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2016年3月 9日 (水)

(報告)3.8 (川内・高浜各原発)規制委院内ヒヤリング:原子力規制委員会は再稼働を推進するな=緩んでいたのは原発のボルトだけではなく、関西電力と原子力規制委員会・規制庁もだった

前略,田中一郎です。

 

(最初に若干のことです)

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1.キャンペーン · 法務大臣:岩城光英殿ー 司法と市民の連帯から新たな時代が始まるー ◆国を形成して行くのは政治や行政や司法の規範ではなく、国民の総意で形成されて行くものであり、より健全で意欲に満ちた市民の意識が原点にあって、初めて国家は正常に機能して行く

 https://goo.gl/gp9e5p

 

2.伊方原発運転差止広島裁判-プレスリリース

 http://saiban.hiroshima-net.org/pressrelease/003_20160309.html

 

3.玄海原発 MOX訴訟

◆報告、書面等を下記にまとめています。

 http://saga-genkai.jimdo.com/2016/02/29/a/

 

◆控訴審の進行状況

 http://saga-genkai.jimdo.com/裁判について/裁判最新情報/

 

4.Greenpeace 福島原発事故 もうすぐ5年

 http://ext.greenpeace.or.jp/html_mag/hmag2016_0206_ns.html

 

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(ここから本文)

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昨日(3/8)、参議院議員会館で「3.8 規制委院内ヒヤリング:原子力規制委員会は再稼働を推進するな」が開催されました。以下、当日の参加者用資料のご紹介とともに簡単にご報告いたします。下記に原子力規制庁に対して出された主な質問を列記しておきますが、決してこれだけで全部ではなく、当日はもっとたくさんの疑問や質問が多くの参加者から出され、原子力規制委員会・規制庁の追求がなされました。しかし、それに対する回答は、いつものとおりの「ひねもす、のたり、くたりかな」でした。聞いていて、非常にストレスのたまる、うんざりさせられる回答で、このままでは高浜原発(1~4号機)どころか、若狭湾にある関西電力のすべての原発が危険であることをうかがわせるに十分なお粗末さでした。関西電力もひどいですが、原子力規制委員会・規制庁も、規制機関の体をなしていないというありさまです。何が「世界一厳しい規制基準」でしょうか!!?

 

(イベント情報)3-8()14時半~ 原子力規制委員会 院内交渉、当日の質問要旨 再稼働阻止全国ネットワーク

 http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/rn/archives/11715

 http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/ed19675d81e665bf8ac0e7b0d5114921

 

(当日録画:一部抜粋です)2016-03-08 規制委院内ヒヤリング・原子力規制委員会は再稼働を推進するな~嘘つき九電:免震棟を造らない川内原発は直ちに止めろ~・~傲慢関電:老朽原発の廃炉逃れを許すな、高浜4号機原子炉緊急停止を問う! IWJ Independent Web

 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/290827

 

(ストレスのたまる原子力規制庁の役人の出鱈目な話や形式論・手続き論の言い逃れを聞き、多くの参加者が怒りの声を挙げていました。中でも大声で「ヤジきた」怒声を挙げて録画に「声だけ出演」しているのは私です。あとで主催者の木村さんから叱られましたが、だって、腹立つんだもん:田中一郎)

 

 <別添PDFファイル>

(1)規制委院内ヒヤリング:原子力規制委員会は再稼働を推進するな(資料1)(2016.3.8

「hering_kisei_1.pdf」をダウンロード

 
(2)規制委院内ヒヤリング:原子力規制委員会は再稼働を推進するな(資料2)(2016.3.8

「hering_kisei_2.pdf」をダウンロード

 
(3)免震棟は何のため?(資料3)(山崎久隆(たんぽぽ舎) 2016.3.8

「yamazaki_siryou.pdf」をダウンロード

 
(4)川内原発免震重要棟問題、原子炉容器の照射脆化、耐震強度の盲点(資料4)(後藤政志 2016.3.8

「gotou_siryou.pdf」をダウンロード

 
(5)高浜4号機の1 次冷却水漏れが示す実にずさんな安全管理(美浜の会 2016.3.1

 http://www.jca.apc.org/mihama/News/news139/news139leak.pdf

「mihama_takahama4_mizumore.pdf」をダウンロード

 
(6)高浜3・4号の使用済燃料ピットには臨界の危険性がある(美浜の会 2016.3.1

「mihama_siyouzumi_pitto.pdf」をダウンロード

 
(7)原子力「寄生」委員会と原発再稼働 スピーチ原稿(田中一郎 2016.3.13

「itanaka_genkityou.pdf」をダウンロード

 ≪関連サイト>

(1)関電高浜原発の運転差し止め決定 大津地裁、3号機停止へ - 共同通信 47NEWS

 http://this.kiji.is/80189696566378500?c=39546741839462401


 
(2)40年超の老朽炉・高浜12号は廃炉に!(投稿:原子力規制を監視する市民の会)

 http://www.jca.apc.org/mihama/News/news139/news139t1-2.pdf


 
(3)高浜4号の再起動阻止! 3号も停止せよ!

