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2016年10月23日 (日)

「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(38):四国電力伊方原発の真下で巨大地震が起きうる(『週刊金曜日』)他

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ(再開)のNO.38です。いい加減にしろ、です。

 

1.四国電力伊方原発の真下で巨大地震が起きうる(『週刊金曜日 2016.10.21』)

 http://www.kinyobi.co.jp/

 

(関連)大摩邇(おおまに) 国はなぜ伊方と川内原発を停止させない?

 http://blog.livedoor.jp/genkimaru1/archives/1988111.html

 

(一部抜粋)

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もっとも危険な日本の原発のひとつが、四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)だ。 全長1000キロメートル以上に及ぶ断層帯、中央構造線(MTL)の近くにあるからだ。活断層は、敷地の沖合約8キロメートルを通っていると四国電力は主張するが、わずか600メートル沖にある危険性が急浮上した。新規制基準の適合審査そのものに疑問符がつきかねない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

(このレポートを読んで、伊方原発はいよいよ危ないと思いました。M8クラスが直下で起きると制御棒が入らない可能性もあります。加圧水型のプルサーマル炉が過酷事故となれば,福島第1原発事故以上に悲惨なことになり、かつ、伊方原発の場所から見て、少なくとも西日本は壊滅です。みなさまも是非ご一読を。中央構造線は動き出しています。四国電力よ、いい加減にせいよ!!:田中一郎)

 

2.ダム底 高濃度セシウム、たまる汚染、つのる不安(毎日 2016.9.25

 http://mainichi.jp/articles/20160925/ddm/003/040/048000c

 

(関連)クローズアップ2016:ダム底 高濃度セシウム たまる汚染、募る不安 - 毎日新聞

 http://mainichi.jp/articles/20160925/ddm/003/040/048000c

 

(こんなダム湖の水を飲み、こんなダム湖の水を使って農業をせよというのか!! ざけんじゃねえぞ!!:田中一郎)

 

3.汚染土 仮置き場31か所、放射能測定できぬ恐れ、検査院指摘(朝日 2016.10.21

 http://www.asahi.com/articles/ASJBL5DN3JBLUTIL02K.html

 

(記事には「環境省は「仮に沈下しても水は外に漏れ出さない構造になっているので、いずれはタンクに集まる。水の管理を徹底するとともに、現在はなるべく遮水性がある袋を使うようにしている」としている」とある=こういう言い訳を聞けば聞くほど怒りがこみ上げるということを、今の若い官僚どもはわかっていないようだ。日本の教育が間違っていたことが立証されつつある。くだらない「説教道徳」などをやっているからこういう人間が増える。:田中一郎)

 

4.監視委がにらむ、東芝告発の期限(『日経ビジネス 2016.10.10』)

 http://ivory.ap.teacup.com/kaikeinews/9795.html

 

(デトロイト・トーマツの名前が出ています。不思議なのは、今回は常日頃「鳴かず飛ばず」を繰り返して「形だけの委員会」だった証券取引等監視委員会が東芝旧経営陣の粉飾決算・虚偽有価証券報告書の告発を強く主張し、本来はその役割を担うべき検察庁が「東芝旧経営陣の見逃し」に固執していることです。今の検察がいかにおかしいか、出鱈目か、この2組織のにらみ合いを見てもよくわかります。:田中一郎)

 

5.使用済み核燃料、乾式貯蔵、審査を緩和、規制委 事故リスク軽減(毎日 2016.10.16

 http://mainichi.jp/articles/20161017/ddm/003/040/161000c

 

(使用済み核燃料をプールに漬けて水冷にしているのは危険極まりない話で、一刻も早く「乾式貯蔵」に移行すべきことは福島第1原発事故の教訓でもある。しかし、だからといって、審査基準を緩和して(それだけ危険度が増す)、危機感の乏しい電力会社に「乾式貯蔵」への移行を促すなどという「生ぬるいこと」を規制当局がしていてどうするのか。「乾式貯蔵」にしろと突き放せばいいだけである:田中一郎)

 

6.凍土壁 効果見えず(日経 2016.10.21

 http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG27HAZ_X20C16A9CR8000/

 http://t.news.goo.ne.jp/smp/news/2763428

 

