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2016年6月13日 (月)

水俣病を知っていますか?:終わらない「ミナマタ」、そして「フクシマ」で繰り返される「ミナマタ」、この国はいったいいつになったら目が覚めるのか!?

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)

 

今年の5月で水俣病は公式確認から60年目を迎えました。しかし、水俣の方々は「水俣病はこのまま終わらせてはならない」とおっしゃり、また、事実として水俣病は終わってはおりません。にもかかわらず、これまで水俣病の被害者を足蹴りにして切り捨ててきた環境省や、そもそも水俣病を「解決済み」にせんと画策してきた政治家ども=具体的には自民党と民進党(民主党)の政治家ども、が、中央政府の下請けとしてしか動くことを知らぬ地元自治体とともに、「水俣病は終わりました」キャンペーンを強めています。そして、その「ミナマタ」をめぐる「国家犯罪」と全くと言っていいほどに「同じこと」が、今度は福島第1原発事故後の「フクシマ」で繰り返されているのです。この国はいったいいつになったら目が覚めるのでしょうか。しかし、私が見るところ、「フクシマ」は「ミナマタ」以上に壮絶なスケールで、空前絶後の被害と人権侵害を生み出しそうな気配で動き始めています。地域を支配する「チッソ」の極悪犯罪どころではない、有機水銀の害悪と比べても、すさまじいまでの放射能と被ばくの被害が福島県及び東日本を中心に拡大していきそうです。

 

少し脱線になりますが、私は、よく言われるように「水俣病は4大公害の1つです」にあるような「公害」という言葉で表現するのは、ある種の事実の歪曲であり、起きたことの悪質な矮小化ではないかと思っています。水俣病の歴史を振り返れば(水俣病だけでなく「公害」と言われるものは皆そうだと思いますが)、これは「公害」=つまり「おおやけ」の害=「ある大事な公共目的を追求していたら、意図せずして多くの人々に迷惑をかけてしまうような「害悪」が出てきてしまった、といったニュアンス)などではなく、まさに、特定の企業や事業者が、自身の私利私欲のために多くの人々を犠牲にして顧みることがなかった企業犯罪であったことは明らかです。その原因や実態が判明しても、それを覆い隠しごまかして認めようとはせず、従ってまた、その私利私欲の害悪行為をやめようともせずに続けて被害を拡大させ、結果として、多くの被害者らを取り返しのつかない悲劇的状況に追い込んだ「刑事的犯罪行為」だということです。刑事事件として扱うべき「犯罪行為」ならば、そのように表現すべきで、「環境破壊と殺人・健康破壊・業務上意図的加害障害を伴う企業犯罪」とでもしておくべきだったでしょう。

 

しかも、水俣病・チッソの場合には、その「犯罪行為」に対して、加害者・チッソのみならず、それを陰に陽にかばいたてし応援してきた国や県・水俣市などの自治体、あるいは政治家や似非学者、一部のマスコミという「共謀犯罪人」たちもまた、ほとんど反省らしきものもないまま、責任の所在もうやむやにしています。そして、今日に至るまで被害者の救済もまもとにはせず、それどころか被害の実態調査さえ一度たりともせぬままに(そうするように多くの要請や提言があったにもかかわらず)、水俣病の被害を「終わったことにしよう」と画策してきたのです。

 

更に私が許せないと思うのは、上記のようなことを重々承知の上で、自民党と民進党(民主党)の政治家どもは、2009年に、かの自民党から民主党への政権交代直前に、まるで「手打ち式」を行うかの如く「水俣病被害者救済・問題解決に関する特別措置法」を制定し、「水俣病問題の最終決着」という「ミナマタもみけし」「被害者切捨て・蹂躙」の国家暴力を押し通したのです。被害者が切り捨てられ、加害者=チッソが救済される、これはまさに、今、フクシマで進められていることと全く同じ「構図」ではありませんか。こんなもので「水俣病を終わりにする」ことができないのは自明のことです。

 

