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2016年7月

2016年7月30日 (土)

脱原発脱被曝バック・ナンバー(23)(2016年6月~7月)

1. 渡辺悦司氏 論考集(1):「帰還政策の恐るべき危険」他 いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/06/post-edf1.html

 

2. 放射能と被ばくを巡る最前線(1):知らず知らずのうちに放射能まみれにされる日本列島は「ゆでガエル」なのか=放射能と被ばくのずさんな扱いに徹底抗戦しよう いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/06/post-7c32.html

 

3. にっちもさっちもいかぬ汚染水、汚染廃棄物=海へぶん投げる・全国にまき散らす、それが政府・原子力ムラの対処方策だ=許すな汚染水の海洋投棄・許すな汚染物のリユース・リサイクル・一般廃棄物扱い  いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/06/post-083c.html

 

4.「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(25):見上げたもんだね屋根屋のふんどし、見下げたもんだぜ原子力、お尻の周りはウソだらけ(フーテンの寅さんファンより)  いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/06/25-c9b5.html

 

5.「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(26):「ああ、またか」で流してしまわないことが大事=原子力ムラとその代理店政府の出鱈目は1つ1つが重大犯罪である、記憶に刻み込みましょう  いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/06/26-30de.html

 

6.本日(6/16)のいろいろ情報(メール転送を含む):必見です、知っておいていただきたい近況NEWS(1)  いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/06/post-9d51.html

 

7.「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(27):東電の隠ぺい体質=「記者会見で炉心溶融とは言わない」のドラマの内幕をすべて明らかにせよ & この「基準地震動」では原発は耐えられないことが更に明確になった  いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/06/2-3cba.html

 

8.危険な老朽化原発・高浜1,2号機再稼働へ原子力規制委員会・規制庁がGOサイン=原子力とともに日本は滅亡か、残された時間はあとわずか  いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/06/post-94ad.html

 

9.「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(28):原発事故の損害賠償をきちんとしろ!! 他、いろいろ  いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/06/28-dbc7.html

 

10.(報告)6.29 老朽原発を廃炉に 院内集会 + 昨今の原発情勢(規制委にはやる気などない、審査業務ではなく単なる届け出業務と何ら変わらない:山崎久隆(たんぽぽ舎)さん)  いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/06/post-fd55.html

 

11.(下村さん、こんな「自己正当化」では、また同じことが起きますよ)「総理大臣官邸は「炉心溶融」の隠ぺいを指示したのか? 元内閣審議官が明かす舞台裏と真相(堀潤) 」より  いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-6a39.html

 

12.渡辺悦司氏論考集(2):「福島原発事故により放出された放射性微粒子とその再拡散・再汚染の危険性」他  いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-3c7a.html

 

13.「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(29):私たちには放射線被曝を避けて生きる権利がある、福島第1原発事故の被害者を救済せよ、実証されてもいない被ばく安全・安心論の押し付けをやめよ  いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/291-1f36.html

 

14.(報告)津田敏秀岡山大学大学院教授講演会:「低線量被ばくの健康影響と福島県での甲状腺がん」  いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-1fc9.html

 

15.(報告)7.12 「避難の協同センター」設立集会 + 若干のこと  いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-890f.html

 

16.(報告)原発メーカー訴訟 一審判決(東京地裁 2016.7.14)+ 若干のこと(東京都知事選挙他) いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-cc7b.html

 

17.「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(30):原発の出鱈目を許してはならない=当たり前のことです  いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/30-78f0.html

 

18.子どもだけでなく大人にも増える甲状腺ガン=放射線被曝を甘く見れば近未来で大規模悲劇となる:放射能汚染地域のみなさま、一刻も早く逃げてください いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-bfe6.html

 

19.(報告)原発の地震動見直しと美浜3号審査中止を求める緊急要請・院内集会=間抜けなタヌキ「規制委」と田中俊一が化け損ねて出したインチキ地震評価の尻尾を捕まえろ  いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-ca30.html

 

20.「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(31):今年の夏の映画は「シン・ゴジラ」、今年の夏の出鱈目は「シン・もんじゅ」  いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/31-5e81.html

 

(その他)

●(報告)瀬畑源氏 公文書管理法を講義=逃げ回る内閣法制局・隠しまくるアベ自民党政権と「アマリにひどい甘利」:隠せ、隠せ、隠せ、都合悪けりゃ皆隠せ、文書は作るな + 参議院選挙情勢  いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/06/post-bd68.html

 

● 水俣病を知っていますか?:終わらない「ミナマタ」、そして「フクシマ」で繰り返される「ミナマタ」、この国はいったいいつになったら目が覚めるのか!?  いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/06/post-ecd8.html

 

●「合法伐採木材利用促進法」という名の「違法伐採木材尻抜け法」=持続不可能木材の輸入を止められず熱帯雨林破壊に未だに手を貸す日本という国  いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/06/post-0875.html

 

●(旧来型)遺伝子組換え食品の終わりの始まりだ:「遺伝子組換え作物の食品、アメリカで表示義務化広がる」⇒ 更に、自主表示企業が広がり、原材料の見直しに着手する企業も出始めた  いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-d7cd.html

 

● 本日(7/16)のいろいろ情報です:(1)八代亜紀、そして「神楽坂」「傷だらけの人生」 (2)バーニー・サンダース (3)軍民両用研究だと、バカぬかせ (4)自公ツーショットのファシスト仏罰同盟 他  いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-f8f1.html

 

● 日本の司法・裁判所は行政(安倍・自民党政権)よりもひどい日本国憲法無視・人権踏みにじりの「現代の悪代官所」です=解体しよう、日本の司法・裁判所、くたばれ日本の検察官・裁判官(その4)  いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-8f73.html

 

● 日本の個人情報保護法は、個人情報勝手に活用ビジネス保護法であり、他方ではまた、役所・行政秘密保護ならびに無責任放免法である  いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-7f0b.html

 

「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(31):今年の夏の映画は「シン・ゴジラ」、今年の夏の出鱈目は「シン・もんじゅ」

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)

 

「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(31)をお送りいたします。原発・原子力は「ゴジラ」と同じで、完璧に息の根を止めない限り、永遠に生き続け、地上に放射能と破壊をもたらし、やがて周りを引きずり込みながら地獄の底へと転落していきます。原発・原子力とは、このゴジラの「出鱈目」の代名詞のようなモノです。

 

(最初に若干のこと)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1.(お詫び)明日より1週間ばかり東京を留守にいたします。

 留守中にみなさまよりいただくメールで私の契約するプロバイダーの受信サーバが満杯になる可能性があります。その場合、みなさまよりお送りいただいたメールが私にきちんと届かない場合がありますので、申し訳なく存じます。また、いただいたメールに対してタイムリーにご返事をお送りできないことも併せてお詫び申し上げます。帰京は8月6日(土)の夜を予定しています。

 

2.緊急賛同募集!>高江ヘリパッド建設中止を!

 http://www.foejapan.org/aid/takae/160730.html

 

緊急声明に個人・団体の賛同を募集しています。

第一次締め切りは201683日朝9時。賛同はこちらのフォームから。

個人賛同)https://pro.form-mailer.jp/fms/e5d35147104620

団体賛同)https://pro.form-mailer.jp/fms/81013f76104628

英語版>http://www.foejapan.org/en/aid/160730.html

 

3.NPO APAST イベントご案内(第1報)

 下記要領でイベントを行いますので、ご光臨のほど、お願い申し上げます。

 

●テーマ:やめられない とまらない 原発輸出・東芝問題の「なぜ?」

 未曾有の原発事故を引き起こしながら.原発再稼働.原発輸出にひた走る.この国のあり方とは? 国民生活とも密接に関わる経済活動・大企業運営の歪みを解き明かし.この国の行方を考える。

 

日 時:2016813()13:0017:00

場 所:NATULUK飯田橋東口駅前店4F大会議室B

(JR東口/地下鉄 有楽町線・東西線・南北線・大江戸線 A出口.徒歩3 )

 

4.映画『シン・ゴジラ』公式サイト

 http://shin-godzilla.jp/

 

●もんじゅ関連情報ページ

 http://www.jaea.go.jp/04/turuga/monju_site/index.html

 

(関連)もんじゅ・再処理の中止と原発再稼働の中止をもとめます

 http://greens.gr.jp/uploads/2016/07/stop_the_monju_ikenkoukoku_sando.pdf

 

(関連)ストップ・ザ・もんじゅ

 http://www.page.sannet.ne.jp/stopthemonju/

 

5.(毎日新聞)■注目ニュース■ 年金運用損失拡大5兆円超

 公的年金の積立金を運用している「年金積立金管理運用独立行政法人」(GPIF)は29日、2015年度の運用損失は5兆3098億円に上ったと発表した。14年10月に資産構成割合の株式比率を50%に引き上げてから通年では初めての発表となった。中国経済の失速による株価下落の影響を受けて運用損失がより拡大し、10年度以来6度目の赤字となった。

 

▽GPIF:年金運用損5.3兆円 株価下落影響 15年度

 https://l.mainichi.jp/lvUAy5

 

(公的年金の損失は、これで終わりではありません。アメリカ系の証券会社は笑いが止まらないと言っておるようです。♪♪年金損損、株でも損損,買っても買ってもどんどん下がる、麻生は驚き庭駆け回り、アベは隠れて丸くなる♪♪ さあ、「雪やこんこん」の歌に合わせてみんなで歌いましょう:田中一郎)

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 <別添PDFファイル>

(1)もんじゅ 動かすのが前提、馳文科相インタビュー(朝日 2016.7.21 他)

(2)科学の仮面を被る「原発広告」の欺瞞(本間龍『科学 2016.7』)

(3)事故は予見されていた(斎藤美奈子『ニッポン沈没』)

(4)第一原発凍土遮水壁 東電「完全凍結は困難」(福島民報 2016.7.20

(5)浜岡安全対策 完工時期初の「未定」(東京 2016.7.26

(6)「中部電 浜岡地元に30億円」、住民組織にも原発マネー(東京 2016.5.11

(7)「核のごみ」 どこへ?(東京 2016.2.4

(8)韓国の原発に耐震性問題が急浮上(たんぽぽ舎 2016.7

(9)原発再稼働を問い直す:米国サンオノフレ原発廃炉を決定付けた民主的手法(堀潤『都市問題 2016.7)』

10)汚染土の公共事業再利用、引き受け手見えず(東京 2016.7.21

 

1.(別添PDFファイル)もんじゅ 動かすのが前提、馳文科相インタビュー(朝日 2016.7.21 他)

 http://www.asahi.com/articles/ASJ7N5RHJJ7NULBJ00T.html

 http://www.asahi.com/articles/DA3S12470576.html

 

(こいつは文部科学大臣の資格なし。山手線の各駅の駅頭で、これを説明演説してみろ。昨今の自民党はこういう奴ばっかりになってしまった。もはや保守政党でも何でもなくて、ただの原子力ムラ寄生ムシの「巣」である。:田中一郎)

 

2.(別添PDFファイル)科学の仮面を被る「原発広告」の欺瞞(本間龍『科学 2016.7』)

 https://www.iwanami.co.jp/kagaku/KaMo201607.html

 

(関連)本間 龍  ryu.homma(@desler)さん Twitter

 https://twitter.com/desler?lang=ja

 

(東京電力が税金をもらいながら柏崎刈羽原発の宣伝を新潟県でやっているのは絶対に許せんな、東京電力のみならず、宣伝の媒体に対しても抗議の電話を入れましょう:田中一郎)

 

3.(別添PDFファイル)事故は予見されていた(斎藤美奈子『ニッポン沈没』)

「honda_minako.pdf」をダウンロード
 http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480815262/

 

(この本のこの部分は、原発に賛成をしているとかいう若い連中に読ませたい斎藤美奈子さんならでわのレポートだ。原発も放射能も若い世代の問題なのに、この国の若造どもは何をしておるのか!? 日本中が放射能だらけになってから「だつげんぱーつ」なんて言ってみてもはじまらんぞ:田中一郎)

 

(紹介)斎藤美奈子さんの著書

 http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/List?cnt=1&mode=speed&spKeyword=%8D%D6%93%A1%94%FC%93%DE%8E%71&pageNumber=0&totalCnt=46&dispCnt=20&target=1&button=btnSpeed

 

4.(別添PDFファイル)第一原発凍土遮水壁 東電「完全凍結は困難」(福島民報 2016.7.20

 http://www.minpo.jp/news/detail/2016072032937

 

(今頃、何を言っとるのかね、この無責任会社は。こんなことは早い段階から分かっていたことで、だから多くの人が凍土遮水壁なんかやめろ、と言っていたではないか。結局、東京電力の幹部たちは鹿島建設とグルになって、国から数百億円の工事費をかすめ取っただけに終わっている。そういえば、少し前は、原発事故直後にフランスの詐欺会社=アレバから買った汚染水浄化装置も、全く役に立たずに数百億円がドブに捨てられた。そして、おそらくは、今進められている「廃炉」への税金つぎ込みもそうなるだろう。福島第1原発事故を引き起こす原因をつくった連中に、税金を払って、その後始末をさせて儲けさせる、そんなインチキビジネスが横行中だ。:田中一郎)

 

5.(別添PDFファイル)浜岡安全対策 完工時期初の「未定」(東京 2016.7.26

 http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2016072602000060.html

 

(もうやめときなはれ、中部電力はん、会社の資産の浪費にしかなりまヘン。無理にやったら東京電力の二の舞です:田中一郎)

 

6.(別添PDFファイル)「中部電 浜岡地元に30億円」、住民組織にも原発マネー(東京 2016.5.11

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201605/CK2016051102000132.html

 

(この30億円をもらい受けていた地元の有力者は、地域振興に原発マネーを生かそうと一生懸命だったそうである。それを評価している人もいるというが、しかし、よく考えないといけないのは、そんな気前よく、何故、中部電力がカネを落としてくれるのか、である。原発とはどういうものか、よーく調べて考えたら、こんなハシタ金もらって、生まれ故郷が将来メチャクチャにされてしまったら、元も子もないでしょうに。何故、それが分からんの?:田中一郎)

 

7.(別添PDFファイル)「核のごみ」 どこへ?(東京 2016.2.4

 http://lituum.exblog.jp/25364170/

 

(一部抜粋)

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原発から出る「核のごみ」を廃棄する最終処分場の受け入れ先が見つからない中、経済産業省は海底下に処分場を造り、廃棄することを真剣に検討し始めたようだ。海底下であれば、地権者はいない。だが、陸地の地下に埋めた場合でも放射性物質が漏れ出し、汚染が広がることが懸念されている。海底に埋めた場合、海が汚染される可能性があるが、大丈夫なのか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

(このご都合主義、冗談ではないわ:田中一郎)

 

(関連)<3の1・日本の場合>“核のゴミ”はどこへ~検証・使用済み核燃料~(内容書き出し・動画) - みんな楽しくHappyがいい♪

 http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2784.html

 

8.(別添PDFファイル)韓国の原発に耐震性問題が急浮上(たんぽぽ舎 2016.7

「kankoku_genpatu.pdf」をダウンロード

9.(別添PDFファイル)原発再稼働を問い直す:米国サンオノフレ原発廃炉を決定付けた民主的手法(堀潤『都市問題 2016.7)』

 https://www.timr.or.jp/cgi-bin/toshi_db.cgi?mode=saisin

 

10.(別添PDFファイル)汚染土の公共事業再利用、引き受け手見えず(東京 2016.7.21

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2016072102000139.html

 

(こっちも「核のゴミ」処分と同じくご都合主義である。ダチョウが姿を隠すために砂の中に頭だけを突っ込むように、この環境省というアホウのダチョウは、放射能汚染物を砂の中に突っ込んで見えなくしたら、それでとりあえず大丈夫だと思っているらしい。この役人どもを全員クビにしましょう:田中一郎)

 

11.青森県六ケ所村再処理工場

(1)六ケ所再処理工場:基準地震動引き上げ…規制委了承 - 毎日新聞

 http://mainichi.jp/articles/20160219/k00/00e/040/212000c

 

(2)六ケ所村再処理工場 落雷による故障事故に関する質問状提出(三陸の海を放射能から守る岩手の会)

 http://sanriku.my.coocan.jp/no.167.pdf

 

(3)質問への回答(日本原燃 2016.7.20

 http://sanriku.my.coocan.jp/160720kaitou.pdf

 

12.その他

(1)(毎日新聞)■注目ニュース■「あまりにお粗末」新電力が東電に恨み節

 4月に始まった電力小売りの全面自由化で新規参入業者(新電力)に切り替えた顧客への電気料金の請求が約1万件遅れる事態となっている。配電網を管理する東京電力系の東電パワーグリッド(PG)のシステムの不具合などが原因で、8月中に事態を収拾する考えだ。

 

▽東電:不具合で使用量通知遅れ 新電力の不満噴出(有料会員限定)

 https://l.mainichi.jp/VzCT9q

 

(2)東海・東海第二発電所の近況について

 http://www.japc.co.jp/tokai/news/2016/pdf/tokaiH2807.pdf

 

(3)東芝

●米で原発設計認証の申請下げ=新設、当面見込めず-東芝:時事ドットコム

 http://www.jiji.com/jc/article?k=2016070100471&g=eqa

 

●「東芝、米原発で電力会社と訴訟合戦の泥仕合」(718日 東洋経済)

 http://toyokeizai.net/articles/-/127763

 

●「『国家が原発メーカーに免罪符』賠償求めた牧師ら、棄却で控訴 世界的不買・投資引き揚げ・制裁を呼び掛け」

 http://www.christiantoday.co.jp/articles/21448/20160715/pastors-appeal-nuclear-power-makers-boycott-divest-sanction.htm

 

(4)原発さよなら四国ネットワーク - gensayo4koku ページ!

 http://gensayo4koku.jimdo.com/

 

(5)20160721伊万里市長インタビュー - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=3HT7V3LYK9E&feature=youtu.be

 

(6)たんぽぽ舎MGより

┏┓

┗■3.鹿児島県知事三反園氏への期待

 |  「脱原発は経済にもよい」というグランドデザインを示して

 |  県民の合意を作って行くことが必要

 └──── 上岡直見〔環境経済研究所(技術士事務所)

 

◯ 鹿児島県知事に三反園氏が就任し川内原発の稼働が改めて問われているが、知事として地域経済との関係についても戦略的に配慮してほしい。

 

◯ 産業連関分析の手法で試算すると、川内原発の稼働(福島事故前)により付加価値(県GDP)670億円、雇用で約4,000人の効果をもたらしている。これはいわゆる波及効果すなわちよく言われる地元の飲食業や宿泊業への波及効果も合計した数値である。原発推進派は、川内原発が止まったらこれが消失するから大変だろうと脅かすわけである。

 

◯ しかし、川内原発の鹿児島県経済への貢献は、GDPで全体の1%程度、雇用で全体の0.5%程度にすぎない。雇用のほうが影響が少ないのは、発電事業は巨大な設備集約型の産業であって、人手はあまりいらないからである。以前に福井でも検討されたことがあるが、原発の主要部分は東京のメーカーが握っていて地元には補助的な仕事しか回ってこないので産業の育成になっていない。

 

◯ 一方で同じように産業連関分析の手法で試算すると、県内の各産業分野で自給率を1~2%増加させただけで川内原発再稼働の経済効果を軽く上回る付加価値と雇用創出が得られる。「自給率」というと通常は農林水産業を連想するかもしれないが製造業でもサービス業でも自給率はある。逆にいえばTPPなどを導入すれば川内原発再稼働の経済・雇用効果など簡単に吹き飛んでしまう。

 

◯ 実際に知事に就任すれば原発問題だけに集中することはできないし、むしろ足をすくわれるきっかけになりかねない。「脱原発は経済にもよい」というグランドデザインを示して県民の合意を作って行くことが必要だ。これはオール沖縄で保守系の支持も集めているのと同じ背景があり、米軍基地を廃止して別の目的に使ったほうが経済効果が高いという説明ができるからである。

 

草々

 

2016年7月28日 (木)

日本の個人情報保護法は、個人情報勝手に活用ビジネス保護法であり、他方ではまた、役所・行政秘密保護ならびに無責任放免法である

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

(最初に若干のこと)

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1.伊方原発 こんなものは再稼働ではなくて廃炉だ

 今現在、再稼働予定にある伊方原発3号機は、1次冷却水漏れ事故を起こして部品交換=つまり修理中である。再稼働のための設備点検をろくすっぽせず、書類作りと話し合いで原発の安全対応をしているつもりになっていた四国電力や原子力規制委員会・規制庁に対して、原発自身が警告を発したと受け止めるべきである。一次冷却水の水漏れは、そのまま原発の大事故につながる一大事、それを「放射能漏れはなかった、漏れた水の量は大したことはなかった」などと、いつもの調子で事故の歪曲・矮小化を行っている。原発が動いていないのだから、放射能漏れがないのも、漏れた水の量が大したことがないのも当たり前だ。何の慰めにもなりはしない。こんな連中に原発・原子力を扱う資格はない。

 

(1)伊方原発3号機で一次冷却水の水漏れ事故 - Fukushima Daiichi Requiem - Bloguru

 http://jp.bloguru.com/fukushima-requiem/272188/3

 

(2)NNNドキュメント「避難計画で原発やめました」 16 07 24 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=-3Hj_mxLTwg

 http://ur2.link/xpcA

 

(田中一郎コメント)

 アメリカ・NY州のロングアイランドにあるショアハム原発(BWR)は、地域住民を安全に避難させる避難計画が認められず廃炉になりました。一方、このショアハム原発と非常によく似た立地条件にある伊方原発(PWR)は、地域住民を安全に避難させる避難計画ができないので、テキトーな作文計画をつくって表面だけを取り繕い、原発事故が起きたら少なくとも佐多岬半島の住民を見殺しにするつもりで原発を再稼働させます。地元でその先頭に立っているのが、本来は地域住民・県民の命と健康、生活と財産を守らねばならない役回りの中村時広という愛媛県知事です。愛媛県のみなさま、もう、こんな知事はクビにしませんか。鹿児島県には中村時広と同じような伊藤祐一郎とかいう知事がいましたが、あまりに原発推進にのめりこみすぎて、先般の選挙で鹿児島県民によりクビにされました。住民を守らないような知事は知事の名に値しません。愛媛県民のみなさま、そう思われませんか? このVTRに出てくる中村時広とかいう「知事のクズ」と、同じくVTRに出てくる岡村真高知大学総合研究センター特任教授とを比べてみてください。中村時広愛媛県知事=こんな奴、選挙で落としても、誰も問題だとは思いません。中村時広を落としましょう、追い払いましょう、それが愛媛や四国を守る道です。

 

(関連)「地震を過小評価」高知大学総合研究センター岡村真・特任教授 - 大分のニュースなら 大分合同新聞プレミアムオンライン Gate

 https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2015/10/27/004030788

 