(何故、次の対策を検討しはじめないのか? そのココロは、トリチウム水を海へ捨ているつもりなのだ。許さんぞ、そんなことは:田中一郎)

 

7.東電、新たに違反13件、第一原発工事 国に計画未提出(福島民報 2016.10.20

 http://www.minpo.jp/news/detail/2016102035686

 

(関連)東電、法令違反3件 第一、第二原発タンク設置工事、国に計画届け出ず 東日本大震災 福島民報

 http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2016/10/post_14249.html

 

(こういう状態で、なぜ原子力規制委員会・規制庁は柏崎刈羽原発の再稼働審査を「最優先」で続けているのか? 「最優先」すべきは、この東京電力の体質を叩き直し、福島第1原発事故への対応に注力させることではないのか:田中一郎)

 

8.被ばく牛調査途中報告、甲状腺肥大、牛白血病も(東京 2016.9.27

http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/tohokujisin/fukushima_report/list/CK2016092702000207.html

 

(牛に起きることは人間にも起きる。福島第1原発事故後の生物観察や生態系調査が全く不十分だ。日本政府は何をしているのか、日本の生物学者・科学者どもはいったい何をしているのか!? :田中一郎)

 

9.浜岡原発、「協力金は総額40億円」、中部電 住民組織に(東京 2016.10.16

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201610/CK2016101602000128.html

 

(これが中部電力という会社の赤裸々な本性だということだ。少し前に、福島第1原発事故の放射能で死んだ者はいないなどと、社員がふざけたことを言っていた。上から下まで腐っている会社だということだ。「最後はカネメでしょ」と言っておった自民党の政治家もいた。ところで、浜岡というところはこういう土地なのか? この記事によれば、そのカネのもらい方までがあまりにひどい。恥だと思わないのか? :田中一郎)

 

(関連)東京新聞また電力社員が発言 福島事故「放射能で死者いない」福島原発事故(TOKYO Web)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/nucerror/list/CK2012071702000188.html

 

10.福島・漁業復興ツアー紹介(水産経済 2016.10.18,19) http://www.suikei.co.jp/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E3%83%BB%E6%BC%81%E6%A5%AD%E5%BE%A9%E8%88%88%E3%83%84%E3%82%A2%E3%83%BC%E7%B4%B9%E4%BB%8B%E3%8A%A4%EF%BC%8F%E6%9C%80%E5%A4%A7%E6%8B%A0%E7%82%B9%E7%9B%B8%E9%A6%AC%E3%81%AB%E5%BE%A9/

 

(ツアーをしようが何をしようが、福島県沿岸や沖合の海産物は危ないことに変りはない。放射性セシウムだけをわずかばかり調べただけでは、安全性などとてもじゃないが担保されない:田中一郎)

 

 <その他サイト>

(1)東京新聞 「高浜」審査対応で過労自殺 関電課長職、残業月200時間社会(TOKYO Web)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201610/CK2016102002000130.html

 

(関連)【10/20東京新聞】審査期限迫る中… 別の電力会社でも他部署からハッパ 「原子力は何やってる」【29面】「高浜」審査対応で過労自殺 関電課長職、残業月200時間【第1面】10/9原発審査で残業、時間制限外す 厚労省、再稼働対応「公益」判断

https://silmarilnecktie.wordpress.com/2016/10/20/%e3%80%901020%e6%9d%b1%e4%ba%ac%e6%96%b0%e8%81%9e%e3%80%91%e5%af%a9%e6%9f%bb%e6%9c%9f%e9%99%90%e8%bf%ab%e3%82%8b%e4%b8%ad%e3%80%80%e5%88%a5%e3%81%ae%e9%9b%bb%e5%8a%9b%e4%bc%9a%e7%a4%be/

 

(関連)東京新聞 原発審査で残業、時間制限外す 厚労省、再稼働対応「公益」判断社会(TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016100801001645.html

 

(九州電力に続いて2人目の過労自殺だ。厚生労働省は上記のようなことをして責任を感じているのだろうか? しかし、記事にある木村武男という人のコメント「厚生労働省が出した(再稼働を巡る業務の残業時間制限を適用除外とする)通達の対象ではなかったが」というのは本当なのか? 何故、そういうことが言えるのか? 記者は手抜きをせず、きちんとこの人にその理由を確認すべきである:田中一郎)

 

