米系多国籍巨大企業による新植民地戦略=TPP協定:政権交代により、まとめてスクラップすべき法律・条約がまた一つ増えそうです
前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)
(最初に興味深い新刊書のご紹介他です)
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1.住友銀行秘史-國重惇史/著 本・コミック : オンライン書店e-hon
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033508320&Action_id=121&Sza_id=Z2
(著者は元住友銀行職員で、書かれていることは、あの「イトマン住銀事件」を含めて、まさに「インサイダー情報」そのものだそうで、既に相当に売れているとのことです。私もさっそく手に入れて読んでみます。日本の「ヤミ世界」と「表の世界」との関係が見て取れるかもしれません:田中一郎)
(関連)(ひと)國重惇史さん 「住友銀行秘史」を書いた:朝日新聞デジタル
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12601173.html?rm=150
(関連)ドキュメント イトマン・住銀事件 日本経済新聞社 本 Amazon
(関連)「ドキュメント
イトマン・住銀事件」の著者=大塚将司さん
https://www.sekigaku.net/Sekigaku/Default/Normal/InstructorIntroduction.aspx?SGInstructorID=259
(今から25年ほど前に出たこの日本経済新聞社の調査報道本はすごい内容でした。その後、10年以上にわたり、この本に登場する人物の固有名詞は「有効」で、日本の「ヤミ世界」を支配する者たちの人間関係(「表の世界」との関係を含む)や生き様が垣間見えた瞬間でした。大手新聞社でしかも「財界御用」と言われる日本経済新聞社にあって、著者の大塚将司さん以下、調査チームの仕事ぶりは素晴らしかったと思います。その後は上記のプロフィールサイトにあるように「当時の鶴田卓彦社長の専横を糾弾するため、一株主として告発、鶴田氏を退陣に追い込んだ、現在、株主代表訴訟を提起し日本経済新聞社と争っている」ということで、2000年代に入って腐ってしまった日本経済新聞社を相手に奮闘されていたようです。今の日本経済新聞社には、大塚さんが活躍していた時のような活力のある調査報道の能力=組織力はもう存在していないでしょう。くだらない御用言論を垂れ流す、存在意味のほとんどない「似非新聞」に転落しているようです:田中一郎)
2.(イベント情報)(11.8)「災害救助法に基づく応急仮設住宅・みなし仮設住宅の無償供与継続、東京電力原子力災害被災者救済のための住宅保障を求める交渉」
日 時:2016年11月8日(火)12:30~14:30
場 所:参議院議員会館 B107号室
出 席:日本政府(内閣府、復興庁、環境省、国土交通省、原子力規制庁、経産省に出席要請中)、福島県
主 催:「避難の権利」を求める全国避難者の会
原発事故被害者団体連絡会(略称・ひだんれん)
原発被害者訴訟原告団全国連絡会
避難住宅問題連絡会
問い合わせ先:「避難の権利」を求める全国避難者の会
事務局
住所:〒004-0062 北海道札幌市厚別西郵便局留
電子メール:hinannokenri@gmail.com
ホームページ http://hinannokenri.com
Tel:080-1678-5562(共同代表・中手聖一)
FAX:011-398-9769
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史上最悪の国際協定=TPP協定(Toxic Peten Partnership)がまもなく国会で批准されそうな気配です。とんでもない話ですが、アベ自民党政権が公約違反・国会決議違反であるにもかかわらず、数の力でロクすっぽ審議も検討も行わず採決してしまおうとしています。TPP協定は国際協定なので、日本国憲法第61条の規定に従い衆議院の議決でもって決定されることになります。かつての60年安保のようなものです。
先般は、野党第一党の民進党が自民党とTPP協定の審議について「手打ち」を行い、早々に衆議院での採決を行うという国会審議日程に合意しています。ついこの間、審議が始まったばかりのTPP協定について、協定批准ばかりか、11本のTPP協定対策法案も含めて「一気にやっちまえ」とばかりに「まとめて可決成立」が自民・民進の与野党合意の下で推し進められようとしています。民進党は、この間、TPP協定に猛反対をしている市民集会に出てきては「断固として反対し、何としても批准を阻止したい、みなさんとともに頑張ります」などと勇ましいことを「放言」していましたが、その舌の根も乾かぬうちに早くも自民党と採決の手打ちをしているのですから開いた口が塞がりません。2009年の政権交代以降、この民進党(民主党)が首尾一貫して「口先やるやる詐欺」を続けており、その詐欺師行為がまた一つ、今回増えたということでしょう。「恥の上塗り」ならぬ「ウソの上塗り」です。そもそもTPP協定交渉への参加は菅直人・野田佳彦の両民主党政権の時代に、多くの反対を無視して推し進められたものです。自民党も「TPP反対」公約に反してTPP協定を妥結したんだから、我々民進党もこれくらいはいいんでないの、くらいのセンチメントでいるのかもしれません。