(関連)311大震災シリーズ(74)避難計画で原発やめました違いは何だ?伊方と米・ショアハム|NNNドキュメント|日本テレビ

 http://www.ntv.co.jp/document/backnumber/archive/31174.html

 

(再放送は731()11:00~ BS日テレです:田中一郎)

 

(関連)22年前に原発捨てた町...住民の決断:ショアハム原発 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=hfSy6X9ZuP4

 

(3)(別添PDFファイル)伊方原発(たんぽぽ舎)

「ikata_genpatu_tanpopo.pdf」をダウンロード

 何が何でも伊方原発を再稼働させたい四国電力、そして原子力規制委員会・規制庁や政府、それに愛媛県。では、四国地方はそんなに電力が不足しているのでしょうか、電源が足りないのでしょうか? 別添PDFファイルの図を見て驚きました。四国電力は常に電力余剰状態が続いていて、たくさんの電気を関西電力に販売し続けています。もちろん伊方原発をすべて廃炉にしても何の問題もなさそうです。電気は足りています。危険極まる原発など全く必要ないのです。それでも原発を動かそうとする=何のために? それは、四国電力という一企業の目先の利益を確保するためです。後にはにっちもさっちもいかない使用済み核燃料や核のゴミが大量に残ります。

 

(四国電力の主力発電所は、伊方原発だけでなく、火力も含めてそのほとんどが海岸沿いにあります。南海地震が四国を襲えば、おそらく四国では伊方原発も含めてほとんどの発電所がアウトとなり、長期間の停電状態が続く可能性があります。もちろん伊方原発の過酷事故を防ぐための電源確保も難しくなるのです。四国電力は、伊方原発の再稼働などよりも、地震や津波に強い電源の確保や、地産地消型の再生可能エネルギーの拡大、あるいは天然ガス利用のオンサイト・コジェネ電源の普及など、すべきことがほかにたくさんあります。四国電力よ、何をやっちょるのか、ということです)

 

2.「ウィンドウズ10」更新、消費者庁HPに注意点(朝日 2016.6.23

 http://www.asahi.com/articles/ASJ6Q4F4MJ6QUTFL006.html

 

(田中一郎コメント)

 WINDOWS8.1のPCを使っていた私の場合は、ある日突然、PCで作業中に何の断りもなく、また私が了解もしていないのに、勝手にWINDOWS10のダウンロードが始まり、作業中のファイルはブロークンになってしまいました。最初は何が起きたのかと思いました。秋葉原のヨドバシカメラ・PCドッグに持って行って話を聞いたら、ダウンロードの途中で触っていなければ問題はないけれど、ご希望ならWINDOWS8.1に戻せますよと言われました(もちろん有料ですが)。まわりを見渡すと、私と似たような経験をした人が他にもいて、8,1に戻してほしいと店の人と話していました。あとで他から聞いた話では、WINDOWS10に対応していないPCの場合には、PCが壊れてしまうのだそうです。

 

 しかしふざけた話です。マイクロソフトは何様なのでしょうか。ユーザーへのガイダンスもなく、了解も取らずに、ユーザーの都合や便宜や状態の確認もしないで、いきなり一方的に自分たちのソフトを「押し付けダウンロード」してくる。こんなことが法的に許されるのか、ということです。にもかかわらず、上記の消費者庁の対応の「控え目」さ加減と言ったら、まことにひどい、なさけないもので、その卑屈な姿勢たるや、腹の底から怒りがこみ上げてきます。消費者庁はマイクロソフト社の下僕なのでしょうか、植民地代理店なのでしょうか。日本を代表してマイクロソフト社から巨額の罰金でもとったらどうかと思います。消費者庁は、それでも日本の消費者のために仕事をしているつもりなのか、ということです。(消えちまえ、アホ!!)

 

 アメリカでは、このマイクロソフト社の勝手な振る舞いに対して裁判を起こした人がいて、下記サイトにあるように、このほど勝訴したようです。実は、日本にも同じような人が私の知人にいらっしゃいました。その方にお話をおうかがいしましたら、本人訴訟(弁護士なし)をしておられるようで、被告のマイクロソフト社はこの方に対して、「あんた、裁判起こしても敗訴するよ」などと、無礼千万の「脅し」をかけてきたそうです。まもなく公判も始まるそうですから、みんなでこの裁判を注目して、原告の私の知人をみんなで応援いたしましょう。そろそろマイクロソフトもヤキが回ってきたようで、かようなポンコツOSはそろそろデファクトで墓場に行ってもらいましょう。

 

(関連)ついに!米MicrosoftWindows10の自動更新で敗訴。賠償金1万ドル支払いへ - ペペロン・テンボス

 http://invective-news.com/impact/1717/

 

3.日本弁護士連合会│Japan Federation of Bar Associations:公益通報者保護の実効性を高める法改正を求める会長声明

http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2016/160609_2.html

 

(一部抜粋)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2016年3月22日、消費者庁に設置された公益通報者保護制度の実効性の向上に関する検討会は、第1次報告書(以下「本報告書」という。)を取りまとめ、更に検討を加えるため、同年4月22日に学識経験者及び実務専門家によるワーキンググループを設置し、公益通報者保護法(以下「法」という。)における通報者保護の要件・効果等につき検討を開始した。

 

(中略)本報告書は、当連合会がこれまで求めてきた法改正のうち、通報者に退職者を加えること、通報対象事実の拡大、不利益取扱い禁止の違反に対する行政措置の導入、守秘義務の導入については積極的に検討する方向性を示したものの、通報者に役員や取引先を加えること、通報先となる事業者の範囲の拡大、通報者保護の要件緩和、通報のための資料収集行為につき民事・刑事上の免責規定導入、通報を受け付けた行政機関の応答義務等については、両論併記の上、引き続き検討するというにとどまった。

 

なお、本報告書が、消費者庁に、処分権限の有無にかかわらず通報を受け付ける窓口を設置し、調査・処分の権限を有する各府省庁に振り分けて適切な通報対応を促す仕組みに加え、消費者庁自らが調査を実施する仕組みを設けることにつき検討するべきとしている点は評価される。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

(ともかく、現行の「公益通報者保護制度」では「公益通報者」が保護されていません。抜本改正してください。この制度が「生きる」ことにより、今日の企業社会のゆがみや不公正が、ある程度は矯正されるでしょう:田中一郎)

 

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(ここから本文)

 

別添PDFファイルは、昨今の個人情報保護に関するマスコミ報道を若干、集めたものです。残念ながら日本の個人情報保護法制は全く不十分で、建前だけは立派ですが、その内実は、一方で「個人情報勝手に活用ビジネス保護法」であり、他方ではまた、「役所・行政秘密保護ならびに無責任放免法」になってしまっているのです。以下、簡単にコメントいたします。

 

 <別添PDFファイル>

(1)要配慮情報を導入、活用の枠組み開示:改正個人情報保護法(毎日 2016.7.25

 http://mainichi.jp/articles/20160725/org/00m/010/003000c

(2)令状なしGPS捜査「違法」(日経 2016.7.25

 http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG29H7Z_Z20C16A6CC1000/

(3)スノーデン独占インタビュー:プライバシーこそ権利の源だ(小笠原みどり『サンデー毎日 2016.6.26』)

 http://mainichi.jp/sunday/articles/20160614/org/00m/040/001000d

 

1.要配慮情報を導入、活用の枠組み開示:改正個人情報保護法(毎日 2016.7.25

 http://mainichi.jp/articles/20160725/org/00m/010/003000c

 

(田中一郎コメント)

 改正された個人情報保護法の来年春施行へ向け、有識者9人からなる「個人情報保護委員会」が施行令・施行規則の案作り検討を進めているという。この記事は、その近況を報じるものだ。しかし、記事を読むと、日本の個人情報保護の基本的な考え方や個人情報保護行政の進め方のおかしさがにじみあがってくる。以下、そのいくつかを簡単なコメント付きで列記してみる。

 

(1)(一部抜粋)「個人情報保護委員会の議論は非公開で行われ、配布資料と議事要旨を後日、ホームページに公開している。議事録は作っているが、情報公開請求をしなければ入手できない。事務局は「独立機関の公正取引委員会も同様の運用。今のところ議論の公開は考えていない」としている。」

 

⇒「隠せ、隠せ、隠せ、都合悪けりゃみな隠せ」がここでも行われている。有権者・国民・市民のプライバシー保護の制度が議論されているのに、非公開とは何事ぞ。この1点だけでも、間もなく施行される改正個人情報保護法はうさんくさく怪しげである。独占禁止法や不公正取引の取り締まりをしている公正取引委員会(ほとんど役に立ってはいないけれど)の事例を引き合いに出して、私たちも非公開です、などと言っている事務局の役人は、そのクビを飛ばせ。

 

(2)(一部抜粋)「改正法はプライバシー保護と産業振興の両立を掲げており、施行令・規則案は病歴、犯罪歴などを「要配慮個人情報」として慎重に取り扱うとする一方、大勢の情報を個人が識別できないように加工しビッグデータとして活用する枠組みを示す」

 

⇒ そうでっかいな、本音が出てますな。「プライバシー保護と産業振興の両立」=阿呆かいな、でしょう。両者が利益相反で対立しているからこそ、ビジネスに対して個人情報保護を優位に立たせるためにつくった法律が「個人情報保護法」です。言い換えれば、個人情報保護が万全になされる限りにおいて、ビジネスに使いたいなら使ってよろしい、という話である。それが「両立」などとされることで、事実上、優先順位が逆転する。だからこそ、「個人情報保護委員会」も非公開で秘密裏に行われているわけだ。こんなもの、やめちまえ。法律は再改正が必要だ。

 

 かつて、高度経済成長末期の日本、全国各地で企業・産業が環境汚染を繰り返し、日本国中が汚染物だらけになっていたころ、その環境保全をするための法律案が国会で審議されていた。1970年のことである(公害国会)。そこでも上記と同じように「環境と産業の両立」「環境保全と産業振興の共存」などという文言を法律に入れて、公害防止を骨抜きにしようとしていた勢力があったが、有権者・国民・市民の怒りにも近い公害防止・環境保全への強い意思が伝わり、「両立」「共存」の骨抜き文言は入らなかった。しかし、今日では、有権者・国民・市民があまりにボケてしまったということなのか、悠々平然と、個人情報保護の骨抜き文言である「両立」が入れられてしまっている。権利意識の低い有権者は「食いものにされる」ということなのだろう。

 

(3)(一部抜粋)「コンピューター技術の発達で何を個人情報とすべきなのかがはっきりしなくなってきた。そこで改正法は個人情報の対象として「個人識別符号」を規定した」

 

⇒ 問題は法的に厚い保護を受ける「個人識別符号」が限定列挙になっていることである。これでは情報処理の技術進歩につれて「個人情報」がらみの犯罪が先行し、行政や規制や管理は被害が大量に発生してから後追いでなされることになってしまいかねない。包括規定を置いて、事業者の悪事に対して機動的に対応できるようにすべきである。

 

(4)(一部抜粋)「一方で、携帯電話番号などは法人で契約される場合もあるとして個人識別符号から外れる。国家資格の登録番号も含まれない見通しだ。」

 

⇒ 携帯電話番号や国家資格の登録番号が「個人識別符号」から除外される???? なんのこっちゃ、でしょう!? 携帯電話番号や国家資格の登録番号などは、たとえば人材ビジネスやその他のセールス用名簿ビジネスに欠かせない個人情報なので除外されたに違いない。個人情報保護よりも「個人情報勝手に活用ビジネス」の利益が優先されている。

 

(5)(一部抜粋)「さまざまなニーズがあるビッグデータに対応したルールづくりは難しい。施行令・規則案は一般的な加工方法などを示すにとどめる。保護委員会は、ひな型は示すものの、業界団体の自主ルールに委ねる方針だ」

 

⇒ 今回の個人情報保護法改正の目玉=最大の眼目は「ビッグデータのビジネス活用」である。それをこの記事にあるように、ビジネス業界が自分自身で使いやすいようにルールづくりができるよう、事実上、ビジネス界に丸投げします、ということのようだ。ふざけるな、である。

 

(6)そして、日本の個人情報保護法の最大の欠陥は、魑魅魍魎の名簿業者など、第三者を通じて入手した個人情報は、その個人情報の合法性を発生元に確認する法的義務付もないまま、好き勝手にビジネスに使っていい、という、この「やりたい放題第三者取得」の制度が抜本改正されていないことである。今般の個人情報保護法改正で、法文上には「情報元への確認」の条項は入ったようだが、違反者に対して巨額の罰金等の厳しい罰則はないようで、まあ、いってみれば「口先だけ」=風呂のカマ=ゆ(湯)ーだけの「個人情報第三者取得規制」を入れたようである。すべてはビジネスのため、である。ルール違反をやればもうかるのに、その罰則のないルール(あるいは大したことのない罰則)を守るビジネス人はほとんどいない。食品表示偽装がそのいい事例の1つである。

 

(7)他方で、日本の個人情報保護法は、行政や役人が自分たちが持つ情報を有権者・国民・市民に対して隠ぺいし非公開にするための「口実」として、積極的に活用されている。それは、現在の個人情報保護法に、一方で、真の意味での個人情報保護制度がなく、ビジネスが好き勝手に個人情報を利活用できるようにしてあることの裏側で、本来は公的・社会的な目的のため、慎重な仕組みの中ではあるが個人情報の活用が許されなければならないものを、その例外規定をきちんと設けずに、行政や役人どもの怠慢と無責任の口実合理化法として君臨できるようにしてあるということだ。

 

 日本という国は、未だ「国民が有権者」などという有名無実の虚偽が、様々な法律の中でまかり通っている国だが、個人情報保護法の世界もまた、その典型的な事例の一つと言っていいだろう。そして、昨今では、こうしたビジネス優先原則に加え、国家権力による有権者・国民・市民のプライバシー侵害体制が、時々刻々と築き上げられていることも忘れてはならない。先般、自公のみならず、愚か者の政党である民進党や生活までが大挙して賛成に回った「刑訴法・盗聴法改悪」もまたその一つである。客観情勢から推察するに、この背後にはアメリカ政府によるプライバシー侵害の盗聴・盗視があり、日本政府・政治家や官僚どもが、アメリカの「ご意向」を受けての忖度行為としてやっている可能性が高いものである。

 

 日本の夜明けは、個人情報保護法一つ見ても、ずっとずっと遠いようである。しかし、スノーデン氏曰く「プライバシーこそ権利(基本的人権)の源なのである。

 

(2)令状なしGPS捜査「違法」(日経 2016.7.25

 http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG29H7Z_Z20C16A6CC1000/

 

(ダメに決まっとるでしょう。警察や検察と癒着状態にある日本の裁判所の令状のみならず、厳格なルールが必要だ。ロクでもないお回りらに勝手に盗聴器・盗視器やGPSなんぞをつけられてたまるか!! 私たちは家畜ではないのだ!! :田中一郎)

 

(3)スノーデン独占インタビュー:プライバシーこそ権利の源だ(小笠原みどり『サンデー毎日 2016.6.26』)

 http://mainichi.jp/sunday/articles/20160614/org/00m/040/001000d

 

草々

 

2016年7月27日 (水)

(報告)原発の地震動見直しと美浜3号審査中止を求める緊急要請・院内集会=間抜けなタヌキ「規制委」と田中俊一が化け損ねて出したインチキ地震評価の尻尾を捕まえろ

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)

 

昨日(7/26)、参議院議員会館において、「原子力規制を監視する市民の会」さんや「美浜の会」さん他の主催で「原発の地震動見直しと美浜3号審査中止を求める緊急要請・院内集会」が開催されました。元原子力規制委員会委員長代理で地震学者の島崎邦彦東京大学名誉教授による今般の問題提起で、原子力規制委員会・規制庁が進めている基準地震動や基準津波の評価が過小評価になっている可能性が明らかになりました(「可能性」というよりも、ほぼ間違いなく大幅な「過小評価」です)。この院内集会では、その内容について、できる限り一般市民にも理解できるように、原子力規制委員会・規制庁と島崎邦彦東京大学名誉教授とのやり取りに注目しながら、地震や基準地震動に詳しい阪上武さん(「原子力規制を監視する市民の会」)と小山英之さん(「美浜の会」)に、わかりやすく解説していただきました。また、説明終了後の会場参加者との質疑応答も注目に値します。以下、簡単にご報告いたします。

 

今回のこの集会は、地震・津波大国の日本における原発・核施設の安全性の根本のところ=つまり今後、原発・核施設を襲うであろう最大の地震や津波がどの程度のものであるのか(それに対応して=それに耐えられるように原発・核施設の強靭性・耐震性・津波対策が設計されなければならない)を判断する最重要の内容のものでした。しかし、驚くべきことに、原発・核施設の安全に関して最大の責任機関であるところの原子力規制委員会・規制庁が、またしても(福島第1原発事故を経験しても、なお)、この基準地震動や基準津波を、意図的に、作為的に、小さく評価することにより、電力会社などの原子力事業者に便宜をはかるような愚かなマネをしている事実が浮かび上がってきました。この問題の去就は、ひょっとすると日本の原発問題の分水嶺になるかもしれません。

 

実は、島崎氏の批判に応えて、しぶしぶながら、大飯原発の基準地震動を「武村式」(下記参照)という、より厳しい経験式に基づいて計算すると、現行で採用している「入倉・三宅式」(下記参照)という緩い経験式に基づく計算結果を大幅に上回る地震動となることが、原子力規制委員会・規制庁自身による「計算」で明らかとなっています。その結果におののいた原子力規制庁の役人が、関西電力が計算したよりも、より楽観的で、より緩い条件を置いて計算し直して、そもそもの「入倉・三宅式」に基づいて出されている基準地震動を小さく見せかけたり、関西電力でさえ付加していた「不確かさへの考慮」部分をカットして結果を示すなど、まるでシロウトだましの「基準地震動小さく見せます」演出を行っていたことも明々白々となりました。まさに、間抜けなタヌキが化けることに失敗して尻尾を見せ、インチキ丸バレ、の事態となってしまいました。

 

ついこの間まで、このインチキ計算を強気で押し出し、評価した基準地震動や津波には余裕があった、島崎氏の批判はもう考慮しなくてもいい、などという態度をとっていた田中俊一規制委委員長も、多方面からの批判を受けるや態度を一変させ、原子力規制庁がやった計算方法はだめだ、やっちゃいけないことをしてしまった、こんなものは見るに値しない、今回の計算はその結果も含めて撤回だ、「武村式」云々カンヌンは科学者の間で議論してもらって決着がついてから持ってきていただきたい、従来の基準地震動・津波の計算方法(つまり「入倉・三宅式」ベース)を大きく見直す必要性は現段階ではないと考える、などと、今度は島崎氏の批判を煙に巻いてしまおうとしているかのようです。この「親タヌキ」=田中俊一規制委委員長こそ、原発・核施設の基準地震動・基準津波の過小評価の元凶であることが、今回のことでクローズアップされました。

 

みなさまには、この一連の動きをぜひともご理解いただきますよう、今回ご紹介する各サイトや資料類、そして当日録画に目をお通しいただき、私たちとともに原子力規制委員会・規制庁の電力会社によるインチキ行為追認の動きに対して抗議の声を強く大きく挙げていただきたいと思います。まもなく南海地震・東南海地震・東海地震や二度目の東日本大震災、あるいは関東大震災が近いと言われている中で、かような愚か極まる行為はあまりに危険すぎます。目先の会社経営のことだけに執着して原発にしがみつく電力会社幹部たちや、その便宜をはかることを第一義に考える原子力規制委員会・規制庁の馬鹿タヌキたちが日本を滅亡させていくのを黙って見過ごすわけにはいきません。基準地震動や基準津波の過小評価など、断固として許すわけにはいかないのです。

 

(苦言:原発・核施設の基準地震動や基準津波に関する文献や説明が、私たち一般の市民にとっては非常にわかりにくい状態が続いています。専門家や科学者のみなさまは、専門家や科学者どうしが議論する場合とは違って、一般の人でも理解ができるような言葉遣いや説明で、この問題の骨太部分・核心部分を極力平易かつ懇切丁寧に、ご説明をお願いしたいと思います。このままでは多くの有権者・国民・市民に理解されません:田中一郎)

 

●(イベント情報)7-26()13時~原発の地震動見直しを求める緊急要請と院内集会 ちきゅう座

 http://chikyuza.net/archives/64897

 

●(当日録画)20160725 UPLAN 原発の地震動見直しと美浜3号審査中止を求める緊急要請・院内集会 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=3Yt-enf5els

 

●報告(美浜の会HP)(阪上武さん:「原子力規制を監視する市民の会」)

 http://www.jca.apc.org/mihama/saikado/rep_syukai160726.pdf

 

●(ネット署名)原発地震動評価・美浜3号審査に関する緊急要請への賛同

 https://ssl.form-mailer.jp/fms/273384fa318013

 

(そして、やっぱり予想通りに原子力規制委員会・規制庁は、「見直し不要」と「今回の計算結果は撤回」をセットでやっています。間抜けタヌキのインチキ丸バレを、自虐的に「怒ってごまかす」つもりのようです:田中一郎)

 

●(速報)規制委 大飯地震動「見直し不要」、過小評価指摘、再計算結果は撤回(東京 2016.7.27 夕刊)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201607/CK2016072702000251.html

 

(みなさまへ:今回のこのメールは情報量が多いので、まず、下記のうち「<必見・説明用サイト>」の各サイトと、「<関連資料:別添PDFファイル>」の中の島崎邦彦東京大学名誉教授の岩波月刊誌『科学 2016.7』掲載論文、及び上記の「当日録画」をご覧になってみて下さい。その際、私の下記のコメントが参考になれば幸いです。記者会見や規制委と島崎邦彦氏とのやりとりの録画などは、下記「<関連サイト>」の「(3)島崎邦彦氏(東大名誉教授)から田中俊一原子力規制委員会委員長宛の申入書を読む 弁護士・金原徹雄のブログ」をご覧になるといいと思います。残りの情報については、いずれも重要情報ですが、時間をかけてゆっくりご覧になってみていただければと思います。

 

 <当日資料:別添PDFファイル>

(1)緊急要請書:原発を止め、全ての原発の基準地震動を武村式で再計算を!(2016.7.26

「kinkyuu_youseisyo.pdf」をダウンロード
 http://www.jca.apc.org/mihama/saikado/nsr_yosei160726.pdf

(2)規制庁試算が表す現行基準地震動評価の破たん(小山英之(美浜の会) 2016.7.26

 http://www.jca.apc.org/mihama/saikado/kenkai160724.pdf

「oyama_rejime.pdf」をダウンロード
(3)断層の巣の中にある美浜3号:40年超えの寿命延長認可を阻止しよう(美浜の会)(2016.7.26

 http://www.jca.apc.org/mihama/News/news141/news141mihama_fault.pdf

「mihama3_saikadousosi.pdf」をダウンロード
(4)美浜3号・炉内構造物の耐震安全性に全く「余裕」なし(阪上武 2016.7.26

「mihama3_sakagami.pdf」をダウンロード
(5)大飯原発 基準地震動再計算 関連の新聞記事(東京新聞・毎日新聞・福祉新聞)

