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2016年9月

2016年9月26日 (月)

ルポ・原発事故汚染土:リサイクル事業進める規制官庁、環境省の危ない役回り(杉本裕明『世界 2016.10』より)

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初にイベント情報他です)

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●APAST主催の講演会です

 一昨日(9/24)お伝えしたイベント情報の「チラシ」です。

 

(1)(別添PDFファイル)(10.10)原発は危うい積み木細工:なぜ原発が安全と言えないのか?

「tirasi_10.10.pdf」をダウンロード

 20161010日(月・祝日) 18:0021:00

 浦和コミュニティセンター(浦和パルコ10F) 参加費(一般1000,APAST会員500円)

 

(2)(別添PDFファイル)(11.6)原発事故は爆発だ:水蒸気爆発と水素爆発を考える

「tirasi_11.06.pdf」をダウンロード

 2016116日(日) 12:30開場、13:0017:00

 加瀬の貸し会議室 入谷ホール  参加費(一般1000,APAST会員500円)

 

●キャンペーンについてのお知らせ · 【ご報告】「許さない!イスラエルとの軍用無人機共同研究」集会(917日) · Change.org

 http://u0u1.net/yCQ6

 

●英ヒンクリーポイント原発計画、予測調査により原発よりも風力発電の方が安上がりなことが判明 - BusinessNewsline

 http://business.newsln.jp/news/201608150209280000.html

 

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今月号の岩波月刊誌『世界』(201610月号)に、ジャーナリストの杉本裕明氏執筆の「ルポ・原発事故汚染土:リサイクル事業進める規制官庁、環境省の危ない役回り」というレポートが掲載されています。文章中には、ところどころ放射能汚染や被ばくに関して「甘い見方」を感じさせる記述があっていただけないのですが、しかし、全体的には、この放射能汚染土の公共事業におけるリサイクル利用という狂気のご都合主義事業について、関連事項も含めてよく調べられ、よく書けていると思われます。みなさまも、是非ご一読くださればと存じます(この機会に岩波月刊誌『世界』の定期購読も併せてお願い申し上げます=ちなみに私は岩波書店とは何の関係もございません、単なる岩波月刊誌『世界』の愛読者にすぎません)。

 

地域住民や有権者・国民・市民に説明も承諾も得ることなく、いつのまにやら放射能で汚染した災害廃棄物を堤防などの盛土材に使い、その場合には3000ベクレル/kgが限度、放射能汚染の田畑で農業を続ける場合には、田んぼの場合のみ5000ベクレル/kgが限度(下記注)、畑は制限なし、民間の事業者団体は3000ベクレル/kgがメドだと言い、福島県庁は放射能汚染物の利用は450ベクレル/kgまでだとし、南相馬の櫻井市長は3000ベクレル/kg以下で災害廃棄物を使わせてほしいなどと環境省など政府に陳情までしている。そして今回、環境省の「放射線影響安全性評価検討WG」とその親審議会である「中間貯蔵除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略検討会」が打ち出したのは8000ベクレル/kgだ。

 

まるでバナナのたたき売りか骨董品の入札値段のごとく、○○ベクレル/kgの数字が都度都度のご都合主義に担がれて飛び交っている。しかし、たとえば8000ベクレル/kgというのは面積基準に引き直せば×60480,000ベクレル/m2、田んぼの5000ベクレル/kgでも300,000ベクレル/m23000ベクレル/kgなら180,000ベクレル/2、福島県庁の450ベクレル/kgでさえ27000ベクレル/m2だ。こんな数字で、どこが安全か、どこが微量の放射線被曝なので安心か。一回でも地震や地滑り・がけ崩れ・洪水などがあれば、汚染した土は地表に遠慮なく現れる。土をかぶせて終わりの「安全対策」が、この日本で通用するはずもないのは小中学生でもわかる話ではないか。

 

(福島第1原発事故前は、いわゆる「クリアランス・レベル(足切レベル)」は100ベクレル/kgであり、それを超えれば「危険な放射能汚染物であることが一目瞭然であるような目印をつけ、ドラム缶に入れて厳重保管だった。それでも「足切り・一般廃棄処分」では危険だということで多方面から批判があり、100ベクレル/kg未満であってもリサイクルされる汚染物はほとんどない状態だった。そもそも膨大な量の放射能汚染ゴミやガレキは汚染濃度にムラがあり、わずかばかりのサンプリング調査では、その汚染実態は把握しきれない。ゴミやガレキの山には必ずと言っていいほど汚染のホット・スポットが存在している。つまり濃度管理は不可能だということである)

 

しかも、上記の環境省の「放射線影響安全性評価検討WG」は最初は秘密会議(後におしどりマコさんらの情報公開請求を受けて議事録を公開=その公開の仕方も大問題(おしどりマコさんのレポート参照))、更には、この8000ベクレル/kgまでの放射能汚染土壌をどこでどのように使ったかさえ公開しないつもりでいる。何かと言えば「風評被害防止」とでも言っておけばいいと安易に考えているようでもある。その汚染限度とされた8000ベクレル/kgでさえ、他の汚染されていない土などと混ぜれば基準以下となるので、もっと気軽に使ってもいいようなこともほのめかす(しかし、放射能汚染物が対象なのかどうかはわからないが、土壌汚染法その他の法規制では「希釈しての利用」は認められていない。但し、信じがたいことに農林水産省は、自身が定めるさまざまな農林水産物や農林水産資材(肥料・飼料・栽培度・原木等)などについて、福島第1原発事故直後から自治体や民間業者に対して、希釈することで限度基準をクリアしてほしいなどと「行政指導」しているから驚きである)。

 

まさに日本は福島第1原発事故を契機に放射能や被ばくの危険性に対する警戒心を喪失し、福島県を始め、東日本の放射能汚染地域において、「官民一体」の「放射能汚染不感症」症候群の病状を呈している。全く節操のない無責任な政府や自治体行政に、地域住民や有権者・国民・市民が無批判に、無邪気に、盲従しているためである(もちろん、その背後にあって、御用学者や御用マスごみが、毎日のようにその愚かな行為を礼賛し合理化し推奨しているのだけれど)。こんなことでは日本はゆくゆく取り返しのつかない放射能汚染列島になってしまうに違いない。

 

今回、このレポートが伝えてくれた、この環境省の愚かな「放射能汚染物リサイクル」は、地域住民のみならず全国の有権者・国民・市民が力を合わせて、実施出来ない事業にしていく、みんなから嫌われる事業にしていく、やめさせていく事業にする取組を強めなくてはならないと思われます。(環境省は「汚染土壌の再生利用は世界に前例の無い一大ナショナル・プロジェクト」だなどと言うておるようです。お前ら馬鹿か!! ですよ)

 

(注)田んぼの5000ベクレル/kg限度(放射性セシウム)

 福島第1原発事故直後に、厚生労働省により、食べものの残留放射能の暫定規制値が一般食品の場合は、放射性セシウムで500ベクレル/kgと決められました。他方、農林水産省によると、農作物の中で放射性セシウムの移行係数(土壌の放射性セシウムが作物の体内へ移行する割合)が最も高いのがコメで、その数字が「0.1」だというので=つまり土壌の汚染度が5000ベクレル/kgなら、その×0.110%)が作物に移行するので、MAXで500ベクレル/kgの農作物汚染が発生する可能性があるが、それが厚生労働省の定める上限規制値の500ベクレル/kgに一致する。つまり、農地の5000ベクレル/kg汚染限度は厚生労働省の食品残留規制値から逆算された数字だった。しかし、その1年後、厚生労働省は一般食品の残留規制値を100ベクレル/kgと、1/5の数字にまで厳しくしたが、農林水産省は農地の汚染限度の5000ベクレル/kgを変えることはなかった。全くおかしな話で、まさにご都合主義そのものである。また、この農地の汚染限度は、その農地で農作業をする生産者や、その手伝いをする子どもたちの農作業放射線被曝については全く考慮されていない。

 

 <別添PDFファイル>

(1)ルポ・原発事故汚染土:リサイクル事業進める規制官庁、環境省の危ない役回り(杉本裕明『世界 2016.10』)

「osendo_risaikuru.pdf」をダウンロード
https://www.iwanami.co.jp/sekai/2016/10/186.html


(2)「知る権利」で得た汚染土壌「新基準」のカラクリ(イントロ部分)(おしどりマコ ・ケン『DAYS JAPAN 2016.10』)

 https://www.daysjapan.net/about/index2.html


(3)8000 Bqkg以下の除染土壌を再生利用すべきではない(片岡遼平『原子力資料情報室通信 NO.505 20167月号』原本

 http://www.cnic.jp/7075


(4)除染・帰還政策にお墨付きを与える「環境放射能除染学会」(まさのあつこ『週刊金曜日 2016.8.26』)

 http://img.fujisan.co.jp/images/products/backnumbers/1413997_l.jpg


(5)国の責任による福島原発事故被害住民と被ばく労働者の健康・生活保障と原発再稼働中止を求める要請書」に係る質問書(2016.8.23

  「YOUSEISYO.pdf」をダウンロード
 http://www.cnic.jp/7120


(6)クローズアップ2016:集中除染 線引き課題。帰還困難区域に「復興拠点」(毎日 2016.8.29

http://mainichi.jp/auth/guide.php?url=%2Farticles%2F20160829%2Fddm%2F003%2F040%2F073000c

 

 <関連サイト>

(1)原発汚染土、「8000ベクレル以下」なら再利用を決定

 http://mainichi.jp/articles/20160701/k00/00m/040/063000c

(2)汚染土壌の再生利用は世界に前例の無い一大ナショナル・プロジェクト 最新記事 OSHIDORI Mako&Ken Portal - おしどりポータルサイト

 http://oshidori-makoken.com/?p=2059

(3)【声明】環境省:除去土壌の再生利用 二重基準隠しに抗議 原子力資料情報室(CNIC

 http://www.cnic.jp/7086

 

 <参 考:ドイツ・アッセ=放射性廃棄物・放射能汚染物をいい加減に扱った結果はこうなるの典型事例>

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●ドイツ : アッセ放射性廃棄物貯蔵所に浸水 : 二進も三進もいかない核のゴミ : 埋めるも地獄、掘り出し返すも地獄 妹之山商店街

 http://www.asyura2.com/12/genpatu21/msg/824.html

 

●ドイツ-古きアッセ核廃棄物貯蔵施設の悩み ちきゅう座

 http://chikyuza.net/archives/26762

 

●ドイツ:アッセ核廃棄物貯蔵所に浸水:二進も三進もいかない核のゴミ - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=-3Ur6FxmVKo

 

●かつて最終処分場があった 私設原子力情報室

 http://nucleus.asablo.jp/blog/2014/02/16/7224473

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草々

2016年9月25日 (日)

福島県の小児甲状腺がんと放射線被曝による健康影響について、この2つの資料は是非ご覧いただければと思います

前略,田中一郎です。

 

みなさまへ

日頃、拙文をご覧いただき感謝申し上げます。

 

福島県の小児甲状腺がんと放射線被曝による健康影響について、必読・必見の資料を頂きました。拡散いたします。この2つの資料については、みなさまにも是非ご覧いただければと思います。なお、『DAYS JAPAN』については、地方の方は入手されにくいかもしれません。『DAYS JAPAN』では、既刊号の公的施設への贈呈もなさっているようですので、そうしたものも使いながら、地域の公立図書館での定期購入をご提案されてみてはいかがでしょうか?

 

1.松崎道幸先生(道北勤医協 旭川北医院 院長)が作成されたレジメ

 

(1)放射線の健康影響:小児甲状腺がんと低線量被ばくについて ~20165月時点の私の見解~(松崎道幸:道北勤医協 旭川北医院)

 http://yahoo.jp/box/4ZJ3yD

 

(2)CNFE(原発体制を問うキリスト者ネットワーク)公開講演会(日時:2015124日、会場:日本基督教団 信濃町教会)

 http://yahoo.jp/box/eHDFH3

 

(松崎道幸先生から:ヨード摂取量と甲状腺がんの関係については、最近いろいろなデータが出てきています。2のファイルをご覧ください)

 

2.(別添PDFファイル)チェルノブイリ小児甲状腺がんの「虚偽と真実」(イントロ部分)(広河隆一 『DAYS JAPAN 2016.10』)

「tyeruno_syounikoujousengann.pdf」をダウンロード

 https://www.daysjapan.net/about/index2.html

 

●『DAYS JAPAN』HP

 https://daysjapan.net/

 

(田中一郎コメント)

 広河隆一さんの力作です。崎山比早子さんがコメントを追記されています。現在、「福島県民健康調査検討委員会」や環境省などで繰り返されている子ども甲状腺ガンや放射線被曝をめぐるインチキ議論は、既にチェルノブイリ原発事故後の旧ソ連、及びウクライナやベラルーシでもなされていました。その原子力ムラ・放射線ムラの御用学者・御用人間どもは、恥も外聞もなく、この日本でも再び同じことを繰り返してます(国際原子力機関(IAEA)からは日本は原発過酷事故後対応の「優等生」だと誉められているようです)。

 

 チェルノブイリ原発事故では、事故から10年後の1996年に国際原子力機関(IAEA)が遅れに遅れてしぶしぶながら子ども甲状腺ガンと放射線被曝の関係を認めましたが、その際、被ばくとの関係を頭ごなしに否定してきた御用医学者・医者・その他の人間達について、深く鋭い追及が行われた様子はありませんし(たとえば現場での事実を捻じ曲げてまで嘘八百のチェルノブイリ原発事故報告を行った故重松逸三ら:何故、そういう悪質な言論を繰り返したかという政治的社会的分析が必要です)、その後も依然として変わらず、似非科学の権威や原子力ムラ代理店政府の権力を背にして、許しがたい言論を繰り返しているのです。

 

(今日では、原発・核施設事故による放射能の大量放出で子ども甲状腺ガンが多発するのは「当たり前」の認識となっており、放射線被曝調査・研究の焦点は、甲状腺ガン以外のさまざまな被ばくによる健康障害・遺伝的障害がどの程度のものか、どういうものが懸念されるかが焦点になっています。また、DNAだけに着目しての遺伝子損傷がどうのこうのという時代遅れの議論ではなく、遺伝子の損傷を含む人間や生物の体全体のメカニズム(エピジェネティクスを含む)が放射線被曝によりどのような悪影響を受けるのか、他の化学物質・重金属やナノ物質などの毒物との相乗効果はどの程度なのかなど、放射能と被ばくの総合的な解明が課題とされています。似非科学を振り回す原子力ムラ・放射線ムラの御用学者や、不勉強極まるマスごみや官僚達、そして諸悪の根源たる自民党・公明党・民進党・日本維新などの政治家どもの言動に惑わされてはならないのです。放射能と被ばくについて、こうした連中に「騙される」ことは、自分自身のみならず子々孫々にわたり取り返しのつかない健康被害を蔓延させます。それはそのまま、文字通りの日本沈没=滅亡を意味するからです。放射能と被ばくに関して、甘い情緒的な考え方は禁物です。だまされれば「(緩慢な)死」が待ち構えています(参考:このレポートの中では、「バイオマーカー(生物指標化合物)」(おそらく7q11染色体のようなもの)と、「甲状腺の微小ガン」に関する研究の話が出てきます)。

 

下記に、この『DAYS JAPAN』記事の原文の「章見出し」を抜き書きしておきます。みなさまには、ぜひとも『DAYS JAPAN』(201610月号)を入手していただき、この迫真のレポート全文(10ページ)をお読みいただければと思います。

 

 <チェルノブイリ小児甲状腺がんの「虚偽と真実」(イントロ部分)(広河隆一 『DAYS JAPAN 2016.10』)>

発表される福島の被害は正しいのか

首相官邸ホームページが伝えた数字

小児甲状腺がん6000人、死者15人はいつの数字か?

 

(ミコラ・トロンコ内分泌研究所所長(ウクライナ)が語る:「犠牲者は一方の側に、権力、臨床医、マスメディアは、もう一方の側にいた」)

「チェルノブイリ事故から30年も経つのに、疑問がどんどん増えてくる」

がんの多発と原因。福島での議論は、すでにチェルノブイリで起こっていた

被曝と多発の関係を立証へ

甲状腺がんは放射能によって多発したか?

事故後も甲状腺がんは増えている?

謎が残る甲状腺がんが出続ける理由

甲状腺がんによる死者は何人出たのか

ウクライナで最近までに死亡したのは265

インナの死

ターニャとがんの転移

白血病と甲状腺がんの併発

今後の研究

医学に携わる志

 

(識者によるインタビューへのコメント:崎山比早子氏)

 

 <参考>201412月までの小児甲状腺がん発症数(ウクライナ)

 事故当時胎児で甲状腺がんになったケース   202

 事故当時 0~14歳             8,006

 事故当時1518歳             2,401

 1987年以降に生まれた子          1,286

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  合 計                 11,895

(この数字はウクライナだけのもの、他にベラルーシやロシアの数字がある)

 

 <追:イベント情報>

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(1)(メール転送です)「軍学共同反対連絡会」結成会のご案内

   http://no-military-research.a.la9.jp/archives/366

 

日 時 9月30日(金) 1030分~12時30

会 場 衆議院第2議員会館第1会議室(地下1階)

内 容 軍学共同反対連絡会結成の趣旨と今後の取り組みについて

    2016年度安全保障技術研究推進制度の応募・採択状況について

    日本学術会議安全保障と学術に関する検討委員会の議論について

 

記者会見

9月30日(金)14時~15時30分 同じ会場

発言者 池内了 名古屋大学名誉教授、

  野田隆三郎 岡山大学名誉教授、

  西山勝夫 赤井純治 新潟大学名誉教授

 

同日の17時からは、学術会議の「安全保障と学術に関する検討委員会」が開催されます。前回は傍聴者と報道が40名ほどでした。傍聴申し込み方法は下記。

 http://no-military-research.a.la9.jp/archives/363

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米軍が阪大に3年間で、約3000万円の研究資金を提供。

http://gunjikenkyu-no.jimdo.com/

阪大に抗議を。

 

(2)(別添PDFファイル)(9.28)日本政府による沖縄への弾圧を許さない集会 & デモ

~翁長知事への提訴 辺野古の工事再開 高江の工事強行を許さない!~

 

日 時:2016 年9月28 日(水)1830 開会

場 所:日比谷野外大音楽堂

主 催:「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委員会

協 力:戦争せさない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会

(集会終了後デモ行進)

草々

 

2016年9月24日 (土)

天高く「脱原発」肥ゆる秋・「脱被ばく」輝く秋:9月は市民集会・イベントがいろいろありました

前略,田中一郎です。

 

(最初にイベント情報その他です)

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1.(吉報です)<新潟知事選>柏崎刈羽 再稼働が争点に 米山氏が出馬表明 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160923-00000096-mai-soci

 

(関連)新潟県知事選挙 立候補表明 参議院議員 森ゆうこ

 http://my-dream.air-nifty.com/moriyuuko/2016/09/post-f3c1.html

 

(関連)新潟県知事選 民進党県連が“脱原発”野党共闘つぶしのア然 日刊ゲンダイDIGITAL

 http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/190250

 

(関連)どうなる、新潟県知事選での「野党共闘」! 無所属での出馬を決断した米山隆一氏に、民進・蓮舫新代表「会見の中身を聞いていない」と対応を明言せず IWJ Independent Web Journal

 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/333349

 

(米山さん、どうもありがとうございます。全関東・全東京・全日本で応援します。争点は、もちろん柏崎刈羽原発の再稼働の是非と、福島第1原発事故の実態解明・原因究明です=すなわち、泉田裕彦新潟県知事がこれまで拡充してきた「新潟県原子力発電所の安全管理に関する技術委員会」で今現在続けられている検討を今後どうするか、です。このメールの最後に、ご参考用の「メール転送(一部抜粋)」を付記しました:田中一郎)

 

●新潟県:新潟県原子力発電所の安全管理に関する技術委員会

 http://www.pref.niigata.lg.jp/genshiryoku/gijyututop.html

 

2.(凶報です)福島第2原発で特例法検討=施行後3年で廃炉も—地元同意義務付け・政府 - BIGLOBEニュース

 http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0924/jj_160924_5756428944.html

 http://www.jiji.com/jc/article?k=2016092300919&g=eqa

 

(田中一郎コメント)

 これは福島県民に対する侮辱です。福島県民が強く求めてきたように、福島第2原発など、つべこべいわずにさっさと廃炉にすればいいだけの話。さしあたり福島第1原発の汚染水のタンク置き場にすればいい。それなのに、こうして「小細工」を弄して、何とか再稼働に持ち込もうとしているのです。こんなことよりも先に検討すべきは、全国の原発・核施設について、福島第1原発事故で放射能汚染の被害が及んだ約100km圏内のすべての自治体の承諾がない限りは、その原発・核施設は稼働できない旨の特例法の制定です。ちょうど今、大間原発について函館市が建設差し止めを提訴していますが,あの裁判が「無用」になるような法整備が必要なのです。

 

3.(別添PDFファイル))イベント情報)

(1)(10.7)原発事故は終わらない(武藤類子さん)

 http://machidasimin.blogspot.jp/2016/08/20161071400.html

 

(2)(10.21)原発事故の責任を明らかにする(海渡雄一弁護士)

 http://machidasimin.blogspot.jp/2016/08/201610211830.html

 

4.高木学校 第20回市民講座 - 高木学校

 http://takasas.main.jp/event_161029.php

 

5.安倍政権の暴走止めよう!9・26臨時国会開会日行動 戦争させない・9条壊すな!総がかり行動

 http://sogakari.com/?p=2178

 

6.南相馬・避難20ミリシーベルト基準撤回訴訟支援の会 9月28日は東京地裁へ! 南相馬20ミリシーベルト撤回訴訟を応援しよう!

 http://minamisouma.blogspot.jp/2016/09/2820.html

 

7.APAST主催の講演会です

 追ってAPASTのHP(下記)に掲載されると思われます。

 

(1)(10.10)原発は危うい積み木細工:なぜ原発が安全と言えないのか?

