(トランプの時代)「米軍再建」見えぬ戦略 トランプ政権、国防費1割増方針:朝日新聞デジタル

 http://www.asahi.com/articles/DA3S12819183.html?ref=nmail_20170301mo

(8)トランプ大統領:「米国第一主義」へ雇用創出 初議会演説 - 毎日新聞

 http://mainichi.jp/articles/20170301/k00/00e/030/256000c?fm=mnm

(9)拘束・搭乗拒否280人 米大統領令で入国禁止 連邦裁、送還認めぬ仮処分:朝日新聞デジタル

 http://www.asahi.com/articles/DA3S12771968.html?ref=nmail_20170130mo

10)東京新聞 トランプ大統領就任演説全文 「米国はかつてないほど勝利していく」「みんなで米国を再び偉大にしよう」国際(TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201701/CK2017012202000110.html

11)東京新聞 米国防費、6兆円増額へ トランプ政権が予算方針国際(TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017022701002396.html

12)米、核戦力増強を強調 トランプ氏、核軍縮条約「悪い取引」:朝日新聞デジタル

 http://www.asahi.com/articles/DA3S12813291.html?ref=nmail_20170225mo

13)米国:TPP永久離脱 トランプ氏、大統領令に署名 - 毎日新聞

 http://mainichi.jp/articles/20170124/k00/00e/020/197000c?fm=mnm

14)米国:大統領令で入国制限 全米で反発広がる(ロイター) - 毎日新聞

 http://mainichi.jp/movie/video/?id=118254378

15)米国防長官:地上部隊派遣検討か IS掃討、包括対策説明 - 毎日新聞

 http://mainichi.jp/articles/20170228/k00/00e/030/146000c?fm=mnm

16)米新政権:環境保護局の情報発信制限補助金も凍結 - 毎日新聞

 http://mainichi.jp/articles/20170125/k00/00e/030/279000c?fm=mnm

17)トランプ氏:米インフラ投資「1兆ドル」 財源示さず - 毎日新聞

 http://mainichi.jp/articles/20170302/k00/00m/030/089000c?fm=mnm

18)トランプ氏:経済政策足踏み 期待先行、具体策なく - 毎日新聞

 http://mainichi.jp/articles/20170302/k00/00m/020/092000c?fm=mnm

 

 <関連サイト:その他>

(1)(別添PDFファイル)テスラとスペースX経営 マスク氏、トランプ政権接近で賭け(日経 2017.2.28

 http://www.nikkei.com/article/DGKKZO13450700X20C17A2FFB000/

(2)(別添PDFファイル)トランプ氏のロシアとの危険な関係(『日経ビジネス 2017.2.13』)

 http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/NBD/15/092900002/020800077/?ST=pc

(3)トランプ大統領:FBI機密情報漏れ「すぐ誰か見つけろ」

 https://l.mainichi.jp/wp87nO

(4)フェイクニュース:メディアとトランプ氏、どちらを信頼?

 https://l.mainichi.jp/wp87nq

(5)だから安倍に舐められる トランプ礼賛大メディアの豹変  日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/199528

(6)トランプ大統領:ブッシュ元大統領も苦言 - 毎日新聞

 http://mainichi.jp/articles/20170301/k00/00m/030/071000c?fm=mnm

(7)安倍・トランプ「ゴルフ外交」議論噴出に見る距離感の難しさ|金融市場異論百出|ダイヤモンド・オンライン

 http://diamond.jp/articles/-/118560

(8)米は永久離脱も…TPP対策に1594億円計上する官僚の厚顔 日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/198183

草々

« これだけは目を通しておいていただきたい本日(3/1)の重要情報:原発と築地豊洲、そして世話の焼ける民進党 | トップページ | (続)これだけは目を通しておいていただきたい本日(3/1残り+3/2)の重要情報:原発と築地豊洲を中心に、再処理工場の恐怖、そして火を噴く「森友学園疑獄」 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« これだけは目を通しておいていただきたい本日(3/1)の重要情報:原発と築地豊洲、そして世話の焼ける民進党 | トップページ | (続)これだけは目を通しておいていただきたい本日(3/1残り+3/2)の重要情報:原発と築地豊洲を中心に、再処理工場の恐怖、そして火を噴く「森友学園疑獄」 »

最近の記事

無料ブログはココログ