「ooi_kiji.pdf」をダウンロード

 <必見・説明用サイト>

(1)<緊急集会・賛同募集>原発の地震動見直しと美浜3号審査中止を求める緊急要請・院内集会 原子力規制を監視する市民の会(2016.7.22

 http://kiseikanshi.main.jp/2016/07/22/takemura/

(2)小山英之さん(「美浜の会」)プレゼン資料(2016.7.26

 https://dl.dropboxusercontent.com/u/23151586/160726_koyama.pdf

(3)<解説:原発地震動過小評価問題>規制委が自らの再計算を葬り去ろうとしている理由 原子力規制を監視する市民の会(2016.7.21

 http://kiseikanshi.main.jp/2016/07/21/jisin/

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(4)「原子力規制を監視する市民の会」HP

 http://kiseikanshi.main.jp/

(5)美浜の会 HP 

 http://www.jca.apc.org/mihama/toppage3.htm

 

(田中一郎コメント)

 原子力規制委員会・規制庁が計算した基準地震動(「入倉・三宅式」ベースと「武村式」ベースの2つ)のおかしさに加え、今回の再計算に見られた「タヌキの尻尾」について、ポイントを列記しますと下記の通りです。

 

1.上記「必見・説明用サイト」(1)にある「入倉・三宅データセット」と「武村データセット」のグラフ(下記)でご覧いただくと一目瞭然ですが、原子力規制委員会・規制庁が基準地震動や基準津波の算出根拠としている経験式(断層の断面積と地震の威力(モーメント)の関係式=断面積が大きいほど地震の威力も大きい)である「入倉・三宅式」は、世界の地震の実測データをもとにしたものですが、「武村式」は日本の地震のデータをもとにしたものです。そして、同じ断層断面積でも「入倉・三宅式」よりも「武村式」の方が地震の威力(モーメント)も大きくなっています。この2つが経験式として存在しているのに、原子力規制委員会・規制庁は、基準地震動については「入倉・三宅式」を、基準津波については「武村式」を使うというご都合主義をやり、基準地震動を小さく評価しているのです。何故、基準地震動についても「武村式」を使わないのでしょうか? 経験式が2つあるのなら、より厳しい結果のものを使うことが「安全確保」の原則だったはずです。

 

(関連)入倉・三宅データセット、武村データセット、及び熊本地震の位置(2016.7.22

 http://kiseikanshi.main.jp/wp-content/uploads/2016/07/入倉・三宅式と武村式.png

 

(系1)「入倉・三宅式」は、今般の熊本地震の実測結果をもとに計算をしてみたら、実際の地震の揺れ(実測値)の威力(モーメント)に対して大きく過小評価となることが分かりました。島崎邦彦東京大学名誉教授は、この熊本地震に関する計算結果で確信を持ち、今回の批判的問題提起に至ったものと推測されます。他方で、「武村式」や「島崎式」(注:島崎邦彦氏が開発した独自の経験式のこと)は実測値と大差ない水準となり、その妥当性が裏付けられています。

 

(系2)2007年夏に柏崎刈羽原発を襲った中越沖地震では、「入倉・三宅式」から導いた予想の地震動と比較して、実際にはその6倍もの揺れ(=地震の威力)が観測されました。そのうちの2倍分については、基準地震動を評価する際の「不確かさの考慮」として一定のカウントがなされましたが、残り4倍分については、どのように扱われたかが定かではありません。

 

(系3)「入倉・三宅式」は断層面積と地震の威力(モーメント)との関係式であり、「武村式」はもともとは断層の長さと地震の威力(モーメント)との関係式です。いずれも断層は地下14kmまでに存在し、それより深いところには存在しないと仮定しているので、「入倉・三宅式」の場合には、断層が垂直に立っている場合、断層面積が最も小さくなってしまって、過小評価につながりやすいのです(逆に、断層面が斜めに寝ていると断層面積は大きくなり「武村式」に近づいていって、過小評価の度合いが小さくなります)。「武村式」では、断層の長さがベースですので、断層の傾き度合いは関係ありません。

 

2.上記「必見・説明用サイト」(1)及び(2)にある「大飯原発の地震動評価:武村式を使った規制庁の計算における2つのごまかし」の棒グラフ(下記)をご覧いただきたいのですが、今般の規制庁の計算では次のようなインチキが行われて、基準地震動は、見かけ上、「武村式」で計算しても644ガルにすぎず、関西電力が最終的に決めた基準地震動の856ガルを下回っていて大丈夫だ、などという結論が導かれているのです。しかし、このやり口はいかにもシロウトダマシの「間抜けのタヌキ化け戦法」とでも言うべきもので、無理やり基準地震動の計算結果を小さく見せようとしていることがバレバレです。田中俊一原子力規制委員長も「してはいけないことをしてしまった」などと酷評しているようです。

 

(1)関西電力が計算した「入倉・三宅式」にもとづく基準地震動(基本パターン)596ガルを、関西電力よりも緩い条件設定をすることで356ガルにまで引き下げてしまっていること(なぜ、関西電力の計算と同条件で計算しないのか全く理解できません)

 

(2)関西電力が上記「基本パターン」に上乗せする形で基準地震動にカウントしていた「不確かさの考慮」(856-596=260ガル)を全くオミットしてしまっていること。その理由として、「武村式」が今回考慮する「不確かさ」だからだ、などと、わけのわからないことを言っているようです。

 

(関連)大飯原発の地震動評価:武村式を使った規制庁の計算における2つのごまかし(2016.7.21

 http://kiseikanshi.main.jp/wp-content/uploads/2016/07/大飯原発_規制庁のズル.png

 

3.しかし、他方では、この原子力規制庁による計算の結果、「入倉・三宅式」と「武村式」では、それぞれ356ガルと644ガル、つまり1.81倍もの差があることが明らかになってしまいました。これこそが、まさに「間抜けのタヌキ」の尻尾に他なりません。

 

4.この「武村式」が「入倉・三宅式」を上回る倍率の「1.81倍」を使い、関西電力の基準地震動の計算結果である856ガルを「武村式」換算しますと、856×1.81倍=1,550ガルとなってしまいます(あるいは「不確かさの考慮」は260ガルで変わらないと仮定すると、596×1.81+260=1,339ガルとなります)。この計算結果のいずれもが、この原発(大飯原発)のクリフエッジと言われている1,200ガルを超過し、この原発は稼働ができなくなるのです。

 

5.更に、次のような問題があります。

(1)「入倉・三宅式」も「武村式」も、過去の観測された地震をグラフにプロットしたものの平均(最小二乗法)をとったもの。しかし、基準地震動のような原発などの施設の安全基準の算定基礎に使うには、平均ではなくて、最大値を使うべきです(原子力ムラの言い訳として、それは「不確かさの考慮」でカウントしてあると言うかもしれません)。

 

(2)「不確かさの考慮」の計算の仕方や根拠があまりにも泥縄方式で、こんなものを「一般化する」こと自体、大問題であると思われます(小山英之さん(「美浜の会」)のレジメを参照)。今回、「武村式」を使うこと自体が、既にカウントに入れた「不確かさの考慮だ」などと原子力規制庁の役人が言っていることが支離滅裂な発言と言わざるを得ません。

 

(3)「震源を特定せず策定する地震動」があまりに小さいこと。この地震動の算定には「2004年北海道留萌支庁南部地震」(M5.7、震源の深さが9km)という大したことのない小さな地震が基準に使われているようですが、原発・核施設のリスクを推し量るのに、こんな小さな地震を基準にしていては話になりません。現在の地震学は過去データの蓄積に乏しく、従ってまた、地震のメカニズムの科学的解明が進んでおらず、簡単に言えば、地震はよくわからない自然現象の1つとなっています。従ってまた、地震予知も十分に正確にはできず、地震列島の日本では、いつどこで予想外の大地震が発生したとしても不思議ではないと言われています。だとしたら、「震源を特定せず策定する地震動」は、これまで知られている過去最大の地震を使うべきではないでしょうか(例えば、岩手宮城内陸地震など)。それでも将来に向けて最大地震と言えるかどうかはわからないので、安全係数=たとえば50%増し を掛けておく手もあります。(このメールの最後に「「震源を特定せず策定する地震動」に関する文献」をご紹介しておきます)

 

(関連)ウィキペディア:岩手・宮城内陸地震

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A9%E6%89%8B%E3%83%BB%E5%AE%AE%E5%9F%8E%E5%86%85%E9%99%B8%E5%9C%B0%E9%9C%87

 

(4)地震モーメントとガル数 立方根(1/3乗:3√) 平方根(1/2乗:√)

 原子力規制委員会・規制庁は、「入倉・三宅式」や「武村式」で導かれる地震の威力(モーメント)を「3乗根」することで、原発施設に加わる「力」であるところのガル数(加速度)を求めることができるとしています。しかし、この「3乗根」(立方根)に科学的実証的な根拠はありません。一説によれば「2乗根」(平方根)の方が実態に近いそうで、もしそうだとすれば「3乗根(立方根)」よりも数字が大きくなります。つまり3乗根(立方根)では、原発にかかる力が過小評価されていることになります。

 

注:「3乗根(立方根)」(3√と書く)

 3乗したらその数字になるという元の数字のこと。たとえば3の3乗=3×3×3=27なので、「27」の3乗根(立方根)は「3」です。

 

(5)基準地震動から求められるガル数に対して、実際の原発・核施設が、はたしてそれに持ちこたえられるのかどうか、その工学的な根拠もあやふやです。原発の再稼働審査の中の「工事計画」認可が「黒塗り・白抜き」にされて非公開となっており、原子力規制委員会・規制庁が確認したという「適合性審査」の客観性が大きく疑われている現状にあります。

 

 結論:原発・核施設の再稼働を巡る原子力規制委員会・規制庁の新規制基準への適合性審査なるものは、1から10まで、デタラメ・インチキの可能性が高く、このまま再稼働を認めるわけにはいきません。徹底した検証が強く望まれています。原発・核施設という危険極まりない施設を「間抜けのタヌキ」どもに任せておくわけにはいかないのです。

 

 <関連資料:別添PDFファイル>

(1)最大クラスではない日本海「最大クラス」の津波(イントロ部分)(島崎邦彦東京大学名誉教授『科学 2016.7』)

「simazaki_kagakuronbun_intro.pdf」をダウンロード
 https://www.iwanami.co.jp/kagaku/

(2)特集ワイド「忘災」の原発列島:揺れ過小評価を指摘 島崎元原子力規制委員長代理、「過ち繰り返したくない」(毎日 2016.7.20 夕刊)

 http://qq4q.biz/xnlS

(3)規制委の大飯地震動再計算、島崎氏批判「納得せず」(東京 2016.7.15

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201607/CK2016071602000135.html

(4)高浜12号機の新規制基準適合性審査の開題点(滝谷絋一『原子力資料情報室通信 505 2016.7.1)』

 http://www.cnic.jp/7055

 

 <関連サイト>

(1)島崎前原子力規制委員「あの悲劇が再現する」と大飯原発の地震動の見直しを要請(まさのあつこ) - 個人 - Yahoo!ニュース

 http://bylines.news.yahoo.co.jp/masanoatsuko/20160617-00058922/

(2)「原発地震動評価・美浜3号審査に関する緊急要請」と院内集会(7-26)、京都「集い」(7-31)、そして小山英之氏(美浜の会)による論考のご紹介 - wakaben6888のブログ

 http://kimbara.hatenablog.com/entry/2016/07/24/234854

(3)島崎邦彦氏(東大名誉教授)から田中俊一原子力規制委員会委員長宛の申入書を読む 弁護士・金原徹雄のブログ

 http://blog.livedoor.jp/wakaben6888/archives/48043427.html

(4)島崎邦彦東京大学名誉教授の岩波書店月刊誌『科学 2016.7』掲載論文へのコメント(入倉孝次郎氏)

 http://www.kojiro-irikura.jp/pdf/iwanamikagaku-comment-Jul13-2016.pdf

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(「震源を特定せず策定する地震動」に関する文献)

●御用文献

(1)震源を特定せず策定する地震動に係る 評価手引き - 原子力規制委員会(20142月)

 https://www.nsr.go.jp/archive/jnes/content/000127091.pdf

(2)電中研ニュース No.481 「震源を特定せず策定する地震動」対象地震の 解明に挑む(20157月)

 http://criepi.denken.or.jp/research/news/pdf/den481.pdf

 

●批判文献

(1)1000 ガル超の「震源を特定せず策定する地震動」がなぜ採用されないのか(大阪府立大学名誉教授 長沢啓行 201479日)

 http://wakasa-net.sakura.ne.jp/news/150jnes.pdf

(2)第5準備書面(被告(北陸電力)が策定した「震源を特定せず策定する地震動」の不合理性)(201331日)

http://shika-hairo.com/wp-content/uploads/2013/03/705892879ac9d4bc2c51c9280d60f7df.pdf

(3)実に怪しげな「震源を特定せず策定する地震動レベルに関する計算業務報告書」:龍渓論壇:So-netブログ

 http://ryukei-rondan.blog.so-net.ne.jp/2015-06-29-1

 

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(参考1)原子力規制委員会 HP(2016723日付 たんぽぽ舎MGより)

●注目の面会(19)と記者会見(20)については原子力規制委員会記者会見

 http://www.nsr.go.jp/nra/kaiken/index.html

 

720日の原子力規制委員会定例会議

  http://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/kisei/00000154.html

 

(参考2)たんぽぽ舎MGより(2016720日)

┏┓

┗■1.記者:「不適切な式を適用した」

 |  田中原子力規制委員長:「それ以上答える必要はない」

 |  7月13日の原子力規制委員会記者会見から

 └──── 2016.7.15「国会正門前平和通信」より抜粋

 

記者:

鹿児島県知事選で当選した三反園訓さんが、熊本地震を踏まえて川内原発の一時停止と再点検、避難計画の見直しを公約に掲げていた。仮に、三反園さんが原発の停止と再点検を規制委員会に求めた場合に、どういう対応をとるか。

 

田中俊一原子力規制委員会委員長:

私どもの判断は、政治的なことについて影響を受けてはいけないというのが原則だ。熊本地震のときに、委員会の中でも議論して、今、特に差し迫った問題はないということで今日まで来ている。その判断の根拠の説明を求められれば、それは説明することになるが、それ以上のことはできないと思う。

 

記者:

田中規制委員長は、基準地震動算出に使われている計算式の、入倉・三宅式も、武村式も、両方ともに経験式だといった。それらには、データに依存する適用条件があるはずだ。島﨑邦彦先生は、断層面が高い場合に入倉・三宅式は過小評価になることを指摘して、今回の熊本地震において観測値と合わないことが実証されたので、規制委員長と面談した。この面談の後に、毎日新聞は入倉孝次郎先生自身の発言を報じている。先生は、『地震の揺れの予測に使う場合には、断層面が垂直に近いと地震規模が小さくなる可能性はある。行政判断として、過小評価にならないよう注意しながら使うべきだ』とコメントしている。西日本においては、断層面が垂直に近いものが多く、入倉・三宅式では過小評価されうる。規制委は、これからも入倉・三宅式を使い続けるという。しかし、大飯原発や玄海原発の審査の中で、本当にこの式を適用していいかどうかということを、行政判断しなければならないのではないか。

 

田中委員長:

例えば、今回の大飯で言うと、傾斜は75度にして評価している。

 

小林勝長官官房耐震等規制総括官:

入倉・三宅式は、地震動評価の中の本当に一部だ。ほかの部分で不確かさを見ているし、インプットのときの適用条件を、もし垂直なら断層長さを長くとるとか、地震発生層の深さを厚目にとるとか、いろいろな不確かさを、入倉先生のコメントに沿った形で、ケース・バイ・ケースでいろいろやっている。

 

記者:

そもそも、使うべきでない式を適用してしまっていたら、不確かさもなにもない。今の話は、福島事故に至った津波評価と全く同じ構造だ。岩波新書の『原発と大津波 警告を葬った人々』に書かれている。

 

田中委員長:

演説はやめてほしい。津波の問題と地震の問題はちょっと違う。武村式でも逆に断層面が非常に緩い場合には過小評価になるというところもあるから、主旨はわかる。経験式だから、条件に適用範囲があるというのもその通りだ。だから我々としては、そこを踏まえて判断をしながら、それを適用していくということだから、これ以上答える必要はない。

 

記者:

だから、入倉・三宅式をこのケースに適用していいかどうかという判断を、もう一度お聞かせ願いたい。

 

田中委員長:

それ以上答える必要はない。

 

記者:

今回、基準地震動について再計算されて、十分余裕を持っていることを確認されたということだが、基準地震動を仮に超えるような事態が発生した場合は、どう責任を取るのか。

 

田中委員長:

ちょっとよくわからない。要するに、そういう頭の問答ではなくて、きちっと評価をして、専門的知見も入れて判断したということだ。一種の仮定だ。

 

記者:十分な安全性を確保されているわけではないということか。

 

田中委員長:

そんなことはないと思う。基準地震動を超しているとすると、いろいろな機器の固有振動とか、そういうのを評価していくことになると思うが、全部それは範囲内に入っていることを確認したわけだから、いろいろお考えかもしれないけれども、ご心配かもしれないけれども、それ以上のことを今ここで何か申し上げることはできないと思う。

 

記者:

そういうことはないという、心配はないという理解でよろしいか。

 

田中委員長:

その点については、今、心配する必要はないと思う。

 

(後略)

 

/13記者会見全文のアドレスは下記をご参照下さい。

 https://www.nsr.go.jp/data/000156872.pdf

草々

 

2016年7月25日 (月)

日本の司法・裁判所は行政(安倍・自民党政権)よりもひどい日本国憲法無視・人権踏みにじりの「現代の悪代官所」です=解体しよう、日本の司法・裁判所、くたばれ日本の検察官・裁判官(その4)

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

(最初に)

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●原発の地震動見直しと美浜3号審査中止を求める緊急要請・院内集会

 http://kiseikanshi.main.jp/2016/07/22/takemura/

 

(7月26日(火)13:30~15:30@参議院議員会館B107)

 

(関連)原発地震動評価・美浜3号審査に関する緊急要請への賛同

 https://ssl.form-mailer.jp/fms/273384fa318013

 

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日本の司法・裁判所の最近の動き「その4」です。相も変わらずというか、ますますひどくなるというか、アベ自民党政権・首相官邸よりも、更にグロテスクでひどい、ロクでもないことを繰り返しているのが日本の司法・裁判所です。今や日本の裁判所が出す判決の大半が、私たち有権者・国民・市民の常識や良識を逆なでするロクでもない悪性判決です。検察はその裁判所よりも更にひどく、無罪の人に罪をなすりつける冤罪製造組織になって久しく、かつ他方では、権力を握る巨悪を不起訴・無罪放免する、もう一つの(行政権力と並ぶ)権力の濫用機関でもあります。裁判で救われるべき人が救われず、罰せられるべき人間が罰せられず、改められるべき仕組みが改められぬまま、どんどん事態がひどくなっていく、その「促進役」「追認役」を買って出ているのが今日の日本の司法・裁判所です。その最大の原因は、有権者・国民・市民からのフィードバックや、彼らの所業に対しての厳格な評価がないまま、その権力を勝手気ままに濫用し、それに屁理屈をつけて合理化していることにあります。「解体しよう、日本の検察・裁判所、くたばれ日本の検察官・裁判官」です。

 

みなさま、毎回の衆議院総選挙とともに実施されている最高裁判事の国民審査においては、候補者全員に「×、×、×、×、×」を書いて投票いたしましょう。それこそが、この日本国憲法無視・人権踏みにじりの「現代の悪代官所」=腐った日本の司法・裁判所に対する有権者・国民・市民の「必殺仕置き」です。あんなものを個々の最高裁判事の「信任」投票などと思ってはいけません。候補とされた判事たちが、どのような判決を下してきた人間達か、あるいは、どのようなことをしてきた人間達か、何を約束して最高裁判事になろうとしているのか、一切明らかにされないまま、「お前たち、アホウの有権者・国民・市民は、黙って投票箱に白票を放り込んでおけばいいんだよ、いらぬことを考えるな」という主旨の、「司法・裁判所権力、このまま勝手放題やらせろ」投票制度なのです。何故なら、「白票」は「信任されたものとみなす」というインチキ制度がセットになっているからです。

 

あの連中をまとめて追い払うためには、あるいは、頭から水をぶっかけて目を覚まさせるためには、最高裁判事の国民審判は「×、×、×、×、×」でなければ投票する意味がありません。大半の有権者・国民・市民が、これまでの国民審判において「×、×、×、×、×」としてこなかったがために、彼らを思いあがらせ、勘違いをさせ、いつまでたっても有権者・国民・市民のための日本の司法・裁判所が実現しません。だからこそ、今日のようなグロテスクな日本の司法・裁判所が出来上がっているのです。

 

以下、昨今の状況をご報告します。

 

 <別添PDFファイル>

(1)元国立市長へのSLAPP訴訟を応援する日本の裁判所(『週刊金曜日 2016.2.5』)

(2)新銀行東京訴訟、住民側訴え棄却、東京地裁判決(東京 2016.3.31

(3)隔離法廷 最高裁が謝罪、「ハンセン病患者へ差別助長」、違憲性認めず(朝日 2016.4.26

(4)列車事故訴訟の遺族 講演:認知症患者の介護無理解 痛感(毎日 2016.6.14

(5)横浜事件 国賠請求認めず「記録償却で再審開始遅れ」、東京地裁(東京 2016.6.30 夕刊)

(6)栃木・ゴルフ場風評被害認定、原発事故 東電に1960万円賠償命令(朝日 2016.7.21

(7)歩道橋事故 免訴確定へ(朝日 2016.7.14 夕刊)

(8)域外被爆 二審も認めず(東京 2016.5.24

(9)代用監獄 廃止を:渋谷署 肺結核で死亡(東京 2016.4.18

10)まともな裁判官は「ドサ回り」(『FACTA 2016.5』)

 

 <関連サイト>

(1)(朝日新聞夕刊:連載)新聞と9

http://www.asahi.com/topics/word/%E6%96%B0%E8%81%9E%E3%81%A8%EF%BC%99%E6%9D%A1.html

http://sitesearch.asahi.com/.cgi/sitesearch/sitesearch.pl?Keywords=%E6%96%B0%E8%81%9E%E3%81%A89%E6%9D%A1&Searchsubmit2=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&Searchsubmit=%E6%A4%9C%E7%B4%A2

http://www.asahi.com/topics/timeline/?keyword=%E6%96%B0%E8%81%9E%E3%81%A8%EF%BC%99%E6%9D%A1

 

(この朝日新聞の連載記事は久しぶりに非常にタイムリーで読み応えのあるものになっています。今現在は「長沼裁判」(福島重雄裁判長)を連載していますが、少し前は「沖縄(返還)問題」、その前は「伊達判決」(砂川裁判)を連載していました。特に昭和の時代の日本国憲法をめぐる歴史的経緯について詳しく知らない方には非常にいい文献と言えるでしょう。ただし、書かれていることが全て「正しい」という受け止め方をするのではなく、批判的に、おかしいと感じるところは問題意識をお持ちになってお読みになるといいと思います。この記事から感じられることは、今から約60年ほど前、朝日新聞は既に「腰抜け」的な要素を持っていたようですし、また、驚くのは、この時代の読売新聞が、今と比べるとずいぶんとまともな新聞だったと感じさせられることです。そして最も大事なことは、既に日本の司法・裁判所は、この時代(196070年代)において既に出鱈目三昧の、どうしようもない官僚組織だったということが、この特集記事を読み続けていくとよくわかります:田中一郎)

 

(2)福島第1原発:東電社員、旧保安院幹部ら「不起訴相当」 - 毎日新聞

 http://mainichi.jp/articles/20160429/k00/00m/040/013000c

 

(ふざけんな。福島第1原発事故の原因をつくった張本人たちではないか。何故、起訴してその罪と責任を問わないのか:田中一郎)

 

(3)【速報】玄海プルサーマル控訴審、不当判決! - 玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会

 http://saga-genkai.jimdo.com/2016/06/27/a/

 

(下記のようなものを九州電力が出していること、それだけで、原告勝訴・九州電力敗訴にしなければいけないのではないのか!! 誰のための、何のための裁判所なのか!? 裁判所とはロクデナシ裁判官どもの自己保身立証機関のことか!? 裁判所とは(最高裁事務総局に媚びへつらう)「ヒラメ裁判官」を泳がせておく「いけす」のことなのか!? 恥を知れ、バカヤロー、である。万が一、使用済み核燃料プールも含めて玄海原発が大事故を起こした場合には、今回の判決を下したバカ裁判官どもにも必ず責任をとらせるから、よく覚えておけ!!:田中一郎)

 

(関連)【プルサーマル資料は「真っ黒塗り」!】 - 玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会

 http://saga-genkai.jimdo.com/2016/06/17/a/

 

(4)(毎日新聞)■注目ニュース■甘利問題、逃げるが勝ち?

