「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(1):破たんしている核燃料サイクルにテコ入れをする国・政府は、まもなく自分自身が破たんする=危険や無駄の固まり・再処理工場や高速増殖炉の過酷事故は原発過酷事故の比ではない
前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは添付できませんでした)
「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズを再開したいと思います。これまでも、適宜、みなさまにメールでご案内してきましたが、もううんざりするほどの出鱈目がまかり通っているのに、一向に改善される気配がありません。福島第1原発事故のずっとずっと前からも、多くの有識者や専門家の方々が、さまざまな注告や批判をしてきたにもかかわらず、原子力ムラの人たちは、そうした注告や批判に対して馬耳東風でした。ですので、私は原子力ムラの住民達のことを「ウマ」と呼ぶことにしています。この原子力ムラの「馬」と、放射線ムラにいる「鹿」とセットで「馬」「鹿」コンビということになります。原子力ムラ・放射線ムラの代理店業務に邁進する自民党政権では、こうしたことは改善されることはないでしょう。
それで、あらためてこの「シリーズ」を再開して、バックナンバーを付けていくことにしました。1年か2年もすれば、すごい数のナンバーとなり、必然的にギネスブックに掲載されるということになるのではないかと推測します。しかし、それでもこの「原発・原子力の出鱈目」が続いていけば、やがて日本は再びの原発・核燃料施設過酷事故により深刻な放射能汚染に見舞われ、居住地も飲食料もきれいな空気も失い、国として滅亡すること必至です。このメールの表題にも書きました通り、破たんしている核燃料サイクルにテコ入れをする国・政府は、まもなく自分自身が破たんする=危険や無駄の固まり・再処理工場や高速増殖炉の過酷事故は原発過酷事故の比ではない、ということです。下記の河野太郎行革担当大臣による「行政事業レビュー」で明らかとなった核燃料サイクルがらみの巨額の財政支出の無駄による「財政破綻」だけが問題なのではありません。
私たちの不退転の決意こそが、このとんでもない、押し付けられた「宿命」を転換させることができます。今後のあらゆる選挙で自民党を落選させていきましょう。何故なら、原発・原子力・核燃には、何の合理性も、経済性も、倫理性も、責任感も、安全性も、持続可能性も。長所もありません。ただただ、日本政府=自民党政権と原子力ムラの政治の力のみで生きながらえているからです。(下記にご紹介する報道等の中で、ぜひ目を通しておいていただきたいものに「これは必読」「これは必見」の「しおり」を入れておきました。ご参考までに)
<別添PDFファイル>
(1)(これは必読)核燃サイクル維持に「新認可法人」(東京 2015.12.2)
(2)核燃料再処理事業、新認可法人に移行(朝日 2015.12.1)
(3)(これは必読)実験炉「常陽」、再稼働申請へ(東京 2015.12.2)
(4)核ごみ最終処分地、21道府県が拒否(毎日 2015.11.29)
(5)(これは必読)福島原発事故で汚染物質拡散、放射能の「環境基準」今もなし(東京 2015.11.28)
(6)(これは必読)核燃料サイクルの本当の話をしよう(澤井正子『科学 2014.5』)
(7)核燃サイクルに12兆円、コスト年1600億円 廃炉費も(東京 2015.11.17)
(8)原発事故「極めてローカル」、小林・同友会代表幹事(朝日 2015.12.2)
≪関連サイト:その1>
(1)経産相 核燃料サイクル事業を引き続き推進 NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151128/k10010322761000.html
(2)20151106
UPLAN【ND日米原子力エネルギープロジェクトシンポジウム】原発と核-4人の米識者と考える- - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=hjLekaInw-Q&feature=share
≪関連サイト:その2(河野太郎関係)>
(1)(これは必見)www.fnn-news.com 行政事業レビュー2日...
