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2017年1月 2日 (月)

これは原子力ムラの「クーデター」だ=原発(推進)失敗のコストはすべて国民に押し付けても、これからもまだまだ続けます(2):(報告)(12.14)院内集会・政府ヒヤリング:原発の事故処理・賠償費用・廃炉費用 誰がどのように負担するか

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)

 

(最初に)

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1.(別添PDFファイル)(VTR)放射能と被ばくの基礎知識

 昨年中も一度ご紹介いたしましたが、下記は昨年にUPLAN(三輪祐児)さんに録画していただいたものです。レジメは別添PDFファイルの通りです。ご参考までにお送りいたします。まだ完成途中で、下記の続編は「食べものの放射能汚染」と題して、124日にたんぽぽ舎で勉強会をさせていただく予定です。よろしければご参加いただけますと幸いです。

「rejimehousyanoutohibaku_kisotisiki.pdf」をダウンロード

(1)20160622 UPLAN【企画講座】田中一郎「放射能と被ばくの基礎知識」 第1回目 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=QT8XQWkwjmA

(2)20160722 UPLAN【企画講座】田中一郎「放射線と被ばくの基礎知識」第2回目 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=3XMhAmPD8SI

(3)20160822 UPLAN 【企画講座】田中一郎「放射線と被ばくの基礎知識」第3回目 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=GZQGaoTDpJw

(4)20160922 UPLAN【企画講座】田中一郎「放射線と被ばくの基礎知識」第4回目 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=d0iSNJPNBbY

(5)20161022 UPLAN【企画講座】田中一郎「放射線と被ばくの基礎知識」第5回目 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=qO9owrgXq0A

 

2.(別添PDFファイル)(1.24)第13回チョボゼミ:食べものの放射能汚染:(食べものの安全性は未だ担保されていない)

「tirasi_13_tyobozemi_tabemononohousyanouosenn.pdf」をダウンロード
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1482523756120staff01

 

3.それでもあなたはリニアに乗りますか?|misaのブログ

 http://ameblo.jp/aries-misa/entry-12217903656.html

 

(田中一郎コメント)

 そもそもリニアが危険極まりない乗り物であること、特に、地震大国日本ではそうであり、また、大深度地下のトンネル内での地下水の制御が如何に難しいかを、この事業を進めたり素朴に期待したりしている多くの人々が忘れているように思えます。また、リニアが巨大規模の環境破壊を伴うことは申し上げるまでもありません。リニアが通る山梨・長野・静岡・愛知(更に三重、奈良、大阪)の各府県では、自然環境・社会環境の両面から多くの厄介ごとが持ち上がるでしょう。2020年東京オリンピックやカジノや再度の大阪万博、あるいは築地市場の豊洲移転や諫早湾干拓事業、原発や巨大ダム建設などと通底する「劣悪文化」が感じられます。

 

 また、事業主体のJR東海も、このリニアのおかげで、自然体のままなら過剰投資と収支の悪化により、やがて経営不振に陥り(つまり政府の丸抱え援助がなければ)、肝心の新幹線老朽化への対応も経営上の余裕を失っておろそかになり、やがてリニアと新幹線のいずれか(あるいは両方)の大事故により破たんしていく運命にあるのではないかと思われます。

 

 こんなものが、ほとんどまともな審査も経ずに、JR東海の葛西敬之(よしゆき)の指示するがままに推し進められ、しかもそれに財政投融資の形で巨額の血税が投じられること自体が、この日本という国の異常をよく表しています。そして、このリニアに相も変らぬセンチメントでタカリ行為を働く自治体行政を見せつけられると、さすがにアホは死ななきゃ治らないのか、と思う次第です。特に私の故郷である大阪は、その「アホの骨頂」をばく進中というべきです。

 

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「これは原子力ムラの「クーデター」だ」の2回目は、昨年1214日に衆議院第一議員会館において、原子力市民委員会、原発ゼロの会、国会エネルギー調査会(準備会)有識者主催で、その他の多くの市民団体も協力して開催されました(院内集会&政府ヒヤリング)「原発の事故処理・賠償費用、廃炉費用―  誰がどのように負担するか」の結果を簡単にご報告いたします。下記をご覧ください。繰り返しになりますが、こんなものは絶対に認めるわけにはいきません。政権交代を行ってでも絶対にスクラップすることをみんなで確認いたしましょう。妥協の余地などありません。

 

●(イベント情報)(12.14)原発の事故処理・賠償費用、廃炉費用―  誰がどのように負担するか 【パワーシフト】デンキを選べば社会が変わる!

 http://power-shift.org/event_161214/

 http://www.ccnejapan.com/?p=7483

 

●(当日録画)院内集会・資源エネルギー庁ヒアリング 「原発の事故処理・賠償費用、廃炉費用誰がどのように負担するか」 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=WhxsC2wUWtw

 

(最初の河野太郎氏のお話や大島堅一立命館大学教授の解説などは的を得ています。みなさまも是非ご覧ください。:田中一郎)

 

 <別添PDFファイル>

(1)原発の事故処理・賠償費用・廃炉費用 誰がどのように負担するか(プログラム&論点)(20161214日)

