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2016年7月 2日 (土)

(旧来型)遺伝子組換え食品の終わりの始まりだ:「遺伝子組換え作物の食品、アメリカで表示義務化広がる」⇒ 更に、自主表示企業が広がり、原材料の見直しに着手する企業も出始めた

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

遺伝子組換え食品の「ご本家」=アメリカで遺伝子組換え由来の食品について表示義務化が始まった。この71日から東部バーモント州で新たな法律が施行される。この法律は2014年に制定されたものだ。続いて、バーモント州に近いコネチカット州やメーン州でも表示義務化法が可決、更に、全米17州で同様の法案提出がなされている。いよいよ(旧来型)「遺伝子組換え食品」という危険なインチキ帝国の「隠ぺい」が「表示」へと切り替わり、アメリカでは消費者が遺伝子組換え食品を買わない選択ができるようになる。

 

一部の企業では、1つの州だけ表示するのはかえってコスト高だと、自主表示にする動きが出ている。また、原材料を遺伝子組換え作物からそうでないものへと切り替える動きも出てきた。食品メーカーだけでなく、スーパーや小売りなどの流通業者や外食業者にまでその動きは広がりそうだ。中には遺伝子組換え食品不使用を宣言する外食業者や流通業者も出始めている。

 

アメリカでこうなってきたのは、それなりの理由があるようだ。今、アメリカの子どもたちや若い世代に健康上の問題が多発しており、アレルギーのみならず、自閉症やADHD、LD、消化器系臓器の機能障害など、原因のよくわからない病気や健康障害が増えているという。そうしたこどもたちの親御さんが、日常の飲食品をファーストフードや遺伝子組換え食品から有機食品に切り替えると、症状が軽くなったり健康を回復したりする事例が多くみられるようになり、がぜん、有機農産物・有機食品や遺伝子組換え食品に対する関心が高まったというのだ。この辺の事情は、去る54日に東京都大田区で開催された「種が危ない 2」でのアーサービナード氏の講演が詳しく伝えている。因果関係はよくわからないのだが、ともかく遺伝子組換え食品を避けると、健康状態がよくなるという人が増えてきたということだ。

 

(関連)(録画)160504 「種たねSeed」種が危ない2 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=wFLiWsVSQwA

 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/300531

 

(関連)(報告)5.4 シンポジウム 「種が危ない 2」=昨年を上回る約200名の市民が参集し大盛況でした (講師:野口勲氏、アーサービナード氏、天笠啓祐氏) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/05/200-f487.html

 

まだアメリカでは表示義務化を法定化する州は少ないが、この遺伝子組換え食品の表示義務化の流れは、今後もおそらく止められないだろう。いよいよ遺伝子組換え食品の「終わりの始まり」のようである。「遺伝子組換え」の表示が明示的になされれば、こんなものを買う人は次第に減少していき、やがて誰も手にする人・口にする人はいなくなるだろう。健康への害悪・危険性のみならず、環境への悪影響も無視できない。そんなものを選んで買う人はいないからだ。。

 

翻って日本ではどうか。実は、遺伝子組換え食品を世界で最も大量に食べさせられているのは日本のようである。アメリカの場合は、遺伝子組換え作物は、その多くが家畜飼料や燃料の植物性エタノールに使われるが、日本では甘味や食用油などとして人間の口にも多く入っているのである。しかし、日本ではアメリカ同様、遺伝子組換え食品についてのきちんとした表示制度はなく、主として中小零細企業が生産するわずかな加工食品(豆腐や納豆など)や生鮮食品に表示義務があるだけだ(EUなどでは遺伝子組換えのものが使われた食品には、飼料や畜肉・乳製品も含めてすべて表示義務がある)。それも、まもなく批准・成立させられるTPP協定が発効すれば、アメリカの圧力で消えていく運命にあると言っていい。このままでは、アメリカで売れなくなった遺伝子組換え食品が大量に日本に流れ込んでくる日も近いに違いない。日本人は、アメリカの遺伝子組換え食品の危険な試食を続ける「イエロー・モンキー」ならぬ「イエロー・モルモット」として、これからもアメリカに重宝されるに違いない。

 

以下、関連する報道を若干ご紹介しておきたい。

 

 <別添PDFファイル>

(1)遺伝子組み換えの食品、米で表示義務化広がる(日経 2016.6.30

(2)遺伝子組み換え産業に変調? 作付面積 初の減少(印鑰智也(いんやくともや)『世界 2016.7』)