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00308238.html
(2)行政事業レビュー:原発交付金「乱立」 河野担当相が批判 公開検証 - 毎日新聞
http://mainichi.jp/shimen/news/20151113ddm002010118000c.html
(3)日刊ゲンダイDIGITAL看板だけだった「脱原発」 河野太郎行革相の“二枚舌”と“姑息”
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/166340
(4)入閣の河野太郎氏「脱原発」どうする ブログの公開中断:朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASHB777P2HB7UTFK016.html
(5)原子力防災by河野太郎 衆議院議員 河野太郎公式サイト
(6)ごまめの歯ぎしり 衆議院議員 河野太郎公式サイト
https://www.taro.org/category/blog
1.(これは必読)核燃サイクル維持に「新認可法人」(東京 2015.12.2)
「kakunen_sinninkahoujin.pdf」をダウンロード
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2015120202000151.html
2.核燃料再処理事業、新認可法人に移行(朝日 2015.12.1)
http://www.asahi.com/articles/DA3S12094468.html
(上記1.及び2.について、田中一郎コメント)
上記1.の東京新聞記事によれば、核燃料サイクルの今後の在り方を審議してきた総合資源エネルギー調査会の「原子力事業環境整備検討専門ワーキンググループ(WG)」で、今般の新認可法人への移行が了承されたそうです。しかし、その裏事情は、WGの各委員に対して経済産業省から「(認可法人の新設を)やるという前提で議論してほしい」との依頼があったそうで、これを東京新聞にリークした委員は「私は再処理自体には反対の立場だが、「賛否を問う場ではない」と経済産業省から、くぎを刺された」そうです。原子力ムラとその代理店政府が行う原発・原子力関係の審議会や検討WGの正体がはっきりと見えた、ということでしょう。
3.(これは必読)実験炉「常陽」、再稼働申請へ(東京 2015.12.2)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2015120101001766.html
(田中一郎コメント)
これもふざけた話です。「常陽」は「もんじゅ」の一つ前の段階の老朽原子炉で、これを次の段階に進めるからということで、多額の予算(約1兆円)を投じて「もんじゅ」が建設されたもの。それを、自分達((独)日本原子力研究開発機構の旧動力炉・核燃料開発事業団チーム)が出鱈目の限りを尽くしたために原子力規制委員会・規制庁にさえ、「あんたたちには高速増殖炉「もんじゅ」を運転する資格なし」と言われたので、しょうがないから、一つ前のオンボロ高速増殖炉「常陽」を動かして、なんとか食い扶持をつなぎます、というのだからあきれてしまいます。解決策は簡単で、「もんじゅ」や「常陽」を廃炉にするとともに、(独)日本原子力研究開発機構内の旧動力炉・核燃料開発事業団チームを解散・解体すればいいのです。彼らを二度と原子力・核燃料サイクルの世界にタッチさせないようにする必要があります。
4.核ごみ最終処分地、21道府県が拒否(毎日 2015.11.29)
http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2015112902000054.html
http://www.the-miyanichi.co.jp/kennai/_15997.html
(田中一郎コメント)
危険極まりない核のごみを受け入れる自治体などありません。使用済み核燃料でさえ、持ち込みを拒否しているような状態なのに、核燃料サイクル事業で再処理をして出てきた高レベル放射性廃棄物や高レベル放射性廃液などは、危険極まりないの極まりないもので、断固として拒否されるでしょう。つまり、原発や核燃料サイクル事業の結果出てくる廃棄物の処分方法や処分場所が決まらないまま、いつまでかようなことを続けるのかということです。しかし、自民党のロクでもない政治家で原子力ムラの操り人形になってしまっている大臣たちは、例えばこんな調子です。
●経産相 核燃料サイクル事業を引き続き推進 NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151128/k10010322761000.html
5.(これは必読)福島原発事故で汚染物質拡散、放射能の「環境基準」今もなし(東京 2015.11.28)
https://twitter.com/risa_mama117/status/670516176947011584
(田中一郎コメント)
福島第1原発事故後の広範囲な放射能汚染にもかかわらず、環境関連法や各種の汚染防止法に放射能や放射線被曝の規定がないため、各方面から厳しい批判を受け、いくつかの法律の中に放射能を汚染物質として認める旨の規定が盛り込まれました(正確に申し上げると、福島第1原発事故前は放射能や放射線被曝の法律規定が「なかった」のではなく、「それぞれの法律の対象とはせず、別途定める」とされていましたが、この規定に沿って「別途定め」られないまま放置されていたということです。「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」の典型事例の一つだったわけです)。
しかし、上記記事にあるように、先般、福島第1原発事故と広範囲な放射能汚染を受けて各法律に盛り込まれたにもかかわらず、それを実効ならしめるための放射能の具体的な「環境基準」は今も定められずに放置され、まるでバナナのたたき売りか何かのように、20ミリだ、いや50ミリ、いやいや100ミリなどと、放射線被曝ドシロウトの政治家や役人たちが、勝手に決めて被害者に押し付けているのです。「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」の出鱈目は、その「てんこ盛り」の「丼」からあふれ出ています。こんなことをしていて、いったい誰が核のゴミを受け入れるでしょうか?