「program_rejime_12.14.pdf」をダウンロード

(2)原子力救済・延命策の全体像(前半)(大島堅一(1) 2016129日)

「oosima_1.pdf」をダウンロード

(3)原子力救済・延命策の全体像(後半)(大島堅一(2) 2016129日)

「oosima_2.pdf」をダウンロード

(4)原発は高かった~実績でみた原発のコスト~(大島堅一(3) 2016129日)

「oosima_3.pdf」をダウンロード

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(5)事故処理増え「原発は高い」、大島堅一氏に聞く( 東京 2016.12.11

http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201612/CK2016121102000125.html

 

(6)電気料金「過去分」とは、あり得ぬ理屈に反発(東京 2016.12.15

http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201612/CK2016121502000132.html

http://blog.livedoor.jp/mikagetarou/archives/9442373.html

 

(7)費用負担に関する新電力アンケート結果(パワーシフト・キャンペーン運営委員会 20161124日)

「sindenryoku_anketo.pdf」をダウンロード
 http://power-shift.org/info/activity_161124/

 

 <関連サイト>

(1)院内集会「原発の事故処理・賠償費用、廃炉費用~誰がどのように負担するか~」 原発ゼロの会 公式ブログ

 http://genpatsu0.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/post-bc77.html

 

(2)これは原子力ムラの「クーデター」だ=原発(推進)失敗のコストはすべて国民に押し付けても、これからもまだまだ続けます(1):市民団体抗議声明いろいろ いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/post-00c0.html

 

 (田中一郎コメント)

 過去に料金を取り忘れておりました・・・・・・だって? それがどうしたでしょう!? しかも原発事故の賠償・補償や後始末(廃炉・除染・廃棄物処理など)は、そもそも原発は事故を起こさないと言い張り続けて、まともな安全対策もせずに手抜き管理をした結果の福島第1原発事故なんですから(また、福島第1原発以外の廃炉費用についても積立不足は一種の経営判断でしょうから)、それを今さら過去にさかのぼって計算の上、電気料金に上乗せさせていただきますなんて、通用するわけがないでしょうに。

 

 また中間貯蔵施設や帰還困難区域の除染(初年度は300億円と抑えられた金額かもしれないけれど、次年度以降、累積的に発生する費用をたしていけば数千億円ですよ)、あるいは福島第1原発後始末関連(凍土壁など)の支出などは税金から出されており、これまた看過できない出鱈目と言えます。恥も外聞もなくとはこのことで、いかに原子力ムラが馬耳東風の「馬並人間」であったとしても、こんなものを認めるわけにはいかないでしょう。バカぬかせ、なのです。(これを強行するなら安倍晋三内閣は総退陣すべき)

 

 次回にまた、申し上げようと思っておりますが、上記の論点の他にも重要なことがいくつかあるのですが、特に私はこの集会で「会場からの質問やご意見をどうぞ」のところで次のようなことを申し上げようと思っておりました。でも、主催者の方でその時間は用意していただけなかったので、集会終了後、たまたま会場におられた有力主催者・パネラーのお一人の竹村英明さんに口頭で申し上げておきました。

 

(倍の金額に膨れ上がった福島第1原発事故対策費の中身を問え:田中一郎)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 今回のこの密室でのインチキ手続きにより(「東京電力改革・1F問題委員会」は非公開)、福島第1原発事故への対策費用はこれまでの11兆円から21.5兆円へと倍増させられようとしています。確かにその巨額に膨れ上がった費用を、事故を起こした当事者の東京電力の役員や株主、大口金融機関、あるいは原発メーカーや原発建設ゼネコン、原子力ムラ組織・人士らに負担させないまま、その事故責任をも不問にし、広く電力消費者・国民に転嫁しようということは許されないことです。それに、この21.5兆円にしたところで、これで全部というわけではなく、近い将来、また再び金額が足りないという話になり、同じように消費者・国民に負担が押し付けられてくるのは必定かと思われます。

 

 また、今回のどさくさに紛れて、福島第1原発以外の一般原発の廃炉費用不足分を再生可能エネルギーのみの電力ユーザーまでもを含む一般の消費者・国民から託送料金で吸い上げようとしたり、卸売電力市場を通じて原発由来電気の売買ができるようにして、いわゆる「みそクソ」ごちゃまぜの原発永続型電力市場を創設しようとしてみたり、あるいは電力小売市場では再生可能エネルギー由来電力である旨の表示を妨害したり、原発由来電力である旨の表示をしなくてもいい仕組みにしたりで、まるで電力市場自由化の主旨を原発・原子力ムラ存続のために捻じ曲げようとしているかの如くです。これも許せるものではありません。

 

 ですので、この集会の主催者・協賛団体はもちろんのこと、多くの有権者・国民・市民が、今回の政府の出鱈目なやり方に対して大きな憤りを持っていることは当然のことです。しかし、問題はそのことだけにとどまりません。そもそも、この巨額の福島第1原発事故対策費用の21.5兆円の中身・内容は問題ないのでしょうか。詳しくは次回に申し上げようと思っておりますが、私は、福島第1原発事故対策の「廃炉」「除染」「賠償・補償」「放射能汚染物処理(中間貯蔵を含む)「その他」の中でも、「廃炉」にかかる費用が従来の2兆円から何と4倍もの8兆円にされてしまっていることを大問題だと見ています。