 「政治とカネ」の問題で、甘利明衆院議員が経済再生担当相を辞任してから2カ月が過ぎた。辞任を表明した1月下旬の記者会見では「さらに調査を進める」などと述べたが、いまだに追加説明はない。それどころか「病気」を理由に国会に姿を見せていない。これで国会議員の重責を果たしていると言えるのだろうか。

 

▽特集ワイド:甘利問題、逃げるが勝ち? 違法性疑念、しっかり説明必要

 http://mainichi.jp/m/?M3B7Vh

 

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今回ご紹介する判決群等は、それぞれの記事をお読みいただければ、特にコメントを付さなくても、各判決や行政上の処分の不当性や反社会正義、あるいは反有権者・国民・市民性は明らかですが、下記に補足説明を若干付記しておきます。各記事は読むだけで腹の底からムカムカと怒りが込み上げてくるものばかりです。

 

1.元国立市長へのSLAPP訴訟を応援する日本の裁判所(『週刊金曜日 2016.2.5』)

 http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/?p=1832

 http://www.asahi.com/articles/ASHDP72CTHDPUTIL03Q.html

 

(ゴロツキどもの言いがかり訴訟を裁判所が屁理屈をつけて認めてどうするのか。こんな判決がまかり通れば、日本の地方自治は崩壊してしまう。ふざけた判決を出すのもほどほどにしろ!! :田中一郎)

 

2.新銀行東京訴訟、住民側訴え棄却、東京地裁判決(東京 2016.3.31

 http://www.asahi.com/articles/ASJ3Z3FL0J3ZUTIL009.html

 

(「貸し渋り・貸し剥し」論という誤った情緒的認識でやり始めた新銀行東京は、その後、一部の都議会議員などの食い物にもされつつ、出鱈目な経営と放漫融資の乱発により巨額の貸倒損失を出し、竜頭蛇尾どころか都民の税金をドブに捨てる大出血で終了した。これに責任をとらせるための裁判を、日本の司法・裁判所のクソ裁判官どもは、なんと心得ておるのか。このロクでもない判決を下した裁判官どもに、新銀行東京の「穴」を埋めていただくことにするか:田中一郎)

 

3.隔離法廷 最高裁が謝罪、「ハンセン病患者へ差別助長」、違憲性認めず(朝日 2016.4.26

 http://www.asahi.com/articles/ASJ4T53CRJ4TUTIL03Y.html

 

(基本的人権を踏みにじるようなことをしておいて、違憲性を認めずとはどういうことか。それで謝罪したことになるとでも思っているのか。最高裁よ、お前たちは、憲法の番人を自称しながら、その憲法を平気で踏みにじり、その反省もしないつもりか:田中一郎)

 

4.列車事故訴訟の遺族 講演:認知症患者の介護無理解 痛感(毎日 2016.6.14

 http://mainichi.jp/articles/20160614/k00/00m/040/132000c

 

(何ゆえに被告・認知症患者家族の無条件全面勝訴=原告で反社会的企業であるJR東海の全面敗訴とせぬのか? 何ゆえに、場合によっては被告敗訴もあり得るかのごとき判決を出しているのか。介護はその家族の責任ではなく社会的な責任であること、また、踏切や列車のホームなどの施設では、一般の人のみならず身障者や認知症の人であっても、基本的には事故が起きないような設備にすることが事業者に義務付けられてしかるべきなのに、なんだこの判決は!! 有権者・国民・市民や認知症家族の方々をバカにするつもりか!! 人権を踏みにじるつもりか!!:田中一郎)

 

5.横浜事件 国賠請求認めず、「記録償却で再審開始遅れ」、東京地裁(東京 2016.6.30 夕刊)

 http://www.kanaloco.jp/article/182881

 

(これも被害者をバカにしたような判決である。再審請求に対してもきちんとした対応をせず「免訴」などと偉そうなことを言い渡し、司法権力の違法な暴力行為にたいしては賠償もしないという無法ぶりである。このクソ裁判官どもに、同じような経験をさせてやればいいのではないか:田中一郎)

 

6.栃木・ゴルフ場風評被害認定、原発事故 東電に1960万円賠償命令(朝日 2016.7.21

 http://www.asahi.com/articles/ASJ7N5HZFJ7NUTIL02N.html

 

(勝訴した原告側の弁護士は「画期的な判決だ」などとして喜んでいるようだが、私はとても喜ぶ気にはなれない。何故なら、「損害賠償」訴訟としては、認められた賠償金額があまりに圧縮されすぎていて、事実上の原告敗訴にしか見えないからだ。この判決を下したクソ裁判官の言う「売り上げが減少した理由には「東日本大震災による道路被害やレジャー自粛のムードの影響もあった」として、東電の責任範囲は月ごとの売り上げ減少分の30~50%とした」の妥当性の検証はどうなっているのか。こんな「%」は全く根拠がないと言わざるを得ない。出鱈目を言うなよ、クソ裁判官!!。東日本一帯を放射能だらけにされたのでは、ゴルフなど、安心してできなくなるのは自明のことだ。その分の賠償を、過去の分のみならず、将来の分まで含めて、もっと巨額に賠償させるのが本来の在り方ではないか。そうでなければ、ゴルフ場の営業損失は穴埋めされない。えらそうに判決で説教を垂れ垂れしながら、賠償金額は加害者・東京電力や事故責任者・国のために極力小さく絞り込む、その見苦しい「御用裁判官」ぶりが、私には胸にむかついてしょうがない。東日本の全ゴルフ場が一致団結して、一斉に大集団訴訟を起こせばいい:田中一郎)

 

7.歩道橋事故 免訴確定へ(朝日 2016.7.14 夕刊)

 http://www.asahi.com/articles/ASJ7G455SJ7GUTIL01G.html

 

(これでは被害者は救われない。裁判所・検察・警察が三つ巴で腐ってへばりついた結果がこれだ。:田中一郎)

 

8.域外被爆 二審も認めず(東京 2016.5.24

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201605/CK2016052402000261.html

 

(広島・長崎の原爆投下から既に70年以上が経過しているのに、未だにかような出鱈目判決が出てくるのが日本の司法・裁判所である。いったいいつになったら原爆被害者・被ばく者は「被ばく者」と認められるのか、救済されるのか。被害者を被害者と認めずに切り捨てるような司法・裁判所・裁判官はもう必要ない。このクソ裁判官はクビにしろ:田中一郎)

 

9.代用監獄 廃止を:渋谷署 肺結核で死亡(東京 2016.4.18

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201604/CK2016041202000139.html

 

(ある国の正体は監獄を見ればよくわかる、と言われる。この記事にあるこの事件、ほんとうに「肺結核」が死亡原因なのか? 代用監獄は日本の「グアンタナモ基地」(キューバ)そのものではないか。冤罪と拷問の隠れ蓑だとも言われている:田中一郎)

 

10)まともな裁判官は「ドサ回り」(『FACTA 2016.5』)

 https://facta.co.jp/article/201605033.html

 

(これぞ「さかさま人事」の典型事例なり。腐った組織の腐った人事だ:田中一郎)

草々

 

 

2016年7月22日 (金)

子どもだけでなく大人にも増える甲状腺ガン=放射線被曝を甘く見れば近未来で大規模悲劇となる:放射能汚染地域のみなさま、一刻も早く逃げてください

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)

 

昨今の福島第1原発事故に伴う放射能汚染と被ばくに関する重要記事を3つばかりご紹介いたします。必読です。みなさまには原本を入手の上、ぜひご覧いただきたいと思います。できもしない除染、できもしない廃炉を、さもできるかのように恰好だけをつけ、他方では、放射能や被ばくがあたかも大したことのないかのように装って、放射能汚染地域に今なお不安なまま住み続ける人々のみならず、他の都県へ避難している人までをも半強制的に帰還させて、ともかくも放射能汚染地域での定住を無理やりに被害者に押し付けようとしている国や自治体、そして御用学者ども。許しがたい犯罪行為です。彼らが被害者のことを最優先に考えていないことは、損害賠償交渉における東京電力を含めた彼らの態度を見れば明らかです。被害者のことなど、二の次三の次です。

 

こんなことをしていたら、近い将来、巨大な悲劇が起こりかねません。放射線被曝は、特に内部被曝(呼吸被曝等)は、人間や生物の体の様々な機能を少しずつ少しずつ蝕んでいき、やがて自覚症状が出るころには、もうどうしようもない状態になってしまっているのです。恒常的な低線量被曝(外部被曝・内部被曝)は非常に危険です。特に妊婦(胎児)さんを含む子どもや若い世代が放射線被曝によって受けるダメージは取り返しがつかないほどに強烈なのです。残念ながら放射線被曝による健康障害への治療法はありません。体全身が時間をかけてボロボロにされてしまいます。手の施しようがないのです。

 

放射能汚染地域にお住まいのみなさま、どうぞ、インチキ人間たち、政府や自治体の目先のことしか考えていない馬鹿者どもにだまされないよう、くれぐれも健康最優先で、一刻も早く、放射能汚染地域から避難をされてください。今、福島県では、子どもたちだけでなく大人にも甲状腺ガンが異常に増え始めていることが明らかになりつつあります。これは私たちの未来に対する警告であり、予言でもあるように思われます。放射線被曝を甘く見れば近未来で大規模悲劇となるに違いありません。福島県をはじめ東日本一帯に広がる放射能汚染地域にお住まいのみなさま、一刻も早く逃げてください。

 

そして、未だに「放射能の影響は考えにくい」などとして、何の対策も被ばく防護も打ち出さない、現在の「福島県民健康調査検討委員会」では、もはや子どもたちの命と健康は守ることができません。この委員どもを全員更迭するとともに、委員会を厚生労働省の所管としたうえで、新しい「まともな」メンバーで、福島県以外の被害者の方々も対象にした「健康調査」の「新検討委員会」を組織する必要があります。

 

また、被害者のみなさまは、一致団結して、大集団で加害者・東京電力や事故責任者・国に対して損害賠償請求訴訟に踏み切りましょう。ご心配されずとも、訴訟のことは良心的な弁護士さんたちがたくさんいらっしゃいますから、弁護士さんにお任せすれば、すべてやっていただけます。名前を表に出せない事情があるのなら、それも弁護士さんとご相談されればいい。ともかく、たくさんの被害者のみなさんが手を取り合い、数百万人単位・1千万人規模での集団訴訟=集団損害賠償訴訟を起こすことが極めて重要なのです。泣き寝入りすることなどありません。加害者・東京電力や事故責任者・国に対して、怒りを持って「ちゃんとしろ」と、立ち上がりましょう。それが問題解決のための最も妥当な近道です。ウソツキたちの言葉を信じて無用の放射線被曝を続けることほど、愚かで悲しいことはありません。近い将来に、健康障害というもう一つの悲劇が襲ってくるかもしれないからです。

 

 <別添PDFファイル>

(1)福島第1原発事故のあと、大人の甲状腺がんが増えていた(明石昇二郎『週刊金曜日 2016.7.22』)

「otona_koujousengan_akasi.pdf」をダウンロード

(2)不安で増える福島「県民健康調査」検討委員会の傍聴者(おしどりマコ
『DAYS JAPAN 2016.8』)


(3)給食にも混入 基準値300倍も(『アエラ 2016.7.25』)

「kijuntikoe_sesiumu.pdf」をダウンロード

 <関連サイト>

(1)保健物理学会@青森県弘前市なう。猫とおしゃれとよだれとニュースおしどりチャンネル(おしどり) - ニコニコチャンネル社会・言論

 http://ch.nicovideo.jp/oshidori/blomaga/ar1059059

 

(関連)おしどりチャンネル(おしどり) - ニコニコチャンネル社会・言論

 http://ch.nicovideo.jp/oshidori

 

(2)青森県小児がん等がん調査事業報告書(平成27年度)

http://gan-info.pref.aomori.jp/public/attachments/article/2660/27shounigan_chousa.pdf

 

(関連)青森県がん情報サービス - 統計データ・資料集

 http://gan-info.pref.aomori.jp/public/index.php/ct05/a53.html

 

(甲状腺ガンは上記の分類表では「ICCCコード」の「11.その他の悪性上皮性新生物,その他の悪性メラノーマ」に含まれています。平成12年から平成27年までの16年間の間に、青森県で発生した件数は男女合計で9件です(P11)。1年間に1件もありません。しかも、この9件全部が甲状腺ガンではなく、子どもの甲状腺ガンは、青森県では平成27年までの約15年間の間に、わずか2,3件程度の発生だったようです。これと比べると、福島県の子ども甲状腺ガンの発生頻度の「異常さ」が際立ちます:田中一郎)

 

 <参考:田中一郎コメント>

 下記のブログをご覧ください。

 

●(報告)津田敏秀岡山大学大学院教授講演会:「低線量被ばくの健康影響と福島県での甲状腺がん」 いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-1fc9.html

 

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「福島県民健康調査検討委員会」その他による「福島県の子ども甲状腺ガンは多発ではない、過剰診断・過剰診療だ、原発事故による放射線被曝の影響は考えにくい」の説明を、あらためて批判しておきます。既に「福島県民健康調査検討委員会」その他による説明は破綻しています。

 

1.子ども甲状腺ガンが多く発見されたのは「スクリーニング効果」だ(たくさんの人数を一斉にしらべたから、小さなガンの子どもも含めて多く見つかっただけの話)。

 

⇒「スクリーニング効果」なら、1巡目(201113年)の検査でほぼすべての子ども甲状腺ガンが発見されていただろうから、2巡目(201415年)、3巡目(2016年~)の検査では、ほとんどガンは見つからないはずだ。しかし、2巡目の検査で57人もの子ども甲状腺ガン(ほぼ確実の疑いを含む)が発見されている。「スクリーニング効果」はありえない。

 

2.甲状腺ガンは増殖進行の遅いガンなので、福島第1原発事故後4年以内に発見されているようなガンは、福島第1原発事故以前の原因によるものと思われる。チェルノブイリ原発事故でも、子どもの甲状腺ガンの多発が見られるようになるのは事故から5年目以降である。

 

⇒ 第1巡目でA1,A2判定だった(心配いらないという判定)子どもたちが2巡目で甲状腺ガンと判定されている事例が多い(57人中53人)。甲状腺ガンの進行が遅いというのは大人の場合であって、子どもの場合にはあてはまらない(進行が速い)。チェルノブイリ原発事故でも事故直後から子ども甲状腺ガンの多発化傾向がみられていた。そもそもチェルノブイリ原発事故の場合は、本格的な検査機器類が導入されたのは1990年代に入ってからであって、それまでは触診などの判定によるものなので、発見が遅れたという事情もある。また、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)によれば、甲状腺がんの最短潜伏期間は2.5年であり、子どもの甲状腺がんの場合は、アメリカ科学アカデミー(NAS)の報告にもとづいて最短潜伏期間を1年としている。現在発見中の子ども甲状腺ガンの原因を福島第1原発事故前にあると断定することはできない。

 

3.福島第1原発事故直後の初期被ばく線量から考えて、甲状腺ガンが多発するような被ばく量ではない。

 

⇒ 福島第1原発事故直後の初期被ばく量は、ついにまともに計測・検査されなかった。「福島県民健康調査検討委員会」が根拠にしている事故直後の被ばく線量計測値は、サンプル数が少ない上に計測方法もずさんだったりしていて、被ばく線量の推測には使えない。また、放射線医学総合研究所が策定した被ばく量推測モデルも、航空機による土壌汚染のおおざっぱな推測測定値をベースにしたものと思われ、その是非もまともに検討されないまま、アプリオリに「被ばく線量は低い」と断定されてしまっている。そもそも肝心な内部被曝が無視されているので、かようなモデルは使えない。また、許しがたいのは、2011年度を通じて、「福島県民健康調査検討委員会」の委員たちが所属する組織を含め、複数の行政機関・医療機関等に対して、たくさんの原発事故被害者から、特に半減期の短い放射性ヨウ素131が消えないうちに尿検査など、初期被ばく量の計測をしてほしいという依頼を、言を左右にして拒み続けてきた結果が今日の状態を生み出している(現委員会の前身の「福島県民健康管理調査検討委員会」もその1つ)。自分達で初期被ばく量を測らない・測らせない体制を組んでおいて、放射能が消えてしまった後になって、「風が吹けば桶屋が儲かる」式の屁理屈を用いて初期被ばく量が少ない、大した量ではない、を繰り返している。典型的な「ためにする議論」であり、犯罪行為に近い。現状では、初期被ばく量を(内部被曝も含めて)科学的実証的に推測できるデータは存在しない(発見されていない)。(逆説的だが、子ども甲状腺ガンの発症状況から初期被ばく量を逆算するのが科学的には妥当な方法だという説明の方が説得的だ)

 

(参考)『福島原発事故県民健康管理調査の闇』(岩波新書:日野行介)

http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/List?cnt=2&mode=speed&spKeyword=%93%FA%96%EC%8D%73%89%EE&pageNumber=0&totalCnt=3&dispCnt=20&target=1&button=btnSpeed

 

(参考)『福島原発事故被災者支援政策の欺瞞 』(岩波新書:日野行介)

http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033147587&Action_id=121&Sza_id=B0

 

4.チェルノブイリ原発事故では、5歳以下の幼児に甲状腺ガンが多発していたが,福島第1原発事故では、今のところ1人だけである。放射線被曝の影響は考えにくい。

 

⇒ 原発事故当時の年齢が5歳以下の幼児だった子どもが甲状腺ガンを発症させるのは、事故後10年くらいたってからだったのがチェルノブイリ原発事故の経験である。今、幼児の甲状腺ガンが発見されないからと言って安心できるものではない。むしろ、事故直後数年間はティーンエイジャーの甲状腺ガンの発症がチェルノブイリ原発事故では多かったが、その発祥の状況が福島第1原発事故後のそれと非常によく似ている。そういう中で先般の1人の(事故当時)幼児の甲状腺ガン発見である。判断は慎重であるべきである。また、子ども甲状腺ガンの男女比が、自然体の大人の場合などに見られる「女性多発型」ではなく、「男女同水準型」になっているのはチェルノブイリ原発事故の場合と共通しており、この面からも放射線被曝の影響は非常に懸念される。

 

5.過剰診断・過剰診療の結果だ。従来であれば発見されなかったであろう小さな甲状腺ガンのガンモドキのようなモノまで発見し、放っておいても健康に問題が出るようなものでないものまで過剰診療で手術して摘出してしまっている。この「福島県民健康調査」はこうしたマイナス面が大きいので、もう廃止してもいいのではないか(少なくとも規模を小さくして希望者向けだけのサンプル調査のようなものにすべきだ)。

 

⇒ 「過剰診断」とはよく言ったものだ。日本では福島第1原発事故前までは「がんの早期発見・早期治療」がミミタコになるくらい繰り返し繰り返し宣伝され、国を挙げて推進されてきた経緯がある(これを過剰診断というのならわかる)。にもかかわらず、福島第1原発事故が起きて放射能が飛び散り、その影響で健康被害が出始めている様子がうかがえるようになると、こういうことを言って事態を混乱させている。放射線被曝の影響が否定できない子ども甲状腺ガンの検査を過剰診断だからやめてしまえ、という医者や医学者が、そもそもどういう人間か、この言動から判断がつくというものだ。具体的な危険があるのに、検査をしすぎているからおやめなさい、そんなことを言う医者や医学者には「あなたこそ、医者や医学者をお辞めいただければいい」と私は思う。そんな医者・医学者にはこれまでお目にかかったことがない。

 

他方、「過剰診療」の方も似たり寄ったりだ。何故なら、この説明は「福島県民健康調査」の結果をきちんと把握していないからである。甲状腺ガンが発見された子どもたちの手術を一手に担ってきた福島県立医大の臨床報告によれば、手術を受けたほとんどの子どもが、ガンの大きさが大きく、リンパ節や他の臓器に転移していたり、甲状腺周辺に浸潤していたり、反回神経(声帯を動かす)に近い場所にあったりしていて、手術しないと危険な状態であったとのことである。この「過剰診療」説論者は、これに対してどうこたえているのだろうか。まさか、福島県立医大の医者たちはボンクラなので、必要もない手術をしまくって、切除の必要のない甲状腺を取ってしまった、とでもいうのだろうか? この「過剰診療」説に対しては、被害者からだけでなく福島県立医大からも強い反発が出ていることを付記しておく。当然と言えば当然である。「過剰診断」「過剰診療」説を唱えている医師・医学者たちは、基本的に福島県民や原発事故被害者、それに「福島県民健康調査検討委員会」の委員や福島県立医大を完璧に馬鹿にしているという他ない。ふざけるな、である。