6.(これは必読)核燃料サイクルの本当の話をしよう(澤井正子『科学 2014.5』)
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/20145-632c.html
(関連)(報告)勉強会「破綻した核燃料サイクル」(澤井正子さん:原子力資料情報室)+若干
いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2015/02/post-124c.html
(田中一郎コメント)
核燃料サイクルと言えば原子力資料情報室の澤井正子さん、澤井正子さんといえば青森県六ケ所村再処理工場、この人の話を聞かずして核燃料サイクルの理解はできません。以前にご紹介したものですが、大事な内容ですので再掲いたします。
7.核燃サイクルに12兆円、コスト年1600億円 廃炉費も(東京 2015.11.17)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/nucerror/list/CK2015111702100004.html
(田中一郎コメント)
核燃料サイクル事業にかかる費用が廃炉を含めて12兆円だなんて、そんなわずかな金額ではありえません。核燃料サイクル施設は原発など比較にならないくらい猛烈に放射能に汚染され、大量の放射能汚染ゴミを排出しますから、それを後始末するには天文学的な金額の費用が掛かります。12兆円の10倍の120兆円でも足らないでしょう。現在の日本は巨額の財政赤字・財政難の状況下にあるのに、この核燃料サイクルをめぐる公的資金=税金の使い方はいったい何なのでしょう? 社会保障や社会福祉が切り詰められ、有権者・国民・市民向けの行政サービスも大きくカットされ、不公平税制の典型である消費税もが大幅に増税されようとしているときに、この核燃料サイクル事業をめぐっては、まるで湯水のように国のカネを使いまくっている。ゆるせませんね、こんなの。
(主な核燃料サイクル施設)
(1)再処理工場(茨城県東海村、青森県六ケ所村):動いていません、動かすこともできないでしょう、欠陥だらけ・手抜き工事だらけです
(2)高速増殖炉(「もんじゅ」福井県、「常陽」茨城県):動いていません、トラブル続きです、ガラス細工の原子炉と言われるほど「もろい」配管だらけです
(3)「リサイクル機器試験施設(RETF)」(「もんじゅ」の使用済み核燃料再処理施設=「もんじゅ」もまともに動かないのに、こんなものに国のカネを817億円も投じたそうです。まったくふざけた話だと思います。カネかえせ、こんちくしょう!!)
(4)MOX燃料工場(再処理でできたプルトニウムを用いてMOX燃料をつくる施設=「再処理」工場もまともに動かないのに、こんなものが必要であるわけがないのです)
(5)高レベル放射性廃液貯蔵施設(茨城県東海村と青森県六ケ所村の再処理工場敷地内にあります。様々な種類の猛烈な放射能を含む廃液のこと=万が一環境に漏れれば生物は全滅・人も生物も近寄れなくなる超危険物です、日本にある核施設の中では最も危険、一刻も早くガラス固化しなければいけませんが、(独)日本原子力研究開発機構は、全部ガラス固化するのに20年かかるなどと悠長なことを言っております。冗談ではありません。その間に、大地震大津波が茨城県や青森県を襲えば、そこで日本は一巻の終わり、です。)
(6)高レベル放射性廃棄物貯蔵施設(受け入れ自治体がありませんのでSTOPしたまま)
(核燃料サイクル事業はもはや民間の電力ビジネスとしてはとうの昔に破たん状態です。でも、政府も原子力ムラも核燃料サイクル事業は継続推進すると言い続けています。そのココロは、この事業が軍事がらみ=つまり核兵器製造の潜在的な能力だからです)
8.原発事故「極めてローカル」、小林・同友会代表幹事(朝日 2015.12.2)
http://ameblo.jp/tomemassyoi/entry-12101931120.html
http://b.hatena.ne.jp/entry/www.asahi.com/articles/ASHD1517MHD1UTFK007.html
(こういうオバカが今や財界のボスなのです。日本経済が劣化し没落していくのもさもありなんでしょう。ついでに下記サイトもご覧になっておいてください。このバカオは「ローカル」という英語の意味を理解しているのかな?:田中一郎)
(関連)原発事故直後、政府が作成した「公表されなかった最悪のシナリオ」 - みんな楽しくHappy♡がいい♪
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-1297.html
草々
<追>広瀬隆さんからのメールを転送します(こちらも必見です)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Subject: 全国のみなさま、電力自由化の明るいニュースです・・・広瀬隆
全国のみなさま・・・広瀬隆です
本日は来年からスタートする電力自由化の、とびきり明るいニュースをお届けします。「電力自由化で原発と電力会社を葬る」ことができるのです。2015年11月28日、東京・たんぽぽ舎にて講演。犯罪企業である電力会社を倒産に追いこむための秘策をお伝えします。全国どこでも、これを実行してください。
https://www.youtube.com/watch?v=i7p7KM9-FwM
また最近、ダイヤモンド書籍オンライン(インターネット記事)で、OurPlanet-TVの白石草(はじめ)さんと対談し、福島県の被曝問題を議論しました。なぜ甲状腺癌の多発が無視されるのか? 必見の内容です。
http://diamond.jp/articles/-/81807
http://diamond.jp/articles/-/81811
http://diamond.jp/articles/-/81865
12月2日からは、おしどりマコちゃんとの5回の対談が始まります。こちらも、被曝の危険性と、福島第一原発現地の危機的状況について、くわしい話をうかがいました。
ダイヤモンド書籍オンラインでは、放射能の危険性と、再稼働原発の川内原発や伊方原発の危険性、原発ゼロ社会をめざす哲学を柱に、連載していますので、そちらも参考にしてください。トピック資料満載なので、すでに39回も連載していますが、どの記事もビックリするほどの大反響で、累計290万ページビュー(サイトの閲覧数)を突破しました。文中には、ほかのサイトへのリンクが、薄茶色の文字で多数隠れていますので、それも参照しながらお読みください。
全記事の総INDEXは、下記です。
◆最近の掲載記事(城南信用金庫の吉原毅さんとの対談で、原発ゼロで日本経済を再生する秘策を論じました)
http://diamond.jp/category/s-tokyokaimetsu
◆以前の掲載記事
http://diamond.jp/category/s-tokyokaimetsu?page=2
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