これはおかしい!! 電力「自由化」政策の下、経済産業省主導で進められる原発ドーピング=邪悪と亡国の巣窟・経済産業省を解体せよ
前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)
(最初にイベント情報です)
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1.(9.1)「放射性廃棄物問題に関する政府との会合」 - becquerelfree’s blog
http://becquerelfree.hatenadiary.jp/entry/2016/08/20/114827
2.(別添PDFファイル)(チラシ)3.11
講演会 被ばく被害とがん患者(藍原寛子さん)
3.DAYSから視る日々
9-21に「藤田祐幸さんを偲ぶ会」を開催いたします。
http://daysjapanblog.seesaa.net/article/441377935.html
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今年(2016年)の4月よりカッコつきの電力「自由」化が始まっています。しかしながら電力市場には未だ大きな動きがないまま約半年が過ぎました。いろいろ理由はあるのでしょうが、私は最大の理由が、原子力ムラ代理店業務に忙しい経済産業省が、本来の電力自由化の在り方をゆがめ、原発と石炭火力という最も選択してはいけないエネルギー源を優先するかのごとき政策をごり押ししているところにあるように思います。そして、他方では、将来の日本のエネルギーを担っていく分散型電源(再生可能エネルギーや天然ガス利用オンサイト型コジェネなど)の普及に対して陰湿な方法でストップをかけているからです。いわば経済産業省は、福島第1原発事故を引き起こした犯罪会社である東京電力をはじめ、「滅び行く恐竜」ともいうべき既存巨大電力会社群や原発産業・関連企業群などと結託して、日本最大の「抵抗勢力」を形成しているのです。その行きつく先は原発・核施設の再びの過酷事故と日本の没落・滅亡です。
この経済産業省という役所、特にアベ政権になって以降は、トップの大臣や事務次官から下々の「木っ葉役人」まで、数々の目に余る悪事を働き続けています。福島第1原発事故を引き起こした張本人であるにもかかわらず、その責任をとろうともせず、相も変わらずに陳腐化した危険な古い技術に過ぎない原子力にしがみつくかと思えば、他方では史上最悪の国際協定TPPを省を挙げて推進しています。これまで日本を疲弊させてきた市場原理主義的政策への反省のかけらもないどころか、更に極端でひどいTPP協定を締結して、アメリカの下僕になりつつ内外巨大資本のために日本を差し出そうという魂胆です。
トラブル続きで危険極まりない青森県六ケ所村再処理工場と核燃料サイクル事業を延命工作しているのも経済産業省です。わずかな空地を使って原発再稼働への抗議を続けてきた経済産業省前テントを目の敵にして撤去させたのも、この経済産業省でした。また、武器輸出を再開し、国内の死に体だった防衛産業・軍需企業を生き返らせて、世界に向けて武器輸出を率先して進めているのもこの役所です。まさに「死の商人」ならぬ「死の役所」です。もちろん、安全審査もろくすっぽせずに、政府の信用供与や貿易保険までセットにして原発輸出も熱心に手掛けています。そして、こうした悪事や出鱈目の核心部分は有権者・国民・市民に知られるとまずいので、特定秘密保護法その他を使って対外秘にしています(たとえば、時折、議員会館で行われる市民団体との政府交渉では、この経済産業省が「録画VTRお断り」などという身勝手なことを言い、主催団体を困らせています)。まさにこの経済産業省は現代日本における「邪悪と亡国の巣窟」と言えるでしょう。かような役所は解体するしかありません。かつて「闇勢力」と癒着をしてノーパンしゃぶしゃぶ接待を受けていた大蔵省が解体されたように、この「邪悪と亡国の巣窟」である経済産業省も解体できないはずがありません。政権交代とともに直ちに着手されるべき霞が関改革の最優先課題です。
さて、この電力自由化のことですが、昨今、岩波ブックレットで、とてもいい参考書が発刊されていますのでご紹介します。ブックレットですから、内容も一般向けで平易、かつ必要事項はおおむね網羅されており、読みやすくて手ごろな解説パンフレットになっています。みなさまもぜひ、お買い求めの上、目を通されてみてください。電力自由化のことは、私たち有権者・国民・市民は、その仕組みと問題点をしっかり知っておく必要があります。まずは、このブックレットから情報収集を始められてはいかがでしょうか。