 

6.日本のガン統計はあてにならないずさんなモノ

 

⇒ 津田敏秀教授の私の質問に対する回答をご覧ください(上記にある当日録画の終わりの方)。アテにならないのは、ガン統計の方ではなくて。「アテにならない」と言って子ども甲状腺ガンの多発を否定し続けている人たちの方である。

 

7.津田敏秀教授の話で印象に残ったこと

(1)チェルノブイリ原発事故では、子ども甲状腺ガンが被ばく影響であることを確認するため、原発事故の影響を受けていない地域での疫学的な大規模悉皆調査が行われ、その結果、子ども甲状腺ガンは1件も発見されなかった。これが決定的となり、スクリーニング説などが否定されて、チェルノブイリ原発事故の放射能が子ども甲状腺ガンを多発させたということが科学的実証的に確定された。そして驚くべきか、この疫学的大規模調査を手掛けたのが、日本から派遣されていた長瀧重信や山下俊一らだった。

 

しかし、彼らとともに「福島県民健康調査検討委員会」は、これまでずっと福島県や東日本以外の他の地域での大規模な疫学的悉皆調査を「必要がない」として退けてきている。要するに、福島の子ども甲状腺ガンの原因が福島第1原発事故の放射能にあることを明らかにさせない・したくないが、最優先されていることを疑わせるに十分だ。

 

(2)医学を科学的にやっていくには、疫学的な調査結果を最優先で尊重すべきである。因果関係(例えば「甲状腺ガン多発は被ばくの影響だ」という因果関係)は目に見えないのだから、仮説の域を出ることができないことが大半、そういう場合でも、疫学的な調査結果に基づいて状況を判断し、しかるべき手を打って被害者や患者をできるだけ少なくしていく、これが現代医学の科学的手法である。しかし、日本の医学界は世界の大勢から100年近く遅れていて、未だにこの疫学的考え方や統計的な手法を理解できない医師・医学者が大半である。それが、これまで水俣病をはじめ、たくさんの悲劇を生み出してきた。(詳しくは津田敏秀教授の下記著書を参照)

 

(参考)『医学的根拠とは何か』(岩波新書:津田敏秀)

http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033010460&Action_id=121&Sza_id=B0

 

(3)甲状腺ガンの多発は子どもたちだけではない。成人は子どもたちの数の何倍ものガン患者が出る可能性が高い。また、甲状腺ガン多発は福島県だけの話ではない。放射能に汚染された東日本一帯も危ない。一刻も早く、甲状腺ガン検査を福島県の18歳以下以外の全住民や、他の東日本都県の全住民に広げるとともに、この甲状腺ガン多発の事態に対して、治療対応を含めた充実した対応体制を取らないと悲劇はどんどん拡大してしまう。

 

(どう対応すべきなのかは、別のメールにて申し上げたいと思います)

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(関連1)(別添PDFファイル)原発事故避難者の孤立化を防ごう!「避難の協同センター」発足(賛助会員申込書付)

 

●避難の協同センター

 http://hinan-kyodo.org/

 

20160714 UPLAN 【インタビュー】松本徳子氏(「避難の協同センター」代表世話人)に聞く(1 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=dSl6iKJSgyc

 

(関連2)食べものの放射能汚染

 

●食品中の放射性物質の検査結果について(第989報) |報道発表資料|厚生労働省

 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000129922.html

 

(宮城県丸森町のタケノコから規制値を超える放射性セシウムが検出されています。タケノコが危険な食材であることに加え、丸森町の環境が放射能汚染地帯であることをいみじくも示すものです:田中一郎)

 

●原子力災害対策特別措置法第20条第2項の規定に基づく食品の出荷制限の解除 |報道発表資料|厚生労働省

 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000130460.html

 

本日、原子力災害対策本部は、原子力災害対策特別措置法に基づき出荷制限が指示されていた福島県沖(※)で漁獲されたサブロウ、ナガツカ、ホシガレイ、マゴチ、及びマツカワについて、出荷制限の解除を指示しました。

 

(わずかばかりのサンプル魚の放射性セシウムだけを検査しただけで、かような危険極まりない軽率行為を繰り返している。なぜ、もっと徹底的に調べないのか。サンプルをもっと大幅に増やす、放射性セシウム以外の、たとえば放射性ストロンチウムや放射性銀やテルルやアンチモンやトリチウムなど、これまで発見されたことがある放射性物質くらいは、きちんと調べたらどうなのか。福島第1原発からは、未だに膨大な量の放射性物質が海に垂れ流されているのを忘れたわけではあるまいに。おまけに水面下では、福島県や宮城・茨城・千葉の各県沿岸・沖合の海産物は産地偽装がなされて流通したり、加工食品や外食品・中食品に化けて流通しているとも聞く。こんなことでは、知らないうちにホット・スポット的に汚染した魚介類を食べされられてしまうことにもなりかねない。でたらめな放射能汚染管理はやめて、宮城から千葉までの太平洋沿岸・沖合での漁業を中止せよ:田中一郎)

 

(関連3)脱被ばく実現ネット 活動ブログ 子ども脱被ばく裁判 7.15 官邸前行動 及び 内閣府へ「抗議要請書」2回目を提出

 http://fukusima-sokai2.blogspot.jp/2016/07/715.html

 

(内閣府という霞が関の役所は、大人数の官僚・役人を抱え込みながら、郵便窓口以下の仕事ぶりの様子だ。こんな役所、さっさとつぶしてしまえばいい。上記サイトのVTRをご覧ください:田中一郎)

 

(関連4)横浜市の小中学校17校で放射能汚泥が5年間放置されていた|週刊女性PRIME [シュージョプライム] YOUのココロ刺激する

 http://www.jprime.jp/tv_net/saigai/28866

 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160629-00028866-jprime-soci

 http://sharetube.jp/article/3200/

 

(横浜市の教育委員会と学校当事者たちは、どういう神経をしているのだろうか? どのツラ下げて「教育者」ぶっているのか。何してんだ、バカヤローだ。横浜市議会か市長公邸にでも、さしあたり運び込め!! 東京電力にはどのように申し入れしているのか!!:田中一郎)

 

(関連5)【浪江町・住民懇談会】町民の不満・怒りが噴出。「『年20mSvで帰還』は本当に安全?」…(民の声新聞) - 異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

 http://blog.goo.ne.jp/koube-69/e/a7695df57c0170b9e4f52b9aac084590

 

●福島第一原発事故、拙速すぎた避難指示解除 震災と復興 東洋経済オンライン 経済ニュースの新基準

 http://toyokeizai.net/articles/-/126836

草々

 

<追>今月号の 『DAYS JAPAN』

 https://www.daysjapan.net/

 https://www.daysjapan.net/about/index2.html

 

(今月号の 『DAYS JAPAN』も見逃せない記事で満載です。 『DAYS JAPAN』は、企業や役所などからの広告を受け付けず、みなさまの購読料のみにて運営されている、日本では数少ない独立系の「ホンモノ」フォト・ジャーナリズム雑誌です。 『DAYS JAPAN』でこそ、真実の報道を見ることができます。みなさまの定期購読を是非ともよろしくお願い申し上げます(購読申し込みは上記サイトから、または大きな書店などで受け付けています:田中一郎)

 

2016年7月18日 (月)

「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(30):原発の出鱈目を許してはならない=当たり前のことです

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

1.伊方原発に異常発生

 記事には「愛媛県と四国電力は17日、伊方原発3号機の原子炉に冷却水を送る1次冷却水ポンプで、放射性物質を含まない水が漏れるトラブルがあったと発表した」とあります。こんなことで再稼働などありえないでしょう。まともな点検が行われていない証拠です。伊方原発のすべてについて再点検と、安全上の諸問題の検討のし直しが必要です。熊本地震のように、短期間に激しい地震の揺れが何度も伊方原発を襲えば、一巻の終わりではないか? あるいは、中央構造線が動いてM8クラスの地震が襲えば、制御棒さえ入らないのではないか? おまけに一部MOX燃料だという。伊方原発がつぶれれば、西日本は終わりです。

 

(1)伊方原発3号機 再稼働8月上旬にずれ込む見通し (愛媛新聞ONLINE - Yahoo!ニュース

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160717-10365001-ehime-l38

 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016071701001317.html

 

(2)四国電力発表

 http://www.yonden.co.jp/press/re1607/data/pr003.pdf

 

(この発表、なんのことやらさっぱりわからない。わざとかような一般の人にはわからぬような形で発表をしているという他ない。原発の冷却系のことなど、大したことをしているわけでもないのに、この言葉づかいは何だ、という代物だ。四国電力よ、発表しなおせよ!! 素人を煙に巻くな、どうせ、ロクすっぽ点検もしていないから、かようなトラブルが起きているのだから、やってることも、その発表の仕方もロクでもないのだ:田中一郎)

 

(関連)(別添PDFファイル)Hキョージュの環境ゼミ:伊方原発と中央構造線(久野武『自然と人間 2016.7』)

 http://www.n-and-h.co.jp/

 

2.都知事選挙関連

(1)小池百合子 - Wikipedia

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%B1%A0%E7%99%BE%E5%90%88%E5%AD%90

 

(あっちうろうろ、こっちうろうろ、昭和の風見鶏が中曽根康弘なら、平成の風見鶏はこの小池百合子だろう。小泉内閣の時に環境大臣をしていたようだが、当時、非常に問題になっていた水俣病問題について、小池百合子がその最終解決に尽力したという話は聞かない。東京都の山のような諸問題(とりわけ一般都民の生活や生存にかかわること)についても何もしないつもりなのだろう。むしろ新たに問題を作り出す側の人間として見ておいていいのではないか:田中一郎)

 

(2)「都知事候補」になりかけた3日間の全顛末を古賀茂明が明かす - 政治・経済 - ニュース|週プレNEWS[週刊プレイボーイのニュースサイト]

 「都知事候補」になりかけた3日間の全顛末を古賀茂明が明かす - 政治・経済 - ニュース|週プレNEWS[週刊プレイボーイのニュースサイト]

 

(3)2016年都知事選挙 私たちの提案 - BOOK STORE 個性屋』 « wook

 http://i.wook.jp/000245/245397/

 

(「都政をとりもどす北区の会」(勝手連)で配られたパンフレットですが、わりとよくできていると思います。「革新都政をつくる会」製作です。一般の応援市民にとっては、こうしたもののコンパクト版=街頭演説のタネがほしいところです:田中一郎)

 

3.20160714 UPLAN 【インタビュー】松本徳子(のりこ)氏(「避難の協同センター」代表世話人)に聞く(1 - YouTube

(1)https://www.youtube.com/watch?v=dSl6iKJSgyc

(2)https://www.youtube.com/watch?v=8YxskT1d15c

 

(関連)福島の“甲状腺ガン”健康調査検討委員会は問題がありすぎる! 患者のデータを医大が隠そうとする理由とは - 社会 - ニュース|週プレNEWS[週刊プレイボーイのニュースサイト]

 http://wpb.shueisha.co.jp/2016/07/02/67413/

 

(関連)福島の甲状腺がん患者が“抹殺”される? なぜ県の検討委員会は「被曝影響は考えにくい」と言い切れるのか - 社会 - ニュース|週プレNEWS[週刊プレイボーイのニュースサイト]

 http://wpb.shueisha.co.jp/2016/07/03/67414/

 

(関連)福島第一原発事故、拙速すぎた避難指示解除 震災と復興 東洋経済オンライン 経済ニュースの新基準

 http://toyokeizai.net/articles/-/126836

 

4.(別添PDFファイル)規制委の大飯地震動再計算、島崎氏批判「納得せず」(東京 2016.7.15 他)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201607/CK2016071602000135.html

 

(再計算の中身もひどければ、島崎邦彦氏への経産結果の説明も非公開の密室でこっそりやって、記者会見などの場では「島崎邦彦氏は納得して安心したと言ってましたよ」などと嘘八百を言っていたというひどさ、何から何まで出鱈目の原子力規制委員会・規制庁だ:田中一郎)

 

(関連)(別添PDFファイル)原発再稼働を問い直す:耐震安全性の観点から原発再稼働を問う(立石雅昭『都市問題 2016.7)』

 https://www.timr.or.jp/cgi-bin/toshi_db.cgi?mode=saisin

 

(関連)原発の耐震安全性を考える:柏崎の教訓を踏まえて(立石雅昭)

http://www.timr.or.jp/shinsai/docs/24_tateishi_toshimondai0911.pdf#search='%E5%8E%9F%E7%99%BA%E5%86%8D%E7%A8%BC%E5%83%8D%E3%82%92%E5%95%8F%E3%81%84%E7%9B%B4%E3%81%99%EF%BC%9A%E8%80%90%E9%9C%87%E5%AE%89%E5%85%A8%E6%80%A7%E3%81%AE%E8%A6%B3%E7%82%B9%E3%81%8B%E3%82%89%E5%8E%9F%E7%99%BA%E5%86%8D%E7%A8%BC%E5%83%8D%E3%82%92%E5%95%8F%E3%81%86%EF%BC%88%E7%AB%8B%E7%9F%B3%E9%9B%85%E6%98%AD%E3%80%8E%E9%83%BD%E5%B8%82%E5%95%8F%E9%A1%8C'

 

(関連)(別添PDFファイル)民進、川内停止要求せず(毎日 2016.4.21他)

 http://mainichi.jp/articles/20160421/k00/00m/010/102000c

 

(自民党第二補完政党=民進党、ここに赤裸々に現れたり、有権者・国民・市民の命より原発だそうだ:田中一郎)

 

5.(別添PDFファイル)原子力機構「無駄」のサイクル、福井「アクアトム」(東京 2016.7.15

 http://blogs.yahoo.co.jp/zudonosan/37009786.html

 

(コレ、出鱈目の極致だ、税金を何と心得とるのか、こいつらは:田中一郎)

 

6.(別添PDFファイル)原発汚染土の再利用、偽装誘発の恐れ(毎日 2016.7.5

 http://mainichi.jp/articles/20160705/k00/00m/040/087000c

 

(これも出鱈目の極致である。日本国中が環境省の主導で放射能だらけにされようとしている:田中一郎)

 

7.初心者でもわかる GHP のはなし ガスヒートポンプエアコン(GHP) 空調機器 アイシン精機株式会社

 http://www.aisin.co.jp/ghp/special/beginner/index.html

 

(これで夏の電力ピーク問題など、なくなってしまいますね:田中一郎)

 

(関連)ガスヒートポンプエアコン(GHP)

 http://eee.tokyo-gas.co.jp/product/ghp/outline.html

 http://ene.osakagas.co.jp/product/conditioning/about-ghp/

 http://www.jraia.or.jp/product/g_heatpump/

 

8.(別添PDFファイル)廃炉支援機構 第一原発「石棺」に言及(福島民報 2016.7.14

 http://www.minpo.jp/news/detail/2016071432782

 

(溶融核燃料デブリの取り出しが前提とあるが、石棺はそれができないから石棺にするのだから、口から出まかせのようなモノだ。今の廃炉方針は早晩破たんするだろう。できもしない廃炉を福島第1原発事故を引き起こした原子力ムラの当事者たちにさせて、それを「英雄化」する政治的猿芝居がNHK協賛の下で続いている。かようなことをしているヒマがあったら、さっさと石棺化して、二次災害を引き起こさないことの方が大事だ。こんなところへ帰還政策をするなど狂気の沙汰である。早く被害者を完全救済せよ:田中一郎)

 

9.(別添PDFファイル)検察=東芝不正「立件困難」×監視委「再考を」(朝日 2016.7.15

 http://www.asahi.com/articles/DA3S12460935.html

 

(田中一郎コメント)

 鳴かず飛ばずの腰抜け委員会=証券取引等監視委員会が、驚くべきか検察にかみついている。不正をただすべき役所である検察は、福島第1原発事故後においても原子力ムラ代理店業務に邁進し、原子力ムラの巨悪を逃がすのに忙しい。腐った司法に腐った検察が、日本の裁判制度をないがしろにしていく:田中一郎)

 

(最後に)

 みなさま、こんなNEWSを毎日毎日見させられるのはもううんざりですね。たまには下記のような懐かし漫才でもお聞きになって、こみ上げる怒りを一時でもお忘れください。(ただし、あまり「浪花のお笑い」を見すぎますと、私のように「お下品」になりますのでご注意を)

 

●おもしろい 漫才 横山やすし 西川きよし ② - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=jX3OQE5KiE0

草々

 

 

2016年7月16日 (土)

本日(7/16)のいろいろ情報です:(1)八代亜紀、そして「神楽坂」「傷だらけの人生」 (2)バーニー・サンダース (3)軍民両用研究だと、バカぬかせ (4)自公ツーショットのファシスト仏罰同盟 他

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

(最初にちょっと道草です:演歌大FUNのみなさまへ)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1.八代亜紀 心をつなぐ十円玉 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=IxsQsLRNp3Q

 

(いつのまにか学校教育から私はこぼれてました。はるか昔のことですが、でも、熱狂的な八代亜紀さんのファンの私は、この歌を聞いて、ちょっと胸キュン・ほろり、の気分にさせられました。偉そうなことを言って恐縮ですが、教育って、教師と生徒の裸の人間関係です、よね・・・ちょっと乗せられちゃったかな?:田中一郎)

 

2.鶴田浩二 傷だらけの人生 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=NyCG6epl1m8

 

(歌詞抜粋)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

何から何まで 真っ暗闇よ

筋の通らぬ ことばかり

右を向いても 左を見ても

馬鹿と阿呆(あほう)の 絡み合い

どこに男の 夢がある

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

(これは先般の参議院選挙の歌ですね:田中一郎)

 

3.神楽坂 cover  オリジナル/小金沢昇司 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=OW5JoZDREcM

 

(最近聞いた曲ですけれど、なかなかいい曲です。みんなで聞いて、覚えて、カラオケで歌いましょう。わが敬愛する戦国武将・上杉謙信公の旗印=毘沙門天から始まる歌だというのが私にはたまりません:田中一郎)

 

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本日(7/16)のいろいろ情報です(メール転送を含む)。

 

1.(別添PDFファイル)グローバル経済 大多数に役立たぬ 今こそ変革(バーニー・サンダース 朝日 2016.7.14

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160714-00000010-asahik-soci

 

(一部抜粋)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(中略)はっきりさせておこう。グローバル経済は、米国でも世界でも、大多数の人々の役に立っていない。経済エリートが得をするようにと、彼らが生み出した経済モデルだ。私たち米国人は、真の変革を起こさなければならない。だが、民衆扇動や、偏狭な考えや、移民排斥感情による変革は必要ない。これらは、EU離脱キャンペーンでの巧みな言葉に使われ、(共和党の大統領候補指名か確実な)ドナルド・トランプ氏の訴えの中核をなすものでもある。

 

私たち米国人は、世界中の人々をもっと緊密に結びつけ、極端なナショナリズムを抑え、戦争が起きる可能性を減らす国際協力を、力強く支援する大統領を求めている。そして、民主的な権利を尊重するとともに、ウォール街や製薬会社といった強力な利益団体だけでなく、労働者の利益も保護する経済を求めて闘う大統領だ。そして、いまの「自由貿易」政策を根本から否定し、公正な貿易へと移行すべきだ。米国人が、時給何セントかにしかならない低賃金国の労働者と競争させられるのは間違いだ。環太平洋経済連携協定(TPP)を打ち負かさなければならない。持続可能な経済モデルを構築する貧しい国々に手を貸す必要かある。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

(田中一郎コメント)

 国際市場原理主義の言い換えである「グローバリズム」「グローバリゼーション」は歴史的必然でも運命でもない。国際的な取引が活発になり、人々の行き来が頻繁になることと「グローバリズム」とは別物だ。市場原理主義が人々の不幸の上に、ごく一部の人間の富と繁栄を築くことは既に実証済みだ。国内取引であろうが、国際取引であろうが、巨大資本の活動は厳しく監視され、勝手な振る舞いや不道徳な態度、あるいは無責任な行動はしっかりと規制されなければならない。また、適切な企業間競争が保障されるためには、超巨大企業は独占禁止法に基づき適度な大きさの企業に解体されなければならない。そして、その規制や独禁法政策のためには、生き生きとした民主主義が必要なのだ。

 

2.(別添PDFファイル)軍民両用研究を問う(1):「今こそ議論が必要」、学術会議 是非を検討(日経産業 2016.7.11

 http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS26H5I_W6A520C1EE8000/

 

(田中一郎コメント)

 目先の研究費欲しさに、何を屁理屈をぬかすか!! 何が「今こそ議論が必要」だ!! 今こそ必要なのは、議論ではなくて、科学者としての矜持と節操だ。人殺しのための道具の研究を「科学」の名のもとに行うなど、もってのほかだ。そんな奴は研究者などやめて、さっさと大学や研究所から出ていけ。

 

3.(別添PDFファイル)参院福島選挙区当選者 民進党・増子輝彦氏インタビュー(福島民報 2016.7.11

 

(一部抜粋)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(中略)(質問)今回、共闘した各党とはどのように国政に臨むのか

 

(増子)「平和を守る共通の目的で選挙協力した。しかし、今後の国会運営での連携は別問題で、縛られる必要はないと考える」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

(田中一郎コメント)

 この民進党のボンクラ議員は、言葉の使い方も知らぬ、政治家として失格男のようである。当選したら、こっちのもんや、自分に勝手に投票したやつらの言うことをいちいち聞いておれるか、簡単に言えば、こういうことだ。政治家としては、アホの極致だろう。私ならば次のように申し上げる。

 

「このたびは平和の問題を契機にして多くのみなさまや野党の方々にご支援をいただき当選することができました。深く感謝申し上げます。今後の国会運営や政治的取組については、こうしたご支持・ご支援を頂いたみなさまとともに力を合わせ、現安倍政権・自公政治を具体的な課題1つ1つについて追い込んでいき、近い将来の衆議院選挙において政権交代を目指して頑張りたいと思っています。引き続き、「野党は共闘」にご協力をお願い申し上げます」

 

 増子よ、お前がその態度を変えない限り、6年後にはお前の議席はもうないものと思え。圧倒的多数の有権者・国民・市民は、お前のこのインタビュー発言について、早くも背信行為=「口先やるやる詐欺」行為なのか、と憤りを感じている。そして、民進党の多数がお前と同じ態度であるならば、民進党もろとも政治の世界から消えていただくほかないな。

 

(関連)【参院選】民進・岡田克也代表「責任ある。代表選は白紙」 - 産経ニュース

 http://www.sankei.com/politics/news/160710/plt1607100179-n1.html

 

(田中一郎コメント)