みなさまは、水俣病を知っていますか? もしご存じでなければ、ぜひ知ってください。この国は、水俣病が公式に確認されて60年(公式確認前までを入れたら、おそらく70年以上)たっても、この20世紀最大の企業犯罪がもたらした悲劇を解決できないでいます。いや、解決できないのではなく、解決しようとはしないのです。この国の成り立ちの根本的な欠陥が、ミナマタとフクシマに、ビジブルに現れています。同時代に生きる一人の人間として、この「国家犯罪」「企業犯罪」を許してはならないと思います。

 

 <別添PDFファイル>

(1)水俣病を知っていますか(イントロ部分のみ)(高峰武 岩波ブックレット 2016.4

「minamata_bukkuretto_intoro.pdf」をダウンロード
(2)水俣病関連年表(高峰武『水俣病を知っていますか』(岩波ブックレット 2016.4

「minamata_nenpyou.pdf」をダウンロード
(3)水俣病はなぜ終わらないのか?(岡田幹治『世界 2016.7』)

(4)多数の患者を切り捨て幕引き急ぐチッソ・国・県(岡田幹治『週刊金曜日 2016.5.20』)

(5)熊本地震で「水俣病再来」の危機(桐島瞬『週刊朝日2016.5.27』)

(6)熊本 地震と水俣と(石牟礼道子『世界 2016.7』)

(7)排ガスの水銀規制 濃度基準値を決定(朝日 2016.6.8

(8)2度目の子ども甲状腺検査 がん確定30人に(福島民報 2016.6.7

 

 <関連サイト>

(1)ETV特集「水俣病 魂の声を聞く~公式確認から60年~」 - NHK

 http://tvmatome.net/archives/4414

 http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/20/2259538/

(2)水俣病の民衆史 日本評論社

https://www.nippyo.co.jp/topics/etv%E7%89%B9%E9%9B%86%E3%80%8C%E6%B0%B4%E4%BF%A3%E7%97%85-%E9%AD%82%E3%81%AE%E5%A3%B0%E3%82%92%E8%81%9E%E3%81%8F%EF%BD%9E%E5%85%AC%E5%BC%8F%E7%A2%BA%E8%AA%8D%E3%81%8B%E3%82%8960%E5%B9%B4%EF%BD%9E/

 

(以下、簡単に上記文献をご紹介いたします)

 

1.水俣病を知っていますか(高峰武 岩波ブックレット 2016.4

http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033421969&Action_id=121&Sza_id=B0

 

(1)水俣病を知っていますか(イントロ部分のみ)(高峰武 岩波ブックレット 2016.4

(2)水俣病関連年表(高峰武『水俣病を知っていますか』(岩波ブックレット 2016.4

 

(水俣病のことをご存じでない方、あるいは詳しくは知らない方は、是非このブックレットをお読みください。コンパクトにわかりやすくまとめてある、とてもいい入門書です。お勧めです:田中一郎)

 

2.水俣病問題の「今」はどうなっているか?

(3)水俣病はなぜ終わらないのか?(岡田幹治『世界 2016.7』)

(4)多数の患者を切り捨て幕引き急ぐチッソ・国・県(岡田幹治『週刊金曜日 2016.5.20』)

 

(岡田幹治元朝日新聞論説委員のこの2つの迫真のレポートをご覧ください。現在進行形の今の水俣病のことがよくわかります。解決などしていません。原因は、加害者・チッソや事故責任者・国=環境省の態度がひどいことです。フクシマと同じです。:田中一郎)

 

3.熊本地震で「水俣病再来」の危機(桐島瞬『週刊朝日2016.5.27』)

 http://dot.asahi.com/wa/2016052000053.html

 

(ミナマタの環境汚染の解決の仕方がずさんだったということでしょうか。まもなく水俣湾に、そして不知火海に、有機水銀が復活しそうです。しかし、地元水俣市や熊本県庁、そして政府・環境省は、またぞろ「知らぬ・存ぜぬ・心配いらぬ」の態度を繰り返そうとしている気配があります。:田中一郎)

 

4.熊本地震と水俣と(石牟礼道子『世界 2016.7』)

 http://www.asahi.com/articles/DA3S12372757.html

 