(例えば日本の電力自由化は、総括原価主義に胡坐をかいてきた地域独占の9電力会社の勢力を温存するため、自由化のKEYポイントともいうべき送配電会社が、この9電力の配下に置かれたままにされています(いわゆる「法的分離」)。これでは9電力の電力市場支配を変えることは難しいでしょう。今日、電力自由化の進展がはかばかしくない大きな理由の一つは、この送配電会社のおかしなあり方にあります。昨今では、関東圏を仕切っている東京電力子会社の送配電会社がシステムトラブルを起こし、新規参入した新電力会社群に多大な迷惑と損害を与え、かつ電力ユーザーに対して電力自由化のマイナスイメージを拡散してしまっています。許しがたい失態です。この東京電力子会社の送配電会社に(おそらくは巨額になるであろう)損害賠償をきちんとさせるとともに、東京電力傘下から切り離して完全に独立した公的な会社にしてしまわなければいけません(いわゆる「所有分離」)。今回のトラブルはそれを行うのにいい契機であると思われます。そして、この送配電会社の「所有分離」は、全国すべての地域で地域独占の9電力の支配下から送配電会社を切り離す形で、公的な会社としていくべきです。そして、いわゆる系統接続の充実をはじめ、ゆくゆくは50Hzと60Hzの統合や電力網の多目的有効活用等、国民全体に有意義な形でその活用と拡充がなされていくべきです。
以下、岩波ブックレット『電力自由化で何が変わるか』(小澤祥司著)のうち、「これはおかしい!! 電力「自由化」政策の下、経済産業省主導で進められる原発ドーピング」の部分を抜粋してご紹介し、あわせて昨今の電力自由化関連の情報を若干、お送りいたします。
●岩波ブックレット『電力自由化で何が変わるか』(小澤祥司著)
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033421970&Action_id=121&Sza_id=B0
<ブックレット抜粋:別添PDFファイル>
別添PDFファイルでは「原発ドーピング」箇所に×印を付けてあります。ご参考までに。
(1)電力自由化で何が変わるか:目次(小澤祥司:岩波ブックレット)
(2)Q10 再生可能エネルギーの電気を選べるか?(小澤祥司『電力自由化で何が変わるか』(岩波ブックレット))
(3)おわりに 誰のための電力自由化か(小澤祥司『電力自由化で何が変わるか』(岩波ブックレット))
<その他の関連情報:東京電力の送配電子会社トラブル関連>
(1)首都圏「電気料金請求」が大混乱(『選択 2016.8)』)
https://www.sentaku.co.jp/articles/view/16100
(2)電力自由化 メーター不具合
東電に業務改善勧告 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=apm_IxFTTxQ
(3)(毎日新聞)■注目ニュース■「あまりにお粗末」新電力が東電に恨み節
4月に始まった電力小売りの全面自由化で新規参入業者(新電力)に切り替えた顧客への電気料金の請求が約1万件遅れる事態となっている。配電網を管理する東京電力系の東電パワーグリッド(PG)のシステムの不具合などが原因で、8月中に事態を収拾する考えだ。(東電:不具合で使用量通知遅れ 新電力の不満噴出)
<その他の関連情報>
(1)再生エネ予算 16%減額、「最大限導入」政府と矛盾(東京 2016.8.31)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201608/CK2016083102000114.html
(2)地域間送電網 開放へ、大手既得権改め「安い順」に(日経 2016.8.12)
http://blog.goo.ne.jp/kzunoguchi/e/22bb8bd7ca40dce96a37afbb8efa7a0c
(3)電源開示 なぜ義務でない?
電力自由化 「原発は嫌」のはずが・・・(東京 2016.1.27)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201603/CK2016030102000142.html
(4)電力自由化と再生可能エネルギー - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=jX32XvS6YMc
<おまけ:追加>
(1)パブコメだそう!美浜3号とめるため。グリーンピースも出しました。 国際環境NGOグリーンピース
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/3/blog/57177/
(2)安倍デタラメ原発政策を一刀両断 NHK番組の波紋広がる 日刊ゲンダイDIGITAL
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/188762
(関連)どこに向かう日本の原子力政策 - Dailymotion動画
(3)忘れるな!甘利明は高浜原発を動かした犯罪者だ~広瀬隆緊急アピール
http://www.labornetjp.org/news/2016/0202hirose
草々
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