「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(36):原子力ムラ連合のたくらむ 「思うツボ」 とはこんな「ツボ」だ
前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは添付できませんでした)
(最初にイベント情報その他です)
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1.(明日です!!)東電株主代表訴訟 10月13日 第28回口頭弁論期日
http://tepcodaihyososho.blog.fc2.com/blog-entry-241.html
2.(10.18)渡辺一枝トークの会「福島の声を聞こう! VOL.21」
http://www.session-house.net/Ichietalk.html
3.(10.18)函館市
大間原発建設差し止め裁判 第10回口頭弁論
(関連)大間原発の建設凍結のための提訴について 函館市
http://www.city.hakodate.hokkaido.jp/docs/2014031000166/
4.(10.20)避難住宅打ち切り反対 福島原発事故避難者の院内集会 - 東京災害支援ネット(とすねっと)
http://blog.goo.ne.jp/tossnet/e/a064db84885bb7658a38df5277f35731
5.(別添PDFファイル)福島原発告訴団からの手紙(2016.10.7):「福島原発刑事訴訟支援団へのお誘い」他
「fukusimagenkokudan_letter.pdf」をダウンロード
http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/
6.ETV特集「原発に一番近い病院
ある老医師の2000日」 - NHK
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2016073289SC000/?spg=P200800001600000
http://dogatch.jp/news/nhk/41188
(コメントするのがはばかられるくらいに重い番組でした。人間の命と向き合うことの重大さ、厳しさ、熾烈さ、そうした中で医療とはどうあるべきものなのか、医師はどうあらねばならぬのか、はたまた看護に忙殺される人たちは、・・・。広野町に残ったこの病院の人たちと高野医院長らの必死の営みを私たちはどう受け止めればいいのか、この番組を見つつ押し黙ったまま、ただ目頭が熱くなり、あっという間に番組が終わりました。残念なのはこの番組の動画がネット上に見当たらないことです。番組の途中で、この病院を訪れる福島県庁の役人が出てきますが、それについてもコメントを控えておきます。役人という生き物は、所詮、あんなものです。期待する方がおかしい、ましてや内堀雅雄のような人間を県庁組織TOPの知事に選べば、その部下たちがあのようになってしまうのは必然と言えるでしょう:田中一郎)
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下記でご紹介する新聞記事等によれば、このほど経済産業省は自らが主宰する2つの「会議」を立ち上げ、福島第1原発事故の後始末(賠償、除染、汚染物中間貯蔵、廃炉)にかかる巨額の費用負担に加え、全国にある原発の今後の廃炉費用までもを、全電力消費者・国民に押し付けようと画策をし始めました。それには再生可能エネルギーを使う電力消費者も含まれています。しかもこの2つの会議うちの1つ=東京電力に関する方は審議が非公開のまま進められます。このまま事が経済産業省=つまりは原子力ムラの「思うツボ」のように進めば、どのようなことになってしまうのでしょうか。以下、簡単にまとめてみました。また、昨今の「原発の出鱈目てんこ盛り」記事も併せてご紹介しておきます。あけてもくれても出鱈目は尽きません。
<経済産業省設けた2つの審議会>
委員会の名前が審議の実態を現していません。インチキ委員会の典型のようなネーミングです。昔の大日本帝国軍部を彷彿とさせます。まさに「昔陸軍・いま原子力ムラ」です。
(1)「東京電力改革・1F(福島第1原発)問題委員会」(非公開)
http://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/energy_environment/touden_1f/001_haifu.html
(2)電力システム改革貫徹のための政策小委員会
http://www.meti.go.jp/committee/sougouenergy/kihonseisaku/denryoku_system_kaikaku/001_haifu.html
