(報告)5.4 シンポジウム 「種が危ない 2」=昨年を上回る約200名の市民が参集し大盛況でした (講師:野口勲氏、アーサービナード氏、天笠啓祐氏)
前略,田中一郎です。
(最初にイベント情報です)
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1.(メール転送です)
「原発事故被害者の救済を求める全国運動」では、来る6月4日、板橋区立文化会館にて、「守ろう、避難の権利 住宅支援打ち切りを許さない」を開催します。
http://www.foejapan.org/energy/fukushima/evt_160604.html
チラシ
http://www.foejapan.org/energy/fukushima/pdf/160604_flyer.pdf
日 時 2016年6月4日(土)13:30~16:30
会 場 場所:板橋区立文化会館4F大会議室(板橋区大山東町51-1)
東武東上線「大山」駅
北口から徒歩約3分都営三田線「板橋区役所前」駅 A3出口から徒歩約7分
資料代 500円 (避難当事者は無料)
主 催 原発事故被害者の救済を求める全国運動実行委員会
申込み 不要 (会場に直接お越しください)
問合せ FoE Japan(エフ・オー・イー・ジャパン)
Tel:03-6909-5983, Fax:03-6909-5986,
※こちらの「100万人署名」の取り組みも、ぜひ広げてください。
「原発事故被害者の救済を求める全国運動」100万人署名
http://www.act48.jp/index.php/petition-signed.html
リーフレットなど集会で配布してくださる方、歓迎します!
--
満田夏花(みつた・かんな)/携帯:090-6142-1807
国際環境NGO FoE Japan(認定NPO法人)
〒173-0037 東京都板橋区小茂根1-21-9
Tel:03-6909-5983 Fax:03-6909-5986
2.(メール転送です)国連特別報告者 報道の自由に重大な懸念を表明!
5・9秘密保護法廃止!「12・6を忘れない6日行動」へ!
戦争法廃止!安倍政権の表現の自由の侵害を許さない!‐
★4・6秘密保護法廃止へ!国会前行動★
■と き 2016年5月9日(月)12時~13時
■ところ 衆議院第二議員会館前
■主 催 「秘密保護法」廃止へ!実行委員会
★「デービット・ケイ氏(国連特別報告者)による来日調査と表現の自由」院内集会
■と き 2016年5月9日(月)13時30分~15時30分
■ところ 衆議院第二議員会館第二会議室
●お話し「表現の自由の危機、国連は何を求めたのか」
海渡雄一さん(秘密保護法対策弁護団)
●資料代 500円
●主 催「秘密保護法」廃止へ!実行委員会
●連絡先
新聞労連 jnpwu@mxk.mesh.ne.jp/平和フォーラム 03-5289-8222/
5・3憲法集会実行委員会(憲法会議 03-3261-9007)
許すな!憲法改悪・市民連絡会 03-3221- 4668)
秘密法に反対する学者・研究者連絡会article21ys@tbp.t-com.ne.jp/
秘密法反対ネット(盗聴法に反対する市民連絡会090-2669-4219
日本国民救援会03-5842-5842)
(ここから本文)
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さる5月4日、大田区民センター・アプリコ展示場で、昨年に続いて第2回目のシンポジウム「種が危ない 2」が開催されました。講師は昨年と同様の、野口勲(いさお)氏(野口種苗研究所代表)、アーサービナード氏(詩人)、天笠啓祐氏(科学ジャーナリスト)の3氏でした。強風が吹きすさぶ悪天候でしたが、昨年(約150名)を上回る約200名の一般市民が参加し、3人の講師の非常に興味深いお話をお聞きしました。以下、簡単にご報告いたします。主催者並びに事務局の皆様には心より感謝申し上げます(第3回目のシンポジウム開催が期待されています)。
●(イベント情報)
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/94/1bf1d4bf55afcf4aa246caa4d3b72e98.png
<別添PDFファイル>
(1)(表紙)5.4 シンポジウム「種
Seed」「種があぶない 2」
