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2017年3月 9日 (木)

渡辺悦司氏論考集(3):①朝日新聞デジタルの記事「セシウム、野生キノコの胞子で再飛散か 気象研など調査」について、②土岐の核融研、重水素実験を開始 周辺で50人抗議

前略,田中一郎です。

内部被曝に詳しい渡辺悦司氏の放射能や被ばくに関する昨今の論考を集めました。今回が3回目です。いずれも必読と思われます。是非、ご覧ください。

 

(第1回目)渡辺悦司氏 論考集(1):「帰還政策の恐るべき危険」他 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/06/post-edf1.html

 

(第2回目)渡辺悦司氏論考集(2):「福島原発事故により放出された放射性微粒子とその再拡散・再汚染の危険性」他 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-3c7a.html

 

1.朝日新聞デジタルの記事「セシウム、野生キノコの胞子で再飛散か 気象研など調査」について

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皆さま、渡辺悦司より

 

京都市民放射能測定所のMLでの議論の紹介として、以下の文章を書きましたので、お送りします。

ご検討ください。

 

滝本様、重要なご提起をありがとうございました。

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朝日新聞デジタル版に「セシウム、野生キノコの胞子で再飛散か 気象研など調査」という記事が出ています。重要事項なので、ぜひご覧下さい。

 http://www.asahi.com/articles/ASK372QQRK37UBQU004.html

 

主な内容は、「帰還困難区域の山林でキノコ胞子がセシウムの再拡散に関わっている可能性がある」ということです。「浪江町北西部の山林で大気中の粒子を集め、金沢大の牧輝弥准教授(微生物生態学)が遺伝子解析したところ、キノコ類の割合が高いことが判明」したと。

 

同記事は、線量が夏期に5倍ほどに上昇する現象があることを指摘した上で、「上昇時の濃度を人の被曝(ひばく)線量に換算すると、自然界からの年間被曝線量(2.1ミリシーベルト)の1万分の1以下」だとして、「人体への影響は考えられないほど低い」と強調しています。具体的な数値としては、「胞子の放射能濃度を測ると1グラムあたり最大143ベクレルを検出」されたと書かれています。

 

そうだとすると、1キログラム当たりでは14.3万ベクレル、政府の指定放射線廃棄物の基準8000ベクレル/kgのおよそ18倍になります。胞子そのものの放射線濃度は、生物濃縮の結果極めて高いレベルです。

 

朝日新聞は大阪大学の二宮和彦助教(放射化学が専門とのこと)の発言を引用していますが、それは「セシウムを含むキノコ胞子が飛散している地域の空気を吸っても健康に全く影響ないレベル」というものです。これは、はっきり言って嘘です。

 

記事が、一方で、政府の指定放射性廃棄物基準(これは異常に高い危険な水準ですが)の20倍近い濃度の放射性微粒子が飛散しているという事実を指摘しながら、他方で、そのような放射性微粒子が飛散している空気を吸っても「健康に全く影響がない」と公然と主張するのなら、詐欺的な主張をしているのは明らかです。

 

胞子のように、粒径の小さい放射性微粒子は、(1)高い割合でが肺の奥(肺胞など)に沈着し、(2)ナノサイズのものはそのまま体内に取り込まれ、しかも、(3)容易には体外に排出されないで、(4)長期にわたり放射線を照射し、周囲の組織を被曝させます。したがって、微粒子に含まれる放射能量が数値的にわずかに見えても、極めて危険です。こんなことは、放射化学の専門家なら誰しも分かるはずです。また、朝日新聞の記事を書く記者なら、研究調査する前から「健康に全く影響がない」などと断定することなどできないことは、当然既知のことのはずです。

 

これらのことから、上記の朝日新聞デジタルの記事は、放射性セシウムがキノコ類の胞子によって拡散されており、その放射能濃度は放射性廃棄物の政府基準の18倍に上るという重要な事実を指摘していると同時に、その事実の意味について、一方的に何の根拠も挙げずに「健康に全く影響ない」という虚偽の主張をしており、極めて危険な内容を含んでいると言わなければなりません。