 20161010日(月・祝日) 18:0021:00

 浦和コミュニティセンター(浦和パルコ10F) 参加費(一般1000,APAST会員500円)

 

(2)原発事故は爆発だ:水蒸気爆発と水素爆発を考える

 2016116日(日) 12:30開場、13:0017:00

 加瀬の貸し会議室 入谷ホール  参加費(一般1000,APAST会員500円)

 

●APAST HP(NPO the Union for Alternative Pathways in Science & Technology

 http://www.apast.jp/

 

8.京都の世界遺産が危ない|開発による破壊から守る国際緊急署名

 http://kyoto-heritage.wixsite.com/kyoto-heritage

 

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天高く「脱原発」肥ゆる秋・「脱被ばく」輝く秋です。秋の長雨が続いてはおりますが、9月は市民集会・イベントがいろいろありました。そこでいただいたさまざまなチラシや資料を以下でご紹介申し上げます。

 

1.(別添PDFファイル)藤田祐幸さんを偲ぶ会(2016.9.21

 http://hibi-zakkan.net/archives/48361811.html

 

(主催は『DAYS JAPAN』、司会は広瀬隆さんでした。私は藤田祐幸さんのお名前はもちろん存じ上げていましたし、藤田さんの著作もいくつかは拝見しておりましたが(広瀬隆さんとの共著はなかなかいい本です:下記参照)、個人的なお付き合いがなく、「偲ぶ会」への参加を遠慮していたのですが、広瀬隆さんの下記のお勧めを拝見して参加することにしました。そして、参加してよかったです。藤田祐幸さんが、こんなに多才で、波乱万丈で、楽しく愉快で、いろいろなご趣味も持って、何より脱原発に確信をもって人生を過ごされていたとは知りませんでした。私たちは素晴らしい方を失ったと、会に参加して強く思った次第です。藤田祐幸さんのご遺志を継いで、未来世代に、この日本を無傷のまま残さなくてはいけない、それが私たち現世代の使命であり義務ではないでしょうか:田中一郎)

 

(1)「藤田祐幸さんは生き続けている」 反原発の物理学者で、元慶應大助教の藤田祐幸さんを偲ぶ会に広瀬隆氏、小出裕章氏らが参加――今、語られる藤田祐幸氏の「生き様」 IWJ Independent Web Journal

 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/333050

 

(2)(別添PDFファイル)私が見た藤田祐幸さんの豊かな人生(広瀬隆さん)、故藤田祐幸先生へ(嶋橋美智子さん)(2016.9.21

「fujitasan_hirosetakasi_simahasi.pdf」をダウンロード

(3)原子力発電で本当に私たちが知りたい120の基礎知識-広瀬隆/著 藤田祐幸/著

http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000030759146&Action_id=121&Sza_id=F3

 

●藤田祐幸さんの著書

 http://ur0.link/yAzR

 

2,(別添PDFファイル)『DAYS JAPAN』からのお願い:DAYS被災児童支援募金他(2016.9.21

「days_onegai.pdf」をダウンロード
http://daysjapanblog.seesaa.net/article/265050587.html

http://dayshisaijidoshien.seesaa.net/article/434814588.html

 

(お金を振り込まれる場合には、振込先等を『DAYS JAPAN』にご確認なさってからにしてください。ネット上には、いろいろなインチキサイトがありますので要注意です。また、みなさまには、企業や役所の広告を受けない「真実報道」のフォト・ジャーナリズム雑誌『DAYS JAPAN』の定期購読をお願い申し上げます。『DAYS JAPAN』は、みなさまの購読料で支えられています:田中一郎)

 

●世界を視るフォトジャーナリズム月刊誌DAYS JAPAN

 https://daysjapan.net/

 

DAYS JAPANからのお願い|DAYS JAPAN

 https://daysjapan.net/onegai/index.html

 

3.(別添PDFファイル)原告になって川内訴訟を応援してください!

 http://sendai-balloonpro.jimdo.com/原告募集/

 http://ur0.link/yAAd

 

(1)(パンフ)原告になって川内訴訟を応援してください!(1)

(2)(訴訟委任状)原告になって川内訴訟を応援してください!(2)

 

4.(別添PDFファイル)(署名用紙)40年超えの老朽原発 高浜1・2号、美浜3号は廃炉に

 https://fs224.formasp.jp/f389/form1/

 

5.(別添PDFファイル)(抗議声明)原子力規制委員会を糾弾し解散を要求する(阻止ネット 2016.9.19

 http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/rn/archives/12478

 

●再稼働阻止全国ネットワーク Pretended safety wreaks severe accidents, Restarting outrages against human life.

 http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/rn/

 

6.(別添PDFファイル)(パンフ)避難の協同センター

 http://hinan-kyodo.org/

 

●活動をご支援ください

 http://hinan-kyodo.org/needsupport/

草々

 

<追1>

オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史【真実の歴史動画全編】

 

(原子力ドンキホーテの藤原さんからのメールを転送します。下記の録画映像は一部見にくいですが、概ね見ることができます。第二次世界大戦後の世界史にお詳しくない方にはお勧めの「戦後の核の歴史」です。是非ご覧ください:田中一郎)

 

以下はメール転送です。

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各位(拡散希望)

from 藤原節男(脱原発公益通報者原子力ドンキホーテ)

件名:オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史【真実の歴史動画全編】

 

 頭書の件、オリバー・ストーンは、次の時代を担う世代への教育的見地から、ドキュメンタリーを通じて、アメリカ現代史を問い直す作業に取り組み、その成果が2012年の映像作品『The Untold History of The United States』に結実した。これを日本放送協会が放映権を取得して、NHK-BS1BS世界のドキュメンタリーにより『オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史』というタイトルで、50分番組を10回に分けて、3週にわたり放送された。このドキュメンタリー番組への反響が大きかったため、2013825日に『オリバー・ストーンと語る “原爆×戦争×アメリカ”』という、ストーン監督に加え、脚本を担当した歴史学者のピーター・カズニックをNHKスタジオに招き、2氏へのインタビューをメインに据えた2時間番組が放送された。真実の歴史『オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史』全編がデイリーモーション動画にアップされていた。紹介します。ぜひごらんください。

 

【オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史(真実の歴史動画全編)】

#01 第二次世界大戦の惨禍⇒ https://goo.gl/BapPhG

#02 ルーズベルト、トルーマン、ウォレス⇒ https://goo.gl/bjKTNx

#03 原爆投下⇒ https://goo.gl/r6pMpj

#04 冷戦の構図⇒ https://goo.gl/oNnZ2K

#05 アイゼンハワーと核兵器⇒ https://goo.gl/Nv8f59

#06 J.F.ケネディ 全面核戦争の瀬戸際⇒ https://goo.gl/bkZHRL

#07 ベトナム戦争 運命の暗転⇒ https://goo.gl/HgqVJo

#08 レーガンとゴルバチョフ⇒ https://goo.gl/t2WZpk

#09 “唯一の超大国”アメリカ⇒ https://goo.gl/vidMls

#10 テロの時代 ブッシュからオバマへ⇒ https://goo.gl/n05oW0

 

【オリバー・ストーンと語る “原爆×戦争×アメリカ”】

前編⇒ https://goo.gl/ard7Dy

後編⇒ https://goo.gl/Sqxu7Q

 

【オリバー・ストーンのウィキペディア】⇒

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3

 

 ウィリアム・オリヴァー・ストーン(William Oliver Stone, 1946915 - )は、アメリカ合衆国の映画監督、映画プロデューサー、脚本家。

ベトナム帰還兵である自身の実体験を生かし、ベトナム戦争とそれが人間に与えた影響を描いた。それに付随して、多くの作品の傾向として、アメリカ合衆国政府やアメリカ政治の腐敗・欺瞞・矛盾を痛烈に批判している。

 

【オリバー・ストーンの経歴】

 ニューヨーク州ニューヨーク市出身。父ルイスはユダヤ系の株式仲買人で、母はフランス系のカトリック教徒であった。折衷案として米国聖公会で育つ(しかし、のちに仏教徒となった)。イェール大学で1年間学ぶが、中退してベトナム共和国に赴き、英語を教えるなどして半年程過ごす。帰国後復学するが、再び中退している。1967年からアメリカ合衆国陸軍に従軍し、ベトナム戦争を経験。空挺部隊に所属し、LRRPと呼ばれる偵察隊に加わっていた。この任務は特殊部隊的な側面を持ち、死傷率がもっとも高かった部隊のひとつである。

 

 除隊後にニューヨーク大学でマーティン・スコセッシに師事し映画制作を学んだが、しばらくはシナリオが売れないなどスランプの時期が続いた。1974年にホラー映画『邪悪の女王(英語版)』(日本未公開、原題:Seizure、あるいはQueen of Evil)で長編監督デビュー。脚本を担当した1978年の『ミッドナイト・エクスプレス』で、アカデミー脚色賞を受賞。

 

『プラトーン』『74日に生まれて』の2作品でアカデミー監督賞を2度受賞する。その他代表作には『ウォール街』『JFK』『天と地』『ナチュラル・ボーン・キラーズ』『ニクソン』など。

 

 特に『プラトーン』は、自身のベトナム戦争での体験がベースになっていると言われ、戦争という異常な状況下で人間はいかに醜く残酷になるか、そしていかに戦争が非人道的なものであるかを痛烈に訴えている。これらの作品についてはアメリカ国内では賛否が大きく、特にオリバー・ストーンと同じ世代ではその傾向が顕著である。

 

 最近では、次の時代を担う世代への教育的見地から、ドキュメンタリーを通じて、アメリカ現代史を問い直す作業に取り組み、その成果が2012年の映像作品『The Untold History of The United States』に結実した。これを日本放送協会が放映権を取得して、NHK-BS1BS世界のドキュメンタリーにより『オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史』というタイトルで、50分番組を10回に分けて、3週にわたり放送された。このドキュメンタリー番組への反響が大きかったため、2013825日に『オリバー・ストーンと語る

 

 “原爆×戦争×アメリカ”』という、ストーン監督に加え、脚本を担当した歴史学者のピーター・カズニックをNHKスタジオに招き、2氏へのインタビューをメインに据えた2時間番組が放送された。来日した際にはオリバー・ストーンは広島市・長崎市・沖縄県を訪れ、原爆資料館や米軍基地反対の沖縄住民の元を訪れた。

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☆藤原 節男(脱原発公益通報者原子力ドンキホーテ)

 

 

<追2>

以下はメール転送です(一部抜粋)。

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立候補決意~

 

~現在と未来への責任~無投票、回避を!

米山 隆一 at 2016/9/23 23:28:09

ブログ http://www.election.ne.jp/10840/99166.html

HP http://www.yoneyamaryuichi.com/

ツイッター http://twitter.com/ryuichiyoneyama?lang=ja 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

新潟新報は、いかに伝えるか。注視が必要です。

 http://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20160923281354.html

 

新潟日報 

問い合わせ意見 http://www.niigata-nippo.co.jp/inquiry/

電話 読者応答係 025-385-7300(土、日、祭日を除く午前10時から午後5時30分)

 

《支援先》

米山隆一 新潟事務所

住所 940-0082 新潟県長岡市千歳3丁目2-35

電話番号 0258(39)5250

FAX番号 0258(39)5251

Eメール kouenkai@yoneyamaryuichi.com

HP  http://www.yoneyamaryuichi.com/

 

《泉田裕彦知事へ》 

後援会  

ツイッター https://twitter.com/izumidahirohiko?lang=ja

一般封書・はがき

県庁:郵便番号9508570(県庁専用郵便番号)新潟市中央区新光町4-1

ファックス番号:025-280-5049

 

・関連新潟県ニュース(県議会動画有り)

「平成28915日県内ニュース 集中審議で、フェリー契約問題について前副知事の森邦雄氏が泉田知事に報告したのは契約して1か月後であった事を認めた。」

(知事が知っていて県に不当な負債を追わせたと「新潟日報」が追求している契約に付いて。→県議会の集中審議で、知事の関与はなかったことが証明された)

 https://twitter.com/thewaywe5296/status/776636977319780352?lang=ja

 

《要請先》

民進党本部 意見など https://www.minshin.or.jp/form/contact/request

           03-3595-9988(代表)

蓮舫事務所(国会議員会館) 03-6550-0411 

 

民進ツイッター「民進、共産、生活、社民の野党4党と参院会派・沖縄の風の幹事長・書記局長、国会対策委員長が23日午前に国会内で会談し、臨時国会での野党連携の方針や枠組みなどを確認しました。」

 http://www.minshin.jp/a/109925

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草々

 

2016年9月22日 (木)

「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(34):原発事故の後始末と廃炉費用は再生可能エネルギー電力を購入するみなさまにも負担していただきます(経済産業省・原子力ムラ連合)& 民進党が新潟県知事選挙から「逃亡」

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

(最初にイベント情報です)

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● いのちの海を守れ!さようなら上関原発!10.22反原発デー県民集会

 

10月26日の「反原子力デー」に合わせて上関町で地元団体主催で開催されております県民集会につきまして、今年は下記のとおり開催することとなりました。この集会に、県民連絡会は昨年と同じく「協賛団体」として名を連ねさせていただくようお願いし、主催団体からもご快諾をいただきましたのでお知らせします。

 

名 称  いのちの海を守れ!さようなら上関原発!10.22反原発デー県民集会

日 時  2016年10月22日(土)13:30~16:00

場 所  上関町室津地区

内 容  1.開会・主催者あいさつ(13:30~)

     2.たたかいの報告(13:50~)

     3.集会宣言

     4.デモ行進(15:00~)、解散(16:00予定)

主 催  原発に反対する上関町民の会

     上関原発を建てさせない祝島島民の会

     上関の自然を守る会

協 賛  上関原発を建てさせない山口県民連絡会

 

●(10.1)(要申込)第3回 TPPテキスト分析チーム報告会「みんなで語ろう!そうだったのかTPP

 http://notppaction.blogspot.jp/2016/09/tpp-tpp.html

 

日 時:2016101(土)13:0016:45 ※開場12:30

会 場:主婦会館プラザエフ 9F スズラン ※160名収容

    http://plaza- f.or.jp/index2/access/

共 催:TPPテキスト分析チーム、主婦連合会

資料代:1000円(分析レポートver.6、ブックレット込)

 

●(別添PDFファイル)避難計画が必要な発電設備は社会的に認められない(松田正 2016.9

「hinankeikaku_genpatu_yurusazu.pdf」をダウンロード

 福井県の松田正さんからいただきました。とても感銘を受けるいいご意見だと思いましたので、みなさまにもご紹介申し上げます。

 

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福島第1原発事故から5年半が過ぎました。いよいよ原子力ムラ・ゾンビ復活劇のフル稼働です。福島第1原発事故の後始末費用(廃炉、賠償、除染)が巨額になっていきそうだから、これを全国民に払ってもらうことにする(原発事故一億総負担)、更に、福島第1原発以外の日本の全原発の廃炉費用も、これまでの積立金ではたりなさそうなので、これもまた全国民に負担してもらう(原発廃炉一億総負担)、などと経済産業省が言い出しています。既に福島第1原発事故の後始末に対して当事者能力を失っている事実上の倒産会社の東京電力に送り込まれた経済産業省の官僚が、政府に宛てて支援要請の声明を出すというサル芝居をやり、それを受けて政府=つまりは経済産業省が対応を検討して年末までに結論を出すというのです。なお、全国民への原発後始末負担の押付け方法は、新電力の送配電網使用に伴う「託送料金」に上乗せされる形となります。

 

報道によれば、前者は「東電改革・1F問題委員会」で検討し、後者は「電力システム改革貫徹のための政策小委員会」で検討するようです。何が「電力システム改革貫徹」ですか、寝言は寝て言え、です。新聞記事には、それぞれの委員会のメンバーが掲載されていますが、パッと見た限りでは、原子力ムラの住民や御用学者・御用人士の「寄合クラブ」のような感じです。つまり、いずれも「御用審議会」です。しかも前者については、一部非公開の秘密会議だというのですから穏やかではありません。

 

もしこれが実施されますと、原発エネルギーを拒否して新電力から値段の高いのもいとわずに再生可能エネルギー電力を購入する消費者も、原発の尻拭い費用を強制負担させられることになります。冗談ではありません。原発ビジネス行き詰まりの尻拭いを、日本の全消費者・国民にさせてしまえという、傲慢極まる原子力ムラと経済産業省の合作陰謀です。

 

やはり、送配電会社を法的分離という中途半端な形で電力会社の持ち株会社の下に置くことを許した「電力自由化」の不十分が、いよいよマイナスに働き始めるということです。やはり送配電会社は、既存の地域独占の大手電力会社からは切り離し、所有分離にして「公的運営会社」にしなければ、電力自由化の本来の目的=消費者の選択の自由は達成できません。そして経済産業省と文部科学省の旧科学技術庁と原子力規制委員会・規制庁は解体です。彼らを原子力・核・原発などから切り離す必要があります。かつて霞が関権力の総本山の大蔵省だって解体できたのですから、こんなちょろい官庁など、その気になれば解体できます。

 

更に、新聞報道では、関連する2つのことが報道されました(下記参照)。福島第1原発事故被害者を切捨て、事故の実態解明も原因究明も行わず、全国で危険極まる原発・核施設の再稼働を本格化させ、そして原子力ムラとその代理店政府による全国民への原発負担押付け政策がいよいよ本格化しそうです。我が国における今日の諸悪の根源が、常々申し上げているようにアベ自公政権にあり、原発・核施設がらみのこうした出鱈目と無謀もまた、アベ自公政権のなせる業です。生きるか死ぬか、(社会的にアベ自民党を)葬り去るか(物理的に我々が)葬り去られるか、「最後の決断」の時が迫っているのです。

 

 <別添PDFファイル>

(1)原発電力購入拒否でも全原発の廃炉 国民負担、経産省 送電料上乗せで調整(東京 2016.9.21 他)

(2)廃炉費 新電力にも負担、送電網「使用料」に上乗せ(朝日 2016.9.20 夕刊)

 

 <関連する2つの記事>

(1)原発賠償 2年分一括支払い、31年以降は個別に対応(福島民報 2016.9.21

(2)原発の電気 公開市場に(日経 2016.9.15

 

 <関連サイト>

(1)原発が全停止した日本、しかし炭素排出量は増加せず:米政府の調査結果 (WIRED.jp - Yahoo!ニュース

 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160914-00010005-wired-sctch

(2)福島第1原発“汚染”地下水が地表面に 台風猛威で水位上昇 日刊ゲンダイDIGITAL

 http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/190253

 

1.(別添PDFファイル)原発電力購入拒否でも全原発の廃炉 国民負担、経産省 送電料上乗せで調整(東京 2016.9.21 他)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201609/CK2016092102000113.html

 

(関連)東京新聞原子力政策の限界鮮明に 廃炉費をすべての電力利用者負担へ経済(TOKYO Web)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201609/CK2016092102000120.html

 

(田中一郎コメント)

 必読記事です。上記で申し上げたことが報道されています。それから、同じ東京新聞紙面には、(1)「塩谷町が甲状腺検査、栃木、福島事故時18歳以下、来年2月にも」という記事と、「核燃料サイクル、年末までに結論、きょう関係閣僚会議、もんじゅ」という記事も重要ですので、お見逃しなく。

 

●塩谷町が甲状腺検査、栃木、福島事故時18歳以下、来年2月にも(東京新聞 2016.9.21

http://kodomozenkoku-news.blogspot.jp/2016/08/blog-post_73.html

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/list/201609/CK2016092102000182.html

 

●核燃料サイクル、年末までに結論、きょう関係閣僚会議、もんじゅ(東京新聞 2016.9.21

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201609/CK2016092202000156.html?ref=rank

(上記URLは、東京新聞の9/22の新しい記事を付記しておきました)

 

2.(別添PDFファイル)廃炉費 新電力にも負担、送電網「使用料」に上乗せ(朝日 2016.9.20 夕刊)

 http://www.asahi.com/articles/DA3S12569089.html

 

(関連)福島の廃炉、国民負担8.3兆円 新電力にも負担要求:朝日新聞デジタル

 東京電力福島第一原発の廃炉や賠償にかかる費用について、政府が新たな枠組みの検討を始めました。原発を持たない「新電力」の利用者にも広く負担させる方針です。その理由とは。

 http://news.asahi.com/c/agp8bD6tifjtxGag

 

3.(別添PDFファイル)原発賠償 2年分一括支払い、31年以降は個別に対応(福島民報 2016.9.21

 福島第1原発事故により回復不能なまでに甚大な被害を受け、今も被害を受け続けている福島県の農林業について、その損害賠償を2017年分と2018年分を合算一括して支払った後は、2019年以降、原則として賠償を拒否するという意思表示です。個別対応とは、一部の例外はあり得ます、くらいの話です。これもまた、ふざけるな、です。損害が続いている以上は、それが解消するまで賠償・補償は全部支払え、加えて、迷惑料を上乗せし、実際の支払いまでの遅延利息を3.11に遡って支払え、というのが損害賠償の原則のはずです。

 

 「食べて応援・買って支援」政策の本音・正体がようやく見えてきました。加害者・東京電力や事故責任者・国の責任をあいまい・棚上げにし、かつ、賠償・補償負担を極小化するというのが、その隠された魂胆です。放射能による被害回避は「自己責任」だなどと、間もなく言い出しそうです。既に、損害賠償をめぐる裁判では、被告の東京電力は福島第1原発から環境放出された放射能は「無主物」であり、東京電力とは関係がないなどと抗弁しているのです。彼らの慇懃無礼極まるお詫びは「カネがかからない限り」でのお詫びであることを忘れてはいけません。

 

 また、林業については、林野庁によって下記のようなことも画策され、政策的に手薄な森林・林業に対しても「笑顔のポーズ」で愛嬌を振りまいているようです。放射能だらけの森で林業などやめろ、というのが基本です。そして、最も肝心なことは、これはみな、福島県の一部の地域の農林業にすぎないということです。同じように福島第1原発事故による放射能の被害を受けている農林業が福島県以外にも数多あるにもかかわらず、既に早い段階で損害賠償・補償から切り捨てられています。

 

(それにしても、この福島民報の記事の見出しの書き方は何なんでしょうね? 県民の賠償・補償が理不尽にも打ち切られようとしているのに、こんな見出しの付け方はないと思いますが。原発事故の賠償・補償など、もう終わりだ、という原子力ムラ代理店政府の真意を県民に対して隠したいということなんですかね?)