(3)「遺伝子組み換え(GM)不使用」うたう菓子類、独自調査でGM遺伝子検出(斎藤敏之『食べもの通信 2016.7』)

(4)GM作物の現状直視を(小泉望 毎日 2016.6.7

 

 <関連サイト>

●キャンペーンについてのお知らせ · アメリカの表示義務化は明日7-1から! 日本でも表示の充実を! · Change.org

 http://ur2.link/uSNn

 

1.遺伝子組み換えの食品、米で表示義務化広がる(日経 2016.6.30

 

(関連)映画『遺伝子組み換えルーレット』が描く真実に迫る|食卓から世界を見よう|パルシステムの産直|生協(コープ-COOP)の宅配パルシステム注文サイト

 https://sanchoku.pal-system.co.jp/see-think-and-act/vol27-genetic-rourlette.html

 

(関連)米の遺伝子組み換え表示義務で、日本の作物はピンチになる?!|ライティング・プラス代表、三村真佑美のブログ

 http://ameblo.jp/pocket-issatsu/entry-12175988502.html

 

(関連)遺伝子組み換え表示、米で初めて義務化 バーモント州(日経 2014.5.9

 http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0900X_Z00C14A5CR0000/

 

2.遺伝子組み換え産業に変調? 作付面積 初の減少(印鑰智也(いんやくともや)『世界 2016.7』)

 https://www.iwanami.co.jp/sekai/

 http://www.afpbb.com/articles/-/3083955

 

(必読といっていいくらいのGOODレポートです。ぜひ読んでみて下さい。加えて岩波月刊誌『世界』の定期購読も是非に!!:田中一郎)

 

3.「遺伝子組み換え(GM)不使用」うたう菓子類、独自調査でGM遺伝子検出(斎藤敏之『食べもの通信 2016.7』)

 http://www.tabemonotuushin.co.jp/

 

(関連)遺伝子組み換え使用ワースト1は明治HD、おやつの『カール』などMyNewsJapan

 http://www.mynewsjapan.com/reports/1158

 

(関連)知らない方が良いかも日本の遺伝子組み換え商品の真実 - NAVER まとめ

 http://matome.naver.jp/odai/2136819659059336801

 

4.GM作物の現状直視を(小泉望 毎日 2016.6.7

 最後に典型的なGM御用記事をご紹介しておきます。「現状を直視」すべきはあんただ、とでも言うべきでしょうか。きちんと表示をして消費者の選択を可能にし、長期的な動物実験等による安全審査が情報公開の下でオープンに厳格に行なわれ、遺伝子組換え作物や動物が環境に与える影響の度合いがしっかりと評価され、かつ消費者からのさまざまな疑問や不信に答えてはじめて、遺伝子組換え食品は「食品」としての市民権を得ることができる。しかし、遺伝子組換え食品が市場に出てから約20年間、こうしたことがまともに対応されたことは1度もない。こんなものは「食品」とは言えない。

 

(関連)遺伝子組み換え作物は「安全」 米科学アカデミーが報告書 (日経 2016.5.18

 http://www.nikkei.com/article/DGXLASGN18H0P_Y6A510C1000000/

 

(関連)「有機農業ニュースクリップ 2016-06-30 No 710」より

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■ノーベル賞受賞者100人を担ぎ出し GM反対運動に「圧力」

 ノーベル賞受賞者108人が、グリーンピースに対して遺伝子組み換え生物への反対、特にゴールデンライスへの反対運動の中止を求める公開状を送ったと報じられた。日本人では2014年に青色LEDで受賞した天野浩氏(名古屋大学教授)が署名している。

 

 この公開状を公開している Support Precision Agriculture は、サイトに連絡先も何もない正体不明の「団体」。業界団体が後ろに控えていると見るのが普通だろう。目の上のたんこぶであり、社会的影響力のあるグリーンピースのGM反対運動を、ノーベル賞という権威を使い、社会的に孤立させようと「圧力」をかけようとしているかのようだ。しかし、連絡先も明記しない団体の旗振りが、果たして効果があるのか、疑問が多い。

 

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(参考:「遺伝子組換え食品」について、初心者向けの解説サイトをご紹介しておきます)

 遺伝子組換え=バイオテクノロジーの世界は、原発・原子力や放射能・被ばくの世界と瓜二つの「インチキ帝国」となっていて、非常に危険な状態にあります。このまま、このような無法でやりたい放題の状態が放置され続ければ、危険な(未知の)遺伝子組換え生物が環境に出て繁殖をし、深刻なバイオハザードをもたらしたり、飲食品を通じて巨大なスケールの健康被害が出たりする可能性があります。遺伝子組換えやゲノム編集など、バイオテクノロジーに対して適切な社会的規制・倫理規制と、その「透明化」=情報公開をしっかりとしていく・させていく必要があります。