(URLは朝日新聞の記事です。石牟礼道子さんは素晴らしい方です。:田中一郎)

http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/List?cnt=1&mode=speed&spKeyword=%90%CE%96%B4%97%E7%93%B9%8E%71&pageNumber=0&totalCnt=122&dispCnt=20&target=1&button=btnSpeed

 

5.排ガスの水銀規制 濃度基準値を決定(朝日 2016.6.8

 http://www.asahi.com/articles/ASJ675KFXJ67ULBJ00S.html

 

(田中一郎コメント)

 記事には「今回決まった基準値は、石炭火力発電所などで排ガス1立方メートルあたり8~15マイクログラム、ごみ焼却場で同30100マイクログラム、セメント焼成炉で同50140マイクログラムなど。新設か既設かなどで差をつけた。「国際的にも遜色ない水準」という。」と書かれています。しかし、同じ記事には「東京23区のごみ焼却場では2010年以降、水銀濃度が自主的に基準値としている同50マイクログラムを上回り、運転を止めるケースが9工場で17回起きた。」ともあります。何のことはない、ごみ焼却場については、現行の「50マイクログラム/m3」を「100マイクログラム/m3」に緩和するという話ではないですか。また、この連中、インチキをしているようです。環境省という環境破壊省の審議会のことだけある。水銀とミナマタのことなど全く念頭になし。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(フクシマで繰り返されるミナマタ)

 いい加減で出鱈目な生産設備管理(発電設備管理)を続け、多くの危険の注告を無視して目先の企業利益だけをメルクマールに出鱈目運営を続けるボンクラ企業経営者・幹部たち、その結果、大事故・大事件を起こして巨大な環境汚染をもたらし多くの被害者・犠牲者を生み出す、汚染されているにもかかわらず汚染されていないと言い、汚染物質がほぼ明らかなのに汚染原因は不明だとすっとぼけ、早く手を打てば被害の拡大が防げるのに何もしないでいたずらに被害者を増やしてしまった企業や行政や政治、にもかかわらず、その救済を後回しにする加害企業、そしてこうしたことを熟知しつつ、企業をかばい立てして一向に問題解決と被害防止・被害者救済をしようとしない政治や行政(自治体も)、まるで被害者を地域振興の妨害者であるかのごとく扱い、救済どころか形だけの謝罪と手切れ金で切り捨てようとする加害企業と政治・行政、美辞麗句やしらじらしい言葉・パフォーマンスで「回復」「復興」「再生」を演出し、事の実態をボカシ歪曲し誤魔化していく関係者どもの新たな犯罪行為、そしてそれに乗せられた単細胞の馬鹿者たちが加害者企業を叩くのではなく、被害者を叩く・差別するという理不尽極まりないトンチキ態度、本来の抜本的な対応(被害実態の徹底的な調査、万全の賠償・補償と再生支援、徹底的な再発防止対策、被害の拡大防止など)を棚上げにしたまま、財務省の許容範囲内で「政治決着」で事をごまかそうとする似非リベラル、などなど、ミナマタで起きたことが、そっくりそのまま今度はフクシマで起きています。信じがたい話です。この国はいったいいつになったら目が覚めるのでしょうか!? 

 

(民進党(民主党)に期待しますなどという愚か者がいるようですが、それでは、その言葉、水俣病認定を拒否され、日々、後遺症と生活苦に苦しむ多くの方々の前で、大声をあげて言ってみていただけませんか。かつて民進党(民主党)は2009年ミナマタ特措法という法律を自民党と談合の末、制定して、加害者チッソを救済しつつ、他方で被害者のみなさまには「最後のチャンス」として、わずかばかりのお金を用意いたしました、被害の実態調査は今後も致しません、とでも説明をつけてです。)

 

●【報ステ】甲状腺がん、当時5歳児で初めて確認(テレビ朝日系(ANN) - Yahoo!ニュース

 http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20160606-00000062-ann-soci

 

●<福島 小児甲状腺がん>新たに6名(合計172名)事故当時5歳以下の子供も発症!(県民健康調査記者会見文字起こし) - みんな楽しくHappyがいい♪

 http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-4648.html

 