 

(関連)農林業賠償 2年分一括 県に提示 政府、東電 (福島民報) Yahoo!ニュース

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160921-00000022-fminpo-l07

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160922-00000023-fminpo-l07

 

(関連)東電、農林業の賠償18年分まで 国内外ニュース 福島民報

 https://www.minpo.jp/globalnews/detail/2016092101001233

 http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2016/09/post_14214.html

 

(関連)「福島の森林・林業再生に向けたシンポジウム」の開催及び参加者の募集について:林野庁

 http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/kaihatu/160916.html

 

(放射能だらけの森林で何を「再生」するの? 林野庁が福島県の森林内に移転してみたらどう? ;田中一郎)

 

4.原発の電気 公開市場に(日経 2016.9.15

 http://mutekaturyu.blog.fc2.com/blog-entry-3127.html

 http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS14H3F_U6A910C1PP8000/

 

(田中一郎コメント)

 みそクソ一緒の「原発電力押し売り」です。・・・・・・「結構です、原発電力の押し売りお断り、電気は間に合ってます」、みなさま、経済産業省と地域独占電力会社に、こういうシールを張り付けに行きませんか。 

 

5.新潟県知事選挙から民進党が逃亡

 泉田裕彦新潟県知事なきあとの新潟県、柏崎刈羽原発の再稼働の是非が最大の争点なのに、新潟民進党がまたやってるよ、こいつら。御用組合「連合」は、既に柏崎刈羽原発再稼働で土建屋代表で自民党推薦の森民夫(前長岡市長)の支持を決めたとか、という噂、民進党と「連合」は「野党は共闘」に参加しない=つまり「野党をやめた」ということのようです。さて、みなさま、いかがいたしましょうか。(「生活の党」の新潟には、森さん以外には立候補できる方はいないのですか? 森さんは国会議員を辞めて立候補したらだめですよ)

 

(1)新潟県知事選 民進党県連が“脱原発”野党共闘つぶしのア然- 記事詳細|Infoseekニュース

 http://news.infoseek.co.jp/article/gendainet_348172/

 

(2)【えっ・・】民進党が新潟県知事選の市民候補を潰す?新潟県の市民と共産、生活、社民3党が共同で決定した候補者の立候補を認めず!

 http://健康法.jp/archives/22077

 

(3)【新潟知事選】 えっ!民進党が 新潟県知事選 の市民候補を潰す? 〔東京新聞 朝刊「本音のコラム」 2016.9.21 - 異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

 http://blog.goo.ne.jp/koube-69/e/633715925c86219bd1779fa61e2707ce

 

(4)“反東電知事”を潰した原発包囲網 暗躍する「原子力モンスター・システム」 〈週刊朝日〉|dot.ドット 朝日新聞出版

 https://dot.asahi.com/wa/2016091500178.html?page=1

 

6.福島第1原発事故の実態解明はどうなったのか(一例です)

 2011315日午前6時ごろ、2号機の圧力抑制室(SC)付近で爆発音がしたと報じられ、その後、4号機建屋も爆発したと、立て続けに報道がなされました(NHK他)。この2つの爆発の実態と原因は何だったのか、未だもって何にもわからない状態です。4号機の爆発は、ベント管が3号機と出口のところで共用になっているので、3号機から出てきた水素ガスが4号機に逆流したというのですが、たとえば各ベント官に着いている「ラプチャーディスク(破裂板)」は、3号機から4号機へ向けて逆方向へ、どうやって突破したのでしょうか? また、水素ガスが逆流するなどということがありうるのでしょうか、ありうるとすれば、全国の原発のベント官はどうなっているのでしょうか、福島第1原発のような「共用」ベントではだめではないですか、など、疑問が次々にわいてきます。

 

 また、2号機については、どうだったのでしょうか。本当に爆発したのですか? 2号機は原子炉建屋のブローアウトパネルという「窓」が、1号機の爆発のショックでオープンになったため、建屋に水素ガスがたまるということはなくなりました。しかし、伝えられているように圧力抑制室(SC)付近=トーラス室が爆発したのかどうか、なぜ事故から5年半もたった今でも、それがどうなのか、どこがどれだけ破損しているのか、ということがわからないのでしょう? 私は、ひょっとして2号機の爆発などはなかったのではないか。いわゆるドライベントに真夜中に成功していて、そのドライベントによる大量の放射能の環境放出が、その後の東日本の放射能汚染を決定的にした、それを政府も東京電力も隠し続けているのではないか、と疑い始めました。何故なら、原発のベントが取り返しのつかないくらい放射能を環境にまき散らすということが明らかになると、今後の原発の稼働・運転に大きな支障になると判断されたためと考えることができます。

 

 東京電力本店と福島第1原発事故現場をつなぐTV会議は、ちょうどこの3/15の午前零時あたりから、数時間にわたり音声がカットされ、2号機ならびに4号機の爆発、及び今となっては有名になった福島第1原発の東京電力要員の大半の福島第2原発への徹底・退避に関するやり取りなど、福島第1原発事故の最も核心の部分がわからないままにされて久しいです。関係者のヒヤリングもせず、現場の実態検証も十分には行われず、何が起きていたのかがわからないままに今でも放置状態です。こんなことでいいのかと思います。福島第1原発事故の実態の解明と原因究明をきちんとやれ、真実を明らかにせよ、を私たちは言い続ける必要があると思います。

 

(1)福島第1原発:放射性物質を多量に放出したのは2号機のドライベントであった可能性? EXSKF-JP

 http://ex-skf-jp.blogspot.jp/2012/03/blog-post_08.html

 

(2)原発はいますぐ廃止せよ 2号機ベントは成功か、失敗か、ウェットウェルベントか、ドライベントか?

 http://pfx225.blog46.fc2.com/blog-entry-2599.html

 

(3)世界の真実の姿を求めて! 福島原発事故の全国放射能汚染の本当の原因→隠蔽された福島原発2号機のドライベント。

 http://oujyujyu.blog114.fc2.com/blog-entry-2111.html

草々

 

 

2016年9月19日 (月)

民進党よ、どこへ行く(2):オルタナティブ政治を目指し始めたアメリカ民主勢力とサンダース旋風、翻って日本では、自民党補完勢力への道をひた走る民進党=そんなことなら党を解散してしまえ!!

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)

 

みなさまご承知の通り、このほど民進党の代表選挙が終わり、下馬評通り、蓮舫が新たな民進党代表となりました。しかし、その代表選挙にしても、また、新代表の蓮舫にしても、なんとこの政党はつまらなく、迫力も気力も改革へのビジョンもないのでしょうか? そのレベルの低さや活力のなさは目に余ります。こんな政党を政権交代の受け皿とも言うべき野党第1党にしておいたのでは、日本はいつまでたっても自民党による悪政から解放されないままになってしまうように思えます。

 

先般の参議院選挙や東京都知事選挙、そしていくつかの補欠選挙での野党候補の大敗北の最大の原因は、これまで何度も申し上げてきましたように、民進党=岡田克也・枝野幸男執行部と民進党議員どものふるまいにありました。アベ自公政権が出鱈目の限りを尽くす中で、野党第1党である民進党が、もっと積極的に「野党は共闘」に身を乗り出し、野党で一致できる斬新的な政策(戦争法制反対だけでなく、経済政策を含むもっと総合的なモノ)を有権者・国民・市民に対して力強く打ち出し、協力してくれる野党各党の顔も立てながら、かつ、応援する市民と一体となって、この複数の選挙に全力投球していれば勝つことができた選挙でした。悔しくも歯がゆいばかりです。

 

そして、おそらくは私が既に申し上げているように、この参議院選挙が戦後の日本の政治・経済・社会の分水嶺となるでしょう。日本の転落速度はこれまで以上に早く猛烈となり、それを食い止めることは今まで以上に困難で、私たちの生活破壊のみならず、場合によっては原発・核施設過酷事故か戦争によって(しかも大半の日本人の意図せざる戦争によって)、日本は滅亡の憂き目にあうかもしれなくなりました。まさに危機の時代の到来です。有権者・国民・市民は目を覚まさなければなりません。そんな情勢の下、この民進党が野党第1党では、「お話にならない」のです。

 

今回のメールでは、アメリカ大統領選挙の動きを伝える若干の報道や、憲法改悪・改憲論議に対する厳しい批判などをご紹介しながら、「民進党よ、どこへ行く」の「その2」をお送りいたします。私の結論は、蓮舫新体制も含めて、このまんまの民進党なら、もうなくてもいい、さっさと解散しろということです。民進党は、自民党に代わる「オルタナティブな政治・政策」が今日的な情勢を踏まえてどうあらねばならぬのかについて、幅広いリベラルな有識者を招いてよく検討してみることです。原発・核燃料サイクルの問題や市場原理主義政策とTPPなど、あるいはかつて自らが掲げたマニフェスト・スローガンである「コンクリートから人へ」の利権・土建問題や政治とカネの問題などについて、どうしたら改善・改革ができ、二度と問題とならないようにしていけるか、まじめに検討してみなさい、ということです。

 

注目の「税と社会保障の一体改革」もまた同じです。消費税増税の口実に社会保障を「方便」として使うのではなく、税と社会保障をまずは別々にしてきちんと検討してみたらいい。税制について言えば、消費税などを持ち出す前に、今日の日本の極端なまでに不公平・不公正な税制や、パナマ文書でその氷山の一角が明らかとなった「タックスヘイブン」の利用と国際的な巨額の納税回避行為に対して厳正に対処することの方が急務です(金額で言えば、日本だけでも毎年2ケタ兆円にものぼる所得税・法人税・相続税・贈与税が納税回避されていると推測されます)。日本国籍の巨大企業や日本での営業活動で利益を上げた多国籍巨大企業群が税金を払わず、また、多くの高額所得者や富裕層が、所得税のみならず相続税・贈与税さえもほとんどきちんと納付していないことが、既に明らかになっているではありませんか。社会保障費用の社会的な公平負担の問題は、その巨悪を退治してからにしていただきたいものです。

 

また、蓮舫をはじめ、代表選候補者3人は、自民党が仕掛ける憲法改悪論議に、無邪気にもホイホイと乗り出しつつありますが、これもまた愚か極まることと言わざるを得ません。今の日本国憲法を変えなければいけない法的事実・困った事態はいったいどこにあるというのでしょうか? 改憲論者たちから出されている諸問題は、日本国憲法の問題ではなくて、今ある法律をきちんと運営しない自民党政治にこそ、問題があるのであり、また、そうでなければ、国会による対処立法を新法として制定すれば済む話です。アジア太平洋戦争により、日本国内外に多くの犠牲者を生み出した末に制定された今日の日本国憲法は、世界的に見てもすぐれた憲法として多くの人々から評価されている、いわば「私たち日本人の宝物」であり、今現時点で、これを改正しなければいけないようなことは何もありません。むしろ、この優れた日本国憲法を、自民党のみならず、民進党も含めた野党もまた、しっかりと政治の中で生かしてこなかったからこそ、今日のロクでもない日本の状態が出来上がってしまっていると言ってもいいのではありませんか? 憲法を改悪したいがために、まずは「改憲」に有権者・国民・市民を「慣れっこ」にさせるため、わざわざ「ためにする議論」までして、憲法いじりの政治的愚論談義をしようとしているのが、現下のアベ政権下での政治情勢なのです。一部のバカ・マスごみや大学教授どもが、いつものように「御用BGM」を流しています。

 

私たちは民進党に「急進的」なドラスティック改革政権を期待しているわけではありません。いわゆる穏健で平和主義的でリベラルな勢力が合意形成を大事にしつつ協力して創る「(自民党政治に代わる)オルタナティブ政治」の改革政権を期待しているのです。その歩みは、緊急に対応が必要な原発・核燃料サイクルやTPP協定、あるいは戦争法制や沖縄問題、特定秘密保護法や治安維持関連法(盗聴法・共謀法・改悪刑訴法)、そして教育の歪みの押付け(歴史修正主義)などの問題を除けば、斬新的で少し時間がかかっても徐々に進めていけばいいと思っています。日本に巣食ってしまっている市場原理主義的な政治や政策は、愚かな今日の金融政策も含めて総見直しとなるでしょうが、しかし、その改善対策は試行錯誤的になると思われます。

 

民進党は、2009年の政権交代時のことを再度思い出せばいいのです。このメールの最後に、当時のマニフェストなどを「アーカイブ」として掲載しておきます。あの政権交代を実現したマニフェスト、つまりは広く有権者・国民・市民から支援と声援を引き出せた「コンクリートから人へ」や「地方分権自治は民主党の1丁目1番地」などは、今でも有効な政治課題であり高く評価されています。それを(当時の政策集)も含めて今日の民進党が、再度きちんと見直すことが、これからの民進党の発展・拡大を保障するのであって、現在のような、似非政治改革・ニセモノ野党=自民党補完政治路線を歩む限り、民進党に明日はないのです。

 

1.オルタナティブ政治を目指し始めたアメリカ民主勢力とサンダース旋風(サンダースとその仲間たちは、かく闘えり)

 参考文献を別添しました。別添PDFファイルをご覧ください。結果的に(トランプの大統領就任を阻止するために)ヒラリー・クリントンを支持する側に回ってしまったサンダースですが、そのサンダースを支持して、このたびの大統領選挙を戦い抜いたリベラル市民の勢力は、新たな動きに出ていますし、また、次世代のリーダーたちも生まれつつあるようです。もちろん、サンダースもその市民の側に立っています。また、同時に、アメリカ緑の党のジル・スタインにも注目度が高まっています。おそらく、これらの勢力は、近い将来、民主党に代わる「オルタナティブなアメリカ」を実現していく大きな政治勢力・政党へと成長していくのではないでしょうか。(私はサンダース氏に、民主党を離れて、無所属で大統領選挙に立候補してほしかったと思っています)

 

 <別添PDFファイル>

(1)サンダース かく戦えり:米大統領選、グラスルーツの道しるべと展望(宮前ゆかり『世界 2016.10』)

「sandasu_sekai.pdf」をダウンロード

(2)緑の党 ジル・スタイン大統領候補の指名受諾演説:民主党も共和党も同じ「戦争党」だ(『週刊金曜日 2016.9.2』)


(3)ジル政策談話(訳:太田美紀Brecht 2016.9

「jiru_2016_daiwa.pdf」をダウンロード

(4)ジル2016政策詳細(訳:太田美紀Brecht 2016.9

「jiru_2016_seisaku.pdf」をダウンロード

 <関連サイト>

●(毎日新聞)■注目ニュース■ ヒラリー氏に健康不安?テロ追悼式典を途中退席

 米大統領選の民主党候補、ヒラリー・クリントン氏(68)が11日、ニューヨークの世界貿易センター跡地で行われた米同時多発テロの追悼式典に参列し、暑さで体調を崩して予定より早く式典会場を離れた。クリントン氏の主治医が、せきの症状があったことから9日に検査し、肺炎と診断していた。米メディアが報じた。

 

▽米国:クリントン氏、体調崩しテロ追悼式典を退席

 https://l.mainichi.jp/4iPpfX

 

2.日本は改憲論議をしている場合か

 「外交」の「交」の字も知らずに、中学生レベルの(BY山口二郎)内向き改憲談議にのめり込もうとしている日本の政治家どもと、ネトウヨを中心にしたガラクタ人士たちに言いたいことは、下記の記事にもあるように、「今そんなことをしている時か」「何のための、誰のための改憲か」ということです。また日本国憲法の改憲手続きについては、今ある国民投票法がかなりひどい内容の法律であることも忘れられているようです。

 

(1)日本は改憲論議をしている場合か:間違いだらけの政治を語る(内田樹(たつる)・姜尚中 『アエラ 2016.9』)

https://dot.asahi.com/aera/2016091400245.html

http://www.excite.co.jp/News/politics_g/20160916/asahi_2016091400245.html

 

(上記2人の各論には賛同できませんが、少なくとも今、日本国憲法の改悪をする必要など全くないという点には賛成です:田中一郎)

 

(2)改憲の前に求められる根本的な憲法論議(山口二郎『週刊東洋経済 2016.9.3』)

http://store.toyokeizai.net/user_data/contents/toyo/2016/t_9900111645.pdf

 

(一部抜粋)

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21世紀に入って憲法論議が盛んに行われるようになったとき、私自身は、憲法論議は生産的でないと述べてきた。日本には通常の政治において解決すべき課題が山積みであり、政治的エネルギーはそちらに向けるべきである。改憲論議は実体的な問題を解決する能力を持たない未熟な政治家が血道を上げる中学生の弁論大会のようなものになるに決まっている。この認識は今も変わらない。

 

とはいえ、国会の議席分布において改憲発議が現実的に可能となり、政府与党が強い意欲を持っている以上、今の憲法を変える必要がないと考える者も、憲法論議に参加せざるをえない。緊急事態条項など与党側から出ている改憲の課題は見せかけで、憲法改正という形を作るための口実でしかない。これらは憲法を変えなくても対応できるものばかりである。

 

(中略)自由民主党という政党は、20世紀の後半、敗戦にもかかわらず残存した権威主義・国家主義の要素を薄めつつ、プラグマティズムで国を統治するという偉大な成功を収めた。しかし、2010年代に入ってこの歴史を捨て去り、奇妙なナショナリズムと権威主義色が濃くなっている。ここで憲法政治が活性化すると、戦後の民主主義の土台が一気に崩れ去る危険性もある。個人の尊厳、国民主権、多様性と寛容など、西洋由来の自由民主主義を自らの国の基本原理として定着させることができるかが、これから問われることとなる。自民党の中にもこの議論に参画する知的な部分が存在することを祈るばかりである。

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(3)国民投票はイロイロ問題のある制度です=こんな制度の下で改憲国民投票はできません

 

●国民投票法案「ここが問題」!

 http://lawyer-a9oota.main.jp/touhyou/nagao.html

 

●「憲法改正国民投票法案」の問題点

 http://www.jca.apc.org/~kenpoweb/articles/sumino0402.html

 

●ほんとうは怖~い「国民投票法」・・・平和な日本が壊される!・・もっと恐ろしいのは 安倍自民党の改憲草案‐椿みどり|2013参院選を前に~今、私が言いたいこと~|マガジン9

 http://www.magazine9.jp/iitaikoto/007.php

 

3.蓮舫よ、さっそく何をトチ狂っているのか!?