 

●GMは社会的に問題 サルでもわかる遺伝子組み換え

 http://gmo.luna-organic.org/?page_id=16

 

●安田節子の遺伝子組み換え食品Q&A

 http://www.yasudasetsuko.com/gmo/faq.htm

 

●映画『遺伝子組み換えルーレット』が描く真実に迫る|食卓から世界を見よう|パルシステムの産直|生協(コープ-COOP)の宅配パルシステム注文サイト

https://sanchoku.pal-system.co.jp/see-think-and-act/vol27-genetic-rourlette.html

 

●遺伝子組み換え食品食べてませんか? 国際環境NGOグリーンピース

 http://www.greenpeace.org/japan/ja/campaign/food/truefood/

 

●モンサントは従業員にはGM食品を食べさせない カレイドスコープ 

 http://kaleido11.blog.fc2.com/blog-entry-1108.html

 

(下記は、いい加減な「遺伝子組換え」管理の実例である。、こんなことを続けていたら、大変なことになりかねない=こういう大学や研究所、あるいは企業などには「遺伝子組換え」実験や取扱をさせないようにすべきである。たとえば下記にある「抗生物質カナマイシン耐性遺伝子」が組み込まれたGMペチュニアなどの野生化は、やがて広く抗生物質耐性菌の繁殖をもたらし、人類や生物、農作物などに深刻な影響を与えかねない危険なモノである)(有機農業ニュースクリップ 2016-06-30 No 710

 

■相次ぐGM汚染 立て続けにGM菌の垂れ流しが発覚

 毎日放送は6月13日、奈良県立医科大学の講師が3年間にわたって、遺伝子組み換え大腸菌を不活化処理せず下水に垂れ流していたと報じた。この報道を受けて同大学は16日、経過とともに、問題のGM菌は死滅し、環境に影響することはないとする報告書を公表した。翌17日には、田辺三菱製薬の子会社バイファが4年4ヶ月にわたって、遺伝子組み換え酵母菌を不活化処理を完全にせずに下水に流していたとして厚労省が厳重注意したと発表した。どちらのケースも、最低限の法的規制すら守らなくてもよいという、遺伝子組み換えに携わる関係者のモラルの低下を示している。

 

 こうした遺伝子組み換え菌や植物の漏出・自生は今年になってこれで5件目と異常な状況となっている。一時的に重なって明らかになっただけでも問題だが、氷山の一角が露呈した構造的な問題であれば、より深刻な状況といわざるを得ない。

 

◆遺伝子組み換え菌・植物の流出・汚染(2016年、公表日ベース)

  ・3月 農業生物資源研究所

      遺伝子組み換えペチュニアを野生種として栽培

  ・3月 熊本大学     

      実験に使用したGMウイルスを不活化処理せず廃棄

  ・5月 奈良先端科学技術大学院大学

      温室から種子が流出し遺伝子組み換えシロイヌナズ

      ナが構内で自生

  ・6月 奈良県立医科大学

      遺伝子組み換え大腸菌を不活化処理せず垂れ流し

  ・6月 (株)バイファ

      遺伝子組み換え酵母菌の不十分な不活化処理で廃棄

 

● 奈良県立医大学 GM大腸菌をそのまま下水に流す

 奈良県立医科大学で、3年の間、実験に使った遺伝子組み換え大腸菌を不活化(死滅化)処理せずに下水に流して処理していた、と毎日放送が6月14日報じた。同大学は3月、文科省に報告したとしていた。

 

 この報道を受けて6月16日、奈良県立医科大学は報告書を公表した。報告書は、問題の遺伝子組み換え大腸菌を垂れ流していた講師は、カルタヘナ法違反であることを承知の上で、13年4月から今年3月までの3年間、人の少ない時に月1、2回流していたとしていて、確信犯だったとしている。また、この問題が発覚したのは、講師の垂れ流し行為を目撃したという通報が発端であったいう。その後文科省に報告し、4月に文科省の調査を受けているとしている。

 

 報告書はまた、講師が実験に使った大腸菌株は毒素を作らず、病原性はなく、組み込みに使ったプラスミドも病原性、伝達性はないとしている。最終下水処理場の処理で、問題のGM大腸菌が死滅することを検証実験で確認したともしている。

 