腹立たしい限りですが、かような自民党、かような民進党の国会議員どもを選挙で選んだのは、とりもなおさず有権者・国民ですから、そのツケはいやというほど、今度はTPP協定を通じて支払わされることになるでしょう。ともあれ、これでまた、近未来の「真に有権者・国民のための政権交代」後において、廃棄すべき法律や条約・国際協定がまた一つ増えたということです。TPP協定はいかなることがあろうとも破棄するまで闘う、そういう覚悟で今後も望んでいきましょう。いわば「TPP協定破棄」にYESかNOか、これが各個々人の政治家が「有権者・国民のために動くのか」、それとも「一握りの特権層・巨大企業のために動くのか」のリトマス紙になるということです。どっちつかずの「一部修正」など、ありえない話です。
(破棄すべき法律・条約・国際協定の例>
●TPP協定
●戦争法制
●特定秘密保護法
●改悪刑訴法・盗聴法
●改悪教育基本法
●有事立法
●原子力規制委員会・規制庁設置法
<TPP関連の必見解説サイト>
(1)そうだったのか!TPP
完成しました!「そうだったのか!TPP Q&A」ブックレット 総合HP
http://notppaction.blogspot.jp/2016/08/tppq.html
(2)暴走TPP「10のウソ」(鈴木宣弘:日刊ゲンダイDIGITAL)
http://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/2785
(3)【特集】IWJが追ったTPP問題 IWJ Independent Web Journal
<別添PDFファイル>
(1)永田町恐怖新聞:TPPは超危険(山本太郎 2016.10)
「yamamototaro_sinbun.pdf」をダウンロード
(2)TPPと遺伝子組換え(GM)食品(安田節子『いのちの講座 VOL101 2016.10.29』)
「tpp_gm_yasuda.pdf」をダウンロード
(3)遺伝子組み換え食品の今(天笠啓祐 女のしんぶん 2016.7.25)
「gm_amagasa.pdf」をダウンロード
(4)TPPで著作権延長なら、死蔵「著作物」の急増必至(東京 2016.1.7)
「tpp_tyosakuken.pdf」をダウンロード
(5)47人の知事にTPP賛否を問う(『文藝春秋 2016.11』)
(6)SBS取引調査結果、調整金
業者の4割、農水省 国産影響認めず、金銭授受禁止に(日本農業 2016.10.8)
(7)「輸入米」売買の深い闇(『選択 2016.11』)
(8)TTIP EU内に反発(朝日 2016.11.2)
<昨今出たTPP関連の新刊書>
(1)悪夢の食卓 TPP批准・農協解体がもたらす未来-鈴木宣弘東京大学大学院教授/著
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033463796&Action_id=121&Sza_id=C0
(2)アメリカも批准できないTPP協定の内容は、こうだった!-山田正彦(元農林水産大臣)/著 http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033481346&Action_id=121&Sza_id=C0
(3)TPPハンドブック(JA全中)
http://www.jacom.or.jp/nousei/news/2016/10/161019-31134.php
1.永田町恐怖新聞:TPPは超危険(山本太郎 2016.10)
http://www.asyura2.com/16/senkyo213/msg/796.html
(タロー君、がんばれ!! 天下の悪条約=TPP阻止でも大活躍、他の国会議員は山本太郎に続け!:田中一郎)
2.TPPと遺伝子組換え(GM)食品(安田節子
『いのちの講座 VOL101 2016.10.29』)
http://www.yasudasetsuko.com/vision21/
(別添PDFファイルを必ずご覧ください。表題は「TPPとGM」となっていますがGMに限りません。TPPの「毒薬条項」(TOXIC CLAUSE)により、日本の食の安全や表示などが米系多国籍企業群により、TPP協定でどのようにボロボロにされていくか、よくわかります。必読です。なお、安田節子さんの『いのちの講座』(2か月に1回発行)は『DAYS JAPAN』や岩波月刊誌『世界』などとともに非常に貴重な現代社会・経済の分析が掲載された「市民ジャーナル」ですので、みなさまにもご購読をお勧めします。上記URLをご覧ください:田中一郎)
(関連)企業をコントロールする--多国籍企業と人権に関する国連条約を支持する理由 attraction
http://attaction.seesaa.net/article/442793683.html
(上記PDFの最後の部分は上記サイトにあります。また「ATTAC Japan(首都圏)」サイトは下記です:田中一郎)
(参考)ATTAC Japan(首都圏)
http://www.jca.apc.org/attac-jp/japanese/
3.遺伝子組み換え食品の今(天笠啓祐
女のしんぶん 2016.7.25)
遺伝子組換え食品の最前線・ホット情報です。GMの世界で新たな動きが出てきています。情勢は好転しておりません。頑張らないと、私たち日本人は遺伝子組換え食品の「実験用モルモット」にされてしまいます。特に「ゲノム編集」により遺伝子操作された食品添加物などの「新しいGM食品」の脅威が看過できません。世界の残飯市場と言われる「円高日本」=世界中から「ゴミ並み」の「食品もどき」が集まってきています。日本の消費者・国民は家畜以下状態です。
4.TPPで著作権延長なら、死蔵「著作物」の急増必至(東京 2016.1.7)