(2)環境省、除染除去土壌の公共事業への再利用を決定 ―広島原爆5発分の「死の灰」を全国に拡散する恐怖の計画  渡辺悦司 どうしても取り返すために

 http://blog.torikaesu.net/?eid=54

 

(関連)20161015 UPLAN 福島原発事故から5年 これからどうなる 放射性廃棄物・汚染土 8000Bq-kg以下汚染度の再利用・処分を考える - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=2CJsE0bVI34

 

(3)【声明】「原発コスト安」は嘘だった-国民への8.3兆円負担転嫁ではなく政策転換を 【パワーシフト】デンキを選べば社会が変わる!

 http://power-shift.org/info/160921/

 

(4)(メール転送です)「オーストラリアのアボリジニの人々が立ち向かう、放射性廃棄物をめぐる戦争」

 http://nonukesasiaforum.org/japan/archives/143

 

・・・南オーストラリア州では、日本、台湾、韓国などからの放射性廃棄物の処分場を建設するという計画があります(ノーニュークス・アジアフォーラム通信No.141より)

 

(5)(メール転送です)たんぽぽ舎MGより

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┗■1.民意は脱原発にありと全国に発信できたことを誇りに思う

 |  みんなが米山って書いたから 1016日は脱原発記念日

 |  泉田氏の代わりの候補者を擁立することは困難を極めた-

 |  新潟現地からの報告

 └──── 小木曾茂子

        (さようなら柏崎刈羽原発プロジェクト、新潟県)

 

○みんなが米山って書いたから 1016日は脱原発記念日

 今回の新潟県知事選挙は、実質的な原発県民投票となった。 選挙に先立つこと約1ヶ月前の泉田裕彦知事の突然の立候補取り止めは、森民夫を筆頭とする県内自民党、電事連関係者によってなされたフェリー問題の焦げ付きの責任を濡れ衣として知事に押し被せ、知事選の争点隠しを図る強引な手口のせいだった。

 

 県民紙とも言うべき新潟日報がそのお先棒を担ぎ、県からの正式なコメントも掲載しないという異常事態の中で、泉田氏は、知事選の争点は「柏崎刈羽原発の再稼働問題」であり、自分が出るとその論争ができなくなると言って立候補を取り止めたのだった。その判断は正しかったとしても、代わりの候補者を擁立することは困難を極めた。規制委員会の結論を受けて再稼働の判断を迫られる日は近いのだ。

 

 国と電力業界あげての攻勢が県知事一人の上に向かうのはもちろんだ。わざわざそんなところにノコノコと出てくれる人はいるだろうか? 森ゆう子さんを始め、野党共闘を担った党首の皆さん、市民連合の代表者たちが必死の思いで探し当てたのが、米山隆一さんだった。しかし、彼の所属する民進党内部で意見が調整できず、連合新潟は対立候補森民夫の推薦を決定し、米山氏は民進党を離党して立候補することとなり、民進党は自由投票を選択した。「身を捨てて 越後の川の賽(さい)となる」と詠んで米山氏は立ってくれたのだった。

 

○米山さんの立候補表明は9月23日だった。29日の公示日からすったもんだの毎日が始まる。広い県内を3つに分けて、ポスターが届いたのが当日の未明。1号チラシは10月に入ってから。選挙事務所の電話もなかった。でも、みんな森ゆう子さんの選挙仲間だったから、信頼しあって揉めたりしなかった。地元の民進党の人たちも何事もなかったかのように選挙運動に参加してくれた。

 

 医者で弁護士、湯の谷村の出身、維新の会にいたんだって、そんなことしか分からなかった。でも除籍されてまで立ってくれたんだって。泉田さんの路線を引き継いでくれるんだっていいよそれだけで、ワッサワッサとことが進んでいく。医者は医者でも東大出の医者で、医学部の大学院時代についでに司法試

験も受かってしまって、ハーバード大学にもいたなんて、入ってくる情報はあきれるほどピカピカだ。どんなに偉そうなやつなんだろうって最初は思ったさ。

 

 でも会えば、腰は低いし、でしゃばらないし、人の話をしっかり聞いてすうっと理解してくれる、さすがに落選4回の苦労人だった。地域医療をやっていたんだって、地域の法律相談にも乗ってくれていたんだって、評価は上がる一方だった。