● 4年4ヶ月 不活化未処理のGM酵母を下水に垂れ流し

 厚労省は6月17日、田辺三菱製薬の子会社バイファ(千歳市)が4年4ヶ月にわたって、遺伝子組み換え人血清アルブミンの製造に使用したGM酵母菌を不活化処理せずに下水に流していたとして、再発防止のための措置を徹底するよう厳重注意処分にしたと発表した。

 

 バイファの発表では、2011年10月の製造ロット分から微量の菌を検出し、13年8月にGMピキア酵母菌と同定したものの、社内の安全委員会でGM菌であったとしてもカルタヘナ法に抵触しないと示威的な判断を決めたとしている。しかし、その後もGMピキア酵母菌を検出したため、16年2月厚労省に報告したとしている。その上でバイファは、次のように釈明している。

 

 製造工程において不活化された廃液は、排水処理の過程でも不活化され、弊社工場敷地内を含め工場外に排出される排水からは組換え体は検出されておりません。従いまして、住民の皆様及び環境(生物多様性)への影響はないものと判断しております。

 

 バイファは、不活化処理工程の見直しと、仮にGM菌が残ったとしても完全に不活化ができるように新たな熱処理装置を導入するとしている。また、カルタヘナ法への理解を深める教育訓練を定期的に実施するともしている。厚労省は問題のGMピキア酵母について、特殊な培養条件以外では増殖が制限されること、病原性がなく、ヒトに対する危険性はなく、環境に及ぼす影響もないとしている。また、敷地内から菌が検出されていないことから、環境への影響はないとしている。このGM菌の垂れ流しは、最低限の法的な規制すら守ることができない、医薬品製造企業とも思えなようなバイファの管理者のモラルが低下しているといえる。

 

● 生物資源研究所 GMペチュニアを野生株として展示

 農研機構は3月4日、農業生物資源研究所で野生株として栽培していたペチュニアが遺伝子組み換え株の疑いが判明したと発表した。問題のペチュニアがカナマイシン耐性遺伝子を保持してい るのが分かったという。詳細なDNA解析を実施し、種子の導入と配布履歴を調査中とした。

 

 3月25日になり農業生物資源研究所は、遺伝子組み換えペチュニアが野生種として栽培されていた件についての調査報告書を公表した。その中で、同時期に同じ隔離温室内でGM種と野生種を栽培していたことがあり、このときに「混入」が起きた可能性が高いとした。

 

 別の大学などに種子が野生種として譲渡されているが、譲渡先から外部環境に漏出した可能性は低いとしている。また、花粉が外部に出て野外で栽培種と交雑個体が生じている可能性も低いと考えられるとしている。問題のGMペチュニアは、大腸菌由来のβ-グルクロニダーゼ遺伝子と選抜マーカー用の抗生物質カナマイシン耐性遺伝子が組み込まれ、外見からはGM種とは判別できないとしている。1993年から08年まで同研究所で栽培されていたという。

 

 公表された「調査の詳細」では、肝心な、なぜ同じ隔離温室で栽培されたのか、なぜ遺伝子組み換え種と野生種の「混入」が起きたのかについての言及がまったくない。手抜きの報告書といわざるを得ないし、専門家の仕事としてはなんともお粗末。

 

● 熊本大学 遺伝子組み換えウイルスを死滅化せずに廃棄

 熊本大学は3月23日、遺伝子組み換えウイルスの不活性化をせず流し台に廃棄していた「事故」の調査結果を公表した。「事故」後、気が付いて次亜塩素ナトリウムを投入したことで死滅したと推定。大学内の貯水槽からは外部に出ていないと分析している。

 

 この「事故」の調査により、熊本大学では2008年から、実験に使った遺伝子組み換えウイルスの不活性化の作業を、定められたP2レベルではなくP1レベルの施設で行っていたことが判明したとしている。こうした事態を受けて熊本大学は、関係者への教育訓練を徹底するとしている。公表された調査結果では、手抜きで不活性化せずに廃棄したのは2月だけのようだが、それ以外になかったとは明記していない。この熊本大学の遺伝子組み換えウイルスの手抜き廃棄は、3月19日に熊本日日などが報じている。

 

● 奈良先端大 GMシロイヌナズナが自生

 奈良先端科学技術大学院大は5月9日、敷地内で遺伝子組み換えのシロイヌナズナが自生しているのが見つかったと発表したと毎日新聞が報じた。近くの温室から種子が流出した可能性が高いとしている。見つかったGMシロイヌナズナは、周辺で自生の525株中289株がGMだったという。先端大の外では見つかっていないとして、先端大は「外部への影響はないと考えている」としている。栽培温室からの種子の漏出防止には、出入り口に粘着シートを設置していたという。