 

(1)(毎日新聞)民進党:新代表に蓮舫氏 1回目投票で決定

 https://l.mainichi.jp/kctrF6

 

(2)辺野古移設「結論守るべき」 蓮舫氏“負のレガシー”に固執 日刊ゲンダイDIGITAL

 http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/189700

 

(この一言で、蓮舫は野党第1党の代表の資格なしです。沖縄の今の状況は沖縄だけの問題ではありません。日本の安全保障体制やアメリカ政府及び在日米軍との関係、あるいは地方自治と国の政策との関係など、さまざまな問題を惹起しています。それを「対米隷属」こそ日本の進むべき道だなどと暴言を吐く人間に、野党第1党の党首の資格などないのです。更に、下記記事では、党の幹事長に、驚くべきか、全有権者・国民からの嫌われ者=野田佳彦を選んだ旨の報道がなされました。自分の所属する党内派閥(野田佳彦派)の頭領を党のかなめに選んだというわけです。つまりは、沖縄へのこの暴言も含めて、蓮舫民進党は次の衆議院選挙でも大敗して、党解散への道を歩み続けるということらしいです。だったら野田佳彦とともに自民党へ行きなさい!!:田中一郎)

 

(3)民進党幹事長に野田前首相「火中の栗拾う決断した」:朝日新聞デジタル

 http://www.asahi.com/articles/ASJ9J4W7LJ9JUTFK00M.html

 

(下記にご紹介する民進党・しのはら孝のブログでは、蓮舫執行部は「傀儡政権」になるとの批判がなされています。まさにその通りになりました。「火中の栗」とは、お前=つまり野田佳彦のことだということが、この男には理解できていないようです。ドジョウはドジョウのままでいい、「どじょうがさ 金魚のまねすること ねんだよなあ」(相田みつお)なのよ、野田佳彦!!:田中一郎)

 

(4)自公の“分断工作”に乗るな 民進代表選に市民連合が苦言

 http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/189756

 

4.民進党代表選挙で更にがっかりした「民進党の期待の人士」たちの所業

 下記の2人には、私もそれなりに期待があったものの、2人とも、なんと今回の代表選挙では前原誠司を推薦したり支持したりしていたようです。所詮、こんな程度の人間なのか、と感じさせられました。しのはら孝は前原誠司の推薦人、山尾志桜里は推薦人にはなっていないけれど「前原派」に所属しているというから驚きです。「コンクリートから人へ」と言いつつ八ッ場ダム他、全国の大半のダム建設を国土交通省やその御用人間達とともに突き進めた人間、TPP協定を先頭に立って進めてきた人間、原発・核燃料サイクルにしがみついていた人間、社会保障を口実に消費税増税を断固やれと言っていた人間、憲法改正をして軍隊を持つ戦争のできる国にしろと言っていた人間(おそらく最も危険な緊急事態条項にも条件付きで賛成)、それが前原誠司です。つまり、また同じようなことをやります、ということです。(しのはら孝の場合には、遺伝子組換え食品(GMO)にも賛成をしていると間接的に聞いています。この人を含む民進党がTPP協定反対を本当に最後まで貫けるのか、心配になってきました)

 

(1)しのはら孝blog 民進党初の代表選ー前原代表で政権奪還を目指すー16.9.10 

 http://www.shinohara21.com/blog/archives/2016/09/16910.html

 

(2)山尾氏、前原氏支持へ 民進代表選、執行部で初:朝日新聞デジタル

 http://digital.asahi.com/articles/DA3S12535813.html?rm=150

 

(3)民進党代表選候補者の推薦人一覧と情勢予想

 http://hajimetesenkyo.com/category6/entry87.html

 

5.TPP協定の前から「医療の産業化」という愚かな市場原理主義政策を進めていた民主党(民進党)

 昨今、TPP協定をもっと詳しく知るため、下記文献を入手して読み始めています。驚いたのは、この本の最初の部分で次のような記述を発見したことです。民主党は、この医療の世界でも「口先やるやる詐欺」行為を行っていたようです。それは、2009年マニフェスト公約の棚上げに加え、たとえば経済産業省の「ライフ・イノベーションによる健康大国戦略」(下記)などに現れていたようです。まさにTPP協定の先取りと言っていいでしょう。私は医療界について詳しくないので知らなかったことですが、許しがたい「日本医療の破壊行為」ではないかと直感的に思います。後日、詳しいことが判明すれば、また、みなさまにお知らせいたします。

 

「国民と医療関係者の大きな期待を背負って20099月に発足した民主党政権は、その後の2年半、迷走を続けています。医療政策については、衆議院マニフェストで高らかに掲げられた総医療費と医師数の大幅増加の数値目標が政権発足直後に棚上げにされたのに加え、菅直人・野田佳彦内閣の下で、小泉政権後の自公連立政権(安倍・福田・麻生内閣)では封印されていた医療への市場原理導入政策が部分的に復活しています。その象徴が、TPP(環太平洋戦略的連携協定)への参加方針であり、医療の(営利)産業化政策です」

 

●(参考文献)TPPと医療の産業化-二木立/著 本・コミック : オンライン書店e-hon

http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032754418&Action_id=121&Sza_id=C0

 

●(別添PDFファイル)TPPと医療の産業化(イントロ部分)-二木立/著

「tpp_to_iryou_intoro.pdf」をダウンロード

●ライフ・イノベーションによる健康大国の実現(経済産業省 2011.6.27

 http://urx.red/ys2D

 

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(民主党アーカイブとその批判)

 批判サイトは山のようにあり、下記(4)はたまたまネット検索でヒットした中の1つです。

 

(1)民主党 マニフェスト 2009(第45回衆議院総選挙)

 http://archive.dpj.or.jp/special/manifesto2009/pdf/manifesto_2009.pdf

 

(2)民主党 政策集INDEX2009

 http://archive.dpj.or.jp/policy/manifesto/seisaku2009/img/INDEX2009.pdf

 

(3)民主党アーカイブ

 http://archive.dpj.or.jp/policy/manifesto/

 

(4)民主党終了・・・民主党のマニフェスト。全てがウソでした。 - NAVER まとめ

 http://matome.naver.jp/odai/2134326621787807101

 

(関連)全部ウソでした

 https://twitter.com/siarre/status/251343929834885120/photo/1

 

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草々

 

2016年9月15日 (木)

(速報)第24回「福島県民健康調査検討委員会」(9.14)と子ども甲状腺ガン検査結果(事実上の悪性甲状腺ガンは2人増えて174人)

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

昨日(2016914日(水))、第24回「福島県民健康調査検討委員会」が開催され、子ども甲状腺ガンの検査結果が公表されました。以下、速報でコンパクトにお知らせいたします。

 

<概要1>

    ガン及びそのほぼ確実の疑い(人)  ガン確定(手術済み)(人)

1巡目検査   115 (-)         101 (-)

2巡目検査    59(+2)         34(+4)

 合 計    174(+2)        135(+4)

(注1)上記で( )内は前回対比

(注2)「ほぼ確実」とは「穿刺細胞診」(甲状腺の細胞をほんの少しだけ切り取って顕微鏡で見てガン細胞かどうかを判断している)により検査された結果なので、ほぼ確実に甲状腺ガンと判断されたもの

 

<概要2>

 「福島県民健康調査検討委員会」の座長・星北斗や県小児科医会の一部の医者、あるいは福島県立医大の一部医学者など、原子力ムラ・放射線ムラに踊らされて福島第1原発事故による放射線被曝の健康影響を頭から否定せんとする福島県の医者・医学者どもが、子ども甲状腺ガン検査の縮小を画策して動いていたが、逆に、「福島県民健康調査」や甲状腺をはじめ各種検査や診断の拡充と、被害者本位の検診および医療・治療を求める声が高まり、その悪だくみは退けられた。ひとまずは「やれやれ」である。

 今後は、この「福島県民健康調査検討委員会」にいる原子力ムラ・放射線ムラの御用人間と思わしき委員たちを退任させ、真の意味で県民の命と健康を守ってくれる人を委員に任命し、「健康検査」や診断の拡充、健康調査対象者や検査対象疾患の拡大(全年齢、様々な疾患)、あるいは医療体制の充実と医療の無料化など、取り組まれなければならない課題は多い。福島第1原発事故による放射能と被ばくの危険性が高まりつつある今、この委員会の抜本的な改革が望まれている。

 

<懸念>

 2巡目の検査の受診率は、対象者が381,281人に対して受診者が270,378人で約71%だった。受診率の低さが目立つ。また、受信した子どもたちのうち2次検査対象者が2,271人、そのうち二次検査結果が確定した子どもが1,379人で約61%だった。残り4割が未だ二次検査を済ませていないことになる。従って、今回の悪性ガンが2人増えただけにとどまったことについては決して安心できるものではなく、今後、二次検査の進捗により悪性ガンの子どもの数がさらに大きく増えてくる可能性は否定できない。それにしても、何故、二次検査の結果判定が遅れているのだろうか?

 

 <福島県HPより>

(1)第24回「福島県民健康調査検討委員会」HP

 https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/kenkocyosa-kentoiinkai-24.html

 

●(1巡目結果)(前回第23回資料)県民健康調査「甲状腺検査(先行検査)」結果概要【平成 27 年度追補版】

 http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/167944.pdf

 

●(2巡目結果)資料2-1 県民健康調査「甲状腺検査【本格検査(検査2回目)】」結果概要

 https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/182576.pdf

 

●(3巡目実施状況)資料2-2 県民健康調査「甲状腺検査【本格検査(検査3回目)】」実施状況

 https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/182577.pdf

 

(関連)資料5 第2回学術研究目的のためのデータ提供に関する検討部会 開催報告

 https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/182602.pdf

 

(関連)資料6 放射線被ばくの影響に関する調査研究について

 https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/182604.pdf

 

(関連)資料7 「県民の声」とりまとめ

 https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/182606.pdf

 

(関連)資料8 福島とチェルノブイリにおける甲状腺がんの発症パターンの相違について(高村委員提供資料)

 https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/182609.pdf

 

(関連)資料9 福島第一原子力発電所事故後の外部被ばく線量に基づく3地域における小児甲状腺がん有病率の比較

 https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/182615.pdf

 

 <OUR PLANET TV>

●【アーカイブ動画】第24回福島県「県民健康調査」検討委員会、記者会見 関連資料 OurPlanet-TV:特定非営利活動法人 アワープラネット・ティービー

 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2059

 

●【アーカイブ動画】「311 甲状腺がん子ども基金」設立記者会見 OurPlanet-TV:特定非営利活動法人 アワープラネット・ティービー

 http://www.ourplanet-tv.org/

 

 <『週刊金曜日』より:別添PDFファイル>

(1)東京電力福島原発公害、甲状腺がんを追え(藍原寛子『週刊金曜日 2016.9.9』)

(2)がんおよび疑いが172人:異常な多発は放射線の影響を否定できない(まさのあつこ『週刊金曜日 2016.9.9』)

(3)悪性リンパ腫の死亡率が福島県で増加中(明石昇二郎『週刊金曜日 2016.9.9』)

(4)首都圏でも健康被害が増加?:求められる「予防原則」に立った徹底調査(成澤宗男『週刊金曜日 2016.9.9』)

 

 <福島民報>

(1)(別添PDFファイル)甲状腺検査「維持」が大勢、「県民健康調査委」 今後の在り方議論(福島民報 2016.9.15

 http://www.minpo.jp/news/detail/2016091534598

(2)(別添PDFファイル)県民に寄り添う対応を 健康調査、福島で検討委 県内ニュース 福島民報

 http://www.minpo.jp/news/detail/2016091534599

(3)放射線教育など基本 県安全安心推進計画 改定素案示す 県内ニュース 福島民報

 http://www.minpo.jp/news/detail/2016091534613

(4)甲状腺がんの有病率、被ばく線量と関連性なし、福医大発表(福島民報 2016.9.9 他)

 http://www.minpo.jp/news/detail/2016090934440

 

 <その他>

(1)(別添PDFファイル)自主避難者置き去りの福島県、復興五輪もくろむ国と思惑一致(東京 2016.9.13

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2016091302000130.html

(2)福島避難者 「再び通学」28%、震災5年半、解除5町村の小中(毎日 2016.9.11

 http://urx2.nu/ynA8

(3)【井戸川裁判 第4回口頭弁論】「私の自宅も放射能に不法占拠されている」。新弁護団で再開。当時の双葉町長が決してやめない「けじめをつける闘い」 - 民の声新聞

 http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-44.html

(4)20160911 UPLAN おしどりマコ&ケン「福島の真実─今いのちを守るために知っておくべきこと─」 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=o-AFQx9QGxQ

(5)甲状腺検査縮小も検討を 福島県小児科医会が要望 - 共同通信 47NEWS

 http://this.kiji.is/141480622388215816

草々

 

2016年9月14日 (水)

「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(33):原子力規制”茶番”委員会、高速増殖炉の行方 他

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

’最初に若干のこと)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1.「次期NHK会長選考にあたり、籾井現会長の再任に絶対反対し、推薦・公募制の採用を求める」署名運動にご協力ください。 NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ

 http://kgcomshky.cocolog-nifty.com/blog/2016/08/nhk-1e91-1.html

 

ネット署名の現状は 2016/08/16 10:12:09 現在263筆です。→ https://goo.gl/GWGnYc

まだまだ、周知徹底されていないと思われますので ツイッタ、フェースブック、MIXI, LINE等で拡散できる方はよろしくお願い致します。

 

(注)この署名運動についてのお問い合わせは

 メール: kanjin21menso@yahoo.co.jp

 または、お急ぎの場合は 070-4326-2199 (10時~20時受付)までお願いします。

 

2.(9.16)選挙供託金違憲訴訟/東京地裁 希望のまち東京をつくる会 宇都宮けんじ公式サイト

 http://utsunomiyakenji.com/schedule/1194

 

3.(9.16)官邸前抗議行います(脱被ばく実現ネット)   

 9月16日 17時~18時 第3金曜日の定例行動 行います。

 ご参加、拡散よろしくお願いします。

 

・ 自主避難者への住宅支援が来年3月で打ち切られる問題を緊急の課題として抗議します。

・他に福島の今の実態報告と写真家・飛田晋秀氏が福島の学校で行なった学習会の様子と子ども達の感想もお伝えします。

 

・6月、7月内閣府に提出した抗議要請書について、

 本日、内閣府大臣官房総務課・前回の面会担当者に電話し、要請書は各大臣宛てに出したのかどうか確認しました。

担当者曰く、「記載されている各省庁、福島県などすべてに送りました。 しかし、先日も話しましたように回答があるかどうかはわかりませんし、それを期待されてこちらに抗議などされても 私どもは困ります」 とのことでした。

これに関しては もう少し回答を待つことにしました。

 

4.(別添PDFファイル村田光平元スイス大使からのメールです


皆様

小池都知事宛メッセージをお届けいたします。五輪関係者が国際社会の東京五輪に対する疑問を強めつつあることに一切配慮しないで準備に邁進するのは不可解です。皆様のご支援をお願い申し上げます。

村田光平

 

●(別添PDFファイル)小池百合子都知事(2016,9,13)

「koiketiji_at_muratasann.pdf」をダウンロード

5.新潟知事選 民進県連、独自候補擁立を断念 森氏推薦せず、無投票も (産経新聞) - Yahoo!ニュース

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160914-00000033-san-l15

 

(「新潟知事選は無投票になる可能性も浮上した」と記事には書かれている。ご冗談でしょう!? 柏崎刈羽原発の再稼働が危ぶまれているというのに、全くやる気がない民進党。その後ろで紐引く奴は、泣く子も黙る電力総連と「連合」=日本御用組合連合会なり:田中一郎)

 

(関連)比例で落選、田中直紀氏を公選法違反で書類送検 社会 読売新聞(YOMIURI ONLINE

 http://www.yomiuri.co.jp/national/20160914-OYT1T50094.html?from=ytop_top

 

(こんなものがどうして罪になるのか、全く理解不能である。言論の自由・政治活動の自由の侵害で憲法違反ではないか。現在の公職選挙法はかつての治安維持法とセットで制定されたものであるにもかかわらず、今日まで生き延びている「ウルトラ前近代」の代物だ。要するに有権者・市民の選挙活動への参加を妨害するために制定されている。一刻も早く大改正をしなければいけないものが、政治家どもの怠慢と、何よりも与党・自民党の党利党略により棚上げにされてしまっている。ネット選挙が自由化されている今日、かような公職選挙法上の制約などいらないのは自明。それと、ひょっとして、こうした民進党への権力側からの圧力は、新潟県知事選挙に自公推薦候補の対立候補を出すなというサインなのかもしれない。しかし、それで民進党が「へたり牛」をしているのなら、もはや野党の資格はないという他ない。しっかりせいよ、民進党!! :田中一郎)

 

6.(別添PDFファイル)(報告)(9.14)福島原発被害東京訴訟 第19回口頭弁論(2016.9.14

 http://genpatsu-shutoken.com/blog/archives/576

「9.14 FUKUSIMAGENPATU HIGAISOSYOU.pdf」をダウンロード

(当日、報告会会場で、来る1020日(木)に「ひなん生活をまもる会」主催の「避難用住宅提供打ち切り反対」の大集会が議員会館で開催されることが伝えられました(下記サイトにまもなく掲示)。なお、この裁判の次回は119日(水)で、原告の証人尋問が行われる予定です。証言台に立たれる原告の方々を応援するためにも、できるだけ多くの裁判傍聴人のご参集をお願い申し上げます。弁護士さんによれば、この法廷は出入りの時間的制約はなく、朝のスタート10時から夕方4時ごろまで、いつでも来て、都合に合わせていつでも退出できるそうです。ふるってご参加をお願い申し上げます:田中一郎)

 

●ホーム - ひなん生活をまもる会

 http://hinamamo.jimdo.com/

 https://ja-jp.facebook.com/hinamamo/

 

●避難住宅打ち切り問題と 撤回を求める署名 - ひなん生活をまもる会

 http://ur0.biz/ymjx

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 <別添PDFファイル>

(1)意見広告:被ばくを避けるための支援策をやめないで!(福島民報 2016.8.30

(2)もんじゅ廃炉で調整、政府 巨額の追加支出困難(読売 2016.9.14 夕刊)

(3)使用済み核燃料 再処理事業は中止できる(河合弘之 朝日 2016.9.10

(4)建物カバー撤去開始 福島第一1号機、もんじゅは「存続前提に」文科相(東京 2016.9.13 夕刊)

(5)「石棺騒動に見る無責任の構造(木野龍逸『科学 2016.9』)

(6)自主避難者置き去りの福島県、復興五輪もくろむ国と思惑一致(東京 2016.9.13

(7)東海再処理施設 廃止措置に70年、原子力機構が初の見通し(東京 2016.9.10

(8)ナノ粒子、母乳介し子へ、阪大などマウス実験(日経 2016.9.11

 

1.意見広告:被ばくを避けるための支援策をやめないで!(福島民報 2016.8.30

 https://www.facebook.com/cpkoriyama/posts/1821380341414994

 

「iken_koukoku_fukusima.pdf」をダウンロード

 

(みんなの力で励まされる新聞広告が出ました。行政はちゃんと避難対策をやりなさい!!:田中一郎)

 

2.もんじゅ廃炉で調整、政府 巨額の追加支出困難(読売 2016.9.14 夕刊)

 https://news.nifty.com/article/domestic/government/12213-20160914-50080/

 

(田中一郎コメント)

 本日の読売新聞(東京)1面トップの記事です。「もんじゅ」をめぐっては、菅義偉官房長官以下の首相官邸と、文部科学省その他の「族議員・官僚」とがせめぎあいをしていたようですが、この記事は政府が(官邸主導で)「もんじゅ」廃炉に動き出したという記事です。おそらくVIPからのリーク記事だと思いますが真偽のほどはわかりません。文部科学省は「もんじゅ」を「減容化」研究に使うなどとしているようですが、そのバカバカしい説明には首相官邸も乗り気ではない様子です。

 

 記事によると、「もんじゅ」を廃止しても核燃料サイクルはやめない、とのことですから、下手をすると焼け太りをして「原型炉」の「もんじゅ」から「実証炉」の新型高速増殖炉へと大化けしていく可能性も否定できません。また、「もんじゅ」より一世代前の高速増殖炉「常陽」は、今現在、原子力規制委員会・規制庁の再稼働審査を受けている途中です。更に記事には、フランスの「ASTRID]の共同研究にも手を出しているようなことも書かれています。ふざけた話です。

 

 更にこの記事には、「もんじゅの技術に欠陥があったわけではない」とか、「地球温暖化の観点から原子力の活用は不可欠」だとか、「核燃料サイクルの実現を目指す必要がある」だとか、これまで繰り返されてきた嘘八百の陳腐な説明が、こりもせずにずらずらと書かれています。こんなものは、最近では小学生でも信じていないでしょう。まさにバカ丸出しです。

 

(関連)日本で最初の高速原子炉「常陽」茨城県大洗 再稼働申請!!! - みんな楽しくHappyがいい♪

 http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-4549.html

 

3.使用済み核燃料 再処理事業は中止できる(河合弘之 朝日 2016.9.10

 http://www.asahi.com/articles/DA3S12552252.html

 http://lawyer-kawai.com/news/watashinoshiten_20160910.html

 

(この映画監督の言うことは常に注目に値する。キーワードは「覚書」の直接的な法的責任者は「日本原燃」だということ=電力会社ではないということ、そして「事情変更の原則」という法理である。それにしてもこの映画監督、ずいぶんと映画で儲けたご様子、まことにうらやましい限りである:田中一郎)

 

4.建物カバー撤去開始 福島第一1号機、もんじゅは「存続前提に」文科相(東京 2016.9.13 夕刊)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201609/CK2016091302000253.html

 

(田中一郎コメント)

 この樹脂でできた建物カバーをつくる際の名目は「放射性物質の拡散を防ぐ」だった。しかし、おかしいではないか。放射性物質を激しく拡散していたのは、この1号機ではなくて、格納容器が爆発で破損したと言われている2号機や、1号機よりもはるかに大きな爆発だった3号機の方である。にもかかわらず、2号機も3号機も、建物カバーを建設する話はカケラも出ていない。

 

 これは私が推察するに、1号機では、福島第1原発事故の深刻化の「もう一つの原因」となった地震の揺れによる原子炉機器類の破損の証拠を隠滅するため、建屋カバーに隠れて工事や作業をしていたのではないか、ということだ。1号機については、非常用復水器(IC)や再循環ポンプ、あるいは非常用電源など、津波が来る前の早い段階から正常には動いていなかった形跡があり、田中三彦氏他、国会事故調のチームが疑問を呈していた。それらを全部もみ消すために、この建屋カバーが使われていたのではないか。

 

 加えて、福島第1原発の2号機については、いったいどこが破損しているのか(本当に破損したのか? ドライベントがすさまじい量の放射性物質を環境に放出してしまうということを隠蔽するための方便ではないのか?)調べようともしないし、3号機に至っては、核爆発説や一酸化炭素爆発説も有識者から出ているのに、これも調べようとはしないし、素人が見ても明らかに態様の違う1号機と3号機の爆発の違いとその原因の説明さえしようとしない。福島第1原発事故の実態解明と原因究明は完璧に棚上げ状態だ。こんなことでいいのか!? 原子力に「寄生」して「規制」茶番をしている規制委・田中俊一よ!?

