福島県の小児甲状腺がんと放射線被曝による健康影響について、この2つの資料は是非ご覧いただければと思います
前略,田中一郎です。
みなさまへ
日頃、拙文をご覧いただき感謝申し上げます。
福島県の小児甲状腺がんと放射線被曝による健康影響について、必読・必見の資料を頂きました。拡散いたします。この2つの資料については、みなさまにも是非ご覧いただければと思います。なお、『DAYS
JAPAN』については、地方の方は入手されにくいかもしれません。『DAYS JAPAN』では、既刊号の公的施設への贈呈もなさっているようですので、そうしたものも使いながら、地域の公立図書館での定期購入をご提案されてみてはいかがでしょうか?
1.松崎道幸先生(道北勤医協 旭川北医院
院長)が作成されたレジメ
(1)放射線の健康影響:小児甲状腺がんと低線量被ばくについて ~2016年5月時点の私の見解~(松崎道幸:道北勤医協 旭川北医院)
(2)CNFE(原発体制を問うキリスト者ネットワーク)公開講演会(日時:2015年1月24日、会場:日本基督教団 信濃町教会)
(松崎道幸先生から:ヨード摂取量と甲状腺がんの関係については、最近いろいろなデータが出てきています。2のファイルをご覧ください)
2.(別添PDFファイル)チェルノブイリ小児甲状腺がんの「虚偽と真実」(イントロ部分)(広河隆一
『DAYS JAPAN 2016.10』)
●『DAYS JAPAN』HP
(田中一郎コメント)
広河隆一さんの力作です。崎山比早子さんがコメントを追記されています。現在、「福島県民健康調査検討委員会」や環境省などで繰り返されている子ども甲状腺ガンや放射線被曝をめぐるインチキ議論は、既にチェルノブイリ原発事故後の旧ソ連、及びウクライナやベラルーシでもなされていました。その原子力ムラ・放射線ムラの御用学者・御用人間どもは、恥も外聞もなく、この日本でも再び同じことを繰り返してます(国際原子力機関(IAEA)からは日本は原発過酷事故後対応の「優等生」だと誉められているようです)。
チェルノブイリ原発事故では、事故から10年後の1996年に国際原子力機関(IAEA)が遅れに遅れてしぶしぶながら子ども甲状腺ガンと放射線被曝の関係を認めましたが、その際、被ばくとの関係を頭ごなしに否定してきた御用医学者・医者・その他の人間達について、深く鋭い追及が行われた様子はありませんし(たとえば現場での事実を捻じ曲げてまで嘘八百のチェルノブイリ原発事故報告を行った故重松逸三ら:何故、そういう悪質な言論を繰り返したかという政治的社会的分析が必要です)、その後も依然として変わらず、似非科学の権威や原子力ムラ代理店政府の権力を背にして、許しがたい言論を繰り返しているのです。
(今日では、原発・核施設事故による放射能の大量放出で子ども甲状腺ガンが多発するのは「当たり前」の認識となっており、放射線被曝調査・研究の焦点は、甲状腺ガン以外のさまざまな被ばくによる健康障害・遺伝的障害がどの程度のものか、どういうものが懸念されるかが焦点になっています。また、DNAだけに着目しての遺伝子損傷がどうのこうのという時代遅れの議論ではなく、遺伝子の損傷を含む人間や生物の体全体のメカニズム(エピジェネティクスを含む)が放射線被曝によりどのような悪影響を受けるのか、他の化学物質・重金属やナノ物質などの毒物との相乗効果はどの程度なのかなど、放射能と被ばくの総合的な解明が課題とされています。似非科学を振り回す原子力ムラ・放射線ムラの御用学者や、不勉強極まるマスごみや官僚達、そして諸悪の根源たる自民党・公明党・民進党・日本維新などの政治家どもの言動に惑わされてはならないのです。放射能と被ばくについて、こうした連中に「騙される」ことは、自分自身のみならず子々孫々にわたり取り返しのつかない健康被害を蔓延させます。それはそのまま、文字通りの日本沈没=滅亡を意味するからです。放射能と被ばくに関して、甘い情緒的な考え方は禁物です。だまされれば「(緩慢な)死」が待ち構えています(参考:このレポートの中では、「バイオマーカー(生物指標化合物)」(おそらく7q11染色体のようなもの)と、「甲状腺の微小ガン」に関する研究の話が出てきます)。
下記に、この『DAYS
JAPAN』記事の原文の「章見出し」を抜き書きしておきます。みなさまには、ぜひとも『DAYS JAPAN』(2016年10月号)を入手していただき、この迫真のレポート全文(10ページ)をお読みいただければと思います。
<チェルノブイリ小児甲状腺がんの「虚偽と真実」(イントロ部分)(広河隆一
『DAYS JAPAN 2016.10』)>
発表される福島の被害は正しいのか
首相官邸ホームページが伝えた数字
小児甲状腺がん6000人、死者15人はいつの数字か?
(ミコラ・トロンコ内分泌研究所所長(ウクライナ)が語る:「犠牲者は一方の側に、権力、臨床医、マスメディアは、もう一方の側にいた」)
「チェルノブイリ事故から30年も経つのに、疑問がどんどん増えてくる」
がんの多発と原因。福島での議論は、すでにチェルノブイリで起こっていた
被曝と多発の関係を立証へ
甲状腺がんは放射能によって多発したか?
事故後も甲状腺がんは増えている?
謎が残る甲状腺がんが出続ける理由
甲状腺がんによる死者は何人出たのか
ウクライナで最近までに死亡したのは265人
インナの死
ターニャとがんの転移
白血病と甲状腺がんの併発
今後の研究
医学に携わる志
(識者によるインタビューへのコメント:崎山比早子氏)
<参考>2014年12月までの小児甲状腺がん発症数(ウクライナ)
事故当時胎児で甲状腺がんになったケース 202人
事故当時 0~14歳 8,006人
事故当時15~18歳 2,401人
1987年以降に生まれた子 1,286人
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
合 計 11,895人
(この数字はウクライナだけのもの、他にベラルーシやロシアの数字がある)
<追:イベント情報>
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(1)(メール転送です)「軍学共同反対連絡会」結成会のご案内
http://no-military-research.a.la9.jp/archives/366
日 時 9月30日(金) 10時30分~12時30分
会 場 衆議院第2議員会館第1会議室(地下1階)
内 容 軍学共同反対連絡会結成の趣旨と今後の取り組みについて
2016年度安全保障技術研究推進制度の応募・採択状況について
日本学術会議安全保障と学術に関する検討委員会の議論について
記者会見
9月30日(金)14時~15時30分 同じ会場
発言者 池内了 名古屋大学名誉教授、
野田隆三郎 岡山大学名誉教授、
西山勝夫 赤井純治 新潟大学名誉教授
同日の17時からは、学術会議の「安全保障と学術に関する検討委員会」が開催されます。前回は傍聴者と報道が40名ほどでした。傍聴申し込み方法は下記。
http://no-military-research.a.la9.jp/archives/363
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米軍が阪大に3年間で、約3000万円の研究資金を提供。
http://gunjikenkyu-no.jimdo.com/
阪大に抗議を。
(2)(別添PDFファイル)(9.28)日本政府による沖縄への弾圧を許さない集会
& デモ
~翁長知事への提訴 辺野古の工事再開
高江の工事強行を許さない!~
日 時:2016 年9月28 日(水)18:30 開会
場 所:日比谷野外大音楽堂
主 催:「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委員会
協 力:戦争せさない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会
(集会終了後デモ行進)
草々
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