http://www.meti.go.jp/committee/gizi_8/18.html#denryoku_system_kaikaku
(2つめのURLサイトの中ほどに、この小委員会の3つのWGの審議状況があります)
<別添PDFファイル>
下記の5つのURLは全部内容が違いますので、一通りご覧ください。
(1)東電支援 国民負担拡大も、廃炉・事故処理費
上限見えず(東京 2016.10.6 他)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016100690070223.html
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201610/CK2016100702000129.html
http://kumanichi.com/syasetsu/kiji/20161010001.xhtml
(2)経産省有識者会議:東電に再編要請へ、福島事故費を工面(毎日 2016.10.6 他)
http://mainichi.jp/articles/20161006/k00/00m/020/139000c
http://www.asahi.com/articles/DA3S12594309.html
<関連サイト>
他にもいっぱいありますが、とりあえずこんなところで。
(1)日本弁護士連合会:院内学習会「福島事故後の原子力事故損害賠償制度の在り方-事業者の賠償責任有限化論を軸に-」
http://www.nichibenren.or.jp/event/year/2016/161014.html
(2)福島原発告訴団 【寄稿】経産省が、廃炉・賠償費用を国民に押し付ける
http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/2016/09/blog-post.html
(3)廃炉作業の費用と期間に隠されている原発の真っ黒な現実。廃炉だけに特化した「廃炉庁」を早急に作れ!‐お散歩日記‐マガジン9
http://www.magazine9.jp/osanpo/130821/
(4)想定外の賠償・廃炉費用を誰が負担するのか
資源・エネルギー 東洋経済オンライン 経済ニュースの新基準
http://toyokeizai.net/articles/-/134139
(5)「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(35):最も安価な原発電気はカネがかかりすぎてやっていけない・・・・WHAT?? いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/10/35what-54a3.html
(原子力ムラ連合のたくらむ「思うツボ」とは、このようなツボです)
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1.政府:事実上倒産している東京電力をゾンビ状態で生かしておき、廃炉・賠償・除染・その他の福島第1原発事故の後始末をすべて東京電力の責任にしておけば、政府各省=とりわけ原発・原子力所管の経済産業省・文部科学省はラクちんだ(このスキームを作ったのは菅直人民主党政権です=菅直人政権最大の罪)。もちろん、今話が出ている8兆円程度の費用増で済むわけがないのもわかっている。そのうち何とかなるだろう(植木等の歌と同じ)
2.原子力ムラ:福島第1原発事故で原発の建設や発電による収益は期待できなくなってしまったが、しかし、他方では福島第1原発事故の後始末にかかる仕事が今後無尽蔵に増えてくる。できもしない除染でもかまわない、できもしない廃炉でもかまわない、できもしない中間貯蔵でもかまわない、とにかく財政資金・公的資金を突っ込んでもらって、未来永劫、ずーっと稼げれば、それはそれでいい。長ければ長いほど、手間暇がかかればかかるほど、コストも上がり収入が増える。原発・核施設の再稼働の方は、田中俊一とその仲間たちがうまくだましだましやって、そのうちに稼働してくるだろうから、とりあえずは福島第1原発事故がらみの仕事で乗り切ろう
3.金融機関・株主:東京電力を潰されたら困るが、ゾンビでも生き続けて貸金の元利金を払ってくれれば後は何でもいい。国が有権者・国民の税金で立替えて払ってくれてもいい。最近は無担保の貸出金の大半を(シロウトが気づかぬうちにこっそりと)有担保の私募債に換えてしまったから、倒産されてもかつてのように甚大な被害は受けないが(ひやひやしたぞい)、保有株の償却も含めて、倒産されると出血する。
4.原発は、造って儲け、動かして儲け、大事故を起こしても儲け、そして、利益は原子力ムラ連合で山分けし、コストや損害・被害はぜ~んぶ国民・地域住民=電力消費者に回しておけばいい。電気をつかったのは、あなたでしょ、応分の負担はしてくださいね(私らは負担しないけどね)。♪♪儲けはあなたで損わたし、鳴きたい気持ちで付き合って、そのまま地獄へまっしぐら♪♪