少し前の東京新聞記事です。この著作権問題も極めて重要で、日本には何のメリットもありません。アメリカへのご機嫌伺のためのものです。
(関連)TPPが著作権に与える影響とは?(非親告罪化と法定賠償制度) STORIA法律事務所ブログ
5.47人の知事にTPP賛否を問う(『文藝春秋 2016.11』)
http://gekkan.bunshun.jp/articles/-/2018
(同誌掲載の「小泉進次郎、日本農業改造計画」は、自民党農林部会長の小泉進次郎とJA全中会長の奥野長衛の対談です。実にくだらない内容で、これまで何十年もの間、日本の生産者・農家や日本農業を小馬鹿にしながら、役に立たない議論を延々とやってきた、その愚論の蒸し返しのようなことを2人でやっています。アメリカへ留学して市場原理主義を少しかじって帰国し、さっそくご都合主義的にそれを日本農業に使い始める「農業無知」の若造の愚論と、体を張ってでも日本農業を守らねばならぬ立場にある全中会長が、グローバリズムというアメリカン市場原理主義が「運命」であるかのごとき認識から、愚かな「アベ自民党政権への適応対応」方針を吐露するという、一般の生産者・農家・組合員が見たら激怒しそうな内容のやりとりです。読むに値しないので簡単にご紹介だけをしておきます。(例:差別化や合理化努力で日本農業をTPP協定から守ることなどできない他):田中一郎)
(関連)TPP対策、新生JA全中の弱腰に不満噴出 国内政治 東洋経済オンライン 経済ニュースの新基準
http://toyokeizai.net/articles/-/88936
(あまり感心しない評論ですが、ご紹介だけしておきます。とにかく全中のアベ自民党政権へのへっぴり腰や自己組織温存優先のその態度は許しがたいものがあります。誰のための何のための農協か、それでも協同組合と言えるのか!? :田中一郎)
6.SBS取引調査結果、調整金
業者の4割、農水省 国産影響認めず、金銭授受禁止に(日本農業 2016.10.8)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161008-00010000-agrinews-pol
7.「輸入米」売買の深い闇(『選択 2016.11』)
https://www.sentaku.co.jp/articles/view/16333
(輸入商社が水面下でコメ卸に奨励金を渡して輸入米の実質価格を引き下げているのに、それが国内のコメの値段に影響しないはずがないだろうに。ここまで嘘八百で押し通すというのは、国会や有権者・国民を愚弄するものでしかない。この一点を取ってみてもTPP協定批准の可決などありえない。輸入米のSBSを中止し、MA米やTPP協定特別枠を再度見直しせよ。:田中一郎)
8.TTIP EU内に反発(朝日 2016.11.2)
http://www.asahi.com/articles/DA3S12637897.html
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12637897.html?_requesturl=articles%2FDA3S12637897.html&rm=150
(市場原理主義に頭がイカれて未だに治らない日本と、国際取引自由協定が巨大資本など一部の人間や組織・企業の「商売の自由・利益独占の自由」であることを見抜く市民が多いEUとの違いを比べてみてください。タイムリーな記事です:田中一郎)
<日刊ゲンダイの突っ込み記事>
(1)国民皆保険も風前
弱肉強食TPPを数の暴力で押し切るのか 日刊ゲンダイDIGITAL(2016年11月1日)
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/192998
(2)但馬問屋さんのツイート
日刊ゲンダイ 【TPPなんか通したらこの国は終わりだ】 『格差の固定、社会不安、差別の拡大、テロの横行、戦争国家へまっしぐら』
「グローバリズムが煽る競争市場主義の矛盾と弊害が世界中でこれだけ顕在化しているのに、日本だけがシャ
https://twitter.com/i/web/status/790799738106843137
(3)“強行採決”暴言の山本農相
なんとTPP反対に署名していた 日刊ゲンダイDIGITAL
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/192765
(この山本有二とかいう自民党の議員は高知県だそうです。高知県のみなさま、こんなの選挙で選んだらダメでしょ:田中一郎)
(4)山田元農相も参加
国会前で「TPP反対」の座り込み始まる 日刊ゲンダイDIGITAL
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/192884
(5)なぜTPP批准を急ぐのか 安倍ポチ首相の正体と危うさ(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
http://www.asyura2.com/16/senkyo213/msg/588.html
<関連サイト>
(1)TPP交渉差止・違憲訴訟の会
(2)TPP交渉差止・違憲訴訟の会(@tppikenn)さん Twitter
https://twitter.com/tppikenn?lang=ja
(3)TPP協定を今国会で批准しないことを求める緊急署名 - TPPを批准させない!全国共同行動
早々
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