 http://www.jca.apc.org/mihama/News/news139/top139.pdf

 

(主な質問・疑問と追及)

1.川内原発の「免震重要棟」設置許可申請について


 
(1)原子力規制委員会・規制庁は、福島第1原発事故の時に「これがなくては大変なことになっていた」と関係者が口をそろえて言っている「免震重要棟」について、それを必ずしも必要とはせず、「免震重要棟」よりもずっとずっと延べ床面積が小さい(1/10以下)「緊急時対策所」で事足れりとし、かつ、その構造も「免震」ではなく「耐震」でいいとしていることについて、全く合意できない。福島第1原発事故の教訓を無視している。(「耐震」は建物は壊れないかもしれないが、建物の内部が大きく揺れて、人も家具類もめちゃめちゃになる。「免震」はそれを防ぐ ⇒ 上記資料の(3)の山崎久隆さんのレジメを参照)

 

(2)昨年20158月の川内原発再稼働時には、その「緊急時対策所」さえ存在しないまま再稼働させてしまっている。これもおかしな話である。

 

(3)更に、再稼働認可を受けて、わずか3~4か月で、今度は20163月までに「造ります」と言っていた「免震重要棟」でさえも、九州電力はつくらないと言い出した。認可直後にかような「(安全性)マイナス」方向での「変更許可申請」など世間一般の常識から見てもありえない話なのに、何故、原子力規制委員会・規制庁はこの申請を受け付けているのか。突き返すべきだ。さもなくば、川内原発をいったん止めて、再度認可の是非を審査すべきである。

 

(私は、原子力規制委員会・規制庁が、政府交渉等の場で、3年前に新規制基準を作った時から「免震重要棟」とは言わずに「緊急時対策所」「緊急時対策所」と何度も言っていたのを記憶している。すなわち、原子力規制委員会・規制庁は、最初から、こういうシナリオで、つまり「免震重要棟」を造ると見せかけておいて再稼働認可を行い、しかる後に、その免震重要棟の必要性を、機能面から見たら必ずしも必要はない、と理屈付けして、結局はつくらなくていいことにする、というシナリオを持っていて、それを電力業界と「裏談合」しながら進めている可能性がある。要するに、免震重要棟というコストのかかる設備省きのための「サル芝居」を原子力規制委員会・規制庁と電力業界が共同・協力して演出しているということではないかと私は疑っている)

 

(4)この九州電力・川内原発の出鱈目が他の電力にも伝播して、関西電力をはじめ、多くの電力会社が「免震重要棟」はつくらずに、お粗末で狭くて小さな「緊急時対策所」で済ませるなどと言い出している。こんなことでは原発のいざというときに、どうしようもなくなるではないか。

 

2.高浜原発1,2号機の40年超えについて


 
(1)新規制基準適合性審査と老朽化原発稼働期間延長審査を「分けてやる」というのはおかしい。両者は一体のものとして扱い、福島第1原発事故前の考え方(基本的には60年稼働を予定)を捨てて、原発が建設後40年もたてば基本的には危ない、という認識の下で「老朽化原発審査」がなされるべきだ

 

(2)原子炉圧力容器の脆性遷移温度に関して井野博満東京大学名誉教授(金属材料学)や小岩昌宏元東北大学金属材料研究所教授・京都大学工学部教授らの専門家より、予測値がおかしい・非科学的である・このままいくと危ない(中性子照射脆化により原子炉圧力容器が脆くなっていて、緊急冷却時等に冷水を原子炉に入れたら「パリン」と割れてしまう)、という意見が出ている。それをきちんと受け止めて安全面から厳重に対応すべきである。今の対応の仕方はいい加減すぎる。(高浜1,2号機は、廃炉となる玄海1号機よりも更に脆性遷移温度が高く、100℃近い。こんなものは危なくて原子炉にはできないハズ。しかも、40年前当時の原子炉圧力容器の素材の鉄鋼には不純物の銅(Cu)が多く含まれていて、金属としての脆性がよりひどくなっている)

 

(3)例えばコンクリートの中に埋め込まれた配管類やバルブ類など、人間の目では見えない部分での老朽化や劣化が進んでいる可能性がある。老朽化する中で「わからない部分」があること、「見えない部分があること」を前提に原発の安全性の担保を考えなければいけないのに、見えるところだけ、わかるところだけの安全性を確認して、それでOKだと言っているが、それはあまりに無謀で危険である。原発の安全哲学が後退し過ぎている。

 

(4)40年も大昔に設計された原発が新規制基準に照らして何の問題もないというのは常識から考えておかしい。これまでの40年間の間に、国内外で、加圧水型の原発の安全性向上のための「改良」や「増機能」などの「大きな変化」はなかったのか。それらについて、40年前のオンボロ原発はそれぞれどう対応しているのか、具体的に説明せよ。大昔の設計の原発では、近年の安全上必要となる対応や対策には、ついていけなくなっているのではないのか(原発の老朽化問題というのは、単に設備が古くなって、脆くなるとか、錆が出るとか、腐るとか減肉するとか、といった「老朽化現象」だけが問題ではなく、新たに必要となった安全上の対策・対応について、設計が古すぎて、どうやっても対応できないという「設計古すぎる」問題がある)。何故、そんなに重くて多くの作業が伴う設計内容の審査が、わずか1年程度の期間でできてしまうのか納得できない。結局、適合性審査、などと言いながら、原発の実態とは離れたところで、書類上の理屈合わせに終始しているだけではないのか。