なんだか「おさななじみ」の替え歌のようになってきたネ。
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●♪♪ おさななじみ ♪♪
https://www.youtube.com/watch?v=diuuRR7t5uA
(要するに、福島第1原発事故を経験しても原発をやめないのなら、このロクでもない仕組みで、原子力ムラ諸君にず~っとタカられる・しぼりとられる・ダマし取られる、そして、最後は再びの過酷事故で、今度は福島第1原発事故のように幸運には恵まれることなく、おそらく地獄に突き落とされるでしょう。今回の2つの委員会は、その方向性を財政的に裏付けるため、原子力ムラ代理店の経済産業省が仕組んだものだということです。でもね、電気は十分に足りてるし、たかが電気をつくるのに核燃料なんて、いらんのだけどね:田中一郎)
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(まだまだあります「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」)
<別添PDFファイル>
(3)川内原発 定期検査入り、再開時の知事判断焦点(朝日 2016.10.6)
(4)美浜3号機「適合」「40年廃炉」骨抜き、「なぜ審査急ぐ」無視、規制委(東京 2016.10.6)
(5)原発再稼働審査への対応、電力会社残業
制限外す通達、13年に厚労省(東京 2016.10.9)、
(6)こちら原発取材班・3.11からの軌跡(7):事故調査は進んだか(東京 2016.10.7)
(7)「もんじゅ廃炉」に福井県が反撃、電力業界が戦々恐々(『選択 2016.10』)
(8)もんじゅの代わり、高速炉推進で一致、政府開発会議(東京 2016.10.8 他)
(9)干しシイタケ 生産過去最低(日本農業 2016.10.10)
3.川内原発 定期検査入り、再開時の知事判断焦点(朝日 2016.10.6)
http://www.asahi.com/articles/ASJB276C5JB2TIPE01Y.html
(一部抜粋)
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「九電は「定期検査で止まった原発の運転再開には地元同意は必要ない」との立場。仮に三反園知事が運転再開を認めないとの意向を示しても、拒否する構えだ」
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(この九州電力という会社は、みんなで潰さないといけませんね。鹿児島のみなさん、立ち上がってください。それと、原発の再稼働には少なくとも半径50km圏内(大事故の際に深刻な影響が及ぶ最低限の範囲)のすべての自治体の承認を義務付ける法改正が必要です:田中一郎)
4.美浜3号機「適合」「40年廃炉」骨抜き、「なぜ審査急ぐ」無視、規制委(東京 2016.10.6)
(ほとんど何の審査もしてません。書類上のつじつま合わせをしていただけです。老朽化原発が実際にはどうなっているかも確かめておりません。これから動かして大事故を起こしますと言っているようなものです。なお、この原発のすぐそばには長大な活断層が走っています。:田中一郎)
(関連)(報告)原発の地震動見直しと美浜3号審査中止を求める緊急要請・院内集会=間抜けなタヌキ「規制委」と田中俊一が化け損ねて出したインチキ地震評価の尻尾を捕まえろ
いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-ca30.html
5.原発再稼働審査への対応、電力会社残業
制限外す通達、13年に厚労省(東京 2016.10.9)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016100801001645.html
(関連)九州電力が社員の過労死を隠蔽、原発再稼働審査で異様な勤務の犠牲に(『選択 2015 3』)
https://www.sentaku.co.jp/articles/view/14626
(参考)(PART2)こんな経営者の、こんな会社に、いつまで原発を続けさせるのか=ロクでもないのは東京電力だけではない! いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2015/03/post-33d4.html
6.こちら原発取材班・3.11からの軌跡(7):事故調査は進んだか(東京 2016.10.7)
進んでません。
7.古賀茂明が解説!!