 

(この記事の横っちょには、まだ「もんじゅ」に未練タラタラの文部科学省の「あやつり人形」役=松野博一文部科学相の談話が掲載されている。「もんじゅは「存続前提に」文科相」だそうである。「最終調整段階でもない」そうだ。こいつは何のために政治家してんのかな? :田中一郎)

 

5.「石棺騒動に見る無責任の構造(木野龍逸『科学 2016.9』)

 https://www.iwanami.co.jp/kagaku/KaMo201609.html

 

(「できもしない除染」と同様に、できもしない「福島第1原発廃炉」が前提とされ、無謀な放射能汚染地帯への「帰還」作戦が決行されている。福島県の原発事故被害者の方々は、言ってみれば「被ばく特攻兵」のようなものだ。でも、体に変調が出ても、それは自己責任とされ、頭から放射線被曝との因果関係は否定され続けるだろう。原子力翼賛社会とはそういうものである。これを許さないためには、被害者が有権者・国民と協力をして、原子力ムラの支配体制を打ち破るしか方法はない。放射能を甘く見て目先の「復興」演出に騙されると、今以上にひどいことになる。御用学者や無責任役人、詐欺師政治家やウソつきマスごみは、わんさといるので要注意だ。放射能と被ばくは断固拒否あるのみ:田中一郎)

 

6.自主避難者置き去りの福島県、復興五輪もくろむ国と思惑一致(東京 2016.9.13

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2016091302000130.html

 

(関連)東電を救う前に国民を救え!【自主避難者から住まいを奪うな】「これ以上は見直しません」。福島県が収入要件緩和など「新たな支援策」の〝最終版〟を公表 ( 原発問題 ) - しあわせの青い鳥 - Yahoo!ブログ

 http://blogs.yahoo.co.jp/kotyannomama/18673676.html

 

(重大なる人権侵害だ=この「加害者・東京電力救済 & 被害者切捨て」の「原発事故後スキーム」を創ったのは、民主党・菅直人政権であることをお忘れなく。菅直人元首相の最大の罪は、この被害者切捨て・加害者救済という、許しがたいアベコベ政策にある。絶対に忘れてはならないことだ:田中一郎)

 

7.東海再処理施設 廃止措置に70年、原子力機構が初の見通し(東京 2016.9.10

 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016090801001654.html

 http://blog.livedoor.jp/mikagetarou/archives/6367991.html

 

(田中一郎コメント)

 記事には「会合では、規制委側から「七十年という数字は長すぎる。もっと短縮できないのか」「具体性のあるスケジュールとは言えない」などの批判が出た」とある。ここでも規制委は「原子力規制”茶番”」をやり「リップサービス」旺盛だ。(独)日本原子力研究開発機構の方は、廃炉に係る年数など、バナナのたたき売りと同じように何とでも言える。長ければ長いほど、こいつらの仕事がなくなることはないのだから:田中一郎)

 

8.ナノ粒子、母乳介し子へ、阪大などマウス実験(日経 2016.9.11

 http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG09HBE_Q6A910C1000000/

 http://this.kiji.is/146916073411444740?c=39546741839462401

 

(田中一郎コメント)

 ナノ(サイズ)物質の危険性が少しずつながら明らかになってきている。この記事によれば、母体の体内に取り込まれたナノ物質は、母乳を介して胎児へと移り、多くの場合、胎児の脳などに集まってくるという。そのナノ物質が金属や有害化学物質の場合には、場合によっては深刻な健康被害が出る可能性がある。しかし、ナノ物質は、何も金属や有害化学物質だけとは限らない。最近では、福島第1原発事故で環境に放出された「ナノ(サイズ)物質」の放射性物質の危険性が注目され始めている。いわゆるホット・パーティクル(セシウム・ボール)問題である。下記のサイトをご参考にされたし。

 

(関連1)渡辺悦司氏論考集(2):「福島原発事故により放出された放射性微粒子とその再拡散・再汚染の危険性」他 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-3c7a.html

 

(関連2)(セミナー報告)PM2.5とナノ粒子=次世代へのリスクを減らすために知っておきたいこと (& ナノサイズの放射性物質=ホットパーティクルの危険性を推測する) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/pm25-e3f5.html

 

9.その他

(1)原子力「寄生」”茶番”委員会:原発事故時拠点、耐震構造を了承 九電方針変更で規制委:朝日新聞デジタル

 http://digital.asahi.com/articles/DA3S12557510.html?rm=150

 

(関連1)東京新聞申請の11原発、免震機能省く 事故対策拠点 川内審査受け縮小社会(TOKYO Web)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201602/CK2016020702000122.html

 

(関連2)東京新聞川内原発「免震棟撤回の根拠を」 規制委が批判、九電に指示社会(TOKYO Web)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201601/CK2016012602000239.html

 

(関連3)5/18 玄海「免震棟」撤回 県内関係者、九電に不信感 「安全性高い施設を」説明要求/玄海原発、免震棟を撤回 九電耐震の対策棟新設へ 変更の根拠不十分/5/8原発周辺へのヨウ素剤 期限切れ薬回収課題 誤飲で副作用の恐れも【佐賀新聞】

 http://ur0.biz/ymlo

 

(田中一郎コメント)

 これは原子力「寄生」”茶番”委員会と電力業界・電力会社とのインチキ「出来レース」に違いありません。最初から費用のかかる免震構造はやるつもりがなく、水面下で両者が「やらない」との「お約束」をしておいて、その上で、まず電力会社に「免震構造」での緊急時対策所を「認可申請」させ、時間を稼いで地域住民や有権者・国民を安心させておいて、いざ再稼働が近づくと、住民・国民の「忘却度合い」を見定めつつ「免震や~めた」とやって、当初予定通りにやっていく、そういうシナリオだ。このインチキがバレないように、最初のうちは原子力「寄生」委員会・「寄生」庁は、怒ったふりをして「リップサービス規制」を乱発しているが、まもなく今回のように「追認」をしてしまう、そういう段取りになっている。さながらこの規制委のザマは、下記の漫才師の漫才のようである。

 

●昭和のいる・こいる

 http://ur0.biz/ymmh

 

(2)東海第二原発の茨城県経済に及ぼす影響(上岡直見 2016.9.11

 http://sustran-japan.eco.coocan.jp/datafile/_20160911_tokai2.pdf

 

(3)原発は猛省も…小泉元首相「イラク戦争支持」は反省ゼロ 日刊ゲンダイDIGITAL

 http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/189445

 http://ur0.biz/ymJD

 

(4)下水処理における放射能等測定結果

 http://www.gesui.metro.tokyo.jp/oshi/infn1082.htm

 

(遠い国の話ではありません。私たちが住んでいる東京での話です。東京はウクライナの首都キエフ並みの放射能汚染地帯であることをお忘れなく。下水の汚泥だけでなく、いたるところにホット・スポットが存在していますし、関東北部に降った放射能(放射性セシウムだけではありません)は、複数の河川を流れ下り東京湾に注ぎ込んでいます。関東の河川・湖沼産や東京湾産の水産物・海産物などは口に入れない方が無難です:田中一郎)

 

(5)20160911 UPLAN おしどりマコ&ケン「福島の真実─今いのちを守るために知っておくべきこと─」 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=o-AFQx9QGxQ

草々

 

 

2016年9月13日 (火)

民進党よ、どこへ行く:こんなことをしていて自民党と何が違うのか!? =2009年マニフェストによる総選挙勝利・政権交代を思い出せ

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

そもそも私は、国会に巣食う海千山千・魑魅魍魎の既成政党政治家どもが織りなす「政局」などには何の興味も関心もない。世の中でくだらないもの・どうでもいいものをいくつか挙げてみろと言われれば、私はこの国会議員どもによる「政局」と、経済学者・評論家どもによる「景気談義・経済評論」を挙げるだろう。それは言い換えれば、「こんなものいらない」の代名詞が今の国会議員どもであり、また、大学などにいる経済学者どもだということになる。

 

しかし他方では、多くの愚かな有権者・国民の投票行動のおかげで(棄権を含む)、ロクでもない政治家どもが大量に国会に送られ、そこで選ばれた安倍晋三首相他のゴロツキ政治家どもが政権を牛耳って、日々好き勝手でやりたい放題の「日本破壊政治」を続けている。これまで戦後長く日本は政治二流、経済は一流、官僚も一流ということでやってきて、政治家どもが少々くだらないことをしでかしたとしても、それこそ経済や官僚がそれをカバーし、長く続いた右肩上がりの経済成長によって時間の経過とともにパイの大きさ=経済成長の果実を大きくすることで、そのくだらない政治家の不始末を何とか後片付けしてきた。

 

しかし、バブル崩壊以降、日本経済が右肩下がりのプロセスに入るにつれ様々な事情も変化し、そうもいかなくなってきた。とりわけ、市場原理主義への傾倒や原発・原子力への無邪気な寄りかかり、あるいはアジア太平洋戦争の悲劇を忘れて、またぞろ戦争への道を掃き清めんとする動きなど、日本の先行きを大きく危機に陥れる作為が度重なって、ゆゆしき事態を招き始めている。その最先頭に立っているのがアベ自公政権なのである。これまでの政治は自らの「二流性」をある程度はわきまえ、バランス感覚のある控えめな政策や施策でことを進める「穏健保守的処世術」のようなものが感じられたが、今日では政治家の世代交代も進んで、常識もリアリティもバランス感覚も欠如した、どうしようもない人種が政治家となって日本社会を破壊し始めているのである。

 

悪政の行き過ぎを止める役回りだった官僚達も、今では腐敗して悪知恵と事なかれ主義の固まりのようになってしまっているし、戦後一貫して一流だった経済も、大企業を中心に会社組織が官僚化して無能な人間達が出世競争で生き残り、自分たちの会社を含む日本経済をボロボロにしてしまった。要するに、今日のアベ自公政治を有効に矯正したり軌道修正したりする社会的勢力が消えてしまったということである。政治は本来であれば、経済活動や社会で起きる様々なトラブルや利害の衝突や諸問題を調整して、曲がりなりにも一時的にでも解決していくのがその役回りだが、今日では、逆に、このゴロツキ・おバカの政治家たちの行う政治が、逆にさまざまな問題やトラブルを生み出す「諸悪の根源」となっているのである。

 

だったら、このアベ暴走政権には退陣してもらわなければいけない。自民党ゴロツキ政権には交代してもらわないといけない。しかし、皆様ご承知の通り、世論や国政選挙はそのようには動いていない。「好き好んで」か「しぶしぶながら」かはわからないが、多くの有権者・国民はこのアベ自公政権の後をトボトボとついて行き、口を開けば、あれはだめだ・これは反対と言うけれども、結果的に、アベ政権の「日本破壊政治」を、その中身をよく調べも考えもしないまま「丸呑み」してしまっている現状にある。しかし、このままいけば、日本はこのゴロツキ政治家どもにより、取り返しがつかないまでに、不可逆的に、徹底して破壊されてしまうだろう(その最たるものが再びの原発・核施設過酷事故だ)。まさに危機の時代の到来なのだ。

 

しかし、いったい何故、こうなのか。いろいろ理由があるとは思うが、私はその最たるものの1つに、アベ自公政権にとって代わる「政権野党」がこの日本に存在しないことにあるように思っている。端的に言えば、野党第1党の民進党が、ほんとうに全然だめだということである。この政党は、結党して、もうずいぶんと時間がたつというのに、そして政権交代も既に経験をしているというのに、今日のアベ自公政治で破壊されつつある日本の現状を抜本転換できる能力も気力も覚悟もない、ただの烏合の衆=選挙互助会のようなものに成り下がっている。仮に民進党が一時的に再び政権をとったとしても、またぞろ公約に反してロクでもないことを自民党を上回る規模でやりはじめ、圧倒的多数の有権者・国民からは怒りと軽蔑を受けることになるに違いない。

 

もし、私たち一般の有権者・国民が、今日の日本の転落続きを何とかして転換したいと思うのなら、おのずとこの筆頭野党の民進党に注目をし、それを何とかしなければならないと思うのは自然である。そういうわけで、見たくもない、やりたくもない、「民進党対策」を、私もまた考えねばならなくなってしまったというわけである。

 

既にみなさまご承知の通り、現在、民進党では代表選挙が行われ、その候補者3名が全国各地で討論集会を開催している。以下、それについて、昨今のマスコミ報道を見ていただきながら簡単にコメントするが、端的に申し上げて、この代表選挙=つまりは3人の候補者(蓮舫、前原誠司、玉木雄一郎)は実にひどくてつまらなくて、政治的には悲しくなるくらいにみすぼらしい。従ってまた、この代表選挙は、まるで子供のお遊びのような、お粗末で迫力のない政治イベントになってしまっている。その内向きで意気地のない3候補者の言動を聴いていて、こりゃ、ますますダメじゃわいと、(他の多くの方々と共に)強く感じた次第である。私だけがそうなのかなと、最初は若干心配したものの、いろいろと情報を得てみると、日本の有権者・国民や反アベ政治の立場にある方々の大半も、どうもそのように感じておられるようである。

 

結論から先に申し上げれば、今の代表選に見られるような体たらくを今後も続ければ、いずれこの党は解党の憂き目にあうことになるだろうということである。いったい自民党の政治とどこが違うのか、かようなことを言うのなら、民進党の大半の議員は自民党に入党すればいい、いわゆる反主流と言われている前原誠司、野田佳彦、長島昭久、細野豪志らは、民進党を去って自民党に入党しなおせばいいのである。有権者・国民は、民進党に対して自民党と同じような政治やそのミニ修正版を求めてはいない。民進党に求められているのは、自民党とは違うオルタナティブな、有権者・国民を大切にする政治、生活や環境や安全や人権や平和を守る政治、新しい未来を切り開いていく政治であって、その方向性は自民党の政治とは正反対の方向である。ましてアベ自公政権の政治のミニ修正版など、だれも民進党に期待などしていないのである。何故、それがわからないのか。

 

民進党は、たとえば2009年マニフェストにより当時の民主党が総選挙で大勝利し、政権交代を実現させたあの時のことを思い出せばいい。あの時は選挙の前から、政治が動くぞという気配があり、当時の麻生太郎自公政権に対して有権者・国民が厳しい視線を投げかけていた。「コンクリートから人へ」に代表される当時のマニフェストは非常によくできていたし、政権交代に熱心な民進党に、一度政権を任せてみるから我々有権者・国民のためにやってみてくれ、という日本全国からの地鳴りのような期待の声があったことを思い出せばいい。そしてその有権者・国民の声を聞き捨てて、公約のマニフェストをそっちのけにした政治を行ったことが、今日の民主党・民進党の低迷につながっているということを肝に銘じればいいのである。

 

民進党のHPの表題は「国民とともに進む」である。文字通りそうあってほしいものだ。それは言い換えれば、アベ自公政権による「日本破壊政治」をやめさせ、有権者・国民本位のオルタナティブな政治を行うこと、具体的な中身のある革新的な政策や施策を強力に展開しつつ、まだ多数とは言えない野党勢力の結集を図りつつ、徐々に徐々に新しい政治を実践して、有権者・国民の支持や支援を獲得していく、という政治路線以外にはありえないということだ。下馬評では今回の代表選では、ほぼ間違いなく蓮舫が勝利するという。蓮舫には、ぜひそうしていただきたいものである。もし再びこの方向に反して、アベ自公政治の補完物の役割を演じるのなら、民進党には「この次」はないと思った方がいい。その意味で、民進党にとってはこれが、この代表選挙が、本当の意味でラストチャンスである。

 

●民進党 国民とともに進む

 https://www.minshin.or.jp/

 

●(民進党 国民とともに進まず)民進代表選:野党共闘「継続」「リセット」「一線画す」 - 毎日新聞

 http://mainichi.jp/articles/20160903/k00/00m/010/128000c

 

(本日(9/13)の読売新聞では、下記にご紹介申し上げるように「民進代表選 民共共闘 3氏慎重 蓮舫氏「維持」から軌道修正」なのだそうである。3人が3人ともそろって「野党は共闘」に背を向けるということは、近未来の天下分け目の衆議院総選挙で民進党を含む野党勢力が決定的な敗北を被るということを意味している、それが分からない人間達が民進党の代表選に立候補しているということなのか。嘆かわしい限りである:田中一郎)

 

 <別添PDFファイル>

(1)(民進党代表選挙)3氏の差は何?(斎藤美奈子 東京 2016.9.8

(2)民進党党首選 報道(朝日 2016.9.13 他)

(3)一筋縄でいかぬ臨時国会、TPP 閣僚追求必至(小林吉弥 日本農業 2016.9.11

(4)対談:「センター」への道は切り拓けるか(前原・井出『世界 2016.9』)

(5)討論会で玉木氏が涙、蓮舫氏「男が泣くな」(東京 2016.9.8

(6)特集ワイド:民進党にもの申す、このままでは万年野党の道か(毎日 2016.9.7 夕刊)

(7)迷走 民進代表戦、街頭アンケート 信頼回復遠く(東京 2016.9.9

(8)クローズアップ2016:来月 衆院ダブル補選、与野党とも懸案抱え(毎日 2016.9.11

 

(まず参議院選挙と都知事選挙の結果について) 

 参議院選挙と都知事選挙のボロ負けの最大の原因は民進党である。岡田克也・枝野幸男の「野党は共闘」に対する煮え切らない態度が参議院選挙の準備を遅らせ、アベ自公政治の出鱈目=つまりは有権者・国民に野党支持を訴えかける「材料」は山のようにあったにもかかわらず、民進党(民主党)はこの間、終始内向きのまま、だらけた党組織を引き締めることはできなかった。何を争点にして参議院選挙戦を闘えばいいのかさえ、民進党の政治家たちはわからなかったのではないか。つまりはアベ自公政治への危機感の欠如である。1人区は「形だけの選挙協力=野党は共闘」が共産党の一方的な「出血サービス」で整ったものの、有権者・国民に対するPR力は弱く、何を訴えているのかさえはっきりしないボンクラ候補者も少なくなかった。2人以上の選挙区では選挙協力は全くの手つかず、共倒れ選挙区もかなりあった。「参議院選挙は政権選択の選挙ではない」などと言い訳をしていること自体が、私はこの選挙で負けてもいいです、と言っているようなものだということが当事者にはわからなかったようである。