 岡田克也いわく「(旧民主党で17議席にとどまった)3年前がどん底で、それに比べるとかなり回復の途上にあるとは思う」。お前はアホか。野党第1党=自公の悪政政治に対する政権交代担当の政党が、自公にやすやすと過半数をとられ、更に改憲派と言われる勢力=つまりは自民党補完勢力に議会の2/3を奪われてもなお、こんな内向きの話しかできんのか。民進党の今般の参議院選挙の闘い方が決定的にまずかったが故の必然的結果だということがお前には理解できんのか。理解できないということは、また同じことを繰り返すということを意味している。お前たち現民進党執行部は、参議院選挙敗北の責任を取り総辞任せよ。

 

(関連)民の声新聞:【参院選2016】福島で自民敗れる。棄民政策に高まる不満 2016/07/11

 http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-23.html

 

4.(別添PDFファイル)安倍晋三 & 山口那津男 ツーショット(朝日 2016.7.11 夕刊)

 http://www.sankei.com/politics/photos/160518/plt1605180004-p1.html

 

(田中一郎コメント)

 現代版「ヒトラーとムッソリーニ」??、いや国内版「ヒトラーとスターリン」?? どっちにしても、お坊ちゃま似非右翼と仏罰法主の握手である。これにチンピラ大阪維新がくっついて、右翼・仏罰・チンピラの「ご都合主義三者同盟」が成立した。

 

(関連)一人スタンディングデモへのアベ自民党支持派チンピラ族による妨害の様子(動画)

 https://www.youtube.com/watch?v=KIq-ApPC8Nk&sns=tw

 

(関連)(別添PDFファイル)誤解を誘発? 「支持政党なし」党に64万票(朝日 2016.7.13

 http://www.asahi.com/articles/ASJ7C65TPJ7CUTIL05C.html

 

(田中一郎コメント)

 末法の世の中になると必ずと言っていいほど現れるデマゴーグの亜種でしょう。昨日も、都内で車に乗っていたら、都知事選挙に立候補したらしい同じ穴のムジナ候補が、後ろから、「投票率ゼロを目指しましょう」「投票しなければ知事を東京から叩き出せます」「どうしても投票に行かれる際には私に投票してください。投票率ゼロと同じ結果をお約束します」などと、宣伝カーでわめきながらやってきました。こんなものに投票する、これまたアホウの有権者が60万人以上もいるのが今の日本、そういえば、前回の都知事選挙で、あの破廉恥男の田母神俊雄に投票した有権者も60万人以上いたっけ。

 

 知事をなくせばどうなるか、国会議員をなくせばどうなるか、簡単な話で、国ならば霞が関の官僚達、自治体ならば県庁や市役所にいる官僚達がやりたい放題をするだけの話。しかし、自公や大阪維新の政治家たちに投票するなら、今度はその連中が、今よりも一層ひどく、やりたい放題をするだけなので、大した違いがないというのはわからないでもない。つまり解決策は、自分たちの代表を自分たちでしっかりと選ぶ他ない、ということだ。

 

5.(別添PDFファイル)バナナ共和国に成り下がったブラジル(伊高浩昭『世界 2016.7』)

 https://www.iwanami.co.jp/sekai/2016/07/282.html

 

(田中一郎コメント)

 まもなく始まるオリンピック開催国=ブラジルでとんでもないことが起きている。いやいや、ブラジルだけでなく、アルゼンチンやベネズエラ、ボリビアなどなど、南アメリカ(LA)全域で、歴史的反動とも言うべき(アメリカ帝国主義に扇動された)先祖返りの一大騒動が起きているらしい。この岩波月刊誌『世界』のレポートは必読です。是非、元本を取り寄せてご覧になってみて下さい。アメリカ・グローバリズムの牙が南アに向けられています。貧困や幾多の困難の中で、怒りに任せて国際市場原理主義をつかみ取れば、再びの不幸のどん底に落ちていくことになるでしょう。これは日本の有権者についても言えることです。

 

6.(別添PDFファイル)UR,職員を停職処分、調査委「補償額影響なし」:甘利氏問題(朝日 2016.7.12

 http://www.asahi.com/articles/ASJ7C5T5KJ7CUTIL04F.html

 

(田中一郎コメント)

 巨悪を逃し、トカゲの尻尾を切り落として、一件落着、としたいようです。ふざけんな、という話です。あっせん利得収賄の罪に問われている「アマリにひどい」甘利とその秘書たちは、今、検察審査会にかけられているところかな? しかし、この参議院選挙の結果から鑑みると、期待できませんね。日本の有権者・国民・市民よ、はよう目を覚まさんか!!

 

7.(別添PDFファイル)BSE検査 来年廃止へ(日本農業 2016.7.13他)

 http://organic-newsclip.info/log/2016/16070714-1.html

 

(田中一郎コメント)

 これはアベ自民党政権のTPP協定参加への「手土産」です。BSE検査や飼料管理がずさんなアメリカの畜産業を助けるため、日本がその危険なアメリカ産の牛肉を率先して「安全」だと宣言し、積極的に輸入するための「お膳立て」です。最終目的であるアメリカ産牛肉の完全輸入自由化のために、国内のBSE管理体制を、先にそれに平仄の合うように転換しているだけの話です。これにお墨付きを与えている「御用委員会」の食品安全委員会は、2001年の日本国内でのBSE牛発見を契機に創設された委員会ですから皮肉なものです。とうの昔に賞味期限が切れた、腐臭漂うインチキ委員会ですが。

 

 BSEについては、その正体や原因がよくわかっていません。肉骨粉や特定危険部位(SRM)を除去していれば大丈夫とは言い切れません(例えば血液やリンパ液も危ない)。ましてや、アメリカを含む北米のBSE管理は極めてずさんで危険な状態にあります。実際問題、BSE感染牛が時折アメリカやカナダで発見されていますが、北米でのBSE検査がほとんど実施されていない中での発見ですから(ごくわずかな検査牛でも発見されている)、潜在的なBSE感染牛はもっと多くいるのではないかと見ておいていいでしょう。特定危険部位との境目があいまいな「牛タン」や「ミノ(腸)」、あるいは「テール(尻尾)」など、いわゆるホルモン牛肉の危険度は、一般の正肉以上にリスクが高いものと考えておくべきです。アメリカ産牛肉をお食べになるなら、命がけでどうぞ。BSEに感染すれば、必ず死亡しますから。治療法はありません。

 

(関連)BSEに関する情報 食品安全委員会 - 食の安全、を科学する

 http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/bse_information.html

 

8.その他

(1)リベラル21 公的年金運用の失敗か

 http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-3622.html

 

(2)南アルプスは大丈夫?

 http://tozansyarinia.seesaa.net/

 

(3)池上彰がテレビ局の「忖度」の裏に安倍政権の圧力があることを明言!「テレビ局には連日、抗議と“電凸”が」|LITERA/リテラ

 http://lite-ra.com/2016/07/post-2389.html

 

(4)特集ワイド:「雇用改善」は本当か 安倍首相は「アベノミクスの成果」と言うが…- 毎日新聞

 http://mainichi.jp/articles/20160706/dde/012/010/002000c

草々

 

2016年7月15日 (金)

(報告)原発メーカー訴訟 一審判決(東京地裁 2016.7.14)+ 若干のこと(東京都知事選挙他)

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

(最初にイベント情報、東京都知事選挙関連のニュース)

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1.(イベント情報)7-16 原子力資料情報室 第93回公開研究会 原発はなぜ老朽化するのか  原子力資料情報室(CNIC

 http://www.cnic.jp/7019

 

2.(別添PDFファイル)(メール転送です)東京都知事候補:増田寛也プロフィール(2016.7.13

 

(一部抜粋)

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「うわぁ、増田寛也氏は、東電の社外取締役であっただけでなく、東電に、税金やら電気料金やらを流し込み、事故責任をうやむやにしたしまうための、例の魔法のしくみ<原子力損害賠償・廃炉廃炉等支援機構>の運営委員でもあったんですよ~。経産省の賢い人たちのこのマジックにより、東電は破たんを免れ、それどころか黒字! そして経営陣は責任を問われない!

 

<原子力損害賠償・廃炉等支援機構>は、東電への資金を、政府からの資金や私たちの電気料金で肩代わりする仕組み。2014924日現在、東電への資金援助の総額は52671億円だそうです(そのあとも、当然積みあがっているはず)。他の原子力事業者も、原発事故起こしても、安心な機構です。いいですよね~」

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(増田寛也東京都知事候補は、東京電力の社外取締役のみならず、原子力損害賠償・廃炉等支援機構の役員までやっていたのだそうである:田中一郎)

 

3.東京五輪、築地移転、大地震…次の都知事を襲う“三重苦” 日刊ゲンダイDIGITAL

 http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/183762/1

 

(特に築地移転問題にご注目を。全然、解決なんかしてませんよ。猛毒物が移転先の豊洲市場敷地地下に埋もれていて、直下型大地震が来れば敷地が液状化して、その猛毒物が一気に地表へ吹き上げてくることになるでしょう。何故、こんなところに日本の「伝統」であり「宝物」とでもいうべき築地市場を移転するのか。オリンピックを名目に築地市場の跡地を再開発したい土建屋たちの思惑があり、それは闇ルートの作用で政治家を動かしているのでしょう。築地市場の豊洲移転をやめる決断をする知事こそが「ホンモノの都知事」といえます(そもそも2009年の都議会議員選挙で民主党・共産党など、野党が都議会の多数派を形成し、築地市場移転はこれで不可能になると思いきや、民主党の「口先やるやる詐欺」議員どもが都議会での採決の際に背信行為を働き、築地の豊洲移転を止めることができなかった経緯があります。民主党(民進党)という政党は、こういう背信行為を日常茶飯にやっていて、先般も「反対、反対」などと最後まで言いながら、盗聴法・刑訴法改悪法案の採決時には党を挙げて賛成してしまっているのです。こんな政党はさっさと始末してしまうに限るのではないでしょうか:田中一郎)。

 

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昨日(713日)、東京地裁に於いて原発メーカー訴訟 一審判決が下され、引き続いて隣接する弁護士会館で、その報告集会が開催されました。以下、簡単にご報告申し上げます。裁判では、欠陥原発だった沸騰水型原発をお粗末な施工状態で東京電力に販売した原発メーカーの製造者責任・賠償責任が追及されましたが、判決では、原告を全面敗訴させ、原発メーカーの責任をゼロする不当なものでした。おまけに、その無罪放免の理由づけや説明が、いかにも法律家として見てお粗末極まりないものであり、原告団をはじめ、この裁判を支援する多くの人々の憤りをもたらすものでした。

 

昨今、日本の司法=裁判所・裁判官が、再び福島第1原発事故前の状態に先祖返りしている様子が、さまざまな原発関連の裁判(判決)から見てとれ、社会正義の実現や法秩序の維持よりも、みみっちい裁判官自身の自己保身を最優先させ、頭がイカれて久しい最高裁へ向けて尻尾を思い切り振るようなグータラ判決が散見され始めているのです。日本の司法・裁判所の存在意義が疑いの目で見られ始めています。

 

●(イベント情報)原発メーカー訴訟原告団・弁護団公式サイト

 http://nonukesrights.holy.jp/

 

●(当日録画)20160713 UPLAN【判決公判】原発メーカー訴訟 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=V0UeojpsfeA

 

 <別添PDFファイル>

(1)原発メーカー訴訟判決要旨:東京地裁(2016.7.13

「genpatu_maker_sosyou_hanketu_dai1sinn.pdf」をダウンロード
(2)「原告費を本来の使途に一会計正常化を求める依頼人になってくださいー」(2)

(3)原発メーカー訴訟原告団規約(案)(2016.7.13

(4)原発メーカーの賠償責任認めず、東京地裁 福島事故、住民ら敗訴(東京 2016.7.14

 

 <関連サイト>

(1)原子力から逃れる「ノーニュークス権」主張した「原発メーカー訴訟」原告の請求認めず - 弁護士ドットコム

 https://www.bengo4.com/saiban/n_4891/

(2)原発事故 製造メーカーに賠償認めない判決 NHKニュース

 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160713/k10010594321000.html

草々

 

<追1>高速増殖炉「もんじゅ」

 しつこい男は嫌われる、だから、しつこい原子力ムラも嫌われる。しかし、嫌われても、嫌われても、追い払っても、追い払っても、まるでシュワルツネッガーの映画のターミネーターのごとく、どこまでもどこまでも追いかけてくる、それが原子力ムラだ。こんなものが1回や2回の選挙の結果いかんでなくなるなどとは思わない方がいい。徹底してダメだ、ロクでもない、という観念が有権者・国民・市民に共有化されないと「核」の廃絶は難しいのだ。原子力ムラ・原発・核燃料サイクルに有権者・国民・市民の怒りの斧を叩き付けよう。

 

(1)(別添PDFファイル)もんじゅの新主体、特殊法人軸に検討 文科省(朝日 2016.7.2

 http://www.asahi.com/articles/DA3S12438051.html

 

(2)(別添PDFファイル)もんじゅ & 再処理工場 近況報告(東京 2016.7.14

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2016071402000142.html

 

<追2>東京都知事選挙関連

(1)都知事はなぜ人気をまっとうできないのか(進藤兵『世界 2016.8』)

 https://www.iwanami.co.jp/sekai/2016/08/directory.html

 

(2)緊急記者会見:宇都宮けんじさん立候補断念(2016年7月13日 午後745分)

 http://twitcasting.tv/teamutsuken/movie/287656157

 

(3)──・○・「うつけんニュース」vol.86

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 みなさま、おはようございます。

 宇都宮けんじは、今回、断腸の思いで、今回の都知事選挙への出馬をとりやめることといたしました。宇都宮けんじを支持し、その政策の実現を望んでこられた方々に、深く、深く、お詫び申し上げます。

 

 東京を希望のまちにする、そのために3度目の挑戦をすると11日の記者会見でお伝えし、政策を公表いたしましたが、その後、民進党などの野党が「統一候補」として他の方を立候補させることとなる中で、分裂を避けるために、苦渋の判断をいたしました。

 

 応援してくださったみなさま、これから応援しようと考えてくださっていたみなさま、心よりお礼申し上げます。以下、少し長くなりますが、宇都宮けんじからみなさまへのコメントをお伝え致します。ご挨拶が遅くなりましたことお詫び申し上げます。

_____________________________

 

 宇都宮けんじです。

 本日、私は、明日告示される東京都知事選への出馬を取り下げる判断をいたしました。私は過去2回にわたり、首都東京のあり方を大胆に刷新することをめざし、「希望のまち東京」を掲げて、若い仲間たちや多くの支援者とともに、東京都知事選に挑戦してまいりました。いまも残念に思うことは、自分が次点に終わったということより、都民の生活を一番に考えるべき都知事が、カネの問題で短期間で辞任する、そんなことが二度も繰り返されたという異常な事態でした。

 

 今回、私は、今こそクリーンな東京を、無駄遣いをやめて、都民のために、東京に希望を取り戻すために税金を使う、そんな「当たり前」を実現したいという思いから、先日、3度目の都知事選に挑もうと決意し、皆様にも政策をお示しし、走り始めたところでした。私はこの選挙を、これまでの都知事選挙においてもそうでしたが、さまざまな社会問題の存在を知らせ、その解決をともに考え、討論する場所であると考えております。それを通じて政策をともに考え、新しい自治をつくっていく場であると思います。決して知名度優先の人気投票であってはいけないと思っていました。

 

 しかしながら、昨日になって野党の方々が他の候補者を立てられたことにより、その社会運動を担っている方々の間にも、非常に悩ましい、対立的な状況が生まれかねないこととなりました。

 

 一方で、今回の都知事選挙は、保守の候補者が分裂しているという状況にあり、都政をより都民の生活にやさしいものへと転換していく、千載一遇の機会でもあります。鳥越さんと昨日と本日、二度お会いして、その立候補へのお考えなどをうかがい、政策的にも私たちの政策を参考にされていくとのこともうかがいました。三度目の選挙を市民の力でたたかうという、私たちの選対への敬意の念も感じられました。

 

 そこで私は、大局的な観点から考え、今回の選挙戦からは撤退という判断をすることといたしました。今回の選挙に向けて、私を支援してくださり、支持を寄せてくださっていた多くの都民の方々に、心よりお礼とお詫びを申し上げます。

 

 もとより、この東京を、より人にやさしい、希望の持てるまちへと変革していく、そのための運動をあきらめるわけではありません。むしろ逆です。さらに運動を前進させるための苦渋の決断です。どうぞご理解をお願い致します。今回、わたしは立候補を取り下げることにいたしましたが、今後も、私はこれまでどおり、多くの市民・都民の「困った」という声に現場から向き合い、仲間たちとともに都政を監視し、都政を変えていく取り組みを進めてまいります。(宇都宮けんじ)

 

 

(報告)7.12 「避難の協同センター」設立集会 + 若干のこと

前略,田中一郎です。

 

(最初にイベント情報)

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1.(別添PDFファイル)(チラシ)8.20(土) 水俣・原発 講演会(国学院大学常盤松ホール:渋谷)
  「tirasi8.20 GENPATU MINAMATA.pdf」をダウンロード
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1467606309707matuzawa

 

2.(別添PDFファイル)(チラシ)9.22(祝日) さよなら原発・さよなら戦争 大集会(代々木公園)

「tirasi9.22 SAYONARA GENPATU.pdf」をダウンロード
  http://sayonara-nukes.org/actionweek/

 

3.第10回「ちょぼちょぼ市民のためのちょぼちょぼゼミナール:市場原理主義とデリバティブ取引」(東京・水道橋)

 http://www.labornetjp.org/EventItem/1466930342847staff01

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

さる712日に参議院議員会館に於いて「避難の協同センター」設立集会が開催されました。以下、当日の配布資料とともに、簡単にご報告申し上げます。福島第1原発事故被害者の方々の一刻も早い救済と、少しでも現状の状態がよくなるよう願っております。また、献身的に支援される方々に対して心より敬意を表します。なお、事務局では「サポーター」の募集を開始されるようですので、みなさまのご支援に期待申し上げます。

 

国や自治体はいったい何をしているのでしょうか? 東日本大震災をはじめ、自然災害で被害を受けた方々はもちろんのこと、原発震災という典型的な「人災」による被害者の方々に対して、加害者ともいえる国は万全の体制や方法で被害者の救済・再建を支援しなければいけないでしょうし、自治体もまた、人間を復興することこそ真の復興であることを早く気付くべきなのです。そして、加害者・東京電力や事故責任者・国は、被害者の方々に対して、自分たちが犯した福島第1原発の過酷事故という大失敗・大失態の償いを「もういい」というまで誠心誠意なさねばなりません。不作為やサボタージュは断固として許されないのです。

 

●(イベント情報)(別添PDFファイル)(チラシ)「避難の協同センター」設立集会のお知らせ

 http://www.foejapan.org/energy/fukushima/evt_160712.html

 http://www.jtgt.info/?q=node/1311

 

 <別添PDFファイル>

(1)(資料)「避難の協同センター」設立趣意書 他(前半)(2016.7.12

「siryouhinansenta1.pdf」をダウンロード
(2)(資料)「避難の協同センター」設立趣意書 他(後半)(2016.7.12

「siryouhinansenta2.pdf」をダウンロード
(3)(冊子)ぽろろん

「sassipororon.pdf」をダウンロード
(4)キビタキの会 ニュースレター NO.3(20167月)

「kibitaku_news.pdf」をダウンロード

 <当日録画>

20160712 UPLAN 「避難の協同センター」設立集会 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=PMWRDX21fYY

 

 <関連サイト>

(1)◆福島県甲状腺がん検査問題 鷹取敦 EFORUM/Ewave Tokyo - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=EEIjY8OnOf8&feature=youtu.be

 

(最初から変なBGMが流れていて、こりゃ、うさん臭いぞ、と思いつつ、ちょろちょろっと見ましたら、やはりインチキ講談士でした。みなさま、もうこういうのにだまされるのはよしましょう。:田中一郎)

 

(2)原発事故被害者の救済を求める全国運動 - 住宅支援の継続を求める意見書

 http://www.act48.jp/

 

(3)『原発棄民 - フクシマ5年後の真実』(日野行介【著】毎日新聞出版)

https://www.kinokuniya.co.jp/disp/CSfDispListPage_001.jsp?qs=true&ptk=01&q=%E5%8E%9F%E7%99%BA%E6%A3%84%E6%B0%91&SF_FLG=1

草々

 

 <追1>おしどりマコ・ケンさんから

●第三者委員会が行った東京電力社員への聞き取りは上司の立ち合い 原発作業員 OSHIDORI Mako&Ken Portal - おしどりポータルサイト

 http://oshidori-makoken.com/?p=2466

 

(関連)おしどりチャンネル(おしどり) - ニコニコチャンネル社会・言論

 http://ch.nicovideo.jp/oshidori

 

<追2>

●亡国の密約 TPPはなぜ歪められたのか-山田優/著 石井勇人/著 本・コミック : オンライン書店e-hon

http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033461171&Action_id=121&Sza_id=G1

 

●『農文協ブックレット:よくわかるTPP協定 農業への影響を品目別に精査する』(農山漁村文化協会)

 http://shop.ruralnet.or.jp/b_no=01_54016156/

 

 

2016年7月10日 (日)

(報告)津田敏秀岡山大学大学院教授講演会:「低線量被ばくの健康影響と福島県での甲状腺がん」

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)

 

(最初に2つばかり)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(1)(別添PDFファイル)「自主規制」「二重基準」が生む福島の無法状態 環境省が放射線管理を骨抜きにする(まさのあつこ『週刊金曜日 2016.7.8』)

 http://www.kinyobi.co.jp/

 

環境省が見て見ぬ振りをしているところで、産廃業者が自主基準で受け入れた放射能ゴミを住宅に隣接した地で、むき出しの炉で燃やしています。また、その指定廃棄物がフレコンバックにいれた状態で火災にあいました。そんな状態を尋ねても環境省は取材を直接受けようとすらしません。現場に乗り込み、数々のズサンな管理状況の「ごく一部」に光を当てました。(まさのあつこ)

 

(田中一郎コメント)

 綿密な取材に基づく充実したレポートをいつも届けて下さるジャーナリストの「まさのあつこ」さんの、すっごいレポートです。お読みになるとぞっとします。福島県は、もう放射能汚染でメチャクチャにされているようです。環境省とその支配下にある利害関係人の産廃業者が、放射能汚染物をめぐり出鱈目の限りを尽くしています。もちろん環境省公認の下で、です。この役所もまた、経済産業省などとともに、一度解体しないといけませんね。水俣病でもひどいことを続けていますが、今度はそれをフクシマでやるつもりのようです。みなさま、『週刊金曜日』を取り寄せて、是非ご覧ください。

 