 

放射性微粒子の特別の危険性については、われわれは、かねてより、とりわけて強調してきました。われわれの本、『放射線被曝の争点』(遠藤順子、山田耕作氏との共著緑風出版)でも、1章を割いて取り上げております。また、以下のサイトにもありますので、ご参照下さい。

 http://blog.acsir.org/?eid=31

 

その後の研究機関や大学レベルでの放射性微粒子問題についての研究最新の成果については、添付の文書をご覧下さい。

(別添PDFファイル)「福島原発事故により放出された放射性微粒子とその再拡散・再汚染の危険性」

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-3c7a.html

 

本件の研究結果も、おそらくこの5月に開かれる地球惑星科学連合のセミナーで公表されるものと思われます。注目しておきましょう。

 

 

2.土岐の核融研、重水素実験を開始 周辺で50人抗議

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(その1)皆さま、 渡辺悦司より

 

他のMLにて、岐阜県土岐市にある核融合科学研究所が実験で生じた放射性トリチウム(三重水素)を、37日~77日、火曜日から金曜日、毎日9から1845分まで、大気中に放出しようとしていることが、伝えられています。お知らせします。

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=1865350837077075&id=100008065294111

 

この放出計画については、同研究所のサイトをご覧下さい。

 http://www.nifs.ac.jp/press/170117.html

 http://www.nifs.ac.jp/info170215.html

 http://www.nifs.ac.jp/j_plan/j_001.html

 

トリチウムについて、放出総量は記されていないようです。トリチウムは「天然にも存在し、無害」と書かれているなど、大いに問題があります。

 

(その2)皆さま、 渡辺悦司より

 

核融合研究所の実験についての続報で、別のMLでの議論です。

私として追加したいのは、以下の情報です。

 

実験によるトリチウムの放出量は、核融合研究所の以下のサイトにあります。

 http://www.nifs.ac.jp/j_plan/161221_02.pdf

 

年間最大発生量で370555億(3756ギガ)ベクレル、年間最大放出量で37億(3.7ギガ)ベクレルです。また、日々の放射線量は、以下で報告されています(もちろんデータの信頼性は別に検討が必要ですが)。

 https://sewebserv.nifs.ac.jp/map.php

 

核融合実験によるトリチウム放出量を、原発1基あたりと比較してみましょう。確かに加圧水型PWRほどではありませんが、沸騰水型BWR1基による年間放出量に十分に比較可能な程度の放出量です。

 

以下に日本の原発からのトリチウム放出量の表を付けておきます。

 http://www.inaco.co.jp/isaac/shiryo/genpatsu/tritium_3.html

 

この点だけから見ても、トリチウムの放出が、極めて危険なレベルである可能性がうかがわれます。

以下は京都市民放射能測定所のMLからの引用です。

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今朝の新聞で、昨日予定通りに実験が始まったと知りました。記事では「1億2千万度のプラズマ生成を目指す」とあり、これだけでも人知を超えた恐ろしい実験であることが伺えます。地球上にある物質で1億2千万度に耐えられる物があるのでしょうか?

 

「あすのわ」MLから下記の投稿を転送します~~~~~

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戦争賛美の教科書と言われる育鵬社の公民中学校教科書では、「人類のエネルギー問題を根本的に解決するには、人工の太陽をつくりだす核融合発電の実用化を待たねばなりません」とあります。

 

【動画】小出裕章先生にきいてみた!!〜土岐市核融合科学研究所 重水素実験について

 https://www.youtube.com/watch?v=QdLNEqDfvmc&feature=youtu.be&a

 

土岐の核融研、重水素実験を開始 周辺で50人抗議 中日新聞

 http://www.chunichi.co.jp/s/article/2017030790215447.html?ref=rank

草々

 

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