(本田雅和朝日新聞記者の核心を突く質問に対して、星北斗座長も清水一雄委員(日本医科大:内分泌外科)も、はぐらかしの回答しかしていない。ごまかすな、バカ野郎だ。:田中一郎)

 

●事故時5歳児、甲状腺がん~悪性・悪性疑い172人 OurPlanet-TV:特定非営利活動法人 アワープラネット・ティービー

 https://www.facebook.com/OurPlanetTV

 

(福島第1原発事故の放射能による被ばく被害は子ども甲状腺ガンだけとは考えられません。甲状腺の疾患だけでも、ガン以外にいくつか考えられます(たとえば橋本病などの甲状腺機能低下症など)。それ以外でも、白血病やいろいろなガン、セシウム心筋症(⇒ 突然死)やチェルノブイリ膀胱炎、白内障や糖尿病、免疫疾患や循環器系疾患、筋肉痛・疲労症・鼻血・消化器系不調、死産・奇形、などなど、さまざまな健康被害が出ている可能性がありますが、それらは一切調査も検査もされることなく闇から闇へと葬られており、これからも葬られていくことになるのです。仮にその氷山の一角が表面化しても、それは放射能や被ばくとは関係がない、という「あらかじめ決められている結論」をぶつけられ、もみ消されていくことになります。

 

 福島第1原発事故のすべての被害者が力を合わせましょう。理不尽なことに泣き寝入りをする必要はありません。

 

●ひだんれん

 http://hidanren.blogspot.jp/

 https://ja-jp.facebook.com/hidanren

 

==============================

草々

 

<追>

●(別添PDFファイル)日本の原子力安全を評価する(イントロ部分のみ)(『科学 2016.6』)
「genpatuanzenhyouka_kagaku_intoro.pdf」をダウンロード
 https://www.iwanami.co.jp/kagaku/KaMo201606.html

 

(以下はメール転送です)

 http://ameblo.jp/datsugenpatsu1208/entry-12169052657.html

 

全国のみなさま・・・広瀬隆です

 岩波書店の雑誌『科学』20166月号に、「特別企画──日本の原子力安全を評価する」と題する、大変な内容の、長大な論文が掲載されています。執筆したのは、元国会事故調の田中三彦さんですが、現在の肩書きは、「国会事故調」のKokkaiを(「もう一回」と引っかけて)Mokkaiとし、「もっかい事故調」世話人となっています。要するに、福島原発事故の徹底的な検証がなされていない現状で、再稼働など許されるのか、という高度な技術的解析に取り組んでいるグループが「もっかい事故調」です。

 

 しかし6月号の『科学』の田中三彦論文は、技術的な問題にととまらず、あらゆる原子力発電のリスクを評価するという内容ですので、再稼働阻止のための裁判や、地元の原発反対住民運動に活用できる項目を列記して、これでもかこれでもかと追及し、緻密に論証したものとなっています。伊方原発の再稼働が目前に迫っていますが、仮処分申請が広島県・愛媛県で相次いで出され、大分県でも来月に出されます。こうした裁判でのこの論文の活用は、最も有効な手段として使えると思います。

 

 忘れてしまいがちなことですが、現在の原子力規制委員会・規制庁の審査は、そもそも日本に原子力発電所を建設できる適地はどこに存在するかという第一条件を定めた原子力の憲法「原子炉立地審査指針」を抹消して、デタラメの条件でスタートしています。そうした根本的な疑問を徹底的に洗い出したこの内容を、一つのバイブルとしてご活用いただけることを願って、以上お知らせします。

 

 なお、この6月号の『科学』には、やはり国会事故調委員だった地震学者・石橋克彦先生も、「2016熊本地震は異例ではない──大局的に活動の意味を考える」という論文を掲載しています。つまり、新聞報道で書かれているような「想定外の地震が起こった」、「これまでに前例のない・・・」といった文言に対して、石橋先生が過去の地震記録を徹底的に数えあげ、「嘘を言ってはいけない。異例ではない。当たり前のことが起こったのだ」と論証しています。「危険性が一層われわれの目の前に近づいている」現在への重大な警告です。

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