これだけある! 「もんじゅ廃炉」後に生まれる霞が関の新利権(『週刊プレイボーイ 2016.10.17』)
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20161004/Shueishapn_20161004_73054.html?_p=2
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161004-00073054-playboyz-soci
(関連)脱原発弁護団全国連絡会 新もんじゅ訴訟第4回口頭弁論期日報告
http://www.datsugenpatsu.org/bengodan/news/16-09-07/
(関連)脱原発弁護団全国連絡会
http://www.datsugenpatsu.org/bengodan/
8.もんじゅの代わり、高速炉推進で一致、政府開発会議(東京 2016.10.8 他)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201610/CK2016100802000122.html
(この「高速炉開発会議」のメンバーを見てください。最初から結論は決まっているようなモノ、「会議」の名に値しない「茶番サロン」である:田中一郎)
9.干しシイタケ 生産過去最低(日本農業 2016.10.10)
http://www.mushroomcn.com/jp/latest-news-and-trends/286.html
♪♪「日本のどこでもキノコはあぶない」♪♪ 福島第1原発事故の後、キノコ生産用の原木や栽培土の管理を林野庁がきちんとせず、放射能で汚染されたものが全国に出回ってしまった。特に、キノコの中でもシイタケは放射能がたまりやすく、また、干しシイタケは乾燥品なので濃縮もしてしまう。多くの愛好家に、安全面から嫌われてしまっている可能性がある。まさに人災だ。東京電力と国は万全の賠償・補償で、日本の干しシイタケ生産を支えるべきである:田中一郎
<関連サイト>
(1)泊村の突出したガン死亡率と岩内町の反骨の“市民学者” カレイドスコープ
http://kaleido11.blog.fc2.com/blog-entry-799.html
(関連)北海道電力〈泊原発〉の問題は何か-泊原発の廃炉をめざす会/編 本・コミック : オンライン書店e-hon
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032847491&Action_id=121&Sza_id=C0
(関連)Amazon.co.jp: 泊原発とがん――なぜ〈泊村〉が〈がん死全道第1位〉なのか (寿郎社ブックレット) 斎藤武一 本
(2)福島市街地の半分は居住不適。報道されぬ不思議(団藤保晴) - 個人 - Yahoo!ニュース
http://bylines.news.yahoo.co.jp/dandoyasuharu/20130429-00024621/
(3)こちら東京新聞原発取材班:あなたの原発に関する素朴な疑問にお答えします‐第24回|通販生活®
https://www.cataloghouse.co.jp/yomimono/genpatsu/kochira/24/
(4)≪必見≫そもそも総研「原発事故汚染土
全国の公共事業で再利用して大丈夫?」(20分) 赤かぶ
http://www.asyura2.com/16/genpatu45/msg/896.html
(5)(メール転送です)たんぽぽ舎MGより
東京都庁の野郎、「築地市場の豊洲移転」問題も許せんが、こっちはもっと許せんぞ!!
┏┓
┗■3.ひどすぎる東京都のやり方
| 最大の避難先・東京では既に避難者の追い出しが始まっている
└──── 伊藤とも子(脱被ばく実現ネット)
○ 10月5日東電本店合同抗議行動に於ける「ひなん生活をまもる会」代表鴨下さんのスピーチが衝撃的でした。
その内容とは「最大の避難先・東京では既に追い出しが始まっている。全国の自治体の中でもやり方が汚い。繰り返し訪問し、足を挟んでドアを閉められないようにして『来年以降どうするんだ!住めなくなるぞ!』と大声で恫喝する。対応しないでいると、のぞき穴から見えないところで待ち伏せしている。追い詰められ、泣く泣く避難先の公営住宅に申し込むと避難者が減ったとカウントされる。避難の継続ではなく、移住という事にされ、避難者は減ったと国と県が喜んでいる。その事実をほとんどの避難者が知らない」というものでした。
「避難者をいないことにする」を忠実に実行する東京都。東京都には「豊洲移転問題」しかないような連日の報道にも「作戦」の匂いがします。東京都は東京電力の大株主第4位で、疑念は深まります。
○ 10月20日(木)11:45より、参議院議員会館1階101会議室において、「避難住宅打ち切り反対 福島原発事故避難者の院内集会」が開かれるとの事です。「明日は我が身」の私たち。区域外避難者の皆さんを応援しましょう。ご参加ください。くわしくは、下記をご参照下さい。
http://blog.goo.ne.jp/tossnet/e/a064db84885bb7658a38df5277f35731
草々
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