これからの市民運動・社会運動と政治課題への取組について
これからの市民運動・社会運動と政治課題への取組について
1. 日本の政治に新たな動き=ボトムアップ型市民運動・社会運動
(1) 脱原発・反原発
(2) 特定秘密保護法反対(情報公開法と公文書管理法)
(3) 立憲主義、戦争法制と集団的自衛権反対
(4) 沖縄・辺野古への米軍基地建設反対
私たちの立脚する運動の土台はこの4つのテーマを離れてはありえない
しかし、それだけでは逆に(1)~(4)の恒久的実現も危うい
2. 世界、及び日本の政治情勢=危機の時代に突入した!
(1) 冷戦体制の崩壊とアメリカ新帝国主義、新たな「脅威」台頭=21世紀は「環境の世紀」(5つの危機)
(2) 1980年代半ばの「前川レポート」以降、約30年間の市場原理主義アホダラ教(1%ご都合主義)
(3) ネオ・ファッショの登場、または「成長独裁化」(シンガポール化:内田樹(たつる))
(4) お任せ民主主義、観客民主主義、形式民主主義と政治的アパシー・社会的アノミー・脱イデ
(5) 1990年代初頭の似非政治改革(小選挙区制と政党本位制)=日本政治の諸悪の根源
3. 市民運動・社会運動の現状(これまでの運動の在り方の限界)
(1) 政治的カマトト主義(脱イデ・イデオロギー、政治的中立中庸主義・消極主義、儒教色か?)
(2) 単品ブティック型の運動課題・目標
⇒ 危機の時代は「もぐらたたき」となる
(3) 選挙の時だけお祭り騒ぎ、選挙になるとウロウロ行動、選挙で燃え尽き症候群、選挙の恨み末代まで
(4) 選挙情勢分析屋主義(競輪・競馬・競艇の「当て屋」、ケインズの「美人投票」=選挙中は観客民主主義、選挙が終わると「お任せ民主主義」、ヘゲモニー論、覚醒と覚悟、分水嶺、日和見主義・修正主義
(5) 何を実現させたいか=「よりマシ」は「マシ」にならない危機の時代、「反対」だけではダメ
(6) 協調性・協力性・共同性ほぼゼロ=カラスの勝手連的単独行動ONLY(政治的未熟)
(7) 一般の参加市民に対する言論・表現・市民活動への干渉・妨害・統制(「小山の大将」)
「敵」は「取られてたまるか」の「必死の総力戦」、「当方」は???
4. 市民運動・社会運動の在り方を考えるにあたっての情勢認識 ⇒ 危機の時代に対応できる形へ
(1) 市民運動・社会運動の課題や目標は「政治課題」そのもの=何故、政権を取りにいかないのか
(2) 既成政党への強烈な不信=無党派は「高い関心と不信」と「全く無関心」に2分、前者が重要
(3) 日本の翼賛体質と2大政党制の虚構
a.上へ向かっての頂点盲従主義、横へ向かっての強烈な同調圧力、下へ向かっての無限の無責任の連鎖
b.1990年代初頭の似非政治改革の帰結としての「2大政党制」の虚構、大統領制も日本では危険
(4) 対米隷属とアジア蔑視、科学権威への盲目的崇拝(高度成長成功体験、原発で??へ)、経済成長主義、
(5) 政治(政治家)と行政(官僚)の劣化が同時並行、議会制民主主義が形骸化
(6) 経済的・社会的危機が進行、貧困と少子高齢化、社会的セイフティネット崩壊、危険な状況
(7) 「支配権力」利益共有集団の自民党勢力に対抗できる対抗勢力が不在=政権交代ができない
(8) 原発・核燃料施設過酷事故が目前=日本破滅への「カウントダウン」状態
5. どうするか(1):これからの市民運動・社会運動の政治課題への取組
(1) 前提:個人としてどうするかではなく、市民運動・社会運動としてどうするかの問題
(2) 議会制民主主義と市民運動・社会運動の両立(ゼネスト主義などの社会運動中心主義は×)
(3) 日本国憲法価値の実現とその発展:国民主権、基本的人権の尊重、平和主義
(4) 市民運動・社会運動の「改革主義的無党派主義」や「勧善懲悪の運動目標モラル」は維持
(人民解放軍の中国革命成功の理由(モラル)、旧(既成)左翼・丸山真男批判の在り方、無党派と中立の違い)
(5) 各市民運動・社会運動の独自の課題や政策的目標の実現(本業)とともに、立憲主義で民主的で適切な政治や政策、行政を行う「継続性のある」政府・政権の実現(副業)を担う