 

 同大学は5月10日、遺伝子組み換えシロイヌナズナの自生に関し経緯と今後の対応について発表した。問題のGMシロイヌナズナは栽培温室周辺20m以内に限定され、同大学周辺の公道にもなかったとしている。環境や人体に影響を与える遺伝子は使用していないことを考慮すると、今回の事故による周辺環境への影響はないと考えていて、漏出した組み換え体の作成時期や実験場所の特定を進めているとしている。

 

 同大学は、学外の専門家を含めた調査委員会を設置し、原因究明と今後の対策等について、調査・検討を進めているとしている。また、漏出原因の解明状況、組み換え体の漏出防止策、環境モニタリングの実施結果等について公表するともしている。昨年5月、名古屋大学でも遺伝子組み換えシロイヌナズナの自 生が見つかっている。このときは、実験終了後の不活化処理が行われなかったことが原因とされた。

 

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しかし、遺伝子組換え食品については、話はこれだけではない。実は、最近では、遺伝子組換え技術が高度化し、「クリスパー・キャス・ナイン(CRISPR/CAS9)」という「ゲノム編集」技術が開発され、従来型の遺伝子組換え技術が陳腐化し始めているのだ。この「CRISPR/CAS9」の特許を独占しているのがアメリカの化学メーカーのデュポンで、これまで遺伝子組換え食品の独壇場を築いてきたモンサント社をまもなく圧倒するかもしれない勢いである。おかげで、遺伝子組換えと農作物の種子・農薬産業の世界では「業界再編」のような動きが表面化しており、①シンジェンタが中国企業(中国化工)によって買収された、②ダウとデュポンという2大化学メーカーが合併を決める、③バイエルがモンサント買収を働きかけ(まだ未成立)、などが報道された。ちなみに「遺伝子組換え」を事業としている世界的企業は、モンサント(米)、シンジェンタ(スイス)、デュポン(米)、バイエル(独)、ダウ・ケミカル(米)、BASF(独)の6社である。(この辺の話は下記サイトに掲載した資料のうち、天笠啓祐氏のレジメに詳しい)

 

(関連)(報告)5.4 シンポジウム 「種が危ない 2」=昨年を上回る約200名の市民が参集し大盛況でした (講師:野口勲氏、アーサービナード氏、天笠啓祐氏) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/05/200-f487.html

 

(関連)クマムシでも分かる。ノーベル賞候補・ゲノム編集技術「CRISPR-Cas9システム」 - むしブロ

 http://horikawad.hatenadiary.com/entry/2015/10/05/123910

 

そして、この「ゲノム編集」という新技術でもたらされる遺伝子組換え食品については、「ナチュラル・オカレンス」(自然界でも起きている、くらいの意味)だとか「セルフ・クローニング」(組換えする生物の遺伝子の範囲内だけで遺伝子を操作する=他の生物の遺伝子を入れない、くらいの意味)だとかいったネーミングをつけて特別扱いとし、「屁理屈」に近いような理由をつけて安全審査を省略して、企業責任にゆだねてしまうという乱暴なことをしているのである(アメリカ、日本他)。しかも、遺伝子組換えであることの表示もしない、というのだから穏やかではない。こんなものが既に食品添加物の世界で広がり、日本はほぼ100%食品添加物を輸入しているので、私たちの日々口にする加工食品や外食に、いわば「ステルス型」の遺伝子組換え食品が広がっているのだ。許せない事態である。この問題については、これからもっと追及していく必要があるが、さしあたり下記サイトをご覧いただければ幸いである。(このメールの表題の最初に「旧来型」と書いたのは、このような事情があるからです)

 

(関連)(輸入食品に走るのは危ない) 「遺伝子組換え(GM)]のようで「遺伝子組換え」でない、ベンベン、それは何かと尋ねたら、ベンベン、インチキ、インチキ、インチキ、インチキ、TPP前倒し  いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/post-8829.html

 

(関連)(輸入食品に走るのは危ない)(報告)「遺伝子組換え」を「遺伝子組換えでない」とウソをついて安全審査をしない「遺伝子組換(GM)食品添加物」に関する情報  いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-3e2a.html

 

(関連)本日(10/23)のいろいろ情報 (1)「合成生物学」=遺伝子組換え技術の延長に現れた驚異の世界、(2)新経済産業相:宮沢洋一、(3)福島第1原発事故 県外進学、賠償返還請求 他  いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/post-7cb0.html

草々

 

 

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