 

10月6日は十日町での総決起集会だった。この日に間に合わせて漫画パンフを印刷してもらった やっと完成したパンフレットは好評で、県内各地で配布してもらえた。1万部刷ったので、(注;後で1万部追加)玄関は箱で埋まり、仕分けする時間もないので箱単位で注文を受けた。佐度、上越、新潟、長岡、三条、刈羽など要請のあったところに郵送した。7日には十日町でおしどりマコ&ケンさんの講演会があって、そちらには福島の武藤類子さんから送られた「原発いらない福島の女たち」の旗も掲げた。

 

 この日の講演で私は大変なことに気付いてしまった 安倍内閣は増え続ける放射性残土などの管理保管に行き詰まり、8000ベクレル以下は全国の公共事業で使おうとしている。森民夫は建設省出身、安倍から直接推薦状をもらってきたのだ。

 

 お約束は再稼働ばかりではない。彼の公約の道路作りにお金と一緒にこいつがやって来ることになっているんだ。これまで泉田知事は、県内で発生した放射能を含んだ汚泥などについて100ベクレル以上のものは現地で厳重に保管するよう指示を出し、東電に引き取りを要求してきた。 原子炉等規制法では100ベクレル以上のものは黄色いドラム缶に詰めて保管することになっているのだから当然の指示なのだけど、このことも国から嫌われ、国の言うままにしたい県内の市長村長から疎まれる原因になっていた。

 

 森民夫が知事になれば、県内の放射性汚泥もあっという間に外にばらまかれるだろう!彼を支持している土建業の人たちがまず被ばくの危険にさらされるのだ。翌日から逢う人毎にそう言って回ったが、どれだけ通じたことやら? 私は、ますますどうしても勝たねばならない、と意を決し、毎日街宣カーの運行表を見て、漫画パンフを積んだ車で追っかけを始めた。

 

10日には上越市で決起集会が開かれた。当初200人の会場の予定を800人の規模に拡大して、その会場も一杯になった! ここでは多くの赤ちゃん連れのママやパパが米山氏を囲んだ。赤ちゃんを抱いた米山さんは本当に素敵で、こんな知事が欲しかったと思わずにいられなかった。この会場では、もうひとつ事件が起きた。背中の見えてきた相手候補を逆転すると、ナンと候補者が壇上で背広のまま、バック転を披露したのだ!見たかった!いやあホントにここで逆転したのだよ!

 

○街頭演説について回っていると、日増しに「もう米山さんに投票してきたよ。」とそばに来てささやいていくおじ様たちが増えてきた。赤ちゃん連れのママは「それをもう少しください。」と寄ってくる。スタンデイングをしていると女学生たちが集団で手を振ってくれるようになった。新潟市までは遠くてなかなか出掛けられなかったが、最終日直前には、山本太郎さんや蓮舫さんまで応援に駆けつけてくださった。最後の日は、観衆から「ヨ ネ ヤ マ コール」が巻き起こって、大騒ぎだったそうだ!

 

○かくして新潟決戦は、若き総大将、米山隆一を担いだ野党市民連合の勝利となった。森民夫は各地で市長、県会議員、市会議員などをズラリとそばに侍らせ、「国との太いパイプで低迷する新潟を救う」と言い募ったが、今度ばかりは県民を手懐けることができなかった!最終盤には、「県庁に赤旗を立てさせるのか!」などという反共チラシを法定ビラ2号として、全県に折り込み広告まで入れた。

 

 中央の安倍晋三とスガ官房長官は泉田氏を呼び出し、「自民党候補を応援すると言え」と迫って、予定されていた米山氏への応援メッセージの発表をやめさせた。しかし、新潟県民は泉田下ろしの汚さも、自民党と電事連あげての再稼働狙いもしっかりと見抜いていた。結果は6万票以上の差を付け、米山氏が勝利したのだ。保守王国と言われた鹿児島でも、ここ新潟でも民意は脱原発にあると全国に発信できたことを誇りに思う。

 

 これからが勝負だ。米山隆一県知事を支え、柏崎刈羽原発の再稼働を許さず、住民に寄り添う暖かい施策を実施して、国のあり方そのものを変えていけるように県民が新知事を支えていこう。全国の皆様、応援を本当にありがとうございました。

草々

 

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