a.コモンウェルスとしての政治体制 = 新しい時代の市民運動・社会運動の責任
b.永久革命としての民主主義(故丸山真男)
(6) 幅広い市民運動・社会運動が賛同する「最大公約数」の政治課題・政策目標の提示・PR
全ての政党に対して、その実現を要請するもの(前近代的・半封建の自民党政治を各論で撲滅する)
(但し、様々な政治課題の「持ち込み」禁欲主義=議論・意見交換はOK,組織決定は慎重(概ね全会一致)
a.当初は概括的で一般的な表現で、政治や政策の方向性を示すもの
⇒ 次第に具体化(この具体化のプロセスこそが市民運動・社会運動の「政治的成熟」を示す ⇒ 主導は「センター(拠点)」で対応
b.具体的には次の5つ(カッコ内は事例
⇒ どれをどこまで、が今後の課題):「日本の向かうべき道筋」、「市民連合」の「個人の尊厳の尊重」ではあまりに抽象的・一般的
①脱原発(新エネ政策、脱被ばく、被害者完全救済と福島第1原発事故対応の抜本見直し他)
②立憲主義と戦争法制(集団的自衛権他)破棄(専守防衛と平和外交、自衛隊組織の見直し他)
③市場原理主義との決別(TPP、労働法制、脱貧困、社会保障、規制緩和ではなく規制改革他)
④利権土建政治の排除(再び「コンクリートから人へ」、オリンピックとカジノ、人口減時代のまちづくり、インフラ老朽化対策、新しい産業政策と農林水産業の見直し他)
⑤新しい民主主義の確立(特定秘密保護法破棄と情報公開法・公文書管理法改正、公職選挙法改正(自由化と金権立候補制限廃止)、選挙制度・政党本位制度・政治資金規正法の抜本改正(小選挙区制廃止・政党から政策集団へ、・企業団体献金の禁止と政党交付金制度の改正、国民投票・住民投票の常設化(レファレンダム)、政治家・幹部公務員リコール制度の拡充、国民・住民提案制度(イニシアティブ)、司法民主化(国民審判・裁判所公開・検察審査会を含む)と治安組織改革、審議会の見直し、オンブズマン制度、地方分権自治改革(住民参加と自治)、教育民主化、マイナンバー廃止、国会改革他)
(⑥司法制度の抜本改革:最高裁判事他国民審判改善、裁判員制度行政訴訟へ(2審3審)、裁判所TVカメラ、裁判官リコール制度・弾劾裁判、刑事訴訟法改正(代用監獄他)、裁判所人事、国家賠償他)
(7) 国政選挙・地方選挙への積極的かかわり(提言・要請から「選挙調整会議」の設置へ)
(8) 「総評」に代わる市民運動・社会運動のナショナルセンター(当面は「拠点」)の設置へ
(9) 政権交代後の市民運動・社会運動の役割=政権の政策づくりへ参加(政権交代後の重要性認識)
⇒ 原子力市民委員会、リデモス、民主党向け学者政策提言の会、公正な税制、とりプロ、公益通報者保護他
(これからの市民運動・社会運動の処世術)
●一般市民参加者の言論・表現・活動への統制や妨害をやめること=仕切るな
主催者は参加者に対して自分たちの考えを効率的・効果的に注入すればいい、というものではない
市民運動・社会運動の主役は一般市民参加者=主催者や事務局は、その「お世話係」と心得よ
●市民運動・社会運動の場は有権者・国民・市民の「社交場」
単に講演やシンポジウムの一方的押出しだけではなく、双方向性が重要、更に、多様な見方・考え方との出会、人との出会い、他者との情報交換や意見交換、他のイベント等の情報収集の場など
●市民運動・社会運動=「世直し運動」
世の中の常識やモラル・倫理・道徳よりも少し高いものが必要
●政治的に未熟
⇒ 小田実3原則
(1)好きなことをやれ、(2)言いだしっぺがやれ、(3)他人のすることにケチをつけるな
●「ちょぼちょぼ市民連合」の思想=小田実「人間みなちょぼちょぼや」
右へ向かっての、国家主義、滅私奉公、天皇制、皇民主義、人種差別・部落差別などの拒否
左へ向かっての、前衛党主義(革命的エリート主義)、革命的英雄論、文化大革命などの拒否
ルネサンスと宗教改革の逆説(トレルチ)
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