 

 福島第1原発の現状は、現場が放射能で強く汚染されていることもあり、惨憺たる状態が解消できておりません。事故を起こした4機の原子炉を廃炉にするどころか、炉心溶融を起こした3機については、その溶融炉心デブリがどこにあるのかさえ分からず、どこにあるかを捜索する機器類さえ、強い放射線のためにきちんと用意できないでいる状態です。こんな中で無理な廃炉作業を強引に推し進めれば、たくさんの被ばく労働者が出てしまうことになるでしょうし、廃炉そのものも技術的に難しくて、時間と費用がかかる割にはその進展が見られない空しい結果となりかねません。

 

 他方で、福島第1原発の現場では、猛烈に放射能汚染した排気塔鉄塔が一部損壊していて今にも倒れそうであること(使用済み核燃料プールの上にでも倒れ落ちたら大変なことになりかねないし、そうでなくても倒壊すればあたり一面放射能だらけとなる)や、使用済み核燃料プールが手付かずであること(プール内の使用済み核燃料は超危険物=3.11時の4号機プール騒動を思い出せ)、あるいは再度の大地震・大津波(特に大津波)対策がほとんどできていないことなど、緊急に対応すべきことが放置されています。

 

 加えて、国会・政府の2つの事故調査委員会から申し送られている福島第1原発事故の実態解明や原因究明は原子力規制委員会・規制庁によって放置されたままになっており、そのまま事故原発を解体などすれば、いよいよ貴重な原発事故証拠物件・証拠現場が破壊・損壊され、福島第1原発事故は闇から闇へと葬り去られてしまうことになってしまいます。彼らが廃炉を急いでいるのは、こうした福島第1原発事故の証拠隠滅を急いでいるせいもあるのかもしれません。

 

 更に、福島第1原発の廃炉の取組が原子力ムラの人間達のみによって行われていることにも注意が必要です。事故を引き起こした・引き起こす原因をつくった人間達が、その後始末を非公開の秘密談合の中で独断的に決め、費用は国が立て替えるがゆえに青天井で湯水のように使いたい放題であり、その進捗状況や結果についてもどうなったかの明確な報告も対応の仕方へのフィードバックも明らかにされず、まるで「廃炉ブラックボックス」の中で、費用だけが無尽蔵に費消されていく、そういうトンデモ状態が長く続いているのです。似非専門性に隠れた原子力ムラの「焼け太り」と言っていいでしょう。この状態で、これまでの廃炉費用の枠を2兆円から8兆円にするというのですから、これで原子力ムラは福島第1原発廃炉ビジネスに「寄生」することで、今後少なくとも10年間は自分たちの「食い扶持」を確保でき、かつ8兆円の枠内で、まるで「振出の小づち」「使いたい放題の財布」のようにこのカネを自在に使っていくことになるでしょう。金額のあまりの巨額さに対して、その支出内容のノーチェックの度合いのコントラストは目に余ります。

 

 私は、かような福島第1原発の廃炉への取組はそもそもやめればいいと思っています。つまり廃炉費用は廃止です。そして、福島第1原発の後始末のための体制を、オール日本・オール世界の形でフラットにして、かつオープン(情報公開)にして、事故実態解明・事故原因究明と並行しながら、最低限、福島第1原発の二次災害防止と放射能の環境放出を食い止めることに全力を挙げればいいと考えています。原子力ムラを原発事故後処理の担い手として使っていけなくはありませんが、彼らの存意にさせてはいけませんし、そもそもやっていることをすべて公開する・批判を甘んじて受け止める、という開かれた体制をつくっておかなければいけません。言い換えれば、廃炉にして溶融燃料デブリの取り出しよりも、様々なやり方による事故原子炉の封じ込め(広義の石棺化)=放射能追加汚染と二次災害の防止に注力せよということです。

 

 ですので、今回のこの集会で提起された事柄に加え、そもそも「倍額にされた21.5兆円の中身・内容はどんなものなのか、特に廃炉は原子力ムラが食いものにしている様子がうかがえるので徹底して精査せよ」という点が重要かと思われます。こうした論点については、他のいくつかの問題と合わせて、次の私のメールでも追加して論じていきたいと思っています。

 

(福島第1原発事故を引き起こした張本人たちともいえる原子力ムラが、事故原発の後始末や廃炉を「ビジネス」として排他的独占的に掌握して、やりたい放題をするというのは、あたかもアジア太平洋戦争後の日本の復興期に、旧帝国軍部の幹部たちがまたぞろ自衛隊編成の仕事に群がってきて、その旧帝国軍隊の悪しき文化や思想を色濃く引きずりながら今日の「国軍」(安倍晋三)=自衛隊・防衛省に至っていることと酷似している。その一つの結果が、田母神俊雄のような人間が自衛隊・防衛省の制服組トップにのし上がってきたということでもあります。昔軍閥・今原発は、ここでも生きているようです)

草々

 

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