 

 東京都知事選挙は、いわば上記の参議院選挙の体たらくがそのまま延長したような格好で、そもそも東京都政について、民進党(民主党)は日ごろからまともに考えていない、政権担当を念頭に置いていないことが赤裸々となった。やったことは、参議院選挙が終わるまで東京都知事選挙の候補者を決めない、そもそも東京都政改革の基礎的構想がなく、従ってまた、民進党とともに立候補してくれるような著名人もおらず、さりとて自ら立候補をする民進党政治家も乏しく、結果として、まるで「AKB総選挙」さながらに、あっちうろうろ・こっちうろうろした挙句に鳥越俊太郎氏に泣きついたのが実態だ。この辺の事情は、もう一人の都知事選挙の当事者であった古賀茂明氏の下記サイトに詳しい。

 

 東京都知事選挙は、そうした参議院選挙時における民進党

●古賀茂明が今だから明かす都知事選の内幕と民進党の情けなさ - 政治・経済 - ニュース|週プレNEWS[週刊プレイボーイのニュースサイト]

 http://wpb.shueisha.co.jp/2016/08/29/70993/

 

 しかし、民進党は、この間の各種選挙での引き続きの敗北をほとんど反省もしていなければ改めようともしていないようである。このままいけば、おそらくはまた同じようなことが繰り返され、来年1月早々にあるのではないかと言われる衆議院選挙に於いても、再びボロ負けの憂き目を見ることになるに違いない。愚かなことに、昨今では代表選挙に立候補した3人が3人とも「野党は共闘」をリセット=見直しを言い始めているという。多くの有権者・国民の野党第1党・民進党に対する要望は、骨太のオルタナティブな政権構想を掲げて、「野党は共闘」でアベ自民党から政権を奪い取り、その暴走にストップをかけてくれというものだが、そんなことは歯牙にもかけていないかのごとき言動ぶりである。

 

 そもそも、今日の日本政治低迷の最大の原因は、1990年代に現民進党や生活や維新、あるいはかつての日本新党などの政治家たちが中心となって進めた似非政治改革(その具体的な中身は小選挙区制度と政党制度・政党交付金制度)にある。今日の与野党ともに体たらくの政治を変えるためには、この「1993年体制」ともいうべき似非政治改革を打破しなければいけない。しかし、今の民進党に、こうした政治「新」改革の意識はない。つまり民進党は自民党の事実上の補完政党として、これからもやっていく決意を内々に固めている可能性が高いと言えるのだ。

 

 ところで、上記のコメントをサイトに掲載した古賀茂明氏は、少し前に中野区で行われた講演会で、有権者・国民は2020年代の早い時期に、いよいよ民進党がダメだということに気が付くだろう、と話していた。しかしながら、それからでは遅いのだ。今の民進党はこのまま行けば解党・崩壊への道である。いよいよとなれば、対決型の野党が台頭してくるのでは困るので、自民党が民進党に救済策を出してくるかもしれない。民進党の今日は、そんな程度の野党第1党なのである。まさに御用組合ならぬ御用野党だ。

 

●民進党代表選候補者の推薦人一覧と情勢予想

 http://hajimetesenkyo.com/category6/entry87.html

 

(この代表選候補者への推薦人の構成、どうも違和感がある。それぞれ各政治家は、政治的な信念や政策的な方向性に忠実に従って、各々の候補者の推薦人に名を連ねているのだろうか。私には「内向きイベント」である代表選挙を盛り上げるため、作為的に推薦人を散らばらせているような感じがする。もしそうだとしたら、まさに茶番の代表選ではないか?:田中一郎)

 

1.(民進党代表選挙)3氏の差は何?(斎藤美奈子 東京 2016.9.8

 http://sasakitosi.exblog.jp/23474162/

 

2.民進党党首選 報道(朝日 2016.9.13 他)

 今日(9/13:火曜)の全国紙各紙の民進党代表戦報道を抜いてみたものです。「野党は共闘」を何とか壊そうと報道し続けている読売新聞を除き、各紙とも似たり寄ったりの報道です。4紙の中では日経記事がいちばん「マシ」かな? 3候補者の動きをだいたい正確にコンパクトに伝えている様子。しかし、3候補者とも、同紙で一覧表にされた舌戦内容を覗き込むと、経済・財政、憲法、安保法制、沖縄、どれをみても、なんだコレ! のようなものばかり。引っ込めー、と叫びたくなります。

 

(1)朝日新聞:政権時代の総括、重い課題 結束を重視/おわび前面 民進代表選

 http://www.asahi.com/articles/DA3S12555526.html

(2)毎日新聞:<民進代表選>幹事長人事が焦点に 3氏、情勢にらみ構想

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160913-00000016-mai-pol.view-000

(3)日経新聞:民進代表戦で舌戦 自民との違い競う

 http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS12H66_S6A910C1PP8000/

(4)読売新聞:民進代表選 民共共闘 3氏慎重 蓮舫氏「維持」から軌道修正

 

3.一筋縄でいかぬ臨時国会、TPP 閣僚追求必至(小林吉弥 日本農業 2016.9.11

 

(一部抜粋)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(中略)これまでの選挙戦を見ていると、三つどもえ戦ながら争点あやふや、国民の目をハッとさせる政策展開などは皆無、3者からは政権受代への気迫、気概は全く伝わってこない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

4.対談:「センター」への道は切り拓けるか(前原・井出『世界 2016.9』)

 https://www.iwanami.co.jp/sekai/2016/09/093.html

 

(田中一郎コメント)

 この岩波月刊誌『世界』掲載の論文が「ニュー前原」などと称されて注目されたそうだが、読んでみたら実にくだらない対談だった。インタビューに答えている前原誠司もいい加減だが、聞いている井出英策とかいう経済学者の方もピンボケで、かつ間抜けなくらいにお人好しである。前原誠司の過去=前科を忘れたか。八ツ場ダムやTPP協定、あるいは安保法制や特定秘密保護法のことでも突っ込んで聞いてみればいい。すぐに馬脚を現すだろう。

 

5.討論会で玉木氏が涙、蓮舫氏「男が泣くな」(東京 2016.9.8

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201609/CK2016090802000122.html?ref=rank

 

(田中一郎コメント)

「子泣きじじい」海江田万里に続いて、第2弾「子泣きじじい」の登場だ。みっともないったりゃありゃしない。この玉木雄一郎とかいう候補者の言動には全くと言っていいほど魅力がない。売名行為で立候補したとしか思えないね。

 

6.特集ワイド:民進党にもの申す、このままでは万年野党の道か(毎日 2016.9.7 夕刊)

 http://mainichi.jp/articles/20160907/dde/012/010/004000c

 

7.迷走 民進代表戦、街頭アンケート 信頼回復遠く(東京 2016.9.9

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2016090902000144.html

 

8.クローズアップ2016:来月 衆院ダブル補選、与野党とも懸案抱え(毎日 2016.9.11

 http://mainichi.jp/senkyo/articles/20160911/ddm/003/010/053000c

 

(田中一郎コメント)

 東京、福岡とも、自民党分裂選挙の可能性大。にもかかわらず、ここでも民進党は野党戦力の結集をはかれず、はかろうともせず、このままいくとおそらく東京都知事選挙と同じような結果となるだろう。阿呆丸出しだ。

 

(参考)毎日新聞 クローズアップ2016

http://mainichi.jp/ch160186426i/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%96

 

 <最後に私から>

 民進党は、少なくとも下記の4つを内容とする政策をしっかりと掲げ(打ち出すときは内容的に同じものを別のポジティブな表現に言い換えることが必要だ。たとえば「脱原発」⇒ 脱原発と分散型ネットワーク社会を実現する新エネルギー政策の展開)、アベ自公政権とは違うオルタナティブな政権実現を「野党は共闘」で目指さなければ明日はないのである。民進党の政治力は「野党は共闘」を成功裡に推し進めていく中で成長していく。もちろん有権者・市民の力も借りなければいけないだろう。前原誠司が言うように「基本政策や理念で一致していなければ共闘や連合政権はあり得ない」というのでは、政治力も何もあったものではない。そもそも「基本理念や政策」が違うからこそ別々の政党なのであって、同じだったら同じ政党ではないか。多様な考え方や利害をどうまとめて一つの政治的行動に仕上げていくか、政権の受け皿となる野党第1党とは、それが常に問われ続けているのである。

 

(1)脱原発・核燃料サイクル事業廃止

(2)戦争法制・特定秘密保護法・治安法廃止と立憲主義・日本国憲法主義・沖縄基地問題解決

(3)市場原理主義との決別(TPP批准破棄、労働法制抜本改革、貧困対策、社会保障・福祉充実、税制の抜本改革他)

(4)利権・土建政治の排除と「コンクリートから人へ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(他に次のようなことも課題)

(5)新しい民主主義の確立(公職選挙法改正、オンブズマン制度、常設住民投票他)

(6)第2次司法改革(司法民主化)

 

それから、追加して申し上げておきたいことは「選挙で燃え尽き症候群」に陥らないことだ。「野党が共闘」して仮に政権交代を実現したとしても、その新政権でしっかりとした改革政治が実現できなければ、それは政権交代がなかった時よりも悲惨なことになる。2009年の政権交代後の民主党政権の大失敗が、その後のアベ政治の長期化を招いているというのも、ある面では事実、こうした失敗した改革後の歴史的な「反動」の具体例は、フランス革命やロシア革命をみなくても、過去には山のようにあるのである。従って、(政権内に入るかどうかはともかく)「野党は共闘」は、その政治的な具体的課題の実現を確実にするためにも、中長期的に、政権交代後もずっと続いていくというイメージで、事に当たるべきである。そのためには、「野党は共闘」に参加する各党や市民団体などとの利害の調整はもちろん、参加する政党・団体を、まずもって「野党は共闘」の「総大将」である民進党が常に丁重に対応し仲間として大切にしていく、そういう行動様式を早く身に着けるべきだろう。その点においても内向き加減のひどい今の民進党の「政治的未熟」が目立ってしょうがない。早く成熟せよ。

 

 <今の民進党にささげるテーマソング>

●敏いとうとハッピー&ブルー(よせばいいのに).flv

 https://www.youtube.com/watch?v=cU9k5fz8_N0

草々

 

2016年9月10日 (土)

「アベノミクス」の断末魔(1):マイナス金利政策で乱舞する金融市場シン・ゴジラの日本銀行=マネタリズム(金融政策一本槍)という市場原理主義が行き着いた先は「市場原理」の踏みつぶしだった

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

ご承知の通り、20162月に日本銀行(以下、日銀)が超金融緩和・量的金融緩和から更に歩を進めてマイナス金利政策に突入して以降、日本の銀行間市場や金融市場では「異常事態」が続いています。お金を貸したら金利を支払わなければいけない、逆に、お金を借りたら金利をもらえる、そんな状態がマイナス金利です。多くの金融関係者をうんざりさせ、政策効果もほとんどないことがほぼ明らかであるにもかかわらず、強引にマイナス金利の世界に踏み込み、ひとり「金融市場のシン・ゴジラ」とでもいうべき巨大政府組織の日銀が暴れまわっているのです。

 

日銀の金融政策とは一蓮托生の「宿命」にある銀行は、本当はマイナス金利の国債や日銀預け金などは持ちたくないのですが、前者については、購入時よりもより高い値段で(よりマイナス度合いの大きい金利で)一定期間後に日銀に買い取ってもらえるという暗黙の了解のもとに、また後者については、マイナス金利が付けられるのは日銀預け金のごく一部であるという「仕組み」に甘んじて日銀との「お付き合い」を続けています。

 

この日銀の無理無理のマイナス金利政策が功を奏して、我が国の景気や経済を回復させているのなら、まだ我慢ができるというものですが、ここにきて、とてもそんなことではなさそうで、逆に、マイナス金利政策の弊害とでもいうものが目立ち始めてきました。

 

(1)金融機関が運用手段を失って収益を悪化させ、本来なら貸付を増やして景気の拡大に寄与しなければいけないものが、逆に、リスクテイクの体力が減じて貸付スタンスが厳しくなる(世にいう「貸し渋り・貸しはがし」)方向に向かいかねないこと、

 

(2)あるいは、マイナス金利の国債などは基本的に誰も買わないので、結局、国債による資金調達が困難となり、それを日銀が大量購入することで「代替」をしなければいけない羽目に陥ってきた、その結果、中央銀行である日銀の保有資産が必要以上の異常なまでに膨らみ続け、今後、金融市場を揺るがす大きな「マイナス事件」が起きた場合、日銀自体の信用が一気に崩壊してしまう、将来的な金融システムリスクまでを抱えるようになってしまっている、などです。(下記にご紹介する野口悠紀雄氏によると、国際通貨基金(IMF)までもが、日本の大規模金融緩和に対して、長期化すれば金融システムリスクが増大する、と警告したそうです。よほどのことなのでしょう)

 

(3)また、マイナス金利の金融市場と、シン・ゴジラ日銀の市場介入が前提の金融市場では、いわゆる「市場原理」(「市場メカニズム」と表現する方が適切でしょう)が正常には働かず、いわゆる「政策シャドウ相場」「政治価格・政治金利」がまかり通るようになって、いわゆる市場機能を喪失してしまいます。その状態では、いわゆる政府の資金調達にかかるモラルハザードという問題も浮上してくるでしょう。

 

そもそも、バブル崩壊以降の約20年間の間で展開されてきた、この日銀という中央銀行の超低金利政策 ⇒ 量的金融緩和政策 ⇒ マイナス金利政策という一連の政策の流れは、マネタリズムという市場原理主義一宗派(アホダラ教)の「金融政策一本槍」路線と、インフレターゲット論という、これまた「合理的期待形成仮説」と呼ばれる、現実離れした現代経済学のいびつな一学派の考え方が日本の学界・経済界・官僚界・マスコミに「はやり病」のごとく蔓延し、愚かな屁理屈を本気にして実際の金融政策で実践し始めたところにその源があるのです。そして、市場原理主義「アホダラ教」の「アホダラ教」たる所以でもある「失敗を直視しない」「誤りを絶対に認めない」という非常識な独善性が、「うまくいかないのは、まだまだこの政策(市場原理主義的金融政策)が十分ではないからだ、徹底されていないからだ」などと「反省」ならぬ「勘違い」を繰り返させ、支配権力を振り回して多くの「烏合の衆」を付き従えながら、今日も未だにこの愚かな金融政策(今日では、超低金利政策、量的金融緩和政策、マイナス金利政策の同時多発)が続けられる事態を招いています。

 

(関連)日銀のマイナス金利について いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-3161.html

 

マネタリズムの過ちは、政府による財政政策やその他の諸政策は中長期的に効果がなく、ただ単にマネーサプライだけをコントロールしていれば資本主義経済はうまく回っていく、政府は実体経済にちょっかいを出すな、市場の自由な動きを放置せよ、とした点にあります。また、マネーサプライが政策当局によって自由自在にコントロールできると思い込んでいるところにも誤りがあります。かつて新古典派の近代経済学を猛烈に批判して現れ、1929年アメリカ大恐慌後の不況を克服する理論的根拠を提示したケインズは、不況期における金融緩和政策の無効性を「流動性の罠」と表現し(この表現をしたのはケインズの弟子だそうですが、考え方を示したのはケインズです)、金融政策ではなくて財政政策の積極活用によるスペンディング・ポリシイを提唱しました。それをアメリカで具体化したのが、いわゆる「ニューディール政策」です。この経済政策論は今でも普遍的に有効で、どの国でも、事実上のケインズ政策がとられています。にもかかわらず、日本では、経済学界のおかしな連中・異端派に過ぎなかったマネタリズムを、わざわざ持ち出してきて、金融政策をバズーガ砲のように使って景気をよくするという、出来ないとはじめから分かっていることを、「まだまだ足りない」「もっともっと」と20年間以上にもわたってやってきた、それが今日の日本であり日銀であるということです。まさにアホノミクスでありアホダラ教です。

 

(参考)流動性の罠 - Wikipedia

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%81%E5%8B%95%E6%80%A7%E3%81%AE%E7%BD%A0

 

また、インフレターゲット論に至っては、まさに「お笑い劇場」のようなモノで、中央銀行である日銀が、今後一定期間後に「インフレ率を○○%にするぞ」と言って金融緩和を断固として続ければ、多くの市場参加者や消費者も同様のインフレ期待を持つようになり、その期待に合わせた経済活動をするので、おのずと経済や景気も良くなるというものです。言ってみれば、少年漫画によく出てくる、いわゆる「根性モノ」のマンガの主人公のように、歯をむき出しにして「緩和だ~」とか「インフレを絶対にやったるで~」と叫び続ければ、そうなるのだそうです。今の黒田日銀総裁がしているように、ということでしょう。もはや理論とは言えない、トンチンカン社会心理学の屁理屈・蒙昧論のような考え方が、今日の金融界・金融学会・金融当局に蔓延しているのです。経済のみならず、世の中のことを何にも知らないボンクラのゴロツキ政治家どもが、このヘンチクリン理屈に飛びつき、「3本の矢」とかなんとか、装飾語を使って、このおかしなインチキ理論と政策を強引に続けているということです。結果はみなさまが見ての通りです。もちろんマスごみがこれに三味線を鳴らしています。

 

経済政策の転換の方向は、かつての「ニューディール政策」を現代版に焼き直すことです。その際には、今と当時の経済構造や社会構造が違いますから、どのような財政出動をし、どのような経済的・社会的規制や制度を創るのか、慎重に検討しなければなりません。しかし、この経済政策の最も大事なことを、この国は、バブル崩壊以降、ずーっとさぼり続け、放置したままにしています。そして、市場原理主義という、1%が99%を支配し続けるためのご都合主義を、まるでアホダラ教信者のごとく「念仏」し続け、「アーメン・ソーメン・冷ソーメン」のお祈りを繰り返しているということです。日本経済も、そして私たちの生活や仕事も、よくなるわけがありません。まさに、支配し続ける1%の人間達が、陰でほくそ笑み、高笑いを続けているのです。「そうよ、お前たちは、しっかり自己責任をもって節度ある行動をし、節約・勤勉に勤め、愛国精神を発揮しろ」と。おそらく酒でも飲みなながら、TVの前に寝そべって、アベ自民党政権が国会の大半の議席を選挙で奪っていくのをニヤニヤとしながら見ていたことでしょう。「だって、あの連中(自民党に投票をする多くの有権者達)はバカだから、大丈夫なんだ、何したって」と。

 

話を金融政策に戻します。今月9月には、日銀は政策会合において、これまでの金融政策の総括的レビューをするそうです。それに関する観測記事やさまざまな評論・コメント記事がマスコミに出始めました。今日は、その一部をご紹介し、この20年近くも続く「無効の金融政策」の正体を少しだけ浮き彫りにしてみたいと思います。以下、別添PDFファイルや各ネット・サイトなどをご覧になってみて下さい。

 

それからもう一つ大事なことを言っておかないといけないのは、仮に、現在のミョウチクリンで弊害ばかりが目立っている金融政策の愚かさ、無効さが認識されたとしても、それを一気にアンワインド=転換することは非常に難しいということです。今日の金融市場や資本市場は、巨額のマネーが飛び交う、恐ろしいまでに投機的な市場になっているため、政策当局が大きく動いたり、配慮に欠けた発言をしたりすると、市場が思いもよらぬ方向に大きく動きかねないということです。いわゆる「仕掛け相場」や「オーバーシューティング」も含めてです。ですので、この長期間続いた愚かな金融政策の終わり方についても慎重な対応が必要ということになります。いわゆる「超金融緩和の出口政策」の問題です。世の中のマスごみたちや、似非評論家たちは、金融政策そのものを論じるよりも、この「政策転換の段取り論」のようなモノの方が大好きで、放っておくと、どちらかというと重要度の低い、一過性の諸問題や段取り論について、山のような記事を書いたり論文を書いたりしますから、それにも注意をしないといけません。市場原理主義アホダラ教の経典は、その周りにたくさんの、第二次アホダラ教説明書を氾濫させるのです。注意いたしましょう。どうでもいいような議論に振り回されてはなりません。

 

 <別添PDFファイル>

(1)マイナス金利の撤廃が日本銀行の最重要課題(野口悠紀雄『週刊ダイヤモンド 2016.9.3』)

(2)日銀総裁 追加緩和「まだ可能」、さて副総裁は?(日経 2016.9.5 夕刊)

(3)日銀に元審議委員「もの申す」(東京 2016.9.8

(4)アベノミクス 息詰まる、地域経済 国民生活を破壊(鳥畑与一 農業協同組合新聞 2016.3.20

「abenomikusu_noukyousinbun.pdf」をダウンロード

 <関連サイト>

(1)アベノミクス再起動 28兆円対策の実効性は(日本経済新聞)