「hyosi_seed_2.pdf」をダウンロード
(2)一粒のタネからのメッセージ(野口勲「特集
自然農業への回帰」)
「noguti_seed_message.pdf」をダウンロード
(3)ミツバチは何故巣を見捨てたか?(野口勲
『ザ・フナイ 2012.7』)
「noguti_mitubati.pdf」をダウンロード
(4)(レジメ)TPPと遺伝子組み換え食品、どうなる? 私たちの食卓(天笠啓祐 2016.5.4)
●(録画)160504
「種たねSeed」種が危ない2 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=wFLiWsVSQwA
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/300531
●(録画)20150502 シンポジウム「種たねSeed」~種(たね)があぶない!食があぶない!命があぶない! - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=gnx5Vtj0nwA
1.野口勲氏(野口種苗研究所代表)
野口さんは、野口種苗店のオーナーさんです。かつて「虫プロ」(手塚治虫)におられて手塚治虫社長担当をしておられたこともあります。野口さんの略歴は、上記の別添PDFファイル(2)をご覧ください。当日、レジメとして参加者に配布されたのが別添PDFファイルの(2)(3)です。非常に興味深い話が書かれています。是非ご覧ください。
私たちは、よく農業の話や農業政策の話、あるいは有機農業や家庭菜園などのことも少し「カジリ知り」をして話題に乗せたりもしますが、さて、その農業や農作物の「源」ともいうべき「種:タネ」のことになると、とんと何も知らない状態です。考えてみれば、これは片手落ちですね。幸いにして、野口さんという「タネ=種苗」の「大家」に巡り合うことができました。野口さんの講演や野口さんの著書にしっかりと目と耳を傾けてみましょう。
(関連)『タネが危ない』(野口勲:日本経済新聞出版社)
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032639372&Action_id=121&Sza_id=B0
(関連)(別添PDFファイル(5))二十万年前から連綿と続くミトコンドリア遺伝子(野口勲
『タネが危ない』
「mitokondoria_noguti.pdf」をダウンロード
野口さんのこの著書も非常に興味深いです。上記の別添PDFファイル(5)は、その一部「ミトコンドリア」に関する部分を抜き出したものです。DNA(遺伝子)といえば細胞核の染色体をすぐに思い浮かべますが、実は、DNA(遺伝子)はミトコンドリアにもあるのです。そして、このミトコンドリアこそが、人間を含む生物の生命エネルギーを生み出し、かつ、免疫についてもコントロールをしているという、細胞内での「核」とならぶ最重要器官であることが明らかにされています。是非、ご覧ください。
(私は人間が継続的に放射線被曝をした場合に、いろいろな健康障害や病気を発症し、あるいは原因不明の猛烈な体調不良=倦怠感症状を呈する(いわゆる「ぶらぶら病」)という話を耳にしますと、いつもこのミトコンドリアのことが頭に思い浮かびます。放射線の巨大なエネルギーが人間の細胞内のミトコンドリアを痛めつけ(特に内部被曝の場合には)、人間の生きるためのエネルギー産生機能をおかしくし、あるいはまた、ミトコンドリアが制御している免疫機能もおかしくしてしまうからではないのか、と考えてしまうのです。しかし、放射線被曝とミトコンドリア、そして様々な健康障害との関係について、実証的に詳しく論じられた文献は見たことがありません。おかしな話だと思います)
(関連)野口のタネ/野口種苗研究所の2016年トップページ
2.アーサービナードさん
いつお聞きしても、素晴らしい、そして新鮮なお話を聞かせて下さるビナードさんですが、今回も参加者200名一同の耳タブが急に大きくなってビナードさんの方を向いて、聞き漏らすまいと頑張っていたように思います。みなさまにも録画をぜひともご覧いただきたいと思いますが、しばし、お待ちください。まもなくネット上にアップされるでしょう。
今回のアーサービナードさんのお話のポイントは下記の2つと私は心得ました。