(2)キャンペーンについてのお知らせ · 九州電力に申し入れを行いました! · Change.org

http://urx.mobi/x3I8

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

さる201677日(木)、衆議院第2議員会館において、東電株主代表訴訟の第26回口頭弁論の報告会が開催され、その後、津田敏秀岡山大学大学院教授(疫学・公衆衛生学)の「低線量被ばくの健康影響と福島県での甲状腺がん」と題する講演が行われました。以下、簡単にご報告いたします。

 

(イベント案内)(別添PDFファイル)

(チラシ)東電株主代表訴訟
 「tirasii_toudenkabunusi_tudatosihide.pdf」をダウンロード
 http://tepcodaihyososho.blog.fc2.com/

 

●(重要)事実経過表(争点整理表)

https://dl.dropboxusercontent.com/u/63381864/%E6%9D%B1%E9%9B%BB%E6%A0%AA%E4%B8%BB%E4%BB%A3%E8%A1%A8%E8%A8%B4%E8%A8%9F/160710/20160707.pdf

 

(当日録画)

(1)20160707 UPLAN【地裁前街宣・記者会見】東電株主代表訴訟第26回口頭弁論期日 – YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=fpvXAf0Vh2I

 

(2)20160707 UPLAN【裁判報告・学集会】津田敏秀(岡山大学大学院環境学研究科教授)「甲状腺ガンの多発と100ミリシーベルト閾値論」 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=TeokpAtOr_8

 

(質疑応答の際に、私から次の2つを質問しています。(1)福島県の子ども甲状腺ガンの発見数と比較されている日本のガン統計の「3人/100万人」は、ガン統計がいい加減でアテにならない統計なので(すべての子ども甲状腺ガンが登録されているわけではない)、比較しても無意味だ、福島県以外の原発事故の影響がない地域で同様の悉皆調査をやれば、同じくらいの数の子ども甲状腺ガンが見つかるだろうなどと、環境省・福島県庁・福島県立医大などがぬけぬけと発言している。津田先生はどう思われるか、(2)そのガン統計だが、ガン登録法が制定されてのち、2011年以降の数字が未だに公表されていないという話を聞いた。これまでは2年くらい遅れて公表されていたものが、3.11福島原発事故以降の分は公表されていないという。津田先生はこの辺の事情をご存じないか)

 

<別添PDFファイル>

「低線量被ばくの健康影響と福島県での甲状腺がん」(津田敏秀岡山大学大学院教授(疫学・公衆衛生学):2016.7.7

(1)「tudatosihide_kouenn_1.pdf」をダウンロード
(2)「tudatosihide_kouenn_2.pdf」をダウンロード
(3)「tudatosihide_kouenn_3.pdf」をダウンロード
(4)「tudatosihide_kouenn_4.pdf」をダウンロード
(5)「tudatosihide_kouenn_5.pdf」をダウンロード
(6)「tudatosihide_kouenn_6.pdf」をダウンロード
 

<参考サイト>

(1) チェルノブイリ原発事故から学ぶ子供の甲状腺がん→山下俊一まとめ 福島原発事故の真実と放射能健康被害

http://www.sting-wl.com/shunichi-yamashita.html


(2)チェルノブイリと福島→甲状腺がんグラフの比較 福島原発事故の真実と放射能健康被害

http://www.sting-wl.com/tag/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%8E%E3%83%96%E3%82%A4%E3%83%AA-%E7%94%B2%E7%8A%B6%E8%85%BA%E3%81%8C%E3%82%93-%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%95

 

(3)矢ケ崎克馬教授→福島県の甲状腺がんはスクリーニング効果ではない ( 福島県 ) - SUEの日記 - Yahoo!ブログ

http://blogs.yahoo.co.jp/ht_sue/32571739.html

 

(4)リテラシー養成・・甲状腺癌の最小潜伏期間 - Togetterまとめ

http://togetter.com/li/726797

 

(5)東電事故、子どもの甲状腺がんまたは疑い173人に―当時5歳の子どもも発症

http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/?p=6067

 

(田中一郎コメント)

「福島県民健康調査検討委員会」その他による「福島県の子ども甲状腺ガンは多発ではない、過剰診断・過剰診療だ、原発事故による放射線被曝の影響は考えにくい」の説明を、あらためて批判しておきます。既に「福島県民健康調査検討委員会」その他による説明は破綻しています。

 

1.子ども甲状腺ガンが多く発見されたのは「スクリーニング効果」だ(たくさんの人数を一斉にしらべたから、小さなガンの子どもも含めて多く見つかっただけの話)。

 

⇒「スクリーニング効果」なら、1巡目(201113年)の検査でほぼすべての子ども甲状腺ガンが発見されていただろうから、2巡目(201415年)、3巡目(2016年~)の検査では、ほとんどガンは見つからないはずだ。しかし、2巡目の検査で57人もの子ども甲状腺ガン(ほぼ確実の疑いを含む)が発見されている。「スクリーニング効果」はありえない。

 

2.甲状腺ガンは増殖進行の遅いガンなので、福島第1原発事故後4年以内に発見されているようなガンは、福島第1原発事故以前の原因によるものと思われる。チェルノブイリ原発事故でも、子どもの甲状腺ガンの多発が見られるようになるのは事故から5年目以降である。

 

⇒ 第1巡目でA1,A2判定だった(心配いらないという判定)子どもたちが2巡目で甲状腺ガンと判定されている事例が多い(57人中53人)。甲状腺ガンの進行が遅いというのは大人の場合であって、子どもの場合にはあてはまらない(進行が速い)。チェルノブイリ原発事故でも事故直後から子ども甲状腺ガンの多発化傾向がみられていた。そもそもチェルノブイリ原発事故の場合は、本格的な検査機器類が導入されたのは1990年代に入ってからであって、それまでは触診などの判定によるものなので、発見が遅れたという事情もある。また、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)によれば、甲状腺がんの最短潜伏期間は2.5年であり、子どもの甲状腺がんの場合は、アメリカ科学アカデミー(NAS)の報告にもとづいて最短潜伏期間を1年としている。現在発見中の子ども甲状腺ガンの原因を福島第1原発事故前にあると断定することはできない。

 

3.福島第1原発事故直後の初期被ばく線量から考えて、甲状腺ガンが多発するような被ばく量ではない。

 

⇒ 福島第1原発事故直後の初期被ばく量は、ついにまともに計測・検査されなかった。「福島県民健康調査検討委員会」が根拠にしている事故直後の被ばく線量計測値は、サンプル数が少ない上に計測方法もずさんだったりしていて、被ばく線量の推測には使えない。また、放射線医学総合研究所が策定した被ばく量推測モデルも、航空機による土壌汚染のおおざっぱな推測測定値をベースにしたものと思われ、その是非もまともに検討されないまま、アプリオリに「被ばく線量は低い」と断定されてしまっている。そもそも肝心な内部被曝が無視されているので、かようなモデルは使えない。また、許しがたいのは、2011年度を通じて、「福島県民健康調査検討委員会」の委員たちが所属する組織を含め、複数の行政機関・医療機関等に対して、たくさんの原発事故被害者から、特に半減期の短い放射性ヨウ素131が消えないうちに尿検査など、初期被ばく量の計測をしてほしいという依頼を、言を左右にして拒み続けてきた結果が今日の状態を生み出している(現委員会の前身の「福島県民健康管理調査検討委員会」もその1つ)。自分達で初期被ばく量を測らない・測らせない体制を組んでおいて、放射能が消えてしまった後になって、「風が吹けば桶屋が儲かる」式の屁理屈を用いて初期被ばく量が少ない、大した量ではない、を繰り返している。典型的な「ためにする議論」であり、犯罪行為に近い。現状では、初期被ばく量を(内部被曝も含めて)科学的実証的に推測できるデータは存在しない(発見されていない)。(逆説的だが、子ども甲状腺ガンの発症状況から初期被ばく量を逆算するのが科学的には妥当な方法だという説明の方が説得的だ)

 

(参考)『福島原発事故県民健康管理調査の闇』(岩波新書:日野行介)

http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/List?cnt=2&mode=speed&spKeyword=%93%FA%96%EC%8D%73%89%EE&pageNumber=0&totalCnt=3&dispCnt=20&target=1&button=btnSpeed

 

(参考)『福島原発事故被災者支援政策の欺瞞 (岩波新書:日野行介)

http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033147587&Action_id=121&Sza_id=B0

 

4.チェルノブイリ原発事故では、5歳以下の幼児に甲状腺ガンが多発していたが,福島第1原発事故では、今のところ1人だけである。放射線被曝の影響は考えにくい。

 

⇒ 原発事故当時の年齢が5歳以下の幼児だった子どもが甲状腺ガンを発症させるのは、事故後10年くらいたってからだったのがチェルノブイリ原発事故の経験である。今、幼児の甲状腺ガンが発見されないからと言って安心できるものではない。むしろ、事故直後数年間はティーンエイジャーの甲状腺ガンの発症がチェルノブイリ原発事故では多かったが、その発祥の状況が福島第1原発事故後のそれと非常によく似ている。そういう中で先般の1人の(事故当時)幼児の甲状腺ガン発見である。判断は慎重であるべきである。また、子ども甲状腺ガンの男女比が、自然体の大人の場合などに見られる「女性多発型」ではなく、「男女同水準型」になっているのはチェルノブイリ原発事故の場合と共通しており、この面からも放射線被曝影響は非常に懸念される。

 

5.過剰診断・過剰診療の結果だ。従来であれば発見されなかったであろう小さな甲状腺ガンのガンモドキのようなモノまで発見し、放っておいても健康に問題が出るようなものでないものまで過剰診療で手術して摘出してしまっている。この「福島県民健康調査」はこうしたマイナス面が大きいので、もう廃止してもいいのではないか(少なくとも規模を小さくして希望者向けだけのサンプル調査のようなものにすべきだ)。

 

⇒ 「過剰診断」とはよく言ったものだ。日本では福島第1原発事故前までは「がんの早期発見・早期治療」がミミタコになるくらい繰り返し繰り返し宣伝され、国を挙げて推進されてきた経緯がある(これを過剰診断というのならわかる)。にもかかわらず、福島第1原発事故が起きて放射能が飛び散り、その影響で健康被害が出始めている様子がうかがえるようになると、こういうことを言って事態を混乱させている。放射線被曝影響が否定できない子ども甲状腺ガンの検査を過剰診断だからやめてしまえ、という医者や医学者が、そもそもどういう人間か、この言動から判断がつくというものだ。具体的な危険があるのに、検査をしすぎているからおやめなさい、そんなことを言う医者や医学者には「あなたこそ、医者や医学者をお辞めいただければいい」と私は思う。そんな医者・医学者にはこれまでお目にかかったことがない。

 

他方、「過剰診療」の方も似たり寄ったりだ。何故なら、この説明は「福島県民健康調査」の結果をきちんと把握していないからである。甲状腺ガンが発見された子どもたちの手術を一手に担ってきた福島県立医大の臨床報告によれば、手術を受けたほとんどの子どもが、ガンの大きさが大きく、リンパ節や他の臓器に転移していたり、甲状腺周辺に浸潤していたり、反回神経(声帯を動かす)に近い場所にあったりしていて、手術しないと危険な状態であったとのことである。この「過剰診療」説論者は、これに対してどうこたえているのだろうか。まさか、福島県立医大の医者たちはボンクラなので、必要もない手術をしまくって、切除の必要のない甲状腺を取ってしまった、とでもいうのだろうか? この「過剰診療」説に対しては、被害者からだけでなく福島県立医大からも強い反発が出ていることを付記しておく。当然と言えば当然である。「過剰診断」「過剰診療」説を唱えている医師・医学者たちは、基本的に福島県民や原発事故被害者、それに「福島県民健康調査検討委員会」の委員や福島県立医大を完璧に馬鹿にしているという他ない。ふざけるな、である。

 

6.日本のガン統計はあてにならないずさんなモノ

 

⇒ 津田敏秀教授の私の質問に対する回答をご覧ください(上記にある当日録画の終わりの方)。アテにならないのは、ガン統計の方ではなくて。「アテにならない」と言って子ども甲状腺ガンの多発を否定し続けている人たちの方である。

 

7.津田敏秀教授の話で印象に残ったこと

(1)チェルノブイリ原発事故では、子ども甲状腺ガンが被ばく影響であることを確認するため、原発事故の影響を受けていない地域での疫学的な大規模悉皆調査が行われ、その結果、子ども甲状腺ガンは1件も発見されなかった。これが決定的となり、スクリーニング説などが否定されて、チェルノブイリ原発事故の放射能が子ども甲状腺ガンを多発させたということが科学的実証的に確定された。そして驚くべきか、この疫学的大規模調査を手掛けたのが、日本から派遣されていた長瀧重信や山下俊一らだった。

 

しかし、彼らとともに「福島県民健康調査検討委員会」は、これまでずっと福島県や東日本以外の他の地域での大規模な疫学的悉皆調査を「必要がない」として退けてきている。要するに、福島の子ども甲状腺ガンの原因が福島第1原発事故の放射能にあることを明らかにさせない・したくないが、最優先されていることを疑わせるに十分だ。

 

(2)医学を科学的にやっていくには、疫学的な調査結果を最優先で尊重すべきである。因果関係(例えば「甲状腺ガン多発は被ばくの影響だ」という因果関係)は目に見えないのだから、仮説の域を出ることができないことが大半、そういう場合でも、疫学的な調査結果に基づいて状況を判断し、しかるべき手を打って被害者や患者をできるだけ少なくしていく、これが現代医学の科学的手法である。しかし、日本の医学界は世界の大勢から100年近く遅れていて、未だにこの疫学的考え方や統計的な手法を理解できない医師・医学者が大半である。それが、これまで水俣病をはじめ、たくさんの悲劇を生み出してきた。(詳しくは津田敏秀教授の下記著書を参照)

 

(参考)『医学的根拠とは何か』(岩波新書:津田敏秀)

http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033010460&Action_id=121&Sza_id=B0

 

(3)甲状腺ガンの多発は子どもたちだけではない。成人は子どもたちの数の何倍ものガン患者が出る可能性が高い。また、甲状腺ガン多発は福島県だけの話ではない。放射能に汚染された東日本一帯も危ない。一刻も早く、甲状腺ガン検査を福島県の18歳以下以外の全住民に広げるとともに、この甲状腺ガン多発の事態に対して、治療対応を含めた充実した対応体制を取らないと悲劇はどんどん拡大してしまう。

 

(どう対応すべきなのかは、別のメールにて申し上げたいと思います)

草々

 

2016年7月 6日 (水)

「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(29):私たちには放射線被曝を避けて生きる権利がある、福島第1原発事故の被害者を救済せよ、実証されてもいない被ばく安全・安心論の押し付けをやめよ

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)

 

(最初に若干のお知らせその他です)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1.(署名のご協力をお願い申し上げます)横浜の保育園、学校の放射能汚染物の施設外管理を要望

 

●ご家族のご署名やchange.orgアカウントのない方

 http://bit.ly/1UoRCIC

change.orgのアカウントがある方

 http://chn.ge/1Mp2fbB

 

2.キャンペーン · イスラエルとの無人機共同研究をやめてください! · Change.org

 http://ur0.work/uYOE

 

(関連)緊急署名開始! イスラエルとの無人機共同研究をやめてください!

 https://goo.gl/cr1XTI

 

(関連)武器輸出反対ネットワーク(NAJAT)

https://najat2016.wordpress.com/2016/07/05/petition_israel_japan_joint/

 

3.キャンペーンについてのお知らせ · 鹿児島県知事宛に署名提出と申し入れを行いました! · Change.org

https://www.change.org/p/%E5%B7%9D%E5%86%85%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%82%92%E6%AD%A2%E3%82%81%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%81%A0%E3%81%95%E3%81%84/u/17162963?tk=OyqcFyD9b1pcQsaXJUN18P5b1yA0uoeZxmIfr7dXQw0&utm_source=petition_update&utm_medium=email

 

4.今夏の映画

(1)映画『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』公式サイト

 http://sekai-shinryaku.jp/

 

(2)ついにゴジラ動く!映画『シン・ゴジラ』予告編 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=HfrT7T-CLkQ

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

(ここから本文)

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福島第1原発事故から早くも5年以上が経過しました。日本を滅ぼしてしまうかもしれない空前絶後の大事故だったあの時の恐怖は「のど元過ぎれば熱さ忘れる」でどこへやら、もともと切迫感がなかった西日本のみならず、未だ深刻な放射能汚染にさらされている東日本でも、福島第1原発事故の「風化」現象が現れ始めているように見えます。とりわけ最も深刻な被害を受けたはずの当の福島県が、放射能や被ばくの危険性への懸念を、あたかも復興の妨げになるかのごとき態度で踏み付けにし、「放射能、みんなで浴びれば、怖くない」を全県挙げて邁進しているかのようです。まことに愚かなことと言わざるを得ません。以下、昨今の脱被ばくの市民運動・社会運動の動きや、放射能・被ばくに関連する情報をお送りします。ご参考としていただければ幸いです。

 

何度も繰り返して恐縮ですが、恒常的な低線量被曝(外部被曝・内部被曝)は非常に危険です。健康被害や遺伝的障害は晩発性のものが多く、徐々に徐々に真綿で首を絞めるがごとく被曝者の体をむしばんでいきます。自覚症状がなくても健康被害は少しずつ続いていき、自覚症状が出たときは既に手遅れになっています。放射線被曝の健康被害に治療法などありません。今現在、安全安心を宣伝している御用学者たちや政治家どもが、将来自分や子どもたちの身に何かあった時に責任をとってくれるはずもありません。放射線被曝は徹底して避ける・逃げる・遠ざかるが基本です。食べない・吸わない(呼吸)・避けまくる、これを徹底するほかありません。放射能は煮たり焼いたりしてはいけません。閉じ込めて管理するのです。太平洋の海岸沿いに「除染」をした結果出てきた放射能汚染物がフレコンパックに入れられて大量に積み上げられています。しかし、この海沿いの地域を再びの大地震・大津波が襲えば、この放射能の山は海に持って行かれてしまうでしょう。何故、かような愚かなことをするのでしょうか? それとも、放射能汚染物を減らす目的で、それを待っているのでしょうか?

 

(関連)福島県の汚染土壌の山を海外メディアがドローン撮影 - 視聴者「日本はビーチに放射性物質を置いてるのか」 | バズプラスニュース Buzz+

 http://buzz-plus.com/article/2015/06/26/osen/

 

私たちには放射線被曝を避けて生きる権利がある、福島第1原発事故の被害者を救済せよ、実証されてもいない被ばく安全・安心論の押し付けをやめよ

 

 <別添PDFファイル>

(1)京都竹やぶ日記:被曝を避ける権利(秋山豊寛『自然と人間 2016.6』)

「hibakukaihi_kenri_akiyama.pdf」をダウンロード
(2)(署名)放射能公害避難者に公的支援を

「syomei_yagasaki.pdf」をダウンロード
(3)沖縄県知事宛「放射能公害被災者に人権の光を与えてください(要請)(原発事故避難者に公的支援を求める会 2016.5.16

「okinawatijiate_yousei_yagasaki.pdf」をダウンロード
(4)進行する健康被害(矢ケ﨑克馬琉球大学名誉教授 2016.5

「kenkouhigai_ronbun_yagasaki.pdf」をダウンロード
(5)福島原発健康影響調査 事故当時5歳児「甲状腺がん疑い」の意味(東京 2016.6.28

(6)当時5歳の子どもも発症(『週刊金曜日 2016.6.24』)

(7)160621 神奈川新聞 指定廃棄物学校施設で保管世界の非常識(1面)

(8)160621 神奈川新聞 指定廃棄物学校施設で保管世界の非常識(社会面)

(9)土壌汚染 内部被ばくと相関認めず、南相馬市立総合病院 坪倉医師ら調査(福島民報 2016.7.2

10)原発汚染土の再利用、偽装誘発の恐れ(毎日 2016.7.5

 

1.京都竹やぶ日記:被曝を避ける権利(秋山豊寛『自然と人間 2016.6』)

 http://www.fujisan.co.jp/product/1281681014/b/1376400/

 

2.矢ケ﨑克馬琉球大学名誉教授より

 皆様のご支援をお願い申し上げます。

 

(1)(署名)放射能公害避難者に公的支援を

 http://okinawahinansha.wix.com/houshanou-kougai

 https://www.facebook.com/groups/1579228969060351/

 

(2)沖縄県知事宛「放射能公害被災者に人権の光を与えてください(要請)(原発事故避難者に公的支援を求める会 2016.5.16

 

(3)進行する健康被害(矢ケ﨑克馬琉球大学名誉教授 2016.5

 http://hibakutokenkou.net/library/detail.php?t=report&rid=33

 

(4)放射能公害被災者-訴えと実態 「原発事故避難者に公的支援を求める会」矢ヶ崎克馬 放射能公害被災者に人権の光を! - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=L8QfRugSbGI

 

(5)風呂に入れないような汚染水が 水道から出るような 場所で、どうやって 生きれるんだろうか? 「水道水が汚染されている状態ならば、お手上げです。政府は避難命令を即刻出すべきです。」琉球大学教授 矢ヶ崎克馬

 http://sharetube.jp/article/2993/

 

3.「福島県民健康調査検討委員会」と子ども甲状腺がん

 この委員会はもう駄目です。子どもたちの命と健康よりも、自分たちの自己保身の方が何倍も大事だと思っている連中ばかりです。こんな連中の口車に乗せられて、だまされないようにしなければいけません。しかし、「福島県民健康調査」は受けておかれた方がいいでしょう。甲状腺ガン発症の可能性は払しょくできませんし、将来、何かあった時の証拠にもなります。但し、「安心しなさい」はうのみにしないようにしましょう。

 

(1)福島原発健康影響調査 事故当時5歳児「甲状腺がん疑い」の意味(東京 2016.6.28

https://silmarilnecktie.wordpress.com/2016/06/29/628%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E5%8E%9F%E7%99%BA-%E5%81%A5%E5%BA%B7%E5%BD%B1%E9%9F%BF%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E3%80%80%E4%BA%8B%E6%95%85%E5%BD%93%E6%99%825%E6%AD%B3%E5%85%90%E3%80%8C%E7%94%B2%E7%8A%B6%E8%85%BA/

 

(2)当時5歳の子どもも発症(『週刊金曜日 2016.6.24』)

 http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/?p=6067

 

(関連)「県民健康調査」検討委員会 - 福島県ホームページ

 http://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/kenkocyosa-kentoiinkai.html

 

(関連)事故時5歳児、甲状腺がん~悪性・悪性疑い172人 OurPlanet-TV:特定非営利活動法人 アワープラネット・ティービー

 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2049

 

(関連)フクシマの影響 日本における死産と乳児死亡(ハーゲン・シェアブ、ふくもとまさお、クリスティーナ・フォイクト、ラルフ・クスミーア)

 http://csrp.jp/wp-content/uploads/2014/04/strahlentelex022014_kiji_JP.pdf

 

(関連)フクシマから国の偽装を暴くさんのツイート 能因果関係など簡単に解る完結】現代研究医療では既に同じ事が幾度となく行われ簡単に実証可能 �αβ、γの3種放射線を放つ原因物質ホットパーティクル=HPをマウスに吸引させ 身体にできた癌細胞

 https://twitter.com/anti_jigokudama/status/748667605259476993

 

4.指定廃棄物学校施設で保管世界の非常識

 非常識が通れば常識が引っ込む、悪貨は良貨を駆逐し悪政は良政を駆逐する、日本の教育関係者はどこも事なかれ主義の無責任人間の集まりのようだ。子どもたちの命と健康を守れない・守ろうとしない学校って、いったい何のためにあるのか!?