 政府が2日に閣議決定した事業規模28兆円超の経済対策は働き方改革や産業構造改革などの新たな視点を盛り込んだ。ただ対策の目玉となるこれらの項目でも経済界がかねて求めてきた脱時間給制度や解雇の金銭解決といった課題には踏み込んでいない。従来型の公共事業も目立つ。再起動したアベノミクスの今後の課題を検証した。

 http://mx4.nikkei.com/?4_--_52506_--_1256432_--_1

 

(2)財務相、40年債増発検討 黒田総裁と会談(日本経済新聞)

 http://mx4.nikkei.com/?4_--_52506_--_1256432_--_2

 

(3)マイナス金利の深掘り「十分ありうる」 日銀副総裁(日本経済新聞)

 http://www.nikkei.com/article/DGXLASGF08H0B_Y6A900C1000000/?n_cid=NMAIL002

 

(4)経済初学者が3分でわかる日銀のマイナス金利とその影響について - さようなら、憂鬱な木曜日

 http://www.goodbyebluethursday.com/entry/negative-interest

 

(ありふれた、つまらない、マイナス金利政策の説明ですが、一応ご紹介しておきます:田中一郎)

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1.マイナス金利の撤廃が日本銀行の最重要課題(野口悠紀雄『週刊ダイヤモンド 2016.9.3』)

 http://dw.diamond.ne.jp/articles/-/17821

 

(関連)日銀が9月に金融政策見直し、マイナス金利拡大は困難に|野口悠紀雄 新しい経済秩序を求めて|ダイヤモンド・オンライン

 http://diamond.jp/articles/-/99157

 

(参考)野口悠紀雄 - Wikipedia

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8E%E5%8F%A3%E6%82%A0%E7%B4%80%E9%9B%84

 

(田中一郎コメント)

 この野口悠紀雄さんという方も、ほんとうは市場原理主義の財政学者(元大蔵省)なんですか、少し変わった方で、おそらくは「あまのじゃく」な人のようです。他のガラクタ経済学者たちとは違い、私がこの人をある程度評価できると思う点は、この人が諸問題を自分の頭できちんと考えていて、かつ、時流に流されない様子がうかがえることです。おそらく、世の中の「仲良しクラブ連合」の経済学者どもを見ると、ムカムカするタイプなのでしょう。しかし、その立論には市場原理主義の限界がありますので、ボケたようなこともしょっちゅう言っておられるようです。

 

 それはともかく、このご紹介する論文は、私は日銀の今のマイナス金利政策批判としては、コンパクトによく書けていると思います。是非ご一読ください。国債発行難による国の資金調達がスムーズにいかなくなる点、それを日銀が事実上引き受けることによる代替行為の弊害とモラルハザード、日銀資産の膨張による将来へ向けての不安定要因の増大、この金融政策が銀行の貸出増大には結びつかない可能性、イールドカーブの変化から見てとれる「マイナス金利”深堀り”の困難性」を見抜く金融市場の様子、国債購入を増やすことも減らすこともしにくい行き詰まり状況、などなど、マイナス金利政策の八方ふさがりの状態を具体的に説明し、結論として表題にあるごとく「マイナス金利の撤廃が日本銀行の最重要課題」を論じています。その通りでしょう。

 

2.日銀総裁 追加緩和「まだ可能」、さて副総裁は?(日経 2016.9.5 夕刊)

 http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS23H1U_T20C16A7MM8000/

 

(関連)日銀緩和、副作用に配慮、中曽副総裁講演、枠組み修正に含み(日経 2016.9.9

 http://www.nikkei.com/article/DGKKZO07050680Z00C16A9EA1000/

 http://www.nikkei.com/article/DGXLASGF08H10_Y6A900C1EA1000/

 

(田中一郎コメント)

 黒田東彦日銀総裁の方はあいかわらずでコメントの必要もないでしょう。まだまだ、どんどん、もっともっと、と言っているだけです。奇をてらい、世間の意表を突くことに快感を覚えているのかもしれません。誰かこいつを檻にでも入れておけばいいのではないかと思います。向いている方向は、日本経済でも、日本国民でも、日本金融でもなく、首相官邸です。史上最悪の日銀総裁ですね。日銀総裁は、やはり「クロ」より「シロ」(白川方明(まさあき))の方がいいでしょう。

 

 注目すべきは副総裁の講演の方です。ニュアンスとしては、腰が引けてはいますが、現在のマイナス金利政策には弊害が大きく伴っていて、見直しをしないといかんかもしれない、という感じがうかがえます。しかし、その発言も次のような不十分さがあり、これじゃだめだなー(副総裁もサラリーマンだから限界があんだな)という印象を強くします。

 

(1)「大規模金融緩和は金融機関の収益を圧迫する」というが、圧迫しているのは「金融機関の収益」だけではない。年金運用や庶民の小口預金をはじめ、あちこちで様々な弊害が出始めている。日銀のお仲間の金融機関だけのことしか念頭にないのか。

 

(2)物価目標2%が約束期間を過ぎても未達ですよ、という質問に対してきちんと答えていない。そもそも不況期に物価目標(というよりも「インフレ率」)などを目標にしていることがダメなのであって、経済政策の目標をしっかりと考え直せ。また、首相官邸や財務省など、財政政策当局にもきちんとモノ申せ。

 

(3)追加緩和策として市場で浮上している外債購入(=円安政策)に対して毅然と説明しない(日銀はそんなことはしない ⇒ 財務省が実施する通貨オペで得た外資は、言われなくても外債購入に充てられている、問題はその金額残高が巨額で、かつその大半がドル債=米国国債であることだ)。

 

(4)国債の大量購入の弊害が出ているというのがこの人の持論なのに、それもきちんと説明しない。

 

まあ、マイナス金利政策に対しては各銀行も困っているでしょうから、みんなで一致協力して、日銀のマイナス金利のカネを全部現金に換えて、自行の巨大金庫の中で保管しておいたらどうでしょう? 日銀への預け金を引き出して、どんどん日本銀行券を印刷させ、それをどんどん自分の銀行店舗の金庫に保管するということです。そしたら、あの頭の中までバズーガの黒田総裁も、自分たちがしているマイナス金利政策の愚かさに気が付くのではないでしょうか?

 

3.日銀に元審議委員「もの申す」(東京 2016.9.8

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2016090802000153.html

 

(この元日銀審議委員の女のコメントはつまらんね。マイナス金利よりも国債大量購入の方が弊害が大きいから、マイナス金利幅を拡大させつつ国債の購入量を減らしていけ、などと言うておるようです。いわゆる「出口政策論」に逡巡しずぎて、ことの本質を見失っているかの観があります。目くそか鼻くそかの選択論のようなものです。こんなのが日銀の審議委員だから金融政策を間違うのです:田中一郎)

草々

 

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 <追>(9.15)第11回 ちょぼゼミ 「市場原理主義とデリバティブ取引(2)(先物、スワップ、オプション)」のご案内

  http://www.labornetjp.org/EventItem/1471176628186staff01

 

(別添PDFファイルをご覧ください:上記の日銀金融政策やマネタリズムの話など、市場原理主義の何たるかをご説明申し上げます。ご興味とお時間がおありでしたら、是非、いらしてください。9月15日、午後7時から、水道橋のたんぽぽ舎です。:田中一郎)

 

 

(報告)(1)東電株主代表訴訟 第27回口頭弁論&報告会 (2)「玄海原発をみんなで止める会」から (3)(9.14)第24回「県民健康調査」検討委員会 開催のお知らせ (4)その他の若干のこと

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)

 

4つありますので、順次、ご報告いたします。

 

1,東電株主代表訴訟 第27回口頭弁論 & 報告会

 http://tepcodaihyososho.blog.fc2.com/blog-entry-238.html

 

(イベント情報)東電株主代表訴訟 9月8日第27回口頭弁論期日

 http://tepcodaihyososho.blog.fc2.com/blog-entry-237.html

 

(当日録画)20160908 UPLAN 東電株主代表訴訟第27回口頭弁論期日 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=nQ_pI0y7mi8

 

(別添PDFファイル)事実経過表(前半)(東電株主代表訴訟 2016.7.7

「jijitukeika_toudenkabu_zenhan.pdf」をダウンロード

(別添PDFファイル)事実経過表(後半)(東電株主代表訴訟 2016.7.7

「jijitukeika_toudenkabu_kouhan.pdf」をダウンロード

(関連)東電株主代表訴訟 HP

 http://tepcodaihyososho.blog.fc2.com/

 

(田中一郎コメント)

 当日は、弁護士から法廷報告があった後、映画『太陽の蓋』が上映され(約2時間半)、その後、同映画の製作者=橘民義氏と河合弘之映画監督(兼弁護士)との対談が行われました。上記の「当日録画」をご覧ください。映画『太陽の蓋』の部分はカットされています。(この映画は、3.11当時の福島第1原発事故現場と、それに対応して混乱する首相官邸の様子を、政治家などを実名にしての演出で、但し限りなく事実に近いフィクションとして構成され製作されたものです。一見に値します)。なお、この映画と菅直人(当時首相)についての私の評価や感想は別送メールでお伝えしたいと思っております。

 

(関連)太陽の蓋

 http://taiyounofuta.com/

 

(関連)予告編|太陽の蓋

 http://taiyounofuta.com/trailer.html

 

(関連)橘 民義 公式サイト

 http://www.t-tachibana.com/

 

(参考)【 【映画「太陽の蓋」について率直な感想】 】寺田学のオフィシャルウェブサイト マナブドットジェーピー [ Manabu.jp ]

 http://www.manabu.jp/blog-entry/2016/05/24/442/

 

(寺田学に聞きたいのは、上記サイトに書いているようなことは、映画を製作する途中で、いろいろと製作者側から聞かれなかったのかという点だ。私の感想と評価は別途申し上げたいが、一見して私が一番申し上げたいことは、当時の個々の人間の役割や言動が実際にどうだったかということよりも、この映画で描き切れていないこと=つまり、事実として起きていた重要・重大なことが他にも山ほどある、ということだ。だから、5年半以上が経過して記憶が薄れ始めている時に、当時を思い出させてくれるにはいい映画だが、いざ、思い出しつつ見始めると、非常に物足りなさがあって、イライラさせられることも多い映画だと言えるのではないか。東京電力TV会議の録画(集約版)を約4時間近くも見てしまっている私としては、この映画の薄れていた記憶を呼び覚ます大きなパンチ力と、逆に、ちょっと実際とは違うのではないか、とか、もっと他にもいろいろ(ロクでもないことが)あったでしょう、という物足りなさを、ダブルで感じさせられてしまった次第である。それから、3号機爆発は核爆発の可能性があるので、映画の中で水素爆発だと言い切らないでほしかったということ、これは大事な点なので、あえて付記しておきたい。言い切るのなら、誰が見ても明らかな1号機と3号機の爆発の態様の違いを科学的合理的に説明する必要があるでしょう。むしろ、そんなことさえも説明できていないまま5年半が経過し、また、原発が再稼働されようとしていることに強い怒りを感じる:田中一郎)

 

2.「玄海原発をみんなで止める会」からいただきました

 

 <別添PDFファイル>

(1)「玄海原発プルサーマル裁判を支える会」からの活動サポート及び支援のお願い(20169月)

「genkai_onegai.pdf」をダウンロード

(2)玄海プルサーマル裁判ニュース NO.21(前半)(2016.9.1

「news_no.21 ZENHAN.pdf」をダウンロード

(3)玄海プルサーマル裁判ニュース NO.21(後半)(2016.9.1

「news_no.21 KOUHAN.pdf」をダウンロード

(4)(パンフ)玄海原発の事故のために家やふるさとを捨てて逃げられますか? 原発は放射能の問題です(2016.9

「panfugenpatujikohinan_suteraremasuka.pdf」をダウンロード

(関連)TOP - 玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会

 http://saga-genkai.jimdo.com/

 

(関連)「玄海原発をみんなで止める会」の検索結果 - Yahoo!検索

 http://u0u0.net/ygYE

 

3.(9.14)第24回「県民健康調査」検討委員会 開催のお知らせ

 http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/178875.pdf

 

(関連)(別添PDFファイル)がんおよび疑いが172人:異常な多発は放射線の影響を否定できない(まさのあつこ『週刊金曜日 2016.9.9』)

 http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/002104.php

 

(今週号の『週刊金曜日』が「福島県民健康調査」を含む甲状腺ガンの特集を組んでいます。必読です。下記に上記のまさのあつこさんの鋭いレポートの一部を抜粋しておきます。みなさまも、ぜひ、今週号の『週刊金曜日』をお求めになりご覧になってみて下さい:田中一郎)

 

(一部抜粋)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

津金氏はこの多発を「スクリーニング効果」としたが、「それだけでは多すぎ」であり、被曝による「過剰発生」か「過剰診断」のどちらかだとした。そして「がんの要因と発生との間には、ある程度の年数を要する」とし、「過剰発生」を否定した。津金氏はさらに、その時までに見つかった104例のがんは3035歳までに見つかるはずのがんで、40歳前に死亡するのは稀であると解釈した。

 

しかし、子どものがんを放置した場合に、「40歳前に死亡するのは稀であると推定できる根拠」を尋ねるため取材を申し込んだところ、津金氏は「私どもの推計は、わが国の甲状腺がんの催患や死亡に関する統計データを福島県の人口構成に当てはめたもの」だと回答した。患者を診て根拠を得たわけではない机上の計算だった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(患者を実際に診察もしないで、しかも実証的な根拠もないままに、好き勝手な空想で御用言論をツバを飛ばして熱弁している。こいつは医者・医学者の風上にも置けない野郎だ:田中一郎)

 

(一部抜粋)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今年66日の検討委では清水部会長が2巡目で発見された57例のうち、(1巡目で)「A1(問題なし)が28人、A2(結節5ミリ以下/のう胞20ミリ以下)が25人」であったことをうけて、前回の調査の「見逃し」ではなく、「新しく発見した」ものかどうかを質問した。福島県立医科大学の大津留晶教授は「その通りです」と回答。4~5年と言っていたものが、実は2~3年でがん化することを暗に認めた発言でもある。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(ここでも、口から出まかせを言っていたことが嘘八百であったことが、実証的に明らかになったということだ。にもかかわらず、「福島県民健康調査検討委員会」や福島県立医大の御用学者どもは、自分たちのこれまでの説明の誤りを訂正も修正もしない、謝罪もしない、そもそも認めないという「暴挙」を続けている。子どもたちや原発事故被害者の命と健康を何だと思っているのか:田中一郎)

 

(参考)子どもだけでなく大人にも増える甲状腺ガン=放射線被曝を甘く見れば近未来で大規模悲劇となる:放射能汚染地域のみなさま、一刻も早く逃げてください  いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-bfe6.html

 

(参考)(報告)津田敏秀岡山大学大学院教授講演会:「低線量被ばくの健康影響と福島県での甲状腺がん」  いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-1fc9.html

 

 <福島県庁 & 福島県立医大 HPより>

(1)「県民健康調査」検討委員会 - 福島県ホームページ

 http://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/kenkocyosa-kentoiinkai.html

 

(2)「県民健康調査」検討委員会「甲状腺検査評価部会」 - 福島県ホームページ

 http://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/kenkocyosa-kentoiinkai-b.html

 

(3)放射線医学県民健康管理センター | 福島県「県民健康調査」報告について

 http://fukushima-mimamori.jp/outline/report/

 

(4)福島県「県民健康調査」報告(平成28425日修正版:福島県立医科大学 放射線医学県民健康管理センター)

 http://fukushima-mimamori.jp/outline/report/media/report_h27.pdf

 

4.その他

(1)(別添PDFファイル)クローズアップ2016:福島原発事故5年半、汚染水対策 足踏み、溶ける凍土遮水壁(毎日 2016.9.7

 http://mainichi.jp/articles/20160907/ddm/003/040/044000c

 

(何でもいいけど、凍土遮水壁はだめだ・うまくいかない、という注告を無視して強引にやって・やらせて、失敗して破たんした責任を取ってください。数百億円のお金と、無駄になった時間や労力と、現場作業員の無用の被ばくを返していただきたい・償っていただきたい。そして、汚染水対策もロクすっぽできぬまま、原発・核施設再稼働なんてありえないでしょう。:田中一郎)

 

(2)廃炉ごみ管理非現実的、電力会社400年、政府10万年(東京 2016.9.7

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2016090702000117.html

 http://ameblo.jp/syuukitano/entry-12195770864.html

 

(こんなもの、誰が信用するのか。原発を規制する役回りの原子力規制委員会・規制庁が言うておるから、あきれるばかりだ:田中一郎)

 

(3)(毎日新聞) ■注目ニュース■ 廃炉費 新電力も負担(毎日 2016.9.8

 政府が原発の廃炉や東京電力福島第1原発事故の賠償を進めるため、大手電力会社だけでなく、新電力にも費用負担を求める方向で調整に入ったことが7日、わかった。電力自由化で大手電力から新電力に契約を切り替える消費者が増えた場合、原発の廃炉や原発事故の賠償にかかる巨額の費用を賄えなくなる可能性があるためだ。だが、本来は大手電力が負担すべきコストを国民全体に求めることになり、議論を呼ぶのは必至だ。

 

▽原発コスト:新電力も負担、政府調整 料金に上乗せ

 https://l.mainichi.jp/4M7Q9B

▽原発コスト負担:大手の救済色濃く 利用者の反発必至

 https://l.mainichi.jp/Z1Ai1c

 

(バカぬかせ!!:田中一郎)

 

(4)福島第一危険手当「未払い」、元作業員39人 きょう提訴(東京 2016.9.9

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201609/CK2016090902000135.html

 

(福島第1原発現場の労務管理について、何度注告されても、改善を求められても、馬耳東風の会社が、この東京電力である。現場作業員への報酬をピンハネしている会社は暴力団などの闇社会に関係していることもある。こんな状態で、何がテロ対策か。会社名を馬耳東風電力=東風電と名を改めよ:田中一郎)

 

(5)新潟県知事選へ巻き返し 脱原発派が擁立狙う“意外な名前” 日刊ゲンダイDIGITAL

 http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/189449

 

(一部抜粋)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

それにしても、市民団体が有力候補擁立に汗をかきまくっているのに、新潟の既成野党は何をやっているのか。民進党県連は森氏から推薦を要請されており、7日は選対委員会に本人を招き、政策面の聴取を行った。野党共闘を捨て、この期に及んで自民との“相乗り”を模索とは度し難い連中である。

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(また、民進党のアホウどもは、かようなことをしているのか!? 柏崎刈羽原発を動かそうと画策している自民党との相乗りなどをやらかすのであれば、こんな野党政党はいらない。:田中一郎)

 

(6)20160905 UPLAN 青木泰 埋めちゃう問題勉強会-学校保育園の放射能対策@横浜 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=533127mYP4M

 

(7)風呂に入れないような汚染水が 水道から出るような 場所で、どうやって 生きれるんだろうか? 「水道水が汚染されている状態ならば、お手上げです。政府は避難命令を即刻出すべきです。」琉球大学教授 矢ヶ崎克馬

 http://sharetube.jp/article/2993/

草々

 

2016年9月 8日 (木)

2つの報告 (1)(9.7)井戸川裁判(福島被ばく訴訟)第4回口頭弁論+報告会・講演会 (2)(9.7)新・もんじゅ訴訟 第4回口頭弁論

前略,田中一郎です。

 

昨日(9/7:水)、2つの重要なイベントがあり、いずれも議員会館において報告会がなされました。以下、簡単にご報告申し上げます。

 

1.井戸川裁判(福島被ばく訴訟)第4回口頭弁論+報告会・講演会

 http://idogawasupport.sub.jp/

 

(当日録画)20160907 UPLAN【前半】『井戸川裁判 福島被ばく訴訟』第4回口頭弁論期日 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=q7SflvNvdEE

 

(当日録画)20160917 UPLAN【後半】『井戸川裁判 福島被ばく訴訟』第4回口頭弁論期日 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=PSvGFCoOsqs

 

 <別添PDFファイル>

(1)上申書 & 「原告主張の構成について」(井戸川裁判 古川元晴弁護士 2016.9.7

「rejimefurukawa_4.pdf」をダウンロード

(2)(レジメ)原発が奪ったもの・教えたもの:個人の尊厳(井戸川克隆 2016.9.7

「rejimeidokawa_4.pdf」をダウンロード

(3)井戸川裁判(福島被ぱく訴訟)を支える会 入会申込書・パンフ

「idokawasaibann_nyuukai.pdf」をダウンロード

 <関連サイト>

(1)井戸川裁判を支える会

 http://idogawasupport.sub.jp/

 https://www.facebook.com/idogawasupport/

 

(2)第104回広島2人デモ:原発過酷事故避難計画そのものが憲法違反

 http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20140725.pdf

 