(1)アメリカ大統領選挙の本当の争点は、ヒラリー・クリントンに代表される「エスタブリッシュメント」の代表政治家
VS サンダースやトランプに代表される「何をしでかすかわからない」新参政治家との対決だ。民主党であろうが共和党であろうが、アメリカの大半の有権者は、既存の政治家達や政党にはウンザリしていて、「エスタブリッシュメント」達の代表が繰り広げている政治劇は「茶番」だと思っている。従って、ヒラリー
VS トランプの対決となった場合には、ヒラリーが当選することはまずありえない。(これが外れたら頭を坊主刈りにしますとのことでした。また、ビナードさんは、ヒラリーには絶対に投票しないとおっしゃっていました。何故なら、彼女がどういう政治をするかは、いままでの彼女のやってきたことから自明だから、とのことです)
⇒ 日本でも同じですね。自由民主党に(自由)民進党、こんなもん、どっちを選んでも、ダメに決まっとるがね。(田中一郎)
(2)今から10年前にはアメリカの一般消費者は関心が皆無だった遺伝子組換え食品だが、ここにきて急速に、子どもを持つ親たちを中心に関心が大きく高まりつつある。その理由は、遺伝子組換え食品の消費増大が、子どもたちの健康障害=特にアレルギーや消化器系の障害と平仄を合わせるように増大し、それに対する処方箋として、遺伝子組換え食品をやめてオーガニックの安全と言われる食品に変えると不思議に症状が改善するという事態が、多くの家庭で「経験済み」となったからである。因果関係はわからないが、もう遺伝子組換え食品は食べたくない。健康維持のためにも非遺伝子組換え=NON・GMの食事を確保したい、こんな素朴な願いがアメリカの多くの消費者に広がって、遺伝子組換え食品の「表示適正化」の社会運動となって現れている。「ゴミを食わされるのはもう御免だ、実験動物にされるのはいやだ」、アメリカの消費者が自らの体験をベースに目覚めつつある。
(関連)BS11 アーサー・ビナード 日本人探訪 official - YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCKeTyWGVvkRJcxltpe0ZvyQ
3.天笠啓祐さん
最後に、遺伝子組換え食品や昨今の最先端バイオ技術である「ゲノム編集」に詳しい天笠啓祐さんから、別添PDFファイルのレジメに沿って、昨今の遺伝子組換え事情のお話がありました。このレジメにもしっかりと目を通してみて下さい。「ゲノム編集」で「編集」された遺伝子組換え食品(遺伝子操作食品)は、痕跡が残らない上に、安全審査も無用・表示もしないとされて、やりたい放題状態に放置されています。恐るべきことです。現時点では、この「ゲノム編集」技術で「遺伝子操作」されて食品として流通している主なものは「食品添加物」です。食品添加物は、今や日本はほぼ100%輸入であり、その中には、中国などのアジア諸国から、あやしげな「ゲノム編集」技術を使ってつくりだされた食品添加物や、その食品添加物がたっぷりと入った加工食品などが大量輸入されています。私は、基本的に輸入加工食品は食べないことにしています。
そして、史上最悪の国際協定TPPは、日本が得るものがほとんど何もないまま、こうした「食の安全」がアメリカ系の多国籍巨大資本の利益のためにないがしろにされ、私たちがいわば「食品の安全性を確かめるための実験動物」にされていくことになるのは目に見えているのです。アメリカで拒否され始めた遺伝子組換え食品は、日本では「ゲノム編集」技術を使って消費者・国民の口の中へ放り込まれていく、それを爆発的に推進・促進してしていくための仕掛けがTPP協定なのです。
(関連)(別添PDFファイル(4))(レジメ)TPPと遺伝子組み換え食品、どうなる? 私たちの食卓(天笠啓祐 2016.5.4)
(関連)第8回 遺伝子組換え鮭がやってくる|シリーズ|食品流通|JAcom 農業協同組合新聞
http://www.jacom.or.jp/ryutsu/rensai/2013/03/130301-19967.php
(遺伝子組換え食品って、農作物だけではありません。魚に加えて、昨今では、豚(肉)が出てきそうです。:田中一郎)
(参考)ずっとウソだった
「タネが危ない」 野口勲氏講演会まとめ
http://nekotoenpitu.blogspot.jp/2013/05/f1.html
草々
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