 

(1)160621 神奈川新聞 指定廃棄物学校施設で保管世界の非常識(1面)

 http://www.kanaloco.jp/article/180590

 

(2)160621 神奈川新聞 指定廃棄物学校施設で保管世界の非常識(社会面)

 http://www.kanaloco.jp/article/180809

 

(3)【動画】「なぜ、学校に」保護者ら憤り 放射性廃棄物“放置”|カナロコ|神奈川新聞ニュース

 http://www.kanaloco.jp/article/180588

 

(4)学校外へ移管検討も時期触れず 放射性廃棄物“放置”で横浜市対策会議|カナロコ|神奈川新聞ニュース

 http://www.kanaloco.jp/article/182628

 

(5)日吉も人ごとではない、小中学校内で放射能濃度が高い廃棄物が保管されたままの理由 横浜日吉新聞

 http://hiyosi.net/2016/06/22/haikibutsu/

 

(6)学校・保育園の放射能対策横浜の会

 ブログ  : http://bit.ly/1MPNYzl これまでの活動の一部を掲載しています。

 Facebook : http://bit.ly/1UzzFr3 最新の活動記録などを掲載しています。

 

5.土壌汚染 内部被ばくと相関認めず、南相馬市立総合病院 坪倉医師ら調査(福島民報 2016.7.2

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160701-00010001-minyu-l07

 http://www.minyu-net.com/news/news/FM20160701-088631.php

 

(田中一郎コメント)

(一部引用)「研究では2013(平成25)年3月〜14年3月にホールボディーカウンターで内部被ばく検査を受けた市民7987人のセシウム137の内部被ばくデータと、当時の居住地の土壌汚染のデータを比較した。多くの人は検出限界以下だったため、特別なモデルを用いて分析した。」

 ⇒ こんな方法では内部被曝の測定はできないし、土壌汚染との関連もわからない。いい加減極まる「分析」だ。これで科学者と言えるのか。

 

(一部引用)「結果、土壌汚染が1平方メートル当たり1万ベクレル上昇すると、内部被ばく量が1.03倍になるなどの解析結果が得られた。内部被ばく量を踏まえれば非常に小さなレベルの相関関係であり、研究チームは「内部被ばく量と土壌汚染はほとんど関係しないと言うことができる」としている。」

 ⇒ バカバカしい「結果」だ。最初から「関係なし」の演出を狙ったインチキ手品のようなものと言えるでしょう。

 

6.原発汚染土の再利用、偽装誘発の恐れ(毎日 2016.7.5 日野行介記者)

 http://mercurey.jp/regional/detail.php?id=73703&genre=2

 

(関連)福島原発事故、汚染土「管理に170年」、安全判断先送り、再利用方針(毎日 2016.6.27

 http://mainichi.jp/articles/20160627/k00/00m/040/085000c

 

(日野行介記者の近著)『原発棄民 フクシマ5年後の真実』(毎日新聞出版)

http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033397341&Action_id=121&Sza_id=C0

 

9.放射性ストロンチウムが危ない

(1)被災牛の歯から放射性ストロンチウム~歯に残された放... プレスリリース 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-

http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2016/04/press20160411-01.html

http://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20160411_01web.pdf

 

(2)(セシウムの百倍の危険性) 放射性ストロンチウムをなぜ調べないのか いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-cc7b.html

 

(3)放射性ストロンチウムをなぜ調べないのか(その2) いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-8b3d.html

 

(4)食品中の放射性ストロンチウム及びプルトニウムの測定結果(平成27年2~3月調査分) |報道発表資料|厚生労働省

 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000126027.html

 

(田中一郎コメント)

 これもまたバカバカしい調査である。放射性ストロンチウムをできるだけ検出しないような方法でやって見せて、心配いらな~い、とやっているパターンである。まず、福島第1原発周辺の海域に魚貝類を置いて、定期的に取り出して骨や貝殻を調べてみよ。また、大量に屠殺されている牛や豚や馬などの家畜の骨と歯を定期的に検査し結果を公表せよ。更に福島県や周辺県の放射能汚染地域の野生生物の骨も定期的に調査せよ。とにかく、放射性ストロンチウムが家畜や野生生物の体内で蓄積・濃縮しているようなことがないかどうかを調べなければ話にならない。放射性ストロンチウム汚染の生物ホット・スポットを探せ、ということだ。

 

8.その他

(1)小泉元首相が基金設立〜トモダチ作戦で被ばく兵士支援 OurPlanet-TV:特定非営利活動法人 アワープラネット・ティービー

 http://www.ourplanet-tv.org/

 

(2)発がんと突然変異の原因となる放射線誘導ラジカル(渡邉正己:長崎大学薬学部放射線生命科学講座)

 http://www.dojindo.co.jp/letterj/086/86review.html

 

(3)放射線による突然変異と発癌の原因となる長寿命ラジカル

http://naosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/20805/1/bbs_12_3_252.pdf

 

(4)京大火災16μSv-h⇒数百万Bq可能性⇒「放射性物質が燃えた煙を吸うと大変な事になる」ウクライナから警告。 - 「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログです。

 http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/d32e2f7e0f71e0c7aeb24101307c1af5

 

(関連)京大病院の事故現場で放射線測定を行ってきました!

 http://crmskyoto.exblog.jp/25759221/

 

(5)突然死が増えているのも当然。心臓には体内平均の10倍濃縮。ほんの数ベクレルでも毎日食べると危険!|泣いて生まれてきたけれど

http://ameblo.jp/sunamerio/entry-11458109841.html

https://liveinhope0727.wordpress.com/2014/01/18/%E7%AA%81%E7%84%B6%E6%AD%BB%E3%81%8C%E5%A2%97%E3%81%88%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%82%82%E5%BD%93%E7%84%B6%E3%80%82%E5%BF%83%E8%87%93%E3%81%AB%E3%81%AF%E4%BD%93%E5%86%85%E5%B9%B3/

 

(6)無関心ゾンビの急増と放射能汚染の拡大は比例しているのか? ・・・東京は、この惨状だから関東を含めた東日本は事実上、終わっている・・・!

 http://sharetube.jp/article/2131/

草々

 

2016年7月 4日 (月)

渡辺悦司氏論考集(2):「福島原発事故により放出された放射性微粒子とその再拡散・再汚染の危険性」他

前略,田中一郎です。

 

内部被曝に詳しい渡辺悦司氏の放射能や被ばくに関する昨今の論考を集めました。前回に続き「その2」です。いずれも必読と思われます。ご覧ください。

 

1.著書

(1)放射線被曝の争点 福島原発事故の健康被害は無いのか-渡辺悦司/著 遠藤順子/著 山田耕作/著
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033436884&Action_id=121&Sza_id=GG

 

(2)原発問題の争点 内部被曝・地震・東電-大和田幸嗣/著 橋本真佐男/著 山田耕作/著 渡辺悦司/著

http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032802603&Action_id=121&Sza_id=GG

 

2.福島原発事故により放出された放射性微粒子とその再拡散・再汚染の危険性(渡辺悦司 2016.6.23

(1)「watanabe_hot_particle1.pdf」をダウンロード
(2)「watanabe_hot_particle2.pdf」をダウンロード
(3)「watanabe_hot_particle3.pdf」をダウンロード
(4)「watanabe_hot_particle4.pdf」をダウンロード
(5)「watanabe_hot_particle5.pdf」をダウンロード
(6)「watanabe_hot_particle6.pdf」をダウンロード
(7)「watanabe_hot_particle7.pdf」をダウンロード
(8)「watanabe_hot_particle8.pdf」をダウンロード
(9)「watanabe_hot_particle92.pdf」をダウンロード

 

3.生物濃縮による放射性微粒子の再飛散について

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皆さま、渡辺悦司より

 

前回のメールの続きです。なぜ「衝撃的」かという点、若干説明したいと思います。

 

五十嵐氏らが発見した再飛散する生物濃縮された放射性微粒子、とくに放射性セシウムを取り込んだ真菌(カビ)の胞子(おそらく粒径数百ナノから数十ミクロン程度)は、「極めて高い」(多少感情的に言ってよろしければ)「恐ろしい」危険性を秘めていると考えるべきでしょう。これらの放射性微粒子は、われわれが微粒子論文でも『放射線被曝の争点』本でも指摘しておりますように「細胞膜脂質に被覆された放射性微粒子」です。

 

したがって、人体の外気に触れるすべての部分、角膜や粘膜や皮膚や肺胞などの細胞膜に強い親和性があり、容易に付着し、胞子が生きている場合にはさらに体内に侵入して、放射線を発し、周辺の細胞を

集中的に被曝させることになります。

 

真菌によって起こる病気は、水虫やカンジダ症、アスペルギルス症やクリプトコッカス症など、皮膚から呼吸器系さらには中枢神経系まで、数多く知られており、そのことだけからも、真菌胞子の放射性微粒子化が、人体にとってどれほど危険であるか推測できると思います。

 

また、このような微粒子が、目の角膜に付着すると、白内障の発症を促すことが考えられ、マスクの着用などだけにとどまらず、ゴーグルなど目の防護の必要性を考えなければならないでしょう。

 

また、このような放射性微粒子化した真菌や藻類などを取り込んだ家畜や魚などを人間が食べることによる2次的3次的な内部被曝も重大で、そのような微粒子の危険性を増幅すると考えなければならないでしょう。このような生物濃縮微粒子の危険性を、皆さまに訴えたいと思います。

 

-----Original Message-----

From: 渡辺 典子/悦司

Sent: Monday, May 30, 2016 12:47 AM

Subject: 生物濃縮による放射性微粒子の再飛散について

 

皆さま、渡辺悦司より

 

「地球惑星科学連合」のPDFは、他にも、衝撃的な研究成果を伝えています。気象研究所の五十嵐康人氏の「福島原発事故由来放射性セシウムの再浮遊:胞子は重要な役割を果たすのか?」がそれです。

 

同論文はセシウムの「再飛散」の問題を専門的に扱った研究で、夏期に大規模な放射性セシウムの再飛散が起きていること、それを媒介しているのは「大部分が生物由来である」こと、「真菌類が放射性セシウムをカリウムと誤認し濃縮する」こと、「再飛散を支える実体として胞子が想定できる」こと、「わが国の森林から予想以上のバイオエアロゾルの飛散が起きていること」、それによって「現実の放射性セシウムの再飛散とおよそつじつまがあう」こと、したがって「夏期におけるバイオエアロゾルによる放射性セシウムの再飛散を真剣に考慮すべきであることがわかった」ことなどを、指摘しています。

 

生物濃縮に由来する放射性微粒子については、すでにわれわれの論文で、神戸大学の山内氏の研究に基づいて、指摘していますが、このように現実の研究によってそれが実証されて行っていることは、とても印象深いことです。

 

4.地球惑星科学連合の大会予稿/毎年のリスト

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すでにご指摘いただいた、地球惑星科学連合による福島事故放出放射能の分析ですが、調べてみますと、各分野について、毎年の大会で積み重ねられているようです。以下に、大会の予稿の掲載サイト(20122016年)を列挙しておきます。 

 

http://www2.jpgu.org/meeting/2012/session/PDF_all/M-AG34/MAG34_all.pdf

 

http://www2.jpgu.org/meeting/2013/session/PDF_all/A-AS24/AAS24_all.pdf

 

http://www2.jpgu.org/meeting/2014/PDF2014/M-AG38_all.pdf

 

http://www2.jpgu.org/meeting/2015/PDF2015/M-AG38_all.pdf

 

http://www2.jpgu.org/meeting/2016/PDF2016/M-AG24_all.pdf

 

非常に興味深いテーマが多く、ぜひとも読んで分析し皆さまにご紹介いたしたいと存じますが、多少時間がかかりますことをご容赦ください。

 

5.1ベクレルを与えるセシウム134の原子数ですが、簡単に計算できます

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1ベクレルを与えるセシウム134の原子数ですが、簡単に計算できます。134の半減期は2.1年ですので、1年間の減衰率は、10.720.28

 

これは関数電卓でも計算できますが、東京都のサイトに概数で減衰率が出ています。ネットには他にもあり、これを利用するのが、便利です。

https://www.kankyo.metro.tokyo.jp/policy_others/radiation/about/hangenki.html

 

1秒間に1個の割合で崩壊をする原子数をA個とすると、0.28A個が1年間に崩壊し、それが1秒間に1個となるので1年間の秒数と等しくなるということです。

 

0.28A60秒×60分×24時間×365日=31536000

 

つまり、A31536000÷0.2811263万個 およそ1億1千万個

どの放射性核種でも同じように、31,536,000÷当該核種の1年間の減衰率によって1ベクレルを与える原子数が概算できます。半減期が短いほど1ベクレルを与える原子数は少なくなります。

 

6.その他 関連サイト

(1)福島第一のセシウム、コンクリと反応か 九大など研究:朝日新聞デジタル

 http://www.asahi.com/articles/ASJ6V35H4J6VULBJ001.html

 

(2)九州大学 宇都宮聡准教授「東京都へ降下した放射性セシウムの大半が、ガラス状の微粒子に取り込まれた状態になっていた」 - scannerの日記

 http://d.hatena.ne.jp/scanner/20160627/1467027535

 

(3)東京新聞セシウム89%はガラス粒子 原発事故で東京への降下物分析社会(TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016062701001576.html

 

(4)高放射性ガラスの雨が東京に降った・500兆ベクレル-kgの福島原子力燃料・人間の健康に重大な結果(ENENews) ナルト大橋

 http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/123.html

 

(5)BEIR VII 報告書の性別・年齢別の被曝による発癌率リスク

 http://www.mikage.to/radiation/article/article0019.html

 

(6)放射性物質の半減期|東京都環境局 その他について

https://www.kankyo.metro.tokyo.jp/policy_others/radiation/about/hangenki.html

 

7.「いちろうちゃんのブログ」より

●NHK放送番組 「サイエンスZERO : 謎の放射性粒子を追え!」のどこがおかしいか=きちんと伝えられないホット・パーティクル(放送では「セシウム・ボール」と名付けていた)の危険性  いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/12/post-f552.html

草々

2016年7月 3日 (日)

(下村さん、こんな「自己正当化」では、また同じことが起きますよ)「総理大臣官邸は「炉心溶融」の隠ぺいを指示したのか? 元内閣審議官が明かす舞台裏と真相(堀潤) 」より

前略,田中一郎です。

 

下記サイトが注目されています。

 

東京電力が自分で委員を選んで調査を依頼した怪しげな「第三者委員会」なる「名ばかり第三者委員会」が、今般「福島第1原発事故の炉心溶融隠ぺい事件」に関する報告書を公表したが、そこには、あたかも自分たちの隠ぺい体質によるゴマカシ=犯罪行為を当時の首相官邸へ責任転嫁するかのごときトンデモ記述があり、当時の民主党政権の人たちが怒っている。この第三者委員会の委員は、かつては日本の司法や検察の重鎮であったにもかかわらず、以前にも似たような似非第三者委員会の委員となり、依頼者の御用報告書のようなモノを提出して批判を浴びた過去の経緯もあり、いまや「札付き」のインチキ男たちと見られている(中には、ついこの間、舛添要一元東京ケチジの公金チョロマカシ事件の調査報告まで手掛けていた奴もいる)。当時首相だった菅直人氏や官房長官だった枝野幸男氏が怒るのも無理はない。参議院選挙を目前にして、自民党・原発推進権力にウィンクをしながら、野党民進党をこき下ろす、そんな卑劣な思惑がチラホラ見えるからだ。

 

が、しかしだ。では、当時の首相官邸や民主党政権幹部に問題はなかったのか。私は、この東京電力の炉心溶融隠ぺい事件の報告書を出した方も変だが、批判されている方の民主党=現民進党の人間たちの方も変だと感じている。あの時の民主党政権や日本政府の対応は許しがたいと思っているのに、それについての反省や言及が全くと言っていいほど出てこないからだ。もやもやとしている時に、タイミングよく、このサイトの記事が私宛メールで紹介されてきた。下記はそれを読んでみての感想である。一言で申し上げると、メールの表題にもあるように「下村さん、こんな「自己正当化」では、また同じことが起きますよ」ということだ。

 

(注目サイト)総理大臣官邸は「炉心溶融」の隠ぺいを指示したのか? 元内閣審議官が明かす舞台裏と真相(堀潤) - 個人 - Yahoo!ニュース

 http://bylines.news.yahoo.co.jp/horijun/20160702-00059525/

 

(関連)菅元首相「東電は官邸に責任転嫁している!」 原発再稼働の是非 東洋経済オンライン 経済ニュースの新基準

 http://toyokeizai.net/articles/-/124548

 

まず最初に、この下村氏へのインタビューを記事にしてくれた堀潤氏と、インタビューの要請に応えて比較的誠実に答えていると思われる下村健一氏にお礼を申し上げておこうと思う。堀潤氏はともかく、答える側の下村氏が、もし原子力ムラや自民党、あるいはその周辺の人間であったなら、インタビューを拒否していたであろうからだ。事実、福島第1原発事故の原因をつくった重大犯罪人であり、かつ、この問題でも「諸悪の根源」となって、いい加減な証言をして逃げ回っている「人間のクズ」とでもいうべき清水正孝元東京電力社長が、そうした態度を典型的に現している。日本人はこういう人間を産業や巨大会社組織の中枢幹部に据えていることを心底から反省しない限り、同じようなことは原発・原子力以外でも、また再び起きるだろう。

 

ところで、その下村氏のインタビュー発言だが、残念ながら、それが仮に正直で誠実であったとしても、私はほとんど評価をしない。簡単に言えば、言葉巧みな「自己正当化」の話術のように聞こえるからだ。事は言葉や表現の仕方の問題ではない。当時、首相官邸にいた人間達の基本的な姿勢の問題だからだ。いったい福島第1原発事故後、5年も経過しているのに、下村氏はまだこの程度の認識なのか、福島第1原発事故後の対応で、出鱈目1000%だった民主党(民進党)とその幹部たちに、いまでもまだ未練を持ち続けるのか、ということだ。何故、真実を語りながら、当時の東京電力や経済産業省・原子力安全保安院・原子力安全委員会などとともに、民主党(民進党)政権そのもの=菅直人政権を告発しないのか。彼らのやったことに対して、下村氏は憤りを感じないのか、自分がそれに少しでも加担していたとしたら、人間として一生の恥だと思わないのか、ということである。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

少し下村氏の証言を引用してみよう。彼は下記のように言う

 

(下村)「当時、事故直後ぐらいから、菅さんと枝野さんが我々広報の人間に向かっても言っていたのは、この2つの原則でいくからなというものでした。それは「不都合でも隠すな。不確かなら喋るな」。とにかくこの2つで行くからな、と。」(中略)「で、炉心溶融に関しては、2番目の原則の方に当たったわけですね。「本当にわかりません」という東電の説明に対して、じゃあしょうがない、わかったらちゃんと発表しましょう、今は「その可能性もある」という事だけを正直に発表しましょうと、そういう事です。」

 

(田中一郎コメント)

炉心溶融について東京電力が「わかりません」と嘘をついたら、じゃあ、しょうがない、それで総責任本部たる首相官邸は済むのか? そもそも当時の首相官邸には東京電力から、福島第1原発事故に関するまともな情報が全くと言っていいほど入ってこなかったのではなかったのか。だったらかような「牧歌的な」「ホームルームか幼稚園の先生のようなこと」を言っているのではなくて、すべきことがあっただろう。東京電力をねじ伏せてでも、きちんと情報を首相官邸に分刻みで入れろ、いいこと悪いこと、つつみ隠さずすべて伝えよ、と厳命し、らちがあかなければ東京電力へ乗り込む、事故原発の現場に人を派遣する、いくらでもしなければいけないことはあった。また、それこそ、菅直人当時首相は福島第1原発までヘリコプターで飛んで行ったではないか。その時に、吉田昌郎所長から、各号機の炉心の状況を聞いていただろうし(聞いていなければ、何のために行ったのだということ)、それでも「把握できていない」というのなら、客観的情勢から見て炉心溶融していると判断するのは「常識の範囲内」である。

 

(下村)「(第一原発の爆発の写真が、官邸の知らないうちに公開されたことについて)官邸は、こんな大事な時に情報が共有されていないってことが不快だった、わけです。多分、清水社長側はそれを言われた時に「その写真を出したことが不快だ」と官邸が思っていると勘違いしたのではないでしょうか。そこから、「ズレ」が始まってるんですよ。」(中略)「官邸としては、「事前に知らせろ」「共有しろ」ということだったのですが、「了解」という言葉に伝言ゲームで変わってしまった、瞬間的に。「了解」というのは「いいですよ」ということですよね。いいか悪いかを官邸が決める、ということですよね。そんなことは、官邸は求めてないわけですよ。」「例えば官房長官の記者会見で、記者から「東京電力が今こう言う発表しましたけど」と聞かれ、「えっ、私それ知りません」と官房長官が言う状況は、(一般論として)まずいわけですよ。ああいう中で、ちゃんと全体をコントロールしなきゃいけない時に、知ってる情報が(各プレーヤー間で)ばらばらだったらいかんっていうのは、もうこれは当たり前の話ですよね。だからそこを揃えようね、ということまでが官邸側からの要望だったんだけども、それが「事前に了解を得ろ」という指示に変わってしまった。」

 

(田中一郎コメント)

 言葉の遊びをしちゃいけない。「事前に知らせろ」といえば「了解を求めているんだな」と思うのは当たり前だ。深刻な事故の状況を公表するにやぶさかでなかったというのなら、いくらでもやりようはあったはずだ。「首相官邸側は、事前に知らせてもらって共有化しようと思ったのだが、東京電力がそれを了解なくば公表するなと受け取った、だから首相官邸側に罪はない」などというのは、実に幼稚な言い訳に過ぎない。それに炉心溶融を認めたのは何月だ!? 5月の中旬までの間に、いくらでも炉心溶融を認めるチャンスはあっただろうに。東京電力も、首相官邸も、だ。要するに、首相官邸も東京電力も、福島第1原発事故を小さく見せ、被害は大したことがないことにして、事故後も原発・原子力への影響を極小化したかったということだ。この真実を隠すような証言はやめよ。