(3)(報告)津田敏秀岡山大学大学院教授講演会:「低線量被ばくの健康影響と福島県での甲状腺がん」 いちろうちゃんのブログ 

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-1fc9.html

 

(4)福島原発、裁かれないでいいのか-古川元晴/著 船山泰範/著 本・コミック : オンライン書店e-hon

http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033212619&Action_id=121&Sza_id=C0

 

2.(9.7)新・もんじゅ訴訟 第4回口頭弁論

 http://www.datsugenpatsu.org/bengodan/news/16-09-02/

 http://www.cnic.jp/7165

 

 <別添PDFファイル>

(1)(レジメ)97日 新・もんじゅ訴訟 第4回口頭弁論期日の概要(2016.9.7

「rejimemonjusosyou_4_gaiyou.pdf」をダウンロード

(2)国に脱原発を求める意見広告 ご協力のお願い:もんじゅと再処理と原発再稼働の中止を!(2016.9.7

「monju_ikenkoukoku.pdf」をダウンロード

(3)増殖も減容も出来ない「もんじゅ」! 減容は延命の口実(パンフ)

「monju_1_panfu.pdf」をダウンロード
「monju_2_panfu.pdf」をダウンロード

 <関連サイト>

(1)ストップ・ザ・もんじゅ

 http://www.page.sannet.ne.jp/stopthemonju/

 

(2)福島第一原発作業員日誌 DVD『高速増殖炉もんじゅ 明かされた真実』

 http://blog.livedoor.jp/fukushima1f/archives/3415932.html

 

(3)ナトリウムと水の反応

http://video.search.yahoo.co.jp/search?rkf=2&ei=UTF-8&dd=1&p=%E3%83%8A%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0+%E7%88%86%E7%99%BA

 

(4)【高画質】どこに向かう日本の原子力政策【ALL - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=pv3pH9e2RpU

 

(田中一郎コメント)

 当日は、2つのDVD=[もんじゅ問われている叡智]と[明かされた真実](解説:小林圭二、朗読:吉永小百合、ナレーション:坂本龍一)のハイライト版(約20分)が上映されました。高速増殖炉「もんじゅ」についての超危険性と嘘八百について、とても分かりやすく解説したいい映画でした。エッセンスだけを下記に箇条書きにしておきます。みなさまも機会がありましたら、このDVDをお求めになり、上映会などを開催されるといいと思います。

 

(1)暴走しやすい(原子炉のコントロールは制御棒だけ(原発の場合は他に中性子吸収用のホウ酸水注入がある)、運転時の高温などの過酷条件により核暴走=核爆発を起こしやすい)=原発大事故の主な原因は「冷却水喪失事故(LOCA)」だが、高速増殖炉の大事故の主な原因は「核分裂反応の暴走事故」である

(2)猛毒のプルトニウムの核燃料(1.4トン)を使用(軍事がらみ、核不拡散に反する、環境に放出されたら大変なことになる(放射性セシウムや放射性ヨウ素の比ではない))

(3)水とは激しく反応して爆発するし、空気に触れても燃え出してしまう金属ナトリウム溶液(高温)を冷却材に使用し、タービンを回す水や水蒸気と、薄い金属の壁を隔てて隣接している。危険極まりない(上記の関連サイト(3)を参照)。

(4)地震に弱い=運転中は原子炉が500°C近い高温になるため、熱膨張に耐えられるよう各種配管を薄く、かつ、グニャグニャと曲げて造ってある。そのため、地震に対しては非常にもろく弱い構造になっている。にもかかわらず、もんじゅ施設の700mばかりの近傍に大きな活断層が走り、近未来の大地震が予測されるような立地にある。しかも、そこは半島の先っぽなので、過酷事故の際には、もんじゅには近づくこともままならなくなることが予想される。

 

 既に1兆2千億円の財政資金が投じられ、今後、廃炉にするにしても追加で3千億円、今後も続けていくとすると6千億円以上もの費用が掛かるという。超危険で、金食い虫で、かつ、これまで、ほとんど何の役にも立たなかった高速増殖炉「もんじゅ」、しかもそれを管理する(独)日本原子力研究開発機構=旧動力炉・核燃料開発事業団(動燃)は、信じがたい手抜き管理を無責任にも行い続け、あの原発・原子力推進の「露払い役」の田中俊一委員長以下の原子力規制委員会・規制庁から、「もんじゅ」運転の資格なし、の最後通牒を言い渡された。もはや、高速増殖炉「もんじゅ」は存続の余地などない。

 

 しかし、この日の河合弘之映画監督(兼弁護士)による法廷報告によれば、この裁判に顔を出している原子力規制委員会・規制庁は、一方で、有権者・国民や文部科学省に向かって(独)日本原子力研究開発機構を厳しく指弾しているものの、裁判でもそれを繰り返すと、判決で「もんじゅ」即廃炉の厳しい結果となりかねないことを懸念し、「ただちに云々かんぬん」と、お茶を濁すようなどっちつかずの逡巡弁論を情けなくも繰り返しているという。ほら吹き田中俊一そのものが法廷でも恥をさらしていると言っていいだろう。

 

 河合弘之映画監督(兼弁護士)によれば、高速増殖炉「もんじゅ」は青森県六ケ所村再処理工場と並んで、いわゆる(本当はサイクルしない)核燃料サイクル事業の柱であるので、簡単にはやめられない。核燃料サイクルがないと、原発は単に輸入ウランを1回だけ燃やすだけの、つまらない発電事業にすぎなくなり、その危険性や経済性を考慮に入れた場合、やる意味がなくなる。従って、今現在、核燃料サイクル事業を維持しつつ、この高速増殖炉「もんじゅ」をどうにかする(たとえば高速増殖炉はギブアップして、MOX燃料によるプルサーマルでいく)算段を、原子力ムラとその代理店政府の内部で検討がなされているのではないか、ということだった。もちろん、私たち脱原発を目指すものは、「もんじゅ」と「再処理」を、ともにセットでスクラップすることが当然であるし、また、それは十分に可能である旨の見通しも説明されていた(加えて、「高速増殖炉」や「再処理」がもっているプルトニウム生産という軍事的性格も忘れてはならない。潜在的な核兵器製造能力であるからだ)。

 

 私たちは、この裁判の今後をしっかりとフォローし、愚かな亡国判決が出ないよう、厳しい目で日本の(危うい)司法の裁きを監視していかねばならない。

草々

 

<追>たんぽぽ舎MGより

┏┓

┗■2.書籍の紹介

 |  未来の子どもたちに、放射能でなく、希望を

 |  『六ケ所村 ふるさとを吹く風』

 |  菊川慶子 著 影書房刊

 └──── 

 

-帯より-

 

 【はじめて機動隊と対峙したときには足がふるえました】

 「故郷を放射能で汚染されたくない」と、家族と六ケ所村へUターン。

 有機無農薬のチューリップやルバーブで生計を立てつつ「核燃に頼ら

 ない自立した村づくり」にチャレンジ。

 本当に豊かで持続可能な未来へのヒントは、ここにある!

 

 放射能汚染のない世界を望む皆さんの努力は、

 いつかきっと実現します。

 「ハチドリのひとしずく」のように、

 ささやかでもいまできることを続けていくこと。

 あきらめないで進み続ける一歩が、

 きっと新しい世界につながります。

 その日が一日でも早く訪れることを願いつつ。-本文より

 

-目次より-

 プロローグ

 1 ふるさと六ケ所村/離郷

 2 チェルノブイリ/帰郷

 3 運動経験-仲間たちと

 4 運動と家族と

 5 出会い-しなやかに抵抗する人々

 6 『六ケ所村ラプソディー』旋風

 7 「牛小舎」春秋

 8 再処理工場、稼働

 エピローグ-未来へ

 

 菊川慶子さん:「花とハーブの里」代表

 B6判 243頁 発行:影書房 定価:1700円+税

 ※たんぽぽ舎でも扱っています。

 

 

2016年9月 4日 (日)

(報告)(9.1 緊急ちょぼゼミ)危険!! 基準地震動が過小評価されている

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)

 

さる91日、たんぽぽ舎さんのご好意により、水道橋のスペースたんぽぽにおいて、「(9.1 緊急ちょぼゼミ)危険!! 基準地震動が過小評価されている」を開催させていただきました。当日は、ご多忙中にもかかわらず多くのみなさまにご参集いただき、深く感謝申し上げます。以下、当日の資料をご紹介させていただきます。ご参考になれば幸いです。

 

●(イベント情報)(別添PDFファイル)緊急ちょぼゼミ 「危ない!! 原発の基準地震動が過小評価されている」(東京・水道橋)

「tirasi_9.1 TYOBOZEMI JISIN.pdf」をダウンロード

 

●(報告)原発の地震動見直しと美浜3号審査中止を求める緊急要請・院内集会=間抜けなタヌキ「規制委」と田中俊一が化け損ねて出したインチキ地震評価の尻尾を捕まえろ  いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-ca30.html

 

 <別添PDFファイル>

(1)(緊急ちょぼゼミ:レジメ)危険!! 基準地震動が過小評価されている(田中一郎 2016.9.1

「rejime_tyobo_jisin.pdf」をダウンロード

(2)最大クラスではない日本海「最大クラス」の津波(島崎邦彦『科学 2016.7』)

「simazaki_ronbun.pdf」をダウンロード

(3)島崎氏の問題提起と新レシピに基づく基準地震動見直しを(長沢啓行大阪府立大学名誉教授 20167月)

「nagasawa_ronbun.pdf」をダウンロード

(4)原子力規制委が原子炉・格納容器の緊急点検を指示(2016824日)

「gensiro_tenkensiji.pdf」をダウンロード

 <関連サイト:その1>

 下記(1)の高知県のHPにあった伊方原発に関する(勉強会)資料は比較的わかりやすくいい資料だと思います(内容は四国電力が書いていますから、もちろんダメですが、考え方や方法論が分かりやすく書かれています)。特に地震対策のところをご覧ください。ちなみに愛媛県の同じような資料は全然ダメでした。いったい伊方原発はどこにある原発なのかと言いたくなります。また(4)の七ツ森書館の本は、わかりにくい本ですが、工夫をして読んでいけば、ある程度のところまでは、現在の基準地震動の評価の仕方のおかしさや歪みが見えてきます。市販されている本では、基準地震動と原発について書かれた本は、今のところ、これしか見当たらないのが現状です。地震関連の科学者のみなさまには高校レベルの学力で理解できる「基準地震動」解説本が切望されていることを強く訴えます。

 

(1)伊方発電所の安全対策等に関する県と四国電力(株)との勉強会 高知県庁ホームページ

 http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/030901/2016080800247.html


(2)<解説:原発地震動過小評価問題>規制委が自らの再計算を葬り去ろうとしている理由 原子力規制を監視する市民の会

 http://kiseikanshi.main.jp/2016/07/21/jisin/


(3)<緊急集会・賛同募集>原発の地震動見直しと美浜3号審査中止を求める緊急要請・院内集会 原子力規制を監視する市民の会

 http://kiseikanshi.main.jp/2016/07/22/takemura/


(4)原発地震動想定の問題点-内山成樹/著 本・コミック : オンライン書店e-hon

  http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033224689&Action_id=121&Sza_id=C0

 

 <関連サイトその2:美浜の会>

 小山英之さんの著作にご注目ください。

 

(1)(プレゼン資料)規制庁試算が表す現行基準地震動評価評価の破たん(小山英之さん(「美浜の会」):2016.7.31

 http://www.jca.apc.org/mihama/saikado/presenk160731.pdf


(2)(配布資料)規制庁試算が表す現行基準地震動評価評価の破たん(小山英之さん(「美浜の会」):2016.7.31

 http://www.jca.apc.org/mihama/saikado/haisiryok160731.pdf


(3)美浜の会

 http://www.jca.apc.org/mihama/

 

 <関連サイトその3:若狭ネット>

 長沢啓行さんの著作にご注目ください。

 

(1)若狭ネット:(5.23原子力規制委交渉を踏まえ)川内12号運転中止、再稼働認可取り消し、基準地震動見直しを原子力規制委に求めよう!

 http://wakasa-net.sakura.ne.jp/news/Appeal20160531.pdf


(2)若狭ネット:523日の原子力規制委員会との交渉を踏まえ、緊急申し入れを行いました

 http://qq1q.biz/y9PX


(3)若狭ネット

 http://wakasa-net.sakura.ne.jp/www/

 

 <その他基準地震動関連の解説サイト>

 分かりにくいのが多いですが、我慢して一番最後の「耐専スペクトルのここがヘン!?」だけはご覧になっておいてください。

 

(1)地震モーメント - Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E9%9C%87%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88


(2)マグニチュードについて

http://www.sonpo.or.jp/archive/publish/bousai/jiho/pdf/no_251/yj25108.pdf


(3)気象庁マグニチュードとモーメントマグニチュード - Kalessin Action The Never Ending Endeavour

 http://d.hatena.ne.jp/kalessinlord/20110324/1300931733


(4)地震用語 解放基盤 はぎとり波 基準地震動 基礎版 ものぐさのブログ

 http://monogusa-fumifumi.cocolog-shizuoka.com/blog/2013/03/post-9e92.html


(5)ニュートンとは - goo Wikipedia (ウィキペディア)

 http://wpedia.goo.ne.jp/wiki/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%B3


(6)ニュートンメートルとは - goo Wikipedia (ウィキペディア)

 http://qq1q.biz/y9QI


(7)耐専スペクトルのここがヘン!?

 http://wakasa-net.sakura.ne.jp/pre/news/114/114c.pdf

 

 <その他:時事解説等>

(1)原発・基準地震動:使用回避の計算法、継続の規制委に異議

 http://mainichi.jp/articles/20160830/k00/00m/040/086000c


(2)大飯原発「基準地震動評価」が批判されるワケ 島崎氏の指摘を規制委は否定したが|Infoseekニュース

 http://news.infoseek.co.jp/article/toyokeizai_20160817_131955/?p=1


(3)原発の耐震性審査:10年で5回想定を超えた基準地震動(まさのあつこ) - 個人 - Yahoo!ニュース

 http://bylines.news.yahoo.co.jp/masanoatsuko/20160803-00060693/


(4)原発の耐震安全性(石橋克彦神戸大学名誉教授 20031212日)

 http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/No95/ishibashi031212.pdf

草々

2016年9月 3日 (土)

(報告)(9.1)「放射性廃棄物問題に関する政府との会合」

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)

 

さる91日、参議院議員会館において、主催する北海道の市民団体他、東京在住の市民も加え、関係省庁との「(9.1)「放射性廃棄物問題に関する政府との会合」が開催されました。残念ながら、青森県六ケ所村再処理工場に関して、肝心かなめの日本原燃が欠席したため、再処理に関する質問に対しては回答を得ることができませんでしたが、その他の質問に関しては、是非の判断は差し置いて、曲がりなりにも回答がなされました。以下、簡単にご報告いたします。

 

●(イベント情報)「放射性廃棄物問題に関する政府との会合」 - becquerelfrees blog

 http://becquerelfree.hatenadiary.jp/entry/2016/08/20/114827

 

●(当日の録画)20160901 UPLAN 放射性廃棄物問題に関する政府との会合 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=jBMLNjiJoT4

 

●(質問事項:全体)(別添PDFファイル)放射性廃棄物に関する会合:政府関係機関等への 質問事項(2016.9.1

「konkai_situmonjikou.pdf」をダウンロード

●(質問事項:個別)(別添PDFファイル)(9.1)「放射性廃棄物問題に関する政府との会合」:<3.再処理事業問題質問>(201691日)

「saisyori_situmon.pdf」をダウンロード

 <参考資料1:別添PDFファイル:主催者側で用意>

(1)幌延深地層研究計画に対する申し入れ(ほろのベ核のゴミを考える全国交流集会実行委員会 2016.7.30

「horonobe_mousiire.pdf」をダウンロード

(2)前回(20151222)会合での政府関係機関等への質問事項(2016.9.1

「zenkai_situmonjikou.pdf」をダウンロード

(3)前回質問事項についての各関係機関からの回答(2016.9.1

「ZENKAIKAITOU.pdf」をダウンロード

(4)核ゴミ処分問題資料(2016.9.1

「kakugomi_siryou2016.9.1).pdf」をダウンロード

(5)モンゴルでの核廃棄物処分計画(1)(毎日 2011.5.9

 http://blog.livedoor.jp/su_mi_jun/archives/68352.html

 http://blogs.yahoo.co.jp/long17530/37446870.html


(6)モンゴルでの核廃棄物処分計画(2)

「mongoru2.pdf」をダウンロード

(7)モンゴルでの核廃棄物処分計画(3)

「mongoru3.pdf」をダウンロード

 <参考資料2:別添PDFファイル:田中一郎で追加>

(8)(参考)再処理工場の放射能の量(「三陸の海を放射能から守る岩手の会」さん提供)

「sankouhousyanounoryou.pdf」をダウンロード

(9)核のゴミ 地中に10万年「理解得られぬ」、拙速な計画批判 今田名誉教授(東京 2016.9.2 他)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201609/CK2016090202000134.html

 

10)制御棒処分 地下70メートル超、電力会社400年 政府が10万年管理、原子力規制委(朝日 2016.9.1

 http://www.asahi.com/articles/DA3S12537429.html

 http://www.asahi.com/articles/ASJ807DWVJ80ULBJ017.html

 

11)どうする原発のごみ(日経 2016.8.15,22,29

 http://www.nikkei.com/article/DGKKZO06058240U6A810C1TJM000/

 http://www.nikkei.com/article/DGKKZO06333270R20C16A8TJM000/

 

 <参考資料3:関連サイト>

(1)放射性廃棄物の区分

(第一種廃棄物には第一種特定放射性廃棄物(高レベル放射性廃棄物)と第二種特定放射性廃棄物(TRU廃棄物)があり、第二種廃棄物は、いわゆる低レベル放射性廃棄物であり、その放射能汚染濃度により「 L1」「L2」「L3」に区分されている:田中一郎)

 http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/11/11030401/09.gif

 

(2)特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律の改正について(資源エネルギー庁電力・ガス事業部 放射性廃棄物等対策室(20073月)

 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/siryo2007/siryo10/siryo23.pdf

 

(3)「再処理等拠出金法案」が閣議決定されました(METI-経済産業省)

 http://www.meti.go.jp/press/2015/02/20160205001/20160205001.html

 

(4)使用済燃料の再処理等に係る制度の見直しについて(資源エネルギー庁 2016.2

http://www.enecho.meti.go.jp/committee/council/basic_policy_subcommittee/020/pdf/020_006.pdf

 

(5)核情報:再処理永久化法101日施行の計画──資料整理

 http://kakujoho.net/npp/reprolw.html

 

(6)オ-バ-パックとは|NUMO - 原子力発電環境整備機構

 https://www.numo.or.jp/q_and_a/02/overpack.html

 

(7)「再処理義務付け法案」に異義あり―法案の概要と疑問点― 原子力資料情報室(CNIC

 http://www.cnic.jp/6953

 

(8)沿岸海底下の地層処分 調査空白域が大きな問題 原子力資料情報室(CNIC

 http://www.cnic.jp/7056

 

 <再処理関連>

(1)「三陸の海を放射能から守る岩手の会」HP(再処理-岩手の環境-RI廃棄物)

 http://sanriku.my.coocan.jp/

 

(2)天恵の海 NO.168:六ヶ所再処理工場 落雷により主要建屋全て計測器被害 昨年82日夕刻(三陸の海を放射性から守る岩手の会 2016.8.28

 http://sanriku.my.coocan.jp/no.168.pdf

 

(3)天恵の海 NO.169:六ヶ所再処理工場の放射性溶(廃)液貯槽等(三陸の海を放射性から守る岩手の会 2016.8.29

 http://sanriku.my.coocan.jp/no.169.pdf

草々

 

泉田裕彦新潟県知事の県知事選挙不出馬(続報)+ 若干の原発関連情報 他(再度、高レベル放射性廃液の恐怖)

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)

 

(最初にイベントのお知らせ:再送)

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●(別添PDFファイル)「藤田祐幸さんを偲ぶ会」のお知らせです(広瀬隆さんからのメール)

「tirasifujitasan.pdf」をダウンロード

 私も藤田祐幸さんとは個人的なお付き合いはありませんでした。でも、ずいぶん前から藤田さんのお名前は存じ上げていたし、藤田さんが東京におられたころに藤田さんの活躍されている集会には何度も行きましたし、貴重な著書類もたくさん拝見させていただきました。なんでこんなに若くしてお亡くなりになるのか、残念でなりません。個人的には藤田さんとは面識がなく、親しくありませんでしたので参加を遠慮していましたが、広瀬隆さんの下記のメールを拝見して、私も参加を申し込みました。みなさまもどうぞご参加ください(田中一郎)。

 

全国のみなさま・・・広瀬隆です