 

(5)そもそもそんな40年以上も前につくった原発の設計図は、その後の改良部分も含めて、きちんとフルセットで残っているのか。それをちゃんと確かめてあるのか。しかも、その設計図通りに施工がなされているというのは、ちゃんと現場で確認をしてあるのか。きっと、そんなものは確認もせずに、新規制基準に適合している、などと、GOサインを出しているのではないのか。

 

(6)工事計画をはじめ、原子力規制委員会・規制庁が公表している原発再稼働審査関連の書類は「伏字」「白塗り」の非公開だらけである。これでは我々一般の有権者・国民・市民には、たとえその分野の専門家であっても、何が何だかさっぱりわからない。原発・原子炉の再稼働審査の具体的内容を隠蔽したまま再稼働を強行しようとするのは、原子力規制委員会設置法に違反している。企業秘密やテロ対策では説明がつかないくらいに「隠ぺい」だらけである。有権者・国民・市民をバカにしているのか。(後藤政志さんからは、これをこのまま認めるわけにはいかないので、原子力規制委員会・規制庁解体、ないしは情報公開裁判に取り組む必要性が出てきそうだとの認識が示されました)

 

(7)高浜原発1号機は197411月(2号機は197511月)に運転開始をしているので、そこから計算すると、今年2016年夏は、およそ42年の経過ということになる。これだけで両原発は40年を経過していて既にアウト=つまり廃炉以外にないはずなのに、妙な手続き上の屁理屈を付けて、原発の経年計算をゴマカシ、なんとか再稼働に持ち込もうとしている。これはインチキ行為であって、原子力規制委員会・規制庁がそんなことを認めていてどうするのか。

 

3.高浜原発4号機の原子炉緊急停止問題


 
(1)何故、原子炉にスクラムが起き、警報機が鳴ったのか、未だにその原因が確定できない。戦後の原発稼働の歴史上、はじめてのことだ(これまでは原因は1日以内ですぐにわかって記者会見で公表されていた)。関西電力や原子力規制委員会・規制庁に、このトラブルが大変なことであるという認識はあるのか?

 

(2)原因の一つがボルトのゆるみだという。ゆるみが生じたのは、最初から緩んでいたか、運転を続ける中で徐々に緩んでいったかのどちらかだが、後者だとすると、このボルト部分の設計ミスの可能性がある。そうだとすれば、他の場所についても、4号機だけでなく3号機についても、設計の再評価・見直しと一斉点検を要するので再稼働どころの話ではない。また、後者=つまり締められていなければいけないのに緩んでいたとなると、それは現場の点検労務管理のずさんさを意味しているのだから、再発防止のためには責任者の明確化やその責任の追及、そして処罰など、労務管理の抜本見直しが必要になるはず。

 

 そもそも、日本の原発以外の配管が多いメーカー(鉄鋼や化学のプラントなど)では、ネジ締めの点検は1年に1回が常識、ましてや、3年も4年も動かしていなかったプラントを動かす場合には、会社を挙げて徹底して様々な点検を行い、ネジの締め漏れなどということはあり得ない厳しさだ。それなのに、ただでさえ危険な原発を動かす電力会社がかような体たらくで、許されるはずがない。緩んでいたのはボルトというよりも関西電力であり、原子力規制委員会・規制庁の方だ。他の日本の会社がやっていること・出来ていることさえも出来ないような電力会社に原発を運転させるな!!

 

(3)今回漏れた汚染水が格納容器の外にまで出てしまっている。考えられないことだ。漏れた汚染水の量が少なかったからいいでしょう、などという話には絶対にできない。一次冷却系という原子炉を冷やす最重要の部分での水漏れが格納容器の外に出てしまう状態というのは、原発として失格だ。(実は、今回汚染水が漏れた箇所の配管は、一次冷却という通常運転機能に加えて、緊急炉心冷却装置(ECCS)としての機能も併せ持つ原発の重要機器の一つだったそうである)

 

(なお、この汚染水漏れについては、上記の「美浜の会」のコメントにも目を通してください。非常に重要なことが書かれています:たとえば、汚染水漏れを起こした配管内で異常な高圧力になった(これが水漏れのもう一つの原因)理由がわからない、かつその圧力が配管内の設計上限圧力を超えてしまっていた、⇒ 設計上、欠陥品の可能性が大きい などなど)

 

(今日、大津地裁が高浜原発の稼働停止を命ずる仮処分判決を下しました(上記URL記事参照)。ひとまず、やれやれです。裁判に取り組まれておられた方々に心より感謝申し上げます。そして、大津地裁の山本善彦裁判長以下の裁判官の皆様、ありがとう。勇気ある判決に感謝です)、

草々

 

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